JP2021182343A - 与信管理装置、与信管理方法、および、与信管理プログラム - Google Patents

与信管理装置、与信管理方法、および、与信管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物流業等の複合的な業態で事業を営む取引先の与信管理を行う場合に、取引先の事業別に与信額を設定することによって適切な与信管理をすることができる与信管理装置、与信管理方法、および、与信管理プログラムを提供することを課題とする。【解決手段】与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得し、与信グループからの債権の回収金額を含む回収データを取得し、請求先別与信管理マスタ、請求データおよび回収データに基づいて、所定時点における与信グループに対する与信残高を算出し、与信残高を含む与信管理データを表示させる。【選択図】図2

Description

本発明は、与信管理装置、与信管理方法、および、与信管理プログラムに関する。
特許文献1には、取引先(建設事業者)の事業(工事)毎の各時点の与信額を、工事ステータスに対応する工事の出来高を基準として算出して出力する構成が開示されている。
特開2015−149027号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、請求先の事業毎に各時点における債権の請求金額および回収金額から与信残高を算出して出力することができなかったという課題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、物流業等の複合的な業態で事業を営む取引先の与信管理を行う場合に、取引先の事業別に与信額を設定することによって適切な与信管理をすることができる与信管理装置、与信管理方法、および、与信管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る与信管理装置は、記憶部と制御部とを備えた与信管理装置であって、を備え、前記記憶部は、請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、を備え、前記制御部は、前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求手段と、前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収手段と、前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出手段と、前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記与信残高算出手段は、更に、前記所定時点における前記与信グループに対する前記与信残高を被除数とし、前記与信限度額を除数とした場合の商を、前記所定時点における前記与信グループの与信消化率として算出し、前記与信管理データは、更に、前記所定時点における前記与信グループの前記与信消化率を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記与信残高算出手段は、更に、前記債権の前記請求金額から前記所定時点における前記与信グループからの前記債権の前記回収金額を差し引いた、前記所定時点における前記与信グループに対する未収金残高を算出し、前記与信管理データは、更に、前記所定時点における前記与信グループに対する前記未収金残高を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記与信管理表示手段は、更に、前記与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記与信残高算出手段は、前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、前記所定時点における前記与信グループに対する前記未収金残高から前記与信限度額を差し引いた額を、前記与信グループに対する前記与信残高として算出することを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記制御部は、前記与信グループからの受注金額を含む受注データを入力可能な受注入力画面を表示させる受注入力表示手段、を更に備え、前記請求手段は、前記受注入力画面に前記受注データが入力された場合、前記受注データに基づいて、前記受注金額に相当する前記与信グループに対する前記債権の前記請求金額を含む前記請求データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記受注入力表示手段は、前記受注入力画面に前記与信グループからの前記受注金額が入力された場合、入力直前の前記与信残高から前記受注金額を差し引いた入力後与信残高を追加した前記受注入力画面を更新表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記受注入力表示手段は、更に、前記入力後与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させることを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記記憶部は、前記請求先における前記与信グループに紐付けて事業内容および担当部門を設定した与信グループマスタを記憶する与信グループ記憶手段、を更に備え、前記受注データは、前記事業内容の事業内容識別子および前記担当部門の担当部門識別子を含み、前記請求手段は、前記受注入力画面に前記受注データが入力された場合、前記受注データおよび前記与信グループマスタに基づいて、前記与信グループを特定し、前記受注金額に相当する前記与信グループに対する前記債権の前記請求金額を含む前記請求データを取得することを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理装置において、前記請求先別与信管理マスタは、更に、有効期限が設定され、前記与信残高算出手段は、前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、前記所定時点が前記有効期限内である場合、前記所定時点における前記与信グループに対する前記与信残高を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理方法は、記憶部と制御部とを備えた与信管理装置に実行させるための与信管理方法であって、前記記憶部は、請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、を備え、前記制御部で実行させる、前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求ステップと、前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収ステップと、前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出ステップと、前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る与信管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた与信管理装置に実行させるための与信管理プログラムであって、前記記憶部は、請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、を備え、前記制御部において、前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求ステップと、前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収ステップと、前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出ステップと、前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、作業形態という事業管理する項目を与信額の設定キーとして設けることにより、オペレータおよび管理者にとって直感的に判断できる与信管理を実現することができるという効果を奏する。また、本発明によれば、事業間の取引形態や商習慣の違いによる機会損失を防ぐ与信管理を可能とするという効果を奏する。また、本発明によれば、債権回収期間や契約特性が異なる複数事業を営む業界であっても、シンプルなマスタ構成で適切な与信管理を実現することができるという効果を奏する。
図1は、従来の与信管理の一例を示す図である。 図2は、本実施形態における与信管理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本実施形態における取引先マスタの一例を示す図である。 図4は、本実施形態における与信グループマスタの一例を示す図である。 図5は、本実施形態における請求先別与信管理マスタの一例を示す図である。 図6は、本実施形態における受注データの一例を示す図である。 図7は、本実施形態における与信管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態における与信管理の一例を示す図である。 図9は、本実施形態における受注入力画面の一例を示す図である。 図10は、本実施形態における与信管理データの一例を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
まず、図1を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、従来の与信管理の一例を示す図である。
従来、複合的な業態で事業を営む業界(例えば、3PL(サードパーティー・ロジスティクス)事業を営む物流業界等)においても、与信管理の単位として取引先(請求先・法人)単位、または、組織単位(事業所)で行われていたため、事業毎に同一の取引先であっても、回収サイトが異なることにより、与信管理が煩雑であった。
例えば、従来は、図1に示すように、事業の区別なく与信額を設定し、債権の請求金額と回収金額とから与信残高を算出することで、与信超過を判断していた。すなわち、従来は、図1に示すように、請求先であるA社の事業(総合物流事業および不動産事業)の区別なく、平均月別取引額の2倍を請求先に対する与信額(与信限度額)として設定していたため、2019年9月初から2019年11月末までにおいて、事業毎には与信超過を起こしていても、請求先全体としては相殺されて与信超過が発生していないように見えていた。このように、従来、与信額の設定は、取引先毎または組織毎の設定であったため、同一取引先の事業別に回収サイトが異なる場合、取引先を分ける等の対応が必要であり、取引先の管理が煩雑となっていた。
そこで、本実施形態においては、与信管理単位に事業の要素をもたせることで、前受債権が混在していることで未回収の状態および与信超過の判断が難しいケースであっても、柔軟に与信額の設定、および、与信管理が行えるようにする仕組みを提供している。
[2.構成]
本実施形態に係る与信管理装置100の構成の一例について、図2から図6を参照して説明する。図2は、本実施形態における与信管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、与信管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、与信管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
与信管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。与信管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、与信管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、与信管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、取引先マスタ106aと与信グループマスタ106bと請求先別与信管理マスタ106cと取引データベース106dとを備えている。
取引先マスタ106aは、取引先の法人と請求先とを紐付けて設定されたマスタである。ここで、取引先マスタ106aは、法人識別子(例えば、企業グループコード(CD)および/または企業グループ名等)と請求先識別子(例えば、請求先CDおよび/または請求先名等)とが紐付けて設定されていてもよい。また、請求先は、法人自体、または、法人内の組織(例えば、本支社または本支店等)であってもよい。
ここで、図3を参照して、本実施形態における取引先マスタ106aの一例について説明する。図3は、本実施形態における取引先マスタ106aの一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態における取引先マスタ106aにおいては、企業グループCD、企業グループ名、請求先CDおよび請求先名が紐付けて設定されていてもよい。
図2に戻り、与信グループマスタ106bは、請求先における与信グループに紐付けて事業内容および担当部門を設定したマスタである。ここで、与信グループマスタ106bは、与信グループ識別子と事業内容(例えば、作業形態等)と担当部門とが紐付けて設定されていてもよい。
ここで、図4を参照して、本実施形態における与信グループマスタ106bの一例について説明する。図4は、本実施形態における与信グループマスタ106bの一例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態における与信グループマスタ106bにおいては、与信グループCD、与信グループ名、作業形態および担当部門が紐付けて設定されていてもよい。
図2に戻り、請求先別与信管理マスタ106cは、請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定したマスタである。ここで、請求先別与信管理マスタ106cは、有効期限が設定されていてもよい。また、請求先別与信管理マスタ106cは、請求先識別子(例えば、請求先CDおよび/または請求先名等)、行番号(例えば、SEQ等)、与信グループ識別子(例えば、与信グループCDおよび/または与信グループ名等)、有効期限(例えば、有効期限開始日および/または有効期限終了日等)および/または与信限度額等が設定されていてもよい。
ここで、図5を参照して、本実施形態における請求先別与信管理マスタ106cの一例について説明する。図5は、本実施形態における請求先別与信管理マスタ106cの一例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態における請求先別与信管理マスタ106cにおいては、請求先CD、請求先名、SEQ、与信グループCD、与信グループ名、有効期限開始日、有効期限終了日および与信限度額が設定されていてもよい。
図2に戻り、取引データベース106dは、取引データを記憶する。ここで、取引データベース106dは、受注データ、請求データ、回収データ、与信管理データ、発注データ、売上データおよび/または仕訳データ等を含んでいてもよい。ここで、受注データは、受注番号、請求先識別子(例えば、請求先CD等)、事業内容、担当部門識別子、請求金額および/または回収金額等を含んでいてもよい。また、請求データは、与信グループに対する債権の請求金額等を含んでいてもよい。また、回収データは、与信グループからの債権の回収金額等を含んでいてもよい。また、与信管理データは、請求先識別子、与信グループ識別子、有効期限、与信グループに対する与信残高、与信グループの与信消化率、与信グループに対する未収金残高および/または与信限度額等を含んでいてもよい。
ここで、図6を参照して、本実施形態における受注データの一例について説明する。図6は、本実施形態における受注データの一例を示す図である。
図6に示すように、本実施形態における受注データにおいては、受注NO、請求先CD、作業形態、担当部門、請求金額および回収金額を含んでいてもよい。
図2に戻り、入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
制御部102は、与信管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、受注入力表示部102aと請求部102bと回収部102cと与信残高算出部102dと与信管理表示部102eとを備えている。
受注入力表示部102aは、受注データを入力可能な受注入力画面を表示させる。ここで、受注入力表示部102aは、与信グループからの受注金額を含む受注データを入力可能な受注入力画面を表示させてもよい。また、受注入力表示部102aは、受注入力画面に与信グループからの受注金額が入力された場合、入力直前の与信残高から受注金額を差し引いた入力後与信残高を追加した受注入力画面を更新表示させてもよい。また、受注入力表示部102aは、入力後与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させてもよい。また、受注データは、事業内容の事業内容識別子および担当部門の担当部門識別子を含んでいてもよい。また、受注入力表示部102aは、受注データ等を取引データベース106dに登録してもよい。
請求部102bは、債権の請求金額を含む請求データを取得する。ここで、請求部102bは、与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得してもよい。また、請求部102bは、受注入力画面に受注データが入力された場合、受注データに基づいて、受注金額に相当する与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得してもよい。また、請求部102bは、受注入力画面に受注データが入力された場合、受注データおよび与信グループマスタ106bに基づいて、与信グループを特定し、受注金額に相当する与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得してもよい。また、請求部102bは、請求データ等を取引データベース106dに登録してもよい。
回収部102cは、債権の回収金額を含む回収データを取得する。ここで、回収部102cは、与信グループからの債権の回収金額を含む回収データを取得してもよい。また、回収部102cは、回収データを取引データベース106dに登録してもよい。
与信残高算出部102dは、与信残高を算出する。ここで、与信残高算出部102dは、請求先別与信管理マスタ106c、請求データおよび回収データに基づいて、所定時点における与信グループに対する与信残高を算出してもよい。また、与信残高算出部102dは、所定時点における与信グループに対する与信残高を被除数とし、与信限度額を除数とした場合の商を、所定時点における与信グループの与信消化率として算出してもよい。また、与信残高算出部102dは、与信グループに対する債権の請求金額から所定時点における与信グループからの債権の回収金額を差し引いた、所定時点における与信グループに対する未収金残高を算出してもよい。また、与信残高算出部102dは、請求先別与信管理マスタ106c、請求データおよび回収データに基づいて、所定時点における与信グループに対する未収金残高から与信限度額を差し引いた額を、与信グループに対する与信残高として算出してもよい。また、与信残高算出部102dは、請求先別与信管理マスタ106c、請求データおよび回収データに基づいて、所定時点が有効期限内である場合、所定時点における与信グループに対する与信残高を算出してもよい。
与信管理表示部102eは、所定時点における与信グループに対する与信残高を含む与信管理データを表示させる。ここで、与信管理表示部102eは、与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させてもよい。また、与信管理データは、所定時点における与信グループの与信消化率を含んでいてもよい。また、与信管理データは、所定時点における与信グループに対する未収金残高を含んでいてもよい。また、与信管理表示部102eは、与信管理データを取引データベース106dに登録してもよい。
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図7から図10を参照して説明する。
[与信管理処理]
ここで、図7を参照して、本実施形態における与信管理処理の一例について説明する。図7は、本実施形態における与信管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、受注入力表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介して受注入力画面の起動指示が入力された場合、与信グループからの受注金額を含む受注データを入力可能な受注入力画面を出力装置114に表示させる(ステップSA−1)。
そして、与信残高算出部102dは、ユーザにより入力装置112を介して受注入力画面に与信グループからの受注金額が入力された場合、請求先別与信管理マスタ106c、ならびに、取引データベース106dに記憶された請求データおよび回収データに基づいて、受注金額入力時点における与信グループに対する未収金残高から与信限度額を差し引いた額を、与信グループに対する与信残高として算出する(ステップSA−2)。
そして、受注入力表示部102aは、受注金額入力時点の与信残高から受注金額を差し引いた入力後与信残高を算出し、入力後与信残高が0未満であるか否かを判定する(ステップSA−3)。
そして、受注入力表示部102aは、入力後与信残高が0未満ではない(0以上である)と判定した場合(ステップSA−3:No)、処理をステップSA−4に移行させる。
そして、受注入力表示部102aは、入力後与信残高を追加した受注入力画面を更新表示させ(ステップSA−4)、処理をステップSA−7に移行させる。
一方、受注入力表示部102aは、入力後与信残高が0未満であると判定した場合(ステップSA−3:Yes)、処理をステップSA−5に移行させる。
そして、受注入力表示部102aは、入力後与信残高を追加した受注入力画面を更新表示させ、エラー通知を表示させる(ステップSA−5)。
そして、受注入力表示部102aは、ユーザにより入力装置112を介して受注入力画面に与信グループからの受注金額が修正入力されたか否かを判定する(ステップSA−6)。
そして、受注入力表示部102aは、受注入力画面に与信グループからの受注金額が修正入力されたと判定した場合(ステップSA−6:Yes)、処理をステップSA−2に移行させる。
一方、受注入力表示部102aは、受注入力画面に与信グループからの受注金額が修正入力されていないと判定した場合(ステップSA−6:No)、処理をステップSA−7に移行させる。
そして、与信残高算出部102dは、ユーザにより入力装置112を介して与信確認指示が入力されたか否かを判定する(ステップSA−7)。
そして、与信残高算出部102dは、ユーザにより入力装置112を介して与信確認指示が入力されていないと判定した場合(ステップSA−7:No)、処理をステップSA−7に移行させる。
一方、与信残高算出部102dは、ユーザにより入力装置112を介して与信確認指示が入力されたと判定した場合(ステップSA−7:Yes)、処理をステップSA−8に移行させる。
そして、与信残高算出部102dは、請求先別与信管理マスタ106c、ならびに、取引データベース106dに記憶された請求データおよび回収データに基づいて、与信確認指示入力時点における与信グループに対する未収金残高から与信限度額を差し引いた額を、与信グループに対する与信残高として算出し、与信確認指示入力時点における与信グループに対する与信残高を被除数とし、与信限度額を除数とした場合の商を、与信確認指示入力時点における与信グループの与信消化率として算出し、与信グループに対する債権の請求金額から与信確認指示入力時点における与信グループからの債権の回収金額を差し引いた、与信確認指示入力時点における与信グループに対する未収金残高を算出する(ステップSA−8)。
そして、与信管理表示部102eは、与信確認指示入力時点における、与信グループに対する与信残高、与信グループの与信消化率、および、与信グループに対する未収金残高を含む与信管理データを出力装置114に表示させ(ステップSA−9)、処理を終了する。なお、与信管理表示部102eは、与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させてもよい。
ここで、図8を参照して、本実施形態における与信管理の一例について説明する。図8は、本実施形態における与信管理の一例を示す図である。
図8に示すように、本実施形態においては、請求先であるA社の事業(総合物流事業および不動産事業)毎に、平均月別取引額の2倍を請求先に対する事業毎の与信額(与信限度額)として設定できることで、2019年9月初から2019年11月末までにおいて、A社全体としては与信超過を起こしていない場合であっても、月末締翌月末回収の総合物流事業では、2019年11月末に与信残高が¥25,000のマイナスとなっていることを判別でき、債権額に対して未回収の状態で正しく与信超過の判断ができるもとなっている。
また、図9を参照して、本実施形態における受注入力画面の一例について説明する。図9は、本実施形態における受注入力画面の一例を示す図である。
図9に示すように、本実施形態における受注入力画面においては、ユーザにより作業形態、担当部門および新規入力額(現在入力額)が入力された場合、受注入力画面上の作業形態および担当部門から与信グループを特定し、与信状況を取得し、請求先CD、請求先名、作業形態、担当部門名、新規入力額、請求金額から回収金額を差し引いた未収金残高、与信限度額、与信限度額から、新規入力額および未収残高を差し引いた与信残高、および、新規入力額を反映させた与信消化率を表示させることで、入力中の現在入力額を加味した各債権残高の確認を可能としている。
また、図10を参照して、本実施形態における与信管理表の一例について説明する。図10は、本実施形態における与信管理データの一例を示す図である。
図10に示すように、本実施形態における与信管理データ(与信管理表データ)においては、請求先CD、請求先名、与信グループ名、有効期限、与信グループに対する与信残高、与信グループの与信消化率(=与信残高/与信限度額)、与信グループに対する未収金残高および与信限度額等を含むことで、帳票および各出力画面にて、リアルタイムの与信状況の確認を可能としている。
また、本実施形態における与信額の管理については、取引先マスタ106aおよび与信グループマスタ106bで管理し、請求先に対して企業グループを設定することで、企業グループ単位での与信管理も可能としてもよい。例えば、本実施形態においては、与信管理区分(0:与信管理しない、1:企業グループ単位、および、2:請求先単位)を選択可能に設定することで、企業グループ単位での与信管理も可能としてもよい。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、与信管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、与信管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて与信管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、与信管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、与信管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、与信管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、物流業界等の複合事業を営む業界において有用である。
100 与信管理装置
102 制御部
102a 受注入力表示部
102b 請求部
102c 回収部
102d 与信残高算出部
102e 与信管理表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 取引先マスタ
106b 与信グループマスタ
106c 請求先別与信管理マスタ
106d 取引データベース
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク

Claims (12)

  1. 記憶部と制御部とを備えた与信管理装置であって、
    を備え、
    前記記憶部は、
    請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求手段と、
    前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収手段と、
    前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出手段と、
    前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示手段と、
    を備えたことを特徴とする与信管理装置。
  2. 前記与信残高算出手段は、
    更に、前記所定時点における前記与信グループに対する前記与信残高を被除数とし、前記与信限度額を除数とした場合の商を、前記所定時点における前記与信グループの与信消化率として算出し、
    前記与信管理データは、
    更に、前記所定時点における前記与信グループの前記与信消化率を含むことを特徴とする請求項1に記載の与信管理装置。
  3. 前記与信残高算出手段は、
    更に、前記債権の前記請求金額から前記所定時点における前記与信グループからの前記債権の前記回収金額を差し引いた、前記所定時点における前記与信グループに対する未収金残高を算出し、
    前記与信管理データは、
    更に、前記所定時点における前記与信グループに対する前記未収金残高を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の与信管理装置。
  4. 前記与信管理表示手段は、
    更に、前記与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の与信管理装置。
  5. 前記与信残高算出手段は、
    前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、前記所定時点における前記与信グループに対する前記未収金残高から前記与信限度額を差し引いた額を、前記与信グループに対する前記与信残高として算出することを特徴とする請求項3に記載の与信管理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記与信グループからの受注金額を含む受注データを入力可能な受注入力画面を表示させる受注入力表示手段、
    を更に備え、
    前記請求手段は、
    前記受注入力画面に前記受注データが入力された場合、前記受注データに基づいて、前記受注金額に相当する前記与信グループに対する前記債権の前記請求金額を含む前記請求データを取得することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の与信管理装置。
  7. 前記受注入力表示手段は、
    前記受注入力画面に前記与信グループからの前記受注金額が入力された場合、入力直前の前記与信残高から前記受注金額を差し引いた入力後与信残高を追加した前記受注入力画面を更新表示させることを特徴とする請求項6に記載の与信管理装置。
  8. 前記受注入力表示手段は、
    更に、前記入力後与信残高が0未満の場合、エラー通知を表示させることを特徴とする請求項7に記載の与信管理装置。
  9. 前記記憶部は、
    前記請求先における前記与信グループに紐付けて事業内容および担当部門を設定した与信グループマスタを記憶する与信グループ記憶手段、
    を更に備え、
    前記受注データは、
    前記事業内容の事業内容識別子および前記担当部門の担当部門識別子を含み、
    前記請求手段は、
    前記受注入力画面に前記受注データが入力された場合、前記受注データおよび前記与信グループマスタに基づいて、前記与信グループを特定し、前記受注金額に相当する前記与信グループに対する前記債権の前記請求金額を含む前記請求データを取得することを特徴とする請求項6に記載の与信管理装置。
  10. 前記請求先別与信管理マスタは、
    更に、有効期限が設定され、
    前記与信残高算出手段は、
    前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、前記所定時点が前記有効期限内である場合、前記所定時点における前記与信グループに対する前記与信残高を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の与信管理装置。
  11. 記憶部と制御部とを備えた与信管理装置に実行させるための与信管理方法であって、
    前記記憶部は、
    請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、
    を備え、
    前記制御部で実行させる、
    前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求ステップと、
    前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収ステップと、
    前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出ステップと、
    前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示ステップと、
    を含むことを特徴とする与信管理方法。
  12. 記憶部と制御部とを備えた与信管理装置に実行させるための与信管理プログラムであって、
    前記記憶部は、
    請求先における与信グループと与信限度額とを紐付けて設定した請求先別与信管理マスタを記憶する請求先別与信管理記憶手段、
    を備え、
    前記制御部において、
    前記与信グループに対する債権の請求金額を含む請求データを取得する請求ステップと、
    前記与信グループからの前記債権の回収金額を含む回収データを取得する回収ステップと、
    前記請求先別与信管理マスタ、前記請求データおよび前記回収データに基づいて、所定時点における前記与信グループに対する与信残高を算出する与信残高算出ステップと、
    前記与信残高を含む与信管理データを表示させる与信管理表示ステップと、
    を実行させるための与信管理プログラム。
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