JP2021181731A - 内装シート材接着方法及び内装シート材接着構造 - Google Patents

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【課題】無機系材料を主たる要素とする接着剤、すなわちモルタル含有材のみで内装シート材を接着することにより、不陸隠蔽性、易施工性及び不燃性を有する内装シート材接着方法及び内装シート材接着構造を提供する。【解決手段】金属以外の材質からなる下地材3に、モルタル含有材2からなる下地不陸調整接着層を形成する工程と、下地不陸調整接着層の表面に内装シート材1を接着する工程と、を有することを特徴とする。また、モルタル含有材2の未硬化組成物を下地材3の表面に塗工して、未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材が硬化する前に、内装シート材1を未硬化モルタル含有材に設置し、その後、未硬化モルタル含有材を硬化させてモルタル含有材2を形成することによって、モルタル含有材2を下地材3に接着するとともに、内装シート材1をモルタル含有材2の表面に接着しても良い。【選択図】図1

Description

この発明は、無機系材料を主たる要素とする接着剤で、内装シート材を接着することにより、不陸隠蔽性、易施工性及び不燃性を有する内装シート材接着方法及び内装シート材接着構造に関する。
従来、劇場・映画館、病院、百貨店等の特殊建築物の他に、地下街や防火区画などで使用できるようにするため、意匠性に不燃性を加えた内装シート材がある。
このような内装シート材は不燃性を持たせるため、有機成分(樹脂分)を少なくし、厚みが薄いものがある。
そのため、下地に凹凸がある場合、施工時に不陸調整が必要となる。
このような内装シート材を施工する場合、不陸調整のため、無機系材料の接着剤を塗布してから、有機系の接着剤を塗布することがあり、手間がかかる。
一方、シート状の表装材とこれを壁面等に接合する際の仕上げ方法が開示されている(特許文献1の段落[0011]及び[0012]、並びに図1〜図4参照)。
また、有機系材料を減らした接着剤、すなわちモルタル含有材による接着方法及び仕上げ材接着構造が開示されている(特許文献2の段落[0011]及び図1参照)。
さらに、仕上げ材に被膜を形成した上、モルタル含有材を介してコンクリート表面に接着する仕上げ材接着方法が開示されている(特許文献3の段落[0009]〜[0014]、並びに図1参照)。
特許第3140680号公報 特開2016-169568公報 特開2017-190583公報
しかし、上記した従来のモルタル含有材による接着方法(特許文献2)では、コンクリート表面に有機系の接着剤からなる下地調整層を形成した後、下地調整層の表面にモルタル含有材を接着し、その上に仕上げ材を接着していたので、有機系材料の接着剤を使用することで、不燃性でなくなる懸念があった。
また、上記した従来の仕上げ材接着方法(特許文献3)では、被膜に有機系材料を使用することで、不燃性でなくなる懸念があった。
そこで、本発明の一態様は、無機系材料を主たる要素とする接着剤で、内装シート材を接着することにより、不陸隠蔽性、易施工性及び不燃性を有する内装シート材接着方法及び内装シート材接着構造を提供することを課題とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、上記目的を達成するため、金属以外の材質からなる下地材に、モルタル含有材からなる下地不陸調整接着層を形成する工程と、前記下地不陸調整接着層の表面に内装シート材を接着する工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、モルタル含有材の未硬化組成物を下地材の表面に塗工して、未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材が硬化する前に、内装シート材を未硬化モルタル含有材に設置し、その後、未硬化モルタル含有材を硬化させてモルタル含有材を形成することによって、モルタル含有材を下地材に接着するとともに、内装シート材をモルタル含有材の表面に接着することを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、下地材の表面にモルタル含有材が直に接着されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、モルタル含有材に内装シート材が直に接着されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、下地材の表面の凹凸にモルタル含有材を埋めて平坦化することを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、下地材の表面が、平坦又は1.0mm以下の凹凸であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、モルタル含有材の組成物が、合成樹脂類を5〜10重量%、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム及びセメントを少なくとも含む無機系材料を80〜95重量%含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、内装シート材の厚みが1.0mm以上15mm以下の範囲内であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着方法は、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、建築基準法施工令第108条の2第1号及び第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る内装シート材接着構造は、金属以外の材質からなる下地材と、下地材に固定される内装シート材と、下地材に内装シート材を固定するモルタル含有材と、から構成された内装シート材接着構造であって、下地材と内装シート材とを、モルタル含有材により互いに直に接着されていることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、無機系材料の接着剤、すなわちモルタル含有材のみで内装シート材を接着することにより、不陸隠蔽性、易施工性及び不燃性を有する内装シート材接着方法及び内装シート材接着構造を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る内装シート材の接着構造の断面図である。 比較例6に係る内装シート材の接着構造の断面図である。 比較例2に係る内装シート材の接着構造の断面図である。 凹凸部を説明するための下地材の断面図である。 モルタル含有材による下地不陸調整接着層を説明するための接着構造の断面図である。 従来例による接着構造の断面図である。
(内装シート材1の接着構造)
図1は、実施形態に係る内装シート材1の接着構造であって、内装シート材1のほか、無機系材料を主たる要素とする接着剤であるモルタル含有材2と、下地材3とから構成され、3層構造である。本接着構造では、下地材3と内装シート材1とが、モルタル含有材2により互いにそれぞれ、直に接着されている。
なお、内装シート材1の3層の厚みの比率は、図1に限定されない。
(内装シート材1)
内装シート材1は、特に規定していないが、例えばタイルや壁紙、骨材と樹脂を主成分としたものを不織布上に塗布したもの、オレフィン系・塩ビ系の樹脂を使用した化粧シートである。
シート材の厚みとしては、易施工性や不燃性等を考慮すると、1.0mm以上15mm以下程度とするのが好ましい。
(モルタル含有材2)
モルタル含有材2は、下地不陸調整接着層を形成するものある。
ここで、下地不陸調整接着層は、下地材3との間に位置し、下地材3の凹凸などの不陸がある場合に、当該不陸を無くして平滑に不陸調整するとともに、下地材3との間、及び内装シート材1との間にそれぞれ位置し、下地材3と内装シート材1とをそれぞれ接着する層である。
モルタル含有材2は、接着時又は塗工時においてモルタルを少なくとも10質量%以上の割合で含有する部材又は材料である。モルタルは、例えばセメント、水及び細骨材等の公知材料からなる。
モルタル含有材2は、施工性と接着性、不陸隠蔽性から考えると、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%が望ましい。
また、モルタル含有材2からなる下地不陸調整接着層の厚みは特に限定していないが、0.1mm〜1.5mm以内の厚みで塗工するのが望ましい。
有機系接着剤でも厚みを厚くすれば、不陸隠蔽性と施工性を解決できるが、不燃性を考慮すると厚み(塗布量)に制限がある。
しかし、モルタル含有材であれば、無機系材料を主たる要素とする接着剤であるため、有機系材料の接着剤よりも厚み(塗布量)の制限が広くなる。
(下地材3)
下地材3は、金属以外の材質からなり、例えばコンクリートや木材、石膏ボートが望ましい。また、金属を除外しているのは、接着が難しいためである。
下地材3の表面は、平坦又は1mm以下の凹凸であることが望ましい。
(内装シート材1の接着方法)
内装シート材1の接着方法は、次の通りである。
(1)第1の工程
第1の工程では、モルタル含有材2の未硬化組成物を下地材3の表面に塗工して、未硬化モルタル含有材を形成する。
(2)第2の工程
第2の工程では、未硬化モルタル含有材が硬化する前に、内装シート材1を未硬化モルタル含有材に設置する。
(3)第3の工程
第3の工程では、設置の後、未硬化モルタル含有材を硬化させてモルタル含有材2を形成する。
モルタル含有材2が下地材3に接着するとともに、内装シート材1がモルタル含有材2の表面に接着する。
このとき、モルタル含有材2において、下地材3に接着する面が下地不陸調整接着層の接着面となり、当該接着面を介して下地材3の表面に直に接着される。
また、モルタル含有材2において、内装シート材1に接着する面が下地不陸調整接着層の接着面となり、当該接着層を介して内装シート材1に直に接着される。
さらに、モルタル含有材2において、下地材3の凹凸に、下地不陸調整接着層の一部が埋まり、下地材3の表面を平坦化する。
本実施形態によれば、モルタル含有材2だけで、下地材3に内装シート材1を簡易的に施工できる。
また、本実施形態によれば、下地材3とモルタル含有材2が直に接着しているため、下地材3に凹凸がある場合でも、内装シート材1を接着する表面を平滑に保つことができる。
本実施形態によれば、モルタル含有材2と内装シート材1が直に接着しているため、施工したい下地材3の表面の凹凸を拾わないようにできる。
本実施形態によれば、下地材3の表面に凹凸がある場合でも、確実に不陸隠蔽性を付与できる。
本実施形態によれば、下地材3の表面の凹凸が1mm以内であれば、確実に不陸隠蔽性を付与できる。
本実施形態によれば、モルタル含有材2の組成物を特定することで、密着性の良好な施工方法を提供できる。
本実施形態によれば、内装シート材1の厚み規定により、易施工性と不燃性とを提供できる。
本実施形態によれば、不燃性試験の規格を満足することにより、不燃材としての利用が可能である。
本実施形態によれば、無機系材料を主たる要素とする接着剤、すなわちモルタル含有材2のみで内装シート材1を接着することで、不陸隠蔽性、易施工性及び不燃性を有する内装シート材接着構造を提供できる。
(図4〜図6を用いた従来例との比較説明)
図4〜図6を用いて、本実施形態による接着構造と、従来例の接着構造とを比較しながら説明する。
下地材3には、図4に示すように、内装シート材1との対向面に凹凸部10がある。
凹凸部10は、下地材3の表面から1mm以下の深さの凹凸である。
凹凸部10を有する下地材3の表面に、モルタル含有材2の未硬化組成物を塗工する。未硬化組成物の厚みは、例えば0.1mm〜1.5mm以内である。
このとき、未硬化組成物は、内装シート材1の凹凸部10にはまり込み、下地材3の表面を平坦化する。
その後、未硬化モルタル含有材が硬化する前に、内装シート材1を未硬化モルタル含有材に設置する。
設置後、未硬化モルタル含有材を硬化させることで、硬化したモルタル含有材2から下地不陸調整接着層20が形成される。
下地材3と内装シート材1は、下地不陸調整接着層20を介して互いに接着され、本実施形態による接着構造は3層構造となる。
これに対し、従来例の接着構造は、図6に示すように、4層構造である。
凹凸部10を有する下地材3の表面に、下地不陸調整層30及び接着層31を介して、内装シート材1を接着し、3層構造となる。
本実施形態による接着構造と、従来例の接着構造とを比較すると、第1に、本実施形態は3層構造であるのに対し、図6に示す従来例は4層構造である。このため、本実施形態によれば、従来例と比較し、易施工性が高い。
第2に、本実施形態では、下地不陸調整接着層20を主としてモルタル含有材から形成し、無期系材料を主たる要素しているのに対し、図6に示す従来例では下地不陸調整層30及び接着層31に有機系材料が含まれているのが一般的である。このため、本実施形態によれば、従来例と比較し、不燃性が高い。
第3に、本実施形態では、下地不陸調整接着層20が一つの層で、下地不陸調整性と接着性を兼ねているのに対し、図6に示す従来例では下地不陸調整層30と接着層31とが二つの層に分離しているので、下地不陸調整層30と接着層31とを合わせた層全体の厚みが厚くなる傾向にある。本実施形態によれば、従来例の層全体の厚みと同じ厚みとした場合に、従来例と比較し、不陸隠蔽性を向上できる。
つぎに、第2実施形態について説明する。
本第2実施形態は、第1実施形態と比較し、モルタル含有材の組成物中の合成樹脂類の比率を低下し(例えば5重量%未満)、無機系材料の比率を増加した場合(例えば95重量%超え)である。
本実施形態によれば、「不燃性」を一層、向上できる。このため、モルタル含有材2からなる下地不陸調整接着層の厚みを、第1実施形態と比較し、厚くすることが可能である。
下地不陸調整接着層の厚みを厚くできることから、不陸隠蔽性も向上できる。すなわち、下地材3の表面は、平坦から、5mm以下の凹凸まで対応可能である。
本実施形態を参照しつつ、以下、実施例1〜6、及び比較例1〜7の内装シート材1の接着構造について説明する。
(実施例1:ベース)
実施例1においては、金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材の上に内装シート材1を接着した。
その後、実施例1では、図1に示すように、未硬化モルタル含有材を硬化させてモルタル含有材2を形成した3層構造の接着構造を得た。
(実施例2:タイル)
実施例2においては、金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材の上に、内装シート材1に代えて、「タイル」(図示せず。)を接着した。その後、実施例2では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(実施例3:表面凹凸が0.1mm、有機系材料1〜10%、厚み0.3mm)
実施例3においては、表面凹凸が0.1mmである金属以外の下地材3に、モルタル含有材2に有機系材料1〜10%を含み、未硬化モルタル含有材の厚み0.3mmとした点を除き、実施例1と同様である。
(実施例4:表面凹凸が1mm、有機系材料1〜10%、厚み1.5mm)
実施例4においては、表面凹凸が1.0mmである金属以外の下地材3に、モルタル含有材2に有機系材料1〜10%を含み、未硬化モルタル含有材の厚み1.5mmとした点を除き、実施例1と同様である。
(実施例5:表面凹凸が1mm、有機系材料0%、厚み5mm)
実施例4においては、表面凹凸が1.0mmである金属以外の下地材3に、モルタル含有材2に有機系材料を含まず、無機系材質100%とし、未硬化モルタル含有材の厚み5.0mmとした点を除き、実施例1と同様である。
(実施例6:表面凹凸が5mm、有機系材料0%、厚み10mm)
実施例4においては、表面凹凸が5.0mmである金属以外の下地材3に、モルタル含有材2に有機系材料を含まず、無機系材質100%とし、未硬化モルタル含有材の厚み10.0mmとした点を除き、実施例1と同様である。
(比較例1:金属の下地材)
比較例1においては、金属の下地材に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材の上に内装シート材1を接着した。その後、比較例1では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(比較例2:図3に示す有機系材料の接着剤4)
比較例2においては、図3に示すように、金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材の上に有機系材料の接着剤4からなる接着層を形成し、接着層の上に内装シート材1を接着した。その後、比較例2では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させ、4層構造とした。
(比較例3:モルタル含有材2の厚み0.1mm未満)
比較例3においては、金属以外の下地材に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を厚み0.1mm未満に形成し、未硬化モルタル含有材の上に内装シート材1を接着した。その後、比較例3では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(比較例4:表面凹凸が2mm以上)
比較例4においては、表面凹凸が2mm以上ある金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を厚み0.1mm以下に形成し、未硬化モルタル含有材の上に内装シート材1を接着した。その後、比較例4では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(比較例5:内装シート材の厚みが16mm以上)
比較例5においては、金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を形成し、未硬化モルタル含有材の上に厚みが16mm以上の内装シート材1を接着した。その後、比較例5では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(比較例6:図2に示す有機系材料の接着剤)
比較例6においては、図2に示すように、金属以外の下地材3に、有機系材料の接着剤4からなる接着層を形成し、接着層の上に内装シート材1を接着し、3層構造とした。
(比較例7:未硬化モルタル含有材を厚み1.6mm以上)
比較例7においては、金属以外の下地材3に、合成樹脂類を5〜10重量%、無機系材料(水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、セメント)を80〜95重量%、モルタル含有材に対して水を20〜30重量%からなるモルタル含有材2の未硬化モルタル含有材を厚み1.6mm以上形成し、未硬化モルタル含有材の上に内装シート材1を接着した。その後、比較例7では、実施例1と同様に、未硬化モルタル含有材を硬化させた。
(評価方法)
上記した実施例1〜6及び比較例1〜7について、(1)不陸隠蔽性、(2)施工性、(3)接着性、(4)不燃性の4つの項目について評価した。
(判断基準及び判断結果)
不陸隠蔽性については、JIS A 6921−2014に準じて試験片を採取し、6.3.3の隠蔽性試験に従って試験を実施し、評価基準に従って評価し、判定した。具体的には、3級と4級を合格として「○」とし、1級と2級を不合格として「×」とした。
施工性については、実施例1と同等の施工数のものを合格として「○」とし、実施例1に対し、施工数が増加するものを不合格として「×」とした。
接着性については、実施例1と同等の接着性のものを合格として「○」とし、それより劣るものを不合格として「×」とした。
不燃性については、ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、建築基準法施工令第108条の2第1号及び第2号に記載の要件を満たす不燃材料である場合に、合格として「○」とし、前記要件を満たさない場合を不合格として「×」とした。
なお、未評価のものについては、「−」とした。
評価結果を表1に示す。
Figure 2021181731
(4つの項目について)
上記した実施例1〜6及び比較例1〜7について、4つの項目をすべて満足するものは、実施例1〜6の6件であった。
(不燃性について)
不燃性について単独で見ると、不合格「×」であったのは、比較例2、比較例5、比較例6及び比較例7の4件であった。また、比較例1は、不燃性について未評価「−」であった。
比較例2は、図3に示すように、未硬化モルタル含有材の上に有機系材料の接着剤4からなる接着層を形成したことが原因と推定できる。比較例5は、内装シート材の厚みが16mm以上であり、厚すぎたことが原因と推定できる。比較例6は、図2に示すように、有機系材料の接着剤4からなる接着層を形成したことが原因と推定できる。比較例7は、未硬化モルタル含有材を厚み1.6mm以上であり、厚すぎたことが原因と推定できる。
比較例1は、下地材が金属であることから、接着性が不合格「×」であり、評価が不能なためである。比較例1は、不燃性のほか、不陸隠蔽性及び施工性も未評価「−」であった。
(不陸隠蔽性について)
不陸隠蔽性について不合格「×」であったのは、比較例3及び比較例4の2件であった。
比較例3は、モルタル含有材を厚み0.1mm以下で、薄すぎ、又、比較例4は表面凹凸が2mm以上で、高低差がありすぎたことが原因と推定できる。
(施工性について)
施工性については、施工性が不合格「×」であったのは、比較例2だけの1件であった。
比較例2は、図3に示す有機系材料の接着剤4からなる接着層を含む4層構造となっていることが原因と推定できる。
(接着性について)
接着性について不合格「×」であったのは、比較例1だけの1件であった。
比較例1は、下地材が金属であることが原因と推定できる。
(総合評価)
総合すると、(1)〜(4)の4つの項目のすべてを満たすものは、実施例1〜6の6件であった。
1 内装シート材
2 モルタル含有材
3 下地材
4 接着剤
10 凹凸部
20 下地不陸調整接着層
30 下地不陸調整層
31 接着層

Claims (10)

  1. 金属以外の材質からなる下地材に、モルタル含有材からなる下地不陸調整接着層を形成する工程と、
    前記下地不陸調整接着層の表面に内装シート材を接着する工程と、
    を有することを特徴とする内装シート材接着方法。
  2. 前記モルタル含有材の未硬化組成物を前記下地材の表面に塗工して、未硬化モルタル含有材を形成し、
    前記未硬化モルタル含有材が硬化する前に、前記内装シート材を前記未硬化モルタル含有材に設置し、
    その後、前記未硬化モルタル含有材を硬化させて前記モルタル含有材を形成することによって、
    前記モルタル含有材を前記下地材に接着するとともに、
    前記内装シート材を前記モルタル含有材の表面に接着することを特徴とする請求項1に記載の内装シート材接着方法。
  3. 前記下地材の表面に前記モルタル含有材が直に接着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内装シート材接着方法。
  4. 前記モルタル含有材に前記内装シート材が直に接着されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  5. 前記下地材の表面の凹凸に前記モルタル含有材を埋めて平坦化することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  6. 前記下地材の表面は、平坦又は1mm以下の凹凸であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  7. 前記モルタル含有材の組成物は、無機系材料を主たる要素とし、合成樹脂類を5〜10重量%、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム及びセメントを少なくとも含む無機系材料を80〜95重量%含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  8. 前記内装シート材の厚みが1.0mm以上15mm以下の範囲内であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  9. ISO5660−1に準拠したコーンカロリーメータ試験機による発熱性試験において、
    建築基準法施工令第108条の2第1号及び第2号に記載の要件を満たす不燃材料であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の内装シート材接着方法。
  10. 金属以外の材質からなる下地材と、前記下地材に固定される内装シート材と、前記下地材に前記内装シート材を固定するモルタル含有材と、から構成された内装シート材接着構造であって、
    前記下地材と前記内装シート材とが、前記モルタル含有材により互いに直に接着されていることを特徴とする内装シート材接着構造。
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