JP2021181219A - 積層フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性を高度に両立するフィルムを提供すること。【解決手段】芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの少なくとも2枚が、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層を介して積層された構成を有し、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層の厚みがいずれも1〜15μmである積層フィルムとする。【選択図】 なし
Description
本発明はディスプレイ用に適した積層フィルム、特にフレキシブルディスプレイ前面のカバーウィンドウあるいはカバーウィンドウ下層の耐衝撃層などとして好適に使用可能な積層フィルムに関するものである。
近年、ディスプレイのフレキシブル化に向けた開発が本格的に進んでおり、フォルダブルと呼ばれる折り畳めるものやローラブルと呼ばれる丸めて収納できるものが提案されている。このようなディスプレイでは、折り曲げ時の割れを防ぐためにガラスを代替するフィルムが必要とされ、特に、内側の曲率半径を3mm以下に折り曲げることが可能なフレキシブルディスプレイなどに使用されるカバーウィンドウなどには、透明性、表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性などの特性について高度な両立が求められる。
上記要求に対し、剛性や機械的強度に優れ、表面硬度や耐屈曲性を高いレベルで実現しうるフィルムとして、芳香族ポリアミド(アラミド)や芳香族ポリイミド、あるいは芳香族ポリアミドイミドなどの芳香族系含窒素ポリマーからなるフィルムが検討されており、例えば、特許文献1〜4に開示されている。
しかしながら、特許文献1〜3に記載のフィルムでは表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性などの一般的に背反する特性を高度に両立するには至っていない。
これに対して、特許文献4には芳香族ポリイミドフィルムなどをPSA(pressure Sensitive Adhesive)にて積層することによる更なる特性向上が図られているが、表面硬度や耐衝撃性を満足するには至っていない。
以上のとおり、高い耐屈曲性を有するためには、柔軟な素材からなり、かつ厚みの薄いフィルムが好適であるが、一方で表面硬度や耐衝撃性の面では剛性(つまりヤング率)が高く、一定の厚みを有するフィルムが求められる。したがって、内側の曲率半径を3mm以下に折り曲げることが可能なフレキシブルディスプレイなどに使用されるカバーウィンドウなどに求められるレベルで、透明性、表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性などを満足するフィルムは得られていない。
そこで本発明は、透明性、表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性を高度に両立するフィルムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、以下を特徴とする。
芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの少なくとも2枚が、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層を介して積層された構成を有し、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層の厚みがいずれも1〜15μmである積層フィルム。
本発明によれば、透明性に優れ、表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性を高度に両立するフィルムが提供できる。そのため、本発明のフィルムは、特にフレキシブルディスプレイ前面のカバーウィンドウとして好適に用いることができる。
本発明の積層フィルムは、芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルム(以下、これらを総称して透明フィルムということがある)の少なくとも2枚がポリウレタン系樹脂を主成分とする層を介して積層された構成を有する。
透明フィルムをA層、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層をB層としたとき、好ましくは、A層/B層/A’層あるいはA層/B層/A’層/B’層/A”層の構成を有することが好ましい。ここで、A層およびA’層ならびにA”層は、それぞれ同一のフィルムであっても異なるフィルムであってもよい。また、B層およびB’層も同一であっても異なる成分からなる層であってもよい。
本発明の積層フィルムに用いられる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドとしては、下記化学式(I)または(II)のいずれかで示される構造単位および化学式(III)または(IV)のいずれかで示される構造単位を有することが好ましい。
化学式(I):
化学式(I):
R1、R2は、H、炭素数1〜5の脂肪族基、CF3、CCl3、OH、F、Cl、Br、OCH3、シリル基、または芳香環を含む基である。
化学式(II):
化学式(II):
R3は、Siを含む基、Pを含む基、Sを含む基、ハロゲン化炭化水素基、芳香環を含む基、またはエーテル結合を含む基(ただし、分子内において、これらの基を有する構造単位が混在していてもよい)である。
化学式(III):
化学式(III):
R4は任意の基である。
化学式(IV):
化学式(IV):
R5は任意の脂環族基である。
また、上記のなかでも、下記化学式(V)で示される構造単位は分子間の結合力向上に寄与するため、芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの少なくとも一方が、下記化学式(V)で示される構造単位を有することが、表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性を実現する点で特に好ましい。
化学式(V):
化学式(V):
R6は任意の基である。R6として特に好ましくは、H、炭素数1〜5の脂肪族基、CF3、CCl3、OH、F、Cl、Brであり、最も好ましくはF、Cl、Brである。
上記化学式(V)で示される構造単位が、本発明の積層フィルムを構成する芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドの40〜100モル%であることがさらに好ましく、最も好ましくは70〜100モル%である。
上記の芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムには、上記以外にも膜の表面硬度、耐衝撃性、熱寸法安定性を高める目的で熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、加水分解・縮合樹脂、アルコキシシラン化合物などの有機無機ハイブリット系樹脂などを含有していてもよい。また、粒子が含まれていてもよい。ここで、粒子とは無機粒子、有機粒子のいずれでもよいが、表面硬度や熱寸法安定性向上の目的の場合、無機粒子を含有することが好ましい。無機粒子は特に限定されないが、金属や半金属の酸化物、珪素化物、窒化物、ホウ素化物、塩化物、炭酸塩などが挙げられ、具体的には、シリカ(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化アンチモン(Sb2O3)及びインジウムスズ酸化物(In2O3)などが挙げられる。また、膜の着色を抑制する目的で、有機または無機系の顔料や染料、あるいはジブチルヒドロキシトルエン(BHT)などの酸化防止剤を含有していてもよい。
上記の積層フィルムを構成する芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびその他含有物について化学構造および構成比の同定が必要な場合は、核磁気共鳴法(NMR)、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)および質量分析法(MS)などを組み合わせて解析を行うことができる。
本発明の積層フィルム中のポリウレタン系樹脂を主成分とする層(以下、単にポリウレタン系樹脂層ということがある。)として、具体的にはポリウレタン系接着剤を主成分とする層が挙げられる。弾性と柔軟性に優れるポリウレタン系樹脂層により、屈曲時のフィルムの破断や変形が抑えられる。
一般に、フィルムの屈曲部には、中立面を境として、折り内側には圧縮、折り外側には引張の応力が働き、中立面から厚み方向に距離が離れるほど、この応力は大きくなる。そのため単層フィルムの場合、厚みが厚くなるほど、折り曲げ時にフィルムの屈曲部にかかる負荷は大きくなる。一方で、柔軟性や弾性に優れるポリウレタン系樹脂層を透明フィルムの層間に導入することで、積層フィルムを折り曲げた際に屈曲部にかかる応力を緩和する層として寄与し、屈曲時のフィルムの破断や変形が抑えられる。また、ポリウレタン系樹脂層は衝撃吸収層としても寄与するため、例えばフレキシブルディスプレイ前面のカバーウィンドウあるいはカバーウィンドウ下層の耐衝撃層などとして用いる際に、優れた耐屈曲性と耐衝撃性を実現できる。ここで主成分とするとは、ポリウレタン系樹脂が当該層の構成成分中、50質量%を超えることをいう。
本発明のポリウレタン系樹脂層に用いられるポリウレタン系接着剤は特に限定されず、公知の接着剤を用いることができるが、熱硬化型接着剤を用いることが好ましい。熱硬化型接着剤を用いることで、硬化工程や実使用時にフィルムの黄変などが抑えられると共に優れた接着性が得やすい。紫外線硬化型接着剤を用いる場合、硬化工程で芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムを通して紫外線を照射する必要があるため、フィルムの黄変が起きたり、硬化が十分に進まないことがある。また、紫外線硬化型接着剤は未反応ラジカルが微量残存することがあるため、実使用時に紫外線下や湿熱環境下に曝された際、接着層の劣化や黄変が起きることがある。
上記のポリウレタン系熱硬化型接着剤として、例えば、ポリオール主剤とポリイソシアネート硬化剤とを用いる二液硬化型接着剤が挙げられる。ポリオール主剤としては、ポリエーテルポリウレタンポリオールなどのエーテル系主剤や、ポリエステルポリウレタンポリオールやポリエステルポリオールなどのエステル系主剤が挙げられる。またこれら主剤にビスフェノール型エポキシ樹脂などが含まれていてもよい。ポリイソシアネート硬化剤としては、多官能ポリイソシアネートが挙げられ、好ましくは脂環式多官能ポリイソシアネートである。
本発明のポリウレタン系樹脂層に用いられるポリウレタン系樹脂、特にポリウレタン系接着剤は、ガラス転移温度が25℃以下であると、実使用温度において柔軟性が得られやすいため好ましい。より好ましくは0℃以下、さらに好ましくは−30℃以下である。なお、接着剤など樹脂のガラス転移温度は、剥離可能な離型シート上に後述の方法で樹脂(接着剤)を塗工、溶媒乾燥、硬化した後に離型シートを剥離することで作製した試料について、ASTM E1640−13に準拠し、動的粘弾性測定(DMA)により損失正接の極大点から求めることができる。一方で、積層後のフィルムから測定する方法としては、積層フィルムをN−メチル−2−ピロリドン(NMP)などの極性溶媒に浸漬し、芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムのみを溶解させて除去することで樹脂(接着剤)からなる測定試料を作製することもできる。
本発明におけるポリウレタン系樹脂層には、さらに無機粒子がポリウレタン系樹脂層に対して0.5質量%以上50質量%未満含有されていることが好ましい。より好ましくは5質量%以上40質量%未満であり、さらに好ましくは10質量%以上30質量%未満である。無機粒子が含有されることで、フィルムのヤング率や表面硬度が向上するとともに、外部からの衝撃を分散し、耐衝撃性が向上する。一方で無機粒子がポリウレタン系樹脂層に対して50質量%以上含有されていると、ヘイズ値が悪化することがある。なお、上記の無機粒子の含有量は、ポリウレタン系樹脂層が複数層存在する場合は、それぞれの当該層について算出され、いずれのポリウレタン系樹脂層についても上記含有量を満たすことが好ましい。
無機粒子は特に限定されないが、金属や半金属の酸化物、珪素化物、窒化物、ホウ素化物、塩化物、炭酸塩などが挙げられる。具体的には、シリカ(SiO2)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化チタン(TiO2)、酸化アンチモン(Sb2O3)及びインジウムスズ酸化物(In2O3)からなる群から選ばれる少なくとも1種の粒子が好ましい。なお、粒子には前述のポリウレタン系熱硬化型接着剤との親和性を付与する点で、表面処理が施されたものが好ましい。ここでいう表面処理とは、粒子表面に化合物を化学結合(共有結合、水素結合イオン結合、ファンデアワールス結合、疎水結合等を含む)や吸着(物理吸着、化学吸着を含む)によって導入することをいう。導入する化合物がイソシアネート基、エポキシ基、アミノ基のいずれかの構造を有する化合物であると、ポリウレタン系接着剤との親和性が高く、ヘイズ値の上昇などが起きにくい点からさらに好ましい。無機粒子の平均一次粒径は1〜200nmが好ましく、より好ましくは10〜100nmである。ここで、無機粒子の平均一次粒径は、窒素吸着法(BET法)により計測できる。
本発明のポリウレタン系樹脂層の厚みはいずれも1〜15μmである。好ましくは2〜10μm、さらに好ましくは2〜8μmである。厚みが1μm未満である層が存在すると、十分な接着強度が得られなかったり、上述の屈曲応力緩和層や衝撃吸収層としての効果が得られず、耐屈曲性や耐衝撃性などが低下することがある。一方、厚みが15μmを超える層が存在すると、ヤング率や表面硬度が低下することがある。また、外部からの衝撃が加わった際にフィルム表面に凹みが生じるなど、耐衝撃性が低下することがある。
本発明の積層フィルムの総厚みは40〜70μmであることが好ましい。より好ましくは50〜60μmである。総厚みを40μm以上とすることで耐衝撃性や表面硬度を十分にすることが容易となり、総厚みを70μm以下とすることで屈曲時にフィルムの破断や変形が生じるのをより抑制できる。
以上の積層フィルムを構成する各層の厚みは、フィルムの断面試験片を樹脂包埋法や凍結法などにより作成し、走査型電子顕微鏡(SEM)などで観察することにより測定できる。また、各層を構成する芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミド、ポリウレタン系熱硬化樹脂層(接着剤層)ならびに各層中のその他含有物について、化学構造および構成比の同定が必要な場合は、エネルギー分散型X線分析(EDX)、核磁気共鳴法(NMR)、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)および質量分析法(MS)などを組み合わせて解析を行うことができる。
本発明の積層フィルムは、少なくとも一方向のヤング率が6.5GPa以上であることが好ましい。より好ましくは7.5GPa以上であり、さらに好ましくは8.5GPa以上である。ここで、少なくとも一方向のヤング率とは、フィルムの長手方向と幅方向のうち、どちらか一方向が上述の範囲を満たしていることをいう。少なくとも一方向のヤング率を6.5GPa以上とすることで、フィルムの剛性や表面硬度が高く、例えばフレキシブルディスプレイ前面のカバーウィンドウとして用いる際に、傷がつきにくくなる。また、例えばフレキシブルディスプレイ前面のカバーウィンドウあるいはカバーウィンドウ下層の耐衝撃層などとして用いる場合に、外部からの衝撃が加わった際にフィルム表面に凹みが生じるのを抑制できるなど、耐衝撃性をより良好にすることができる。少なくとも一方向のヤング率を上記範囲内とするには、用いる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびポリウレタン系樹脂を前述の通りとし、後述の条件で製造するとともに、ポリウレタン系樹脂層の厚みを前述の範囲内とすることが有効である。また、ポリウレタン系樹脂層に無機粒子を含有させることも有効である。
本発明の積層フィルムは、透過の黄色度(YI値)が5.0以下であることが好ましい。YI値が5.0以下であると、フレキシブルディスプレイに使用した際に視認性が良好となる。視認性がより向上するという観点から、YI値は4.0以下であることがより好ましく、3.5以下であることがさらに好ましい。YI値を5.0以下にするには、用いる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびポリウレタン系樹脂層を前述の通りとすることが有効である。
本発明の積層フィルムは、温度85℃/相対湿度85%下にて1,000時間静置した前後の透過の黄色度(YI値)変化ΔYI値が3.0以下であることが好ましい。ΔYI値が3.0以下であると、フレキシブルディスプレイの特にカバーウィンドウとして使用し続けた際に経年で視認性が低下するのを抑制できる。経年での視認性低下をより抑えられる観点から、2.0以下であることがより好ましく、1.0以下であることがさらに好ましい。ΔYI値を3.0以下にするには、用いる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびポリウレタン系樹脂を前述の通りとすることが有効である。特にポリウレタン系樹脂を前述のポリウレタン系熱硬化型接着剤とすることが有効である。
本発明の積層フィルムは、透明性の点から、ヘイズが1.2%以下であることが好ましい。ヘイズが1.2%以下であると、表示装置に組み込んだ際に、明るさが低下することを抑制できる。明るさがより高くなることから、1.0%以下がより好ましく、0.8%以下がさらに好ましい。ヘイズを1.2%以下とするためには、フィルム中の異物を低減して内部ヘイズを低下させると共に、ポリウレタン系樹脂層に無機粒子を含有させる場合は、無機粒子に表面処理が施されたものを用いることが有効である。
本発明の積層フィルムは、波長450nmにおける光線透過率が70%以上であることが好ましい。波長450nmにおける光の光線透過率が70%以上である場合、フレキシブルディスプレイに使用した際に視認性が低下することを抑制できる。視認性がより向上することから、より好ましくは、75%以上であり、さらに好ましくは、80%以上である。波長450nmにおける光の光線透過率を70%以上とするには、用いる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびポリウレタン系樹脂を前述の通りとすることが有効である。
本発明の積層フィルムは、表面硬度がH以上であることが好ましい。表面硬度がH以上であると、カバーウィンドウに使用した際に、フィルム表面に傷や凹みが生じるのをより抑制できる。表面硬度は、より好ましくは2H以上、さらに好ましくは3H以上である。表面硬度をH以上とするため、用いる芳香族ポリアミドまたは芳香族ポリアミドイミドおよびポリウレタン系樹脂を前述の通りとするとともに、ポリウレタン系樹脂層の厚みを前述の範囲内とすることが有効である。また、前述の通り、ポリウレタン系樹脂層に無機粒子を含有させることも有効である。
以下、本発明の積層フィルムの製造方法について例示する。
まず、本発明の積層フィルムに用いる芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの製造方法として、芳香族ポリアミドフィルムを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
芳香族ポリアミドを得る方法は公知の種々の方法が利用可能であるが、例えば、カルボン酸ジクロライドとジアミンを原料として低温溶液重合法を用いる場合には、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性有機極性溶媒中で溶液重合により合成する方法や、水系媒体を使用する界面重合で合成する方法等が挙げられる。ポリマーの分子量を制御しやすいことから、非プロトン性有機極性溶媒中での溶液重合が好ましい。
カルボン酸ジクロライドとしては、例えば、テレフタル酸ジクロライド、2−クロロ−テレフタル酸ジクロライド、2−フルオロ−テレフタル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライド、ナフタレンジカルボニルクロライド、4,4’−ビフェニルジカルボニルクロライド、ターフェニルジカルボニルクロライド、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸クロライド、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸クロライド、2,6−デカリンジカルボン酸クロライドなどが挙げられる。ジアミンとしては、例えば、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)フルオレン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[3−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、o−トリジン、2,2’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(m−トリジン)、1,1−ビス(4−アミノフェニル)シクロヘキサン、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンなどが挙げられる。
カルボン酸ジクロライドとジアミンを原料とする場合、重合反応の進行に伴って塩化水素が副生するが、これを中和する場合には炭酸リチウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウムなどの無機の中和剤、あるいは、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の有機の中和剤を使用するとよい。
上記のように調製した製膜原液は、いわゆる溶液製膜法によりフィルム化を行う。溶液製膜法には、例えば、乾燥工程、湿式浴での水洗工程を順に経て熱処理を施す乾湿式法、乾燥工程後、熱処理を施す乾式法、あるいは乾燥工程を経ずに湿式浴に導入後、熱処理を施す湿式法などがありいずれの方法で製膜しても差し支えない。ここでは乾湿式法を例にとって説明する。
乾湿式法で製膜される場合、製膜原液は口金からドラム、エンドレスベルト、支持フィルムなどの支持体上に膜状に押し出された後、かかる膜状物が自己保持性をもつまで乾燥される。乾燥温度は、60〜200℃の範囲内とすることが好ましい。
乾燥工程を終えた膜状物は、支持体から剥離されて湿式工程に導入され、脱塩、脱溶媒などが行なわれる。支持体から膜状物を剥離する際のポリマー濃度は、30〜70質量%とすることが好ましい。湿式工程の溶媒は一般的に水系であるが、水の他に少量の無機や有機溶媒あるいは無機塩などを含んでいてもよい。なお溶媒温度は通常5〜90℃で使用される。ここで、支持体から膜状物を剥離する際および/または湿式工程中に、膜状物を長手方向に延伸することが好ましい。長手方向の延伸倍率は1.02〜1.30倍とすることが好ましい。なお長手方向の延伸倍率とは、延伸後のフィルム長を支持体から剥離する前のフィルム長で除した値で定義する。
湿式工程を経たフィルムは、次にテンターなどに導入され、熱処理とともにフィルムの幅方向への延伸が施される。熱処理工程の雰囲気は大気雰囲気下でもよいが、黄色度(YI値)をより小さく抑えるために、窒素やアルゴンなど不活性雰囲気下としてもよい。熱処理温度はフィルムの延伸性、機械特性、光学特性などの観点から200〜400℃の範囲内とすることが好ましい。幅方向の延伸倍率は、1.1〜1.7倍の範囲内とすることが好ましい。なお幅方向の延伸倍率とは、延伸後のフィルム幅を延伸前のフィルム幅で除した値で定義する。
次に、上記のようにして得られた芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの少なくとも2枚をポリウレタン系樹脂層、特にポリウレタン系接着剤を介して積層する方法について例示するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、積層する透明フィルム2枚のいずれか一方あるいは両方の接着面(接着させようとする面)に上述のポリウレタン系接着剤を塗工し、溶媒乾燥後、貼り合わせ、接着剤を硬化させる。
接着剤の塗工方法は特に限定されず、ダイレクトグラビアロールコート、グラビアロールコート、スプレーコート、キスコート、リバースロールコート、コンマコート、ノズルコート、バーコートなどの公知の塗工方法を用いることができる。
接着剤中に含まれる有機溶媒は特に限定されないが、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステル系溶媒、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン系溶媒、イソプロピルアルコールのようなアルコール系溶媒、あるいはトルエンなどが挙げられ、これらを2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、有機溶媒中に酢酸エチル、メチルエチルケトン、イソプロピルアルコールのうちの少なくとも1種の溶媒が含まれていると、芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムとの界面に密着性が得られやすいため、より好ましい。
なお、接着性を向上させる目的で、接着面に対して塗工前にコロナ処理やプラズマ処理など公知の方法による表面処理を施してもよい。
次に溶媒乾燥の方法としては伝熱乾燥、熱風乾燥、赤外線照射による乾燥、マイクロ波照射による乾燥が挙げられ、特に限定されるものではないが、熱風乾燥が好ましい。乾燥温度と時間は、60〜120℃で1〜30分間実施することが好ましい。
上記乾燥後、透明フィルム2枚を積層し、圧着して貼り合わせる。この時、加熱ロールなどで例えば40〜120℃の温度をかけて圧着してもよい。圧着時の圧力は0.1〜2MPaで実施することが好ましい。
ここで、透明フィルムを3枚積層する場合は、上記により得られた透明フィルム2枚の積層フィルムに、上記と同様の方法にて、さらに透明フィルム1枚を積層することが好ましい。また、透明フィルムを4枚以上積層する場合は、1枚ずつ順に積層してもよいし、複数枚積層したフィルム同士を積層してもよい。
上述の圧着、貼り合わせ工程の後、積層フィルムを加温して、接着剤を熱硬化させる。加温方法としては特に限定されるものではないが、ロールプロセスで実施する場合、工程中で加熱炉を通して加温してもよいし、巻き取ったロールをオーブンなどに入れて加温してもよく、加温する温度と時間に応じて選択される。加温する温度と時間は、40〜60℃の比較的低温条件で1〜7日間実施する方法、あるいは120〜230℃の比較的高温条件で1〜30分間実施する方法のいずれでもよいが、120〜230℃で1〜30分間実施する方法の方が優れた接着性が得やすいため好ましい。
以上の方法で作製した本発明の積層フィルムは、所望の用途や特性に応じて、さらに片面あるいは両面にハードコート層、反射防止層、水蒸気バリア層、導電層などの各種機能層や接着剤層が積層されてもよい。
本発明の積層フィルムは、ディスプレイ材料、回路基板、光導波路基板、半導体実装用基板、透明導電フィルム、位相差フィルム、タッチパネル、音響振動板、太陽電池、包装材料、粘着テープ、接着テープ、加飾材料など種々な用途に好ましく用いられる。中でも、優れた透明性を有することから、ディスプレイ材料、回路基板、光導波路基板、半導体実装用基板、透明導電フィルム、位相差フィルム、タッチパネルなどの光学用途に好ましく用いられ、特にディスプレイ材料に好適に用いられる。
また、透明性に加えて表面硬度、耐屈曲性、耐衝撃性を高度に両立することから、内側の曲率半径を3mm以下に折り曲げることが可能なフレキシブルディスプレイ材料として用いることができる。
ここでフレキシブルディスプレイは、積層体と発光素子などから構成され、積層順は任意であるが、通常は観察者(視認)側からカバーウィンドウ、円偏光板、タッチセンサ、発光素子、筐体(電池などを収納)が、接着剤あるいは粘着剤などを用いて積層されている。ただしタッチセンサはオンセル方式やインセル方式であっても良い。また、発光素子は例えば有機あるいは無機の発光ダイオード(LED)などからなる表示素子である。
本発明の積層フィルムは、上記フレキシブルディスプレイの発光素子よりも観察者側に配置される構成で、特に好適に用いられる。具体的には、ディスプレイ前面のカバーウィンドウとして用いられるか、あるいはカバーウィンドウと発光素子の間に挿入され、表示素子を観察者側からの衝撃から守る耐衝撃層として用いられることが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
本発明における物性の測定方法、効果の評価方法は次の方法に従って行った。
(1)各層の厚みならびに総厚み
下記条件でフィルム断面を観察し、その観察画像のスケールから各層の厚みおよび総厚みを算出した。
下記条件でフィルム断面を観察し、その観察画像のスケールから各層の厚みおよび総厚みを算出した。
装置:電界放射型走査電子顕微鏡(FE−SEM)SU8020(日立ハイテクノロジーズ社製)
加速電圧:2.0kV
観察倍率:3,000倍
断面作製:アルゴンイオンビームエッチングおよび金属微粒子スパッタコート処理。
加速電圧:2.0kV
観察倍率:3,000倍
断面作製:アルゴンイオンビームエッチングおよび金属微粒子スパッタコート処理。
(2)ヤング率
幅10mm、測定方向に長さ150mmに切断したフィルムを、ロボットテンシロンRTG−1210(エーアンドデイ社製)を用いてチャック間距離50mm、引張速度300mm/分、温度23℃、相対湿度65%の条件下で引張試験を行い、得られた荷重−伸び曲線から求めた。なお、試料の長手方向(MD)と幅方向(TD)の2方向について、それぞれ5回測定して平均値を求めた。
幅10mm、測定方向に長さ150mmに切断したフィルムを、ロボットテンシロンRTG−1210(エーアンドデイ社製)を用いてチャック間距離50mm、引張速度300mm/分、温度23℃、相対湿度65%の条件下で引張試験を行い、得られた荷重−伸び曲線から求めた。なお、試料の長手方向(MD)と幅方向(TD)の2方向について、それぞれ5回測定して平均値を求めた。
(3)ヘイズ値
下記測定器を用いて測定した。
下記測定器を用いて測定した。
装置:濁度計NDH5000(日本電色工業社製)
光源:白色LED5V3W(定格)
受光素子:V(λ)フィルタ付Siフォトダイオード
測定光束:φ14mm(入射開口φ25mm)
光学条件:JIS−K7136(2000)に準拠。
光源:白色LED5V3W(定格)
受光素子:V(λ)フィルタ付Siフォトダイオード
測定光束:φ14mm(入射開口φ25mm)
光学条件:JIS−K7136(2000)に準拠。
(4)表面硬度
JIS−K5600−5−4(1999)に準拠して、温度23℃、相対湿度65%において、下記装置および条件にて、フィルム表面を測定した。
JIS−K5600−5−4(1999)に準拠して、温度23℃、相対湿度65%において、下記装置および条件にて、フィルム表面を測定した。
装置:表面測定機HEIDON−14DR(新東科学社製)
加重:750gf
角度:45°
移動速度:30mm/min
移動距離:10mm
試料基材:ガラス板
使用鉛筆:ハイユニ(三菱鉛筆社製)、柔らかい(硬度が低い)方から順に、H、2H、3H、4H、5H、6H
硬度判定:試験を5回実施し、3〜5回において傷および凹みが無い場合に、その硬度を有していると判定した。なお、硬度:Hの鉛筆で試験して3回以上において傷あるいは凹みが生じた場合の判定は、「H未満」とした。
加重:750gf
角度:45°
移動速度:30mm/min
移動距離:10mm
試料基材:ガラス板
使用鉛筆:ハイユニ(三菱鉛筆社製)、柔らかい(硬度が低い)方から順に、H、2H、3H、4H、5H、6H
硬度判定:試験を5回実施し、3〜5回において傷および凹みが無い場合に、その硬度を有していると判定した。なお、硬度:Hの鉛筆で試験して3回以上において傷あるいは凹みが生じた場合の判定は、「H未満」とした。
(5)耐屈曲性
JIS−K5600−5−1(1999)に準拠したマンドレルを用いて、温度23℃、相対湿度65%の条件下で測定した。
JIS−K5600−5−1(1999)に準拠したマンドレルを用いて、温度23℃、相対湿度65%の条件下で測定した。
試料寸法:短辺50mm×長辺100mm
試料設置:長辺方向50mmの位置が折り畳み線(円筒接触部)となるよう設置
円筒寸法:半径1mm
折り畳み回数:100万回
折り畳み速度:1Hz
判定基準:長手方向(MD)および幅方向(TD)を長辺としたときの2方向について、それぞれ3回ずつ、計6回試験後に試料を観察し、下記基準で判定した。
試料設置:長辺方向50mmの位置が折り畳み線(円筒接触部)となるよう設置
円筒寸法:半径1mm
折り畳み回数:100万回
折り畳み速度:1Hz
判定基準:長手方向(MD)および幅方向(TD)を長辺としたときの2方向について、それぞれ3回ずつ、計6回試験後に試料を観察し、下記基準で判定した。
A:6回全数に、波打ち、ヒビ、裂け、破断のいずれもの発生が確認されない
B:波打ちは確認されたが、6回全数に、ヒビ、裂け、破断の発生が確認されず、良好
C:波打ちは確認されたが、6回中4回以上にヒビ、裂け、破断の発生が確認されず、実用範囲内
D:6回中4回以上に、ヒビ、裂け、あるいは破断が確認され、実用範囲外。
B:波打ちは確認されたが、6回全数に、ヒビ、裂け、破断の発生が確認されず、良好
C:波打ちは確認されたが、6回中4回以上にヒビ、裂け、破断の発生が確認されず、実用範囲内
D:6回中4回以上に、ヒビ、裂け、あるいは破断が確認され、実用範囲外。
(6)耐衝撃性1
ステンレス板(厚み2mm)上に光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、フィルム試料の順に積層して試料を固定した。固定した試料上から、温度23℃、相対湿度65%の条件下で、質量:20g、先端径:0.5mm、先端素材:ステンレス鋼(SUS304)のペンを所定高さから自由落下させ、試料表面のヒビ、裂けの状況から以下の基準にて判定した。試験はそれぞれ5回ずつ実施した。
ステンレス板(厚み2mm)上に光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、フィルム試料の順に積層して試料を固定した。固定した試料上から、温度23℃、相対湿度65%の条件下で、質量:20g、先端径:0.5mm、先端素材:ステンレス鋼(SUS304)のペンを所定高さから自由落下させ、試料表面のヒビ、裂けの状況から以下の基準にて判定した。試験はそれぞれ5回ずつ実施した。
A:高さ20cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生しない
B:高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生しないが、高さ20cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
C:高さ10cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生しないが、高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
D:高さ10cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
A、B、Cが実用範囲内である。
B:高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生しないが、高さ20cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
C:高さ10cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生しないが、高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
D:高さ10cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビ、裂けが発生する
A、B、Cが実用範囲内である。
なお、ヒビ、裂けの発生有無は、LEICA社製光学顕微鏡DMLを用いて試料上のペン落下点の観察を行い、長さ1mm以上の亀裂の有無により判定した。
(7)耐衝撃性2
ステンレス板(厚み2mm)上に光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、ガラス板(日本電気硝子社製OA−10、厚み100μm)、光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、フィルム試料の順に積層して試料を固定した。固定した試料上から、温度23℃、相対湿度65%の条件下で、質量:20g、先端径:0.5mm、先端素材:ステンレス鋼(SUS304)のペンを所定高さから自由落下させ、ガラス板のヒビの状況から以下の基準にて判定した。試験はそれぞれ5回ずつ実施した。
ステンレス板(厚み2mm)上に光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、ガラス板(日本電気硝子社製OA−10、厚み100μm)、光学粘着フィルム(パナック社製PDC3、厚み50μm)、フィルム試料の順に積層して試料を固定した。固定した試料上から、温度23℃、相対湿度65%の条件下で、質量:20g、先端径:0.5mm、先端素材:ステンレス鋼(SUS304)のペンを所定高さから自由落下させ、ガラス板のヒビの状況から以下の基準にて判定した。試験はそれぞれ5回ずつ実施した。
A:高さ30cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生しない
B:高さ25cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生しないが、高さ30cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
C:高さ20cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生しないが、高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
D:高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
A、B、Cが実用範囲内である。
B:高さ25cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生しないが、高さ30cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
C:高さ20cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生しないが、高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
D:高さ15cmからペンを落下させた場合、3回以上においてヒビが発生する
A、B、Cが実用範囲内である。
なお、ヒビの発生有無は、試験後のガラス板について目視観察を行い、長さ1cm以上のヒビの有無により判定した。
(8)YI値、ΔYI値
分光式色彩計SE−2000(日本電色工業社製)を用いて、温度23℃、相対湿度65%において湿熱試験前のYI値(YI1)を測定した。試験片は4cm×5cmの試料を用いて、透過モードにより測定した。
分光式色彩計SE−2000(日本電色工業社製)を用いて、温度23℃、相対湿度65%において湿熱試験前のYI値(YI1)を測定した。試験片は4cm×5cmの試料を用いて、透過モードにより測定した。
その後、同試料を温度85℃、相対湿度85%にて1,000時間静置し、温度23℃、相対湿度65%において2時間調湿後、再度上記条件にてYI値(YI2)を測定し、下式にてΔYI値を算出した。
ΔYI=YI2−YI1
(実施例1)
脱水したN−メチル−2−ピロリドン(NMP、三菱化学社製)に、ジアミンとして2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(TFMB、東レ・ファインケミカル社製)を窒素気流下で溶解させ、氷水浴で液温を8℃に冷却した。そこへ、系内を窒素気流下、氷水浴中に保った状態で、ジアミン全量に対して99モル%に相当する2−クロロテレフタロイルクロライド(CTPC、日本軽金属社製)を30分かけて添加し、全量添加後、約2時間の撹拌を行うことで、芳香族ポリアミドを重合した。得られた重合溶液を、カルボン酸クロライド全量に対して97モル%の炭酸リチウム(本荘ケミカル社製)および6モル%のジエタノールアミン(東京化成社製)により中和することでポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
(実施例1)
脱水したN−メチル−2−ピロリドン(NMP、三菱化学社製)に、ジアミンとして2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル(TFMB、東レ・ファインケミカル社製)を窒素気流下で溶解させ、氷水浴で液温を8℃に冷却した。そこへ、系内を窒素気流下、氷水浴中に保った状態で、ジアミン全量に対して99モル%に相当する2−クロロテレフタロイルクロライド(CTPC、日本軽金属社製)を30分かけて添加し、全量添加後、約2時間の撹拌を行うことで、芳香族ポリアミドを重合した。得られた重合溶液を、カルボン酸クロライド全量に対して97モル%の炭酸リチウム(本荘ケミカル社製)および6モル%のジエタノールアミン(東京化成社製)により中和することでポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
次に、口金からステンレス製のエンドレスベルト上に膜状に流延し、膜状物を熱風温度120℃のオーブン室に導入して、5分間、NMPを蒸発させた。次いで、膜状物をエンドレスベルトから剥離し、40℃の純水が流水する水槽に5分間導入した。ここで、流延してから水槽を出るまでの工程で、長手方向に1.10倍の延伸を施した。最後に、水槽から出たフィルムを280℃のテンターに導入して3分間高温熱処理を施すとともに、幅方向に1.20倍の延伸を施すことで、厚み25μmの芳香族ポリアミドフィルムAを得た。
次に、芳香族ポリアミドフィルムAの片面に、バーコーターを用いてポリウレタン系熱硬化型接着剤A(東洋モートン社製LIS−7390/LCR−1901、ガラス転移温度:−50℃、イソプロピルアルコールにて固形分濃度25質量%に調製)を硬化後の厚みが5μmとなるように塗布し、80℃で30分乾燥させた。このフィルムのポリウレタン系熱硬化型接着剤Aの塗布面にもう1枚の芳香族ポリアミドフィルムAを積層し、ラミネーターにて温度60℃、ニップ圧力0.5MPaで圧着した。最後に積層したフィルムを200℃で15分熱処理することで接着剤を硬化させ、総厚みが55μmの積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(実施例2)
脱水したNMPに、ジアミンとしてTFMBを室温にて溶解させた。そこへ、ジアミン全量に対して50モル%に相当する4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA、東京化成工業社製)を15分かけて添加し、1時間の撹拌を行った。次に、ジアミン全量に対して49モル%に相当するTPCを15分かけて添加し、1時間の撹拌を行った。次に、カルボン酸クロライド全量に対して97モル%の炭酸リチウムにより中和し、最後にジアミン全量に対して80モル%に相当するピリジンおよび無水酢酸(いずれも東京化成工業社製)、8モル%に相当するDEAを加えて1時間撹拌することで、ポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
脱水したNMPに、ジアミンとしてTFMBを室温にて溶解させた。そこへ、ジアミン全量に対して50モル%に相当する4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA、東京化成工業社製)を15分かけて添加し、1時間の撹拌を行った。次に、ジアミン全量に対して49モル%に相当するTPCを15分かけて添加し、1時間の撹拌を行った。次に、カルボン酸クロライド全量に対して97モル%の炭酸リチウムにより中和し、最後にジアミン全量に対して80モル%に相当するピリジンおよび無水酢酸(いずれも東京化成工業社製)、8モル%に相当するDEAを加えて1時間撹拌することで、ポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
以降は実施例1と同様に製膜して厚み25μmの芳香族ポリアミドイミドフィルムBを得た後、実施例1と同様に積層して、総厚みが55μmの積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(実施例3)
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Bとして、トーヨーケム社製VA−9302(ガラス転移温度:6℃、トルエン/イソプロピルアルコールにて固形分濃度20質量%に調製)を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Bとして、トーヨーケム社製VA−9302(ガラス転移温度:6℃、トルエン/イソプロピルアルコールにて固形分濃度20質量%に調製)を用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(実施例4)
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Cとして、実施例1で用いた接着剤Aに窒素吸着法(BET法)にて計測した平均一次粒径が80nmのイソシアネート修飾シリカ粒子を接着剤成分に対して5質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。なお、イソシアネート修飾シリカ粒子はシリカゾルMEK−ST−ZL(日産化学社製)にイソシアネート系シランカップリング剤KBE−9007(信越化学工業社製)をシリカ粒子に対して1質量%となるよう添加して室温で1時間撹拌することにより調製した。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Cとして、実施例1で用いた接着剤Aに窒素吸着法(BET法)にて計測した平均一次粒径が80nmのイソシアネート修飾シリカ粒子を接着剤成分に対して5質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。なお、イソシアネート修飾シリカ粒子はシリカゾルMEK−ST−ZL(日産化学社製)にイソシアネート系シランカップリング剤KBE−9007(信越化学工業社製)をシリカ粒子に対して1質量%となるよう添加して室温で1時間撹拌することにより調製した。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(実施例5)
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Dとして、実施例1で用いた接着剤Aに、実施例4と同様にして調製した平均一次粒径80nmのイソシアネート修飾シリカ粒子を接着剤成分に対して20質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Dとして、実施例1で用いた接着剤Aに、実施例4と同様にして調製した平均一次粒径80nmのイソシアネート修飾シリカ粒子を接着剤成分に対して20質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(実施例6)
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Eとして、実施例1で用いた接着剤Aに窒素吸着法(BET法)にて計測した平均一次粒径が80nmのアクリレート修飾シリカ粒子MEK−AC−5340Z(日産化学社製)を接着剤成分に対して20質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Eとして、実施例1で用いた接着剤Aに窒素吸着法(BET法)にて計測した平均一次粒径が80nmのアクリレート修飾シリカ粒子MEK−AC−5340Z(日産化学社製)を接着剤成分に対して20質量%添加したものを用いた以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(比較例1)
脱水したNMPに、ジアミンとしてTFMBを室温にて溶解させた。そこへ、ジアミン全量に対して99モル%に相当する4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA、東京化成工業社製)を30分かけて添加し、2時間の撹拌を行った。次にジアミン全量に対して80モル%に相当するピリジンおよび無水酢酸(いずれも東京化成工業社製)8モル%に相当するDEAを添加して70℃で1時間撹拌することで、ポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
脱水したNMPに、ジアミンとしてTFMBを室温にて溶解させた。そこへ、ジアミン全量に対して99モル%に相当する4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)ジフタル酸無水物(6FDA、東京化成工業社製)を30分かけて添加し、2時間の撹拌を行った。次にジアミン全量に対して80モル%に相当するピリジンおよび無水酢酸(いずれも東京化成工業社製)8モル%に相当するDEAを添加して70℃で1時間撹拌することで、ポリマー濃度10質量%の製膜原液を得た。
以降は実施例1と同様に製膜して厚み25μmの芳香族ポリイミドフィルムCを得た後、実施例1と同様に積層して、総厚みが55μmの積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(比較例2)
製膜厚みを50μmとすること以外は実施例2と同様にして芳香族ポリアミドイミドフィルムB(単層で厚み:50μm、接着剤層なし)を得た。得られたフィルムの構成と物性を表1に示す。
製膜厚みを50μmとすること以外は実施例2と同様にして芳香族ポリアミドイミドフィルムB(単層で厚み:50μm、接着剤層なし)を得た。得られたフィルムの構成と物性を表1に示す。
(比較例3)
接着剤Fとして、エポキシ/アクリレート系紫外線硬化型接着剤(東亞合成社製UCX−1000、ガラス転移温度:92℃)を用い、照度500mW/cm2のメタルハライドランプを用いて積算光量1,000mJ/cm2となるように紫外線を照射することで接着剤を硬化させたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
接着剤Fとして、エポキシ/アクリレート系紫外線硬化型接着剤(東亞合成社製UCX−1000、ガラス転移温度:92℃)を用い、照度500mW/cm2のメタルハライドランプを用いて積算光量1,000mJ/cm2となるように紫外線を照射することで接着剤を硬化させたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(比較例4)
接着層として、厚み25μmのアクリル系粘着フィルム(パナック社製PD−S1)を用いたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
接着層として、厚み25μmのアクリル系粘着フィルム(パナック社製PD−S1)を用いたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
(比較例5)
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Aの硬化後の厚みを20μmとしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
ポリウレタン系熱硬化型接着剤Aの硬化後の厚みを20μmとしたこと以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。得られた積層フィルムの構成と物性を表1に示す。
Claims (8)
- 芳香族ポリアミドフィルムまたは芳香族ポリアミドイミドフィルムの少なくとも2枚が、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層を介して積層された構成を有し、ポリウレタン系樹脂を主成分とする層の厚みがいずれも1〜15μmである積層フィルム。
- 前記ポリウレタン系樹脂のガラス転移温度が25℃以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
- 少なくとも一方向のヤング率が6.5GPa以上である、請求項1または2に記載の積層フィルム。
- 総厚みが40〜70μmである、請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルム。
- 前記ポリウレタン系樹脂を主成分とする層に無機粒子が含有されており、当該層における無機粒子の含有量が0.5質量%以上50質量%未満である、請求項1〜5のいずれかに記載の積層フィルム。
- 光学用途に用いられる請求項1〜6のいずれかに記載の積層フィルム。
- 内側の曲率半径を3mm以下に折り曲げることが可能なフレキシブルディスプレイに使用され、フレキシブルディスプレイの発光素子よりも観察者側に配置される、請求項1〜7のいずれかに記載の積層フィルム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115838320A (zh) * | 2023-02-28 | 2023-03-24 | 山东东岳化工有限公司 | 一种制备一氟甲烷的方法 |
WO2023153051A1 (ja) * | 2022-02-10 | 2023-08-17 | 日東電工株式会社 | ウィンドウ用基材、多層ウィンドウ、粘着層付多層ウィンドウ、および多層ウィンドウを含む表示装置 |
-
2021
- 2021-04-15 JP JP2021068933A patent/JP2021181219A/ja active Pending
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WO2023153051A1 (ja) * | 2022-02-10 | 2023-08-17 | 日東電工株式会社 | ウィンドウ用基材、多層ウィンドウ、粘着層付多層ウィンドウ、および多層ウィンドウを含む表示装置 |
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