JP2021180693A - 経口用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、プロテアーゼやアミラーゼ等といった消化酵素の活性に優れた組成物を提供することにある。【解決手段】本発明は、消化酵素とノニ又はアサイーから選ばれる少なくとも1種とを含有する経口用組成物を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、消化酵素を含有する経口用組成物に関する。
従来、消化器官内におけるプロテアーゼ、アミラーゼ、ガラクトシダーゼ及びリパーゼといった消化酵素は、消化器官において食物性タンパク質やペプチド、デンプンやグリコーゲン、ラクトース等の糖質、並びに脂質を分解することによる栄養吸収、不要なタンパク質や糖質の分解、タンパク質の活性調節などに大きな役割を担っていることが知られている。生物代謝促進や健康維持の観点から、これらの酵素の活性を高めることの重要性が近年、広く知られるようになっている。
一方、従来経口用又は経皮用の消化酵素活性化剤として、ヤグルマギク、ガジュマル、キイチゴ、グレープフルーツ、セイヨウキズタ、サンザシ、ナツメ及びキバナオランダセンニチから選ばれる1種を用いることが知られている(特許文献1を参照)。
特開2008-081441号公報
近年、消化酵素そのもの或いは消化酵素を含有する組成物を経口摂取することが広く行われている。消化酵素を含有する従来の経口用組成物は、そのほとんどが失活した消化酵素を含有している。また経口摂取された消化酵素は、一部は胃酸により分解される可能性がある。しかしながら一般には、活性を有する消化酵素を経口摂取した場合、食物の消化を助け代謝を促進するのに一定の効果があると考えられている。従って、単に消化酵素のみを含有する場合に比べて、高い酵素活性を有する消化酵素含有組成物を経口摂取することの実益が存在する。
しかしながら、特許文献1に記載のプロテアーゼ活性促進剤を含め、従来の消化酵素活性を高める技術はその作用が十分ではなく、また、活性を促進させるべき消化酵素に対して、非常に高濃度の有効成分を要するといった課題が存在した。
そこで、本発明は、高い消化酵素活性を有する、天然物由来成分を有効成分として含有する組成物及び剤を提供することを課題とする。
本発明は、消化酵素と、スーパーフードとを含有する経口用組成物を提供するものである。
本発明によれば、高い消化酵素活性を有する経口用組成物を提供することができる。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明する。
本実施形態の経口用組成物は、消化酵素に加えてスーパーフードを含有することにより、該消化酵素活性が優れて高いものである。消化酵素とは食品成分を消化する酵素をいい、経口用組成物の投与対象が生成しうる酵素であってもよく、生成できない酵素であってもよい。消化酵素はスーパーフードに由来しないものである。消化酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ及びガラクトシダーゼが挙げられる。本実施形態に含まれる消化酵素は活性型であることが好ましい。活性型酵素とは酵素活性を有する酵素をいう。酵素活性を有するとは、活性を完全に失った状態ではないことをいう。酵素活性の失活は加熱やpHの変化等によって、酵素タンパク質が変性し、活性部位の立体構造が変わることで、基質が酵素に結合できなくなることによって起こる。
(プロテアーゼ)
本明細書において、プロテアーゼはタンパク質やペプチドなどにおけるペプチド結合を加水分解することを触媒する酵素の総称である。プロテアーゼは、触媒作用によって大きく2つに分類され、タンパク質やペプチドなどの分子の内部のペプチド結合を加水分解してペプチドを遊離することを触媒するものがエンドプロテーゼ(プロテイナーゼ)であり、該分子のアミノ基末端又はカルボキシル基末端からペプチド結合を加水分解することによりアミノ酸を遊離することを触媒するものがエキソプロテアーゼである。
プロテアーゼとしては、スーパーフードによる酵素活性促進効果が高い点でシステインプロテアーゼを含有することが好ましく、特にパパインを含有することが好ましい。パパインは、例えば未成熟パパイヤ果実及び/若しくは果汁又はそれらの加工物として得られることが知られている。パパイヤは熱帯アメリカ原産の果物として知られる、パパイヤ属植物であれば特に限定されず、例えば、Carica papayaが挙げられる。本実施形態の経口用組成物において、パパインは固体状であってもよく、液状、ペースト状、ゲル状、ゼリー状、クリーム状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ローション状等の流動状であってもよい。固体状としては、粉末状、顆粒状、粒状などが挙げられる。パパイン等のプロテアーゼとしては、タンパク質分解力価が5,000単位/g以上のものを用いることが好ましく、50,000単位/g以上のものを用いることがより好ましい。なお、本明細書でいうタンパク質分解力価とは、カゼイン(乳製)を基質とし、37℃、pH6.0において、反応初期の1分間に1μgのL−チロシンに相当する波長275nmの吸光度を増加させる活性を1単位とするものである。タンパク質分解力価はタンパク質消化力と呼ばれることもあり、後述する実施例に記載の方法にて測定できる。
(アミラーゼ)
アミラーゼは、デンプンやグリコーゲン中のアミロースやアミロペクチンを、グリコシド結合を加水分解することで単糖類であるブドウ糖や二糖類であるマルトース及びオリゴ糖に変換する酵素の総称である。アミラーゼには、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、グルコアミラーゼがある。
α−アミラーゼは、別名を1,4−α−D−グルカングルカノヒドロラーゼ、グリコゲナーゼといい、デンプンやグリコーゲンのα−1,4結合を不規則に切断し、多糖ないしマルト
ース、オリゴ糖を生み出す酵素である。
β−アミラーゼは別名を1,4−α−D−グルカングルカノマルトヒドロラーゼ、グリコゲナーゼあるいはサッカロゲンアミラーゼといい、デンプンやグリコーゲンをマルトース(麦芽糖)に分解する。
グルコアミラーゼは正式名称をグルカン1,4−α−グルコシダーゼといい、1,4−α−D−グルカングルコヒドロラーゼは、エキソ1,4−α−グルコシダーゼ、γアミラーゼ、リソソーマルα-グルコシダーゼあるいはアミログルコシダーゼを別名とする。糖鎖の非還元末端のα-1,4-結合をエキソ型に加水分解してブドウ糖1分子を産生する。α-1,6-結合も切断するものも知られている。
(リパーゼ、セルラーゼ、ガラクトシダーゼ)
リパーゼとしては、トリアシルグリセリドリパーゼ、ホスホリパーゼが挙げられる。セルラーゼとしては、エンドグルカナーゼ及びエキソグルカナーゼが挙げられる。ガラクトシダーゼとしては、β-ガラクトシダーゼなどが挙げられる。
アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、及び/又はガラクトシダーゼとしては、それらの酵素を含有する植物や細菌などから抽出されたものや合成品等を用いてもよい。本実施形態の経口用組成物において、α−アミラーゼは固体状であってもよく、液状、ペースト状、ゲル状、ゼリー状、クリーム状、エマルション状、スプレー状、ムース状、ローション状等の流動状であってもよい。固体状としては、粉末状、顆粒状、粒状等が挙げられる。
(スーパーフード)
スーパーフードとは、栄養バランスに優れ栄養価が高い食材あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食材を指す。スーパーフードとしては、はちみつ、ビーポーレン、アマランサス、キヌア、そばの実、黒米、赤米、はと麦、高きび、きび、あわ、ひえ、チアシード、ワイルドライス、麻、アマニ(フラックスシード)、エゴマ、タイガーナッツ、マヤナッツ、カカオ、サシャインチ、アーモンド、クルミ、グリーンコーヒー、フリーカ、ココナッツ、アボカド、ルクマ、アサイー、カムカム、アセロラ、マキベリー、ゴールデンベリー、マルベリー、ザクロ、ドラゴンフルーツ(「ピタヤ」と呼ばれることもある)、クコ(「ゴジベリー」と呼ばれることもある)、アロニア(「チョークベリー」と呼ばれることもる)、ノニ、レッドマカ、ターメリック、ウコン、マカ、ヤーコン、メスキート、スピルリナ、クロレラ、AFAブルーグリーンアルジー、ダルス、ケール、ブロッコリースプラウト、モリンガ、アロエベラ、ウィートグラス(小麦若葉)、バオバブ、クプアス、シーバクソーン、ビーツ、チャーガなどが挙げられる。但し、本発明の組成物においてカムカムを含有する場合は、パパイン以外の消化酵素を含有することを必須とする。スーパーフードとしては、ココナッツ、アサイー、カカオ、カムカム、マキベリー、ゴールデンベリー、マルベリー、ザクロ、ドラゴンフルーツ、アロニア、ノニ、スピルリナ、クロレラ、ケール、ブロッコリースプラウト、モリンガ、アロエベラ、ウィートグラス、マカ、アマランサス、キヌア、クコ、チアシード、バオバブ及び麻から選ばれる少なくとも一種を用いることが、消化酵素活性向上効果が高いため好ましく、とりわけ、ザクロ、モリンガ、クコ、チアシード、バオバブ、麻、ノニ、ドラゴンフルーツ、マキベリー、ココナッツ、ゴールデンベリー、カムカム、アサイー、マカ、キヌア、カカオ、スピルリナ、アマランサス、ブロッコリースプラウトを用いることが好ましい。本実施形態の経口用組成物はスーパーフードを2種以上組み合わせることがより好ましい。また、消化酵素及びスーパーフード以外に増粘剤、賦形剤、油脂などの他の成分と組み合わせることが更に好ましい。
ココナッツは、単子葉植物ヤシ科の高木の果実であり、通常はココヤシ属ココヤシ(学名Cocos nucifera)の果実である。ココナッツとしては通常、固い殻の内部の周縁部には固形胚乳の層があり、中心近くには液状胚乳が入っている。ココナッツは、好ましくは胚乳を用いる、胚乳は固形胚乳及び液状胚乳のいずれであってもよく、またそれらの混合物であってもよい。例えばココナッツミルクは、ココヤシ果実の胚乳部分を細砕、圧搾して得られる搾汁である。さらに、該搾汁を噴霧乾燥等で乾燥したココナッツミルクパウダーなどの商品もある。
アサイーはヤシ科の植物であり、和名をワカバキャベツヤシ、学名をEuterpe oleraceaという。アサイーは、通常果皮及び/又は果肉部(以下、単に果皮及び果肉を果実部とよぶ。)が好ましく用いられる。
カムカムは、カムカムベリーともいい、南アメリカの熱帯雨林原産のベリー系のフトモモ科植物であり、例えば、Myrciaria dubiaが挙げられる。カムカムは、種子を除く果実部が特に好ましく用いられる。
マキベリーは、チリ南部、パタゴニア地方等が原産地として知られるホルトノキ科植物の果実であり、例えばAristotelia chilensisの果実が挙げられる。
ゴールデンベリーは、南アメリカ原産のナス科ホウズキ属の植物の果実であり、例えばPhysalis peruvianaの果実が挙げられる。
マルベリーは、クワ科クワ属の植物の総称である。マルベリーは、特に果実部が好ましく用いられる。
ザクロは、ミソハギ科ザクロ属の落葉小高木であり、例えばPunica granatumが挙げられる。ザクロは、果実部が好ましく、特に、食用である種衣や種子などを用いることが好ましい。
ドラゴンフルーツは、ピタヤともいい、メキシコ又は中南米の熱帯雨林原産のサボテン科ヒモサボテン属のサンカクサボテン等の果実である。ドラゴンフルーツは特に果肉部を用いることが好ましく、種を含んでいてもよい。
アロニアは、バラ科アロニア属の落葉低木植物の果実を用いる。アロニアとしては、赤く熟すアロニア・アルブティフォリアAronia arbutifoliaと、黒く熟すアロニア・メラノカルパAronia melanocarpaとが知られているが、アロニア・メラノカルパを用いることが好ましい。
ノニは、アカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木であり、例えばMorinda citrifoliaが挙げられる。ノニは、ヤエヤマアオキと呼ばれることもある。ノニとしては、葉、茎、果実部を用いることが好ましく、とりわけ葉を含むことが好ましい。葉は、茎及び/又は果実を含んでいてもよい。
カカオは、アオイ科(分類体系によってはアオギリ科)の常緑樹である。カカオノキ、ココアノキとも呼ばれ、学名はTheobroma cacao である。カカオは、種子を用いることが好ましい。
スピルリナは、藍藻綱ユレモ目の単細胞微細藻類であり、スピルリナ属(Spirulina)又はアルスロスピラ(オルソスピラ)属(Arthrospira)に属する。スピルリナは通常らせん形をしていることが知られている。スピルリナとしては、光合成させながら培養したものを用いる。スピルリナは、通常その藻体全体を用いる。
クロレラは、クロレラ属の淡水性単細胞緑藻類の総称である。クロレラとしては、光合成させながら培養したものを用いる。クロレラは、藻体の乾燥粉砕末を用いることが好ましい。
ケールは、アブラナ科アブラナ属の植物であり、例えばBrassica oleracea var. Acephalaが挙げられる。ケールは通常葉を用いる。
ブロッコリースプラウトは、アブラナ科アブラナ属の植物であるブロッコリーの芽であり、通常は、発芽後14日以内で収穫した新芽を用いる。ブロッコリーとしては例えば学名Brassica oleracea var. italicaが挙げられる。
モリンガは、ワサビノキ科に属し、インドネシアやタイなどの東南アジアや、アラビア半島、インドの熱帯地方から亜熱帯地方などにかけて多く生殖し、樹高10mくらいまでの落葉高木である。 モリンガは、全植物体を用いてもよいが、好ましくは、葉部、花部を用い、特に好ましくは葉部を用いる。
アロエベラは、アロエ属に属する多肉植物の一種で、学名Aloe veraともいう。アロエベラは、葉又はその搾汁を利用する。葉を利用する場合は、其の外皮を除去し、ゼリー状の葉肉のみを利用しても良く、外皮ごと利用してもよい。
ウィートグラスは、小麦若葉とも呼ばれ、小麦の種から発芽した芽を指す。ウィートグラスとしては、通常、発芽から30日以内に収穫した芽を用いる。
マカは、マカ(Maca)は南米ペルーに植生するアブラナ科レピディウム属 Lepidiumの多年生植物であり、Lepidium meyenii等が挙げられる。マカとしては根を用いることが好ましい。
アマランサスは、ヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の植物の総称である。アマランサスとしては、種子を用いることが好ましい。
キヌアは、ヒユ科アカザ亜科アカザ属(Chenopodium)の植物であり、Chenopodium quinoaが挙げられる。キヌアとしては、種子を用いることが好ましい。
クコは、東アジア(中国〜日本)原産のナス科の落葉低木であり、学名をLycium chinenseという。クコは、果実部を用いることが好ましい。
チアシードはチアの種子である。チアは、シソ科アキギリ属の一年草であり、学名をSalvia hispanicaという。
バオバブは、アオイ目アオイ科(クロンキスト体系や新エングラー体系ではパンヤ科)バオバブ属(Adansonia)の総称をいう。バオバブは、果実部を用いることが好ましい。
麻は、アサ科アサ属であり、学名Cannabis sativaという。麻としては果実を用いることが好ましい。
パパインをパパイヤの果実又は果汁の加工物として得る場合、及び植物体又は藻体である上記のスーパーフードを得る場合、パパイヤやスーパーフードである植物体又は藻体は、収穫直後のもの又は収穫後直ちに処理されたものであることが好ましい。処理までに時間を要する場合、パパイヤやスーパーフードである植物体又は藻体の変質を防ぐために低温貯蔵などの当業者が通常用いる貯蔵手段により貯蔵することが好ましい。なお、以下、パパイヤ又はスーパーフードである植物体又は藻体を「特定の植物体又は藻体」ともいう。
特定の植物体又は藻体の加工物としては、例えば、特定の植物体又は藻体の乾燥粉末(乾燥粉砕末ともいう)、特定の植物体又は藻体の細片化物及びその乾燥粉末、特定の植物体又は藻体の搾汁及びその乾燥粉末、特定の植物体又は藻体の抽出物及びその乾燥粉末などが挙げられるが、これらに限定されない。ただし、加工、貯蔵、運搬などの容易性や使用形態の汎用性といった観点から、最終的に乾燥粉末(乾燥粉砕末、細片化物の乾燥粉末、搾汁の乾燥粉末又は抽出物の乾燥粉末)の形態をしていることが好ましい。例えばパパインについてはパパイヤの果実又は果汁の抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、ココナッツについては上記のココナッツミルクパウダーが好ましく、アサイーについてはアサイー果実の乾燥粉末(乾燥粉砕末)又は果汁の乾燥粉末並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、カムカムについてはカムカムの果実部の乾燥粉砕末又は果汁の乾燥粉末並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、マキベリー、ゴールデンベリー、マルベリー、ザクロ、ドラゴンフルーツ、アロニア、アロエベラについては、その果実部の乾燥粉砕末又は果汁の乾燥粉末並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましい。また、カカオについては、カカオ種子そのまま又はその粉砕物並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、モリンガ、ノニ、ケール、ブロッコリースプラウト、ウィートグラスについては葉の乾燥粉末(乾燥粉砕末)又は葉の搾汁若しくはそれらの乾燥粉末並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、マカについてはマカの根の乾燥粉末(乾燥粉砕末)並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、アマランサスであればアマランサスの種子の乾燥粉末(乾燥粉砕末)並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、キヌアについてはキヌアの種子の乾燥粉末(乾燥粉砕末)並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、クコについてはクコ果実の乾燥粉末(乾燥粉砕末)又はクコの果汁の乾燥粉末(乾燥粉砕末)並びにそれらの抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、チアシードについてはチアシードの乾燥粉末並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、バオバブについてはバオバブの果実の乾燥粉砕末又は果汁の乾燥粉末並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましく、麻については麻の種子の乾燥粉末(粉砕末)並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましい。更に、スピルリナやクロレラについては、藻体の乾燥粉末(乾燥粉砕末)並びにその抽出物及びその乾燥粉末が好ましい。
例えば、特定の植物体又は藻体を乾燥粉末化(乾燥粉砕末化)するには従来公知の方法を用いることができる。そのような方法としては、特定の植物体又は藻体に対して、乾燥処理及び粉砕処理を組み合わせた方法を用いることができる。乾燥処理及び粉砕処理はいずれを先に行ってもよいが、乾燥処理を先に行うことが好ましい。乾燥粉末化(乾燥粉砕末化)は、この方法に、さらに必要に応じて殺菌処理などの処理から選ばれる1種又は2種以上の処理を組み合わせてもよい。また、粉砕処理を行う回数は1回又は2回以上の処理を組み合わせてもよいが、粗粉砕処理を行った後に、より細かく粉砕する微粉砕処理を組み合わせることが好ましい。
殺菌処理は当業者に通常知られている処理であれば特に限定されないが、例えば、温度、圧力、電磁波、薬剤などを用いて物理的又は化学的に微生物を殺滅させる処理であるということができる。乾燥処理及び粉砕処理に追加して殺菌処理を行う場合、殺菌処理は、乾燥処理の後か、粉砕処理の前又は後に行われることが好ましい。
乾燥処理は特に限定されないが、例えば、特定の植物体又は藻体の水分含量が10%以下、好ましくは5%以下となるように乾燥する処理が挙げられる。乾燥処理は、例えば、熱風乾燥、高圧蒸気乾燥、電磁波乾燥、凍結乾燥などの当業者に公知の任意の方法により行われ得る。加熱による乾燥は、例えば、40℃〜140℃、好ましくは80℃〜130℃にて加温により特定の植物体又は藻体が変色しない温度及び時間で行われ得る。
粉砕処理は特に限定されないが、例えば、クラッシャー、ミル、ブレンダー、石臼などの粉砕用の機器や器具などを用いて、当業者が通常使用する任意の方法により植物体を粉砕する処理が挙げられる。粉砕された特定の植物体又は藻体は、必要に応じて篩にかけられ、例えば、30〜250メッシュを通過するものを特定の植物体又は藻体の粉末として用いることが好ましい。粒径が250メッシュ通過のもの以下とすることで、さらなる加工時に特定の植物体又は藻体の粉末が取り扱いやすくなり、粒径が30メッシュ通過以上のものとすることで、特定の植物体又は藻体の粉末と他の素材との均一な混合が容易になる。
具体的な乾燥粉末化の方法としては、例えば、特定の植物体又は藻体を切断した後、水分含量が10質量%以下、好ましくは5質量%以下となるように乾燥し、その後粉砕する方法が挙げられる。この他にも、例えば、特定の植物体又は藻体を切断した後、揉捻し、その後、乾燥し、粉砕する方法;特定の植物体又は藻体を乾燥し、粗粉砕した後、110℃以上で加熱し、さらに微粉砕する方法などが挙げられる。
特定の植物体又は藻体を細片化する方法は特に限定されないが、例えば、スライス、破砕、細断などの当業者が植物体を細片化する際に通常使用する方法を用いることができる。細片化の一例として、スラリー化してもよい。スラリー化は、特定の植物体又は藻体をミキサー、ジューサー、ブレンダー、マスコロイダーなどにかけ、パパイヤ及び特定の植物体又は藻体をどろどろした粥状(液体と固体との懸濁液)にすることにより行う。
特定の植物体又は藻体を搾汁する方法は特に限定されないが、例えば、特定の植物体又は藻体又はその細片化物を圧搾する方法、特定の植物体又は藻体の細片化物を遠心やろ過する方法などを挙げることができる。具体的な搾汁方法の例としては、ミキサー、ジューサーなどの機械的破砕手段によって搾汁し、必要に応じて、篩別、濾過などの手段によって粗固形分を除去することにより搾汁液を得る方法が挙げられる。
特定の植物体又は藻体の抽出物(エキス)を得る方法は特に限定されないが、例えば、特定の植物体又は藻体又はその細片化物もしくは乾燥物に、エタノール、水、含水エタノールなどの当業者が通常用いる抽出溶媒を加え、必要に応じて攪拌や加温して抽出する方法などを挙げることができる。抽出物は、必要に応じて濃縮してもよい。ただし、パパイヤ抽出物は、パパインなどのパパイヤ由来酵素を含有することが好ましい。
特定の植物体又は藻体の抽出物を得る際に用いる抽出溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールなどの含水アルコール)が挙げられるが、これらに限定されない。水を溶媒に用いる場合には、温水又は熱水を用いてもよい。抽出に用いる有機溶媒としては、通常天然物成分を抽出するのに際して許容される有機溶媒が用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリクロロエテンなどが挙げられる。これらの溶媒は1種を単独で、又は2種以上を組合せて用いられ得る。これらの溶媒の中でも、水、含水エタノール及び含水プロピレングリコールが好ましく用いられる。
特定の植物体又は藻体の抽出方法は、通常天然物成分を抽出するのに際して許容される方法であれば特に限定されないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などの固液抽出法が挙げられる。
加温抽出法は、例えば、被験物質と溶媒とを接触させ、溶媒の沸点以下の温度などで処理して、被験物質に含まれる成分を溶媒に抽出する方法である。還流抽出法であってもよい。
一方、抽出は比較的低温で行ってもよく、例えば10℃以上50℃以下、或いは20℃以上45℃以下で行ってもよい。
超臨界流体抽出法は、例えば、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)などが挙げられるが、好ましくは二酸化炭素である。
超臨界流体抽出法では、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程と、目的成分と超臨界流体を分離する分離工程とを行う。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、抽出流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n−ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類を2〜20W/V%程度添加し、この流体を用いて超臨界流体抽出を行うことによって、目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、又は分離の選択性を増強させる方法であり、効率的な特定の植物体又は藻体の抽出物を得ることができる。
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点、抽出流体が残留しないという利点、溶媒の循環利用が可能であるため、脱溶媒工程などが省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
特定の植物体又は藻体の抽出方法は、上述の抽出法以外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。また、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の特定の植物体又は藻体の抽出物を得ることが可能となる。
抽出により得られた特定の植物体又は藻体の抽出物は、限外濾過、吸着性担体(ダイヤイオンHP−20、Sephadex−LH20、キチンなど)を用いたカラム法、バッチ法などにより精製を行うことが安全性の面から好ましい。
本発明において、有効成分として用いられる特定の植物体又は藻体並びに特定の植物体又は藻体の加工物は市販されているものを用いてもよく、例えば、後述する実施例に記載されているものが挙げられる。
本発明の組成物及び剤における消化酵素及びスーパーフードの含有量は、少なくとも高い消化酵素活性作用を奏し得る有効量であれば、有効成分のみからなるものであってもよいが、例えば下記の量であると、より一層高い消化酵素活性作用を奏しうるために好ましい。本発明の組成物はスーパーフードを含有することで特定の消化酵素を単独で含有する場合に比べて当該消化酵素活性が高まるものである。例えば本実施形態の組成物はパパインを含有する場合、パパインを単独で含有する場合に比べて高いプロテアーゼ活性を有するものであり、α−アミラーゼを含有する場合、α−アミラーゼを単独で含有する場合に比べて高いアミラーゼ活性を有するものである。
例えば組成物の消化酵素及びスーパーフードの乾燥質量比([消化酵素]:[スーパーフード])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.005以上1:1以下であり、とりわけ好ましくは1:0.01以上1:0.1以下である。例えば組成物が消化酵素として、パパインを含有するパパイヤ抽出物を含む場合、パパイヤ抽出物の量をパパインの量とみなす(以下同様)。また消化酵素としてα−アミラーゼ抽出物を用いる場合、α−アミラーゼ抽出物全体が消化酵素を構成するものとみなす。
特に組成物がココナッツを含有する場合、消化酵素及びココナッツの乾燥質量比(消化酵素]:[ココナッツ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がアサイーを含有する場合、消化酵素及びアサイーの乾燥質量比([消化酵素]:[アサイー])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がカカオを含有する場合、消化酵素及びカカオの乾燥質量比([消化酵素]:[カカオ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がスピルリナを含有する場合、消化酵素及びスピルリナの乾燥質量比([消化酵素]:[スピルリナ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がモリンガを含有する場合、消化酵素及びモリンガの乾燥質量比([消化酵素]:[モリンガ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がマカを含有する場合、消化酵素及びマカの乾燥質量比([消化酵素]:[マカ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がアマランサスを含有する場合、消化酵素及びアマランサスの乾燥質量比([消化酵素]:[アマランサス])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がキヌアを含有する場合、消化酵素及びキヌアの乾燥質量比(消化酵素]:[キヌア])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がクコを含有する場合、消化酵素及びクコの乾燥質量比([消化酵素]:[クコ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がチアシードを含有する場合、消化酵素及びチアシードの乾燥質量比([消化酵素]:[チアシード])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がバオバブを含有する場合、消化酵素及びバオバブの乾燥質量比([消化酵素]:[バオバブ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物が麻を含有する場合、消化酵素及び麻の乾燥質量比([消化酵素]:[麻])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がカムカムを含有する場合、消化酵素及びカムカムの乾燥質量比([消化酵素]:[カムカム])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がマキベリーを含有する場合、消化酵素及びマキベリーの乾燥質量比([消化酵素]:[マキベリー])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がゴールデンベリーを含有する場合、消化酵素及びゴールデンベリーの乾燥質量比([消化酵素]:[ゴールデンベリー])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がマルベリーを含有する場合、消化酵素及びマルベリーの乾燥質量比([消化酵素]:[マルベリー])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がザクロを含有する場合、消化酵素及びザクロの乾燥質量比([消化酵素]:[ザクロ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がドラゴンフルーツを含有する場合、消化酵素及びドラゴンフルーツの乾燥質量比([消化酵素]:[ドラゴンフルーツ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がアロニアを含有する場合、消化酵素及びアロニアの乾燥質量比([消化酵素]:[アロニア])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がノニを含有する場合、消化酵素及びノニの乾燥質量比([消化酵素]:[ノニ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がクロレラを含有する場合、消化酵素及びクロレラの乾燥質量比([消化酵素]:[クロレラ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がケールを含有する場合、消化酵素及びケールの乾燥質量比([消化酵素]:[ケール])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がブロッコリースプラウトを含有する場合、消化酵素及びブロッコリースプラウトの乾燥質量比([消化酵素]:[ブロッコリースプラウト])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がアロエベラを含有する場合、消化酵素及びアロエベラの乾燥質量比([消化酵素]:[アロエベラ])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
特に組成物がウィートグラスを含有する場合、消化酵素及びウィートグラスの乾燥質量比([消化酵素]:[ウィートグラス])が好ましくは1:0.001以上1:100以下であり、より好ましくは1:0.003以上1:10以下であり、特に好ましくは1:0.01以上1:1以下である。
組成物における消化酵素及びスーパーフードの含有量の総量は、組成物中、0.001質量%以上99質量%以下が好ましく、0.01質量%以上50質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上30質量%以下が特に好ましい。組成物におけるパパイン及びスーパーフードの含有量の好ましい総量、及び、α−アミラーゼ及びスーパーフードの含有量の好ましい総量は、前記の消化酵素及びスーパーフードの含有量の好ましい総量と同様である。
消化酵素及びスーパーフードの含有量の総量は、1日あたりの使用量として下限値を消化酵素及びスーパーフードの乾燥質量で、例えば、0.03mg以上、好ましくは0.3mg以上、より好ましくは3mg以上となるように設定することができる。また、1日あたりの使用量として上限値を消化酵素及びスーパーフードの乾燥質量で、例えば、10000mg以下、好ましくは5000mg以下、より好ましくは3000mg以下となるように設定することができる。
具体的には、有効成分の含有量は、1日あたりの使用量として消化酵素及びスーパーフードの乾燥質量で、0.3mg以上5000mg以下であり、好ましくは3mg以上3000mg以下である。ただし、本発明の組成物及び剤がプロテアーゼ活性、アミラーゼ活性、リパーゼ活性、セルラーゼ活性、ガラクトシダーゼ活性若しくはそれらの促進作用を有する他の物質を含有する場合は、それに合わせて消化酵素及びスーパーフードの含有量を減らすなど適宜調整できる。
本発明の組成物は、消化酵素及びスーパーフードを含有することにより、後述する実施例によって実証されているとおり、プロテアーゼ活性、アミラーゼ活性等の消化酵素活性が優れて高いものとなる。
本発明の経口用の組成物の形態としては、例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、顆粒状、粉末状、タブレット状、チュアブル状、カプセル状、ソフトカプセル状、液状、シロップ状などが挙げられる。
本発明の組成物及び剤の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック;ストリップ包装;ヒートシール;アルミパウチ;プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装;バイアルなどのガラス容器;アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
本発明の組成物におけるプロテアーゼ活性作用の程度は特に限定されないが、例えば、後述する実施例に記載の方法によって得られるタンパク質分解力価が好ましくは50単位/g以上、より好ましくは100単位/g以上、さらに好ましくは1,000単位/g以上、なおさらに好ましくは10,000単位/g以上、特に好ましくは100,000単位/g以上である。
また例えばアミラーゼ及びそれを含有する食材加工物は、後述するデンプン分解力価が1〜5000000単位/gであることが好ましく、10〜500000単位/gであることが好ましく、100〜100000単位/gであることがより好ましい。
デンプン分解力価は、後述する実施例に記載の方法にて測定できる。
また、本発明の組成物は、消化酵素及びスーパーフードを含有することにより、高いプロテアーゼ活性作用、アミラーゼ活性、セルラーゼ活性、ガラクトシダーゼ活性及びリパーゼ活性等の酵素作用を通じて、栄養吸収促進剤、タンパク質分解剤、タンパク質活性調節剤、デンプン質分解剤などの態様を採り得る。
一般に体内が酵素不足になると、代謝酵素が食物の消化に優先して使用されるため、体内の代謝が低下するといわれている。消化酵素を経口摂取により体内に供給すると、体内での代謝酵素の産生が増加するか又はその消費を抑制し、これにより代謝が増加または改善することでダイエット効果があるといわれている。また、消化酵素を経口摂取により体内に供給すると、消化器官での消化力が向上し、これが整腸につながり、便秘や腹部肥満が解消されやすいとされている。
本発明の組成物は消化酵素活性が高いため、これを経口摂取により体内に供給することで、これらのダイエット効果並びに便秘又は腹部肥満を解消する効果を高めるものと期待される。
本発明の組成物は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、期待される作用効果が奏される限り特に限定はなく、ヒト以外の動物に対して適用することができる。本発明の組成物の使用者は特に限定されず、例えば、健常者であってもよいが、プロテアーゼやアミラーゼ、セルラーゼ、ガラクトシダーゼ及びリパーゼ等の消化酵素による生理活性が期待される者であることが好ましく、40歳以上の中高年者がより好ましい。本発明の組成物の使用頻度は特に限定されず、例えば、1週間に1度以上であり、好ましくは1週間に2度以上である。
本発明の組成物は、有効成分に加えて、プロテアーゼやアミラーゼ、セルラーゼ、ガラクトシダーゼ及びリパーゼ等の消化酵素若しくはそれらの促進作用を示す第2の生理活性成分を含有することができる。このような第2の生理活性成分としては、これまでに知られているプロテアーゼ活性促進作用を示すものであれば特に限定されない。例えば、特許文献1に記載のプロテアーゼ活性促進作用を示す組成物や剤の有効成分が挙げられる。本発明の特定成分に加えて第2の生理活性成分を含有することにより、本発明の組成物は、相乗的なプロテアーゼ活性促進作用を示す組成物であり得る。第2の生理活性成分は、1種又は2種以上の成分であり得る。第2の生理活性成分の配合量は、本発明の課題の解決を妨げない限り特に限定されず、適宜調整される。
本発明の組成物及び剤の製造方法は特に限定されず、使用態様に応じて当業者に知られる一般的な製造方法に準じて製造される。例えば、顆粒状や固形状のものについては、そのまま又は上記のその他の成分や第2の生理活性成分と同時又は数段階に分けて混和したものを、流動層造粒法、攪拌造粒法、押出造粒法などの造粒方法に従って造粒して顆粒状とし、さらに打錠機などを用いる常法に従って圧縮成形することによって錠状に成形できる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
[実施例1〜20、比較例1〜22:プロテアーゼ活性測定]
消化酵素であるパパインを含有し、更にスーパーフードを含有する組成物が、格別顕著なプロテアーゼ活性を有することを以下のとおりに実証した。
(1)被験試料
被験試料として以下のものを用いた。
(1−1)パパイン:未成熟パパイヤの種子から抽出した市販のパパイヤ抽出物粉末(タンパク質分解力価:90,000単位/g)を用いた。
(1−2)スーパーフードとして下記のスーパーフード粉末を用いた。
・ココナッツ:市販のココナッツミルクパウダー(ココナッツの胚乳を搾汁して、スプレードライ処理により乾燥粉末化させたもの)
・アサイー:市販のアサイーパウダー(アサイーの果実の乾燥粉砕末)
・カカオ:市販のカカオエキスパウダー(カカオ種子の含水エタノール抽出物を粉末化したもの)
・スピルリナ:市販のスピルリナ末(藻体を乾燥粉砕末化させたもの)を60容量%エタノール水溶液にて室温(25℃、以下同様)で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・モリンガ:市販のモリンガ葉末(葉を乾燥粉砕末化させたもの)を、60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・マカ:市販のマカ根の乾燥粉砕末を、水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アマランサス(1):市販のアマランサス末(アマランサス種子を乾燥粉砕末化させたもの)を、60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アマランサス(2):市販のアマランサス末(アマランサス種子を乾燥粉砕末化させたもの)を、水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・クコ:市販のクコ果汁末(クコの果汁を乾燥粉末化させたもの)を水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・チアシード:市販のチアシード末(チアシードの乾燥粉砕末)を水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・バオバブ:市販のバオバブ果実末(バオバブ果実の乾燥粉砕末)を、60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・マキベリー:市販の果実の乾燥粉砕末
・クロレラ:市販のクロレラ末(藻体の乾燥粉砕末)を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ウィートグラス:市販の小麦の若芽の乾燥粉砕末を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ドラゴンフルーツ:市販のドラゴンフルーツの種と皮を取り除いた果肉のジュースの乾燥粉末
・ノニ:市販のノニの葉の乾燥粉砕末を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ケール:市販のケールの葉の乾燥粉砕末を、60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アロエベラ:市販のアロエベラ葉肉から搾汁したジュースを減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アロニア:市販のアロニア・メラノカルパの果実の乾燥粉砕末
・(1−3)ニンニク粉末:市販のニンニク(ニンニクの鱗茎)を水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
(2)プロテアーゼ活性測定
(2−1)チロシン検量線の作成
チロシンを105℃で3時間乾燥させた後、0.100gを正確に量り、0.2N 塩酸を加えて溶解し、正確に100mlとしたものを、チロシン標準溶液とした。このチロシン標準溶液 100μlを正確に量り、0.2N 塩酸で5mlにメスアップ後(20μg/ml)、15、10及び5μg/mlに希釈し、検量線試液とした。
0.2N 塩酸及び検量線試液の各溶液 200μlに0.55M 炭酸ナトリウム 500μl、Foline試薬 100μlを加え、37℃で30分間インキュベートした。ここで、Foline試薬はタングステン酸ナトリウム 5gとリンモリブテン酸 1gを純水 50mlに溶解し、リン酸 2.5mlを加え還流抽出後、200mLにメスアップすることによって調製した。試験は繰返し数2で実施した。
96ウェルプレートに200μlずつ移し、660nmにおけるそれぞれの吸光度A0、A1、A2、A3及びA4を測定した。ここで、A0、A1、A2、A3及びA4のチロシン濃度は、それぞれ0、5、10、15及び20μg/mlである。
測定値について、縦軸に吸光度差(An−A0)、横軸に各溶液のチロシン濃度(μg/ml)をとり、検量線を作成した。得られた検量線から吸光度差1.000に対するチロシン量([F]μg/ml)を算出した。
(2−2)タンパク質分解力価の測定
カゼイン溶液は次のようにして調製した。すなわち、カゼイン(ウシ乳由来(Hammarsten処方);和光純薬工業社) 約1gを精密に量り、105℃で2時間インキュベートした後、乾燥重量を測定した。得られた乾燥カゼイン 1.20g相当を精密に量り、0.05M リン酸一水素二ナトリウムの水溶液160mlを加え、水浴中で40℃にて、約15分加温して溶解した。1M 塩酸を用いてpH7.5に調製し、超純水で200mlにメスアップすることにより、カゼイン溶液を調製した。
タンパク質沈殿溶液として、溶媒を超純水とし、0.11M トリクロロ酢酸、0.22M 酢酸ナトリウム及び0.33M 酢酸を含有する溶液を調製した。
酵素希釈溶液として、溶媒を超純水とし、0.01M 塩化ナトリウム、0.002M 酢酸カルシウム及び0.002M 硫酸カルシウムを含有する溶液を調製した。
上記の酵素希釈溶液1mlに、下記表1又は表2に記載の被験試料を同表に記載の濃度になるように溶解させて被験試料溶液を調製した。
カゼイン溶液 500μlを37℃で10分間インキュベートし、被験試料溶液 100μlを加え、ただちに振り混ぜた。得られた溶液を37℃で10分間インキュベートした(インキュベート時の溶液中のpH=6.0)。タンパク質沈殿溶液 500μlを加え、37℃、30分間でインキュベートした後、10,000rpmで3分間、室温にて遠心した。
また、ブランクとして被験試料溶液 100μlにタンパク質沈殿溶液 500μlを加えて混合後、カゼイン溶液 500μlを添加したものを調製し、37℃、30分間でインキュベートした後、10,000rpmで3分間、室温にて遠心した。
遠心上清 200μlに0.55M 炭酸ナトリウム 500μl及びFoline試薬 100μlを加え、37℃で30分間インキュベートした。96ウェルプレートにインキュベート後の溶液を200μLずつ移し、660nmの吸光度(AT)を測定した。
また、ブランクにおける吸光度をABとした。
得られた吸光度に基づいて、以下の式を用いてタンパク質分解力価を算出した:
タンパク質分解力価(単位/g)=(AT−AB)×F×(反応溶液の量)×(1/10)×(1/W)
F:チロシン検量線より求めた吸光度差が1.000のときのチロシン量(μg/ml)
反応溶液:カゼイン溶液+被験試料溶液+タンパク質沈殿溶液
W:反応溶液中の試料の量(g)
測定したタンパク質分解力価により、比較例1のパパイヤ抽出物が活性型プロテアーゼであることを確認した。また、その他の被験試料溶液について上記の方法にて、タンパク質分解力価を測定した。比較例1のタンパク質分解力価を100%としたときの各実施例及び比較例の組成物のタンパク質分解力価の相対値をパパインに対する相対力価として表1及び表2に示す。なお、表1及び表2で〇は、上記の被験試料溶液が同表記載の被験物質を同表記載の量で含有していることを示す。
Figure 2021180693
Figure 2021180693
上記表1及び表2に示すように、各実施例の組成物は、スーパーフードをパパインとともに含有することにより、パパインを単独で含有する比較例1に比べて、プロテアーゼ活性が大幅に向上した。これに対し、比較例3〜22のスーパーフード単独の場合は、プロテアーゼ活性はほとんど得られず、ニンニクとパパインとを含有する比較例2の組成物も、比較例1に対して、プロテアーゼ活性の向上が見られなかった。以上より、本発明の経口用組成物による消化酵素活性向上効果が優れていることが判る。
[実施例21〜39、比較例23〜42:アミラーゼ活性測定]
消化酵素であるα−アミラーゼに加えてスーパーフードを含有する組成物が、α−アミラーゼ単体に比べて格別顕著なアミラーゼ活性を有することを以下のとおりに実証した。
(1)被験試料
被験試料として以下のものを用いた。
(1−1)α−アミラーゼ、市販の酵素製剤粉末(デンプン分解力価:〜30単位/mg)を用いた。ここで1 単位は、デンプンを基質として、pH6.0、25℃、1分間で、1 μmolのマルトースを遊離させる酵素量に相当する。
(1−2)スーパーフードとして下記のスーパーフード粉末を用いた。
・バオバブ:市販のバオバブ果実末(バオバブ果実の乾燥粉砕末)を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アマランサス:市販のアマランサスの種子の乾燥粉砕末を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・スピルリナ:市販のスピルリナ末(藻体を乾燥粉砕末化させたもの)を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ココナッツ:市販のココナッツミルクパウダー(ココナッツの胚乳を搾汁して、スプレードライ処理により乾燥粉末化させたもの)
・カカオ:市販のカカオエキスパウダー(カカオ種子の含水エタノール抽出物を粉末化したもの)
・モリンガ:市販のモリンガの葉末(葉を乾燥粉砕末化させたもの)を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・クコ:市販のクコの実の果汁末(クコの果汁を乾燥粉末化させたもの)を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アサイー:市販のアサイーパウダー(アサイーの果実の乾燥粉砕末)
・マカ:市販のマカ根の乾燥粉砕末を、水にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ドラゴンフルーツ:市販のドラゴンフルーツの種と皮を取り除いた果肉のジュースの乾燥粉末
・ノニ:市販のノニの葉の乾燥粉砕末を60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・ケール:市販のケールの葉の乾燥粉砕末を、60容量%エタノール水溶液にて室温で16時間抽出し、得られた抽出物を減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アロエベラ:市販のアロエベラ葉肉から搾汁したジュースを減圧乾燥処理により粉末化させたもの
・アロニア:市販のアロニア・メラノカルパの果実の乾燥粉砕末
・カムカム:市販のカムカムの果実の乾燥粉砕末を用いた。
・ゴールデンベリー:市販のゴールデンベリーの果実の乾燥粉砕末を用いた。
・マルベリー:市販の桑の果実の乾燥粉砕末を用いた。
・ザクロ:市販のザクロ果実の乾燥粉砕末を用いた。
・ブロッコリースプラウト:市販のブロッコリースプラウトの乾燥粉砕末を用いた。
(2)<α−アミラーゼ活性測定>
(2−1)試料調製
酢酸及び酢酸ナトリウムを水に溶解させて室温にてpH5の20mM酢酸緩衝液を調製した。調製した20mM酢酸緩衝液に、デンプン(和光純薬:191−03985)を0.5mg/mlで溶解し、デンプン溶液とした。
1M塩酸にヨウ化カリウムを1mg/mlになるように溶解した後、ヨウ素を0.1mg/mlになるように溶解し、ヨウ素液とした。
前記20mM酢酸緩衝液に下記表3又は表4に示す被験試料を同表に示す濃度となるように分散ないし溶解させることにより、被験試料溶液を調製した。
(2−2)検量線
20mM酢酸緩衝液及び、0.5mg/mlデンプン溶液を用いて、デンプン濃度を0mg/ml、0.06mg/ml、0.125mg/ml、0.25mg/ml及び0.5mg/mlの各濃度に調整したデンプン溶液を用意した。各濃度のデンプン溶液1mlに、20mM酢酸緩衝液125μl、ヨウ素液125μlを順に加え、620nmにおける吸光度を測定し検量線を作成した。
(2−3)デンプン分解力価の測定
0.5mg/mlデンプン溶液1mlを30℃に保ち、(2−1)で調製した被験物質溶液を125μl加えて反応を開始させ、20分後にヨウ素液を125μl加えよく混合し、酵素反応20分の溶液とした。
それとは別に、0.5mg/mlデンプン溶液1mlにヨウ素液125μl、被験物質溶液125μlを順に加えよく混合したものを酵素反応0分の溶液とした。酵素反応0分の溶液及び酵素反応20分の溶液のそれぞれの620nmにおける吸光度を測定した。
酵素反応0分及び20分の吸光度差Δから、(2−2)で得た検量線に基づき、被験試料により消化されたデンプン当量値を算出した。
得られたデンプン当量値について、α−アミラーゼ単体の(比較例1)を100%としたときの相対値を求め、デンプン分解力価(相対値)とした。結果を下記表3に示す。なお、下記表において、〇は、上記(2−1)で調製した被験試料溶液が、左欄に記載の被験試料を同表に記載の濃度で含有していたことを示す(下記表4においても同様)。
Figure 2021180693




Figure 2021180693
上記表3及び表4に示すように、各実施例の組成物は、スーパーフードをα―アミラーゼとともに含有することにより、α―アミラーゼを単独で含有する比較例23に比べて、プロテアーゼ活性が大幅に向上した。これに対し各スーパーフードを単独で含有する比較例24〜42の組成物は、アミラーゼ活性が見られなかった。以上より、本発明の経口用組成物による消化酵素活性向上効果が優れていることが判る。
<製造例1〜10>
下記表5の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する顆粒剤を製造した。
Figure 2021180693
<製造例11〜21>
下記表6の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する顆粒剤を製造した。

Figure 2021180693
<製造例22〜29>
下記表7の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する粉末飲料を製造した。




Figure 2021180693
<製造例30〜37>
下記表8の配合にて、パパイン及びスーパーフードを配合し、ゼラチン及びグリセリンを含む被膜で被包し、ソフトカプセル剤を製造した。






Figure 2021180693
<製造例38〜45>
下記表9の配合にて、パパイン及びスーパーフードを配合し、ゼラチンを含む被膜で被包し、ハードカプセル剤を製造した。




Figure 2021180693
<製造例46〜53>
下記表10の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する顆粒剤を製造した。






Figure 2021180693
<製造例54〜61>
下記表11の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する錠剤を製造した。








Figure 2021180693
<製造例62〜72>
下記表12の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する粉末飲料を製造した。





Figure 2021180693
<製造例73〜83>
下記表13の配合にて、パパイン及びスーパーフードを含有する顆粒を製造した。


Figure 2021180693
<製造例84〜97>
下記表14の配合にて、α−アミラーゼ及びスーパーフードを含有する粉末飲料を製造した。

Figure 2021180693
<製造例98〜111>
下記表15の配合にて、α−アミラーゼ及びスーパーフードを含有する顆粒を製造した。


Figure 2021180693
参考文献:
(1)中央薬事審議会第523号通知による活性測定法;食品製造用プロテアーゼおよびパパイン製剤のタンパク消化力測定法の検討
(2)日本公定書協会編:改訂かぜ薬・解熱鎮痛薬試験法(付録2)〜胃腸薬の制酸力・pH試験法及び消化力試験法とその解説〜
本発明によれば、プロテアーゼ等の消化酵素活性の高い経口用組成物が得られ、消化酵素による生理活性を期待する者にとって有益な一般飲食品、特定保健用飲食品、栄養機能飲食品、保健機能飲食品、特別用途飲食品、栄養補助飲食品、健康補助飲食品、サプリメント、美容飲食品、その他の健康飲食品、医薬用部外品、化粧品、医薬品として利用できる。

Claims (1)

  1. 消化酵素と、ノニ又はアサイーから選ばれる少なくとも1種とを含有する経口用組成物。
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