JP2021180230A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接合材の局所的な劣化を抑制できる半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置A1は、z方向において互いに反対側を向く素子主面6aおよび素子裏面6bを有する半導体素子6と、半導体素子6が搭載される搭載部5と、素子裏面6bと搭載部5とを接合する接合材75とを備える。搭載部5は、高熱伝導部(ダイパッド部110)、および、高熱伝導部より熱伝導率が低い低熱伝導部4を備える。低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6に重なっている。z方向視において、高熱伝導部と低熱伝導部4との境界の少なくとも一部は、接合材75に重なっている。【選択図】図5

Description

本開示は、半導体素子を搭載した半導体装置に関する。
トランジスタに代表される半導体素子を備えた半導体装置は、様々な構成が提案されている。半導体装置の一例として、リードに半導体素子が搭載され封止樹脂で覆われた半導体装置がある。当該半導体装置は、たとえば回路基板に実装される。半導体素子が搭載されたリードは、半導体素子が発する熱を、回路基板に放出する放熱部材として機能する。たとえば特許文献1には、リード(ダイパッド)に半導体素子が搭載され、封止樹脂で覆われた半導体装置が開示されている。当該半導体装置では、ダイパッドの半導体素子が搭載された側とは反対側の面が封止樹脂から露出しており、半導体素子が発する熱は、露出した面から回路基板に放出される。
上記のような半導体装置において、大電流のオンオフを高い周波数でスイッチングする半導体素子が搭載されている場合、半導体素子からダイパッドには、瞬間的に熱が放出される。このとき、熱は、半導体素子の中心を起点に放出され、熱伝導率が高いダイパッドを厚さ方向に流れて、回路基板に放出される。したがって、半導体素子をダイパッドに接合する接合材において、厚さ方向視における中心部分に集中的に熱が印加され、当該部分のダイパッドとの接合面での劣化が著しくなる。たとえば車載される半導体装置では、信頼性の評価のために、意図的に大電流を流すパワーサイクル試験が行われる。この場合、接合材の局所的な劣化が、通常の使用時より大きくなるので、パワーサイクル試験で不良となる可能性がある。
特開2013−69720号公報
本開示は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、接合材の局所的な劣化を抑制できる半導体装置を提供することをその課題とする。
本開示によって提供される半導体装置は、厚さ方向において互いに反対側を向く素子主面および素子裏面を有する半導体素子と、前記半導体素子が搭載される搭載部と、前記素子裏面と前記搭載部とを接合する接合材とを備え、前記搭載部は、高熱伝導部、および、前記高熱伝導部より熱伝導率が低い低熱伝導部を備え、前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、前記半導体素子に重なっており、前記厚さ方向視において、前記高熱伝導部と前記低熱伝導部との境界の少なくとも一部は、前記接合材に重なっている。
本開示によると、搭載部は、高熱伝導部および低熱伝導部を備えている。低熱伝導部は、高熱伝導部より熱伝導率が低く、厚さ方向視において半導体素子に重なっている。半導体素子の発する熱の流れは、接合材を介して搭載部に伝わり、低熱伝導部を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材において、厚さ方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
本開示のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本開示の第1実施形態にかかる半導体装置を示す斜視図である。 図1に示す半導体装置の斜視図であって、底面側を上側にした状態の図である。 図1に示す半導体装置の平面図である。 図1に示す半導体装置の底面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 図3のVI−VI線に沿う断面図である。 本開示の第1実施形態にかかる第1リードを示す平面図である。 (a)は図1に示す半導体装置における熱の伝わり方を示す概略断面図であり、(b)は従来の半導体装置における熱の伝わり方を示す概略断面図である。 低熱伝導部の変形例を示す第1リードの平面図である。 低熱伝導部の変形例を示す第1リードの平面図である。 低熱伝導部の変形例を示す第1リードの平面図である。 低熱伝導部の変形例を示す第1リードの平面図である。 本開示の第2実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第3は実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第4実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第4実施形態にかかる半導体装置の変形例を示す断面図である。 本開示の第5実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第6実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第7実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第8実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。 本開示の第9実施形態にかかる半導体装置を示す断面図である。
以下、本開示の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図7に基づき、本開示の第1実施形態にかかる半導体装置A1について説明する。半導体装置A1は、複数のリード1〜3、低熱伝導部4、半導体素子6、ボンディングワイヤ71,72、接合材75、および封止樹脂8を備える。
図1は、半導体装置A1を示す斜視図である。図2は、半導体装置A1を示す斜視図であって、底面側を上側にした状態の図である。図3は、半導体装置A1を示す平面図である。図3においては、理解の便宜上、封止樹脂8を透過して、封止樹脂8の外形を想像線(二点鎖線)で示している。図4は、半導体装置A1を示す底面図である。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。図6は、図3のVI−VI線に沿う断面図である。図7は、半導体装置A1の第1リードを示す平面図である。図7においては、理解の便宜上、半導体素子6および接合材75の外形を想像線(二点鎖線)で示しており、低熱伝導部4にハッチングを付している。
これらの図に示す半導体装置A1は、様々な機器の回路基板に表面実装される装置である。半導体装置A1の厚さ方向視の形状は矩形状である。説明の便宜上、半導体装置A1の厚さ方向をz方向とし、z方向に直交する半導体装置A1の一方の辺に沿う方向(図3における左右方向)をx方向、z方向およびx方向に直交する方向(図3における上下方向)をy方向とする。z方向が本開示の「厚さ方向」に相当する。半導体装置A1の大きさは特に限定されず、本実施形態においては、たとえばx方向寸法が1〜3mm程度、y方向寸法が1〜3mm程度、z方向寸法が0.3〜1mm程度である。
複数のリード1〜3は、半導体素子6を支持するとともに、半導体素子6と導通している。リード1〜3は、たとえば、金属板にエッチング処理や打ち抜き加工等を施すことにより形成されている。リード1〜3は、金属からなり、好ましくはCuおよびNiのいずれか、またはこれらの合金や42アロイなどからなる。本実施形態においては、リード1〜3が、Cuからなる場合を例に説明する。リード1〜3の厚さは、たとえば0.08〜0.3mmであり、本実施形態においては0.2mm程度である。以降の説明においては、第1リード1、第2リード2、および第3リード3と記載する。なお、まとめて示す場合は、リード1〜3と記載する。
図3に示すように、第1リード1は、半導体装置A1のy方向の一方端(図3においては上側)に配置され、x方向の全体に広がっている。第2リード2と第3リード3とは、半導体装置A1のy方向の他方端(図3においては下側)に、それぞれ第1リード1から離間して、また、x方向に並んで互いに離間して配置されている。z方向視寸法は、第1リード1が最大であり、第3リード3が最小である。
第1リード1は、ダイパッド部110、端子部120、および連結部130を備える。
ダイパッド部110は、z方向視において、第1リード1の中央に位置し、z方向視略矩形状である。ダイパッド部110は、ダイパッド部主面111、ダイパッド部裏面112、ダイパッド部裏面側凹部113、および中央凹部114を有する。ダイパッド部主面111およびダイパッド部裏面112は、z方向において互いに反対側を向いている。ダイパッド部主面111は、図5〜図6の上方を向く面である。ダイパッド部主面111は、半導体素子6が搭載される面である。ダイパッド部裏面112は、図5〜図6の下方を向く面である。ダイパッド部裏面112は、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。
ダイパッド部裏面側凹部113および中央凹部114は、ダイパッド部110の一部がダイパッド部裏面112からダイパッド部主面111側に凹んだ部分である。ダイパッド部110のうちダイパッド部裏面側凹部113および中央凹部114が位置する部分の厚さ(z方向の寸法)は、ダイパッド部裏面112が位置する部分の厚さの半分程度である。ダイパッド部裏面側凹部113および中央凹部114は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。図4に示すように、ダイパッド部裏面側凹部113は、ダイパッド部裏面112の周囲に配置されている。図4および図6に示すように、ダイパッド部裏面側凹部113は、封止樹脂8から露出せず、封止樹脂8によって覆われている。これにより、第1リード1が封止樹脂8から剥離することが抑制される。中央凹部114は、図4に示すように、ダイパッド部裏面112に囲まれて配置されており、図5および図6に示すように、z方向視において半導体素子6に重なっている。中央凹部114には、低熱伝導部4が嵌め込まれている。なお、ダイパッド部110の形状は限定されない。たとえば、ダイパッド部110は、ダイパッド部裏面側凹部113を備えなくてもよい。
低熱伝導部4は、z方向視矩形状の板状である。低熱伝導部4は、たとえばセラミックからなる。なお、低熱伝導部4の材料は限定されず、第1リード1の材料より熱伝導率が低い材料であればよい。たとえば、低熱伝導部4の材料は、Cuより熱伝導率が低い金属であってもよいし、樹脂材料であってもよい。低熱伝導部4は、図7に示すように、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されており、全体が半導体素子6に重なっている。低熱伝導部4のz方向視における大きさは限定されない。
低熱伝導部4は、図5および図6に示すように、低熱伝導部主面41および低熱伝導部裏面42を備えている。低熱伝導部主面41および低熱伝導部裏面42は、z方向において互いに反対側を向いている。低熱伝導部主面41は、図5〜図6の上方を向く面である。低熱伝導部主面41は、中央凹部114の底面に接している。低熱伝導部裏面42は、図5〜図6の下方を向く面である。低熱伝導部裏面42は、ダイパッド部裏面112から露出し、ダイパッド部裏面112と面一である。
図5〜図7に示すように、ダイパッド部110と低熱伝導部4とを合わせたものが、搭載部5である。搭載部5は、搭載部主面51および搭載部裏面52を備えている。搭載部主面51および搭載部裏面52は、z方向において互いに反対側を向いている。搭載部主面51は、図5〜図6の上方を向く面である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111であり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、図5〜図6の下方を向く面である。本実施形態では、搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112および低熱伝導部裏面42からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部4との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態では、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
端子部120は、ダイパッド部110に繋がっており、z方向視略矩形状である。端子部120は、ダイパッド部110のx方向の両端面にそれぞれ2個ずつ合計4個配置されている。各端子部120は、端子部主面121、端子部裏面122、および端子部端面123を有する。端子部主面121および端子部裏面122は、z方向において互いに反対側を向いている。端子部主面121は、図5〜図6の上方を向く面である。端子部主面121とダイパッド部主面111とは、面一になっている。端子部裏面122は、図5〜図6の下方を向く面である。端子部裏面122とダイパッド部裏面112とは、面一になっている。端子部端面123は、端子部主面121および端子部裏面122に直交し、端子部主面121および端子部裏面122に繋がる面であり、x方向外側を向く面である。端子部端面123は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。端子部端面123および端子部裏面122は、封止樹脂8から露出して繋がっており、端子になる(図4および図5参照)。なお、端子部120の形状、配置位置および個数は限定されない。
連結部130は、ダイパッド部110に繋がっており、z方向視略矩形状である。連結部130は、ダイパッド部110のy方向の一方端面(図3においては上方を向く端面)にx方向に3個並んで配置されている。連結部130の厚さ(z方向の寸法)は、ダイパッド部裏面側凹部113が位置するダイパッド部110の厚さと同程度である。連結部130は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。各連結部130は、連結部主面131、連結部裏面132、および連結部端面133を有する。連結部主面131および連結部裏面132は、z方向において互いに反対側を向いている。連結部主面131は、図5〜図6の上方を向く面である。連結部主面131とダイパッド部主面111とは、面一になっている。したがって、ダイパッド部主面111、端子部主面121および連結部主面131は、面一の一体となった面になっている(図3参照)。連結部裏面132は、図5〜図6の下方を向く面である。連結部裏面132とダイパッド部裏面側凹部113とは、面一になっている。連結部端面133は、連結部主面131および連結部裏面132を繋ぐ面であり、y方向外側を向く面である。連結部端面133は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。連結部端面133は、封止樹脂8から露出している。なお、連結部130の形状、配置位置および個数は限定されない。
第2リード2は、z方向視において、半導体装置A1の角部(図3においては右下の角部)に配置され、ワイヤボンディング部210、端子部220、および連結部230を備えている。
ワイヤボンディング部210は、z方向視においてx方向に長い略矩形状であり、第2リード2において第1リード1側に位置する。ワイヤボンディング部210は、ワイヤボンディング部主面211、ワイヤボンディング部裏面212、およびワイヤボンディング部裏面側凹部213を有する。ワイヤボンディング部主面211およびワイヤボンディング部裏面212は、z方向において互いに反対側を向いている。ワイヤボンディング部主面211は、図5〜図6の上方を向く面である。ワイヤボンディング部主面211は、ボンディングワイヤ71がボンディングされる面である。ワイヤボンディング部裏面212は、図5〜図6の下方を向く面である。ワイヤボンディング部裏面212は、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。
ワイヤボンディング部裏面側凹部213は、ワイヤボンディング部210の一部がワイヤボンディング部裏面212からワイヤボンディング部主面211側に凹んだ部分である。ワイヤボンディング部210のうちワイヤボンディング部裏面側凹部213が位置する部分の厚さ(z方向の寸法)は、ワイヤボンディング部裏面212が位置する部分の厚さの半分程度である。ワイヤボンディング部裏面側凹部213は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。図4および図6に示すように、ワイヤボンディング部裏面側凹部213は、封止樹脂8から露出せず、封止樹脂8によって覆われている。これにより、第2リード2が封止樹脂8から剥離することが抑制される。なお、ワイヤボンディング部210の形状は限定されない。たとえば、ワイヤボンディング部裏面側凹部213はなくてもよい。
端子部220は、ワイヤボンディング部210に繋がっており、z方向視略矩形状である。端子部220は、ワイヤボンディング部210の第3リード3とは反対側に位置し、x方向の一方端面(図3においては右側の端面)に1個配置されている。端子部220は、端子部主面221、端子部裏面222、および端子部端面223を有する。端子部主面221および端子部裏面222は、z方向において互いに反対側を向いている。端子部主面221は、図5〜図6の上方を向く面である。端子部主面221とワイヤボンディング部主面211とは、面一になっている。端子部裏面222は、図5〜図6の下方を向く面である。端子部裏面222とワイヤボンディング部裏面212とは、面一になっている。端子部端面223は、端子部主面221および端子部裏面222に直交し、端子部主面221および端子部裏面222に繋がる面であり、x方向外側を向く面である。端子部端面223は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。端子部端面223および端子部裏面222は、封止樹脂8から露出して繋がっており、端子になる(図4参照)。なお、端子部220の形状、配置位置および個数は限定されない。
連結部230は、ワイヤボンディング部210に繋がっており、z方向視略矩形状である。連結部230は、ワイヤボンディング部210のy方向の一方端面(図3においては下方を向く端面)にx方向に2個並んで配置されている。連結部230の厚さ(z方向の寸法)は、ワイヤボンディング部裏面側凹部213が位置するワイヤボンディング部210の厚さと同程度である。連結部230は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。各連結部230は、連結部主面231、連結部裏面232、および連結部端面233を有する。連結部主面231および連結部裏面232は、z方向において互いに反対側を向いている。連結部主面231は、図5〜図6の上方を向く面である。連結部主面231とワイヤボンディング部主面211とは、面一になっている。したがって、ワイヤボンディング部主面211、端子部主面221および連結部主面231は、面一の一体となった面になっている(図3参照)。連結部裏面232は、図5〜図6の下方を向く面である。連結部裏面232とワイヤボンディング部裏面側凹部213とは、面一になっている。連結部端面233は、連結部主面231および連結部裏面232を繋ぐ面であり、y方向外側を向く面である。連結部端面233は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。連結部端面233は、封止樹脂8から露出している。なお、連結部230の形状、配置位置および個数は限定されない。
第3リード3は、z方向視において、半導体装置A1の角部(図3においては左下の角部)に配置され、ワイヤボンディング部310、端子部320、および連結部330を備えている。
ワイヤボンディング部310は、z方向視において略矩形状であり、第3リード3において第1リード1側に位置する。ワイヤボンディング部310は、ワイヤボンディング部主面311、ワイヤボンディング部裏面312、およびワイヤボンディング部裏面側凹部313を有する。ワイヤボンディング部主面311およびワイヤボンディング部裏面312は、z方向において互いに反対側を向いている。ワイヤボンディング部主面311は、図5〜図6の上方を向く面である。ワイヤボンディング部主面311は、ボンディングワイヤ72がボンディングされる面である。ワイヤボンディング部裏面312は、図5〜図6の下方を向く面である。ワイヤボンディング部裏面312は、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。
ワイヤボンディング部裏面側凹部313は、ワイヤボンディング部310の一部がワイヤボンディング部裏面312からワイヤボンディング部主面311側に凹んだ部分である。ワイヤボンディング部310のうちワイヤボンディング部裏面側凹部313が位置する部分の厚さ(z方向の寸法)は、ワイヤボンディング部裏面312が位置する部分の厚さの半分程度である。ワイヤボンディング部裏面側凹部313は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。ワイヤボンディング部裏面側凹部313は、封止樹脂8から露出せず、封止樹脂8によって覆われている。これにより、第3リード3が封止樹脂8から剥離することが抑制される。なお、ワイヤボンディング部310の形状は限定されない。たとえば、ワイヤボンディング部裏面側凹部313はなくてもよい。
端子部320は、ワイヤボンディング部310に繋がっており、z方向視略矩形状である。端子部320は、ワイヤボンディング部310の第2リード2とは反対側に位置し、x方向の一方端面(図3においては左側の端面)に1個配置されている。端子部320は、端子部主面321、端子部裏面322、および端子部端面323を有する。端子部主面321および端子部裏面322は、z方向において互いに反対側を向いている。端子部主面321は、図5〜図6の上方を向く面である。端子部主面321とワイヤボンディング部主面311とは、面一になっている。端子部裏面322は、図5〜図6の下方を向く面である。端子部裏面322とワイヤボンディング部裏面312とは、面一になっている。端子部端面323は、端子部主面321および端子部裏面322に直交し、端子部主面321および端子部裏面322に繋がる面であり、x方向外側を向く面である。端子部端面323は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。端子部端面323および端子部裏面322は、封止樹脂8から露出して繋がっており、端子になる(図4参照)。なお、端子部320の形状、配置位置および個数は限定されない。
連結部330は、ワイヤボンディング部310に繋がっており、z方向視略矩形状である。連結部330は、ワイヤボンディング部310のy方向の一方端面(図3においては下方を向く端面)に1個配置されている。連結部330の厚さ(z方向の寸法)は、ワイヤボンディング部裏面側凹部313が位置するワイヤボンディング部310の厚さと同程度である。連結部330は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。連結部330は、連結部主面331、連結部裏面332、および連結部端面333を有する。連結部主面331および連結部裏面332は、z方向において互いに反対側を向いている。連結部主面331は、図5〜図6の上方を向く面である。連結部主面331とワイヤボンディング部主面311とは、面一になっている。したがって、ワイヤボンディング部主面311、端子部主面321および連結部主面331は、面一の一体となった面になっている(図3参照)。連結部裏面332は、図5〜図6の下方を向く面である。連結部裏面332とワイヤボンディング部裏面側凹部313とは、面一になっている。連結部端面333は、連結部主面331および連結部裏面332を繋ぐ面であり、y方向外側を向く面である。連結部端面333は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。連結部端面333は、封止樹脂8から露出している。なお、連結部330の形状、配置位置および個数は限定されない。
リード1〜3の表面には、めっき層が形成されてもよい。めっき層は、ボンディングワイヤ71,72を接合しやすくするための、Niめっき層、Pdめっき層およびAuめっき層が積層されたものでもよいし、はんだ濡れ性をよくするための、Snを主成分とする合金などからなるものでもよい。
半導体素子6は、半導体装置A1の電気的機能を発揮する要素である。半導体素子6の種類は特に限定さない。本実施形態では、半導体素子6は、MOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)などのトランジスタである。なお、半導体素子6は、HEMT(High Electron Mobility Transistor:高電子移動度トランジスタ)などであってもよい。また、半導体素子6は、トランジスタ以外の半導体素子であってもよく、たとえばダイオードや、サイリスタ、コントロールICなどのICチップであってもよい。半導体素子6は、素子本体60、第1電極61、第2電極62および第3電極63を有する。
素子本体60は、z方向視矩形状の板状である。素子本体60は、半導体材料からなり、本実施形態では、SiC(シリコンカーバイド)からなる。なお、素子本体60の材料は限定されず、たとえばSi(シリコン)やGaN(ガリウムナイトライド)などの他の材料であってもよい。素子本体60は、素子主面6aおよび素子裏面6bを有する。素子主面6aおよび素子裏面6bは、z方向において互いに反対側を向いている。素子主面6aは、図5〜図6の上方を向く面であり、第1リード1とは反対側を向く面である。素子裏面6bは、図5〜図6の下方を向く面であり、第1リード1に対向する面である。第1電極61および第2電極62は、素子主面6aに配置されている。第3電極63は、素子裏面6bに配置されている。本実施形態においては、第1電極61はゲート電極であり、第2電極62はソース電極であり、第3電極63はドレイン電極である。
半導体素子6は、接合材75を介して、第1リード1のダイパッド部主面111の中央に搭載されている。図3においては、理解の便宜上、接合材75に点描を付している。図3に示すように、z方向視において、半導体素子6は、接合材75に内包されている。また、図7に示すように、z方向視において、低熱伝導部4(図7においてハッチングを付している)は、接合材75に内包されており、低熱伝導部4と第1リード1との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態では、接合材75は、導電性の接合材であり、たとえばはんだである。なお、接合材75は、銀ペーストまたは焼結銀接合材などの導電性接合材であってもよい。半導体素子6は、素子裏面6bを接合材75によって第1リード1のダイパッド部主面111に接合されている。半導体素子6の第3電極63は、接合材75によって、第1リード1に電気的に接続されている。これにより、第1リード1は、半導体素子6の第3電極63(ドレイン電極)に電気的に接続されて、ドレイン端子として機能する。
ボンディングワイヤ71,72は、半導体素子6とリード2,3とを接続し、これらを導通させるものである。ボンディングワイヤ71,72は、たとえばCu,Au,Ag,Alなどの金属からなる。なお、ボンディングワイヤ71,72の材料は限定されない。図3に示すように、ボンディングワイヤ71は、半導体素子6の第1電極61と、第3リード3のワイヤボンディング部主面311とに接続されている。これにより、第3リード3は、半導体素子6の第1電極61(ゲート電極)に電気的に接続されて、ゲート端子として機能する。複数のボンディングワイヤ72は、半導体素子6の第2電極62と、第2リード2のワイヤボンディング部主面211とに接続されている。これにより、第2リード2は、半導体素子6の第2電極62(ソース電極)に電気的に接続されて、ソース端子として機能する。なお、各ボンディングワイヤ71,72の本数は限定されない。また、ボンディングワイヤ71,72に代えて、たとえばCuなどの金属板が用いられてもよい。
なお、上述した半導体素子6の構成および各リード1〜3との接続方法は一例である。半導体素子6の種類、搭載数および配置は限定されず、接続方法も限定されない。
封止樹脂8は、各リード1〜3の一部ずつと、半導体素子6と、接合材75と、ボンディングワイヤ71,72とを覆っている。封止樹脂8は、たとえば黒色のエポキシ樹脂からなる。なお、封止樹脂8の材料は限定されない。
封止樹脂8は、樹脂主面81、樹脂裏面82、および樹脂側面83を有する。樹脂主面81および樹脂裏面82は、z方向において互いに反対側を向いている。樹脂主面81は、図5〜図6の上方を向く面であり、樹脂裏面82は、図5〜図6の下方を向く面である。樹脂側面83は、樹脂主面81および樹脂裏面82に直交し、樹脂主面81および樹脂裏面82を繋ぐ面であり、x方向またはy方向の外側を向く面である。樹脂側面83は、製造工程における切断工程でのダイシングにより形成される。
第1リード1の各連結部端面133は、y方向の一方側(図4においては下側)の樹脂側面83と互いに面一であり、第2リード2の各連結部端面233および第3リード3の連結部端面333は、y方向の他方側(図4においては上側)の樹脂側面83と互いに面一である。第1リード1のx方向の一方側(図4においては右側)の各端子部端面123および第2リード2の端子部端面223は、x方向の一方側(図4においては右側)の樹脂側面83と互いに面一である。また、第1リード1のx方向の他方側(図4においては左側)の各端子部端面123および第3リード3の端子部端面323は、x方向の他方側(図4においては左側)の樹脂側面83と互いに面一である。また、第1リード1のダイパッド部裏面112および端子部裏面122と、第2リード2のワイヤボンディング部裏面212および端子部裏面222と、第3リード3のワイヤボンディング部裏面312および端子部裏面322とが、封止樹脂8の樹脂裏面82と互いに面一である。
次に、半導体装置A1の作用効果について説明する。
本実施形態によると、搭載部5は、熱伝導率が相対的に高いダイパッド部110と、熱伝導率が相対的に低い低熱伝導部4とを備えている。低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い低熱伝導部4を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
図8は、半導体装置における熱の伝わり方を説明するための概略断面図である。同図(a)は半導体装置A1における熱の伝わり方を示しており、同図(b)は従来の半導体装置(低熱伝導部4を備えていない半導体装置)A100における熱の伝わり方を示している。半導体素子6は、中心を起点に、熱を放出する。
図8(b)に示すように、半導体装置A100においては、半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介して、熱伝導率が高いダイパッド部110をz方向にまっすぐ流れて、回路基板に放出される流れが支配的である。したがって、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加される。図8(b)の半導体装置A100の下方に示すグラフは、接合材75とダイパッド部110との接合面での各位置での温度を概略的に示している。当該グラフに示すように、接合材75の中央部分は温度が高く、周辺部分は温度が低くなり、中央部分と周辺部分との温度差ΔTbは大きくなっている。このように、温度差ΔTbが大きくなることで、接合材75の中心部分のダイパッド部110との接合部分(図8(b)において破線Bで囲んだ部分参照)での劣化が著しくなる。
一方、図8(a)に示すように、半導体装置A1においては、半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い低熱伝導部4を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制される。図8(a)の半導体装置A1の下方に示すグラフは、接合材75とダイパッド部110との接合面での各位置での温度を概略的に示している。当該グラフに示すように、熱が分散されることで、接合材75の中央部分と周辺部分との温度差ΔTaは、温度差ΔTbに比べて小さくなっている。このように、温度差ΔTaが小さくなることで、接合材75のダイパッド部110との接合部分での局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部110の中央凹部114にダイパッド部裏面112側から低熱伝導部4を嵌め込むことで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。また、低熱伝導部4と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在するので、半導体素子6が発する熱の放熱は妨げられない。
なお、本実施形態においては、半導体素子6が素子裏面6bに第3電極63を備えており、第3電極63と第1リード1とを導通させるために、接合材75として導電性接合材を用いたが、これに限られない。半導体素子6の素子裏面6bと第1リード1とを絶縁する場合は、接合材75として絶縁性接合材が用いられる。
また、本実施形態においては、低熱伝導部4のz方向視の形状が矩形状である場合について説明したが、これに限られない。たとえば、低熱伝導部4のz方向視の形状は、図9に示すように、楕円形状であってもよい。また、円形状やその他の形状であってもよい。また、低熱伝導部4は、図10に示すように、z方向視において互いに離間した複数の個別要素4aによって構成されてもよい。各個別要素4aは、z方向視の形状および大きさが同じであってもよいし、図11に示すように大きさが異なってもよいし、形状が異なってもよい。低熱伝導部4のz方向視の形状および大きさ、また、低熱伝導部4を複数の個別要素4aで構成する場合は、個別要素4aの数、大きさ、および配置は、半導体素子6の素子裏面6bの形状や大きさ、素子裏面6bにおける各位置での放熱の偏りなどに応じて、適宜設計される。
また、本実施形態においては、低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6に内包されている場合について説明したが、これに限られない。たとえば、図12に示すように、低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6に内包されてなくてもよい。低熱伝導部4は、z方向視において、少なくとも一部が半導体素子6に重なっていればよい。ただし、z方向視において、低熱伝導部4が接合材75を内包している場合、ダイパッド部110による半導体素子6の放熱経路が制限されすぎて、十分な放熱を行うことが困難になる。したがって、z方向視において、接合材75は、少なくとも一部が低熱伝導部4に重ならないように、すなわち、低熱伝導部4とダイパッド部110との境界の少なくとも一部が接合材75に重なるようになっている。
図13〜図21は、本開示の他の実施形態を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と同一または類似の要素には、上記実施形態と同一の符号を付している。
〔第2実施形態〕
図13は、本開示の第2実施形態にかかる半導体装置A2を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A2は、ダイパッド部110に対する低熱伝導部4の配置位置が、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第2実施形態にかかるダイパッド部110の中央凹部114は、ダイパッド部110の一部がダイパッド部主面111からダイパッド部裏面112側に凹んだ部分である。ダイパッド部110のうち中央凹部114が位置する部分の厚さ(z方向の寸法)は、ダイパッド部主面111が位置する部分の厚さの半分程度である。中央凹部114は、たとえばハーフエッチング処理により形成される。中央凹部114は、ダイパッド部主面111に囲まれて配置されており、z方向視において半導体素子6に重なっている。中央凹部114には、低熱伝導部4が嵌め込まれている。
第2実施形態にかかる低熱伝導部4の形状、材料、大きさ、およびz方向視における配置位置は、第1実施形態にかかる低熱伝導部4と同様である。低熱伝導部主面41は、図13において上方を向いており、ダイパッド部主面111から露出し、ダイパッド部主面111と面一である。低熱伝導部裏面42は、図13において下方を向いており、中央凹部114の底面に接している。
本実施形態でも、ダイパッド部110と低熱伝導部4とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部4との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においても、低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い低熱伝導部4を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部110の中央凹部114にダイパッド部主面111側から低熱伝導部4を嵌め込むことで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。なお、本実施形態では、低熱伝導部4と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在しないので、半導体素子6が発する熱の放熱を妨げないように、低熱伝導部4のz方向視の形状を、第1実施形態の場合より小さくするのが望ましい。
〔第3実施形態〕
図14は、本開示の第3実施形態にかかる半導体装置A3を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A3は、低熱伝導部4がダイパッド部110をz方向に貫通している点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第3実施形態にかかるダイパッド部110は、中央凹部114に代えて、中央貫通部115を備えている。中央貫通部115は、第1実施形態にかかる中央凹部114をダイパッド部主面111まで貫通させたものであり、ダイパッド部110をダイパッド部主面111からダイパッド部裏面112まで、z方向に貫通させたものである。中央貫通部115は、たとえばエッチング処理により形成される。中央貫通部115は、z方向視において半導体素子6に重なっている。中央貫通部115には、低熱伝導部4が嵌め込まれている。
第3実施形態にかかる低熱伝導部4のz方向視における形状、大きさ、配置位置、および材料は、第1実施形態にかかる低熱伝導部4と同様である。第3実施形態にかかる低熱伝導部4のz方向の寸法は、ダイパッド部110のz方向の寸法と同じである。低熱伝導部主面41は、図14において上方を向いており、ダイパッド部主面111から露出し、ダイパッド部主面111と面一である。低熱伝導部裏面42は、図14において下方を向いており、ダイパッド部裏面112から露出し、ダイパッド部裏面112と面一である。
本実施形態でも、ダイパッド部110と低熱伝導部4とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112および低熱伝導部裏面42からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部4との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においても、低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い低熱伝導部4を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部110の中央貫通部115に低熱伝導部4を嵌め込むことで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。なお、本実施形態では、低熱伝導部4と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在しないので、半導体素子6が発する熱の放熱を妨げないように、低熱伝導部4のz方向視の形状を、第1実施形態の場合より小さくするのが望ましい。
〔第4実施形態〕
図15は、本開示の第4実施形態にかかる半導体装置A4を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A4は、低熱伝導部4の全体が、低熱伝導部4より熱伝導率が高い高熱伝導部に覆われている点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第4実施形態にかかるダイパッド部110および低熱伝導部4は、第1実施形態にかかるダイパッド部110および低熱伝導部4と同様のものである。第4実施形態では、ダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41に、めっき層119が形成されている。本実施形態では、めっき層119は、ダイパッド部110(第1リード1)と同じ材料であるCuからなる。なお、めっき層119の材料は、限定されず、低熱伝導部4より熱伝導率が高いものであればよい。本実施形態では、ダイパッド部110およびめっき層119を合わせたものが、本開示の「高熱伝導部」に相当する。めっき層119は、ダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41と同じ方向を向くめっき層主面119aを備えている。
本実施形態では、ダイパッド部110、低熱伝導部4、およびめっき層119を合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、めっき層主面119aからなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110およびめっき層119(高熱伝導部)と低熱伝導部4との境界の全体は、接合材75に重なっている。
本実施形態においても、低熱伝導部4は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い低熱伝導部4を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。また、本実施形態によると、低熱伝導部4と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いめっき層119が介在するので、半導体素子6が発する熱の放熱は妨げられない。
なお、本実施形態においては、ダイパッド部110とめっき層119とが低熱伝導部4を覆う高熱伝導部を構成する場合について説明したが、これに限られない。めっき層119の形成に代えて、Cuの板材をダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41に貼り合わせて、ダイパッド部110と当該板材とが低熱伝導部4を覆う高熱伝導部を構成してもよい。また、低熱伝導部4が内部に配置されるように、ダイパッド部110を形成してもよい。
また、本実施形態においては、低熱伝導部4の全体が高熱伝導部(ダイパッド部110およびめっき層119)によって覆われてしまう場合について説明したが、これに限られない。たとえば、図16に示すように、低熱伝導部4の一部がめっき層主面119aから露出してもよい。
〔第5実施形態〕
図17は、本開示の第5実施形態にかかる半導体装置A5を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A5は、中央凹部114が空間のままであり、当該空間がダイパッド部110より熱伝導率が低い低熱伝導部として機能する点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第5実施形態にかかるダイパッド部110の中央凹部114の大きさおよび配置は、第1実施形態にかかる中央凹部114(図6参照)と同様である。中央凹部114には、低熱伝導部4が嵌め込まれておらず、空間45が位置している。空間45には、空気があり、空気は、ダイパッド部110を構成するCuより、熱伝導率が低い。本実施形態では、空間45が本開示の「低熱伝導部」に相当する。
本実施形態では、ダイパッド部110と空間45とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と空間45との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においては、空間45(低熱伝導部)は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い空間45(低熱伝導部)を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、ダイパッド部110の中央凹部114に低熱伝導部4を嵌め込む必要がない。したがって、搭載部5の形成が、第1実施形態にかかる半導体装置A1と比較してさらに容易である。また、空間45(低熱伝導部)と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在するので、半導体素子6が発する熱の放熱は妨げられない。なお、本実施形態では、空間45の熱伝導率が著しく低いので、半導体素子6が発する熱の放熱を妨げないように、空間45のz方向視の形状を、第1実施形態の場合より小さくするのが望ましい。
〔第6実施形態〕
図18は、本開示の第6実施形態にかかる半導体装置A6を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A6は、中央凹部114がダイパッド部主面111側に配置されており、中央凹部114に充填された接合材75が低熱伝導部として機能する点で、第5実施形態にかかる半導体装置A5と異なる。
第6実施形態にかかる中央凹部114の大きさおよび配置は、第2実施形態にかかる中央凹部114(図13参照)と同様である。中央凹部114には、低熱伝導部4が嵌め込まれておらず、空間45が位置している。製造工程でダイパッド部主面111に接合材75を配置する際に、空間45に接合材75が充填される。接合材75は、たとえばはんだであり、ダイパッド部110を構成するCuより、熱伝導率が低い。本実施形態では、空間45に充填された接合材75が本開示の「低熱伝導部」に相当する。
本実施形態では、ダイパッド部110と空間45に充填された接合材75とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、ダイパッド部主面111から接合材75が露出した搭載部主面51が形成され、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と空間45(充填された接合材75)との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においては、空間45に充填された接合材75(低熱伝導部)は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、熱伝導率の低い空間45に充填された接合材75(低熱伝導部)を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、ダイパッド部110の中央凹部114に低熱伝導部4を嵌め込む必要がない。したがって、搭載部5の形成が、第2実施形態にかかる半導体装置A2と比較してさらに容易である。なお、本実施形態では、空間45に充填された接合材75(低熱伝導部)と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在しないので、半導体素子6が発する熱の放熱を妨げないように、空間45のz方向視の形状を、第2実施形態の場合より小さくするのが望ましい。
〔第7実施形態〕
図19は、本開示の第7実施形態にかかる半導体装置A7を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A7は、低熱伝導部4のz方向の寸法が小さい点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第7実施形態にかかるダイパッド部110の中央凹部114の大きさおよび配置は、第1実施形態にかかる中央凹部114(図6参照)と同様である。中央凹部114に配置されている低熱伝導部4は、z方向の寸法以外は第1実施形態にかかる低熱伝導部4と同様である。当該低熱伝導部4のz方向の寸法は、第1実施形態にかかる低熱伝導部4のz方向の寸法より小さく、半分程度である。したがって、中央凹部114のうち低熱伝導部4が配置されない部分には、空間45が位置している。本実施形態では、低熱伝導部4および空間45を合わせたものが本開示の「低熱伝導部」に相当する。
本実施形態では、ダイパッド部110と低熱伝導部4と空間45とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においては、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部110の中央凹部114にダイパッド部裏面112側から低熱伝導部4を嵌め込むことで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。また、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在するので、半導体素子6が発する熱の放熱は妨げられない。さらに、本実施形態によると、搭載部5における低熱伝導部が、熱伝導率が低い低熱伝導部4と、低熱伝導部4より熱伝導率がさらに低い空間45とからなる。この場合、低熱伝導部が低熱伝導部4のみからなる場合(第1実施形態)や空間45のみからなる場合(第5実施形態)とは、半導体素子6が発する熱の放熱経路が異なる。したがって、低熱伝導部4のz方向の寸法を調整することで、放熱経路の調整が可能である。
〔第8実施形態〕
図20は、本開示の第8実施形態にかかる半導体装置A8を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A8は、低熱伝導部4のz方向視の中央にz方向に貫通する孔が形成されている点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第8実施形態にかかるダイパッド部110の中央凹部114の大きさおよび配置は、第1実施形態にかかる中央凹部114(図6参照)と同様である。中央凹部114に配置されている低熱伝導部4は、z方向視の中央にz方向に貫通する孔43が形成されている以外は第1実施形態にかかる低熱伝導部4と同様である。なお、孔43の形状は限定されない。低熱伝導部4には孔43が形成されているので、中央凹部114に配置された低熱伝導部4の中央には空間45が配置されている。本実施形態では、低熱伝導部4および空間45を合わせたものが本開示の「低熱伝導部」に相当する。
本実施形態では、ダイパッド部110と低熱伝導部4と空間45とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112および低熱伝導部裏面42からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部4との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においては、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部110の中央凹部114にダイパッド部裏面112側から低熱伝導部4を嵌め込むことで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。また、低熱伝導部4および空間45(低熱伝導部)と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在するので、半導体素子6が発する熱の放熱は妨げられない。さらに、本実施形態によると、搭載部5における低熱伝導部が、熱伝導率が低い低熱伝導部4と、低熱伝導部4より熱伝導率がさらに低い空間45とからなる。この場合、低熱伝導部が低熱伝導部4のみからなる場合(第1実施形態)や空間45のみからなる場合(第5実施形態)とは、半導体素子6が発する熱の放熱経路が異なる。したがって、低熱伝導部4の孔43の大きさや形状を調整することで、放熱経路の調整が可能である。
第7実施形態および第8本実施形態では、搭載部5における低熱伝導部が低熱伝導部4および空間45からなる場合について説明したが、これに限られない。搭載部5における低熱伝導部は、熱伝導率の異なる材料からなる2種類の低熱伝導部4で形成されてもよい。また、3種類以上の低熱伝導部4で形成されてもよい。
〔第9実施形態〕
図21は、本開示の第9実施形態にかかる半導体装置A9を示す断面図であり、図6に対応する図である。本実施形態にかかる半導体装置A9は、ダイパッド部110に中央凹部114が形成されておらず、ダイパッド部主面111上に低熱伝導部48が配置されている点で、第1実施形態にかかる半導体装置A1と異なる。
第9実施形態にかかるダイパッド部110は、中央凹部114を備えていない。低熱伝導部48は、例えば樹脂材料からなるシートである。なお、低熱伝導部48の材料は限定されず、第1リード1の材料より熱伝導率が低い材料であればよい。たとえば、低熱伝導部48は、Cuより熱伝導率が低い金属板であってもよいし、セラミック板であってもよい。低熱伝導部48のz方向視の形状は、限定されないが、例えば矩形状であり、半導体素子6より小さい。低熱伝導部48は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されており、全体が半導体素子6に重なっている。低熱伝導部48は、低熱伝導部主面41および低熱伝導部裏面42を備えている。低熱伝導部裏面42は、図21において下方を向いており、ダイパッド部主面111に接している。低熱伝導部主面41は、図21において上方を向いており、ダイパッド部主面111から露出している。
本実施形態では、ダイパッド部110と低熱伝導部48とを合わせたものが、搭載部5である。本実施形態では、搭載部主面51は、ダイパッド部主面111および低熱伝導部主面41からなり、半導体素子6が搭載される。搭載部裏面52は、ダイパッド部裏面112からなり、封止樹脂8から露出して、裏面端子になる。z方向視において、ダイパッド部110と低熱伝導部48との境界の全体は、接合材75に重なっている。本実施形態でも、ダイパッド部110が、本開示の「高熱伝導部」に相当する。
本実施形態においても、低熱伝導部48は、z方向視において、半導体素子6の中央に位置し、半導体素子6に内包されている。半導体素子6の発する熱の流れは、接合材75を介してダイパッド部110に伝わり、低熱伝導部48を迂回して回路基板に放出される流れが支配的となる。これにより、接合材75において、z方向視における中心部分に集中的に熱が印加されることが抑制され、局所的な劣化が抑制される。
また、本実施形態によると、搭載部5は、ダイパッド部主面111に低熱伝導部48を配置することで形成されている。したがって、搭載部5の形成が容易である。なお、本実施形態では、低熱伝導部48と半導体素子6との間に、熱伝導率が高いダイパッド部110が介在しないので、半導体素子6が発する熱の放熱を妨げないように、低熱伝導部48のz方向視の形状を、第1実施形態にかかる低熱伝導部4より小さくするのが望ましい。
なお、本実施形態では、低熱伝導部48がダイパッド部主面111に配置された場合について説明したが、これに限られない。低熱伝導部48は、ダイパッド部裏面112に配置されてもよい。
上記第1〜第9実施形態においては、第1リード1に1個の半導体素子6のみが搭載されている場合について説明したが、これに限られない。第1リード1には、複数の半導体素子6が搭載されてもよいし、他の電子部品が搭載されてもよい。また、上記第1〜第9実施形態においては、リード1〜3を備えている場合について説明したが、これに限られない。リードの数、形状、および配置は、半導体素子6やその他の電子部品の種類、数、配置などに応じて適宜設計される。
また、上記第1〜第9実施形態においては、各リード1〜3が、封止樹脂8から突出しない場合について説明したが、これに限られない。本開示は、いずれかのリードが封止樹脂8から突出して外部端子となる半導体装置(たとえば、挿入実装型の半導体装置)においても適用することができる。また、上記第1〜第9実施形態においては、搭載部5の搭載部裏面52が封止樹脂8から露出して、実装時に配線基板に接合される場合について説明したが、これに限られない。本開示は、搭載部5の搭載部裏面52がたとえばセラミックからなる基板に接合され、当該基板の裏面が封止樹脂8から露出して、実装時に配線基板に接合される半導体装置においても適用することができる。
本開示にかかる半導体装置は、先述した実施形態に限定されるものではない。本開示にかかる半導体装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
〔付記1〕
厚さ方向において互いに反対側を向く素子主面および素子裏面を有する半導体素子と、
前記半導体素子が搭載される搭載部と、
前記素子裏面と前記搭載部とを接合する接合材と、
を備え、
前記搭載部は、高熱伝導部、および、前記高熱伝導部より熱伝導率が低い低熱伝導部を備え、
前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、前記半導体素子に重なっており、
前記厚さ方向視において、前記高熱伝導部と前記低熱伝導部との境界の少なくとも一部は、前記接合材に重なっている、
半導体装置。
〔付記2〕
前記低熱伝導部の全体は、前記厚さ方向視において、前記半導体素子に重なっている、
付記1に記載の半導体装置。
〔付記3〕
前記高熱伝導部は、前記厚さ方向において前記素子主面と同じ側を向く高熱伝導部主面と、前記素子裏面と同じ側を向く高熱伝導部裏面とを備えている、
付記1または2に記載の半導体装置。
〔付記4〕
前記低熱伝導部は、全体が前記高熱伝導部に覆われている、
付記3に記載の半導体装置。
〔付記5〕
前記低熱伝導部は、前記高熱伝導部主面から露出している、
付記3に記載の半導体装置。
〔付記6〕
前記低熱伝導部は、前記高熱伝導部裏面から露出している、
付記3または5に記載の半導体装置。
〔付記7〕
前記低熱伝導部は、セラミックを含んでいる、
付記1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記8〕
前記低熱伝導部は、金属を含んでいる、
付記1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記9〕
前記低熱伝導部は、樹脂材料を含んでいる、
付記1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記10〕
前記低熱伝導部は、空間を含んでいる、
付記1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記11〕
前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、矩形状である、
付記1ないし10のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記12〕
前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、円形状または楕円形状である、
付記1ないし10のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記13〕
前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において互いに離間した複数の個別要素からなる、
付記1ないし12のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記14〕
前記高熱伝導部は、Cuを含んでいる、
付記1ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記15〕
前記接合材は、導電性接合材である、
付記1ないし14のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記16〕
前記半導体素子は、前記素子裏面に配置された裏面電極をさらに備えている、
付記1ないし15のいずれかに記載の半導体装置。
〔付記17〕
互いに離間する第1リードおよび第2リードをさらに備え、
前記高熱伝導部は、前記第1リードの一部を含み、
前記半導体素子は、前記素子主面に配置された主面電極をさらに備え、
前記主面電極は、前記第2リードに電気的に接続されている、
付記1ないし16のいずれかに記載の半導体装置。
A1〜A9:半導体装置
1 :第1リード
110 :ダイパッド部
111 :ダイパッド部主面
112 :ダイパッド部裏面
113 :ダイパッド部裏面側凹部
114 :中央凹部
115 :中央貫通部
119 :めっき層
119a :めっき層主面
120 :端子部
121 :端子部主面
122 :端子部裏面
123 :端子部端面
130 :連結部
131 :連結部主面
132 :連結部裏面
133 :連結部端面
2 :第2リード
210 :ワイヤボンディング部
211 :ワイヤボンディング部主面
212 :ワイヤボンディング部裏面
213 :ワイヤボンディング部裏面側凹部
220 :端子部
221 :端子部主面
222 :端子部裏面
223 :端子部端面
230 :連結部
231 :連結部主面
232 :連結部裏面
233 :連結部端面
3 :第3リード
310 :ワイヤボンディング部
311 :ワイヤボンディング部主面
312 :ワイヤボンディング部裏面
313 :ワイヤボンディング部裏面側凹部
320 :端子部
321 :端子部主面
322 :端子部裏面
323 :端子部端面
330 :連結部
331 :連結部主面
332 :連結部裏面
333 :連結部端面
4,48 :低熱伝導部
41 :低熱伝導部主面
42 :低熱伝導部裏面
43 :孔
45 :空間
4a :個別要素
5 :搭載部
51 :搭載部主面
52 :搭載部裏面
6 :半導体素子
60 :素子本体
6a :素子主面
6b :素子裏面
61 :第1電極
62 :第2電極
63 :第3電極
71,72:ボンディングワイヤ
75 :接合材
8 :封止樹脂
81 :樹脂主面
82 :樹脂裏面
83 :樹脂側面

Claims (17)

  1. 厚さ方向において互いに反対側を向く素子主面および素子裏面を有する半導体素子と、
    前記半導体素子が搭載される搭載部と、
    前記素子裏面と前記搭載部とを接合する接合材と、
    を備え、
    前記搭載部は、高熱伝導部、および、前記高熱伝導部より熱伝導率が低い低熱伝導部を備え、
    前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、前記半導体素子に重なっており、
    前記厚さ方向視において、前記高熱伝導部と前記低熱伝導部との境界の少なくとも一部は、前記接合材に重なっている、
    半導体装置。
  2. 前記低熱伝導部の全体は、前記厚さ方向視において、前記半導体素子に重なっている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記高熱伝導部は、前記厚さ方向において前記素子主面と同じ側を向く高熱伝導部主面と、前記素子裏面と同じ側を向く高熱伝導部裏面とを備えている、
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記低熱伝導部は、全体が前記高熱伝導部に覆われている、
    請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記低熱伝導部は、前記高熱伝導部主面から露出している、
    請求項3に記載の半導体装置。
  6. 前記低熱伝導部は、前記高熱伝導部裏面から露出している、
    請求項3または5に記載の半導体装置。
  7. 前記低熱伝導部は、セラミックを含んでいる、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 前記低熱伝導部は、金属を含んでいる、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記低熱伝導部は、樹脂材料を含んでいる、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記低熱伝導部は、空間を含んでいる、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、矩形状である、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において、円形状または楕円形状である、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記低熱伝導部は、前記厚さ方向視において互いに離間した複数の個別要素からなる、
    請求項1ないし12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記高熱伝導部は、Cuを含んでいる、
    請求項1ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記接合材は、導電性接合材である、
    請求項1ないし14のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 前記半導体素子は、前記素子裏面に配置された裏面電極をさらに備えている、
    請求項1ないし15のいずれかに記載の半導体装置。
  17. 互いに離間する第1リードおよび第2リードをさらに備え、
    前記高熱伝導部は、前記第1リードの一部を含み、
    前記半導体素子は、前記素子主面に配置された主面電極をさらに備え、
    前記主面電極は、前記第2リードに電気的に接続されている、
    請求項1ないし16のいずれかに記載の半導体装置。
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