JP2021180137A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明が解決しようとする課題は、交換の際に取付部に大きな力(トルク)が作用しない構造の照明装置を提供することにある。
別態様に係る照明装置において、前記器具本体は、器具側ベースと、前記器具側ベースに取り付けられる被取付具とを有し、前記被取付具は、前記器具側ベースにおける前記設置面側から挿通する1本のねじにより固定され、前記器具側ベースは、前記設置面と反対側に凹入するねじ用凹入部分に前記ねじ用の孔を有する。これにより、ねじの頭部がねじ用凹入部分に位置し、器具本体における設置面側の面から設置面側への頭部の突出量を小さくできる。
また、設置面と器具本体とが当接しているので、意匠的効果を有することができる。
別態様に係る照明装置において、前記器具本体は、前記器具側ベースの前記取付部の周辺部分を補強する補強具を備える。これにより、器具本体を薄くすることができ、軽量化を図ることができる。また、器具本体及び灯具の重量が作用する取付部の周辺部分の強度を高めることができる。
1.全体構成
照明装置1は、図1及び図2に示すように、設置面の被取付部材7に着脱可能に取り付けられる器具2と、器具2に交換可能に取り付けられる灯具6とを備える。照明装置1(器具2と灯具6)は長尺状をしている。器具2は、図3に示すように、取付具3と器具本体4とを備え、取付具3が被取付部材7に取り付けられ、器具本体4が設置面に当接するように取付具3に支持される。なお、取付具3は本発明の「取付部」の一例に相当する。
ここで、設置面に対して直交する方向を上下方向又は表裏方向とし、灯具6が位置する側を下側又は表側とする。
照明装置1、器具2及び灯具6の長手方向は、一致し、単に「長手方向」とする。同様に、照明装置1、器具2及び灯具6の短手方向は一致し、単に「短手方向」とする。また、照明装置1、器具2及び灯具6の長手方向の中央から長手方向に離れる方向を長手方向の外方側とし、照明装置1、器具2及び灯具6の長手方向を中央に近づく方向を内方側とする。照明装置1、器具2及び灯具6の短手方向の中央から短手方向に離れる方向を短手方向の外方側とし、照明装置1、器具2及び灯具6の短手方向を中央に近づく方向を内方側とする。
以下、各部について詳細に説明する。
(1)取付具
取付具3が取り付けられる被取付部材7は、図3に示すように、設置面に固定される、所謂、角型引掛シーリングである。被取付部材7は、本体部71に一対の円弧状の引掛溝73を有する。当該一対の引掛溝73に、取付具3の一対の引掛け刃(図示省略)が挿入され、一対の引掛溝73の中心軸周りに取付具3を回転させると、一対の引掛け刃が引掛溝73の内部の係合部に係合する。これにより、取付具3が被取付部材7に取り付けられると共に電気的に接続する。
操作部35は、本体部31の表面に設けられている。ハーネス36は、本体部31の表面から導出され、その先端にコネクタ37を有する(図11参照)。なお、ハーネス36は、図3において、導出した部分で便宜上切断されているが、図11のコネクタ37に接続されている。
器具本体4は、円筒状の被支持具41の内部に取付具3の設置面側が挿入され、被支持具41が取付具3の支持部33により設置面と反対側から支持されることで、取付具3に着脱可能に取り付けられる。
器具本体4は、図3〜図5に示すように、器具側ベース40と、取付具3により支持される被支持具41と、灯具6を交換可能に取り付けるための器具側取付具42とを少なくとも備える。
器具本体4は、器具側ベース40を補強する補強具43、灯具6を位置決めするための位置決め具44、器具側端部カバー45等を備えてもよく、ここでは、補強具43、位置決め具44及び器具側端部カバー45の全てを備えている。
なお、器具側取付具42と位置決め具44は、器具本体4の長手方向の中央を挟んだ両側に一対ある。これにより、器具2は、灯具6を長手方向に安定した状態で支持することができる。また、長手方向の全長に亘って短手方向、上下方向に位置決めでき、灯具6が上方向に反るのを防止できる。
器具側ベース40は、図4及び図5に示すように、横断面において表側が開放する「コ」字状をしている。つまり、器具側ベース40は、矩形状の天壁部400と一対の側壁部401とを有する。なお、一対の側壁部401の開口側端は、内側に折り返された折返部分401aとなっている。
器具側ベース40は貫通孔400aの長手方向の両端部分に被支持具41を固定するための被支持具固定部402を有する。被支持具固定部402は貫通孔400aの長手方向の両側に2個ある。これにより、被支持具41を長手方向にバランスよく器具側ベース40に固定することができる。
被支持具41の固定には、裏側から挿入されるねじ461が利用される。被支持具固定部402は、表側に凹入するねじ用凹入部分402aと、ねじ用凹入部分402aに形成された貫通孔402bとを有する。ねじ用凹入部分402aの凹入量はねじ461の頭部の高さに相当する又は高さ以上にすることが好ましい。これにより、ねじ461の頭部が器具側ベース40から裏側に突出する突出量を小さく又は突出しないようにできる。
なお、被支持具固定部402は、被支持具41の凸部分417(図6の(b)参照)が嵌合するための2個の貫通孔402cを短手方向に間隔をおいてねじ用凹入部分402aに有している。
器具側取付具取付部403は、少なくとも、器具側取付具固定部分404と器具側取付具被係合部分405とを長手方向に間隔をおいて有する。ここでの器具側取付具取付部403は、器具側取付具42の器具側取付具被係合部分405への係合が外れるのを防止する器具側取付具外れ防止部分406を有する。
器具側取付具被係合部分405、器具側取付具外れ防止部分406及び器具側取付具固定部分404は、この順で長手方向に有し、器具側取付具被係合部分405が長手方向の内方側に位置する。
器具側取付部外れ防止部分406は、器具側取付具42が長手方向であって係合状態が解除される方向に移動するのをねじ464により規制している。器具側取付具外れ防止部分406は、表側に凹入するねじ用凹入部分406aと、ねじ用凹入部分406aに形成された貫通孔406bとを有する。ここでのねじ用凹入部分406aの凹入量はねじ464の頭部の高さに相当する又は高さ以上にすることが好ましい。これにより、ねじ464の頭部が器具側ベース40から裏側に突出する突出量を小さく又は突出しないようにできる。
つまり、位置決め具取付部409は、少なくとも、位置決め具固定部分(器具側取付具固定部分)404と位置決め具被係合部分(器具側取付具被係合部分)405とを長手方向に間隔をおいて有し、ここでは、位置決め具外れ防止部分406を有する。
位置決め具被係合部分405は、位置決め具44の係合側屈曲部445(図9参照)が表側から挿入する貫通孔405bを、表側に凹入する係合用凹入部分405aに有する。
位置決め具44の固定には、裏側から挿入されるねじ463が利用され、位置決め具固定部分404は、表側に凹入するねじ用凹入部分404aと、ねじ用凹入部分404aに形成された貫通孔404bとを有する。
位置決め具外れ防止部分(器具側取付具外れ防止部分)406は、位置決め具44が長手方向であって係合状態が解除される方向に移動するのをねじ464により規制している。位置決め具外れ防止部分406は、表側に凹入するねじ用凹入部分406aと、ねじ用凹入部分406aに形成された貫通孔406bとを有する。
被支持具41は、図6に示すように、表裏方向に延伸する中心軸を有する筒部411と、被支持具41を器具側ベース40に取り付けるための被支持具側取付部412とを有している。被支持具41は、筒部411の裏側端から径方向の外方へ張り出す外鍔部413や筒部411の外周面に形成された補強用リブ部414を有してもよく、ここでは、外鍔部413と補強用リブ部414を有する。
筒部411は、設置面の被取付部材7と取付具3とが内側に嵌る大きさの円筒状をしている。これにより、器具本体4は被取付部材7に対して回転可能となり、被取付部材7に対して器具本体4の向きを自由に調整できる。また、筒部411は、裏面側の直径が表面側の直径より大きく設定されており、被取付部材7と取付具3とが挿入しやすい構造となっている。
張出部分415は、外鍔部413よりも表側に位置する。これにより、張出部分415の裏側の面は、器具側ベース40の被支持具固定部402のねじ用凹入部分402aの表面(図4参照)に当接する。また、張出部分415が外鍔部413よりも表側に位置することで、張出部分415と外鍔部413とが器具側ベース40と当接する。
一対の凸部分417は、ねじ用凹入部分402aの貫通孔402c(図4参照)に嵌合する。これにより、被支持具41は、器具側ベース40に対し筒部411の中心軸の周りに回転するのを規制される。なお、張出部分415と被支持具固定部402との間に補強具43が介在する。これにより、補強具43が位置決めされた状態で支持されるとともに、器具側ベース40が補強される。
外鍔部413は、器具側ベース40の天壁部400の貫通孔400aの周辺部分(図4参照)に当接する。なお、外鍔部413の裏側の面には、裏側に環状に突出するリング部分413aを有し、当該リング部分413aが器具側ベース40の貫通孔400aに嵌合する。これにより被支持具41は長手方向及び短手方向に位置決めされる。
補強用リブ部414は、筒部411の中心軸と平行に延伸するリブ部分により構成されている。補強用リブ部414は、外鍔部413や張出部分415と連結している。これにより、補強効果を高めることができる。
器具側取付具42は、本発明の「被取付具」の一例に相当する。
器具側取付具42は、図7に示すように、ばね体420の復元力を利用して行われる。つまり、灯具側取付具63(図11参照)を器具側取付具42に取り付ける際に、ばね体420が器具側ベース40の天壁部400から離れるように弾性変形した状態で灯具側取付具63に係合し、その後、ばね体420の復元力で灯具側取付具63が器具側ベース40の天壁部400側へと近づく。これにより、灯具6が器具2に取り付けられる。
器具側取付具42は、ばね体420と、ばね体420を支持するばね支持体421と、ばね支持体421が取り付けられ且つ器具側ベース40に取り付けられる器具側取付具取付体422とを備える。
ばね支持体421は、短手方向の外方に延伸して一対のコイルばね部420aを支持するばね支持部421aと、器具側取付具取付体422の係合孔422fを通って器具側取付具取付体422に係合する係合部分421bと、係合部分421bが係合する状態で器具側取付具取付体422に固定するねじ429用のねじ孔部421cとを有する。
取付板部422aは、ばね支持体421の係合部分421bが通過する係合孔422fと、係合部分421bが係合する被係合部分422gと、ねじ429用の貫通孔422hとを有する。
係合孔422fと被係合部分422gは、取付板部422aの長手方向の外方側に設けられている。係合孔422fと被係合部分422gは、長手方向に隣接して設けられ、係合孔422fと被係合部分422gを1組として短手方向に間隔を置いて2組設けられている。貫通孔422hは、取付板部422aの長手方向の内方側に設けられている。貫通孔422hは器具本体4の短手方向に間隔を置いて2個設けられている。
固定側屈曲部422dは、器具側取付具42を器具側ベース40に固定するためのねじ463(図4及び図5参照)用のねじ孔422jを有している。なお、ねじ孔422jは雌ねじであり、本発明のねじ部の一例に相当する。
器具側取付具取付体422は、短手方向の両端から裏側に立設する横立設板部422kを有している。これにより、器具側取付具取付体422が補強される。
補強具43は、図8に示すように、金属板を屈曲させてなる補強板により構成されている。補強具43は、全体として器具本体4の長手方向に長い長尺状をしている。補強具43は、横断面において表側が開放する「コ」字状をしている。補強具43は、器具側ベース40の横断面形状と一致し、器具側ベース40の内面に当接又は近接する。これにより、器具側ベース40における被支持具41の取付部分を効果的に補強できる。
補強具43は、長手方向の中央に貫通孔430を有する。貫通孔430は長手方向の両側の一部が内方へ凹む矩形状をしている。貫通孔430は、補強具43の裏側に設けられ、具体的には天板部431と側板部432の裏側端部とに跨るように設けられている。
補強具43は、貫通孔430の長手方向の両側に、貫通孔430の中心側に向かって張り出す内張出部433を有し、当該内張出部433に貫通孔433a,433b,433bを有する。貫通孔433aは、被支持具41を器具側ベース40に固定するためのねじ461(図4及び図5参照)用である。貫通孔433aは短手方向の中央に設けられている。2個の貫通孔433bは、貫通孔433aの短手方向の両側に設けられ、被支持具41の凸部分417(図6の(b)参照)用である。
補強具43は、長手方向の両端の2か所と、貫通孔430の長手方向の両側の2か所との合計4か所で固定されることとなり、長手方向の中央部分が湾曲するのを防止できる。また、器具側ベース40に作用する補強具43の負荷を分散させることができる。
位置決め具44は、本発明の「被取付具」の一例に相当する。
位置決め具44は、例えば金属板を屈曲させてなる。位置決め具44は、図2に示すように、灯具6の裏側に近接又は当接する。位置決め具44は、灯具6の裏側に対向する対向板部441と、対向板部441から裏側へ立設し且つ長手方向の外方側に位置する外立設板部442の裏側端から長手方向の外方に向かって屈曲する固定側屈曲部444と、対向板部441から裏側へ立設し且つ長手方向の内方側に位置する内立設板部443の裏側端から長手方向の内方に向かって屈曲する係合側屈曲部445とを有する。
対向板部441は、短手方向の両端から裏側に立設する立設部分441aを有している。これにより、位置決め具44が補強される。
外立設板部442と内立設板部443は、短手方向に張り出す張出部分442a,443aを有している。張出部分442a,443aは、器具側ベース40の側壁部401の内面に当接又は近接する。これにより、器具側ベース40の側壁部401が変形したり、湾曲したりするのを防止できる。
係合側屈曲部445は、ここでは短手方向に間隔をおいて2個ある。係合側屈曲部445は、器具側ベース40の位置決め具被係合部分405(図4及び図5参照)に係合する係合部分を構成する。
固定側屈曲部444は、位置決め具44を器具側ベース40に固定するためのねじ463(図4及び図5参照)用のねじ孔444aを有している。なお、ねじ孔444aは雌ねじであり、本発明のねじ部の一例に相当する。
器具側端部カバー45は、図3に示すように、器具側ベース40の長手方向の両端を塞ぐ。器具側端部カバー45は、図10に示すように、器具側ベース40の端部を塞ぐ本体部450と、本体部450の周縁から長手方向の内方へと張り出す鍔部451〜453とを有する。
鍔部は、上鍔部451、横鍔部452,452、下鍔部453からなり、器具側ベース40の内面に対向又は当接する。
本体部450は補強用のリブ部分454を内面に有する。
上鍔部451は、器具側ベース40の短手方向の中央に貫通孔451aを有する。この貫通孔451aには、器具側ベース40の器具側端部カバー係合部分468b(図4及び図5参照)が折り曲げられて係合する。上鍔部451は、裏側に突出して短手方向に延伸する突条部分455を長手方向の端に有する。突条部分455は、器具側端部カバー45の鍔部451〜453を器具側ベース40に挿入する際のストッパーとして機能する。
器具側端部カバー45は、灯具6が器具2に取り付けられた状態において、透光性カバー65の欠け部654a(図11参照)に位置し、下鍔部453は、灯具側端部カバー66の裏当接部661であって凸部分665よりも長手方向の外方側部分に裏側から当接すると共に、凸部分665の長手方向の外面に当接又は近接する。これにより、器具2と灯具6は長手方向に位置決めされる。
灯具6は、図13に示すように、少なくとも、発光素子の一例であるLED素子613(図12の(a)参照)を光源とする光源ユニット61と、光源ユニット61を表面に搭載する灯具側ベース62と、灯具6を器具2に交換可能に取り付けるための灯具側取付具63とを備える。
灯具6は、光源ユニット61に点灯電力を供給する電源ユニット64、光源ユニット61を表側から覆う透光性カバー65、灯具側ベース62と透光性カバー65との長手方向の端部を塞ぐ灯具側端部カバー66等を備えてもよく、ここでは、電源ユニット64、透光性カバー65及び灯具側端部カバー66を備え、これらによりLED素子613を収容する筐体を構成する。
以下、各構成について説明する。
(1)光源ユニット
光源ユニット61は、図12の(a)及び図13に示すように、長手方向に長い光源基板611に複数個のLED素子613が実装されてなる。ここでの光源基板611は、短手方向に配された2列を1組として長手方向に2組配され、合計で4枚ある。
灯具側ベース62は、平坦部621と、平坦部621の短手方向の両端から外拡がりに表側に延伸した後に裏側に屈曲する「V」字状をするV字状部622とを有する。図12の(a)に示すように、V字状部622の表側に延伸する部分を表延伸部分623とし、裏側に延伸する部分を裏延伸部分624とする。なお、灯具側ベース62は、例えば押し出し成形された樹脂や金属により構成される。
灯具側ベース62は、図12の(a)に示すように、平坦部621の表面から表側に「T」字状に延出して長手方向に延伸するT字状部625を短手方向に間隔をおいて複数個(ここでは4個)有する。光源ユニット61は、平坦部621とT字状部625とで構成される溝部分に長手方向から挿入され、支持される。
灯具側取付具63は、図13に示すように、横断面において、表側が開放するコ字状部631と、コ字状部631の開放側端から短手方向の外方へ延伸する横延伸部632と、横延伸部632の延伸先端から表側広がりの傾斜状に延伸する斜め延伸部633とを有する。
コ字状部631は、図13の拡大図に示すように、長手方向の内方端からコ字状部631の長手方向の中央まで延伸する一対の溝部分631aと、一対の溝部分631a間であって溝部分631aの延伸方向の中間部位で表側に屈曲する屈曲部分631b(図14の(b)参照)とを有する。一対の溝部分631aには、図14に示すように、器具2の器具側取付具42のU字状線部420cが嵌合する。屈曲部分631bはU字状線部420cが灯具側取付具63から外れるのを防止する。
斜め延伸部633は、横延伸部632側に位置する裏側部分633aと、延伸先端側に位置する表側部分633bとの間に、表側部分633bが短手方向の内側に位置する段差部分633cと、を有し、表側部分633bの屈曲部分633dにねじ孔634が設けられている。
裏側部分633aは、図12の(c)に示すように、透光性カバー65の外延伸部分654に当接する。段差部分633cは、透光性カバー65の外延伸部分654の内面の突条部分654bに当接する。屈曲部分633dは灯具側ベース62の裏延伸部分624に当接する。これにより、灯具6を器具2に取り付けることができると共に、灯具側ベース62と透光性カバー65とを同時に固定できる。
電源ユニット64は、商用電源から受電した電力から点灯電力を生成して、光源ユニット61に点灯電力を供給する。電源ユニット64は、長手方向の中央側に配されている。これにより、取付具3との距離が短くなり、配線(ハーネス)等を短くできる。
電源ユニット64は、図13に示すように、点灯電力を生成するための電源回路部640(図12の(e)参照)と、電源回路部640を内部に収容して支持すると共に灯具側ベース62に固定される電源ケース641とを備える。
電源ケース641は表側が開放する箱状をし、図12の(e)に示すように、電源ケース641及び灯具側ベース62が金属で構成されている場合には、電源回路部640は、電源ケース641内において絶縁シート642により覆われている。
電源ケース641の短手方向と直交する側板部643は、図12の(e)に示すように、透光性カバー65のV字状部653の外延伸部分654に当接し、側板部643の長手方向の中央部分の表延伸部分643a(図13参照)は、灯具側ベース62のV字状部622の間に挿入される。
なお、表延伸部分643aは、灯具側取付具63の表側部分633bと同様に、屈曲部分にねじ孔を有しており、透光性カバー65と灯具側ベース62とにねじにより固定可能とされている。
電源回路部640への電源は、引掛け刃を有する取付具3から出ているハーネス36を介して、行われる。具体的には、取付具3のハーネス36のコネクタ37と、電源回路部640から電源ケース641を介して導出するハーネス646のコネクタ(図示省略)とが接続される。また、電源回路部640から光源ユニット61への電気的接続は、導電ピン等(図示省略)を介して光源ユニット61に電気的に接続される。なお、導電ピン等は、灯具側ベース62の平坦部621の貫通孔621a(図13参照)を挿通する。
電源ユニット64は、図11の拡大図に示すように、ハーネス36のコネクタ37を保持するコネクタ保持具67を着脱可能に備える。コネクタ保持具67は、平板部671の短手方向(灯具6の短手方向である)の両端から表側に屈曲する屈曲部672の係合凸部が電源ケース641の係合孔部に係合することで取り付けられる。コネクタ37は平板部671から裏側に延伸する一対の把持部673に把持される。これにより、灯具6を器具2に取り付けす際に、ハーネス36,646を灯具6と器具2との間に挟むようなことを防止できる。
透光性カバー65は、図12の(a)及び図13に示すように、光源ユニット61と対向して配され且つ横断面において裏側拡がりの「コ」字状をするコ字状部651と、コ字状部651の開口側端から「V」字状に裏側に延伸するV字状部653とを有している。
図12の(a)及び(e)に示すように、V字状部653の外側に位置する部分を外延伸部分654とし、内側に位置する部分を内延伸部分655とする。
V字状部653は、灯具側ベース62のV字状部622の外側に嵌合する。嵌合は、灯具側ベース62に対して長手方向の端部から透光性カバー65をスライドさせることで行われる。
外延伸部分654は、図12の(b)に示すように、コ字状部651との接続部分から短手方向の外側広がりに傾斜する外傾斜領域654cと、外傾斜領域654cの裏側端から内側狭まりに傾斜する内傾斜領域654dと、外傾斜領域654cと内傾斜領域654dとが接続する接続領域654eとを有している。
灯具6が器具2に取り付けられた状態では、図14の(a)に示すように、接続領域654eが器具本体4の側壁部401の開放側端の折返部分401aと対向し且つ近接する。これにより、灯具6が器具2に取り付けられた状態において、灯具6と器具2との隙間を小さくでき、意匠性を高めることができる。
灯具側端部カバー66は、図12の(d)及び図13に示すように、灯具側ベース62に透光性カバー65が取付けられた状態の端部を覆う板状部660と、板状部660から長手方向の内方に向けて延伸して灯具側ベース62の裏面に当接する裏当接部661と、板状部660から長手方向の内方に向けて延伸して灯具側ベース62と透光性カバー65との内周面に当接する内当接部662と、板状部660から長手方向の内方に向けて延伸して灯具側ベース62のV字状部622(表延伸部分623と裏延伸部分624との間)に嵌合する外嵌合部663と、裏当接部661から長手方向の内方に向けて延伸して透光性カバー65の外延伸部分654の欠け部654aに位置する外当接部664とを備える。
外嵌合部663は、灯具側ベース62の裏延伸部分624の内面に当接する。また、外嵌合部663は、透光性カバー65の外延伸部分654の突条部分654bに裏側から当接又は近接する。
外当接部664は、図11の拡大図に示すように、透光性カバー65の長手方向の端部であって外延伸部分654の欠け部654aに嵌合する。外当接部664は、図12の(d)に示すように、横断面において、短手方向の外方に延出した後に裏側であって短手方向の内側に傾斜状に延伸するような「L」字状をしている。外当接部664は、短手方向に延伸する部分が、透光性カバー65の外延伸部分654の突条部分654bの裏面に近接する。
また、実施形態や変形例に記載していない例や、要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。
1.被取付部材
被取付部材7として、角型引掛シーリングを利用しているが、例えば、耳部付き引掛ローゼット、丸型引掛シーリング、丸型フル引掛シーリング等を利用してもよい。この場合、器具2側の被支持具41の筒部411は、上記被取付部材が嵌合できる内径を有する必要がある。
(1)器具側ベース
ねじ用凹入部分402a,404a,406a,407a及び係合用凹入部分405aは、設置面と当接する天壁部400の凹入していない部分を基準にしている。したがって、例えば、天壁部から設置面側に突出して当該突出部分が設置面と当接する場合は、当該突出部分を基準して、天壁部の突出していない部分が凹入部分となる。
器具本体4の側壁部401の開放側端の折返部分401aは、側壁部401と平行になるように折り返されているが、例えば、外延伸部分654の内傾斜領域654dに沿って裏側狭まりに傾斜してもよい。この場合、灯具6と器具2とにおける互いに嵌合する部分の全部が設置面に近づくにしたがって短手方向の中心側に近づく傾斜面となる。
取付部3は、被取付部材7に取り付けることができ、器具本体4を支持することができればよく、本体部31や支持部33の形状、支持部33の器具本体4の支持構造等を特に限定するものではない。例えば、本体部は被取付部材と同じ角型形状をしてもよい。支持部は被支持具と螺合することで支持するようにしてもよいし、本体部に係合孔を設けて被支持具に出没可能な係合部を設けてもよい。
取付部3は、被支持具41の支持を解除するための操作部35とロック機構(解除機構)を有しているが、解除機能を有しなくてもよい。この場合、器具本体と取付部とを先に一体化した状態又は器具本体を先に設置面に位置合わせした状態で、取付部を被取付部材に取り付けることなる。
被支持具41は、筒部411の表側端に取付部3の支持部33が係合することで支持されているが、例えば、筒部に貫通孔を設け、取付部3の支持部33が貫通孔を利用して係合するようにしてもよい。
被支持具41は、円筒状の筒部411を有することで、器具本体4の向きを調整可能としているが、筒部の内周面を円形状以外の形状にし、器具本体の向きの調整範囲を小さくしたり、調整できないようにしてもよい。
被支持具41は取付具3と別体に構成(製造)されていたが、例えば、被支持具41の筒部411と取付具3の本体部31とを一体成形により一体化してもよい。この場合、被取付部材に対して器具の向き調整ができなくなるが、器具の被取付部材への取り付けが簡素化できる。
被支持具41は、器具側ベース40の長手方向に沿ってねじ461により固定されているが、器具本体の短手方向に沿って固定されてもよいし、長手方向と交差する方向に固定されてもよい。
被支持具41は、ねじ461により2か所で固定されているが、3か所以上で固定されてもよいし、ねじ461により固定される2か所の内、一方を係合構造として1か所をねじ461により固定してもよい。
被支持具41は、凸部分417を雌ねじ部分416の両側に有していたが、凸部分は1個でもよいし、3個以上であってもよい。
器具側取付具42は、灯具6を交換可能に構成できればよく、その取付構造は特に限定するものではない。例えば、線条体を利用したばね体を、薄板を利用したばね体(ばね板)としてもよい。
器具側取付具42は、ばね支持体421と器具側取付具取付体422とを別体で構成(製造)されているが、器具側取付具取付体の固定側屈曲部422dと係合側屈曲部422eをばね支持体に設けたり、ばね支持体のばね支持部を器具側取付具取付体に設けたりして一体化してもよい。
器具側取付具42は、器具側ベース40の長手方向に沿ってねじ463と係合とにより器具側ベース40に取り付けられている。つまり、本発明の「第一方向」は長手方向であるが、ねじの螺合部分と係合部分(固定側屈曲部と係合側屈曲部)とを、器具側ベースの短手方向に沿って設けてもよいし、長手方向と交差する方向に沿って設けてもよい。なお、灯具の短手方向の寸法が小さい場合は、長手方向に沿って設ける方が、小型化の観点や製造しやすさから好ましい。
貫通孔430の長手方向の両側の内張出部433に貫通孔433a,433bが設けられているが、例えば、貫通孔430を完全な矩形状にし、当該貫通孔に面する(張り出し部分はない)部分に貫通孔433a,433bを設けてもよい。また、貫通孔430を長手方向の両側の一部が長手方向の外方へ凹む矩形状とし、当該凹み部分に面する部分に貫通孔433a,433bを設けてもよい。
長手方向の外方側の外張出部434に貫通孔434aが設けられているが、天板部の長手方向の端部を直線状にし、直線状をした(張出部分はない)部分に貫通孔434aを設けてもよい。また、長手方向の端部を長手方向の内方へ凹む形状とし、当該凹み部分に面する部分に貫通孔434aを設けてもよい。
位置決め具44は、器具側ベース40の長手方向に沿ってねじ463と係合とにより器具側ベース40に取り付けられている。つまり、本発明の「第一方向」は長手方向であるが、ねじの螺合部分と係合部分(固定側屈曲部と係合側屈曲部)とを、器具側ベースの短手方向に沿って設けてもよいし、長手方向と交差する方向に沿って設けてもよい。なお、灯具の短手方向の寸法が小さい場合は、長手方向に沿って設ける方が、小型化の観点や製造しやすさから好ましい。
電源ユニット64は、ハーネス646を利用して取付具3と電気的に接続しているが、取付具3からのハーネス36のコネクタ37と直接接続するコネクタを電源回路部の電源基板に備えてもよい。逆に、電源ユニット64からのハーネスのコネクタを直接取付具に接続するようにしてもよい。
2 器具
3 取付具(取付部)
4 器具本体
6 灯具
7 被取付部材
Claims (5)
- 設置面の被取付部材に着脱可能に取り付けられる取付部を器具本体に有する器具と、
前記器具に交換可能に取り付けられる灯具と
を備え、
前記器具と前記灯具は長尺状をし、
前記取付部は、前記器具本体が前記設置面に当接する状態で、前記被取付部材に取り付けられる
照明装置。 - 前記器具本体は、器具側ベースと、前記器具側ベースに取り付けられる被取付具とを有し、
前記被取付具は、前記器具側ベースにおける前記設置面側から挿通する1本のねじにより固定され、
前記器具側ベースは、前記設置面と反対側に凹入するねじ用凹入部分に前記ねじ用の孔を有する
請求項1に記載の照明装置。 - 前記被取付具は、第一方向の一方側に前記ねじ用のねじ部を有し、前記第一方向の他方側に前記器具側ベースの貫通孔から前記設置面と反対側から挿入して被係合部分に係合する係合部分とを有し、
前記器具側ベースは、前記設置面と反対側に凹入する係合用凹入部分を有し、
前記係合用凹入部分に前記貫通孔と前記被係合部分が設けられている
請求項2に記載の照明装置。 - 前記器具本体は、前記器具側ベースの前記取付部の周辺部分を補強する補強具を備える
請求項2又は3に記載の照明装置。 - 前記器具本体は、横断面形状が前記設置面と反対側が開放する「コ」字状をし、
前記灯具は、光源である発光素子を収容する筐体を有し、
前記筐体における前記設置側が前記器具の開口に嵌合し、
前記灯具と前記器具における互いに嵌合する部分の一部または全部は、前記設置面に近づくにしたがって短手方向の中心側に近づく傾斜面になっている
請求項1〜4の何れか1項に記載の照明装置。
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