JP2018014192A - 電線保持具および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部で引き回す給電線の保持作業が容易で、しかも低コストに製造することが可能な電線保持具を備えた照明装置を提供する。
【解決手段】取付部1と、取付部1の一方の面に配設された発光ユニット2と、発光ユニット2を覆うカバー3とを備え、発光ユニット2に接続された給電線25を取付部1の他方の面に向けて回し込む構成の照明装置である。給電線25が回し込まれる取付部1の縁部に配設されて給電線25を保持する電線保持具4を備える。電線保持具4は、取付部1に取り付けられるベース部41と、ベース部41に対して傾倒可能にヒンジで連結されたクランプ部42を備え、ベース部41には給電線25を挿通させる電線挿通溝46が設けられる。クランプ部42は傾倒されたときに、電線挿通溝46を覆うととともに給電線25をベース部41との間に挟持する。
【選択図】 図3

Description

本発明は発光ダイオード(以下、LEDと称す。)等の発光素子を光源とする照明装置に関し、特に照明装置内に配設される給電線を保持するための電線保持具と、これを備える照明装置に関するものである。
LEDを光源とするLED照明装置の一つとして、例えば、特許文献1には、照明装置を家屋の天井や壁に直接取り付ける、直付型の照明装置として構成したものが提案されている。このLED照明装置は、複数のLED素子が長手方向に沿って配列されたLED基板をヒートシンクに取り付けた状態でLEDモジュールが形成されている。また、LED基板にはコネクタが設けられており、ヒートシンクにはLED基板と反対側に電源ボックスが取り付けられており、LEDに電力を供給する2本の導電線がヒートシンクに設けられた孔部または切欠部を経由して電源ボックスとコネクタとを電気的に接続している。
そして、特許文献1のLED照明装置では、孔部または切欠部に2本の導電線を保護する保護部材が設けられた構成が開示されている。
特開2015−198092号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたLED照明装置では、2本の導電線は、それぞれ別々に用意された孔部または切欠部を経由させる必要があるので配線作業が面倒であり手間を要する。2本の導電線を保護する保護部材は、2本の導電線がそれぞれ経由する孔部または切欠部に設ける必要があるので取り付け作業が面倒であり手間を要する。このため、LED照明装置の製造コストを増大させてしまう。
また、特許文献1に記載されたLED照明装置では、保護部材は孔部または切欠部の端部に対して導電線が直接接触しないようにヒートシンクに貼り付けることによって取り付けられており、導電線の移動を規制して安定な状態で保持されるものではない。このため、不安定な状態である導電線は、LED照明装置の製造工程あるいは施工工程において、損傷してしまったり作業を妨げてしまったりするおそれがある。また、LED照明装置が長期間にわたって使用された場合に、ヒートシンクに貼り付けられた保護部材は捲れたり剥がれたりするおそれもある。つまり、LED照明装置の製造品質、施工品質、長期的品質を低下させてしまうおそれがある。
本発明は上記の課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、容易な作業で導電線を安定な状態に保持できる電線保持具と、この電線保持具を用いて低コストに製造することができる照明装置とを提供することである。
本発明の一態様に係る電線保持具は、取付部に取り付けられた状態で、取付部の一方の面の側と反対側である他方の面の側とに引き回される電線を保持できる電線保持具であって、この電線保持具は、取付部に固定されるベース部と、このベース部に対して傾倒可能に連結されたクランプ部とを備え、ベース部には電線を挿通させる電線挿通溝が設けられており、クランプ部は、傾倒された状態で電線挿通溝を覆うととともにベース部との間に電線を挟持している。
本発明の一態様に係る照明装置は、取付部と、取付部の一方の面に配置された発光ユニットと、この発光ユニットに接続されるとともに取付部の他方の面に向けて引き回される電線を保持できる電線保持具とを備え、電線保持具は、取付部に固定されるベース部と、このベース部に対して傾倒可能に連結されたクランプ部とを有しており、ベース部には電線を挿通させる電線挿通溝が設けられており、クランプ部は、傾倒された状態で電線挿通溝を覆うととともにベース部との間に電線を挟持している。
本発明の電線保持具および照明装置は、取付部に電線挿通切欠きが設けられており、電線保持具は、ベース部が当該電線挿通切欠きを覆う位置に固定され、電線挿通溝が当該電線挿通切欠き内に配置される構成とされることが好ましい。
本発明によれば、取付部の一面の側と他面の側との間に電線が引き回される構成において、電線を電線保持具に設けた電線挿通溝に挿通させ、電線保持具のクランプ部で電線をベース部との間に挟持することにより、電線が取付部の縁部に接触することがなく、電線に対するダメージを防止して好適な状態に保持できる。クランプ部で電線挿通溝を覆うことにより、電線挿通溝を通して光が洩れること、虫、埃などが照明装置の内部に侵入することが防止できる。電線保持具を取付部に取り付けられるとともにクランプ部を傾倒するだけで電線を保持することができるので、照明装置の組立作業は容易である。
実施形態の照明装置を示し、(a)は下方から見た斜視図、(b)はその分解斜視図。 実施形態の照明具を上方から見た斜視図。 実施形態の照明具を下方から見た主要な構成の分解斜視図。 実施形態の電線保持具を上方から見た斜視図であり、(a)はクランプ部を傾倒していない状態、(b)はクランプ部を傾倒した状態を示す。 実施形態の電線保持具を下方から見た斜視図であり、(a)は固定前の状態、(b)は取付部に固定してクランプ部を傾倒した状態を示す。 実施形態の照明具を示し、(a)は実施形態の照明具の一部を上方から見た斜視図、(b)は同部を下方から見た斜視図。 (a)は図6の端部側から見た側面図、(b)はそのB−B線断面図。 変形例1を上方から見た斜視図であり、(a)はクランプ部を傾倒していない状態、(b)はクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例2を上方から見た斜視図であり、(a)はクランプ部を傾倒していない状態、(b)はクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例3を上方から見た斜視図であり、(a)はクランプ部を傾倒していない状態、(b)はクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例4を上方から見た斜視図であり、(a)は固定前の状態、(b)は取付部に固定してクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例5を下方から見た斜視図であり、(a)は固定前の状態、(b)は取付部に固定してクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例6の斜視図であり、(a)は上方から見た固定前の状態、(b)は下方から見たクランプ部を傾倒した状態を示す。 (a)は変形例6を適用した照明具を端部側から見た側面図、(b)〜(d)はクランプ部の詳細と動作を説明する拡大断面図である。 変形例7を下方から見た斜視図であり、(a)は取付部1に固定する前の状態、(b)は固定部1に固定してクランプ部を傾倒した状態を示す。 変形例7を適用した照明具を端部側から見た図。
本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「表」、「裏」といった方向、向き、位置が示されている場合、それらの表記は、説明の便宜上、そのように記載しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。なお、以下の説明では、天井面等のように照明器具を取り付ける器具取付部の向きを取付向きあるいは上方とし、光源の照射方向を下方として説明する。
<<照明装置700>>
図1は本実施の形態に係る照明装置700を示し、図1(a)は下方から見た斜視図、図1(b)はその分解斜視図である。この照明装置700は、天井や壁などに取り付けられる照明装置として構成されており、長手方向に延びた長尺状の照明装置である。この照明装置700は、長手方向に複数連結して用いられる場合がある。照明装置700は、照明具100と、この照明具100が着脱自在に取り付けられる照明器具600とを備える。
照明器具600は、器具本体611と、器具本体611の両端部に取り付けられる器具端部612とを備える。器具本体611は板金が折り曲げられて形成されており、例えば、長手方向に直交する方向に概ね逆台形状に折り曲げられて、長手方向に延びた収容部615を備える。
収容部615の上底面部には、端子台616と、2つの取付ばね614が設置される。端子台616は、電源電線が接続される端子台であるが、信号電線が接続される端子台が設置されても構わない。取付ばね614は、照明具100が備える後述するばね取付具5に対応する位置に配置される。なお、取付ばね614は、照明器具600の形状に応じて設置される数を変更することができる。例えば、照明器具600の長手方向の長さが短い場合は、長手方向の一端部側のみに取付ばね614を設置し他端部側はフックなどで固定する構成としてもよい。また、照明器具600の長手方向の長さが長い場合は、長手方向の両端部と中央部に取付ばね614を設置してもよい。中央部に取付ばね614を設置する場合は、取付ばね614および取付ばね614に対応する照明具100が備えるばね取付具5が、照明具100に取り付けられる電源装置26などと干渉しない位置を選択する。
端子台616には外部電源に接続される電源電線が接続される。また、図示は省略するが、この端子台616には照明器具600を長手方向に連結した場合に隣接する照明器具に電力や信号を送る送り電線が接続される。よって、収容部615内には、電源電線や送り電線等が配設される。
収容部615には、電源電線を通過させる電源線挿入孔(図示省略)、天井等から吊下げられている施工用の吊ボルト(図示省略)を挿入させるボルト挿入孔(図示省略)等の各種の貫通孔が形成されている。ボルト挿入孔は、底面部に例えば4つ形成されている。
<<照明具100>>
図2は照明具100を上方から見た斜視図、図3は同照明具100を下方から見た主要な構成の分解斜視図である。照明具100は、取付部1、発光ユニット2、カバー3、電線保持具4、2つのばね取付具5を有する。
取付部1はプレート、あるいはフレームとも称され、長手方向(図3のX方向)に延びた矩形の板材の両側部を長手方向と直交する短手方向(図3のY方向)にコの字形に起立させた形状であり、中央の主板部11と、その両側に起立された一対の側板部12を備える。取付部1は板状の材料をコの字形に折り曲げたり、コの字形の金型を用いて押出したりして成形される。取付部1は、照明具100が照明器具600に取り付けられた状態のときには、一対の側板部12は照明器具600の収容部615の側に向けられる。また、主板部11の長手方向の一方の端縁には、後述する導電線、すなわち給電線を挿通させるための電線挿通切欠き13が形成されており、この電線挿通切欠き13を短手方向に挟む両側位置に一対の取付孔14が形成されている。電線挿通切欠き13は、主板部11の長手方向の一方の端縁に形成されているので、取付部1の剛性を低下させるおそれがない。
主板部11の一面側、すなわち図3において下側に向けられた面には、詳細を後述するように、発光素子であるLED21が実装された基板22を備える発光ユニット2が取り付けられる。また、主板部11の当該一面側と反対側の他面側には、発光ユニット2に点灯電力を供給する電源装置26と、2つのばね取付具5と、電線保持具4とが取り付けられる。
発光ユニット2は、取付部1の長手方向に沿って所要の長さを有する細長い基板22を備えている。この基板22は耐熱性のある絶縁基板の表面に所定の配線パターンが形成されており、その裏面が取付部1の一面側に固定支持されている。そして、基板22の表面には、配線パターンに電気接続された複数のLED21、ここではチップ型LEDが搭載されている。基板22には、LED21を発光させるための発光回路を構成する各種の電子部品23が搭載されている。また、基板22には2つのコネクタ24が設けられており、それぞれ給電線25に接続されたプラグ(図示省略)が嵌合して接続されている。
これら2つのコネクタ24はいずれも基板22の長手方向にプラグが嵌合可能に構成されているので、コネクタ24に対するプラグの係脱作業を一方向から容易に行うことができる。2本の給電線25は取付部1の一方の端縁に設けられている電線挿通切欠き13を通して取付部1の他面側にまで延長され、この取付部1の他面に沿ってさらに延長され、電源装置26に接続されている。なお、照明具100の光源として用いられる発光素子は、LEDに限らず、有機EL、固体レーザ、半導体レーザなどが用いられてもよい。
電源装置26は、主板部11の他面側における長手方向中央を基準としてより一方側に寄せて取り付けられている。この電源装置26は、長手方向中央に取り付けられていても構わない。電源装置26には、電源線27が接続される。電源線27は、先端部にコネクタ28が接続されたハーネスである。電源線27が後述する端子台616に接続された電源線617と接続されることで、電源装置26は端子台616から電力を受け取ることができる。また、電源装置26には、点灯電力をLED21に供給するための給電線25が接続される。給電線25は、電源装置26から取付部1の長手方向端部に配置された電線保持具4を経由して発光ユニット2と接続される。
2つのばね取付具5は、主板部11の他面側における長手方向の両端側にそれぞれ取り付けられている。これらのばね取付具5は、照明器具600が備える取付ばね614と係合し、照明具100を照明器具600に固定する。さらに、ばね取付具5は、照明具100の形状に応じて設置される数を変更することができる。照明具100の長手方向の長さが短い場合は、長手方向の一端部のみにばね取付具5を設置し他端部はこれとは異なるフックなどを用いて固定する構成としてもよい。また、照明具100の長手方向の長さが長い場合は、長手方向の両端部と中央部にばね取付具5を設置してもよい。中央部にばね取付具5を設置する場合は、ばね取付具5およびばね取付具5に対応し照明器具600に配置された取付ばね614が、電源装置26と干渉しない領域を選択する。
カバー3は、取付部1の長手方向のほぼ全領域域にわたって取り付けられる主カバー31と、この主カバー31の長手方向の両端縁にそれぞれ配設された一対の端部カバー32とで構成されている。主カバー31は透光性樹脂により凸状に湾曲された樋状に形成された透光部311と、この透光部311の両側部に不透光性樹脂により一体形成された保持部312を備えている。この保持部312は、取付部1の側板部12の外側に沿うように配設されるカバー側部313と、このカバー側部313の先端縁に沿って設けられて取付部1の側板部12に係合される係合部314と、取付部1の表面の両側部に当接される支持部315を備えている。
なお、この実施形態では、端部カバー32は透光性樹脂で形成されており、主カバー31の両端縁に一体成形されている。また、透光部311と保持部312とは、それぞれ透光性の材料と遮光性の材料を用いて二色成形法等により一体成形されてもよい。カバー3は発光ユニット2から出射される照明光を透過させ、本実施形態の照明装置700の発光面を構成する。この実施形態では、カバー3の発光面となる領域は光を拡散するように処理されている。
図4は、電線保持具4を上方から見た斜視図であり、図4(a)はクランプ部42を傾倒していな
い状態、図4(b)はクランプ部42を傾倒した状態を示す斜視図である。電線保持具4は、取付部1の長手方向の一方の端部、すなわち電線挿通切欠き13が設けられている部位に固定されている。電線保持具4は樹脂材料を用いて形成されており、樹脂材料としては、例えばナイロン、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が好ましい。また、照明装置700から不要光が出射されないように、樹脂材料に遮光性材料あるいは高反射材料が添加された混合材料が用いられてもよい。電線保持具4は長方形の板状のベース部41と、ヒンジ部43を介してベース部41と一体形成されたクランプ部42を備えている。
ベース部41の周縁部には互いに対向した対向面が形成されている。電線保持具4を取付部1に装着する作業性を考慮した場合に、対向面どうしの間隔は、挟持し易い20mm〜60mm程度の寸法とすることが好ましい。この実施の形態では、ベース部41の長手方向の長さ寸法が約50mm、短手方向の長さ寸法が約25mmであるので、いずれの対向面を挟持した場合でも良好な取り付け作業を実施することができる。また、ベース部41の厚さ寸法は同様の理由により概ね2mm程度の寸法とすることが好ましい。なお、ベース部41は、長方形以外の形であってもよく、例えば多角形あるいは楕円形を含む円形の周縁部に対向する対向面が形成されたものであってもよい。ヒンジ部43は、ベース部41の一部を薄肉化しており、ベース部41の厚さ寸法より小さい、例えば、1mm程度の厚さに薄肉化して形成される。このようにすることによってクランプ部42がスムーズに傾倒できるようにしている。なお、ヒンジ部43の厚さ寸法は、使用する樹脂材料、電線保持具4の構造、クランプされる給電線25の線径などを考慮して設定される。
ベース部41には電線保持具4を取付部1に固定するために、ベース部41の長辺方向の両端近傍の各部位においてそれぞれ裏面から突出された碇状のスナップ部44を有している。このスナップ部44は、2つのフック、ここでは鉤型をした2つのフックが背中合せの状態で近接してベース部41の裏面から突出された構成である。本実施の形態において、これらのスナップ部44は取付部1に設けられた取付孔14に取付部1の裏面側から嵌入される。電線保持具4は、これらスナップ部44が当該取付孔14に嵌入されて2つのフックと取付孔14の端縁部とが相互に係合されたときに、ベース部41を取付部1の裏面に当接させた状態で取付部1に固定される。これらスナップ部44の突出量は、取付部1にカバー3が取り付けられたときに、カバー3の支持部315に干渉しない寸法とされている(図7(a)参照)。なお、ベース部41の長辺方向の両端領域、すなわちスナップ部44が形成されている領域は、中央領域よりも厚さが薄くなるように形成されており、スナップ部44が取付孔4に嵌入される際のストローク長を補うことができる。
ベース部41の表面の一部には、表面から厚さ方向に突出され、先端が長辺方向に向けられた逆L字形の保持部45を有している。この保持部45は、後述するように、給電線25がこの保持部45とベース部41の表面との間に挿通されることにより給電線25を抱持した状態でベース部41に保持させる。なお、この保持部45は給電線25の一部を巻き付けて給電線25の引き回し長さの調整ができるようにしてもよい。
また、ベース部41の一方の長辺の縁部、すなわち取付部1に固定されたときに電線挿通切欠き13に臨む側の辺には、長辺方向に所定の間隔をおいて一対の電線挿通溝46が切欠き形成されている。これらの電線挿通溝46には、2本の給電線25が挿通可能であり、発光ユニット2から引き出されて各電線挿通溝46を挿通された各給電線25は取付部1の他面の側に向けて引き回されることになる。
ベース部41には、一対の電線挿通溝46で挟まれる領域に矩形ブロック状のクランプ当接部411が立設されている。また、ベース部41の裏面にはクランプ当接部411から厚さ方向に当接突起412が立設されている。この当接突起412の突出高さは、スナップ部44の先端高さにほぼ等しい高さとされている。
クランプ部42はベース部41の表面側から一対の電線挿通溝46を同時に覆うことが可能な長さ寸法を有するレバー片として形成されており、その長さ方向に直交する断面形状が逆L字型とされ、一端がベース部41の縁部の一部においてヒンジ部43により連結されている。クランプ部42の他端にはフック形状の第1係合部47が形成されている。これに対応して、ベース部41の一対の電線挿通溝46を挟んだヒンジ部43と反対側の部位に逆フック形状の第2係合部48が設けられている。この第2係合部48は第1係合部47に対して係脱可能とされている。
クランプ部42の内側面、すなわちクランプ部42を傾倒した状態でクランプ当接部411に当接される側の面には、一対の電線挿通溝46に対応して一対の押圧突起49が突設されている。これらの押圧突起49は、それぞれクランプ部42を傾倒した状態で対応する電線挿通溝46に嵌入ないし内挿されるようになっている。
ここで、クランプ部42のベース部41に対する最大開き角度は、給電線25を配線する作業とクランプする作業とを妨げないように、90°以上の角度に設定される。さらに、部品包装容積、特に厚み方向の寸法を小さくし、チャッキングの妨げにならないように180°以上にすることが好ましい。
この電線保持具4は、図4(a)に矢印で示すように、クランプ部42がヒンジ部43を支点にしてベース部41に向けて厚さ方向に傾倒されると、図4(b)のように、クランプ部42がベース部41の表面に沿った状態にまで傾倒される。このときクランプ部42はクランプ当接部411に当接されて一対の電線挿通溝46を覆う状態になり、これと同時に第1係合部47が第2係合部48に係合され、クランプ部42はベース部41に対して傾倒した状態が保持されることになる。
クランプ部42は、ベース部41の厚さ方向に電線挿通溝46を覆う本体部421と、本体部421から本体部421の厚さ方向に立設してベース部41の面方向から電線挿通溝46を覆う立設部422とが一体に形成されている。クランプ部42が傾倒された状態では、立設部422の一部が第2係合部48及び基部416に重なるように電線挿通溝46を覆っている。なお、第1係合部47と第2係合部48の係合は強制的に解除することが可能であり、クランプ部42が電線挿通溝46を開放する状態に復帰させることが可能とされる。
以上の構成の実施形態の照明装置700では、照明器具600の天井等への取り付けは、天井からつり下げられている吊ボルトに固定する方法、ネジなどの固定具により直接天井に固定する方法などがある。照明器具600を天井に取り付ける際、天井から引き出される電源電線、すなわちFケーブルを、電源線挿入孔(図示省略)を介して照明器具600の収容部615内に引き込み、端子台616に接続する。次に、取付ばね614を照明具100のばね取付具5と係合させ、照明具100と照明器具600との間に作業空間が存在する状態で、端子台616の電源線617のコネクタ618と、電源装置26の電源線27のコネクタ28とを接続する等の作業が行われる。その後、照明具100を照明器具600に向かって押し上げ、照明具100が照明器具600に取り付けられる。また、照明具100が当該照明器具600に取り付けられた状態では、照明具100が備える電源装置26の少なくとも一部が収容部615に挿入される。
<<照明具100の組み立て>>
図5は電線保持具4を取付部1に取り付ける状態を下方から見た斜視図であり、図5(a)は固定前の状態、図5(b)は取付部に固定してクランプ部を傾倒した状態である。図6(a)は取付部1に電線保持具4とカバー3を取り付けた状態の照明具100の一部を上方から見た斜視図、図6(b)は下方から見た斜視図である。また、図7(a)は端部カバー32を取り外した照明具100を一方の端部側から見た側面図であり、図7(b)はそのB−B線断面図である。照明具100の組み立てに際しては、取付部1の電線挿通切欠き13が設けられている一方の端縁側の部位に、電線保持具4を固定しておく。これらの図に示すように、ベース部41に設けられた一対のスナップ部44をそれぞれ取付部1の取付孔14に嵌合させることにより電線保持具4を取付部1に取り付ける。
図示は省略するが、電線保持具4の取り付けに際しては、部品供給台に載置されている電線保持具4を吸着ノズルにて吸着し、取付部1の端縁部にまで搬送した上で取り付けることができる。このとき、ベース部41の裏面側にはスナップ部44と当接突起412がほぼ同じ高さで突出されているので、これらスナップ部44と突起412との三点支持により電線保持具4は部品供給台上に傾斜することなく平坦な状態で載置されているので確実に吸着される。また、電線保持具4のベース部41は所要の面積の平坦領域を有しているので、吸着ノズルによる吸着は可能でかつ容易である。さらに、電線保持具4は平面形状が非対称形状であるので、取付部1に対する取付方向を認識し易くなる。
ベース部41におけるスナップ44の近傍には、スナップ部44の位置を取付部1の取付孔に合わせるためのガイド孔415が設けられている。ガイド孔415は、電線保持具4を取付部1に自動装着する場合に、セルフアライメントの基準として用いることができる。また、ガイド孔415の大きさ、形などを適宜変更することによって、取付部1の取付孔を視認可能なものとすることができるので、電線保持具4を手で掴んで取付部1に装着する場合の目印として機能する。なお、ガイド孔415は、スナップ部44の成形上必要となる孔を用いてもよい。
電線保持具4を取付部1に取り付けることにより、電線挿通切欠き13は電線保持具4のベース部41によってほぼ全域が覆われ、同時に電線保持具4の電線挿通溝46は電線挿通切欠き13内に位置されることになる。また、取付部1の一面側には、発光ユニット2の基板22を固定する。
その上で、図6(a),(b)に示したように、基板22に接続された2本の給電線25を取付部1の電線挿通切欠き13を通して取付部1の表面側から裏面側に引き回す。このとき、各給電線25はそれぞれ電線保持具4の各電線挿通溝46を内挿させ、この電線挿通溝46内において給電線25を取付部1の他面側に折り返す。さらに、各給電線25をそれぞれベース部41の表面側に沿って延長させた上で、その際に保持部45を潜らせることにより、2本の給電線25は保持部45においてベース部41との間に抱持される。この保持部45は、ベース部41の複数箇所、例えば2箇所に設けてもよく、その位置および個数は任意に設計できる。また、保持部45が給電線25を抱持する方向はベース部41の短辺方向あるいは長辺方向のいずれであってもよい。
次いで、ヒンジ部43によりクランプ部42を傾倒させ、第1係合部47を第2係合部48に係合させると、クランプ部42は内面がクランプ当接部411の表面にほぼ当接した状態で固定状態とされる。クランプ部42の内面の押圧突起49はそれぞれ電線挿通溝46に侵入され、この電線挿通溝46内において折り返された給電線25に当接され、この当接された部位において給電線25をベース部41との間に挟持する。これにより、給電線25はベース部41を固定している取付部1に保持されることになり、照明装置700内において安定な状態に保持される。
給電線25は樹脂製の電線保持具4の電線挿通溝46において折り返されるので、取付部1を切り欠いた電線挿通切欠き13の縁部に接触されることはない。したがって、取付部1の加工仕上げが多少荒くても、給電線25が電線挿通切欠き13のエッジ(縁部)に直接的に当接してダメージを受けることがなく、給電線25の保持の信頼性が確保される。
クランプ部42は傾倒されたときに電線挿通溝46を覆って閉塞した状態とする。これにより、電線挿通溝46を通して取付部1の一面側と他面側が連通ないし開通されることが防止される。したがって、LED21から出射した光が電線挿通溝46を通して取付部1の他面側に洩れることが防止されるので光の利用効率を高めることができ、照明装置700から不要な光が出射されることを防止できる。また、微細な塵埃や微小な虫等が取付部1の他面側から一面側、すなわち主カバー31側の内部に侵入し、主カバー31の内面に付着することを防止できるので、光学性能が長期にわたって維持される。
このように、実施形態の電線保持具4を備えた照明装置700の組み立てに際しては、発光ユニット2に接続されている給電線25を取付部1の一面側から他面側に引き回す際に、電線挿通溝46を挿通させて折り返し、折り返した部分を一部において保持部45で抱持させ、かつこれと前後してクランプ部42をヒンジ部43において傾倒させてベース部41との間に挟持させる作業だけで給電線25を保持することができる。したがって、迅速かつ容易に給電線25を節度良く照明装置700内において保持することができる。また、電線保持具4は樹脂材用を用いて一体成形で形成できるので、低コストで製造できる。
照明具100のメンテナンスを行う時には、第1係合部47と第2係合部48の係合を解除すれば、給電線25の保持状態を解除できる。電線保持具4に不具合が生じた場合には、スナップ部44による取付部1の取付孔14との嵌合を解除すれば、簡単に取付部1から取り外すことができ、電線保持具4を容易に交換できる。
本発明にかかる電線保持具は、以上の実施形態に限られるものではなく、種々の変形例が考えられる。図8から図16を用いて電線保持具の変形例を説明する。なお、以下の変形例において、実施形態と等価な部分には同一符号または英字を添えた符号を付してその詳細な説明は省略する。
<<変形例1>>
図8(a),(b)は変形例1の電線保持具4Aのクランプ部42Aを傾倒していない状態とクランプ部42Aを傾倒した状態の各斜視図である。変形例1はクランプ部42Aをヒンジ部43によってベース部41の平面方向に回動させるように構成されている。クランプ部42Aはベース部41に向けて回動されたときに電線挿通溝46を覆う位置まで移動され、この移動位置において電線挿通溝46を覆うとともに、電線挿通溝46に挿通された給電線25をベース部41との間に挟持する。クランプ部42Aをベース部41に固定状態とする第1係合部47と第2係合部48は平面方向に係脱するような構成とされている。
この変形例1の電線保持具4Aは、幅寸法(照明装置の短手方向の寸法)が短い照明装置に適用しても、クランプ部42Aが取付部1の側板部12と干渉することは少なく、照明装置に対する電線保持具4Aの取り付け、及び給電線25の保持を容易に行うことができる。
<<変形例2>>
図9(a),(b)は変形例2の電線保持具4Bのクランプ部42Bを傾倒していない状態とクランプ部42Bを傾倒した状態の各斜視図である。変形例2はクランプ部42Bがベース部41の一方の側縁からT字型に突出された構成とされている。このT字型の中央部位はヒンジ部43として構成され、クランプ部42Bを厚さ方向に傾倒可能としている。クランプ部42Bは傾倒されたときに本体部421と立設部422で電線挿通溝46を覆うとともに、電線挿通溝46を挿通された給電線25をベース部41との間に挟持する。ここでは立設部422は電線挿通溝46に対応する部位にのみ設けられている。第1係合部47はクランプ部42Bの先端部に設けられ、第2係合部48はベース部41のほぼ中央部位に設けられている。
変形例2の電線保持具4Bも、幅寸法が短い照明装置に適用したときにクランプ部42Bが取付部1の側板部12と干渉することは少なく、照明装置に対する電線保持具4Bの取り付け、及び給電線25の保持を容易に行うことができる。また、クランプ部42Bの幅寸法や長さ寸法の設計自由度が高いので、電線挿通溝46を閉塞する効果と、給電線25の保持強度を高めることができる。
<<変形例3>>
図10(a),(b)は変形例3の電線保持具4Cのクランプ部42Cを傾倒していない状態とクランプ部42Cを傾倒した状態の各斜視図である。変形例3は、基本的には変形例2と同じであるが、クランプ部42Cをベース部41の中央部位を切り欠いて構成している点が異なる。T字型に切り欠いた中央部位はヒンジ部43として構成され、クランプ部42Cはベース部41の厚さ方向に傾倒可能とされている。クランプ部42Cの先端部位は、傾倒されたときに電線挿通溝46を覆うとともに、電線挿通溝46を挿通された給電線25をベース部41との間に挟持する。第1係合部47はクランプ部42Cの先端寄りの位置に設けられ、第2係合部48はベース部41の端縁の近傍位置に設けられている。
変形例3は、幅寸法が短い照明装置に適用しても、あるいは長さ寸法に制限を受ける照明装置に適用しても、クランプ部42Cが取付部1の側板部12や、カバー3の端部カバー32等と干渉することは少なく、照明装置に対する電線保持具4Cの取り付け、及び給電線25の保持を容易に行うことができる。また、クランプ部42Cの幅寸法や長さ寸法の設計自由度が高いので、電線挿通溝46の閉塞効果と給電線25の保持強度を高めることが容易である。
<<変形例4>>
図11(a),(b)は変形例4の電線保持具4Dのクランプ部42を傾倒していない状態と、取付部1に取り付けてクランプ部42を傾倒した状態の各斜視図である。変形例4は基本的には実施形態の構成と同じであるが、クランプ部42Dは常態においてベース部41の平面に対して90°の角度で立設されている。また、ベース部41の表面上にはクランプ当接部411と並ぶようにして電線ガイド部413が形成されている。この電線ガイド部413は一方の電線挿通溝46から保持部45に向けて延設された側壁414(図11(a)の破線)を有している。この側壁414は所要の曲率の円周面壁あるいは任意の曲面壁として形成されることが好ましい。
変形例4は、クランプ部42Dがベース部41の表面に対してほぼ垂直であり、クランプ部42Dの一部がベース部41の外縁よりも外側に突出されることがないので、電線保持具4Dの平面縦横寸法が小さくでき、取り扱い易くなる。また、クランプ部42Dが取付部1の側板部12と干渉することは少なく、照明装置に対する電線保持具4Dの取り付け、及び給電線25の保持を容易に行うことができることは変形例1と同じである。さらに、電線挿通溝46を挿通させた給電線25を保持部45にまで配設する際に、一方の給電線25を電線ガイド部413の側壁414に沿わせることにより、給電線25は節度を保った状態で延設でき、かつ保持部45において好適に保持することが可能になる。
<<変形例5>>
図12(a),(b)は変形例5の電線保持具4Eを取付部1に固定する前と後の斜視図である。変形例5は、電線保持具4Eを取付部1に取り付けるためのスナップ部の構造が異なるものである。クランプ部42Eの構成は変形例1の構成と同じである。スナップ部の構成は、ベース部41に設けた一対の電線挿通溝46を含む領域で、かつ取付部1の電線挿通切欠き13に対応する領域に厚肉部41Eが設けられている。この厚肉部41Eはベース部41の当該領域において厚さ寸法を裏面側に増大することによって形成されている。そして、この厚肉部41Eの両側縁、特に一対の電線挿通溝46を挟む両外側に隣接する部位にそれぞれ先端が両外方向に突出された爪状のスナップ部44Eが形成されている。一方、取付部1の電線挿通切欠き13には、両側の内縁にそれぞれスナップ部44Eが係合可能な係合凹部15が形成されている。
変形例5では、電線保持具4Eを取付部1の端縁の外側から電線挿通切欠き13に差し込むと、厚肉部41Eが電線挿通切欠き13内に内挿される。この内挿時にスナップ部44Eは内側に弾性変形され、内挿後は外側に弾性変形されて係合凹部15に係合され、電線保持具4Eは取付部1に固定される。固定された電線保持具4Eが電線挿通溝46を覆い、かつ給電線25を保持することは実施形態と同じである。
変形例5の電線保持具4Eは、取付部1の端縁の外側から電線挿通切欠き13に差し込むことにより取付部1に固定することができるので、作業は容易である。また、電線保持具4Eを取付部1に固定するための取付孔(14)を独立して開口する必要がない。さらに、電線保持具4Eによって電線挿通切欠き13のエッジが露呈することが防止でき、給電線25に対するダメージを確実に防止できる。
<<変形例6>>
図13(a),(b)は変形例6の電線保持具4Fの斜視図であり、図13(a)は上方から見たクランプ部42を傾倒する前の状態を示し、図13(b)は下方から見たクランプ部42を傾倒した後の状態を示す。図14(a)は電線保持具4Fを固定部1に固定し、端部カバー32を取り外した照明具100を一方の端部側から見た側面図である。図14(b)〜(d)は、電線保持具4Fのスナップ部44F付近を拡大した図であり、スナップ部44Fが取付孔14に取り付けられる様子を示している。この変形例6は、スナップ部が実施形態のスナップ部44を変形したスナップ部44Fとして構成されており、その他の構成は実施形態と同じである。このスナップ部44Fにより電線保持具4Fを取付部1に固定する方法は実施形態と同じである。
変形例6のスナップ部44Fは、ベース部41の裏面から厚さ方向に突出された碇型(錨型)に形成されている。詳しくは、図14(b)にスナップ部44Fが取付孔14に嵌入される前の拡大断面図を示すように、ベース部41の裏面から厚さ方向に突設した軸部441F、軸部441Fの先端から斜め上方に向かって屈曲させて形成した1組の第1爪部442F、第1爪部442Fの先端から上方に向かって屈曲させて形成した1組の第2爪部443Fを備える。第2爪部443Fは第1爪部442Fより肉厚が薄く、第1爪部442Fの先端部は外側が段差部444Fとなっている。第1爪部442F及び第2爪部443Fと軸部441Fとの間は空隙445Fとなっている。第1爪部442F及び第2爪部443Fは厚さ方向に弾性変形する。
図14(b)に示すように、電線保持具4Fが取付部1に固定されていない状態のスナップ部44Fは、2つの第1爪部442Fの最外部どうしの寸法L2が取付孔14の開口寸法L3よりも大きく形成されており(L2>L3)、2つの第2爪部443Fの最外部どうしの寸法L1が2つの第2爪部442Fの最外部どうしの寸法L2より小さくなるように形成されている(L1<L2)。
図14(c)にスナップ部44Fが取付孔14に嵌入されるときの断面図を示すように、スナップ部44Fは取付部1の裏面側から矢印Fの向きに取付孔14に押し込まれるようにして嵌入される。この際、第1爪部442F及び第2爪部443Fは、軸部441F側(矢印Cの向き)に窄まるように弾性変形し、スナップ部44Fは第1爪部442Fの最外部のみが取付孔14のせん断面に当接しながらスムーズに取付孔14に挿入される。スナップ部44Fは、取付孔14の切口形状によらず取付孔14のいずれの側からもスムーズに押し込むことができる。例えば、取付孔14の他面側における端縁部にバリが残った状態であっても、スナップ部44Fは取付孔14にスムーズに押し込むことができる。
図14(d)にスナップ部44Fが取付孔14に嵌入されたときの断面図を示すように、電線保持具4Fは、2つの第1爪部442F及び第2爪部443Fは、軸部441F側に若干窄まるように弾性変形した状態で取付部1に固定されている。この状態で、スナップ部44Fの2つの段差部444Fが取付孔14の一面側における端縁部に係止されており、2つの第2爪部443Fは下端部が取付孔14の端縁部と当接している。また、スナップ部44Fは元の形に戻る反力が残った状態であり2つの第2爪部443Fは矢印Eの向きに取付孔14の端縁部を押圧している。スナップ部44Fは、取付孔14の切口形状によらず取付孔14のいずれの側からも確実に固定されるので、取付孔14から抜けにくくなる。例えば、取付孔14の他面側における端縁部にダレが残った状態であっても、スナップ部44Fは取付孔14に確実に固定される。電線保持具4Fが取付部1に固定されている状態のスナップ部44Fは、2つの第1爪部442Fの最外部どうしの寸法L4が取付孔14の開口寸法L3より大きい(L4>L3)。
このように、電線保持具4Fを用いる場合には、取付部1は形状、成形方法の選択肢が広がる。また、せん断面の加工処理も不要となるため、取付部1の製造コストを抑制することもできる。
また、スナップ部44Fを成形したときには、ベース部41にスナップ部44Fに対応して2つの穴、あるいは一方の穴と他方の切欠きが形成される。これらは、前記したようにセルフアライメントなどに用いられるガイド孔415として有効である。変形例6は後者を例示したものである。
<<変形例7>>
図15は変形例7の電線保持具4Gを示し、図15(a)は下方から見た取付部1に固定する前の斜視図、図15(b)は下方から見た固定部1に固定してクランプ部42Gを傾倒した斜視図である。図16は端部カバー32を取り外した照明具100を一方の端部側から見た側面図である。変形例7は、電線保持具4Gを取付部1に取り付けるための一対のスナップ部44Gは、ベース部41の短手方向に沿ってクランプ当接部411を挟む両側位置にそれぞれ配設されている。また、クランプ当接部411は主板部11に設けた電線挿通切欠き13を挿通して主板部11の一面側に突出される高さに形成されている。これにより、スナップ部44Gとクランプ当接部411の間にそれぞれ電線挿通溝46が形成される。クランプ部42Gは、電線挿通溝46の上方領域のみを覆うように形成されており、立設部422の高さ寸法は前記した実施形態や各変形例のものよりも短くされている。
各スナップ部44Gは、それぞれベース部41から突出した鉤型ないしL字状をしたフック片として形成されており、曲げ形成されている先端部がそれぞれクランプ当接部411と反対側に向けられている。すなわち、両スナップ部44Gの先端部が外側に向けられている。これに対応して取付部1の主板部11に設けた電線挿通切欠き13は、主板部11の短手方向に沿った寸法が2つのスナップ部44Gの対向間隔寸法にほぼ等しい寸法に形成されている。
変形例7のスナップ部44Gの構成も既に知られている構成であるが、取付部1に電線保持具4Gを固定したときには、2つのスナップ部44Gを構成している各フック片の先端部は電線挿通切欠き13の対向する縁部に係合され、電線保持具4Gは取付部1に固定される。変形例7は、スナップ部44Gがカバー3の支持部315と干渉しないように、取付部1の短手方向の内側に配設されるので、スナップ部44Gでの係合に際してスナップ部44Gにおけるフック片の弾性変形のストロークを十分に確保することができ、固定の安定化を図ることができる。
本発明は、以上説明した実施の形態及び変形例1〜7の具体的な構成に限られるものではない。例えば、本発明にかかる電線保持具は、1本あるいは3本以上の給電線を保持する場合にも適用できる。また、取付部の短手方向の端縁部に取り付けるように構成してもよい。そして、本発明は、正方形、菱形、円形、楕円形などの外形である照明装置に適用できる。さらに、本発明は、発光ユニットとしてLED以外の蛍光灯、白熱電球等を光源とする照明装置、あるいは直管LEDランプや電球形LEDランプを用いた照明装置への適用も可能である。
本発明に係る電線保持具のうち、その一部が主板部11の一面側、すなわち図3において下側に向けられた面によりさらに下側に突出して配置される場合、LED21から出射される光を遮らないように、下側に突出して配置される部分は透光性材料を用いて成形されてもよい。この場合、電線保持具は、遮光性材料あるいは高反射材料を用いる部分と透光性材料を用いる部分とを、二色成形法等により一体成形されてもよい。
1 取付部、2 発光ユニット、3 カバー、4,4A〜4G 電線保持具、5 ばね取付具、11主板部、12 側板部、13 電線挿通切欠き、14 取付孔、21 発光ダイオード(LED)、22 基板、23 電子部品、24 コネクタ、25 給電線、26 電源装置、27 電源線、28 コネクタ、29 電線ガイド、31 主カバー、32 端部カバー、41 ベース部、42,42A〜42G クランプ部、43 ヒンジ部、44,44E〜44G スナップ部、45 保持部、46 電線挿通溝、47 第1係合部、48 第2係合部、100 照明具、311 透光部、312 保持部、313 カバー側部、314 係合部、315 支持部、411 クランプ当接部、412 当接突起、413電線ガイド部、414 側壁、415 ガイド孔、416 基部、421 本体部、422 立設部、441F 軸部、442F 第1爪部、443F 第2爪部、444F 段差部、445F 空隙、600 照明器具、611 器具本体、612 器具端部、613 器具蓋部、614 取付ばね、615 収容部、616 端子台、617 電源線、618 コネクタ、700 照明装置

Claims (9)

  1. 取付部に取り付けられた状態で、前記取付部の一方の面の側と反対側である他方の面の側とに引き回される電線を保持できる電線保持具であって、前記取付部に固定されるベース部と、前記ベース部に対して傾倒可能に連結されたクランプ部とを備え、前記ベース部には前記電線を挿通させる電線挿通溝が設けられており、前記クランプ部は、傾倒された状態で前記電線挿通溝を覆うととともに前記ベース部との間に前記電線を挟持している電線保持具。
  2. 前記ベース部は板状であり、前記クランプ部は前記ベース部の厚さ方向あるいは前記ベース部の面方向に傾倒可能である請求項1に記載の電線保持具。
  3. 前記クランプ部及び前記ベース部には相互に係合可能である係合部が設けられており、前記それぞれの係合部は、前記クランプ部が傾倒された状態で相互に係合されている請求項1又は2に記載の電線保持具。
  4. 前記クランプ部は、傾倒された状態で前記電線挿通溝内に配置されている押圧突起を備えた請求項1から3のいずれか一項に記載の電線保持具。
  5. 前記ベース部は、前記取付部に固定された状態で、前記取付部に設けられた取付孔あるいは係合凹部に係合されるスナップ部を備えた請求項1から4のいずれか一項に記載の電線保持具。
  6. 前記ベース部は、前記電線を保持する保持部を備えた請求項1から5のいずれか一項に記載の電線保持具。
  7. 前記ベース部は、前記電線を案内するガイド部を備えた請求項6に記載の電線保持具。
  8. 前記取付部には電線挿通切欠きが設けられており、前記電線挿通溝が前記電線挿通切欠きと重なる位置に配置された状態で前記ベース部が前記電線挿通切欠きを覆う位置に固定されている請求項1から7のいずれか一項に記載の電線保持具。
  9. 取付部と、前記取付部の一方の面に配置された発光ユニットと、前記取付部に取り付けられた状態で、前記発光ユニットに接続されるとともに前記取付部の他方の面の側に向けて引き回される電線を保持できる電線保持具とを備え、前記電線保持具は、前記取付部に固定されるベース部と、前記ベース部に連結されたクランプ部とを有しており、前記ベース部には前記電線を挿通させる電線挿通溝が設けられており、前記クランプ部は傾倒された状態で前記電線挿通溝を覆うとともに前記ベース部との間に前記電線を挟持している照明装置。

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