JP2021179475A - レンズ鏡筒、撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を回避しつつノイズ干渉を抑制する。【解決手段】第1の面よりも第2の面が高い。第1のFP基板703は、検出部704〜706を有し、少なくとも第1の面に配置される。第2のFP基板は、絞り駆動部に接続され、少なくとも第2の面に配置される。そして、第1のFP基板703と第2のFP基板とは、光軸に直交する方向から見て、光軸に直交する方向において互いに間隔を保つように交差する。【選択図】図7

Description

本発明は、複数のフレキシブルプリント配線基板を有するレンズ鏡筒および撮像装置に関する。
従来、撮像装置における信号処理の高速化に伴い、撮像装置自体が発する不要輻射や撮像装置内部の回路ブロック間のノイズの干渉が問題視されている。例えば、防振機構を備えた撮像装置では、検出信号や駆動信号に対するノイズの干渉を抑制しつつ、高精度な防振性能を実現することが要求されている。この要求に応えるためには、撮像装置内における複数の配線の引き回しに起因するノイズの干渉を抑えることが必要になる。
また、レンズ鏡筒内には、防振機構やフォーカス機構、絞り機構等の複数の駆動機構が配置され、これら駆動機構の信号は、複数のフレキシブルプリント配線基板によって這い回され、メイン基板に接続される。複数のフレキシブルプリント配線基板を這い回す場合、レンズ鏡筒の径や厚さのほか、各駆動機構の配置によって、這い回し領域が制限されてしまう。そのため、複数のフレキシブルプリント配線基板が重なって這い回された際に配線が交差することでノイズの干渉が生じるおそれがある。
そこで、特許文献1は、複数のフレキシブルプリント配線基板について、一方のフレキシブルプリント配線基板をコネクタに接続する直前で他方のフレキシブルプリント配線基板を180度折り返している。これにより、フレキシブルプリント配線基板内の複数の信号配線だけでなく、複数のフレキシブルプリント配線基板間での信号配線間でのノイズの干渉を抑制して、電気的な接続の信頼性を向上させている。
特開2015−34915号公報
しかしながら、ノイズ干渉を抑制するために、複数のフレキシブルプリント配線基板の配線の並びを予め考慮する必要がある。一方、レンズ鏡筒の大型化を回避するために、フレキシブルプリント配線基板の配線レイアウトに制約が生じることから、工夫を要する。
本発明は、大型化を回避しつつノイズ干渉を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、第1の面、および、光軸からの距離が前記第1の面とは異なる第2の面を有する固定筒と、物理量を検出する少なくとも1つの検出部を有し、少なくとも前記第1の面に配置される第1のフレキシブルプリント配線基板と、アクチュエータに接続され、少なくとも前記第2の面に配置される第2のフレキシブルプリント配線基板と、を有し、前記第1のフレキシブルプリント配線基板と前記第2のフレキシブルプリント配線基板とは、前記光軸に直交する方向から見て、前記光軸に直交する方向において互いに間隔を保つように交差することを特徴とする。
本発明によれば、大型化を回避しつつノイズ干渉を抑制することができる。
カメラシステムの斜視図である。 レンズ鏡筒およびカメラ本体のブロック図である。 カメラシステムの断面図である。 カメラシステムの断面図である。 レンズ鏡筒の分解斜視図である。 防振群の分解斜視図である。 レンズ制御部および防振群が組み付けられた固定筒の斜視図である。 固定筒を+Z側から見た図である。 図8のA−A線に沿う断面図である。 図8のB−Bに沿う断面図である。 図8のC−Cに沿う断面図である。 図8のD−Dに沿う断面図である。 図8のE−Eに沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係るレンズ鏡筒が適用されるカメラシステムの斜視図である。撮像装置としてのカメラシステム1000は、レンズ鏡筒101とカメラ本体1とを有する。カメラ本体1には、撮影レンズを着脱可能であり、図1(a)、(b)に示すカメラ本体1にはレンズ鏡筒101が装着されている。
以降、各部の方向を、図1等に示したX、Y、Z座標軸を基準として呼称する。ここでは便宜上、レンズ鏡筒101が収容する撮像光学系の光軸C0と平行な方向において、被写体側を前方と称する。従って、光軸方向はX軸方向である。例えば、図1(a)、(b)において、+Y方向が上方、−X方向が後方である。+Z方向は、被写体側から見て右方である。従って、図1(a)、(b)はそれぞれ、カメラシステム1000の正面側、背面側の斜視図である。Z軸回りの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸回りの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。
カメラ本体1の左側部(−Z側部)には、ユーザがカメラ本体1を手で把持するためのグリップ部2が設けられている。また、カメラ本体1の上部には電源操作部3が配置されている。カメラ本体1が電源オフ状態にあるときにユーザが電源操作部3をオン操作すると、カメラ本体1が電源オン状態となり撮像が可能となる。カメラ本体1が電源オン状態にあるときにユーザが電源操作部3をオフ操作すると、カメラ本体1が電源オフ状態になる。
カメラ本体1の上部には、モードダイアル4、レリーズボタン5およびアクセサリシュー6が設けられている。モードダイアル4をユーザが回転操作することで、撮像モードを切り替えることができる。撮像モードには、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件をユーザが任意に設定可能なマニュアル静止画撮像モード、自動で適正な露光量が得られるオート静止画撮像モード、および動画の撮像を行うための動画撮像モード等が含まれる。ユーザは、レリーズボタン5を半押し操作することで、オートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作を指示することができ、全押し操作することで撮像を指示することができる。アクセサリシュー6には、外部フラッシュ等のアクセサリが脱着可能に装着される。
レンズ鏡筒101内には、被写体からの光を結像させて被写体像を形成する撮像光学系が収容されている。カメラ本体1内には、レンズ鏡筒101内の撮像光学系により形成される被写体像を光電変換(撮像)する撮像素子16(図3)が設けられている。レンズ鏡筒101は、レンズマウント102を介して、カメラ本体1に設けられたカメラマウント7に機械的および電気的に接続される。
図1(b)に示すように、カメラ本体1の背面には、背面操作部8と表示部9とが設けられている。背面操作部8は、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルを含む。カメラ本体1の電源がオン状態であり、静止画または動画撮像モードが設定されているとき、表示部9には、撮像素子により撮像されている被写体像のスルー画像が表示される。また、表示部9には、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータが表示され、ユーザはその表示を見ながら背面操作部8を操作することによって、撮像パラメータの設定値を変更することが可能である。背面操作部8は、記録された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含み、再生ボタンをユーザが操作することで、撮像画像が表示部9に再生表示される。
図2は、レンズ鏡筒101およびカメラ本体1の電気的および光学的な構成を示すブロック図である。カメラ本体1は、カメラ本体1とレンズ鏡筒101に電力を供給する電源部10と操作部11とを有する。操作部11は、上述した電源操作部3、モードダイアル4、レリーズボタン5、背面操作部8および表示部9のタッチパネル機能を含む。
カメラ本体1およびレンズ鏡筒101から成るカメラシステム1000全体としての制御は、カメラ本体1に設けられたカメラ制御部12とレンズ鏡筒101に設けられたレンズ制御部104とが互いに連係することによって行われる。カメラ制御部12は、記憶部13に格納されているコンピュータプログラムを読み出して実行する。その際、カメラ制御部12は、レンズマウント102に設けられた電気接点105の通信端子を介して、レンズ制御部104と各種制御信号やデータ等の通信を行う。電気接点105は、電源部10からの電力をレンズ鏡筒101に供給する電源端子を含む。
レンズ鏡筒101の撮像光学系は、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズを含むフォーカス群201と、光量調節動作を行う絞り群401と、像振れを低減するシフトレンズを含む防振群501(防振機構部)を有する。また、撮像光学系は、固定群601を有する。防振群501は、シフトレンズを光軸C0に直交するZ軸方向およびY軸方向に移動(シフト)させて、像振れを抑制する防振動作を行う。さらに、レンズ鏡筒101は、フォーカス群201を駆動するフォーカス駆動部301、絞り群401を駆動する絞り駆動部402(アクチュエータ)、防振群501、および防振駆動部502を有する。
カメラ本体1は、表示部9のほか、シャッタユニット14、シャッタ駆動部15、撮像素子16、画像処理部17およびカメラ制御部12を有する。シャッタユニット14は、レンズ鏡筒101内の撮像光学系で集光され撮像素子16で露光される光の量を制御する。撮像素子16は、撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。画像処理部17は、撮像信号に対して各種画像処理を行った後、画像信号を生成する。表示部9は、画像処理部17から出力された画像信号(スルー画像)を表示したり、前述したように撮像パラメータを表示したり、記憶部13や不図示の記録媒体に記録された撮像画像を再生表示したりする。
カメラ制御部12は、操作部11における撮像準備操作(レリーズボタン5の半押し操作)に応じて、フォーカス群201の駆動を制御する。例えば、オートフォーカスの動作が指示された場合、焦点検出部18は、画像処理部17で生成された画像信号をもとに、撮像素子16で結像される被写体像の焦点状態を判定し、焦点信号を生成してカメラ制御部12に送信する。それと同時に、フォーカス駆動部301は、フォーカス群201の現在位置を検出し、レンズ制御部104を介してその信号をカメラ制御部12に送信する。カメラ制御部12は、被写体像の焦点状態とフォーカス群201の現在位置とを比較し、そのずれ量からフォーカス駆動量を算出してレンズ制御部104に送信する。そして、レンズ制御部104は、フォーカス駆動部301を介してフォーカス群201を目標位置まで駆動制御し、被写体像の焦点ずれを補正する。
詳しくは後述するが、フォーカス駆動部301は、カム筒と、フォーカスモータ311(図5)と、カム筒とフォーカスモータ311とを連結する減速ギアと、フォーカス群201の原点位置を検出するフォトインタラプタとを備える。一般的に、フォーカスモータ311として、アクチュエータの一種であるステッピングモータが採用されることが多い。しかしながら、ステッピングモータは、相対的な駆動量しか制御することができないため、電源オフ状態においては、フォーカス群201の現在位置が不定となる。そこで、ユーザが電源操作部3をオン操作すると、フォーカス群201を原点位置まで移動させて原点検出処理を実行する制御が必要となる。こうした原点検出処理の制御については、これまで多くの光学機器に採用されている公知な技術であるため、ここでの説明は省略する。尚、フォーカス駆動部301に適用されるアクチュエータとして、エンコーダを備えるDCモータや超音波モータを採用してもよい。また、フォトインタラプタは発光部から発せられた光を受光部にて直接受光するものであるが、これに代わって、反射面からの反射光を受光するフォトリフレクタや、導電パターンに接触するブラシを用いてもよい。
カメラ制御部12は、操作部11から受けた絞り値やシャッタ速度の設定値に応じて、絞り駆動部402およびシャッタ駆動部15を介して、絞り群401およびシャッタユニット14の駆動を制御する。例えば、自動露出制御の動作が指示された場合、カメラ制御部12は、画像処理部17で生成された輝度信号を受信して測光演算を行う。この測光演算結果をもとに、カメラ制御部12は、操作部11における撮像指示操作(レリーズボタン5の全押し操作)に応じて、絞り群401の駆動を制御する。それとともに、カメラ制御部12は、シャッタ駆動部15を介してシャッタユニット14の駆動を制御し、撮像素子16による露光処理を行う。
カメラ本体1は、ユーザによる手振れ等の像振れを検出するために、ピッチ振れ検出部19とヨー振れ検出部20とを有する。ピッチ振れ検出部19、ヨー振れ検出部20はそれぞれ、角速度センサ(振動ジャイロ)や角加速度センサを用いて、ピッチ方向(Z軸回りの回転方向)、ヨー方向(Y軸回りの回転方向)の像振れを検出して振れ信号を出力する。カメラ制御部12は、ピッチ振れ検出部19からの振れ信号を用いて防振群501(シフトレンズ)のY軸方向でのシフト位置を算出する。同様にカメラ制御部12は、ヨー振れ検出部20からの振れ信号を用いて防振群501のZ軸方向でのシフト位置を算出する。そして、カメラ制御部12は、算出したピッチ/ヨー方向のシフト位置に応じて、防振群501を目標位置まで駆動制御し、露光中やスルー画像表示中の像振れを低減する防振動作を行う。
図3〜図5を用いて、レンズ鏡筒101およびカメラ本体1における構成部品の位置関係について説明する。図3、図4は、光軸を含むXY平面上のカメラシステム1000の断面図である。特に、図3、図4はそれぞれ、フォーカス群201の繰り込み状態、繰り出し状態を示している。図3、図4に示すカメラシステム1000の中心線は、撮像光学系によって決定される光軸C0と略一致するため、以下では光軸C0と同義とする。図5は、レンズ鏡筒101における内部構成部品の機構を表す分解斜視図である。図5は、フォーカス群201の繰り込み状態を示している。
固定筒106は、内周側に第1の固定レンズ611を保持し、正面側の面に直進案内筒107(図3)を保持する固定部材である。直進案内筒107は、内周側にフォーカス群201を収容し、外周側にカム筒108(図4)を回転可能に保持する固定部材である。カム筒108は、弾性部材109によって光軸方向に付勢されており、背面側(−X側)の面が固定筒106と摺動可能に密着している。
フォーカスモータ311(図5)は、その回転軸が光軸C0と平行となるように、固定筒106の正面側(+X側)の面に対して固定されている。カム筒とフォーカスモータ311とを連結する不図示の減速ギアは複数のギアで構成されており、固定筒106の背面側(−X側)の面に対して、それぞれが回転可能に保持されている。さらに、不図示のカム筒ギアが、減速ギアと連結するように、カム筒108の外周面に対して固定されている。フォーカスモータ311を回転駆動すると、その駆動力は上記減速ギアと上記カム筒ギアとを介して減速され、カム筒108へと伝達される。こうして、カム筒108は、光軸方向への移動を規制された状態のまま、光軸C0を中心として回転する。
フォーカス群201は、直進案内筒107の内周に対して、正面側から挿入されて組み込まれる。直進案内筒107には、フォーカス群201の回転方向への移動を規制して、光軸方向への直進を案内する直進案内溝が形成されている。また、カム筒108には、フォーカス群201のストロークに対応して、回転方向に線形の軌跡を持つカム溝が形成されている。フォーカス群201には3個の移動コロ231(図5)が120度の等分に固定されており、直進案内溝とカム溝とに係合している。カム筒108が回転すると、移動コロ231は直進案内溝とカム溝との係合によって、フォーカス群201を光軸方向へ進退させる。
フォーカス群201は、第1のフォーカスレンズ211と、絞り群401と、移動筒221(図5)と、第2のフォーカスレンズ212とを備える。第2のフォーカスレンズ212(図3、図4)は、調整機構である調整コロ241(図5)を介して、移動筒221の内周側に収容されている。また、移動コロ231は、移動筒221の外周面に対して、光軸C0に垂直な方向にビスで固定されている。絞り群401には、フレキシブルプリント配線基板403(以下、第2のFP基板403と記す)を介して、絞り駆動部402が電気的に接続されている(図5)。第2のFP基板403には、直進案内筒107の内周面と移動筒221の外周面との間で可動屈曲部が形成されている。第2のFP基板403は、固定筒106に設けられた開口部を通過し、固定筒701の外周側を通り、レンズ制御部104に接続されている。絞り群401はフォーカス群201と一体に移動可能に構成されている。
レンズ鏡筒101には、撮像光学系の一例として、第1のフォーカスレンズ211と第2のフォーカスレンズ212を含むフォーカス群201と、第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612を含む固定群601とから成る二群構成を採用している。被写体像の焦点ずれに応じて所定の光学位置へと移動したフォーカス群201は、固定群601を介して、被写体からの光を撮像素子16の撮像面上に結像させる。絞り群401は、第1のフォーカスレンズ211や第2のフォーカスレンズ212とともにフォーカス群201に収容されており、フォーカス群201と一体的に移動する。一方、防振群501は、第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612との間に配置されており、固定群601の一部として機能する。
さらに、レンズ鏡筒101は、撮像光学系全体としての光学性能を維持することを目的として、第2のフォーカスレンズ212の位置を意図的にずらして配置させる調整機構を有している。これにより、組立工程において作業者は、全体の光学性能の状態を確認しながら、各構成部品に生じる製造誤差や組立ばらつきなどの影響をキャンセルすることが可能となる。
図5に示すように、フォーカス群201とフォーカス駆動部301を保持する固定筒106は、固定筒701に対して、光軸方向にビスで固定されている。固定筒701はさらにレンズ制御部104を保持する。すなわち、固定筒701には、レンズ制御部104が光軸方向にビスで固定されている。固定筒701の外周面には、フレキシブルプリント配線基板703(以下、第1のFP基板703と記す)が配置されている。第1のFP基板703には、先述した像振れを検出するための、第1の検出部704、第2の検出部705および第3の検出部706が搭載されている(図7)。
防振群501は、固定筒701の内周側に対して、正面側から挿入されて組み込まれる。防振群501は、調整機構である調整コロ702を介して、固定筒701の内周側に収容されている。これの詳細については後述する。
図6は、防振群501の分解斜視図である。防振群501は、シフトレンズを含む防振駆動部502を有する。防振駆動部502は、固定部材504、コイル513、駆動マグネット514、ヨーク515、シールドケース523を有する。固定部材504をベースにして防振群501が構成される。防振駆動部502はレンズ保持部材505を駆動する。
レンズ保持部材505は、第1の補正レンズ506および第2の補正レンズ507を保持している。レンズ保持部材505は、第1の案内部材508、第2の案内部材509、第3の案内部材510を介して、付勢部材511によって固定部材504上を光軸方向と略直交する方向に移動可能に固定部材504に支持されている。レンズ保持部材505の支持方法については後述する。付勢部材511は引き込みばねで構成され、レンズ保持部材505は固定部材504側に付勢されている。固定部材504には、レンズ保持部材505を挟むようにしてカバー512が固定されている。カバー512はビスで締結されることで固定されているが、固定方法は種々の形態を取り得る。
レンズ保持部材505にはコイル513が2組、それぞれ互いの位相を90度ずらして保持されている。固定部材504にはコイル513に対向する位置に1対の駆動マグネット514が2組保持されている。さらにレンズ保持部材505には、1対の駆動マグネット514に対応する1対のヨーク515が保持されている。1対のヨーク515は、固定部材504を挟持するように配置される。
固定部材504に内包され、撮像素子16側に配置されたヨーク515には、L字形状のシールドケース523が配置される。シールドケース523は、コイル513に電流を流すことにより発生する磁気を遮断または低減するための部材である。シールドケース523を配置することでコイル513から発生する磁気による他部品、主に撮像素子16へ磁気ノイズが入ることによる画像劣化などの影響を低減させることができる。シールドケース523は非磁性であり電気抵抗の小さい銅やアルミなどからなる。コイル513から発生する磁界は、非磁性導電体からなるシールドケース523を通過しようとするが、磁束密度の変化が生じると電磁誘導により渦電流が発生する。その結果、シールドケース523を通過する磁束が減る。つまり、撮像素子16に到達する磁束が減ることになり、磁気ノイズを低減することが可能となる。コイル513はフレキシブルプリント配線基板518に半田付けされることにより電気的に接続される。
このように、駆動マグネット514およびヨーク515によって作られた磁場の範囲内にコイル513が存在する。コイル513に電流を流すことによって駆動力が生じ、コイル513を保持するレンズ保持部材505を固定部材504に対して光軸と略直交する方向に駆動することができる。
固定部材504は、駆動マグネット514の他に、レンズ保持部材505の位置を検出するための不図示の位置検出マグネットを2つ、位相を90度ずらして保持している。そして、位置検出マグネットに対向するように不図示の位置センサがそれぞれ同様に位相を90度ずらしてフレキシブルプリント配線基板518の搭載部518aに搭載され、レンズ保持部材505に保持されている。この位置センサは、位置検出マグネットの磁束密度を電気信号に変換する。レンズ保持部材505が駆動された際に、位置センサによって位置検出マグネットの磁束密度の変化が検出され、電気信号が出力される。この電気信号に基づいて、光軸C0と略直交する平面内でのレンズ保持部材505の駆動位置を検出することができ、振れ補正のための制御が可能になる。
次に、レンズ保持部材505の支持方法を説明する。図6に示すように、レンズ保持部材505には、第1の案内部材508が固定される。第1の案内部材508の2か所にはV溝形状519aが形成されている。第1の案内部材508はレンズ保持部材505にビスで締結固定されるが、固定方法は問わない。第1の案内部材508の−X側に第2の案内部材509が設けられる。第2の案内部材509には、2つのV溝形状519aとそれぞれ対向する位置に2つのV溝形状520aが形成されている。
V溝形状519a、520aは共にY軸方向に長い長手形状を有している。V溝形状519a、520aは転動部材522aを挟持するように配置されている。第2の案内部材509にはV溝形状520bが形成されている。V溝形状520bは、V溝形状519a、520aと略直交するZ軸方向に長い長手形状を有する。固定部材504には、第2の案内部材509と対向する位置に平面部が設けられる。転動部材522bが固定部材504の平面部と第2の案内部材509のV溝形状520bとで挟持されるように配置される。これにより、レンズ保持部材505は第1の案内部材508と一体的に、第2の案内部材509に対してV溝形状519a、520aに沿ったY軸方向に移動することができる。
第2の案内部材509には、レンズ保持部材505とは反対側に、V溝形状520aと略直交するZ軸方向に長い長手形状を有するV溝形状520cが3か所に形成されている。第3の案内部材510には、V溝形状520cとそれぞれ対向する位置にV溝形状521cが形成されている。V溝形状520c、521cは同一方向であるZ軸方向に長い長手形状を有している。V溝形状520c、521cは転動部材522cを挟持するように配置される。これにより、レンズ保持部材505は第1の案内部材508と一体的に第2の案内部材509を介して、第3の案内部材510に対してV溝形状520c、521cに沿ったZ軸方向に移動することができる。
以上の組み合わせにより、第2の案内部材509は第3の案内部材510に対してZ軸方向に駆動され、レンズ保持部材505は第1の案内部材508と一体的に第2の案内部材509に対してY軸方向に駆動される。すなわち、レンズ保持部材505は固定部材504に対して、回転方向の動きを規制されながらZ軸方向とY軸方向への移動が可能となり、光軸C0と略直交する平面内を移動することができる。
次に、図7〜図13を用いて、レンズ鏡筒101の固定筒701の外周部におけるフレキシブルプリント配線基板の配置について説明する。
図7は、レンズ制御部104および防振群501が組み付けられた固定筒701の斜視図である。図7では、固定筒701に第1のFP基板703および第2のFP基板403が配設されている。すなわち、固定筒701に第1のFP基板703が取り付けられ、第1のFP基板703がレンズ制御部104に接続されている。また、絞り群401から這い回された第2のFP基板403が、固定筒701の外周側を通りレンズ制御部104に接続されている。
図8は、レンズ鏡筒101の固定筒701を+Z側から見た図である。図9は、図8のA−A線に沿う断面図である。図10は、図8のB−Bに沿う断面図である。図11は、図8のC−Cに沿う断面図である。図12は、図8のD−Dに沿う断面図である。図13は、図8のE−Eに沿う断面図である。
図7、図8に示すように、固定筒701の外周部に配置される第1の検出部704、第2の検出部705および第3の検出部706は、物理量を検出する検出部である。第1の検出部704は、ピッチ方向(Z軸回りの回転方向)の角速度を検出する角速度センサ(振動ジャイロ)であり、XY平面に配置される。第2の検出部705は、3軸方向の角加速度の検知を目的とし、重力や振動、衝撃を検出する加速度センサであり、XY平面に配置される。第3の検出部706は、ヨー方向(Y軸回りの回転方向)の角速度を検出する角速度センサ(振動ジャイロ)であり、XZ平面に配置される。これらの検出部によって、レンズ鏡筒101の像振れを示す振れ信号が取得される。レンズ制御部104は、取得された振れ信号に基づいて算出したシフト位置に応じて、防振群501を目標位置まで駆動制御し、露光中やスルー画像表示中の像振れを低減する防振動作を行う。
図7に示すように、第1のFP基板703は、第1の領域707、第2の領域708、第3の領域709、第1の配線部710、第2の配線部711、第3の配線部712を有する。第1の領域707には第1の検出部704が搭載される。第2の領域708には第2の検出部705が搭載される。第3の領域709には第3の検出部706が搭載される。第1の配線部710には第1の検出部704の信号配線が設けられる。第2の配線部711には第2の検出部705の信号配線が設けられる。第3の配線部712には第3の検出部706の信号配線が設けられる。
第1の配線部710、第2の配線部711および第3の配線部712は第1のFP基板703内で互いに別の経路を通り、第4の配線部713で合流して、レンズ制御部104に接続される。第1のFP基板703の信号配線は、一般的に外部からのノイズの影響を受けやすいため、第1のFP基板703における信号配線の並びや間隔に配慮して第1のFP基板703を引き回す必要がある。
固定筒701には、+Z側の部分に凹部714が設けられる。図9に示すように、凹部714は、底面である第1の面715と、第3の面717とを有する。光軸方向(X軸方向)における凹部714の両側の外面が、第2の面716である。光軸C0からの距離(半径方向の距離)を高低で表現し、光軸C0からの距離が長いことを「高い」と表現する。第1の面715よりも第3の面717が高く、第3の面717よりも第2の面716が高い。第1の面715、第2の面716、第3の面717はいずれも、Z軸に垂直な(XY平面に平行な)面である。なお、第2の面716は、X軸方向において第1の面715および第3の面717を挟むように2か所に設けられるが、第2の面716は1か所でも良い。光軸方向において、第1の面715と第3の面717とは斜面により滑らかに接続されている。なお、第1の面715と第3の面717とは階段状に接続されていてもよい。
図12、図13に示すように、防振群501におけるシールドケース523およびカバー512は、円形状のうち2か所(+Z側と+Y側)を平面で切り欠いた形状を有している。切り欠いた2か所の平面は、XY平面に平行な面と、XZ平面に平行な面である。第2の領域708が配置される凹部714は、防振群501における円形を切り欠いた形状部分のうちXY平面に平行な面に対応する位置に設けられる。一方、第3の領域709が配置される平面は、防振群501における円形を切り欠いた形状部分のうちXZ平面に平行な面である。
図7、図8に示すように、ピッチ角に係わる第1の検出部704は、XY平面に平行に配置する必要があるため、第1の領域707は、凹部714におけるXY平面に配置される。ヨー角に係わる第3の検出部706は、XZ平面に配置する必要があるため、第3の領域709は、XZ平面に配置される。第2の検出部705は、3軸方向の加速度を検出する軸を有するので、取り付けられる平面は、XY平面、YZ平面あるいはXZ平面のいずれかである必要がある。本実施の形態においては、第2の領域708は、第1の領域707と同じく凹部714におけるXY平面に配置される。なお、第1の領域707と第2の領域708とは、凹部714の第1の面715において離間して配置されているが、必ずしも同一の面に配置されなくてもよい。また、第1の領域707と第2の領域708とは離間せず一体となって配置されていてもよい。
図7に示すように、第1の配線部710は、第1の領域707から、第2の領域708を迂回して凹部714の第3の面717を通り、第4の配線部713に合流するように這い回される。すなわち、第1の配線部710は、光軸C0に直交する方向から見て第2の検出部705と重ならないように第3の面717に配置される。第1の配線部710が第2の領域708を迂回することで、第2の領域708において第1の検出部704と第2の検出部705とが混在せず、互いのノイズの影響を低減させることができる。すなわち、第1の配線部710と検出部704、705とのノイズ干渉を抑制することができる。また、凹部714の第1の面715における第1の領域707と第2の領域708の配置面積を小さく抑えて小型化に有利となる。
図8に示すように、第2のFP基板403は、絞り駆動部402を駆動するための駆動信号の伝送を行う駆動信号配線404と、絞り群401の位置の検出信号の伝送を行う検出信号配線405とを有する。検出信号配線405は、第1のFP基板703と同様に外部からのノイズの影響を受けやすいため、第1のFP基板703における配線の並びや間隔に配慮して引き回す必要がある。そこで、第2のFP基板403では、駆動信号配線404と検出信号配線405との間に別の信号配線やグランド配線を挟んだり、物理的に両者の距離を離したりすることで、隣接する信号配線へのノイズの影響を低減させている。
第1のFP基板703と第2のFP基板403とは、光軸C0に直交する方向(第1の面715に垂直な方向)から見て、光軸C0に直交する方向(第1の面715に垂直な方向)において互いに間隔を保つように交差している。まず、第2のFP基板403は、凹部714を跨ぐように(架橋される、ないし、橋渡しされるように)、凹部714の両側の第2の面716に配設される(図9)。第1の配線部710は、第2の面716より低い第3の面717に配置され、第2の配線部711は、第3の面717より低い第1の面715に配置される。従って、第2のFP基板403は、第1の配線部710、第2の配線部711のいずれに対しても間隔を保って交差する。これにより、第2のFP基板403と配線部710、711とのノイズ干渉が抑制される。しかも、凹部714のスペースを有効に利用して小型化に寄与する。
このように、第1のFP基板703および第2のFP基板403はそれぞれ、固定筒701の外周側においては、レンズ制御部104と接続するために別の経路で這い回される。第2のFP基板403が固定筒701の外周側で第1のFP基板703を横断するように投影上交差してレンズ制御部104に接続されている。第1のFP基板703と第2のFP基板403とには、互いの重なり具合によってはノイズが飛び乗る可能性がある。しかし、上述したように両者が間隔を保って交差することで、ノイズ干渉が抑制されている。
第1の検出部704および第2の検出部705には、第2のFP基板403が近くを這い回されることになり、第2のFP基板403の駆動信号配線404から発せられる磁界の影響を受ける可能性がある。この磁界は、検出部704、705に対して駆動信号配線404が近接したり、投影上重なったりする場合に影響を与えやすいことが知られている。そこで、本実施の形態では、検出部704、705と第2のFP基板403との配置関係にも工夫を施している。
まず、第1の検出部704および第2の検出部705は、Y軸方向に互いに離間して配置されている。第2のFP基板403は光軸と略平行に配設され、且つ、光軸C0に直交する方向から見て、第1の検出部704と第2の検出部705との間に配設される。従って、第2のFP基板403は外周側から見て検出部704、705と投影上重ならないように這い回されている。これにより、検出部704、705が第2のFP基板403からノイズ干渉を受けることを抑制することができる。
また、第2のFP基板403は、固定筒701に設けられた一対の位置規制用突起718(図7、図8)により、回転と位置ずれが防止されている。規制部としての位置規制用突起718により、検出部704、705の並び方向(Y軸方向)における第2のFP基板403の位置が規制される。従って、第2のFP基板403の固定筒701への取り付け時などに位置ずれして第2のFP基板403と検出部704、705とが外周側から見て重なることが防止される。
図8に示すように、第2のFP基板403のうち少なくとも凹部714を跨ぐ部分には、剛性を高めるための補強板410が取り付けられている。補強板410は、ポリイミド等の絶縁体で形成されるカバーレイフィルムであり、第2のFP基板403に貼り合わされている。これにより、第2のFP基板403における凹部714を跨ぐ部分が撓んで第1のFP基板703、検出部704、705に接近することが回避される。よって、第1のFP基板703、検出部704、705に対する第2のFP基板403の間隔が一定に保たれるため、主に駆動信号配線404からのノイズの影響を低減させることができる。
次に、固定筒701の凹部714と防振群501との関係について説明する。上述したように、防振群501は、固定筒701の内周側に対して、正面側から挿入されて組み込まれる。防振群501は、調整コロ702を介して固定筒701の内周側に収容されている。
第1の検出部704および第2の検出部705の各上端位置は第2の面716より低い。また、第1の配線部710は第3の面717に配置され、第3の面717は第2の面716より低い(図9)。従って、第1の検出部704、第2の検出部705および第1の配線部710はいずれも、凹部714の領域に収まり、言い換えると、光軸C0からの距離が第2の面716より近い範囲に収まる。これにより、外周方向におけるレンズ鏡筒101の大型化が回避されている。
図9に示すように、X軸方向において、固定筒701における凹部714が設けられた領域の内側に、防振群501のカバー512が配置されている。また、固定筒701における第3の面717が設けられた領域の内側には、防振群501のシールドケース523が配置されている。上述のように、シールドケース523およびカバー512は、円形状の2か所(+Z側と+Y側)を切り欠いた形状をしている(図12、図13)。切り欠いた箇所は、防振群501のコイル513、駆動マグネット514およびヨーク515が配置された箇所に対応する。シールドケース523は、駆動マグネット514およびヨーク515を覆うことが可能な範囲で極力小さい形状となっている。
一方、カバー512は、シールドケース523全体を覆う必要はないため、カバー512はシールドケース523よりも大きく切り欠くことが可能である。このため、カバー512が配置された部分に対する固定筒701も大きく切り欠くことが可能となる。カバー512を切り欠いた部分に固定筒701の凹部714を設けることで、固定筒701の外周形状に収まる範囲で、第1の面715と第2の面716との高さの差を大きく確保することができる。そのため、検出部704、705、706を効率よく配置でき、レンズ鏡筒101の小型化に寄与する。
一方、シールドケース523が配置された部分に対応する固定筒701の部分は大きく切り欠くことができないが、小さく切り欠くことは可能である。そこで、この部分に第3の面717を設け(図9)、第1の配線部710を配置することで、第1の配線部710を、第2の領域708を回避して這い回すことが可能となる。
つまり、光軸方向において、防振群501の径方向の大きさが小さい部分のスペースを有効に活用し、固定筒701に凹部714を設け、凹部714を利用して配線部や検出部を配置したことで、省スペース化、小型化が可能となっている。このような工夫により、信号配線同士のノイズの干渉および信号配線と電気部品のノイズの干渉を抑制して電気的接続の信頼性を高めると共に、信号配線と電気部品を配置するためのスペース効率を高め小型化することができる。
本実施の形態によれば、第1のFP基板703は、検出部704〜706を有し、少なくとも第1の面715に配置される。第2のFP基板403は、絞り駆動部402に接続され、少なくとも第2の面716に配置される。そして、第1のFP基板703と第2のFP基板403とは、光軸C0に直交する方向から見て、光軸C0に直交する方向において互いに間隔を保つように交差する。具体的には、第2のFP基板403は、第1の配線部710、第2の配線部711のいずれに対しても、光軸C0に直交する方向から見て、光軸C0に直交する方向において互いに間隔を保つように交差する。これにより、交差によりスペース効率を高めつつ、基板同士のノイズの干渉を抑制することができる。よって、大型化を回避しつつノイズ干渉を抑制することができる。
特に、第2のFP基板403は、凹部714を跨ぐように、凹部714の両側の第2の面716に配設されるので、第1のFP基板703との間隔を確保するように配設することが容易である。また、第2のFP基板403のうち少なくとも凹部714を跨ぐ部分に補強板410が設けられたので、第2のFP基板403の凹部714の側への撓みを抑制することができる。これにより、第1のFP基板703、検出部704、705に対する第2のFP基板403の間隔を一定に保つことが容易となり、ノイズ干渉を低減することができる。
また、第1のFP基板703の第1の配線部710および第2の配線部711は凹部714に配置され、凹部714は、防振群501における、円形を切り欠いた形状部分に対応する位置に設けられる。これにより、スペースを有効利用して小型化に寄与する。
また、第2のFP基板403は光軸と略平行に、且つ、光軸C0に直交する方向から見て、検出部704、705の間に配設されるので、外周側から見て第2のFP基板403が検出部704、705と重ならない。これにより、検出部704、705に対する第2のFP基板403からのノイズ干渉を抑制することができる。しかも、一対の位置規制用突起718により、検出部704、705の並び方向(Y軸方向)における第2のFP基板403の位置が規制されるので、外周側から見た第2のFP基板403と検出部704、705との重なりが確実に防止される。
また、第1の検出部704に接続される第1の配線部710は、光軸C0に直交する方向から見て第2の検出部705と重ならないように第3の面717に配置される。第1の配線部710が第2の領域708(ないし第2の検出部705)を迂回することで、第1の配線部710と検出部704、705とのノイズ干渉を抑制することができる。
また、第1の検出部704および第2の検出部705は、光軸C0からの距離が第2の面716より近い範囲に収まる。これにより、外周方向におけるレンズ鏡筒101の大型化を回避することができる。
なお、本発明は、光学機器の一例であるレンズ鏡筒101に適用されるとしたが、レンズ鏡筒101を一体に備えるレンズ一体型の撮像装置にも本発明を適用可能である。
なお、第1のFP基板703が配置される面と第2のFP基板403が配置される面との高低関係は、例示したものと反対であってもよい。
なお、本実施の形態において、「略」を付したものは完全を除外する趣旨ではない。例えば、「略平行」、「略直交」、「略一致」は、それぞれ完全な平行、直交、一致を含む趣旨である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
402 絞り駆動部
403 フレキシブルプリント配線基板
701 固定筒
703 フレキシブルプリント配線基板
704 第1の検出部
705 第2の検出部
715 第1の面
716 第2の面

Claims (10)

  1. 第1の面、および、光軸からの距離が前記第1の面とは異なる第2の面を有する固定筒と、
    物理量を検出する少なくとも1つの検出部を有し、少なくとも前記第1の面に配置される第1のフレキシブルプリント配線基板と、
    アクチュエータに接続され、少なくとも前記第2の面に配置される第2のフレキシブルプリント配線基板と、を有し、
    前記第1のフレキシブルプリント配線基板と前記第2のフレキシブルプリント配線基板とは、前記光軸に直交する方向から見て、前記光軸に直交する方向において互いに間隔を保つように交差することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記固定筒は凹部を有し、
    前記第1の面は前記凹部の底面に含まれ、
    前記第2の面は、前記光軸からの距離が前記第1の面よりも長い面であって且つ、前記光軸に平行な方向における前記凹部の両側に位置する面であり、
    前記第2のフレキシブルプリント配線基板は、前記凹部を跨ぐように、前記凹部の両側の前記第2の面に配設されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第2のフレキシブルプリント配線基板における、少なくとも前記凹部を跨ぐ部分に補強板が設けられることを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記固定筒には、像振れを抑制する防振機構部が収容され、
    前記固定筒の前記凹部は、前記防振機構部における、円形を切り欠いた形状部分に対応する位置に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1のフレキシブルプリント配線基板は、互いに離間して配置された第1の検出部および第2の検出部を有し、
    前記第1の面は前記光軸に略平行な面であり、
    前記第2のフレキシブルプリント配線基板は、前記光軸と略平行に配設され且つ、前記光軸に直交する方向から見て、前記第1の検出部と前記第2の検出部との間に配設されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記固定筒は、前記第1の検出部および前記第2の検出部の並び方向における前記第2のフレキシブルプリント配線基板の位置を規制する規制部を有することを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記固定筒は、前記光軸からの距離が前記第1の面と前記第2の面との間である第3の面を有し、
    前記第1のフレキシブルプリント配線基板のうち前記第1の検出部に接続される配線部は、前記光軸に直交する方向から見て前記第2の検出部と重ならないように前記第3の面に配置されることを特徴とする請求項5または6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記配線部と前記第2のフレキシブルプリント配線基板とは、前記光軸に直交する方向から見て、前記光軸に直交する方向において互いに間隔を保つように交差することを特徴とする請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記第1の検出部および前記第2の検出部はいずれも、前記光軸からの距離が前記第2の面より近い範囲に収まることを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒を備えることを特徴とする撮像装置。
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