JP2021179347A - せん断引張試験機、試験片のチャック装置及びチャック方法 - Google Patents

せん断引張試験機、試験片のチャック装置及びチャック方法 Download PDF

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Abstract

【課題】試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる。【解決手段】接着剤7Cや接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機1であって、試験片のチャック装置3、5は、一方のつかみ歯37を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ位置させ、試験片の非接着面側を他方のつかみ歯47により試験片7の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、接着剤や接合部のせん断引張試験を行う、せん断引張試験機、試験片のチャック装置、及び試験片のチャック方法に関する。
従来、平板や丸棒の引張試験を行う際には、平板や丸棒の中心軸と引張荷重軸とを合わせる必要がある。そのために、エアーや油圧を使用するチャック装置では、左右のつかみ歯が中心に均等に締まる構成となる。一方、接着剤や接合部で一対の試験片材料を接合した試験片を使用して、接着剤や接合部のせん断引張試験を行う際には、上記チャック装置において、試験片材料と同一の厚さで同質の材料を挟んで、左右のつかみ歯で均等に締め付けて試験が実施される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−276221号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、同一の厚さで同質の材料を挟むことが困難であり、材料の違いにより厚さが異なれば、軸のずれが生じ、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることが困難になる。また、試験片材料とは別に挟む材料を用意しなければならないという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる、せん断引張試験機、及び試験片のチャック方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機であって、試験片のチャック装置は、一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えた、せん断引張試験機に関する。
本発明の第2の態様は、接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機に使用される試験片のチャック装置であって、一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えた、試験片のチャック装置に関する。
本発明の第3の態様は、接着剤や接合部のせん断引張試験における試験片のチャック方法であって、チャック装置の一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける、試験片のチャック方法に関する。
本発明によれば、一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付けるため、試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる。
(A)は、本発明の一実施形態に係るせん断引張試験機を示す図、(B)は、試験片の拡大図である。 上チャック装置の拡大図である。 (A)、(B)、及び(C)は、上チャック装置の動作を説明する図である。 (A)、(B)、及び(C)は、上チャック装置の動作を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るせん断引張試験機1の一例を示す図である。
図1(A)に示すように、せん断引張試験機1は、上チャック装置3、下チャック装置5を備える。上・下チャック装置3、5は、不図示の負荷機構に連結される。
上・下チャック装置3、5は、試験片7の上・下端部を挟む。試験片7は、図1(B)に示すように、第1・第2試験片材料7A、7Bを接着剤7Cにより接合したもので、不図示の負荷機構の引張荷重軸Lを、接着剤7Cの厚みtの中心軸と一致させ、試験片7に引張試験力Fを与えて、接着剤7Cのせん断引張試験が実施される。
接着剤7Cはこれに限定されず、他の接合部でもよい。この場合、不図示の負荷機構の引張荷重軸Lを、接合部の厚みtの中心軸と一致させ、試験片7に引張試験力Fを与えて、接合部のせん断引張試験が実施される。
上・下チャック装置3、5を説明する。各チャック装置3、5は、上下左右対称に構成されるため、上チャック装置3について説明し、下チャック装置5の説明は省略する。また、同一の構成部分には同一の符号を付して示す。
図2は、上チャック装置3の拡大図である。
上チャック装置3は、図2に示すように、ハウジング10を備える。ハウジング10は、上ハウジング10Aと下ハウジング10Bとを備える。ハウジング10内にはホルダー13が固定される。上ハウジング10Aの内側に、シリンダー15が形成され、シリンダー15内にはピストン17が配置される。ピストン17の外周にはOリング19が装着される。シリンダー15は、ピストン17により、上部室15Aと、下部室15Bとに仕切られる。上部室15Aには、不図示のエアー供給源が接続される。下部室15Bには、ピストン17を上方へ付勢する付勢ばね21が設けられる。ピストン17は、ピストンロッド(駆動体)23を備える。ピストンロッド23は、先端部23Aが、ホルダー13の貫通孔13Aを貫通し、下方へ延出する。
ホルダー13には、左右一対の支持ピン25、27が配置される。一方の支持ピン25には、L字形の第1アーム29が回動自在に支持される。
第1アーム29の一端には、長孔29Aが開口し、長孔29Aには、ピン31が配置される。ピン31は、円柱状のスライダー33に固定され、スライダー33は、ホルダー13の孔13B内を孔軸方向へ移動自在である。スライダー33の先端には、支持ピン25と同じ方向に延びた軸35を介して、軸35周りを回動自在に、第1つかみ歯37が取り付けられる。38は、付勢ばねである。
他方の支持ピン27には、L字形の第2アーム39が回動自在に支持される。第2アーム39の一端には、長孔39Aが開口し、長孔39Aには、ピン41が配置される。
ピン41は、円柱状のスライダー43に固定され、円柱状のスライダー43は、ホルダー13の孔13B内を孔軸方向へ移動自在である。スライダー43の先端には、上下に延びた軸45を介して、軸45周りを回動自在に、第2つかみ歯47が取り付けられる。48は、付勢ばねである。
本実施形態では、第1アーム29の他端、及び第2アーム39の他端に、第1ローラー51、第2ローラー53が、それぞれ軸55、軸57を介して、回動自在に取り付けられる。第1ローラー51と、第2ローラー53との間には、上述したピストンロッド(駆動体)23の先端部23Aが進入する。
先端部23Aには、第1ローラー51が接触する第1カム61が形成される。第1カム61には、第1カム61の上縁に連続し、上方へ延びる平坦カム61Aが形成される。また、先端部23Aには、第2ローラー53が接触する第2カム63が形成される。第1カム61と、第2カム63とは、左右非対称である。
本実施形態では、第1カム61、平坦カム61Aの各カムプロフィールは、第1つかみ歯37を、所定の引張荷重軸付近へ待機させるために規定される。
せん断引張試験においては、図1(B)に示すように、引張荷重軸Lを、接着剤7Cの厚みtの中心軸と一致させるため、第1つかみ歯37を、引張荷重軸Lよりも接着剤7Cの厚みtの半分=t/2だけ、第1試験片材料7Aの接着面100側に寄せて待機させる。
本明細書では、この待機位置を引張荷重軸付近と定義する。なお、下チャック装置5の引張荷重軸付近は、引張荷重軸Lよりも接着剤7Cの厚みtの半分=t/2だけ、第2試験片材料7Bの接着面100側に寄せた位置とする。
第2カム63のカムプロフィールは、第1つかみ歯37を引張荷重軸付近へ待機させた状態で、第1試験片材料7Aの非接着面101側を、第2つかみ歯47により第1試験片材料7Aの厚みに合わせて締め付けできるように規定される。
第1カム61と、第2カム63との各カムプロフィールは、後述するように、各スライダー33、43のストローク量を規定する。これにより、第1つかみ歯(一方のつかみ歯)37の引張荷重軸付近へ向かうストローク量が規定され、第2つかみ歯(他方のつかみ歯)47の試験片7の厚みに合わせたストローク量が規定される。第1カム61と、第2カム63との各カムプロフィールは、第1つかみ歯37を所定の引張荷重軸付近へ待機させ、第2つかみ歯47により試験片7の厚みに合わせて締め付ける締付機構を構成する。各カムプロフィールは、ディレイ機構を構成する。
次に、図3を参照して、本実施形態の作用を説明する。
図3(A)は、初期状態を示す。
初期状態においては、シリンダー15の上部室15Aに、エアーが供給されていない。これにより、ピストン17、及びピストンロッド23は、付勢ばね21のばね力で、上方へ付勢される。第1ローラー51は、第1カム61に接触する。これにより、第1アーム29は、付勢ばね38のばね力により付勢され、支持ピン25周りを時計方向へ回動し、スライダー33が図中左方へ移動する。スライダー33に連結された第1つかみ歯37は、引張荷重軸Lから図中左方へ離れる。
第2ローラー53は、第2カム63に接触する。これにより、第2アーム39は、付勢ばね48のばね力により付勢され、支持ピン27周りを反時計方向へ回動し、スライダー43が図中右方へ移動する。これにより、スライダー43に連結された第2つかみ歯47は、第1試験片材料7Aから図中右方へ離れる。
図3(B)は、スライダー33に連結された第1つかみ歯(一方のつかみ歯)37が、所定の引張荷重軸付近に位置した状態を示す。
図3(A)に示す初期状態から、シリンダー15の上部室15Aにエアーが供給されると、ピストン17、及びピストンロッド23が、付勢ばね21のばね力に抗して、下方へ付勢される。ピストンロッド23の先端部23Aは、第1ローラー51と、第2ローラー53との間に深く進入を開始する。図3(B)の状態では、第1ローラー51が、第1カム61を転動し、第1アーム29が、支持ピン25の周りを反時計回りに回動し、ピン31を介して、スライダー33が図中右方へ移動する。これにより、スライダー33に連結された第1つかみ歯37は、引張荷重軸付近に待機する。
図3(B)の状態では、第2ローラー53は、第2カム63を転動し始めるが、第2カム63の傾斜角θ2は、第1カム61の傾斜各θ1よりも緩やかである(θ1>θ2)。
したがって、第2アーム39が、支持ピン27周りを時計回りに回動し、スライダー43が、ピン41を介して、図中左方へ移動しても、スライダー43に連結された第2つかみ歯47は、第1試験片材料7Aには到達しない。
図3(C)は、第1つかみ歯37を所定の引張荷重軸付近へ位置させ、第2つかみ歯(他方のつかみ歯)47により試験片7の厚みに合わせて締め付けた状態を示す。
本実施形態では、第2つかみ歯47は、ディレイ機構により、第1つかみ歯37が引張荷重軸付近に到達してから、時間的に遅れて、第1試験片材料7Aに到達する。図3(B)に示すように、第1つかみ歯37が、引張荷重軸付近に到達した後に、シリンダー15の上部室15Aに、さらにエアーが供給されると、ピストンロッド23の先端部23Aは、第1ローラー51と、第2ローラー53との間に、さらに深く進入する。
これにより、図3(C)に示すように、第1ローラー51は、第1カム61の上縁を乗り越え、平坦カム61Aに侵入する。平坦カム61Aは、第1カム61の上縁の延長上にあるから、第1ローラー51が、平坦カム61Aに侵入したとしても、第1アーム29は回動しない。したがって、第1つかみ歯37は、引張荷重軸付近で待機する。
図3(C)の状態において、第2ローラー53は、第2カム63の傾斜角θ2に沿って、第2カム63上を転動する。この転動によって、第2ローラー53が図中右方へ押し退けられ、第2アーム39が、支持ピン27周りを時計回りに回動し、スライダー43が、ピン41を介して、図中左方へ移動する。
これにより、スライダー43に連結された第2つかみ歯47は、第1試験片材料7Aの非接着面101側に到達し、引張荷重軸付近で待機する第1つかみ歯37と協働し、さらに第2つかみ歯47のストローク量により押し出されて、第1試験片材料7Aの厚みに合わせて試験片7の上端が締め付けられる。
以上、上チャック装置3の作用について説明したが、下チャック装置5においても、構成、作用は同様である。下チャック装置5においても、第1カム61、及び第2カム63の各カムプロフィールが、各スライダー33、43のストローク量を規定し、第1つかみ歯(一方のつかみ歯)37の引張荷重軸Lへ向かうストローク量が規定され、第2つかみ歯(他方のつかみ歯)47の試験片7の厚みに合わせたストローク量が規定される。
第1カム61と、第2カム63との各カムプロフィールは、第1つかみ歯37を引張荷重軸付近へ待機させ、第2つかみ歯47を試験片7の厚みに合わせて締め付ける機構を構成する。各カムプロフィールは、ディレイ機構を構成する。
第2つかみ歯47は、引張荷重軸付近で待機する第1つかみ歯37と協働し、試験片7の厚みに合わせて試験片7の下端を締め付ける。
図4(A)〜図4(C)は、チャック装置3、5により、図3(A)〜図3(C)と比較して、厚さが厚い試験片7をチャックする状態を示す。
図4(A)は、初期状態を示す。
初期状態においては、スライダー33に連結された第1つかみ歯37は、引張荷重軸Lから図中左方へ離れ、スライダー43に連結された第2つかみ歯47は、第1試験片材料7Aから図中右方へ離れる。
図4(B)の状態では、ピストンロッド23の先端部23Aが、第1ローラー51と、第2ローラー53との間に、進入する。
第1ローラー51が、第1カム61を転動し、第1アーム29が、支持ピン25の周りを反時計回りに回動し、ピン31を介して、スライダー33が図中右方へ移動する。これにより、スライダー33に連結された第1つかみ歯37は、引張荷重軸付近に待機する。スライダー43に連結された第2つかみ歯47は、第1試験片材料7Aの非接着面101側には到達しない。
図4(C)の状態では、ピストンロッド23の先端部23Aが、第1ローラー51と、第2ローラー53との間に、さらに進入する。
上記第1ローラー51は、第1カム61の上縁を乗り越えて、平坦カム61Aに侵入するが、上述したように、第1アーム29は回動せず、したがって、第1つかみ歯37は、引張荷重軸付近で待機する。
第2つかみ歯47は、ディレイ機構により、第1つかみ歯37が引張荷重軸付近に到達してから、時間的に遅れて、第1試験片材料7Aの非接着面101側に到達する。
これにより、引張荷重軸付近で待機する第1つかみ歯37と協働し、さらに第2つかみ歯47のストローク量により押し出されて、第1試験片材料7Aの厚みに合わせて試験片7の上端が締め付けられる。
下チャック装置5においても、同様であり、第2試験片材料7Bの厚みに合わせて試験片7の下端が締め付けられる。
本実施形態では、上チャック装置3は、第1つかみ歯37を、第1試験片材料7Aの接着面100側の引張荷重軸付近へ待機させ、第1試験片材料7Aの非接着面101側を、第2つかみ歯47により、第1試験片材料7Aの厚みに合わせて締め付ける締付機構を備える。また、下チャック装置5も同様に、第2試験片材料7Bの厚みに合わせて締め付ける締付機構を備える。
これによれば、第1・第2試験片材料7A、7Bとは別に挟む材料を用意することなく、引張荷重軸Lと接着剤7Cの厚みtの中心軸とを一致させ、接着剤7Cのせん断引張試験を行うことができる。
また、第1つかみ歯37、及び第2つかみ歯47が同時に試験片7に向けて閉じる場合と比べた場合、閉じる過程の第1つかみ歯37、及び第2つかみ歯47に接触することによって、試験片7が衝撃を受ける可能性を抑制できる。
本実施形態では、第1・第2試験片材料7A、7Bの厚さが異なっても、引張荷重軸Lと接着剤7Cの厚みtの中心軸とを一致させるため、試験片材料7A、7Bとは別に挟む材料などを用意することなく、接着剤7Cのせん断引張試験を実施できる。
なお、接着剤7Cの厚みtが異なる場合には、スライダー33、43が交換される。接着剤7Cの厚みtに応じて、スライダー33、43の長さを変更し、第1、第2つかみ歯37,47のストローク量を変更すればよい。
チャック装置3、5は、第1アーム29及び第2アーム39の間に先端部23Aを進入させて、両方のつかみ歯37,47を駆動するピストンロッド(駆動体)23を備える。そして、第1つかみ歯37を引張荷重軸付近へ到達させて、第2つかみ歯47により試験片7の厚みに合わせて締め付ける機構は、ピストンロッド23の先端部23Aに形成された第1カム61、及び第2カム63で構成される。
これによれば、第1カム61、及び平坦カム61Aと、第2カム63との各カムプロフィールを規定するだけで、引張荷重軸Lと接着剤7Cの厚みtの中心軸とを一致させ、接着剤7Cのせん断引張試験を実施できる。
チャック装置3、5は、第1つかみ歯37の引張荷重軸付近への到達に遅れて、第2のつかみ歯47を試験片7に到達させるディレイ機構を備える。
これによれば、第1つかみ歯37を引張荷重軸付近へ待機させておいて、第2のつかみ歯47との協働により、試験片7の厚みに合わせて、試験片7の上下端を締め付けることかできるため、引張荷重軸Lと接着剤7Cの厚みtの中心軸とを一致させ、接着剤7Cのせん断引張試験を実施することができる。
ディレイ機構は、ピストンロッド23の先端部23Aに形成された第1カム61、及び平坦カム61Aと、第2カム63とで構成される。
これによれば、第1カム61、及び平坦カム61Aと、第2カム63との各カムプロフィールを規定するだけで、ディレイ機構を実現できる。
以上、一実施形態に基づいて、本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。図示は省略したが、例えば、第1つかみ歯(一方のつかみ歯)37を固定として、第2つかみ歯(他方のつかみ歯)47だけを移動させてもよい。第1つかみ歯37が、引張荷重軸付近に位置し、第2のつかみ歯47との協働により、試験片7の厚みに合わせて、試験片7の上下端を締め付けしてもよい。
これによれば、引張荷重軸Lと接着剤7Cの厚みtの中心軸とを一致させ、接着剤7Cのせん断引張試験を実施することができる。
本発明は、第1、第2つかみ歯37,47のストローク量を異ならせるため、第1カム61、平坦カム61A、及び第2カム63を使用したが、これに限定されず、他のアクチュエーターにより、ストローク量を異ならせてもよい。
本発明は、第1、第2つかみ歯37,47に一定のストローク量を持たせている。
したがって、オートハンドで試験片7を掴み、第1、第2つかみ歯37,47の前方から搬送して、第1、第2つかみ歯37,47に自動でチャッキングする、自動せん断引張試験機への適用が可能である。
上述した例示的な実施形態、及び変形例は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係るせん断引張試験機は、接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機であって、試験片のチャック装置は、一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備える。
第1項に記載のせん断引張試験機によれば、一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付けるため、試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる。
(第2項)第1項に記載のせん断引張試験機において、前記チャック装置は、各つかみ歯を支持する各アームの間に先端部を進入させて、両方のつかみ歯を駆動する駆動体を備え、前記締付機構は、前記駆動体の先端部に形成されたカムで構成されてもよい。
第2項に記載のせん断引張試験機によれば、駆動体の先端部に形成されたカムのカムプロフィールを規定するだけで、引張荷重軸と試験片の中心軸とを一致させ、試験片7のせん断引張試験を実施できる。
(第3項)第1項又は第2項のせん断引張試験機において、前記チャック装置は、一方のつかみ歯の引張荷重軸付近への到達に遅れて、他方のつかみ歯を前記試験片の非接着面側に到達させるディレイ機構を備えてもよい。
第3項に記載のせん断引張試験機によれば、一方のつかみ歯を引張荷重軸付近へ待機させておいて、他方のつかみ歯との協働により、試験片の厚みに合わせて、試験片の上下端を締め付けることかできる。これによって、引張荷重軸と試験片の中心軸とを一致させ、試験片のせん断引張試験を実施することができる。
(第4項)第3項のせん断引張試験機において、前記ディレイ機構は、前記先端部に形成されたカムで構成されてもよい。
第4項に記載のせん断引張試験機によれば、カムのカムプロフィールを規定するだけで、ディレイ機構を実現できる。
(第5項)第2項又は第4項に記載のせん断引張試験機において、前記カムの形状は、左右非対称であってもよい。
第5項に記載のせん断引張試験機によれば、一つの駆動体に設けられるカムによって、ディレイ機構を実現できる。
(第6項)第1項に記載のせん断引張試験機において、前記チャック装置は、一方のつかみ歯が固定であってもよい。
第6項に記載のせん断引張試験機によれば、チャック装置を簡便な構成によって実現できる。
(第7項)一態様に係るチャック装置は、接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機に使用される試験片のチャック装置であって、一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えてもよい。
第7項に記載のチャック装置によれば、一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付けるため、試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる。
(第8項)一態様に係る試験片のチャック方法は、接着剤や接合部のせん断引張試験における試験片のチャック方法であって、チャック装置の一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付けてもよい。
第8項に記載の試験片のチャック方法によれば、一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付けるため、試験片材料とは別に挟む材料を用意することなく、接着剤や接合部の厚さの中心軸と、引張荷重軸とを一致させることができる。
(第9項)請求項8に記載の試験片のチャック方法において、前記一方のつかみ歯の引張荷重軸付近への到達に遅れて、前記他方のつかみ歯を前記試験片の非接着面側に到達させてもよい。
第9項に記載の試験片のチャック方法によれば、一方のつかみ歯を引張荷重軸付近へ待機させておいて、他方のつかみ歯との協働により、試験片の厚みに合わせて、試験片の上下端を締め付けることかできる。これによって、引張荷重軸と試験片の中心軸とを一致させ、試験片のせん断引張試験を実施することができる。
1 せん断引張試験機
3 上チャック装置
5 下チャック装置
7 試験片
7A 第1試験片材料
7B 第2試験片材料
7C 接着剤
23 ピストンロッド(駆動体)
23A 先端部
29 第1アーム
39 第2アーム
37 第1つかみ歯(一方のつかみ歯)
47 第2つかみ歯(他方のつかみ歯)
61 第1カム
61A 平坦カム
63 第2カム
100 接着面
101 非接着面
L 引張荷重軸
t 接着剤の厚み

Claims (9)

  1. 接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機であって、
    試験片のチャック装置は、
    一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えた、せん断引張試験機。
  2. 前記チャック装置は、各つかみ歯を支持する各アームの間に先端部を進入させて、両方のつかみ歯を駆動する駆動体を備え、
    前記締付機構は、前記駆動体の先端部に形成されたカムで構成される、請求項1に記載のせん断引張試験機。
  3. 前記チャック装置は、一方のつかみ歯の引張荷重軸付近への到達に遅れて、他方のつかみ歯を前記試験片の非接着面側に到達させるディレイ機構を備えた、請求項2に記載のせん断引張試験機。
  4. 前記ディレイ機構は、前記先端部に形成されたカムで構成される、請求項3に記載のせん断引張試験機。
  5. 前記カムの形状は、左右非対称である、請求項2又は4に記載のせん断引張試験機。
  6. 前記チャック装置は、一方のつかみ歯が固定である、請求項1に記載のせん断引張試験機。
  7. 接着剤や接合部のせん断引張試験を行うせん断引張試験機に使用される試験片のチャック装置であって、
    一方のつかみ歯を前記試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける締付機構を備えた、試験片のチャック装置。
  8. 接着剤や接合部のせん断引張試験における試験片のチャック方法であって、
    チャック装置の一方のつかみ歯を試験片の接着面側の引張荷重軸付近へ待機させ、前記試験片の非接着面側を他方のつかみ歯により試験片の厚みに合わせて締め付ける、試験片のチャック方法。
  9. 前記一方のつかみ歯の引張荷重軸付近への到達に遅れて、前記他方のつかみ歯を前記試験片の非接着面側に到達させる、請求項8に記載の試験片のチャック方法。
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