JP2021178757A - グラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法 - Google Patents

グラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非気体炭素源を用いたグラフェンの連続製造が可能なグラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法を提供する。【解決手段】グラフェンの連続製造装置1は、載置された基板15を移動させるベルトコンベア10と、ベルトコンベア10上に載置された基板15を還元する還元部20と、還元部20の下流側に設けられ、基板15の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35を供給する非気体炭素源供給部30と、非気体炭素源供給部30の下流側に設けられ、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45を生成する非気体炭素源加熱部40と、非気体炭素源加熱部40の下流側に設けられ、ベルトコンベア10上に載置された基板15を加熱して基板15の表面にグラフェン70を成膜する基板加熱部50と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、グラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法に関する。
グラフェンの製造方法としては、例えば、気体状炭素源中において金属基板等の基板を加熱することにより、基板の表面にグラフェンを成膜する方法が知られている。従来、原料として気体状炭素源を用いるグラフェンの製造方法が知られている。しかし、近年、原料である炭素源の取り扱いの容易さの観点から、原料として非気体炭素源を用いるグラフェンの製造方法が検討されている。
なお、非気体炭素源を気体状炭素源にする温度は、通常、数十℃から百数十℃であり、一方、気体状炭素源からのグラフェン成膜のための基板の加熱温度は、通常、800〜1000℃程度である。
特許文献1には、銅箔の片面に非気体炭素源であるPMMAを塗布したサンプルを、カラムからホットゾーンに移動させ、ホットゾーンで加熱することにより銅箔上にグラフェン膜を成膜するグラフェン製造方法が開示されている。特許文献1のグラフェン製造方法では、非気体炭素源が塗布された比較的低温の基板を、ホットゾーンに移動させて気体状炭素源を生成しグラフェンを成膜する。
国際公開第2011/112598号
しかしながら、特許文献1のグラフェン製造方法は、非気体炭素源が塗布された基板をカラムからホットゾーンに移動させる際に、PMMA等の炭素源が気化して消失するおそれがある。また、特許文献1のグラフェン製造方法は、非気体炭素源が塗布された基板をカラムからホットゾーンに移動させるため、グラフェンの連続的な製造が困難である。例えば、特許文献1のグラフェン製造方法は、気体状炭素源の安定的な供給が困難であるため、均質なグラフェンを連続的に製造することが困難である。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、非気体炭素源を用いたグラフェンの連続製造が可能なグラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法を提供することにある。
本発明の態様に係るグラフェンの連続製造装置は、載置された基板を移動させるベルトコンベアと、前記ベルトコンベア上に載置された基板を還元する還元部と、前記還元部の下流側に設けられ、前記基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給部と、前記非気体炭素源供給部の下流側に設けられ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱部と、前記非気体炭素源加熱部の下流側に設けられ、前記ベルトコンベア上に載置された基板を加熱して前記基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱部と、を備える。
前記ベルトコンベア、前記還元部の還元部内空間、前記非気体炭素源加熱部の非気体炭素源加熱部内空間、及び前記基板加熱部の基板加熱部内空間は、炉管内に設けられ、前記非気体炭素源供給部は、前記炉管外から前記炉管内に非気体炭素源を供給するが好ましい。
本発明の態様に係るグラフェンの連続製造方法は、ベルトコンベア上に載置された基板を還元する還元工程と、前記還元工程の後に行われ、前記基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給工程と、前記非気体炭素源供給工程の後に行われ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱工程と、前記非気体炭素源加熱工程の後に行われ、前記ベルトコンベア上に載置された基板を加熱して前記基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱工程と、を備える。
前記非気体炭素源が、フルオレン、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、テトラセン、トリフェニレン、クリセン、ピレン及びペンタセンからなる群より選択される1種以上の芳香族化合物;フラーレン、CNT及びダイヤモンドライクカーボンからなる群より選択される1種以上のナノカーボン;又は、スクロース、セルロース、PMMA、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル及びポリカーボネートからなる群より選択される1種以上の高分子化合物であることが好ましい。
前記非気体炭素源加熱工程の加熱温度が、30〜400℃であることが好ましい。
前記基板の材質が、Cu、Ni、Co、Fe、Pt、Au、Al、Si、Cr、Mg、Mn、Mo、Rh、Si、Ta、Ti、W、U、V及びZrからなる群より選択される1種以上の元素、又は前記1種以上の元素を含む化合物からなることが好ましい。
前記基板加熱工程の加熱温度が、900〜1100℃であることが好ましい。
本発明の態様に係るグラフェンの連続製造装置は、ロール・トゥ・ロール搬送基板をロール・トゥ・ロールで搬送する搬送手段と、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を還元する還元部と、前記還元部の下流側に設けられ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給部と、前記非気体炭素源供給部の下流側に設けられ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱部と、前記非気体炭素源加熱部の下流側に設けられ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を加熱して前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱部と、を備える。
本発明の態様に係るグラフェンの連続製造方法は、ロール・トゥ・ロールで搬送されるロール・トゥ・ロール搬送基板を還元する還元工程と、前記還元工程の後に行われ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給工程と、前記非気体炭素源供給工程の後に行われ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱工程と、前記非気体炭素源加熱工程の後に行われ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を加熱して前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱工程と、を備える。
本発明によれば、非気体炭素源を用いたグラフェンの連続製造が可能なグラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法を提供することができる。
第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を模式的に示す部分断面図である。 実施例で用いたグラフェンの簡易製造装置を模式的に示す部分断面図である。 ラマンシフトと散乱強度との関係を示すグラフである。 第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を模式的に示す部分断面図である。
以下、図面を用いて実施形態に係るグラフェンの連続製造装置及びグラフェンの連続製造方法について詳細に説明する。
[グラフェンの連続製造装置]
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を模式的に示す部分断面図である。第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1A(1)は、ベルトコンベア10と、還元部20と、非気体炭素源供給部30と、非気体炭素源加熱部40と、基板加熱部50とを備える。
(炉管)
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、ベルトコンベア10、還元部20の還元部内空間23、非気体炭素源加熱部40の非気体炭素源加熱部内空間43及び基板加熱部50の基板加熱部内空間53は、炉管5内に設けられる。
ここで、炉管5とは、炉管5の壁面を介した炉管5内外の物体又は物質の流通を阻害し、かつ炉管5の壁面を介した熱の流通が可能な管状体である。炉管5は、炉管5の外部に設けられた加熱手段又は光照射手段により、炉管5内部を加熱したり光照射したりすることができるようになっている。
また、還元部内空間23とは、還元部20における炉管5内の空間を意味する。非気体炭素源加熱部内空間43とは、非気体炭素源加熱部40における炉管5内の空間を意味する。基板加熱部内空間53とは、基板加熱部50における炉管5内の空間を意味する。
非気体炭素源加熱部内空間43及び基板加熱部内空間53は、それぞれ、非気体炭素源加熱部40及び基板加熱部50が有する加熱手段により、加熱することができるようになっている。還元部内空間23は、還元部20が有する還元手段により還元処理することができるようになっている。なお、グラフェンの連続製造装置1Aでは、還元部20が有する還元手段は加熱手段になっている。
炉管の材質としては、例えば、石英、セラミック等が用いられる。このうち石英は、透明で赤外線を通すことから内容物の加熱が容易なため好ましい。
炉管5は、長手方向の入口側から矢印12の方向にベルトコンベア10及び矢印の方向に雰囲気ガス13が導入され、長手方向の出口側から矢印12の方向にベルトコンベア10及び矢印の方向に雰囲気ガス13が排出されるようになっている。
また、グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、非気体炭素源供給部30は、炉管5外から炉管5内に非気体炭素源35を供給するようになっている。
以下、ベルトコンベア10、還元部20、非気体炭素源供給部30、非気体炭素源加熱部40、及び基板加熱部50についてさらに説明する。
(ベルトコンベア)
ベルトコンベア10は、ベルトコンベア10上に載置された基板15A(15)を移動させる装置である。基板15Aは、基板15のうち板状の基板である。グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、ベルトコンベア10は炉管5内に配置される。
ベルトコンベア10は、高温になる基板加熱部50内を移動するため、1000℃以上の耐熱性を有する材質及び構造を有する。ベルトコンベア10としては、例えば、スチールベルトコンベア、金属製バーコンベア、セラミックチェーンコンベア等が用いられる。このうち、セラミックチェーンコンベアは、金属の不純物混入が避けられるため好ましい。
グラフェンの連続製造装置1Aの稼働時、ベルトコンベア10は、通常、一定速度で移動させる。
ベルトコンベア10上に載置される基板15Aの材質としては、特に限定されない。基板15Aの材質としては、例えば、Cu、Ni、Co、Fe、Pt、Au、Al、Si、Cr、Mg、Mn、Mo、Rh、Si、Ta、Ti、W、U、V及びZrからなる群より選択される1種以上の元素、又は前記1種以上の元素を含む化合物からなる。前記1種以上の元素を含む化合物としては、例えば、酸化物が用いられる。
基板15Aが上記材質からなると、炭素源分解の触媒作用及び炭素の溶解作用の1種以上の作用を有するため好ましい。このうち、Cuは、炭素源分解の触媒作用が大きいため好ましい。
基板15Aの形状としては、特に限定されないが、例えば、板状等の2次元形状、円筒状等の3次元形状が用いられる。
基板15Aの厚さとしては、特に限定されないが、例えば10〜100μm、好ましくは20〜40μmとする。基板15Aの厚さが、上記範囲内にあると基板全体への熱伝導が早いため好ましい。
(還元部)
還元部20は、ベルトコンベア10上に載置された基板15Aを還元するユニットである。ここで、還元とは、例えば、金属からなる基板15Aの表面に金属酸化物が形成されている場合において、金属酸化物を金属にするために行われる。基板15Aの表面の金属酸化物を還元して金属にすることにより、基板15Aの表面へのグラフェン70の成膜が安定的に行われるようになる。
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、還元部20は、炉管5の外部に設けられた還元手段である還元装置21により、還元部20における炉管5内の空間である還元部内空間23内を還元することができるようになっている。なお、グラフェンの連続製造装置1Aの変形例として、炉管5の外部に還元装置21を設けない還元部20を備えた、図示しないグラフェンの連続製造装置としてもよい。
還元装置21としては、例えば、還元用ヒーター、光照射還元装置等が用いられる。還元用ヒーターは基板15Aを加熱することにより、光照射還元装置は基板15Aに光照射することにより、基板15Aを還元する装置である。
なお、グラフェンの連続製造装置が炉管5の外部に還元装置21を設けない還元部20を備えるものである場合、還元部20は、例えば、還元部内空間23内に基板15Aの還元が可能な還元性物質を導入する構成にする。
上記構成により、還元部20は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに還元部内空間23内を移動する基板15A等の物体又は物質を還元することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて還元装置21は、炉管5の外部、かつベルトコンベア10が形成する平面の上下方向に配置される。これにより、還元装置21は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに還元部内空間23内を移動する基板15A等の物体又は物質を上下方向から還元することができるようになっている。
還元装置21が還元用ヒーターである場合、還元用ヒーターは還元部内空間23を、1000℃以上に加熱可能な加熱手段とする。還元用ヒーターとしては、例えば、管状炉、レーザー加熱装置等が用いられる。このうち、管状炉は、広い領域を高温に維持できるため好ましい。
(非気体炭素源供給部)
非気体炭素源供給部30は、還元部20の下流側に設けられ、基板15Aの表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35を供給するユニットである。ここで、還元部20の下流側とは、ベルトコンベア10の移動方向における下流側を意味する。
また、非気体炭素源35とは、グラフェンの原料となる炭素源であって、気体でないものを意味する。非気体炭素源35としては、固体状炭素源、液体状炭素源等が用いられる。
なお、グラフェンの連続製造装置1Aを用いたグラフェンの連続製造時には、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45にする。このため、グラフェンの連続製造装置1Aの原料としてはじめから気体炭素源45を用いることも可能である。しかし、気体炭素源45の運搬、保存、グラフェンの連続製造装置1Aへの安定供給等に手間がかかるおそれがある。これに対し、非気体炭素源35は、運搬、保存、グラフェンの連続製造装置1Aへの安定供給等が容易であるため好ましい。
非気体炭素源35としては、炭素含有物質が用いられ、炭素含有物質である限り特に限定されない。非気体炭素源35としては、例えば、フルオレン、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、テトラセン、トリフェニレン、クリセン、ピレン及びペンタセンからなる群より選択される1種以上の芳香族化合物;フラーレン、CNT及びダイヤモンドライクカーボンからなる群より選択される1種以上のナノカーボン;又は、スクロース、セルロース、PMMA、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル及びポリカーボネートからなる群より選択される1種以上の高分子化合物、が用いられる。非気体炭素源35が上記物質からなると、グラフェンを構成する六員環を含むため、又は安全に取り扱える炭素源であるため好ましい。また、非気体炭素源35が、フルオレンからなると、より安価で安全に取り扱えるためより好ましい。
非気体炭素源35の形状としては、特に限定されないが、例えば、粒状、塊状、粉体状等の固体状とすることができる。
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、非気体炭素源供給部30は、炉管5外から炉管5内に非気体炭素源35を供給するようになっている。より具体的には、非気体炭素源供給部30は、その一部が、炉管5に穿設された孔部に挿入されることにより、炉管5外から炉管5内に非気体炭素源35を供給するようになっている。
非気体炭素源供給部30は、炉管5に穿設された孔部に、炉管5の周方向の気密性を保つように挿入されると、非気体炭素源35が気化して得られた気体炭素源45が炉管5外に漏出することが抑制されるため好ましい。
グラフェンの連続製造装置1Aの稼働時、ベルトコンベア10は、通常、一定速度で移動する。このため、非気体炭素源供給部30は、炉管5内の基板15Aの表面又はこの表面上の空間に、一定量の非気体炭素源35を供給できることが好ましい。非気体炭素源供給部30が一定量の非気体炭素源35を供給する場合、非気体炭素源35が気化して得られた気体炭素源45の炉管5内の濃度のばらつきが小さくなり、得られるグラフェンの品質が均一になるため好ましい。
炉管5内の基板15Aの表面又はこの表面上の空間に、一定量の非気体炭素源35を供給できる非気体炭素源供給部30としては、例えば、非気体炭素源35を自然落下させかつ落下量を制御可能な装置が用いられる。
(非気体炭素源加熱部)
非気体炭素源加熱部40は、非気体炭素源供給部30の下流側に設けられ、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45を生成するユニットである。
非気体炭素源加熱部40は、炉管5の外部に設けられた加熱手段である炭素源加熱用ヒーター41により、非気体炭素源加熱部40における炉管5内の空間である非気体炭素源加熱部内空間43内を加熱することができるようになっている。
具体的には、非気体炭素源加熱部40は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに非気体炭素源加熱部内空間43内を移動する基板15A等の物体又は物質を加熱することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、炭素源加熱用ヒーター41は、炉管5の外部、かつベルトコンベア10が形成する平面の上下方向に配置される。これにより、炭素源加熱用ヒーター41は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに非気体炭素源加熱部内空間43内を移動する基板15A等の物体又は物質を上下方向から加熱することができるようになっている。
炭素源加熱用ヒーター41は、非気体炭素源加熱部内空間43を、20〜400℃に加熱可能な加熱手段である。炭素源加熱用ヒーター41としては、例えば、管状炉、レーザー加熱装置、リボンヒーター、マントルヒーター、ドライヤー等が用いられる。このうち、マントルヒーターは、安定な温度調節が可能であるため好ましい。
(基板加熱部)
基板加熱部50は、非気体炭素源加熱部40の下流側に設けられ、ベルトコンベア10上に載置された基板15Aを加熱して基板15Aの表面にグラフェン70を成膜するユニットである。
基板加熱部50は、炉管5の外部に設けられた加熱手段である基板加熱用ヒーター51により、基板加熱部50における炉管5内の空間である基板加熱部内空間53内を加熱することができるようになっている。
具体的には、基板加熱部50は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに基板加熱部内空間53内を移動する基板15A等の物体又は物質を加熱することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Aにおいて、基板加熱用ヒーター51は、炉管5の外部、かつベルトコンベア10が形成する平面の上下方向に配置される。これにより、基板加熱用ヒーター51は、ベルトコンベア10上に載置されベルトコンベア10とともに基板加熱部内空間53内を移動する基板15A等の物体又は物質を上下方向から加熱することができるようになっている。
基板加熱用ヒーター51は、基板加熱部内空間53を、900℃以上に加熱可能な加熱手段である。基板加熱用ヒーター51としては、例えば、管状炉、レーザー加熱装置等が用いられる。このうち、管状炉は、広い領域で高温を安定して維持できるため好ましい。
第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置の作用は、下記の第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法において説明する。
[グラフェンの連続製造方法]
[第1の実施形態]
第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、上記第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を用いる製造方法である。ここで、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置とは、図1に示すグラフェンの連続製造装置1Aと、グラフェンの連続製造装置1Aの変形例とを含む概念である。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とを備え、上記工程の2工程以上が同時に行われる。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、はじめに、炉管5内に配置され基板15Aが載置されたベルトコンベア10を図1の矢印12の方向に一定速度で移動させ、かつ矢印の方向に雰囲気ガス13を導入する。
基板15Aとしては、上記の第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置で説明した基板15Aと同じものが用いられるため、説明を省略する。
雰囲気ガス13としては、例えば、ArとHとの混合ガス;He、Ne、N等の不活性ガス等が用いられる。雰囲気ガス13がArとHとの混合ガスの場合、混合ガスは、混合ガス100体積%中にHが、通常1〜5体積%、好ましくは1〜3体積%含まれる。ArとHとの混合ガスにおけるHの含有量が上記範囲内にあると、グラフェンが得られやすいため、また万が一ガス漏れがあった際に水素の爆発濃度の下限以下であることから安全に取り扱えるため、好ましい。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、雰囲気ガス13が導入された炉管5内を一定速度で移動するベルトコンベア10上に基板15Aを載置した上で、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とを行う。これにより、本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、基板15A表面へのグラフェンの連続製造が可能である。
また、本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、通常、ベルトコンベア10上に複数個の基板15Aを載置する。これにより、本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、複数個の基板15A表面へのグラフェンの連続製造が可能である。ベルトコンベア10上に載置される複数個の基板15Aは、同一形状同一大きさで、かつベルトコンベア10の移動方向に対して等間隔で載置されることが好ましい。複数個の基板15Aがこのようにベルトコンベア10上に載置されると、得られるグラフェンの品質のバラツキが小さくなる。
(還元工程)
還元工程は、ベルトコンベア10上に載置された基板15Aを還元する工程である。還元工程は、移動するベルトコンベア10上の基板15Aに対して行われる。還元工程を行うと、基板15Aの表面の金属酸化物を還元して金属にすることにより、基板15Aの表面へのグラフェン70の成膜が安定的に行われるようになる。
具体的には、還元工程は、グラフェンの連続製造装置1Aの還元部20で、還元部20における炉管5内の空間である還元部内空間23内を還元する工程である。グラフェンの連続製造装置1Aを用いる場合、還元部内空間23内の還元は、還元装置21により行われる。また、還元装置21を備えないグラフェンの連続製造装置1Aの変形例を用いる場合、還元工程は、還元部内空間23内に基板15Aの還元が可能な還元性物質を導入する還元部20を用いて実施される。
還元装置21としては、例えば、還元用ヒーター、光照射還元装置等が用いられる。還元用ヒーターは基板15Aを加熱することにより、光照射還元装置は基板15Aに光照射することにより、基板15Aを還元する装置である。
また、還元部内空間23内に導入される、基板15Aの還元が可能な還元性物質としては、例えば、H等が用いられる。
還元装置21として還元用ヒーターを用いる場合、還元部内空間23の温度を、例えば800〜1200℃、好ましくは900〜1100℃とする。
(非気体炭素源供給工程)
非気体炭素源供給工程は、還元工程の後に行われ、基板15Aの表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35を供給する工程である。
非気体炭素源供給工程は、グラフェンの連続製造装置1Aの非気体炭素源供給部30を用いて行われる。
非気体炭素源35としては、上記の本実施形態に係るグラフェンの連続製造装置で説明した非気体炭素源35と同じものが用いられるため、説明を省略する。
非気体炭素源35が固体である場合、非気体炭素源供給工程では、図1に示すように非気体炭素源供給部30から基板15Aの表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35が供給される。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、ベルトコンベア10は、通常、一定速度で移動する。このため、非気体炭素源供給工程では、炉管5内の基板15Aの表面又はこの表面上の空間に、一定量の非気体炭素源35が供給されることが好ましい。一定量の非気体炭素源35が供給される場合、非気体炭素源35が気化して得られた気体炭素源45の炉管5内の濃度のばらつきが小さくなり、得られるグラフェンの品質が均一になるため好ましい。
(非気体炭素源加熱工程)
非気体炭素源加熱工程は、非気体炭素源供給工程の後に行われ、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45を生成する工程である。
非気体炭素源加熱工程は、グラフェンの連続製造装置1Aの非気体炭素源加熱部40を用いて行われる。
非気体炭素源加熱工程では、非気体炭素源加熱部内空間43の加熱温度を、通常30〜400℃、好ましくは30〜120℃、より好ましくは50〜80℃とする。非気体炭素源加熱部内空間43の加熱温度が上記範囲内にあると、非気体炭素源35からグラフェン70の成膜に好適な状態の気体炭素源45が生成されやすいため好ましい。非気体炭素源加熱部内空間43の加熱温度が120℃を超えると、グラフェン70の成膜が困難になりやすい。
非気体炭素源35が固体である場合、非気体炭素源加熱工程では、ベルトコンベア10の進行に伴って非気体炭素源35が気化することにより、非気体炭素源35が小さくなる。具体的には、非気体炭素源加熱工程では、ベルトコンベア10の進行に伴って、図1に示す非気体炭素源35A、35B、35Cのように非気体炭素源35が小さくなり、気体炭素源45が生成される。
(基板加熱工程)
基板加熱工程は、非気体炭素源加熱工程の後に行われ、ベルトコンベア10上に載置された基板15Aを加熱して基板15Aの表面にグラフェン70を成膜する工程である。具体的には、基板加熱工程は、気体炭素源45が基板15Aの表面に吸着して分解・結合することにより、基板15Aの表面でグラフェンを形成する工程である。
基板加熱工程は、グラフェンの連続製造装置1Aの基板加熱部50を用いて行われる。
基板加熱工程では、基板加熱部内空間53の加熱温度を、通常900〜1100℃、好ましくは950〜1050℃とする。基板加熱部内空間53の加熱温度が上記範囲内にあると、グラフェン70の成膜が容易であるため好ましい。基板加熱部内空間53の加熱温度が上記範囲外であると、グラフェン70の成膜が困難になりやすい。
第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、移動するベルトコンベア10に載置された基板15に対して、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とのうちの2工程以上が同時に行われる。第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程のうちの全工程が同時に行われることが好ましい。
[グラフェンの連続製造装置]
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を模式的に示す部分断面図である。第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1B(1)は、搬送手段14と、還元部20と、非気体炭素源供給部30と、非気体炭素源加熱部40と、基板加熱部50とを備える。
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Bは、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aに比較して、搬送手段14を備え、ベルトコンベア10を備えない点で異なる。また、第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Bは、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aに比較して、基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15B(15)を用いる点で異なる。
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Bは、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aに比較して、搬送手段14を備え、ベルトコンベア10を備えず、基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる点以外は同様である。このため、グラフェンの連続製造装置1Bと、グラフェンの連続製造装置1Aとの共通の部材に同一の符号を付し、構成及び作用の説明を省略又は簡略化する。
(搬送手段)
搬送手段14は、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bをロール・トゥ・ロールで搬送するユニットである。ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bとしては、例えば、基板15のうちロール・トゥ・ロールで搬送可能な、長尺状基板又は連結基板が用いられる。ここで、連結基板とは、複数枚の基板が基板の端部に設けられた接続部で平面方向に接続された基板を意味する。連結基板を構成する複数枚の基板は、ロール・トゥ・ロール搬送方向、基板の平面内かつロール・トゥ・ロール搬送方向に対して所定の角度を有する方向、等に接続される。「基板の平面内かつロール・トゥ・ロール搬送方向に対して所定の角度を有する方向」としては、例えば、基板の平面内かつロール・トゥ・ロール搬送方向への垂直方向が挙げられる。
複数枚の基板がロール・トゥ・ロール搬送方向に接続されると、連結基板はロール・トゥ・ロール搬送基板の長手方向に沿って接続されたものとなる。複数枚の基板が基板の平面内かつロール・トゥ・ロール搬送方向に対する垂直方向に接続されると、連結基板はロール・トゥ・ロール搬送基板の幅方向に沿って接続されたものとなる。複数枚の基板がロール・トゥ・ロール搬送方向に接続されるとともに基板の平面内かつロール・トゥ・ロール搬送方向に垂直方向に接続されると、連結基板はロール・トゥ・ロール搬送基板の長手方向及び幅方向に沿って接続されたものとなる。
ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bは、形状以外は、基板15Aと同様であるため説明を省略する。搬送手段14は、例えば、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを巻き取る手段である。
(還元部)
還元部20は、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを還元するユニットである。
還元部20は、還元部内空間23内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを還元することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Bにおいて還元装置21は、炉管5の外部、かつロール・トゥ・ロール搬送基板15Bが形成する平面の上下方向に配置される。これにより、還元装置21は、還元部内空間23内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを上下方向から還元することができるようになっている。
還元部20は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aの還元部20と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(非気体炭素源供給部)
非気体炭素源供給部30は、還元部20の下流側に設けられ、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35を供給するユニットである。ここで、還元部20の下流側とは、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの移動方向における下流側を意味する。
グラフェンの連続製造装置1Bの稼働時、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bは、通常、一定速度で移動する。
非気体炭素源供給部30は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aの非気体炭素源供給部30と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(非気体炭素源加熱部)
非気体炭素源加熱部40は、非気体炭素源供給部30の下流側に設けられ、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45を生成するユニットである。
非気体炭素源加熱部40は、炉管5の外部に設けられた加熱手段である炭素源加熱用ヒーター41により、非気体炭素源加熱部40における炉管5内の空間である非気体炭素源加熱部内空間43内を加熱することができるようになっている。
具体的には、非気体炭素源加熱部40は、非気体炭素源加熱部内空間43内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを加熱することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Bにおいて、炭素源加熱用ヒーター41は、炉管5の外部、かつロール・トゥ・ロール搬送基板15Bが形成する平面の上下方向に配置される。これにより、炭素源加熱用ヒーター41は、非気体炭素源加熱部内空間43内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを上下方向から加熱することができるようになっている。
非気体炭素源加熱部40は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aの非気体炭素源加熱部40と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(基板加熱部)
基板加熱部50は、非気体炭素源加熱部40の下流側に設けられ、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを加熱してロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面にグラフェン70を成膜するユニットである。
具体的には、基板加熱部50は、基板加熱部内空間53内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを加熱することができるようになっている。
グラフェンの連続製造装置1Bにおいて、基板加熱用ヒーター51は、炉管5の外部、かつロール・トゥ・ロール搬送基板15Bが形成する平面の上下方向に配置される。これにより、基板加熱用ヒーター51は、基板加熱部内空間53内を移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを上下方向から加熱することができるようになっている。
基板加熱部50は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置1Aの基板加熱部50と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
[グラフェンの連続製造方法]
[第2の実施形態]
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、上記第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置を用いる製造方法である。ここで、第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置とは、図4に示すグラフェンの連続製造装置1Bと、グラフェンの連続製造装置1Bの変形例とを含む概念である。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とを備え、上記工程の2工程以上が同時に行われる。
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法に比較して、ベルトコンベア10を用いず、基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15B(15)を用いる点で異なる。
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法に比較して、ベルトコンベア10を用いず、基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる点以外は同様である。このため、第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法と、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法とで同様の部分については、説明を省略又は簡略化する。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、はじめに、炉管5内に配置されたロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを図4の矢印12の方向に一定速度で移動させ、かつ矢印の方向に雰囲気ガス13を導入する。ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの移動は、搬送手段14により行われる。
雰囲気ガス13としては、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法とで説明した雰囲気ガス13と同じものが用いられるため、説明を省略する。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、雰囲気ガス13が導入された炉管5内を一定速度で移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bに対し、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とを行う。これにより、本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、ロール・トゥ・ロール搬送基板15B表面へのグラフェンの連続製造が可能である。
(還元工程)
還元工程は、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを還元する工程である。還元工程は、移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bに対して行われる。還元工程は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法の還元工程と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(非気体炭素源供給工程)
非気体炭素源供給工程は、還元工程の後に行われ、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源35を供給する工程である。
本実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bは、通常、一定速度で移動する。このため、非気体炭素源供給工程では、炉管5内のロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面又はこの表面上の空間に、一定量の非気体炭素源35が供給されることが好ましい。一定量の非気体炭素源35が供給される場合、非気体炭素源35が気化して得られた気体炭素源45の炉管5内の濃度のばらつきが小さくなり、得られるグラフェンの品質が均一になるため好ましい。
非気体炭素源供給工程は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法の非気体炭素源供給工程と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(非気体炭素源加熱工程)
非気体炭素源加熱工程は、非気体炭素源供給工程の後に行われ、非気体炭素源35を加熱して気体炭素源45を生成する工程である。
非気体炭素源35が固体である場合、非気体炭素源加熱工程では、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの進行に伴って非気体炭素源35が気化することにより、非気体炭素源35が小さくなる。具体的には、非気体炭素源加熱工程では、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの進行に伴って、図4に示す非気体炭素源35A、35B、35Cのように非気体炭素源35が小さくなり、気体炭素源45が生成される。
非気体炭素源供給工程は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法の非気体炭素源供給工程と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
(基板加熱工程)
基板加熱工程は、非気体炭素源加熱工程の後に行われ、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを加熱してロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面にグラフェン70を成膜する工程である。具体的には、基板加熱工程は、気体炭素源45がロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面に吸着して分解・結合することにより、ロール・トゥ・ロール搬送基板15Bの表面でグラフェンを形成する工程である。
基板加熱工程は、ベルトコンベア10及び基板15Aに代えてロール・トゥ・ロール搬送基板15Bを用いる以外は、第1の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法の基板加熱工程と同様であるため、これ以上の説明を省略する。
第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、移動するロール・トゥ・ロール搬送基板15Bに対して、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程とのうちの2工程以上が同時に行われる。第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法では、還元工程と、非気体炭素源供給工程と、非気体炭素源加熱工程と、基板加熱工程のうちの全工程が同時に行われることが好ましい。
(第1及び第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置の効果)
第1及び第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造装置によれば、非気体炭素源を用いたグラフェンの連続製造が可能なグラフェンの連続製造装置を提供することができる。
(第1及び第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法の効果)
第1及び第2の実施形態に係るグラフェンの連続製造方法によれば、非気体炭素源を用いたグラフェンの連続製造が可能なグラフェンの連続製造方法を提供することができる。
以下、本実施形態を実施例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示すグラフェンの連続製造装置1Aに代えて、図2に示す簡易なグラフェンの簡易製造装置2を用いてグラフェンの成膜試験を行った。
(グラフェンの簡易製造装置)
図2は、実施例で用いたグラフェンの簡易製造装置を模式的に示す部分断面図である。グラフェンの簡易製造装置2は、炉管5と、炉管5に巻かれたリボンヒーター42と、炉管5を外から加熱する電気炉52と、を備える。また、炉管5内には、移動可能な石英ボート11が配置される。
炉管5としては、石英(GE214)からなり、外径30mm、内径26mm、長さ1000mmの炉管5を用いた。
グラフェンの簡易製造装置2の石英ボート11は、グラフェンの連続製造装置1Aのベルトコンベア10に相当する。
グラフェンの簡易製造装置2のリボンヒーター42は、グラフェンの連続製造装置1Aの炭素源加熱用ヒーター41に相当する。グラフェンの簡易製造装置2のリボンヒーター42が巻かれた炉管5内の空間であるリボンヒーター内空間44Aは、グラフェンの連続製造装置1Aの非気体炭素源加熱部内空間43に相当する。
グラフェンの簡易製造装置2の電気炉52は、グラフェンの連続製造装置1Aの還元用ヒーターからなる還元装置21又は基板加熱用ヒーター51に相当する。グラフェンの簡易製造装置2の電気炉52内が設けられた炉管5内の空間である電気炉内空間54Aは、グラフェンの連続製造装置1Aの還元部内空間23又は基板加熱部内空間53に相当する。
なお、グラフェンの簡易製造装置2の炉管5の両端には、雰囲気ガス13を導入するガス供給部と雰囲気ガス13を排出する排気部とがそれぞれ接続されており、炉管5の内部が外気と混合しないような構造になっている。
グラフェンの簡易製造装置2では、炉管5内に、非気体炭素源35を載置した石英ボート11Aと、基板15Aを載置した石英ボート11Bとを用いることにより、ベルトコンベア10を用いるグラフェンの連続製造装置1Aでの連続製造を再現した。
具体的には、石英ボート11Aをリボンヒーター内空間44Aに配置することにより非気体炭素源35を気化させ非気体炭素源加熱工程を再現した。また、石英ボート11Bを電気炉内空間54Aに配置することにより、基板15Aを加熱還元する還元工程と、基板15A表面にグラフェンを成膜する基板加熱工程とを再現した。還元工程は、石英ボート11A上の非気体炭素源35の気化前の工程である。基板加熱工程は、石英ボート11A上の非気体炭素源35の気化後の工程である。
(グラフェンの成膜試験)
<前処理>
基板15Aとして、銅箔(株式会社ニラコ製、厚さ30μm)を10mm角にカットしたものを用いた。基板15Aは、アセトン及びエタノールで5分ずつ超音波洗浄を行い、窒素ブローで乾燥させた。
<簡易製造装置内への石英ボートの設置>
基板15Aを載置した石英ボート11Bをグラフェンの簡易製造装置2の電気炉内空間54Aに配置した。一方、非気体炭素源35を載置した石英ボート11Aをグラフェンの簡易製造装置2のリボンヒーター内空間44Aに配置した。非気体炭素源35として、フルオレン0.5mgを用いた。
<還元工程>
炉管5の中をAr+H(2体積%)の混合ガスで置換した後、同ガスを69sccm(大気圧)で維持した。この状態で電気炉内空間54A内の温度を1000℃に昇温し1時間維持することで石英ボート11B上の基板15Aを還元した。
<非気体炭素源加熱工程>
還元工程の後、リボンヒーター42を用いてリボンヒーター内空間44Aを設定温度(25℃)まで昇温し、石英ボート11A上の非気体炭素源35(フルオレン)を50℃で10分間加熱した。これにより、フルオレンガス(気体炭素源45)の生成を試みた。
<基板加熱工程>
非気体炭素源加熱工程の後、電気炉52を用いて電気炉内空間54A内の温度を1000℃に昇温し10分間維持した。これにより、炉管5のフルオレンガスを用いて、石英ボート11B上の基板15Aの表面にグラフェン70を成膜することを試みた。基板加熱工程の終了後は、電気炉52による加熱を停止し、急冷を行った。
銅箔からなる基板15Aの表面には炭素膜が成膜されていた。
[実施例2〜4]
非気体炭素源加熱工程でのリボンヒーター42を用いたリボンヒーター内空間44Aの設定温度を50℃に代えて、25℃(実施例4)、80℃(実施例2)又は130℃(実施例3)とした以外は、実施例1と同様にしてグラフェンの成膜試験を行った。
実施例2及び3において、銅箔からなる基板15Aの表面には炭素膜が成膜されていた。
(評価)
図3は、ラマンシフトと散乱強度との関係を示すグラフである。図3に示されるように、非気体炭素源加熱工程でのリボンヒーター42の設定温度が50℃(実施例1)及び80℃(実施例2)の場合は、六員環由来のGバンド及び2Dバンドのピークが検出された。このため、実施例1及び実施例2では、基板15Aの表面にグラフェン70が成膜されていることが分かった。
一方、非気体炭素源加熱工程でのリボンヒーター42の設定温度が25℃(実施例4)の場合は、スペクトルピークが検出されなかった。このため、実施例4では、基板15Aの表面にグラフェン、アモルファスカーボン等の炭素膜が成膜されていないと考えられる。
また、非気体炭素源加熱工程でのリボンヒーター42の設定温度が130℃(実施例3)の場合は、D、Gバンドのブロードなピークが検出された。このため、実施例3では、基板15Aの表面に、グラフェン70でなくアモルファスカーボンが成膜されていると考えられる。
以上より、非気体炭素源加熱工程でのリボンヒーター42の設定温度の差異に基づく気体炭素源45(気化したフルオレン)の生成量の違いにより、基板15Aの表面に成膜される炭素膜の状態が大きく変わることが分かった。このため、グラフェンの成膜を安定させるためには、気体炭素源45(気化したフルオレン)の分圧を制御することが好ましいことが分かった。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1、1A、1B グラフェンの連続製造装置
2 グラフェンの簡易製造装置
5 炉管
6 石英管
10 ベルトコンベア
11 石英ボート
13 雰囲気ガス
14 搬送手段
15 基板
15A 板状の基板
15B ロール・トゥ・ロール搬送基板
20 還元部
21 還元装置
23 還元部内空間
30 非気体炭素源供給部
35 非気体炭素源
40 非気体炭素源加熱部
41 炭素源加熱用ヒーター
42 リボンヒーター
43 非気体炭素源加熱部内空間
44A リボンヒーター内空間
45 気体炭素源
50 基板加熱部
51 基板加熱用ヒーター
52 電気炉
53 基板加熱部内空間
54A 電気炉内空間
70 グラフェン

Claims (13)

  1. 載置された基板を移動させるベルトコンベアと、
    前記ベルトコンベア上に載置された基板を還元する還元部と、
    前記還元部の下流側に設けられ、前記基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給部と、
    前記非気体炭素源供給部の下流側に設けられ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱部と、
    前記非気体炭素源加熱部の下流側に設けられ、前記ベルトコンベア上に載置された基板を加熱して前記基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱部と、
    を備えるグラフェンの連続製造装置。
  2. 前記ベルトコンベア、前記還元部の還元部内空間、前記非気体炭素源加熱部の非気体炭素源加熱部内空間、及び前記基板加熱部の基板加熱部内空間は、炉管内に設けられ、
    前記非気体炭素源供給部は、前記炉管外から前記炉管内に非気体炭素源を供給する請求項1に記載のグラフェンの連続製造装置。
  3. ベルトコンベア上に載置された基板を還元する還元工程と、
    前記還元工程の後に行われ、前記基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給工程と、
    前記非気体炭素源供給工程の後に行われ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱工程と、
    前記非気体炭素源加熱工程の後に行われ、前記ベルトコンベア上に載置された基板を加熱して前記基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱工程と、
    を備え、
    上記工程の2工程以上が同時に行われるグラフェンの連続製造方法。
  4. 前記非気体炭素源が、フルオレン、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、テトラセン、トリフェニレン、クリセン、ピレン及びペンタセンからなる群より選択される1種以上の芳香族化合物;フラーレン、CNT及びダイヤモンドライクカーボンからなる群より選択される1種以上のナノカーボン;又は、スクロース、セルロース、PMMA、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル及びポリカーボネートからなる群より選択される1種以上の高分子化合物である請求項3に記載のグラフェンの連続製造方法。
  5. 前記非気体炭素源加熱工程の加熱温度が、30〜400℃である請求項3又は4に記載のグラフェンの連続製造方法。
  6. 前記基板の材質が、Cu、Ni、Co、Fe、Pt、Au、Al、Si、Cr、Mg、Mn、Mo、Rh、Si、Ta、Ti、W、U、V及びZrからなる群より選択される1種以上の元素、又は前記1種以上の元素を含む化合物からなる請求項3から5のいずれか一項に記載のグラフェンの連続製造方法。
  7. 前記基板加熱工程の加熱温度が、900〜1100℃である請求項3から6のいずれか一項に記載のグラフェンの連続製造方法。
  8. ロール・トゥ・ロール搬送基板をロール・トゥ・ロールで搬送する搬送手段と、
    前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を還元する還元部と、
    前記還元部の下流側に設けられ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給部と、
    前記非気体炭素源供給部の下流側に設けられ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱部と、
    前記非気体炭素源加熱部の下流側に設けられ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を加熱して前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱部と、
    を備えるグラフェンの連続製造装置。
  9. ロール・トゥ・ロールで搬送されるロール・トゥ・ロール搬送基板を還元する還元工程と、
    前記還元工程の後に行われ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面又はこの表面上の空間に非気体炭素源を供給する非気体炭素源供給工程と、
    前記非気体炭素源供給工程の後に行われ、前記非気体炭素源を加熱して気体炭素源を生成する非気体炭素源加熱工程と、
    前記非気体炭素源加熱工程の後に行われ、前記ロール・トゥ・ロール搬送基板を加熱して前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の表面にグラフェンを成膜する基板加熱工程と、
    を備え、
    上記工程の2工程以上が同時に行われるグラフェンの連続製造方法。
  10. 前記非気体炭素源が、フルオレン、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、テトラセン、トリフェニレン、クリセン、ピレン及びペンタセンからなる群より選択される1種以上の芳香族化合物;フラーレン、CNT及びダイヤモンドライクカーボンからなる群より選択される1種以上のナノカーボン;又は、スクロース、セルロース、PMMA、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル及びポリカーボネートからなる群より選択される1種以上の高分子化合物である請求項9に記載のグラフェンの連続製造方法。
  11. 前記非気体炭素源加熱工程の加熱温度が、30〜400℃である請求項9又は10に記載のグラフェンの連続製造方法。
  12. 前記ロール・トゥ・ロール搬送基板の材質が、Cu、Ni、Co、Fe、Pt、Au、Al、Si、Cr、Mg、Mn、Mo、Rh、Si、Ta、Ti、W、U、V及びZrからなる群より選択される1種以上の元素、又は前記1種以上の元素を含む化合物からなる請求項9から11のいずれか一項に記載のグラフェンの連続製造方法。
  13. 前記基板加熱工程の加熱温度が、900〜1100℃である請求項9から12のいずれか一項に記載のグラフェンの連続製造方法。
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