JP2021178715A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排出トレイに回転モーメントが発生する場合に、排出トレイと装置本体との摺動する部位における摩擦抵抗の上昇を抑え、排出トレイの操作性や耐久性を維持する記録装置を提供する。【解決手段】記録装置1は、媒体(用紙S)に記録を行う記録部24を備える装置本体(筐体200)と、装置本体内に収納される収納位置と、収納位置から排出方向D2に変位して排出される用紙Sを積載する積載位置とに移動可能な排出トレイ6と、排出方向D2に直交する幅方向の一方に設けられ、排出トレイ6を駆動する駆動部3と、排出トレイ6に設けられ、駆動部3と係合する係合部(ラック63)と、排出トレイ6と装置本体との摺動する部位に対向して設置される複数の摺動部材(第1ローラー711〜第4ローラー741)と、を備え、摺動部材は、排出トレイ6または装置本体の少なくとも一方に設けられる。【選択図】図8
Description
本発明は、記録装置に関する。
従来、特許文献1に示すように、記録装置の排出トレイにおいて、駆動伝達機構を駆動させることで、自動で、排出トレイが装置本体に収納される収納位置と、排出される記録媒体を積載するための積載位置とに移動させる構成が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置では、駆動伝達機構(駆動部)が排出トレイの幅方向の片側に設けられており、排出トレイを収納位置と積載位置とに移動させる際には、排出トレイに回転モーメントが発生する。これにより、排出トレイと装置本体との摺動する部位における摩擦抵抗が上昇し、排出トレイの操作性や耐久性が低下するという課題があった。
記録装置は、媒体に記録を行う記録部を備える装置本体と、前記装置本体内に収納される収納位置と、前記収納位置から前記媒体の排出方向に変位して排出される前記媒体を積載する積載位置とに移動可能な排出トレイと、前記排出トレイの前記排出方向に直交する幅方向の一方に設けられ、前記排出トレイを駆動する駆動部と、前記排出トレイに設けられ、前記駆動部と係合する係合部と、前記排出トレイと前記装置本体との摺動する部位に対向して設置される複数の摺動部材と、を備え、前記摺動部材は、前記排出トレイまたは前記装置本体の少なくとも一方に設けられる。
1.第1実施形態
本実施形態に係る記録装置について説明する。記録装置の一例として、本実施形態では、インクジェット式の記録装置(以下、記録装置1と言う)を例に挙げる。
図1は、本実施形態に係る記録装置1を示す斜視図である。図2は、記録装置1の概構成を示す断面図である。
本実施形態に係る記録装置について説明する。記録装置の一例として、本実施形態では、インクジェット式の記録装置(以下、記録装置1と言う)を例に挙げる。
図1は、本実施形態に係る記録装置1を示す斜視図である。図2は、記録装置1の概構成を示す断面図である。
図1、図2を含め、以降の各図においては、XYZ座標系を用いている。X方向は、記録が行われる媒体としての用紙Sの幅方向であり、記録ヘッド25の走査方向となる。Y方向は、記録装置1の奥行き方向であり用紙Sの長さ方向となる。Z方向は、重力方向であり、記録装置1の高さ方向となる。
また、記録装置1の正面側または前面側を+Y方向とし、記録装置1の後側または背面側を−Y方向とする。また、記録装置1を正面側から見た場合、記録装置1の左側または左方向を+X方向、記録装置1の右側または右方向を−X方向とする。また、記録装置1の上側(上方、上部、上面等を含む)を+Z方向、記録装置1の下側(下方、下部、下面等を含む)を−Z方向とする。
図1、図2を参照して、記録装置1の概要を説明する。
図1に示すように、本実施形態の記録装置1は、記録ユニット20と、記録ユニット20の上部に配置されたスキャナーユニット10とを備え、いわゆる複合機として構成されている。
図1に示すように、本実施形態の記録装置1は、記録ユニット20と、記録ユニット20の上部に配置されたスキャナーユニット10とを備え、いわゆる複合機として構成されている。
スキャナーユニット10は、第1読取装置11と、第1読取装置11の上部に配置された第2読取装置12とを備えている。第1読取装置11は、フラットベッドタイプのスキャナーであり、コンタクトイメージセンサー(図示省略)を有している。ユーザーは、第2読取装置12を第1読取装置11に対して開いた状態とすることで、第1読取装置11の上面となる原稿載置面(図示省略)を露出させる。次に、読み取らせる原稿を第1読取装置11の露出した原稿載置面に載置して第2読取装置12を閉じ、操作部4から所定のスイッチ操作を行う。これにより、第1読取装置11は、原稿載置面に載置された原稿に描かれた文字や記号、図画などを画像として読み取り、画像データとして変換することができる。
第2読取装置12は、原稿供給ユニット121を有している。原稿供給ユニット121は、原稿載置トレイ122に載置された原稿を第2読取装置12内に供給する。第2読取装置12は、ADF(Auto Document Feeder)を構成し、供給された原稿を画像として読み取り、読み取った原稿を原稿排紙トレイ123に排出する。
記録装置1の前面側には、記録装置1を操作するための操作部4が設けられる。操作部4は、X方向に沿った方向に横長のパネルであり、記録装置1をオン又はオフする際に操作される電源ボタン41や、各種の操作情報を入力する際に操作される操作ボタン42や、操作状態などを表示可能な表示パネル43が設けられる。表示パネル43は、例えば液晶パネルである。
図2に示すように、記録ユニット20は、二点鎖線で示す搬送経路17が設定され、搬送方向D1に用紙Sが搬送される。記録ユニット20は、内部に、用紙カセット21、給送部22、搬送部23、記録部24、排出部5、制御部16などを備えて構成されている。
記録装置1の下部には、用紙カセット21が着脱可能に設置される。用紙カセット21は、用紙Sを積層状態で収容可能な収容部である。用紙カセット21は、本実施形態では、A4サイズの用紙Sを収容する用紙カセット211と、A3サイズの用紙Sを収容する用紙カセット212とが設けられている。
給送部22は、用紙カセット21に収容された用紙Sを搬送部23に給送する。給送部22は、用紙カセット21に積層状態で収容された用紙Sのうち、最上位の用紙Sを送り出すピックアップローラー27と、ピックアップローラー27により送り出された用紙Sを1枚ずつ分離する分離ローラー対28とを備えている。更に、給送部22は、ピックアップローラー27を回転駆動するための給送モーター(図示省略)を備えている。記録(印刷)に使用する用紙Sが積層される用紙カセット211,212に対応するそれぞれのピックアップローラー27、分離ローラー対28が駆動することにより、記録に使用する用紙Sが搬送部23に給送される。
搬送部23は、給送された用紙Sを記録部24に搬送する。搬送部23は、搬送モーター(図示省略)の駆動に伴って回転する搬送ローラー対29を備え、搬送経路17に沿って用紙Sを搬送する。また、搬送経路17に沿って、記録部24に相対する位置には、プラテン15が設けられている。用紙Sは、プラテン15の支持面(上面)に吸着された状態で搬送される。
記録部24は、液体としてのインクを用紙Sに向けて吐出する記録ヘッド25、記録ヘッド25を搭載して用紙Sの搬送方向D1(+Y方向)と交差する幅方向(X方向)に移動可能に構成されるキャリッジ26、記録ヘッド25にインクを供給するインクカートリッジ(図示省略)などを備えている。記録ヘッド25は、搬送経路17を挟んでプラテン15と対向する位置に設けられる。
記録部24は、プラテン15に支持されて搬送される用紙Sに対して、記録データ(印刷データ)に基づいてインクを吐出することにより、インクを付着させて記録データに基づく画像を形成することにより記録(印刷)を行う。記録データとは、用紙Sに記録するテキストデータやイメージデータなどの画像データに基づき生成された、記録装置1に記録を実行させるためのデータである。なお、記録が行われた用紙Sは、搬送部23によって搬送され、記録ヘッド25の搬送方向D1下流側に設けられた排出部5に送られる。
排出部5は、記録が終了した用紙Sを、排出ローラー対51によって、排出口52から排出方向D2に沿って排出トレイ6に排出する。なお、用紙Sを連続して記録および排出する場合には、排出された用紙Sは、前回に排出された用紙Sの上に順次積み重ねられて積層される。
本実施形態の排出トレイ6は、図1に示すように、装置本体となる筐体200の内部に収納される収納位置と、図2に示すように、収納位置から用紙Sの排出方向D2に変位して、排出される用紙Sを積載する積載位置とに移動可能である。なお、排出トレイ6は、駆動部3の駆動により、収納位置と積載位置とに移動可能となる。駆動部3は、制御部16により制御される。
制御部16は、給送部22、搬送部23、記録部24、排出部5、駆動部3などの駆動制御を行う。制御部16は、スキャナーユニット10に備わるスキャナー制御部(図示省略)とも連携して記録装置1として統括制御を行う。
本実施形態では、制御部16は、排出トレイ6を収納位置と積載位置とに自動で移動させる自動モードと、ユーザーが収納位置と積載位置とに手動で移動させる手動モードと、に切り替える機能を備えている。なお、手動モードにおける積載位置とは、ユーザーが所望する位置に排出トレイ6を伸長した位置が積載位置となる。また、ユーザーが、操作部4の表示パネル43により指示入力することで、自動モードと手動モードとを切り替えることが可能となる。
図3は、排出トレイ6の収納位置における駆動部3の状態を示す斜視図である。図4は、排出トレイ6が積載位置に移動した状態を示す斜視図である。
自動モードでは、制御部16の指示により駆動部3が動作する。駆動部3の動作により排出トレイ6の側面に形成されるラック63に動力が伝達される。ラック63に動力が伝達されることにより、排出トレイ6は積載位置や収納位置に移動する。
自動モードでは、制御部16の指示により駆動部3が動作する。駆動部3の動作により排出トレイ6の側面に形成されるラック63に動力が伝達される。ラック63に動力が伝達されることにより、排出トレイ6は積載位置や収納位置に移動する。
本実施形態の排出トレイ6は、図3、図4に示すように、第1排出トレイ61と第2排出トレイ62との2つで構成されている。自動モードでは、A4サイズとA3サイズとの2つの用紙サイズに対応させて、第1排出トレイ61と第2排出トレイ62とを移動(伸長)させる。なお、収納位置での排出トレイ6は、図3に示すように、上段に第2排出トレイ62が位置し、下段に第1排出トレイ61が位置する重なった状態で収納される。
本実施形態では、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させる場合、自動モードでは、最初に第1排出トレイ61を排出方向D2に移動させ、第1排出トレイ61が最大に移動した後に、第2排出トレイ62を移動させる。従って、排出トレイ6が積載位置に移動した場合、図2に示すように、第1排出トレイ61は、第2排出トレイ62に対し、排出方向D2で下流側に位置する。
排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させる場合、手動モードでは、ユーザーは、最初に第1排出トレイ61の外側の先端部を把持して排出方向D2に引き出すことで、第1排出トレイ61を筐体200から引き出す(移動させる)。なお、第1排出トレイ61が最大に引き出された場合、引き出しを継続することで、互いに形成される係合部(図示省略)が係合することにより、第1排出トレイ61に連動して第2排出トレイ62が引き出される。手動モードでは、ユーザーの所望する積載位置に排出トレイ6を引き出して調整することができる。
また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させる場合、自動モードでは、最初に第2排出トレイ62が排出方向D2とは反対方向に移動され、第2排出トレイ62が収納位置に移動した後に、第1排出トレイ61が収納位置に移動される。
また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させる場合、手動モードでは、ユーザーは、第1排出トレイ61を把持して、排出方向D2とは反対方向に押し込む(移動させる)ことで行う。なお、第1排出トレイ61が最大に押し込まれた場合、押し込みを継続することで、第1排出トレイ61に形成される当て部(図示省略)に第2排出トレイ62が当接することにより、第1排出トレイ61と第2排出トレイ62とが押し込まれる。
図3、図4に示すように、駆動部3は、ユニットケース31をベースとして、所定の位置に各歯車や駆動モーター等が固定されて組立てられることにより構成されて機能する。排出トレイ6の右側の側面にはラック63が形成されている。ラック63は、第1排出トレイ61の右側面613に略全面にわたって、第1ラック631が形成される。また、ラック63は、第2排出トレイ62の右側面623に略全面にわたって、第2ラック632が形成される。第1ラック631、第2ラック632は、共に、刃先を右方向に向けて形成されている。また、第1ラック631、第2ラック632は、共に、刃のピッチが同様に形成されている。
ラック63に関して、第1ラック631の前面側から複数個目の歯に対応させて第2ラック632の前面側の最初の歯が形成される。第2ラック632において、最初の歯の前面側には、溝部625が形成されている。
図3に示すように、駆動部3は、排出トレイ6の右側で筐体200の前面側に設置されている。また、駆動部3において、駆動モーターの駆動により各歯車が駆動し、最終となるピニオンとして構成される歯車32が、排出トレイ6のラック63と噛合されている。具体的には、歯車32は、歯車A321と歯車B322とが同心で、上下方向に重なり、双方ともピッチや径が同様に構成されている。下側となる歯車A321は、第1ラック631と噛合し、上側となる歯車B322は、第2ラック632と噛合する。
なお、排出トレイ6が収納位置の場合、歯車A321は、第1ラック631と噛合するが、歯車B322は、第2ラック632の前側となる溝部625に歯先が位置するため、第2ラック632とは噛合していない。
この状態で、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させる場合、制御部16は、駆動モーターに対して、本実施形態では時計回り方向の回転を行わせる指示を行う。制御部16の指示により、駆動モーターが駆動を開始し、その動力が最終的に歯車32に伝達されて、歯車32が反時計回り方向に回転する場合、歯車A321が第1ラック631と噛合しているため、第1ラック631を形成する第1排出トレイ61が排出方向D2に移動を開始する。
図4に示すように、第1ラック631の排出方向D2と反対側となる後側には、溝部615が形成されている。歯車A321と噛合する第1ラック631が排出方向D2に最大に移動した状態において、溝部615の手前の複数個の第1ラック631と、溝部625の後側に形成される第2ラック632とが平面視で重なる状態となる。
この構成により、歯車A321と噛合する第1ラック631が排出方向D2に最大に移動した場合、歯車B322と第2ラック632とが噛合する状態となる。第2ラック632が歯車B322と噛合することで、第2ラック632を形成する第2排出トレイ62が排出方向D2に移動を開始する。また、同時に、歯車A321が溝部615に位置することで、第1ラック631には動力は伝達されない。
従って、第1排出トレイ61は、第2排出トレイ62に対して、排出方向D2に最大に移動した状態を保持しつつ、第2排出トレイ62は、排出方向D2に移動する。なお、第2排出トレイ62が排出方向D2への移動を行う際、印刷する用紙Sのサイズ(A4サイズ、A3サイズ)に合わせて、第2排出トレイ62の移動量が設定されている。
次に、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させる場合、制御部16は、駆動モーターに対して、積載位置に移動させた場合の回転方向とは反対方向(本実施形態では反時計回り方向)となる回転を行わせる指示を行う。駆動モーターが駆動を開始した場合、その動力が最終的に歯車32に伝達されて、歯車32が時計回り方向に回転する。歯車B322が第2ラック632と噛合しているため、第2ラック632を形成する第2排出トレイ62が排出方向D2とは反対方向に移動を開始する。その後は、上述した動作とは逆の動作を行うことにより、排出トレイ6は収納位置に移動する。
ここで、ユーザーが手動により排出トレイ6を排出方向D2や、排出方向D2とは反対方向に伸縮させた場合、その伸縮の動作に従動して、排出トレイ6のラック63に噛合する歯車32は回転する。しかし、駆動部3は、遊星歯車(図示省略)を有しており、歯車32の回転が伝達された他の歯車は遊星歯車により非噛合状態となり、動力がそれ以降の歯車には伝達されない。そのため、駆動部3での歯車の破損や、駆動モーターの逆起電力の発生などの不具合を防止することができ、手動による排出トレイ6の移動を行うことができる。
上述した図3、図4は、駆動部3を図示すると共に、本発明となる摺動部70を図示している。詳細には、図3は、摺動部70を構成する第1摺動部71と第3摺動部73とを図示し、図4は、摺動部70を構成する第1摺動部71と第3摺動部73と第4摺動部74とを図示している。また、図3は、排出トレイ6が収納位置に位置する状態を示し、図4は、排出トレイ6が積載位置に位置する状態を示している。なお、図3、図4において、第3摺動部73は、説明の便宜上、第3ローラー731のみを図示している。
図5は、排出トレイ6と左側壁部8とを示す斜視図である。図5は、排出トレイ6が収納位置に位置する状態を示している。また、左側壁部8は、排出トレイ6を収納位置と積載位置とに案内する。図6は、左側壁部8を示す斜視図である。なお、図6は、左側壁部8に構成される案内部80と、案内部80に設置される第2摺動部72とを主に示している。
図7は、右側壁部9を示す斜視図である。なお、図7は、右側壁部9に構成される案内部90と、案内部90に設置される第3摺動部73とを主に示している。また、図7に示す右側壁部9は、図5に示す左側壁部8と略同様に構成され、排出トレイ6を収納位置と積載位置とに案内する部材である。そして、右側壁部9は、図5に示す左側壁部8に対して排出トレイ6の中心線Aを対称に右側に設置され、排出トレイ6を案内部90に挟み込んで排出トレイ6の移動を案内する。
図8は、摺動部70を構成する第2摺動部72を示す断面図である。なお、図8は、第2摺動部72と同様に構成される第3摺動部73の構成(但し符号の付記なし)も示している。図9は、摺動部70を構成する第4摺動部74を示す断面図である。なお、図9は、第4摺動部74と同様に構成される第1摺動部71の構成(但し符号の付記なし)も示している。また、図8、図9では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図3〜図9を参照して、摺動部70の構成及び動作について説明する。
図3〜図9を参照して、摺動部70の構成及び動作について説明する。
排出トレイ6は、図5〜図7に示すように、左側(+X方向)を左側壁部8に、また、右側(−X方向)を右側壁部9に案内されて、排出方向D2及び排出方向D2と反対方向、言い換えると、+Y方向、−Y方向に移動可能(伸縮可能)となっている。詳細には、排出トレイ6の左側の側面となる左側面612,622(図8、図9)が、左側壁部8の案内部80に案内される。そして、排出トレイ6の右側の側面となる右側面613,623(図5)が、右側壁部9の案内部90に案内される。
図6、図7に示すように、案内部80,90は、XY平面(水平面)に対して角度θだけ上方向に傾いている。従って、排出トレイ6は、水平方向(Y方向)に伸縮するのではなく、正確には角度θだけ上方向に傾いた方向に伸縮する。
左側壁部8の案内部80は、図6、図8、図9に示すように、下突出部81、上突出部82、第1左壁面83、第2左壁面84等で構成されている。下突出部81、上突出部82は、右方向に突出する部分であり、下突出部81と上突出部82とに挟まれて、第1左壁面83と、その上方に、第2左壁面84が構成されている。第1左壁面83、第2左壁面84は、YZ平面に平行な面となる。
右側壁部9の案内部90も左側壁部8の案内部80と略同様に構成されている。詳細には、右側壁部9の案内部90は、図7に示すように、下突出部91、上突出部92、第1右壁面93、第2右壁面94等で構成されている。下突出部91、上突出部92は、左方向に突出する部分であり、下突出部91と上突出部92とに挟まれて、第1右壁面93と、その上方に、第2右壁面94が構成されている。第1右壁面93、第2右壁面94は、YZ平面に平行な面となる。なお、案内部90は、上述した駆動部3を固定し、駆動部3の歯車32を第1右壁面93から内部(+X方向)に露出する駆動部用開口98が形成されている。
摺動部70は、排出トレイ6を伸縮する際、言い換えると、排出トレイ6を収納位置と積載位置とに移動させる際に、移動による摩擦抵抗を低下させる機能を有している。摺動部70は、本実施形態では、第1摺動部71、第2摺動部72、第3摺動部73、第4摺動部74の4つの摺動部を備えている。
第1摺動部71は、図3〜図6に示すように、排出方向D2の上流側であって、第2排出トレイ62の幅方向(X方向)における一方側(本実施形態では右側)に設けられる。
第2摺動部72は、第1摺動部71よりも排出方向D2の下流側であって、幅方向(X方向)における他方側(本実施形態では左側)に設けられる。
第2摺動部72は、第1摺動部71よりも排出方向D2の下流側であって、幅方向(X方向)における他方側(本実施形態では左側)に設けられる。
また、第3摺動部73は、第1摺動部71よりも排出方向D2の下流側であって、幅方向(X方向)における一方側(右側)に設けられる。第4摺動部74は、第2摺動部72よりも排出方向D2の上流側であって、幅方向(X方向)における他方側(左側)に設けられる。
排出方向D2の上流側に設けられる第1摺動部71、第4摺動部74は、第2排出トレイ62に設けられる。排出方向D2の下流側に設けられる第2摺動部72、第3摺動部73は、装置本体に設けられる。なお、ここで言う装置本体とは、装置本体を構成する左側壁部8と右側壁部9とに対応する。
本実施形態では、第1摺動部71は、第2排出トレイ62の後側(−Y方向)で右側の側面(右側面623)に構成される。言い換えると、第1摺動部71は、装置本体の摺動する部位(第2右壁面94)に対応して設置される。第4摺動部74は、第2排出トレイ62の後側(−Y方向)で左側の側面(左側面622)に設置される。言い換えると、第4摺動部74は、装置本体の摺動する部位(第2左壁面84)に対応して設置される。
第2摺動部72は、図6に示すように、左側壁部8の前側(+Y方向)で第1左壁面83に構成される。言い換えると、第2摺動部72は、排出トレイ6の摺動する部位(左側面612,622)に対応して設置される。第3摺動部73は、図7に示すように、右側壁部9の前側(+Y方向)で第1右壁面93に構成される。言い換えると、第3摺動部73は、排出トレイ6の摺動する部位(右側面613,623)に対応して設置される。なお、第3摺動部73は、駆動部用開口98の前側に設置される。
第2摺動部72と第3摺動部73とは、設置位置での左右の違いはあるが、基本的な構成は同様となるため、第2摺動部72の構成を取り上げて説明する。
図8に示すように、第2摺動部72は、摺動部材となる第2ローラー721と、第2ローラー721を回動可能に軸支する第2ローラー受部材722と、第2ローラー受部材722を固定する固定板723と、固定板723を固定用ダボ85にネジ固定するネジ724とで構成される。
図8に示すように、第2摺動部72は、摺動部材となる第2ローラー721と、第2ローラー721を回動可能に軸支する第2ローラー受部材722と、第2ローラー受部材722を固定する固定板723と、固定板723を固定用ダボ85にネジ固定するネジ724とで構成される。
第2ローラー721は、円柱形状に構成され、ローラー軸7211とローラー本体7212等を備えている。なお、第2ローラー721は、ローラー本体7212の外周面7213が排出トレイ6の左側面612,622に当接して摺動することで、回転する。
第2ローラー721は、耐磨耗性に優れ自己潤滑性があり、剛性や靭性といった機械的特性にも優れるポリアセタール(POM)樹脂等の、いわゆるエンジニアリング・プラスチックで構成されている。なお、本実施形態での摺動部材として説明する以降の各ローラーは、同様に、ポリアセタール(POM)樹脂で構成されている。なお、ポリアセタール樹脂以外の同様の特性を有するエンジニアリング・プラスチックを用いてもよい。
第2ローラー受部材722は、金属の板部材を折り曲げ加工など行い、上下方向に軸孔7221を有して、第2ローラー721のローラー軸7211を挿通して回動可能に軸支する。なお、第2ローラー721は、第2ローラー受部材722に軸支された場合、第2ローラー受部材722の開口される側(−X方向)に、ローラー本体7212の外周面7213が露出する状態となる。
左側壁部8の左側の面には、固定板723を固定する固定用ダボ85が上下方向に構成されている。固定用ダボ85には、ねじ固定するための固定用孔851が形成されている。固定板723は、第2ローラー受部材722を固定すると共に、固定用ダボ85の固定用孔851に対応して、第2ローラー受部材722を挟むように、上下方向にネジ孔7231が形成されている。固定板723のネジ孔7231にネジ724を挿通し、固定用孔851をねじ切って固定することで、固定板723が固定用ダボ85に固定される。
第3摺動部73の構成は、第2摺動部72と同様となるため、詳細な説明は省略する。なお、図7では、第3摺動部73の摺動部材となる円柱形状の第3ローラー731と、第3ローラー731を回動可能に軸支する第3ローラー受部材732とを示している。また、図7では、第3ローラー731のローラー本体7312、外周面7313を示している。また、第3ローラー731は、ローラー本体7312の外周面7313が、図3〜図5に示すように、排出トレイ6の右側面613,623に当接して摺動することで、回転する。
第1摺動部71と第4摺動部74とは、設置位置での左右の違いはあるが、基本的な構成は同様となるため、第4摺動部74の構成を取り上げて説明する。
図9に示すように、第4摺動部74は、第2排出トレイ62に構成されている。第4摺動部74は、摺動部材となる第4ローラー741と、第4ローラー741を回動可能に軸支する第4ローラー受部材742と、第4ローラー受部材742を固定し、第2排出トレイ62の載置面62aから上方向に突出して形成されるカバー745とで構成される。
図9に示すように、第4摺動部74は、第2排出トレイ62に構成されている。第4摺動部74は、摺動部材となる第4ローラー741と、第4ローラー741を回動可能に軸支する第4ローラー受部材742と、第4ローラー受部材742を固定し、第2排出トレイ62の載置面62aから上方向に突出して形成されるカバー745とで構成される。
第4ローラー741は、円柱形状に構成され、ローラー軸7411とローラー本体7412等を備えている。なお、第4ローラー741は、ローラー本体7412の外周面7413が、左側壁部8(案内部80)の第2左壁面84に当接して摺動することで、回転する。
第4ローラー受部材742は、金属の板部材を折り曲げ加工など行い、上下方向に軸孔7421を有して、第4ローラー741のローラー軸7411を挿通して回動可能に軸支する。なお、第4ローラー741は、第4ローラー受部材742に軸支された場合、第4ローラー受部材742の開口される側(+X方向)に、ローラー本体7412の外周面7413が露出する状態となる。
第1摺動部71の構成は、第4摺動部74と同様となる。なお、第1摺動部71は、図3に示すように、摺動部材となる第1ローラー711と、第1ローラー711を回動可能に軸支する第1ローラー受部材712と、第1ローラー受部材712を固定し、第2排出トレイ62の載置面62aから上方向に突出して形成されるカバー715とで構成される。
第1ローラー711は、円柱形状に構成され、ローラー軸(図示省略)とローラー本体7112等を備えている。なお、第1ローラー711は、ローラー本体7112の外周面7113が、右側壁部9(案内部90)の第2右壁面94に当接して摺動することで、回転する。
第1ローラー受部材712は、金属の板部材を折り曲げ加工など行い、上下方向に軸孔(図示省略)を有して、第1ローラー711のローラー軸を挿通して回動可能に軸支する。なお、第1ローラー711は、第1ローラー受部材712に軸支された場合、第1ローラー受部材712の開口される側(−X方向)に、ローラー本体7112の外周面7113が露出する状態となる。
ここで、本実施形態のように、駆動部3が、装置本体の前側で、排出トレイ6に対して幅方向の片側となる右側面613側に設置され、例えば、本実施形態の摺動部70が設置されていない場合、駆動部3を駆動した場合には、排出トレイ6に回転モーメントが発生する。
詳細には、例えば、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させるように駆動部3を駆動した場合、排出トレイ6を上方から見たとき、排出トレイ6には反時計回り方向のモーメントが発生する。詳細には、排出トレイ6は、後側の左側面(例えば左側面612,622)を第2左壁面84に当接させる。併せて、排出トレイ6の前側の右側面(例えば右側面613,623)が駆動部3の歯車32を押圧するように当接する。
また、例えば、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させるように駆動部3を駆動した場合、排出トレイ6を上方から見たとき、排出トレイ6には時計回り方向のモーメントが発生する。詳細には、排出トレイ6は、後側の右側面(例えば右側面613,623)を第2右壁面94に当接させる。併せて、排出トレイ6の前側の左側面(例えば左側面612,622)を第2左壁面84に当接させる。そして、排出トレイ6は、右側面613,623の後側を第2右壁面94に当接させながら、また、左側面612,622の前側を第2左壁面84に当接させながら、移動(摺動)する。
このように回転モーメントを有した状態で排出トレイ6が収納位置と積載位置とを移動する場合、左側面612,622と第2左壁面84、及び、右側面613,623と第2右壁面94の摺動する部位では、摩擦抵抗が上昇する。このことが、排出トレイ6の操作性や耐久性を低下させる要因となる。
これに対して、本実施形態では、摺動部70(第1摺動部71、第2摺動部72、第3摺動部73、第4摺動部74)を備えている。駆動部3を駆動させて、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させる場合、反時計回り方向の回転モーメントが排出トレイ6に作用した場合でも、第4摺動部74の第4ローラー741が第2左壁面84に当接しながら回転する。また、第3摺動部73の第3ローラー731が排出トレイ6の右側面613,623に当接しながら回転する。併せて、第1摺動部71の第1ローラー711が第2右壁面94に当接して回転する。また、第2摺動部72の第2ローラー721が排出トレイ6の左側面612,622に当接して回転する。
また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させる場合、時計回り方向の回転モーメントが排出トレイ6に作用した場合でも、第1摺動部71の第1ローラー711が第2右壁面94に当接しながら回転する。また、第2摺動部72の第2ローラー721が排出トレイ6の左側面612,622に当接しながら回転する。併せて、第4摺動部74の第4ローラー741が第2左壁面84に当接して回転する。また、第3摺動部73の第3ローラー731が排出トレイ6の右側面613,623に当接して回転する。
以上のように、排出トレイ6を移動させる場合、発生する回転モーメントに対応して、排出トレイ6に対して対角状に摺動部70を設置することで、摩擦抵抗を低減させている。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の記録装置1は、装置本体としての筐体200と、収納位置と積載位置とに移動可能な排出トレイ6と、排出トレイ6の排出方向D2に直交する幅方向の一方(本実施形態では、右側面613,623側)に設けられて排出トレイ6を駆動する駆動部3を備えている。また、記録装置1は、排出トレイ6の右側面613,623に設けられて駆動部3と係合する係合部としてのラック63と、排出トレイ6と装置本体との摺動する部位に設置される複数の摺動部材を備えている。具体的には、装置本体の摺動する部位となる第2右壁面94に対向して、摺動部材となる第1ローラー711が設置される。排出トレイ6の摺動する部位となる左側面612,622に対向して、摺動部材となる第2ローラー721が設置される。排出トレイ6の摺動する部位となる右側面613,623に対向して、摺動部材となる第3ローラー731が設置される。装置本体の摺動する部位となる第2左壁面84に対向して、摺動部材となる第4ローラー741が設置される。
この構成により、例えば、排出方向D2に直交する幅方向の一方に駆動部3と係合部を備えて、排出トレイ6を装置本体に対して移動させる動作を行った場合、排出トレイ6に回転モーメントが発生し、排出トレイ6と装置本体との間の摩擦抵抗が上昇する。しかし、本構成によれば、排出トレイ6と装置本体との摺動する部位に対向して複数の摺動部材が設置されることにより、排出トレイ6と装置本体との間の摩擦抵抗を低減させることができ、摺動性を向上させることができる。従って、排出トレイ6の操作性や耐久性の低下を防止することができる。
この構成により、例えば、排出方向D2に直交する幅方向の一方に駆動部3と係合部を備えて、排出トレイ6を装置本体に対して移動させる動作を行った場合、排出トレイ6に回転モーメントが発生し、排出トレイ6と装置本体との間の摩擦抵抗が上昇する。しかし、本構成によれば、排出トレイ6と装置本体との摺動する部位に対向して複数の摺動部材が設置されることにより、排出トレイ6と装置本体との間の摩擦抵抗を低減させることができ、摺動性を向上させることができる。従って、排出トレイ6の操作性や耐久性の低下を防止することができる。
本実施形態の記録装置1は、排出方向D2の上流側で、幅方向における一方側(本実施形態では右方向)に設けられる第1の摺動部材としての第1ローラー711を有する。また、記録装置1は、第1ローラー711よりも排出方向D2の下流側で、幅方向における他方側(本実施形態では左方向)に設けられる第2の摺動部材としての第2ローラー721を有する。
この構成により、第1ローラー711と第2ローラー721とを、幅方向及び排出方向D2において対角状に設けることにより、駆動部3と係合部(ラック63)との動作で、排出トレイ6が回転モーメントを受ける場合であっても、摩擦抵抗を低減させることができる。
この構成により、第1ローラー711と第2ローラー721とを、幅方向及び排出方向D2において対角状に設けることにより、駆動部3と係合部(ラック63)との動作で、排出トレイ6が回転モーメントを受ける場合であっても、摩擦抵抗を低減させることができる。
本実施形態の記録装置1は、第1ローラー711よりも排出方向D2の下流側で、幅方向における一方側(本実施形態では右方向)に設けられる第3の摺動部材としての第3ローラー731を有する。また、記録装置1は、第2ローラー721よりも排出方向D2の上流側で、幅方向における他方側(本実施形態では左方向)に設けられる第4の摺動部材としての第4ローラー741を有する。幅方向の一方側(本実施形態では右方向)において、排出方向D2の上流側、下流側に第1ローラー711、第3ローラー731を設け、幅方向の他方側(本実施形態では左方向)において、排出方向D2の上流側、下流側に第4ローラー741、第2ローラー721を設けることにより、幅方向及び排出方向D2において対角状及び逆方向で対角状に設けることになる。
この構成により、駆動部3と係合部(ラック63)との動作で、排出トレイ6が回転モーメントを受ける場合であっても、回転モーメントの方向に関係なく摩擦抵抗を低減させることができる。従って、排出トレイ6の収納位置と積載位置とのいずれの方向への移動においても摩擦抵抗を低減させることができる。
この構成により、駆動部3と係合部(ラック63)との動作で、排出トレイ6が回転モーメントを受ける場合であっても、回転モーメントの方向に関係なく摩擦抵抗を低減させることができる。従って、排出トレイ6の収納位置と積載位置とのいずれの方向への移動においても摩擦抵抗を低減させることができる。
本実施形態の記録装置1において、排出方向D2の上流側に設けられる摺動部材としての第1ローラー711と第4ローラー741とは、排出トレイ6に設けられる。そして、排出方向D2の下流側に設けられる摺動部材としての第2ローラー721と第3ローラー731とは、装置本体(第1左壁面83、第1右壁面93)に設けられる。
この構成により、排出トレイ6が移動する際に、摺動部材の露出を防止することができる。そのため、摺動部材が外部からの予期せぬ力により変形することなどを防止することができるため、摺動部材の品質を維持することができる。
この構成により、排出トレイ6が移動する際に、摺動部材の露出を防止することができる。そのため、摺動部材が外部からの予期せぬ力により変形することなどを防止することができるため、摺動部材の品質を維持することができる。
また、上記構成によって、排出トレイ6と装置本体との間の摩擦抵抗を低減させることができる。
排出トレイ6と装置本体において、排出トレイ6を移動させる際の回転モーメントによって最も摩擦抵抗が高くなる箇所は、排出トレイ6と装置本体が接触する位置における上流端と下流端である。
排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における上流端は、排出トレイ6の移動によって変化する。一方で、排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における下流端は排出トレイ6の移動によって変化せず、一定の位置である。
そのため、排出トレイ6の上流側に第1ローラー711と第4ローラー741を設けることによって、排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における上流端が変化した場合においても、回転モーメントが最もかかる位置における摩擦抵抗を常時低減することができる。
また、装置本体(第1左壁面83、第1右壁面93)の下流側に第2ローラー721と第3ローラー731を設けることによって、排出トレイ6の位置によらず回転モーメントが最もかかる位置における摩擦抵抗を常時低減することができる。
排出トレイ6と装置本体において、排出トレイ6を移動させる際の回転モーメントによって最も摩擦抵抗が高くなる箇所は、排出トレイ6と装置本体が接触する位置における上流端と下流端である。
排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における上流端は、排出トレイ6の移動によって変化する。一方で、排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における下流端は排出トレイ6の移動によって変化せず、一定の位置である。
そのため、排出トレイ6の上流側に第1ローラー711と第4ローラー741を設けることによって、排出トレイ6と装置本体とが接触する位置における上流端が変化した場合においても、回転モーメントが最もかかる位置における摩擦抵抗を常時低減することができる。
また、装置本体(第1左壁面83、第1右壁面93)の下流側に第2ローラー721と第3ローラー731を設けることによって、排出トレイ6の位置によらず回転モーメントが最もかかる位置における摩擦抵抗を常時低減することができる。
本実施形態の記録装置1において、摺動部材としての第1ローラー711、第2ローラー721、第3ローラー731、第4ローラー741は、円柱状のローラーで構成されている。これにより、摺動部材が摺動する場合にも、回転を行うことで摺動するため、摺動による摩擦抵抗を効率的に低減することができる。
2.第2実施形態
図10は、第2実施形態に係る記録装置1Aの第2摺動部72Aの構成を示す断面図である。なお、図10は、第2摺動部72Aと同様に構成される第3摺動部73Aの構成(但し符号の付記なし)も示している。図11は、第4摺動部74Aの構成を示す断面図である。なお、図11は、第4摺動部74Aと同様に構成される第1摺動部71Aの構成(但し符号の付記なし)も示している。また、図12は、摺動部70Aと排出トレイ6とを模式的に示す平面図である。なお、図10〜図12において、第1実施形態と同一の構成については、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図10、図11では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図10〜図12を参照して、第2実施形態に係る摺動部70Aの構成及び動作について説明する。
図10は、第2実施形態に係る記録装置1Aの第2摺動部72Aの構成を示す断面図である。なお、図10は、第2摺動部72Aと同様に構成される第3摺動部73Aの構成(但し符号の付記なし)も示している。図11は、第4摺動部74Aの構成を示す断面図である。なお、図11は、第4摺動部74Aと同様に構成される第1摺動部71Aの構成(但し符号の付記なし)も示している。また、図12は、摺動部70Aと排出トレイ6とを模式的に示す平面図である。なお、図10〜図12において、第1実施形態と同一の構成については、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図10、図11では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図10〜図12を参照して、第2実施形態に係る摺動部70Aの構成及び動作について説明する。
本実施形態の摺動部70Aは、第1実施形態の摺動部70と比べた場合、所定の方向に付勢する付勢部材を備えていることが異なる。本実施形態の摺動部70Aは、第1摺動部71A、第2摺動部72A、第3摺動部73A、第4摺動部74Aで構成されている。第1摺動部71A、第2摺動部72A、第3摺動部73A、第4摺動部74Aは、第1実施形態の摺動部70となる第1摺動部71、第2摺動部72、第3摺動部73、第4摺動部74にそれぞれ対応している。
第2摺動部72Aと第3摺動部73Aとは、設置位置での左右の違いはあるが、基本的な構成は同様となるため、第2摺動部72Aの構成を取り上げて説明する。また、第2摺動部72Aの構成を説明する場合、第1実施形態の第2摺動部72と異なる構成について主に説明する。
図10、図12に示すように、第2摺動部72Aは、第1実施形態の第2摺動部72と比べて、付勢部材としてのバネ727を備えている。バネ727は、例えば圧縮コイルバネである。そして、このバネ727を内部に収容するバネ収容部材726を備えている。また、バネ収容部材726の−X方向の先端側には、新たな第2ローラー受部材722Aに設けた係合部7222と、互いに係合する係合部7261が設置されている。
この構成により、第2ローラー721を回動可能に軸支する第2ローラー受部材722Aは、バネ収容部材726に収容されるバネ727により付勢されて、バネ収容部材726の先端側に移動した場合にも、係合部7222,7261が互いに当接することで、それ以上の移動が制限される。なお、バネ収容部材726は、固定板723に固定される。
第3摺動部73Aの構成は、第2摺動部72Aと同様となる。なお、第3摺動部73Aは、構成の概略として、図12では、第3摺動部73Aの構成として、第3ローラー受部材732A、バネ収容部材736、バネ737を示している。
なお、第2摺動部72Aは、第1実施形態の第2摺動部72と同様に、排出トレイ6の左側面612,622に対向して装置本体(案内部80の第1左壁面83)に設けられる。また、第3摺動部73Aは、第1実施形態の第3摺動部73と同様に、排出トレイ6の右側面613,623に対向して装置本体(案内部90の第1右壁面93)に設けられる。
図12に示すように、第2摺動部72Aは、バネ727により、摺動部材としての第2ローラー721に対して、矢印B2で示すように、幅方向の外側から中央に向けて付勢する。これにより、第2ローラー721は、排出トレイ6の左側面612,622を押圧可能となる。
第3摺動部73Aは、バネ737により、摺動部材としての第3ローラー731に対して、矢印B3で示すように、幅方向の外側から中央に向けて付勢する。これにより、第3ローラー731は、排出トレイ6の右側面613,623を押圧可能となる。
第1摺動部71Aと第4摺動部74Aとは、設置位置での左右の違いはあるが、基本的な構成は同様となるため、第4摺動部74Aの構成を取り上げて説明する。また、第4摺動部74Aの構成を説明する場合、第1実施形態の第4摺動部74と異なる構成について主に説明する。
図11、図12に示すように、第4摺動部74Aは、第1実施形態の第4摺動部74と比べて、付勢部材としてのバネ747を備えている。バネ747は、例えば圧縮コイルバネである。そして、このバネ747を内部に収容するバネ収容部材746を備えている。また、バネ収容部材746の+X方向の先端側には、新たな第4ローラー受部材742Aに設けた係合部7422と、互いに係合する係合部7461が設置されている。
この構成により、第4ローラー741を回動可能に軸支する第4ローラー受部材742Aは、バネ収容部材746に収容されるバネ747により付勢されて、バネ収容部材746の先端側に移動した場合にも、係合部7422,7461が互いに当接することで、それ以上の移動が制限される。なお、バネ収容部材746は、第2排出トレイ62の載置面62aに形成される新たなカバー745Aの内部に固定される。
第1摺動部71Aの構成は、第4摺動部74Aと同様となる。なお、第1摺動部71Aは、構成の概略として、図12では、摺動部材となる第1ローラー711と、第1ローラー711を回動可能に軸支する第1ローラー受部材712Aと、を示している。また、図12では、第1摺動部71Aの構成として、第1ローラー受部材712A、バネ収容部材716、バネ717を示している。
なお、第4摺動部74Aは、第1実施形態の第4摺動部74と同様に、排出トレイ6の左側面622に設けられる。また、第1摺動部71Aは、第1実施形態の第1摺動部71と同様に、排出トレイ6の右側面623に設けられる。
図12に示すように、第4摺動部74Aは、バネ747により、摺動部材としての第4ローラー741に対して、矢印B4で示すように、幅方向の中央から外側に向けて付勢する。これにより、第4ローラー741は、装置本体(案内部80の第2左壁面84)の部位を押圧可能となる。
第1摺動部71Aは、バネ717により、摺動部材としての第1ローラー711に対して、矢印B1で示すように、幅方向の中央から外側に向けて付勢する。これにより、第1ローラー711は、装置本体(案内部90の第2右壁面94)の部位を押圧可能となる。
このように構成される摺動部70Aが構成されることにより、第1摺動部71Aの第1ローラー711は、第2右壁面94を押圧すると共に回動可能となっている。また、第4摺動部74Aの第4ローラー741は、第2左壁面84を押圧すると共に回動可能となっている。また、第2摺動部72Aの第2ローラー721は、排出トレイ6の左側面612,622を押圧すると共に回動可能となっている。そして、第3摺動部73Aの第3ローラー731は、排出トレイ6の右側面613,623を押圧すると共に回動可能となっている。
この構成により、第1ローラー711の外周面7113と第2右壁面94との隙間がなくなり、併せて、第4ローラー741の外周面7413と第2左壁面84との隙間もなくなる。そして、第2ローラー721の外周面7213と排出トレイ6の左側面612,622との隙間がなくなり、併せて、第3ローラー731の外周面7313と排出トレイ6の右側面613,623との隙間もなくなる。
ここで、駆動部3を駆動させて、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動させる場合、反時計回り方向の回転モーメントが排出トレイ6に作用した場合でも、第4摺動部74Aの第4ローラー741が第2左壁面84を押圧しながら回転する。また、第3摺動部73Aの第3ローラー731が排出トレイ6の右側面613,623を押圧しながら回転する。併せて、第1摺動部71Aの第1ローラー711が第2右壁面94を押圧して回転する。また、第2摺動部72Aの第2ローラー721が排出トレイ6の左側面612,622を押圧して回転する。
また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動させる場合、時計回り方向の回転モーメントが排出トレイ6に作用した場合でも、第1摺動部71Aの第1ローラー711が第2右壁面94を押圧しながら回転する。また、第2摺動部72Aの第2ローラー721が排出トレイ6の左側面612,622を押圧しながら回転する。併せて、第4摺動部74Aの第4ローラー741が第2左壁面84を押圧しながら回転する。また、第3摺動部73Aの第3ローラー731が排出トレイ6の右側面613,623を押圧しながら回転する。
以上のように、本実施形態の摺動部70Aでは、排出トレイ6を移動させる場合、発生する回転モーメントに対応して、摺動部70Aの各ローラーが、対抗する面を押圧して回転することで、摩擦抵抗を確実に低減させている。
本実施形態によれば、第1実施形態での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の記録装置1Aにおいて、摺動部材(第2ローラー721)は、排出トレイ6の左側面612,622に対向して装置本体(第2左壁面84)に設けられ、付勢部材(バネ727)の付勢力により、矢印B2に示すように、幅方向の外側から中央に向けて付勢されて左側面612,622を押圧する。また、摺動部材(第3ローラー731)は、排出トレイ6の右側面613,623に対向して装置本体(第2右壁面94)に設けられ、付勢部材(バネ737)の付勢力により、矢印B3に示すように、幅方向の外側から中央に向けて付勢されて右側面613,623を押圧する。
この構成により、第2ローラー721と排出トレイ6の左側面612,622との間や、第3ローラー731と排出トレイ6の右側面613,623との間に、隙間を有していても、その隙間をバネ727,737の付勢力により無くすことができるため、排出トレイ6を安定して移動させることができる。
この構成により、第2ローラー721と排出トレイ6の左側面612,622との間や、第3ローラー731と排出トレイ6の右側面613,623との間に、隙間を有していても、その隙間をバネ727,737の付勢力により無くすことができるため、排出トレイ6を安定して移動させることができる。
本実施形態の記録装置1Aにおいて、摺動部材(第4ローラー741)は、第2排出トレイ62の左側面622に設けられると共に、付勢部材(バネ747)の付勢力により、矢印B4に示すように、幅方向の中央から外側に向けて付勢されて第4ローラー741に対抗する装置本体の部位(第2左壁面84)を押圧する。また、摺動部材(第1ローラー711)は、第2排出トレイ62の右側面623に設けられると共に、付勢部材(バネ717)の付勢力により、矢印B1に示すように、幅方向の中央から外側に向けて付勢されて第1ローラー711に対抗する装置本体の部位(第2右壁面94)を押圧する。
この構成により、第4ローラー741と第2左壁面84との間や、第1ローラー711と第2右壁面94との間に、隙間を有していても、その隙間をバネ747,717の付勢力により無くすことができるため、排出トレイ6を安定して移動させることができる。
この構成により、第4ローラー741と第2左壁面84との間や、第1ローラー711と第2右壁面94との間に、隙間を有していても、その隙間をバネ747,717の付勢力により無くすことができるため、排出トレイ6を安定して移動させることができる。
3.第3実施形態
図13は、第3実施形態に係る記録装置1Bの摺動部70Bを構成する第2摺動部72Bを示す断面図である。なお、図13において、第2摺動部72Bは、第2実施形態の第2摺動部72Aと同様の構成を有するため、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図13では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図13を参照して、第3実施形態に係る摺動部70Bの構成及び動作について説明する。
図13は、第3実施形態に係る記録装置1Bの摺動部70Bを構成する第2摺動部72Bを示す断面図である。なお、図13において、第2摺動部72Bは、第2実施形態の第2摺動部72Aと同様の構成を有するため、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図13では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図13を参照して、第3実施形態に係る摺動部70Bの構成及び動作について説明する。
本実施形態の摺動部70Bは、第2摺動部72Bを8つ有して構成される。第2摺動部72Bは、上述したように、例えば、第2実施形態での第2摺動部72Aと同様の構成を有している。本実施形態では、排出トレイ6の排出方向D2において上流側と下流側の幅方向の左右の端部側に対応して設置される。排出トレイ6を上方向から見た場合、概略、排出トレイ6の四隅に対応して設置される状態となる。そして、第2摺動部72Bは、第1排出トレイ61の下面61a側と、第2排出トレイ62の載置面62a側に対応して設置される。
図13に示すように、詳細には、第2摺動部72Bは、左側壁部8Bの壁面88から右方向に突出する上突出部86と下突出部87とに固定される。詳細には、第2摺動部72Bは、上突出部86の下面86aと、下突出部87の上面87aとに固定される。そして、排出トレイ6の上流側と下流側に対応して上突出部86に固定される2つの第2摺動部72Bは、摺動部材としての第2ローラー721を付勢部材としてのバネ727により付勢されて、第2排出トレイ62の載置面62aを押圧する。また、排出トレイ6の上流側と下流側に対応して下突出部87に固定される2つの第2摺動部72Bは、摺動部材としての第2ローラー721を付勢部材としてのバネ727により付勢されて、第1排出トレイ61の下面61aを押圧する。
なお、図示省略する右側壁部にも、上述したと同様の上突出部、下突出部(図示省略)が形成されており、同様に、第2摺動部72Bが載置面62a及び下面61aを押圧して設置される。
本実施形態によれば、第1実施形態、第2実施形態での効果と同様の効果を得ることができる。
4.第4実施形態
図14は、第4実施形態に係る記録装置1Cの摺動部70Cを構成する第2摺動部72Cを示す断面図である。なお、図14において、第2摺動部72Cは、第2実施形態の第2摺動部72Aと同様、言い換えると、第3実施形態の第2摺動部72Bと同様の構成を有するため、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図14では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図14を参照して、第4実施形態に係る摺動部70Cの構成及び動作について説明する。
図14は、第4実施形態に係る記録装置1Cの摺動部70Cを構成する第2摺動部72Cを示す断面図である。なお、図14において、第2摺動部72Cは、第2実施形態の第2摺動部72Aと同様、言い換えると、第3実施形態の第2摺動部72Bと同様の構成を有するため、符号を省略又は同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、図14では、説明の便宜上、部材の縮尺を異ならせて図示している。
図14を参照して、第4実施形態に係る摺動部70Cの構成及び動作について説明する。
本実施形態の第2摺動部72Cは、第3実施形態の第2摺動部72Bと同様の位置関係で設置されている。異なるのは、第2摺動部72Cを固定する部材と、第2ローラー721が押圧する部材である。第2摺動部72Cは、第3実施形態での第2摺動部72Bの位置で、上下を逆転した状態で設置される。
図14に示すように、第2摺動部72Cは、第2排出トレイ62の載置面62aに固定され、摺動部材としての第2ローラー721を付勢部材としてのバネ727により付勢されて、左側壁部8Cの上突出部86の下面86aを押圧する。また、第2摺動部72Cは、第1排出トレイ61の下面61aに固定され、摺動部材としての第2ローラー721を付勢部材としてのバネ727により付勢されて、左側壁部8Cの下突出部87の上面87aを押圧する。
なお、図示省略する右側壁部にも、上述したと同様の上突出部、下突出部(図示省略)が形成されており、同様に、第2摺動部72Cは、第2排出トレイ62の載置面62aと、第1排出トレイ61の下面61aとに固定され、第2ローラー721が下面86aと、上面87aとを押圧する。
本実施形態によれば、第1実施形態、第2実施形態での効果と同様の効果を得ることができる。
5.変形例1
第1実施形態、第2実施形態において、摺動部材(第1ローラー711〜第4ローラー741)を用いての排出トレイ6の移動に関しては、自動モードによる移動を説明した。しかし、これには限定されず、手動モードによる排出トレイ6の移動においても、摺動による摩擦抵抗を低減させることができる。これは、第3実施形態、第4実施形態においても同様となる。
第1実施形態、第2実施形態において、摺動部材(第1ローラー711〜第4ローラー741)を用いての排出トレイ6の移動に関しては、自動モードによる移動を説明した。しかし、これには限定されず、手動モードによる排出トレイ6の移動においても、摺動による摩擦抵抗を低減させることができる。これは、第3実施形態、第4実施形態においても同様となる。
6.変形例2
第1実施形態、第2実施形態では、第1ローラー711〜第4ローラー741の4つの摺動部材を有している。しかし、摺動部材は、2つ以上で、排出トレイ6または装置本体の少なくとも一方に設けることでも、摩擦抵抗を低減する程度の差はあるものの、移動に対する摩擦抵抗を低減することができる。
第1実施形態、第2実施形態では、第1ローラー711〜第4ローラー741の4つの摺動部材を有している。しかし、摺動部材は、2つ以上で、排出トレイ6または装置本体の少なくとも一方に設けることでも、摩擦抵抗を低減する程度の差はあるものの、移動に対する摩擦抵抗を低減することができる。
7.変形例3
第1実施形態、第2実施形態では、第1ローラー711〜第4ローラー741の4つの摺動部材を有している。しかし、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動する場合には、回転モーメントを考慮した場合、第3ローラー731、第4ローラー741の2つの摺動部材を有していることでよい。また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動する場合には、回転モーメントを考慮した場合、第1ローラー711、第2ローラー721の2つの摺動部材を有していることでよい。なお、いずれか一方の組み合わせのみを有することでも、いずれかの移動に対して摩擦抵抗を低減することができる。
第1実施形態、第2実施形態では、第1ローラー711〜第4ローラー741の4つの摺動部材を有している。しかし、排出トレイ6を収納位置から積載位置に移動する場合には、回転モーメントを考慮した場合、第3ローラー731、第4ローラー741の2つの摺動部材を有していることでよい。また、排出トレイ6を積載位置から収納位置に移動する場合には、回転モーメントを考慮した場合、第1ローラー711、第2ローラー721の2つの摺動部材を有していることでよい。なお、いずれか一方の組み合わせのみを有することでも、いずれかの移動に対して摩擦抵抗を低減することができる。
8.変形例4
第2実施形態の記録装置1Aでは、4つの摺動部材(第1ローラー711、第2ローラー721、第3ローラー731、第4ローラー741)を付勢するために、それぞれが付勢部材(バネ717,727,737,747)を有している。しかし、これには限られず、いずれかの摺動部材に付勢部材を有することでもよい。
第2実施形態の記録装置1Aでは、4つの摺動部材(第1ローラー711、第2ローラー721、第3ローラー731、第4ローラー741)を付勢するために、それぞれが付勢部材(バネ717,727,737,747)を有している。しかし、これには限られず、いずれかの摺動部材に付勢部材を有することでもよい。
9.変形例5
第3実施形態、第4実施形態での摺動部70B,70Cを構成する第2摺動部72B,72Cの配置及び数量、固定の仕方、押圧の仕方などは、適宜変更することでよい。
第3実施形態、第4実施形態での摺動部70B,70Cを構成する第2摺動部72B,72Cの配置及び数量、固定の仕方、押圧の仕方などは、適宜変更することでよい。
10.変形例6
第1実施形態〜第4実施形態における排出トレイ6の係合部としてのラック63は、第1排出トレイ61、第2排出トレイ62の、右側面613,623に形成されている。しかし、これには限られず、ラック63は、第1排出トレイ61、第2排出トレイ62の、左側面612,622に形成されていてもよい。また、ラック63は、第1排出トレイ61の下面や、第2排出トレイ62の上面に形成することでもよい。
第1実施形態〜第4実施形態における排出トレイ6の係合部としてのラック63は、第1排出トレイ61、第2排出トレイ62の、右側面613,623に形成されている。しかし、これには限られず、ラック63は、第1排出トレイ61、第2排出トレイ62の、左側面612,622に形成されていてもよい。また、ラック63は、第1排出トレイ61の下面や、第2排出トレイ62の上面に形成することでもよい。
11.変形例7
上述した実施形態での摺動部70,70A,70B,70Cの構成は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して構成することでよい。
上述した実施形態での摺動部70,70A,70B,70Cの構成は、実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形して構成することでよい。
1,1A,1B,1C…記録装置、3…駆動部、6…排出トレイ、63…係合部としてのラック、711…第1の摺動部材としての第1ローラー、721…第2の摺動部材としての第2ローラー、731…第3の摺動部材としての第3ローラー、741…第4の摺動部材としての第4ローラー、717,727,737,747…付勢部材としてのバネ、D2…排出方向、S…媒体としての用紙。
Claims (7)
- 媒体に記録を行う記録部を備える装置本体と、
前記装置本体内に収納される収納位置と、前記収納位置から前記媒体の排出方向に変位して排出される前記媒体を積載する積載位置とに移動可能な排出トレイと、
前記排出トレイの前記排出方向に直交する幅方向の一方に設けられ、前記排出トレイを駆動する駆動部と、
前記排出トレイに設けられ、前記駆動部と係合する係合部と、
前記排出トレイと前記装置本体との摺動する部位に対向して設置される複数の摺動部材と、を備え、
前記摺動部材は、前記排出トレイまたは前記装置本体の少なくとも一方に設けられることを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置であって、
前記摺動部材は、
前記排出方向の上流側であって、前記幅方向における一方側に設けられる第1の摺動部材と、
前記第1の摺動部材よりも前記排出方向の下流側であって、前記幅方向における他方側に設けられる第2の摺動部材と、を有することを特徴とする記録装置。 - 請求項2に記載の記録装置であって、
前記摺動部材は、
前記第1の摺動部材よりも前記排出方向の下流側であって、前記幅方向における前記一方側に設けられる第3の摺動部材と、
前記第2の摺動部材よりも前記排出方向の上流側であって、前記幅方向における前記他方側に設けられる第4の摺動部材と、を有することを特徴とする記録装置。 - 請求項2または請求項3に記載の記録装置であって、
前記排出方向の上流側に設けられる前記摺動部材は、前記排出トレイに設けられ、
前記排出方向の下流側に設けられる前記摺動部材は、前記装置本体に設けられることを特徴とする記録装置。 - 請求項2または請求項3に記載の記録装置であって、
前記摺動部材は、前記排出トレイの側面に対向して前記装置本体に設けられると共に、付勢部材により前記幅方向の外側から中央に向けて付勢され、
前記摺動部材は、前記付勢部材の付勢力により、前記排出トレイの前記側面を押圧可能に構成されることを特徴とする記録装置。 - 請求項2または請求項3に記載の記録装置であって、
前記摺動部材は、前記排出トレイの側面に設けられると共に、付勢部材により前記幅方向の中央から外側に向けて付勢され、
前記摺動部材は、前記付勢部材の付勢力により、前記摺動部材に対向する前記装置本体の部位を押圧可能に構成されることを特徴とする記録装置。 - 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の記録装置であって、
前記摺動部材は、ローラーで構成されることを特徴とする記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2020084999A JP2021178715A (ja) | 2020-05-14 | 2020-05-14 | 記録装置 |
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JP2020084999A Pending JP2021178715A (ja) | 2020-05-14 | 2020-05-14 | 記録装置 |
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- 2020-05-14 JP JP2020084999A patent/JP2021178715A/ja active Pending
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