JP2021178665A - ジャッキ昇降式コンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテナの前後左右の油圧作動式ジャッキの昇降動作を制御することで、コンテナ設置面の状況にかかわらずコンテナの水平配置を図る。【解決手段】 ジャッキ昇降式コンテナ装置は、コンテナと、コンテナの前面側の左右及び後面側の左右にそれぞれ一対設けられた油圧作動式ジャッキと、各油圧作動式ジャッキの複動油圧シリンダ11A〜11Dを駆動する油圧回路20と、油圧回路20に作動油を供給するパワーユニット30と、コンテナの水平面に対する傾斜を検出する傾斜センサと、傾斜センサの傾斜検出信号を受ける制御部とを備え、油圧回路20は個々の複動油圧シリンダ11A〜11Dの油圧経路にそれぞれ挿入された電磁開閉弁51A〜51Dを有し、制御部により傾斜センサの傾斜検出信号が水平状態を検出するように電磁開閉弁51A〜51Dを制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、コンテナの前後左右に油圧作動式ジャッキを設けてコンテナを昇降自在としたジャッキ昇降式コンテナ装置に関する。
コンテナの前後左右に油圧作動式ジャッキを設けてコンテナを昇降自在としたジャッキ昇降式コンテナ装置としては、下記特許文献1で提案されているものがある。
特開2016−22987
この種のジャッキ昇降式コンテナ装置では、前後左右に合計4個の油圧作動式ジャッキを用いている。コンテナ内の収容物配置に偏りがなく、偏荷重(どちらかに負荷が偏った状態)が無ければ、1台のポンプ(油圧源)から複数に分岐して各油圧作動式ジャッキに作動油を供給することで、ほぼ揃った昇降動作を行わせることが可能である。しかし、コンテナ内の収容物配置が偏りがある場合、偏荷重が生じて油圧作動式ジャッキのストロークや動作に差が生じ、コンテナが傾いてしまうことになる。さらに、コンテナ装置が設置される地面が傾斜していたり、凹凸がある場合には、単に油圧作動式ジャッキのストロークを均等に揃えるだけではコンテナが傾斜してしまう不都合がある。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、コンテナの前後左右の油圧作動式ジャッキの昇降動作を制御することで、コンテナ設置面の状況にかかわらずコンテナの水平配置を図ることが可能なジャッキ昇降式コンテナ装置を提供することにある。
本発明のある態様は、コンテナと、前記コンテナの前面側の左右及び後面側の左右にそれぞれ一対設けられた油圧作動式ジャッキと、各油圧作動式ジャッキの複動油圧シリンダを駆動する油圧回路と、前記油圧回路に作動油を供給するパワーユニットと、前記コンテナの水平面に対する傾斜を検出する傾斜センサと、前記傾斜センサの傾斜検出信号を受ける制御部と、を備え、
前記油圧回路は個々の複動油圧シリンダの油圧経路にそれぞれ挿入された電磁弁を有し、前記制御部により前記傾斜センサの傾斜検出信号が水平状態を検出するように前記電磁弁を制御することを特徴とする。
前記傾斜センサは、前記コンテナの第1方向の傾斜を検出する第1傾斜センサと、前記コンテナの前記第1方向とは異なる第2方向の傾斜を検出する第2傾斜センサと、を有するとよい。
前記電磁弁は電磁開閉弁であり、前記コンテナの床面が高い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を閉じ、前記コンテナの底面が低い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を開いて当該複動油圧シリンダを伸長させるように作動油を供給する制御を前記制御部で行うとよい。
前記電磁弁は電磁開閉弁であり、前記コンテナの床面が低い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を閉じ、前記コンテナの底面が高い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を開いて当該複動油圧シリンダを縮動させるように作動油を供給する制御を前記制御部で行うとよい。
前記コンテナの外面には、充電器を介して前記パワーユニットの電源であるバッテリを充電する太陽電池パネルが設置されているとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るジャッキ昇降式コンテナ装置によれば、コンテナの前後左右の油圧作動式ジャッキの昇降動作を制御することで、コンテナ設置面の状況にかかわらずコンテナの水平配置を図ることができる。
本発明に係るジャッキ昇降式コンテナ装置の実施の形態を示す正面図。 同背面図。 同側面図。 同平面図。 同斜視図。 実施の形態における4個の油圧作動式ジャッキに対する2個の傾斜センサの原理的な配置例を平面的に示す説明図。 実施の形態の油圧回路図。 同じく電気制御系統図。 実施の形態において、コンテナの昇降動作を示すもので、(A)はコンテナ下降時の油圧作動式ジャッキ収納状態の斜視図、(B)はコンテナ下降時の油圧作動式ジャッキ引き出し状態の斜視図、(C)はコンテナ上昇状態の斜視図。 実施の形態において、コンテナをトラックに積載する動作を示すもので、(A)はトラック積載前のコンテナ下降状態の側面図、(B)はコンテナ上昇状態でトラック荷台がコンテナの下方に移動した状態の側面図、(C)はコンテナをトラック荷台上に積載した状態の側面図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本発明に係るジャッキ昇降式コンテナ装置の実施の形態を図1乃至図10を用いて説明する。これらの図に示すように、ジャッキ昇降式コンテナ装置100は、直方体箱状のコンテナ1と、コンテナ1の幅方向に可動であってコンテナ1の前面側に一対設けられた油圧作動式ジャッキ10A,10Bと、コンテナ1の後面側に一対設けられた油圧作動式ジャッキ10C,10Dと、各油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの複動油圧シリンダ11A〜11Dを駆動する図7の油圧回路20と、油圧回路20に作動油を供給するパワーユニット30と、を備えている。
コンテナ1の前面及び後面の下部にそれぞれ横ガイドポスト5が水平方向に固定され、横ガイドポスト5の左右端部の内側に左右のスライドポスト6の基端側が摺動自在に嵌合している。スライドポスト6は、コンテナ1の前側において左右方向に引き出し自在に2本、コンテナ1の後側において左右方向に引き出し自在に2本、合計4本設けられている。前側の左右のスライドポスト6の先端部に、油圧作動式ジャッキ10A,10Bがそれぞれ取り付けられ、後側の左右のスライドポスト6の先端部に、油圧作動式ジャッキ10C,10Dがそれぞれ取り付けられている。つまり、油圧作動式ジャッキ10A〜10Dがそれぞれ有する複動油圧シリンダ11A〜11Dの本体部12がスライドポスト6に固定されている。複動油圧シリンダ11A〜11Dのピストンロッド13の下端には接地板14が取り付けられている。
油圧作動式ジャッキ10A〜10Dのコンテナ幅方向の位置調整は、手動でスライドポスト6の横ガイドポスト5からの引き出し量を加減することで行う。コンテナ1の着地状態で油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの位置調整が可能なように、横ガイドポスト5の底面にはスペーサ部材7が取り付けられている。スペーサ部材7の高さは、複動油圧シリンダ11A〜11Dのピストンロッド13が縮動したときの接地板14の下面よりもスペーサ部材7の底面が下方に突出するように設定される(接地板14が地面から浮くようにする)。
コンテナ1の少なくとも上面には太陽電池パネル70が設置される。図7のように太陽電池パネル70の発電電力は充電器65に供給され、充電器65を介してパワーユニット30の駆動源となるバッテリBTを充電する。充電器65は、油圧回路20、パワーユニット30及びバッテリBTと共に、図2乃至図4のようにコンテナ1の床下に設置(固定配置)された操作ボックス60内に収納されている。
図6は、コンテナ1の床面1a(図3)の傾きを検出するための第1及び第2傾斜センサ71,72の原理的な配置例を示す。図6において、各複動油圧シリンダ11A〜11Dの中心軸を結んだコンテナ床面に平行な長方形RCの第1対角線X1上に第1傾斜センサ71が配置され、長方形RCの第2対角線X2上に第2傾斜センサ72が配置されている。第1及び第2傾斜センサ71,72としては、例えば基準方向に対する傾斜角度に比例した傾斜検出信号を出力するものを使用できる。その場合、水平方向を基準方向に設定すれば、第1傾斜センサ71は第1対角線X1の水平面からの傾きに比例した傾斜検出信号を出力し、第2傾斜センサ72は第2対角線X2の水平面からの傾きに比例した傾斜検出信号を出力する。実際には、第1及び第2傾斜センサ71,72はそれぞれ第1及び第2対角線X1,X2と平行に配置され、操作ボックス60内に収納される。
図7に示すように、油圧源となるパワーユニット30は、上昇駆動用モータM1及びポンプP1の組と、下降駆動用モータM2及びポンプP2の組と、作動油が入る油タンク31とを有する。モータM1は電源リレースイッチSW、上昇モータ・リレースイッチS1を介してバッテリBTに、モータM2は電源リレースイッチSW、下降モータ・リレースイッチS2を介してバッテリBTにそれぞれ接続される。ポンプP1,P2はモータM1,M2でそれぞれ回転駆動される。
パワーユニット30と4個の複動油圧シリンダ11A〜11Dとを接続する油圧回路20は、ポンプP1,P2の作動油吐出側の逆止弁32A,32Bと、上昇側電磁開閉弁50Aと、4個の複動油圧シリンダ11A〜11Dにそれぞれ対応する4個の電磁開閉弁51A〜51Dと、各複動油圧シリンダ11A〜11Dのポートに接続されるパイロットチェック弁52A〜52Dと、下降側電磁開閉弁50Bとを有する。また、油圧回路20は、電磁開閉弁50AのポートA1を電磁開閉弁51A〜51Dを介して複動油圧シリンダ11A〜11Dの伸長側ポートにそれぞれ接続するための流量調整用絞り弁55A及び逆止弁56Aの並列接続と、電磁開閉弁50BのポートB1を複動油圧シリンダ11A〜11Dの縮動側ポートにそれぞれ接続するための流量調整用絞り弁55B及び逆止弁56Bの並列接続と、ポンプP1,P2の吐出側ポートPo1,Po2の圧力が一定圧力を超えたときに作動油をそれぞれ油タンク31に戻すリリーフ弁54A,54Bとを有している。
さらに、上昇駆動用モータM1及びポンプP1の組と、下降駆動用モータM2及びポンプP2の組の一方が故障したときに、いずれか一方のモータ及びポンプの組で4個の複動油圧シリンダ11A〜11Dの伸長、縮動動作が可能なようにポンプP1,P2の吐出側ポートPo1,Po2間に電磁開閉弁57が接続されている。通常は電磁開閉弁57は閉じている。
図8は実施の形態の電気制御系統図であり、電気制御系統は上昇及び下降モータ・リレースイッチS1,S2のオン、オフ制御、上昇及び下降側電磁開閉弁50A,50B及び電磁開閉弁51A〜51Dの開閉制御を行う制御部(例えばPLCを含む制御回路)75を有している。制御部75には第1傾斜センサ71の傾斜検出信号(図6の第1対角線X1の水平面基準の傾きに比例した信号)及び第2傾斜センサ72の傾斜検出信号(第2対角線X2の水平面基準の傾きに比例した信号)が供給されている。また、制御部75には、上昇操作スイッチSup、下降操作スイッチSdn、及び水平操作スイッチShoが接続されている。これらのスイッチSup,Sdn,Shoは例えば押しボタンスイッチである。
図7、図8、図9(A),(B),(C)及び図10(A),(B),(C)を用いて本実施の形態の動作説明を行う。図9は本実施の形態において、コンテナ1の昇降動作を示すもので、(A)はコンテナ1下降時の油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの収納状態の斜視図、(B)はコンテナ1下降時の油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの引き出し状態の斜視図、(C)はコンテナ1上昇状態の斜視図である。また、図10は本実施の形態において、ジャッキ昇降式コンテナ装置100をトラック80に積載する動作を示すもので、(A)はトラック積載前のコンテナ1下降状態の側面図、(B)はコンテナ1上昇状態でトラック80の荷台81がコンテナ1の下方に移動した状態の側面図、(C)はコンテナ1をトラック80の荷台81上に積載した状態の側面図である。
ジャッキ昇降式コンテナ装置100が図9(A)の状態で着地している場合、例えばトラック80の荷台81に搭載するには、油圧作動式ジャッキ10A,10Bの間隔及び油圧作動式ジャッキ10C,10Dの間隔が小さすぎる。このため、横ガイドポスト5からスライドポスト6を手作業でコンテナ幅方向にスライドさせ、図9(B)のよう各油圧作動式ジャッキ10A〜10Dを、コンテナ1の両側面の外側に位置するように左右方向に引き出す。
それから、図7の電源リレースイッチSWを閉じて制御部75を動作状態とし、次いで図8の上昇操作スイッチSupをオンにする。これにより、制御部75は上昇モータ・リレースイッチS1を閉じるとともに、電磁開閉弁50A,51A〜51Dの励磁コイルを励磁して、各電磁開閉弁を開いた状態とする。これによって、モータM1に通電され、ポンプP1が回転駆動され、油タンク31の作動油を汲み上げて、逆止弁32A、電磁開閉弁50A、絞り弁55A及び逆止弁56Aの並列接続、及び電磁開閉弁51A〜51Dを介して油圧作動式ジャッキ10A〜10Dがそれぞれ有する複動油圧シリンダ11A〜11Dの伸長側ポートに作動油をそれぞれ供給する。図9(C)のようにコンテナ1を所定量上昇させたら上昇操作スイッチSupをオフにする。このとき、コンテナ1の偏荷重、地面の凹凸等に起因してコンテナ1が傾いていて、コンテナ姿勢の修正が必要な場合、水平操作スイッチShoをオンにする。
水平操作スイッチShoのオン状態では、制御部75は、傾斜センサ71,72の傾斜検出信号がゼロになるように(つまり図6のコンテナ床面1a(図3)に平行な長方形RCが水平面となるように)、電磁開閉弁51A〜51Dを選択的に開閉して複動油圧シリンダ11A〜11Dを駆動する。例えば、図6の第1対角線X1上の複動油圧シリンダ11A,11Cの対において、コンテナ床面の低い方の複動油圧シリンダに対応する電磁開閉弁51A,51Cの一方を開き、かつ上昇モータ・リレースイッチS1を閉じて上昇駆動用モータM1でポンプP1を駆動し、コンテナ床面の低い方の複動油圧シリンダ(11A又は11C)を伸長させて第1対角線X1を水平にする。この動作と共に、第2対角線X2上の複動油圧シリンダ11B,11Dの対において、コンテナ床面の低い方の複動油圧シリンダに対応する電磁開閉弁51B,51Dの一方と電磁開閉弁50Aを開き、コンテナ床面の低い方の複動油圧シリンダ(11B又は11D)を伸長させて第2対角線X2を水平にする。
コンテナ床面の低い方の複動油圧シリンダを伸長させてコンテナ床面の傾きを修正する代わりに、コンテナ床面の高い方の複動油圧シリンダを縮動させてコンテナ床面の傾きを修正する動作を行うことも可能である。この場合、第1対角線X1上の複動油圧シリンダ11A,11Cの対において、コンテナ床面の高い方の複動油圧シリンダに対応する電磁開閉弁51A,51Cの一方と電磁開閉弁50Bとを開き、かつ下降モータ・リレースイッチS2を閉じて下降駆動用モータM2でポンプP2を駆動し、コンテナ床面の高い方の複動油圧シリンダ(11A又は11C)を縮動させて第1対角線X1を水平にする。この動作と共に、第2対角線X2上の複動油圧シリンダ11B,11Dの対において、コンテナ床面の高い方の複動油圧シリンダに対応する電磁開閉弁51B,51Dの一方を開き、かつ下降モータ・リレースイッチS2を閉じて下降駆動用モータM2でポンプP2を駆動し、コンテナ床面の高い方の複動油圧シリンダ(11B又は11D)を縮動させて第2対角線X2を水平にする。
逆に、図9(C)のコンテナ1の上昇状態から、同図(B)の状態を経て同図(A)のコンテナ着地状態かつ油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの収納状態に戻すには、図7の電源リレースイッチSWを閉じて制御部75を動作状態とし、次いで図8の下降操作スイッチSdnをオンにする。これにより、制御部75は下降モータ・リレースイッチS2を閉じるとともに、電磁開閉弁50B,51A〜51Dの励磁コイルを励磁して、各電磁開閉弁を開いた状態とする。これによって、モータM2に通電され、ポンプP2が回転駆動され、油タンク31の作動油を汲み上げて、逆止弁32B、電磁開閉弁50B、絞り弁55B及び逆止弁56Bの並列接続、及び電磁開閉弁51A〜51Dを介して油圧作動式ジャッキ10A〜10Dがそれぞれ有する複動油圧シリンダ11A〜11Dの縮動側ポートに作動油をそれぞれ供給する。コンテナ1が着地した後、手動で油圧作動式ジャッキ10A〜10Dを収納状態とする。このとき、ジャッキ昇降式コンテナ装置100の占有床面積は最小となる。
コンテナ1を展示室、事務室、販売所等に使用する場合には、地面の傾斜、凹凸等に起因してコンテナ1が傾いていては都合が悪い。この場合には、油圧作動式ジャッキ10A〜10Dを収納状態とする前に、水平操作スイッチShoをオンにしてコンテナ床面を水平に修正する。
なお、モータM1とポンプP1の組と、モータM2とポンプP2の組の一方が故障した場合、電磁開閉弁57を適宜開閉制御することで、正常に動作するモータとポンプの組を上昇駆動及び下降駆動の両方に利用可能である。例えば、モータM2とポンプP2の組が故障したときは、各複動油圧シリンダ11A〜11Dを伸長させる場合、電磁開閉弁57を閉じてモータM1とポンプP1を作動させ、各複動油圧シリンダ11A〜11Dを縮動させる場合、電磁開閉弁57を開いてモータM1とポンプP1を作動させればよい。
ジャッキ昇降式コンテナ装置100をトラック80の荷台81に積載する手順は図10に示される。図10(A)のように、着地状態(図9(B)のように各油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの間隔が拡がった状態)のコンテナ1の前方にトラック80の荷台81を配置する。次にコンテナ1を図9(C)のように所定高さ位置としてから、図10(B)のように荷台81を後退させてコンテナ1の下方に荷台81を位置させる。そして、図10(C)のように油圧作動式ジャッキ10A〜10Dを縮動させ、必要に応じてコンテナ緊締作業を行うことで、トラック80によるジャッキ昇降式コンテナ装置100の移送が可能となる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) コンテナ1の前面側の左右及び後面側の左右にそれぞれ一対設けられる油圧作動式ジャッキ10A〜10Dと、各油圧作動式ジャッキ10A〜10Dの複動油圧シリンダ11A〜11Dを駆動する油圧回路20と、を備える構成において、油圧回路20は、個々の複動油圧シリンダ11A〜11Dの油圧経路にそれぞれ挿入された電磁開閉弁51A〜51Dを有しており、コンテナ床面1aの水平面に対する傾斜を検出する傾斜センサ71,72の傾斜検出信号を受ける制御部75によって電磁開閉弁51A〜51Dを選択的に開閉制御することで、地面に傾斜や凹凸等が存在するときでもコンテナ床面を水平面に修正することが可能である。これにより、コンテナ1を展示室、事務室、販売所、キャンピング用部屋等として好適に利用できる。
(2) 傾斜センサとしてコンテナ1の第1方向(具体例として図6の第1対角線X1)の傾斜を検出する第1傾斜センサ71と、第1方向とは異なる第2方向(具体例として図6の第2対角線X2)の傾斜を検出する第2傾斜センサ72とを用いており、一対の複動油圧シリンダに係る高低差を検出し易く制御部75による制御が容易である。また、傾斜センサとして安価で一般的なものを使用可能である。
(3) パワーユニット30と共にバッテリBTが、図2乃至図4のようにコンテナ1の床下に設置(固定配置)された操作ボックス60内に収納されているから、任意の場所でコンテナ1の昇降駆動が可能である。また、コンテナ1の少なくとも上面には太陽電池パネル70が設置されていて、充電器65を介してバッテリBTを充電可能であり、外部の電源によってバッテリBTを充電する回数を減らすことが可能である。
(4) コンテナ1の前面及び後面の下部に水平方向に固定された横ガイドポスト5と、横ガイドポスト5の内側に基端側が摺動自在に嵌合したスライドポスト6と、を有し、スライドポスト6の先端部に複動油圧シリンダ11A〜11Dの本体部を固定しており、複動油圧シリンダ11A〜11D、つまり油圧作動式ジャッキ10A〜10Dのコンテナ幅方向位置を任意に設定可能である。コンテナ1を積載する荷台に合わせて幅調整が可能である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
上記実施の形態において、傾斜センサと、この検出信号を受ける制御部とによってコンテナ床面を水平に修正する動作は、必要に応じて昇降時の任意の位置で任意の回数行うことが可能である。
図6の仮想線の第1及び第2傾斜センサ71A,72Aの配置に示すように、コンテナ1の床面に平行な長方形RCにおいて、その幅方向(左右方向)と前後方向(長手方向)に平行に傾斜センサを配置してもよい。
上記実施の形態では、2個の傾斜センサを用いたが、傾斜センサが2方向の傾斜(2次元の傾斜)を検出可能であれば、1個でもよい。
上記実施の形態では、操作ボックス60は床下配置であるが、その代わりに図2及び図5の仮想線で示すように操作ボックス60Aをコンテナ前面側(開閉扉の無い側)に配置してもよい。
コンテナ1が、図3のように内部を照明する室内灯73を有する場合、太陽電池パネル70で充電されるバッテリBTで室内灯73を点灯可能である。
1 コンテナ
5 横ガイドポスト
6 スライドポスト
7 スペーサ部材
10A〜10D 油圧作動式ジャッキ
11A〜11D 複動油圧シリンダ
20 油圧回路
30 パワーユニット
31 油タンク
50A,50B,51A〜51D,57 電磁開閉弁
60 操作ボックス
65 充電器
70 太陽電池パネル
75 制御部
M1,M2 モータ
P1,P2 ポンプ

Claims (5)

  1. コンテナと、
    前記コンテナの前面側の左右及び後面側の左右にそれぞれ一対設けられた油圧作動式ジャッキと、
    各油圧作動式ジャッキの複動油圧シリンダを駆動する油圧回路と、
    前記油圧回路に作動油を供給するパワーユニットと、
    前記コンテナの水平面に対する傾斜を検出する傾斜センサと、
    前記傾斜センサの傾斜検出信号を受ける制御部と、を備え、
    前記油圧回路は個々の複動油圧シリンダの油圧経路にそれぞれ挿入された電磁弁を有し、前記制御部により前記傾斜センサの傾斜検出信号が水平状態を検出するように前記電磁弁を制御することを特徴とするジャッキ昇降式コンテナ装置。
  2. 前記傾斜センサは、前記コンテナの第1方向の傾斜を検出する第1傾斜センサと、前記コンテナの前記第1方向とは異なる第2方向の傾斜を検出する第2傾斜センサと、を有する、請求項1に記載のジャッキ昇降式コンテナ装置。
  3. 前記電磁弁は電磁開閉弁であり、前記コンテナの床面が高い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を閉じ、前記コンテナの底面が低い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を開いて当該複動油圧シリンダを伸長させるように作動油を供給する制御を前記制御部で行う、請求項1又は2に記載のジャッキ昇降式コンテナ装置。
  4. 前記電磁弁は電磁開閉弁であり、前記コンテナの床面が低い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を閉じ、前記コンテナの底面が高い側の前記複動油圧シリンダの前記油圧経路を開いて当該複動油圧シリンダを縮動させるように作動油を供給する制御を前記制御部で行う、請求項1又は2に記載のジャッキ昇降式コンテナ装置。
  5. 前記コンテナの外面には、充電器を介して前記パワーユニットの電源であるバッテリを充電する太陽電池パネルが設置されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のジャッキ昇降式コンテナ装置。
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