JP2021178395A - オイルパルス工具 - Google Patents
オイルパルス工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021178395A JP2021178395A JP2020086190A JP2020086190A JP2021178395A JP 2021178395 A JP2021178395 A JP 2021178395A JP 2020086190 A JP2020086190 A JP 2020086190A JP 2020086190 A JP2020086190 A JP 2020086190A JP 2021178395 A JP2021178395 A JP 2021178395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal gear
- gear
- oil pulse
- tool according
- pulse tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 239000011347 resin Substances 0.000 claims abstract description 40
- 229920005989 resin Polymers 0.000 claims abstract description 40
- 229920000049 Carbon (fiber) Polymers 0.000 claims description 7
- 239000004917 carbon fiber Substances 0.000 claims description 7
- 239000003365 glass fiber Substances 0.000 claims description 7
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical group C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 7
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 17
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 12
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 12
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 8
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 8
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 6
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 5
- 239000012212 insulator Substances 0.000 description 5
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 210000002159 anterior chamber Anatomy 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 229910000576 Laminated steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000008569 process Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Retarders (AREA)
Abstract
Description
よって、ケースが回転すると、これと一体のカムも回転して後部内でボールを介してブレードを径方向外側へ押し出す。ケースの所定の位相で後部内がカムによりシールされると、オイル圧によってブレードは押し出し位置にとどまる。そのままケース内の突起がブレードに衝突することで衝撃トルク(インパクト)が発生する。続けてケースと共にカムが回転すると、後部内のオイルが流出してオイル圧が低下するため、ブレードは後部内に後退して突起を相対的に乗り越える。このブレードの押し出し、突起との衝突、後退を繰り返してインパクトが断続的に発生する。
モータにより駆動されるピニオンと、
ピニオンと噛み合う複数のプラネタリギヤと、
複数のプラネタリギヤと噛み合うインターナルギヤと、
複数のプラネタリギヤを支持する複数のピンと、
複数のピンを支持するキャリアと、
キャリアに接続されるオイルユニットと、を含み、
プラネタリギヤ及びインターナルギヤが、樹脂により形成されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、プラネタリギヤとインターナルギヤとは、互いに異なる樹脂により形成されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、プラネタリギヤの樹脂は、インターナルギヤの樹脂よりも高強度であることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、プラネタリギヤの樹脂は、炭素繊維強化樹脂であり、インターナルギヤの樹脂は、ガラス繊維強化樹脂であることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、プラネタリギヤとインターナルギヤとの噛み合い部分の有効歯幅は、8mm以上であることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、ピンは、軸方向の前後両端がキャリアに支持されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、プラネタリギヤは、3個以上設けられることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、モータの回転軸を支持するギヤケースを有し、ギヤケースは、インターナルギヤとキャリアとを支持することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、モータは、回転軸を前後方向に向けて配置され、回転軸の前部にピニオンが設けられて、ピニオンは、モータの前方に配置されたプラネタリギヤと噛み合っていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、ギヤケースは、回転軸とキャリアの後部とをそれぞれ軸受を介して保持する円盤状の軸受保持部と、軸受保持部の外周から前方へ延びてインターナルギヤを保持する筒状部とを備えることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、インターナルギヤと軸受保持部との何れか一方には係止突起が、他方には、インターナルギヤの周方向で係止突起が係止する係止凹部が形成されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、筒状部の内周には、インターナルギヤの外周に当接する弾性リングが保持されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、筒状部の先端には、キャリアの前部を軸受を介して保持してインターナルギヤの前方への移動を規制する蓋板が設けられていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、インターナルギヤと蓋板との間には、リング状の弾性部材が介在されていることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、オイルユニットを収容するユニットケースが設けられて、蓋板は、ユニットケースの後端を閉塞することを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記構成において、ユニットケースは、筒状部とねじ結合されて、蓋板は、ユニットケースと筒状部との間に挟持固定されていることを特徴とする。
図1は、オイルパルス工具の一例である充電式のソフトインパクトドライバ1の側面図である。図2はソフトインパクトドライバ1の中央縦断面図である。図3は、打撃機構及びオイルユニット部分の中央縦拡大断面図である。
なお、ここでの「ソフトインパクトドライバ」は、出願人が定義した名称で、他の電動工具メーカでは、オイルパルスドライバと称したり、インパルスドライバと称したりする場合もある。要するに、オイルが封入されたオイルユニットを有する工具であれば全て本発明のオイルパルス工具に含まれる。
ソフトインパクトドライバ1のハウジングは、本体ハウジング6とユニットケース7とリアカバー8とからなる。本体ハウジング6は、本体部2の中央部とグリップ部3とバッテリー装着部4とを一体化している。リアカバー8は、本体部2の後部にネジ止めされて本体部2の後部を閉塞する。ユニットケース7は、本体ハウジング6の前方に組み付けられて本体部2の前部となる先細り筒状である。本体ハウジング6は、左右一対の半割ハウジング6a,6bをネジ9,9・・によって組み付けて形成される。ユニットケース7の左右の側面で本体ハウジング6との間には、前方へ向けて一対のライト18,18(図7)が設けられる。
ブラシレスモータ20は、ステータ24とロータ25とを有する。ブラシレスモータ20は、筒状のステータ24の内側にロータ25を備えるインナロータ型である。ステータ24は、筒状のステータコア26を備える。ステータコア26は、複数の積層鋼板から形成される。ステータ24は、インシュレータ27,27を備える。インシュレータ27,27は、ステータコア26の軸方向前後の端面にそれぞれ固定される。ステータ24は、複数のコイル28,28・・を有する。複数のコイル28,28・・は、インシュレータ27,27を介してステータコア26に巻回される。前側のインシュレータ27には、センサ回路基板29が取り付けられている。センサ回路基板29は、ロータ25に設けたセンサ用永久磁石33の位置を検出して回転検出信号を出力する。各コイル28は、インシュレータ27に保持されるヒュージング端子と電気的に接続されることで三相結線される。
本体ハウジング6内でブラシレスモータ20の前側には、ギヤケース38が保持される。ギヤケース38は、円盤状の軸受保持部39を備える。軸受保持部39は、後面側で軸受40を介して回転軸30の前端を支持している。回転軸30の前端には、ピニオン41が取り付けられている。ピニオン41は、ギヤケース38を貫通して前方へ突出している。ギヤケース38の外周には、前方へ延びる筒状部42が形成されている。筒状部42の先端は、ユニットケース7の後端にねじ込まれている。筒状部42とユニットケース7との間には、ユニットケース7の後端を閉塞する円盤状の蓋板43が配置されている。蓋板43の外周面には、図4にも示すように、複数の突起43a,43a・・が形成されている。筒状部42の前端内周には、各突起43aが係合する複数の凹部42a,42a・・が形成されている。蓋板43は、各突起43aが各凹部42aに係合した状態で組み付けられる。よって、蓋板43は、回り止めされて筒状部42とユニットケース7との間に挟持固定される。
インターナルギヤ45は、ギヤケース38の筒状部42内に固定される。インターナルギヤ45の後端には、図6にも示すように、周方向に所定間隔をおいて複数の係止突起48,48・・が形成されている。ギヤケース38の軸受保持部39の前面には、各係止突起48が挿入される複数の係止凹部49,49・・が形成されている。係止突起48が係止凹部49に係止することでインターナルギヤ45の回転規制がなされる。筒状部42の内面には、前後一対のリング状の溝50,50が形成されて、溝50,50にOリング51,51が収容されている。Oリング51,51は、インターナルギヤ45の外周に当接している。インターナルギヤ45は、Oリング51,51によって振れ止めされる。インターナルギヤ45の前端と蓋板43との間には、Oリング51よりも断面径の大きいOリング52が介在されている。Oリング52は、インターナルギヤ45を前方からギヤケース38の軸受保持部39に押圧している。
各プラネタリギヤ46は、中心を貫通するピン53を介してキャリア47に支持される。各ピン53は、前後両端がキャリア47に支持される。回転軸30のピニオン41は、キャリア47の中心に位置している。プラネタリギヤ46,46・・は、ピニオン41を中心に配置されてピニオン41と噛み合う。
プラネタリギヤ46の前後には、軸受54A,54Bが配置されている。後側の軸受54Aは、ギヤケース38の軸受保持部39の前面側に保持されてキャリア47の後端外周を支持する。軸受54Aの前面とキャリア47の後面との間には、ワッシャ55が配置されている。前側の軸受54Bは、蓋板43の後面側に保持されてキャリア47の前端外周を支持する。軸受54Bの後面とキャリア47の前面との間には、ワッシャ56が配置されている。軸受54A,54Bは、内外径が同じで、軸受54A,54Bの中心間を結ぶ線は、遊星運動するピン53の移動軌跡と重なる。キャリア47の前端は、オイルユニット22の後ケース61と結合されている。
前ケース60は、ユニットケース7の内側に配置され、前方へ向けて段階的に先細りとなる筒状である。前ケース60の前面を形成する前面部62には、スピンドル23が貫通する軸心孔63が形成される。前面部62とスピンドル23との間には、シール用のOリング64が設けられる。
軸心孔63の径方向外側で前面部62には、一対のネジ孔65,65が前後方向に貫通形成されている。各ネジ孔65には、ネジ66が前方からねじ込まれている。ネジ66には、シール用のOリング67が外装されている。前面部62の後方には、リング状の前室68が形成されている。前室68は、ネジ孔65と連通する。前室68内には、チューブ69が収容されている。チューブ69は、空気が封入された中空で、前室68内へリング状の形で収容されている。チューブ69の後方には、仕切板70が設けられている。仕切板70は、外周に複数の切欠き71,71・・を備えている。仕切板70の後方には、後室72が形成され、前室68と後室72とは切欠き71を介して連通する。
側壁部74の前端は、仕切板70に当接している。前ケース60の内面には、段部76が設けられて、側壁部74と段部76との間で仕切板70が固定される。
図7及び図8(A)に示すように、側壁部74の内周面には、一対の突起77,77が形成されている。突起77,77は、後ケース61の軸心を中心とした点対称位置に配置されて中心側へ隆起している。突起77,77は、中心側へ行くに従って周方向の幅が狭くなるテーパ状の横断面形状を有している。
貫通孔80の前部は、ビットBを挿入する前側のビット挿入孔84と、ビット挿入孔84よりも小径となる後側の調圧孔85となっている。ビット挿入孔84の後端には、ビットピース86が挿入されている。ビットピース86は、ビットBの後端を受けるために内径が前方へ向かってテーパ状に拡開する筒状部材である。ビットピース86は、ビット挿入孔84の内底面に形成されるリング状の肩部87に当接して後方への移動が規制される。ビットピース86の外周には、ビット挿入孔84の内面との間をシールするOリング86aが外装されている。
調圧孔85の前部には、圧力調整バルブ88のネジ部89が螺合する雌ネジ部92が形成されている。調圧孔85の後部は、シール部90が挿入される大径部93となっている。雌ネジ部92と大径部93との間には、リング状のストッパ94が形成されている。
こうして組み付けられる圧力調整バルブ88と、前ケース60と、後ケース61と、ネジ66と、スピンドル23等とにより、前室68及び後室72を含む密閉空間が形成される。この密閉空間内にオイルが封入される。
但し、ねじ送りの前方側では、大径のシール部90がストッパ94に当接する位置で前進が規制される。この規制位置では、図3及び図7に示すように、ネジ部89の前端は、肩部87に当接して後退が規制されるビットピース86の後端から離れてビットピース86と非接触となっている。
雌ネジ部92は、大径部93よりも小径となっているので、ビットピース86が当接する肩部87の面積が大きくなり、ビットピース86の後退規制は確実に行える。
後部95の長手方向両端には、一対の保持溝100,100が形成されている。保持溝100,100は、孔98,98と連通している。保持溝100,100は、後部95の長手方向両端及び前後に開口するように前後方向に貫通形成されている。
図8(A)に示すように、後部95の内圧室81内でカム79の扁平部79bが後部95の長手断面と平行な向きとなった際には、カム79によってボール99,99がそれぞれ径方向外側へ押し出される。これと同時に、ボール99,99及びコイルバネ104,104によってブレード101,101もそれぞれ径方向外側へ押し出される。このときブレード101,101は、後ケース61の内周面に近接或いは当接し、周方向で突起77,77と干渉する位置となる。
オイルユニット22では、図8の矢印方向へ後ケース61と共にカム79が回転する。すると、カム79の扁平部79bがボール99,99を介してブレード101,101を後部95からの突出方向へ押し出す。このときコイルバネ104,104の付勢力も押し出しに加わる。回転が進んで扁平部79bが後部95と平行となる図8(A)の位相では、扁平部79bがボール99,99及びブレード101,101を最外まで押し出す。
そして、後ケース61とカム79とがさらに回転すると、図8(B)に示すように、突起77,77がブレード101,101に当接する。
この位相では、後連通孔97と内圧室81との間は扁平部79bにより閉塞され、内圧室81内のオイル圧が高まる。このため、ブレード101,101は押し出し位置で保持される。よって、突起77,77がブレード101,101に衝突することでスピンドル23に衝撃トルク(インパクト)が発生する。このインパクト時に、オイルの粘度が低くても、ブレード101,101は、後ケース61の内周面への到達位置から大きなストロークで後退すると共に、コイルバネ104,104の付勢力も後退の抵抗として働く。よって、衝撃トルクの低下は抑制される。
そして、突起77,77がブレード101,101を過ぎると、後ケース61及びカム79の回転によって後連通孔97と内圧室81との間が開放される。よって、再びカム79がボール99,99を介してブレード101,101を押し出す。
この繰り返しによって後ケース61の1回転で2回の衝撃トルクが発生することになる。
また、ユニットケース7の出力を調整するために圧力調整バルブ88が前側へ回し切られていても、シール部90がストッパ94に当接してネジ部89はビットピース86の後方に位置している。よって、圧力調整バルブ88がビットピース86に接触するおそれもない。
一方、回転軸30が回転すると、ファン35が回転し、吸気口37から排気口36への空気の流れが形成される。よって、ブラシレスモータ20が冷却される。
この構成により、プラネタリギヤ46とインターナルギヤ45とを含む減速機構21において騒音の低減を図ることができる。
プラネタリギヤ46の樹脂は、インターナルギヤ45の樹脂よりも高強度となっている。よって、遊星運動するプラネタリギヤ46の耐久性を確保することができる。
プラネタリギヤ46の樹脂は、炭素繊維強化樹脂となっており、インターナルギヤ45の樹脂は、ガラス繊維強化樹脂となっている。よって、強化された樹脂で形成でき、耐久性を向上させることができる。
ピン53は、軸方向の前後両端がキャリア47に支持されている。よって、プラネタリギヤ46を樹脂製としても精度よく保持できる。
プラネタリギヤ46は、3個設けられている。よって、バランスのよい遊星運動が可能となる。
ギヤケース38は、回転軸30とキャリア47の後部とをそれぞれ軸受40,54Aを介して保持する円盤状の軸受保持部39と、軸受保持部39の外周から前方へ延びてインターナルギヤ45を保持する筒状部42とを備える。よって、減速機構21の組み付けが前方から容易に行える。
インターナルギヤ45には係止突起48が、軸受保持部39には、インターナルギヤ45の周方向で係止突起48が係止する係止凹部49が形成されている。よって、インターナルギヤ45の回り止めが確実に行える。
筒状部42の内周には、インターナルギヤ45の外周に当接するOリング51(弾性リング)が保持されている。よって、インターナルギヤ45の振れ止めが効果的に行える。
インターナルギヤ45と蓋板43との間には、Oリング52(リング状の弾性部材)が介在されている。よって、インターナルギヤ45を後方へ弾性的に付勢してがたつきによる騒音の発生を低減できる。
オイルユニット22を収容するユニットケース7が設けられて、蓋板43は、ユニットケース7の後端を閉塞する。よって、蓋板43を利用してユニットケース7の閉塞が容易に行える。
ユニットケース7は、筒状部42とねじ結合されて、蓋板43は、ユニットケース7と筒状部42との間に挟持固定されている。よって、ユニットケース7を利用して蓋板43を容易に固定可能となる。
上記形態では、プラネタリギヤを炭素繊維強化樹脂、インターナルギヤをガラス繊維強化樹脂でそれぞれ形成しているが、これに限らない。例えば、プラネタリギヤとインターナルギヤとを共に炭素繊維強化樹脂で形成してもよいし、両者を共にガラス繊維強化樹脂で形成してもよい。また、炭素繊維強化樹脂とガラス繊維強化樹脂とは異なる種類の樹脂で形成してもよい。
プラネタリギヤの数は、3個に限らない。例えば4個以上とする等、適宜増減できる。
プラネタリギヤとインターナルギヤとの噛み合い部分の有効歯幅は、10mmに限らない。8mm以上であれば耐久性は確保できる。
図9は、ピン53の前端を片持ち構造とした減速機構21A及びオイルユニット22Aの変更例を示す。後の構造は上記形態と同じである。ここではオイルユニット22Aの後ケース61の後面部73に、キャリア47が固定されている。キャリア47と後面部73とは、軸受105を介してインターナルギヤ45の前端内面に支持されている。3つのピン53,53・・は、前端がキャリア47に固定されている。
筒状部が保持する弾性リングはOリングに限らない。数も適宜変更できる。弾性リングを省略することもできる。
インターナルギヤと軸受保持部とに設けられる係止突起と係止凹部との数や配置は、適宜変更できる。上記形態と逆に、インターナルギヤに係止凹部を、軸受保持部に係止突起を設けることもできる。係止突起と係止凹部との構造に代えて、インターナルギヤの回り止めを他の構造で行ってもよい。図9では、インターナルギヤ45の後端内周に、ギヤケース38の軸受保持部39に保持される内フランジ45bを設けて、インターナルギヤ45を軸受保持部39と筒状部42とに跨がって保持させる例を示している。インターナルギヤ45の外周を受けるOリングも省略している。
例えば、ブレードを押し出すボールとコイルバネとをスピンドルの径方向に並べず、スピンドルの軸方向で前後に並べてもよい。この場合、ボールに代えてピン等の押し出し部材も採用できる。コイルバネを1つにしてスピンドルに貫通させ、各ブレードを外向きに付勢してもよい。
ブレード及びボールは、一対ずつに限らず、1つずつとしたり、3つ以上としたり等、適宜増減可能である。コイルバネを省略することもできる。図9では、コイルバネをなくして、ブレード101をカム79によりボール99を介して径方向外側へ押し出す変更例を示している。
図9では、ビットピース86と圧力調整バルブ88が収容される調圧孔85を同じ径とした変更例も示している。調圧孔85の後部には雌ネジ部92が形成され、圧力調整バルブ88は前方からねじ込まれる。
ボールやコイルバネを用いず、ケースとスピンドルとの相対回転によりブレードをケース内で揺動させて油圧を制御するオイルユニットも採用できる。例えば、スピンドルに、半径方向外向きに付勢される1又は複数のブレードを配置して、オイル室を形成するケースの回転によりブレードの片面に間欠的に高い流体圧を作用させるオイルユニットが挙げられる。この構造では、ブレードが回転方向に傾斜しながらケース内に設けられたシール部とスピンドルに設けた溝とによってシールされることでスピンドルに押し付けられ、それによってスピンドルが衝撃的に回転する。
モータもブラシレスに限らず、整流子モータ等も採用できる。バッテリーパックを電源としないAC工具であっても本発明は適用可能である。
Claims (16)
- モータと、
前記モータにより駆動されるピニオンと、
前記ピニオンと噛み合う複数のプラネタリギヤと、
前記複数のプラネタリギヤと噛み合うインターナルギヤと、
前記複数のプラネタリギヤを支持する複数のピンと、
前記複数のピンを支持するキャリアと、
前記キャリアに接続されるオイルユニットと、を含み、
前記プラネタリギヤ及び前記インターナルギヤが、樹脂により形成されているオイルパルス工具。 - 前記プラネタリギヤと前記インターナルギヤとは、互いに異なる樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルパルス工具。
- 前記プラネタリギヤの樹脂は、前記インターナルギヤの樹脂よりも高強度であることを特徴とする請求項2に記載のオイルパルス工具。
- 前記プラネタリギヤの樹脂は、炭素繊維強化樹脂であり、前記インターナルギヤの樹脂は、ガラス繊維強化樹脂であることを特徴とする請求項3に記載のオイルパルス工具。
- 前記プラネタリギヤと前記インターナルギヤとの噛み合い部分の有効歯幅は、8mm以上であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のオイルパルス工具。
- 前記ピンは、軸方向の前後両端が前記キャリアに支持されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のオイルパルス工具。
- 前記プラネタリギヤは、3個以上設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のオイルパルス工具。
- 前記モータの回転軸を支持するギヤケースを有し、前記ギヤケースは、前記インターナルギヤと前記キャリアとを支持することを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のオイルパルス工具。
- 前記モータは、前記回転軸を前後方向に向けて配置され、前記回転軸の前部に前記ピニオンが設けられて、前記ピニオンは、前記モータの前方に配置された前記プラネタリギヤと噛み合っていることを特徴とする請求項8に記載のオイルパルス工具。
- 前記ギヤケースは、前記回転軸と前記キャリアの後部とをそれぞれ軸受を介して保持する円盤状の軸受保持部と、前記軸受保持部の外周から前方へ延びて前記インターナルギヤを保持する筒状部とを備えることを特徴とする請求項9に記載のオイルパルス工具。
- 前記インターナルギヤと前記軸受保持部との何れか一方には係止突起が、他方には、前記インターナルギヤの周方向で前記係止突起が係止する係止凹部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載のオイルパルス工具。
- 前記筒状部の内周には、前記インターナルギヤの外周に当接する弾性リングが保持されていることを特徴とする請求項11に記載のオイルパルス工具。
- 前記筒状部の先端には、前記キャリアの前部を軸受を介して保持して前記インターナルギヤの前方への移動を規制する蓋板が設けられていることを特徴とする請求項10乃至12の何れかに記載のオイルパルス工具。
- 前記インターナルギヤと前記蓋板との間には、リング状の弾性部材が介在されていることを特徴とする請求項13に記載のオイルパルス工具。
- 前記オイルユニットを収容するユニットケースが設けられて、前記蓋板は、前記ユニットケースの後端を閉塞することを特徴とする請求項13又は14に記載のオイルパルス工具。
- 前記ユニットケースは、前記筒状部とねじ結合されて、前記蓋板は、前記ユニットケースと前記筒状部との間に挟持固定されていることを特徴とする請求項15に記載のオイルパルス工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020086190A JP7486346B2 (ja) | 2020-05-15 | 2020-05-15 | オイルパルス工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020086190A JP7486346B2 (ja) | 2020-05-15 | 2020-05-15 | オイルパルス工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021178395A true JP2021178395A (ja) | 2021-11-18 |
JP7486346B2 JP7486346B2 (ja) | 2024-05-17 |
Family
ID=78510237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020086190A Active JP7486346B2 (ja) | 2020-05-15 | 2020-05-15 | オイルパルス工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7486346B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5126347B2 (ja) | 2009-11-30 | 2013-01-23 | マックス株式会社 | 回転工具 |
JP6145993B2 (ja) | 2012-11-07 | 2017-06-14 | マックス株式会社 | オイルパルス工具 |
JP6670921B2 (ja) | 2018-12-26 | 2020-03-25 | 株式会社マキタ | 電動回転工具 |
-
2020
- 2020-05-15 JP JP2020086190A patent/JP7486346B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7486346B2 (ja) | 2024-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10967496B2 (en) | Impact tool | |
JP7341289B2 (ja) | インパクト工具 | |
JP6675188B2 (ja) | 震動機構付き電動工具 | |
CN110181464B (zh) | 冲击工具 | |
JP7398894B2 (ja) | 工具保持装置、及び電動作業機 | |
JP2016153153A (ja) | 震動機構付き電動工具 | |
JP2017087330A (ja) | 電動工具 | |
JP6539513B2 (ja) | 電動ドライバ | |
US20210031342A1 (en) | Rotary impact tool | |
JP6095843B2 (ja) | インパクト工具 | |
JP2021178395A (ja) | オイルパルス工具 | |
US20230188021A1 (en) | Outer-rotor motor assembly | |
JP6670921B2 (ja) | 電動回転工具 | |
JP7390166B2 (ja) | 動力工具 | |
CN214081187U (zh) | 冲击工具 | |
US20220118589A1 (en) | Oil pulse tool | |
JP7387473B2 (ja) | オイルユニット及び動力工具 | |
JP6530012B2 (ja) | インパクト工具 | |
JP5187058B2 (ja) | 電動工具 | |
JP7275235B2 (ja) | インパクト工具 | |
JP2020055074A (ja) | 電動工具 | |
WO2023085199A1 (ja) | 作業機 | |
JP2014217910A (ja) | 電動工具 | |
JP2023153672A (ja) | オイルユニット及び動力工具 | |
US20240022126A1 (en) | Rotor magnet retention structure in brushless motor |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230210 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20231011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231128 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240409 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240507 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7486346 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |