JP2021178388A - 打ち込み工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】プランジャの停止位置を安定させることが可能となる打ち込み工具を提供すること。【解決手段】ロータを備えるモータ18と、モータ18によって下死点から上死点に移動可能なプランジャ22と、プランジャ22を上死点から下死点に向かって移動させるバネ26と、ロータの回転速度の変動量を取得する速度変動取得手段と、速度変動取得手段により取得された変動量に基づいてモータを制御する制御手段と、を備える打ち込み工具10。【選択図】図1

Description

本発明は、打ち込み工具に関する。
モータを用いてプランジャを駆動して、釘、鋲、ステープル、ピン等(以下、「ファスナ」という。)を打ち込むための打ち込み工具が知られている。
特許文献1には、バッテリ電圧の変化に伴いプランジャの停止位置が変化し、打ち込みに要する時間が変動するのを抑制するための発明が記載されている。具体的には、バッテリ電圧に基づいて、モータへの通電時間を制御する打ち込み工具が記載されている。
特許文献2には、モータを流れる電流のピークを検出した時からモータの回転量を求め、モータを停止させるタイミングを定めることにより、プランジャをより正確に初期状態の位置へ移動させることが可能になる打ち込み工具が記載されている。
特開2017−136656号公報 特開2015−30052号公報
しかしながら、特許文献1記載の打ち込み工具の場合、バッテリ電圧のみに基づいてモータへの通電時間が設定される。このため、毎回、同じ速度でプランジャが移動していると仮定すれば、プランジャは、同じ位置で停止すると想定される。しかしながら、実際には、プランジャの駆動速度が様々な影響により変動するため、プランジャの停止位置を安定させることが困難である。
また、特許文献2記載の打ち込み工具の場合、電流のピークを検出できない場合、モータを停止させるタイミングを定めることが困難になる。例えば、想定よりも上死点側にプランジャが停止したことにより起動負荷が増加し、その結果、インバータに流すことができる電流の上限値となった場合、起動後にモータ負荷が増大しても、電流値が上限値から変動しないため、電流のピークを検出することが困難になる。そのため、プランジャの停止位置を安定させることが困難となる場合がある。
そこで本発明は、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる打ち込み工具を提供することを目的とする。
本発明の一の実施形態は、ロータを備えるモータと、前記モータによって下死点から上死点に移動可能なプランジャと、前記プランジャを上死点から下死点に向かって移動させる移動手段と、ロータの回転速度の変動量を取得する速度変動取得手段と、速度変動取得手段により取得された変動量に基づいてモータを制御する制御手段と、を備える打ち込み工具を開示する。
本願の発明者らは、打ち込み装置において、ロータの回転速度の変動量が特徴的なパターンを有する場合がある点に着目し、これに基づいてモータを制御することに着想した。例えば、バッテリ電圧の低下等に起因して、回転速度の絶対値にばらつきが生じる場合であっても、ロータの回転速度の変動量は、類似するパターンを呈する場合がある。制御手段は、回転速度の変動量を取得し、これに基づいてモータを制御することが可能であるから、回転速度の絶対値にばらつきが生じる場合であっても、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる。また、起動負荷が増加し、電流のピークを検出することが困難な場合であっても、モータの回転速度の変動量を取得し、これに基づいてモータを制御することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる。
例えば、制御手段は、回転速度の変動量の極大点を検出し、これに基づいてモータを制御することが可能である。但し、回転速度の変動量の極大点に限らず、プランジャの停止位置の変動要因による影響が小さい特徴を検出し、これに基づいてモータを制御することが可能である。
ここで「回転速度の変動量」は、回転速度の変動量を示す情報であればよい。例えば、回転速度の変動量に応じて変動するカウンタの値等を含む。また「回転速度の変動量」は、回転速度の変化率を示す情報を含む。
制御手段は、回転速度の変動量に基づいて、プランジャの停止位置を制御してもよい。例えば、制御手段は、回転速度の変動量に基づいて、回転速度の変化率の極大点を検出し、この時点に基づいて、モータを停止するまでの回転量を設定してもよい。モータを停止するまでの回転量に応じて、プランジャの停止位置は、変動する。このため、モータを停止するまでの回転量を設定することは、プランジャの停止位置を制御することに相当する。なお、制御手段は、回転速度の変化率の極大点を検出することの他、回転速度の変化率の推移、回転速度の変化率の変化率に基づいて、プランジャの停止位置を制御してもよい。例えば、制御手段は、回転速度の一、又は、複数の変曲点を検出し、これに基づいて、プランジャの停止位置を制御してもよい。
また、制御手段は、回転速度の変動量に基づいて、ロータを減速するための減速制御を開始してもよい。
また、本発明の他の実施形態は、ロータを備えるモータと、モータによって下死点から上死点に移動可能なプランジャと、プランジャを上死点から下死点に向かって移動させる移動手段と、ロータの回転速度を取得する速度取得手段と、速度取得手段により取得された回転速度に基づいてモータを制御する制御手段と、を備える打ち込み工具を開示する。
本願の発明者らは、モータの回転速度は、バッテリ電圧や、部品の摩耗等に応じて変動する場合があり、かつ、プランジャの停止位置を決定する要因である点に着目し、モータの回転速度を取得し、これに基づいてモータを制御することに着想した。
このような打ち込み工具によれば、回転速度に基づいてモータを制御することが可能になる。バッテリ電圧の低下等に起因して、回転速度の絶対値にばらつきが生じる場合であっても、モータの回転速度を取得し、これに基づいてモータを制御することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる。また、起動負荷が増加し、電流のピークを検出することが困難な場合であっても、モータの回転速度を取得し、これに基づいてモータを制御することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる。
ここで「回転速度」は、回転速度を示す情報であればよい。例えば、回転速度に応じて変動する値を含む。
制御手段は、回転速度に基づいて、プランジャの停止位置を制御してもよい。例えば、制御手段は、回転速度に基づいて、モータを停止するまでの回転量を設定してもよい。モータを停止するまでの回転量に応じて、プランジャの停止位置は、変動する。このため、モータを停止するまでの回転量を設定することは、プランジャの停止位置を制御することに相当する。
また、制御手段は、ロータが第1の回転速度で回転する場合、プランジャを第1の位置で停止するようにモータを制御し、かつ、ロータが第2の回転速度で回転する場合、プランジャを第1の位置で停止するようにモータを制御してもよい。このような構成によれば、ロータの回転速度が異なる場合であっても、プランジャを同じ第1の位置で停止することが可能になる。ただし、第1の位置とは、実質的に同一の範囲を含む。なお、待機位置に待機していたプランジャがファスナの打ち込むを実行するまでの時間(レスポンスタイム)は、0.1秒以下である。
また、制御手段は、回転速度に基づいて、ロータの回転を停止するための減速制御を開始してもよい。
なお、変動量、又は、回転速度は、モータのステータ巻線の相電圧、又は、相電流に基づいて取得してもよい。
打ち込み工具10の断面図 打ち込み工具10の制御ブロック図 打ち込み工具10による打ち込み方法を示すタイミングチャート モータ18の相電圧の一例 プランジャ22の基準位置を検出する方法を示すフローチャート プランジャ22の停止位置を制御する方法を示すフローチャート モータの特性を表す模式図 高温時のモータ18の回転速度を示すグラフ
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態のみに限定する趣旨ではない。また、図1における紙面上方向を上方、紙面下方向を下方、紙面左方向を左方、紙面右方向を右方などと呼ぶ場合があるが、相対的な位置関係を説明するための便宜的な表現に過ぎない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る電動式の打ち込み工具10の断面図である。この打ち込み工具10は、上死点と下死点の間を移動可能なプランジャ22と、プランジャ22に固定され、ファスナを下方に打ち出すためのドライバ24と、プランジャ22を下死点から上死点に向かって移動させるためのモータ18と、プランジャ22を上死点から下死点に向かって移動させるためのバネ26(「移動手段」の一例)とを備えている。ハウジング12は、プランジャ22を含む部品を収納する。ハウジング12には、操作者が把持するためのグリップ14と、補助グリップ16が設けられる。グリップ14は、操作者が把持しやすいように、例えば、上下方向(図1における左右方向)に延在する柱状に形成される。トリガ15は、使用者が押下することにより、バッテリ30とモータ18を導通させ、打ち込み工具10を起動させる。トリガ15は、グリップ14の前方を向いた表面に露出して設けられ、例えば、バネ等の付勢部材によって前方に付勢されている。また、ハウジング12の端部には、バッテリ30を着脱自在に取り付けることができる。
バッテリ30は、打ち込み工具10を駆動するための電力を供給する直流電源である。バッテリ30は、例えば、所定の直流電圧を出力可能なリチウムイオン電池から構成される。打ち込み工具10は、バッテリ30を取り付けることにより、携帯して使用することが可能となる。ただし、打ち込み工具10は、バッテリをハウジング12内に収納するように構成してもよい。この場合、打ち込み工具10ごとバッテリを充電可能に構成してもよい。
また、打ち込み工具10は、プランジャ22と係合する複数のギア(不図示)と、モータ18を制御するための制御回路20(「制御手段」の一例。図2)が搭載されたプリント配線基板28と、モータ18の駆動を開始するためのトリガ15を備える。プランジャ22とギアは係合しており、ギアの回転に伴ってプランジャ22は、下死点から上死点に向かって、バネ26による弾性力に抗して移動可能に構成されている。また、プランジャ22が上死点に到達したときに、プランジャ22とギアの係合は、解除されるように設けられている。バネ26は、プランジャ22を下方に付勢するように設けられているため、プランジャ22が上死点に到達すると、バネ26の弾性力によってプランジャ22及びこれに固定されるドライバ24は下方に移動するように構成されている。制御回路20の構成については後述する。
更に、打ち込み工具10は、ハウジング12の下方に取り付けられ、連結された複数のファスナを装填可能なマガジン40を備えている。マガジン40の前端部には、ノーズ部42が設けられている。また、マガジン40の内部には、ファスナをノーズ部42に向かって付勢するプッシャ44が設けられ、前端のファスナが打ち出されると隣接するファスナがノーズ部42に供給されるように構成されている。ノーズ部42の先端には、射出口46及びコンタクトアーム48が設けられている。ドライバ24によって打ち出されたファスナは、射出口46から下方に打ち出される。コンタクトアーム48は、射出口46の周囲に、射出口46から突出するように設けられており、ファスナを打ち込む対象物に押しつけられている状態に、ファスナの打ち込みを許可する安全装置として機能する。
図2は、打ち込み工具10の制御ブロック図を示している。モータ18は、例えば、ロータ(回転子)と三相巻線(「ステータ巻線」の一例)を有するステータ(固定子)を備えるDCブラシレスモータである。三相巻線乃至に三相交流電流を流して回転磁場を発生させることにより、永久磁石を有するロータを回転させることができる。図1に示されるように、モータ18は、補助グリップ16の内部領域に設置される。また、モータ18のロータの回転軸は、例えば、プランジャ22の移動方向(上下方向)と垂直に設けられる。なお、後述するように、モータ18には、ホールIC等、モータ18のロータの位置を検出するための位置検出センサが設けられていない。但し、モータ18のロータの位置を検出するための位置検出センサを設けてもよい。
制御回路20は、モータ18の三相巻線に直流電圧を印加するためのインバータ回路20Aと、インバータ回路20Aをスイッチングするための制御信号を生成し、インバータ回路20Aに供給するCPU20B(「速度取得手段」及び「速度変動取得手段」の一例)と、モータ18の三相巻線に流れる電流を検出するための電流検出回路20Cと、バッテリ30から出力される電圧をCPU20B等の各能動部品に供給する電源回路20Dとを備える。
インバータ回路20Aは、例えば、バッテリ30の出力端子に接続される電源線及びグランド線との間に三相ブリッジ接続された、例えば、FET(Field Effect Transistor)又はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)からなる6つのスイッチング素子乃至と、これらスイッチング素子にそれぞれ並列接続されたフリーホイールダイオードとから構成されている。このインバータ回路の3つの出力端子は、モータ18の三相巻線にそれぞれ接続されている。
CPU20Bは、モータ18を制御するためのファームウェア(コンピュータプログラム)を格納する、例えばROM等の半導体メモリから構成される記憶素子と、ファームウェアを実行するためのプロセッサと、インバータ回路20Aの各スイッチング素子をPWM制御するための制御信号を生成するドライバとを備える。CPU20Bは、インバータ回路20Aの各スイッチング素子をPWM制御(パルス幅変調制御)するための制御信号を生成し、各スイッチング素子の制御端子(ベース又はゲート)に出力する。
更にCPU20Bは、モータ18の相電圧に基づいてモータ18のロータの回転速度を取得し、かつ、回転速度の変動量を示す情報を取得する。より具体的には、通電していない相に生じる逆起電圧がゼロクロス点になる時を示す情報を取得することにより、モータ18のロータの回転速度を示す情報を取得し、更にこれに基づいて回転速度の変動量を示す情報を取得する。モータ18の回転速度及び回転速度の変動量の算出方法については、後に、詳述する。なお、相電圧は、三相巻線のうち一つの巻線の相電圧を取得してもよいし、二相又は全ての相の巻線の相電圧を検出してもよい。また、ホールIC等の位置検出センサを用いて、回転速度を示す情報を取得するように構成してもよい。また、CPU20Bとインバータ回路20Aとの間に、別途、相電圧を検出するための相電圧検出回路を設けるようにしてもよい。相電圧検出回路は、例えば、アナログの相電圧(図4)を入力として受け取り、これを2値化したデジタル信号を出力する。
電流検出回路20Cは、モータ18の三相巻線に流れる電流を検出するための回路である。電流検出回路20Cは、例えば、一端がインバータ回路20Aに接続され、他端はグランド線に接続される抵抗素子を備える。この抵抗素子には、ステータの三相巻線に流れる電流に従った電流が流れる。三相巻線に流れる電流は、モータ18のトルクに応じて変動するため、抵抗素子に流れる電流に基づく電圧降下量を検出電圧として検出することにより、三相巻線に流れる電流を示す情報を取得することが可能になる。電流検出回路20Cは、CPU20Bに、検出電圧を示す情報を供給する。電流検出回路20Cは、三相巻線のうち一つの巻線の電流を検出してもよいし、二相又は全ての相の巻線の電流を検出してもよい。
以下、本実施形態に係る打ち込み工具10を用いた打ち込み方法について説明する。図3は、打ち込み工具10による打ち込み方法を示すタイミングチャートである。図4は、モータ18の相電圧を示す模式図である。
図3において横軸は、時間を示している。図3(A)は、コンタクトアーム48がファスナを打ち込む対象物に接触しているか否かを示すコンタクトSW信号を示している。時刻t0において、コンタクトアーム48が対象物に接触すると、コンタクトSW信号がONとなる。CPU20Bは、コンタクトSW信号を受け取り、コンタクトアーム48が対象物に接触していることを検出する。以後、コンタクトアーム48が対象物に接触している限り、コンタクトSW信号は、ONの状態を継続する。
図3(B)は、トリガ15が押下されているか否かを示すトリガSW信号を示している。時刻t1において、操作者がトリガ15を押下すると、トリガSW信号がONとなる。CPU20Bは、トリガSW信号を受け取り、トリガ15が押下されていることを検出する。以後、トリガ15が押下されている限り、トリガSW信号は、ONの状態を継続する。
図3(C)は、モータ18の状態を示している。時刻t1において、CPU20BがトリガSW信号及びコンタクトSW信号の双方がONの状態になると、CPU20Bは、ドライバを用いてインバータ回路20Aを制御するための制御信号を生成し、インバータ回路20Aに供給する。インバータ回路20Aの各スイッチング素子は、CPU20Bからの制御信号に基づいてスイッチング動作する。スイッチング素子がオンになると、バッテリ30から供給される電源電圧がモータ18の三相巻線に印加される。モータ18のロータは、三相巻線によって発生する回転磁界に従って回転を開始する。
図3(D)は、プランジャ22の位置を示している。時刻t0よりも前の初期状態において、プランジャ22は、上死点及び下死点の中間の待機位置に静止している。時刻t1にモータ18が駆動を開始すると、モータ18のロータの回転軸に接続されているギアが回転を開始する。ギアには、プランジャ22と係合するための、例えば、トルクローラが設けられており、トルクローラは、ギアの回転に伴って回転する。プランジャ22には、ギアと係合するための係合部が設けられており、係合部は、ギアのトルクローラによって上方向に押圧される。プランジャ22は、バネ26によって下方向に弾性力が作用しているが、これに抗してギアのトルクローラによって上方向に移動する。プランジャ22の上方向への移動に伴って、プランジャ22に係合するバネ26は、圧縮される。なお、複数のギアを下死点から上死点に配設し、それぞれのギアにトルクローラを設け、プランジャ22の位置に応じて、異なるギアのトルクローラとプランジャ22の異なる係合部とが係合するように構成してもよい。
図3(E)及び図4は、三相巻線の一つの巻線に生じる相電圧を示している。図4は、横軸が時間、縦軸が三相巻線の一つの巻線に生じる相電圧を示すグラフである。これら図面に示されるように、モータ18のロータの回転に伴って、三相巻線には逆起電圧が生じる。よって、通電していない相で逆起電圧を検出することが可能になる。CPU20Bは、通電していない相のモータ18の端子電圧が電源電圧の中点電位になるゼロクロス点を検出し、ゼロクロス点の間隔を示す情報を取得することにより、モータ18のロータの回転速度を示す情報を取得することが可能になる。図4において、時刻t(i)、時刻t(i+1)、時刻t(i+2)、時刻t(i+3)及び時刻t(i+4)において、ゼロクロス点が検出される。従って、時刻t(i)と時刻t(i+1)との間隔をN倍(ただし、Nは、ロータのマグネットの極数)することにより、CPU20Bは、モータ18の回転周期を示す情報を取得し、その逆数を算出することにより、その時点におけるモータ18のロータの回転速度を示す情報を取得することが可能になる。同様に、時刻t(i+1)と時刻t(i+2)との間隔をN倍することにより、CPU20Bは、モータ18の回転周期を示す情報を取得し、その逆数を算出することにより、その時点におけるモータ18のロータの回転速度を示す情報を取得することが可能になる。
更に、CPU20Bは、モータ18のロータの回転速度の変動量を示す情報を取得する。具体的には、時刻t(i)と時刻t(i+1)との間隔に基づいて算出された回転速度と、時刻t(i+1)と時刻t(i+2)との間隔に基づいて算出された回転速度との差分を算出することにより、回転速度の変動量を示す情報を取得する。従ってCPU20Bは、モータ18のロータが加速しているか、又は、減速しているかを検出することが可能になる。十分に小さな時間間隔で、回転速度の変動量を示す情報を取得することにより、CPU20Bは、モータ18の回転速度の変化率を示す情報を取得することが可能になる。
図3(F)は、CPU20Bによって取得されるモータ18のロータの回転速度を示している。図3(G)は、CPU20Bによって取得されるモータ18のロータの回転速度の変化率を示している。図3(F)に示されるように、モータ18の回転速度は、必ずしも、一定ではない。モータ18が駆動を開始する時刻t1の直後は、モータ18の回転速度は増加する。このため、図3(G)に示されるように、モータ18の回転速度の変化率は、正の値を取る。この間、プランジャ22は、上死点に向かって移動する。
プランジャ22が上死点に近づくほど、バネ26が圧縮するため、バネ26がプランジャ22を下方向に押圧する力は大きくなる。このため、プランジャ22の回転速度は、上死点に近づくほど減少する。
図3(D)に示されるように、時刻t2において、プランジャ22は上死点に到達する。この時、プランジャ22とギアの係合は、解除される。このため、プランジャ22は、圧縮されたバネ26による弾性力によって上死点から下死点に向かって移動する。一方で、CPU20Bは、モータ18のロータを回転させるための制御信号をインバータ回路20Aに出力するので、モータ18のロータは、回転を継続する。ここで、プランジャ22とギアの係合が解除されモータ18の回転を妨げる力を作用させていたプランジャ22から解放されるため、図3(F)に示されるように時刻t2以降、モータ18のロータの回転速度は増加する。また、図3(G)に示されるように、モータ18のロータの回転速度の増加に伴って、回転速度の変化率も増加する。
プランジャ22が下死点付近に到達するときに、プランジャ22と共に下方に移動するドライバ24は、ノーズ部42に供給されるファスナを打ち出す。ファスナは、射出口46から下方に打ち出される。
プランジャ22が下死点に到達すると、再び、モータ18のロータの回転軸に接続されているギアは、プランジャ22と係合するように構成されている。このため、プランジャ22は、上死点に向かって移動を開始する。プランジャ22の上方向への移動に伴って、プランジャ22に係合するバネ26は、圧縮される。プランジャ22が上方向へ移動するほどバネ26は圧縮するため、プランジャ22を下方向に押圧する力は大きくなる。このため、図3(G)に示されるように、回転速度の変化率は、時刻t3において、増加から減少に転じる極大点Aをとる。CPU20Bは、極大点A及びその時の時刻t3を検出する。なお、図3(F)に示されるように、回転速度の変化率が極大点Aをとった後であっても、回転速度の変化率が正である場合、回転速度は増加する。
図3(H)は、CPU20Bによって取得されるモータ18のロータの回転量を示している。同図に示されるように、CPU20Bは、極大点Aを検出すると、モータ18のロータの回転量の計測を開始する。具体的には、CPU20Bは、図4に示されるゼロクロス点の数をカウントすることにより、回転量を算出する。
同図に示されるように、時刻t4において、CPU20Bによって取得される回転量が、所定の設定回転量(例えば、20回転)に到達すると、CPU20Bは、モータ18の回転を減速させるための減速制御、例えば、減速制御の一例として、ブレーキ制御を開始する。具体的には、CPU20Bは、通常回転時よりもデューティ比が小さいPWM信号を生成し、インバータ回路20Aの各スイッチング素子に出力する。従って、図3(F)に示されるように、モータ18のロータの回転速度は、大きく減少する。なお、図3(D)に示されるように、モータ18の回転速度が減少しても、モータ18が回転しているため、プランジャ22は、緩やかに上死点に向かって移動を継続する。
なお、モータ18のロータの回転速度を減少させるための減速制御は、様々な方法を採用することが可能である。例えば、インバータ回路の上アームへの通電をオフし、下アームのみに通電する短絡ブレーキ(ショートブレーキ)を採用しても良い。この場合、制動力(ブレーキ力)は高く、但し、モータ発熱量は大きい。また、回生ブレーキを利用することができない。
また、インバータ回路の上アームへの通電をオフし、下アームのみに通電するためのPWM信号を生成し、これに基づいて下アームのみに通電することにより、短絡ブレーキにチョッパ制御(チョッパブレーキ)を施しても良い。この場合、短絡ブレーキと比較して、制動力(ブレーキ力)は低下するが、モータ発熱量を抑えることが可能になる。また、回生ブレーキを利用することが可能になる。
更に、インバータ回路の上アーム及び下アームへの通電をオフするオープンブレーキを採用してもよい。この場合、制動力は大きく低下するが、モータ発熱量も大きく抑えることが可能になる。また、回生ブレーキを利用することができない。
一方で、使用者が連続的に打ち込み工具を使用すると、モータ温度が上昇していき、モータの熱故障の発生、温度保護機能による工具の動作停止その他の作業中断を招く可能性がある。従ってモータの発熱量を低減することが好ましい。一方で、モータの待機位置を安定させるためには、モータの制動力も要求される。
そこで本出願の発明者らは、種々の方法を検討した上、インバータ回路20Aの上アーム(又は下アーム)への通電をオフし、PWM信号を生成してこれに基づいて下アーム(又は上アーム)のみに通電するチョッパブレーキを採用した。PWM信号のデューティ比及びロータの回転速度に応じて、モータ18の制動力及びモータ18の発熱量に直接影響するモータ18に流れる電流を変動させることが可能になる。従って、チョッパブレーキを採用し、然るべきデューティ比を有するPWM信号を設定することにより、モータ制動力を生かしたプランジャの停止位置の安定化と、モータ18の発熱量の低減による打ち込み工具10の連続使用の両立を図ることが可能になる。更に、モータ18からインバータ回路20Aを介してバッテリ30への還流経路(回生)が形成されるから、ブレーキ制御中に、バッテリ30の充電を行うことが可能になる。従って、バッテリ30の低下を抑制し、作業効率の向上を図ることが可能になる。なお、ブレーキ制御として、インバータ回路の上アームのみに通電し、又は、PWM信号に基づいて上アームのみに通電し、下アームへの通電をオフにしてもよい。
その後、時刻t5において、モータ18のロータは、回転を停止する。モータ18の回転を停止させるタイミングは、適宜設定可能である。例えば、CPU20Bが所定のパターンに従った制御信号をインバータ回路20Aに出力すれば、モータ18が停止するようなブレーキ制御用の制御信号パターンを準備してもよい。また、時刻t5以降も回転量の取得を継続し、所定の回転量に到達した時にモータ18が停止するように、CPU20Bは、制御信号を生成して、インバータ回路20Aに出力してもよい。
図5は、以上の一連のプロセスのうち、プランジャ22の停止位置を制御するための基準位置を検出するプロセスを具体的に示すフローチャートである。
ステップS10において、CPU20Bは、基準位置を検出するためのプロセスを開始する。なお、基準位置の検出プロセスは、必ずしも、モータ18の駆動開始時点である時刻t1から開始しなくてもよい。例えば、モータ18の駆動開始後、カウンタを用いて所定時間経過後(例えば、プランジャ22が上死点に到達する前のタイミング)に、基準位置の検出プロセスを実行してもよい。
次いでCPU20Bは、モータ18のロータの位置が切り替わっているか否かを判断する(ステップS11)。例えば、図4に示されるように、CPU20Bは、相電圧のゼロクロス点を検出することにより、当該判断を行ってもよい。ホールICを利用した打ち込み装置においては、ホールICの信号を取得することにより、当該判断を行ってもよい。
ステップS11において、モータ18のロータの位置が切り替わっていると判断された場合(YES)、CPU20Bは、モータ18のロータの現在の回転速度を示す情報を取得する(ステップS12)。回転速度を示す情報の取得方法の一例は、上述したので、説明を省略する。なお、モータ18のロータの位置が切り替わっていないと判断された場合(NO)、ステップS11を再度実行する。
CPU20Bは、取得した回転速度を示す情報に基づいて、回転速度の変動量を算出する(ステップS13)。回転速度の変動量を示す情報の取得方法の一例は、上述したので、説明を省略する。
CPU20Bは、算出された回転速度の変動量を示す情報に基づいて、回転速度の変動量の変動量を算出する(ステップS14)。具体的には、CPU20Bは、前回の回転速度の変動量と、今回の回転速度の変動量との差分を算出することにより、回転数変化率の傾きを取得することが可能となる。
次いでCPU20Bは、回転速度の変動量の極大点か否かを判断する。具体的には、CPU20Bは、前回の回転数変化率の傾きが正であり、かつ、今回の回転数変化率の傾きが負であるか否かを判断する(ステップS15)。なお、その他の情報等又はその他の手法により極大点を検出してもよい。例えば、回転数変化率の傾きが2連続で正であり、続く回転数変化率の傾きが2連続で負の場合に、極大点を迎えたと判断してもよい。
ステップS15において、回転速度の変動量の極大点を迎えたと判断された場合(YES)、プランジャ22の停止位置を制御するための基準位置を取得し(ステップS16、時刻t3)、CPU20Bは、基準位置の取得プロセスを終了し、図6に示されるモータ18の停止制御プロセスを開始する(ステップS17)。
なお、ステップS15において、回転速度の変動量の極大点を迎えたと判断されなかった場合、CPU20Bは、ステップS12において取得された回転速度及びステップS13において取得された回転速度の変動量を現在の回転速度及び回転速度の変動量として更新し(ステップS18)、ステップS11を再実行する。
図6は、以上の一連のプロセスのうち、プランジャ22の停止制御プロセスを具体的に示すフローチャートである。
ステップS20において、CPU20Bは、プランジャ22の停止制御プロセスを開始する。なお、停止制御プロセスは、必ずしも、基準位置の検出プロセスの完了後に開始しなくてもよい。基準位置を取得したか否かの判断ステップ(ステップS21)を含めることにより、両プロセスを平行して実行するように構成してもよい。逆に、必ず、基準位置の検出プロセスの完了後に停止制御プロセスを実行する場合、ステップS21を含まないように構成することも可能である。また、図5に示されるプロセスをプランジャ22の基準位置を検出する基準位置検出プロセスと呼び、図6に示されるプロセスをプランジャ22の停止位置を制御する停止制御プロセスと呼んでいるが、モータ18のロータの回転を停止することにより、プランジャ22が停止することから、図5及び図6に示されるプロセスは、モータ18を制御する方法を示しているということもできる。
CPU20Bは、プランジャ22を停止するための基準となる位置が取得されているか否か判断する(ステップS21)。
上述したステップS16において基準位置が取得されている場合(YES)、CPU20Bは、モータ18のロータの現在の回転速度を示す情報を取得する(ステップS22)。回転速度を示す情報の取得方法の一例は、上述したので、説明を省略する。
なお、CPU20Bは、プランジャ22を停止するための基準となる位置が取得されていない場合(NO)、ステップS21が再実行される。
次いでCPU20Bは、ステップS22において取得された回転速度に基づいて、減速制御を開始するための基準となる停止判断回転量(設定回転量)を算出し、設定する(ステップS23)。例えば、ステップS22において取得されたロータの回転速度が大きい場合、停止判断回転量を小さく設定し、ロータの回転速度が小さい場合、停止判断回転量を大きく設定する。打ち込み工具10の各部品の経時変化等に応じて同様の打ち込みを実行しても、プランジャ22の速度及びモータ18のロータの回転速度等は、変動する場合がある。そこで、打ち込み工具10は、モータ18のロータの回転速度を取得し、これに基づいてモータ18を制御するように構成されている。CPU20Bが制御に使用するロータの回転速度は、プランジャ22が下死点に到達した後のロータの回転速度であることが好ましい。図3(F)に示されるように、モータ18のロータの回転速度は、プランジャ22が下死点に到達した後の方が大きくなり、従って、ロータの回転速度のばらつきが大きくなるため、プランジャ22が下死点に到達した後のロータの回転速度を示す情報に基づいてモータ18を制御することにより、プランジャ22の停止位置を安定させることが可能になる。なお、回転速度に基づいて、減速制御を開始するための基準となる停止判断回転量(設定回転量)を設定するための関数は、実際の打ち込み装置の構成を応じて、適宜設計することが可能である。
次いでCPU20Bは、モータ18のロータの位置が切り替わっているか否かを判断する(ステップS24)。ロータの位置が切り替わっているか否かの判断方法の一例は、上述したので、説明を省略する。
ステップS24において、モータ18のロータの位置が切り替わっていると判断された場合(YES)、CPU20Bは、モータ18のロータの回転量のカウントを開始する(ステップS25)。具体的には、CPU20Bは、相電圧のゼロクロス点の検出回数をカウントすることにより、ロータの回転量をカウントしてもよい。
なお、ステップS24において、モータ18のロータの位置が切り替わっていると判断されなかった場合(NO)、ステップS24が再実行される。
更にCPU20Bは、ステップS25においてカウントされたロータの回転量が、ステップS23において設定された停止判断回転量以上になったか否かを判断する(ステップS26)。
ステップS25においてカウントされたロータの回転量が、ステップS23において設定された停止判断回転量以上になったと判断された場合(YES)、CPU20Bは、モータ18の回転を減速させるための減速制御(例えば、ブレーキ制御)を開始する(ステップS27、時刻t4)。ブレーキ制御方法の一例は、上述したので説明を省略する。
なお、ステップS25においてカウントされたロータの回転量が、ステップS23において設定された停止判断回転量以上になったと判断されなかった場合(NO)、ステップS24が再実行される。
CPU20Bがブレーキ制御を完了すると、CPU20Bを含む制御回路20は、モータ18の制御を終了する(ステップS28)。このとき、モータ18のロータは、回転を停止する。また、プランジャ22は、停止位置(待機位置)に停止する。
なお、ファスナを連続的に打ちこむ場合、図3における時刻t1以降の動作が時刻t5後に繰り返される。
以上のような打ち込み工具10によれば、制御回路20は、モータ18のロータの回転速度の変動量に基づいて、モータ18を制御するように構成されている。バッテリ電圧の低下や部品の経時変化等に起因して回転速度の絶対値にばらつきが生じる場合であっても、プランジャの停止位置を安定させることが可能となる。従って、停止位置から打ち込みを実行するまでのレスポンスタイムのばらつきを低減することが可能となる。
また、電流のピーク値等に基づいてプランジャの上死点等の位置を検出する方法は、起動時の突入電流とプランジャ位置に異存して発生する電流の区別が困難な場合がある。例えば、プランジャの停止位置が想定よりも上死点側になったために起動負荷が増加してサチュレーションが起こり、電流のピークを検出することが困難となる場合もある。本実施形態に係る打ち込み工具10によれば、モータの回転速度の変動量を取得し、これに基づいてモータを制御することにより誤検出のリスクを低減し、従ってプランジャの停止位置を安定させることが可能となる。
更に、上死点を検出するためのセンサ(典型的には、マイクロスイッチ)を削減することも可能になる。打ち込み工具には、高い防塵及び防水性能が求められるため、マイクロスイッチを、粉塵、機械油、外部からの水の侵入等を考慮して適切に設置する必要がある。しかしながら、打ち込み時の衝撃のためにマイクロスイッチの機械接点が摩耗するにつれチャタリングが発生する問題や、センサが正常に上死点を検出することができなくなる問題が生じる。チャタリング対策としてフィルタ回路を設けることも考えられるが、フィルタリングにより信号確定までのタイムラグが発生する。本実施形態に係る打ち込み工具10によれば、マイクロスイッチを用いることなくモータを制御することが可能になる。但し、マイクロスイッチを設置し、マイクロスイッチから取得される情報と併せて、モータ及びプランジャ位置を制御するように変形してもよい。
同様に、ホールICを削減することも可能になる。ホールICにも、マイクロスイッチと同様に防塵性能及び防水性能が求められるため、ホールICの設置は、打ち込み装置の大型化及び高コスト化につながる。本実施形態に係る打ち込み工具10によれば、ホールICを用いることなくモータを制御することが可能になる。但し、ホールICを設置し、回転速度の変動量を示す情報をホールICからの情報に基づいて取得し、これに基づいて、モータ及びプランジャ位置を制御するように変形してもよい。
なお、制御回路20は、回転速度の変動量を示す情報として、回転速度の変化率の極大点を検出し、これをモータ18の制御に利用したがこれに限られるものではない。例えば、回転速度の変化率が閾値を越えた時を検出し、これをモータの制御に利用してもよい。あるいは、回転速度の変化率のその他の変曲点を検出し、これをモータの制御に利用してもよい。または、上記した情報と、回転速度を示す情報を組み合わせてモータの制御に利用してもよい。更に、想定される回転速度の変化率の波形を予め準備しておき、回転速度の変化率の波形と比較してこれに基づいてモータを制御してもよい。但し、モータの回転速度の変化率の極大点は、プランジャの打ち込み後に必ず発生する特徴であるため、極大点を検出することにより、誤検出を抑制することが可能になる。
更に、本出願の発明者らは、回転速度の変動量が同様であっても、回転速度の絶対値が異なる場合がある点に着目し、回転速度の変動量に加え、回転速度に基づいて、プランジャ位置を制御した。例えば、打ち込み装置の主要部品の摩耗により、同じタイミングにもかかわらず、ロータの回転速度が異なる場合がある。そこで回転速度の変動量に加え、回転速度に基づいて、プランジャ位置を制御した。このように構成することにより、より精度良くプランジャの停止位置を制御することが可能になる。
例えば、ロータの回転速度の絶対値が大きい場合、通常のブレーキ制御では、想定よりも上死点側にプランジャが停止する場合がある。一方でロータの回転速度の絶対値が小さい場合、通常のブレーキ制御では、想定よりも下死点側にプランジャが停止する場合がある。そこで、所定のタイミングにおけるロータの回転速度に基づいて、モータを制御することにより、ロータの回転速度のばらつきによるプランジャに停止位置のばらつきを抑制することが可能になる。
本実施形態に係る打ち込み工具10の制御回路20は、ロータが第1の回転速度で回転する場合、プランジャ22を第1の位置(例えば、上死点と下死点の中間地点)で停止するようにモータ18を制御する。ここで、経時変化、バッテリ電圧の低下等に起因して、ロータが第1の回転速度より小さい第2の回転速度で回転する場合、第1の回転速度の場合における停止制御と同一の停止制御を仮に適用すると、第1の位置まで到達せず、第1の位置の手間の下死点側で停止してしまう可能性がある。そこで、基準となる回転速度が変動しても、実質的に同じ位置で停止するように、基準となる回転速度に応じてモータ18を制御する。具体的には、停止判断回転量を第1の回転速度の場合より小さく設定し、プランジャ22の停止制御プロセスを開始するタイミングを遅めることにより、プランジャ22を第1の回転速度で回転したときと同じ第1の位置又はその近傍で停止するようにモータ18を制御することが可能になる。なお、第2の回転速度で回転する場合、第1の回転速度の場合よりも停止制御プロセスにおけるデューティ比を大きく設定する制御信号パターンを準備することにより、プランジャ22を第1の回転速度で回転したときと同じ第1の位置又はその近傍で停止するように構成してもよい。
ここで、第1の回転速度及び第2の回転速度は、決まったタイミングにおけるロータの回転速度を取得することが好ましい。本実施形態に係る打ち込み工具10は、回転速度の変動量が極大点を検出したことに基づいて回転速度を取得した(ステップS22)。従って、回転速度が十分に大きいタイミングにおける回転速度に基づいてモータ18を制御することが可能になる。
但し、これに限られるものではなく、例えば、ロータの回転速度の最大値(図3(F)における時刻t3から時刻t4の間に現れるロータの回転速度の最大値)を第1の回転速度及び第2の回転速度として取得し、これに基づいてプランジャの停止位置を制御するように構成してもよい。
また、本実施形態に係る打ち込み工具10は、相電圧に基づいてロータの回転速度を示す情報を取得したが、例えば、相電流に基づいてロータの回転速度を示す情報を取得するように構成してもよい。
なお、モータによって駆動されるギア等を用いてプランジャを移動させ、上死点において、ギア等とプランジャの係合を解除させてプランジャを下死点に向かって移動させる手段は、様々な技術を使用することが可能である。例えば、上述した特許文献1乃至特許文献2に記載されている手段を採用してもよい。
また、本発明は、当業者の通常の創作能力の範囲内で、さまざまな変形が可能である。例えば、異なる手段によりファスナを打ち込む打ち込み装置に本発明を適用することが可能である。
[第2実施形態]
以下、第2実施形態に係る打ち込み装置について説明する。第1実施形態と同様又は類似する機能を有する構成要素については、同様の名称を付して説明を省略する。本出願の発明者らは、モータの特性が、温度によって変動する点に着目した。モータ(特に、ブラシレスモータ)は、高負荷の領域において、高温になると常温の場合と比較して、回転数が低下する。一方で、低負荷の領域において、高温になると常温の場合と比較して、回転数が増加する。図7Aは、このようなモータの特性を簡素化して示す模式図である。
第1実施形態に係る打ち込み装置において、図5に示されるフローチャートで検出される基準位置(時刻t3の極大点A近傍)において、モータは、高負荷である。一方で、その後の停止制御開始時(時刻t4)において、モータは、低負荷である。このため、図7Bに示されるように、高温時において、極大点A近傍におけるモータの回転速度V2は、常温時の回転速度V1より小さく、一方で、減速制御期間(時刻t4〜t5)におけるモータの回転速度は、常温時より大きい。このため、常温(低温)のときと同一の減速制御を高温時に適用すると、プランジャの停止位置が上死点側にずれてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態に係る打ち込み工具は、モータの温度を示す温度情報を取得する温度センサを備え、この温度情報に基づいてモータを制御する制御手段を備える。より具体的には、常温(低温)時に適用する低温時停止制御と、高温時に適用する高温停止制御は、異なるものとなる。仮に、常温時に高温停止制御を適用すると、プランジャは、本来の停止位置より下死点側に停止し、仮に、高温時に常温停止制御を適用すると、プランジャは、本来の停止位置より上死点側に停止する。例えば、停止判断回転量を温度情報に基づいて補正し、高温の場合、常温(低温)の場合と比較して、停止判断回転量を小さく設定する。
このような構成を採用することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能になる。上記構成は、第1実施形態に係る打ち込み装置10に適用してもよいし、それ以外の打ち込み装置に適用してもよい。打ち込み装置10に適用する場合、例えば、停止判断回転量算出(ステップS23)時に、上記のように適用することが可能である。
なお、温度センサは、モータに設けてもよい。あるいは、温度センサは、モータの温度と相関性を有する情報(バッテリの温度情報、インバータ回路20Aの基板温度情報、打ち込み装置の内部温度情報)を取得するためのセンサを用いてもよい。例えば、インバータ回路のFETに温度センサを設けてもよい。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る打ち込み装置について説明する。他の実施形態と同様又は類似する機能を有する構成要素については、同様の名称を付して説明を省略する。本出願の発明者らは、モータの特性が、バッテリの内部抵抗によって変動する点に着目した。モータ(特に、ブラシレスモータ)は、高負荷の領域において、相対的に内部抵抗が高いバッテリの場合、内部抵抗が低いバッテリと比較し、回転数が低下する。
そこで、本実施形態に係る打ち込み工具は、バッテリの内部抵抗を示す情報を取得する手段を備え、この情報に基づいてモータを制御する制御手段を備える。より具体的には、内部抵抗が相対的に低いバッテリ時に適用する停止制御と、内部抵抗が相対的に低いバッテリ時に適用する停止制御は、異なるものとなる。
なお、バッテリの内部抵抗は、バッテリが備えている電池ラインナップ(容量差異)を識別するための回路からの情報に基づいて推測することが可能である。この場合、バッテリから取得するし区別情報を取得するCPUが、内部抵抗を示す情報を取得する手段に相当する。その他、内部抵抗に相関性を有する情報を取得することによって、内部抵抗を示す情報を取得してもよい。
このような構成を採用することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能になる。上記構成は、第1実施形態に係る打ち込み装置10に適用してもよいし、それ以外の打ち込み装置に適用してもよい。打ち込み装置10に適用する場合、例えば、停止判断回転量算出(ステップS23)時に、内部抵抗を示す情報に基づいて停止判断回転量を補正することが可能である。
更に、本出願の発明者らは、打ち込み装置を連続的に駆動していると、モータの動作中にバッテリ電源の電圧降下が生じ、この電圧降下量に応じてモータの特性が変動する点に着目した。モータの動作中のバッテリ電源の電圧降下量は、バッテリの容量、セルの種類、経年劣化、個体ばらつきによって変動する。また、セルの内部温度に応じて変化する。
そこで、打ち込み工具は、モータの動作中にバッテリ電源の電圧降下量を示す情報を取得する手段を備え、この情報に基づいてモータを制御する制御手段を備える。
なお、電圧降下量は、バッテリやバッテリが接続される基板、インバータ回路が搭載される基板に電圧検出回路を設けてもよいし、間接的にインバータ回路のFETや相電圧検出回路に設けて、電圧降下量を取得してもよい。
このような構成を採用することにより、プランジャの停止位置を安定させることが可能になる。上記構成は、第1実施形態に係る打ち込み装置10に適用してもよいし、それ以外の打ち込み装置に適用してもよい。
[第4実施形態]
以下、第4実施形態に係る打ち込み装置について説明する。第1実施形態と同様又は類似する機能を有する構成要素については、同様の名称を付して説明を省略する。第4実施形態に係る打ち込み装置の制御回路は、図3(G)に示される回転速度の変動量を示す情報を用いないでモータ18を制御する。この制御回路は、図3(F)に示されるロータの回転速度を示す情報に基づいてモータ18を制御する。
この打ち込み装置は、プランジャ22が上死点を検出するマイクロスイッチを備える。また、モータ18のロータの回転速度を検出するためのホールICを備える。また、制御回路は、マイクロスイッチにより上死点が検出されたことを基準とする時間制御により、プランジャ22の停止制御プロセスを開始するように構成されている。
ここで制御回路は、ホールICから検出されるロータの回転速度に基づいて、モータ18を制御するように構成されている。
例えば、制御回路は、ロータの回転速度の最大値(図3(F)における時刻t3から時刻t4の間に現れるロータの回転速度の最大値)を取得し、これに基づいてプランジャの停止制御プロセスを開始する時間を変更するように構成されている。
具体的には、ロータが第1の回転速度で回転する場合、上死点検出後、第1の時間経過後に停止制御プロセスを開始するように構成されており、一方で、経時変化、バッテリ電圧の低下等に起因して、ロータが第1の回転速度より小さい第2の回転速度で回転する場合、第1の時間よりも大きい第2の時間経過後に停止制御プロセスを開始するように構成されている。このように、プランジャ22の停止制御プロセスを開始するタイミングを遅めることにより、プランジャ22を第1の回転速度で回転したときと同じ第1の位置又はその近傍で停止するようにモータ18を制御することが可能になる。なお、第2の回転速度で回転する場合、第1の回転速度の場合よりも停止制御プロセスにおけるデューティ比を大きく設定する制御信号パターンを準備することにより、プランジャ22を第1の回転速度で回転したときと同じ第1の位置又はその近傍で停止するように構成してもよい。
また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。例えば、第1実施形態等において、基準位置からカウントされるロータの回転量に基づいて、減速制御の開始タイミングを判断していた(ステップS26)が、これに替えて、又は、これに加えて、基準位置からカウントされる時間に基づいて、減速制御の開始タイミングを定めてもよい。その場合、ステップS25において、回転量に替えて、又は、回転量に加えて、経過時間(を示すカウント値)をカウントし、これに基づいて減速制御の開始タイミングを定めることが可能である。
また、第1実施形態等において、ブレーキスイッチ等の位置検出センサを用いて停止制御を行ってもよい。位置検出の手段として異なるセンサを用いてもよい。例えば、加速度センサや衝撃センサで、実打時の衝撃を検出し、これに基づいてプランジャの位置を取得してもよい。マイクロスイッチと比較すると、このようなセンサは、接点摩耗による劣化が抑えられるため、耐久性の向上を期待することが可能になるとともに、コスト的にも有利な場合がある。このようなセンサは、インバータ回路が搭載されるプリント配線基板上に搭載してもよいし、打ち込み装置内部のいずれかの位置に設置してもよい。その他、当業者の通常の創作能力の範囲内で、第1実施形態における一部の構成要素を、第2の実施形態に追加することができる。また、ある実施形態における一部の構成要素を、他の実施形態の対応する構成要素と置換することができる。
18 モータ
20 制御回路
20A インバータ回路
20B CPU
20C 電流検出回路
20D 電源回路
22 プランジャ
24 ドライバ
26 バネ
28 プリント配線基板
30 バッテリ
40 マガジン
42 ノーズ部
44 プッシャ
46 射出口
48 コンタクトアーム

Claims (7)

  1. ロータを備えるモータと、
    前記モータによって下死点から上死点に移動可能なプランジャと、
    前記プランジャを前記上死点から前記下死点に向かって移動させる移動手段と、
    前記ロータの回転速度の変動量を取得する速度変動取得手段と、
    前記速度変動取得手段により取得された前記変動量に基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    を備える打ち込み工具。
  2. ロータを備えるモータと、
    前記モータによって下死点から上死点に移動可能なプランジャと、
    前記プランジャを前記上死点から前記下死点に向かって移動させる移動手段と、
    前記ロータの回転速度を取得する速度取得手段と、
    前記速度取得手段により取得された前記回転速度に基づいて前記モータを制御する制御手段と、
    を備える打ち込み工具。
  3. 前記制御手段は、前記変動量、又は、前記回転速度に基づいて、前記プランジャの停止位置を制御する、請求項1又は2に記載の打ち込み工具。
  4. 前記制御手段は、前記ロータが第1の前記回転速度で回転する場合、前記プランジャを第1の位置で停止するように前記モータを制御し、かつ、前記ロータが第2の前記回転速度で回転する場合、前記プランジャを前記第1の位置で停止するように前記モータを制御する、請求項2に記載の打ち込み工具。
  5. 前記制御手段は、前記変動量、又は、前記回転速度に基づいて、前記ロータの減速を開始する、請求項1又は2に記載の打ち込み工具。
  6. 前記モータは、ステータ巻線を備え、
    前記変動量、又は、前記回転速度は、前記ステータ巻線の相電圧に基づいて取得される、請求項1又は2に記載の打ち込み工具。
  7. 前記モータは、ステータ巻線を備え、
    前記変動量、又は、前記回転速度は、前記ステータ巻線の相電流に基づいて取得される、請求項1又は2に記載の打ち込み工具。
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