JP2021177527A - 多層配線板のビアおよびその形成方法 - Google Patents

多層配線板のビアおよびその形成方法 Download PDF

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Ramesh Bhandari
百楽 倉田
Yura Kurata
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Yoshinori Takenaka
久始 加藤
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Abstract

【課題】ビアクラックが発生しないビアを形成する。【解決手段】絶縁層と導体層とが交互に積層され、導体層同士が絶縁層に設けたビアを介して電気的に接続してなる多層配線板のビア形成方法において、低熱伝導率を有する樹脂材料からなる層間絶縁層にレーザーを照射して層間絶縁層にビアを形成し、ビアの上角部にレーザー照射による発熱により樹脂変質領域を形成し、その後ウェットデスミア処理を行って層間絶縁層から樹脂変質領域を除去することで、ビアの上角部が、テーパー形状を有するビアを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は、多層配線板のビアおよびその形成方法に関する。
半導体パッケージ基板等に用いられる高密度多層配線板の層間接続のため、一般的には無機フィラー入り樹脂から成る層間絶縁層にレーザー(CO、UV−YAG、エキシマ等)でビアを形成し、デスミア(ウェット又はドライ)処理後にSAP工法でビア内に導電体を形成するプロセスが用いられている(特許文献1)。図8は、従来の多層配線板の一例を示す断面図である。図8において、多層配線板50は、層間絶縁層51と導体層52とが交互に積層され、導体層52同士が層間絶縁層51に設けたビア53を介して電気的に接続される。
国際公開第2007/007861号
このビア53は、電気的接続役割の他に、パッケージ内の様々な材料の熱膨張係数の違いなどから生じる応力に耐える必要がある。しかし、ビア53の上部は一般的に角形状になるため応力が集中し、耐え切れずにビアクラック54が発生することがある。ビアクラック54の発生は、一般的には構造設計最適化等で回避されるが、ビア53の寸法や材料特性などが制約され、設計自由度が低くなる。
本発明に係る多層配線板のビアは、層間絶縁層と導体層とが交互に積層され、導体層同士が層間絶縁層に設けたビアを介して電気的に接続してなる多層配線板のビアにおいて、該ビアの上角部がテーパー形状を有する。
また、本発明に係る多層配線板のビアの形成方法は、上述した構成の層間絶縁層のビアの形成方法において、低熱伝導率を有する樹脂材料からなる層間絶縁層にレーザーを照射して層間絶縁層にビアを形成し、ビアの上角部にレーザー照射による発熱により樹脂変質領域を形成し、その後ウェットデスミア処理を行って前記層間絶縁層から前記樹脂変質領域を除去する。
本発明の多層配線板のビアの実施形態によれば、得られた多層配線板において、ビアの上角部がテーパー形状のビアであるため、熱膨張係数差等で発生する応力が各部分に集中せず、ビアクラックが発生しなくなり、一般的なビア形状(角あり)でのクラック回避の為のデザイン制約が緩和される。
また、本発明の多層配線板のビアの形成方法の実施形態によれば、上述した構成のビアを好適に形成することができる。また、ビアの上角部をテーパー形状にするのに追加プロセス(2回加工など)が不要で、レーザーと材料の組み合わせを適切に選定するとともに、その後ウェットデスミア処理を行うことで、同じビア形成プロセスで対応可能で、生産性ロスが生じない。
本発明のビアを適用した多層配線板の一実施形態の断面図である。 本発明のビア形成方法においてビアの上角部にテーパー形状を形成するメカニズムを説明するための図であり、(a)はレーザー照射によるレーザー加工後の状態を示し、(b)はレーザー加工後にウェットデスミアを行った後の状態を示している。 実施例で用いた試験片の一実施形態を示す図である。 実施例で用いたレーザーのエネルギー密度の一実施形態を示すずである。 レーザー照射後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(平面視)である。 ウェットデスミア後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(平面視)である。 ウェットデスミア後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(断面視、45°観察)である。 従来の多層配線板の一例を示す断面図である。
図1は、本発明のビアを適用した多層配線板の一実施形態の断面図である。図1に示す例において、多層配線板10は、層間絶縁層11と導体層12とが交互に積層され、導体層12同士が層間絶縁層11に設けたビア13に充填されたビア導体14を介して電気的に接続される。図1に示す本発明のビア形成方法によって得られたビア13の形状の特徴は、ビア13の上角部13aが、ビア13の上方に向かって広がるテーパー形状を有する点にある。
テーパー形状の上角部13aを有するビア13によれば、得られた多層配線板10において、熱膨張係数差等で発生する応力が各部分に集中せず、ビアクラックが発生しなくなり、一般的なビア形状(角あり)でのクラック回避の為のデザイン制約が緩和される。
図2は、本発明のビア形成方法においてビアの上角部にテーパー形状を形成するメカニズムを説明するための図であり、(a)はレーザー照射によるレーザー加工後の状態を示し、(b)はレーザー加工後にウェットデスミアを行った後の状態を示している。
本発明の多層配線板のビア形成方法によれば、まず、図2(a)に示すように、銅パッドからなる導体層12上に設けられた層間絶縁層11に対し、図示したように層間絶縁層11の加工しきい値に対し所定の強度分布を有するレーザービームを、レーザーパルス21として照射する。
層間絶縁層11の材料としては、低熱伝導率(例えば0.2W/m−K以下)の樹脂材料を用いる。低熱伝導率の樹脂材料としては無機フィラー含有率が10wt%以下の樹脂材料、または、無機フィラーを含有しない樹脂材料を用いることが好ましい。ここで、熱伝導率の良い無機フィラーを含む場合は、無機フィラー含有率が10wt%を超える樹脂材料は、上述した低熱伝導率の樹脂材料とならないため、無機フィラー含有率を10wt%以下とすることが好ましい。また、熱伝導率の良い無機フィラーを含まない樹脂材料は、上述した低熱伝導率の樹脂材料となるため好ましい。また、レーザーバルス21を発生するレーザーとしては、UV−YAGレーザーまたはエキシマレーザー(例えば、波長:400nm以下、パルス幅1〜100ns)のものを使用することが好ましい。
上述した層間絶縁層11およびレーザーパルス21を用いることで、レーザー照射後、図2(a)に示すように、層間絶縁層11中に、レーザー照射により直接加工された孔部22および孔部22の外側にレーザー照射での発熱により形成された樹脂変質領域23を得ることができる。このとき、層間絶縁層11の材料は低熱伝導率であるため、孔部22の外側の層間絶縁層11において、上部ほどレーザー発熱による層間絶縁層11の影響が大きく下部ほどその影響が少ない。その結果、上部にテーパー形状の部分を有する樹脂変質領域23を形成することができる。
その後、例えば過マンガン酸溶液を用いたウェットデスミア処理を行い、レーザー加工により孔部22に残る残渣を除去して、ビア13を形成する。その際、図2(b)に示すように、レーザー照射での発熱により低強度化された樹脂変質領域23も除去されるため、ビア13の上角部13aが、ビア13の上方に向かって広がるテーパー形状を得ることができる。
上述した本発明のビア形成方法によれば、上角部にテーパー形状を有するビアを、ビアの上角部をテーパー形状にするのに追加プロセス(2回加工など)が不要で、レーザーと材料の組み合わせを適切に選定するとともに、その後ウェットデスミア処理を行うことで、同じビア形成プロセスで対応可能で、生産性ロスが生じない。
(実施例)
図3に示す、5μm厚のエポキシ系樹脂フィルムからなる層間絶縁層11を、12μm厚の銅箔12を有する銅張り積層板(CCL)に設けた試験片31に対し、図4に示すエネルギー密度を有するレーザーを照射し、層間絶縁層11にビア13を形成した。試験に用いたレーザーは、種類:UV−YAG、波長:355nm(3高周波)、パルス幅:10ns、パルス周波数:300kHz、ビーム径:約10μm(ガウシアン)、照射パルス数:15であった。
図5にレーザー照射後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(平面視)を示し、図6にウェットデスミア後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(平面視)を示し、図7にウェットデスミア後のビア形状の一実施形態を撮像した写真(断面視、45°観察)を示す。
図5〜図7の結果から、本発明のビア形成方法によれば、ウェットデスミア後に、ビアの上角部が、ビアの上方に向かって広がるテーパー形状を有するビアが得られることがわかる。また、本例では、ビアの上角部のテーパー形状が、ビアの下部から上部に広がるテーパー形状に対し、さらに広いテーパー形状であることがわかる。
10 多層配線板
11 層間絶縁層
12 導体層
13 ビア
13a 上角部
14 ビア導体
21 レーザーパルス
22 孔部
23 樹脂変質領域
31 試験片

Claims (6)

  1. 層間絶縁層と導体層とが交互に積層され、導体層同士が層間絶縁層に設けたビアを介して電気的に接続してなる多層配線板のビアにおいて、該ビアの上角部がテーパー形状を有する。
  2. 請求項1に記載の多層配線板のビアにおいて、前記ビアの前記上角部のテーパー形状が、前記ビアの下部から上部に広がるテーパー形状に対し、さらに広いテーパー形状である。
  3. 請求項1または2に記載の層間絶縁層のビアの形成方法において、
    低熱伝導率を有する樹脂材料からなる層間絶縁層にレーザーを照射して層間絶縁層にビアを形成し、ビアの上角部にレーザー照射による発熱により樹脂変質領域を形成し、その後ウェットデスミア処理を行って前記層間絶縁層から前記樹脂変質領域を除去する。
  4. 請求項3に記載の多層配線板のビア形成方法において、前記低熱伝導率を有する層間絶縁層が、無機フィラー含有率が10wt%以下の樹脂材料、または、無機フィラーを含有しない樹脂材料である。
  5. 請求項3に記載の多層配線板のビア形成方法において、前記ウェットデスミア処理が、過マンガン酸溶液を用いたウェットデスミア処理である。
  6. 請求項3に記載の多層配線板のビア形成方法において、前記レーザー照射に用いるレーザーが、UV−YAGレーザーまたはエキシマレーザーである。
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