JP2021176071A - 情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷装置での印刷処理の対象となる情報を、印刷装置で印刷を行う前に確認可能とする。【解決手段】音声を入力する音声入力部と、前記音声入力部によって入力された音声の認識結果に基づいて、印刷装置での印刷対象となる少なくとも1つの情報から、印刷処理の対象となる情報を特定する特定部と、前記特定部によって特定された情報の印刷処理の要求を前記印刷装置に送信する送信部と、前記送信部による前記要求の送信とともに、前記特定された情報を示す画面を表示部に表示する表示制御部とを有する。【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理システムに関する。
今日において、ノート型のパーソナルコンピュータ装置の小型化、スマートデバイスの普及等により、プリンタ装置に対しても小型化及び携帯化が求められている。また、用紙の紙搬機構を省略することで小型化及び携帯化を図ったハンドヘルドプリンタが知られている。
このハンドヘルドプリンタは、例えばスマートデバイス又はパーソナルコンピュータ装置等から、印刷を行う画像の画像データを受信する。なお、「画像」は、記録媒体に対する印刷処理の対象となる情報であり、「画像データ」は、この画像の印刷時に記録ヘッド等を制御するために用いられる情報の印刷処理の要求である。ユーザは、ハンドヘルドプリンタの筐体を手で把持し、ノート又は定型用紙等の記録媒体上を操作する。これにより、操作量に応じてインクが吐出され、受信した印刷処理の対象となる情報が記録媒体上に印刷される。
また、特許文献1(特開2005−309065号公報)には、音声認識を用いてユーザの手による操作なしで印刷可能な音声認識結果出力装置が開示されている。
しかし、特許文献1の音声認識結果出力装置は、音声認識で特定した印刷処理の対象となる情報を、ユーザが所望の印刷処理の対象となる情報であるか否かを確認困難な問題があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、印刷装置での印刷処理の対象となる情報を、印刷装置で印刷を行う前に確認可能とした情報処理装置、情報処理プログラム及び情報処理システムの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、音声を入力する音声入力部と、前記音声入力部によって入力された音声の認識結果に基づいて、印刷装置での印刷対象となる少なくとも1つの情報から、印刷処理の対象となる情報を特定する特定部と、前記特定部によって特定された情報の印刷処理の要求を前記印刷装置に送信する送信部と、前記送信部による前記要求の送信とともに、前記特定された情報を示す画面を表示部に表示する表示制御部とを有する。
本発明によれば、印刷装置での印刷処理の対象となる情報を、印刷装置で印刷を行う前に確認することができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態の印刷システムのシステム構成を示す図である。 図2は、第1の実施の形態の印刷システムに設けられている携帯端末装置のブロック図である。 図3は、第1の実施の形態の印刷システムに設けられている携帯端末装置の機能ブロック図である。 図4は、第1の実施の形態の印刷システムにおいて、携帯端末装置のデータ記憶部に記憶されている印刷処理の対象となる情報の一覧画面を示す図である。 図5は、第1の実施の形態の印刷システムにおいて、携帯端末装置のデータ記憶部に記憶されている各種情報の一例を示す図である。 図6は、第1の実施の形態の印刷システムに設けられているハンドヘルドプリンタ装置の斜視図である。 図7は、ハンドヘルドプリンタ装置のブロック図である。 図8は、ハンドヘルドプリンタ装置の制御部の機能ブロック図である。 図9は、第1の実施の形態の印刷システムにおける、全体的な印刷動作の流れを示すフローチャートである。 図10は、ハンドヘルドプリンタ装置に設けられているナビゲーションセンサの位置の算出の仕方を説明するための図である。 図11は、第1の実施の形態の印刷システムの携帯端末装置における、音声入力に対応した印刷動作の流れを示すフローチャートである。 図12は、印刷開始時に、携帯端末装置にデフォルト画面の一例を示す図である。 図13は、印刷開始時に、携帯端末装置に表示される音声入力画面の一例を示す図である。 図14は、音声入力のエラー画面の一例を示す図である。 図15は、送信ダイアログ画面の一例を示す図である。 図16は、音声入力に対応する住所のテキストデータのプレビュー画面の一例を示す図である。 図17は、音声入力に対応するQRコード(登録商標)のプレビュー画面の一例を示す図である。 図18は、第2の実施の形態にかかるデータ記憶部に記憶されている各種情報の一例を示す図である。 図19は、携帯端末装置側における音声入力に対応した印刷動作の流れを示すフローチャートである。 図20は、ステップS20における処理の流れを示すフローチャートである。 図21は、ステップS30におけるプレビュー画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。 図22は、確認画面の一例を示す図である。 図23は、プレビュー画面の一例を示す図である。 図24は、印刷順番を変更したプレビュー画面の一例を示す図である。 図25は、プレビュー画面の別の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態の印刷システムの説明をする。
(第1の実施の形態)
(システム構成)
図1は、第1の実施の形態の印刷システムのシステム構成を示す図である。この図1に示すように、携帯端末装置1(情報処理装置の一例)及びハンドヘルドプリンタ装置2(印刷装置の一例)を有している。携帯端末装置1としては、例えばスマートフォン、タブレット型端末装置、ノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置等の無線通信(有線通信でもよい)が可能な電子機器を用いることができる。携帯端末装置1は、印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求をハンドヘルドプリンタ装置2に送信する。
ハンドヘルドプリンタ装置2は、印刷対象となる用紙の紙搬機構を省略することで小型化及び携帯化を図った印刷装置であり、図1に示すように、ユーザにより片手で把持されて記録媒体3上を操作されることで、携帯端末装置1から受信した印刷処理の対象となる情報にかかる印刷データに対応するテキスト又は画像等を、操作量に応じて記録媒体3上に印刷する。
(携帯端末装置のハードウェア構成)
図2は、携帯端末装置1のハードウェア構成を示す図である。この図2に示すように、携帯端末装置1は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS(Global Positioning System)受信部411を備えている。
CPU401は、携帯端末装置1全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401又はIPL等のCPU401の駆動に用いられるオペレーションシステム(OS)のプログラムを記憶している。また、一例ではあるが、このOSには、音声を認識するための音声認識プログラムが含まれている。携帯端末装置1側で音声認識処理を行う場合、この音声認識プログラムに基づいて、音声認識処理が行われる。具体的には、携帯端末装置1のCPU401は、マイクロフォン部415から取得した音声を、OSに含まれる音声認識プログラムに基づいて認識する。そして、CPU401は、この認識結果に基づいて、ユーザから音声で指示された画像等の印刷処理の対象となる情報をデータ記憶部803(記憶部の一例)から取得して情報の印刷処理の要求を生成し、ハンドヘルドプリンタ装置2にする。この際、CPU401は、実際に印刷処理の対象となる情報をディスプレイ418にプレビュー表示する。これにより、ハンドヘルドプリンタ装置2での印刷処理の対象となる情報を、ハンドヘルドプリンタ装置2で実際に印刷が行われる前に確認することができる。
または、例えばインターネット等の公共網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網に設けられた音声認識サーバ装置601に、音声認識プログラムを記憶させて音声認識機能を実現してもよい。この場合、携帯端末装置1のCPU401は、マイクロフォン部415から取得した音声を、無線基地局602及びネットワーク600を介して音声認識サーバ装置601に送信する。音声認識サーバ装置601のCPUは、音声認識サーバ装置601の記憶部に記憶されている音声認識プログラムに基づいて、携帯端末装置1から受信した音声を認識し、この認識結果を、ネットワーク600及び無線基地局602を介して携帯端末装置1に送信する。携帯端末装置1のCPU401は、音声認識サーバ装置601から受信した音声に対応する画像等の印刷処理の対象となる情報をデータ記憶部803から取得して情報の印刷処理の要求を生成し、ハンドヘルドプリンタ装置2にする。この際、CPU401は、実際に印刷処理の対象となる情報をディスプレイ418にプレビュー表示する。これにより、ハンドヘルドプリンタ装置2での印刷処理の対象となる情報を、ハンドヘルドプリンタ装置2で実際に印刷が行われる前に確認することができる。
次に、RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御に従って、携帯端末用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。また、EEPROM404には、ハンドヘルドプリンタ装置2に対して送信する印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求を生成するためのデータ生成プログラム(情報処理プログラムの一例)が記憶されている。
CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体からの撮像光に対応する画像データを形成する。なお、CMOSセンサ以外に、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の、他の撮像手段を用いてもよい。
撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405をバスライン410に接続するためのインタフェースである。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパス、ジャイロコンパス又は加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、例えばフラッシュメモリ等の記録メディア408をバスライン410に接続するためのインタフェースである。記録メディア408には、このメディアI/F409を介して、例えば印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求等の書き込み及び読み出しが行われる。なお、印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求は、ROM402又はRAM403等の他の記憶部に記憶してもよい。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、携帯端末装置1は、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイクロフォン部415、スピーカ部416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
遠距離通信回路412は、通信ネットワーク100を介して、他の機器との間で通信を行う。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを形成する。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413をバスライン410に接続するインタフェースである。マイクロフォン部415は、音声入力部として機能するものであって、画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報を指示するユーザの音声を入力する。スピーカ部416は、音声信号に対応する音楽又は音声等の音響出力を発音する。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイクロフォン部415及びスピーカ部416との間で音声信号の入出力を処理する。
ディスプレイ418は、例えば液晶表示部又は有機EL(Electro Luminescence)表示部等で形成できる。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインタフェースである。近距離通信回路420は、NFC又はBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、ディスプレイ418上に設けられており、ユーザの接触操作を検出する。
また、携帯端末装置1は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図2に示すCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス又はデータバス等である。
(携帯端末装置の機能構成)
図3は、携帯端末装置1に記憶されているデータ生成プログラムに基づいてCPU401が動作することで実現される各機能の機能ブロック図である。この図3に示すように、携帯端末装置1のCPU401は、データ生成プログラムに基づいて動作することで、音声認識処理部151、データ特定部152、通信制御部153、表示制御部154及びキャンセル処理部155として機能する。
上述のように、音声認識機能が、携帯端末装置1側に設けられている場合、音声認識処理部151は、マイクロフォン部415で取得された音声を認識する。これに対して、音声認識機能がネットワーク600上の音声認サーバ装置601に設けられている場合、音声認識処理部151は、マイクロフォン部415で取得された音声を、通信制御部153を介して音声認識サーバ装置601に送信する。そして、音声認識サーバ装置601から返信された音声認識結果を取得する。
データ特定部152は、特定部として機能するものであって、音声認識処理部151で認識された音声(認識結果)に対応する画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報をデータ記憶部803から特定する。通信制御部153は、無線基地局602及びネットワーク600を介して、音声認識サーバ装置601と通信を行う。
表示制御部154は、印刷処理の対象となる情報の一覧表示及び音声認識処理及び情報の印刷処理の要求の転送処理等に対応する画面を、ディスプレイ418(表示部の一例)に表示する。また、表示制御部154は、これから印刷されるテキスト又は画像等の印刷処理の対象として特定された情報をディスプレイ418にプレビュー表示する。キャンセル処理部155は、音声又はボタン操作によりキャンセルが指示された際に、現在の動作をキャンセル処理する。
なお、図3に示した音声認識処理部151〜キャンセル処理部155は、それぞれデータ生成プログラムにより、ソフトウェアで実現することとした。しかし、これらのうち全部又は一部を、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
また、データ生成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、データ生成プログラムは、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、データ生成プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、データ生成プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
(印刷処理の対象となる情報の記憶形態)
次に、携帯端末装置1のEEPROM404のデータ記憶部803に記憶されている印刷処理の対象となる情報を説明する。図4は、携帯端末装置1のデータ記憶部803に記憶されている印刷処理の対象となる情報の一覧画面を示す図である。この図4の例は、データ記憶部803にテキスト、QR(Quick Response)コード(登録商標)、画像、スタンプ及び宛名の分類毎に、印刷処理の対象となる情報が記憶されている。このような各情報は、携帯端末装置1のユーザ等により、登録画面を介して分類毎に予め登録され、また、編集画面を介して変更設定される。携帯端末装置1のデータ記憶部803は、携帯端末装置1(例えばスマートフォン、タブレット型端末装置、ノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置)で作成された情報を記憶しても良いし、携帯端末装置1以外の情報処理装置(例えば、ノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ装置など)で作成された情報を記憶しても良い。
図5は、データ記憶部803に記憶されている各種情報の一例を示す図である。この図5に示すように、データ記憶部803には、テキスト、QRコード(登録商標)、画像、スタンプ及び宛名の分類ごとに、A君、B君、C君等のユーザ名を示すタイトルに対応付けられた印刷処理の対象となる情報が記憶されている。
具体的には、例えば「A君」というタイトルに対しては、「神奈川県海老名市・・・」という住所のテキストデータが関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。また、「B君」というタイトルに対しては、QRコード(登録商標)(及び、誤り訂正符号)が関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。また、「J君」というタイトルに対しては、画像(及び、記憶場所の物理アドレス)が関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。また、「C君」というタイトルに対しては、スタンプ(及び、記憶場所の物理アドレス)が関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。さらに、「P君」というタイトルに対しては、印刷方向を示すデータ、郵便番号及び宛名が関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。
図5に示す例の場合、全ての分類に亘って全ての情報のタイトル(例えば、ユーザ名)が異なるものである。すなわち、図5に示す例の場合、1人のユーザに対して、1つの分類の1つのデータのみが割り当てられて記憶されている。
(ハンドヘルドプリンタ装置の外観構成)
図6は、ハンドヘルドプリンタ装置2の外観構成を示す斜視図である。この図6に示すように、ハンドヘルドプリンタ装置2は、ユーザが片手で把持可能な箱型形状の筐体11を有している。筐体11の上面部2aには、電源ボタン12及び印刷開始ボタン13が設けられている。電源ボタン12及び印刷開始ボタン13は、発光ダイオードによる発光型の操作ボタンとなっている。
電源ボタン12の操作が行われてから、再度、操作されるまでの間が、ハンドヘルドプリンタ装置2の電源投入期間となっている。電源ボタン12は、この電源投入期間中、点灯制御される。
また、印刷開始ボタン13は、携帯端末装置1から情報の印刷処理の要求を受信した際のアンサーバックボタンも兼ねている。すなわち、印刷開始ボタン13は、携帯端末装置1から情報の印刷処理の要求を受信した際、例えば5回等の所定回数、点滅制御される。これにより、ユーザに対して、情報の印刷処理の要求の受信を通知する。なお、情報の印刷処理の要求を受信した際に、異なる色で点灯又は点滅制御してもよいし、点灯(点滅)輝度又は点滅間隔を変更制御してもよい。
また、ハンドヘルドプリンタ装置2の筐体11に表示部を設けて、情報の印刷処理の要求の受信を表示してもよいし、ハンドヘルドプリンタ装置2にスピーカ部を設け、情報の印刷処理の要求の受信を示す音声を出力してもよい。
印刷開始ボタン13が操作されると、ハンドヘルドプリンタ装置2の操作に応じて印刷が行われる。ハンドヘルドプリンタ装置2の底面部2bには、インクジェット方式の記録ヘッドが設けられている。この記録ヘッドで、ユーザの移動操作に応じた印刷を行う。また、ハンドヘルドプリンタ装置2の操作方向(移動方向)は、通常、図6に矢印で示す方向に固定されている。ユーザにより、この矢印の方向に筐体11が移動操作されると、記録ヘッドを介して印刷が行われる。
また、図6に矢印以外の方向に筐体11が移動操作された場合は、記録ヘッドの駆動が停止され、印刷は、行われない。なお、ユーザの操作方向に従って、全部の操作方向又は一部の操作方向で印刷を可能としてもよい(印刷方向の切り替え)。
また、図6に矢印で示す印刷方向に対応する筐体11の側面部2cに、矢印で示す印刷方向に突出するガイド部14が設けられている。このガイド部14は、長方形の長板形状を有しており、非印刷時には、筐体11の側面部2cに沿って収納部15に収納されている。印刷時に、ガイド部14の上端部にユーザが爪を引っ掛けて半円の矢印方向にガイド部14を倒すと、ガイド部14は、筐体11の側面部2cの底面部2bの近傍から操作方向に向かって突出した状態となる。
このガイド部14の幅は、一度の操作で印刷される幅を示している。また、ガイド部14の中心には、総面部2c側から操作方向に向かって伸びるセンターライン(CL)が設けられている。一例ではあるが、このセンターラインCLは、赤色で細線状のセンターラインCLとなっている。上述のように、ガイド部14の幅は、一度の操作で印刷される幅を示している。このため、センターラインCLは、一度の操作で印刷される幅の中心を示すようになる。従って、ユーザは、印刷を開始する箇所の中心に、このセンターラインCLを合わせて筐体2を移動操作する。これにより、中心位置を合わせた状態でテキスト又は画像等の印刷処理の対象となる情報の印刷を行うことができる。
また、このようなハンドヘルドプリンタ装置2は、非印刷時に底面部2bを被覆するヘッドキャップ16を有している。このヘッドキャップ16で底面部2bを被覆することで、非印刷時における記録ヘッドの極度の乾燥、及び、記録ヘッドに埃又はキズが付く不都合を防止することができる。
(ハンドヘルドプリンタ装置のハードウェア構成)
図7は、ハンドヘルドプリンタ装置2のハードウェア構成を示す図である。この図7に示すように、ハンドヘルドプリンタ装置2は、電源31、電源回路32、インクジェット記録ヘッド(IJ記録ヘッド)33、IJ記録ヘッド駆動回路34、制御部35、通信インタフェース(通信IF)36、OPU37、ナビゲーションセンサ38、ジャイロセンサ39、DRAM(ダイナミックRAM)40及びROM41を有している。また、ハンドヘルドプリンタ装置2は、タイマ42及びヘッドキャップ検出部43を有している。
電源31は、充電可能な電池(二次電池)となっており、ハンドヘルドプリンタ装置2の駆動電源を発生する。電源回路32は、電源31からの電源を、必要な箇所に供給する。IJ記録ヘッド33は、記録媒体3に対して、インクジェット方式でインクを吐出してテキスト又は画像等の印刷処理の対象となる情報の印刷を行う。IJ記録ヘッド駆動回路34は、印刷するテキスト又は画像等の印刷処理の対象となる情報に応じて、IJ記録ヘッド33を駆動制御する。制御部35は、ハンドヘルドプリンタ装置2全体の制御を行う。
通信IF36は、例えばブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信で、携帯端末装置1との間の無線通信を行う。OPU(Operation Panel Unit)37は、ハンドヘルドプリンタ装置2の状態を表示するLED、及び、ユーザが印刷開始を指示するためのスイッチ等を備えており、上述の電源ボタン12及び印刷開始ボタン13が含まれる。なお、OPU37は、液晶ディスプレイ又はタッチパネルを備えていてもよい。また、音声入力機能を備えていてもよい。
ナビゲーションセンサ38は、加速度センサを備えている。ナビゲーションセンサ38は、ハンドヘルドプリンタ装置2の操作時の加速度に基づいて、ハンドヘルドプリンタ装置2のX軸方向の移動量及び、Y軸方向の移動量を検出する。ジャイロセンサ39は、ハンドヘルドプリンタ装置2に加わる角速度を検出する。DRAM40及びROM41は、印刷データ及び印刷時におけるハンドヘルドプリンタ装置2の操作方向を示す操作方向情報等の記憶部となっている。また、ROM41には、印刷処理プログラム及びIJ記録ヘッド33の駆動波形データが記憶されている。
このようなハンドヘルドプリンタ装置2において、携帯端末装置1から情報の印刷処理の要求を受信して生成した印刷データをDRAM40などに記憶すると、制御部35は、ナビゲーションセンサ38及びジャイロセンサ39からの入力情報に基づいて、IJ記録ヘッド33の各ノズルの位置を算出する。制御部35は、ハンドヘルドプリンタ装置2がユーザにより操作されている間、各ノズルの位置を継続して算出し、算出した位置に対応する印刷データのみを、DRAM40から取得する。そして、制御部35は、取得した画像の位置と各ノズルの位置とを比較し、両者が合致したと判断した際に、そのノズルの印刷データをIJ記録ヘッド駆動回路34に供給する。
IJ記録ヘッド駆動回路34は、IJ記録ヘッド33に対して、印刷データと共に印刷タイミング情報を供給する。IJ記録ヘッド33は、この印刷タイミング情報に基づいて、印刷データに対応するインクを、記録媒体3に吐出する。これにより、ユーザから指定された印刷データに対応する画像又はテキスト等が、記録媒体3に記録される。
ヘッドキャップ検出部43は、ハンドヘルドプリンタ装置2に対するヘッドキャップ16の装着及び非装着を検出する。タイマ42は、時刻を計時して計時情報を制御部35に供給する。制御部35は、計時情報及びヘッドキャップ16の装着の有無に基づいてIJ記録ヘッド33の乾燥状態を監視し、所定のタイミング等で警告制御等を行う。
(制御部の機能構成)
図8は、図7に示したハンドヘルドプリンタ装置2の制御部35の機能構成を説明するための図である。この図8に示すように、制御部35は、SoC(System on a Chip)部50及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)/FPGA(Field Programmable Gate Array)部70を有している。SoC部50及びASIC/FPGA部70は、互いのバスライン51、71を介して相互に接続されている。
SoC部50は、CPU(中央演算部)52の他、位置算出演算を行う位置算出回路53、例えばDRAM等の外部メモリに対する書き込み及び読み出しを制御するメモリコントローラ(メモリCTL54)、ROM41に対するデータの書き込み及び読み出しを制御するROMコントローラ(ROM CTL55)を有している。
ASIC/FPGA部70は、ナビゲーションセンサI/F72、印刷/センサタイミング生成部73、IJ記録ヘッド制御部74、ジャイロセンサI/F75、イメージRAM(Image RAM)76、DMAC(Direct Memory Access Controller)77、回転器78及び割り込み制御部79を有している。
ナビゲーションセンサI/F72は、ハンドヘルドプリンタ装置2のX方向の移動量ΔX、及び、Y方向の移動量ΔYを、内部レジスタに格納する。ジャイロセンサI/F75は、ジャイロセンサ39から受信した角速度情報ωを、内部レジスタに格納する。印刷/センサタイミング生成部73は、ナビゲーションセンサI/F部72にナビゲーションセンサ38の情報を読み取るタイミングを通知し、また、IJ記録ヘッド制御部74に、印刷駆動タイミングを通知する。
DMAC(CACHE)77及び回転器78は、SoC部50の位置算出回路53で算出された位置情報に基づいて、IJ記録ヘッド33の各ノズル周辺の印刷データをDRAM40(又はROM41)から読み出す。そして、DMAC(CACHE)77及び回転器78は、読み出した印刷データを、IJ記録ヘッド33の位置及び傾きに応じて回転させ、IJ記録ヘッド制御部74に供給する。
イメージRAM76は、DMAC(CACHE)77により、DRAM40から読み出された印刷データを、一時的に格納する。IJ記録ヘッド制御部74は、IJ記録ヘッド駆動回路34に制御信号及び印刷データを供給する。割り込み制御部79は、ナビゲーションセンサI/F72とナビゲーションセンサ38との通信が完了した際に、SoC部50に対して両者の通信が完了した旨の通知を行う。また、割り込み制御部79は、SoC部50に対してエラー等のステータス通知も行う。
(ハンドヘルドプリンタ装置側の印刷動作)
次に、ハンドヘルドプリンタ装置2の印刷動作を、図9のフローチャートを用いて説明する。この図9のフローチャートは、図8に示したハンドヘルドプリンタ装置2のCPU52が、ROM41から図7に示した印刷処理プログラムを読み出して実行することで行われる動作である。
まず、ユーザによりハンドヘルドプリンタ装置2の電源ボタン12が操作されると(ステップS100)、ハンドヘルドプリンタ装置2の電源31から各部に電源が供給される。これにより、SoC50(CPU52)は、各電子デバイスの初期化を実施し、各デバイスを立ち上げる(ステップS201、ステップS202)。初期化完了後(ステップS202:Yes)、例えば電源ボタン12を点灯制御して、ユーザに対して、ハンドヘルドプリンタ装置2に電源が投入されたことを通知する(ステップS203)。
ユーザは、携帯端末装置1又はパーソナルコンピュータ装置等の画像入力機器に対して、印刷処理の対象となる情報を、音声入力により指示する(ステップS101)。携帯端末装置1は、データ生成プログラム(又は、プリンタドライバ)に基づいて、ユーザの音声により指示された画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報をデータ記憶部803から読み出す(ステップS102)。そして、携帯端末装置1は、読み出した画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求を、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線通信でハンドヘルドプリンタ装置2側に送信する(ステップS103)。
ハンドヘルドプリンタ装置2のSoC50(CPU52)は、携帯端末装置1から画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求を受信すると、例えば印刷開始ボタン13を点滅制御して、印刷処理の対象となる情報の印刷処理の要求を受信したことを、ユーザに通知する(ステップS204)。また、CPU52は、携帯端末装置1から受信した画像データに基づいて、印刷処理の対象となる情報の印刷データを生成する(ステップS219)。なお、印刷データは、携帯端末装置1側で作成されるものであっても良い。
次に、ユーザにより、ハンドヘルドプリンタ装置2が移動操作されると、生成された印刷データに対応する画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報が記録媒体3上に印刷される。
印刷動作を具体的に説明すると、ハンドヘルドプリンタ装置2のSoC50(CPU52)は、印刷開始位置を起点として、ナビゲーションセンサ38の位置の算出に必要な情報をリードするように、ASIC/FPGA(Field-Programmable Gate Array)70内の各センサI/F部に通知する(ステップS205)。ナビゲーションセンサ38及びジャイロセンサ39は、位置算出に必要な情報の検知を開始し、内蔵メモリに格納する(ステップS218)。
図10は、ナビゲーションセンサ38における位置の算出方法を説明するための図である。この図10に示すように、得られる角速度ωは、以下の(1)式に示すように、
Figure 2021176071
であるため、サンプリング周期毎の角度Δθは、以下の(2)式に示すように、
Figure 2021176071
となり、現在(時間t=0〜N)の角度θは、以下の(3)式に示すように、
Figure 2021176071
となる。
(2)式より得られたdθ及び(3)式より得られたたθを、以下の(4)式〜(7)式に代入し、X1、Y1の原点からの二次元座標を算出する。
Figure 2021176071
Figure 2021176071
Figure 2021176071
Figure 2021176071
ナビゲーションセンサ38の座標を算出できれば、既知の演算に基づいて、予め機器のレイアウトが決まっている、メカニック的(物理的)なナビゲーションセンサ38とノズルの位置関係により、各ノズルの座標を算出することができる。
次に、ナビゲーションセンサI/F部72はナビゲーションセンサ38と通信し、ハンドヘルドプリンタ装置2のX方向の移動量ΔX、及び、Y方向の移動量ΔYをリードする。また、ジャイロセンサI/F部75はジャイロセンサ39と通信し、ハンドヘルドプリンタ装置2の角速度情報ωをリードする(ステップS205)。ナビゲーションセンサI/F部72及びジャイロセンサI/F部75は、リードした情報を初期位置とし、例えばX座標及びY座標を「0,0」とする(ステップS206)。その後、ASIC/FPGA70の内部のタイミング生成回路部で時間が計測される(ステップS207)。設定したセンサへのリードタイミング毎に(ステップS208:Yes)、ナビゲーションセンサI/F部72及びジャイロセンサI/F部75は、上述の各情報のリードを繰り返す(ステップS209)。
このとき、ナビゲーションセンサ38で検知する値(X方向とY方向の移動量)と、ジャイロセンサ39で検知する値(角速度ω)は、原点に対する現在の二次元位置座標の算出に必要であり、各情報(値)のリードのタイミングは同時であることが望ましい。
SoC50(CPU52)は、ASIC/FPGA70より情報をリードし、前回算出した位置(X,Y)と、今回リードした移動量(ΔX,ΔY)及び角速度ωから、ハンドヘルドプリンタ装置2の現在の位置を算出し、記憶部に格納する(ステップS210)。
SoC50(CPU52)は、算出したハンドヘルドプリンタ装置2の現在の位置情報をASIC/FPGA70に通知する。ASIC/FPGA70は、予め決まっている、ナビゲーションセンサ38とIJ記録ヘッド33の組み付け位置の関係から、IJ記録ヘッド33上の各ノズルの位置座標を算出する(ステップS211)。
ASIC/FPGA70のDMAC(CACHE)77及び回転器78は、位置情報に基づいて、IJ記録ヘッド33の各ノズル周辺の画像データを記憶部から読み出し、指定されたヘッドの位置及びヘッドの傾きに応じて回転させる(ステップS212)。この後、画像データと、各ノズル位置の座標比較を行い(ステップS213)、設定した吐出条件を満たすと判断した際に(ステップS214:Yes)、IJ記録ヘッド制御部74に印刷データを供給する(ステップS215)。
このようなステップS208〜ステップS215の各処理を繰り返し実行することで、SoC50(CPU52)は、記録媒体3上に画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報を印刷制御する。そして、SoC50(CPU52)は、全画像の印刷が完了した際に(ステップS216:Yes)、電源ボタン12又は印刷開始ボタン13を点滅制御して、印刷完了をユーザに通知する(ステップS217)。
なお、全画像の印刷が完了していない場合でも、ユーザが以後の印刷は不要と判断した場合、印刷開始ボタン13を操作する。これにより、それ以降の印刷が中止される。また、図9のフローチャートのSoC50及びASIC/FPGA70の処理の分担は、CPU52の性能又はASIC/FPGA70の回路規模等に応じて振り分ければよい。
(携帯端末装置側の印刷動作)
次に、図11は、携帯端末装置1側における音声入力に対応した印刷動作の流れを示すフローチャートである。この図11のフローチャートの処理は、携帯端末装置1のCPU401が、データ生成プログラムに基づいて、ステップS1から順に実行する。
ユーザは、まず、携帯端末装置1を操作して、印刷開始を指示する。この印刷開始を指示する操作は、ハードウェア又はソフトウェアのボタン操作で行ってもよいし、音声入力で行ってもよい。図3に示した携帯端末装置1の表示制御部154は、印刷開始が指示されると、例えば図12に示すデフォルト画面を表示する。一例ではあるが、このデフォルト画面は、データ記憶部803に記憶されているテキストデータを表示した例である。
ここで、このデフォルト画面には、音声入力を指定するための音声入力ボタン800が設けられている。ユーザは、音声入力を指定する場合、この音声入力ボタン800を操作する。図11のフローチャートのステップS2では、音声認識処理部151により、この音声入力ボタン800の操作の有無が判別される。音声入力ボタン800が操作されない間は(ステップS2:No)、音声認識を用いない通常の選択処理で特定されたデータの印刷処理が行われる(ステップS11)。
これに対して、音声入力ボタン800の操作が検出された場合(ステップS2:Yes)、表示制御部154は、図13に例示する音声入力画面をディスプレイ418に表示する(ステップS3)。また、CPU401は、このような音声入力画面を表示すると共に、ユーザの音声を取得できるように、マイクロフォン部415をオン制御する。
ユーザは、この音声入力画面が表示されると、携帯端末装置1のマイクロフォン部415に対して、印刷するテキスト又は画像等の印刷処理の対象となる情報を指示するための音声入力を行う。ステップS4では、音声認識処理部151が、ユーザの音声の有無を判別する。
この音声入力画面には、図13に示すように、音声入力のキャンセルを指示するキャンセルボタン805が設けられている。キャンセル処理部155は、音声認識処理部151でユーザの音声が検出されない間(ステップS4:No)、ステップS12において、キャンセルボタン805の操作の有無を監視する。そして、キャンセル処理部155により、キャンセルボタン805の操作が検出されると(ステップS12:Yes)、ステップS1に処理が戻り、表示制御部154が、図12に示したデフォルト画面を、ディスプレイ418に再表示する。なお、このようなキャンセル処理は、ユーザが音声入力で行ってもよい。
次に、音声認識処理部151により、ユーザからの音声入力が検出されると(ステップS4:Yes)、データ特定部152が、データ記憶部803に登録されている各種情報のうち、ユーザの音声入力に合致する情報の有無の判別に基づいて、入力音声の認識結果に対応する情報を特定する(ステップS5)。
具体的には、入力音声の認識を携帯端末装置1側で行う場合、音声認識処理部151は、OSに含まれる音声認識機能に基づいて、入力音声を認識する。そして、音声認識処理部151は、この認識結果に基づいてデータ記憶部803を参照し、音声入力に対応する情報を特定する。
または、入力音声の認識を音声認識サーバ装置601側で行う場合、音声認識処理部151は、マイクロフォン部415を介して取得された入力音声を、通信制御部153、遠距離通信回路412を介して、音声認識サーバ装置601に送信する。音声認識サーバ装置601は、音声認識プログラムに基づいて、受信した音声を認識し、この認識結果を、携帯端末装置1に返信する。携帯端末装置1の音声認識処理部151は、音声認識サーバ装置601から受信した認識結果に基づいてデータ記憶部803を参照し、音声入力に対応する情報を特定する。
具体的には、図5を用いて説明したように、データ記憶部803には、全ての分類に亘ってタイトル(例えば、ユーザ名)が異なる印刷処理の対象となる情報が記憶されている。すなわち、データ記憶部803には、一つのタイトルに対して、一つの分類のデータのみが関連付けされて記憶されている。すなわち、例えば「A君」とのタイトルに対しては、「神奈川県海老名市・・・」等の住所の分類のテキストデータが関連付けされて記憶されている。また、「F君」とのタイトルに対しては、一つの「QRコード(登録商標)」が関連付けされて記憶されている。
このため、ユーザにより、「A君」というタイトルの音声入力がされると、データ特定部152は、「A君」というタイトルに関連付けされている住所のテキストデータをデータ記憶部803から特定する。また、「F君」というタイトルの音声入力がされると、データ特定部152は、「F君」というタイトルに関連付けされているQRコード(登録商標)をデータ記憶部803から特定する。
入力音声の認識結果に対応するデータがデータ記憶部803に登録されている情報に合致せず、データ記憶部803から特定できなかった場合(ステップS6:No)、表示制御部154は、例えば図14に示すエラー画面を一定時間、ディスプレイ418に表示制御する(ステップS13)。図14は、「データが見つかりません。あらかじめ登録したテキストやQRコード(登録商標)などのタイトルを話かけてください。」等の、音声による再入力を促すエラーメッセージを表示したエラー画面の例である。表示制御部154により、このようなエラー画面が一定時間表示されると、処理がステップS3に戻り、表示制御部154により、図13に示した音声入力画面が再表示される。
次に、入力音声の認識結果に対応する情報がデータ記憶部803に登録されている情報に合致し、データ記憶部803から特定できた場合(ステップS6:Yes)、通信制御部153は、特定した印刷処理の対象となる情報をハンドヘルドプリンタ装置2に送信するように、近距離通信回路420(送信部の一例)を制御する(ステップS7)。すなわち、上述の例の場合、A君との音声入力を行ったため、このA君のタイトルに関連付けされている住所のテキストデータがハンドヘルドプリンタ装置2に送信される。
加えて、表示制御部154は、データが転送されている間、例えば図15に示すように、ディスプレイ418に、画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報を表示するためのプレビュー画面に重畳させて、送信ダイアログ表示を行う。これにより、ユーザに対して、データ送信中であることを認識させることができる。
次に、ステップS8では、通信制御部153が、ハンドヘルドプリンタ装置2に対してデータの転送が完了したか否かを判別する。通信制御部153により、ハンドヘルドプリンタ装置2に対して印刷処理の対象となる情報の転送が完了したものと判別された場合(ステップS8:Yes)、表示制御部154は、プレビュー画面に重畳された送信ダイアログを非表示とする(ステップS9)。なお、本実施形態においては、送信ダイアログをプレビュー画面に重畳する構成としたが、これに限るものではなく、送信ダイアログのみを表示して、送信完了後に送信ダイアログを非表示としてプレビュー画面を表示するようにしてもよい。
例えば、図16に示す例は、「A君」のタイトルの音声入力に対応する、住所のキストデータのプレビュー画面の一例である。この場合、表示制御部154は、印刷処理の対象となる情報である文字のフォントサイズと等倍のフォントサイズでプレビュー表示を行う。ここで、等倍とは、縦横の比率を変えないで拡大・縮小することをいう。これにより、実際に印刷される文字の大きさを、ユーザが視認することができ、印刷の失敗を防止できる。
また、上述の印刷方向データに基づいて、住所の印刷方向(=ハンドヘルドプリンタ装置2の操作方向)を、図16の紙面上を左から右に矢印のアイコンが移動するアニメーションで表示する。ハンドヘルドプリンタ装置2が操作されるまで印刷処理は開始されないので、ユーザはハンドヘルドプリンタ装置2に送信された印刷処理の対象となる情報がユーザの望む印刷処理の対象となる情報であるかを視認することができ、印刷の失敗を防止できる。
また、図17に示す例は、「F君」のタイトルの音声入力に対応するQRコード(登録商標)のプレビュー画面の一例である。この場合も、表示制御部154は、印刷されるQRコード(登録商標)と等倍のQRコード(登録商標)をプレビュー表示する。また、上述の印刷方向データに基づいて、QRコード(登録商標)の印刷方向(=ハンドヘルドプリンタ装置2の操作方向)を示す矢印のアイコンをアニメーション表示する。
また、表示制御部154は、このようなプレビュー画面と共に、データ印刷のキャンセルを指定するためのキャンセルボタン801をディスプレイ418に表示する。
キャンセルボタン801の操作が表示制御部154によって検出されると(ステップS10:Yes)、通信制御部153は、ハンドヘルドプリンタ装置2に対して、印刷処理の要求のキャンセルの通知を行う(ステップS16)。これにより、ハンドヘルドプリンタ装置2側において、携帯端末装置1から取得されたデータが破棄される。また、ハンドヘルドプリンタ装置2に印刷処理の要求のキャンセルが通知されると、表示制御部154は、ステップS15において、上述のプレビュー画面を非表示とする。これにより、図11のフローチャートの全処理が終了となる。
ユーザは、プレビュー表示により印刷方向、及び、画像又はテキスト等の印刷処理の対象となる情報の大きさ等を認識して、ハンドヘルドプリンタ装置2を操作して音声入力で指定したテキスト等の印刷を行う。この印刷が完了すると、ハンドヘルドプリンタ装置2から携帯端末装置1に対して、印刷完了通知が行われる。表示制御部154は、ハンドヘルドプリンタ装置2からの印刷完了通知の有無を監視し(ステップS14)、印刷完了通知が受信されると(ステップS14:Yes)、ステップS15において、上述のプレビュー画面を非表示とする。これにより、図11のフローチャートの全処理が終了となる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の印刷システムは、ユーザから音声入力により印刷が指定された画像等の印刷処理の対象となる情報を、ハンドヘルドプリンタ装置2で印刷が行われる前に、ディスプレイ418にプレビュー表示する。これにより、ハンドヘルドプリンタ装置2で実際に印刷が行われる前に、これから印刷される画像等の印刷処理の対象となる情報を確認することができ、印刷の失敗を未然に防止できる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、分類が異なる場合には、同じタイトルであっても異なる印刷処理の対象となる情報が存在する点が、全ての分類に亘って全ての印刷処理の対象となる情報のタイトルが異なるものであるとした第1の実施の形態とは異なる。以下、第2の実施の形態の説明では、第1の実施の形態と同一部分の説明については省略し、第1の実施の形態と異なる箇所について説明する。
図18は、第2の実施の形態にかかるデータ記憶部803に記憶されている各種情報の一例を示す図である。この図18に示すように、データ記憶部803には、テキスト、QRコードおよび画像の分類ごとに、部品A、部品B、部品C等の部品名を示すタイトルに対応付けられた印刷処理の対象となる情報が記憶されている。なお、図18に示すように、テキスト、QRコードおよび画像の分類には、それぞれ分類コードNが割り振られている。テキストの分類コードNは“1”、QRコードの分類コードNは“2”、画像の分類コードNは“3”である。
具体的には、例えばテキストの分類の「部品A」というタイトルに対しては、「ABC−12345−DE」というテキストデータが関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。また、QRコードの分類の「部品A」というタイトルに対しては、QRコード(及び、誤り訂正符号)が関連付けされてデータ記憶部803に記憶されている。
すなわち、図18に示す例の場合、分類が異なる場合には、同じタイトル(例えば、部品名)であっても異なる印刷処理の対象となる情報が存在することになる。
次に、携帯端末装置1側における音声入力に対応した印刷動作について説明する。
ここで、図19は携帯端末装置1側における音声入力に対応した印刷動作の流れを示すフローチャートである。図19に示すフローチャートの処理は、図11に示すフローチャートの処理と同様に、携帯端末装置1のCPU401が、データ生成プログラムに基づいて、ステップS1から順に実行する。
音声認識処理部151により、ユーザからの音声入力が検出されると(ステップS4:Yes)、データ特定部152が、データ記憶部803に登録されている各種情報のうち、ユーザの音声入力に合致する情報の有無の判別に基づいて、入力音声の認識結果に対応する情報を特定する(ステップS20)。本実施形態におけるステップS20の処理について、以下において詳述する。
ここで、図20はステップS20における処理の流れを示すフローチャートである。図20に示すように、データ特定部152は、まず分類コードNの値を“N=1”とし(ステップS21)、分類コードNの分類に音声入力に合致するタイトルがあるかを判定する(ステップS22)。
データ特定部152は、分類コードNの分類に音声入力に合致するタイトルがあると判定した場合(ステップS22:Yes)、タイトルに対応する印刷処理の対象となる情報を特定し(ステップS23)、ステップS24に進む。
一方、データ特定部152は、分類コードNの分類に音声入力に合致するタイトルがないと判定した場合(ステップS22:No)、そのままステップS24に進む。
ステップS24では、データ特定部152は、分類コードNの値が最大値(ここでは、“3”)であるかを判定する。
データ特定部152は、分類コードNの値が最大値(ここでは、“3”)でないと判定した場合(ステップS24:No)、分類コードNの値を“1”だけインクリメントし(ステップS25)、ステップS22に戻る。
一方、データ特定部152は、分類コードNの値が最大値(ここでは、“3”)であると判定した場合(ステップS24:Yes)、ステップS20の処理を終了し、ステップS6に進む。
具体的には、図18を用いて説明したように、データ記憶部803には、テキスト、QRコードおよび画像の分類ごとに、部品A、部品B、部品C等の部品名を示すタイトルに対応付けられた印刷処理の対象となる情報が記憶されている。そして、データ記憶部803には、分類が異なる場合には、同じタイトルであっても異なる印刷処理の対象となる情報が存在する。このため、ユーザにより、「部品A」というタイトルの音声入力がされると、データ特定部152は、「部品A」というタイトルに関連付けされている「ABC−12345−DE」というテキストデータと、QRコード(及び、誤り訂正符号)とをデータ記憶部803から特定する。
上述のように、本実施形態においては、一のタイトルに対して複数の印刷処理の対象となる情報が対応付けられている場合があることから、プレビュー画面の表示についても第1の実施の形態とは異なる処理が必要となっている。本実施形態におけるステップS30のプレビュー画面の表示処理について、以下において詳述する。
ここで、図21はステップS30におけるプレビュー画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。図21に示すように、表示制御部154は、通信制御部153により転送された印刷処理の対象となる情報が複数あるかを判定する(ステップS31)。
表示制御部154は、転送された印刷処理の対象となる情報が複数ないと判定した場合には(ステップS31:No)、一の印刷データに係る印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー画面をディスプレイ418に表示し(ステップS32)、ステップS30の処理を終了し、ステップS10に進む。
一方、表示制御部154は、同じタイトルにかかる印刷処理の対象となる情報が複数存在すると判定した場合には(ステップS31:Yes)、1パスで印刷するのか、または複数パスで印刷するのかを判定する(ステップS33)。
ここで、図22は確認画面の一例を示す図である。図22に示すように、表示制御部154は、同じタイトルにかかる印刷処理の対象となる情報が複数ある場合に、1パスで印刷するのか、あるいは複数パスで印刷なのかについての確認画面を毎回表示して操作者に入力させるようにすればよい。図22に示す確認画面の例では、1パスで印刷することを宣言する「1パス印刷」ボタンB1と、複数パス(ここでは、2パス)で印刷することを宣言する「2パス印刷」ボタンB2とを表示している。操作者は、図22に示す確認画面から、「1パス印刷」ボタンB1または「2パス印刷」ボタンB2の何れかを操作する。これにより、表示制御部154は、1パスで印刷するのか、複数パスで印刷するのかを判定することができる。
なお、1パスで印刷するのか、複数パスで印刷するのかの判定については、上述のように確認画面を毎回表示して操作者に入力させるものに限定するものではなく、初期の設定画面などで、印刷処理の対象となる情報が複数ある場合に、1パスで印刷するのか、あるいは複数パスで印刷なのかを予め設定しておくようにしてもよい。このような設定に基づくことにより、表示制御部154は、1パスで印刷するのか、または複数パスで印刷するのかを判定することができる。
表示制御部154は、1パスで印刷すると判定した場合(ステップS33:Yes)、印刷処理の対象となる全ての情報を示すプレビュー情報を含むプレビュー画面をディスプレイ418に表示し(ステップS34)、ステップS35に進む。
ここで、図23はプレビュー画面の一例を示す図である。図23に示す例では、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報である「ABC−12345−DE」というテキストデータと、QRコード(及び、誤り訂正符号)とを、プレビュー画面に全て表示する。
ステップS35では、表示制御部154は、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作に待機する。ここで、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作は、一例として、以下に示すような手順が挙げられる。例えば、図23に示すように、「印刷順番を変更しますか」というダイアログを、「Yes」ボタンB3および「No」ボタンB4とともに、ディスプレイ418に表示しておく。このような状態で、操作者が「Yes」ボタンB3を操作すると、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更が可能となる。
複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更の手法としては、例えば、プレビュー画面に表示された複数の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報をドラッグ&ドロップすることにより、印刷順番を変更する手法が考えられる。また、プレビュー画面に表示された複数の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報に対して順番の数字を割り付けていくことにより、印刷順番を変更する手法が考えられる。さらに、プレビュー画面に表示された複数の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報を順番に操作することにより、印刷順番を変更する手法が考えられる。
上述のようにして同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作があった場合(ステップS35:Yes)、表示制御部154は、変更操作があった印刷順番を受け付けて(ステップS36)、ステップS34に戻って印刷順番を変更した複数の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報を含むプレビュー画面を表示する。なお、2つの印刷処理の対象となる情報の例である図23の場合、アプリが自動で順番を入れ替えるので、ステップS36の処理はスキップされる。
ここで、図24は印刷順番を変更したプレビュー画面の一例を示す図である。図24に示す例は、図23に示したプレビュー画面に表示されていた「ABC−12345−DE」というテキストデータと、QRコード(及び、誤り訂正符号)との印刷順番を変更したものである。
一方、例えば操作者が「No」ボタンB4を操作し、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作がなかった場合(ステップS35:No)、表示制御部154は、ステップS30の処理を終了し、ステップS10に進む。
また、表示制御部154は、複数パスで印刷すると判定した場合(ステップS33:No)、1パス毎の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報を含むプレビュー画面を順に表示し(ステップS37)、ステップS38に進む。
ここで、図25はプレビュー画面の別の一例を示す図である。図25に示す例では、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報について、1パス目の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報をプレビュー画面に表示した後、2パス目の印刷処理の対象となる情報を示すプレビュー情報をプレビュー画面に表示する。なお、表示制御部154は、1パス毎のプレビュー画面を順に表示する。
ステップS38では、表示制御部154は、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作に待機する。ここで、複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作は、一例として、以下に示すような手順が挙げられる。例えば、図25に示すように、「印刷順番を変更しますか」というダイアログを、「Yes」ボタンB3および「No」ボタンB4とともに、ディスプレイ418に表示しておく。このような状態で、操作者が「Yes」ボタンB3を操作すると、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更が可能となる。
複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更の手法としては、例えば、プレビュー画面に表示された一の印刷処理の対象となる情報に対して順番の数字を割り付けていくことにより、印刷順番を変更する手法が考えられる。
上述のようにして同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作があった場合(ステップS38:Yes)、表示制御部154は、変更操作があった印刷順番を受け付けて(ステップS39)、ステップS37に戻って印刷順番を変更した1パス毎のプレビュー画面を順に表示する。
一方、例えば操作者が「No」ボタンB4を操作し、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報にかかる印刷順番の変更操作がなかった場合(ステップS38:No)、表示制御部154は、ステップS30の処理を終了し、ステップS10に進む。
なお、複数の印刷処理の対象となる情報を複数パスで印刷する場合、ステップS10の処理とステップS14の処理との間に、1パスの印刷が完了する度に、ハンドヘルドプリンタ装置2から完了通知を受け付け、次のパスのプレビュー画面を表示する処理が行われる。
なお、印刷順番を変更しない場合において毎回「Yes」ボタンB3または「No」ボタンB4を押下するのではなく、「Yes」ボタンB3および「No」ボタンB4の操作を受け付けずに、ハンドヘルドプリンタ装置2が操作されると、その印刷順番で印刷を行う構成とするようにしてもよい。
このように本実施形態によれば、ユーザから音声入力により印刷が指定された画像等の印刷処理の対象となる情報を、ハンドヘルドプリンタ装置2で印刷が行われる前に、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報についてディスプレイ418にプレビュー表示する。これにより、ハンドヘルドプリンタ装置2で実際に印刷が行われる前に、同じタイトルの複数の印刷処理の対象となる情報についてこれから印刷される画像等の印刷処理の対象となる情報を確認することができ、印刷の失敗を未然に防止できる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。
例えば、携帯端末装置1側で音声認識処理を行い、印刷されるテキスト等の印刷処理の対象となる情報をプレビュー表示することとしたが、ハンドヘルドプリンタ装置2側で音声認識処理を行い、ハンドヘルドプリンタ装置2側のディスプレイで、印刷されるテキスト等の印刷処理の対象となる情報をプレビュー表示してもよい。
また、各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 携帯端末装置
2 ハンドヘルドプリンタ装置
3 記録媒体
11 ハンドヘルドプリンタ装置の筐体
12 電源ボタン
13 印刷開始ボタン
14 ガイド部
15 収納部
16 ヘッドキャップ
41 ROM
52 CPU
151 音声認識処理部
152 データ特定部
153 通信制御部
154 表示制御部
155 キャンセル処理部
601 音声認識サーバ装置
803 データ記憶部
特開2005−309065号公報

Claims (13)

  1. 音声を入力する音声入力部と、
    前記音声入力部によって入力された音声の認識結果に基づいて、印刷装置での印刷対象となる少なくとも1つの情報から、印刷処理の対象となる情報を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された情報の印刷処理の要求を前記印刷装置に送信する送信部と、
    前記送信部による前記要求の送信とともに、前記特定された情報を示す画面を表示部に表示する表示制御部と
    を有する情報処理装置。
  2. 前記表示制御部は、前記特定部によって前記特定された情報の印刷処理の要求が複数存在する場合、1パスで印刷するのか、または複数パスで印刷するのかを判定して、複数の前記特定された情報を示す画面の表示方法を変更すること
    を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記表示制御部は、前記特定部によって前記特定された情報の印刷処理の要求が複数存在する場合であって、1パスで印刷する場合には、複数の前記特定された情報を示す画面を前記表示部に表示すること
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記表示制御部は、前記特定部によって前記特定された情報の印刷処理の要求が複数存在する場合であって、複数パスで印刷する場合には、1パス毎の前記特定された情報を示す画面を順に前記表示部に表示すること
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記表示制御部は、前記特定部によって特定された複数の情報の印刷処理の要求にかかる印刷順番を変更可能であること
    を特徴とする請求項2ないし4の何れか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記特定部は、
    音声認識部による音声認識結果、又は、取得した音声を外部の音声認識装置に送信することで、該音声認識装置から得られた音声認識結果に基づいて、前記特定された情報の印刷処理の要求の特定を行うこと
    を特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記表示制御部は、前記印刷装置に対して前記特定された情報の印刷処理の要求を送信している間、送信中画面を表示制御し、前記特定された情報の印刷処理の要求の送信が完了した際に、前記表示部に対する前記特定された情報を示す画面の表示を行うこと
    を特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記表示制御部は、印刷される前記特定された情報と等倍で、前記特定された情報を示す画面を前記表示部に表示制御すること
    を特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記表示制御部は、前記印刷装置が操作されて前記印刷装置に送信された前記特定された情報に対する印刷処理が開始されるまで、前記特定された情報を示す画面を前記表示部に表示すること、
    を特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記表示制御部は、前記印刷装置による前記特定された情報の印刷処理に基づいて、前記特定された情報を示す画面を前記表示部に非表示とすること、
    を特徴とする請求項1ないし9の何れか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記送信部は、前記特定された情報の印刷処理の要求のキャンセルを前記印刷装置に送信し、前記印刷装置において印刷処理がされていない前記特定された情報を当該印刷装置で破棄させること、
    を特徴とする請求項1ないし10の何れか一項に記載の情報処理装置。
  12. 音声を入力する音声入力部を備えた情報処理装置の情報処理プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記音声入力部によって入力された音声の認識結果に基づいて、印刷装置での印刷対象となる少なくとも1つの情報から、印刷処理の対象となる情報を特定する特定部と、
    前記特定部によって特定された情報の印刷処理の要求を前記印刷装置に送信するように送信部を送信制御する送信制御部と、
    前記送信部による前記要求の送信とともに、前記特定された情報を示す画面を表示するように表示部を表示制御する表示制御部として機能させること
    を特徴とする情報処理プログラム。
  13. 請求項1ないし11の何れか一項に記載の情報処理装置と、
    前記情報処理装置の前記送信部により送信された印刷処理の対象となる情報の印刷を行う印刷装置と、
    を有する情報処理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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