JP2021175321A - モータ及び回転流体機械 - Google Patents

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Tatsuro Yamada
浩二 山口
Koji Yamaguchi
武弘 軸丸
Takehiro Jikumaru
史典 鈴木
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Abstract

【課題】冷却性能の向上が可能なモータ及び回転流体機械を提供する。【解決手段】回転軸線Axまわりに回転するシャフト4及びロータ5と、ロータ5の外周面52と隙間S1をもって向かい合う内周面63を有するステータ6と、冷却機構10と、を備える。冷却機構10は、ロータ5の外周面52に設けられたスクリュー機構15と、隙間S1と外部空間S2とを連通する連通部11,12,13と、を有する。連通部11は、ステータ6の一端部65にて隙間S1に連通し、連通部12は、ステータ6の他端部66にて隙間S1に連通し、連通部13は、連通部11と連通部12との間において隙間S1に連通する。スクリュー機構15は、連通部11,13の間に設けられ、第1の巻方向に巻かれたスクリュー部15aと、連通部11,13の間に設けられ、第1の巻方向と反対の第2の巻方向に巻かれたスクリュー部15bと、を含む。【選択図】図1

Description

本開示は、モータ及び回転流体機械に関する。
特許文献1には、回転軸と、回転軸に設けられたロータと、ロータの外周に配置されたステータと、ステータ及びロータを収容するケーシングと、を備える回転電機が記載されている。ケーシングは、金属部材から形成された略円筒状の本体ハウジングを有する。本体ハウジングの外周部には多数の放熱用フィンが形成されている。
特開2014−7783号公報
回転電機の動作は、熱を発生させる。この熱によって回転電機を構成する各部品の温度が上昇すると、所望の性能を発揮できなくなることが生じ得る。そこで、上記特許文献1に開示された放熱用フィン等の冷却機構が適用される。一方で、回転電機のトルク密度を増加させるためには冷却性能の更なる向上が求められる。
本開示は、冷却性能の向上が可能なモータ及び回転流体機械を提供することを目的とする。
本開示の一形態であるモータは、回転軸線まわりに回転するシャフトと、シャフトの外周面に固定され、シャフトとともに回転軸線まわりに回転するロータと、ロータの外周面と隙間をもって向かい合う内周面を有し、ロータを囲むステータと、ロータ及びステータを冷却する冷却機構と、を備え、冷却機構は、ロータの外周面に設けられたスクリュー機構と、隙間と外部空間とを連通する複数の連通部と、を有し、複数の連通部は、回転軸線に沿う軸方向におけるステータの一端部にて隙間に連通する第1の連通部と、軸方向におけるステータの他端部にて隙間に連通する第2の連通部と、軸方向における第1の連通部と第2の連通部との間において隙間に連通する第3の連通部と、を含み、スクリュー機構は、軸方向における第1の連通部と第3の連通部との間に設けられ、第1の巻方向に巻かれた第1のスクリュー部と、軸方向における第2の連通部と第3の連通部との間に設けられ、第1の巻方向と反対の第2の巻方向に巻かれた第2のスクリュー部と、を含む。
このモータにおいては、冷却機構が、ロータ及びステータの隙間と外部空間とを連通する複数の連通部と、ロータの外周面に設けられたスクリュー機構と、を有する。このスクリュー機構により、モータの動作時の回転を利用して、ロータとステータとの隙間に強制対流を発生させることができる。また、スクリュー機構は、第1の連通部及び第3の連通部の間に設けられた第1のスクリュー部と、第2の連通部及び第3の連通部の間に設けられ、第1のスクリュー部と反対の巻方向に巻かれた第2のスクリュー部と、を含む。このため、モータの一方向の回転によって、ロータとステータとの隙間には互いに対称となる2つの強制対流が発生する。この2つの強制対流による冷媒が、ロータとステータとの隙間を流通するので、ロータ及びステータが効率よく冷却される。したがって、冷却性能を向上させることが可能となる。
一形態のモータにおいて、第3の連通部は、ステータの内周面からステータの外周面に貫通する貫通孔であってもよい。このモータにおいて、冷却機構は、複数の第3の連通部を有し、複数の第3の連通部は、シャフトの径方向に沿って延在する上記貫通孔としての上部孔と、シャフトに対して上部孔とは反対に位置し、上部孔の延在方向に沿って延在する貫通孔としての下部孔と、を含み、下部孔の径は、上部孔の径よりも大きく、第1の巻方向は、シャフトの一端部から軸方向に沿って見たときのシャフトの回転方向と同じ方向であってもよい。この場合、下部孔の上方に上部孔が位置するようにモータが配置された状態において、下部孔を介して、ロータを下方から支持する向きに冷媒が流通するので、ロータのラジアル荷重を低減できる。
一形態のモータにおいて、第3の連通部は、シャフトに設けられ、回転軸線に沿って延在する第1の流路と、ロータの外周面から第1の流路に向けて延在し、隙間と第1の流路とを連通する第2の流路と、を含んでいてもよい。このモータにおいて、第3の連通部は、シャフトの径方向に沿って延在する第2の流路としての上部孔と、第1の流路に対して上部孔とは反対に位置し、上部孔の延在方向に沿って延在する第2の流路としての下部孔と、を含み、下部孔の径は、上部孔の径よりも大きく、第1の巻方向は、シャフトの一端部から軸方向に沿って見たときのシャフトの回転方向と同じ方向であってもよい。この場合も、下部孔の上方に上部孔が位置するようにモータが配置された状態において、下部孔を介して、ロータを下方から支持する向きに冷媒が流通するので、ロータのラジアル荷重を低減できる。
一形態のモータは、ロータ及びステータを収容するモータハウジングを更に備え、モータハウジングは、ステータを囲み、軸方向に沿って延在する周壁と、軸方向における周壁の一端部に設けられた第1の端壁と、軸方向における周壁の他端部に設けられた第2の端壁と、を有し、第1の巻方向は、シャフトの一端部から軸方向に沿って見たときのシャフトの回転方向と同じ方向であってもよい。この場合、第1のスクリュー部による強制対流が第1の端壁に向かって発生し、第2のスクリュー部による強制対流が第2の端壁に向かって発生する。このため、例えば、軸方向に沿う外力等によってロータが軸方向に移動すると、強制対流によってロータに作用する反力は、第1の端壁及び第2の端壁のうちのロータが近づいた方において、ロータが離れた方よりも大きくなる。その結果、軸方向における外力と強制対流による反力とが相互に打ち消し合うので、ロータのスラスト荷重を受ける軸受を削減することができる。
一形態のモータにおいて、第1のスクリュー部及び第2のスクリュー部の少なくとも一方は、ロータに設けられたネジ山であってもよい。この場合、ロータの外周面の表面積がネジ山に対応して増加するので、ロータと冷媒との熱交換効率が上昇する。したがって、冷却性能を更に向上できる。
一形態のモータにおいて、隙間の雰囲気圧力は、外部空間の雰囲気圧力と同じ大きさであってもよい。このモータによれば、モータの動作時の回転を利用して強制対流を発生できるので、ロータとステータとの隙間の雰囲気圧力が外部空間の雰囲気圧力と同じ大きさである構成においても、当該隙間に冷媒を流通させ得る。したがって、例えば冷却用のファン等の装置の省略が可能となるので、モータを小型化できる。
本開示の別の形態である回転流体機械は、上記のいずれかのモータと、軸方向におけるシャフトの一端部において、シャフトに設けられたインペラと、インペラによって移送される流体を流通させる第3の流路と第1の連通部とを仕切る仕切部材と、を備えていてもよい。この場合、インペラによって移送される流体と冷媒とが相互に影響し合うことを回避できる。
本開示によれば、冷却性能の向上が可能なモータ及び回転流体機械を提供することができる。
図1は、実施形態に係る回転流体機械の内部構造を概略的に示す図である。 図2は、図1のモータを説明するための断面図である。 図3は、スクリュー部によって強制対流が生じた際にロータに作用する力の関係について説明するための図である。 図4は、スクリュー部によって強制対流が生じた際にロータに作用する力の関係について説明するための図である。 図5は、変形例に係るモータを説明するための図である。 図6は、別の変形例に係るモータを説明するための図である。 図7は、更に別の変形例に係るモータを説明するための図である。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。なお、図面の説明においては、同一の要素同士、或いは、相当する要素同士には、互いに同一の符号を付し、重複する説明を省略する場合がある。
図1及び図2を参照し、本実施形態に係る回転流体機械の構成について説明する。図1に示される回転流体機械1は、いわゆる高速回転機械であって、例えばモータ2を動力源として動作する電動コンプレッサである。ただし、回転流体機械1は、ブロア又は電動ターボチャージャ等であってもよく、高速回転機械以外の回転流体機械であってもよい。本実施形態において、回転流体機械1は、モータ2と、コンプレッサ3と、を備える。
図2は、図1のモータを説明するための断面図である。モータ2は、シャフト4と、ロータ5と、ステータ6と、モータハウジング7と、冷却機構10と、を備える。シャフト4は、回転軸線Axまわりに回転する。シャフト4は、回転軸線Axに沿って延びる外周面41を有する。ロータ5は、円筒状を呈する。ロータ5の内周面51は、シャフト4の外周面41に固定されている。ロータ5は、シャフト4の外周面41上にこの順で重ねられた1つのロータコア53、1つの磁石54、及び1つのアーマリング55によって構成されている。
ステータ6は、ロータ5を囲んでいる。ステータ6は、回転軸線Axに沿って延びる円筒状のステータコア61と、ステータコイル62とを有する。ステータコア61の内周面63は、ロータ5の外周面52と隙間S1を介して向かい合っている。ステータコイル62は、ステータコア61に巻き回された導線によって構成されている。ステータコイル62において、ステータコア61から軸方向A1に突出した部分は、いわゆるコイルエンド62a,62bである。なお、軸方向A1は、回転軸線Axに沿った方向である。ステータ6は、ロータ5を回転させるための回転磁界を発生する。具体的には、モータ2において、ステータ6に交流電流が提供されると、ステータ6による回転磁界によってロータ5にトルクが発生する。その結果、ロータ5は、シャフト4とともに回転軸線Axまわりに回転する。
モータハウジング7は、ロータ5及びステータ6等を収容する。モータハウジング7は、例えば円筒状を呈している。モータハウジング7は、回転軸線Axまわりにロータ5及びステータ6を囲む周壁71と、軸方向A1における周壁71の一端部71aに設けられた端壁72(第1の端壁)と、軸方向A1における周壁71の他端部71bに設けられた端壁73(第2の端壁)とを有する。周壁71には、ステータ6の外周面64が固定されている。例えば、ステータ6は、その軸方向A1における中央部が軸方向A1における周壁71の中央部に一致するように周壁71に固定されている。図2に示されるように、軸方向A1におけるロータ5の中央部が軸方向A1におけるステータ6の中央部と一致する状態において、端壁72からロータ5までの距離は、端壁73からロータ5までの距離と同じである。
端壁72,73には、シャフト4のラジアル荷重を受ける軸受74,75がそれぞれ設けられている。軸受74は、軸方向A1におけるシャフト4の一端部43を回転可能に保持している。軸受75は、軸方向A1におけるシャフト4の他端部44を回転可能に保持している。軸受74,75は、非接触軸受であり、一例としてガス軸受である。軸受74,75は、シャフト4の径方向A2においてシャフト4を非接触に支持する。なお、本実施形態において、モータハウジング7は、スラスト軸受を備えていない。
図1を再び参照する。コンプレッサ3は、インペラ8と、インペラハウジング9と、を備える。本実施形態において、コンプレッサ3は、軸方向A1におけるモータ2の片側のみに設けられている。インペラ8は、軸方向A1におけるシャフト4の一端部43において、シャフト4に設けられている。インペラ8は、シャフト4において一端部43及び他端部44のうちの一方のみに設けられている。本実施形態において、インペラ8は、シャフト4の一端部43に設けられている。言い換えると、インペラ8は、シャフト4の他端部44には設けられていない。インペラ8は、シャフト4の回転に伴う回転軸線Axまわりの回転によって流体をインペラハウジング9の流路91(第3の流路)に移送(圧送)する。
インペラハウジング9は、インペラ8を収容する。また、インペラハウジング9は、インペラ8によって移送される流体を流通させる流路91を構成している。インペラハウジング9は、軸方向A1に沿ってモータハウジング7と隣接している。インペラハウジング9は、モータハウジング7の端壁72と向かい合う端壁92(仕切部材)を有する。
次に、冷却機構10について説明する。冷却機構10は、冷媒を用いてロータ5及びステータ6を冷却する。本実施形態において、冷媒は、例えば空気等の気体である。ただし、冷媒は、オイル等の液体であってもよい。冷却機構10は、モータ2を構成する各部品によって構成されている。冷却機構10は、ロータ5及びステータ6の隙間S1に冷媒を流通させる。冷却機構10は、複数の連通部11,12,13と、スクリュー機構15と、を有する。
連通部11、12,13は、隙間S1とモータ2の外部空間S2とを連通する。連通部(第1の連通部)11は、軸方向A1におけるステータ6の一端部65にて、隙間S1に連通している。本実施形態において、冷却機構10は、複数の連通部11を有している。複数の連通部11は、例えば、モータハウジング7の周壁71の一端部71aにそれぞれ設けられた連通孔である。一例として、複数の連通部11は、周壁71のうち端壁72に隣接する領域において、周壁71の周方向に沿って並んでいる。ただし、周壁71のうち端壁72から離間した領域に連通部11が設けられていてもよい。あるいは、端壁72の少なくとも一部が外部空間S2に露出している場合には、当該端壁72のうちの外部空間S2に露出している部分に連通部11が設けられていてもよい。また、冷却機構10は、連通部11を1つのみ有していてもよい。連通部11は、インペラハウジング9の端壁92によって流路91とは仕切られている。
連通部(第2の連通部)12は、軸方向A1におけるステータ6の他端部66にて、隙間S1に連通している。本実施形態において、冷却機構10は、複数の連通部12を有している。複数の連通部12は、例えば、モータハウジング7の周壁71の他端部71bにそれぞれ設けられた連通孔である。一例として、複数の連通部12は、周壁71のうち端壁73に隣接する領域において、周壁71の周方向に沿って並んでいる。ただし、周壁71のうち端壁73から離間した領域に連通部12が設けられていてもよく、端壁73に連通部12が設けられていてもよい。また、冷却機構10は、連通部12を1つのみ有していてもよい。
連通部13(第3の連通部)は、軸方向A1における連通部11と連通部12との間において隙間S1に連通している。連通部13は、モータハウジング7の周壁71の外面から隙間S1に向けて延在し、外部空間S2と隙間S1とを連通している。本実施形態において、冷却機構10は、互いに同じ大きさの複数の連通部13を有している。複数の連通部13は、例えば、軸方向A1におけるステータ6の中央部にて、隙間S1にそれぞれ連通している。言い換えると、ステータ6の一端部65から連通部13までの距離は、ステータ6の他端部66から連通部13までの距離と同じである。本実施形態における連通部13は、モータハウジング7の周壁71及びステータ6に設けられ、軸方向A1に交差する方向に沿って延在する連通孔によって構成されている。各連通孔は、外部空間S2から径方向A2に沿って周壁71及びステータ6を貫通し、隙間S1に至っている。複数の連通部13は、周壁71の周方向に沿って並んでいる。
ただし、連通部13は、軸方向A1におけるステータ6の中央部以外にて隙間S1に連通していてもよい。例えば、一端部65から連通部13までの距離は、他端部66から連通部13までの距離よりも大きくてもよい。あるいは、一端部65から連通部13までの距離は、他端部66から連通部13までの距離よりも小さくてもよい。連通部13は、モータハウジング7の周壁71のうち、ステータ6が固定されていない領域に設けられていてもよい。連通部13は、軸方向A1及び径方向A2の両方に交差する方向に沿って延在していてもよい。また、冷却機構10は、連通部13を1つのみ有していてもよい。冷却機構10は、軸方向A1における互いに異なる位置にて隙間S1に連通する複数の連通部13を有していてもよい。冷却機構10は、互いに異なる向きに延在する複数の連通部13を有していてもよい。
連通部11,12,13には、例えばファン等の送風機は設けられていない。本実施形態において、隙間S1の雰囲気圧力は、外部空間S2の雰囲気圧力と同じ大きさである。なお、本明細書において「同じ」とは、完全に一致している場合だけでなく、完全に一致している場合と同様な効果が奏され得る程度に僅かな差がある場合を含む。冷却機構10は、連通部11,12,13を介してモータハウジング7内に冷媒を流通させ、ロータ5及びステータ6を冷却する。
スクリュー機構15は、ロータ5の外周面52に設けられている。スクリュー機構15は、流体中で回転することによって回転軸方向に流体の流れを発生させる機構である。スクリュー機構15は、モータ2の動作時の回転によって隙間S1に強制対流を発生させる。スクリュー機構15は、スクリュー部15a(第1のスクリュー部)とスクリュー部15b(第2のスクリュー部)とを有する。スクリュー部15aは、連通部11と連通部13との間における外周面52の一部の領域に設けられている。例えばスクリュー部15aは、連通部11側の外周面52の端部から約3分の1の領域に設けられている。スクリュー部15bは、連通部12と連通部13との間における外周面52の一部の領域に設けられている。スクリュー部15bは、連通部12側の外周面52の端部から約3分の1の領域に設けられている。スクリュー部15a,15bは、軸方向A1において連通部13を介して隣り合っている。スクリュー部15a,15bは、それぞれ、軸方向A1における外周面52の端部を含む領域に設けられている。本実施形態において、スクリュー部15a,15bの間におけるロータ5の外周面52は、滑らかな曲面である。
ただし、スクリュー部15aは、連通部11と連通部13との間における外周面52の全部の領域に設けられていてもよく、スクリュー部15bは、連通部12と連通部13との間における外周面52の全部の領域に設けられていてもよい。スクリュー部15a,15bは、互いに接していてもよい。スクリュー部15a,15bの少なくとも一方は、軸方向A1における外周面52のうち端部から離間した領域に設けられていてもよい。
スクリュー部15aは、第1の巻方向に巻かれた螺旋状のスクリュー部分である。第1の巻方向は、例えば、インペラ8の回転方向が右回転である場合の右巻方向である。なお、インペラ8の回転方向は、シャフト4の一端部43から軸方向A1に沿って見たときのシャフト4の回転方向である。つまり、第1の巻方向は、シャフト4の一端部43から軸方向A1に沿って見たときのシャフト4の回転方向と同じ方向である。スクリュー部の巻方向についても、シャフト4の一端部43から他端部44に沿ってみた基準での巻方向である。これにより、モータ2の動作時にロータ5がシャフト4とともに回転すると、スクリュー部15aは、連通部13から連通部11に向かう強制対流を発生させる。
スクリュー部15bは、第2の巻方向に巻かれた螺旋状のスクリュー部分である。第2の巻方向は、第1の巻方向と反対の巻方向である。つまり、インペラ8の回転方向が右回転である場合の左巻方向である。これにより、モータ2の動作時にロータ5がシャフト4とともに回転すると、スクリュー部15bは、連通部13から連通部12に向かう強制対流を発生させる。このように、スクリュー部15a,15bは、軸方向A1に沿って互いに反対向きの強制対流を発生させる。
本実施形態において、スクリュー部15a,15bは、ロータ5の外周面52に設けられたネジ山によって構成されている。なお、ロータ5の外周面52は、アーマリング(図2参照)の表面である。具体的には、スクリュー部15aは、外周面52に沿って右巻に連続的に延びるネジ山であり、スクリュー部15bは、外周面52に沿って左巻に連続的に延びるネジ山である。例えば、スクリュー部15a,15bとしてのネジ山は、連続的な螺旋状を呈している。スクリュー部15a,15bとしてのネジ山は、例えば、ロータ5の外周面52を溝掘り加工することによって形成されている。
本実施形態においては、スクリュー部15aを構成するネジ山の高さとスクリュー部15bを構成するネジ山の高さとは互いに同じである。また、スクリュー部15aを構成するネジ山のネジピッチとスクリュー部15bを構成するネジ山のネジピッチとは互いに同じである。スクリュー部15aとしてのネジ山の軸方向A1に沿った長さとスクリュー部15bとしてのネジ山の軸方向A1に沿った長さとは互いに同じである。軸方向A1におけるロータ5の中心に対して、スクリュー部15a,15bは軸方向A1に互いに対称な形状を有している。これらの構成により、スクリュー部15a,15bは、互いに同じ大きさの強制対流を発生可能である。
ただし、スクリュー部15aとしてのネジ山の高さがスクリュー部15bとしてのネジ山の高さよりも大きくてもよい。あるいは、スクリュー部15aとしてのネジ山のネジピッチがスクリュー部15bとしてのネジ山のネジピッチよりも大きくてもよい。スクリュー部15aとしてのネジ山の軸方向A1に沿った長さがスクリュー部15bとしてのネジ山の軸方向A1に沿った長さよりも大きくてもよい。これらのいずれかの構成により、スクリュー部15aがスクリュー部15bよりも大きい強制対流を発生可能であってもよい。また、上記のうちのいずれかと逆の構成により、スクリュー部15bがスクリュー部15aよりも大きい強制対流を発生可能であってもよい。
次に、冷媒の流れについて説明する。モータ2の動作時の回転によりシャフト4が回転軸線Axまわりに回転すると、スクリュー機構15によってロータ5及びステータ6の隙間S1に強制対流が発生する。具体的には、スクリュー部15a,15bによって互いに対称となる2つの強制対流が発生する。本実施形態においては、スクリュー部15aによって連通部13から連通部11に向かう強制対流が発生し、スクリュー部15bによって連通部13から連通部12に向かう強制対流が発生する。これらの強制対流により、連通部13においては、外部空間S2から吸引された冷媒が隙間S1に流れ込む。外部空間S2から吸引された冷媒の一部は、連通部11に向けて隙間S1を流れるとともに、隙間S1を通過した後、連通部11を介して外部空間S2に排出される。外部空間S2から吸引された冷媒の別の一部は、連通部12に向けて隙間S1を流れるとともに、隙間S1を通過した後、連通部12を介して外部空間S2に排出される。冷媒は、以上のような流れによってモータ2における各部品との熱交換を行う。具体的には、冷媒は、連通部13においてステータ6と熱交換を行い、隙間S1においてロータ5及びステータ6と熱交換を行う。以上の冷媒の流れにより、冷却機構10はロータ5及びステータ6を冷却する。
また、スクリュー機構15によって生じた強制対流により、冷媒は、ロータ5の位置を維持するように動作する。図3及び図4を参照し、スクリュー部15a,15bによって強制対流が生じた際にロータ5に作用する力の関係について説明する。上述したように、本実施形態におけるスクリュー部15a,15bは、互いに同じ大きさの強制対流を発生可能である。したがって、隙間S1において、連通部13から連通部11に向かう冷媒の流速は、連通部13から連通部12に向かう冷媒の流速と同じとなる。このため、図3に示されるように、軸方向A1におけるロータ5の中心位置C5が軸方向A1におけるステータ6の中心位置C6と一致する状態においては、互いに同じ程度に減速した冷媒が、それぞれ端壁72,73に到達する。速度をもった冷媒が端壁72,73に当たることにより、端壁72,73は、運動量保存の法則に応じた力P01,P02を受ける。ここでは、端壁72に当たる冷媒の速度と端壁73に当たる冷媒の速度とが互いに同じであるため、端壁72,73は互いに同じ大きさの力P01,P02を受ける。したがって、冷媒は、端壁72,73から互いに同じ大きさの反力H01,H02を受ける。このように互いに釣り合った反力H01,H02がロータ5に作用するので、軸方向A1において、ロータ5の中心位置C5が中心位置C6に一致している場合には、ロータ5の位置が変化しにくくなる。
また、図4に示されるように、シャフト4に外力F等が作用し、軸方向A1において、ロータ5の中心位置C5がステータ6の中心位置C6からずれる場合がある。例えば、外力Fがシャフト4の一端部43に作用する引張力である場合、ロータ5の中心位置C5がステータ6の中心位置C6から一端部43側にずれることが考えられる。つまり、端壁73よりも端壁72にロータ5が近づいた状態となる。この状態においては、端壁72に到達する冷媒が少ししか減速していないのに対し、端壁73に到達する冷媒は大きく減速している。したがって、端壁72は、端壁73が受ける力P12よりも大きい力P11を受けることとなる。これにより、冷媒は、端壁73から受ける反力H12よりも大きい反力H11を端壁72から受けるので、反力H11の大きさと反力H12の大きさとの差分だけロータ5には端壁72から遠ざける向きの押圧力が作用する。その結果、ロータ5の位置は、反力H11,H12が互いに釣り合うまで軸方向A1に沿って変化する。
図4において仮想線で示されるように、軸方向A1において、ロータ5の中心位置C5がステータ6の中心位置C6に再び一致すると、ロータ5に作用する反力H11,H12が互いに釣り合い、ロータ5の位置が安定する。このように、軸方向A1において、中心位置C5を中心位置C6に一致させるように反力H11,H12がロータ5に作用するので、ロータ5の中心位置C5が中心位置C6からずれた場合においても、ロータ5の位置がずれる前の状態に復元されやすくなる。つまり、スクリュー機構15によって生じた強制対流により、ロータ5の位置を保持するように冷媒を動作させることができる。
以上説明したモータ2及び回転流体機械1の作用効果について説明する。モータ2においては、冷却機構10が、ロータ5とステータ6との隙間S1と外部空間S2とを連通する複数の連通部11,12,13と、ロータ5の外周面52に設けられたスクリュー機構15とを有する。このスクリュー機構15により、モータ2の動作時の回転を利用して、ロータ5とステータ6との隙間S1に強制対流を発生させることができる。また、スクリュー機構15は、連通部11,13の間に設けられたスクリュー部15aと、連通部12,13の間に設けられ、スクリュー部15aと反対の巻方向に巻かれたスクリュー部15bと、を含む。このため、モータ2の一方向の回転によって、ロータ5とステータ6との隙間S1には互いに対称となる2つの強制対流が発生する。この2つの強制対流による冷媒が、ロータ5とステータ6との隙間S1を流通するので、ロータ5及びステータ6が効率よく冷却される。したがって、冷却性能を向上させることが可能となる。
ところで、比較例に係るモータとして、冷却のためのファンが外付けされたモータが挙げられる。しかしながら、このようなモータにおいては、ファンによる大型化、及び、ファンの設置に伴うコストの上昇等の問題があった。これに対し、上記実施形態に係るモータ2によれば、モータ2の動作時の回転を利用してロータ5及びステータ6を冷却できる。これにより、冷却のためのファン等の送風機が省略されるので、モータ2の大型化が抑制されるとともに、ファンの設置に要するコストの上昇を回避できる。ただし、本開示は追加の冷却機構を設けることを排除するものではない。例えば、更なる冷却性能の向上などの要求から、外付ファンを設けてもよい。
別の比較例に係るモータとして、シャフトの内部又はロータの内部に軸方向A1に沿って延在する冷媒流路のみが設けられたモータが挙げられる。このモータにおいては、冷媒が冷媒流路を一方向に流通するので、冷媒が流通する一方向からの外力が特に大きくなりやすい。これにより、シャフトに大きいスラスト荷重が発生し得る。これに対し、上記実施形態に係るモータ2においては、互いに反対の巻方向に巻かれたスクリュー部15a,15bによってロータ5及びステータ6の隙間S1に互いに対称となる2つの強制対流が発生するので、軸方向A1に沿った二方向からの負荷が互いに相殺し合う。したがって、スラスト荷重の発生を低減できる。なお、二つの強制対流が対称とならなくても、二方向からの負荷の一部が相殺し合い、スラスト荷重を低減することができる。
モータ2は、ロータ5及びステータ6を収容するモータハウジング7を更に備え、モータハウジング7は、ステータ6を囲み、軸方向A1に沿って延在する周壁71と、軸方向A1における周壁71の一端部71aに設けられた端壁72と、軸方向A1における周壁71の他端部71bに設けられた端壁73と、を有し、第1の巻方向は、シャフト4の一端部43から軸方向A1に沿って見たときのシャフト4の回転方向と同じ方向である。例えば、軸方向A1に沿う外力F等によってロータ5にスラスト荷重が発生し、ロータ5が軸方向A1に移動してしまうことが考えられる。これに対し、モータ2においては、上記の構成により、スクリュー部15aによる強制対流が端壁72に向かって発生し、スクリュー部15bによる強制対流が端壁73に向かって発生する。このため、ロータ5が軸方向A1に移動すると、冷媒の流れによってロータ5に作用する反力H11,H12は、端壁72,73のうちのロータ5が近づいた方において、ロータ5が離れた方よりも大きくなる。その結果、ロータ5の位置が移動前の状態に復元されやすくなる。そのため,本実施形態のように、必要に応じてロータ5のスラスト荷重を受ける軸受(いわゆるスラスト軸受)を削減してもよい。
モータ2において、スクリュー部15a,15bは、ロータ5に設けられたネジ山である。この構成により、ロータ5の外周面52の表面積がネジ山に対応して増加するので、スクリュー部15a,15bがヒートシンクとしても機能し、ロータ5と冷媒との熱交換効率が上昇する。したがって、冷却性能を更に向上できる。さらに、ロータ5の外周面52を溝掘り加工するだけでスクリュー部15a,15bを設けることができるので、スクリュー部15a,15bを形成しやすい。
モータ2において、隙間S1の雰囲気圧力は、外部空間S2の雰囲気圧力と同じ大きさである。このモータ2によれば、モータ2の動作時の回転を利用して強制対流を発生できるので、ロータ5とステータ6との隙間S1の雰囲気圧力が外部空間S2の雰囲気圧力と同じ大きさである構成においても、当該隙間S1に冷媒を流通させ得る。したがって、冷却用のファン等の装置の省略が可能となるので、モータ2を小型化できる。ただし、本開示は追加の冷却機構を設けることを排除するものではない。例えば、更なる冷却性能の向上などの要求から、冷却用のファンを設けてもよい。
モータ2において、シャフト4のラジアル荷重を受ける軸受74,75はガス軸受である。また、冷却機構10は、空気等の気体を冷媒として用いてロータ5及びステータ6を冷却する。この構成によれば、モータ2のオイルフリー化を実現し得る。これにより、オイルが用いられる場合に生じるメンテナンスの手間を省略できる。ただし、本開示はオイル等の液体を冷媒として用いることを排除するものではない。
上記実施形態に係る回転流体機械1は、モータ2と、軸方向A1におけるステータ6の一端部65において、シャフト4に設けられたインペラ8と、インペラ8によって移送される流体を流通させる流路91と連通部11とを仕切る端壁92と、を備えている。この構成により、インペラ8によって移送される流体と冷媒とが相互に影響し合うことを回避できる。
本開示は、上記実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
上記実施形態において、スクリュー部15a,15bの巻方向を相互に入れ替えてもよい。例えば、スクリュー部15aが左巻方向に巻かれており、スクリュー部15bが右巻方向に巻かれていてもよい。また、インペラ8の回転方向と第1の巻方向及び第2の巻方向との関係も任意である。例えば、インペラ8の回転方向が左回転である場合に、第1の巻方向が右巻方向であって第2の巻方向が左巻方向であってもよい。この場合、モータ2の動作時にシャフト4が回転すると、スクリュー部15aが連通部11から連通部13に向かう強制対流を発生させ、スクリュー部15bが連通部12から連通部13に向かう強制対流を発生させる。
また、スクリュー部15a,15bは、連続的に延びるネジ山によって構成されている場合に限定されない。例えば、スクリュー部15a,15bは、複数の長尺状の凸部によって構成されていてもよい。具体的には、ロータ5の外周面52に設けられ、第1の巻方向を長手方向とする複数の長尺状の凸部が、全体としてスクリュー部15aを構成していてもよい。同様に、ロータ5の外周面52に設けられ、第2の巻方向を長手方向とする複数の長尺状の凸部が、全体としてスクリュー部15bを構成していてもよい。また、複数の半円形状の凸部が、全体としてスクリュー部15a,15bを構成していてもよい。
図5〜図7は、変形例に係るモータを説明するための図である。図5に示される回転流体機械1Aのモータ2Aは、ステータ6に代えてステータ6Aを備える点、及び冷却機構10に代えて冷却機構10Aを備える点において上記実施形態に係るモータ2と相違し、その他の点においてモータ2と同様に構成されている。
ステータ6Aは、軸方向A1に沿って並ぶ2つのステータ部材67Aを備える。各ステータ部材67Aは、軸方向A1における長さがステータ6よりも小さく、その他の点においてステータ6と同様に構成されている。軸方向A1における各ステータ部材67Aの長さは、例えば軸方向A1におけるステータ6の長さの約半分である。2つのステータ部材67Aは、軸方向A1に隙間S3をおいて配置され、モータハウジング7の周壁71に固定されている。冷却機構10Aは、連通部13に代えて連通部13A(第3の連通部)を有する点において冷却機構10と相違し、その他の点において冷却機構10と同様に構成されている。連通部13Aは、モータハウジング7の周壁71に設けられた貫通孔と2つのステータ部材67Aの隙間S3とによって構成されている。なお、連通部13Aは、その他の点において連通部13と同様に構成されている。
このモータ2Aによっても、スクリュー機構15によって発生した2つの強制対流による冷媒が、ロータ5とステータ6Aとの隙間S1を流通するので、ロータ5及びステータ6Aが効率よく冷却される。したがって、冷却性能を向上させることが可能となる。
図6に示される回転流体機械1Bのモータ2Bは、シャフト4Bと、ロータ5Bと、ステータ6Bと、モータハウジング7Bと、冷却機構10Bと、を備える。冷却機構10Bは、連通部13に代えて連通部13Bを有する点において冷却機構10と相違し、その他の点において冷却機構と同様に構成されている。連通部13Bは、シャフト4B及びロータ5Bに設けられており、ステータ6B及びモータハウジング7Bには設けられていない。なお、シャフト4B、ロータ5B、ステータ6B、及びモータハウジング7Bは、その他の点においてシャフト4、ロータ5、ステータ6、及びモータハウジング7とそれぞれ同様に構成されている。
連通部13Bは、シャフト4Bに設けられた流路14a(第1の流路)と、ロータ5Bに設けられた流路14b(第2の流路)と、を含む。流路14aは、回転軸線Axに沿って延在している。流路14aは、例えば軸方向A1に沿ってシャフト4Bを貫通する貫通孔である。流路14aは、シャフト4Bの一端部43において外部空間S2に連通する開口14cと、シャフト4Bの他端部44において外部空間S2に連通する開口14dとを有する。流路14bは、ロータ5Bのうち、軸方向A1におけるスクリュー部15a,15bの間に設けられている。例えば、連通部13Bは、複数の流路14bを含んでいる。各流路14bは、ロータ5Bの外周面52から流路14aに向けて延在し、隙間S1と流路14aとを連通している。各流路14bは、例えば径方向A2に沿って延在している。複数の流路14bは、互いに同じ径を有していてもよく、互いに異なる径を有していてもよい。
このモータ2Bによっても、スクリュー機構15によって発生した2つの強制対流による冷媒が、ロータ5Bとステータ6Bとの隙間S1を流通するので、ロータ5B及びステータ6Bが効率よく冷却される。したがって、冷却性能を向上させることが可能となる。
図7に示される回転流体機械1Cのモータ2Cは、冷却機構10に代えて冷却機構10Cを備える点において冷却機構10と相違し、その他の点において冷却機構10と同様に構成されている。冷却機構10Cは、複数の連通部13に代えて複数の連通部13Cを有する点において冷却機構10と相違し、その他の点において冷却機構10と同様に構成されている。各連通部13Cは、モータハウジング7の周壁71及びステータ6に設けられ、軸方向A1に交差する方向に沿って延在する連通孔によって構成されている。複数の連通部13Cは、互いに異なる大きさの上部孔13a及び下部孔13bを含む複数の連通孔である点において、複数の連通部13と相違し、その他の点において複数の連通部13と同様に構成されている。上部孔13aは、径方向A2に沿って延在している。下部孔13bは、シャフト4に対して上部孔13aとは反対の位置において、上部孔13aの延在方向に沿って延在している。上部孔13aの大きさは、例えば連通部13と同じである。下部孔13bの径は、上部孔13aの径よりも大きい。モータ2Cの使用状態において、下部孔13bは、上部孔13aの下方(例えば、上部孔13aの直下)に位置する。
このモータ2Cによっても、スクリュー機構15によって発生した2つの強制対流による冷媒が、ロータ5とステータ6との隙間S1を流通するので、ロータ5及びステータ6Aが効率よく冷却される。したがって、冷却性能を向上させることが可能となる。さらに、モータ2Cによれば、下部孔13bの上方に上部孔13aが位置するようにモータ2Cが配置された状態において、下部孔13bを介して、ロータ5を下方から支持する向きに冷媒が流通するので、ロータ5のラジアル荷重が低減される。つまり、冷却機構10Cを、ラジアル荷重を受ける簡易的なガス軸受としても機能させることができる。したがって、軸受74,75への負荷を軽減できる。
なお、モータ2Bにおいて、モータ2Cと同様の作用効果を得るために、連通部13Bが流路14bとしての上部孔と、流路14bとしての下部孔と、を含んでいてもよい。つまり、複数の流路14bのうちの一つは上部孔であり、複数の流路14bのうちの別の一つは下部孔であってもよい。具体的には、当該上部孔と当該下部孔とは互いに同じ方向に沿って延在している。つまり、流路14aとしての下部孔は、流路14bとしての上部孔の延在方向に沿って延在している。流路14bとしての下部孔は、流路14aに対して、流路14bとしての上部孔とは反対側に位置している。また、流路14bとしての下部孔の径は、流路14bとしての上部孔の径よりも大きい。モータ2Cの使用状態において、流路14bとしての下部孔は、流路14bとしての上部孔の下方(例えば、上部孔の直下)に位置する。
さらに、上記実施形態において、コンプレッサ3は、軸方向A1におけるモータ2の片側のみに設けられていたが、軸方向A1におけるモータ2の両側にコンプレッサ3が設けられていてもよい。モータ2は、シャフト4のスラスト荷重を受けるスラスト軸受を有していてもよい。上記実施形態及び変形例の各構成が相互に組み合わされて適用されてもよい。
1,1A,1B,1C 回転流体機械
2,2A,2B,2C モータ
3 コンプレッサ
4,4B シャフト
5,5B ロータ
6,6A,6B ステータ
7,7B モータハウジング
8 インペラ
9 インペラハウジング
10,10A,10B,10C 冷却機構
11 連通部(第1の連通部)
12 連通部(第2の連通部)
13,13A,13B,13C 連通部(第3の連通部)
13a 上部孔
13b 下部孔
13C 連通部
14a 流路(第1の流路)
14b 流路(第2の流路)
14c,14d 開口
15 スクリュー機構
15a スクリュー部(第1のスクリュー部)
15b スクリュー部(第2のスクリュー部)
41 外周面
43 一端部
44 他端部
51 内周面
52 外周面
53 ロータコア
54 磁石
55 アーマリング
61 ステータコア
62 ステータコイル
62a コイルエンド
62b コイルエンド
63 内周面
64 外周面
65 一端部
66 他端部
67A ステータ部材
71 周壁
71a 一端部
71b 他端部
72 端壁(第1の端壁)
73 端壁(第2の端壁)
74,75 軸受
91 流路(第3の流路)
92 端壁(仕切部材)
A1 軸方向
A2 径方向
Ax 回転軸線
C5,C6 中心位置
F 外力
H01,H02,H11,H12 反力
P01,P02,P11,P12 力
S1,S3 隙間
S2 外部空間

Claims (9)

  1. 回転軸線まわりに回転するシャフトと、
    前記シャフトの外周面に固定され、前記シャフトとともに前記回転軸線まわりに回転するロータと、
    前記ロータの外周面と隙間をもって向かい合う内周面を有し、前記ロータを囲むステータと、
    前記ロータ及び前記ステータを冷却する冷却機構と、を備え、
    前記冷却機構は、
    前記ロータの外周面に設けられたスクリュー機構と、
    前記隙間と外部空間とを連通する複数の連通部と、を有し、
    前記複数の連通部は、
    前記回転軸線に沿う軸方向における前記ステータの一端部にて前記隙間に連通する第1の連通部と、
    前記軸方向における前記ステータの他端部にて前記隙間に連通する第2の連通部と、
    前記軸方向における前記第1の連通部と前記第2の連通部との間において前記隙間に連通する第3の連通部と、を含み、
    前記スクリュー機構は、
    前記軸方向における前記第1の連通部と前記第3の連通部との間に設けられ、第1の巻方向に巻かれた第1のスクリュー部と、
    前記軸方向における前記第2の連通部と前記第3の連通部との間に設けられ、前記第1の巻方向と反対の第2の巻方向に巻かれた第2のスクリュー部と、を含む、
    モータ。
  2. 前記第3の連通部は、前記ステータの内周面から前記ステータの外周面に貫通する貫通孔を含む、
    請求項1に記載のモータ。
  3. 前記冷却機構は、複数の前記第3の連通部を有し、
    前記複数の第3の連通部は、
    前記シャフトの径方向に沿って延在する前記貫通孔としての上部孔と、
    前記シャフトに対して前記上部孔とは反対に位置し、前記上部孔の延在方向に沿って延在する前記貫通孔としての下部孔と、を含み、
    前記下部孔の径は、前記上部孔の径よりも大きく、
    前記第1の巻方向は、前記シャフトの一端部から前記軸方向に沿って見たときの前記シャフトの回転方向と同じ方向である、
    請求項2に記載のモータ。
  4. 前記第3の連通部は、
    前記シャフトに設けられ、前記回転軸線に沿って延在する第1の流路と、
    前記ロータの外周面から前記第1の流路に向けて延在し、前記隙間と前記第1の流路とを連通する第2の流路と、を含む、
    請求項1に記載のモータ。
  5. 前記第3の連通部は、
    前記シャフトの径方向に沿って延在する前記第2の流路としての上部孔と、
    前記第1の流路に対して前記上部孔とは反対に位置し、前記上部孔の延在方向に沿って延在する前記第2の流路としての下部孔と、を含み、
    前記下部孔の径は、前記上部孔の径よりも大きく、
    前記第1の巻方向は、前記シャフトの一端部から前記軸方向に沿って見たときの前記シャフトの回転方向と同じ方向である、
    請求項4に記載のモータ。
  6. 前記ロータ及び前記ステータを収容するモータハウジングを更に備え、
    前記モータハウジングは、
    前記ステータを囲み、前記軸方向に沿って延在する周壁と、
    前記軸方向における前記周壁の一端部に設けられた第1の端壁と、
    前記軸方向における前記周壁の他端部に設けられた第2の端壁と、を有し、
    前記第1の巻方向は、前記シャフトの一端部から前記軸方向に沿って見たときの前記シャフトの回転方向と同じ方向である、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータ。
  7. 前記第1のスクリュー部及び前記第2のスクリュー部の少なくとも一方は、前記ロータに設けられたネジ山である、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ。
  8. 前記隙間の雰囲気圧力は、前記外部空間の雰囲気圧力と同じ大きさである、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載のモータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載のモータと、
    前記軸方向における前記シャフトの一端部において、前記シャフトに設けられたインペラと、
    前記インペラによって移送される流体を流通させる第3の流路と前記第1の連通部とを仕切る仕切部材と、を備える、
    回転流体機械。
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