JP2021174735A - 給電コネクタ、ケーブル付き給電コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効率が高く、かつ構造を簡略化することができる給電コネクタ、およびケーブル付き給電コネクタを提供する。【解決手段】給電コネクタ10は、ハウジングと、ハウジング内に収容される端子12と、端子12の熱をハウジング外へ搬送する流体を流通させる冷却管15Aと、冷却管の周囲に設けられた絶縁材とを備える。端子12は、端子本体部12aと押さえ片14との間に確保された冷却管収容孔に収容された冷却管15A及び絶縁材を端子本体部12aと押さえ片14との間にて締め付けて冷却管収容孔の内面全体に絶縁材を接触させる締め付け機構を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、給電コネクタ、およびケーブル付き給電コネクタに関する。
例えば、電気自動車のバッテリーの充電では、ケーブル付き給電コネクタを外部から接続し自動車車体内のバッテリーを充電する方式が広く採用されている。
ケーブル付き給電コネクタは、ケーブル(以下、給電ケーブル)の端末に、自動車のインレットに嵌合可能なコネクタ(以下、給電コネクタ)が設けられたものである。
給電コネクタは、給電ケーブルの導体が電気的に接続された電力端子(以下、コネクタ端子、とも言う)を有する。自動車のインレットには、自動車車体内の電気配線を介してバッテリーと接続された電力端子(以下、インレット端子、とも言う)が組み込まれている。給電コネクタを自動車のインレットに嵌合したときには、コネクタ端子がインレット端子に嵌合して、給電ケーブルの導体がバッテリーに電気的に接続される。
電気自動車に給電する急速充電コネクタに使用される端子は、100Aを超える大電流を通電するため低電気抵抗であることが求められている。CHAdeMO規格では定格電流通電時のコネクタ端子の温度上昇値が50K以下であることが規定されている。
特許文献1には、冷却管を内蔵した電力線を有する給電ケーブルと、この給電ケーブルに給電コネクタを接続したコネクタ付き給電ケーブルが記載されている。特許文献1に記載されたコネクタ付き給電ケーブルは、冷却管に冷媒を流通させることで大電流による電力線の発熱を抑制できる。
特表2017−507640号公報
ところで、特許文献1に記載された給電コネクタにおいては、印加電流が冷却管や冷媒液を通して漏電することを防ぐ必要がある。このため、冷却管と端子との間に絶縁材を配置することで冷却管と端子とを絶縁することが考えられる。
冷媒液による端子の冷却性能を充分に確保する点では絶縁材の厚さを薄くすることが有利である。しかしながら、絶縁材の厚さが薄いと、絶縁材が絶縁破壊をしてしまう可能性がある。
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、端子と冷却管との間に配置した絶縁材の絶縁破壊を抑制することができる給電コネクタ、およびケーブル付き給電コネクタを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明では以下の態様を提供する。
第1の態様の給電コネクタは、ハウジングと、ケーブルの導体に接続して前記ハウジング内に収容される端子と、前記端子の熱を前記ハウジング外へ搬送する流体を流通させる冷却管と、を備え、前記ハウジング内において前記冷却管は外周面を絶縁材によって被覆されており、前記端子は、冷却管収容溝を有する端子本体部と前記冷却管収容溝を覆う押さえ片との間に前記冷却管を締め付け固定する締め付け機構を含み、前記端子本体部と前記押さえ片との間に前記冷却管を締め付け固定したときに前記冷却管収容溝と前記押さえ片とで構成される冷却管収容孔の内面全体及び前記冷却管の側面全体に前記絶縁材が接触している。
前記押さえ片に前記冷却管の断面の一部を収容する押さえ側収容溝が形成され、前記締め付け機構は前記冷却管収容溝と前記押さえ側収容溝とに収容された前記冷却管を前記端子本体部と前記押さえ片との間に締め付け固定してもよい。
前記冷却管収容溝及び前記押さえ側収容溝の内面にはテーパ状内壁面が形成されており、前記絶縁材が各々の溝の前記テーパ状内壁面によって挟み込まれていてもよい。
前記端子は、前記端子本体部と、前記端子本体部から延出されて前記導体と接続される導体接続部と、前記端子本体部から前記導体接続部とは反対の側に突出されたコンタクト部とを備えていてもよい。
第2の態様のケーブル付き給電コネクタは、給電コネクタの端子に、前記ケーブルの前記導体が接続されている。
本発明の実施形態に係る給電コネクタ、ケーブル付き給電コネクタは、端子と冷却管との間に配置した絶縁材の絶縁破壊を防止して絶縁材の絶縁性能を安定維持できる。その結果、絶縁材の厚みを小さくして、冷却管を流れる流体による端子の冷却性能を高めることができる。
本発明の第1実施形態の給電コネクタおよびケーブル付き給電コネクタの構成図である。 図1の給電コネクタの端子の要部側断面図である。 図2の端子の冷却管収容孔付近を拡大して示した要部拡大側断面図である。 図2の端子の端子本体部に押さえ片をねじ止め固定した状態を示す要部側断面図である。
以下、本発明の第1実施形態の給電コネクタ、ケーブル付き給電コネクタについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態の給電コネクタ10、およびケーブル付き給電コネクタ20の構成図である。図2は、図1の給電コネクタ10の端子12の要部側断面図である。
図1に示すように、ケーブル付き給電コネクタ20は、給電ケーブル21と、給電ケーブル21の一方端側に設けられた給電コネクタ10とを備える。
給電ケーブル21の他方端側は、図示しない給電装置に接続される。
ケーブル付き給電コネクタ20は、給電コネクタ10を電気自動車のインレット(車体側コネクタ)に嵌合させることで、電気自動車のバッテリーに充電することができる。なお、インレットには、電気自動車のバッテリーと電気的に接続された端子(以下、インレット端子、とも言う)が組み込まれている。
図1に示すように、給電コネクタ10は、ハウジング11と、端子12と、端子12を
冷却するための流体管路15と、を備える。流体管路15の長手方向の一部には、冷却管15Aを備える。
以下、本実施形態の給電コネクタ10における、ハウジング11、端子12、流体管路15、について説明する。
[ハウジング]
ハウジング11は、端子12と流体管路15とを収容している。なお、ハウジング11は図1に図示し、図2での図示を省略している。
ハウジング11は、プラスチック等の電気絶縁性材料によって形成されている。ハウジング11は、図1において模式的に二点鎖線で囲んだ領域で図示されており、他の図では図示を省略している。ハウジング11に挿入された給電ケーブル21の先端からは電力線21bが引き出され、更に電力線21bからは導体21aが引き出され、導体21aは端子12に接続されている。
[端子]
端子12は、端子本体12dと押さえ片14とを有する。端子本体12dは、端子本体部12a、導体接続部12b、コンタクト部12cから構成される導電性部材である。端子本体12dにおいては、中央に端子本体部12aが配置されており、端子本体部12aからみて後方側に導体接続部12bが延出しており、端子本体部12aからみて前方側にコンタクト部12cが延出している。端子本体部12aと導体接続部12bとコンタクト部12cとは、共通の中心軸線に並んで配置されている。なお、本明細書では、コンタクト部12cの中心軸線を端子12の中心軸線として扱う。
端子本体12dを構成する金属としては、例えば銅が好適であるが、ステンレスやアルミニウム等であってもよい。端子本体部12a、導体接続部12b、コンタクト部12cの各部位は境目、継ぎ目のない連続した金属成形体であり、端子本体12dの全体が金属製の一体成形品となっている。端子本体12dは、耐腐食性、耐摩耗性、接触電気抵抗の低減の観点から、金属表面に銀めっきを施したものを採用してもよい。
導体接続部12bは、端子本体部12aの後端から後方に延出する円筒状に形成されている。導体接続部12bには給電ケーブル21の先端に露出した導体21aが挿入されており、導体接続部12bを導体21aと共に圧縮することで端子12と導体21aとが電気的に接続されている。
なお、本明細書においては、端子12について、端子本体部12aからみてコンタクト部12cの向きを前方と言い、端子本体部12aからみて導体接続部12bの向きを後方と言う。また、本明細書では、コンタクト部12cの中心軸線を端子12の中心軸線として扱う。また、中心軸線に沿う方向を前後方向、前後方向に直交する方向を幅方向という。
コンタクト部12cは円柱状またはピン状に形成されている。コンタクト部12cの中心軸線は前後方向に延在している。コンタクト部12cは円柱状またはピン状に限定されず、ソケット状(円筒状)に形成されていても良い。
端子本体部12aは、コンタクト部12cの中心軸線と同軸の円柱状とすることができる。端子本体部12aには、後述する押さえ片14を収容する押さえ片収容溝12gが形成されている。押さえ片収容溝12gは、端子本体部12aを端子幅方向に貫通して形成されている。押さえ片収容溝12gの底部は、押さえ片14を重ね合わせ可能な押さえ片受け面12eとなっている。さらに、押さえ片受け面12eから窪んで冷却管収容溝13が形成されている。
冷却管収容溝13は、押さえ片受け面12eから窪んで端子本体部12aの幅方向に沿って延在形成されている。冷却管収容溝13は、端子本体部12aを端子幅方向に貫通して形成されており、冷却管収容溝13の幅方向両端は、端子本体部12aの幅方向両側に開口している。冷却管収容溝13は、後述する冷却管15Aの冷却管受熱部15aの外径に比べて湾曲半径が僅かに大きい凹曲面状の底面13aを有する。
端子本体12dの端子本体部12aには、止めねじ17をねじ込み可能なねじ孔が形成されている。
押さえ片14は端子本体12dとは別体の板状部材である。押さえ片14は、板状の金属部材の片面側に冷却管15Aの受熱部15aの一部を収容する押さえ側収容溝14bが形成された構成となっている。押さえ片14には、例えば銅、ステンレス、アルミニウム等の金属を用いることができる。押さえ側収容溝14bは、押さえ片14の前後方向中央部において、その幅方向に貫通して延在形成されている。押さえ側収容溝14bの平面視形状は、端子本体部12aの冷却管収容溝13の平面視形状と一致する。押さえ片14の押さえ片収容溝12gを介して前後方向両側の部分には、止めねじ17を挿通させる複数の挿通孔14cが形成されている。挿通孔14cは押さえ片14の厚みを貫通して形成されている。押さえ片14は、押さえ片収容溝12g内においてに止めねじ17によって締め付け固定される。押さえ片14は、押さえ片収容溝12g内において冷却管収容溝13を覆うように押さえ片受け面12e上に配置されて、止めねじ17によって端子本体部12aに固定されることで、冷却管収容溝13に収容された冷却管15Aを端子本体部12aに向かって押圧するとともに冷却管15Aを固定する。
なお、押さえ片14について、図4に示すように端子本体12dに固定された状態における端子前後方向に一致する方向を前後方向、端子幅方向に一致する方向を幅方向として扱う。
[流体管路]
図1に示すように、流体管路15は、端子12の端子本体部12aの冷却管収容溝13に収容された部分である受熱部15aを含む冷却管15Aと、冷却管15Aの両端にそれぞれ接続された副管路15Bとを備える。図1において、副管路15Bは、給電ケーブル21の電力線21bから引き出された先端が接続部16を介して冷却管15Aと接続されている。冷却管15Aの一端に接続された副管路15Bと、冷却管15Aの他端に接続された副管路15Bとは、互いに異なる電力線21bの副管路15Bである。また、図1に示した流体管路15は、冷却管15Aと副管路15Bとを接続部16を用いて接続したものであるが、これに限定されず、全体が連続した1本の管路である構成も採用可能である。
冷却管15Aの構成材料は、例えば、熱伝導性に優れた金属(例えば、ステンレス、銅、アルミニウム等)が好ましい。冷却管15Aが金属製であると、熱伝導性に優れるため、端子本体部12aから冷却管15Aへ効率よく伝熱することができる。副管路15Bの構成材料は、例えば、可撓性を有する合成樹脂(例えば、ナイロン、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等)を用いることができる。冷却管15Aおよび副管路15Bは、その全長にわたって断面外形が円形のものを採用できる。
流体管路15は、1つの端子12に対して1つずつ設けられる。すなわち、給電コネクタ10が複数の端子12を備えている場合には、流体管路15は、複数の端子12のそれぞれに設けられる。これにより、1つの流体管路が複数の端子12を冷却する場合に比べて効果的に端子を冷却することができる。
冷却管15Aは、端子12の熱を受ける受熱部15aと、端子12の端子本体部12aの冷却管収容溝13の両端からそれぞれ端子本体部12aの外側へ延出した導入部15b及び導出部15cを有する。導入部15bおよび導出部15cは、受熱部15aの一端から後方に延出している。冷却管15Aの導入部15bは、給電ケーブル21から受熱部15aに向けて流体を導き、この流体を受熱部15aに導入する。導出部15cは、受熱部15aから給電ケーブル21に向けて流体を導く。
冷却管15Aの受熱部15aには、冷却管収容溝13の内面との間に絶縁材19が設けられている。絶縁材19は、例えば、電気絶縁性の樹脂フィルムを用いることができる。例えば、耐熱性、電気絶縁性に優れたポリイミドフィルムを採用することができる。絶縁材19の厚さは、例えば10〜80μmである。
図3は、図2の端子12の冷却管収容溝13付近を拡大して示した拡大側断面図である。図3に示すように、絶縁材19は冷却管15Aの受熱部15aに巻き付けられ、受熱部15aの外周面全体を覆っている。
副管路15Bは、給電ケーブル21の電力線21bに内蔵されており、電力線21b先端から引き出されて接続部16を介して冷却管15Aと接続されている。冷却管15Aの一端に接続された副管路15Bと、冷却管15Aの他端に接続された副管路15Bとは、互いに異なる電力線21bに収容される副管路15Bである。
流体管路15の両端は、流体循環熱交換装置(図示略)に接続されている。流体循環熱交換装置は、流体を流体管路15へ送り込むとともに、流体管路15から流体を受け入れる。
流体循環熱交換装置は、熱交換部と、装置内部流路の流体を流体管路15に送り込むポンプ部とを有する。熱交換部は、水冷、空冷等により、装置内部流路から流体管路15へ送り出す流体の温度を常温(5〜35℃)、あるいは常温より低い温度に保つことができる。
流体は、例えば液体冷媒である。液体冷媒としては、例えば、水、エチレングリコール、プロピレングリコールなどを用いることができる。水、エチレングリコール、プロピレングリコールを用いた液体冷媒は、導電性を有する。
[締め付け機構]
端子本体12dの端子本体部12aと、押さえ片14と、止めねじ17とは、端子本体部12aの冷却管収容溝13に収容された冷却管15Aの受熱部15aと絶縁材19とを、端子本体部12aと押さえ片14との間に止めねじ17の締結力により締め付け固定する締め付け機構12Aを構成する。
図4に示すように、端子本体部12aの冷却管収容溝13に収容した受熱部15aと絶縁材19は、止めねじ17の締結力により押さえ片14と端子本体部12aとの間で締め付けられることで固定される。
なお、図2、図3は、冷却管収容溝13に収容した受熱部15aと絶縁材19とを、端子本体部12aと押さえ片14との間に隙間を有した状態を示しており、完全に固定される前の状態である。
押さえ片14を止めねじ17を用いて端子本体部12aに固定したとき、端子12には、押さえ片14の押さえ側収容溝14bと端子本体部12aの冷却管収容溝13とによって冷却管収容孔12hが構成され、冷却管収容孔12hに受熱部15aと絶縁材19とが収容された状態となる。
図2、図3において、押さえ片14の押さえ側収容溝14bと端子本体部12aの冷却管収容溝13のそれぞれの深さ(溝深さ)の合計は、受熱部15a外径と絶縁材19の厚さの合計よりも僅かに小さい。
押さえ片14を止めねじ17の締結力によって端子本体部12aに締め付けると、冷却管収容溝13に収容しておいた受熱部15aと絶縁材19とを押さえ側収容溝14b内面によって冷却管収容溝13の内面(底面13aとテーパ状内壁面13b)に押圧できる。この結果、冷却管収容溝13内の受熱部15aと絶縁材19とは、端子本体部12aと押さえ片14との間に締め付け固定される。
冷却管15Aの受熱部15aは、押さえ片14と端子本体部12aとの間で完全に固定されることによって圧縮され、押さえ側収容溝14b及び冷却管収容溝13の溝幅方向の寸法が僅かに増大するように変形する。その結果、押さえ片14の押さえ側収容溝14bと端子本体部12aの冷却管収容溝13のそれぞれの内面から構成される冷却管収容孔12hと受熱部15aの絶縁材19を介した接触面積が増大するため、端子12から受熱部5aへの伝熱効率が高まる。
図2、図3に示すように、端子12の端子本体部12aの冷却管収容溝13及び押さえ片14の押さえ側収容溝14bは、それぞれ、絶縁材19に覆われた受熱部15a外径(変形前の外径)に比べて湾曲半径が僅かに大きい凹曲面状の底面13a、14dを有する。
また、冷却管収容溝13及び押さえ側収容溝14bは、それぞれ、溝の底面13a、14dから端子の前方および後方にテーパ状内壁面13b、14eを有する。
冷却管収容孔12hの断面視において、冷却管収容孔12hの前方および後方には、冷却管収容溝13および押さえ側収容溝14bのテーパ状内壁面13b、14eから構成される空隙領域を有している。この空隙領域は、押さえ片14によって冷却管15Aを固定したときに変形する受熱部15aと絶縁材19の逃げ代の役割を果たす。押さえ片14によって冷却管15Aが固定されると、絶縁材19がテーパ状内壁面13b、14eによって挟み込まれた状態となる。端子本体12dの端子本体部12aと押さえ片14との間にて受熱部15aおよび絶縁材19を締め付けて変形させることで受熱部15aと冷却管収容孔12hとの間の伝熱領域が増大し、押さえ片14が無い場合に比べて、端子12から受熱部15aへの伝熱効率を高めることができる。
図2〜図4に示すように、本実施形態の給電コネクタ10は、絶縁材19によって外周が覆われた受熱部15aの使用によって、端子12と受熱部15aとの絶縁性を確保できる。
図4に示すように、押さえ片14と端子本体部12aとの間にて受熱部15aを締め付け固定したとき、受熱部15aの変形とともに絶縁材19は、冷却管収容孔12hの内面へと押し付けられて固定される。さらに、冷却管収容孔12hの前後の空隙に絶縁材19が押し出されて空隙体積が減少する。その結果、冷却管15Aの受熱部15aと、押さえ片14および端子本体部12aとの間の電位差に起因する不要な放電が抑えられ、絶縁材19の絶縁破壊を防止することができる。
そして、前述のとおり絶縁材19の絶縁破壊を抑制することができるため、厚い絶縁材ではなく、薄い絶縁材19を採用することが可能となり、冷却管15Aを流れる流体への伝熱による端子12の冷却効率を向上できる。
尚、本発明においては、端子本体12dの端子本体部12aの冷却管収容溝13に収容された冷却管15A(具体的には受熱部15a)を、止めねじ17を用いて押さえ片14と端子本体部12aとの間に締め付け固定した状態の端子12を、以下、冷却管固定端子、とも言う。
図2に示すように、冷却管固定端子は、冷却管収容溝13に冷却管15A(具体的には受熱部15a)を挿入し、押さえ片14を止めねじ17を用いて端子本体部12aに締め付け固定するだけで簡単に組み立てることができる。
本実施形態の給電コネクタ10の組み立てにおいては、導体接続部12bに電力線21bの導体21aを接続した後に、流体管路15を端子本体部12aに組み付けることが可能である。
本実施形態の給電コネクタ10は、1つの端子12に対して1つの流体管路15が設けられるため、複数の端子に対して1つの冷却管が設けられる場合と異なり、流体管路15に結露水が付着したとしても、結露水を通じた端子間の短絡は起こらない。よって、本実施形態の給電コネクタ10は、複数の端子の各々が異なる電位で使用される給電コネクタにおいて好適に採用することができる。
10…給電コネクタ 11…ハウジング 12…端子 12A…締め付け機構 12a…端子本体部 12b…導体接続部 12c…コンタクト部 12d…端子本体 12e…押さえ片受け面 12g…押さえ片収容溝 12h…冷却管収容孔 13…冷却管収容溝 13a…底面 13b…テーパ状内壁面 14…押さえ片 14b…押さえ側収容溝 14c…ねじ挿通孔 14d…底面 14e…テーパ状内壁面 15…流体管路 15A…冷却管 15B…副管路 15a…受熱部 15b…導入部 15c…導出部 16…接続部 17…止めねじ 19…絶縁材 20…ケーブル付き給電コネクタ 21…給電ケーブル 21a…導体 21b…電力線

Claims (5)

  1. ハウジングと、ケーブルの導体に接続して前記ハウジング内に収容される端子と、前記端子の熱を前記ハウジング外へ搬送する流体を流通させる冷却管と、を備え、
    前記ハウジング内において前記冷却管は外周面を絶縁材によって被覆されており、
    前記端子は、冷却管収容溝を有する端子本体部と前記冷却管収容溝を覆う押さえ片との間に前記冷却管を締め付け固定する締め付け機構を含み、前記端子本体部と前記押さえ片との間に前記冷却管を締め付け固定したときに前記冷却管収容溝と前記押さえ片とで構成される冷却管収容孔の内面全体及び前記冷却管の側面全体に前記絶縁材が接触している給電コネクタ。
  2. 前記押さえ片に前記冷却管の断面の一部を収容する押さえ側収容溝が形成され、前記締め付け機構は前記冷却管収容溝と前記押さえ側収容溝とに収容された前記冷却管を前記端子本体部と前記押さえ片との間に締め付け固定する請求項1に記載の給電コネクタ。
  3. 前記冷却管収容溝及び前記押さえ側収容溝の内面にはテーパ状内壁面が形成されており、前記絶縁材が各々の溝の前記テーパ状内壁面によって挟み込まれている請求項2に記載の給電コネクタ。
  4. 前記端子は、前記端子本体部と、前記端子本体部から延出されて前記導体と接続される導体接続部と、前記端子本体部から前記導体接続部とは反対の側に突出されたコンタクト部とを備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の給電コネクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の給電コネクタの端子に、前記ケーブルの前記導体が接続されている、ケーブル付き給電コネクタ。
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