JP2021173923A - 画像投射用ズームレンズ及び画像投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高倍率で明るいが、非球面レンズの使用枚数が少なく、しかも製造性に優れた形状の非球面レンズを用いることによりコストを低減できる画像投射用ズームレンズが求められていた。【解決手段】拡大側から順に負の第1群レンズと、正の第2群レンズが配置され、前記第1群レンズは、拡大側から順に並ぶ負の非球面レンズG1、負のレンズG2、正のレンズG3、正のレンズG4から成り、前記第1群レンズの焦点距離をf1、前記第2群レンズの焦点距離をf2、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記非球面レンズG1の焦点距離をfG1、光軸に対する法線を基準にして前記非球面レンズG1の光学面がなす最大傾斜角をθとしたとき、1.3<|f1|/f2<1.8、2.3<|f1|/fw<3.0、1.4<|fG1|/|f1|<1.9、tanθ<1.19を満足する、ことを特徴とする画像投射用ズームレンズである。【選択図】図1

Description

本発明は、画像を投射するためのズームレンズと、それを備えた画像投射装置に関し、特に、変倍率が大きくて、しかも大口径で高画質な画像投射用ズームレンズに関する。
従来から、DMD素子や液晶素子などの光変調素子を用いて、画像をスクリーン等に拡大投影する画像投射装置が知られている。近年は、画像データのデジタル化の進展に伴い、大小の会議室用や教育用など幅広い用途に応じた画像投射装置が開発されるようになっている。また、画像投射装置用の光変調素子は画素サイズが精細化されるとともに画素数が増加し、XGA(1024×768画素)、WXGA(1280×800画素)からWUXGA(1920×1200画素)へと進化している。
このため、画像投射装置用のレンズとして、評価周波数が高く高倍率の投射用ズームレンズが求められている。
例えば、特許文献1〜特許文献4には、高性能化を図るために、光学要素に非球面レンズを用いたズームレンズが開示されている。
特開2004−240309号公報 特開2002−148515号公報 特開2004−271668号公報 米国特許US2017/0068077A1号公報
最近では、画像投射装置の実用性を高めるために、小さな部屋用のスクリーンから劇場や大ホールの大画面スクリーンにいたる様々なサイズの投影面に対して、高品位な画像を投射できる投射用ズームレンズの実現が期待されている。すなわち、広範囲なスクリーンサイズに対応するため高い変倍比を有するとともに、鮮明な画像を投射できるような大口径を有する投射用ズームレンズが求められている。
特許文献1に開示されたズームレンズは、負、正の2群構成のズームレンズであるが、Fナンバーが2.4で、変倍比が1.2倍であり、上記の要請に対して十分であるとは言えない。
また、特許文献2に開示されたズームレンズは、負、正の2群構成で2群内に非球面レンズを採用したズームレンズであるが、Fナンバーが2.4で、変倍比が1.2倍であり、やはり上記の要請に対して十分であるとは言えない。
また、特許文献3の中で実施例1として開示されたズームレンズは、負、正の2群構成で、1群と2群のそれぞれに非球面レンズを採用したズームレンズである。Fナンバーが2.07で、変倍比が1.68倍の高倍率ズームレンズであるが、バックフォーカスが長く、第2群の変調素子側レンズの径が大きくなってしまっている為、収差補正が難しい。さらには、非球面を3枚のレンズの計5面に使用する構成の為、コスト高となっている。
また、特許文献4の中で実施例1として開示されたズームレンズは、負、正の2群構成で、1群の第1レンズに非球面レンズを採用したズームレンズである。Fナンバーが2.4で、変倍比が1.6倍の高倍率ズームレンズであるが、非球面レンズの最大傾斜角θ(光軸に対する法線と凹面とがなす角度の最大値)が55度と大きなものとなっている。このように最大傾斜角が大きな非球面レンズでは、製造時の収縮により形状精度が低下したり、反射防止膜を被覆した際の膜の均一性が低下しがちで、現実的にズームレンズの性能を担保するのが困難になっている。
そこで、高倍率で明るいが、非球面レンズの使用枚数が少なく、しかも非球面レンズの形状が製造性に優れており、製造コストを低減可能な画像投射用のズームレンズが求められていた。さらには、かかるズームレンズを用いた画像投射装置の実現が期待されていた。
本発明は、拡大側から順に負のパワーを有する第1群レンズと、正のパワーを有する第2群レンズが配置され、前記第1群レンズと前記第2群レンズの間隔を変化させることにより変倍を行う2群構成のズームレンズであって、前記第1群レンズは、拡大側から順に並ぶ負の非球面レンズG1、負のレンズG2、正のレンズG3、正のレンズG4から成り、前記第1群レンズの焦点距離をf1、前記第2群レンズの焦点距離をf2、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記非球面レンズG1の焦点距離をfG1、光軸に対する法線を基準にして前記非球面レンズG1の光学面がなす最大傾斜角をθとしたとき、1.3<|f1|/f2<1.8、2.3<|f1|/fw<3.0、1.4<|fG1|/|f1|<1.9、tanθ<1.19を満足する、ことを特徴とする画像投射用ズームレンズである。
本発明によれば、高倍率で明るいが、非球面レンズの使用枚数が少なく、しかも非球面レンズの形状が製造性に優れており、製造コストを低減可能な画像投射用のズームレンズを提供することができる。さらには、かかるズームレンズを用いた低コストで高画質の画像投射装置を提供することができる。
実施形態に係る画像投射用ズームレンズの光学構成を示す図。 実施形態に係る画像投射用ズームレンズを備えた画像投射装置の構成を示す図。 実施形態に係る画像投射用ズームレンズの広角端と望遠端におけるレンズ群の配置を示す図。 (a)広角端と望遠端におけるレンズ群の配置と焦点距離を示す図。(b)非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角θを説明するための図。 実施例1〜実施例3の画像投射用ズームレンズの主要諸元、および条件(A)〜条件(D)の値をまとめて示す表。 (a)実施例1のズームレンズを構成する各光学要素の数値をまとめて示す表。(b)実施例1のズームレンズの広角端および望遠端における諸元等をまとめて示す表。 (a)非球面レンズである第1レンズG1の光学面形状を表す数式。(b)実施例1〜実施例3において、数式に用いられる係数をまとめて示す表。 実施例1のズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例1のズームレンズの広角端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 実施例1のズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例1のズームレンズの望遠端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 (a)実施例2のズームレンズを構成する各光学要素の数値をまとめて示す表。(b)実施例2のズームレンズの広角端および望遠端における諸元等をまとめて示す表。 実施例2のズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例2のズームレンズの広角端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 実施例2のズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例2のズームレンズの望遠端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 実施例3に係る画像投射用ズームレンズの光学構成を示す図。 (a)実施例3のズームレンズを構成する各光学要素の数値をまとめて示す表。(b)実施例3のズームレンズの広角端および望遠端における諸元等をまとめて示す表。 実施例3のズームレンズの広角端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例3のズームレンズの広角端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 実施例3のズームレンズの望遠端における球面収差、非点収差、歪曲収差を示すグラフ。 実施例3のズームレンズの望遠端におけるコマ収差を像高別に示すグラフ。 実施形態に係る画像投射用ズームレンズを備え、図2とは異なる光源装置を備えた画像投射装置の構成を示す図。
[実施形態]
図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態にかかる画像投射用ズームレンズの光学的な構成を示す図である。また、図2は、当該画像投射用ズームレンズを備えた画像投射装置の構成を示す図である。以下、順に説明する。
(画像投射用ズームレンズ)
図1に示す光学構成において、1000は画像投射用ズームレンズ、100は第1群レンズ、200は第2群レンズ、800は光変調デバイスである。
第1群レンズ100は、第1レンズG1〜第4レンズG4の4枚のレンズを備え、参照番号の1〜8は、各レンズの光学面を表している。第2群レンズ200は、第5レンズG5〜第11レンズG11の7枚のレンズを備え、参照番号の9〜18、20、21は、各レンズの光学面を表している。尚、第2群レンズ200において、第9レンズG9と第10レンズG10は互いに接合され、第10レンズG10と第11レンズG11の間、すなわち光学面18と光学面20の間には、絞り面19(STOP)が配されている。ただし、後に図17を参照して説明する実施例3のように、第9レンズG9と第10レンズG10を接合する代わりに第8レンズG8と第9レンズG9を接合し、第9レンズG9と第10レンズG10の間に絞り面を配置することも可能である。尚、画像投射用ズームレンズ1000を構成する11枚のレンズのうち、非球面レンズは第1レンズG1のみである。
光変調デバイス800の前には、保護用のカバーガラスCGが配置されており、参照番号の23、24はカバーガラスCGの表裏の光学面を示し、参照番号24は光変調デバイス800の受光面を示している。
尚、以下の説明では図1の左側、すなわち光変調デバイス800から遠い側を拡大側と記し、図1の右側、すなわち光変調デバイス800に近い側を縮小側と記す場合がある。
本実施形態の画像投射用ズームレンズ1000は、2群2成分のズームレンズであり、拡大側に配された第1群レンズ100は負のパワーを有し、縮小側に配された第2群レンズ200は正のパワーを有している。
第1群レンズ100を構成する4枚のレンズの中で、最も拡大側に位置する第1レンズG1は、負のパワーを有し、光軸中心から周辺部に向かって肉厚が大きくなるような形状の非球面レンズである。
図4(b)に示すように、第1レンズG1の光学面2(すなわち光変調デバイス800に近い側の面)は、光軸に対する法線を基準にした時の最大傾斜角をθとした時、θが50度未満であるような面形状を有している。第1レンズG1は非球面レンズではあるが、最大傾斜角θが50度未満と小さく設定されているため、製造時の収縮により形状精度が低下したり、反射防止膜を被覆した際の膜厚の均一性が低下したり膜剥がれが発生することを、効果的に抑制することが可能である。このように、唯一の非球面レンズである第1レンズG1は、製造が容易で形状精度が高く、反射防止特性にも優れるため、後述する第2レンズG2〜第11レンズG11を組み合わせることにより、本実施形態の画像投射用ズームレンズでは、光学性能の担保と製造コストの抑制を両立することが可能となる。
第1群レンズ100において、第1レンズG1の縮小側には、凹面を縮小側に向けた負のレンズとしての第2レンズG2、正のレンズとしての第3レンズG3、凸面を拡大側に向けた正のメニスカスレンズとしての第4レンズG4が順に配置されている。
以上のように、第1群レンズ100には拡大側から順に、負の非球面レンズ、負のレンズ、正のレンズ、正のレンズ、の4枚のレンズが配置されている。
次に、第2群レンズ200には、拡大側から順に、正のレンズとしての第5レンズG5、正のレンズとしての第6レンズG6、負のレンズとしての第7レンズG7、負のレンズとしての第8レンズG8、正のレンズとしての第9レンズG9、負のレンズとしての第10レンズG10、正のレンズとしての第11レンズG11が配置されている。そして、第10レンズG10と第11レンズG11の間には、絞り面19が設置されている。
実施形態の画像投射用ズームレンズ1000は、第1群レンズ100と第2群レンズ200の間隔及びバックフォーカスを変化させることにより変倍を行い、第1群レンズ100のみを移動させることによりフォーカス調整を行う2群構成のズームレンズである。
図3に、広角端(図3上)と望遠端(図3下)における群レンズの配置を示すが、広角側から望遠側にするにつれて第1群レンズ100と第2群レンズ200の間隔D8が小さくなり、バックフォーカス(間隔D21)が大きくなるように、第1群レンズ100と第2群レンズ200を移動させる。
ここで、図4(a)に模式的に示すように、第1群レンズ100の焦点距離をf1、第2群レンズ200の焦点距離をf2、画像投射用ズームレンズ1000の広角端の焦点距離をfw、画像投射用ズームレンズ1000の望遠端の焦点距離をftとする。また、広角端における第1群レンズ100と第2群レンズ200の距離をdw、望遠端における第1群レンズ100と第2群レンズ200の距離をdtとする。
また、第1群レンズ100の第1レンズG1の焦点距離をG1f、第2レンズG2の焦点距離をG2fとする。
実施形態の画像投射用ズームレンズ1000は、負の非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角を小さくしつつ光学性能を担保するために、以下に示す条件(A)〜条件(D)を満たすように構成されている。
(A) 1.3<|f1|/f2<1.8
(B) 2.3<|f1|/fw<3.0
(C) 1.4<|fG1|/|f1|<1.9
(D) tanθ<1.19
本実施形態では、第1レンズG1(負の非球面レンズG1)の最大傾斜角θを小さくできるように、第1群レンズ100の負のパワーは比較的小さく設定されている。
条件(A)は、第1群レンズ100の焦点距離f1と第2群レンズ200の焦点距離f2のパワー比を表したものである。広角端および望遠端で画像投射用ズームレンズ1000に必要とされる焦点距離fw、ftと、第1群レンズ100と第2群レンズ200の群間隔dw、dtにより、光学的に各々のバックフォーカスが物理的に決定される。条件(A)は、本実施形態の2群ズームレンズにおいて、第1群レンズ100と第2群レンズ200の焦点距離の比率の範囲を表す基本的な関係式である。
また、条件(B)では、画像投射用ズームレンズ1000の広角端の焦点距離fwに対する第1群レンズ100の焦点距離f1の比の範囲を規定している。第1群レンズ100の焦点距離f1は、画像投射用ズームレンズ1000の焦点距離の仕様によって異なるものとなるため、焦点距離f1の絶対値を一義的に規定することは現実的ではない。このため、条件(B)では、画像投射用ズームレンズ1000の広角端の焦点距離fwに対する比率の範囲として規定したものである。
また、本実施形態では、非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角θを小さくできるように、第1群レンズ100内において第1レンズG1が満足すべき要件を規定する。
すなわち、条件(C)は、第1群レンズ100の焦点距離f1に対する第1レンズG1の焦点距離fG1の比率が取り得る範囲を規定したものである。
また、条件(D)は、非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角を50度未満とすることを規定したものである。
すでに述べたように、本実施形態は、拡大側に配された第1群レンズ100が負、縮小側に配された第2群レンズ200は正、のパワーを有する2群2成分のズームレンズであるが、第1群レンズ100の負のパワーを比較的小さく設定している。
そして、第1群レンズ100には、拡大側から順に、第1レンズG1(負の非球面レンズ)、第2レンズG2(負)、第3レンズG3(正)、第4レンズG4(正)を配置するが、第1レンズG1に非球面レンズを用いることで像高方向で高い補正効果を得る。
そして、第2レンズG2の負パワーを強くし、広がる発散光を正の第3レンズG3で補正して第4レンズG4に向かわせる。第4レンズG4は正であり、第2群レンズ200への入射光線の制御を行う。
このように、本実施形態では、負の非球面レンズである第1レンズG1と正の第4レンズG4の間に、合成すれば負となるような第2レンズG2(負)と第3レンズG3(正)を配置する。
尚、第1レンズG1の焦点距離fG1に対する第2レンズG2の焦点距離fG2、すなわちfG1/fG2は、1.8より大きく、2.4よりも小さくするのが望ましい。第1レンズG1と第2レンズG2とで、適宜に第1群レンズ100の負のパワーを分担するためである。
従来技術と比較すると、例えば特許文献4に開示されたズームレンズは、第1群レンズに用いる非球面レンズの最大傾斜角が55度と大きかったが、本実施形態によれば非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角θを50度未満とすることにより、製造時の収縮により形状精度が低下したり、反射防止膜を被覆した際の均一性が低下したりすることを大幅に抑制できる。しかも、負の第1レンズG1と正の第4レンズG4の間に、合成すれば負となるような第2レンズG2(負)と第3レンズG3(正)を配置することにより、収差の少ない像を得ることができる。
本実施形態において、最も拡大側に配された第1レンズG1は大口径化することができる。第1レンズG1は、ガラス材料を用いて製造するとことも可能であるが、製造コストを抑制する観点からは、例えば屈折率が1.55以下のプラスチック材料を用いて射出成形技術により形成するのが望ましい。本実施形態では、非球面レンズである第1レンズG1の最大傾斜角を50度未満と小さく設定しているため、プラスチック材料を用いて射出成形した場合でも形状誤差を抑制でき、さらに成形後に反射防止膜をコーティングする際の膜厚むらや密着不良を抑制することができる。
本実施形態では、第1群レンズ100を前述の構成にして良好な収差補正を行うとともに、それと組み合わせる第2群レンズ200を7枚のレンズを備えた構成とし、投射倍率やズーム比はもとより、光変調デバイスから入射する投映光の瞳位置やバックフォーカスをも勘案した構成を備えている。
後に図2を参照して画像投射装置の全体構成を説明するが、例えば、光変調デバイス800から投映用の光を取り込み、周辺光量比が低下するのを抑制しつつ拡大投射するためには、第2群レンズ200内の光変調デバイス800に比較的近い位置に絞りを配置する必要がある。このため、本実施形態では、第2群レンズ200の第10レンズG10と第11レンズG11の間、すなわち光学面18と光学面20の間に、絞り面19(STOP)を配置している。ただし、後述する実施例3のように、第9レンズG9と第10レンズG10の間に絞り面を配置してもよい。
また、本実施形態の画像投射用ズームレンズを画像投射装置に装着する際に、図2に示すように光変調デバイス800の近傍にOFF光吸収板900や集光ミラー160を配置できるようにするために、本実施形態では第2群レンズ200を7枚のレンズを備えた上述の構成とし、適切なバックフォーカスを設定している。
(画像投射装置)
次に、図2を参照しながら、上述した画像投射用ズームレンズ1000を備えた画像投射装置について説明する。
最初に画像投射装置に含まれる光源装置の部分について説明し、その後に画像投射装置の全体構成を説明する。
(光源装置)
図2において、101はモータ、102は回転体、103は蛍光体、104は励起光源ユニット、105はダイクロイックミラー、106は集光レンズ、107は1/4波長板、108は励起光源側レンズである。
励起光源ユニット104は、青色レーザ光源と、励起光を整形するための光学レンズ群を有している。励起光源ユニット104には、アレイ状に配置された複数の青色レーザ光源と、青色レーザ光源の各々に対応して配置された複数のコリメートレンズが一体化されたモジュールを用いるのが好適である。各モジュールには、例えば青色レーザ光源が2×4にマトリクス配列された発光素子アレイが含まれている。ただし、1つのモジュールに含まれるマトリクス配列の規模は、この例に限られるものではない。より大規模なマトリクス配列でもよいし、縦横が同数のマトリクス配列であってもよい。青色レーザ光源は、例えば波長455nmの光を発する半導体レーザである。各レーザ光源から出力される光は、レンズの作用により、ほぼ平行な光線として励起光源ユニット104から出射する。
励起光源ユニット104と回転体102の間には、励起光源側レンズ108、ダイクロイックミラー105、1/4波長板107、集光レンズ106が配置されている。
励起光源側レンズ108は、励起光源ユニット104から出射されるコリメートされたP偏光の青色光を、焦点Fxに向けて集束させながら、ダイクロイックミラー105方向に伝達する。ダイクロイックミラー105は、励起光源ユニット104が出射した励起光Exを蛍光体103に向けて透過させる。
本装置には、モータ101により回転可能な回転体102の主面上に蛍光体103が設けられている。回転体102の主面上には、発光波長特性が異なる赤色蛍光体と緑色蛍光体が、回転体102の回転軸RAを中心としたリング領域の一部に被覆されている。そして、蛍光の取出し効率を高めるように、蛍光体が設けられているリング領域の下地には、回転体102の方向に放射された蛍光を集光レンズ側に反射するための反射面が設けられている。回転体102のリング領域の一部には蛍光体が塗布されずに、励起光を反射するための反射部が設けられている。反射部は、青色レーザ光を高い効率で反射するように鏡面加工しておくのが望ましい。
このような回転体102を回転させておくことにより、励起光Exは、赤色蛍光体か、緑色蛍光体か、反射部かのいずれかを照射する。
励起光Exが集光される位置に、緑色蛍光体が存在するような回転タイミングにおいては、緑色の蛍光が発せられる。同様に、赤色蛍光体が存在するような回転タイミングにおいては、赤色の蛍光が発せられる。また、反射部が存在するような回転タイミングにおいては、励起光Ex(青色光)は反射される。
緑色蛍光、赤色蛍光、反射された青色光は、集光レンズ106によって集光され、ダイクロイックミラー105に入射する。尚、反射部で反射された青色光は、再び1/4波長板107を経由することでS偏光に変換されてダイクロイックミラー105に入射する。ダイクロイックミラー105は、赤色蛍光体および緑色蛍光体が発する蛍光を反射する。また、S偏光に変換された青色光も反射する。
ダイクロイックミラー105で反射される方向(主光線の反射方向)には、投射型表示装置の照明光学系が配置されている。
尚、本実施形態の光源装置では、赤色蛍光体と緑色蛍光体を用いたが、光源装置に求められる仕様に応じて、上記以外の発光色の蛍光体を用いてもよい。蛍光体の色の組み合わせに応じて、適宜ダイクロイックミラーの透過/反射特性を変更すれば、さまざまな仕様の光源装置を実現することが可能である。
(画像投射装置の全体構成)
次に、上記光源装置と本発明の実施形態である画像投射用ズームレンズ1000を備えた画像投射装置の全体構成を説明する。
図2に示す投射型表示装置は、上記説明の光源装置を照明光源として用いており、さらに、リレーレンズ109、110、色選択ホイール120、ライトトンネル140、照明レンズ150、集光ミラー160、光変調デバイス800、OFF光吸収板900、本実施形態に係る画像投射用ズームレンズ1000、を備えている。さらに、投影スクリーン190を備える場合もある。
リレーレンズ110は、光源装置が発する照明光を、画像投射用ズームレンズ1000のFナンバーに適合させるべく所定のNAに設定してライトトンネル140の入射口に集光するためのレンズである。リレーレンズは、必ずしも1枚のレンズで構成しなければならないわけではない。また、NAが十分である場合には、設けなくともよい。
色選択ホイール120は、回転軸Acを中心に回転可能な板状回転体で、R、Gの各色フィルターと、青色光を透過させるための扇状の切り欠き(光透過部)が設けられている。各色のカラーフィルターは、不要な波長域の光をカットして、表示光の色純度を高めるために設けられている。ただし、青色光は色純度が高いレーザ光であり、フィルターを設ける必要がないため、切り欠き部としているのである。
蛍光体が付与された回転体102と色選択ホイール120とは、同期して回転しており、前者の赤色蛍光体が発光している時にはRフィルターが、緑色蛍光体が発光している時にはGフィルターが、青色の励起光が反射している時には光透過部が光路上に位置するように回転タイミングが調整されている。尚、蛍光体の発光色純度が十分に高い場合には、色選択ホイールを設けなくてもよい場合があり得る。照明レンズ150は、ライトトンネル140で伝播された光を、光変調デバイス800を照明するのに適した光束に整形するレンズである。単数もしくは複数のレンズで構成される。
集光ミラー160は、光変調デバイス800に向けて照明光を反射する機能を有する。光変調デバイス800で反射された表示光が画像投射用ズームレンズ1000の入射瞳に向けて集光するようにするため、集光ミラー160は照明光を適宜集光させて光変調デバイス800に向けて反射する。尚、凹面ミラーである集光ミラー160の代わりに、例えば平板ミラーと凸レンズを組合わせたような別の集光手段を用いて、光変調デバイス800に照明光を照射してもよい。
光変調デバイス800は、映像信号に応じて画素に対応する微細ミラーの角度を変えることで照射される照明光に対して変調を行うDMD素子である。光変調デバイス800は、照明光の内、表示光として投影スクリーン190に到達させる光(ON光)を画像投射用ズームレンズ1000に向けて反射させ、投影スクリーン190に表示させない光(OFF光)を近傍に配置されたOFF光吸収板900に向けて反射させる。OFF光吸収板900は、照射されたOFF光(スクリーンに表示しない光)を吸収して熱に変換する。OFF光吸収板900を設けることにより、OFF光が画像投射装置内で乱反射して迷光となるのが防止され、ゴーストが抑制され、コントラストが高い画像を投射することが可能となる。
尚、前述のように、光変調デバイス800にはマイクロミラーデバイスをアレイ状に設けたDMDが好適に用いられるが、反射型液晶デバイスのような、DMD以外の反射型光変調デバイスを用いることも可能である。
投影スクリーン190は、映画館や会議室等では用いられるが、ユーザが任意の壁面などに投射する場合には、必ずしも備える必要はない。
本実施形態の画像投射用ズームレンズ1000を備える画像投射装置は、製造性に優れ、変倍率の大きさと明るさを高いレベルで両立させることができ、高画質の画像を投射することが可能である。
次に、画像投射用ズームレンズ1000の具体例として、実施例1〜実施例3を挙げて説明をする。図5は、実施例1〜実施例3に係る画像投射用ズームレンズの主要諸元をまとめて示した表であり、各実施例が前述した条件(A)〜条件(D)を満足していることを合わせて示している。以下、各実施例について個別に説明してゆく。
尚、各実施例の説明文や参照図面においては、下記の記号を用いる場合がある。
r:当該光学面の曲率半径
dまたはD:当該光学面と、光変調デバイス側に隣接している光学面との距離
Nd:当該光学面を含むレンズの材料のd線(587.56nm)に対する屈折率
Vd:当該光学面を含むレンズのアッベ数
f:e線(546.07nm)に対する焦点距離
F:Fナンバー
H:像高
[実施例1]
実施例1は、図1に示した構成の画像投射用ズームレンズ1000の具体的な一例である。図6(a)は、ズームレンズを構成する各光学要素について、数値をまとめて示した表である。また、図6(b)は、実施例1のズームレンズについて、第1群レンズ100と第2群レンズ200の間隔D8と、第2群レンズ200の後端とカバーガラスCGの間隔D21と、広角端および望遠端における諸元と、をまとめて示した表である。
第1群レンズ100の第1レンズG1は非球面レンズであるが、図6(a)の曲率半径r欄には、球面に近似した場合の概算値が示されている。厳密には、第1レンズG1の光学面1および光学面2の形状は、図7(a)に示す数式において、係数として図7(b)の左欄に示す数値を用いることにより表される。
次に、実施例1の画像投射用ズームレンズの光学特性を示す。以下では、非点収差、歪曲収差や、R、G、Bの各色波長に対する色収差について説明する。
まず、図8に示す3つのグラフは、広角端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。また、図9は、広角端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
また、図10に示す3つのグラフは、望遠端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。さらに、図11は、望遠端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
これらのグラフからわかるように、本実施例の画像投射用ズームレンズは、倍率の色収差およびコマフレアが抑制されており、諸収差は良好に補正されている。もちろん、本実施例では非球面レンズである第1レンズG1の光学面形状が工夫されることにより、図4(b)に示した最大傾斜角θは、図5の(D)欄に示すように50度未満に設定されており、射出成形における形状誤差や、成形後に反射防止膜をコーティングする際の膜厚むらや密着不良が抑制されている。すなわち、非球面レンズである第1レンズG1は製造性に優れており、画像投射用ズームレンズは変倍率の大きさと明るさを高いレベルで両立させることができるため、高い画質で画像を投射することができる。
[実施例2]
実施例2は、実施例1と同様に図1に示した構成の画像投射用ズームレンズ1000の具体的な一例であるが、実施例1に対してレンズの材質、特に第1群レンズ100の第2レンズG2の材質を変更した一例である。
図12(a)は、ズームレンズを構成する各光学要素について、数値をまとめて示した表であるが、図6(a)に示した第1実施例と比べると、第2レンズG2の光学物性が大きく異なるのがわかる。すなわち、本実施例では、第2レンズG2に屈折率Ndが比較的小さいが安価な光学材料を用いることとし、それに伴って第3レンズG3と第4レンズG4を変更している。
図12(b)は、実施例2のズームレンズについて、第1群レンズ100と第2群レンズ200の間隔D8と、第2群レンズ200の後端とカバーガラスCGの間隔D21と、広角端および望遠端における諸元と、をまとめて示した表である。
第1群レンズ100の第1レンズG1は非球面レンズであるが、図12(a)の曲率半径r欄には、球面に近似した場合の概算値が示されている。厳密には、第1レンズG1の光学面1および光学面2の形状は、図7(a)に示す数式において、係数として図7(b)の中央欄に示す数値を用いることにより表される。
次に、実施例2の画像投射用ズームレンズの光学特性を示す。以下では、非点収差、歪曲収差や、R、G、Bの各色波長に対する色収差について説明する。
まず、図13に示す3つのグラフは、広角端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。また、図14は、広角端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
また、図15に示す3つのグラフは、望遠端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。さらに、図16は、望遠端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
これらのグラフからわかるように、本実施例の画像投射用ズームレンズは、倍率の色収差およびコマフレアが抑制されており、諸収差は良好に補正されている。もちろん、本実施例では非球面レンズである第1レンズG1の光学面形状が工夫されることにより、図4(b)に示した最大傾斜角θは、図5の(D)欄に示すように50度未満に設定されており、射出成形における形状誤差や、成形後に反射防止膜をコーティングする際の膜厚むらや密着不良が抑制されている。すなわち、非球面レンズである第1レンズG1は製造性に優れており、画像投射用ズームレンズは変倍率の大きさと明るさを高いレベルで両立させることができるため、高い画質で画像を投射することができる。さらに、本実施例では第2レンズG2に安価な光学材料を採用することにより、実施例1よりも更に低コストで画像投射用ズームレンズを実現している。
[実施例3]
図17に、実施例3にかかる画像投射用ズームレンズの光学構成を示す。実施例1および実施例2では、第2群レンズ200の第9レンズG9と第10レンズG10を接合するとともに、第10レンズG10と第11レンズG11の間(すなわち光学面18と光学面20の間)に、絞り面19(STOP)を配置していた。これに対して、実施例3では、図17に示すように、第9レンズG9と第10レンズG10を接合する代わりに第8レンズG8と第9レンズG9を接合させ、第9レンズG9と第10レンズG10の間(すなわち光学面16と光学面18の間)に絞り面17(STOP)を配置している。
図18(a)は、ズームレンズを構成する各光学要素について、数値をまとめて示した表である。また、図18(b)は、実施例3のズームレンズについて、第1群レンズ100と第2群レンズ200の間隔D8と、第2群レンズ200の後端とカバーガラスCGの間隔D21と、広角端および望遠端における諸元と、をまとめて示した表である。
第1群レンズ100の第1レンズG1は非球面レンズであるが、図18(a)の曲率半径r欄には、球面に近似した場合の概算値が示されている。厳密には、第1レンズG1の光学面1および光学面2の形状は、図7(a)に示す数式において、係数として図7(b)の右欄に示す数値を用いることにより表される。
次に、実施例1の画像投射用ズームレンズの光学特性を示す。以下では、非点収差、歪曲収差や、R、G、Bの各色波長に対する色収差について説明する。
まず、図19に示す3つのグラフは、広角端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。また、図20は、広角端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
また、図21に示す3つのグラフは、望遠端における球面収差、非点収差、および歪曲収差の特性を示している。さらに、図22は、望遠端において像高Hを0[mm]から12[mm]まで変化させた場合のメリディオナルコマ収差(図面左側のグラフ)とサジタルコマ収差(図面右側のグラフ)を示している。
これらのグラフからわかるように、本実施例の画像投射用ズームレンズは、倍率の色収差およびコマフレアが抑制されており、諸収差は良好に補正されている。もちろん、本実施例では非球面レンズである第1レンズG1の光学面形状が工夫されることにより、図4(b)に示した最大傾斜角θは、図5の(D)欄に示すように50度未満に設定されており、射出成形における形状誤差や、成形後に反射防止膜をコーティングする際の膜厚むらや密着不良が抑制されている。すなわち、非球面レンズである第1レンズG1は製造性に優れており、画像投射用ズームレンズは変倍率の大きさと明るさを高いレベルで両立させることができるため、高い画質で画像を投射することができる。
[その他の実施形態]
本発明の実施は、上述した実施形態や具体的な実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。
例えば、本発明の画像投射用ズームレンズを備えた画像投射装置は、図2を参照して説明した形態に限るわけではない。例えば、図23に示すように、光源装置の構成が異なる画像投射装置であってもよい。
図23において、202は緑色発光のLEDであるG色LED、203は青色発光のLEDであるB色LED、204は赤色発光のLEDであるR色LED、201は各LEDを個別に支持する支持基板、205は各LEDの光を個別にコリメートするコリメートレンズ、206と207はダイクロイックミラー、110はリレーレンズである。例えば、G色LED202の発光波長は525nm、B色LED203の発光波長は460nm、R色LED204の発光波長は610nmとする。
ダイクロイックミラー206は、緑色光を透過し、青色光を反射する。また、ダイクロイックミラー207は、青色光および緑色光を透過し、赤色光を反射する。このような特性のダイクロイックミラーを配置することにより、各色光の光路を揃えた合成光源が構成される。このような照明系を用いる場合には、色選択ホイールを設ける必要はない。各色のLEDを時分割して点灯させ、それと同期させて光変調デバイスを各色フレーム画像に基づいて駆動することにより、カラー画像を投射することができる。
このように、本発明の画像投射用ズームレンズを備えた画像投射装置には、様々な光源装置が用いられ得る。場合によっては、LEDに代えてレーザダイオードを用いてもよい。また、光源装置から光変調デバイスに照明光を導く光学系も、上記の例に限られるわけではない。
1〜24・・・光学面/100・・・第1群レンズ/101・・・モータ/102・・・回転体/103・・・蛍光体/104・・・励起光源ユニット/105・・・ダイクロイックミラー/106・・・集光レンズ/107・・・4分の1波長板/108・・・励起光源側レンズ/109、110・・・リレーレンズ/120・・・色選択ホイール/140・・・ライトトンネル/150・・・照明レンズ/160・・・集光ミラー/190・・・投影スクリーン/200・・・第2群レンズ/201・・・支持基板/202・・・G色LED/203・・・B色LED/204・・・R色LED/205・・・コリメートレンズ/206、207・・・ダイクロイックミラー/800・・・光変調デバイス/900・・・OFF光吸収板/1000・・・画像投射用ズームレンズ/Ac・・・色選択ホイールの回転軸/Ex・・・励起光/RA・・・回転体の回転軸

Claims (5)

  1. 拡大側から順に負のパワーを有する第1群レンズと、正のパワーを有する第2群レンズが配置され、前記第1群レンズと前記第2群レンズの間隔を変化させることにより変倍を行う2群構成のズームレンズであって、
    前記第1群レンズは、拡大側から順に並ぶ負の非球面レンズG1、負のレンズG2、正のレンズG3、正のレンズG4から成り、
    前記第1群レンズの焦点距離をf1、前記第2群レンズの焦点距離をf2、前記ズームレンズの広角端における焦点距離をfw、前記非球面レンズG1の焦点距離をfG1、光軸に対する法線を基準にして前記非球面レンズG1の光学面がなす最大傾斜角をθとしたとき、
    1.3<|f1|/f2<1.8
    2.3<|f1|/fw<3.0
    1.4<|fG1|/|f1|<1.9
    tanθ<1.19
    を満足する、
    ことを特徴とする画像投射用ズームレンズ。
  2. 前記負の非球面レンズG1は、屈折率が1.55以下のプラスチック材料で形成され、凹面が縮小側に向くように配置され、
    前記正のレンズG4は、凸面を前記拡大側に向けたメニスカスレンズである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像投射用ズームレンズ。
  3. 前記第2群レンズは、拡大側から順に並ぶ正のレンズG5、正のレンズG6、負のレンズG7、負のレンズG8、正のレンズG9、負のレンズG10、正のレンズG11から成る、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像投射用ズームレンズ。
  4. 前記第2群レンズには、前記正のレンズG9と前記負のレンズG10の間、もしくは前記負のレンズG10と前記正のレンズG11の間に、絞りが配置されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像投射用ズームレンズ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像投射用ズームレンズと、
    光源装置と、光変調デバイスと、を備える、
    ことを特徴とする画像投射装置。
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