JP2021173253A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

内燃機関の吸気装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021173253A
JP2021173253A JP2020079533A JP2020079533A JP2021173253A JP 2021173253 A JP2021173253 A JP 2021173253A JP 2020079533 A JP2020079533 A JP 2020079533A JP 2020079533 A JP2020079533 A JP 2020079533A JP 2021173253 A JP2021173253 A JP 2021173253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intake
internal combustion
combustion engine
intake port
bottom wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020079533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7380408B2 (ja
Inventor
勇佑 辻
Yusuke Tsuji
厚己 町野
Atsuki Machino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2020079533A priority Critical patent/JP7380408B2/ja
Publication of JP2021173253A publication Critical patent/JP2021173253A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7380408B2 publication Critical patent/JP7380408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】吸気温度を下げて内燃機関の充填効率を向上でき、内燃機関の出力性能と燃費を向上できる内燃機関の吸気装置を提供すること。【解決手段】吸気装置10は、走行風を吸気口11aに案内するガイド部材21を有し、ガイド部材21は、吸気口11aの下方に位置し、吸気口11aよりも前方側で、かつ、吸気口11aよりも気筒列方向Lの右方側に延びる底壁22と、底壁22の気筒列方向Lの一端部から上方に延び、かつ、少なくとも一部が気筒列方向Lで吸気口11aに対向する縦壁23とを有する。容積部17は、底壁22と縦壁23と吸気口11aとに挟まれる空間24の後方に位置しており、容積部17は、ガイド部材21を通して後方に流れる走行風を吸気マニホールド15側に導く傾斜面17aを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気装置に関する。
車両に搭載される内燃機関の吸気装置として、特許文献1に記載される空気取り入れ装置が知られている。この空気取り入れ装置は、内燃機関におけるクランク軸方向の一端部にエアクリーナが配設されており、エアクリーナへの大気空気取り入れ用エアダクト管が、内燃機関の上面とエンジンカバーとの間に配設されている。
エアダクト管は、内燃機関におけるクランク軸の方向に延びており、エアダクト管の途中には吸気騒音を低減するためのレゾネータまたはサイドブランチが配設されている。
エンジンカバー、エアダクト管およびレゾネータの後方には吸気マニホールドが配設されており、吸気マニホールドは、吸気管を介してエアクリーナに連結されている。
特開2001−59456号公報
ところで、吸気マニホールドを流れる吸入空気を冷却して吸気温度を下げると、空気の密度が高くなり、内燃機関の充填効率を高めて内燃機関の出力の向上と燃費の向上を図ることができる。
しかしながら、従来の空気取り入れ装置にあっては、エンジンカバー、エアダクト管およびレゾネータが吸気マニホールドの前方に配置されているため、走行風がエンジンカバー、エアダクト管およびレゾネータによって遮られてしまう。
このため、走行風が吸気マニホールドに到達し難く、走行風によって吸気マニホールドを冷却することができず、吸気温度を低下させることができない。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、吸気温度を下げて内燃機関の充填効率を向上でき、内燃機関の出力性能と燃費を向上できる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、気筒列が車幅方向に延びる内燃機関の上方に設置され、前記内燃機関の気筒列方向の一方に向かって開口する吸気口を有して前記内燃機関の気筒列方向に延びる吸気ダクトと、連通部によって前記吸気ダクトに連通する容積部を有し、前記容積部が前記内燃機関の上方で、かつ前記吸気ダクトの後方に設置されるレゾネータと、前記内燃機関の後方に設置され、前記吸気口を通して前記吸気ダクトが吸い込んだ吸入空気が導入される吸気マニホールドとを備え、前記吸気マニホールドが、前記内燃機関の上方で、かつ、前記容積部の前端よりも後方に設置され、前記吸気ダクトが吸入した吸入空気が導入されるサージタンクと、前記サージタンクと前記内燃機関の後部とを連絡し、前記サージタンクに導入される吸入空気を前記内燃機関に分配する複数の分岐管とを有する内燃機関の吸気装置であって、走行風を前記吸気口に案内するガイド部材を有し、前記ガイド部材は、前記吸気口の下方に位置し、前記吸気口よりも車両の前方側で、かつ、前記吸気口よりも前記気筒列方向の一方側に延びる底壁と、前記底壁の前記気筒列方向の一方側の端部から上方に延び、かつ、少なくとも一部が前記気筒列方向で前記吸気口に対向する縦壁とを有し、前記容積部は、前記底壁と前記縦壁と前記吸気口とに挟まれる空間の後方に位置しており、前記容積部は、前記ガイド部材を通して後方に流れる走行風を前記吸気マニホールド側に導くガイド面を有することを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、吸気温度を下げて内燃機関の充填効率を向上でき、内燃機関の出力性能と燃費を向上できる。
図1は、本発明の一実施例に係る吸気装置を備えた内燃機関の正面図である。 図2は、本発明の一実施例に係る吸気装置を備えた内燃機関の右側面図である。 図3は、本発明の一実施例に係る吸気装置を備えた内燃機関の平面図である。 図4は、本発明の一実施例に係る吸気装置を備えた内燃機関を右斜め後方から見た図である。 図5は、本発明の一実施例に係る内燃機関の吸気装置を下方から見た図である。 図6は、図1のVI−VI方向矢視断面図である。 図7は、図1のVII−VII方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係る内燃機関の吸気装置は、気筒列が車幅方向に延びる内燃機関の上方に設置され、内燃機関の気筒列方向の一方に向かって開口する吸気口を有して内燃機関の気筒列方向に延びる吸気ダクトと、連通部によって吸気ダクトに連通する容積部を有し、容積部が内燃機関の上方で、かつ吸気ダクトの後方に設置されるレゾネータと、内燃機関の後方に設置され、吸気口を通して吸気ダクトが吸い込んだ吸入空気が導入される吸気マニホールドとを備え、吸気マニホールドが、内燃機関の上方で、かつ、容積部の前端よりも後方に設置され、吸気ダクトが吸入した吸入空気が導入されるサージタンクと、サージタンクと内燃機関の後部とを連絡し、サージタンクに導入される吸入空気を内燃機関に分配する複数の分岐管とを有する内燃機関の吸気装置であって、走行風を吸気口に案内するガイド部材を有し、ガイド部材は、吸気口の下方に位置し、吸気口よりも車両の前方側で、かつ、吸気口よりも気筒列方向の一方側に延びる底壁と、底壁の気筒列方向の一方側の端部から上方に延び、かつ、少なくとも一部が気筒列方向で吸気口に対向する縦壁とを有し、容積部は、底壁と縦壁と吸気口とに挟まれる空間の後方に位置しており、容積部は、ガイド部材を通して後方に流れる走行風を吸気マニホールド側に導くガイド面を有する。
これにより、本発明の一実施の形態に係る内燃機関の吸気装置は、吸気温度を下げて内燃機関の充填効率を向上でき、内燃機関の出力性能と燃費を向上できる。
以下、本発明の一実施例に係る内燃機関の吸気装置について、図面を用いて説明する。
図1から図7は、本発明の一実施例に係る内燃機関の吸気装置を示す図である。図1から図7において、上下前後左右方向は、車両に設置された状態の内燃機関を基準とし、車両の前後方向を前後方向、車両の左右方向(車両の幅方向)を左右方向、車両の上下方向(車両の高さ方向)を上下方向とする。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、車両1のエンジンルーム1Aには内燃機関としてのエンジン2が設置されている。図2に示すように、エンジンルーム1Aは、ダッシュパネル1Bによって図示しない車室と仕切られており、上部がフロントフード1Cによって覆われている。
エンジンルーム1Aの前部は、フロントバンパ1Dによって閉じられており、エンジンルーム1Aにはフロントバンパ1Dに形成された図示しないフロントグリル等の開口部を通して走行風が取り入れられる。
図1、図2に示すように、エンジン2は、シリンダブロック3と、シリンダブロック3の上部に設けられたシリンダヘッド4と、シリンダヘッド4の上部に設けられたシリンダヘッドカバー5と、シリンダブロック3とシリンダヘッド4の右側面に取付られたチェーンカバー6とを備えている。
シリンダブロック3には図示しない複数の気筒が設けられており、気筒は、車両1の幅方向(以下、車幅方向という)に並んで設置されている。なお、気筒の配列方向(左右方向)を気筒列方向Lという。本実施例のエンジン2は、横置きエンジンである。
気筒にはそれぞれ図示しないピストンが収容されており、ピストンは、図示しないコネクティングロッドを介して図示しないクランク軸に連結されている。ピストンは、気筒内で往復運動することにより、コネクティングロッドを介してクランク軸を回転させる。
シリンダヘッド4には図示しない複数の吸気ポートと複数の排気ポートが形成されている。
吸気ポートは、それぞれ気筒に連通しており、吸入空気を気筒に導入する。図1に示すように、シリンダヘッド4との前部には排気マニホールド4Aが形成されている。
排気マニホールドは、排気ポートを通して複数の気筒に連通しており、複数の気筒から排出された排気ガスを集合して排気口4aから図示しない触媒コンバータに排出する。
チェーンカバー6は、いずれも図示しないクランク軸のクランクスプロケットと吸気カム軸の吸気スプロケットと排気カム軸の排気スプロケットとに巻き掛けられたチェーンを覆っている。
図3、図4に示すように、シリンダヘッドカバー5の上方には吸気装置10が設置されており、吸気装置10は、吸気ダクト11、エアクリーナ12、レゾネータ13、エアアウトレットホース14および吸気マニホールド15を備えている。
図3に示すように、吸気ダクト11は、シリンダヘッドカバー5の上方に設置されており、エンジン2の気筒列方向Lに延びている。吸気ダクト11の気筒列方向Lの右端部(一端部)には気筒列方向Lの右方(一方)に向かって開口する吸気口11aが設けられている(図2参照)。
エンジン2を車両1の上方から見た場合に、吸気ダクト11は、吸気口11aから後方に湾曲し、湾曲方向の後端部から気筒列方向Lに延びた後、前方に湾曲するU字形状に形成されている。
吸気ダクト11は、車両1の前方からエンジンルーム1Aに取り入れられた走行風(外気)を吸気口11aから吸入する。具体的には、吸気ダクト11は、エンジン2の負圧によって外気を吸入する。
吸気ダクト11にはブラケット25が取付けられており、吸気ダクト11は、ブラケット25によって補強され、湾曲した形状が維持される。本実施例の吸気ダクト11は、U字形状に形成されているので、吸気ダクト11の気筒列方向Lの寸法を短縮できる。
なお、吸気ダクト11は、気筒列方向Lに直線状に延びてもよい。すなわち、吸気ダクト11は、U字形状であっても直線状であっても、気筒列方向Lに延びていればよい。
レゾネータ13は、連通管部16と箱状の容積部17を有する。連通管部16は、吸気ダクト11と容積部17とを連結しており、連通管部16の内部には吸気ダクト11と容積部17とを連通する連通路16aが形成されている。
容積部17は、シリンダヘッドカバー5の上方で、かつ吸気ダクト11の後方に設置されている。レゾネータ13は、吸気ダクト11から連通路16aを通して容積部17に吸入空気が導入されることにより、容積部17によって吸気騒音を低減する。本実施例の連通路16aを有する連通管部16は、本発明の連通部を構成する。
エアクリーナ12は、シリンダヘッドカバー5の上方に設置されており、気筒列方向Lで吸気ダクト11およびレゾネータ13と並んでいる。
エアクリーナ12には吸気ダクト11の下流端11bが連結されており、エアクリーナ12には吸気ダクト11から吸入空気が導入される。エアクリーナ12の内部には図示しないエアクリーナエレメントが設けられており、吸気ダクト11からエアクリーナ12に導入された吸入空気に含まれた塵等の異物は、エアクリーナエレメントによって除去される。
吸気マニホールド15は、箱状のサージタンク18と分岐管19A、19B、19Cとを有し、エンジン2の後方に設置されている。
図2に示すように、サージタンク18の前部は、前後方向でシリンダヘッドカバー5に重なっており、サージタンク18の後部は、シリンダヘッドカバー5の後方に位置している。サージタンク18は、気筒列方向Lに延びており(図3参照)、容積部17の前端17fよりも後方に設置されている。
図5に示すように、エアアウトレットホース14は、エアクリーナ12とサージタンク18とを連結しており、サージタンク18には吸気ダクト11からエアクリーナ12に導入されて浄化された吸入空気がエアアウトレットホース14を通して導入される。
図2、図4に示すように、分岐管19A、19B、19Cは、サージタンク18からエンジン2の後部に延びており、延びる方向の下流端部がシリンダヘッド4に連結されている。
具体的には、図2に示すように、分岐管19A、19B、19Cは、吸入空気の流れる方向の下流端部がシリンダヘッド4の後部に連結されており(図2参照、但し、図2は、分岐管19Cのみを図示)、下流端部からシリンダヘッドカバー5の上面5aよりも上方に突出し、上流端部19uがサージタンク18に連結されている。
ここで、上流、下流とは吸入空気が流れる方向に対して上流、下流を表す。吸気口11aに対して分岐管19A、19B、19C側が下流であり、分岐管19A、19B、19Cに対して吸気口11a側が上流である。
図3に示すように、吸気ダクト11、レゾネータ13および吸気マニホールド15は、前側から後側に向かって吸気ダクト11、レゾネータ13および吸気マニホールド15の順に設置されており、前後方向に並んでいる。
分岐管19A、19B、19Cの内部には分岐通路19a、19b、19c(図5参照)が形成されており、分岐通路19a、19b、19cは、シリンダヘッド4の吸気ポートにそれぞれ連通されている。
エアアウトレットホース14からサージタンク18に導入された吸入空気は、分岐通路19a、19b、19cから吸気ポートを通して各気筒に分配される。
図5に示すように、エアアウトレットホース14とサージタンク18の間にバルブボディ20が設けられている。図7に示すように、バルブボディ20にはスロットルバルブ20Aが収容されている。
スロットルバルブ20Aは、エアアウトレットホース14の通路断面積を可変してエンジン2の気筒に送り込む吸入空気量を調整する。
図1、図2に示すように、吸気装置10は、ガイド部材21を備えており、ガイド部材21は、底壁22と縦壁23を有する。
底壁22は、吸気ダクト11の吸気口11aの下方に位置しており、吸気口11aよりも前方側で、かつ、吸気口11aよりも気筒列方向Lの右方側(一方側)に延びている。
縦壁23は、底壁22の気筒列方向Lの右端部22aから上方に延びており、後部が気筒列方向Lで吸気口11aに対向している。図2に示すように、縦壁23の後部と吸気口11aは、前後方向で長さSだけ重なっている。本実施例の右端部22aは、本発明の底壁の気筒列方向の一方側の端部を構成する。
ガイド部材21は、車両1の前方からエンジンルーム1Aに取付られた走行風を底壁22と縦壁23とによって吸気口11aやレゾネータ13に導く。
図1に示すように、容積部17は、底壁22と縦壁23と吸気口11aとに挟まれる空間24の後方に位置している。
図5、図6に示すように、容積部17は、傾斜面17aを備えている。図6に示すように、傾斜面17aは、後方に向かうに従って吸気マニホールド15に向かうように傾斜している。
具体的には、傾斜面17aは、傾斜方向の上端から傾斜方向の下端に向かって後斜め下方に傾斜しており、ガイド部材21を通して後方に流れる走行風を吸気マニホールド15側に導く。本実施例の傾斜面17aは、本発明のガイド面を構成する。
図3に示すように、縦壁23は、車両1の平面視で前端部23fから後端部23rに向かうに従って吸気口11aと吸気マニホールド15とに近づくように傾斜している。具体的には、縦壁23は、前端部23fから後端部23rに向かって後ろ斜め左方に傾斜している。
図1、図2に示すように、底壁22は、前端部22fよりも後端部22rが上方に位置するように傾斜しており、前端部22fよりも後端部22rに向かうに従って吸気口11aに近づいている。
図2、図3に示すように、底壁22には取付片22Aが設けられている。取付片22Aは、底壁22の後端部22rから下方に突出するとともに、底壁22の後端部22rよりも後方に延びている。すなわち、取付片22Aは、底壁22の後端部22rよりも低い位置に設置されている。
図2に示すように、シリンダヘッドカバー5の上面にはボス部5Aが設けられており、取付片22Aは、図示しないボルトによってボス部5Aに締結されている。これにより、ガイド部材21は、シリンダヘッドカバー5に取付けられている。本実施例の取付片22Aは、本発明のガイド部材取付部を構成する。
図1、図5に示すように、容積部17は、膨出部17Aを有する。図5に示すように、膨出部17Aは、傾斜面17aの気筒列方向Lの右端部側(一方側)から下方に膨出しており、前後方向に延びている。
図5に示すように、車両1を下方から見た場合に、膨出部17Aは、車幅方向で傾斜面17aと並んでいる。
図4、図7に示すように、サージタンク18にはブラケット18Aが一体で設けられており、ブラケット18Aは、サージタンク18から気筒列方向Lの右方で、かつ、前方に突出している。
ブラケット18Aの上面には図示しない締結部によって容積部17の後部下面が締結されている。ブラケット18Aの前面には傾斜面18aが形成されており(図2参照)、傾斜面18aは、前方から分岐管19Cに近づくに従って後方に傾斜している。
次に、本実施例の吸気装置10の効果を説明する。
本実施例の吸気装置10は、シリンダヘッドカバー5の上方に設置され、エンジン2の気筒列方向Lの右方に向かって開口する吸気口11aを有してエンジン2の気筒列方向Lに延びる吸気ダクト11と、連通管部16の連通路16aによって吸気ダクト11に連通する容積部17を有し、容積部17がシリンダヘッドカバー5の上方で、かつ吸気ダクト11の後方に設置されるレゾネータ13とを有する。
また、吸気装置10は、エンジン2の後方に設置され、吸気口11aを通して吸気ダクト11が吸い込んだ吸入空気が導入される吸気マニホールド15を備えている。
吸気マニホールド15は、シリンダヘッドカバー5の上方で、かつ、容積部17の前端17fよりも後方に設置され、吸気ダクト11から吸入空気が導入されるサージタンク18と、サージタンク18とエンジン2の後部とを連絡し、サージタンク18に導入される吸入空気をエンジン2に分配する複数の分岐管19A、19B、19Cとを有する。
さらに、吸気装置10は、走行風を吸気口11aに案内するガイド部材21を有し、ガイド部材21は、吸気口11aの下方に位置し、吸気口11aよりも前方側で、かつ、吸気口11aよりも気筒列方向Lの右方側に延びる底壁22と、底壁22の気筒列方向Lの右端部22aから上方に延び、かつ、後部が気筒列方向Lで吸気口11aに対向する縦壁23とを有する。
容積部17は、底壁22と縦壁23と吸気口11aとに挟まれる空間24の後方に位置しており、容積部17は、ガイド部材21を通して後方に流れる走行風を吸気マニホールド15側に導く傾斜面17aを有する。
これにより、車両1の前方からエンジンルーム1Aに取り入られた低温の走行風Wを底壁22と縦壁23によって吸気口11aに導くことができ(図3参照)、エンジンルーム1Aの内部の高温の熱によって吸気口11aの周辺が温められることを防止できる。このため、吸気口11aから吸気ダクト11に導入される吸入空気の温度、すなわち、吸気温度を下げることができる。
これに加えて、図6、図7に示すように、底壁22と縦壁23を通して後方に流れる走行風Wを、容積部17の傾斜面17aによって吸気マニホールド15側に導くことができ、吸気マニホールド15を走行風Wによって冷却できる。
これにより、吸気ダクト11から吸気マニホールド15に導入された吸入空気を、傾斜面17aから吸気マニホールド15に導かれた走行風Wによって冷却でき、吸気マニホールド15を流れる吸入空気の温度を下げてエンジン2の気筒に導入される吸入空気の密度を高くできる。
この結果、エンジン2の気筒に導入される吸入空気の充填効率を向上でき、エンジン2の出力性能と燃費を向上できる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、縦壁23は、車両1の平面視で縦壁23の前端部23fから後端部23rに向かうに従って吸気口11aと吸気マニホールド15とに近づくように傾斜している。
これにより、車両1の前方からエンジンルーム1Aに取り入られた走行風Wを縦壁23によって吸気口11aに効率よく導くことができ、エンジンルーム1Aの内部の熱によって吸気口11aの周辺が温められることをより効果的に防止できる。
これに加えて、縦壁23によって走行風Wを吸気マニホールド15に効率よく導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却でき、吸気温度をより効果的に下げることができる。
また、底壁22と縦壁23と吸気口11aとに挟まれる空間24を、前方に行くに従って広くでき、前方から空間24により多くの走行風Wを取り入れることができる。
このため、より多くの走行風Wを吸気マニホールド15に導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却できる。この結果、吸気温度をより効果的に下げることができ、エンジン2の充填効率をより効果的に向上させてエンジン2の出力性能と燃費をより効果的に向上できる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、底壁22は、底壁22の前端部22fよりも後端部22rが上方に位置するように傾斜している。
これにより、底壁22と縦壁23と吸気口11aとに挟まれる空間24を、前方に行くに従ってさらに広くでき、前方から空間24により多くの走行風Wを取り入れることができる。
このため、より多くの走行風Wを吸気マニホールド15に導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却できる。この結果、吸気温度をより効果的に下げることができ、エンジン2の充填効率をより効果的に向上させてエンジン2の出力性能と燃費をより効果的に向上できる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、底壁22は、シリンダヘッドカバー5の上面にガイド部材21を取付ける取付片22Aを有し、取付片22Aは、底壁22に設けられているとともに、底壁22の後端部22rよりも低い位置に設置されている。
これにより、シリンダヘッドカバー5によって底壁22の剛性を高めて、底壁22が変形することを抑制でき、走行風を吸気マニホールド15側に確実に導くことができる。このため、走行風によって吸気マニホールド15を確実に冷却できる。
これに加えて、取付片22Aが底壁22の後端部22rよりも低い位置に設けられているので、底壁22に沿って後方に流れる走行風Wが取付片22Aに阻害されることを防止できる。このため、より多くの走行風Wを吸気マニホールド15側に導くことができる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、傾斜面17aは、後方に向かうに従って吸気マニホールド15に向かうように傾斜している。
これにより、より多くの走行風Wを傾斜面17aによって吸気マニホールド15に導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却できる。この結果、吸気温度をより効果的に下げることができ、エンジン2の充填効率をより効果的に向上させてエンジン2の出力性能と燃費をより効果的に向上できる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、容積部17は、傾斜面17aの気筒列方向Lの右端側から下方に膨出し、かつ、前後方向に延びる膨出部17Aを有し、膨出部17Aは、車幅方向で傾斜面17aと並んでいる。
これにより、ガイド部材21によって容積部17の傾斜面17aに導かれた走行風Wを、膨出部17Aによって傾斜面17aから車幅方向の外側(右側)に流出することを抑制できる。このため、より多くの走行風Wを傾斜面17aによって吸気マニホールド15に導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却できる。
この結果、吸気温度をより効果的に下げることができ、エンジン2の充填効率をより効果的に向上させてエンジン2の出力性能と燃費をより効果的に向上できる。
また、本実施例の吸気装置10によれば、サージタンク18にはブラケット18Aが一体で設けられており、ブラケット18Aは、サージタンク18から気筒列方向Lの右方で、かつ、前方に突出している。
ブラケット18Aの前面には傾斜面18aが形成されており、傾斜面18aは、前方から分岐管19Cに近づくに従って後方に傾斜している。
この傾斜面18aを右端部から左端部に向かうに従って後方、すなわち、サージタンク18側に傾斜させれば、走行風Wを傾斜面18aに沿ってサージタンク18に導くことができ、吸気マニホールド15をより効果的に冷却できる。
この結果、吸気温度をより効果的に下げることができ、エンジン2の充填効率をより効果的に向上させてエンジン2の出力性能と燃費をより効果的に向上できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2...エンジン(内燃機関)、10...吸気装置、11...吸気ダクト、11a...吸気口、13...レゾネータ、15...吸気マニホールド、16...連通管部(連通部)、17...容積部、17A...膨出部、17a...傾斜面(ガイド面)、17f...前端(容積部の前端)、18...サージタンク、19A,19B,19C...分岐管、21...ガイド部材、22...底壁、22A...取付片(ガイド部材取付部)、22a...右端部(底壁の気筒列方向の一方側の端部)、22f...前端部(底壁の前端部)、22r...後端部(底壁の後端部)、23...縦壁、23f...前端部(縦壁の前端部)、23r...後端部(縦壁の後端部)、24...空間

Claims (6)

  1. 気筒列が車幅方向に延びる内燃機関の上方に設置され、前記内燃機関の気筒列方向の一方に向かって開口する吸気口を有して前記内燃機関の気筒列方向に延びる吸気ダクトと、
    連通部によって前記吸気ダクトに連通する容積部を有し、前記容積部が前記内燃機関の上方で、かつ前記吸気ダクトの後方に設置されるレゾネータと、
    前記内燃機関の後方に設置され、前記吸気口を通して前記吸気ダクトが吸い込んだ吸入空気が導入される吸気マニホールドとを備え、
    前記吸気マニホールドが、前記内燃機関の上方で、かつ、前記容積部の前端よりも後方に設置され、前記吸気ダクトが吸入した吸入空気が導入されるサージタンクと、前記サージタンクと前記内燃機関の後部とを連絡し、前記サージタンクに導入される吸入空気を前記内燃機関に分配する複数の分岐管とを有する内燃機関の吸気装置であって、
    走行風を前記吸気口に案内するガイド部材を有し、
    前記ガイド部材は、前記吸気口の下方に位置し、前記吸気口よりも車両の前方側で、かつ、前記吸気口よりも前記気筒列方向の一方側に延びる底壁と、前記底壁の前記気筒列方向の一方側の端部から上方に延び、かつ、少なくとも一部が前記気筒列方向で前記吸気口に対向する縦壁とを有し、
    前記容積部は、前記底壁と前記縦壁と前記吸気口とに挟まれる空間の後方に位置しており、
    前記容積部は、前記ガイド部材を通して後方に流れる走行風を前記吸気マニホールド側に導くガイド面を有することを特徴とする内燃機関の吸気装置。
  2. 前記縦壁は、車両の平面視で前記縦壁の前端部から後端部に向かうに従って前記吸気口と前記吸気マニホールドとに近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記底壁は、前記底壁の前端部よりも後端部が上方に位置するように傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記ガイド部材は、前記内燃機関の上面に前記ガイド部材を取付けるガイド部材取付部を有し、
    前記ガイド部材取付部は、前記底壁に設けられているとともに、前記底壁の後端部よりも低い位置に設置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記ガイド面は、後方に向かうに従って前記吸気マニホールドに向かうように傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記容積部は、前記ガイド面の前記気筒列方向の一方側から下方に膨出し、かつ、前後方向に延びる膨出部を有し、
    前記膨出部は、車両の幅方向で前記ガイド面と並んでいることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
JP2020079533A 2020-04-28 2020-04-28 内燃機関の吸気装置 Active JP7380408B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020079533A JP7380408B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 内燃機関の吸気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020079533A JP7380408B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 内燃機関の吸気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021173253A true JP2021173253A (ja) 2021-11-01
JP7380408B2 JP7380408B2 (ja) 2023-11-15

Family

ID=78279547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020079533A Active JP7380408B2 (ja) 2020-04-28 2020-04-28 内燃機関の吸気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7380408B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7107709B2 (ja) 2018-03-15 2022-07-27 ダイハツ工業株式会社 内燃機関

Also Published As

Publication number Publication date
JP7380408B2 (ja) 2023-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9957928B2 (en) Supercharging system for engine
EP1283350B1 (en) Air intake system of engine
JP4650261B2 (ja) 過給機付エンジンのインタークーラ配設構造
JP2015180573A (ja) 過給機付き自動二輪車
CN101589221A (zh) 具有发动机用导气通路的机动车
JPH02230924A (ja) 車両用エンジンの吸気装置
US5655497A (en) Induction system for motorcycle
JP7380408B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP7415773B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP7380407B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
JP5830854B2 (ja) 車両用エンジンの吸気装置
JP6365310B2 (ja) 内燃機関
CN113494393A (zh) 发动机的egr系统
CN109424423B (zh) 车辆用中间冷却器的配管结构
JP3832697B2 (ja) 過給機付エンジン
CN109578133B (zh) 车辆用内燃机的进气装置
JP7400547B2 (ja) エンジンにおけるegrバルブの取り付け構造
JP2015081006A (ja) 過給機付自動二輪車
JP7316515B2 (ja) エンジンの排気循環装置
JP7371534B2 (ja) エンジンにおけるブローバイガス還流構造
JP2012219696A (ja) 車両用エンジンの吸気装置
JP2005009380A (ja) V型エンジン
JP7375604B2 (ja) エンジンの排気循環装置
JP2843127B2 (ja) 自動車のエンジン冷却装置
JP4151230B2 (ja) 自動二輪車用v型エンジンの二次空気供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231016

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7380408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151