JP2021170899A - 回転機制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】PWM制御される複数のインバータを並列に運転する場合に、ノイズの低減に着目してインバータごとにキャリア周波数の領域を限定すると、高めのキャリア周波数を使用する電動機はスイッチング損失が常に悪化し、低めのキャリア周波数を使用する電動機では電流リプルが常に悪化してしまうという問題があった。【解決手段】インバータの入出力状態とキャリア周波数との関係を1つのPWMパターンとし、前記入出力状態の領域に応じて2つ以上の前記PWMパターンが組合された組合せパターンを有し、前記インバータごとに異なる前記組合せパターンに従って前記PWMパターンを切り替えるPWMパターン決定部を備えたものである。【選択図】 図1

Description

本願は、回転機制御装置に関するものである。
複数のインバータを並列に動作させる場合、インバータの入出力状態とキャリア周波数の関係であるPWMパターンは複数のインバータに共通とすることが一般的である。しかし、複数のインバータで動作するキャリア周波数が一致するとインバータ素子のスイッチングによって発生するノイズが重なり、騒音が大きくなるという課題がある。
上記課題の対策として、例えば下記の特許文献1のような技術が知られている。特許文献1では複数のインバータ間で特定の周波数幅を持ったキャリア周波数が互いに重ならないように設定することにより、インバータ素子のスイッチングによって発生する騒音を低減することが示されている。
国際公開第2011/135687号
キャリア周波数が高くなればPWM制御によるスイッチング損失が増加し、キャリア周波数が低くなれば電流リプルが悪化して、制御が不安定になるというPWM制御による回転機制御装置の問題がある。安定したPWM制御を行うため、PWMパターンの設定にはスイッチング損失および電流リプルを考慮する必要があり、インバータの基本周波数または出力電流に応じてスイッチング損失と電流リプルが大きくならないように適切な設定をする必要がある。
しかしながら、特許文献1に記載の回転機制御装置では、ノイズの低減のみに着目しており、高めのキャリア周波数を使用する電動機はスイッチング損失が常に悪化し、低めのキャリア周波数を使用する電動機では電流リプルが常に悪化してしまうという問題があった。
本願は、このような課題を踏まえて、複数のインバータを並列に動作させる場合において、スイッチング損失の低減と電流リプルの低減を考慮した安定なPWM制御を行いながらもノイズ低減を図ることが可能な回転機制御装置を得ることを目的とする。
本願に係わる回転機制御装置は、PWM制御される複数のインバータを有する回転機制御装置であって、前記インバータの入出力状態とキャリア周波数との関係を1つのPWMパターンとし、前記入出力状態の領域に応じて2つ以上の前記PWMパターンが組合された組合せパターンを有し、前記インバータごとに異なる前記組合せパターンに従って前記PWMパターンを切り替えるPWMパターン決定部を備えたものである。
本願の回転機制御装置によれば、インバータごとに2つ以上のPWMパターンを設定できるので、入出力状態の領域に応じて適切なPWMパターンに切り替えることにより安定したPWM制御ができる。また、インバータごとにPWMパターンが組合された組合せパターンが異なるため、インバータ間のキャリア周波数の重なりによるノイズ低減を図ることができる。
実施の形態1に係わる回転機制御装置を示す構成図である。 実施の形態1に係わるインバータ制御部の処理回路を説明する図である。 実施の形態1に係わるインバータの基本波周波数によるPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わるインバータの出力電流によるPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わるインバータの基本波周波数によるPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わるインバータのランダムPWMを用いたPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わる複数のインバータ間のPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わるインバータのPWMパターンによる動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係わるインバータのPWMパターンによる動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係わる複数のインバータ間のPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わるインバータのPWMパターンによる動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係わるインバータの基本波周波数によるPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わる複数のインバータ間のPWMパターンの設定例を示す図である。 実施の形態1に係わる複数のインバータ間のPWMパターンの設定例を示す図である。
実施の形態1.
実施の形態1に係わるインバータと回転機について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係わる複数のインバータを含む回転機制御装置と、それによって駆動される複数の回転機との構成図である。以下の実施の形態の説明では、インバータとそれによって駆動される回転機がそれぞれ2台であることを例にとり説明を行う。
例えば、第一の回転機1aは、ステータに複数相(本例では、3相)の巻線を有し、ロータに永久磁石を有した永久磁石式同期回転機であり、第二の回転機1bは、ステータに複数相(本例では、3相)の巻線を有し、ロータに永久磁石を有した永久磁石式同期回転機である。
回転機制御装置100は、第一の回転機1aの駆動用に、第一のインバータ20aと、第一のインバータ20aを制御する第一のインバータ制御部30aとを有している。また、回転機制御装置100は、第二の回転機1b駆動用に、第二のインバータ20bと、第二のインバータ20bを制御する第二のインバータ制御部30bとを有している。
第一のインバータ20aは、直流電源の直流電力を交流電力に変換して、第一の回転機1aの複数相の巻線に供給する電力変換装置であり、複数のスイッチング素子を有している。第二のインバータ20bは、直流電源の直流電力を交流電力に変換して、第二の回転機1bの複数相の巻線に供給する電力変換装置であり、複数のスイッチング素子を有している。第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれは、各相の巻線に対応して、直流電源の正極側に接続される正極側のスイッチング素子と、直流電源の負極側に接続される負極側のスイッチング素子とが、直列に接続された直列回路を設けている。各直列回路のおける2つのスイッチング素子の接続点が、第一および第二の回転機1a、1bのそれぞれの対応する相の巻線に接続される。第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれは、各巻線に流れる出力電流を検出する電流センサを有している。検出された出力電流は、3相交流電流の実効値としてそれぞれ第一および第二のインバータ制御部30a、30bに入力される。
スイッチング素子は、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、ダイオードが逆並列接続されたバイポーラトランジスタ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等が用いられる。各スイッチング素子のゲート端子は、ゲート駆動回路等を介して、第一および第二のインバータ制御部30a、30bのそれぞれに設けられた第一および第二のPWM制御部31aおよび31bに接続されている。このようにして、各スイッチング素子は、第一および第二のインバータ制御部30a、30bのそれぞれに設けられた第一および第二のPWM制御部31aおよび31bによってオンまたはオフされる。
第一のインバータ制御部30aは第一のPWM制御部31aと、第一のPWMパターン決定部32aと、を有している。第一のPWM制御部31aは、第一のインバータ制御部30aに指令値として与えられた基本波周波数により、基本波周波数の正弦波の位相を120度ずつずらした3相交流に展開した交流電圧パターンを生成する。これらの交流電圧各相の交流電圧パターンと、PWMパターン決定部から指示されたキャリア周波数により生成したキャリア波(例えば、三角波)とを比較し、比較結果に基づいて、スイッチング信号を生成する。第一のPWM制御部31aのキャリア周波数は、第一のインバータ制御部30aにセンシング情報として入力された入出力状態33aに基づいて、第一のPWMパターン決定部32aにて決定される。詳細は後述する。
第二のインバータ制御部30bは第二のPWM制御部31bと、第二のPWMパターン決定部32bと、を有している。第二のPWM制御部31bは、第二のインバータ制御部30bに指令値として与えられた基本波周波数により、基本波周波数の正弦波の位相を120度ずつずらした3相交流に展開した交流電圧パターンを生成する。これらの交流電圧各相の交流電圧パターンと、PWMパターン決定部から指示されたキャリア周波数により生成したキャリア波(例えば、三角波)とを比較し、比較結果に基づいて、スイッチング信号を生成する。第二のPWM制御部31bのキャリア周波数は、第二のインバータ制御部30bにセンシング情報として入力された入出力状態33bに基づいて、第二のPWMパターン決定部32bにて決定される。詳細は後述する。
第一のインバータ制御部30aおよび第二のインバータ制御部30bは図2に示すようにプロセッサ201および記憶装置202を中核とする処理回路を備えており、各部の処理は、処理回路によって実現される。処理回路としてASIC(Application Specific integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、各種の論理回路、および各種の信号処理回路等が備えられてもよい。
第一のインバータ制御部30aは、第一のインバータ20aおよび第一の回転機1aを含めて様々な装置およびセンサから入出力状態33aに情報を集める。例えば、第一のインバータ制御部30aに与えられる指令値である基本波周波数33a1、また、第一のインバータ20aの出力電流33a2である。基本波周波数33a1は、第一の回転機1aの回転速度に比例する指令値であり、第一の回転機1aからセンシングした回転速度を代用してもよい。また、出力電流33a2は、上述した第一のインバータ20aの各相の出力電流の実効値として第一のインバータ制御部30aに入力されたものである。この電流値は第一のインバータ20aに供給される直流電源の電流値を代用してもよい。また、出力電流33a2はトルク成分の電流でもよいし、電流振幅でもよい。
第二のインバータ制御部30bは、第二のインバータ20bおよび第二の回転機1bを含めて様々な装置およびセンサから入出力状態33bに情報を集める。例えば、第二のインバータ制御部30bに与えられる指令値である基本波周波数33b1、また、第二のインバータ20bの出力電流33b2である。基本波周波数33b1は、第二の回転機1bの回転速度に比例する指令値であり、第二の回転機1bからセンシングした回転速度を代用してもよい。また、出力電流33b2は、上述した第二のインバータ20bの各相の出力電流の実効値として第二のインバータ制御部30bに入力されたものである。この電流値は第二のインバータ20bに供給される直流電源の電流値を代用してもよい。また、出力電流33b2はトルク成分の電流でもよいし、電流振幅でもよい。
以下、図3から図6において、第一のインバータ20aに対応した第一のPWMパターン決定部32aと、第二のインバータ20bに対応した第二のPWMパターン決定部32bと、に設けられるそれぞれのPWMパターンについて説明する。第一および第二のPWMパターンのどちらでもそれぞれの入出力状態33a、33bに対する第一および第二のPWMパターン決定部32a、32bのそれぞれの動作および機能に違いはないので、以下の説明では、特に断りがある場合を除き、第一のPWMパターン決定部32aと、その入出力状態33aを例にして説明を行う。
図3はPWMパターンを2つ設定し、第一のインバータ20aの基本波周波数33a1によってPWMパターンを切り替える例を示す。この時のPWMパターンは非同期PWMと同期PWMの2つとなる。基本波周波数33a1が低い状態ではキャリア周波数を一定に保ち、キャリア周波数が閾値a以上になるとキャリア周波数を基本波周波数33a1の増加に比例させて高くしている。
PWMパターンを決定するにはいくつかの制約条件が存在する。まず、キャリア周波数を高く設定した場合はキャリアの周期がとても細かくなるため、より連続波形に近い状態でPWM制御が可能となり制御の安定性が向上する。その反面、PWM制御による素子のスイッチング回数が多くなり、スイッチング損失が増加してしまうという懸念がある。逆にキャリア周波数を低く設定するとスイッチング損失は低減されるが、制御が不安定になるという懸念がある。このようにキャリア周波数の設定にはスイッチング損失と制御安定性のトレードオフの関係があり、適切に設定する必要がある。
第一のインバータ20aの基本波周波数33a1が高くなるに連れて、安定した制御を実施するためにはキャリア周波数を高く設定する必要がある。そのための有効なPWMパターンとして同期PWMがある。第一のインバータ20aの基本波周波数33a1に同期してキャリア周波数を変化させることで1つのPWMパターンで基本波周波数が高い領域を制御することが可能となる。
しかし、基本波周波数33a1が低い領域でも同期PWMを実施してしまうとキャリア周波数が低くなりすぎてしまい、制御破綻を引き起こす恐れがある。そのため、基本波周波数が低い領域ではキャリア周波数を一定に設定する非同期PWMを使用することで安定した制御を実施することが可能になる。基本波周波数の変化によって非同期PWMと同期PWMの2つのPWMパターンを組合せパターンとして設定した例が図3である。
図4は入出力状態33aとして第一のインバータ20aの出力電流33a2に応じて切り替えるPWMパターンの2つの組合せパターンを示す例である。この時のPWMパターンは非同期PWMのキャリア周波数の違いで2つとしている。出力電流33a2に応じてPWMパターンを切り替えるようにすることで、出力電流33a2の大きい状態ではキャリア周波数を高く設定でき、より安定したPWM制御を実施することが可能となる。
本願実施例では、第一のPWMパターン決定部32aと第二のPWMパターン決定部32bとで、異なるPWMパターンの組合せパターンを持たせ、第一および第二のインバータ間でキャリア周波数の重なる状況を減らしている。制御対象である第一および第二の回転機1a、1bのそれぞれの特性に合わせて、第一および第二のPWMパターン決定部32a、32bのそれぞれで、適合する組合せパターンをどれか一つ選定してPWM制御を実施する。そのため、PWMパターンの組合せとして種々の組合せパターンを想定しており、それらの組合せパターンについて説明する。
非同期PWMのキャリア周波数を異なる値に設定することも異なるPWMパターンである。同期PWMのパルス数を異なるパルス数に設定することもPWMパターンの異なる組合せパターンと言える。図5は図3とは異なるPWMパターンの組合せパターンの例であり、図3の場合に比べて非同期PWMのキャリア周波数が低く、同期PWM領域での基本波周波数33a1に対するキャリア周波数増加の勾配が大きい例である。また、図3とは、非同期PWMから同期PWMのPWMパターンを切り替える基本波周波数33a1の値を閾値aと閾値bとで異ならせている。
インバータ20aが同じキャリア周波数で動作し続けるとインバータ単独でも特定の周波数のノイズが発生してしまうため、ノイズ低減手法として特定の周波数範囲内でキャリア周波数をランダムに変化させる技術が知られている。設定するPWMパターンとしてキャリア周波数をある特定の周波数範囲でランダムに変動させるランダムPWMを使用してもよい。基本波周波数33a1の変化応じてランダムPWMと非ランダムPWMのPWMパターンを組合せパターンとして切り替える例を図6に示す。
第一および第二のインバータ20a、20bと第一および第二の回転機1a、1bはそれぞれペアになるように設定されており、回転機固有の特性に起因するパラメータによって適切なキャリア周波数の設定も変わってくる。そのため、第一および第二の回転機1a、1bのそれぞれに合わせて適切なキャリア周波数を設定しようとする場合に、PWMパターンも異なる設定とした方が、共通のPWMパターンとして設定するよりも効率よく制御することが可能となる。そのため、複数のインバータで設定するPWMパターンが全てで一致することがないように、PWMパターンの組合せパターンを変えて異なる設定としている。
図7では第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれの基本波周波数33a1、33b1に対するキャリア周波数の設定例を示している。それぞれのPWMパターン決定部32a、と32bには非同期PWMと同期PWMの2パターンを有し、PWMパターンが切り替わるタイミングが2つのインバータで異なるように設定されている。図8Aで図7の第一のインバータ20aのPWMパターンを決定する第一のPWMパターン決定部32aの動作フローを示す。ステップS11では第一のインバータ20aの基本波周波数33a1が閾値aより小さいか判断してステップS12で非同期PWMとなるPWMパターンaを選択し、インバータの基本波周波数が閾値a以上であればステップS13で同期PWMとなるPWMパターンbを選択する。同様に、図8Bで図7の第二のインバータ20bのPWMパターンを決定する第二のPWMパターン決定部32bの動作フローを示す。ステップS21でインバータ20bの基本波周波数33b1が閾値bより小さいか判断してステップS22ので非同期PWMとなるPWMパターンbを選択し、インバータ20bの基本波周波数33b1が閾値b以上であればステップS23で同期PWMとなるPWMパターンbを選択する。
組合されるPWMパターンの数はインバータごとに2つ以上であればいくつあっても良く、図9に第一のインバータ20aと第二のインバータ20bのそれぞれに4つのPWMパターンがある場合を示す。図では基本波周波数33a1および33b1に応じてPWMパターンが切り替えられる組合せパターンの例を示している。
図10は第一のインバータ20aを例にとった第一のPWMパターン決定部32aの動作を説明する動作フローであり、PWMパターンを決定する入出力状態33aとして出力電流33a2と基本波周波数33a1の2種類のパラメータを組合せることによってPWMパターンaからdの4つを切り替える場合の例を示す。まず、ステップS31で出力電流33a2が閾値aより大きいかどうかを判定する。判定結果として閾値aより小さい場合は、ステップS32でさらに基本波周波数33a1を閾値bと比較した結果によってステップS33でPWMパターンaにステップS34でPWMパターンbにPWMパターンを切り替える。また、ステップS31で出力電流33a2が閾値a以上である場合は、ステップS35でさらに基本波周波数33a1を閾値cと比較した結果によってステップS36でPWMパターンcにステップS37でPWMパターンdにPWMパターンを切り替える。
以上のように図10の制御では出力電流33a2と基本波周波数33a1の両方の変化に応じてPWMパターンを細かく設定でき、より第一のインバータ20aと第一の回転機1aの状態に応じた適切なPWMパターンの設定が可能となる。
図11は、第一および第二のインバータ20a、20bの双方で異なるPWMパターンの設定とすることにより第二のインバータ20bのみが使用し、第一のインバータ20aが使用しないキャリア周波数領域を作り出すことが可能となることを示している。PWMパターンが重なるとスイッチングノイズが増大してしまう懸念があるが、ノイズ低減を図りたい特定のキャリア周波数の領域に対して複数のインバータのPWMパターンが重ならないように組合せパターンを設定することができる。そうすることでノイズ低減を図りたいキャリア周波数の領域でノイズの増大を防ぐことが可能となる。
以上に示したように実施の形態1の回転機制御装置100は、第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれに対して、それぞれの入出力状態33a、33bに応じて変化するキャリア周波数の関係を1つのPWMパターンとし、それぞれの入出力状態33a、33bの領域に応じて2つ以上のPWMパターンの組合せパターンを設け、第一および第二のインバータ20a、20bごとに組合された前記PWMパターンが異なるように設定され、それぞれの入出力状態33a、33bに応じてPWMパターンを切り替える第一および第二のPWMパターン決定部32a、32bを備えたものである。
このように構成することにより、第一および第二のインバータ20a、20bごとに2つ以上のPWMパターンが設定でき、入出力状態の領域に応じてスイッチング損失の低減と電流リプルの低減を考慮したPWMパターンを設定することにより、安定したPWM制御ができる。また、第一および第二のインバータ20a、20bごとに組合された組合せパターンが異なるため、第一のインバータ20aと第二のインバータ20bとの間でのキャリア周波数の重なりによるノイズ低減を図ることができる。
また、PWMパターンは、第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれの間で、特定のキャリア周波数の領域が重ならないように設定することが可能であり、ノイズ低減を図りたいキャリア周波数の領域でノイズの増大を防ぐことが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態2では、図1に示す複数の第一および第二のインバータ20a、20bを含む回転機制御装置100と、それによって駆動される第一および第二の回転機1a、1bと、が搭載されたシステム全体(例えば、搭載された車全体)のノイズ低減を考慮したPWMパターンの設定について説明する。
PWMパターンを設定する際に、第一および第二のインバータ20a、20bごとにノイズを回避する周波数領域をそれぞれ設定している。ノイズを回避するキャリア周波数の領域は図1の構成が搭載されたシステム全体として、ノイズが増長し易い周波数領域などから決定してもよい。もし、システム全体としてノイズを回避すべき周波数領域で第一のインバータ20aと第二のインバータ20bとが同じキャリア周波数のPWMパターンで動作してしまうとPWMのスイッチングノイズが重なり、システム全体としてのノイズがより増長する懸念がある。そのため、回避するキャリア周波数の領域が重ならないように第一および第二のインバータ20a、20bのそれぞれにPWMパターンの組合せパターンを設定することで、システム全体としてのノイズの増長を防ぐことができる。
図12ではシステム全体としてノイズを回避するキャリア周波数の領域を第一のインバータ20aと第二のインバータ20bの両方で回避している。可能であれば回避すべきキャリア周波数の領域を全てのインバータで回避することでそのキャリア周波数の領域でのノイズの増長を防ぐことができる。
しかしながら、第一のインバータ20aおよび第二のインバータ20bの入出力状態に応じて適切に設定したPWMパターンと、システム全体でノイズを回避すべきキャリア周波数の領域とがそれぞれ重なった場合は、全てのインバータで同じキャリア周波数の領域を回避しようとすると、効率よく動作できなくなる懸念がある。
図13では図12と比較して、ノイズを回避する周波数領域を第二のインバータ20bのみが回避する場合のPWMパターンの設定例を示している。システム全体としてノイズを回避する周波数領域に対して、回避するインバータを1つだけに設定することで効率よく動作させることが可能であり、かつ、ノイズの低減も図ることができる。
システム全体としてのノイズを回避するインバータは、複数あるインバータのうち1つだけとしても良いし、全てのインバータで回避しても良い。回避するインバータの数を1つずつ増やしていき、求めるノイズの大きさまでノイズ低減が達成されれば、残りのインバータは回避するキャリア周波数の領域を気にせずに効率の良いPWMパターンの組合せパターンを設定することで、目標とするノイズ低減効果もあり効率良く動作させることが可能となるので望ましい。
本実施の形態によれば、実施の形態1で設定したインバータの入出力状態に合わせたPWMパターンに加え、図1の構成が搭載されたシステム全体を想定して発生するノイズの低減も考慮したPWMパターンの組合せパターンが設定可能となる。また、システム全体を高効率かつ低ノイズで動作させることが可能となる。
実施の形態1および実施の形態2では、図1に示すように第一のインバータ20aおよび第二のインバータ20b、第一の回転機1aおよび第二の回転機1bの各2台のシステム構成の場合の回転機制御装置100について説明したが、インバータおよび回転機の数は3台以上の複数台であってもよく、それらの場合であっても、同様な効果が得られる。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組合せで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組合せる場合が含まれるものとする。
1a 第一の回転機、1b 第二の回転機、20a 第一のインバータ、20b 第二のインバータ、30a 第一のインバータ制御部、30b 第二のインバータ制御部、31a 第一のPWM制御部、31b 第二のPWM制御部、32a 第一のPWMパターン決定部、32b 第二のPWMパターン決定部、33a,33b 入出力状態、33a1,33b1 基本波周波数、33a2、33b2 出力電流、100 回転機制御装置、201 プロセッサ、202 記憶装置

Claims (8)

  1. PWM制御される複数のインバータを有する回転機制御装置であって、
    前記インバータの入出力状態とキャリア周波数との関係を1つのPWMパターンとし、
    前記入出力状態の領域に応じて2つ以上の前記PWMパターンが組合された組合せパターンを有し、
    前記インバータごとに異なる前記組合せパターンに従って前記PWMパターンを切り替えるPWMパターン決定部を備えたことを特徴とする回転機制御装置。
  2. 前記組合せパターンは、複数の前記インバータの間で特定のキャリア周波数の領域が重ならないことを特徴とする請求項1記載の回転機制御装置。
  3. 前記入出力状態は、前記インバータの基本波周波数であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転機制御装置。
  4. 前記入出力状態は、前記インバータの出力電流であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転機制御装置。
  5. 前記組合せパターンとして組合される前記PWMパターンは、同期PWMと非同期PWMであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転機制御装置。
  6. 前記組合せパターンとして組合される前記PWMパターンは、ランダムPWMと非ランダムPWMであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転機制御装置。
  7. 前記PWMパターンが組合された前記組合せパターンは、ノイズを回避するキャリア周波数の領域が複数の前記インバータに共通に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転機制御装置。
  8. 前記PWMパターンが組合された前記組合せパターンは、前記インバータごとにノイズを回避するキャリア周波数の領域が設定されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転機制御装置。
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