JP2021170463A - シールドフラットケーブル - Google Patents
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Description
(1)幅方向に間隔をおいて並列配置され、1本または2本以上の通信用導体を含む複数本の導体を有するフラットケーブルと、前記フラットケーブルの両面に長手方向に沿って配設される1対の絶縁被覆部とを有するシールドフラットケーブルであって、前記1対の絶縁被覆部のうちの少なくとも一方の絶縁被覆部の内面側部分に、導体材料からなるグランド面を有し、前記グランド面と、前記1本または2本以上の通信用導体が位置する前記フラットケーブルの表面部分は、内部空間が形成されるように離隔配置されることを特徴とする、シールドフラットケーブル。
(2)前記内部空間は、前記長手方向に沿って形成される、上記(1)に記載のシールドフラットケーブル。
(3)前記絶縁被覆部と前記フラットケーブルの間であって、かつ、前記1本または2本以上の通信用導体の配設領域の両側にそれぞれ隣接して位置する1対の導体から、前記フラットケーブルの幅方向外側の両端部にそれぞれ位置する導体までの領域である1対の外側領域に、それぞれ第1スペーサ層を有する、上記(1)または(2)に記載のシールドフラットケーブル。
(4)前記グランド面の幅は、前記フラットケーブルの、少なくとも前記1本または2本以上の通信用導体の配設領域の幅以上である、上記(1)、(2)または(3)に記載のシールドフラットケーブル。
(5)前記フラットケーブルを構成する前記複数本の導体は、2本以上の通信用導体を含み、前記絶縁被覆部と前記フラットケーブルの間であって、かつ、前記2本以上の通信用導体同士の間に対応する前記フラットケーブルの表面位置に、第2スペーサ層をさらに有する、上記(1)から(4)のいずれか1項に記載のシールドフラットケーブル。
図1は、本発明に従う第1実施形態のシールドフラットケーブルの構造の一例を示した図であって、図1(a)が平面図、図1(b)が図1(a)のI−I断面図である。また、図2(a)、(b)、(c)は、本発明に従う第1実施形態のシールドフラットケーブルの構造の種々の変形例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。なお、図1(b)は、第1実施形態のシールドフラットケーブルの断面構造を拡大して示すため、図1(a)のI−I断面を90°だけ回転させた状態で示す。
フラットケーブル2は、幅方向Wに間隔Pをおいて並列配置され、1本または2本以上の通信用導体22を含む複数本の導体21を有するように構成される。これにより、導体21はフラットな形状に配置されるため、幅方向Wに沿った平面を備えたフラットケーブル2を構成することができる。
絶縁被覆部3、3’は、フラットケーブル2の両面に長手方向Xに沿って配設される、1対の被覆である。
導体層4(4’)は、1対の絶縁被覆部3、3’のうちの少なくとも一方の絶縁被覆部3(3’)の内面側部分3a(3a’)に設けられ、導体材料からなるグランド面4a(4a’)を有する。これにより、グランド面4a(4a’)にある電荷を、導体層4(4’)を通して接地させることができるため、通信用導体22などの導体21に生じる電気的ノイズを低減させて、信号伝送特性をより一層改善させることができる。
内部空間5、5’は、グランド面4a、4a’とフラットケーブル2の表面部分24a、24a’との離隔配置によって形成される空間である。この内部空間5、5’は、シールドフラットケーブル1の外部と繋がるように構成され、空気などの外気が侵入可能に構成される。この内部空間5、5’は、グランド面4a、4a’と、1本または2本以上の通信用導体22が位置するフラットケーブル2の表面部分24a、24a’とが離隔されるように配置することで形成される。これにより、比誘電率が低く、特性インピーダンスの異なる相の混在がない空気などの外気が、内部空間5、5’に入り込む。そのため、通信用導体22の近傍において低い誘電率を有し、かつ設定値に沿った適正な特性インピーダンスを有する、シールドフラットケーブル1を得ることができる。
図3は、本発明に従う第2実施形態のシールドフラットケーブル1Dの構造の一例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図4は、本発明に従う第3実施形態のシールドフラットケーブル1Eの構造の一例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態または上記第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図5は、本発明に従う第4実施形態のシールドフラットケーブル1Fの構造の一例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第3実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図6は、本発明に従う第5実施形態のシールドフラットケーブル1Gの構造の一例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第4実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図7は、本発明に従う第6実施形態のシールドフラットケーブル1Hの構造の一例を示した図であって、フラットケーブル2の長手方向Xに対して垂直に切断したときの断面図である。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第5実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
図8は、本発明に従う第7実施形態のシールドフラットケーブルの構造の一例を示した図であって、図8(a)が平面図、図8(b)が図8(a)のII−II断面図である。なお、図8(b)は、第1実施形態のシールドフラットケーブルの断面構造を拡大して示すため、図8(a)のII−II断面を90°だけ回転させた状態で示す。以下の説明において、上記第1実施形態から上記第6実施形態のうち少なくともいずれかと同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略または簡略にし、主に相違点について説明する。
本発明例1のシールドフラットケーブルとして、図1に示す構造を有するシールドフラットケーブル1を構成した。より具体的には、幅方向Wの大きさが0.3mm、厚さ0.035mmの銅からなる導体21を10本用い、これらを幅方向Wに0.6mmの間隔Pをおいて並列に配置した。次いで、導体21の厚さ方向の両面に、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚さ0.09mmのプラスチック絶縁層24を形成して、フラットケーブル2を形成した。
シールドフラットケーブル1に第1スペーサ層6、6’および内部空間5、5’を設ける代わりに、オレフィン樹脂(比誘電率=2)からなるスペーサを設けた。すなわち、絶縁被覆部3、3’に導体層4、4’をそれぞれ設け、その上に、フラットケーブル2の両面の全面を覆うように、特性インピーダンスが100Ωとなるような厚さのスペーサを、絶縁被覆部3、3’にそれぞれ設けた。そして、これらのスペーサを設けた絶縁被覆部3、3’を、フラットケーブル2の両面に設け、シールドフラットケーブル1を構成した。その結果、比較例1のシールドフラットケーブルの厚さは、0.64mmとなった。
シールドフラットケーブル1に第1スペーサ層6、6’および内部空間5、5’を設ける代わりに、ポリエチレンテレフタレート(PET)(比誘電率=3)からなるスペーサを設けた。すなわち、絶縁被覆部3、3’に導体層4、4’をそれぞれ設け、その上に、フラットケーブル2の両面の全面を覆うように、特性インピーダンスが100Ωとなるような厚さのスペーサを、絶縁被覆部3、3’にそれぞれ設けた。そして、これらのスペーサを設けた絶縁被覆部3、3’を、フラットケーブル2の両面に設け、シールドフラットケーブル1を構成した。その結果、比較例2のシールドフラットケーブルの厚さは、1.16mmとなった。
これらの結果から、本発明例1のシールドフラットケーブル1は、特性インピーダンスが100Ωとなるときのシールドフラットケーブル1の厚さは、比較例1、2のシールドフラットケーブルに比べて厚さを小さくできることが分かった。
2 フラットケーブル
21 導体
22 通信用導体
23 通信用導体以外の導体
24 プラスチック絶縁層
24a、24a’ 通信用導体が位置するフラットケーブルの表面部分
3、3A、3B、3’、3A’、3B’ 絶縁被覆部
3a、3a’ 絶縁被覆部の内面側部分
4、4F、4’、4F’ 導体層
4a、4a’ グランド面
5、5E〜5G、5’、5E’〜5G’ 内部空間
6、6’、6A、6A’ 第1スペーサ層
71〜75、71’〜75’、71D、71H、71H’、72G、73G、72G’,73G’ 接着剤層
8、8’ 第2スペーサ層
90 コネクタ
91 スリット
H 配設領域
G 外側領域
P 導体の間隔
W シールドフラットケーブルの幅方向
X フラットケーブルの長手方向
Claims (5)
- 幅方向に間隔をおいて並列配置され、1本または2本以上の通信用導体を含む複数本の導体を有するフラットケーブルと、
前記フラットケーブルの両面に長手方向に沿って配設される1対の絶縁被覆部と
を有するシールドフラットケーブルであって、
前記1対の絶縁被覆部のうちの少なくとも一方の絶縁被覆部の内面側部分に、導体材料からなるグランド面を有し、
前記グランド面と、前記1本または2本以上の通信用導体が位置する前記フラットケーブルの表面部分は、内部空間が形成されるように離隔配置されることを特徴とする、シールドフラットケーブル。 - 前記内部空間は、前記長手方向に沿って形成される、請求項1に記載のシールドフラットケーブル。
- 前記絶縁被覆部と前記フラットケーブルの間であって、かつ、前記1本または2本以上の通信用導体の配設領域の両側にそれぞれ隣接して位置する1対の導体から、前記フラットケーブルの幅方向外側の両端部にそれぞれ位置する導体までの領域である1対の外側領域に、それぞれ第1スペーサ層を有する、請求項1または2に記載のシールドフラットケーブル。
- 前記グランド面の幅は、前記フラットケーブルの、少なくとも前記1本または2本以上の通信用導体の配設領域の幅以上である、請求項1、2または3に記載のシールドフラットケーブル。
- 前記フラットケーブルを構成する前記複数本の導体は、2本以上の通信用導体を含み、
前記絶縁被覆部と前記フラットケーブルの間であって、かつ、前記2本以上の通信用導体同士の間に対応する前記フラットケーブルの表面位置に、第2スペーサ層をさらに有する、請求項1から4のいずれか1項に記載のシールドフラットケーブル。
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JP2017033837A (ja) * | 2015-08-04 | 2017-02-09 | 住友電気工業株式会社 | フラットケーブルおよびコネクタ付フラットケーブル |
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- 2020-04-15 JP JP2020072914A patent/JP7167082B2/ja active Active
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