JP2015041519A - 差動信号伝送用ケーブル - Google Patents

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英徳 米澤
Hidenori Yonezawa
英徳 米澤
杉山 剛博
Takehiro Sugiyama
剛博 杉山
南畝 秀樹
Hideki Nonen
秀樹 南畝
深作 泉
Izumi Fukasaku
泉 深作
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Abstract

【課題】スキューの発生を抑制して伝送信号の高速化に確実に対応できるようにする。
【解決手段】スキン層13の表面に、一対の信号線導体11の並び方向と直交する方向でかつ一対の信号線導体11の軸心の各々からの距離Dが等しい等距離部Pに配置されるシールド導体14を、部分的に設けた。絶縁部材12内で各信号線導体11の配置ズレが起きても、各信号線導体11の軸心からシールド導体14までの距離Dを略等しくできる。スキン層13の表面において、一対の信号線導体11の並び方向にはシールド導体14が配置されず当該部分を空間にできる。よって、絶縁部材12内で各信号線導体11の配置ズレが起きても、空間部分の誘電率は小さく、かつ各々の信号線導体11の並び方向の実効誘電率は、空間部分の誘電率に近づくため、各信号線導体11の実効誘電率に差異が生じるのを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一対の信号線導体を備え、位相を180度反転させた差動信号を伝送する差動信号伝送用ケーブルに関する。
従来、数Gbit/s以上の高速デジタル信号を扱うサーバやルータ,ストレージ製品等の機器においては、差動インターフェース規格、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signal)が採用され、各機器間あるいは機器内の各回路基板間では、差動信号伝送用ケーブルを用いて差動信号の伝送が行われている。差動信号は、システム電源の低電圧化を実現しつつ外来ノイズに対する耐性が高いという特徴を有している。
差動信号伝送用ケーブルは一対の信号線導体を備え、各信号線導体には、位相を180度反転させたプラス側信号およびマイナス側信号がそれぞれ伝送されるようになっている。そして、これらの2つの信号の電位差が信号レベルとなって、例えば電位差がプラスであれば「High」,マイナスであれば「Low」として、当該信号レベルが受信側で認識されるようになっている。
このような差動信号を伝送する差動信号伝送用ケーブルとしては、例えば、特許文献1〜3に記載された技術が知られている。これらの特許文献1〜3に記載された差動信号伝送用ケーブルは、いずれも所定間隔で平行に並べられた一対の信号線導体を備え、これらの各信号線導体は絶縁体によって覆われている。そして、絶縁体の周囲にはシート状のシールド導体が設けられ、当該シールド導体は絶縁体の全周を覆っている。
特開2011−086458号公報 特開2011−096574号公報 特開2012−169251号公報
しかしながら、上述の各特許文献1〜3に記載された差動信号伝送用ケーブルにおいては、絶縁体の全周をシールド導体で覆うようにしている。したがって、差動信号伝送用ケーブルの製造誤差等によって、各信号線導体からシールド導体までの距離がそれぞれ異なるようなことが生じ得る。
図7は、従前の差動信号伝送用ケーブルに製造誤差が生じた場合を例示した横断面図を示している。具体的には、差動信号伝送用ケーブルaにおけるP側(Positive:+)の信号線導体bおよびN側(Negative:−)の信号線導体cの並び方向に沿う絶縁体dの厚み寸法(シールド導体gまでの距離)が、それぞれ距離e,fのように異なることが生じ得る。つまり、図7に示す場合においては、P側の信号線導体bとシールド導体gとの間の距離eの方が、N側の信号線導体cとシールド導体gとの間の距離fよりも短くなっている(e<f)。
このような絶縁体dの厚み寸法の差(距離e,fの差)がそれぞれ誘電率εの差となり、ひいてはP側の信号線導体bとN側の信号線導体cとで実効誘電率εefが異なることになる。この各信号線導体b,cの実効誘電率εefの差異は、各信号線導体b,cを伝搬する伝送信号の伝搬時間に差を生じさせる。そして、このような所謂「スキュー(Skew)」は、伝送信号が高速であるほど信号に対する影響が顕著に現れるため、さらなる伝送信号の高速化に対応するために、差動信号伝送用ケーブルの構造等を見直す必要が生じていた。
本発明の目的は、スキューの発生を抑制して伝送信号の高速化に確実に対応し得る差動信号伝送用ケーブルを提供することにある。
本発明の一態様では、一対の信号線導体と、前記一対の信号線導体の各々の周囲に設けられる絶縁体と、前記絶縁体の表面に部分的に設けられ、前記各信号線導体の並び方向と直交する方向でかつ前記各信号線導体の軸心の各々からの距離が等しい等距離部に配置されるシールド導体と、を有する。
本発明の他の態様では、前記絶縁体は、前記各信号線導体の周囲に設けられて気泡を含有する第1絶縁体と、前記第1絶縁体の周囲に設けられて気泡を含有しない第2絶縁体とを備える。
本発明の他の態様では、前記シールド導体は、接着剤により前記絶縁体に固定される。
本発明の他の態様では、前記絶縁体と前記シールド導体との間に、前記シールド導体を前記絶縁体に固定する接着シートが設けられる。
本発明の他の態様では、前記絶縁体の横断面形状が、前記各信号線導体の並び方向に延在される長軸、および前記長軸と直交する短軸を有する楕円形形状である。
本発明の他の態様では、前記絶縁体の横断面形状が、前記各信号線導体の並び方向に延在される一対の直線部、および前記各直線部間に設けられる一対の円弧部を有するトラック状形状である。
本発明によれば、絶縁体の表面に、一対の信号線導体の並び方向と直交する方向でかつ一対の信号線導体の軸心の各々からの距離が等しい等距離部に配置されるシールド導体を、部分的に設ける。これにより、絶縁体の内部において各信号線導体の配置ズレが起きるような製造誤差が生じたとしても、各信号線導体からシールド導体までの距離を略等しくすることができる。
また、絶縁体の表面において、一対の信号線導体の並び方向にはシールド導体が配置されないので当該部分を空間にできる。これにより、絶縁体の内部において各信号線導体の配置ズレが起きるような製造誤差が生じたとしても、空間部分の誘電率は小さく、各々の信号線導体の並び方向の実効誘電率は、空間部分の誘電率に近づくため、各信号線導体の実効誘電率に差異が生じるのを抑制できる。
したがって、スキューの発生を抑制して伝送信号の高速化に確実に対応し得る差動信号伝送用ケーブルを提供することができる。
(a)は実施の形態1に係る差動信号伝送用ケーブルの斜視図、(b)は図1(a)の横断面図である。 (a)はシールド導体の貼付手順を示す横断面図,(b)は信号線導体からシールド導体へ広がる電界を模式的に示す横断面図である。 (a)は実施の形態2に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図、(b)は図3(a)のシールド導体の装着手順を示す横断面図である。 (a)は実施の形態3に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図、(b)は図4(a)のシールド導体の装着手順を示す横断面図である。 (a)は実施の形態4に係る差動信号伝送用ケーブルの斜視図、(b)は図5(a)の横断面図である。 実施の形態5に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図である。 従前の差動信号伝送用ケーブルに製造誤差が生じた場合を例示した横断面図である。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて詳細に説明する。
図1(a)は実施の形態1に係る差動信号伝送用ケーブルの斜視図、(b)は図1(a)の横断面図を、図2(a)はシールド導体の貼付手順を示す横断面図,(b)は信号線導体からシールド導体へ広がる電界を模式的に示す横断面図をそれぞれ示している。
図1に示すように、実施の形態1に係る差動信号伝送用ケーブル10は、一対の信号線導体11を備えている。各信号線導体11のうちのいずれか一方には差動信号としてのプラス側信号(Positive:+)が伝送され、各信号線導体11のうちのいずれか他方には差動信号としてのマイナス側信号(Negative:−)が伝送されるようになっている。各信号線導体11は、例えば、その表面に銀めっき処理が施された軟銅線(Silver platedCopper Wire)によって形成され、これにより、高速伝送用途に優れたものとなっている。ただし、必要に応じて錫めっき処理等の安価な表面処理が施された軟銅線(Tinned Annealed Copper Wire)を用いることもできる。
各信号線導体11の周囲は、共通の絶縁部材(絶縁体)12によって一括して被覆されている。この絶縁部材12は、差動信号伝送用ケーブル10の高周波損失を低減させるために、例えば、気泡を含有する発泡ポリエチレン(Foamed Poly-Ethylene)によって形成されている。このように、絶縁部材12は気泡を含有するため、その誘電率ε1は低い値を示すようになっている。
絶縁部材12の周囲は、気泡を含有しないポリエチレン(Poly-Ethylene)等よりなるスキン層(絶縁体)13によって覆われている。ここで、スキン層13は、気泡を含有しない分、絶縁部材12よりも高い剛性に設定されており、絶縁部材12を押し出し成形等する際に、柔らかい状態で硬化する前の絶縁部材12を、所定の楕円形形状に保持する役割を果たしている。このように、スキン層13は気泡を含有しないため、その誘電率ε2は、絶縁部材12の誘電率ε1よりも高い値を示すようになっている(ε2>ε1)。
ここで、絶縁部材12は本発明における第1絶縁体を構成し、スキン層13は本発明における第2絶縁体を構成している。つまり、絶縁部材12は各信号線導体11側に配置され、スキン層13は各信号線導体11側とは反対側に配置されている。スキン層13は、その周方向に沿って略均一の厚み寸法となっており、絶縁部材12を含むスキン層13の横断面形状は、各信号線導体11の並び方向に延在される長軸A1を有するとともに、当該長軸A1と直交する短軸A2を有する楕円形形状に形成されている。
スキン層13の表面には、各信号線導体11に対するグラウンド導体として、一対のシールド導体14が部分的に設けられている。これらの各シールド導体14は、スキン層13を短軸A2の方向から挟むようにして対向配置され、かつ各信号線導体11の長手方向に沿うようそれぞれ真っ直ぐに延在されている。
各シールド導体14は、例えばシート状の銅箔によって形成され、その幅寸法W1は、各信号線導体11の軸心間距離Lよりも大きい寸法に設定されている(W1>L)。ただし、各シールド導体14としては、銅箔に限らず他の金属箔であっても良いし、さらには軟銅線等の金属細線を編み込んだ編組線であっても良い。
各シールド導体14には、同じ分量の接着剤Sが同じ厚みで塗布され、これにより各シールド導体14はスキン層13にそれぞれ隙間無く固定されるようになっている。ここで、接着剤Sとしては、例えばポリエステル系接着剤が用いられている。
各シールド導体14の幅方向に沿う中間部分、つまり各シールド導体14の幅寸法W1の半分の位置(W1/2の位置)は、スキン層13の表面にある等距離部Pに位置されている。ここで、等距離部Pは、スキン層13の表面に2箇所形成、つまり短軸A2の両端部分に形成され、各信号線導体11の並び方向と直交する方向で、かつ各信号線導体11の軸心の各々からの距離Dが等しくなる部分に形成されている。すなわち、各シールド導体14は、スキン層13の等距離部Pを、それぞれ幅方向の略真ん中で覆うようになっている。
このように、各シールド導体14の幅寸法W1を各信号線導体11の軸心間距離Lよりも大きい寸法にしつつ、等距離部Pをそれぞれ覆うようにしたので、絶縁部材12の内部において各信号線導体11の配置ズレが起き、当該配置ズレに起因する等距離部Pの位置ズレが起きた(製造誤差が生じた)としても、各シールド導体14により確実に等距離部Pを覆うことが可能となっている。
なお、スキン層13の表面において、各信号線導体11の並び方向(図1(b)の左右側)にはシールド導体14が配置されておらず、当該部分は空間となっている。ここで、空気の誘電率εaは、絶縁部材12の誘電率ε1およびスキン層13の誘電率ε2よりも小さい誘電率となっている(εa<ε1<ε2)。
また、シールド導体14の周囲には何も設けられていないが、スキン層13やシールド導体14の周囲を保護するために、保護外皮として機能する絶縁層(図示せず)を設けても良い。絶縁層は、例えば絶縁テープを巻き付けて形成したり、絶縁材料を押出被覆して形成する。この場合、差動信号伝送用ケーブル10のあらゆる使用環境等を考慮して、絶縁層の材質としては、例えば耐熱PVC(Heat Resistant Polyvinyl Chloride)を選択するのが望ましい。
図2(a)に示すように、スキン層13の表面に各シールド導体14を固定するには、まず、各シールド導体14のスキン層13側の面(接着面)に、同じ分量の接着剤Sを同じ厚みで塗布する。これにより、各シールド導体14に対応する各接着剤Sの厚みの相違に起因する電気的特性の悪化が防止される。その後、図2中矢印M1に示すように、スキン層13の表面にある等距離部Pに、各シールド導体14の幅寸法W1の半分の位置を臨ませる。これにより、スキン層13の所定箇所に各シールド導体14が固定される。ここで、スキン層13と各シールド導体14との間にエア溜まり等の空気層が形成されないようにする。
図2(b)の実線矢印に示すように、各信号線導体11からシールド導体14へ向かう電界は、絶縁部材12およびスキン層13の略同じ部分を通過するため、各信号線導体11の実効誘電率εefに差異が生じることは殆ど無い。また、図2(b)の破線矢印に示すように、各信号線導体11からその並び方向に沿って相反する方向に広がる電界は、それぞれ絶縁部材12,スキン層13および空間を迂回してシールド導体14に広がる。したがって、例えば、絶縁部材12の内部において各信号線導体11の配置ズレが起きたり、図中左右側でスキン層13の厚みに誤差が生じたりしても、空気の誘電率εaが小さいことや破線矢印の経路(電界の迂回経路)が長いこと等から、各々の信号線導体11の並び方向の実効誘電率εefは、空間部分の誘電率εaに近づくため、ひいては各信号線導体11の実効誘電率εefに差異が生じるのを抑制できる。
以上詳述したように、実施の形態1に係る差動信号伝送用ケーブル10によれば、スキン層13の表面に、一対の信号線導体11の並び方向と直交する方向でかつ一対の信号線導体11の軸心の各々からの距離Dが等しい等距離部Pに配置されるシールド導体14を、部分的に設けた。これにより、絶縁部材12の内部において各信号線導体11の配置ズレが起きるような製造誤差が生じたとしても、各信号線導体11の軸心からシールド導体14までの距離Dを略等しくすることができる。
また、スキン層13の表面において、一対の信号線導体11の並び方向にはシールド導体14が配置されないので当該部分を空間にできる。これにより、絶縁部材12の内部において各信号線導体11の配置ズレが起きるような製造誤差が生じたとしても、空間部分の誘電率εaは小さく、かつ各々の信号線導体11の並び方向の実効誘電率εefは、空間部分の誘電率εaに近づくため、各信号線導体11の実効誘電率εefに差異が生じるのを抑制できる。
したがって、スキューの発生を抑制して伝送信号の高速化に確実に対応し得る差動信号伝送用ケーブル10を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態2について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3(a)は実施の形態2に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図、(b)は図3(a)のシールド導体の装着手順を示す横断面図を示している。
図3に示すように、実施の形態2に係る差動信号伝送用ケーブル20は、スキン層13の表面に、絶縁体および接着シートとしてのPETテープ(Polyethylene terephthalate)21を介して、シールド導体22を固定するようにしている。つまり、PETテープ21はスキン層13とシールド導体22との間に設けられている。ここで、PETテープ21には、シールド導体22が予め固定されており、これによりシールド導体22のスキン層13に対する位置決めがし易くなっている。つまり、シールド導体22よりも表面積が大きいPETテープ21を、図中矢印M2に示すように、スキン層13に対して位置決めして貼り付けることで、シールド導体22は等距離部Pを自動的に覆うようになる。ただし、実施の形態2においても、スキン層13とPETテープ21との間に空気層ができないようにする。
以上のように形成した実施の形態2においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。また、スキン層13がPETテープ21で覆われるため、保護目的の絶縁層を設けることなく、差動信号伝送用ケーブル20の強度アップ等を図ることができる。
次に、本発明の実施の形態3について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4(a)は実施の形態3に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図、(b)は図4(a)のシールド導体の装着手順を示す横断面図を示している。
図4に示すように、実施の形態3に係る差動信号伝送用ケーブル30は、実施の形態1に比してスキン層13(図1参照)を省略しつつ、気泡を含有しないソリッドのポリエチレンによって絶縁部材(絶縁体)31を形成している。また、一対のシールド導体32を、絶縁体および接着シートとしての一枚のPETテープ33を絶縁部材31に巻き付けて貼付することで固定している。つまり、PETテープ33は絶縁部材31とシールド導体32との間に設けられている。ここで、PETテープ33には、各シールド導体32が所定間隔で予め固定されている。これにより、図中矢印M3に示すように、一方のシールド導体32(図中下側)をスキン層13の所定位置に位置決めした状態のもとで、PETテープ33を絶縁部材31に巻き付けることで、他方のシールド導体32がスキン層13の所定位置(図中上側)に自動的に位置決めされる。
以上のように形成した実施の形態3においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、PETテープ33を1回巻くだけで差動信号伝送用ケーブル30が完成され、さらにスキン層13を備えないため、差動信号伝送用ケーブル30の製造工程を簡素化して、ひいてはコスト低減を図ることができる。ただし、実施の形態1および実施の形態2においても、スキン層13を省略しつつ、気泡を含有しない絶縁部材を用いるようにしても良い。
次に、本発明の実施の形態4について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図5(a)は実施の形態4に係る差動信号伝送用ケーブルの斜視図、(b)は図5(a)の横断面図を示している。
図5に示すように、実施の形態4に係る差動信号伝送用ケーブル40は、絶縁部材(絶縁体,第1絶縁体)41の横断面形状が、各信号線導体11の並び方向に延ばされた等しい長さの一対の直線部42と、各直線部42間に設けられる一対の円弧部43とからなり、陸上競技場のトラック(Track)に略等しい形状のトラック状形状に形成されている。そして、絶縁部材41の横断面形状に倣って、スキン層(絶縁体,第2絶縁体)44の横断面形状もトラック状形状に形成されている。
一対のシールド導体45は、各直線部42の上に、接着剤や接着シート等を介さずに添えられている。そして、各シールド導体45を各直線部42の上に配置した状態のもとで、図中矢印M4に示すように、絶縁層としての絶縁テープ46を巻き、これにより各シールド導体45が、スキン層44の所定位置に固定される。
以上のように形成した実施の形態4においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。ただし、実施の形態4においても、実施の形態3と同様に、スキン層44を省略しつつ、気泡を含有しない絶縁部材を用いるようにしても良い。
次に、本発明の実施の形態5について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は実施の形態5に係る差動信号伝送用ケーブルの横断面図を示している。
図6に示すように、実施の形態5に係る差動信号伝送用ケーブル60は、絶縁部材(絶縁体,第1絶縁体)61およびスキン層(絶縁体,第2絶縁体)62の横断面形状が、それぞれ円形形状に形成されている。なお、絶縁部材61は、気泡を含有する発泡ポリエチレンにより形成されている。また、各信号線導体11の周囲には、それぞれスキン層63,64が設けられており、これにより各信号線導体11を部品単体で管理する際に、各信号線導体11の周囲を損傷する不具合等の発生を防止している。
以上のように形成した実施の形態5においても、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。ただし、実施の形態5においても、絶縁部材61を、気泡を含有しないポリエチレンにより形成しても良い。この場合、スキン層62を省略することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、各信号線導体11の周囲に銀めっき処理が施されたものを示したが、本発明はこれに限らず、周囲にめっき処理が施されていない信号線導体を用いることもできる。この場合、差動信号伝送用ケーブル10,20,30,40,60の製造コストを低減することができる。
10 差動信号伝送用ケーブル
11 信号線導体
12 絶縁部材(絶縁体,第1絶縁体)
13 スキン層(絶縁体,第2絶縁体)
14 シールド導体
A1 長軸
A2 短軸
D 距離
P 等距離部
S 接着剤
20 差動信号伝送用ケーブル
21 PETテープ(絶縁体,接着シート)
22 シールド導体
30 差動信号伝送用ケーブル
31 絶縁部材(絶縁体)
32 シールド導体
33 PETテープ(絶縁体,接着シート)
40 差動信号伝送用ケーブル
41 絶縁部材(絶縁体,第1絶縁体)
42 直線部
43 円弧部
44 スキン層(絶縁体,第2絶縁体)
45 シールド導体
60 差動信号伝送用ケーブル
61 絶縁部材(絶縁体,第1絶縁体)
62 スキン層(絶縁体,第2絶縁体)

Claims (6)

  1. 一対の信号線導体と、
    前記一対の信号線導体の各々の周囲に設けられる絶縁体と、
    前記絶縁体の表面に部分的に設けられ、前記各信号線導体の並び方向と直交する方向でかつ前記各信号線導体の軸心の各々からの距離が等しい等距離部に配置されるシールド導体と、
    を有する差動信号伝送用ケーブル。
  2. 請求項1記載の差動信号伝送用ケーブルにおいて、
    前記絶縁体は、前記各信号線導体の周囲に設けられて気泡を含有する第1絶縁体と、前記第1絶縁体の周囲に設けられて気泡を含有しない第2絶縁体とを備える、差動信号伝送用ケーブル。
  3. 請求項1または2記載の差動信号伝送用ケーブルにおいて、
    前記シールド導体は、接着剤により前記絶縁体に固定される、差動信号伝送用ケーブル。
  4. 請求項1または2記載の差動信号伝送用ケーブルにおいて、
    前記絶縁体と前記シールド導体との間に、前記シールド導体を前記絶縁体に固定する接着シートが設けられる、差動信号伝送用ケーブル。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の差動信号伝送用ケーブルにおいて、
    前記絶縁体の横断面形状が、前記各信号線導体の並び方向に延在される長軸、および前記長軸と直交する短軸を有する楕円形形状である、差動信号伝送用ケーブル。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の差動信号伝送用ケーブルにおいて、
    前記絶縁体の横断面形状が、前記各信号線導体の並び方向に延在される一対の直線部、および前記各直線部間に設けられる一対の円弧部を有するトラック状形状である、差動信号伝送用ケーブル。
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