JP2014138130A - 電線の配線システム - Google Patents

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Akio Ikeda
顕夫 池田
Tatsufumi Aoi
辰史 青井
Kazunori Tejima
和範 手島
Kengo Yamaguchi
賢剛 山口
Koji Satake
宏次 佐竹
Shusaku Yamamoto
修作 山本
Kohei Kawazoe
浩平 川添
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Abstract

【課題】シールドといった格別な被覆を施さない電線に生ずるノイズを軽減できる電線の配線システムを提供する。
【解決手段】シールド層が形成されていない電線10とシールド層20cが形成されている電線20が、電線20の長さ方向の全長または一部が、電線10に沿って近接配置される電線の配線システム。この配線システムによると、被雷により電線10に生じる誘導電流I10が、電線20が作る磁場の分だけ軽減されるので、被雷により電線10に生ずるノイズを軽減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被雷時に電磁誘導効果の影響を軽減することができる電線の配線システムに関する。
信号伝送用、あるいは、電力伝達用の電線が配線されている構造物が被雷すると、構造物に電流が流れることにより磁場が発生する。その磁場が及ぶ範囲に電線が存在していると、その電線には誘導電流が生じ、これがノイズとなって信号伝送などに悪影響を及ぼす。この電磁誘導効果の影響を軽減するための対策が従来から行なわれている。
例えば、特許文献1においては、電磁波シールドでそれぞれ被覆されている複数の電磁波シールド構造物間を継ぐ電気ケーブルの電磁波シールド構造において、電気ケーブルの外周をその全長にわたって、シールド管で被覆することを提案している。
また、特許文献2においては、芯線導体の上に、絶縁体層を被覆し、その上を金属層で被覆し、さらに絶縁体層と金属層との交互の被覆を2回以上重ね合わせることを提案している。
特許第2589409号公報 特許第4099785号公報
ところが、特許文献1はシールド管による被覆を、特許文献2は絶縁体層と金属層との交互の被覆を、複数ある全ての電線について全長にわたって施すことを前提としている。この前提は、電線に費やされるコストを上昇させ、また、電線の重量を増やすことを意味しており、受け入れがたいこともある。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、シールドといった格別な被覆を施さない電線に生ずるノイズを軽減できる電線の配線システムを提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明の電線の配線システムは、シールド層が形成されていない第1の電線と、シールド層が形成されている第2の電線と、が混在して配線され、第2の電線の長さ方向の全長または一部が、第1の電線に沿って近接配置される、ことを特徴とする。
本発明の電線の配線システムによれば、第1の電線と第2の電線が配線されている構造物が被雷すると、第2の電線のシールド層に電流が流れる。これにより第2の電線の周囲に磁場H20が形成される。この磁場H20は被雷により構造物に生じる磁場Hと向きが逆であるから、磁場H20は磁場Hを相殺するように働く。したがって、被雷により第1の電線に生じる誘導電流I10が小さくなり、被雷により第1の電線に生ずるノイズを軽減できる。
本発明の電線の配線システムにおいて、第1の電線、及び、第2の電線のシールド層の一方または双方に絶縁被覆層が外周に形成されていることが好ましい。そうすれば、第1の電線と第2の電線を接触させて配線することができるので、配線の自由度が増す。
本発明の電線の配線システムにおいて、第1の電線と第2の電線が、全長にわたって平行に配置されていることが好ましい。上述したノイズ軽減効果を最大限享受することができる。
本発明の電線の配線システムにおいて、第1の電線と、第1の電線に近接配置される第2の電線と、の間に絶縁層を介在させることが好ましい。そうすれば、第1の電線に生じるノイズをより軽減することが可能となる。
本発明の電線の配線システムによれば、シールド層が形成されていない第1の電線に沿ってシールド層が形成されている第2の電線を近接配置することで、シールド層を形成していない第1の電線に生ずるノイズを軽減できる。
本実施形態における電線の配線システムを示す図であり、(a)は構造物との関係を示し、(b)は第1の電線(シールドなし)と第2の電線(シールドあり)の相対的な位置関係を示し、(c)は第1の電線と第2の電線の組み合わせ例、(d)は他の組み合わせ例を示している。 (a)は本実施形態の作用・効果を説明する図、(b)は本実施形態の実用例を示す図である。 本実施形態の他の実用例を示す図である。 図1に示す第1の電線と第2の電線の組み合わせ例の変形例を示す図である。 図1に示す第1の電線と第2の電線の引き回しの好ましい例を示す図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態による電線の配線システムは、図1(a)に示すように、構造物1と構造物2との間に引き回されている電線(第1の電線)10と電線(第2の電線)20からなる。
電線10と電線20は、構造物1と構造物2の各々に設けられている電気機器間で信号を伝送するのに用いられる。
電線10は、図1(b)に示すように、導体部分である芯線10aのみからなり、シールド層で被覆されていない。一方、電線20は、芯線20aと、芯線20aの周囲を覆う絶縁層20bと、絶縁層20bの周囲を覆うシールド層20cと、からなる。
シールドされていない電線10が単独で存在していると、前述したように、構造物1(または構造物2)が被雷(T)すると、電線10に誘導電流が生じ、伝送される信号にノイズを生じさせるおそれがある。そこで、本実施形態では、シールド層20cを備える電線20を、図1(a),(b)に示すように、電線10に沿って近接配置することで、ノイズの軽減を図る。図2(a)を参照して、その作用を説明する。
構造物1(または構造物2)が被雷(T)すると、図2に示すように、構造物1に電流Iが流れる。構造物1に電流Iが流れると、電磁誘導によりその周囲に磁場Hが形成される。そして、この磁場Hの及ぶ範囲に、電線10及び電線20が存在するものとする。
そうすると、電線10には、その芯線10aに磁場Hによる誘導電流I10が流れ、伝送される信号にノイズを発生させるおそれがある。一方、電線20はシールド層20cを備えているため、磁場Hにより誘導電流は発生せず、ノイズの発生が抑制される。また、電流Iが流れると、シールド層20cには電流I20が流れ、この電流により電線20の周囲には、磁場H20が生じる。この磁場H20は磁場Hと向きが逆であるから、磁場H20は磁場Hと相殺するように働く。したがって、電線10に生ずる誘導電流I10は、磁場H20による分だけ、被雷(T)により電線10に生ずるノイズが軽減されるのである。
この例では、電線10と電線20を接触させることなく離しているが、電線10に電線20をどの程度近接させるかは、電線10、電線20の仕様により適宜定められるが、本発明者等の検討によると、電線10と電線20の間100mm程度の間隔があっても本発明の効果を享受できることを確認している。一方で、場合によっては、電線10と電線20の間の絶縁性が問題になることもあるので、近接しすぎないように配慮が必要な場合もある。
電線10に電線20を近接配置する形態は、図1(b)に示す例に限らない。例えば、図1(c)に示すように、電線10の周囲に複数本、例えば4本の電線20を配置することができるし、また、図1(d)に示すように、電線10の全周囲を複数本の電線20で取り囲むこともできる。
シールド層20cは、電流I20が流れるものであれば、その材質、形態は限定されない。銅細線またはアルミニウム細線からなる編組線、同様の材質からなるテープ素材または管状素材を用いることができる。
また、本実施形態では電線10と電線20が構造物1と構造物2との間に引き回されている例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明は、電線10と電線20が1つの構造物の内部に配線されている場合にも適用できる。また、構造物は、建築構造物のように固定されたものに限らず、例えば航空機のように移動体であってもよい。
さて、図1では、構造物1と構造物2との間の全長にわたって電線10に電線20が近接配置された例を示したが、本発明はこれに限定されない。電線10と電線20が部分的に近接配置されている場合であっても、本発明の効果を享受することができる。以下、図2(b)、図3を参照して部分的な近接配置の例を説明する。
図2(b)は、電線10及び電線20が互いに逆向きに折れ曲がる例を示している。つまり、電線10が屈曲点11で90度だけ折れ曲がる一方、電線20が屈曲点21で電線10とは逆向きに90度だけ折れ曲がっており、電線10と電線20は、平行に配置され近接している部分Gと、180度ずれているために離れている部分NGを有している。
図2(b)に示すように、被雷による電流Iにより形成される磁場Hを、シールド層20cを流れる電流I20が形成する磁場H20により、電線10と電線20が平行に配置されている部分Gでは、磁場H20により磁場Hを相殺させ減少させる効果が見込める。一方、180度ずれた部分NGには磁場H20による磁場の相殺効果は望めないことになる。
しかし、図2(b)の形態であっても、部分的とはいえノイズ軽減効果を享受できるし、部分NGが例えば周囲の環境によってノイズ軽減効果を期待できる場合もある。したがって、本発明は、図2(b)の形態を許容する。
同様のことは、図3(a)、(b)に示される形態についても当てはまり、本発明はこれら形態も許容する。
図3(a)は、電線10は真直ぐに配置されているが、電線20が屈曲点21で90度だけ折れ曲がっている。そして、図3(a)に示すように、電線20から離れた位置に被雷(T)したとする。この場合、電線10は被雷した付近に配置されており、また電線20と近接している部分が短いため、電線10は雷による影響を大きく受けるが、電線10に対して電線20が平行に配置されている部分Gにおいては、磁場H20により磁場Hを相殺させ減少させる効果が見込める。
図3(b)は、電線20が部分的に湾曲することで、当該部分では電線10までの距離が遠くなっている。その湾曲部分を除くと、電線20は電線10に沿って近接配置されている。この場合、湾曲部分に対応する部分NGは電線20まで遠くなり、また、湾曲部分に発生する磁場H20は電線10に対して傾いているため、磁場H20により電線10に印加される磁場が弱くなり、磁場H20により磁場Hを相殺させる効果が部分Gよりも小さくなる。しかし、電線20を近接配置させることによる効果を享受できる。
もっとも、本発明は、電線10と電線20の間隔を全長にわたって一定とし、平行な近接配置が得られることが好ましいことは言うまでもない。そのためには、図4に示すように、電線10と電線20の間に複数の治具30を介在させることが好ましい。治具30は寸法が等しく作製されており、この治具30を好ましくは電線10、電線20の長手方向に等間隔で設置する。そうすれば、電線10と電線20の間隔を全長にわたって一定に維持できる。
次に、本発明は、電線10及び電線20の一方または双方の外周に絶縁被覆層を設けることができる。
例えば、図5(a)に示す例は電線10(芯線10a)の周囲に絶縁被覆層10bを備えており、図5(b)に示す例は電線20のシールド層20cの周囲に絶縁被覆層20dを備えている。このように外周に絶縁被覆層を備えることにより、電線10と電線20が接触してもよい。そうすると、電線10と電線20の接触を避けるという制約がなくなるので、電線10と電線20を配線する自由度が高くなる。
絶縁被覆層10b,20d、絶縁層20bは、架橋ポリエチレン、シリコン、その他の樹脂で形成される。なお、電線10が大電力を伝える電力線の場合には、図1に示すように、絶縁被覆層を備えないこともある。
本発明は、電線10と電線20の間に絶縁層を介在させることができる。
例えば、図5(c)に示すように、対向配置されている電線10と電線20の間に絶縁層35を介在させる。そうすると、電線10と電線20の間にキャパシタを形成することができる。これは、電線10からすると、電線10の自己インダクタンスLとキャパシタCが接続された等価回路と見なすことができる。この等価回路のインピーダンスは、自己インダクタンスLとキャパシタCで調節できるため、適切な値が得られるよう、絶縁層35をなす材質、電線10と電線20の距離(絶縁層35の厚さ)を調整することにより、電線10のサージ・インピーダンスを低下するよう制御できる。このインピーダンスが小さいとサージ電圧を小さくすることができるので、絶縁層を介在させることで、電線10に生じるノイズをより軽減することが可能となる。
対向配置されている電線10と電線20に限らず、図5(d)に示すように、電線10の周囲を取り囲む電線20の内側に絶縁層35を設けることもできる。また、本発明は、絶縁層35の役割を、電線10、電線20の外周に形成する絶縁被覆層10b,20dが担うこともできる。この場合、絶縁被覆層を介して電線10と電線20が接触することが前提となる。
上記実施形態では、電線10と電線20が平行になる、つまり電線10と電線20が同一平面上に配置されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電線10と電線20が交差して近接は位置されていても、交差の角度が大きくならなければ、本発明の効果を享受できる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1,2 構造物
10 電線
10a 芯線
10b 絶縁被覆層
11 屈曲点
20 電線
20a 芯線
20b 絶縁層
20c シールド層
20d 絶縁被覆層
21 屈曲点
30 治具
35 絶縁層
,H20 磁場
,I20 電流
10 誘導電流

Claims (4)

  1. シールド層が形成されていない第1の電線と、
    シールド層が形成されている第2の電線と、が混在して配線され、
    前記第2の電線の長さ方向の全長または一部が、前記第1の電線に沿って近接配置される、
    ことを特徴とする電線の配線システム。
  2. 前記第1の電線、及び、前記第2の電線の一方または双方に絶縁被覆層が外周に形成されている、
    請求項1に記載の電線の配線システム。
  3. 前記第1の電線と前記第2の電線が、全長にわたって平行に配置されている、
    請求項1又は2に記載の電線の配線システム。
  4. 前記第1の電線と、前記第1の電線に近接配置される前記第2の電線と、の間に絶縁層が介在する、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電線の配線システム。
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