JP2003338224A - 差動信号伝送ケーブル - Google Patents

差動信号伝送ケーブル

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JP2003338224A
JP2003338224A JP2002144916A JP2002144916A JP2003338224A JP 2003338224 A JP2003338224 A JP 2003338224A JP 2002144916 A JP2002144916 A JP 2002144916A JP 2002144916 A JP2002144916 A JP 2002144916A JP 2003338224 A JP2003338224 A JP 2003338224A
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cores
metal tape
differential signal
signal transmission
conductor
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JP2002144916A
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Osamu Koyasu
修 子安
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Keiji Ohashi
圭二 大橋
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スキューの劣化を防止することが
できる差動信号伝送ケーブルを提供することにある。 【解決手段】 中心導体21に絶縁体23を被覆して形
成された絶縁電線25を2本並列に合わせ、さらに、そ
の外周を金属テープ27で横巻き又は縦添え接着して遮
蔽層を設け、金属テープ27の外周に極細径導体29を
押え巻きし、その外周に押えテープ30で押え巻きして
1対のコア13を形成し、このようなコア13を4本準
備しておく。次いで、コア13に内包される中心導体2
1が一列に並ぶようにコア13を4本平行に集中配置し
て金属テープ15により横巻き又は縦添えして接着する
ことで遮蔽層を設け、さらに、金属テープ15の外周を
外被17で被覆して差動信号伝送ケーブル11を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差動信号伝送ケー
ブルに関し、特に、ストレージエリアネットワーク(S
AN)などの高速データ伝送ネットワークにおいて、差
動信号を伝送するために信号の伝播遅延時間差を極小に
することができる差動信号伝送ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ストレージエリアネットワーク
(SAN)などの高速データ伝送ネットワークにおいて
は、差動信号を伝送路上に伝送するようにしており、図
8に示すような差動信号の伝播遅延時間差が少ない4対
の差動信号伝送ケーブル101が用いられている。
【0003】この差動信号伝送ケーブル101は、図9
に示すように、4対のコア103が集合配置され、アル
ミテープ105でその外周に縦添え又は巻き付けが施さ
れ、次いで、その外周に編組107が施されてシールド
され、次いで、編組107の外周が外被109で被覆さ
れるようにして形成されている。
【0004】ここで、それぞれのコア103は、図9に
示すように、中心導体111に絶縁体113が被覆され
て形成された絶縁電線115を2本合わせ、ドレン線1
17を沿わせ、さらに、アルミテープ119を外方から
被覆して形成される。
【0005】このようにして形成される差動信号伝送ケ
ーブル101は、特に、4対のコア103を集合配置す
る時に、伝播遅延時間差(スキュー)を小さくするため
に、各コア103間の線長差が小さくなるように形成す
る必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
差動信号伝送ケーブル101にあっては、図8に示すよ
うに、空隙部121が4箇所にできるような構造になっ
ている。
【0007】このため、各コア103間の送り出し張力
にアンバランスが生じると、集合配置工程のある時点で
の断面が図8に示すような各コア103a〜103dの
配置であっても、他の時点では図10や図11に示すよ
うな配置になっていることが考えられる。この結果、各
コア103間に線長差が発生し、スキューが大きくなっ
てしまうといった問題があった。
【0008】また、差動信号伝送ケーブル101を曲げ
た場合、内側と外側のコア103間に線長差が発生する
ので、スキューを大きくする原因となる。このような場
合、集合ピッチを短くすることである程度防ぐことが可
能であるが、集合ピッチを短くした場合、製造線速が低
下するので、コスト上昇の要因になってしまうといった
問題があった。
【0009】各コア103は平型形状をしているので、
長径と直交する方向へは曲げ易いが、長径と平行する方
向には曲げ難いため、集合配置時に歪みが生じ、各コア
103間やコア103内の中心導体111間にも線長差
が生じるので、スキューが大きくなるといった問題があ
った。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的としては、スキューの劣化を防止することがで
きる差動信号伝送ケーブルを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、中心導体に絶縁体を被覆して
形成された絶縁電線と、前記絶縁電線を2本並列に合わ
せて接着する第1の金属テープと、前記第1の金属テー
プの外周に押え巻きする極細径導体と、前記極細径導体
の外周に押え巻きする押えテープとからなる1対のコア
を設け、前記コアに内包される中心導体が一列に並ぶよ
うに前記コアを複数平行に集中配置して接着する第2の
金属テープと、前記第2の金属テープの外周を被覆する
外被とからなることを要旨とする。
【0012】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、中心導体に絶縁体を被覆して形成された絶縁電
線と、前記絶縁電線を2本並列に合わせて接着する第1
の金属テープと、前記第1の金属テープの外周に押え巻
きする極細径導体と、前記極細径導体の外周に押え巻き
する押えテープとからなる1対のコアを設け、前記コア
に内包される1対の中心導体と並列に添うように各辺に
前記コアを4対集中配置する角型介在と、前記角型介在
に集中配置された4対のコアの外周に接着する第2の金
属テープと、前記第2の金属テープの外周を被覆する外
被とからなることを要旨とする。
【0013】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記角型介在は、内部が中空からなり、合成誘
電率が低下することを要旨とする。
【0014】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、中心導体に絶縁体を被覆して形成された絶縁電
線と、前記絶縁電線を2本並列に合わせて接着する第1
の金属テープと、前記第1の金属テープの外周に押え巻
きする極細径導体と、前記極細径導体の外周に押え巻き
する押えテープとからなる1対のコアを設け、扇形形状
の空隙に4対の前記コアを収容配置するX型介在と、前
記X型介在に収容配置された4対の前記コアの外周を遮
蔽する第2の金属テープと、前記第2の金属テープの外
周を被覆する外被とからなることを要旨とする。
【0015】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、第2の金属テープは、前記コアに接する面に接
着層を有することを要旨とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル11の構成
を示す断面図である。図2は、コア13の構成を示す断
面図である。
【0018】差動信号伝送ケーブル11は、コア13に
内包される中心導体21が一列に並ぶように4対のコア
13が集中配置され、外周が金属テープ15により接着
され、さらに、外被17により被覆されている。
【0019】コア13は、中心導体21に絶縁体23を
被覆して形成された絶縁電線25を2本平行に合わせて
金属テープ27で遮蔽層が設けられ、その外周に極細径
導体29で押え巻きされ、さらに、その外周に押えテー
プ30で押え巻きされて形成されている。
【0020】次に、図3を参照して、差動信号伝送ケー
ブル11のケーブル諸元について説明する。
【0021】中心導体21は、単線又は撚線のどちらで
も良く、銀メッキ軟銅線や錫メッキ銅線の利用も高周波
側での減衰量の改善に効果的である。絶縁体23は、ポ
リエチレンPEを発泡させた発泡層やポリエチレンのス
キンフォーム構造からなり、電気特性及び可とう性の向
上に有効である。
【0022】金属テープ15,27は、厚さが0.1m
m以下のアルミニューム箔や銅箔からなり、片面に樹脂
層や熱接着層を設け、外被17や絶縁電線25との密着
性を上げてもよい。
【0023】極細径導体29は、0.2mm径の軟銅線
であり、2本平行に合わせた絶縁体23の外周に金属テ
ープ27を巻き付けた後、同方向に30mmから50m
mのピッチで30本から40本巻き付ければよい。
【0024】押えテープ30は、厚さ0.05mm、幅
10mmのポリエチレンPEからなるテープであり、極
細径導体29の外周に押え巻きされる。
【0025】外被17のケーブル外径は、例えば長径が
14.0mm、短径が2.8mmであり、材質としてポ
リ塩化ビニルPVC、ポリオレフィン系材からなるリサ
イクル利用可能なエコ材、ノンハロ難燃材が好ましい。
【0026】上述したエコ材は、ノンハロゲン難燃性樹
脂組成物から成っており、特に、ポリオレフィン系樹脂
100重量部に対して、金属水酸化物20重量部以上5
0重量部未満、および難燃補助剤2重量部以上10重量
部未満を添加してなり、比重が1.14以下、酸素指数
が24以上34以下で、被覆材料として用いたときにJ
IS C3005に制定される60゜傾斜燃焼試験に合
格するものである。また、このエコ材は、ノンハロゲン
難燃性樹脂組成物から成っており、特に、ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対して、金属水酸化物20重量
部以上50重量部未満、赤リン0.5重量部以上2.5
重量部未満、およびカーボンブラック1重量部以上6重
量部未満を添加してなり、比重が1.14以下、酸素指
数が24以上34以下で、被覆材料として用いたときに
JIS C3005に制定される60゜傾斜燃焼試験に
合格するものでも良い。
【0027】次に、図1,図2を参照して、差動信号伝
送ケーブル11の作用効果について説明する。
【0028】まず、図2に示すように、中心導体21に
絶縁体23を被覆して形成された絶縁電線25を2本並
列に合わせ、さらに、その外周を金属テープ27で横巻
き又は縦添え接着して遮蔽層を設け、金属テープ27の
外周に極細径導体29を押え巻きし、その外周に押えテ
ープ30で押え巻きして1対のコア13を形成し、この
ようなコア13を4本準備しておく。次いで、図1に示
すように、コア13に内包される中心導体21が一列に
並ぶようにコア13を4本平行に集中配置して金属テー
プ15により横巻き又は縦添えして接着することで遮蔽
層を設け、さらに、金属テープ15の外周を外被17で
被覆して差動信号伝送ケーブル11を形成する。
【0029】この結果、2本の絶縁電線25が金属テー
プ27により接着されて1対のコア13が形成され、中
心導体21が金属テープ15により接着されて一列に並
べられ、さらに、その外周を外被17で被覆して差動信
号伝送ケーブル11が形成されるので、各絶縁電線25
を平行に配置でき、線長差を小さくすることができる。
このため、差動信号伝送ケーブル11を長径と直交する
方向に曲げた場合でも、各コア13に掛かる歪みは同等
になるので、1対のコア13内及び各コア13間の線長
差が生じにくくなり、スキューの劣化を防止できる。
【0030】また、平型形状のケーブルを形成できるの
で、狭い場所でも配線することが可能となる。
【0031】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル51の構成
を示す断面図である。なお、コア13の構成は図2に示
す構成と同様であり、その説明を省略する。
【0032】差動信号伝送ケーブル51は、コア13に
内包される中心導体21が角型介在53の各辺に平行に
添うように4対のコア13が集中配置され、その外周が
金属テープ55により接着されて遮蔽層が設けられ、さ
らに、外被17により被覆されている。
【0033】次に、図5を参照して、差動信号伝送ケー
ブル51のケーブル諸元について説明する。なお、図3
に示す第1の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル1
1のケーブル諸元と同様のものについては、その説明を
省略する。
【0034】角型介在53は、各辺の高さが2.1mm
の角型形状のポリエチレンPEからなり、各辺にコアが
添うように4対集中配置される。なお、角型介在53
は、内部が中空からなり、角型介在53の合成誘電率を
下げることができる。
【0035】外被17のケーブル外径は、例えば外径が
8.0mmであり、材質としてポリ塩化ビニルPVC、
ポリオレフィン系材からなるリサイクル利用可能なエコ
材、ノンハロ難燃材が好ましい。
【0036】次に、図2,図4を参照して、差動信号伝
送ケーブル51の作用効果について説明する。
【0037】まず、図2に示すように、中心導体21に
絶縁体23を被覆して形成された絶縁電線25を2本並
列に合わせ、さらに、その外周を金属テープ27で横巻
き又は縦添え接着して遮蔽層を設け、金属テープ27の
外周に極細径導体29を押え巻きし、その外周に押えテ
ープ30で押え巻きして1対のコア13を形成し、この
ようなコア13を4本準備しておく。次いで、図4に示
すように、コア13に内包される1対の中心導体21と
並列に添うように角型介在53の各辺にコア13を4対
集中配置し、角型介在53に集中配置された4対のコア
13の外周に金属テープ55を接着し、さらに、金属テ
ープ55の外周を外被17で被覆して差動信号伝送ケー
ブル51を形成する。
【0038】この結果、2本の絶縁電線25が金属テー
プ27により接着されて1対のコア13が形成され、角
型介在53の各辺にコア13を4対集中配置した外周に
金属テープ55を接着し、さらに、その外周を外被57
で被覆して差動信号伝送ケーブル51が形成されるの
で、各コア13を角型介在53に添わせて保持するよう
に配置でき、線長差を小さくすることができる。このた
め、各コア13による対相互間の干渉がなくなり、従来
のようなコアの位置乱れ(図10,図11)も防止する
ことができる。この結果、対間の線長差が小さくなり、
スキューの劣化を防止することができる。
【0039】また、角型介在53により各コアの対間距
離を保つことができるので、誘導特性の向上に寄与する
ことができる。さらに、角型介在の内部を中空にするこ
とで、合成誘電率が低くなり、電気特性の改善に寄与す
ることができる。
【0040】(第3の実施の形態)図6は、本発明の第
3の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル71の構成
を示す断面図である。なお、コア13の構成は図2に示
す構成と同様であり、その説明を省略する。
【0041】差動信号伝送ケーブル71は、X型介在7
3の各隔壁75が直交して形成される扇形形状の空隙部
77に1対ずつコア13が収容配置され、その外周が金
属テープ79により遮蔽されて遮蔽層が設けられ、さら
に、外被81により被覆されている。
【0042】次に、図7を参照して、差動信号伝送ケー
ブル71のケーブル諸元について説明する。なお、図3
に示す第1の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル1
1のケーブル諸元と同様のものについては、その説明を
省略する。
【0043】X型介在73は、各隔壁75の高さが8m
m、幅が0.5mmのポリエチレンPEからなり、各隔
壁75がなす扇型形状の空隙部77にコア13が収容配
置される。
【0044】外被81のケーブル外径は、例えば外径が
10.5mmであり、材質としてポリ塩化ビニルPV
C、ポリオレフィン系材からなるリサイクル利用可能な
エコ材、ノンハロ難燃材が好ましい。
【0045】中心導体21は、単線又は撚線のいどちら
でも良く、銀メッキ軟銅線や錫メッキ銅線の利用も高周
波側での減衰量の改善に効果的である。絶縁体23は、
ポリエチレンのスキンフォーム構造が電気特性の向上と
可とう性にも有効である。極細径導体29は、2本の平
行した絶縁導体23の外周に30本から40本巻き付け
られる径で、同方向にピッチ30から50mmで巻き付
ける。金属テープ79はアルミや銅が考えられる。厚さ
は0.1mm以下で横巻きまたは縦添えする。テープの
片面には、樹脂製の層や接着性の層を設けて、外被や絶
縁導体との密着を上げることも可能である。
【0046】次に、図2,図6を参照して、差動信号伝
送ケーブル71の作用効果について説明する。
【0047】まず、図2に示すように、中心導体21に
絶縁体23を被覆して形成された絶縁電線25を2本並
列に合わせ、さらに、その外周を金属テープ27で横巻
き又は縦添え接着して遮蔽層を設け、金属テープ27の
外周に極細径導体29を押え巻きし、その外周に押えテ
ープ30で押え巻きして1対のコア13を形成し、この
ようなコア13を4本準備しておく。次いで、図6に示
すように、X型介在73の各隔壁75が直交して形成さ
れる扇形形状の空隙部77に1対ずつコア13が収容配
置され、X型介在73の空隙部77に収容配置された4
対のコア13の外周が金属テープ79により遮蔽され、
さらに、金属テープ79の外周を外被81で被覆して差
動信号伝送ケーブル71を形成する。
【0048】この結果、2本の絶縁電線25が金属テー
プ27により接着されて1対のコア13が形成され、X
型介在73の各隔壁75の間に形成された空隙部77に
コア13を収容配置され、さらに、外周が金属テープ7
9と外被81で被覆して差動信号伝送ケーブル71が形
成されるので、各コア13をX型介在73に添わせて保
持するように配置でき、各コア13間に生じる線長差を
小さくすることができる。このため、各コア13による
相互間の干渉がなくなり、従来のようなコアの位置乱れ
(図10,図11)も防止することができる。この結
果、各コア13間の線長差が小さくなり、スキューの劣
化を防止することができる。
【0049】また、X型介在73により分離された空隙
部77は十分なクリアランスがあるので、各コア13は
この空隙部77の範囲内で十分に動くことが可能になる
ことから、製造時の送り出し張力にアンバランスがあっ
ても、弾性領域であれば完成後の各コア13の長さに差
が出にくくなる。
【0050】同様に、差動信号伝送ケーブル71を曲げ
た場合でも、各コア13は分離された空隙部77の範囲
内で移動し、歪みを受けることがなくなる。従って、集
合ピッチを長くすることが可能となり、製造線速を増大
することができ、製造コストの低減に寄与することがで
きる。
【0051】さらに、金属テープ79のコア13に接す
る面に接着層を設けることで、金属テープ79に設けら
れた接着層に各コア13が接着されるので、各コア13
間の線長差が小さくなり、スキューの劣化を防止するこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、コアに
内包される中心導体が一列に並ぶようにコアを複数平行
に集中配置して第2の金属テープで接着しておき、この
外周を外被で被覆するので、差動信号伝送ケーブルを長
径と直交する方向に曲げた場合でも、コアに内包された
各絶縁電線に掛かる歪みは同等になるので、1対のコア
内及び各コア間の線長差が生じにくくなり、スキューの
劣化を防止することができる。
【0053】請求項2記載の本発明によれば、コアに内
包される1対の中心導体と並列に添うように角型介在の
各辺にコアを4対集中配置してこの外周に第2の金属テ
ープを接着しておき、この外周を外被で被覆すること
で、各コアを角型介在に添わせて保持するように配置で
き、各コア間の線長差を小さくすることができ、従来の
ようなコアの位置乱れを防止することができ、スキュー
の劣化を防止することができる。また、角型介在により
各コア間の距離を保つことができるので、誘導特性の向
上に寄与することができる。
【0054】請求項3記載の本発明によれば、角型介在
の内部を中空にすることで、合成誘電率が低くなり、電
気特性の改善に寄与することができる。
【0055】請求項4記載の本発明によれば、X型介在
に設けられた扇形形状の空隙に4対のコアを収容配置し
てこの外周を第2の金属テープで遮蔽しておき、この外
周を外被で被覆することで、各コアをX型介在に添わせ
て保持するように配置でき、各コア間に生じる線長差を
小さくすることができる。このため、各コアによる相互
間の干渉がなくなり、従来のようなコアの位置乱れを防
止することができ、各コア間の線長差が小さくなり、ス
キューの劣化を防止することができる。
【0056】請求項5記載の本発明よれば、第2の金属
テープのコアに接する面に接着層を設けることで、第2
の金属テープの接着層に各コアが接着されるので、各コ
ア間の線長差が小さくなり、スキューの劣化を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る差動信号伝送
ケーブル11の構成を示す断面図である。
【図2】コア13の構成を示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル
11のケーブル諸元を表す表である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る差動信号伝送
ケーブル51の構成を示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル
51のケーブル諸元を表す表である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る差動信号伝送
ケーブル71の構成を示す断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係る差動信号伝送ケーブル
71のケーブル諸元を表す表である。
【図8】従来の差動信号伝送ケーブルの構成を示す断面
図である。
【図9】従来の差動信号伝送ケーブルに配置されている
コアの構成を示す断面図である。
【図10】従来の差動信号伝送ケーブルのある位置の断
面に生じたコアの位置乱れを示す図(その1)である。
【図11】従来の差動信号伝送ケーブルのある位置の断
面に生じたコアの位置乱れを示す図(その2)である。
【符号の説明】 11,51,71 差動信号伝送ケーブル 13 コア 15,27,55,79 金属テープ 17,57,81 外被 21 中心導体 23 絶縁体 25 絶縁電線 29 極細径導体 30 押えテープ 53 角型介在 73 X型介在 75 隔壁 77 空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 圭二 千葉県佐倉市六崎1440 株式会社フジクラ 佐倉事業所内 Fターム(参考) 5G319 DA07 DB01 DC01 DC05 DC07 DC22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心導体に絶縁体を被覆して形成された
    絶縁電線と、 前記絶縁電線を2本並列に合わせて接着する第1の金属
    テープと、 前記第1の金属テープの外周に押え巻きする極細径導体
    と、 前記極細径導体の外周に押え巻きする押えテープとから
    なる1対のコアを設け、 前記コアに内包される中心導体が一列に並ぶように前記
    コアを複数平行に集中配置して接着する第2の金属テー
    プと、 前記第2の金属テープの外周を被覆する外被とからなる
    ことを特徴とする差動信号伝送ケーブル。
  2. 【請求項2】 中心導体に絶縁体を被覆して形成された
    絶縁電線と、 前記絶縁電線を2本並列に合わせて接着する第1の金属
    テープと、 前記第1の金属テープの外周に押え巻きする極細径導体
    と、 前記極細径導体の外周に押え巻きする押えテープとから
    なる1対のコアを設け、 前記コアに内包される1対の中心導体と並列に添うよう
    に各辺に前記コアを4対集中配置する角型介在と、 前記角型介在に集中配置された4対のコアの外周に接着
    する第2の金属テープと、 前記第2の金属テープの外周を被覆する外被とからなる
    ことを特徴とする差動信号伝送ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記角型介在は、 内部が中空からなり、合成誘電率が低下することを特徴
    とする請求項1記載の差動信号伝送ケーブル。
  4. 【請求項4】 中心導体に絶縁体を被覆して形成された
    絶縁電線と、 前記絶縁電線を2本並列に合わせて接着する第1の金属
    テープと、 前記第1の金属テープの外周に押え巻きする極細径導体
    と、 前記極細径導体の外周に押え巻きする押えテープとから
    なる1対のコアを設け、 扇形形状の空隙に4対の前記コアを収容配置するX型介
    在と、 前記X型介在に収容配置された4対の前記コアの外周を
    遮蔽する第2の金属テープと、 前記第2の金属テープの外周を被覆する外被とからなる
    ことを特徴とする差動信号伝送ケーブル。
  5. 【請求項5】 第2の金属テープは、 前記コアに接する面に接着層を有することを特徴とする
    請求項4記載の差動信号伝送ケーブル。
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