JP2021168194A - タッチパネル装置およびタッチパネル制御プログラム - Google Patents

タッチパネル装置およびタッチパネル制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示部上に存在する異物の影響によりタッチパネルを意図通りに操作できない状況を改善する。【解決手段】表示部と、前記表示部の複数箇所への同時タッチを検知可能なタッチ検知部と、検知されたタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別するタッチ判別部と、前記同時タッチに前記無効なタッチが含まれている場合に前記無効なタッチを無視し、前記同時タッチに含まれている前記有効なタッチに応じた指示を受け付ける指示受付部と、を備えるタッチパネル装置。【選択図】図2

Description

本発明は、タッチパネル装置およびタッチパネル制御プログラムに関する。
複数箇所へのタッチにより操作可能なタッチパネルが知られている。
例えば、パネル上の部位を顧客が指触したとき指でビームを遮断させ、その遮断部位を検出することにより、指触した位置がどこであるかを認識する光学式のタッチパネルが開示されている(特許文献1参照)。
特開平6‐95802号公報
タッチパネルの画面上に、タッチパネルの操作に際してユーザーが意図しない不要な物(以下、異物)が存在することがある。異物には、例えば、ユーザーがタッチパネルの画面上に置き忘れた名刺、その他の紙片、文房具等、様々な物が該当し得る。また、タッチパネルの画面上に偶然載っているゴミや、ユーザーが無意識に当該画面上に載せている手(ユーザーが操作のために積極的に動かしている手とは逆の手)等も異物に該当する。
異物がタッチパネルの画面上に存在していると、ユーザーが意図する操作が受け付けられない場合がある。例えば、ユーザーは、タッチパネルを指で操作しているつもりでも、異物の存在がタッチパネルに検知されていることにより、異物を含めたマルチタッチと誤判定されることがある。また、タッチパネルにシングルタッチで操作すべき入力画面が表示されている場合に、異物が存在していると、タッチパネルには既にシングルタッチが認識されていることから、その状況でユーザーが操作してもタッチパネルがユーザーの意図通りには反応しないことも有る。これらの状況は、光学式タッチパネルに限らず発生し得る。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーにとってより快適な操作性を実現するタッチパネル装置およびタッチパネル制御プログラムを提供する。
本発明の態様の1つは、タッチパネル装置は、表示部と、前記表示部の複数箇所への同時タッチを検知可能なタッチ検知部と、検知されたタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別するタッチ判別部と、前記同時タッチに含まれている前記無効なタッチを無視して指示を受け付ける指示受付部と、を備える。
当該構成によれば、タッチパネル装置は、検知したタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別し、同時タッチに含まれている無効なタッチについてはこれを無視し、同時タッチに含まれている有効なタッチに応じた指示を受け付ける。従って、上述したような異物が表示部上に存在していても、当該異物の存在は無効なタッチとして無視され、有効なタッチつまりユーザーによる操作に応じた指示が受け付けられ、ユーザーは快適にタッチパネル装置を操作することができる。
なお、同時タッチとは、ある時において表示部への複数のタッチが発生している状況を指し、表示部への複数のタッチが同時に始まり同時に終わる状況を指す訳ではない(ただし、表示部への複数のタッチが同時に始まり同時に終わる状況も、同時タッチの一種である)。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、第1の時間以上静止しているタッチを前記無効なタッチと判別するとしてもよい。
当該構成によれば、ある程度以上に長い時間静止しているタッチを無効なタッチと判別することにより、多くの場合表示部上で静止している異物を、無効なタッチと判別することができる。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、タッチの中心の座標の変化量が座標の変化量に関する所定のしきい値未満であり、かつ、当該タッチの面積の変化量が面積の変化量に関する所定のしきい値未満である状態が前記第1の時間以上継続する場合に、当該タッチを前記第1の時間以上静止しているタッチとみなすとしてもよい。
当該構成によれば、位置および面積に殆ど変化の無いタッチを無効なタッチと判別することにより、異物を高い確率で無効なタッチと判別することができる。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、第2の時間以上を空けて検知された2つのタッチのうち先に検知されたタッチを前記無効なタッチと判別するとしてもよい。
ある程度以上に長い時間を空けて検知された2つのタッチの間には、殆どの場合、関連性が無く、これら2つのタッチのうち先のタッチは異物によるタッチであると想定される。従って当該構成によれば、異物を高い確率で無効なタッチと判別することができる。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、前記2つのタッチのうち後に検知されたタッチが第3の時間以上継続している場合に、前記先に検知されたタッチを前記無効なタッチと判別するとしてもよい。
当該構成によれば、前記2つのタッチのうち後に検知されたタッチが一瞬のうちに消えた場合には、先に検知されたタッチを無効なタッチとは判別しないことにより、ユーザーの意図に適切に応じることができる。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、タッチの面積が面積に関する第1のしきい値以上であるタッチを前記無効なタッチと判別するとしてもよい。
当該構成によれば、ユーザーの指やペン等の指示用具と比較して明らかに大きな物については無効なタッチと判別することにより、異物を高い確率で無効なタッチと判別することができる。
本発明の態様の1つは、前記タッチ判別部は、タッチの面積が前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値以下であるタッチを前記無効なタッチと判別するとしてもよい。
当該構成によれば、ユーザーの指やペン等の指示用具と比較して明らかに小さな物(例えば、塵や埃といった細かなゴミ等)については無効なタッチと判別することにより、異物を高い確率で無効なタッチと判別することができる。
本発明の態様の1つは、タッチパネル装置は、前記無効なタッチと判別されたタッチに関する警告を、前記表示部のタッチが検知されていない位置に表示させる表示制御部を更に備えるとしてもよい。
当該構成によれば、無効なタッチに関する警告を、表示部におけるユーザーの視認し易い位置に表示することができる。
本発明の技術的思想は、タッチパネル装置というカテゴリー以外によっても実現される。例えば、当該装置が実行する工程を含んだ方法や、これら工程をコンピューターに実行させるプログラム(タッチパネル制御プログラム)を夫々に発明として捉えることが可能である。むろん、当該プログラムを記憶したコンピューター読取可能な記憶媒体も、発明として成立する。
タッチパネル装置の構成を簡易的に示すブロック。 第1実施形態のタッチ誤検知判別処理の一部を示すフローチャート。 第1実施形態のタッチ誤検知判別処理の一部を示すフローチャート。 静止判定の詳細を示すフローチャート。 有効なタッチ位置を正確に把握できない状況および警告の一例を示す図。 図6Aは、警告の一例を示す図、図6Bは、警告の一例を示す図。 図2に対する変形例を示すフローチャート。 第2実施形態のマルチタッチ操作画面を対象としたタッチ誤検知判別処理を示すフローチャート。
以下、各図を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお各図は、本実施形態を説明するための例示に過ぎない。
1.装置構成の概略的説明:
図1は、本実施形態にかかるタッチパネル装置10の構成をブロック図により簡易的に示している。タッチパネル装置10は、入力および表示の手段としてタッチパネルを必要とする様々な装置、例えば、自動取引装置や、プリンター等として機能する複合機や、その他の各種端末装置に搭載される。タッチパネル装置10を、表示装置と称してもよい。あるいは、タッチパネル装置10を一部の構成として搭載している装置を、表示装置と称してもよい。
タッチパネル装置10は、タッチパネル20と、タッチパネル20を制御する制御部30とを含んでいる。制御部30は、タッチパネル20を駆動させる駆動回路や、タッチパネル20の挙動をプログラムに基づいて統括的に制御する制御回路を含んでおり、制御回路は、実体的にはマイクロプロセッサー(MPU)やメモリー等で構成されている。制御部30は、搭載するプログラム(タッチパネル制御プログラム)31に従った処理を実行することにより、タッチ検知部32、タッチ判別部33、指示受付部34、表示制御部35等の各機能を実現する。
図1の例では、タッチパネル20を、光学式タッチパネルとして示している。タッチパネル20は、表示部21、光源部22,23、受光部24,25、を含んでいる。表示部21は、例えば液晶ディスプレイであり、制御部30による制御下でユーザーに対する様々な情報やユーザーの操作を受け付けるための画面を表示する。光源部22は、略矩形の表示部21の外側において、表示部21の一辺に沿って並んだ複数の光源22aを有する。当該一辺と対向する表示部21の辺の外側には、当該対向する辺に沿って並んだ複数の光センサー24aを有する受光部24が設けられている。一方、光源部23は、表示部21の外側において、光源部22が設けられた辺と隣接する一辺に沿って並んだ複数の光源23aを有する。また、光源部23が設けられた辺と対向する表示部21の辺の外側には、当該対向する辺に沿って並んだ複数の光センサー25aを有する受光部25が設けられている。
複数の光源22a,23aは、例えば複数のLEDであり、複数の光センサー24a,25aは、例えば複数のフォトダイオードである。表示部21の四方の縁には、透明な樹脂等の素材によるベゼル26が設けられていてもよい。ベゼル26は、レンズとしても機能し、光源から出射した光は、ベゼル26を通過して表示部21上を通過し、対向する位置の光センサーに入射する。
制御部30は、複数の光源22a,23aを各々発光させる。ある光源22aから出射された光は、表示部21上を通過し、対向する光センサー24aに入射する。同様に、ある光源23aから出射された光は、表示部21上を通過し、対向する光センサー25aに入射する。光センサー24a,25aは各々、入射した光量に応じた電流値(検出値)を制御部30へ出力する。表示部21上の任意の位置に指やペン等の指示用具(以下、指等)が触れた場合、つまりタッチパネル20へのタッチが有った場合、指等により一部の光源22a,23aから一部の光センサー24a,25aへ入射する光が遮られる。この結果、一部の光センサー24a,25aによる検出値が低下する。従って、タッチ検知部32は、例えば、ある光センサーによる検出値が予め定められた基準値を下回るとき、当該光センサーが対応する表示部21上の位置へのタッチ有りと検知することができる。
タッチ検知部32は、光センサー24a,25a毎の検出値のレベルを読むことにより、表示部21へのタッチの有無を検知し、タッチ有りである場合には、当該タッチが有った位置(表示部21上の座標)を演算する。例えば、光源部22を構成する複数の光源22aの並びを光源側Xアレイと呼び、受光部24を構成する複数の光センサー24aの並びを受光側Xアレイと呼ぶ。同様に、光源部23を構成する複数の光源23aの並びを光源側Yアレイと呼び、受光部25を構成する複数の光センサー25aの並びを受光側Yアレイと呼ぶ。タッチ検知部32は、光源側Xアレイにおける光源22aの位置および受光側Xアレイにおける光センサー24aの位置を、共通の座標系(X座標系)で定義する。同様に、タッチ検知部32は、光源側Yアレイにおける光源23aの位置および受光側Yアレイにおける光センサー25aの位置を、共通の座標系(Y座標系)で定義する。
タッチ検知部32は、前記基準値より小さい検出値が得られた光センサー24aのX座標と、前記基準値より小さい検出値が得られた光センサー25aのY座標とを特定する。これにより、タッチ検知部32は、タッチが有った表示部21上の位置を座標(X,Y)で特定することができる。タッチ検知部32は、表示部21の複数箇所への同時タッチを検知可能である。つまり、表示部21上の2箇所以上がタッチされている状況で、タッチ検知部32は、それぞれのタッチを検知し、それぞれのタッチの座標を特定することができる。
タッチ検知部32が検知するタッチには、ユーザーが意図する指等によるタッチ以外に、上述した異物によるタッチも含まれ得る。本実施形態では、このような異物によるタッチの影響を排除し、ユーザーが意図するタッチに適切に応答するための構成を提示する。つまり、タッチパネル装置10は、表示部21の複数箇所への同時タッチを検知可能なタッチ検知部32と、検知されたタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別するタッチ判別部33と、前記同時タッチに含まれている有効なタッチに応じた指示を受け付ける指示受付部34と、を備える。
2.第1実施形態:
図2および図3は、制御部30がプログラム31に従って実行するタッチ誤検知判別処理をフローチャートにより示している。このフローチャートは、タッチパネル装置10(タッチパネル装置10を搭載している装置)の電源がオンにされてタッチパネル装置10が起動した以降、繰り返し実行される。なお、図2〜7を用いて説明する実施形態を、第1実施形態とも呼ぶ。
タッチ判別部33は、無効なタッチの存在を示す無効タッチフラグをリセットする(ステップS100)。つまり、無効タッチフラグを無しにする。無効タッチフラグがリセットされた上で、タッチ検知部32は、タッチ検知処理を実行する(ステップS110)。タッチ検知部32は、タッチ検知処理では、上述のように表示部21へのタッチの有無を検知し、表示部21の一箇所以上へのタッチの検知に成功した場合に、処理をステップS120へ進める。
ステップS120では、タッチ判別部33は、タッチ検知処理により検知されたタッチ(タッチ点)毎に、タッチ点が所定の時間T1(第1の時間。例えば5分。)以上静止しているか否かを判定する静止判定を実行する。本実施形態において“タッチ点”とは、ユーザーの指等や異物の表示部21への接触(タッチ)の結果、タッチ検知部32が検知する点あるいは領域を意味する。以下では、タッチおよびタッチ点を、実質的に同義語として使用する場面もある。ユーザーが表示部21上の任意の位置を指等でタッチした場合、当然、指等の太さに応じたある程度の面積がタッチされることになる。従って、タッチ検知部32は、表示部21上でタッチ有りを検知した座標点が連続する1まとまりの領域を、1つのタッチ点として検知することができる。
ステップS130では、タッチ判別部33は、ステップS120におけるタッチ毎の静止判定の結果を受け、時間T1以上静止しているタッチ点が1つ以上有った場合には(ステップS130において“Yes”)、ステップS140へ進む。一方、ステップS120におけるタッチ毎の静止判定の結果を受け、時間T1以上静止しているタッチ点が無かった場合には(ステップS130において“No”)、ステップS140,S150をスキップする。ユーザーがタッチパネル20の操作のために動かす指等であれば、表示部21上で長時間静止し続けることは想定し難い一方、上述した異物であれば基本的には表示部21上で静止している。従って、時間T1以上静止しているタッチ点は、無効なタッチであると判定する。
図4は、ステップS120においてタッチ判別部33がタッチ点毎に実行する前記静止判定の詳細を、フローチャートにより示している。
ステップS1201では、タッチ判別部33は、対象のタッチ点の中心座標の変化量が座標の変化量に関する所定のしきい値TH1未満であるか否かを判定する。タッチ点の中心座標とは、例えば、当該タッチ点に含まれる座標点の集合で形成される領域(当該タッチ点の形状)内で、当該領域の中心位置により近い座標点を指す。
タッチ判別部33は、例えば、微小な単位時間毎に対象のタッチ点の中心座標を特定し、当該対象のタッチ点について前回特定した中心座標と今回特定した中心座標との距離が、しきい値TH1未満であれば、当該対象のタッチ点の中心座標の変化量はしきい値TH1未満と判定する(ステップS1201において“Yes”)。一方、前回特定した中心座標と今回特定した中心座標との距離が、しきい値TH1以上であれば、当該対象のタッチ点の中心座標の変化量はしきい値TH1以上と判定する(ステップS1201において“No”)。タッチ判別部33は、ステップS1201において“Yes”と判定した場合はステップS1202へ進み、ステップS1201において“No”と判定した場合はステップS1205へ進む。
ステップS1202では、タッチ判別部33は、対象のタッチ点の面積の変化量が面積の変化量に関する所定のしきい値TH2未満であるか否かを判定する。タッチ判別部33は、例えば、微小な単位時間毎に対象のタッチ点の面積を演算し、当該対象のタッチ点について前回演算した面積と今回演算した面積との差分が、しきい値TH2未満であれば、当該対象のタッチ点の面積の変化量はしきい値TH2未満と判定する(ステップS1202において“Yes”)。一方、前回演算した面積と今回演算した面積との差分が、しきい値TH2以上であれば、当該対象のタッチ点の面積の変化量はしきい値TH2以上と判定する(ステップS1202において“No”)。タッチ判別部33は、ステップS1202において“Yes”と判定した場合はステップS1203へ進み、ステップS1202において“No”と判定した場合はステップS1205へ進む。
ステップS1203では、タッチ判別部33は、対象のタッチ点について、タッチ検知処理(ステップS110)で検知されて以降ステップS1201及びステップS1202の両方で“Yes”の判定をし続けている時間が時間T1に達したか否かを判定し、時間T1に達している場合に(ステップS1203において“Yes”)、ステップS1204へ進む。一方、当該時間が時間T1に達していない場合には(ステップS1203において“No”)、ステップS1205へ進む。
ステップS1204では、タッチ判別部33は、対象のタッチ点について時間T1以上静止しているという判定結果を与え、当該対象のタッチ点についての静止判定(図4のフローチャート)を終える。一方、ステップS1205では、タッチ判別部33は、対象のタッチ点について静止していないという判定結果を与え、当該対象のタッチ点についての静止判定(図4のフローチャート)を終える。このようにタッチ判別部33は、タッチの中心の座標の変化量が座標の変化量に関するしきい値TH1未満であり、かつ、当該タッチの面積の変化量が面積の変化量に関するしきい値TH2未満である状態が時間T1以上継続する場合に、当該タッチを時間T1以上静止しているタッチとみなす。これによって、タッチパネル20自体が微小に振動しているような場合等であっても、大きく見れば静止している異物を判定することができる。
上述したように、タッチ誤検知判別処理(図2,3)のフローチャートは繰り返し実行される。あるタイミングのステップS110のタッチ検知処理で初めて検知されたタッチ(異物の存在に起因するタッチ)は、直後のステップS120の静止判定では、検知されてからの経過時間が時間T1に達していないため非静止の判定結果が与えられる(図4のステップS1203→S1205)。しかし、その後もタッチ誤検知判別処理が繰り返される中で、当該タッチは、やがていつかのステップS120で、最初に検知されてからの経過時間(ステップS1201及びステップS1202の両方で“Yes”の判定が続く状態での経過時間)が時間T1に達し、静止の判定結果が与えられる(図4のステップS1203→ステップS1204)。
図2の説明に戻る。タッチ判別部33は、ステップS140では、ステップS120において時間T1以上静止していると判定したタッチ点を無効なタッチと判別し、ステップS150では、無効タッチフラグをセットする。
次に、ステップS160では、タッチ判別部33は、前記タッチ検知処理により検知されたタッチ毎に、タッチ点の面積を演算する。ただし、ステップS160では、前記タッチ検知処理により検知されたタッチのうちステップS140で無効なタッチと判別したタッチを除いたタッチについて、それぞれの面積を演算する。
ステップS170では、タッチ判別部33は、ステップS160で面積を演算したタッチ点毎に、タッチの面積に関する所定のしきい値TH3以上の面積であるか否かを判定する。しきい値TH3は、タッチの面積に関する第1のしきい値に該当する。そして、ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH3以上のタッチ点が1つ以上有れば(ステップS170において“Yes”)、ステップS180へ進む。一方、ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH3以上のタッチ点が無ければ(ステップS170において“No”)、ステップS180,S190をスキップする。
しきい値TH3は、例えば、指によるタッチ点の面積の最大値として想定する20平方センチメートルであるが、指を使わずにタッチペンで操作することを想定しているのであれば、1平方センチメートル等、指の場合よりも小さい値としてもよい。ユーザーがタッチパネル20の操作のために動かす指等によるタッチ点が一般的に有する面積と比較して、明らかに大きな面積のタッチ点は、表示部21上に置き忘れられた紙片等の異物である可能性が高い。従って、面積がしきい値TH3以上のタッチ点は、無効なタッチに該当すると言える。タッチ判別部33は、ステップS180では、ステップS170において面積がしきい値TH3以上と判定したタッチ点を無効なタッチと判別し、ステップS190では、無効タッチフラグをセットする。なお、ステップS190よりも前の段階で既に無効タッチフラグがセットされていれば、ステップS190で改めて無効タッチフラグをセットする必要はない。
無効なタッチではないタッチは、有効なタッチに該当する。従って、ステップS120〜S150の処理(第1判別処理)、ステップS160〜S190の処理(第2判別処理)はそれぞれ、前記タッチ検知処理により検知されたタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別していると言える。表示部21上の異物は基本的には静止している。そのため、表示部21上の異物は、殆どの場合、第1判別処理により無効なタッチに判別される。しかし、風や何らかの振動の影響により、表示部21上の異物が大きく動いて静止していないことも考えられる。また、上述したようにユーザーが無意識に表示部21上に載せている手(ユーザーが操作のために積極的に動かしている手とは逆の手)も異物と扱うべきである。そこで本実施形態では、ある時間以上静止しているタッチを無効なタッチと判別する第1判別処理と、面積があるしきい値以上に大きいタッチを無効なタッチと判別する第2判別処理とを実行することにより、表示部21上の様々な異物を高い精度で無効なタッチと判別できるようにしている。
タッチ誤検知判別処理では、第1判別処理と第2判別処理とを経てステップS200(図3)以降の処理に進む。ただし、第1判別処理と第2判別処理とのうちいずれか一方のみを経てステップS200以降の処理に進む態様も本発明の開示範囲に含まれる。
ステップS200では、タッチ判別部33は、無効タッチフラグがセットされているか否かを判定し、無効タッチフラグがセットされていれば(ステップS200において“Yes”)、ステップS210へ進み、無効タッチフラグがセットされていなければ(ステップS200において“No”)、ステップS240へ進む。
ステップS240では、指示受付部34は、有効なタッチに応じた指示を受け付けて、当該指示に従った所定の処理を行う。例えば、有効なタッチが文字や数字の入力を指示するものであれば、指示された文字や数字の入力を受け付ける。また、有効なタッチが表示部21における表示内容の切替え等を指示するものであれば、当該指示を表示制御部35に通知し、当該指示に応じた表示内容の切替え等を実行させる。ステップS200から直接にステップS240へ進んだ場合は、前記タッチ検知処理により検知されたタッチは全て有効なタッチであり、そのような有効なタッチに応じた指示を受け付ける。
一方、ステップS210では、タッチ判別部33は、前記タッチ検知処理により検知されたタッチに有効なタッチが含まれているか否かにより処理を分岐する。前記タッチ検知処理により検知されたタッチに有効なタッチが含まれていれば(ステップS210において“Yes”)、ステップS220へ進み、前記タッチ検知処理により検知されたタッチが全て無効なタッチであれば(ステップS210において“No”)、ステップS250へ進む。
ステップS250では、制御部30は、無効なタッチに関する警告を必ず行う設定がされているか否かにより処理を分岐する。本実施形態においてユーザーは、タッチパネル20への入力やその他の図示しない入力手段を介して、タッチパネル装置10(制御部30)に対して事前に、無効なタッチが存在する場合は無効なタッチに関する警告を必ず行う第1警告モードか、無効なタッチが存在していても所定条件が成立している場合に無効なタッチに関する警告を行う第2警告モードかを、任意に設定することができる。第2警告モードは、無効なタッチの影響により有効なタッチの位置を正確に把握できない状況(図5参照)である場合に限り、無効なタッチに関する警告を行うモードである。無効なタッチに関する警告の具体例については、図5,6A,6Bを用いて後述する。なお、ユーザーが制御部30に対して事前に第1警告モードまたは第2警告モードを設定していない場合の警告モードの初期設定は、例えば、第2警告モードであるとする。
制御部30は、無効なタッチに関する警告モードの設定が第1警告モードであれば(ステップS250において“Yes”)、ステップS260へ進み、無効なタッチに関する警告を実行した上でタッチ誤検知判別処理のフローチャート(図2,3)を終える。一方、当該警告モードの設定が第2警告モードであれば(ステップS250において“No”)、有効なタッチが無い状況では、無効なタッチに関する警告を実行する理由がないため、そのままタッチ誤検知判別処理のフローチャート(図2,3)を終える。
ステップS220では、制御部30は、前記タッチ検知処理により検知されたタッチのうち有効なタッチの位置を正確に把握できるか否かを判定する。そして、有効なタッチの位置を正確に把握できる状況であれば(ステップS220において“Yes”)、ステップS230へ進む。一方、有効なタッチの位置を無効なタッチの影響により正確に把握できない状況であれば(ステップS220において“No”)、ステップS260へ進み、無効なタッチに関する警告を実行した上でタッチ誤検知判別処理のフローチャート(図2,3)を終える。
ステップS230では、制御部30は、ステップS250と同様に判定を行い、前記警告モードの設定が第1警告モードであれば(ステップS230において“Yes”)、ステップS260へ進み、無効なタッチに関する警告を実行した上でタッチ誤検知判別処理のフローチャート(図2,3)を終える。一方、前記警告モードの設定が第2警告モードであれば(ステップS230において“No”)、この場合は有効なタッチの位置を正確に把握できる状況であるため、ステップS240へ進み、指示受付部34は、有効なタッチに応じた指示を受け付けて、当該指示に従った所定の処理を行う。ステップS200およびステップS210を経てステップS240を実行する場合に、制御部30は、表示部21の複数箇所への同時タッチに含まれる無効なタッチを無視し、当該同時タッチに含まれる有効なタッチに応じた指示を受け付けると言える。
図5は、無効なタッチの影響により有効なタッチの位置を正確に把握できない状況および、無効なタッチに関する警告の一例を示している。図5においては、表示部21上の左下隅付近に、異物の一例として矩形の紙片(例えば名刺)40が置かれているとする。タッチ検知部32は、紙片40に対応して1つのタッチを検知する。具体的には、図5に例示するように、X=m1〜m2およびY=n1〜n2の座標の範囲で特定される表示部21上の矩形領域が、紙片40に対応して1つのタッチ点(タッチ40T)としてタッチ検知部32に検知される。
さらに図5に例示するように、ユーザーが表示部21上の任意の位置を指で触れたことにより、当該指に対応して1つのタッチ点(タッチ50T)がタッチ検出部32により検出されたとする。上述のタッチ誤検知判別処理によれば、紙片40に対応するタッチ40Tは、第1判別処理または第2判別処理により無効なタッチと判別される。一方、ユーザーの指によるタッチ50Tは、微妙に動いたりタッチ面積が変動したりして静止しておらず、第1判別処理および第2判別処理のいずれによっても無効なタッチと判別されない(有効なタッチと判別される)。なお、タッチ50Tの実際の面積については、後述のように確定できないが、明らかにしきい値TH3以上であると判断されなければ、無効なタッチとは判定しないようにする。
図5の例では、タッチ50Tは、X座標がタッチ40TのX座標の範囲(X=m1〜m2)に含まれている。ユーザーの指に対応するタッチ50Tは、本来は指先に応じた形状(図5内の破線による円形参照)であるが、タッチ検知部32は、タッチ40Tを検知している状況では、タッチ50TのX座標をX=m1〜m2の範囲内で特定することが困難である。そのため、タッチ検知部32は、図5に例示するようにX=m1〜m2およびY=n3〜n4の座標の範囲で特定される表示部21上の矩形領域を、1つのタッチ50Tとして検知する。このように、X座標またはY座標のいずれか一方が、無効なタッチのX座標の範囲またはY座標の範囲と重なることにより特定できない有効なタッチが“無効なタッチの影響により位置を正確に把握できない有効なタッチ”に該当する。
上述のステップS220(図3)では、制御部30は、有効なタッチ毎に、そのX座標の範囲またはY座標の範囲が、いずれかの無効なタッチのX座標の範囲またはY座標の範囲と一致しているか否かを判定する。そして、X座標の範囲またはY座標の範囲が、いずれかの無効なタッチのX座標の範囲またはY座標の範囲と一致する有効なタッチが存在する場合に、有効なタッチの位置を無効なタッチの影響により正確に把握できない状況と判定することができる(ステップS220において“No”)。
図5には、警告メッセージ27を例示している。つまり、ステップS220からステップS260へ処理が進んだ場合、表示制御部35は、このような警告メッセージ27を表示部21に表示させることにより、無効なタッチに関する警告を実行する。ユーザーは、警告メッセージ27を視認することにより、表示部21上に置かれている異物(紙片40)に気付き、当該異物を表示部21上から除去することができる。図5から判るように、警告メッセージ27は、検知されたタッチ(タッチ40T,50T)のいずれとも重ならない表示部21上の位置に表示される(図6A,6Bも同様)。つまり、表示制御部35は、無効なタッチと判別されたタッチに関する警告を、表示部21のタッチが検知されていない位置に表示させる。これにより、ユーザーにとって警告メッセージ27が視認し易くなる。
図6Aは、無効なタッチに関する警告の図5とは別の一例を示している。図6Aにおいては、図5と同様に表示部21上の左下隅付近に、異物の一例として矩形の紙片(例えば名刺)40が置かれている。また、表示部21上の右下隅付近に、異物の一例として文房具(例えば消しゴム)60が置かれている。タッチ検知部32は、紙片40に対応して1つのタッチ点(タッチ40T)を検知し、かつ、文房具60に対応して1つのタッチ点(タッチ60T)を検知する。また、図6Aにおいては、ユーザーが表示部21上の任意の位置を指で触れたことにより、当該指に対応して1つのタッチ点(タッチ50T)がタッチ検出部32により検出されている。図6Aに示すタッチ50Tは、異物に対応する無効なタッチ(タッチ40T,60T)のどちらともX座標およびY座標が重なっておらず、位置を正確に把握できる有効なタッチ点に該当する。
従って、ステップS230(図3)からステップS260へ処理が進んだ場合、表示制御部35は、図6Aに示すような警告メッセージ27を表示部21に表示させる。表示制御部35は、図6Aに示すように、無効なタッチが複数存在する場合、無効なタッチ(タッチ40T,60T)毎に対応させて複数の警告メッセージ27を表示させてもよい。さらに、表示制御部35は、無効なタッチ毎の警告メッセージ27に、表示部21上での無効なタッチの位置を示唆するメッセージを含ませるとしてもよい。タッチ毎の位置(X,Y座標)は、(一部は正確ではない可能性があるが)タッチ検知部32により特定されている。従って、表示制御部35は、無効なタッチに関してタッチ検知部32により特定されている位置(X,Y座標)に基づいて、例えば“警告!画面の左下に置き忘れがあります。取り除いて下さい。”等といった警告メッセージを表示部21に表示させるとしてもよい。また、表示制御部35は、表示部21に表示させる文字だけに頼らず、結果的に異物の位置をユーザーに示唆できるようなデザインの警告メッセージ27を採用すればよい。
図6Bは、無効なタッチに関する警告の図5および図6Aとは別の一例を示している。図6Bにおいては、図6Aと同様に表示部21上の右下隅付近に、異物の一例として文房具(例えば消しゴム)60が置かれている。図6Bは、図6Aの状況からユーザーが一部の異物(紙片40)を取り除いた後の状況を示しているとも言える。紙片40が表示部21上から取り除かれた後に再び実行されるタッチ誤検知判別処理(図2,3)では、タッチ検知部32は、文房具60に対応して1つのタッチ点(タッチ60T)を検知する。タッチ60Tは無効なタッチであり、図6Bの例では有効なタッチは存在していない。よって、ステップS210(図3)からステップS250を経てステップS260へ処理が進んだ場合、表示制御部35は、図6Bに示すようなタッチ60Tに対応させた警告メッセージ27を表示部21に表示させる。また、図6A,6Bによれば、異物が表示部21上から取り除かれた後は、当該取り除かれた異物に対応して表示されていた警告メッセージ27が表示部21から消える、と言える。
上述したように表示制御部35は、ステップS260において無効なタッチに関する警告(警告メッセージ27)を、表示部21のタッチが検知されていない位置に表示させる。この場合、表示制御部35はさらに、表示部21内における有効なタッチ(例えばタッチ50T)よりも下側の位置を避けて、警告メッセージ27を表示させるとしてもよい。表示部21内における有効なタッチよりも下側の位置は、多くの場合、ユーザーから見て自分の腕で隠れ易い位置である。そのため、表示部21内における有効なタッチよりも下側の位置を避けて警告メッセージ27を表示させることで、警告メッセージ27に対するユーザーの視認性を向上させることができる。
図5,6A,6Bにそれぞれ例示したように、警告メッセージ27は、表示部21のタッチが検知されていない位置に表示させることが理想的である。ただし、検知されたタッチの面積や数や互いの位置関係によっては、表示部21上で全ての警告メッセージ27をタッチが検知されていない位置に必ず表示できるとは限らない。そのような場合であっても、表示制御部35は、表示部21上において有効なタッチの位置に警告メッセージ27の表示が重ならないことよりも、無効なタッチの位置に警告メッセージ27の表示が重ならないことを優先させて、警告メッセージ27の表示位置を決定し、表示部21に表示させる。これは、無効なタッチの位置つまり異物が置かれている位置に警告メッセージ27を表示すると、異物に隠れて警告メッセージ27をユーザーが視認できなくなるからである。
さらに制御部30は、ステップS260において無効なタッチに関する警告(警告メッセージ27)を表示部21に表示させる際、併せて、不図示のスピーカーからブザー音を出力させたり、不図示の振動部を振動させたりして、ユーザーに注意を喚起するとしてもよい。また、制御部30は、上述したように警告メッセージ27を一部のタッチの位置に重ねて表示せざるを得ない場合に限り、併せて前記ブザー音や振動によりユーザーに特に注意を喚起するとしてもよい。
図7は、図2が示すタッチ誤検知判別処理の一部に対する変形例を示している。図7は、図2と比較したとき、ステップS170,180における処理内容が異なる。当該変形例のステップS170では、タッチ判別部33は、ステップS160で面積を演算したタッチ毎に、タッチの面積に関する所定のしきい値TH4以下の面積であるか否かを判定する。しきい値TH4は、タッチの面積に関する第2のしきい値に該当し、前記しきい値TH3よりも小さい値である。ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH4以下のタッチ点が1つ以上有れば(ステップS170において“Yes”)、ステップS180へ進む。一方、ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH4以下のタッチ点が無ければ(ステップS170において“No”)、ステップS180,S190をスキップする。
ユーザーがタッチパネル20の操作のために動かす指等によるタッチ点が一般的に有する面積と比較して、明らかに小さな面積のタッチ点は、表示部21上に載っている塵や埃といった細かなゴミ等の異物である可能性が高い。従って、面積がしきい値TH4以下のタッチ点は、無効なタッチに該当すると言える。タッチ判別部33は、ステップS180では、ステップS170において面積がしきい値TH4以下と判定したタッチ点を無効なタッチと判別し、ステップS190では、無効タッチフラグをセットする。このような変形例によれば、ある時間以上静止しているタッチを無効なタッチと判別する第1判別処理と、面積があるしきい値以下の小さなタッチを無効なタッチと判別する第2判別処理とを実行することにより、表示部21上の様々な異物を高い精度で無効なタッチと判別できるようにしている。
さらなる変形例として、ステップS170では、タッチ判別部33は、ステップS160で面積を演算したタッチ点毎に、しきい値TH3以上の面積またはしきい値TH4以下の面積に該当するか否かを判定してもよい。この場合、ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH3以上またはしきい値TH4以下であるタッチ点が1つ以上有れば(ステップS170において“Yes”)、ステップS180へ進む。一方、ステップS160で面積を演算したタッチ点の中に、面積がしきい値TH3以上またはしきい値TH4以下であるタッチ点が無ければ(ステップS170において“No”)、ステップS180,S190をスキップする。そしてタッチ判別部33は、ステップS180では、ステップS170において面積がしきい値TH3以上またはしきい値TH4以下であると判定したタッチ点を無効なタッチと判別し、ステップS190では、無効タッチフラグをセットする。すなわち第2判別処理では、タッチの面積に関する所定の2つのしきい値TH3,TH4を用いることにより、指等によるタッチ点が一般的に有する面積と比較して明らかに大きい或いは小さい面積のタッチ点を無効なタッチと判別するとしてもよい。
3.第2実施形態:
次に、第2実施形態について説明する。
図8は、マルチタッチ操作画面を対象としたタッチ誤検知判別処理をフローチャートにより示している。当該フローチャートも、制御部30がプログラム31に従って実行する。マルチタッチ操作画面とは、表示部21に表示された操作画面であってユーザーによるマルチタッチで操作可能な画面を意味する。マルチタッチには、例えば、表示部21上で2本の指を互いに近づける操作(ピンチイン)、2本の指を互いに遠ざける操作(ピンチアウト)、2本の指でタップする操作、2本の指でスクロールする操作、2本の指の一方を軸にして他方の指を回転させる操作、また3本以上の指による操作等、様々な操作が含まれる。
制御部30は、表示部21に現在表示されている操作画面がマルチタッチ操作画面であるか否かを判定し(ステップS300)、マルチタッチ操作画面が表示されていなければ(ステップS300において“No”)、当該フローチャート(図8)を終え、マルチタッチ操作画面が表示されている場合に(ステップS300において“Yes”)、ステップS310以下の処理に進む。ステップS310では、タッチ検知部32は、タッチ検知処理を実行する。タッチ検知部32は、タッチ検知処理では、上述のように表示部21へのタッチの有無を検知し、表示部21の一箇所以上へのタッチの検知に成功した場合に、処理をステップS320に進める。
ステップS320では、タッチ判別部33は、ステップS310のタッチ検知処理で検知されたタッチの数が1つであるか否かにより処理を分岐する。検知されたタッチが1つであれば(ステップS320において“Yes”)、ステップS330へ進み、検知されたタッチが複数であれば(ステップS320において“No”)、ステップS350へ進む。
図8に関する説明においては、表示部21への複数のタッチは、互いに時間差をもって発生することを想定する。具体的には、表示部21上に異物が存在している場合にユーザーが指等で表示部21上の任意の位置をタッチする状況や、ユーザーが1本の指で表示部21上の任意の位置にタッチしつつ更に他の指で表示部21上の任意の位置にタッチする状況等が想定される。ユーザーが複数の指を完全に同時に表示部21にタッチさせる(前記時間差が無い)状況も有り得るが、そのような完全に同時の複数のタッチは、マルチタッチ操作画面に対する正当なタッチであり、ここでは特に問題としない。
ステップS330では、タッチ判別部33は、ステップS310のタッチ検知処理で検知されたタッチ(唯一検知されたタッチ(=1点目のタッチ))について、タッチが継続する時間(経過時間)の計測を開始する。このような経過時間の計測開始後、タッチ判別部33は、前記1点目のタッチが消失したか否かを判定する(ステップS340)。タッチの消失とは、タッチ検知部32がそれまで存在を検知していたタッチを検知できなくなった状態を言う。タッチ判別部33は、前記1点目のタッチが消失した場合には(ステップS340において“Yes”)、当該フローチャート(図8)を終え、前記1点目のタッチが消失していない場合には(ステップS340において“No”)、ステップS310に戻る。
すなわち、表示部21へのタッチが1つであり当該タッチが継続している間は、ステップS310〜S340が繰り返される。ただし、ステップS310〜S340を繰り返す場合、1周目におけるステップS330で前記1点目のタッチの経過時間の計測を開始しているため、2周目以降ではステップS330は不要となりスキップすることになる。ステップS310〜S340が繰り返される過程で、表示部21上に更なるタッチが発生し、これがタッチ検知部32により検知された場合に、ステップS320で“No”の判定が下され、処理がステップS350へ進むことになる。
ステップS350では、タッチ判別部33は、前記1点目のタッチの経過時間が、所定の時間T2(第2の時間)未満であるか否かを判定する。これは、前記1点目のタッチが検知されてから次のタッチが検知されるまでの時間が時間T2未満であるか否かを判定することと等しい。タッチ判別部33は、前記1点目のタッチの経過時間が時間T2未満であれば(ステップS350において“Yes”)、ステップS360へ進み、前記1点目のタッチの経過時間が時間T2以上であれば(ステップS350において“No”)、ステップS380へ進む。タッチ判別部33は、前記1点目のタッチの経過時間が時間T2未満であれば、前記1点目のタッチを無効なタッチと判別しない。
ステップS360では、指示受付部34は、有効なタッチに応じた指示を受け付けて、当該指示に従った所定のマルチタッチ処理を行う。つまり、現在検知されている複数のタッチ(前記1点目のタッチを含む複数のタッチ)に応じた指示、例えば、ピンチインの指示に従って、表示部21における表示の縮小等を表示制御部35を介して表示部21に実行させる。ステップS360の終了後、ステップS370において、タッチ判別部33は、前記1点目のタッチの経過時間をリセットする(0に戻す)。
一方、ステップS380では、タッチ判別部33は、前記経過時間が時間T2以上である前記1点目のタッチを無効なタッチと判別し、ステップS390へ進む。つまり、タッチ判別部33は、時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうち先に検知されたタッチを無効なタッチと判別する。表示部21上に異物が存在している状況においてユーザーがあるタイミングで指等で表示部21上の任意の位置をタッチしたときのように、長い時間を空けて検知された2つのタッチの間には、殆どの場合関連性が無い。従って、時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうち先に検知されたタッチを無効なタッチと判別することで、異物によるタッチがマルチタッチの一部と誤って認識されてしまうことを回避できる。
ステップS390では、タッチ判別部33は、現在検知されている複数のタッチに複数の有効なタッチが含まれているか否かを判定する。そして、現在検知されている複数のタッチに複数の有効なタッチが含まれている場合(ステップS390において“Yes”)、ステップS400へ進み、複数の有効なタッチが含まれていない場合(ステップS390において“No”)、ステップS400をスキップする。現在検知されているタッチが、ステップS380で無効なタッチと判別された前記1点目のタッチを含めて2つであれば、ステップS390では“No”の判定をすることになる。ステップS400では、ステップS360と同様に、指示受付部34は、有効なタッチに応じた指示を受け付けて、当該指示に従った所定のマルチタッチ処理を行う。
制御部30は、ステップS370の後、ステップS400の後、およびステップS390で“No”の判定をした後はいずれも、表示部21に対する全てのタッチが消失したか否かを判定し(ステップS410)、全てのタッチが消失している場合に(ステップS410において“Yes”)、当該フローチャート(図8)を終える。一方、1つ以上のタッチが消失せずに残っている場合には(ステップS410において“No”)、ステップS310へ戻る。
ステップS410から進んだステップS310においては、ステップS410の時点で消失せずに残っていると判定されたタッチ点は少なくともそのまま検知される。また、ステップS310に到る過程で、新たに表示部21へのタッチが増えることもある。ステップS380で無効なタッチと判別されたタッチ点は、指示受付部34にはその存在が無視されるが、その後もタッチ検知部32に検知され得る。例えば、表示部21上の異物によるタッチ(前記1点目のタッチ)が、ステップS380で無効なタッチと判別された場合であっても、当該異物が表示部21上に存在し続けていれば、ステップS410で“No”の判定がなされて、当該異物によるタッチがステップS310で引き続き検知される。
ステップS410,S310を経たステップS320において、タッチの数が1つと判定されると(ステップS320において“Yes”)、ステップS330へ進むことになる。この場合、ステップS410の直近に前記経過時間のリセット(ステップS370)を経ていなければ、それまでの前記1点目のタッチの経過時間の計測を継続し、一方、ステップS410の直近に前記経過時間のリセット(ステップS370)を経ていれば、現在検知されているタッチ(1点目のタッチ)について、改めて経過時間の計測を開始することになる。
一方、ステップS410,S310を経たステップS320において、タッチの数が複数と判定されたとする(ステップS320において“No”)。この場合、ステップS410の直近に前記経過時間のリセット(ステップS370)を経ていなければ、その時点で継続中の前記1点目のタッチの経過時間の計測の結果が、ステップS350の判定に用いられる。一方、ステップS410の直近に前記経過時間のリセット(ステップS370)を経ていれば、タッチ判別部33は、例えば、現在検知されている複数のタッチのうち実際にタッチ検知部32に検知されたタイミングが最も早いタッチを1点目のタッチとみなし、ステップS320において“No”と判定したタイミングで改めて経過時間の計測を開始してもよい。
このような図8のフローチャートによる処理を、マルチタッチ操作画面に対するユーザーの典型的な操作例を踏まえて説明する。例えば、表示部21上に異物が存在しており、当該異物に対応してタッチ検知部32が1つのタッチ(“1点目のタッチ”)を検知していると仮定する。この場合、ステップS310〜S340が繰り返される。かかる状況で、ユーザーがマルチタッチ操作画面を操作するために、2本の指のうち先ず1本目の指で表示部21に触れたとする。この結果、タッチ検知部32により“2点目のタッチ”が検知され、ステップS320における“No”の判定を経て、ステップS350の判定が実行される。ステップS350では、前記異物に対応する1点目のタッチが検知されてからの経過時間が時間T2を超えていると判定され、ステップS380において前記異物に対応する1点目のタッチが無効なタッチと判別される。
続くステップS390では、有効なタッチはユーザーの前記1本目の指に対応する2点目のタッチのみ(有効なタッチは1つ)であるため“No”の判定がなされる。しかしユーザーは、前記1本目の指で表示部21に触れてからわずかな時間で2本目の指も表示部21に触れさせる。これにより、タッチ検知部32は“3点目のタッチ”を検知する。従って、ステップS390で一度“No”の判定がなされても、その後、ステップS410,S310,S320,S350,S380を経て再度ステップS390の判定がされるとき、有効なタッチは、ユーザーの前記1本目の指に対応する2点目のタッチおよび前記2本目の指に対応する3点目のタッチとなっている。この結果、再度のステップS390では、有効なタッチは複数有るため“Yes”と判定され、ステップS400において、有効な複数のタッチ(2点目のタッチおよび3点目のタッチ)に応じたマルチタッチ処理が実行される。すなわち、制御部30は、異物によるタッチ(1点目のタッチ)を検知していても、当該異物によるタッチを無視してユーザーによるマルチタッチ(2点目および3点目のタッチ)を受け付けることができる。
4.まとめ:
このように本実施形態によれば、タッチパネル装置10は、表示部21の複数箇所への同時タッチを検知可能であり、検知したタッチが有効なタッチか無効なタッチかを判別する。そして、同時タッチに含まれている無効なタッチについてはこれを無視し、同時タッチに含まれている有効なタッチに応じた指示を受け付ける。例えば、検知されたタッチのうち、時間T1以上静止しているタッチや、面積が第1のしきい値(TH3)以上のタッチや、面積が第2のしきい値(TH4、ただしTH4<TH3。)以下のタッチや、時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうち先に検知されたタッチを、無効なタッチと判別する。従って、異物が表示部21上に存在していても、当該異物に対応するタッチは無効なタッチとして無視され、有効なタッチつまりユーザーによる操作に応じた指示が受け付けられる。これにより、異物の影響でユーザーが意図する操作ができなくなることが回避され、ユーザーは快適にタッチパネル装置10を操作することができる。
上述の第1実施形態と第2実施形態との関係について説明する。第1実施形態、第2実施形態は、それぞれが本発明が開示する実施形態であるが、それらを適宜組み合わせた態様も当然に本発明の開示範囲に含まれる。例えば、第2実施形態(図8)において、制御部30は、ステップS350の分岐では無効なタッチと判別できなかった前記1点目のタッチであっても、第1実施形態(図2,3,4,7)における第1判別処理や第2判別処理の方法で無効なタッチと判別できる場合には無効なタッチとする(ステップS380)。これにより、異物に対応するタッチをより確実に無視することができる。また、第2実施形態においても、表示制御部35は、無効と判別されたタッチに関して、上述したような警告(警告メッセージ27)を表示部21に表示させることができる。例えば、前記1点目のタッチを無効なタッチと判別したステップS380以降のタイミングで、当該無効なタッチに関する警告メッセージ27を表示部21に表示させるとしてもよい。
前記時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうち先に検知されたタッチを無効なタッチと判別する思想は、マルチタッチ操作画面を操作する場面以外にも適用される。例えば、シングルタッチで操作すべきシングルタッチ操作画面が表示部21に表示されている状況で、異物が表示部21上に存在しており、タッチ検知部32は当該異物に対応して1つのタッチ(1点目のタッチ)を検知しているとする。この状況が時間T2以上継続した後、ユーザーが表示部21上の任意の位置をタッチした場合、タッチ検知部32は、ユーザーの当該タッチに対応して更に1つのタッチ(2点目のタッチ)を検知する。この場合、タッチ判別部33は、それまで有効なタッチとしていた1点目のタッチを無効なタッチと判別し、2点目のタッチを有効なタッチと判別する。そして、指示受付部34は、当該有効なタッチと判別された2点目のタッチに応じた指示を受け付ける。
また、ユーザーが表示部21上の任意の位置をタッチした状態で別の位置をタッチした直後に、後に実行した方のタッチを表示部21から離すことを想定する。このような場合、ユーザーの心理を考慮すると、先に実行した方のタッチ(1点目のタッチ)を有効なタッチとして扱うことが適当であると言える。そこでタッチ判別部33は、前記時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうちのうち後に検知されたタッチ(2点目のタッチ)が第3の時間(時間T3)以上継続している場合に、先に検知されたタッチ(1点目のタッチ)を無効なタッチと判別するとしてもよい。言い換えると、前記時間T2以上を空けて検知された2つのタッチのうちの後に検知されたタッチ(2点目のタッチ)が時間T3以上継続する前に消失した場合には、引き続き、先に検知されたタッチ(1点目のタッチ)を有効なタッチと判別する。このような構成によれば、1点目のタッチの次にタッチ検知部32に検知された2点目のタッチが一瞬のうちに消えた場合には、1点目のタッチを無効なタッチとは判別しないことにより、ユーザーの意図に適切に応じることができる。
前記ではタッチパネル20が光学式タッチパネルであるとしたが、必ずしも光学式タッチパネルに限定されない。タッチパネル20が採用する方式は、抵抗膜方式や、静電容量方式や、超音波表面弾性波方式等、他の方式であってもよい。
10…タッチパネル装置、20…タッチパネル、21…表示部、27…警告メッセージ、30…制御部、31…プログラム(タッチパネル制御プログラム)、32…タッチ検知部、33…タッチ判別部、34…指示受付部、35…表示制御部

Claims (4)

  1. タッチパネルと、
    前記タッチパネルにおいて第2の時間以上を空けて検知された2つのタッチのうち、後に検知されたタッチが第3の時間以上継続した場合に、前記後に検知されたタッチに基づいて指示を受け付け、前記後に検知されたタッチが前記第3の時間以上継続する前に消失した場合には、前記2つのタッチのうち先に検知されたタッチに基づいて指示を受け付ける指示受付部と、を備えることを特徴とするタッチパネル装置。
  2. 前記指示受付部は、前記タッチパネルにおいて、タッチの中心の座標の変化量が座標の変化量に関する所定のしきい値未満であり、かつ、当該タッチの面積の変化量が面積の変化量に関する所定のしきい値未満である状態が第1の時間を経過しないタッチに基づいて、指示を受け付けることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記指示受付部は、前記タッチパネルにおいて、タッチの面積が面積に関する第1のしきい値と前記第1のしきい値よりも小さい第2しきい値との間であるタッチに基づいて、指示を受け付けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタッチパネル装置。
  4. タッチパネルにおいて第2の時間以上を空けて検知された2つのタッチのうち、後に検知されたタッチが第3の時間以上継続した場合に、前記後に検知されたタッチに基づいて指示を受け付け、前記後に検知されたタッチが前記第3の時間以上継続する前に消失した場合には、前記2つのタッチのうち先に検知されたタッチに基づいて指示を受け付ける指示受付機能を、コンピューターに実行させることを特徴とするタッチパネル制御プログラム。
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