JP2021167781A - 電流センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両振動に対して適正な耐共振性能を確保することができる電流センサを提供することを目的とする。
【解決手段】電流センサ1は、導電性を有し、第1方向Xに沿って延在するバッテリポストPに締結されるバッテリ端子部2と、第1方向Xと交差する第2方向Yに沿ってバッテリ端子部2と並んで位置しバッテリ端子部2と導通接続され電流を検出するセンサ部4と、絶縁性を有し、センサ部4を内蔵するハウジング6とを備え、バッテリ端子部2は、それぞれ板状に形成され、第1方向Xに沿って相互に対向して位置する一対の板状部20a、20bを有し、一対の板状部20a、20bは、第2方向Yのセンサ部4側の端部20aa、20baが第1方向Xに沿って間隔をあけた状態でそれぞれハウジング6に埋設されていることを特徴とする。
【選択図】図7

Description

本発明は、電流センサに関する。
従来の電流センサに関する技術として、例えば、特許文献1には、電流センサ一体型バッテリーターミナルが開示されている。この電流センサ一体型バッテリーターミナルは、長尺且つ薄板状とされた導電体において、端子保持部、及び、配線接続部を形成するとともに、端子保持部と配線接続部の中間部位にて同導電体を折り返して電流センサ収納部を形成する。そして、電流センサ一体型バッテリーターミナルは、この電流センサ収納部に磁気検出素子を一体的に収納して導電体に流れる電流を検出する。
特許第5193622号公報
ところで、上述の特許文献1に記載の電流センサ一体型バッテリーターミナルは、例えば、車両に搭載された状態において、車両振動に対する耐共振性能確保の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両振動に対して適正な耐共振性能を確保することができる電流センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電流センサは、導電性を有し、第1方向に沿って延在するバッテリポストに締結されるバッテリ端子部と、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記バッテリ端子部と並んで位置し前記バッテリ端子部と導通接続され電流を検出するセンサ部と、絶縁性を有し、前記センサ部を内蔵するハウジングとを備え、前記バッテリ端子部は、それぞれ板状に形成され、前記第1方向に沿って相互に対向して位置する一対の板状部を有し、前記一対の板状部は、前記第2方向の前記センサ部側の端部が前記第1方向に沿って間隔をあけた状態でそれぞれ前記ハウジングに埋設されていることを特徴とする。
また、上記電流センサでは、前記センサ部は、前記一対の板状部の一方と導通接続された電流検出用のシャント抵抗を含むものとすることができる。
本発明に係る電流センサは、バッテリポストに締結されたバッテリ端子部と導通接続されたセンサ部によって電流を検出する。この構成において、センサ部は、バッテリ端子部と並んで位置し、絶縁性を有するハウジングに内蔵される。そして、バッテリ端子部は、第1方向に沿って相互に対向して位置する一対の板状部を有し、当該一対の板状部のセンサ部側の端部が当該第1方向に沿って間隔をあけた状態でそれぞれハウジングに埋設されている。この構成により、電流センサは、バッテリ端子部がバッテリポストに締結され、当該バッテリ端子部にセンサ部やハウジングが支持された状態で、振動が加わった際の第1方向に沿った振幅を相対的に小さく抑制することができる。この結果、電流センサは、共振周波数(共振点)を相対的に高くすることができ、第1方向に沿った車両振動に対して適正な耐共振性能を確保することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す回路図である。 図2は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す斜視図である。 図3は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す分解斜視図である。 図4は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す斜視図である。 図5は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す分解斜視図である。 図6は、実施形態に係る電流センサのバスバーアッセンブリの概略構成を表す分解斜視図である。 図7は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す断面図である。 図8は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す側面図である。 図9は、実施形態に係る電流センサの概略構成を表す分解斜視図である。 図10は、実施形態に係る電流センサについての振動シミュレーションの結果の一例を表す模式図である。 図11は、比較例に係る電流センサについての振動シミュレーションの結果の一例を表す模式図である。 図12は、実施形態に係る電流センサについての振動シミュレーションの結果の一例を表す線図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「第1幅方向Y」といい、第3方向を「第2幅方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと第1幅方向Yと第2幅方向Zとは、相互に略直交する。軸線方向Xは、典型的には、電流センサが設けられるバッテリポストの中心軸線C(図2等参照)に沿う方向、バッテリの高さ方向、回路基板の法線N(図6参照)に沿う法線方向等に相当する。第1幅方向Yは、典型的には、バッテリ端子部とセンサ部とが並ぶ方向、バッテリの短辺方向等に相当する。第2幅方向Zは、典型的には、バッテリ端子部の締付方向、バッテリの長辺方向等に相当する。典型的には、電流センサが車両に設置され当該車両が水平面に位置する状態で、軸線方向Xは、鉛直方向に沿い、第1幅方向Y、第2幅方向Zは、水平方向に沿う。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
[実施形態]
図1、図2、図3に示す本実施形態の電流センサ1は、車両Vに搭載されたバッテリBの充放電電流を計測するためのセンサである。バッテリBを含む車両Vの電源システムSにおいては、近年、車両Vの電装品の種類、数の増加等に伴ってバッテリBの消耗が相対的に増加する傾向にあり、このような傾向に対応すべく、当該バッテリBの状態をより適正に監視したいという要請がある。このような要請に対応すべく、電源システムSは、電流センサ1によってバッテリBの充放電電流を検出し、検出した電流(電流値)に基づいて、バッテリBの残存容量監視、バッテリBの消耗(劣化度合い)検出、オルタネータ等の発電機Gの動作制御による燃費向上処理等を行う。
本実施形態の電流センサ1は、バッテリ取付構造を有して構成されるものであり、ここでは、バッテリ端子(バッテリ端子部2)と一体化されたバッテリ端子一体型センサを構成する。ここで、バッテリBは、車両Vに蓄電装置として搭載されるものである。バッテリBは、バッテリ液や種々の構成部品を収容するバッテリ筐体BaにバッテリポストPが立設される。バッテリポストPは、鉛電極であり、バッテリ筐体Baのうちの1つの面、典型的には、バッテリBを車両Vに搭載した状態で鉛直方向上側に位置する面に立設される。バッテリポストPは、バッテリ筐体Baの鉛直方向上側の面から鉛直方向上側に向けて突出する。バッテリポストPは、円柱状、より詳細には、先端側に進むにつれて径が小さくなるようテーパが付けられた円柱状に形成される。バッテリポストPは、中心軸線Cが鉛直方向、ここでは、軸線方向Xに沿うように配置され、軸線方向Xに沿って柱状に延在する。バッテリポストPは、1つのバッテリBにおいて、正極(プラス(+)極)として1つ、負極(マイナス(−)極)として1つ、合計2つ設けられる(図2、図3等には一方側のみを図示)。
バッテリ端子一体型センサを構成する電流センサ1は、上記のように構成されるバッテリポストPに締結される。本実施形態の電流センサ1は、バッテリBの負極側のバッテリポストPに設けられ、バッテリBと発電機G、車両負荷部L、接地部(車両ボディ等)GND等との間に介在し、バッテリポストPとこれらとの間に流れる電流を検出する。ここでは、電流センサ1は、負極側のバッテリポストPに締結され当該バッテリポストPと電気的に接続されると共に、接地部GND側の電線(例えば、アース線)Wの末端に設けられた接続端子Tと電気的に接続される。そして、電流センサ1は、接続端子TとバッテリポストPとの間に介在しこれらを相互に電気的に接続した上で、当該接続端子Tと当該バッテリポストPとの間に流れる電流を検出する。
本実施形態の電流センサ1は、いわゆるシャント式の電流センサである。すなわち、電流センサ1は、シャント抵抗40(図5等参照も参照)に電流を流し、通電した際の電圧降下と当該シャント抵抗40の抵抗値とからオームの法則を用いて電流値を計測するものである。電流センサ1は、典型的には、シャント抵抗40に流れる電流に応じてシャント抵抗40の両端に発生する電圧(検出電圧)を増幅器APによって増幅して出力し、当該増幅器APの出力に基づいてシャント抵抗40を流れる電流を検出する。シャント式の電流センサ1は、例えば、いわゆるホールIC等を用いた磁気検出式の電流センサと比較すると、電子部品の選定幅が広く高精度化や低価格化に柔軟に対応可能、シャント抵抗40として温度変化の少ない合金を用いることで温度特性が良好、外部磁界の影響が少ない、コア・シールド板等が不要であり軽量、等の利点がある。
そして、本実施形態の電流センサ1は、上記のようにバッテリポストPに締結されるバッテリ端子部2の一対の板状部20a、20bの端部20aa、20baを互いに間隔をあけた状態でハウジング6に埋設することで、車両振動に対して適正な耐共振性能の確保を実現している。以下、各図を参照して電流センサ1の各構成について詳細に説明する。
具体的には、電流センサ1は、図2、図3、図4、図5、図6に示すように、バッテリ端子部2と、端子接続部3と、センサ部4と、スタッドボルト5と、ハウジング6と、出力端子7と、回路基板8と、モールド材9と、締付機構10とを備える。以下では、主に図2、図3、図4、図5、図6を参照しつつ、適宜図7、図8、図9も参照して電流センサ1の各部について説明する。
バッテリ端子部2と端子接続部3とセンサ部4とは、一体となってバスバーアッセンブリBAを構成する。言い換えれば、電流センサ1は、バスバーアッセンブリBAを備えるものであるということができる。バスバーアッセンブリBAは、BTバスバー20と、GNDバスバー30と、シャント抵抗40とを含み、これらが一体となって構成される。BTバスバー20は、バッテリ端子部2を構成する第1のバスバーである。GNDバスバー30は、端子接続部3を構成する第2のバスバーである。シャント抵抗40は、BTバスバー20とGNDバスバー30とに渡って導通接続され、センサ部4を構成する電流検出用の抵抗器である。
BTバスバー20、GNDバスバー30、及び、シャント抵抗40は、それぞれ導電性を有する板状の金属導体である。BTバスバー20、GNDバスバー30、及び、シャント抵抗40は、種々の加工が施されることで、それぞれバッテリ端子部2、端子接続部3、センサ部4に応じた形状に形成される。BTバスバー20、及び、GNDバスバー30は、導電性が良好な金属、例えば、銅(Cu)又は銅合金によって構成される。一方、シャント抵抗40は、BTバスバー20、GNDバスバー30とは異なる異種金属、例えば、温度に応じて抵抗値が変動し難く温度特性が良好な銅・マンガン・ニッケル(Cu−Mn−Ni)系合金、銅・ニッケル(Cu−Ni)系合金、ニッケル・クロム(Ni−Cr)系合金等によって構成される。
バッテリ端子部2は、導電性を有しバッテリポストPに締結される部分であり、上述のBTバスバー20によって構成される。バッテリ端子部2は、本体部21と、電極部22とを含んで構成される。バッテリ端子部2は、例えば、BTバスバー20に対してプレス折り曲げ加工等を施すことにより、本体部21、及び、電極部22が一体で形成される。
本体部21は、バッテリポストPに締結される主たる部分である。本体部21は、一対の板状部20a、20b、及び、屈曲連結部20cを含んで構成される。一対の板状部20a、20bは、それぞれ種々の凹凸形状や切り欠き形状が付された略矩形環状で、かつ、板状に形成される。各板状部20a、20bは、板厚方向が軸線方向Xに沿い、かつ、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zに沿って延在する。一対の板状部20a、20bは、軸線方向Xに沿って間隔をあけた状態で当該軸線方向Xに沿って相互に対向して位置する。本体部21は、バッテリポストPに締結された状態で、板状部20aが鉛直方向の上側(バッテリポストPの設置面とは反対側)に位置し、板状部20bが鉛直方向の下側(バッテリポストPの設置面側)に位置する。板状部20aと板状部20bとは、第1幅方向Yの一方側(電極部22側とは反対側)の端部同士が屈曲連結部20cを介して連続するように一体で形成される。これにより、本体部21は、屈曲連結部20cを挟んで、全体として略U字状に折り返された状態に形成され、板状部20aと板状部20aとが軸線方向Xに対向しそれぞれ上下に略平行に板状に積層された状態となる。
一対の板状部20a、20bは、それぞれポスト挿入孔20d、20eが形成されることで、上述したようにそれぞれ略矩形環状に形成される。ポスト挿入孔20d、20eは、バッテリポストPが挿入される孔であり、それぞれ板状部20a、20bを軸線方向Xに沿って貫通している。ポスト挿入孔20d、20eは、バッテリポストPの外径形状に応じた略円形状に形成される。ポスト挿入孔20dとポスト挿入孔20eとは、一対の板状部20a、20bが屈曲連結部20cを介して上下に積層された状態で軸線方向Xに沿って対向する位置関係で形成される。ポスト挿入孔20d、20eは、各内周壁面にバッテリポストPのテーパに対応したテーパが形成されており、当該バッテリポストPが挿入された状態で当該各内周壁面がバッテリポストPと接触する。
そして、本体部21は、一対の板状部20a、20bと屈曲連結部20cとに渡ってスリット(間隙)20fが形成される。スリット20fは、一対の板状部20a、20bの屈曲連結部20c側の端部において、第1幅方向Yに沿って延在しポスト挿入孔20d、20eと連続すると共に、屈曲連結部20cにおいて軸線方向Xに沿って延在する。言い換えれば、スリット20fは、ポスト挿入孔20d、20eから板状部20a、20bの一部を分断するようにして屈曲連結部20cまで延在して形成される。本体部21は、一対の板状部20a、20bの屈曲連結部20c側の端部において、当該スリット20fが形成された部分が締付端部20gを構成する。締付端部20gは、バッテリ端子部2をバッテリポストPに締結する際に締付機構10によって締め付けられる部分となる。
電極部22は、第1幅方向Yに沿って本体部21と並んで位置しシャント抵抗40が接合される部分である。電極部22は、一対の板状部20a、20bの一方、ここでは、板状部20bと一体となり導通接続されている(図7参照)。電極部22は、延設部20h、及び、接合片部20iを含んで構成される。延設部20hは、板状部20bの第1幅方向Yの端部20ba(図7参照)から軸線方向Xに沿って折り返されるようにして板状に形成される。延設部20hは、板厚方向が第1幅方向Yに沿い、かつ、軸線方向X、及び、第2幅方向Zに沿って延在する。延設部20hは、板状部20bの端部20baから軸線方向Xに沿って一方側に略垂直に屈曲して形成される。延設部20hは、板状部20bの端部20baから軸線方向Xに沿って板状部20a側に延在し、かつ、板状部20aの端部20aaの端面とは間隔をあけて位置する。接合片部20iは、延設部20hの第2幅方向Zの一方側の端部から第1幅方向Yに沿って折り返されるようにして板状に形成される。接合片部20iは、板厚方向が第2幅方向Zに沿い、かつ、軸線方向X、及び、第1幅方向Yに沿って延在する。接合片部20iは、延設部20hの端部から第1幅方向Yに沿って本体部21側とは反対側に略垂直に屈曲して形成される。
端子接続部3は、導電性を有し電線Wの接続端子Tが電気的に接続される部分であり、上述のGNDバスバー30によって構成される。端子接続部3は、第1幅方向Yに沿ってバッテリ端子部2と間隔をあけて並んで位置し、締結部31と、電極部32とを含んで構成される。端子接続部3は、例えば、GNDバスバー30に対してプレス折り曲げ加工等を施すことにより、締結部31、及び、電極部32が一体で形成される。
締結部31は、接続端子Tが締結され電気的に接続される部分である。締結部31は、板状部30aを含んで構成される。板状部30aは、略矩形板状に形成され、スタッドボルト5や接続端子T、電線W等を介して接地部GND等に電気的に接続され接地される。板状部30aは、板厚方向が軸線方向Xに沿い、かつ、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zに沿って延在する。板状部30aは、ボルト挿入孔30bが形成される。ボルト挿入孔30bは、スタッドボルト5の軸部5aが挿入される孔であり、板状部30aを軸線方向Xに沿って貫通している。
ここで、スタッドボルト5は、端子接続部3の締結部31と接続端子Tとを締結し電気的に接続する締結部材である。スタッドボルト5は、軸部5aが基部5bから突出して形成される。スタッドボルト5は、軸部5aがボルト挿入孔30bに挿入され接続端子Tが組み付けられた状態で当該軸部5aにナット5cが螺合されることで端子接続部3の締結部31と接続端子Tとを締結し導通接続する。
電極部32は、第1幅方向Yに沿ってバッテリ端子部2の電極部22と間隔をあけて並んで位置しシャント抵抗40が接合される部分である。電極部32は、板状部30aと一体となり導通接続されている。電極部32は、接合片部30c、及び、接地端子部30dを含んで構成される。接合片部30cは、板状部30aの第2幅方向Zの一方の端部から軸線方向Xに沿って折り返されるようにして板状に形成される。接合片部30cは、板厚方向が第2幅方向Zに沿い、かつ、軸線方向X、及び、第1幅方向Yに沿って延在する。接合片部30cは、板状部30aの端部から軸線方向Xに沿って一方側(電極部22の延設部20hと同じ側)に略垂直に屈曲して形成される。接地端子部30dは、接合片部30cから第1幅方向Yの一方側に延在し、かつ、軸線方向Xに沿って板状部30a側に屈曲して形成される。接地端子部30dは、当該屈曲端部が軸線方向Xに沿ってタブ状に形成される。接地端子部30dは、回路基板8と電気的に接続されることで、当該回路基板8を接合片部30c、板状部30a、スタッドボルト5、接続端子T、電線W等を介して接地部GND等に電気的に接続し接地する。
センサ部4は、第1幅方向Yに沿ってバッテリ端子部2と並んで位置しバッテリ端子部2と導通接続され電流を検出する部分である。ここでは、センサ部4は、第1幅方向Yに沿ってバッテリ端子部2と端子接続部3との間に位置する。本実施形態のセンサ部4は、シャント式のセンサ部を構成するものであり、上述のシャント抵抗40を含んで構成される。
シャント抵抗40は、板状に形成され、バッテリ端子部2の一対の板状部20a、20bの一方、ここでは、電極部22を介して板状部20bと導通接続される。シャント抵抗40は、バッテリ端子部2の電極部22の接合片部20iの端面と端子接続部3の電極部32の接合片部30cの端面とが第1幅方向Yに沿って対向して位置した状態で、接合片部20iと接合片部30cとの間に位置する。そして、シャント抵抗40は、接合片部20iと接合片部30cとに接合される。このセンサ部4において、バッテリ端子部2の接合片部20iは、シャント抵抗40が接合される一方側の電極(バッテリBの負極側の電極)をなし、端子接続部3の接合片部30cは、シャント抵抗40が接合される他方側の電極(接地部GND側の電極)をなす。
シャント抵抗40は、略矩形板状に形成され、板厚方向が第2幅方向Zに沿い、かつ、軸線方向X、及び、第1幅方向Yに沿って延在する。そして、シャント抵抗40は、第1幅方向Yの両端部がそれぞれレーザー溶接、電子ビーム溶接、ろう付け等の種々の接合手段によって接合片部20i、接合片部30cに接合され、導通接続される。この構成により、シャント抵抗40は、バッテリ端子部2を構成するBTバスバー20と端子接続部3を構成するGNDバスバー30とに渡って導通接続される。
シャント抵抗40は、軸線方向Xの端面に一対の端子部40aを含んで構成される。一対の端子部40aは、シャント抵抗40に流れる電流に応じて当該シャント抵抗40の接合片部20i側の端部と接合片部30c側の端部との間に発生する電圧(電位差)を回路基板8に出力する出力端子である。一対の端子部40aは、シャント抵抗40の軸線方向Xの一方側の端面において、第1幅方向Yに沿って間隔をあけて位置し、当該端面から軸線方向Xに沿って突出してタブ状に形成される。シャント抵抗40は、当該一対の端子部40aが回路基板8と電気的に接続されることで、両端部に発生する電圧(電位差)を回路基板8に出力する。
ハウジング6は、絶縁性を有し、センサ部4(シャント抵抗40)、出力端子7、回路基板8等を内蔵し保護する保護部材である。ハウジング6は、例えば、絶縁性を有し、かつ、高い耐熱性を有するポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等によって構成される。また、PPS等の樹脂は、ハウジング6の強度を上げるためにガラス繊維が含まれる。ハウジング6は、例えば、インサート成形等によってバスバーアッセンブリBA、スタッドボルト5、出力端子7等と一体で成形された後、内部に回路基板8が組み付けられる。
例えば、バスバーアッセンブリBAは、BTバスバー20とGNDバスバー30とシャント抵抗40とが一体化されボルト挿入孔30bにスタッドボルト5が組み付けた状態で、ハウジング6のインサート成形用の金型内に出力端子7と共にインサート(セット)される。そして、ハウジング6は、この金型内に絶縁性の樹脂が注入され成形されることで、バスバーアッセンブリBA、スタッドボルト5、出力端子7等と一体化されて形成される。
ハウジング6は、バスバーアッセンブリBA、スタッドボルト5、出力端子7を内部に内蔵した状態でこれらの一部を外部に露出させる。具体的には、ハウジング6は、センサカバー部61と、ボルト保持部62と、基板カバー部63と、コネクタハウジング部64とを含んで構成され、これらが一体で形成される。
センサカバー部61は、センサ部4を構成するシャント抵抗40が埋設され、当該シャント抵抗40を覆い保護する部分である。ここでは、センサカバー部61は、センサ部4のシャント抵抗40の全体と共にバッテリ端子部2の電極部22の全体、及び、端子接続部3の電極部32の全体も埋設されこれらを覆い保護する。センサカバー部61は、電極部22、シャント抵抗40、及び、電極部32の一連の形状にあわせて、軸線方向Xに沿って視て略L字型形状に形成される。
ハウジング6は、図7、図8に示すように、バッテリ端子部2を構成する本体部21の大部分を外部に露出させた上で、本体部21を構成する板状部20a、20bの電極部22側の端部20aa、20baもこのセンサカバー部61の内部に埋設され一体化される。
より具体的には、図7、図8に示すように、本実施形態のハウジング6は、本体部21を構成する一対の板状部20a、20bの端部20aa、20baがセンサカバー部61の内部に埋設される。すなわち、一対の板状部20a、20bは、第1幅方向Yのセンサ部4側の端部20aa、20baが共にそれぞれハウジング6のセンサカバー部61に埋設され一体化されている。ここで、端部20aa、20baとは、それぞれ、板状部20a、20bにおいて、第1幅方向Yに対してポスト挿入孔20d、20eより電極部22(センサ部4)側に位置する部分であり、ここでは、略矩形状の端部として形成されている。
そして、本実施形態の一対の板状部20a、20bは、当該端部20aa、20baが軸線方向Xに沿って間隔をあけた状態でそれぞれハウジング6のセンサカバー部61に埋設されている。ここでは、板状部20a、20bの各端部20aa、20baは、共に第1幅方向Yに沿って直線状にセンサカバー部61に突き刺さるようにして当該センサカバー部61と一体化され、この状態で軸線方向Xに沿って相互に間隔をあけて対向して位置する。
ボルト保持部62は、端子接続部3のボルト挿入孔30bに挿通されたスタッドボルト5が埋設されこれを保持する部分である。ボルト保持部62は、第1幅方向Yに沿ってセンサカバー部61と隣接した位置で、かつ、略L字型形状に形成された当該センサカバー部61の内側の位置に設けれる。ボルト保持部62は、軸線方向Xに沿ってセンサカバー部61に対して段差を有して形成される。ここでは、ボルト保持部62は、端子接続部3の板状部30aの一方の面、及び、スタッドボルト5の軸部5aを軸線方向Xの一方側に沿って露出させつつ、当該板状部30a、及び、当該スタッドボルト5の基部5bが埋設されこれらを覆い保護する。ボルト保持部62は、板状部30a、及び、スタッドボルト5の基部5bの形状にあわせて、軸線方向Xに沿って視て略矩形状に形成される。ボルト保持部62から露出する板状部30aの一方の面、及び、スタッドボルト5の軸部5aは、センサカバー部61とボルト保持部62とによって囲われた空間部62aに露出する。この空間部62aは、センサカバー部61とボルト保持部62との段差に応じて形成され、スタッドボルト5の軸部5aに組み付けられる接続端子Tやナット5cが位置する。
基板カバー部63は、回路基板8を内部に収容し、当該回路基板8を覆い保護する部分である。基板カバー部63は、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zに沿ってセンサカバー部61と隣接した位置で、かつ、第2幅方向Zに対してセンサカバー部61を挟んでボルト保持部62とは反対側の位置に設けれる。基板カバー部63は、ボルト保持部62と同様に、軸線方向Xに沿ってセンサカバー部61に対して段差を有して形成される。基板カバー部63は、略矩形板状に形成される回路基板8の形状にあわせて、軸線方向Xに沿って視て略矩形状に形成される。
基板カバー部63は、図9に示すように、ハウジング6を成形した後に、当該基板カバー部63の内部に回路基板8を組み付けるための設置開口部63aが形成されている。設置開口部63aは、回路基板8の形状にあわせて、略矩形状の空間部として形成され、軸線方向Xの一方側(スタッドボルト5の軸部5aが突出する側とは反対側)に向けて開口する。設置開口部63aは、端子接続部3の接地端子部30d、シャント抵抗40の端子部40a、出力端子7の端部が露出する。この設置開口部63aは、基板カバー部63の内部に回路基板8が組み付けられた後、モールド材9によって封止される。
コネクタハウジング部64は、出力端子7と共にコネクタ部CNを構成する部分である。コネクタハウジング部64は、基板カバー部63から第2幅方向Zに沿って一方側(ボルト保持部62側とは反対側)に突出して形成される。コネクタハウジング部64は、当該第2幅方向Zの一方側に開口した筒状に形成されており、内部に出力端子7の端部を露出させるようにして当該出力端子7を保持する。
出力端子7は、回路基板8と電気的に接続され、センサ部4によって検出したセンサ出力を外部に出力する端子である。ここでは、出力端子7は、導電性を有し、略L字型に形成された一対の屈曲端子によって構成される。出力端子7は、上述したように、インサート成形によってコネクタハウジング部64の内部に埋設され一体化される。出力端子7は、コネクタハウジング部64に埋設された状態で、一方の端部が第2幅方向Zに沿ってコネクタハウジング部64内に露出し、他方の端部が軸線方向Xに沿って上述の設置開口部63a内に露出する。コネクタハウジング部64と出力端子7とによって構成されるコネクタ部CNは、相手コネクタとコネクタ嵌合することで当該相手コネクタと電気的に接続され、センサ出力の出力先、例えば、車両Vにおける上位ECUと回路基板8とを電気的に接続する。
回路基板8は、電子部品が実装され電子回路を構成するものである。回路基板8は、シャント抵抗40と導通接続されると共に、例えば、上述した増幅器AP(図1参照)等、種々の機能を実現する電子部品が実装される。回路基板8は、例えば、いわゆるプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)によって構成される。回路基板8は、エポキシ樹脂、ガラスエポキシ樹脂、紙エポキシ樹脂やセラミック等の絶縁性の材料からなる絶縁層に、銅等の導電性の材料によって配線パターン(プリントパターン)が印刷されることで当該配線パターンによって回路体が構成される。回路基板8は、略矩形板状に形成され、基板カバー部63の内部に収容された状態で、板厚方向が軸線方向Xに沿い、かつ、第1幅方向Y、及び、第2幅方向Zに沿って延在する。
回路基板8は、軸線方向Xに沿って貫通する複数のスルーホール8aを有する。回路基板8は、図9に示すように、上述した設置開口部63aを介して基板カバー部63内に組み付けられる。この場合に、回路基板8は、この複数のスルーホール8aに軸線方向Xに沿って端子接続部3の接地端子部30d、シャント抵抗40の端子部40a、出力端子7等を挿通させるようにして当該基板カバー部63内に組み付けられる。回路基板8は、スルーホール8aに挿通された端子接続部3の接地端子部30d、シャント抵抗40の端子部40a、出力端子7等が回路体にハンダ付されることでこれらを電気的に接続する電子回路を構成する。ここでは、回路基板8は、図6等に示すように、軸線方向Xの一方側の主面8bの法線Nが軸線方向Xに沿い、当該主面8b上に法線方向(ここでは、軸線方向X)に沿うようにしてシャント抵抗40が立設される。そして、設置開口部63aは、基板カバー部63の内部に回路基板8が組み付けられた後、モールド材9が充填されることで当該モールド材9によって封止される。モールド材9は、典型的には、ハウジング6を構成する樹脂材料よりも柔らかい樹脂材料によって構成される。モールド材9は、例えば、絶縁性を有し、かつ、高い密着性を有するウレタン樹脂等によって構成される。
回路基板8は、上記のようにして接続される一対の端子部40aを介してシャント抵抗40の両端部に発生する電圧(電位差)が入力される。回路基板8は、入力された電圧(検出電圧)を増幅器APによって増幅し当該増幅した検出電圧そのものを出力端子7を介して上位ECUに出力してもよい(アナログ出力)。この場合、上位ECUは、当該入力された検出電圧に基づいて電流値を算出する。また、回路基板8は、電子部品としてマイクロコンピュータが実装され、増幅器APによって増幅した検出電圧に基づいて当該マイクロコンピュータによって電流値を算出し、当該算出した電流値を表す検出信号を出力端子7を介して上位ECUに出力してもよい(デジタル出力)。
上記のように構成される電流センサ1は、バッテリ端子部2のポスト挿入孔20d、20e内にバッテリポストPが挿入された状態で、締付機構10によって締付端部20gを締め付けることでバッテリポストPに締結される。締付機構10は、第2幅方向Zに沿ってバッテリ端子部2の締付端部20gを締め付けることで、バッテリ端子部2をバッテリポストPに締結する機構である。ここでは一例として、締付機構10は、貫通部材としての板ナット11、締結部材としての締結ボルト12、押圧力変換部材としてのブラケット13を含んで構成され、これらが協働して締付端部20gを第2幅方向Zに沿って締め付ける力を発生させる。この締付機構10は、板ナット11が第2幅方向Zに沿ってスリット20fを横断するような位置関係で締付端部20gに挿通されると共に、当該板ナット11に締結ボルト12、ブラケット13が組み付けられることで、締付端部20gに装着される。
詳細な説明を省略するが、この締付機構10は、バッテリ端子部2をバッテリポストPに締結する場合、ポスト挿入孔20d、20e内にバッテリポストPが挿入された状態で、締結ボルト12を軸線方向Xに沿って締め付けていく。これにより、締付機構10は、締結ボルト12と板ナット11との間に軸線方向Xに沿った締付力を発生させる。そして、締付機構10は、発生させた当該締付力を、板ナット11とブラケット13との作用によって第2幅方向Zに沿った押圧力に変換する。そして、締付機構10は、変換した当該押圧力によって、板ナット11とブラケット13とを介して、締付端部20gを第2幅方向Zに沿ってスリット20fの幅を狭くするように締め付ける。この結果、締付機構10は、ポスト挿入孔20d、20eの径を縮小させ、バッテリ端子部2をバッテリポストPに締結し導通することができる。なお、締付機構10は、上記の形式に限らず、例えば、ボルト、及び、ナットを含んで構成され、ボルトを第2幅方向Zに沿って締め付けていくことで締付端部20gを第2幅方向Zに沿って締め付ける形式のものであってもよい。
そして、電流センサ1は、スタッドボルト5の軸部5aに接続端子Tが組み付けられてナット5cが螺合されることで軸部5aに接続端子Tが締結され、接続端子Tと端子接続部3の締結部31とが導通接続される。
この状態で、電流センサ1は、接続端子TとバッテリポストPとの間に流れる電流をセンサ部4によって検出し、当該検出したセンサ出力をコネクタ部CNを介して上位ECUに出力する。すなわち、電流センサ1は、シャント抵抗40に流れる電流に応じてシャント抵抗40の両端に発生する電圧(検出電圧)を増幅器APによって増幅して出力し、当該増幅器APの出力に基づいてシャント抵抗40を流れる電流を検出する。この場合、実際に電流値を算出する主体は、回路基板8上に実装されるマイクロコンピュータであってもよいし、センサ出力の出力先である上位ECUであってもよい。
そして、本実施形態の電流センサ1は、上記のように一対の板状部20a、20bの端部20aa、20baが軸線方向Xに沿って間隔をあけた状態でそれぞれハウジング6に埋設されることで、車両振動に対して適正な耐共振性能を確保することができる。
より具体的には、電流センサ1は、この構成により、バッテリ端子部2がバッテリポストPに締結され、センサ部4を含むハウジング6が片持ち状に支持された状態で、振動が加わった際の軸線方向Xに沿った振幅を相対的に小さく抑制することができる。
図10は、本実施形態に係る電流センサ1についての振動シミュレーションの結果の一例を表す模式図である。一方、図11は、比較例に係る電流センサ1Aについての振動シミュレーションの結果の一例を表す模式図である。比較例に係る電流センサ1Aは、板状部20aの端部20aaを板状部20b側に90°曲げて端部20aa、20baが軸線方向Xに沿って間隔をあけずに密着して重なった状態でハウジング6に埋設されている点で本実施形態の電流センサ1と異なる。比較例に係る電流センサ1Aのその他の構成は、本実施形態の電流センサ1と略同様の構成である。
図10、図11に示す振動シミュレーションの結果は、電流センサ1、1AをそれぞれバッテリポストPに締結した上で接続端子Tを組み付けていない状態で行った共振点解析の結果を表している。この共振点解析では、解析ソフトとして『Femtet(登録商標) ver.2019.0.1.72107(64bit)』を用い、「ソルバ:応力解析」、「解析種類:共振解析」とした上で、車両振動に対する影響を確認するため第1共振周波数(最も低い共振周波数)を確認した。図10、図11中の矢印は、電流センサ1、1Aの各部位における変位方向と変位量を表しており、矢印の長さが長いほど変位量が大きいことを表している。また、図10、図11中の点P1、P2は、振動を与えた際の振動中心点を表している。なお、図10、図11は、バッテリポストPや締付機構10等の図示を省略している。
図10、図11からも明らかなように、本実施形態に係る電流センサ1は、振動中心点P1が比較例に係る電流センサ1Aの振動中心点P2と比較して、第1幅方向Yに対してバッテリ端子部2側(言い換えれば、バッテリポストP側)から離間して位置する。つまり、本実施形態に係る電流センサ1は、振動中心点P1が比較例に係る電流センサ1Aの振動中心点P2と比較して、バッテリ端子部2を介してバッテリポストPに片持ち状に支持されたハウジング6の先端側に位置する。これにより、本実施形態に係る電流センサ1は、比較例に係る電流センサ1Aと比較して、振動が加わった際の軸線方向Xに沿った振幅が相対的に小さくなり、この結果、第1共振周波数が相対的に高周波数側にシフトする。
図12は、本実施形態に係る電流センサ1における隙間G1と第1共振周波数との傾向を表した線図である。ここで、電流センサ1における隙間G1とは、図10に示すように、端部20aaと端部20baとの軸線方向Xに沿った隙間であり、図12は、予め定められた単位寸法を整数倍した値で当該隙間G1を段階的に大きくしていった場合の第1共振周波数の傾向を表している。図12は、横軸を隙間G1の長さ、縦軸を第1共振周波数としている。
本実施形態に係る電流センサ1は、図12からも明らかなように、隙間G1が相対的に大きくなるほど、振動中心点P1がよりハウジング6の先端側にシフトすることで振幅が減少し、第1共振周波数が相対的に高周波数側にシフトする傾向にある。一般的に、車両Vで発生する車両振動は、1000Hz以下である傾向にある。このため、本実施形態の電流センサ1は、第1共振周波数が相対的に高周波数側にシフトすることで、当該第1共振周波数を一般的に車両Vで常用される振動領域(1000Hz以下の領域)以上とすることができる。この結果、本実施形態の電流センサ1は、車両振動によって加振されることにより共振が発生することを抑制することができる。
以上で説明した電流センサ1は、バッテリポストPに締結されたバッテリ端子部2と導通接続されたセンサ部4によって電流を検出する。この構成において、センサ部4は、バッテリ端子部2と並んで位置し、絶縁性を有するハウジング6に内蔵される。そして、バッテリ端子部2は、軸線方向Xに沿って相互に対向して位置する一対の板状部20a、20bを有し、当該一対の板状部20a、20bのセンサ部4側の端部20aa、20baが当該軸線方向Xに沿って間隔をあけた状態でそれぞれハウジング6に埋設されている。この構成により、電流センサ1は、バッテリ端子部2がバッテリポストPに締結され、当該バッテリ端子部2にセンサ部4やハウジング6が支持された状態で、振動が加わった際の軸線方向Xに沿った振幅を相対的に小さく抑制することができる。この結果、電流センサ1は、共振周波数(共振点)を相対的に高くすることができ、軸線方向Xに沿った車両振動に対して適正な耐共振性能を確保することができる。
またこれにより、電流センサ1は、例えば、耐共振性能を確保するために板状部20a、20bの板厚や幅増加により強度を確保し応力を緩和したり、曲げ加工等を増やして強度増加したりする必要がないことから、材料費や加工費を抑制することができ、例えば、製造コストを抑制することができる。
ここでは、以上で説明した電流センサ1は、センサ部4が電流検出用のシャント抵抗40を含んで構成される。そして、電流センサ1は、当該シャント抵抗40を用いたシャント式の電流センサにおいて、上記のように適正な耐共振性能を確保することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る電流センサは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、バッテリ端子部2は、導電性を有する金属板のプレス折り曲げ加工等により、一対の板状部20a、20b、及び、屈曲連結部20cが一体で形成されるものとして説明したがこれに限らない。バッテリ端子部2は、例えば、屈曲連結部20cを備えず、相互に別体に形成された一対の板状部20a、20bの2層分割構造とした上で、別体に構成される一対の板状部20a、20bを一体化する構成を有するものであってもよい。
以上の説明では、延設部20hは、板状部20bの端部20baから軸線方向Xに沿って板状部20a側に延在し、かつ、板状部20aの端部20aaの端面とは間隔をあけて位置するものとして説明したがこれに限らない。延設部20hは、例えば、センサカバー部61の内部において一対の板状部20a、20bの双方と導通接続されていてもよい。
以上の説明では、電流センサ1は、いわゆるシャント式の電流センサを構成するものとして説明したがこれに限らない。例えば、センサ部は、ホール効果を利用して磁界を検出するホール素子によって構成されるホールICを含み、電流センサは、当該ホールICを用いて磁束密度の変化を検出して電流を計測する磁気検出式の電流センサであってもよい。
1 電流センサ
2 バッテリ端子部
3 端子接続部
4 センサ部
5 スタッドボルト
6 ハウジング
7 出力端子
8 回路基板
9 モールド材
10 締付機構
20 BTバスバー
20a、20b 板状部
20aa、20ba 端部
20c 屈曲連結部
20d、20e ポスト挿入孔
20f スリット
20g 締付端部
20h 延設部
20i 接合片部
21 本体部
22 電極部
30 GNDバスバー
30a 板状部
30b ボルト挿入孔
30c 接合片部
30d 接地端子部
31 締結部
32 電極部
40 シャント抵抗
40a 端子部
61 センサカバー部
62 ボルト保持部
62a 空間部
63 基板カバー部
63a 設置開口部
64 コネクタハウジング部
B バッテリ
BA バスバーアッセンブリ
CN コネクタ部
G1 隙間
P バッテリポスト
P1 振動中心点
V 車両
X 軸線方向(第1方向)
Y 第1幅方向(第2方向)
Z 第2幅方向(第3方向)

Claims (2)

  1. 導電性を有し、第1方向に沿って延在するバッテリポストに締結されるバッテリ端子部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記バッテリ端子部と並んで位置し前記バッテリ端子部と導通接続され電流を検出するセンサ部と、
    絶縁性を有し、前記センサ部を内蔵するハウジングとを備え、
    前記バッテリ端子部は、それぞれ板状に形成され、前記第1方向に沿って相互に対向して位置する一対の板状部を有し、
    前記一対の板状部は、前記第2方向の前記センサ部側の端部が前記第1方向に沿って間隔をあけた状態でそれぞれ前記ハウジングに埋設されていることを特徴とする、
    電流センサ。
  2. 前記センサ部は、前記一対の板状部の一方と導通接続された電流検出用のシャント抵抗を含む、
    請求項1に記載の電流センサ。
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