JP2021165781A - 光学ローパスフィルタ、撮像装置、撮像システム及び移動体 - Google Patents

光学ローパスフィルタ、撮像装置、撮像システム及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】複屈折板の光学軸の角度を最適化することで、少数の複屈折素子を用いて、比較的に高い性能の光学ローパスフィルタを実現する。
【解決手段】光学ローパスフィルタは、入射光線を複数の出射光線に分離する。光学ローパスフィルタは、第1の複屈折部材と、第2の複屈折部材と、第3の複屈折部材とを備える。予め定められた基準面への第2の複屈折板の光学軸の正射影を基軸として、基準面への第1の複屈折板の光学軸の正射影と基軸とが成す角度がΦである。基準面への第3の複屈折板の光学軸の正射影と基軸とが成す角度が略−Φである。
【選択図】図10

Description

本発明は、光学ローパスフィルタ、撮像装置、撮像システム及び移動体に関する。
特許文献1には、4枚の複屈折板を用いた光学ローパスフィルタが記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2018−4913号公報
本発明の一態様に係る光学ローパスフィルタは、入射光線を複数の出射光線に分離する。光学ローパスフィルタは、第1の複屈折素子と、第2の複屈折素子と、第3の複屈折素子とを備える。予め定められた基準面への第2の複屈折素子の光学軸の正射影を基軸として、基準面への第1の複屈折素子の光学軸の正射影と基軸とが成す角度がΦであり、基準面への第3の複屈折素子の光学軸の正射影と基軸とが成す角度が略−Φである。
Φが、45°以上60°以下であってよい。
光学ローパスフィルタは、第1の複屈折素子と第2の複屈折素子との間、及び、第2の複屈折素子と第3の複屈折素子との間の少なくとも一方に設けられた1/4波長板をさらに備えてよい。
光学ローパスフィルタは、第1の複屈折素子と第2の複屈折素子との間に設けられた第1の1/4波長板と、第2の複屈折素子と第3の複屈折素子との間に設けられた第2の1/4波長板とを備えてよい。入射光線の進行方向に沿って、第1の複屈折素子、第1の1/4波長板、第2の複屈折素子、第2の1/4波長板、第3の複屈折素子の順で設けられてよい。
光学ローパスフィルタは、第1の複屈折素子と第2の複屈折素子との間に設けられた第1の1/4波長板と、第2の複屈折素子と第3の複屈折素子との間に設けられた第2の1/4波長板とを備えてよい。入射光線の進行方向に沿って、第1の複屈折素子、第1の1/4波長板、第2の複屈折素子、第2の1/4波長板、第3の複屈折素子の順で設けられてよい。Φが、45°以上75°以下であってよい。
光学ローパスフィルタは、イメージセンサの受光面側に配置されてよい。基軸は、イメージセンサの長辺と略平行、又は、イメージセンサの長辺と略垂直であってよい。
本発明の一態様に係る撮像装置は、イメージセンサと、イメージセンサの受光面側に配置された請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタとを備える。
本発明の一態様に係る撮像システムは、上記の撮像装置と、撮像装置の姿勢を制御可能に支持する支持機構とを備える。
本発明の一態様に係る移動体は、上記の撮像装置を搭載して移動する。
本発明の一態様によれば、3つの複屈折素子を用いて光学ローパスフィルタを構成することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係る撮像装置100の外観斜視図の一例を示す図である。 本実施形態に係る撮像装置100の機能ブロックを示す図である。 光学ローパスフィルタの概略図である。 複屈折板400による光線の分離を説明するための図である。 複屈折板400において光線500が分離される様子を正面図及び側面図とともに示す。 光軸に沿って配列された複屈折板400a、複屈折板400b及び複屈折板400cの光学軸の方向を示す図である。 複屈折板400aが光線を分離する様子を、常光線0と異常光線1の光強度とともに示す。 複屈折板400aと400bが光線を分離する様子を、複屈折板400bの常光線00及び10と複屈折板400bの異常光線01及び11の光強度とともに示す。 複屈折板400a、400b及び400cが光線を分離する様子を、複屈折板400cの常光線000、100、010及び110と複屈折板400cの異常光線001、101、011及び111の光強度とともに示す。 光学ローパスフィルタ122が備える複屈折板300の光学軸の方向を示す図である。 複屈折板300が光線を分離する様子を示す。 8つの光線の光強度を示す。 光学ローパスフィルタ122の縦方向、横方向及び斜め方向のMTFを示す。 Φ1=53°の場合の光学ローパスフィルタ122の特性を示す。 Φ1を40、45、50、55及び60°とした場合の光学ローパスフィルタ122の特性を示すものである。 光学ローパスフィルタ122の変形例としての光学ローパスフィルタ1622の概略図である。 光学ローパスフィルタ1622の縦方向、横方向及び斜め方向のMTFを示す。 Φ1=60°の場合の光学ローパスフィルタ1622の特性を示す。 Φ1=40、45、50、55、60、65、70、75、80及び85°のそれぞれの場合の光学ローパスフィルタ1622の特性を示す。 無人航空機(UAV)の一例を示す。 本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下の実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、プログラマブル回路、及び/またはプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/またはアナログハードウェア回路を含んでよい。集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。再構成可能なハードウェア回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等の様なメモリ要素等を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
図1は、本実施形態に係る撮像装置100の外観斜視図の一例を示す図である。図2は、本実施形態に係る撮像装置100の機能ブロックを示す図である。
撮像装置100は、撮像部102、レンズ部200を備える。撮像部102は、イメージセンサ120、光学ローパスフィルタ122、撮像制御部110、メモリ130、指示部162、及び表示部160を有する。
イメージセンサ120は、CCDまたはCMOSにより構成されてよい。イメージセンサ120は、レンズ部200が有するレンズ210を介して光を受光する。イメージセンサ120は、レンズ210を介して結像された光学像の画像データを撮像制御部110に出力する。光学ローパスフィルタ122は、イメージセンサ120の受光面の前面に設けられる。
撮像制御部110は、CPUまたはMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。メモリ130は、コンピュータ可読可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。撮像制御部110は回路に対応する。メモリ130は、撮像制御部110がイメージセンサ120などを制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ130は、撮像装置100の筐体の内部に設けられてよい。メモリ130は、撮像装置100の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
指示部162は、撮像装置100に対する指示をユーザから受け付けるユーザインタフェースである。表示部160は、イメージセンサ120により撮像され、撮像制御部110により処理された画像、撮像装置100の各種設定情報などを表示する。表示部160は、タッチパネルで構成されてよい。
撮像制御部110は、レンズ部200及びイメージセンサ120を制御する。例えば、撮像制御部110は、レンズ210の焦点の位置や焦点距離を制御する。撮像制御部110は、ユーザからの指示を示す情報に基づいて、レンズ部200が備えるレンズ制御部220に制御命令を出力することにより、レンズ部200を制御する。
レンズ部200は、1以上のレンズ210、レンズ駆動部212、レンズ制御部220、及びメモリ222を有する。本実施形態において1以上のレンズ210のことを「レンズ210」と総称する。レンズ210は、フォーカスレンズ及びズームレンズを含んでよい。レンズ210が含むレンズのうちの少なくとも一部または全部は、レンズ210の光軸に沿って移動可能に配置される。レンズ部200は、撮像部102に対して着脱可能に設けられる交換レンズであってよい。
レンズ駆動部212は、レンズ210のうちの少なくとも一部または全部を、レンズ210の光軸に沿って移動させる。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ制御命令に従って、レンズ駆動部212を駆動して、レンズ210全体又はレンズ210が含むズームレンズやフォーカスレンズを光軸方向に沿って移動させることで、ズーム動作やフォーカス動作の少なくとも一方を実行する。レンズ制御命令は、例えば、ズーム制御命令、及びフォーカス制御命令等である。
レンズ駆動部212は、複数のレンズ210の少なくとも一部または全部を光軸方向に移動させるボイスコイルモータ(VCM)を含んでよい。レンズ駆動部212は、DCモータ、コアレスモータ、または超音波モータ等の電動機を含んでよい。レンズ駆動部212は、電動機からの動力をカム環、ガイド軸等の機構部材を介して複数のレンズ210の少なくとも一部または全部に伝達して、レンズ210の少なくとも一部または全部を光軸に沿って移動させてよい。
メモリ222は、レンズ駆動部212を介して移動するフォーカスレンズやズームレンズ用の制御値を記憶する。メモリ222は、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。
撮像制御部110は、指示部162等を通じて取得したユーザの指示を示す情報に基づいて、イメージセンサ120に制御命令を出力することにより、イメージセンサ120に撮像動作の制御を含む制御を実行する。撮像制御部110は、イメージセンサ120により撮像された画像を取得する。撮像制御部110は、イメージセンサ120から取得した画像に画像処理を施してメモリ130に格納する。
図3は、光学ローパスフィルタ122の概略図である。図3に示すx軸は、イメージセンサ120の長辺方向に平行であるとする。また、図3に示すy軸は、イメージセンサ120の短辺に平行であるとする。すなわち、x−y平面はイメージセンサ120の受光面と平行な平面である。また、図3に示したx軸およびy軸に対して共に垂直である方向を光軸方向と呼ぶ。
光学ローパスフィルタ122は、入射光線を複数の出射光線に分離する。光学ローパスフィルタ122は、平行平板状である3枚の複屈折板300a、複屈折板300b、及び複屈折板300cを備える。なお、本実施形態の説明において、複屈折板300a、複屈折板300b及び複屈折板300cのことを「複屈折板300」と総称する場合がある。複屈折板300a、複屈折板300b及び複屈折板300cは、光軸方向に沿って配置されている。複屈折板300によって、光学ローパスフィルタ122に入射した入射光線は複数の出射光線に分離される。
図4から図9にかけて、光学ローパスフィルタにおける複屈折板の作用を説明する。図4は、複屈折板400による光線の分離を説明するための図である。複屈折板400の材料としては、複屈折を有する様々な材料を用いることができる。例えば、複屈折板400の材料は、水晶やニオブ酸リチウム等の一軸性結晶や、リン酸チタン酸カリウム(KTiOPO)等の二軸性結晶であってよい。また、断面の構造が周期的な凹凸構造となっている素子等の構造性複屈折を有する素子を用いても良い。なお、以下の説明では複屈折板400は水晶やニオブ酸リチウム等の一軸性結晶を用いて形成されている場合を説明する。
図4は、複屈折板400の正面図及び側面図である。図4において、複屈折板400の正面図は、光軸方向に複屈折板400を見た場合の図である。
図4の正面図における両矢印は、複屈折板400の光学軸のx−y平面上への正射影を表す。これは、複屈折板400の光学軸をイメージセンサ120の受光面に正射影したものと等価である。図4の正面図において、複屈折板400の光学軸のx−y平面上への正射影は、y軸に対してφ=90°の角度を成す。
図4の側面図は、複屈折板40をy軸方向から見た図である。図4の側面図に示した複屈折板400は、厚みdを有する。図4の側面図に示した両矢印は、光学軸を表している。図4の側面図に示すように、光学軸は光軸に対して角度θだけ傾いている。すなわち、複屈折板400の光学軸は、x−y平面に対して傾いている。平行平板状の複屈折板400において、このように光学軸が光軸に対して傾いている場合、複屈折板400に入射する光線は、2つの出射光線に分離される。
図5は、複屈折板400において光線500が分離される様子を正面図及び側面図とともに示す。光線500が複屈折板に入射すると、光線500は常光線510と異常光線520に分離する。光線500が複屈折板に対して垂直に入射する場合、常光線510は複屈折板を直進し透過する。一方、光線500に含まれる異常光線520は、常光線510とは異なる光路で複屈折板を透過する。
この結果、常光線510と異常光線520は複屈折板400の異なる位置から出射される。このとき、複屈折板400において常光線510が出射する位置と異常光線520が出射する位置との距離Lを分離幅と呼ぶ。分離幅は、複屈折板のθ及びdを制御することで様々な値に調整することができる。
図5の正面図に示す両矢印は、常光線510および異常光線520の偏光方向を示す。図5に示すように、常光線510と異常光線520とは、図4に示した光学軸のx−y 平面上への正射影に平行な方向に分離される。このとき、常光線510の偏光方向は分離方向と直交する。異常光線520の偏光方向は分離方向と平行となる。
図6は、光軸に沿って配列された複屈折板400a、複屈折板400b及び複屈折板400cの光学軸の方向を示す図である。複屈折板400a、400b及び400cは、複屈折板300a、300b及び300cと同様に光軸に沿って配列されているものとする。図6に示す矢印は、複屈折板400a、400b及び400cのそれぞれの光学軸のx−y平面への正射影を示す。
図6に示されるように、複屈折板400aの光学軸のx−y平面への正射影とy軸とが成す角度をΦ0、複屈折板400bの光学軸のx−y平面への正射影が複屈折板400aの光学軸のx−y平面への正射影と成す角度をΦ1、複屈折板400bの光学軸が複屈折板400bの光学軸と成す角度をΦ2とする。
図7は、複屈折板400aが光線を分離する様子を、常光線0と異常光線1の光強度とともに示す。なお、複屈折板400aにおいてΦ0=0であるとする。Φ0≠0の場合は、複屈折板400を全体として回転することに相当するため、分離方向の向きがΦ0=0の場合から回転することを除いて光等価特性は同一である。すなわち、Φ0≠0の場合も、透過光線の強度はΦ0=0の場合と同じである。
図8は、複屈折板400aと400bが光線を分離する様子を、複屈折板400bの常光線00及び10と複屈折板400bの異常光線01及び11の光強度とともに示す。4つに分離された光線の強度は、図8に示されるように、角度Φ1に依存する。なお、Φ0≠0の場合も光強度は図8に示す式で表される。
図9は、複屈折板400a、400b及び400cが光線を分離する様子を、複屈折板400cの常光線000、100、010及び110と複屈折板400cの異常光線001、101、011及び111の光強度とともに示す。図9に示されるように、8つに分離された光の強度は、角度Φ1及び角度Φ2に依存する。なお、Φ0≠0の場合も、透過光線の強度はΦ0=0の場合と同じである。
図10は、光学ローパスフィルタ122が備える複屈折板300の光学軸の方向を示す図である。図10は、複屈折板300a、300b及び300cのそれぞれの光学軸のx−y平面への正射影を示す。x−y平面は基準面の一例である。図10に示されるように、光学ローパスフィルタ122は、予め定められた基準面への複屈折板300bの光学軸の正射影を基軸として、基準面への複屈折板300aの光学軸の正射影と基軸とが成す角度がΦ1であり、基準面への複屈折板300cの光学軸の正射影と基軸とが成す角度が略−Φ1である。基軸は、イメージセンサ120の長辺と略平行である。なお、基軸は、イメージセンサ120の長辺と略垂直であってよい。基軸をイメージセンサ120の長辺と略平行又はイメージセンサ120の長辺と略垂直にすることで、複屈折板300aと複屈折板300cを、同一の複屈折板の向きを変えることで形成することができる。
図11は、複屈折板300が光線を分離する様子を示す。図11に示すように、複屈折板300aは、入射光線を常光線0と異常光線1とに分離する。そして、複屈折板300bは、複屈折板300aの常光線0及び異常光線1は、複屈折板300bの常光線00及び10と、異常光線01及び11とに分離する。そして、複屈折板300cは、複屈折板300bの常光線00及び10並びに異常光線01及び11を、複屈折板300cの常光線000、100、010及び110と、異常光線001、101、011及び111とに分離する。これにより、複屈折板300は、入射光を8つの光線に分離する。
図12は、光学ローパスフィルタ122により分離される8つの光線の光強度を示す。図11及び図12から分かるように、光学ローパスフィルタ122によれば、3枚の複屈折板300により分離された光線の強度をx軸及びy軸について対称な分布とすることができる。
図13及び図14は、Φ1=53°の場合の光学ローパスフィルタ122の特性を示す。図13は、光学ローパスフィルタ122の縦方向、横方向及び斜め方向のMTFを示す。図14は、光学ローパスフィルタ122により分離された光線の出射位置と、各光線の光強度を示す。なお、光強度の値は、光強度の合計が1となるように規格化した値である。また、複屈折板300のそれぞれの光線の分離幅Lが3umになるように、複屈折板300のそれぞれのθ及びdが調整されているものとする。
ここで、イメージセンサ120の画素ピッチをPとすると、ナイキスト周波数は、1000/2/Pで表される。イメージセンサ120の画素ピッチPが3.4[μm]であるとすると、ナイキスト周波数は先ほどの式に当てはめると、1000/2/3.4≒147となる。よってナイキスト周波数は、147[lp/mm]となる。
図13及び図14から分かるように、光学ローパスフィルタ122によれば、水平方向の対称性及び垂直方向の対称性を維持することができる。また、縦方向、横方向及び斜め方向のMTF特性は、ナイキスト周波数147[lp/mm]までの空間周波数領域において互いに同等の特性を持つ。また、解像特性の低下量も小さい。また、偽解像や偽色が特に目立つ200[lp/mm]近傍の空間周波数成分に対するMTFは小さい。したがって、光学ローパスフィルタ122は、偽解像や偽色を抑制する効果を有するといえる。
以上に説明したように、光学ローパスフィルタ122によれば、良好な特性を持つ光学ローパスフィルタを3枚の複屈折板で実現することができる。
なお、以上の説明では、複屈折板300は、分離幅Lがいずれも3umになるように調整されているものとした。これに対し、複屈折板300bの厚みを変更することにより、横方向及び対角方向のMTF特性を変更してもよい。また、1枚の複屈折板300の分離幅Lを変更することで、MTF特性を変更することができる。そのため、1枚の複屈折板300の分離幅Lを変更することで、イメージセンサ120の画素ピッチPに適したMTF特性を持つ光学ローパスフィルタを実現することができる。
図15は、Φ1の大きさを40、45、50、55及び60°とした場合の光学ローパスフィルタ122の特性を示すものである。なお、複屈折板300の分離幅Lはいずれも同一であるとした。
図15から分かるように、Φ1=40°の場合は、縦方向のMTFと横方向のMTF特性とに大きな差がある。これは偽解像や偽色を抑制する効果が方向によって異なってしまうことを意味するため、必ずしも好ましくない。
Φ1=45°の場合、分離された8つの光線の全ての強度が同一となる。このときの縦方向のMTFは横方向のMTFより高いものの、この差異は許容範囲にあるといえる。したがって、Φ1=45°を角度Φ1の下限としてよい。なお、Φ1=45°の場合は、分離された8つの光線の全ての強度が同一となる。そのため、複屈折板300bの向きを逆にしても、分離される光線の光強度は変わらない。
Φ1=60°の場合、分離された光線のうち中央の2つの光線が重なり、全体として正六角形の形状に分離される。なお、光線010と101の強度を分けて記載しているが、実際には2つの光線の強度を加算したものが中央の1点の強度となる。Φ1=60°の場合、光強度がアンバランスであるために、縦方向のMTFより横方向のMTFがやや高くなっている。また対角方向のMTFが0を超えるため、Φ1を60°を超えないようにすることが望ましい。したがって、Φ1=60°を角度Φ1の下限としてよい。以上から、45°<=Φ1<=60°となる角度を設定することにより、バランスのとれた光学ローパスフィルタを実現することができるといえる。
なお、Φ1の大きさが45°を超えることが望ましい場合がある。一例として、Φ1の大きさは46°以上であってよい。Φ1の大きさは50°以上であってよい。Φ1の大きさは55°以上であってよい。また、Φ1の大きさが60°未満であることが望ましい場合がある。一例として、Φ1は59°未満であってよい。
図16は、光学ローパスフィルタ122の変形例としての光学ローパスフィルタ1622の概略図である。光学ローパスフィルタ1622は、平行平板状である3枚の複屈折板1600a、1600b及び1600cと、1/4波長板1610a及び1610bとを備える。1/4波長板は、直線偏光の入射光を円偏光の光に変換する。上述したように、光学ローパスフィルタ122においては直線偏光の光が複屈折板300b及び複屈折板300cに入射するため、角度によって光強度が異なるものとなる。
これに対し、光学ローパスフィルタ1622のように、複屈折板1600の間に1/4波長板1610a及び1610bを挿入することによって、複屈折板1600b及び複屈折板1600cに円偏光の光線が入射するため、複屈折板1600によって同一強度の常光線と異常光線になる。したがって、図16のように配置することによって、分離された光線の光強度は同一となる。
図17及び図18は、Φ1=60°の場合の光学ローパスフィルタ1622の特性を示す。図17は、光学ローパスフィルタ1622の縦方向、横方向及び斜め方向のMTFを示す。図18は、光学ローパスフィルタ1622により分離された光線の出射位置と、各光線の光強度を示す。なお、光強度の値は、光強度の合計が1となるように規格化した値である。また、複屈折板1600のそれぞれの光線の分離幅Lが2.8umになるように、複屈折板1600のそれぞれのθ及びdが調整されているものとする。
図18に示されるように、光線010と光線101の位置が重なる。そのため、光学ローパスフィルタ1622は、入射光線を実質的に7つの光線に分離する。したがって、光線010と光線101が出射する中央の1点の光線の光強度が、他の光線の強度の2倍の強度であることになる。
イメージセンサ120の画素ピッチPを3.6μmとすると、ナイキスト周波数は、上述の式より1000/2/3.6≒139となり。ナイキスト周波数は139[lp/mm]となる。したがって、図17に示すMTF特性から、光学ローパスフィルタ1622は、偽解像や偽色を抑制する効果を有するといえる。
光学ローパスフィルタ1622のように、1/4波長板を備える構成を採用することで、光学ローパスフィルタ122と同等の光学ローパスフィルタ効果が得られる。一般に、1/4波長板は複屈折板より薄い。そのため、光学ローパスフィルタ1622の全体の厚みを抑制することができる。また、1/4波長板は廉価であるため、光学ローパスフィルタ1622のコストの増加量も抑制することができる。
図19及び図20は、Φ1=40、45、50、55、60、65、70、75、80及び85°のそれぞれの場合の光学ローパスフィルタ1622の特性を示す。なお、光学ローパスフィルタ1622は2枚の1/4波長板1610a及び1610bを備えるため、分離された8つの光線の光強度は同一となる。したがって、図19では光線強度の表示を省略する。
図19から分かるように、Φ1=40°の場合は、縦方向のMTFと横方向のMTF特性とに大きな差がある。これは偽解像や偽色を抑制する効果が方向によって異なってしまうことを意味するため、必ずしも好ましくない。
Φ1=45°の場合、1/4波長板を備えない構成と同じ特性となる。このときの縦方向のMTFは横方向のMTFより高いものの、この差異は許容範囲にあるといえる。したがって、Φ1=45°を角度Φ1の下限に設定し得る。
Φ1=60°の場合、図17から図20に示されるように、分離された光線のうち中央の2つの光線が重なり、光線は全体として正六角形となる。ただし、光学ローパスフィルタ122とは異なり、分離された8つの光線の光強度は同一であるため、MTF特性は縦方向、横方向、斜め方向で139[lp/mm]までの空間周波数領域においてほぼ同等の特性となり、解像特性の低下量も小さい。また、200[lp/mm]近傍の空間周波数被に対してはMTF値が小さいため、偽解像や偽色を抑制することができる。したがって、光学ローパスフィルタ1622の構成においては、光学ローパスフィルタ122の構成とは異なり、光学特性のバランスが最も取れた角度Φ1は60°であるといえる。
図20に示されるように、Φ1が60度を超えると、横方向の広域側の周波数特性が高くなる傾向がある。200[lp/mm]近傍の空間周波数成分に対する感度の大きさを考慮すると、Φ1=75度を角度Φの上限に設定し得る。以上から、光学ローパスフィルタ1622において、45°<=Φ1<=75°を満たすことによって、光学特性のバランスのとれた光学ローパスフィルタを実現することができる。
図16から図20に関連して説明したように、光学ローパスフィルタ1622は、複屈折板1600aと複屈折板1600bとの間に設けられた1/4波長板1610aと、複屈折板1600bと複屈折板1600cとの間に設けられた1/4波長板1610bとを備える。入射光線の進行方向に沿って、複屈折板1600a、1/4波長板1610a、複屈折板1600b、1/4波長板1610b、複屈折板1600cの順で設けられている。なお、光学ローパスフィルタ1622の変形例として、複屈折素子1600aと複屈折部材1600bとの間、及び、複屈折素子1600bと複屈折部材1600cとの間の一方に1/4波長板を備える構成を採用してもよい。
以上の説明において、イメージセンサ120の長辺と平行な軸をx軸とした場合に、水平軸(x軸)を基軸として光学ローパスフィルタの構成を記述できる。その他、垂直軸(y軸)を基軸として光学ローパスフィルタの構成を記述できる。イメージセンサ120の撮像面に平行な面内の任意の軸を基軸として光学ローパスフィルタの構成を記述できる。いずれの軸を基軸として記述しても、光学ローパスフィルタの光学特性は実質的に同様のものとなる。
以上に説明したように、光学ローパスフィルタ122及び光学ローパスフィルタ1622によれば、3つの複屈折素子を用いて光学ローパスフィルタを構成することができる。また、偽解像や偽色を抑制することが可能な光学ローパスフィルタを提供することができる。上記の先行文献には、光学軸の角度差を45°にした複屈折板を備える光学ローパスフィルタが開示されている。このように、従来、光学ローパスフィルタの設計においては、光学軸の角度差が決まった角度(上記の先行技術文献の構成では45°)になるように設計することが通常であった。例えば上記の先行技術文献の構成では、光学軸の角度差を45°以外にすると光線の分布に不均一性が生じると考えられるためである。これに対し、上述したように、光学ローパスフィルタ122及び光学ローパスフィルタ1622に関連して説明したように、複屈折板の光学軸の角度を最適化することで、少数の複屈折素子を用いて、比較的に高い性能の光学ローパスフィルタを実現することができることが分かる。
上記のような撮像装置100は、移動体に搭載されてもよい。撮像装置100は、図21に示すような、無人航空機(UAV)に搭載されてもよい。UAV10は、UAV本体20、ジンバル50、複数の撮像装置60、及び撮像装置100を備えてよい。ジンバル50、及び撮像装置100は、撮像システムの一例である。UAV10は、推進部により推進される移動体の一例である。移動体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機などの飛行体、地上を移動する車両、水上を移動する船舶等を含む概念である。
UAV本体20は、複数の回転翼を備える。複数の回転翼は、推進部の一例である。UAV本体20は、複数の回転翼の回転を制御することでUAV10を飛行させる。UAV本体20は、例えば、4つの回転翼を用いてUAV10を飛行させる。回転翼の数は、4つには限定されない。また、UAV10は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
撮像装置100は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。ジンバル50は、撮像装置100を回転可能に支持する。ジンバル50は、支持機構の一例である。例えば、ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いてピッチ軸で回転可能に支持する。ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いて更にロール軸及びヨー軸のそれぞれを中心に回転可能に支持する。ジンバル50は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像装置100を回転させることで、撮像装置100の姿勢を変更してよい。
複数の撮像装置60は、UAV10の飛行を制御するためにUAV10の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。2つの撮像装置60が、UAV10の機首である正面に設けられてよい。更に他の2つの撮像装置60が、UAV10の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置60はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置60もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。複数の撮像装置60により撮像された画像に基づいて、UAV10の周囲の3次元空間データが生成されてよい。UAV10が備える撮像装置60の数は4つには限定されない。UAV10は、少なくとも1つの撮像装置60を備えていればよい。UAV10は、UAV10の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置60を備えてもよい。撮像装置60で設定できる画角は、撮像装置100で設定できる画角より広くてよい。撮像装置60は、単焦点レンズまたは魚眼レンズを有してもよい。
遠隔操作装置300は、UAV10と通信して、UAV10を遠隔操作する。遠隔操作装置300は、UAV10と無線で通信してよい。遠隔操作装置300は、UAV10に上昇、下降、加速、減速、前進、後進、回転などのUAV10の移動に関する各種命令を示す指示情報を送信する。指示情報は、例えば、UAV10の高度を上昇させる指示情報を含む。指示情報は、UAV10が位置すべき高度を示してよい。UAV10は、遠隔操作装置300から受信した指示情報により示される高度に位置するように移動する。指示情報は、UAV10を上昇させる上昇命令を含んでよい。UAV10は、上昇命令を受け付けている間、上昇する。UAV10は、上昇命令を受け付けても、UAV10の高度が上限高度に達している場合には、上昇を制限してよい。
図22は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。例えば、コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、撮像制御部110として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」の機能を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR−ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 UAV
20 UAV本体
50 ジンバル
60 撮像装置
100 撮像装置
102 撮像部
110 撮像制御部
120 イメージセンサ
122 光学ローパスフィルタ
130 メモリ
160 表示部
162 指示部
200 レンズ部
210 レンズ
212 レンズ駆動部
220 レンズ制御部
222 メモリ
400 複屈折板
500 光線
510 常光線
520 異常光線
1600 複屈折板
1610 1/4波長板
1622 光学ローパスフィルタ
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM

Claims (9)

  1. 入射光線を複数の出射光線に分離する光学ローパスフィルタであって、
    第1の複屈折素子と、
    第2の複屈折素子と、
    第3の複屈折素子と
    を備え、
    予め定められた基準面への前記第2の複屈折素子の光学軸の正射影を基軸として、前記基準面への前記第1の複屈折素子の光学軸の正射影と前記基軸とが成す角度がΦであり、前記基準面への前記第3の複屈折素子の光学軸の正射影と前記基軸とが成す角度が略−Φである
    光学ローパスフィルタ。
  2. 前記Φが、45°以上60°以下である
    請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
  3. 前記光学ローパスフィルタは、
    前記第1の複屈折素子と前記第2の複屈折素子との間、及び、前記第2の複屈折素子と前記第3の複屈折素子との間の少なくとも一方に設けられた1/4波長板
    をさらに備える請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタ。
  4. 前記第1の複屈折素子と前記第2の複屈折素子との間に設けられた第1の1/4波長板と、
    前記第2の複屈折素子と前記第3の複屈折素子との間に設けられた第2の1/4波長板と、
    をさらに備え、
    入射光線の進行方向に沿って、前記第1の複屈折素子、前記第1の1/4波長板、前記第2の複屈折素子、前記第2の1/4波長板、前記第3の複屈折素子の順で設けられている
    請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタ。
  5. 前記第1の複屈折素子と前記第2の複屈折素子との間に設けられた第1の1/4波長板と、
    前記第2の複屈折素子と前記第3の複屈折素子との間に設けられた第2の1/4波長板と、
    をさらに備え、
    入射光線の進行方向に沿って、前記第1の複屈折素子、前記第1の1/4波長板、前記第2の複屈折素子、前記第2の1/4波長板、前記第3の複屈折素子の順で設けられ、
    前記Φが、45°以上75°以下である
    請求項1に記載の光学ローパスフィルタ。
  6. 前記光学ローパスフィルタは、イメージセンサの受光面側に配置され、
    前記基軸は、前記イメージセンサの長辺と略平行、又は、前記イメージセンサの長辺と略垂直である
    請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタ。
  7. イメージセンサと、
    前記イメージセンサの受光面側に配置された請求項1又は2に記載の光学ローパスフィルタと
    を備える撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置の姿勢を制御可能に支持する支持機構と
    を備える撮像システム。
  9. 請求項7に記載の撮像装置を搭載して移動する移動体。
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