JP2021165613A - 冷蔵庫と食品保管装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた鮮度保持効果を有する食品保管装置を提供する。【解決手段】食品Kを保管する保管容器112と、保管容器112内の酸素濃度を減少させる減酸素装置116と、保管容器112内の食品Kを攪拌する攪拌羽根118とを有する。【選択図】 図10
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫と食品保管装置に関するものである。
最近の冷蔵庫には、野菜、肉、魚などの食品を保管する貯蔵室に当該貯蔵室内の環境を調整する調整手段が備え付けられ、これら食品の鮮度を保持できるものがある。
上記のような技術は、貯蔵室内部に収納された食品のうち環境が調整された気体に触れている箇所は鮮度保持の効果を得られるが、例えば食品同士が接しており環境が調整された気体と接触しにくい箇所は鮮度保持の効果を得にくいという問題点があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、優れた鮮度保持効果を有する冷蔵庫と食品保管装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、貯蔵室と、前記貯蔵室内において、食品を保管する保管容器と、前記保管容器内の環境を調整する調整手段と、前記保管容器内の前記食品を攪拌する攪拌手段と、を有する冷蔵庫である。
本発明の実施形態は、食品を保管する保管容器と、前記保管容器内の環境を調整する調整手段と、前記保管容器内の前記食品を攪拌する攪拌手段と、を有する食品保管装置である。
以下、本発明における環境の調整を行う調整手段を有する冷蔵庫と食品保管装置の実施形態について図面を参照して説明する。
以下、本発明の実施形態1の冷蔵庫10について図1〜図7を参照して説明する。本実施形態では、調整手段として減酸素装置を用い、その減酸素装置を保管室に用いた例を説明する。
(1)冷蔵庫10
冷蔵庫10について図1〜図2を参照して説明する。冷蔵庫10のキャビネット12は内箱と外箱を組み合わせ、その内部に断熱部材11を配した断熱箱体である。図2に示すように、このキャビネット12内は、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、保管室18及び冷凍室20を有し、保管室18の横には製氷室21が設けられている。野菜室16と保管室18及び製氷室21の間には水平な断熱仕切り体36が設けられている。冷蔵室14と野菜室16とは水平な仕切り体38によって仕切られている。
冷蔵庫10について図1〜図2を参照して説明する。冷蔵庫10のキャビネット12は内箱と外箱を組み合わせ、その内部に断熱部材11を配した断熱箱体である。図2に示すように、このキャビネット12内は、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、保管室18及び冷凍室20を有し、保管室18の横には製氷室21が設けられている。野菜室16と保管室18及び製氷室21の間には水平な断熱仕切り体36が設けられている。冷蔵室14と野菜室16とは水平な仕切り体38によって仕切られている。
図2に示すように、冷蔵室14内には、3枚の棚40が水平に設けられ、下部にはチルド室42が設けられている。チルド室42の内部には、チルド容器43が引き出し自在に収納されている。図1と図2に示すように、冷蔵室14の前面開口部には、観音開き式の左右扉14a、14bが設けられている。両扉14a、14bの後面には、複数段のドアポケット44が設けられている。左扉14aの前面には、操作部37が設けられている。
図1に示すように、左扉14aの下部には静電式のドアスイッチ13が設けられ、このドアスイッチ13が操作されると、キャビネット12の天井部前端部の中央部にあるソレノイド式のドア押圧部15が左扉14aを後方から押して左扉14aが開扉状態となる。右扉14bの下部にも静電式のドアスイッチ13が設けられ、このドアスイッチ13が操作されると、ドア押圧部15が右扉14bの後面を押圧して右扉14bが開扉状態となる。
図1に示すように、製氷室21内には、製氷皿で製氷を行う製氷装置23が設けられ、冷蔵室14内部であって、チルド室42の横に配された不図示のタンクから製氷用の水が供給される。
図1と図2に示すように、野菜室16には引出し式の野菜室扉16aが設けられ、保管室18、冷凍室20及び製氷室21には、それぞれ引出し式の扉18a、20a、21aが設けられている。野菜室16には、引出し式の野菜容器46が設けられている。
図2に示すように、冷蔵室14の後面下部から野菜室16の後面において、冷蔵用蒸発器(以下、「Rエバ」という)28が設けられ、その上方には冷蔵用送風機(以下、「Rファン」という)30が設けられている。Rエバ28には、除霜ヒータであるパイプヒータが設けられている。Rエバ28とRファン30とは、エバカバー48で囲まれた冷却室であるRエバ空間27に配されている。
図2に示すように、Rエバ空間27の上部には、ダンパ45が設けられ、このダンパ45から上方にダクト33が冷蔵室14の後面39に沿って延び、このダクト33には複数の吹き出し口17が設けられ、この吹き出し口17から冷蔵室14に冷気が吹き出される。また、チルド室42の後面にも吹き出し口19が設けられ、ダンパ45から流出した冷気がチルド室42内部に吹き出される。さらに、冷蔵室14の後面には、冷蔵室14の庫内温度を検出するRセンサ29が設けられている。また、Rエバ28の下方には、排水桶47が設けられている。
図2に示すように、保管室18、製氷室21の後面から冷凍室20の後面にかけてのFエバ空間31には、冷凍用蒸発器(以下、「Fエバ」という)32が設けられ、その上方には冷凍用送風機(以下、「Fファン」という)34が設けられている。Fエバ32には、除霜ヒータが設けられている。冷凍室20の後面には、冷凍室20の庫内温度を検出するFセンサ35が設けられている。Fエバ32の下方には、排水桶49が設けられている。
図2に示すように、キャビネット12の後面底部には、機械室22が設けられ、冷凍サイクルを構成する圧縮機24などが載置されている。この機械室22の後面上部には、制御部26が設けられている。圧縮機24の上方には、Rエバ28の排水桶47とFエバ32の排水桶49から配水管41,41を通じて流れ落ちる除霜水を蒸発させるための蒸発皿25が配されている。また、後から説明する減酸素装置100の排気ポンプ90が設けられている。
(2)保管室18
次に保管室18の構造について図3〜図7を参照して説明する。保管室18は、庫内を冷蔵温度以上の庫内温度(例えば5℃〜15℃)で保持し、その保管室18内の食品Kを保管する。保管室18内部に保管する食品Kとしては、例えば粒状食品である所定量の米Kである。
次に保管室18の構造について図3〜図7を参照して説明する。保管室18は、庫内を冷蔵温度以上の庫内温度(例えば5℃〜15℃)で保持し、その保管室18内の食品Kを保管する。保管室18内部に保管する食品Kとしては、例えば粒状食品である所定量の米Kである。
保管室18は、図3と図4に示すように引き出し式の扉18aによって前面が開口自在であり、天井面は断熱構造を有する断熱仕切り体36で構成されている。保管室18の左右両側面58,58、後面60、底面61は断熱部材によって構成され、他の部屋とは断熱された構造となっている。
後面60には、ダンパ62が設けられている。このダンパ62が開閉することにより、Fエバ空間31からFファン34によって冷気が保管室18内部に送風され、保管室18内部を冷却する。後面60には、保管室18用の温度センサ(以下、「Hセンサ」という)63が設けられている。制御部26は、Hセンサ63が検出した温度に基づいて、ダンパ62を開閉し、保管室18内の庫内温度を設定温度(例えば10℃)になるように制御する。
扉18aの後面からは左右一対の支持腕64,64が突出している。保管室18の左右両側面58,58には、水平方向に固定レール65が設けられている。左右一対の支持腕64,64は、左右一対の固定レール65,65上を前後方向に移動自在となっている。
(2−1)保管容器50
保管室18内部には、図3と図4に示すように保管容器50が設けられている。この保管容器50は、前面66、後面67、側面68,68、底面70から構成され、上面は開口して上面開口部51が形成されている。保管容器50の左右両側面から突部69,71が突出し、この突部69,71が、支持腕64の上に載置されることにより、保管容器50が、左右一対の支持腕64に保持され、扉18aと共に前後方向に移動する。
保管室18内部には、図3と図4に示すように保管容器50が設けられている。この保管容器50は、前面66、後面67、側面68,68、底面70から構成され、上面は開口して上面開口部51が形成されている。保管容器50の左右両側面から突部69,71が突出し、この突部69,71が、支持腕64の上に載置されることにより、保管容器50が、左右一対の支持腕64に保持され、扉18aと共に前後方向に移動する。
保管容器50の底面70には、モータ72が設けられ、このモータ72の上面にある垂直方向の回転軸73には、攪拌羽根74が設けられている。この攪拌羽根74は、水平方向に回転する。
保管容器50の後面67には、接続端子76が設けられている。この接続端子76とモータ72とは、接続線77によって接続されている。一方、接続端子76に対応する保管室18の後面60にも接続端子78が設けられている。そして、扉18aを閉めて、保管容器50を保管室18に収納した場合に、接続端子76と接続端子78が電気的に接続され、モータ72に電力が供給される。
(2−2)蓋80
保管容器50には、図3〜図8に示すように蓋80が設けられている。蓋80は、保管容器50を保管室18に収納した状態で、上面開口部51を全て覆う構造となっている。
保管容器50には、図3〜図8に示すように蓋80が設けられている。蓋80は、保管容器50を保管室18に収納した状態で、上面開口部51を全て覆う構造となっている。
蓋80は、板部81と、位置決め部82,83と、支持部84,85とを備え、断熱仕切り体36に取り付けられ、保管室18に収納された保管容器50の上面開口部51を閉塞する。
板部81は、図3〜図5に示すように保管容器50の上面開口部51全体を覆う略平板状をなしている。板部81の下面周縁部は、平坦な面をなしており、保管容器50の上面開口部51の周縁部全体と面接触する。板部81の上面には、上方へ突出する補強リブ86と、保管容器50内の環境を調整する減酸素装置100を取り付ける取付部87とを備える。
取付部87は、図3〜図5に示すように板部81における前後方向の中央部よりやや後方に寄った位置に設けられた板部81を貫通する貫通孔87aと、貫通孔87aの周縁部に設けられた段部87bと、固定爪87cを備える。取付部87は、減酸素装置100の周縁部を段部836aにおいて支持することで、貫通孔87aを減酸素装置100によって覆った状態で固定爪87cが減酸素装置100を保持固定する。
図3〜図8に示すように位置決め部82,83は、板部81の前端部に設けられた前側位置決め部82と、板部81の後端部に設けられた後側位置決め部83とを備える。
図5に示すように前側位置決め部82は、板部81の前端部から前方へ行くほど下方へ傾斜するように突出する。蓋80によって保管容器50の上面開口部51が閉塞される位置(以下この位置を「閉塞位置」ということもある)から所定量だけ前方にずれた位置までの範囲内に保管容器50があると、前側位置決め部82は手掛け部56の上面に形成された傾斜面に接触する。前側位置決め部82の水平面に対する傾斜角度は、手掛け部56の上面の水平面に対する傾斜角度と同一又は手掛け部56の上面の水平面に対する傾斜角度より大きく設けられている。
図5に示すように後側位置決め部83は、板部81の後端部から下方へ突出し、閉塞位置にある保管容器50の後方壁の上端部と当接する。これにより、後側位置決め部83は、保管容器50が閉塞位置より後方へ移動するのを規制する。
このような位置決め部82、83は、保管容器50が閉塞位置より前方にあると、前側位置決め部82によって保管容器50を後方へ押圧して後側位置決め部83に当接させることで、保管容器50を閉塞位置へ案内する。
なお、後側位置決め部83は、保管容器50の後方壁に設けられた傾斜部57と干渉しないように傾斜部57を避けた位置に設けられており、例えば、板部81の幅方向中央部に設けられている。
図3〜図8に示すように支持部84,85は、板部81の前後方向中央位置より前側に設けられた前側支持部84と、前側支持部84より後方に設けられた後側支持部85とを備え、断熱仕切り体36に係止して、板部81を野菜室16内において上下動可能に支持する。
図3〜図7に示すように前側支持部84は、板部81から上方へ突出する腕部84aと、腕部84aの上端において水平方向へ折れ曲がった係止部84bと、腕部84aを補強するリブ84cとを備える。腕部84a及び係止部84bは、断熱仕切り体36に設けられた挿通孔36aに下方から挿通され、断熱仕切り体36の上面に係止部84bが係止する。腕部84aは、挿通孔36aにおいて上下動することができるように、その断面形状が断熱仕切り体36の挿通孔36aより小さく設けられている。これにより、前側支持部84は蓋80を上下動可能に支持する。
図3〜図6、図8に示すように後側支持部85は、前側支持部84と同様、板部81から上方へ突出する腕部85aと、腕部85aの上端において水平方向へ折れ曲がった係止部85bと、腕部85aを補強するリブ85cとを備える。腕部85a及び係止部85bは、断熱仕切り体36に設けられた挿通孔36aに下方から挿通され、断熱仕切り体36の上面に係止部85bが係止する。腕部85aは、挿通孔36aにおいて上下動することができるように、その断面形状が断熱仕切り体36の挿通孔36aより小さく設けられている。これにより、後側支持部85は蓋80を上下動可能に支持する。
蓋80の下面には、図3と図4に示すように検量センサ75が設けられている。この検量センサ75は、例えば光電センサであり、保管容器50に収納された米Kに向かって光を当て、その米Kの上面の高さ、すなわち、米Kの量を検出する。そして、制御部26は、検量センサ75からの光が跳ね返ってくる時間が長いほど米Kの量が少なく、短いほど量が多いと判断する。
(3)減酸素装置100
蓋80の取付部87に設けられた減酸素装置100について図5を参照して説明する。減酸素装置100は、保管容器50内部の酸素濃度を低下させるものであり、排気ホース92を介して機械室22に配置された排気ポンプ90と接続され、排気ポンプ90によって酸素分離膜104を透過した空気を冷蔵庫10の外部へ排気することで、保管容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールである。
蓋80の取付部87に設けられた減酸素装置100について図5を参照して説明する。減酸素装置100は、保管容器50内部の酸素濃度を低下させるものであり、排気ホース92を介して機械室22に配置された排気ポンプ90と接続され、排気ポンプ90によって酸素分離膜104を透過した空気を冷蔵庫10の外部へ排気することで、保管容器50内の酸素濃度を低減する酸素分離モジュールである。
具体的には、減酸素装置100は、ケース102と、その内部に設けられた酸素分離膜104と、排気ホース92を接続する排気口106とを備える。ケース102の内部は、酸素分離膜104によって減酸素空間105と排気空間107に仕切られている。減酸素空間105は、蓋80に設けられた貫通孔87aを介して保管容器50内部と連通している。排気空間107は、排気口106に接続された排気ホース92を介して排気ポンプ90と接続され、この排気ホース92は、保管室18の後面60を貫通し、機械室22に設置されている排気ポンプ90に接続されている(図2参照)。
酸素分離膜104は、減酸素空間105と排気空間107との間に圧力差が生じると、高圧側の空気中の酸素が膜内部を拡散移動して低圧側の表面から離脱することで、高圧側の空間の酸素濃度を低下させる。
この減酸素装置100において、排気ポンプ90が動作すると、ケース102内の排気空間107の空気が排気ホース92を介して機械室22へ排出される。これにより、排気空間107が酸素分離膜104を挟んで対向する減酸素空間105より低圧になるため、減酸素空間105の酸素が酸素分離膜104を透過して排気空間107へ移動し、減酸素空間105の酸素濃度が低下する。
(4)保管容器50の動作
保管室18の動作状態について説明する。まず、制御部26には、減酸素装置100、モータ72、検量センサ75、Hセンサ63が接続されている。
保管室18の動作状態について説明する。まず、制御部26には、減酸素装置100、モータ72、検量センサ75、Hセンサ63が接続されている。
保管容器50を保管室18に収納すると、図3と図5に示すように保管容器50は、蓋80によって密閉される。制御部26は減酸素装置100を動作させ、保管容器50内部を所定の減酸素状態とする。また、制御部26はダンパ62の開閉によって所定の庫内温度(例えば10℃)に制御する。
次に、制御部26は、モータ72によって攪拌羽根74を回転させ、保管容器50に収納した米Kの攪拌を開始する。すると、米K、すなわち米粒が攪拌されてその位置を移動し、それぞれの米粒の表面が減酸素状態の空気と触れて、米Kの鮮度を維持できる。また、庫内温度においても、10℃に設定されているため、食品Kの収納に最も適した温度で保管できる。制御部26は、検量センサ75が検出した食品Kの量に応じて、減酸素装置100と攪拌羽根74の動作時間と、攪拌羽根74の回転速度を含む攪拌量を調整する。例えば、制御部26は、検量センサ75で検出した食品Kの量が多いほど、減酸素装置100の動作時間を長くするか、又は、攪拌羽根74の回転速度を速くする。
保管室18の扉18aが閉扉された状態から保管容器50の上面開口部51を開放するには、まず、扉18aを開扉し、前方へ引き出すと、図4に示すように保管室18に収納されている保管容器50も前方へ引き出されると共に、減酸素装置100と攪拌羽根74を停止させる。蓋80は前側支持部84及び後側支持部85によって上下動可能に支持されているため、保管容器50が庫外へ引き出される時に保管容器50の上端が蓋80の前側位置決め部82に当接して、蓋80の前端を上方へ持ち上げながら保管容器50が前方へ移動する。保管容器50が引き出されると、米Kを開口した上面開口部51から簡単に取り出すことができる。
次に、庫外へ引き出された保管容器50を保管室18に収納するには、図3と図5に示すように扉18aを閉扉する。これにより、保管容器50を後方へ移動し、その際、保管容器50の後端部に設けられた傾斜部57が前側位置決め部82をすくい上げ保管容器50の上面へ案内する。その後、保管容器50が蓋80の下面を摺動しながら後側位置決め部83に当接する閉塞位置まで後方へ移動することで、保管容器50の上面開口部51を蓋80によって閉塞する。
(5)効果
本実施形態の冷蔵庫10であると、米Kの保管温度に適した庫内温度で、かつ、減酸素装置100による減酸素によって保管容器50内の食品Kの酸化を防止できると共に、最適な保管ができる。
本実施形態の冷蔵庫10であると、米Kの保管温度に適した庫内温度で、かつ、減酸素装置100による減酸素によって保管容器50内の食品Kの酸化を防止できると共に、最適な保管ができる。
また、米Kを攪拌するため、保管容器50に収納された表面の米Kだけでなく、内部にある米粒が攪拌により表面に露出して、酸化を防止できる。
また、保管容器50が引き出されると、米Kを開口した上面開口部51から簡単に取り出すことができる。
(6)変更例
制御部26は、攪拌羽根74を米Kの量に合わせて動作させたが、これに代えて減酸素装置100が動作している間、連続して動作させてもよい。
制御部26は、攪拌羽根74を米Kの量に合わせて動作させたが、これに代えて減酸素装置100が動作している間、連続して動作させてもよい。
また、制御部26は攪拌羽根74を所定時間毎に間欠運転をさせてもよい。間欠運転とするのは、攪拌によって米Kの米粒の表面に傷が付くのを抑制するためである。
また、攪拌羽根74の動作開始を減酸素装置100の動作開始より遅く行い、攪拌羽根74の回転と減酸素装置100と同時に終了させてもよい。この場合であっても、攪拌時間が短くなり、攪拌羽根74による米Kの米粒の損傷を抑制できる。
また、攪拌羽根74の動作開始を減酸素装置100の動作開始と同時に行い、攪拌羽根118の回転を先に終了させてもよい。この場合であっても操作時間が短くなり、攪拌羽根118よる米Kの米粒の損傷を抑制できる。
また、攪拌羽根74が停止しているときに、減酸素装置100を動作させてもよい。
また、保管容器50は、完全な密閉状態でなくてもよい。
実施形態2について図8と図9を参照して説明する。
実施形態1では、攪拌手段として、モータ122で回転する攪拌羽根118を用いたが、これに代えて図8に示すようにファン128を用いる。このファン128を、保管容器50の底面に設け、上面にある複数の吹き出し口130から上方に風を吹き出し、この風(気体)の流れによって、保管容器50に収納されている食品(例えば、米)Kを攪拌する。なお、吹き出し口130には、図9に示すように、米粒が侵入せず、かつ、気体のみが通過できる通気性のあるシート材132が設けられている。
本発明の実施形態3の食品保管装置110について図10を参照して説明する。食品保管装置110の保管する食品Kは、粒状食品である米Kであるとする。
(1)食品保管装置110の構成
食品保管装置110は、例えば米びつであって、保管容器112と、この保管容器112に被せられる蓋114とよりなる。
食品保管装置110は、例えば米びつであって、保管容器112と、この保管容器112に被せられる蓋114とよりなる。
保管容器112は、平面形状が正方形又は円形の立方体であり、4つの側面と底面よりなり、上面が開口している。この保管容器112は、例えば透明な合成樹脂製である。
蓋114は、保管容器112の上面を密封して閉塞するものであり、その中央部分に減酸素装置116が設けられている。この減酸素装置としては、例えば膜分離法、深冷分離法、吸着分離法の何れかの方法若しくはこれら2つを組み合わせて構成された装置である。なお、膜分離法は、アノードで水を電気分解して水素イオンを作り、その水素イオンが高分子電解質膜内を移動してカソードに到達し、保管容器112内の酸素と反応して水を生成することで、酸素濃度を減少させる方法である。深冷分離法は、空気を−170〜−190℃の極低温にして、酸素を分離し、保管容器112内の酸素濃度を減少させる方法である。吸着分離法は、酸素吸着剤を用い、吸着剤が酸素を吸着することにより、保管容器112内の酸素濃度を減少させる方法である。蓋114を保管容器112に被せて密閉した場合に、減酸素装置116が機能し保管容器112内の酸素を減少させる。
保管容器112の底面にはモータ122が設けられ、このモータ122の上面にある回転軸120には攪拌羽根118が設けられている。この攪拌羽根118は、水平方向に沿って回転する。
蓋114の下面には検量センサ124が設けられている。この検量センサ124は、例えば光電センサであり、保管容器112に収納された米Kに向かって光を当て、その米Kの上面の高さ、すなわち米Kの量を検出する。そして、検量センサ124からの光が跳ね返ってくる時間が長いほど米Kの量が少なく、短いほど米Kの量が多いと判断する。
蓋114は、保管容器112の上面を密閉して閉塞するものであり、その中央部分に酸素濃度を低下させる減酸素装置116が設けられている。この減酸素装置116は、実施形態1における減酸素装置100と同じ構造であり、その内部に酸素分離膜104を有し、保管容器50側に減酸素空間105が設けられ、排気側に排気空間107が設けられている。そして本実施形態の場合には、この減酸素装置116の上に排気ポンプ90が設けられ、排気空間107の空気を排気する。
制御部126は、蓋114の上面に設けられている。この制御部126には、減酸素装置116、モータ122、検量センサ124が接続されている。
(2)食品保管装置110の動作状態
食品保管装置110の使用状態について図10を参照して説明する。食品保管装置110の保管容器112に米Kを所定量収納する。米Kを収納した後に蓋114を被せて保管容器112内部を密閉する。
食品保管装置110の使用状態について図10を参照して説明する。食品保管装置110の保管容器112に米Kを所定量収納する。米Kを収納した後に蓋114を被せて保管容器112内部を密閉する。
制御部126は、減酸素装置116を動作させ、保管容器112内部を所定の減酸素状態とする。
制御部126は、モータ122によって攪拌羽根118を回転させ、保管容器112に収納した米Kを攪拌する。この場合に、制御部126は、攪拌羽根118を減酸素装置116が動作している間、連続して動作させる。すると、米Kが攪拌されて、米粒のそれぞれの位置がその移動し、米粒の表面が減酸素状態の空気と触れて、米Kの鮮度を維持できる。
このときに、検量センサ124が検出した米Kの量に応じて、減酸素装置116と攪拌羽根118の動作時間と、攪拌羽根118の回転速度を含む攪拌量を調整する。例えば、制御部126は、検量センサ124で検出した米Kの量が多いほど、減酸素装置116の動作時間と攪拌羽根118の回転時間を長くするか、又は、この制御に加えて攪拌羽根118の回転速度を速くする。
(3)効果
本実施形態の食品保管装置110であると、減酸素装置116による減酸素によって保管容器112内の米Kの酸化を防止できる。この場合に、米Kを攪拌するため、保管容器112に収納された米粒の表面だけでなく、内部にある米粒が攪拌により表面に露出して、酸化を防止できる。
本実施形態の食品保管装置110であると、減酸素装置116による減酸素によって保管容器112内の米Kの酸化を防止できる。この場合に、米Kを攪拌するため、保管容器112に収納された米粒の表面だけでなく、内部にある米粒が攪拌により表面に露出して、酸化を防止できる。
(4)変更例
制御部126は、攪拌羽根118を減酸素装置116が動作している間、連続して動作させたが、これに代えて所定時間毎に間欠運転をさせてもよい。間欠運転とするのは、攪拌によって米粒の表面に傷が付くのを抑制するためである。
制御部126は、攪拌羽根118を減酸素装置116が動作している間、連続して動作させたが、これに代えて所定時間毎に間欠運転をさせてもよい。間欠運転とするのは、攪拌によって米粒の表面に傷が付くのを抑制するためである。
また、攪拌羽根118の動作開始を減酸素装置116の動作開始より遅く行い、攪拌羽根118の回転と減酸素装置116とを同時に終了させてもよい。この場合であっても、攪拌時間が短くなり攪拌羽根118による米粒の損傷を抑制できる。
また、攪拌羽根118の動作開始を減酸素装置116の動作開始と同時に行い、攪拌羽根118の回転を先に終了させてもよい。この場合であっても、攪拌時間が短くなり攪拌羽根118による米粒損傷を抑制できる。
また、攪拌羽根118が停止しているときに、減酸素装置116を動作させてもよい。
また、保管容器112は、完全な密閉状態でなくてもよい。
実施形態4について図11を参照して明する。
実施形態3では、攪拌手段として、モータ122で回転する攪拌羽根118を用いたが、これに代えて図11に示すようにファン128を用いる。このファン128は、保管容器112の底面に載置し、上面にある複数の吹き出し口130から上方に風を吹き出し、この風(気体)によって、保管容器112に収納されている米Kを攪拌する。なお、吹き出し口130には、米粒が侵入せず、かつ、気体のみが通過できる通気性のあるシート材132が設けられている。
上記実施形態の変更例について説明する。
(1)変更例1
上記実施形態では、保管容器50,112に収納されている食品Kの量の検出について検量センサ124を設けたが、これに代えてカメラを蓋80,114の下面に設けてもよい。制御部26,126は、このカメラで上面から見た食品Kの画像を撮影し、この画像に基づいて食品Kの量を判断する。
上記実施形態では、保管容器50,112に収納されている食品Kの量の検出について検量センサ124を設けたが、これに代えてカメラを蓋80,114の下面に設けてもよい。制御部26,126は、このカメラで上面から見た食品Kの画像を撮影し、この画像に基づいて食品Kの量を判断する。
(2)変更例2
上記実施形態では、食品Kとして米を用いたが、これに代えて他の粒状食品(玄米など)、日本茶、紅茶などの茶葉状食品、粉状食品(例えば、小麦粉など)、クリーム状食品(クリーム、ヨーグルトなど)、粘土状食品(味噌、ぬかなど)、液体食品などの攪拌可能な食品を収納してもよい。
上記実施形態では、食品Kとして米を用いたが、これに代えて他の粒状食品(玄米など)、日本茶、紅茶などの茶葉状食品、粉状食品(例えば、小麦粉など)、クリーム状食品(クリーム、ヨーグルトなど)、粘土状食品(味噌、ぬかなど)、液体食品などの攪拌可能な食品を収納してもよい。
(3)変更例3
上記実施形態では、保管容器50,112内の環境を調整する装置として減酸素装置100,116を設けたが、これに代えて保管容器50,112内の酸素の増加をさせる装置、湿度を調整する湿度調整装置、除菌を行う除菌装置を設けてもよい。
上記実施形態では、保管容器50,112内の環境を調整する装置として減酸素装置100,116を設けたが、これに代えて保管容器50,112内の酸素の増加をさせる装置、湿度を調整する湿度調整装置、除菌を行う除菌装置を設けてもよい。
(4)変更例4
上記実施形態では、保管容器50,112の底面に攪拌手段を設けたが、これに代えて、保管容器50,112の前面、後面、側面の中の一壁面に攪拌手段を設け、この一壁面に相対向する他壁面に調整手段を設けてもよい。
上記実施形態では、保管容器50,112の底面に攪拌手段を設けたが、これに代えて、保管容器50,112の前面、後面、側面の中の一壁面に攪拌手段を設け、この一壁面に相対向する他壁面に調整手段を設けてもよい。
(5)その他
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
上記では本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・冷蔵庫、18・・・保管室、50・・・保管容器、74・・・攪拌羽根、90・・・排気ポンプ、100・・・減酸素装置、110・・・食品保管装置、112・・・保管容器、114・・・蓋、116・・・減酸素装置、118・・・攪拌羽根、120・・・回転軸、122・・・モータ、124・・・センサ、126・・・制御部、128・・・ファン
Claims (12)
- 貯蔵室と、
前記貯蔵室内において、食品を保管する保管容器と、
前記保管容器内の環境を調整する調整手段と、
前記保管容器内の前記食品を攪拌する攪拌手段と、
を有する冷蔵庫。 - 前記攪拌手段は、
前記食品を、攪拌部材を移動させて混ぜるか、又は、前記攪拌部材の動作により生じる風によって混ぜる、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記調整手段は、前記保管容器内の酸素濃度の増減、湿度の増減、又は、除菌を行う、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記調整手段は、前記保管容器内の酸素濃度を低下させる減酸素装置である、
請求項3に記載の冷蔵庫。 - 前記保管容器の一面に前記攪拌手段が設けられ、
前記一面に相対向する他面に前記調整手段が設けられている、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記保管容器の前記一壁面は、前記保管容器の底面であり、
前記保管容器の前記他壁面は、前記保管容器の上面を覆う蓋に形成されている、
請求項5に記載の冷蔵庫。 - 前記保管容器内の前記食品の量を検出する検出手段を有し、
前記検出手段の検出した前記食品の量に基づいて、前記攪拌手段の攪拌量を制御する、
請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記攪拌手段は、前記食品の量が多いほど、前記攪拌量を多くする、
請求項7に記載の冷蔵庫。 - 食品を保管する保管容器と、
前記保管容器内の環境を調整する調整手段と、
前記保管容器内の前記食品を攪拌する攪拌手段と、
を有する食品保管装置。 - 前記攪拌手段は、
前記食品を、攪拌部材を移動させて混ぜるか、又は、気体の流れによって混ぜる、
請求項9に記載の食品保管装置。 - 前記調整手段は、前記保管容器内の酸素濃度の増減、湿度の増減、又は、除菌を行う、
請求項9に記載の食品保管装置。 - 前記調整手段は、前記保管容器内の減酸素を行う減酸素装置である、
請求項11に記載の食品保管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020069330A JP2021165613A (ja) | 2020-04-07 | 2020-04-07 | 冷蔵庫と食品保管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020069330A JP2021165613A (ja) | 2020-04-07 | 2020-04-07 | 冷蔵庫と食品保管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021165613A true JP2021165613A (ja) | 2021-10-14 |
Family
ID=78021932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020069330A Pending JP2021165613A (ja) | 2020-04-07 | 2020-04-07 | 冷蔵庫と食品保管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021165613A (ja) |
-
2020
- 2020-04-07 JP JP2020069330A patent/JP2021165613A/ja active Pending
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