JP2021164909A - 油分除去装置及び廃液リユースシステム - Google Patents

油分除去装置及び廃液リユースシステム Download PDF

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Kazuaki Takahashi
寛人 福田
Hiroto Fukuda
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Abstract

【課題】油分を含む廃液から油分を分離し、効率よく、浮上油分を除去することが可能な油分除去装置を提供する。【解決手段】廃液を貯留する貯留タンク21と、廃液にせん断力を付与するせん断力付与手段22と、せん断力が付与された廃液にバブルを供給するバブル供給手段23と、を含み、貯留タンク21において、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去する。【選択図】図1

Description

この発明は、油分を含む廃液から油分を分離して除去する油分除去装置及び油分と固形物を含有した廃液を処理し、さらに再利用可能な水質レベルまで浄化する廃液リユースシステムに関する。
例えば、工場廃液は、そのまま外部に排出すると環境汚染を招くことが多いと同時に、リサイクル(再利用)が可能な有効成分が含まれていることがあるので、何らかの処理を施す必要がある。従来の工場廃液処理システムでは、例えば、外部に排出しても環境汚染を招くことがないように無公害化処理するタイプのものが多い。従って、設備が複雑で大掛かりになるだけでなく、工場廃液中にリサイクル可能な有効成分が含まれている場合であってもそれを回収することなく廃棄している。
このため、工場廃液を噴霧乾燥することによりリサイクルが可能な有効成分を取り出すことができると共に、工場廃液並びに廃液処理にまつわる環境汚染物質等を工場の外部に一切排出することなく閉られたループ(処理工程)の中で連続的にオンライン処理できる工場廃液処理システムが提供されている(特許文献1)。
また、例えば、工場より発生する油分と固形物を含有した廃液は、全てが廃棄物として処理されていた。その廃棄物処理システムは、まず粗取りフィルタにて粗大な固形物を除去した後、加圧浮上などで浮上油分を除去した後、廃液中に含まれる不純物を薬剤により凝集沈殿させ、沈殿物を除去した後、活性汚泥処理にて有機物を分解し、精密ろ過にて最終残渣を除去していた。
また、例えば、廃棄物処理システムに用いられる油分を含む廃液から油分を分離して除去する装置として、タンクに廃液を貯留し、この廃液を撹拌等によって廃液から油分を分離させると、分離した油分が浮上してタンクの上面に溜まり、この浮上油分を除去するものがある。
特開2002−346545号公報
従来の油分を含む廃液から油分を分離して除去する装置では、廃液から油分を効率的に分離させることが困難であり、タンクの上面に溜まる浮上油分が少なく、油分の除去が十分でなかった。
また、従来の工場廃液を噴霧乾燥することによりリサイクルが可能な有効成分を取り出すものでは、噴霧乾燥にコストと時間がかかるなどの問題があった。
さらに、噴霧乾燥しない処理システムでは、大型な凝集沈殿槽が必要であり、大型な活性汚泥槽が必要であるため、広い設置スペースが必要であり、工場面積規模によりスペース的に設置ができないという問題があった。
この発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、油分を含む廃液から油分を分離し、効率よく、浮上油分を除去することが可能な油分除去装置を提供することを目的とし、また消耗品の添加を必要とせず、かつ活性汚泥を必要とせず、簡単でかつコンパクトなシステムで廃液を浄化し、工場内で再利用可能なレベルまで水を浄化することができ、低コストで処理効率の向上が可能な廃液リユースシステムを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、油分を含む廃液から油分を分離して除去する油分除去装置であり、
廃液を貯留する貯留タンクと、
廃液にせん断力を付与するせん断力付与手段と、
せん断力が付与された廃液にバブルを供給するバブル供給手段と、を含み、
前記貯留タンクにおいて、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去することを特徴とする油分除去装置である。
請求項2に記載の発明は、前記せん断力付与手段は、
前記貯留タンクに貯留する廃液を循環させる循環経路、
または前記貯留タンクに廃液を供給する供給経路に、
備えることを特徴とする請求項1に記載の油分分離除去装置である。
請求項3に記載の発明は、廃液に付与するせん断力を制御するせん断力制御手段を、
備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油分除去装置である。
請求項4に記載の発明は、前記油分を含む廃液は、加工液、洗浄液を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の油分除去装置である。
請求項5に記載の発明は、廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去する固形物遠心分離装置と、
前記固形物を除去した廃液から油分を分離により分離させて浮上油分を除去する油分除去装置と、
前記油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させて除去する油分ろ過装置と、
前記溶解する油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させて除去する物質ろ過装置と、を備え、
前記油分除去装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の油分除去装置であり、
廃液を前記各装置に順に送り、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去して浄化水を得ることを特徴とする廃液リユースシステムである。
請求項6に記載の発明は、前記固形物遠心分離装置の前段に、廃液を貯留する廃液貯留槽を備え、
前記物質ろ過装置の後段に、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去した浄化水を貯留する浄化水貯留槽を備え、
前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の各装置をインライン接続したことを特徴とする請求項5に記載の廃液リユースシステムである。
請求項7に記載の発明は、前記廃液貯留槽に、 前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の少なくともいずれかの装置を通過した廃液を戻して循環させる循環ラインを備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の廃液リユースシステムである。
請求項8に記載の発明は、前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の少なくともいずれかの間に、中間貯留槽を備え、
前記中間貯留槽を介してインライン接続し、前記中間貯留槽に廃液を循環させる中間循環ラインを備えることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の廃液リユースシステムである。
請求項9に記載の発明は、前記各装置を運転する運転制御装置と、
遠隔にて運転状況を確認可能な遠隔監視装置と、を備え、
前記遠隔監視装置は、各装置の異常、各装置を構成する部品及びセンサのメンテナンスの時期、作動状況をリアルタイムで確認可能であることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の廃液リユースシステムである。
請求項10に記載の発明は、前記各装置を運転する運転制御装置と、
廃液の処理情報を入力する処理情報入力装置と、を備え、
前記運転制御装置は、前記入力された廃液の処理情報に応じて、前記各装置の処理仕様、または運転状態を変更可能にすることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載の廃液リユースシステムである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1乃至請求項4に記載の発明では、貯留タンクにおいて、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去することで、効率よく油分を含む廃液から油分を分離し、浮上油分を除去することができる。
請求項5乃至請求項8に記載の発明では、廃液を各装置に順に送り、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去して浄化水を得ることで、工場内で再利用可能なレベルまで水を浄化することができる。また、凝集剤の添加が不要であるためランニングコスト軽減が図れ、消耗品の補充が不要なため、日々のメンテナンスに時間を要せず、各装置をインライン接続することが可能でシステムの省スペース化が可能で、かつ低コストで処理効率の向上が可能である。
請求項9に記載の発明では、遠隔監視装置は、各装置の異常、各装置を構成する部品及びセンサのメンテナンスの時期、作動状況をリアルタイムで確認可能であり、各装置の運転状態を常時監視するとともに、異常診断と異常の未然防止を行うことができる。
請求項10に記載の発明では、運転制御装置は、入力された廃液の処理情報に応じて、各装置の処理仕様、または運転状態を変更可能にすることで、ユーザの要求に応じた廃液の処理が可能で、かつ処理仕様に応じた装置に変更することが可能である。
第1形態の油分除去装置の概略構成図である。 せん断力付与手段の構成図である。 バブル供給手段の構成図である。 油分除去装置の運転を説明する図である。 油分除去の原理を説明する図である。 油分除去の効果を説明する図である。 第2形態の油分除去装置の概略構成図である。 第1の形態の廃液リユースシステムの概略構成図である。 固形物遠心分離装置の概略図である。 油分ろ過装置の概略図である。 物質ろ過装置の概略図である。 廃液リユースシステムの処理工程図である。 廃液リユースシステムよって得られる効果を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態1を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態2を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態3を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態4を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態5を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態6を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態7を示す図である。 廃液リユースシステムの変形形態8を示す図である。 第2の形態の廃液リユースシステムの概略構成図である。 第3の形態の廃液リユースシステムの概略構成図である。
以下、この発明の油分除去装置及び廃液リユースシステムの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
(第1形態の油分除去装置の構成)
この形態の油分除去装置を、図1乃至図6に基づいて説明する。図1は油分除去装置の概略構成図、図2はせん断力付与手段の構成図、図3はバブル供給手段の構成図、図4は油分除去装置の運転を説明する図、図5は油分除去の原理を説明する図、図6は油分除去の効果を説明する図である。
この形態の油分除去装置20は、油分を含む廃液から油分を分離して除去する装置であり、工場廃液のみではなく、油分除去を必要とする水処理の前処理として、または、その他の水処理、廃液処理の油分を分離して除去する装置として用いることが可能である。この油分除去装置20は、廃液を貯留する貯留タンク21と、廃液にせん断力を付与するせん断力付与手段22と、せん断力が付与された廃液にバブルを供給するバブル供給手段23と、を含む。油分を含む廃液は、例えば、加工液、洗浄液を含む。
貯留タンク21は、円筒形状であり、油分を含む廃液が供給経路の供給管24aから供給される。この貯留タンク21には、液面計25が備えられており、貯留タンク21に所定量の廃液を溜める。
貯留タンク21の上部には、油分排出管24bが接続され、油分排出管24bには、バルブV1が配置され、このバルブV1を開くことで、貯留タンク21の上部に溜まる浮上油分を除去する。
貯留タンク21の底部には、排出管24cが接続されている。排出管24cには、バルブV2が配置され、このバルブV2を開くことで、貯留タンク21の底部に溜まる分離油分ドレンを排出する。
せん断力付与手段22は、貯留タンク21に貯留する廃液を循環させる循環経路26に備えられており、循環経路26の流入側は、排出管24cに接続され、流出側は、貯留タンク21の内底部まで伸びている。
この形態のせん断力付与手段22は、図2に示すように、邪魔板22aを含み、廃液に圧力をかけて邪魔板22aを通過させることで、廃液にせん断力付与することができる。
循環経路26には、廃液に付与するせん断力を制御するせん断力制御手段27が備えられており、このせん断力制御手段27は、ポンプP1を含む。このポンプP1は、せん断力付与手段22の上流側に配置され、ポンプP1により邪魔板22aを通過させる廃液の圧力を変えることで、廃液に付与するせん断力を制御することができる。
バブル供給手段23は、貯留タンク21の下部に備えられ、このバブル供給手段23には、供給管24dが接続されている。この供給管24dは、排出管24cに接続され、さらに供給管24dには、切替バブルV3を介して処理液を次工程に送る給送管24eが接続されている。
供給管24dには、切替バブルV3より上流側にポンプP2が配置されており、処理時には、切替バブルV3を処理側にしてポンプP2を駆動し、せん断力が付与された廃液をバブル供給手段23に供給する。処理終了後には、切替バブルV3を処理後側にしてポンプP2を駆動し、廃液から油分を除去する処理を行った液を、給送管24eを介して次工程に送る。
バブル供給手段23は、図3に示すように、エジェクタノズル23aを含む。エジェクタノズル23aは、ノズル23a1と、ディフューザ23a2で構成され、ノズル23a1は圧縮流体の流れを加速する役目があり、ノズル23a1に圧縮流体を流すことにより高速噴流となり、ディフューザ23a2は、流れの速度を減速し、運動エネルギーを圧縮エネルギーに変換し、バブルを発生させて供給する。このバブルとしては、マイクロバブルやナノバブルなどと呼ばれるファインバブルである。
この形態の油分除去装置20は、廃液を貯留する貯留タンク21と、廃液にせん断力を付与するせん断力付与手段22と、せん断力が付与された廃液にバブルを供給するバブル供給手段23と、を含み、貯留タンク21において、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、この浮上油分は貯留タンク21の上部に接続された油分排出管24bを介して除去し、油分が除去された処理後の廃液は、給送管24eを介して次工程に送る。
(油分除去装置の運転)
この実施の形態の油分除去装置は、図4示すように運転される。図4(a)では、油分を含む廃液が供給管24aから供給される。この貯留タンク21には、液面計25が備えられており、貯留タンク21の液面を検出して所定量の廃液を溜める。
図4(b)では、ポンプP1を駆動することで、貯留タンク21に溜めた廃液が、循環経路26を介して循環する。この循環経路26には、せん断力付与手段22が配置されており、廃液に圧力をかけてせん断力付与手段22を通過させることで、廃液にせん断力付与する。
図4(c)では、切替バブルV3が処理側に接続されており、ポンプP2の駆動によってせん断力が付与された廃液を、バブル供給手段23に供給する。バブル供給手段23では、運動エネルギーを圧縮エネルギーに変換し、バブルを発生させて貯留タンク21の内部に供給する。貯留タンク21においては、せん断力が付与された廃液にバブルを供給することで、油分を含む廃液から油分が分離して浮上し、貯留タンク21の上面に溜まる。
図4(d)では、貯留タンク21の上面に溜まった浮上油分は、バブルV1を開き、油分排出管24bを介して除去する。
図4(e)では、切替バブルV3を処理後側に切替えて、ポンプP2を駆動することによって、液から油分を除去する処理を行った液を、給送管24eを介して次工程に送る。
図4(e)において、貯留タンク21の処理液が、給送管24eを介して次工程に送り、送り終わると、図4(a)の油分を含む廃液が供給管24aから供給される運転になり、以後同様に図4(b)〜図4(e)運転を行い、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去することで、効率よく油分を含む廃液から油分を分離し、浮上油分を除去することができる。
(油分除去の原理)
この油分除去の原理は、図5に示すように、廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去し、油分を含む廃液は、加工液、洗浄液であり、界面活性剤が含まれている。
せん断力付与手段22に供給される前段階では、廃液が未処理状態Aである。この未処理状態Aでは、界面活性剤に包接された油分があり、ミセルを形成し、廃液はエマルション化している。
この廃液は、せん断力が付与されることで、解乳化状態Bとなる。解乳化状態Bでは、廃液の全ての成分が分散される。
貯留タンク21において、せん断力が付与された廃液にバブルを供給すると、バブル作用状態Cとなる。バブル作用状態Cでは、バブルによって油分の分離が促進され、かつ油分は分離しながら浮上する。
分離しながら浮上する油分は、貯留タンク21の上面に溜まり、浮上分離状態Dとなる。この浮上分離状態Dでは、負に帯電したバブルに油分が補足されて油分が上面に集まり、この浮上油分を除去する。
(油分除去の効果)
油分を含む廃液として、ラップ洗浄液と混合加工液を用いた。この油分除去装置10を用いて油分を含む廃液を処理することで、図6に示す結果を得た。ラップ洗浄液と混合加工液について、それぞれ廃液にマイクロバブルのみを供給した場合と、
せん断力が付与された廃液にバブルを供給した場合について、ノルマルヘキサン抽出物質の値を計測した。
ノルマルヘキサン抽出物質とは、一般的に水中の油分等を表わす指標として用いられており、対象液は、各廃液に20000ppm相当添加したものを用いた。油分分離循環処理後、ノルマルヘキサン抽出物質の値を計測した。この測定結果は、廃液にマイクロバブルのみを供給した場合に対して、せん断力が付与された廃液にバブルを供給した場合は、10分、20分、30分毎において、ノルマルヘキサン抽出物質の値が小さくなり、大幅に水中の油分が少なくなった。
(第2形態の油分除去装置の構成)
この形態の油分除去装置を、図7に基づいて説明する。図7は油分除去装置の概略構成図である。
この第2形態の油分除去装置20は、第1形態の油分除去装置20と同様に構成されるので詳細な説明は省略する。第1形態の油分除去装置20においては、せん断力付与手段22は、貯留タンク21に貯留する廃液を循環させる循環経路26に備えるが、この形態2の油分除去装置20においては、貯留タンク21に廃液を供給する供給経路の供給管24aに備える。
供給経路の供給管24aに、せん断力付与手段22を備えることで、せん断力が付与された廃液が、貯留タンク21に供給され、貯留タンク21には、液面計25が備えられており、貯留タンク21に所定量の廃液を溜める。
貯留タンク21に所定量の廃液が貯めると、切替バブルV3が処理側に接続されており、ポンプP2の駆動によってせん断力が付与された廃液を、バブル供給手段23に供給する。バブル供給手段23では、運動エネルギーを圧縮エネルギーに変換し、バブルを発生させて貯留タンク21の内部に供給する。貯留タンク21においては、せん断力が付与された廃液にバブルを供給することで、油分を含む廃液から油分が分離して浮上し、貯留タンク21の上面に溜まる。
貯留タンク21の上面に溜まった浮上油分は、バブルV1を開き、油分排出管24bを介して除去し、切替バブルV3を処理後側に切替えて、ポンプP2を駆動することによって、液から油分を除去する処理を行った液を、給送管24eを介して次工程に送る。
(第1の形態の廃液リユースシステムの構成)
この実施の形態の廃液リユースシステムの構成を、図8乃至図13に基づいて説明する。図8は廃液リユースシステムの概略構成図、図9は固形物遠心分離装置の概略図、図10は油分ろ過装置の概略図、図11は物質ろ過装置の概略図、図12は廃液リユースシステムの処理工程図、図13は廃液リユースシステムよって得られる効果を示す図である。
この廃液リユースシステム1は、工場より発生する油分と固形物などを含有した廃液を処理し、さらに工場内で再利用可能な水質レベルまで浄化するシステムである。廃液は、水溶性クーラント、洗浄液を含み、この廃液からスラッジ、砥粒などの固形物、浮上油分、溶解する油分及び界面活性剤などの溶解する物質を除去して浄化水を得る構成であり、工場内で再利用可能な水質レベルまで浄化する。
この廃液リユースシステム1は、廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去する固形物遠心分離装置10と、固形物を除去した廃液から油分を分離させて浮上油分を除去する油分除去装置20と、油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させて除去する油分ろ過装置30と、溶解する油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させて除去する物質ろ過装置40と、を備える。廃液を各装置10,20,30,40に順に送り、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去して浄化水を得る。
固形物遠心分離装置10の前段に、廃液を貯留する廃液貯留槽50を備え、物質ろ過装置40の後段に、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去した浄化水を貯留する浄化水貯留槽60を備え、固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の各装置をインライン接続した構成である。
廃液貯留槽50に、固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の少なくともいずれかの装置を通過した廃液を戻して循環させる循環ラインを備える。この実施の形態では、浄化水貯留層60から循環ライン2を介して工場3に送り、工場3で使用することで廃液として廃液貯留槽50に戻し、循環ライン3を介して油分ろ過装置30及び物質ろ過装置40に戻して循環させて処理する。
固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の少なくともいずれかの間に、中間貯留槽を備え、中間貯留槽を介してインライン接続し、中間貯留槽に廃液を循環させる中間循環ラインを備える。この実施の形態では、固形物遠心分離装置10と油分除去装置20との間に中間貯留槽70を備え、油分除去装置20と油分ろ過装置30との間に中間貯留槽71を備え、油分ろ過装置30と物質ろ過装置40との間に中間貯留槽72を備える。
廃液貯留槽50から廃液が、中間貯留槽70を介して固形物遠心分離装置10に供給される。この固形物遠心分離装置10により廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去し、固形物は回収タンク70aに排出され、固形物を除去した廃液が、中間貯留槽70を介して油分除去装置20に供給される。この油分除去装置20により固形物を除去した廃液から油分を分離させて浮上油分を除去し、浮上油分は回収タンク70bに排出され、浮上油分を除去した廃液が、中間貯留槽71を介して油分ろ過装置30に供給される。
この油分ろ過装置30により油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させて除去し、溶解する油分は、回収タンク71aに排出され、溶解する油分を除去した廃液が、中間貯留槽72を介して物質ろ過装置40に供給される。この物質ろ過装置40により溶解する油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させて除去し、溶解する物質は回収タンク72aに排出され、溶解する物質を除去して浄化水を得、この浄化水が、浄化水貯留槽60に供給される。
この廃液リユースシステム1は、工場より発生する油分と固形物などを含有した廃液を処理し、スラッジ、砥粒などの固形物、浮上油分、溶解する油分及び界面活性剤などの溶解する物質を除去して浄化水を得える構成であり、浄化水貯留層60から浄化水は、循環ライン2を介して工場3に送られ、工場内で再利用することができる。
(固形物遠心分離装置の構成)
この実施の形態の固形物遠心分離装置10は、図9に示す構成である。図9(a)の実施の形態は、分離部10aを2段の複数段とし、下部に沈殿部10bを有する。分離部10aの流入口10cから処理する廃液を供給し、廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去し、固形物が沈殿部10bに沈殿して排出口10dから回収され、固形物を除去した廃液が流出口10eから次工程に送られる。図9(b)の実施の形態は、分離部10aを1段の単数段とし、下部から排出する構成である。この固形物遠心分離装置10では、例えば、粒子径10マイクロメートルのスラッジ、砥粒などの固形物を分離して除去する。
(油分除去装置の構成)
この実施の形態の油分除去装置20は、図1乃至図7に示した構成であり、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去する。
(油分ろ過装置の構成)
この実施の形態の油分ろ過装置30は、図10に示す構成である。ハウジング30aにろ過部30bを配置し、流入口30cから油分を除去した廃液をろ過部30bに供給する。ろ過部30bでは、油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させ、溶解する油分を含む廃液は、循環させる戻し出口30dから排出し、溶解する油分を除去した廃液を流出口30eから次工程に送られる。ろ過部30bでは、20〜0.1マイクロメートルの溶解する油分をろ過により分離させる。
ろ過部30bは、限外ろ過膜を用いた限外ろ過が行われる。限外ろ過膜の素材としては、フッ素系ポリマー、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル、芳香族ポリアミド等を利用できる。膜の形状・型としては、特に制限はなく、常用のものを利用することができる。すなわち、メンブレンフィルターでは平膜、フィルターカートリッジ、ディスポーザブルフィルター等、限外ろ過膜としては、管型、平面膜型、スパイラル巻型、中空糸型等を採用することができる。
限外ろ過の操作も常法により行うことができる。すなわち、操作圧力は、1〜10kg/cm2程度が適当である。操作温度は、限外ろ過では常温〜95℃、好ましくは常温〜60℃、逆浸透では常温〜45℃、好ましくは常温〜40℃程度が適当である。
(物質ろ過装置の構成)
この実施の形態の物質ろ過装置40は、図11に示す構成である。ハウジング40aにろ過部40bを配置し、流入口40cから溶解する油分を除去した廃液をろ過部40bに供給する。ろ過部40bでは、溶解する油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させ、溶解する物質を含む廃液は、循環させる戻し出口30dから排出し、溶解する物質を除去した廃液は、流出口40eから次工程に送られる。ろ過部40bでは、1〜2ナノメートル以上の溶解する物質をろ過により分離させる。
ろ過部40bは、逆浸透膜を用いた逆浸透が行われ、逆浸透膜の孔径は、限外ろ過膜の孔径より小さくする。逆浸透膜の素材としては、酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコール等を利用できる。逆浸透膜の孔径としては無機塩類からショ糖を透過させない程度の孔径が適当である。
逆浸透に使用する膜の形状・型としては、特に制限はなく、常用のものを利用することができる。すなわち、メンブレンフィルターでは平膜、フィルターカートリッジ、ディスポーザブルフィルター等、逆浸透膜としては、管型、平面膜型、スパイラル巻型、中空糸型等を採用することができる。
逆浸透の操作も常法により行うことができる。すなわち、操作圧力は、10〜100kg/cm2程度が適当である。操作温度は、常温〜45℃、好ましくは常温〜40℃程度が適当である。
(廃液リユースシステムの処理工程)
この実施の形態の廃液リユースシステム1の処理工程は、図12に示すように、工場から排出される廃液が、固形物遠心分離装置10に供給され、この固形物遠心分離装置10により廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去する(処理工程A)。固形物を除去した廃液は、油分除去装置20に供給され、この油分除去装置20により固形物を除去した廃液から油分を分離させて浮上油分を除去する(処理工程B)。油分を除去した廃液は、油分ろ過装置30に供給され、この油分ろ過装置30により油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させて除去する(処理工程C)。溶解する油分を除去した廃液は、物質ろ過装置40に供給され、この物質ろ過装置40により油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させて除去する(処理工程D)。
このように、この実施の形態の廃液リユースシステムでは、廃液を各装置に順に送り、処理工程A〜Dを実施することで、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去し、工場内で再利用可能なレベルまで水を浄化することができる。
この実施の形態の廃液リユースシステム1の効果を、図13の評価表に従来と比較して示す。縦軸に評価項目を記載し、横軸に評価を記載した。凝集剤の添加が不要であるためランニングコスト軽減が図れ、消耗品の補充が不要なため、日々のメンテナンスに時間を要せず、各装置をインライン接続することが可能でシステムの省スペース化が可能で、かつ低コストで処理効率の向上が可能である。
(廃液リユースシステムの変形構成)
廃液リユースシステム1の変形構成を、図14乃至図21に示す。図14の実施の変形形態1は、固形物遠心分離装置10の前段に、廃液を貯留する廃液貯留槽50を備え、物質ろ過装置40の後段に、浄化水貯留槽60を備え、廃液貯留槽50と浄化水貯留槽60の間に固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の各装置をインライン接続した構成である。固形物遠心分離装置10と油分除去装置20の間、油分除去装置20と油分ろ過装置30の間、油分ろ過装置30と物質ろ過装置40の間に、それぞれ中間貯留槽70,71,72を備え、中間貯留槽71,72に廃液を循環させる中間循環ライン3a,3bを備える。
図15の実施の変形形態2は、図14の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽70を備えないで、固形物遠心分離装置10から固形物を除去した廃液を、油分除去装置20に直接供給する構成である。図16の実施の変形形態3は、図15の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽71を備えないで、油分除去装置20から油分を除去した廃液を、油分ろ過装置30に直接供給し、廃液貯留槽50に廃液を循環させる中間循環ライン3aを備える。
図17の実施の変形形態4は、図16の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽72を備えないで、油分ろ過装置30から溶解する油分を除去した廃液を、物質ろ過装置40に直接供給し、廃液貯留槽50に廃液を循環させる中間循環ライン3bを備える。図18の実施の変形形態5は、図14の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽71を備えないで、油分除去装置20から油分を除去した廃液を、油分ろ過装置30に直接供給し、廃液貯留槽50に廃液を循環させる中間循環ライン3aを備える。図19の実施の変形形態6は、図14の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽72を備えないで、油分ろ過装置30から油分を除去した廃液を、物質ろ過装置40に直接供給し、油分ろ過装置30から中間貯留槽71に廃液を循環させる中間循環ライン3aと、物質ろ過装置40から廃液貯留槽50に廃液を循環させる中間循環ライン3bを備える。
図20の実施の変形形態7は、図17の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽70を備える。図21の実施の変形形態8は、図22の実施の変形形態と同様に形成されるが、中間貯留槽72を備えないで、中間貯留槽71を備える。
(第2の形態の廃液リユースシステムの構成)
この実施の形態の廃液リユースシステムの構成を、図22に基づいて説明する。図22は廃液リユースシステムの概略構成図である。この実施の形態の廃液リユースシステム1は、図8と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
この廃液リユースシステム1は、各装置を運転する運転制御装置80と、遠隔にて運転状況を確認可能な遠隔監視装置81と、を備え、運転制御装置80と遠隔監視装置81は、ネットワーム82を介して通信可能である。ネットワーム82は、インターネットおよびインターネット以外の通信ネットワーク(たとえば、イントラネットやLAN(Local Area Network)など)などを用いる。
運転制御装置80は、図8に示す固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の各装置に備えられる各種センサなどの情報に基づいてバルブ、ポンプなどを制御して自動運転を行い、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去する。
遠隔監視装置81は、各装置の異常、各装置を構成する部品及びセンサのメンテナンスの時期、作動状況をリアルタイムで確認可能である。例えば、事務所などで各装置の運転状態を常時監視でき、異常診断と異常の未然防止を行うことができる。
(第3の形態の廃液リユースシステムの構成)
この実施の形態の廃液リユースシステムの構成を、図23に基づいて説明する。図23は廃液リユースシステムの概略構成図である。この実施の形態の廃液リユースシステム1は、図8と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
この廃液リユースシステム1は、各装置を運転する運転制御装置80と、廃液の処理情報を入力する処理情報入力装置83と、を備える。運転制御装置80は、図8に示す固形物遠心分離装置10、油分除去装置20、油分ろ過装置30、物質ろ過装置40の各装置に備えられる各種センサなどの情報に基づいてバルブ、ポンプなどを制御して自動運転を行い、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去する。
運転制御装置80は、入力された廃液の処理情報に応じて、各装置の処理仕様及び運転状態を変更可能にする。入力された廃液の処理情報に応じて、例えば、処理量の増減に応じて、あるいは水質レベルの高低に応じて、油分ろ過装置30のろ過部、物質ろ過装置40のろ過部の膜モジュールを追加または削除して処理仕様を変更可能にする。また、各種センサ、バルブ、ポンプなどを制御して運転状態を変更可能にする。
入力された廃液の処理情報に応じて、各装置の処理仕様、または運転状態を変更可能にすることで、ユーザの要求に応じた廃液の処理が可能である。また、モジュールを追加または削除して処理仕様を変更可能にすることで、処理仕様を変更に伴う装置の設計・製作が容易で納期の短縮が可能になる。
この発明は、油分を含む廃液から油分を分離し、効率よく、浮上油分を除去すること可能な油分除去装置に適用でき、また工場より発生する油分と固形物を含有した廃液を処理し、さらに工場内で再利用可能な水質レベルまで浄化する廃液リユースシステムに適用でき、消耗品の添加を必要とせず、かつ活性汚泥を必要とせず、簡単でかつコンパクトなシステムで廃液を浄化し、工場内で再利用可能なレベルまで水を浄化するでき、低コストで処理効率の向上が可能である。
1 廃液リユースシステム
10 固形物遠心分離装置
20 油分除去装置
21 貯留タンク
22 せん断力付与手段
23 バブル供給手段
27 せん断力制御手段
30 油分ろ過装置
40 物質ろ過装置
50 廃液貯留槽
60 浄化水貯留層
71〜72 中間貯留層
80 運転制御装置
81 遠隔監視装置
82 ネットワーム
83 処理情報入力装置



Claims (10)

  1. 油分を含む廃液から油分を分離して除去する油分除去装置であり、
    廃液を貯留する貯留タンクと、
    廃液にせん断力を付与するせん断力付与手段と、
    せん断力が付与された廃液にバブルを供給するバブル供給手段と、を含み、
    前記貯留タンクにおいて、せん断力が付与された廃液にバブルを供給し、油分を含む廃液から油分を分離して浮上させ、浮上油分を除去することを特徴とする油分除去装置。
  2. 前記せん断力付与手段は、
    前記貯留タンクに貯留する廃液を循環させる循環経路、
    または前記貯留タンクに廃液を供給する供給経路に、
    備えることを特徴とする請求項1に記載の油分分離除去装置。
  3. 廃液に付与するせん断力を制御するせん断力制御手段を、
    備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油分除去装置。
  4. 前記油分を含む廃液は、加工液、洗浄液を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の油分除去装置。
  5. 油分を含む廃液から固形物を遠心分離により分離させて除去する固形物遠心分離装置と、
    前記固形物を除去した廃液から油分を分離により分離させて浮上油分を除去する油分除去装置と、
    前記油分を除去した廃液から溶解する油分をろ過により分離させて除去する油分ろ過装置と、
    前記溶解する油分を除去した廃液から溶解する物質をろ過により分離させて除去する物質ろ過装置と、を備え、
    前記油分除去装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の油分除去装置であり、
    廃液を前記各装置に順に送り、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去して浄化水を得ることを特徴とする廃液リユースシステム。
  6. 前記固形物遠心分離装置の前段に、廃液を貯留する廃液貯留槽を備え、
    前記物質ろ過装置の後段に、廃液から固形物、浮上油分、溶解する油分及び溶解する物質を除去した浄化水を貯留する浄化水貯留槽を備え、
    前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の各装置をインライン接続したことを特徴とする請求項5に記載の廃液リユースシステム。
  7. 前記廃液貯留槽に、
    前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の少なくともいずれかの装置を通過した廃液を戻して循環させる循環ラインを備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の廃液リユースシステム。
  8. 前記固形物遠心分離装置、前記油分除去装置、前記油分ろ過装置、前記物質ろ過装置の少なくともいずれかの間に、中間貯留槽を備え、
    前記中間貯留槽を介してインライン接続し、前記中間貯留槽に廃液を循環させる中間循環ラインを備えることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の廃液リユースシステム。
  9. 前記各装置を運転する運転制御装置と、
    遠隔にて運転状況を確認可能な遠隔監視装置と、を備え、
    前記遠隔監視装置は、各装置の異常、各装置を構成する部品及びセンサのメンテナンスの時期、作動状況をリアルタイムで確認可能であることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の廃液リユースシステム。
  10. 前記各装置を運転する運転制御装置と、
    廃液の処理情報を入力する処理情報入力装置と、を備え、
    前記運転制御装置は、前記入力された廃液の処理情報に応じて、前記各装置の処理仕様、または運転状態を変更可能にすることを特徴とする請求項5乃至請求項9のいずれか1項に記載の廃液リユースシステム。
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