JP2021164270A - 電力供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】負荷の上流側に接続されるスイッチの容量の増加を防ぎつつ、当該スイッチの下流側に、容量の大きな負荷を接続できる電力供給装置を提供する。【解決手段】負荷回路3cに流れる電流を制御する電力供給装置100において、第1電源と負荷回路3cとの間に接続されている第1電力供給線と、第1電力供給線に接続されている第1スイッチ素子と、第2電源と負荷回路3cとの間に接続されている第2電力供給線と、第2電力供給線に接続されている第2スイッチ素子と、第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、第2スイッチ素子のオン、オフをそれぞれ切り替えるコントローラとを備え、コントローラは、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子をオンにした状態で、第1電力供給線及び第2電力供給線に流れる電流をそれぞれ測定し、電流の測定結果に応じて、第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、第2スイッチのオン、オフを切り替えて、負荷回路3cに流れる電流を制御する。【選択図】 図1
Description
本発明は、電源の電力を負荷に供給する電力供給装置に関するものである。
電源から与えられる電力を複数の負荷に分配して給電するための各給電路に対して複数の半導体リレーを接続し、リレーユニットにより各半導体リレーから各負荷への給電状態を制御し、過熱検出手段によりリレーユニットの過熱を検出し、制御手段により各半導体リレーを制御して各負荷への給電状態を制御し、過熱検出手段により過熱が検出された場合には、駆動中の一部の負荷への給電をオフにする電源制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車載電源制御装置には、リレーユニットに含まれる半導体リレーの下流に負荷が接続されている。
上記の技術では、複数の半導体リレーと複数の負荷が1対1で対応させて接続されている。そのため、半導体リレーの下流側に容量の大きな負荷を接続する場合には、半導体リレーの容量を大きくしなければならない。
本発明が解決しようとする課題は、負荷の上流側に接続されるスイッチの容量の増加を防ぎつつ、当該スイッチの下流側に、容量の大きな負荷を接続できる電力供給装置を提供することである。
[1]本発明に係る電力供給装置は、第1電源と負荷回路3cとの間に接続されている第1電力供給線と、第1電力供給線に接続されている第1スイッチ素子と、第2電源と負荷回路3cとの間に接続されている第2電力供給線と、第2電力供給線に接続されている第2スイッチ素子と、第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、第2スイッチ素子のオン、オフをそれぞれ切り替えるコントローラとを備え、コントローラは、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子をオンにした状態で、第1電力供給線及び第2電力供給線に流れる電流をそれぞれ測定し、電流の測定結果に応じて、第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えて、負荷回路3cに流れる電流を制御する。
[2]上記発明において、コントローラは、PWM制御により第1スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第1スイッチング信号を生成し、PWM制御により第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第2スイッチング信号を生成し、第1スイッチング信号を第1スイッチ素子に、第2スイッチング信号を第2スイッチ素子に出力し、第1スイッチング信号の位相と第2スイッチング信号の位相がずれている。
[3]上記発明において、コントローラは、負荷回路に流れる負荷電流を測定し、負荷電流と電流閾値とを比較し、負荷電流が電流閾値以上である場合には、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子のうち、オンになっているスイッチ素子をオフに切り替える。
[4]上記発明において、第1電源と第1スイッチ素子との間に接続されている第1半導体リレーと、第2電源と第2スイッチ素子との間に接続されている第2半導体リレーとを備え、第1半導体リレーは、第1半導体スイッチ及び第1制御ユニットを有し、第2半導体リレーは、第2半導体スイッチ及び第2制御ユニットを有し、第1制御ユニットは、第1半導体スイッチに流れる第1電流を検出し、第1電流の検出結果に応じて第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、第2制御ユニットは、第2半導体スイッチに流れる第2電流を検出し、第2電流の検出結果に応じて第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える。
[5]上記発明において、第1制御ユニットは、第1半導体スイッチの第1温度を検出し、第1温度の検出結果に応じて第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、第2制御ユニットは、第2半導体スイッチの第2温度を検出し、第2温度の検出結果に応じて第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える。
[6]上記発明において、第1電源と第1スイッチ素子との間に接続されている第1リレーと、第2電源と第2スイッチ素子との間に接続されている第2リレーとを備え、コントローラは、第1電力供給線及び第2電力供給線のうちいずれ一方の電力供給線に流れる電流を測定し、第1リレー及び第2リレーのうち、一方の電力供給線に接続された一方のリレーをターンオンにした後に、一方の電力供給線に流れる電流が過渡電流閾値以上である場合には、第1リレー及び第2リレーのうち、一方のリレーとは異なる他方のリレーをオンにする
[7]上記発明において、第1電力供給線は、複数の配線に分岐する第1分岐配線を含み、第2電力供給線は、複数の配線に分岐する第2分岐配線を含み、負荷回路とは異なる第1負荷回路が第1分岐配線に接続されており、負荷回路とは異なる第2負荷回路が第2分岐配線に接続されており、負荷回路は、第1スイッチ素子を介して第1分岐配線に、第2スイッチ素子を介して第2分岐配線にそれぞれ接続されている。
[2]上記発明において、コントローラは、PWM制御により第1スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第1スイッチング信号を生成し、PWM制御により第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第2スイッチング信号を生成し、第1スイッチング信号を第1スイッチ素子に、第2スイッチング信号を第2スイッチ素子に出力し、第1スイッチング信号の位相と第2スイッチング信号の位相がずれている。
[3]上記発明において、コントローラは、負荷回路に流れる負荷電流を測定し、負荷電流と電流閾値とを比較し、負荷電流が電流閾値以上である場合には、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子のうち、オンになっているスイッチ素子をオフに切り替える。
[4]上記発明において、第1電源と第1スイッチ素子との間に接続されている第1半導体リレーと、第2電源と第2スイッチ素子との間に接続されている第2半導体リレーとを備え、第1半導体リレーは、第1半導体スイッチ及び第1制御ユニットを有し、第2半導体リレーは、第2半導体スイッチ及び第2制御ユニットを有し、第1制御ユニットは、第1半導体スイッチに流れる第1電流を検出し、第1電流の検出結果に応じて第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、第2制御ユニットは、第2半導体スイッチに流れる第2電流を検出し、第2電流の検出結果に応じて第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える。
[5]上記発明において、第1制御ユニットは、第1半導体スイッチの第1温度を検出し、第1温度の検出結果に応じて第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、第2制御ユニットは、第2半導体スイッチの第2温度を検出し、第2温度の検出結果に応じて第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える。
[6]上記発明において、第1電源と第1スイッチ素子との間に接続されている第1リレーと、第2電源と第2スイッチ素子との間に接続されている第2リレーとを備え、コントローラは、第1電力供給線及び第2電力供給線のうちいずれ一方の電力供給線に流れる電流を測定し、第1リレー及び第2リレーのうち、一方の電力供給線に接続された一方のリレーをターンオンにした後に、一方の電力供給線に流れる電流が過渡電流閾値以上である場合には、第1リレー及び第2リレーのうち、一方のリレーとは異なる他方のリレーをオンにする
[7]上記発明において、第1電力供給線は、複数の配線に分岐する第1分岐配線を含み、第2電力供給線は、複数の配線に分岐する第2分岐配線を含み、負荷回路とは異なる第1負荷回路が第1分岐配線に接続されており、負荷回路とは異なる第2負荷回路が第2分岐配線に接続されており、負荷回路は、第1スイッチ素子を介して第1分岐配線に、第2スイッチ素子を介して第2分岐配線にそれぞれ接続されている。
本発明によれば、負荷回路に対して第1スイッチ素子と第2スイッチ素子を電気的に接続し、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子をオンにした状態で第1電力供給線及び第2電力供給線に流れる電流をそれぞれ測定し、電流の測定結果に応じて、第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えて、負荷回路に流れる電流を制御する。このため、負荷回路の上流側に接続される第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子の容量の増加を防ぎつつ、第1スイッチ素子及び第2スイッチ素子の下流側に容量の大きな負荷回路を接続できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は本実施形態における電力供給システムを示すブロック図である。本実施形態における電力供給システムは、バッテリなどの電源から出力される電力を、負荷回路に供給するシステムである。電力供給システムは、例えば電気自動車等の車両に搭載されており、車両に設けられたバッテリの電力を、ランプ、パワーウィンド、ナビゲーションシステム、又は、エアーコンデョナ等の負荷回路に供給する。この電力供給システムは、図1に示すように、電源1、2、負荷回路3а〜3e、ヒューズ4а〜4e、及び電力供給装置100を備えている。
図1は本実施形態における電力供給システムを示すブロック図である。本実施形態における電力供給システムは、バッテリなどの電源から出力される電力を、負荷回路に供給するシステムである。電力供給システムは、例えば電気自動車等の車両に搭載されており、車両に設けられたバッテリの電力を、ランプ、パワーウィンド、ナビゲーションシステム、又は、エアーコンデョナ等の負荷回路に供給する。この電力供給システムは、図1に示すように、電源1、2、負荷回路3а〜3e、ヒューズ4а〜4e、及び電力供給装置100を備えている。
電源1、2は、例えば、車両に搭載される直流電源及び/又は発電機などである。電源1と電源2は異なる電源である。例えば、電源1と電源2をそれぞれ電池で構成する場合には、例えば電源1には高電圧の電源が使用され、電源2には低電圧用の電源が使用される。このような電源1、2としては、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の2次電池(バッテリ)や、電気二重層キャパシタ等を用いることができる。また他の例として、電源1を電池で構成し、電源2を発電機で構成してもよい。発電機は、発電のみを行うモータでもよく、車両の駆動源として機能するモータでもよい。
電源1は、電力供給装置100及びヒューズ4а〜4cを介して複数の負荷回路3а〜3cに接続されている。電源1は、電力供給装置100及びヒューズ4c〜4eを介して複数の負荷回路3c〜3eに接続されている。負荷回路3а〜3eは、負荷を構成する回路であって、等価的に電気抵抗成分と電気容量成分とを含んで構成されている。負荷回路3а〜3eは、インダクティブ成分LとしてインダクタンスLを有し、抵抗成分として抵抗Rを有し、容量成分としてキャパシタCを有している。負荷回路3а〜3cは、電力供給線30を介して電源1に接続されている。負荷回路3c〜3eは、電力供給線40を介して電源2に接続されている。
負荷回路3а〜3eは、電源1及び/又は電源2から電力供給を受けて動作する。負荷回路3а〜3eは、ランプ等の灯火系、ワイパ、ウォッシャ、エアーコンディショナー、ナビゲーションシステム、ECU等の車載機器である。負荷回路3а、3b、3d、3eは、電力供給システムを含む車両における主要な負荷であって、車両の出荷時から車両に搭載されている。一方、負荷回路3cは、予備的な負荷であって、車両の出荷時には車両に搭載されていない。負荷回路3а、3b、3d、3eを電力供給システムに組み込む際には、負荷回路3а、3b、3d、3eの容量(定格電流)は把握されているため、負荷回路3а、3b、3d、3eに接続される配線には、容量に応じたハーネス等を用いればよい。一方、車両の出荷時には、負荷回路3cは接続されていないため、車両出荷時には、負荷回路3cの部分に、どのぐらいの容量の大きさの負荷が接続されるのか、把握できない。本実施形態における電力供給システムにおいて、負荷回路3cを接続先とする回路は、スペア回路200として機能する。
ヒューズ4а〜4eは、負荷回路3а〜3eと電力供給装置100との間にそれぞれ接続されている。ヒューズ4а〜4eに流れる電流が上限値より高くなった場合には、ヒューズ4а〜4eが溶断されることで、負荷回路3а〜3eに過電流が流れることを防止する。例えば、高電流がヒューズ4аに流れた場合には、ヒューズ4аが溶断されるため、過電流が負荷回路3аに流れることを防止できる。
電力供給装置100は、リレー10、20、電力供給線30、40、判定回路50、入力端子61、62、及び出力端子63〜67を備えている。電力供給装置100は、電源1及び電源2から出力される電力を、負荷回路3а〜3eに供給する。また電力供給装置100は、電源1及び電源2から負荷回路3а〜3eに流れる電流の導通と遮断を切り替える機能、及び、電源1及び電源2から負荷回路3cに流れる電流を制御する機能を有している。
リレー10は、機械的な接点を有しており、電源1から負荷回路3а〜3cに流れる電流の導通及び遮断を切り替えるスイッチである。リレー20は、機械的な接点を有するリレーであって、電源2から負荷回路3c〜3eに流れる電流の導通及び遮断を切り替えるスイッチである。リレー10は、電力供給線30に含まれる配線31により電源1に接続されている。リレー20は、電力供給線40に含まれる配線41により電源2に接続されている。リレー10、20には、容量が予めきまっている。容量は、リレーに流すことができる電流の上限値(定格電流)で表される。本実施形態では、リレー20の容量(Ith2)はリレー10の容量(Ith1)よりも大きい。
電力供給線30は、配線31と分岐配線32〜34により構成されている。配線31の一端は、電力供給装置100の入力端子61に接続されている。配線31の他端は分岐点となっており、電力供給線30は分岐点で分岐している。分岐された各分岐配線32〜34は、電力供給装置100の出力端子63〜65に接続されている。分岐配線32は、出力端子63からヒューズ4аを介して負荷回路3аに電気的に接続されている。分岐配線33は、出力端子64からヒューズ4bを介して負荷回路3bに電気的に接続されている。分岐配線34は、判定回路50内を通って出力端子65からヒューズ4cを介して負荷回路3cに電気的に接続されている。なお、配線31は、入力端子61から電源ラインを介して電源1に電気的に接続されている。
電力供給線40は、配線41と分岐配線42〜44により構成されている。配線41の一端は、電力供給装置100の入力端子62に接続されている。配線41の他端は分岐点となっており、電力供給線40は分岐点で分岐している。分岐された各分岐配線42〜44は、電力供給装置100の出力端子65〜67に接続されている。分岐配線42は、出力端子67からヒューズ4eを介して負荷回路3eに電気的に接続されている。分岐配線43は、出力端子66からヒューズ4dを介して負荷回路3dに電気的に接続されている。分岐配線44は、判定回路50内を通って出力端子65からヒューズ4cを介して負荷回路3cに電気的に接続されている。なお、配線41は、入力端子62から電源ラインを介して電源2に電気的に接続されている。
また、電力供給線30に含まれる分岐配線34と電力供給線40に含まれる分岐配線44は合流点で合流し、一本の配線となって出力端子65に接続されている。
判定回路50は、スイッチ素子51、52、ダイオード53、54、及びCPU55を備えている。判定回路50は、電源1から流れる電流と電源2から流れる電流を合流させて負荷回路3cに流すための回路であって、電源1から負荷回路3cに流れる電流の電流経路(以下、第1電流経路とも称す)と、電源2から負荷回路3cに流れる電流の電流経路(以下、第2電流経路とも称す)とを有している。判定回路50は、第1電流経路に流れる電流と第2電流経路に流れる電流をそれぞれ測定し、測定された電流と電流閾値とを比較する。そして、判定回路50は、比較結果から、負荷回路3cに流れる電流がリレー10、22の各容量を超えるか否かを判定し、判定結果に基づいて、第1電流経路及び第2電流経路に流れる電流を制御する。
スイッチ素子51は、電源1から負荷回路3cに流れる電流の導通及び遮断を切り替えるスイッチである。スイッチ素子52は、電源2から負荷回路3cに流れる電流の導通及び遮断を切り替えるスイッチである。スイッチ素子51、52は、IGBTやMOSFETなどのトランジスタである。スイッチ素子51は分岐配線34に接続されており、スイッチ素子52は分岐配線44に接続されている。スイッチ素子51のベース端子およびスイッチ素子52のベース端子はCPU55に接続されている。スイッチ素子51のコレクタ端子は、電力供給線30の分岐点に接続されている。スイッチ素子51のエミッタ端子は、ダイオード53を介して、分岐配線34と分岐配線44との合流点に接続されている。スイッチ素子52のコレクタ端子は、電力供給線40の分岐点に接続されている。スイッチ素子52のエミッタ端子は、ダイオード54を介して、分岐配線34と分岐配線44との合流点に接続されている。
ダイオード53は、スイッチ素子51から出力端子65に向けて電流を流す方向を順方向として、分岐配線34に接続されている。ダイオード54は、スイッチ素子52から出力端子65に向けて電流を流す方向を順方向として、分岐配線44に接続されている。ダイオード53、54は、逆流電流が判定回路50に流れることを防止するために、配置されている。
CPU55は、スイッチ素子51のエミッタ電流と、スイッチ素子52のエミッタ電流をそれぞれ測定し、エミッタ電流の測定結果に応じて、スイッチ素子51及びスイッチ素子52のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号を生成し、スイッチ素子51、52のベース端子にそれぞれ出力する。なお、CPU55はスイッチ素子51、52のエミッタ電流に限らず、スイッチ素子51、52のコレクタ電流を測定し、コレクタ電流の測定結果に応じてスイッチ素子51のオン、オフ及びスイッチ素子51のオン、オフを切り替えてもよい。
次に、CPU55による電流制御について説明する。なお、初期状態として、リレー10及びリレー20はオン状態になっている。リレー10の容量に相当する電流閾値(Ith1)と、リレー20の容量に相当する電流閾値(Ith2)が予め設定されており、これら電流閾値(Ith1、Ith2)を示すデータが、CPU55内のメモリに記憶されている。
CPU55は、ヒューズ4cを含むスペア回路200の部分に、負荷回路3cが接続されたことを検知した場合に、スイッチ素子51とスイッチ素子52を両方オンにする。スペア回路200と負荷回路3cの接続は、電気的な導通を検知すればよい。
CPU55は、スイッチ素子51とスイッチ素子52をオンにした状態で、分岐配線34、44に流れる電流を測定する。分岐配線34、44に流れる電流の測定は、スイッチ素子51のエミッタ電流(I1)とスイッチ素子52のエミッタ電流(I2)を測定すればよい。なお、エミッタ電流(I1)は、電力供給線30に含まれる一部の分岐配線34を流れる電流であり、エミッタ電流(I1)の測定は、実質的には電力供給線30の電流の測定に相当する。同様に、エミッタ電流(I2)は、電力供給線40に含まれる一部の分岐配線44を流れる電流であり、エミッタ電流(I2)の測定は、実質的には電力供給線40の電流の測定に相当する。CPU55は、スイッチ素子51のエミッタ電流の値とスイッチ素子52のエミッタ電流の値とを加算することで、負荷回路3cに流れる負荷電流(IL=I1+I2)を求める。CPU55は、負荷電流(IL)と電流閾値(Ith1、Ith2)とを比較する。以下詳述するように、CPU55は、比較結果に応じて、スイッチ素子51、52のオン、オフを切り替えて、負荷回路3cに流れる電流を制御する。
負荷電流(IL)が電流閾値(Ith1)以下である場合には、CPU55は、スイッチ素子51のオン状態を維持しつつ、スイッチ素子52をオンからオフに切り替える。図2は、負荷電流(IL)が電流閾値(Ith1)以下である時の、電力供給装置100内の電流経路を示している。図2に示すように、第1電流経路(分岐配線34を含む経路)は導通し、第2電流経路(分岐配線44を含む経路)は遮断されている。つまり、負荷回路3cに流れる電流は、電源1のみから供給される電流となる。
負荷電流(IL)が電流閾値(Ith1)より大きく、電流閾値(Ith2)未満である場合には、CPU55は、スイッチ素子52のオン状態を維持しつつ、スイッチ素子51をオンからオフに切り替える。図3は、負荷電流(IL)が電流閾値(Ith1)より大きく、電流閾値(Ith2)未満である時の、電力供給装置100内の電流経路を示している。図3に示すように、第2電流経路は導通し、第1電流経路は遮断されている。つまり、負荷回路3cに流れる電流は、電源2のみから供給される電流となる。
負荷電流(IL)が電流閾値(Ith2)以上である場合には、CPU55は、スイッチ素子51及びスイッチ素子52のオン状態を維持する。図4は、負荷電流(IL)が電流閾値(Ith2)以上である時の、電力供給装置100内の電流経路を示している。図4に示すように、第1電流経路及び第2電流経路は導通している。つまり、負荷回路3cに流れる電流は、電源1及び電源2から供給される電流となる。
ところで、本実施形態とは異なり、図5に示す比較例のように、ヒューズ4cを含むスペア回路200がリレー10に接続されて、リレー20に接続されていない場合(図1に示す回路において、分岐配線44及びスイッチ素子52が接続されていない場合)には、リレー10の容量より大きい負荷回路3cを、電力供給装置に接続することができない。つまり、通常、リレー10に使用されるリレースイッチが決まると、リレー10の定格に応じた設計の下、リレー10と負荷との間を繋げるハーネスが選択される。そのため、スペア回路200の電流経路が、リレー10側のみしか確保できない場合には、リレー10の容量より高い容量をもつ負荷を、新たに接続することはできない。その一方で、容量の大きい負荷が接続される可能性を予め想定して、設計することも考えられる。しかしながら、リレーの大型化やハーネス径の大型化になるという問題がある。
また、新たに接続される負荷の電流容量がリレー10の容量より大きい場合には、図6に示す他の比較例のように、スペア回路200に導通させる電流経路を、リレー10から容量の大きいリレー20に変更することも考えられる。しかしながら、回路設計を変更する必要があり、現実的ではない。
本実施形態に係る電力供給装置100は、スイッチ素子51、52をオンにした状態で、電力供給線30及び電力供給線40に流れる電流をそれぞれ測定し、電流の測定結果に応じて、スイッチ素子51、52のオン、オフを切り替えて、負荷回路3cに流れる電流を制御する。すなわち、スペア回路200に導通させる電流経路を予め複数設けており、スペア回路200に接続される容量に応じて、スイッチ素子51、52のオン、オフを切り替えることで、リレー10、20の容量より大きな電流容量をもつ負荷を、スペア回路200に接続できる。これにより、リレー10、20の大型化を防ぎつつ、様々な電流容量をもつ負荷をスペア回路200に接続することができる。
以上のように、本実施形態では、スイッチ素子51及びスイッチ素子52をオンにした状態で、電力供給線30及び電力供給線40に流れる電流をそれぞれ測定し、電流の測定結果に応じて、スイッチ素子51のオン、オフ及びスイッチ素子52のオン、オフを切り替えて、負荷回路3cに流れる電流を制御する。これにより、負荷回路3cの上流側に接続されるスイッチ(リレー10,20に相当)の容量の増加を防ぎつつ、当該スイッチの下流側に、容量の大きな負荷を接続できる。
また本実施形態では、電力供給線60は複数の配線に分岐する分岐配線32〜34を含み、電力供給線40は複数の配線に分岐する分岐配線42〜44を含み、負荷回路3а、3bが分岐配線32、33に接続されており、負荷回路3d、3eが分岐配線42、43に接続されており、負荷回路3cがスイッチ素子51を介して分岐配線34に、スイッチ素子52を介して分岐配線44にそれぞれ接続されている。これにより、電源1、2の電力を負荷回路3а、3b、3d、3fに供給する経路を確保しつつ、スペア回路に、様々な容量の負荷回路3cを接続できる。
本実施形態における電力供給線60が本発明における「第1電力供給線」の一例に相当し、本実施形態におけるスイッチ素子51が本発明における「第1スイッチ素子」の一例に相当し、本実施形態における電力供給線40が本発明における「第2電力供給線」の一例に相当し、本実施形態におけるスイッチ素子52が本発明における「第2スイッチ素子」の一例に相当し、本実施形態におけるCPU55が本発明における「コントローラ」の一例に相当する。
<第2実施形態>
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、CPU55によるスイッチ素子51、52の制御方法が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、CPU55によるスイッチ素子51、52の制御方法が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
CPU55は、スペア回路200に負荷回路3cが接続されている状態で、スイッチ素子51をオンにし、スイッチ素子51のエミッタ電流を測定する。このとき、スイッチ素子52はオフ状態である。CPU55は、エミッタ電流と電流閾値(Ith1)とを比較し、エミッタ電流が電流閾値(Ith1)より大きいか否かを判定する。エミッタ電流が電流閾値(Ith1)以下である場合には、CPU55は、スイッチ素子51のオン状態を維持する。
エミッタ電流が電流閾値(Ith1)より大きい場合には、CPU55は、PWM制御により、スイッチ素子51、52のオン、オフを切り替える。具体的には、CPU55は、スイッチ素子51のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号(S1)と、スイッチ素子52のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号(S2)を生成する。スイッチング信号(S1)のデューティー比及びスイッチング信号(S2)のデューティー比は、リレー10の容量とリレー20の容量の比に応じて決まる。例えば、リレー10の容量とリレー20の容量が同じ場合には、スイッチング信号(S1)のデューティー比及びスイッチング信号(S2)のデューティー比は、それぞれ50%になる。例えば、リレー10の容量とリレー20の容量の比が3:7である場合には、スイッチング信号(S1)のデューティー比は30%になり、スイッチング信号(S2)のデューティー比は70%になる。また、スイッチング信号(S1)のオン期間と、スイッチング信号(S2)のオン期間が重ならないように、スイッチング信号(S1)の位相とスイッチング信号(S2)の位相がずれている。例えば、スイッチング信号(S1)とスイッチング信号(S2)のデューティー比がそれぞれ50%の時には、スイッチング信号(S1)の位相は、スイッチング信号(S2)の半周期分ずれている。すなわち、スイッチング信号(S1)のオン期間とオフ期間を反転させた波形が、スイッチング信号(S2)の信号波形となる。そして、CPU55は、スイッチング信号(S1)をスイッチ素子51のベース端子に出力し、スイッチング信号(S2)をスイッチ素子52のベース端子に出力する。
図7(а)は分岐配線34に流れる電流特性を示し、図7(b)は分岐配線44に流れる電流特性を示し、及び、図7(c)は負荷回路3cに流れる電流特性を示す。縦軸は電流値を示し、横軸は時間を示す。なお、図7の例では、リレー10の容量とリレー20の容量を同じにしている。そのため、スイッチ素子51、52のデューティー比は共に50%である。また、リレー10の容量とリレー20の容量とを合算した合計容量に相当する電流を、負荷回路3cに流すとする。
スイッチング信号(S1)のオン期間中は、リレー10の容量に相当する電流値(I1_H)より大きい電流がリレー10に流れるが、スイッチ素子51のデューティー比は50%のため、スイッチ素子51を流れる電流の実効値(I1)は、オン期間中の電流値の半分の値となる。また、スイッチング信号(S2)のオン期間中は、リレー10の容量に相当する電流値(I2_H)より大き
い電流がリレー10に流れるが、スイッチ素子52のデューティー比は50%のため、スイッチ素子52を流れる電流の実効値(I2)は、オン期間中の電流値の半分の値となる。すなわち、リレー10、20に流れる定常的な電流は、リレー10、20の容量に相当する電流値以下に抑えることができる。そして、負荷回路3cに流れる電流(Iа)は、実効値(I1)と実効値(I2)とを合算した電流値となる。
い電流がリレー10に流れるが、スイッチ素子52のデューティー比は50%のため、スイッチ素子52を流れる電流の実効値(I2)は、オン期間中の電流値の半分の値となる。すなわち、リレー10、20に流れる定常的な電流は、リレー10、20の容量に相当する電流値以下に抑えることができる。そして、負荷回路3cに流れる電流(Iа)は、実効値(I1)と実効値(I2)とを合算した電流値となる。
以上のように、本実施形態では、CPU55は、PWM制御によりスイッチ素子51のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号(S1)を生成し、PWM制御によりスイッチ素子52のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号(S2)を生成し、スイッチング信号(S1)をスイッチ素子51に、スイッチング信号(S2)をスイッチ素子52に出力する。これにより、リレー10、20に過電流が定常的に流れることを防ぎつつ、リレー10の容量又はリレー20の容量より大きい電流を負荷回路3cに流すことができる。
<第3実施形態>
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、CPU55によるリレー10、20の構成が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。図8は、本発明の他の実施形態における電力供給システムを示すブロック図である。
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、CPU55によるリレー10、20の構成が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。図8は、本発明の他の実施形態における電力供給システムを示すブロック図である。
図8に示すように、本実施形態において、第1実施形態におけるリレー10,20の代わりに、IPD(Intelligent Power Device)80、90を、リレー10,20の位置に接続している。
図9は、IPD80を示すブロック図である。IPD80は、電源1と負荷回路3а〜3cとの間の電気的な導通と遮断とを切り替えるスイッチング機能(ドライブ機能)と、IPD80の状態を診断する自己診断機能と、負荷回路3а〜3c、判定回路50及び電力供給線60を保護する保護機能を有している。
IPD80は、半導体スイッチ81と、センサ82、83と、駆動回路84と、制御ユニット85とを備えている。IPD80は電力供給線60に接続されている。IPD80は、半導体スイッチ81と、センサ82、83と、駆動回路84と、制御ユニット85とを単一のチップでモジュール化したデバイスである。
半導体スイッチ81には、たとえば、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子を用いることができる。本実施形態では、nチャネルのMOSFETを用いているが、pチャネルのMOSFETでもよい。半導体スイッチ81のドレイン電極及びソース電力は、電力供給線60に接続されている。半導体スイッチ81のゲート電極は、配線を介して駆動回路84に接続されている。この半導体スイッチ81は、駆動回路84からゲート電極に出力されるスイッチング信号(駆動電圧)によりオンとオフの切り替えが可能となっている。半導体スイッチ81は、電源レギュレータ5を介して電源1から動作電圧を得ている。電源レギュレータ5は、昇圧回路等の電圧変換回路を有している。電源レギュレータ5は電力供給線60に接続されている。
センサ82は、半導体スイッチ81の電流を検出するセンサである。センサ82は、半導体スイッチ81のソース電極に接続されており、半導体スイッチ81のドレイン−ソース間に流れる電流を検出し、検出値を制御ユニット85に出力する。
センサ83は、半導体スイッチ81の温度を検出し、検出値を制御ユニット85に出力する。
駆動回路84には、制御ユニット85から駆動要求信号が入力される。駆動回路84は、半導体スイッチ81のオン、オフを切り替えるためのスイッチング信号を半導体スイッチ81のゲート電極に出力することで、半導体スイッチ81の駆動電圧を設定する。
制御ユニット85は、CPU55からの外部要求信号に応じて、半導体スイッチ81のオン状態とオフ状態を切り替えるための駆動要求信号を、駆動回路84に出力する。また、制御ユニット85は、センサ82を用いて、半導体スイッチ81の自己診断制御を実行する。例えば、制御ユニット85は、半導体スイッチ81をオンにするための駆動要求信号を出力している状態で、センサ82の検出電流がゼロ又はゼロに近い値である場合には、半導体スイッチ81のオープン故障が発生している可能性がある。制御ユニット85は、センサ82の検出値から、半導体スイッチ81が駆動要求信号で示される指令どおりに動作しているか否かを判定する。そして、半導体スイッチ81が指令どおりに動作していない場合には、制御ユニット85は、半導体スイッチ81に異常が生じていると判定する。なお、制御ユニット85による自己診断方法は、上記の診断方法に限らず他の診断方法でもよい。
制御ユニット85は、半導体スイッチ81の過電流による異常を診断する。制御ユニット85には、半導体スイッチ81に流すことができる電流の上限値が閾値として予め設定されている。制御ユニット85は、センサ82を用いて、半導体スイッチ81に流れる電流を検出する。制御ユニット85は、検出された電流値と電流の上限値とを比較する。検出された電流値が上限値以上である場合には、制御ユニット85は、半導体スイッチ81に過電流が流れていると診断する。一方、検出された電流値が上限値未満である場合には、制御ユニット85は、半導体スイッチ81に過電流が流れていないと診断する。
制御ユニット85は、半導体スイッチ81の過熱による異常を診断する。制御ユニット85には、半導体スイッチ81の上限温度が閾値として予め設定されている。制御ユニット85は、センサ83を用いて、半導体スイッチ81の温度を検出する。制御ユニット85は、検出された温度と上限温度とを比較する。検出された温度が上限温度以上である場合には、制御ユニット85は、半導体スイッチ81が過熱状態であると診断する。一方、検出された温度が上限温度未満である場合には、制御ユニット85は、半導体スイッチ81が過熱状態ではないと診断する。
制御ユニット85は、過電流が流れていると診断した場合、又は、過熱状態であると診断した場合には、駆動回路84に対して、半導体スイッチ81をオフにするための駆動要求信号(オフ信号)を出力する。駆動回路84は、当該オフ信号を受信し、半導体スイッチ81のゲート電圧を低くして、半導体スイッチ81をオンからオフに切り換える。これにより、半導体スイッチ81、電力供給線60、半導体スイッチ81の下流側に接続されている負荷回路3а〜3cを保護できる。なお、制御ユニット85は診断結果をCPU5に出力する。
なお、IPD90は、IPD80と同様の構成であり、詳細な説明を省略する。
また、IPD80がオン状態でありIPD90がオフ状態である場合に、IPD80に含まれる制御ユニット85は、過電流が流れていると診断した場合、又は、過熱状態であると診断した場合には、IPD80に含まれる半導体スイッチ81をオンからオフに切り替える。このとき、電源1から負荷回路3cに流れる電流が、半導体スイッチ81のオンにより、遮断される。そのため、本実施形態では、IPD90に含まれる半導体スイッチをオフからオンに切り替える。これにより、CPU55は、IPD80に過電流が流れること、及び、IPD80の温度上昇を防ぎつつ、スペア回路200への電源供給を継続させることができる。
以上のように、本実施形態では、電源1とスイッチ素子51との間に接続されている半導体リレー80と、電源2とスイッチ素子52との間に接続されている半導体リレー90とを備え、半導体リレー80は、半導体スイッチ81及び制御ユニット85を有し、半導体リレー90は、半導体スイッチ及び制御ユニットを有する。制御ユニット85は、半導体スイッチ81に流れる電流を検出し、検出結果に応じて半導体スイッチ81をオンからオフに切り替える。また、IPD90に含まれる制御ユニットは、IPD90に含まれる半導体スイッチに流れる電流を検出し、検出結果に応じて当該半導体スイッチをオンからオフに切り替える。これにより、IPD80のスイッチング機能と保護機能により、過電流が流れることを防止できる。
また本実施形態では、制御ユニット85は、センサ83を用いて半導体スイッチ81の温度を検出し、検出された温度に応じて半導体スイッチ81をオンからオフに切り替える。また、IPDに含まれる制御ユニットは、IPD90に含まれる半導体スイッチの温度を検出し、検出された温度に応じて当該半導体スイッチをオンからオフに切り替える。これにより、IPD80、90に含まれるスイッチの温度を監視できる。さらに、通電による発熱や周囲からの熱により、IPD80、90がIPDの温度上限を超えるような場合に、検出温度に基づいて半導体スイッチをオン、オフを制御することで、IPDの温度上昇を抑制できる。
なお、第2実施形態では、スイッチ素子51、52のオン、オフの切り替えで、PWM制御を行ったが、IPD80、90に含まれる半導体リレーのオン、オフの切り替えで、PWM制御を行ってもよい。これにより、電力供給装置100に接続される負荷回路3а〜3eに対して、PWM制御による電力供給を可能とする。また、第2実施形態と同様に、PWM制御の際に、スイッチング信号のデューティー比及び位相を調整することで、負荷回路3а〜3eに供給される電力のバランスを保つことができる。また、IPD80に流すことが可能な電流容量とIPD90に流すことが可能な電流容量とを合計した電流容量の限界値まで、負荷回路3а〜3eに電流を流すことができる。
<第4実施形態>
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、リレー10及びリレー20の制御方法が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、リレー10及びリレー20の制御方法が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
CPU55は、スペア回路200に負荷回路3cが接続されている状態で、電源1の電力を負荷回路3cに供給するために、リレー10及びスイッチ素子51をそれぞれオフからオンに切り替える。リレー20とスイッチ素子52はオフ状態のままである。リレー10の容量に応じた上限電流(Ith3_1)と、リレー20の容量に応じた上限電流(Ith4_1)が予め設定されており、これら上限電流閾値(Ith3_1、Ith4_1)を示すデータが、CPU55内のメモリに記憶されている。上限電流閾値(Ith3_1)は、リレー10の容量に相当する電流の上限値よりも低い電流値に設定されている。また、上限電流閾値(Ith4_1)は、リレー20の容量に相当する電流の上限値よりも低い電流値に設定されている。上限電流閾値(Ith3_1、Ith4_1)は過渡電流閾値である。さらに、電流が上限電流閾値(Ith3_1)を超えたためリレー20を一時的にオンにした後に、リレー20をオフにするための電流閾値(Ith3_2)が設定されている。この電流閾値(Ith3_2)は、上限電流閾値(Ith3_1)よりも低い。また、電流が上限電流閾値(Ith4_1)を超えたためリレー10を一時的にオンにした後に、リレー10をオフにするための電流閾値(Ith4_2)が設定されている。この電流閾値(Ith4_2)は、上限電流閾値(Ith4_1)よりも低い。
負荷回路3cに電流を流した直後は、過渡的に急峻な電流(以下、突入電流とも称する。)が流れる場合がある。このような突入電流は、リレー10又はスイッチ素子51のターンオン(オフからオンに切り替える)の後、短時間で流れる。本実施形態では、このような突入電流が流れて、スペア回路200に流れる電流がリレー10の容量に相当する電流を超える場合に、少なくともリレー容量を超える期間中、リレー20をオンにして、リレー容量の超過分を、他方の電力供給線に流すことで、リレー容量を超えるような突入電流が流れても通電可能な状態を維持する。
本実施形態では、リレー10及び/又はスイッチ素子51のターンオンの直後に、電力供給線に流れる電流を測定し、測定された電流が上限電流閾値(Ith3_1)以上なった場合には、CPU55は、リレー20及びスイッチ素子52をオンにして、電力供給線60に流れる電流を上限電流閾値(Ith3_1)以下にする。
図10(а)は電力供給線60に流れる電流の特性を示すグラフであり、図10(b)は電力供給線40に流れる電流の特性を示すグラフである。縦軸は電流の大きさを示し、横軸は時間を示す。
負荷回路3cがスペア回路200に接続されている状態で、時間t0の時点で、リレー10及びスイッチ素子51をオフからオンに切り替えると、電力供給線60に流れる電流は時間の経過とともに大きくなる。CPU55は、時間t0以降、所定の周期でスイッチ素子51のエミッタ電流を測定する。スイッチ素子51のエミッタ電流は、電力供給線60に流れる電流に相当する。時間t1の時点で、スイッチ素子51のエミッタ電流が上限電流閾値(Ith3_1)以上になるため、CPU55は、リレー20及びスイッチ素子52をオンにする。
図10(а)の点線のグラフで示されるように、時間t1以降、リレー20がオフのまま維持されると、時間t2の時点で電力供給線60に流れる電流が、リレー10の容量に相当する電流制限値(Ilim)以上になる。一方、本実施形態のように、時間t1の時点で、リレー20及びスイッチ素子52がオンになると、図10(b)に示すように、電力供給線70に電流が流れる。図10(а)の実線のグラフで示されるように、電力供給線70に電流が流れた分、電力供給線60に流れる電流は低くなり、電力供給線60に流れる電流はリレー10の容量以下に抑えられる。
そして、時間t3の時点で、電力供給線60に流れる電流が、電流閾値(Ith3_2)以下になる場合に、CPU55は、リレー20をオンからオフに切り替える。これにより、負荷回路3cに流れる電流がリレー10容量より大きくなる期間中は、リレー20をオンにして、電力供給線60及びリレー10に流れる電流を、リレー10の容量以下に抑えることができる。
なお、本実施形態では、負荷回路3cに電力を供給する場合に、リレー20及びスイッチ素子52をオフにした状態で、リレー10及びスイッチ素子51をオンにしたが、リレー10及びスイッチ素子51をオフにした状態で、リレー20及びスイッチ素子52をオンにしてもよい。すなわち、CPU55は、リレー20及び/又はスイッチ素子52のターンオンの時点から、スイッチ素子52のエミッタ電流を測定することで電力供給線40に流れる電流を測定する。CPU55は、測定された電流が上限電流閾値(Ith4_1)以上なった場合には、CPU55は、リレー10及びスイッチ素子51をオンにして、電力供給線40に流れる電流を上限電流閾値(Ith4_1)以下にする。そして、電力供給線40に流れる電流が電流閾値(Ith4_2)以下になった場合には、リレー10をオフにする。電流閾値(Ith4_2)は、リレー10をオフにするための閾値であり、上限電流閾値(Ith4_1)より低い値に設定されている。
なお、負荷回路3cに電力を供給する際に、リレー10及びスイッチ素子51をターンオンにするタイミングは、リレー10をスイッチ素子51より先にターンオンしてもよいし、スイッチ素子51をリレー10より先にターンオンしてもよいし、リレー10及びスイッチ素子51を同時にターンオンしてもよい。また、負荷回路3cに電力を供給する際に、リレー20及びスイッチ素子52をターンオンにするタイミングは、リレー20をスイッチ素子52より先にターンオンしてもよいし、スイッチ素子52をリレー20より先にターンオンしてもよいし、リレー20及びスイッチ素子52を同時にターンオンしてもよい。
また、本実施形態では、測定された電流が上限電流閾値(Ith3_1)以上なった場合に、リレー20及びスイッチ素子52をオンにしたが、スイッチ素子52が既にオンになっているときには、リレー20をオンにすればよい。本実施形態では、測定された電流が上限電流閾値(Ith4_1)以上なった場合に、リレー10及びスイッチ素子51をオンにしたが、スイッチ素子51が既にオンになっているときには、リレー10をオンにすればよい。
上記のように、本実施形態では、電力供給線30及び電力供給線40のうちいずれ一方の電力供給線30、40に流れる電流を測定し、リレー10及びリレー20のうち、当該一方の電力供給線30、40に接続された一方のリレー10、20をターンオンにした後に、当該一方の電力供給線30、40に流れる電流が過渡電流閾値以上である場合には、リレー10及びリレー20のうち、当該一方のリレー10、20とは異なる他方のリレー10、20をオンにする。これにより、突入電流が一方のリレー10,20の容量に相当する電流より大きくなる場合には、他方のリレーをオンにして、一方のリレーに接続された電力供給線30、40に流れる電流を、リレー10,20の容量に相当する電流より小さくすることができる。
本実施形態におけるリレー10及びリレー20のうちいずれか一方のリレーが「第1リレー」の一例に相当し、本実施形態におけるリレー10及びリレー20のうちいずれか他方のリレーが「第2リレー」の一例に相当する。
<第5実施形態>
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、ヒューズ4cを設けていない点、及び、判定回路50がヒューズ機能を有している点が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
本発明の他の実施形態を説明する。本実施形態では第1実施形態に対して、ヒューズ4cを設けていない点、及び、判定回路50がヒューズ機能を有している点が異なる。なお、上述の実施形態と同様の構成には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略して、上述の実施形態においてした説明を援用する。また電力供給システムの具体的構成は、第1実施形態と同じ構成である。
図11は、本発明の他の実施形態における電力供給システムを示すブロック図である。本実施形態における電力供給システムは、ヒューズ4cを備えておらず、ヒューズ4c以外の構成は、第1実施形態と同様の構成である。
CPU55には、負荷回路3cに流すことができる電流(負荷回路3cの定格電流)に応じて決まる上限電流閾値(Is_lim)を示すデータが、メモリに記憶されている。CPU55は、スイッチ素子51及び/又はスイッチ素子52のエミッタ電流を測定することで、負荷回路3cに流れる負荷電流を計測する。スイッチ素子51、52がオンである場合には、CPU55は、スイッチ素子51のエミッタ電流とスイッチ素子52のエミッタ電流とを合算することで、負荷回路3cに流れる負荷電流を計測する。スイッチ素子51がオンであり、スイッチ素子52がオフである場合には、CPU55は、スイッチ素子51のエミッタ電流を、負荷回路3cに流れる負荷電流として測定する。スイッチ素子51がオフであり、スイッチ素子52がオンである場合には、CPU55は、スイッチ素子52のエミッタ電流を、負荷回路3cに流れる負荷電流として測定する。
CPU55は、測定された負荷回路3cの負荷電流と上限電流閾値(Is_lim)とを比較する。測定された負荷回路3cの電流が上限電流閾値(Is_lim)以上である場合には、CPU55は、オンになっているスイッチ素子51、52をオフにする。これにより、判定回路50から負荷回路3cへの電流が遮断され、過電流が負荷回路3cに流れることを防止できる。
本実施形態では、CPU55にヒューズ機能を設けることで、ヒューズを省くことができる。ヒューズ4cを接続する場合には、負荷回路3cの種類に応じて、ヒューズの設計が必要になる。例えば、突入電流のピーク値が大きい場合には、ヒューズ4cにミニヒューズを使用できないため、スローブローヒューズを用いる必要がある。このとき、ミニヒューズの形状とスローブローヒューズの形状が異なるため、ヒューズを保持するための保持部やケースの設計変更が必要になる。一方、本実施形態のように、CPU55にヒューズ機能を設けることで、ソフトウェア上で、上限電流閾値(Is_lim)を変更するだけでよい。これにより、判定回路50の下流側のヒューズを省略できる。判定回路50の下流側に接続される負荷回路3cの自由度が向上する。
以上にように、本実施形態では、負荷回路3cに流れる負荷電流を測定し、負荷電流と上限電流閾値(Is_lim)とを比較し、測定された負荷電流が上限電流閾値(Is_lim)以上である場合には、スイッチ素子51及びスイッチ素子52のうち、オンになっているスイッチ素子51,52をオフに切り替える。これにより、ヒューズを省略でき、負荷回路3cの自由度を向上できる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1、2…電源
3а〜3e…負荷回路
4а〜4e…ヒューズ
10、20…リレー
30、40…電力供給線
31、41…配線
32〜34、42〜44…分岐配線
50…判定回路
51、52…スイッチ素子
53、54…ダイオード
61、62…入力端子
63〜67…出力端子
80…半導体リレー
81…半導体スイッチ
82、83…センサ
84…駆動回路
85…制御ユニット
100…電力供給装置
200…スペア回路
3а〜3e…負荷回路
4а〜4e…ヒューズ
10、20…リレー
30、40…電力供給線
31、41…配線
32〜34、42〜44…分岐配線
50…判定回路
51、52…スイッチ素子
53、54…ダイオード
61、62…入力端子
63〜67…出力端子
80…半導体リレー
81…半導体スイッチ
82、83…センサ
84…駆動回路
85…制御ユニット
100…電力供給装置
200…スペア回路
Claims (7)
- 第1電源と負荷回路との間に接続されている第1電力供給線と、
前記第1電力供給線に接続されている第1スイッチ素子と、
第2電源と前記負荷回路との間に接続されている第2電力供給線と、
前記第2電力供給線に接続されている第2スイッチ素子と、
前記第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、前記第2スイッチ素子のオン、オフをそれぞれ切り替えるコントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子をオンにした状態で、前記第1電力供給線及び前記第2電力供給線に流れる電流をそれぞれ測定し、
前記電流の測定結果に応じて、前記第1スイッチ素子のオン、オフ、及び、前記第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えて、前記負荷回路に流れる電流を制御する電力供給装置。 - 請求項1記載の電力供給装置であって、
前記コントローラは、
PWM制御により前記第1スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第1スイッチング信号を生成し、
PWM制御により前記第2スイッチ素子のオン、オフを切り替えるための第2スイッチング信号を生成し、
前記第1スイッチング信号を前記第1スイッチ素子に、前記第2スイッチング信号を前記第2スイッチ素子に出力し、
前記第1スイッチング信号の位相と前記第2スイッチング信号の位相がずれている電力供給装置。 - 請求項1又は2記載の電力供給装置であって、
前記コントローラは、
前記負荷回路に流れる負荷電流を測定し、
前記負荷電流と電流閾値とを比較し、
前記負荷電流が前記電流閾値以上である場合には、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子のうち、オンになっているスイッチ素子をオフに切り替える電力供給装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力供給装置であって、
前記第1電源と前記第1スイッチ素子との間に接続されている第1半導体リレーと、
前記第2電源と前記第2スイッチ素子との間に接続されている第2半導体リレーとを備え、
前記第1半導体リレーは、第1半導体スイッチ及び第1制御ユニットを有し、
前記第2半導体リレーは、第2半導体スイッチ及び第2制御ユニットを有し、
前記第1制御ユニットは、前記第1半導体スイッチに流れる第1電流を検出し、前記第1電流の検出結果に応じて前記第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、
前記第2制御ユニットは、前記第2半導体スイッチに流れる第2電流を検出し、前記第2電流の検出結果に応じて前記第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える電力供給装置。 - 請求項4に記載の電力供給装置であって、
前記第1制御ユニットは、前記第1半導体スイッチの第1温度を検出し、前記第1温度の検出結果に応じて前記第1半導体スイッチをオンからオフに切り替え、
前記第2制御ユニットは、前記第2半導体スイッチの第2温度を検出し、前記第2温度の検出結果に応じて前記第2半導体スイッチをオンからオフに切り替える電力供給装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力供給装置であって、
前記第1電源と前記第1スイッチ素子との間に接続されている第1リレーと、
前記第2電源と前記第2スイッチ素子との間に接続されている第2リレーとを備え、
前記コントローラは、
前記第1電力供給線及び前記第2電力供給線のうちいずれ一方の電力供給線に流れる電流を測定し、
前記第1リレー及び前記第2リレーのうち、前記一方の電力供給線に接続された一方のリレーをターンオンにした後に、前記一方の電力供給線に流れる電流が過渡電流閾値以上である場合には、前記第1リレー及び前記第2リレーのうち、前記一方のリレーとは異なる他方のリレーをオンにする電力供給装置。 - 請求項4又は5に記載の電力供給装置であって、
前記第1電力供給線は、複数の配線に分岐する第1分岐配線を含み、
前記第2電力供給線は、複数の配線に分岐する第2分岐配線を含み、
前記負荷回路とは異なる第1負荷回路が前記第1分岐配線に接続されており、
前記負荷回路とは異なる第2負荷回路が前記第2分岐配線に接続されており、
前記負荷回路は、前記第1スイッチ素子を介して前記第1分岐配線に、前記第2スイッチ素子を介して前記第2分岐配線にそれぞれ接続されている電力供給装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020063756A JP2021164270A (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 電力供給装置 |
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JP2020063756A JP2021164270A (ja) | 2020-03-31 | 2020-03-31 | 電力供給装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024048217A1 (ja) * | 2022-08-29 | 2024-03-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車載用の電力供給装置、及び車載用の電力供給装置の製造方法 |
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2020
- 2020-03-31 JP JP2020063756A patent/JP2021164270A/ja active Pending
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WO2024048217A1 (ja) * | 2022-08-29 | 2024-03-07 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 車載用の電力供給装置、及び車載用の電力供給装置の製造方法 |
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