JP2021162547A - 管路形状推定方法及び管路形状推定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下水管の検査には、主に押し込み式内視鏡や自走式ロボットが利用されている。押し込み式内視鏡では、作業者が配管の一端から内部に内視鏡を押し込み、先頭に搭載されたカメラによって内部の様子を確認することで検査される。しかし、内視鏡による検査は、長距離管や曲管において発生する屈曲摩擦により押し込み力を先頭まで伝達することが難しく、長距離の検査には不向きである。また、自走式ロボットでは、カメラを搭載したロボットを管内で走行させることで内部の映像を確認することで検査される。自走式ロボットには、車輪機構を搭載したロボットや、繊毛振動型ロボット、蠕動運動型ロボット(特許文献1)などの多くのロボットが提案されている。しかし、車輪機構を搭載したロボットは、牽引力が小さく、長距離管の検査が困難である。また、繊毛振動型ロボットは、本体全体を細毛で覆い、毛の振動を用いることで推進力を得て移動させているため、十分な牽引力を出すことが困難であり、垂直管や登攀管等の走行が難しいという問題がある。蠕動運動型ロボットは、下水道等の管内を検査するための管体内検査装置として収縮時に拡径し、伸長時に縮径する伸縮ユニットを複数連結し、ミミズの蠕動運動を模すように伸縮ユニットを順番に伸縮させることで、管内における推進力を発生させているため、十分な牽引力を生じさせ、長距離の移動も可能であり、下水管の検査において好適である。
管路形状の推定には、加速度計等の内界センサを用いた慣性航法による手法や、発信機を前述の検査ロボットに搭載し、地上の受信機で経路をプロットする手法などが知られている。慣性航法による手法は、使用するセンサ数が少なくなるため、システムを小型化できるという利点がある一方で、長距離を検査する場合にセンサのドリフトによる誤差が累積し、累積誤差が30%程度と大きくなるという問題がある。また、GPSや発信器を用いた手法は、小型であるが金属管内では電波を受信できず失探する虞がある。
そこで、本発明は、上記問題点を解決すべく、検査対象となる管の管路形状の計測精度を向上可能な管路形状計測方法及び管路形状計測装置を提供することを目的とする。
第1の関数から第2の関数を減じて第3の関数を取得するステップと、第3の関数において開始点及び停止点に対応する区間を積分し、前進、停止動作を1サイクルとしたときの慣性計測装置の移動量を取得するステップとを有する態様とした。
本態様によれば、移動体とともに移動する慣性計測装置の移動量を精度良く取得することができる。即ち、慣性計測装置が移動した軌跡は、管の延長方向に沿って移動した走行部の走行経路であるので、管路形状の推定において管路の長さを精度良く推定することができる。
また、管路形状推定方法の他の態様として、姿勢の変化に基づいて、移動情報の各時刻において慣性計測装置が管の直管部及び曲管部のいずれかを移動しているかを検出し、移動情報に設定するステップと、姿勢の変化に基づいて、曲管部の両端に接続された各直管部の延長方向を算出するステップと、取得された各直管部の延長方向が交差する角度を算出するステップと、取得された各直管部の延長方向が交差する角度に基づいて曲管部の角度を設定するステップとを含む態様とした。
本態様によれば、慣性計測装置により得られた情報から曲管部の形状を簡単に推定することができる。
また、上記課題を解決するための管路形状推定装置の構成として、直管部と曲管部とを有する管内を前進、停止を交互に繰り返しながら移動する移動特性を有する移動体に設けられ、該移動体の移動に伴う加速度及び姿勢の変化を検出可能な慣性計測装置と、検出された加速度及び姿勢の変化に基づいて、慣性計測装置の移動距離及び移動方向を推定し、慣性計測装置の移動軌跡を取得する管路形状処理装置とを備え、管路形状処理装置は、加速度を積分し、移動に伴う速度の時間変化を算出する速度算出手段と、移動特性に基づいて、速度算出手段により算出された速度の時間変化から前進の開始点及び停止の停止点を検出する移動点検出手段と、開始点及び停止点を通り、速度の時間変化に含まれる誤差を除くための補正線を設定する補正線設定手段と、速度の時間変化から補正線を減じて速度の時間変化に含まれる誤差を補正する誤差補正手段と、誤差補正手段により補正された速度の時間変化において開始点及び停止点に対応する区間を積分して慣性計測装置の移動距離を算出する移動量算出手段とを備えた構成とした。
また、管路形状推定装置の他の構成として、姿勢の変化に基づいて、移動情報の各時刻において慣性計測装置が管の直管部及び曲管部のいずれかを移動しているかを検出し、移動情報に設定する管形状設定手段と、姿勢の変化に基づいて、曲管部の両端に接続された各直管部の延長方向を算出する延長方向算出手段と、取得された各直管部の延長方向が交差する角度を算出する挟角算出手段と、算出された角度に基づいて、曲管の角度を判定する曲管形状判定手段とを備えた構成とした。
本構成によれば、慣性計測装置により得られた情報から曲管部の形状を簡単に推定することができる。
また、繊維22Bの形態は、フィラメント、ヤーン(スパン・ヤーン及びフィラメント・ヤーン)、ストランド等のいずれの形態でも用いることができ、さらに、撚りをかけずに収束させた無撚繊維、これらの繊維を複数本撚って作成した繊維を用いることも可能である。繊維の種類にもよるが、二種類以上の素材の異なる繊維や形態の異なる繊維を組み合わせても良い。
ジョイント固定部34は、例えば、端部部材23に外筒22を固定した状態において前述の固定部材32よりも軸方向外側に露出して設けられる。ジョイント固定部34は、例えば、端部部材23の肉厚方向(半径方向)に貫通するねじ孔として形成される。
ジョイント40は、伸縮ユニット20に取り付けられる一対の取付体41と、取付体41同士を結合する結合体42と、コイルばね44とを備える。
取付体41は、例えば、端部部材23の外周に嵌着可能な大きさに形成された円筒状の基部41Aと、基部41Aの一側側において直径方向に互いに対向し、基部41Aの軸方向に沿って延長するように同一の長さで突設された一対の突片41B;41Bを備える。
図6に示すように、台座51は、例えば、内周面が基部41Aの外周形状に沿って嵌着可能な半円状に形成される。台座51の内周面には、該台座51を基部41Aに取り付けたときに、突片41B;41Bの間に挿入され、基部41Aに対する位置決めをする一対の位置決め片52が設けられている。
バルブユニット60は、最後尾の伸縮ユニット20の後方に、例えば、前述のジョイント40を介して接続される。バルブユニット60は、各伸縮ユニット20の空気室Sに、コンプレッサー70から圧縮空気を供給、或いは、空気室Sに供給された圧縮空気を排出するための電磁弁62を備える。電磁弁62は、一つの伸縮ユニット20について2つ設けられ、本実施形態では、7つの伸縮ユニット20に対応して14個の電磁弁62が一つの収容体に一体的に収容される。
図10(a)は、管内に走行部10を配置した状態である。図10(a)に示す状態から図10(b)に示すように、すべての伸縮ユニット20A〜20Cを収縮させて管内に固定する。次に、図10(c)に示すように、進行方向x1の後端の伸縮ユニット20Aの収縮状態を維持させたまま、伸縮ユニット20B及び伸縮ユニット20Cを伸長させる。次に、図10(d)に示すように、伸縮ユニット20Aの収縮及び伸縮ユニット20Bの伸長を維持したまま伸縮ユニット20Cのみを収縮させる。次に、図10(e)に示すように、伸縮ユニット20Cの収縮状態を維持したまま、伸縮ユニット20Bを伸長、伸縮ユニット20Cを収縮させる。次に、図10(f)に示すように、伸縮ユニット20C及び伸縮ユニット20Bの収縮状態を維持したまま、伸縮ユニット20Aを収縮させることで、走行部10が前進する。図10(f)に示す動作状態は、図10(b)に示す動作状態である。即ち、走行部10は、後端を基準として見た場合、図10(b)〜図10(e)に示す工程を一つのサイクルとして前進、停止を交互に繰り返しながら進行する。
unit)である。慣性計測装置210は、例えば、走行部10を管5内に配置したときに、管5の中心線C上に検出基準点が位置するように先頭部90内に設けられる。検出基準点とは、慣性計測装置210に予め設定された3つの軸の交点である。以下の説明では、この3つの軸で形成される座標系をセンサ座標といい、x軸、y軸、z軸等として示す。
なお、本実施形態では、慣性計測装置210のセンサ座標のy軸を管5の延長方向に沿うように設定したが、x軸やz軸等いずれであっても良い。センサ座標のいずれかの座標軸を管5の延長方向に沿って設定することにより、走行部10の進行に伴う移動量や移動方向等の処理を簡素化することができる。慣性計測装置210により検出された加速度及び角速度は、例えば、電気配線を介して管5外に設けられた管路形状処理装置220に出力される。
図11は、初期位置P1において設定される座標系を示す図である。本実施形態では、慣性計測装置210の座標系をセンサ座標(座標軸を小文字のx,y,zで示す)、重力Gを座標軸に含む座標系をグローバル座標(座標軸を大文字のX,Y,Zで示す)として示す。また、センサ座標及びグローバル座標の原点Oは、慣性計測装置210が管5に設けられた初期位置P1に一致するように座標系を設定する。グローバル座標は、例えば、重力Gを含む座標軸をZ軸、東西方向を示す座標軸をX軸、南北を示す座標軸をY軸等として設定すると良い。
実際の下水管等では、管5に上流側から下流側に向けて所定の勾配が設けられているため、図11に示すように、グローバル座標に対してセンサ座標がずれている。
,Asy,Asz)、重力Gの分力の加速度の成分を(gx,gy,gz)として示す。また、初期位置P1のセンサ座標に対する観測位置(移動後)のセンサ座標の角度をx軸,y軸,z軸の順にθx,θy,θzとして表す。θx,θy,θzは、ジャイロセンサにより検出された角速度ωx,ωy,ωzを時間積分して算出される。また、添え字のx,y,zは、センサ座標系である。
速度算出部222Bは、(式2)によって算出された加速度の成分Ayを時間について積分し、慣性計測装置210が移動したときの速度の時間変化を算出する。図12に示す線0-ABCDは、速度算出部222Bにより算出された速度の時間変化であり、これは時間tを変数とする関数V=f(t)(式3)として定義することができる。
ここで、ある時刻における速度の変化率をHt、一つ前の時刻における速度の変化率をHt−1として、関数f(t)から移動開始点A及び移動停止点Cを検出するための処理の一例について説明する。
そこで、関数f(t)のある時刻における変化率Ht及びこれに連続する1つ前の時刻における変化率Ht−1の符号に基づいて以下の判定処理を繰り返すことで、移動開始点A及び移動停止点Cを関数f(t)から検出する。
そして前記処理により判定された移動開始点A、移動停止点C及び点Bは、移動情報の該当する時刻に紐付けして記録される。
なお、関数f(t)を走査するときの時間間隔は、前述のサンプリングレートに限定されず、サンプリングレートの2倍、3倍等、所望の精度が得られるように適宜変更しても良い。
なお、前述の三角形ABCの大きさや形状は、走行部10の移動速度に応じて変化する。
例えば、角速度ωx,角速度ωzのそれぞれについて、微小時間で時間積分し、その微小時間における変化量に対してあらかじめ設定した閾値と比較し、閾値よりも小さい場合には直管部6、閾値以上のときには曲管部7等として判定することで、当該微小時間の範囲が直管部6であるか曲管部7であるかを設定することができる。管形状設定部224Aにおいて設定された直管部6、或いは曲管部7等の情報は、移動情報に紐付けして記録される。
前述の手法の有効性を確認するために基礎実験を行った。以下、基礎実験の内容について説明する。
図16は、実験環境を示す図である。同図に示すように、直線状に延長するガイドレールに、当該ガイドレール上を移動可能に設けられたスライダに慣性計測装置210を取り付けた。慣性計測装置210は、USB接続により管路形状処理装置220として機能するコンピュータに接続され、検出した加速度及び角速度のデータをコンピュータに転送する。慣性計測装置210は、加速度や角速度を検出するサンプリング時間が0.005s、加速度レンジ±2G/±6G、角速度レンジ±200°/sのものを用いた。また、慣性計測装置210は、加速度の計測方向の一つであるy軸正方向が、スライダの移動方向と平行になるようにスライダに取り付けた。
ガイドレールにおけるスライダの最大移動量の600mmを直線的に移動させた。この移動は、停止状態から加減速させて停止させて、慣性計測装置210により加速度及び角速度を取得する。
図17(a)は、慣性計測装置210により計測された加速度にローパスフィルタを適用したグラフ、図17(b)は、図17(a)に示す加速度を1階積分して算出された速度の時間変化を示すグラフである。図17(c)は、本実施形態に係る手法を適用した速度の時間変化を示すグラフである。
図17(b)に示すように、慣性計測装置210から入力された加速度から直接算出した速度には、計測終了時でも速度が継続的に増加する累積誤差が確認された。
したがって、図17(b)のグラフで示される関数f(t)から、2点AC間を通る(式6)で示す直線の方程式を引くことで図17(c)で示す関数g(t)が得られる。
[実験環境]
図19は、実験環境である3次元の管路形状を示す斜視図及び各方向からの平面図である。図19に示す管路は、全長3.614m、曲管には、規格化された30度管,45度管,90度管(曲率半径180mm)を用いた。
本実験では、慣性計測装置210の固定具の一端にワイヤを取り付け、そのワイヤを手動で引っ張り慣性計測装置210を移動させた。その際、y軸正方向に慣性計測装置210を移動させる。ここでいうy軸とは、管5の延長方向であり、正方向とは、慣性計測装置210の進行方向を意味する。
また、蠕動運動のように速度がゼロとなる点を作り出すように移動させた。即ち、慣性計測装置210の前進、停止の動作を間欠的に繰り返しながら管路を移動させた。本実験では、3次元形状の管路内を移動させるため、慣性計測装置210で検出される加速度には、重力Gの影響を受けることから、前述の重力Gの成分の検出された加速度から除く補正を行った。
図20(a)乃至(c)及び図21に実験結果を示す。
図20(a)は、実験より得えられた加速度を1階積分して算出された速度の時間変化を示すグラフである。前述の基礎実験の実験結果と同様に基礎特性実験結果より図中のグレーで示す範囲が、累積誤差の領域R2、それ以外の範囲がセンサの移動量を表す領域R1であると考える。
10 走行部、20 伸縮ユニット、60 バルブユニット、
70 コンプレッサー、80 コントローラー、
90 先頭部、92 光源、94 カメラ、96 検査処理手段、
100 検査装置、
200 管路形状計測装置、210 慣性計測装置、220 管路形状処理装置、
222 距離推定手段、222A 重力補正部、222B 速度算出部、
222C 移動点検出部、222D 補正線設定部、222E 誤差補正部、
222F 移動量算出部、
224 曲管推定手段、224A 管形状設定部、
224B 曲管形状判定部、224C 挟角算出部。
Claims (4)
- 直管部と曲管部とを有する管内を前進、停止を交互に繰り返しながら移動する移動特性を有する移動体に、当該移動体の移動に伴う加速度及び姿勢の変化を検出可能な慣性計測装置を設け、前記移動体が前記管内を移動したときの加速度及び姿勢の時間変化の履歴を含む移動情報に基づいて、前記慣性計測装置の移動量及び移動方向を推定するための処理をコンピュータに実行させて管路形状を推定する管路形状推定方法であって、
前記加速度を積分し、前記移動に伴う速度の時間変化を示す第1の関数を算出するステップと、
移動特性に基づいて、前記第1の関数における前記前進の開始点及び前記停止の停止点を検出するステップと、
前記開始点及び前記停止点を通る第2の関数を設定するステップと、
前記第1の関数から前記第2の関数を減じて第3の関数を取得するステップと、
前記第3の関数において前記開始点及び前記停止点に対応する区間を積分し、前進、停止動作を1サイクルとしたときの前記慣性計測装置の移動量を取得するステップとを有する管路形状推定方法。 - 前記姿勢の変化に基づいて、前記移動情報の各時刻において前記慣性計測装置が前記管の直管部及び曲管部のいずれかを移動しているかを検出し、前記移動情報に設定するステップと、
前記姿勢の変化に基づいて、前記曲管部の両端に接続された各直管部の延長方向を算出するステップと、
前記取得された各直管部の延長方向が交差する角度を算出するステップと、
前記取得された各直管部の延長方向が交差する角度に基づいて曲管部の角度を設定するステップと、を含む請求項1に記載の管路形状推定方法。 - 直管部と曲管部とを有する管内を前進、停止を交互に繰り返しながら移動する移動特性を有する移動体に設けられ、該移動体の移動に伴う加速度及び姿勢の変化を検出可能な慣性計測装置と、
検出された前記加速度及び前記姿勢の変化に基づいて、前記慣性計測装置の移動距離及び移動方向を推定し、前記慣性計測装置の移動軌跡を取得する管路形状処理装置と、を備え、
前記管路形状処理装置は、
前記加速度を積分し、前記移動に伴う速度の時間変化を算出する速度算出手段と、
前記移動特性に基づいて、前記速度算出手段により算出された速度の時間変化から前記前進の開始点及び前記停止の停止点を検出する移動点検出手段と、
前記開始点及び前記停止点を通り、前記速度の時間変化に含まれる誤差を除くための補正線を設定する補正線設定手段と、
前記速度の時間変化から前記補正線を減じて前記速度の時間変化に含まれる誤差を補正する誤差補正手段と、
前記誤差補正手段により補正された前記速度の時間変化において前記開始点及び前記停止点に対応する区間を積分して前記慣性計測装置の移動距離を算出する移動量算出手段と、を備えた管路形状推定装置。 - 前記姿勢の変化に基づいて、移動情報の各時刻において前記慣性計測装置が前記管の直管部及び曲管部のいずれかを移動しているかを検出し、前記移動情報に設定する管形状設定手段と、
前記姿勢の変化に基づいて、前記曲管部の両端に接続された各直管部の延長方向を算出する延長方向算出手段と、
前記取得された各直管部の延長方向が交差する角度を算出する挟角算出手段と、前記算出された角度に基づいて、前記曲管の角度を判定する曲管形状判定手段と、を備えた請求項3に記載の管路形状推定装置。
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