JP2021161269A - 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法 - Google Patents

重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021161269A
JP2021161269A JP2020064757A JP2020064757A JP2021161269A JP 2021161269 A JP2021161269 A JP 2021161269A JP 2020064757 A JP2020064757 A JP 2020064757A JP 2020064757 A JP2020064757 A JP 2020064757A JP 2021161269 A JP2021161269 A JP 2021161269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
polymerizable liquid
crystal composition
independently
polymerizable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020064757A
Other languages
English (en)
Inventor
永久 宮川
Nagahisa Miyagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
Original Assignee
JNC Corp
JNC Petrochemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JNC Corp, JNC Petrochemical Corp filed Critical JNC Corp
Priority to JP2020064757A priority Critical patent/JP2021161269A/ja
Publication of JP2021161269A publication Critical patent/JP2021161269A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

【課題】開示した課題は、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造における生産性の向上を課題とする。詳しくは、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の作成における必要な紫外偏光の照射量を削減することを課題とする。【課題を解決するための手段】式(1)で表される重合性液晶化合物とカルド重合性化合物と感光性ポリマーを含有する重合性液晶組成物【選択図】図1

Description

本開示は、重合性液晶組成物を重合させて作成する光学異方体に、詳しくは重合性液晶組成物を重合させたものの積層体に、関する。
表示品位の向上のため、位相差フィルムは、液晶表示装置、有機EL表示装置およびタッチパネルなどの表示素子に、内蔵されている。
複数の素子で実現可能となる光学機能を、一つの素子で実現できるため、表示素子に内蔵する位相差フィルムを、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体類に、置き換えることが、検討されている。
特許文献1は、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体が開示されている。当該液晶硬化膜の作成には、第2層の重合の際に長時間の露光が必要である。
特許文献2から3は、重合性液晶組成物の成分の合成方法が開示されている。
特開2004−238431号公報 特開平10−36485号 特開2012−27354号
本開示は、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造における生産性の向上を課題とする。特に、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の作成に
おける必要な紫外偏光の照射量を削減することを課題とする。
発明者は、本課題を解決するため、次の[1]〜[12]の態様を見出した。
[1]式(1)で表される重合性液晶化合物と
カルド重合性化合物と
感光性ポリマーを含有する重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(1)において、
は、独立して、単結合または−O−であり、
は、独立して0〜10の整数であり、
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
は、0〜2であり、
は独立して、(1−A)群で表されるいずれか一つである。
Figure 2021161269
(1−A)群において、Rは、独立してメチルまたはエチルである。
[2]カルド化合物が式(2)で表される化合物である[1]の重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(2)において、
は、独立して、水素、炭素数1〜6のアルキルまたは下記の式(2−1)で表される基のいずれかである。
Figure 2021161269
式(2−1)においてnは、0〜10の整数であり、
[3]式(1)で表される重合性液晶化合物が、式(1−1)で表される重合性液晶化合物である[1]及び[2]の重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(1−1)において、
は独立して、単結合または−O−であり、
は、独立して、0〜10の整数であり、
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
は、0〜2である。
[4]式(1)で表される重合性液晶化合物が、式(1−2)で表される重合性液晶化合物である[1]及び[2]の重合性液晶組成物。


Figure 2021161269
式(1−2)において、
は、独立してメチルまたはエチルであり、
は独立して、単結合または−O−であり、
は、独立して、0〜10の整数であり、
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、下記式で表される基のいずれか1つである。
Figure 2021161269

[5]感光性ポリマーの側鎖がマレイミド誘導体、桂皮酸誘導体またはクマリン誘導体の骨格を含む[1]から[4]に記載の重合性液晶組成物。
[6]感光性ポリマーが式(3−1)〜(3−3)のいずれかで表される構成単位を含む[1]から[5]に記載の重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(3−1)〜(3−3)において、
は、水素またはメチルであり、
は、2〜6の整数であり
は、独立して、単結合、−COO−または−OCO−であり、
は、0〜2の整数である。
は、水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数1〜20のアルコキシであり、
ここで、Rの任意の水素はフッ素で置き換えられてもよい。
[7] 感光性ポリマーが式(3−4)で表される構成単位を含む[1]から[4]に記載の重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(3−4)において、
は、水素またはメチルであり、
は、1から6の整数である。
[8]感光性ポリマーが、式(3〜5)〜(3〜6)で表される構成単位を含む[1]から[4]に記載の重合性液晶組成物。
Figure 2021161269
式(3−5)および(3−6)において、
は、水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルである。
[9] [1]から[8]に記載の重合性液晶組成物に、偏光紫外光を照射して得られた液晶重合体。
[10] ポジティブC−プレートである、[9]の液晶重合体。
[11] [9]または[10]に記載の液晶重合体と、当該液晶重合体に対して水平配向である液晶重合体とからなる積層体。
[12] [10]の積層体を含む光学素子
[13] [1]から[8]に記載の重合性液晶組成物に対し偏光紫外光を照射する工程を含む
第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造方法。
[14](a)[1]から[8]に記載の重合性液晶組成物に対し偏光紫外光を照射して液晶重合体を製造する工程、
(b)当該液晶重合体に対する重合性液晶組成物2を塗布する工程、
(c)その後、重合性液晶組成物2に対し偏光紫外光を照射する工程を含む
第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造方法
[1]〜[8]の重合性液晶組成物は、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体における第1層の原料とすると、当該積層体の製造に必要な紫外偏光の照射を削減させる。このため当該積層体を含むポジティブC−プレートの生産性が向上する。
[9]〜[10]の液晶重合体の上に液晶重合体を塗布し紫外偏光を照射して製造する、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体は、製造に必要な当該紫外偏光の照射を削減させる。このため当該積層体の生産性が向上する。
[11]の第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体は、製造に必要な紫外偏光の照射を削減させる。このため当該積層体の生産性が向上する。
[12]の光学素子は、製造に必要な紫外偏光の照射量が少ない。このため当該積層体の生産性が向上する。
[13]の液晶重合体の製造方法は、第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の、積層体を製造する際に、製造に必要な紫外偏光を削減させる。このため当該積層体の生産性が向上する。
[14]の第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造方法は、製造に必要な紫外偏光を削減させる。このため当該積層体の生産性が向上する。
本発明の積層体の断面図である。
この開示において、下記の用語の意味は、以下のとおりである:
「光反応性基」とは、光吸収により、二量体化反応または異性化反応を、起こす官能基である。ここで、二量体化反応は、光ディールス・アルダース反応を含む。ここで、異性化反応は、光シス・トランス異性化反応を含む。
「感光性ポリマー」とは、光反応性基を含むポリマーである。
「nx軸」とは、光学素子の反射面と平行の軸のうち、屈折率が最大となる軸である。
「ny軸」とは、光学素子の反射面と平行で、かつ、nx軸と垂直である軸である。
「nz軸」とは、光学素子の反射面と垂直な軸である。
「nx」とは、nx軸における屈折率である。
「ny」とは、ny軸における屈折率である。
「nz」とは、nz軸における屈折率である。
「ポジティブC−プレート」とは、0.8nx<nyかつnx<nzである光学素子である。
本開示において用いる用語の定義は、以下の通りである:
「正面コントラスト」とは、2枚の偏光板の間に基材つき液晶重合体類を配置した際の、(パラレルニコル状態での輝度)/(クロスニコル状態での輝度)の値を意味する。
「クロスニコル状態」とは対向配置した偏光板の偏光軸が直交した状態を指す。
「パラレルニコル状態」とは対向配置した偏光板の偏光軸が一致した状態を指す。
「化合物(X)」とは、式(X)で表わされる化合物を意味する。ここで「化合物(X)」中のXは文字列、数字、記号等である。
「液晶組成物」とは、液晶相を有する混合物である。
「液晶化合物」とは、(A)純物質として液晶相を有する化合物および(B)液晶組成物の成分となる化合物の総称である。
「重合性官能基」とは、化合物中に有すると、光、熱、触媒などの手段により重合しより大きな分子量を有する高分子へと変化させる官能基である。
「単官能化合物」とは、重合性官能基を一つ有する化合物である。
「多官能化合物」とは、重合性官能基を複数有する化合物である。
「X官能化合物」とは、重合性官能基をX個有する化合物である。ここで、「X官能化合物」中のXは整数である。
「重合性化合物」とは、重合性官能基を少なくとも一つ有する化合物である。
「重合性液晶化合物」とは、液晶化合物である重合性化合物である。
「非液晶性重合性化合物」とは、純物質では液晶相を有さない化合物であって、重合性化合物であるものをいう。
「カルド重合性化合物」とは、カルド構造を含む重合性化合物である。
「カルド構造」とは、式(K)で表される骨格である。
Figure 2021161269
「重合性液晶組成物」とは、重合性化合物および液晶化合物を含む組成物または「重合性液晶化合物」を含む組成物を意味する。
「液晶重合体」とは、重合性液晶組成物を重合して得られた物を意味する。
「基材つき液晶重合体」とは、基材上の重合性液晶組成物を重合して得られる、基材を含む物を意味する。
「第1層」とは、基材に接する液晶重合体である。
「第2層」とは、第1層に接する液晶重合体である。
「液晶重合体類」とは、液晶重合体および基材つき液晶重合体の総称である。
「位相差フィルム」とは、光学的異方性を有する偏光変換素子である。位相差フィルムは、主に光学素子に利用される。
「チルト角」とは、液晶分子の長軸の配向方向と基材の面の間の角度である。
「ホモジニアス配向」とは、チルト角が0度から5度である配向状態を指す。
本開示において「ホメオトロピック配向」とは、チルト角が、85度から90度である配向状態を指す。
「チルト配向」とは、液晶分子の長軸の配向方向が、基材から離れるにしたがって、基材に対して平行から垂直に立ちあがっている配向状態を指す。
「ツイスト配向」とは、液晶分子の長軸方向の配向方向が基材に対して平行であり、かつ、液晶分子が基材から離れるにしたがって、基材表面の垂線を軸として、階段状にねじれている配向状態をいう。
「室温」とは、15℃から35℃を指す。
「生産性の向上」とは、製造の短時間化および/または製造に要する資源の少量化を含む。
「光学的性質の向上」とは、液晶重合体類の正面コントラストの向上、色収差の改善、液晶重合体類の製造過程で生じる光学的な欠陥の低減、液晶重合体類の平滑性向上による液晶重合体類の透明度の向上、液晶重合体類による可視光の光収差の改善、光学的機能を変化させずに薄化および/または、液晶重合体類の膜厚の均一化による光学的性質のばらつき低減、などである。表示素子の部材の光学的性質の向上により、表示素子の表示品位が向上することおよび/または表示素子を薄くできることなどが期待できる。
「調製しやすい」とは、液晶相が発現しやすいためもしくは有機溶剤との相溶性が向上するためなどにより液晶重合体類の原料となる重合性液晶組成物のバリエーションが増えること、液晶重合体類の原料となる重合性液晶組成物の配合を変更することにより波長分散の制御のしやすくなること、および/または液晶重合体類の原料となる重合性液晶組成物の塗布性が改善することなどである。
「耐久性」とは、表面の耐薬品性、べたつきの抑制による性能劣化の低減、表面の機械的強度が高いこと、表面の硬度が高いこと、基材と液晶重合体との密着性が高いこと、および/または光学特性の経時劣化が少ないことなどである。
「保存性」とは、保存中に重合性液晶組成物の性能の経時劣化が少ないことなどを含む。
化学式中に下記の官能基の記載があった場合には、波線部が該官能基の結合位置であることを意味するものとする。ここで下記のArbitraryは任意の原子または基である。
Figure 2021161269
≪重合性液晶化合物≫
重合性液晶化合物は、式(1)で表される重合性液晶化合物(1)である。
Figure 2021161269
式(1)において、
は、独立して、単結合または−O−である。
は、独立して0〜10の整数である。
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
は独立して、0〜2であり、
は独立して、式(1−A)で表されるいずれか一つである。
Figure 2021161269
式(1−A)において、Rは、独立してメチルまたはエチルである。
本課題の解決および生産性の向上のため、重合性液晶組成物中の重合性液晶化合物(1)は、式(1−1)および式(1−2)がこのましい。
Figure 2021161269
式(1−1)において、
は独立して、単結合または−O−であり、
は、独立して、0〜10の整数であり、
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
は独立して、0〜2である。
Figure 2021161269
式(1−2)において、
は、独立してメチルまたはエチルであり、
は独立して、単結合または−O−であり、
は、独立して、0〜10の整数であり、
からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
は、下記式で表される基のいずれか1つである。
Figure 2021161269

本課題の解決および光学的性質の向上のため、重合性液晶組成物(溶媒を除く)中の重合性液晶化合物(1)は、1〜50重量%含有することが好ましく、3〜30重量%含有することがより好ましい。
上記に挙げた重合性液晶組成物の合成方法は、化合物(1)は、公知の有機合成化学の手法を組み合わせることにより合成できる。例えば、出発物質は、ACS. Medicinal. Chemistry. Letters. 2010. 1(7). 345−349.に記載の方法を参考に合成できる。
本課題の解決および光学的性質の向上ため、重合性液晶組成物中のカルド化合物は、式(2)で表される化合物が好ましい。

Figure 2021161269
式(2)において、
は、独立して、水素、炭素数1〜6のアルキルまたは下記の式(2−1)で表される基のいずれかである。
Figure 2021161269
式(2−1)においてnは、0〜10の整数である。Rは、水素または炭素数1〜6のアルキルである。
本課題の解決および光学的性質の向上のため、重合性液晶組成物(溶媒を除く)中のカルド化合物化合物の含有量は、1〜20重量%が好ましく、3〜15重量%がより好ましい。
上記に挙げたカルド化合物は、公知の有機合成化学の手法の組み合わせで得られる。
たとえば、特開平10−36485に記載の文献が、利用可能である。
本課題の解決および光学的性質の向上ため、重合性液晶組成物中の感光性ポリマーは、式(3−1)〜(3−3)のいずれかで表される構成単位を含むものが好ましい。


Figure 2021161269
式(3−1)〜(3−3)において、
は、水素またはメチルであり、
は、2〜6の整数であり
は、独立して、単結合、−COO−または−OCO−であり、
は、0〜2の整数である。
は、水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数1〜20のアルコキシであり、
ここで、Rの任意の水素はフッ素で置き換えられてもよい。
本課題の解決および光学的性質の向上のため、重合性液晶組成物中の感光性ポリマーは、式(3−4)の構成単位を含むものが好ましい。
Figure 2021161269
式(3−4)において、
は、水素またはメチルであり、
は、1から6の整数である。
式(3−4)の構成単位を含む感光性ポリマーは、公知の有機合成化学の手法の組み合わせで得られる。たとえば、特開2012−27354に記載の文献が、利用可能である。
本課題の解決のため、重合性液晶組成物中の感光性ポリマーは、式(3−5)または式(3−6)の構成単位を含むものが好ましい。
Figure 2021161269
式(3−5)および(3−6)において、
は、水素またはメチルであり、
は、メチルまたはエチルである。
第1層の均一な配向を得たうえで、第2層を配向させるため、重合性液晶組成物(溶媒を除く)中の感光性ポリマーの含有量は、0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜3重量%がより好ましい。
式(3−5)および(3−6)の構成単位を含む感光性ポリマーは、公知の有機合成化学の手法の組み合わせで得られる。たとえば、特開2012−27354に記載の文献が、利用可能である。
光学的性質の向上のため、液晶重合体類の原料である重合性液晶組成物への界面活性剤の添加が好ましく、非イオン性界面活性剤の添加がより好ましい。非イオン性界面活性剤は、液晶重合体の空気界面側のチルト配向を抑制する効果がある。シリコーン系非イオン性界面活性剤、フッ素系非イオン性界面活性剤、ビニル系非イオン性界面活性剤、炭化水素系非イオン性界面活性剤などが、非イオン性界面活性剤である。
液晶重合体類の耐久性を向上させるため、重合性液晶組成物への重合性化合物である界面活性剤の添加が好ましく、紫外線で重合反応を開始する界面活性剤がさらに好ましい。
光学的性質の向上および調整しやすいため、重合性液晶組成物中の界面活性剤は、重合性液晶組成物全量に対して0.0001〜0.5重量%が好ましく、0.01〜0.2重量%がより好ましい。
チタネート系化合物、イミダゾリン、4級アンモニウム塩、アルキルアミンオキサイド、ポリアミン誘導体、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物、ポリエチレングリコール、およびそのエステル、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アミン類、アルキル置換芳香族スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、脂肪族、または芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物、ラウリルアミドプロピルベタイン、ラウリルアミノ酢酸ベタイン、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩などが、イオン性界面活性剤である。
シロキサン結合からなる直鎖状ポリマーであって、側鎖および/または末端にポリエーテルや長鎖アルキルなどの有機基を導入した化合物などがシリコーン系非イオン性界面活性剤である。
炭素数2〜7のパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアルケニル基を有する化合物などがフッ素系非イオン界面活性剤である。
ビニル系非イオン性界面活性剤として、(メタ)アクリル系高分子などがある。この場合の(メタ)アクリル系高分子の重量平均分子量は1,000〜1,000,000が典型的である。
液晶重合体の原料である重合性液晶組成物への、重合性官能基を有する界面活性剤の添加は、液晶重合体類の表面硬度を向上する。
光学的性質の向上のため、液晶重合体の原料である重合性液晶組成物への、フッ素系非イオン性界面活性剤、シリコーン系非イオン性界面活性剤あるいは、炭素水素系非イオン性界面活性剤の添加が好ましい。
重合性液晶組成物は、非液晶性重合性化合物を含んでもよい。調製しやすいため、当該重合性液晶組成物中の非液晶性重合性化合物の合計重量は、当該重合性液晶組成物中の重合性化合物の合計重量の5分の1以下であることが好ましい。
重合性液晶組成物への重合性官能基を2つ以上有する化合物の添加により、耐久性が期待できる。
非液晶性重合性化合物はビニル系重合性官能基を1つまたは2つ以上有する化合物が典型的である。
液晶重合体類の耐久性の向上のため、液晶重合体の原料である重合性液晶組成物への側鎖および/または末端に極性基を有する非液晶性重合性化合物の添加が、好ましい。
スチレン、核置換スチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸、脂肪酸ビニル、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸、アルキルの炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、ヒドロキシアルキルの炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、アミノアルキルの炭素数が1〜18である(メタ)アクリル酸のアミノアルキルエステル、エーテル酸素含有アルキルの炭素数が3〜18である(メタ)アクリル酸のエーテル酸素含有アルキルエステル、N−ビニルアセトアミド、p−t−ブチル安息香酸ビニル、N,N−ジメチルアミノ安息香酸ビニル、安息香酸ビニル、ピバリン酸ビニル、2,2−ジメチルブタン酸ビニル、2,2−ジメチルペンタン酸ビニル、2−メチル−2−ブタン酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、2−エチル−2−メチルブタン酸ビニル、ジシクロペンタニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニルオキシルエチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、アダマンチル(メタ)アクリレート、ジメチルアダマンチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチルアシッドフォスフェート、2−メタクリロイロキシエチルアシッドフォスフェート、重合度2〜100のポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ル、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体等のポリアルキレレングリコ−ルのモノ(メタ)アクリル酸エステル、またはジ(メタ)アクリル酸エステル若しくは末端が炭素数1〜6のアルキルによってキャップされた重合度2〜100のポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−ルおよびエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの共重合体であるポリアルキレングリコ−ルのモノ(メタ)アクリル酸エステルなどが、単官能化合物である非液晶性重合性化合物である。酢酸ビニルなどが「肪肪酸ビニル」である。アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などが、「α,β−エチレン性不飽和カルボン酸」である。メトキシエチルエステル、エトキシエチルエステル、メトキシプロピルエステル、メチルカルビルエステル、エチルカルビルエステル、ブチルカルビルエステルなどが、「エーテル酸素含有アルキルの炭素数が3〜18である(メタ)アクリル酸のエーテル酸素含有アルキルエステル」である。
1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ビスフェノールA EO付加ジアクリレート、ビスフェノールAグリシジルジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、これらの化合物のメタクリレート化合物などが、2官能化合物である非液晶性重合性化合物である。
ペンタエリストールトリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールEO付加トリアクリレート、トリスアクリロイルオキシエチルフォスフェート、トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペンタエリストールトリメタアクリレート、トリメチロールプロパントリメタアクリレート、トリメチロールEO付加トリメタアクリレート、トリスメタアクリロイルオキシエチルフォスフェート、トリスメタアクリロイルオキシエチルイソシアヌレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールトリメタアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリメタアクリレート、PO変性トリメチロールプロパントリメタアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタメタアクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタメタアクリレートなどが、2官能化合物ではない多官能化合物の非液晶性重合性化合である。
重合開始剤の添加は、重合性液晶組成物の重合速度を最適化させる。光ラジカル開始剤などが、重合開始剤である。
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、p−メトキシフェニル−2,4−ビス(トリクロロメチル)トリアジン、2−(p−ブトキシスチリル)−5−トリクロロメチル−1,3,4−オキサジアゾール、9−フェニルアクリジン、9,10−ベンズフェナジン、ベンゾフェノン/ミヒラーズケトン混合物、ヘキサアリールビイミダゾール/メルカプトベンズイミダゾール混合物、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2,4−ジエチルキサントン/p−ジメチルアミノ安息香酸メチル混合物、ベンゾフェノン/メチルトリエタノールアミン混合物、アデカオプトマーN−1919、アデカクルーズNCI−831、アデカクルーズNCI−930、イルガキュアー127、イルガキュアー369、イルガキュアー379、イルガキュアー500、イルガキュアー754、イルガキュアー784、イルガキュアー819、イルガキュアー907、イルガキュアー1300、イルガキュアー1700、イルガキュアー1800、イルガキュアー1850、イルガキュアー1870、イルガキュアー2959、イルガキュアーOXE01、イルガキュアーOXE02、ダロキュアー4265、ダロキュアーMBF、ダロキュアーTPOなどが、光ラジカル開始剤である。ここでアデカ、イルガキュアーおよびダロキュアーは、登録商標である。
液晶重合体類の光学的性質の向上および耐久性のため、重合性液晶組成物中の光ラジカル重合開始剤の総含有重量は、重合性液晶組成物全量に対して、1〜30重量%が好ましく、1〜15重量%がより好ましく、3〜10重量%がさらに好ましい。
光ラジカル重合開始剤とともに増感剤を重合性液晶組成物に添加してもよい。イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサントン、エチル−4ジメチルアミノベンゾエートおよび2−エチルヘキシル−4−ジメチルアミノベンゾエートなどが増感剤である。
重合性液晶組成物への連鎖移動剤の添加により、重合性液晶化合物の反応率および液晶重合体中の重合体の鎖の長さが調整できる。
該連鎖移動剤の量の増加により、重合性液晶化合物の反応率は低下する。該連鎖移動剤の量の増加により、該重合体の鎖の長さは減少する。これにより、液晶重合体の機械的特性を調整できる。
チオール誘導体およびスチレンダイマー誘導体などが、連鎖移動剤である。
単官能化合物であるチオール誘導体および多官能化合物であるチオール誘導体が、チオール誘導体である。
ドデカンチオール、2−エチルへキシル−(3−メルカプト)プロピオネートなどが、単官能化合物であるチオール誘導体である。トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオンなどが、多官能化合物であるチオール誘導体である。
2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、2,4−ジフェニル−1−ブテンなどが、スチレンダイマー系連鎖移動剤である。
保存性のため、重合性液晶組成物への重合防止剤の添加が好ましい。フェノール誘導体、フェノチアジン誘導体、ニトロソ基を有する化合物およびベンゾチアジン誘導体などが、重合防止剤である。2,5−ジ(t−ブチル)ヒドロキシトルエン、ハイドロキノン、o−ヒドロキシベンゾフェノン、メチレンブルー、ジフェニルピクリン酸ヒドラジドなどが、フェノール誘導体である重合防止剤である。フェノチアジン、メチレンブルーなどが、フェノチアジン誘導体である重合防止剤である。N,N−ジメチル−4−ニトロソアニリンなどが、典型低的なニトロソ基を有する化合物である重合防止剤である。
保存性の向上のため、重合性液晶組成物への重合阻害剤の添加が好ましい。
(a)フェノール系酸化防止剤、(b)イオウ系酸化防止剤、(c)リン酸系酸化防止剤、(d)ヒンダードアミン系酸化防止剤などが、重合阻害剤である。調製しやすいため、フェノール系酸化防止剤が好ましい。調製しやすいため、水酸基のオルト位にt−ブチル基を有するフェノール系酸化防止剤が好ましい。
保存性の向上のため、重合性液晶組成物への紫外線吸収剤の添加が好ましい。
保存性の向上のため、重合性液晶組成物への光安定剤の添加が好ましい。
保存性の向上のため、重合性液晶組成物への酸化防止剤の添加が好ましい。
保存性の向上のため、重合性液晶組成物へのシランカップリング剤の添加が好ましい。
調製しやすいため、液晶重合体類の原料である重合性液晶組成物に、溶剤を添加することが好ましい。
エステル、アミド系化合物、アルコール、エーテル、グリコールモノアルキルエーテル、芳香族炭化水素、ハロゲン化芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、ハロゲン化脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、ケトン、アセテート系溶剤などが溶剤の成分となり得る。
該アミド系化合物とは、アミド基を有する化合物であって溶剤の成分となるものを指す。アセテート系溶剤とは、アセテート構造を有する化合物であって溶剤の成分となるものを指す。
酢酸アルキル、トリフルオロ酢酸エチル、プロピオン酸アルキル、酪酸アルキル、マロン酸ジアルキル、グリコール酸アルキル、乳酸アルキル、モノアセチン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンなどが、当該エステルである。
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチルなどが、「酢酸アルキル」である。プロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸プロピル、プロピオン酸ブチルなどが、「プロピオン酸アルキル」である。酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸プロピルなどが「酪酸アルキル」である。マロン酸ジエチルなどが「マロン酸ジアルキルである。グリコール酸メチル、グリコール酸エチルなどが、「グリコール酸アルキル」である。乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸イソプロピル、乳酸n−プロピル、乳酸ブチル、乳酸エチルヘキシルなどが、「乳酸アルキル」である。
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドジメチルアセタール、N−メチルカプロラクタム、ジメチルイミダゾリジノンなどが、アミド系化合物である。
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−メトキシ−2−プロパノール、t−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、ブタノール、2−エチルブタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、1−ドデカノール、エチルヘキサノール、3,5,5−トリメチルヘキサノール、n−アミルアルコール、ヘキサフルオロ−2−プロパノール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−3−メトキシブタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノールなどが、アルコールである。
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ビス(2−プロピル)エーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどが、エーテルである。
エチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキルエーテル、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルなどが、グリコールモノアルキルエーテルである。
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどが、エチレングリコールモノアルキルエーテルである。ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどが、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルである。プロピレングリコールモノブチルエーテルなどが、プロピレングリコールモノアルキルエーテルである。ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどが、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルである。エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが、エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテートである。ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートなどが、ジエチレングリコールモノアルキルエーテルアセテートである。プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートおよびプロピレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどが、プロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテートである。ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどが、ジプロピレングリコールモノアルキルエーテルアセテートである。
ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、i−プロピルベンゼン、n−プロピルベンゼン、t−ブチルベンゼン、s−ブチルベンゼン、n−ブチルベンゼン、テトラリンなどが、該芳香族炭化水素である。
クロロベンゼンなどが、ハロゲン化芳香族炭化水素である。ヘキサン、ヘプタンなどが、脂肪族炭化水素である。クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどが、ハロゲン化脂肪族炭化水素である。シクロヘキサン、デカリンなどが、脂環式炭化水素である。
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、メチルプロピルケトンなどが、ケトンである。
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、アセト酢酸メチル、1−メトキシ−2−プロピルアセテートなどが、アセテート系溶剤である。
調製しやすいため、重合性液晶組成物中の溶剤は、重合性液晶組成物全量に対して、30〜96重量%が好ましく、50〜90重量%がより好ましく、60〜90重量%が更に好ましい。
重合性液晶組成物は光学活性を有する化合物を含有してもよい。液晶組成物への光学活性を有する化合物の添加は、液晶重合体をツイスト配向に誘導させる。この様な液晶重合体は、300〜2000nmの波長領域における選択反射フィルムおよびネガティブ型Cプレートとして使用できる。
不斉炭素を有する化合物、ビナフチル構造およびヘリセン構造などを有する軸不斉化合物並びにシクロファン構造などを有する面不斉化合物などが、光学活性を有する化合物である。耐久性向上のため、この場合の光学活性を有する化合物は、重合性化合物であることが好ましい。
液晶重合体は二色性色素を含有してもよい。二色性色素と複合化した液晶重合体類は、吸収型偏光板として使用することができる。
光学的性質の向上のため、液晶重合体類の原料となる重合性液晶組成物の二色性色素は、300〜700nmの範囲に極大吸収波長を有するものが好ましい。アクリジン色素、オキサジン色素、シアニン色素、ナフタレン色素、アゾ色素、アントラキノン色素などが利用できる。アゾ色素として、モノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素、テトラキスアゾ色素、スチルベンアゾ色素などが、二色性色素である。
液晶重合体は蛍光色素を含有してもよい。蛍光色素と複合化した液晶重合体は、偏光発光型フィルムおよび波長変換フィルムとして使用できる。
ガラス、プラスチック、金属などが、基材の材質である。該ガラスや該金属は表面にスリット状の加工を施してもよい。該プラスチックは、延伸処理並びに親水化処理および疎水化処理などの表面処理を施してもよい。
基材上に特定の配向の液晶重合体を形成するために、重合性液晶組成物を基材に塗布する前に、基材に対し、表面処理してもよい。該表面処理として、(a)基材上に配向膜を形成しラビング、(d)基材に対し酸化ケイ素の傾斜蒸着膜形成、(c)基材上に配向膜を形成し偏光UV照射などの方法が挙げられる。
液晶重合体の積層体の作成において、第2層の液晶重合体に特定の配向の液晶重合体を形成するために、第1層の空気面に、同様の表面処理を行う場合がある。
基材つき液晶重合体は、以下の工程で得る。
(1)重合性液晶組成物を基材上に塗布し、必要に応じて乾燥させて塗膜を形成させ、
(2)該重合性液晶組成物を配向させた状態で、光、熱、触媒などの手段で重合させ、基材つき液晶重合体を得る。
これにより、塗膜中の重合性液晶組成物が液晶状態の配向を維持したまま固定化する。
液晶重合体の積層体は、以下の手順で得る。
(1)重合性液晶組成物を、第1層上に塗布し、必要に応じて乾燥させて塗膜を形成させ、
(2)該重合性液晶組成物を配向させた状態で、光、熱、触媒などの手段で重合させ、液晶重合体の積層体を得る。
重合性液晶組成物の塗布には、各種コート法が用いられる。光学的性質の向上
のため、塗布方法として、スピンコート法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、メニスカスコート法およびダイコート法が好ましい。
製造効率の改善ために、基材つき液晶重合体を形成させる際の乾燥中に熱処理することが好ましい。ホットプレート、乾燥炉並びに温風または熱風の吹き付けなどで、該熱処理が可能である。
液晶重合体を得るために、電子線、紫外線、可視光線、赤外線などの手段を利用できる。液晶重合体を得るために照射する光の波長の範囲は150〜500nmである。好ましい光の波長の範囲は250〜450nmであり、より好ましい範囲は300〜400nmである。
該光の光源として、低圧水銀ランプ、高圧放電ランプ、ショートアーク放電ランプが利用できる。殺菌ランプ、蛍光ケミカルランプおよびブラックライトなどが、低圧水銀ランプである。高圧水銀ランプ、メタルハライドランプなどが、該高圧放電ランプである。超高圧水銀ランプ、キセノンランプおよび水銀キセノンランプなどが、ショートアーク放電ランプである。
液晶重合体類は、液晶表示素子の液晶セルの内外に配置できる。熱履歴による液晶重合体類のレターデーションの変動が少なく、かつ液晶重合体類から液晶への不純物の溶出が少ないため、液晶重合体類は、液晶セルの内部に配置できる。
基材つき液晶重合体から液晶重合体を取り除いて別の基材に定着させる方法として、以下の方法が知られている。
(1)基材つき液晶重合体と、粘接着剤層を有する基板とを、該液晶重合体と該粘接着剤層とが接するように張り合わせ、
(2)該液晶重合体と該粘接着剤層とが接するように張り合わせた物を、基材つき液晶重合体の基材部分と、該液晶重合体との間で剥離させ、
(3)粘接着剤層を有する基材上の該液晶重合体を、上記(1)および(2)と同様の方法で、別の基材へ定着させる。
表示素子には、光学異方性フィルムが内蔵されている。表示素子に内蔵されている光学異方性フィルムの正面コントラストが向上すると、表示素子の表示品位が向上する
実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例中の用語の定義は、以下のとおりである。
「光抜け」とは、暗視野の中に液晶の配向不良によって生じるスポットである。
<分析>
実施例において、重量平均分子量は、カラムオーブンCTD−20A、検出器RID−10A、システムコントローラーCBM−20A、送液ポンプLC−20AD、オートサンプラーSIL−10AF(以上いずれも商品名、株式会社島津製作所製)のGPCシステムを用いて、決定した。重量分子量は、VARIAN社のポリスチレンキャリブレーションキットPL2010−0102で校正した。カラムはVARIAN社から入手したPLgel MIXED−Dを使用した。移動相は、THFを使用した。カラム温度は、35℃である。カラムへの流速は、1mL/minである。
以下の手順で、第1層が垂直配向していることを確認した:
(1)第1層基材を、クロスニコルに配置した2枚の偏光板内に挟持させ、
(2)該基材を、正面の方向から観察し、光抜けの有無を確認し、
(3)光抜けが目視で観察されたとき、該光学異方体の配向性は、「不良」と判断し、不良でない場合、「良好」と判断し、
(4)(イ)正面から観察したとき光り抜けを除いて暗視野となり、かつ(ロ)上、下、左及び右から観察したときいずれも明視野となったときは、該光学異方体は、「垂直配向」と判断した。
以下の手順で、第2層が基材に対して並行に配向していること確認した:
(1)基材つき積層体を、クロスニコルに配置した2枚の偏光板内に挟持させ、
(2)該基材を、第2層の光学異方体の配向軸が一方の偏光板の吸収軸と一致するように設置し、
(3)正面の方向から観察し、光抜けの有無を確認し、
(4)光抜けが目視で観察されたとき、該光学異方体の配向性は、「不良」と判断し、不良でない場合、「良好」と判断し、
(5)(イ)正面から観察したとき光り抜けを除き暗視野となり、かつ(ロ)設置した基板を回転させ、一方の偏光板の吸収軸と45°の角度をつけ設置した際に明視野となった場合、第2層の光学異方体は、「水平配向」と判断した。
<試薬類>
重合性液晶化合物(M−1)〜(M−5)およびカルド重合性化合物(N−1)〜(N−2)は、以下の化学式で表される化合物である。
Figure 2021161269

感光性ポリマー(P−1)〜(P−4)は、以下の化学式で表される化合物である。
Figure 2021161269
開示した実施例において、「CPI−100P」は、サンアプロ株式会社(San−Apro Ltd.)製の重合開始剤である。
である。
開示した実施例において、「Irg−907」は、BASFジャパン株式会社製のイルガキュアー(商標)907である。
開示した実施例において、「ポリフローNo.75」は、共栄社化学株式会社製の界面活性剤である。
<調製>
感光性ポリマーA1
9.50gの化合物(P−1)を、0.50gの化合物(P−2)、0.10gの2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、30.00gのシクロペンタノンを混合し、80℃の重合温度で2時間加熱して重合を行う。得られた溶液をエタノールへ注ぎ込み、再沈殿化する。再沈殿化した結晶を濾別し、乾燥することにより、9.4gのポリマーA1を得る。ポリマーA1の重量平均分子量は35,000である。
感光性ポリマーA2
ポリマーA1の調製で重合させた成分のうち、化合物(P−1)を7.00g、化合物(P−2)を0.50gに変更し、さらに、化合物(P−3)を2.50g加えて、9.2gの感光性ポリマーA2を得た。ポリマーA2の重量平均分子量は55,000である。
感光性ポリマーA3
ポリマーA1の調製で重合させた成分のうち、化合物(P−1)を7.00g、化合物(P−2)を0.50gに変更し、さらに、化合物(P−4)を2.50g加えて、9.2gのポリマーA3を得た。ポリマーA3の重量平均分子量は50,000である。
<使用した機材>
実施例において、「UVランプ」は、ウシオ電機社製のUSH−500BY1である。露光機ユニットはウシオ電機社製ML−501C/Bである。
実施例において、「短波長カットフィルター」は、朝日分光株式会社製のXG738である。
実施例において、「ワイヤーグリッド偏光子」は、(株)ポラテクノ社製のProFlux UV300Aである。
実施例において、「紫外偏光」は、UVランプの光を短波長カットフィルターに通し、さらにワイヤーグリッド偏光子を通して得られた光である。
本発明の実施例において、特段の記載がない限り、照度はウシオ電機社製UVD−S365で計測した。
本発明の実施例において、膜厚は、微細形状測定装置で測定した。
該微細形状測定装置は、KLA TENCOR(株)のアルファステップIQである。
ガラス基板上の光学異方体の厚みは、光学異方体付きのガラス基板から、液晶硬化膜部分を削って、光学異方体を抜き出して測定した。
〔実施例101〜107および比較例101〜105〕
第1層を以下の手順で作成した。
(1−1)表1に記載の組成物1を、1500rpm、15秒で、ガラス基板上にスピンコートし、
(1−2)60℃で、3分間、乾燥し、
(1−3)25℃、50%rhで、3分放置し、
(1−4)25℃、50%rhで、313照度が25mW/cmの紫外偏光を照射した。ここで、紫外偏光の照射時間は、1.0J/cm露光する場合には40秒、3.0J/cm露光する場合には120秒、3.0J/cm露光する場合には200秒である。
第1層の膜厚は0.8μmであった。
第2層を以下の手順で作成し、積層体を得た。
(2−1)表2に記載の組成物Uを、1000rpm、15秒で、上記(1−4)で作成した第1層上にスピンコートし、
(2−2)80℃で、3分間、乾燥し、
(2−3)25℃、50%rhで、3分放置し、
(2−4)25℃、50%rhで、313照度が90mW/cmのUVランプを5.6照射した。
第1層と第2層を合わせた膜厚は1.7μmであった。
表1に、それぞれの実施例および比較例の第1層を形成するときに使用したと重合性液晶組成物の成分及びその重量比並びに得られた第1層および第2層の状態を記載した。表1中の実施例及び比較例ごとの数値は、それぞれ組成物を構成する成分の重量比を示す。当該欄の空欄は、当該組成物中に該当する成分が入っていないことを示す。Aは、(1−4)の紫外偏光の照射量が1.0mJ/cmの場合の、得られた積層体の第2層の配向の状態を意味する。Bは、(1−4)の紫外偏光の照射量が3.0mJ/cmの場合の、得られた積層体の第2層の配向の状態を意味する。Cは、(1−4)の紫外偏光の照射量が5.0mJ/cmの場合の、得られた積層体の第2層の配向の状態を意味する。「V」は垂直配向、「=」は水平配向、「X」は不良、「−」は第1層が不良であるため、第2層の評価が不可であることを、それぞれ意味する。
Figure 2021161269
表2に、組成物Uの成分の重量比を示す。
Figure 2021161269

実施例および比較例の結果から、本発明の重合性液晶組成物を用いて得られた積層体は、いずれも良好な垂直配向を有し、さらに第2層が水平配向であるが確認できた。
本発明の重合性液晶組成物から、積層光学異方体を簡易なプロセスで得ることができる。該積層光学異方体は、様々な光学素子の材料となる。
1 第2層
2 第1層
3 基材

Claims (14)

  1. 式(1)で表される重合性液晶化合物と
    カルド重合性化合物と
    感光性ポリマーを含有する重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(1)において、
    は、独立して、単結合または−O−であり、
    は、独立して0〜10の整数であり、
    からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
    およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
    は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
    は、0〜2であり、
    は独立して、(1−A)群で表されるいずれか一つである。
    Figure 2021161269
    (1−A)群において、Rは、独立してメチルまたはエチルである。
  2. カルド化合物が式(2)で表される化合物である請求項1の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(2)において、
    は、独立して、水素、炭素数1〜6のアルキルまたは下記の式(2−1)で表される基のいずれかである。
    Figure 2021161269
    式(2−1)においてnは、0〜10の整数であり、
  3. 式(1)で表される重合性液晶化合物が、式(1−1)で表される重合性液晶化合物である請求項1及び2の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(1−1)において、
    は独立して、単結合または−O−であり、
    は、独立して、0〜10の整数であり、
    からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
    およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
    は、1,4−フェニレン、3−メチル−1,4−フェニレン、2−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、3−トリフルオロメチル−1,4−フェニレン、2,3−ビス(トリフルオロメチル)−1,4−フェニレン、3,5−ジメチルビフェニル−4,4‘−ジイル、3,5−ジメチルターフェニル−4,4”−ジイル、9−メチルフルオレン−2,7−ジイルまたは9,9−ジメチルフルオレン−2,7−ジイルであり、
    は、0〜2である。
  4. 式(1)で表される重合性液晶化合物が、式(1−2)で表される重合性液晶化合物である請求項1及び請求項2の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(1−2)において、
    は、独立してメチルまたはエチルであり、
    は独立して、単結合または−O−であり、
    は、独立して、0〜10の整数であり、
    からLは、独立して、水素、フッ素、塩素、炭素数1〜6のアルキル、トリフルオロメチル、またはシアノであり、
    およびZは、独立して、−COO−、−OCO−、−CHCHCOO−、−OCOCHCH−、−CH=CHCOO−、−OCOCH=CH−、−CHCH−、−C≡C−、−CHO−または−OCH−であり、
    は、下記式で表される基のいずれか1つである。
    Figure 2021161269
  5. 感光性ポリマーの側鎖がマレイミド誘導体、桂皮酸誘導体またはクマリン誘導体の骨格を含む請求項1から4に記載の重合性液晶組成物。
  6. 感光性ポリマーが式(3−1)〜(3−3)のいずれかで表される構成単位を含む請求項1から5に記載の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(3−1)〜(3−3)において、
    は、水素またはメチルであり、
    は、2〜6の整数であり
    は、独立して、単結合、−COO−または−OCO−であり、
    は、0〜2の整数である。
    は、水素、炭素数1〜20のアルキル、または炭素数1〜20のアルコキシであり、
    ここで、Rの任意の水素はフッ素で置き換えられてもよい。
  7. 感光性ポリマーが式(3−4)で表される構成単位を含む請求項1から4に記載の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(3−4)において、
    は、水素またはメチルであり、
    は、1から6の整数である。
  8. 感光性ポリマーが、式(3〜5)〜(3〜6)で表される構成単位を含む請求項1から4に記載の重合性液晶組成物。
    Figure 2021161269
    式(3−5)および(3−6)において、
    は、水素またはメチルであり、
    は、メチルまたはエチルである。
  9. 請求項1から8に記載の重合性液晶組成物に、偏光紫外光を照射して得られた液晶重合体。
  10. ポジティブC−プレートである請求項9の液晶重合体。
  11. 請求項9または請求項10に記載の液晶重合体と、当該液晶重合体に対して水平配向である液晶重合体とからなる積層体。
  12. 請求項10の積層体を含む光学素子
  13. 請求項1から8に記載の重合性液晶組成物に対し偏光紫外光を照射する工程を含む
    第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造方法。
  14. (a)請求項1から8に記載の重合性液晶組成物に対し偏光紫外光を照射して液晶重合体を製造する工程、
    (b)当該液晶重合体に対する重合性液晶組成物2を塗布する工程、
    (c)その後、重合性液晶組成物2に対し偏光紫外光を照射する工程を含む
    第2層と第1層の配向が異なる液晶重合体の積層体の製造方法
JP2020064757A 2020-03-31 2020-03-31 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法 Pending JP2021161269A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064757A JP2021161269A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064757A JP2021161269A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021161269A true JP2021161269A (ja) 2021-10-11

Family

ID=78002564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020064757A Pending JP2021161269A (ja) 2020-03-31 2020-03-31 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021161269A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4915523B2 (ja) 重合性液晶組成物
JP4946151B2 (ja) 重合性液晶組成物
JP5206066B2 (ja) 重合性液晶組成物
JP5454084B2 (ja) 重合性液晶組成物およびホメオトロピック配向液晶フィルム
JP2015165302A (ja) 長尺偏光フィルムの製造方法
JP6954288B2 (ja) 重合性液晶組成物および液晶重合体
JP2014219659A (ja) 剥離防止剤を含有した重合性液晶組成物を用いたフィルム
JP4742217B2 (ja) 有機ケイ素化合物含有重合性液晶組成物
JP2019203933A (ja) 偏光放射性膜形成用組成物、偏光放射性膜、光学積層体、表示装置、加飾部材および立体加飾部材
JP6891731B2 (ja) 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物および液晶重合体
JP7207110B2 (ja) 重合性液晶組成物、液晶重合体および位相差膜
JP2021161269A (ja) 重合性液晶組成物、液晶重合体、液晶重合体の積層体および光学素子並びにその製造方法
JP6939417B2 (ja) 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物および液晶重合膜類
JP2004168863A (ja) 光重合性液晶組成物およびそれを用いた光学素子
JP6809278B2 (ja) 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物および液晶重合膜
JP2021006885A (ja) 重合性液晶組成物および液晶重合膜
JP7322671B2 (ja) 重合性液晶組成物および液晶重合膜
TW201936588A (zh) 單元內相位差膜及液晶顯示元件
KR20190005800A (ko) 중합성 액정 조성물 및 액정 중합막
JP2022043618A (ja) 重合性液晶組成物および液晶重合体類
TW202021996A (zh) 聚合性液晶組成物溶液及液晶聚合體的製造方法
JP2021147410A (ja) 重合性液晶化合物、重合性液晶組成物、液晶重合膜類、偏光板、および表示素子
JP2024112347A (ja) 重合性液晶組成物および液晶重合膜

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200401