JP2021161053A - 毛質改善方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】毛質改善方法の提供【解決手段】毛髪及び/又は頭皮と、藍葉エキス及び亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させることを含む、毛質改善方法、並びに毛髪及び/又は頭皮と、藍葉エキスとを接触させること、及び毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させることを含む、毛質改善方法【選択図】なし

Description

本開示は、毛質改善方法等に関する。
加齢に伴い、毛髪のハリやコシが減少するなど、毛質が変化していくことが知られている。ハリやコシの減少した毛髪は、ボリューム感が出づらく、スタイリングが困難等の欠点があるため、毛髪にハリやコシを付与することができる等の、毛質を改善する方法の開発が望まれている。
国際公開第2012/124743号
本開示は、毛質を改善することを課題とする。
本発明者らは、藍葉エキスと亜鉛化合物を頭皮および毛髪に塗布することによって、毛髪内の亜鉛量が亜鉛化合物単独よりも増加し、毛髪のハリコシが亜鉛化合物単独塗布よりも改善することを見出した。
本開示は、例えば以下の項に記載の主題を包含する。
項1.
毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出物及び亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させること
を含む、毛質改善方法。
項2.
(A−1)毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出物とを接触させること、及び
(B)毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させること
を含む、毛質改善方法。
項3.
毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液並びに亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させること
を含む、毛質改善方法。
項4.
(A−2)毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液とを接触させること、及び
(B)毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させること
を含む、毛質改善方法。
項5.
前記多価アルコールが、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、及びペンチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種のグリコールである、項3又は4に記載の方法。
項6.
前記亜鉛化合物が、有機酸亜鉛、又はハロゲン化亜鉛である、項1〜5のいずれかに記載の方法。
項7.
前記亜鉛化合物が、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、及びピロリドンカルボン酸亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の亜鉛化合物である、項1〜5のいずれかに記載の方法。
藍葉エキス及び亜鉛化合物を併用することにより、毛髪内の亜鉛量を亜鉛化合物単独よりも増加させることができる。また、藍葉エキス及び亜鉛化合物を併用することにより、毛髪のハリコシが亜鉛化合物単独の塗布よりも増加し、毛質をさらに改善することができる。
被験者の毛髪内亜鉛量を示す。 対照者の毛髪内亜鉛量を示す。 被験者の毛髪を用いた曲げ剛性試験の結果を示す。 被験者の毛髪を用いた曲げ剛性試験の結果を示す。
以下、本開示に包含される各実施形態について、さらに詳細に説明する。
本開示は、藍葉エキス及び亜鉛化合物を含有する毛髪用組成物を包含する。本明細書において、当該毛髪用組成物を「本開示の毛髪用組成物」と表記することがある。本明細書において、毛髪用組成物は、毛髪及び/又は頭皮に使用する組成物を意味する。
本開示において、藍葉エキスは、藍葉のエタノール抽出物であってもよく、藍葉のエタノール抽出物をさらに濃縮し、精製したものであってもよい。藍葉のエタノール抽出物をさらに濃縮し、精製したものとしては、特許文献1に記載の藍葉エキス等が例示される。より詳細には、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液等が例示される。
藍葉エタノール抽出物は、藍葉をエタノールにより抽出することにより得られる。藍葉を採取する藍としては、タデ藍(Polygonum tinctorum)が好ましい。用いる藍葉は、乾燥藍葉であることが好ましい。乾燥藍葉としては、凍結乾燥藍葉、加熱乾燥藍葉、天日乾燥藍葉等が例示できる。乾燥藍葉を得る方法は特に制限されず、例えば、藍葉を乾燥させる際、葉を摘み取った後乾燥してもよいし、全草を乾燥させた後に葉を採取してもよい。なお、天日乾燥においては、乾燥時間は天候等の条件に応じて適宜設定できる。例えば、通常日本国において藍葉を収穫できる9〜11月においては、2〜7日程度天日にさらすことで乾燥させることができる。
エタノール抽出方法は特に限定されず、公知の方法を適宜選択して行うことができる。例えば、エタノールを用いて藍葉を還流抽出することにより、行うことができる。より具体的には、フラスコに冷却器をつなぎ、当該フラスコ内に藍葉及びエタノールを入れ、1〜6時間程度還流を行う方法が例示される。エタノールに加える藍葉の量は適宜設定できる。例えば100mLのエタノールに対して、乾燥質量換算で1〜10gの藍葉を加えるという量が例示される。なお、抽出に含水エタノール(水とエタノールの混合液)を用いてもよいが、エタノールの割合が高いものが好ましい。例えば、容量比でエタノールが70%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、95%以上がさらに好ましく、99%以上がよりさらに好ましい。
上述した通り、本開示に用いられる藍葉エキスは、藍葉のエタノール抽出物をさらに濃縮し、精製したものであってもよい。藍葉のエタノール抽出物をさらに濃縮し、精製したものとしては、特許文献1に記載の藍葉エキス等が例示される。より詳細には、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液等が例示される。
藍葉のエタノール抽出濃縮物は、藍葉エタノール抽出物を、濃縮することにより得られる。エタノール抽出液の濃縮方法は、特に制限されず、公知の方法を適宜選択して行うことができる。例えば、好適には減圧蒸留により行い得る。つまり、エタノール抽出濃縮物としては、減圧蒸留濃縮物が好適である。減圧蒸留は、例えば減圧蒸留濃縮装置又は真空蒸留濃縮装置を用いて行うことができる。濃縮の程度は、特に制限されないが、例えばエタノール抽出液の質量の90%以上(好ましくは90〜99.99%程度)が除去される程度が例示される。前述の通り、例えば減圧蒸留又は真空蒸留により当該除去を行い得る。また、例えば、減圧蒸留により質量の変化がほとんど(実質的に)起こらない程度にまで濃縮してもよい。
本開示に用いる多価アルコールは、通常、外用剤(例えば化粧品、医薬部外品又は外用医薬品)に使用されるものであれば、特に制限されない。多価アルコールの中でも2価アルコール又は3価アルコールが好ましい。具体的には、例えば、グリコール又はグリセリンが好ましい。より具体的には、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール(1,2−ペンタンジオール)、グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、イソプレングリコール(イソペンチルジオール)等が好ましく例示される。中でも1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、又はイソプレングリコールが好ましく、1,3−ブチレングリコールが特に好ましい。多価アルコールは、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物は、例えば上述の藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを混合することにより得られる。当該混合物における、エタノール抽出濃縮物と多価アルコールの含有割合は特に制限されず、適宜設定することができる。例えば質量比でエタノール抽出濃縮物:多価アルコールが、1:16〜2:1であることが好ましく、1:13〜1:1であることがより好ましく、1:10〜1:2であることがさらに好ましい。
エタノール抽出物を濃縮したエタノール抽出濃縮物を用い、さらに加える多価アルコール液量を少なめにすることにより、下述する濾過工程で得られる濾液量が少なくなるため、より濃縮された溶液を得ることができる。
また、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物は、さらに水を含んでもよい。かかる混合物は、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを混合し、さらに水を加えて得ることができる。また、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び含水多価アルコール(水と多価アルコールの混合液)を混合することにより得ることもできる。いずれの場合も、当該混合物における水と多価アルコールの含有割合は特に制限されず適宜設定できるが、質量比で水:多価アルコールが25:75〜75:25であることが好ましく、40:60〜60:40であることがより好ましく、45:55〜55:45であることがさらに好ましい。なお、含水多価アルコールを用いる場合には、水と多価アルコールの含有割合が当該質量比である含水多価アルコールを用いることが好ましい。また、含水多価アルコールを混合した後、さらに水及び/又は多価アルコールやエタノールを加えてもよい。
藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾過の方法は特に制限されず、公知の方法を適宜選択して用いることができる。例えば、濾紙、濾布、ウェッジワイヤースクリーン、ウレタンスクリーン、濾過膜、ガラスフィルター等を用いた濾過機、加圧濾過機、フィルタープレス機、冷却濾過機、吸引濾過器等を単独若しくは組み合わせて利用でき、適宜、濾過助剤(例えば、珪藻土など)などを用いてもよい。例えば、濾布濾過機(リーフフィルターやフンダバックフィルターなど)で濾過して得られた濾過液を、さらに濾過膜やガラスフィルターを用いて濾過する方法が好ましく例示される。あるいはまた、約15μm以上(より好ましくは約10μm以上)の粒子を濾過除去できる方法、例えば約10μm以上の粒子を保留できる濾紙(例えばアドバンテック社製 定性濾紙No.1)を用いた吸引濾過も好ましく例示される。あるいはまた、濾過助剤(例えば、珪藻土など)を使用した、加圧濾過も好ましく例示される。
藍葉エキスは、液体状(例えば、溶液状、懸濁液状)であってもよく、液体状の藍葉エキスを濃縮又は乾燥(例えば減圧乾燥又は凍結乾燥)するなどして、ペースト状や固体状(例えば粉末状)等にしたものであってもよく、ペースト状や固体状(例えば粉末状)等にした藍葉エキスを適当な溶媒へ溶解させたものであってもよい。適当な溶媒としては、水、エタノール、及び上述した多価アルコールからなる群より選択される少なくとも1種が例示できる。
なお、藍葉エタノール抽出物であっても、藍葉多価アルコール抽出物であっても、皮膚への刺激(特に皮膚感作性)が存在するところ、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液では皮膚への刺激(特に皮膚感作性)が非常に低減されている。限定的な解釈を望むものではないが、藍葉には様々な皮膚刺激物質が含まれており、エタノールに溶解する皮膚刺激物質及び多価アルコールに溶解する皮膚刺激物質も含まれているところ、エタノールにも多価アルコールにも溶解する皮膚刺激物質は藍葉には含まれていないため、このような効果が得られるのではないかと推察される。当該推察によれば、エタノール抽出濃縮物はできるだけエタノール抽出物からエタノールを除去したものを用いるのが好ましいと考えられる。また、藍葉多価アルコール抽出濃縮物とエタノールとを混合し、これを濾過して濾液を回収することによっても、同様の効果を奏する藍葉エキスが製造できるのではないかと考えられる。
本開示の毛髪用組成物中、藍葉エキスの含有量は、藍葉エキス固形分質量換算で、例えば0.00001質量%〜1質量%とすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.00005、0.0001、0.001、0.01、0.1、又は0.5質量%であってもよい。より具体的には、例えば、0.0001質量%〜0.1質量%であってもよい。なお、藍葉エキス固形分質量換算は、藍葉エキスの総質量から藍葉エキス中の水質量及び藍葉エキス中の有機溶媒質量を引くことによって算出することができる。藍葉エキス中の水質量は、例えば、カールフィッシャー法によって測定することができる。藍葉エキス中の有機溶媒質量は、例えば、HPLC法によって測定できる。
亜鉛化合物としては、有機酸亜鉛、又はハロゲン化亜鉛等が例示される。有機酸亜鉛としては、例えば、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、ピロリドンカルボン酸亜鉛などが挙げられ、中でもグルコン酸亜鉛が好ましい。ハロゲン化亜鉛としては、フッ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などが挙げられ、中でも塩化亜鉛が好ましい。亜鉛化合物は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。亜鉛化合物は、本開示の毛髪用組成物中において、例えば、塩、イオン、又は溶媒和物、或いはこれらの組合せ等の形態を有していることができる。本開示の毛髪用組成物中、亜鉛化合物の含有量は、例えば、0.01質量%〜5質量%とすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.05、0.1、0.5、1、2、3、又は4質量%であってもよい。より具体的には、例えば、0.1質量%〜3質量%であってもよい。
本開示の毛髪用組成物に含まれる、藍葉エキス固形分及び亜鉛化合物の含有割合は、例えば、亜鉛化合物1質量部に対して、藍葉エキス固形分は、0.000002質量部〜100質量部とすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば0.00001、0.0001、0.001、0.01、0.1、1、10、又は50質量部であってもよい。より具体的には、例えば、0.0001質量部〜10質量部であってもよい。
本開示の毛髪用組成物が多価アルコールを含む場合、本開示の毛髪用組成物中、多価アルコールの含有量は、例えば0.00015質量%〜90質量%とすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.001、0.01、0.1、1、10、20、40、60、又は80質量%であってもよい。より具体的には、例えば、0.01質量%〜60質量%であってもよい。
本開示の毛髪用組成物が水を含む場合、本開示の毛髪用組成物中、水の含有量は、例えば0.01質量%〜95質量%とすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.05、0.1、0.5、1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、又は90質量%であってもよい。より具体的には、例えば、0.01質量%〜80質量%であってもよい。
本開示の毛髪用組成物は、上述した成分に加えて、通常、外用剤(例えば化粧品、医薬部外品又は外用医薬品)に使用される公知の成分を含んでいてもよい。
公知の成分としては、例えば、界面活性剤、加脂剤、毛髪保護剤、保湿剤、高分子類、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、溶剤、pH調節剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、香料等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩;POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩;ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;POE−アルキルエーテルカルボン酸;POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;及びカゼインナトリウム等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。この中でも、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤は、毛髪の柔軟性や触感(特になめらかさ)を向上させる点で好ましい。第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルベンジルジメチルアンモニウム等が挙げられる。これらのうち、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましく、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウムが最も好ましい。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤;2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、POE−オクチルフェニルエーテル、POE−ノニルフェニルエーテル、POE−ジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル類、ブルロニック等のプルロニック型類、POE・POPセチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン等のPOE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、等のPOE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
加脂剤としては、油脂類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
油脂類としては、アボガド油、ツバキ油、アルモンド油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、グレープシード油、メドフォーム油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、ホホバ油、胚芽油、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、モクロウ核油、硬化ヒマシ油等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、モクロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
炭化水素としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
毛髪保護剤としては、シリコーン類が挙げられ、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリスリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール、アミノ酸類、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、コラーゲン誘導体、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、海水(乾固物を含む)、海洋深層水(乾固物を含む)、キトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ジグリセリン・エチレンオキシド・プロピレンオキシド付加物等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
高分子類としては、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子や無機の水系高分子等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子;デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子;カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子;アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子;ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等のポリオキシエチレン系高分子;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系高分子;ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子;ポリエチレンイミン;カチオン化ポリマー等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
無機の水系高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸ベンジル、パラメトキシ桂皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル・ジイソプロピル桂皮酸エステル混合物等の桂皮酸系紫外線吸収剤;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等のウロカニン酸系紫外線吸収剤;ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤;4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)-1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
金属封鎖剤としては、例えば、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、エデト酸、フィチン酸等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
溶剤としては、上述した水、エタノール、及び多価アルコール以外に、例えば、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングルコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体;エチレングリコールモノメチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の2価アルコールアルキルエーテル類;エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の2価アルコールエーテルエステル;キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、乳酸、酢酸、塩酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができ、pH値の調整だけでなく、調整したpH値の緩衝目的でも使用できる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、及びE並びにそれらの誘導体、パントテン酸及びその誘導体等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸塩等の有機酸及びその誘導体;イソプロピルメチルフェノール等のフェノール類;フェノキシエタノール;1,2−ヘキサンジオール;1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。
本開示の毛髪用組成物は、藍葉エキス及び亜鉛化合物と、必要に応じて他の成分とを組み合わせて常法により調製することができる。
本開示の毛髪用組成物の形状としては、特に制限されるものではないが、例えば、ペースト状、ムース状、ジェル状、液状、乳液状、懸濁液状、クリーム状、軟膏状、エアゾール状、スプレー状等が挙げられる。
本開示の毛髪用組成物の形態としては、特に制限されるものではないが、例えば、ヘアジェル、ヘアスプレー、ヘアリキッド、ヘアトニック、ヘアムース、ポマード、チック、ヘアクリーム、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、ヘアリンス等が挙げられる。
本開示の毛髪用組成物によれば、毛質を改善することができる。よって、本開示の毛髪用組成物は、毛質改善用として好適に用いることができる。毛質の改善としては、例えば、毛髪のハリコシの増加などが挙げられる。毛質のハリコシは、毛髪の曲げ剛性値を測定することにより評価することができる。より詳細には、後述の実施例に記載の通り、対象とする毛髪から、100本以上(好ましくは、200本以上)の毛髪を任意に選択し、曲げ剛性を測定し、得られた測定値を値の大きい順に並べ、上位10%〜15%に当たる測定値の平均値(曲げ剛性値)を算出することによって、曲げ剛性値を測定する。未処理の毛髪と比較して、曲げ剛性値が増加している場合には、ハリコシが増加していると判断することができる。
本開示の毛髪用組成物は、毛髪及び/又は頭皮に適用することができる。適用部位は、毛髪の生え際であってもよい。本開示の毛髪用組成物の毛髪及び/又は頭皮への適用量は、特に制限されないが、例えば、1回当たり、藍葉エキス固形分質量換算で、0.00001mg〜20mgとすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.0001、0.001、0.01、0.1、1、5、10、又は15mgであってもよい。より具体的には、例えば、0.001mg〜10mgであってもよい。
本開示の毛髪用組成物の毛髪及び/又は頭皮への適用量は、特に制限されないが、例えば、1回当たり、亜鉛質量換算で、0.05mg〜60mgとすることができる。当該範囲の上限若しくは下限は、例えば、0.1、0.5、1、10、20、30、40又は50mgであってもよい。より具体的には、例えば、0.5mg〜40mgであってもよい。
本開示の毛髪用組成物の毛髪及び/又は頭皮への適用頻度は、特に限定されないが、例えば、一日当たり、1回、又は2回であることができる。
本開示の毛髪用組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮は、濡れていてもよく、乾燥していてもよい。また、本開示の毛髪用組成物は、ハリコシが低減した毛髪に好適に適用される。ハリコシが低減した毛髪としては、亜鉛含有量が、50〜250ppm(wt/wt)である毛髪等が例示される。
本開示は、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物を備えた毛髪用キットをも包含する。本明細書において、当該毛髪用キットを「本開示の毛髪用キット」と表記することがある。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物中の藍葉エキスについては、上述した本開示の毛髪用組成物における、藍葉エキスについての記載を援用することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物は、藍葉エキスに加えて、上述した、通常、外用剤(例えば化粧品、医薬部外品又は外用医薬品)に使用される公知の成分を含んでいてもよい。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。また、本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物は、亜鉛化合物を含有していてもよく、含有していなくてもよい。本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物は、藍葉エキスと、必要に応じて他の成分とを組み合わせて常法により調製することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物中の亜鉛化合物については、上述した本開示の毛髪用組成物における、亜鉛化合物についての記載を援用することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物は、亜鉛化合物に加えて、上述した、通常、外用剤(例えば化粧品、医薬部外品又は外用医薬品)に使用される公知の成分を含んでいてもよい。これらは単独若しくは組み合わせて使用することができる。また、本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物は、藍葉エキスを含有していてもよく、含有していなくてもよい。本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物は、亜鉛化合物と、必要に応じて他の成分とを組み合わせて常法により調製することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物の形状、及び形態については、上述した本開示の毛髪用組成物の形状、及び形態についての記載を援用することができる。藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物は、同一の形状であってもよく、異なる形状であってもよい。また、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物は、同一の形態であってもよく、異なる形態であってもよい。また、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が、1つの形態に別々に収容されているものであってもよい。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物は、毛髪及び/又は頭皮に適用することができる。中でも、藍葉エキス含有組成物は、頭皮に適用されることが好ましい。また、亜鉛化合物含有組成物は、毛髪に適用されることが好ましい。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物の、毛髪及び/又は頭皮への適用量については、上述した本開示の毛髪用組成物の藍葉エキス固形分質量換算での毛髪及び/又は頭皮への適用量についての記載を援用することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物の、毛髪及び/又は頭皮への適用量については、上述した本開示の毛髪用組成物の亜鉛質量換算での毛髪及び/又は頭皮への適用量についての記載を援用することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物の毛髪及び/又は頭皮への適用頻度については、上述した本開示の毛髪用組成物の毛髪及び/又は頭皮への適用頻度についての記載を援用することができる。
本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮については、上述した本開示の毛髪用組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮についての記載を援用することができる。
また、本開示の毛髪用キットに備えられる、藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮は、亜鉛化合物含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮であってもよく、亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮であってもよい。藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮が、亜鉛化合物含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮であることは、毛髪及び/又は頭皮に、亜鉛化合物含有組成物が適用された後に、藍葉エキス含有組成物が適用されることを意味する。藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮が、亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮であることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が、同時に適用されること(適用時に藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物を混合して毛髪及び/又は頭皮に適用することを含む)、又は毛髪及び/又は頭皮に、亜鉛化合物含有組成物が適用される前に、藍葉エキス含有組成物が適用されることを意味する。
また、本開示の毛髪用キットに備えられる、亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮は、藍葉エキス含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮であってもよく、藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮であってもよい。亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮が、藍葉エキス含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮であることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物が適用された後に、亜鉛化合物含有組成物が適用されることを意味する。亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮が、藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮であることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が、同時に適用されること(適用時に藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物を混合して毛髪及び/又は頭皮に適用することを含む)、又は毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物が適用される前に、亜鉛化合物含有組成物が適用されることを意味する。
藍葉エキス含有組成物が適用された後に、亜鉛化合物含有組成物が適用されるまでの時間、及び亜鉛化合物含有組成物が適用された後に、藍葉エキス含有組成物が適用されるまでの時間は特に限定されないが、例えば、数秒〜数分〜数時間〜数日〜数ヶ月とすることができる。より具体的には、数秒としては、1〜30秒などが例示される。数分としては、1〜30分などが例示される。数時間としては、1〜3時間などが例示される。数日としては、1〜3日などが例示される。数ヶ月としては、1〜6ヶ月などが例示される。
本開示の毛髪用キットによれば、毛質を改善することができる。よって、本開示の毛髪用キットは、毛質改善用として好適に用いることができる。毛質の改善としては、例えば、毛髪のハリコシの増加などが挙げられる。
本開示は、藍葉エキス含有組成物をも包含する。本明細書において、当該藍葉エキス含有組成物を「本開示の藍葉エキス含有組成物」と表記することがある。
本開示の藍葉エキス含有組成物については、上述した、本開示の毛髪用組成物及び本開示の毛髪用キットについての記載を援用することができる。
本開示の藍葉エキス含有組成物は、亜鉛化合物含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮、又は適用される毛髪及び/又は頭皮に適用されることを特徴とする。藍葉エキス含有組成物が、亜鉛化合物含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮に適用されることは、毛髪及び/又は頭皮に、亜鉛化合物含有組成物が適用された後に、藍葉エキス含有組成物が適用されることを意味する。藍葉エキス含有組成が、亜鉛化合物含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮に適用されることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が、同時に適用されること(適用時に藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物を混合して毛髪及び/又は頭皮に適用することを含む)、又は毛髪及び/又は頭皮に、亜鉛化合物含有組成物が適用される前に、藍葉エキス含有組成物が適用されることを意味する。
本開示の藍葉エキス含有組成物によれば、毛質を改善することができる。よって、本開示の藍葉エキス含有組成物は、毛質改善用として好適に用いることができる。毛質の改善としては、例えば、毛髪のハリコシの増加などが挙げられる。
本開示は、亜鉛化合物含有組成物をも包含する。本明細書において、当該亜鉛化合物含有組成物を「本開示の亜鉛化合物含有組成物」と表記することがある。
本開示の亜鉛化合物含有組成物については、上述した、本開示の毛髪用組成物及び本開示の毛髪用キットについての記載を援用することができる。
本開示の亜鉛化合物含有組成物は、藍葉エキス含有組成物が適用された毛髪及び/又は頭皮、又は適用される毛髪及び/又は頭皮に適用されることを特徴とする。亜鉛化合物含有組成物が、藍葉エキス含有組成物が適用された毛髪に適用されることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物が適用された後に、亜鉛化合物含有組成物が適用されることを意味する。亜鉛化合物含有組成物が、藍葉エキス含有組成物が適用される毛髪及び/又は頭皮に適用されることは、毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物が、同時に適用されること(適用時に藍葉エキス含有組成物、及び亜鉛化合物含有組成物を混合して毛髪及び/又は頭皮に適用することを含む)、又は毛髪及び/又は頭皮に、藍葉エキス含有組成物が適用される前に、亜鉛化合物含有組成物が適用されることを意味する。
本開示の亜鉛化合物含有組成物によれば、毛質を改善することができる。よって、本開示の亜鉛化合物含有組成物は、毛質改善用として好適に用いることができる。毛質の改善としては、例えば、毛髪のハリコシの増加などが挙げられる。
本開示は、毛髪及び/又は頭皮と、藍葉エキス及び亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させることを含む、毛質改善方法をも包含する。本明細書において、当該毛質改善方法を「本開示の毛質改善方法」と表記することがある。
本開示の毛質改善方法に用いられる、藍葉エキス及び亜鉛化合物を含有する組成物については、上述した、本開示の毛髪用組成物についての記載を援用することができる。
また、本開示の毛質改善方法は、毛髪及び/又は頭皮と、藍葉エキスとを接触させること、及び毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させることを含む、毛質改善方法をも包含する。
本開示の毛質改善方法に用いられる、藍葉エキスについては、上述した、本開示の毛髪用組成物及び本開示の毛髪用キットについての記載を援用することができる。本開示の毛質改善方法に用いられる、亜鉛化合物については、上述した、本開示の毛髪用組成物及び本開示の毛髪用キットについての記載を援用することができる。
本開示の毛質改善方法によれば、毛質を改善することができる。毛質の改善としては、例えば、毛髪のハリコシの増加などが挙げられる。
なお、本明細書において「含む」とは、「本質的にからなる」と、「からなる」をも包含する(The term "comprising" includes "consisting essentially of” and "consisting of.")。また、本開示は、本明細書に説明した構成要件を任意の組み合わせを全て包含する。
また、上述した本開示の各実施形態について説明した各種特性(性質、構造、機能等)は、本開示に包含される主題を特定するにあたり、どのように組み合わせられてもよい。すなわち、本開示には、本明細書に記載される組み合わせ可能な各特性のあらゆる組み合わせからなる主題が全て包含される。
本開示の内容を以下の実験例や実施例を用いて具体的に説明する。しかし、本開示はこれらに何ら限定されるものではない。下記において、特に言及する場合を除いて、実験は大気圧及び常温条件下で行っている。また特に言及する場合を除いて、「%」は「質量%」を意味する。
藍葉エキスの製造
タデ藍の天日乾燥葉(全草を7日間天日乾燥後葉を採取)3Kgを、99%エタノール44.4Kgに加え、2時間還流することによりエタノール抽出を行った。抽出後、50℃以下になるまで冷却し、#100メッシュのステンレス製濾過具を用いた濾過により、葉を除去した。得られた濾液(藍葉エタノール抽出液)約36.83Kgをロータリーエバポレーターにより減圧蒸留し、エタノールが蒸発しなくなるまで濃縮した。このようにして得られた濃縮物を以下「藍Et濃縮エキス」ともいう。
さらに、当該藍Et濃縮エキスに対し、50%(w/w)含水1,3−ブチレングリコール4.8Kgを加えて42℃に加温し、3.5時間攪拌して当該エキスを溶解させた。さらにステンレス容器に移し30分間プロペラ攪拌を行った後、−15℃以下で48時間以上静置した。このようにして得た藍Et濃縮エキスが溶解した溶液を、濾過助剤(珪藻土)を使用し、出口温度10℃以下で加圧濾過器により濾過して濾液を回収した。このようにして得られた当該濾液を以下「藍Et−BGエキス」ともいう。
以下に示す組成に従い、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤を調製した。
藍Et−BGエキス 0.1質量%
(藍葉エキス固形分質量換算 0.003質量%)
エタノール 40質量%
水 59.9質量%
合計 100質量%
使用毛髪
0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤を1日2回、6か月間、頭皮に塗布した40代以上の女性5名(被験者)から、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤塗布前(0M)と0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤塗布後(6M)に、洗髪時に自然脱落した毛髪を洗髪1回分毎に30回分回収した。なお、1回あたりの0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤の塗布量は、0.6〜1.2g程度であった。
また、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤を塗布しなかった対照群の女性4名(対照者)からも、洗髪時に自然脱落した毛髪を洗髪1回分毎に10回分ずつ回収した。なお対照群については、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤塗布試験開始の約3か月前に初回(0M)を10回分回収し、その後、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤塗布試験の0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤使用後の回収(6M)と同時期となる、初回から9か月後(9M)に10日分回収した。被験者および対照者は毛髪回収前後にカラーやパーマなどの化学処理を行っていないことを確認した。
毛髪内亜鉛量測定用毛髪の処理と測定方法
回収した毛髪の毛径を、測定力可変式デジマチックマイクロメータ(コードNo.227-201-20、(株)ミツトヨ製)で測定し、毛径が0.076mm〜0.089mmの毛髪のうち、5本の毛径の平均値が0.0815±0.0001mmになるように組み合わせたものを用意し、これを未処理毛とした。毛髪内亜鉛量測定装置は、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX-7000、(株)島津製作所製)を用いた。測定容器にポリプロピレン製両面テープ((株)ニトムズ製 No.539 R)を貼ったものを用意し、毛髪5本の根元から約2cmの部分が測定容器の中央に位置するように、毛髪同士が重ならないように両面テープ上に貼り付け、電圧50kV、最大出力1.0mA、測定範囲10mmΦ、フィルターNo.4を用い、亜鉛のみを5分間測定し、得られた蛍光強度(count/sec)を毛髪内亜鉛量とした(未処理)。亜鉛量を測定した未処理毛を1%グルコン酸亜鉛水溶液に30℃、1時間浸漬した後、イオン交換水で十分すすぎ乾燥させた。これを亜鉛処理毛とし、未処理毛と同様に毛髪内亜鉛量を測定した(亜鉛処理)。次に、亜鉛量を測定した亜鉛処理毛を1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に30℃、10分間浸漬した後、イオン交換水で十分すすぎ乾燥させた。これを洗浄処理毛とし、同様に毛髪内亜鉛量を測定した(洗浄処理)。被験者の測定結果(5名の平均値、及び各々の測定値)を図1に、対照者の測定結果(4名の平均値、及び各々の測定値)を図2に示す。
0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤を塗布しない対照者においては、0Mと9Mの毛髪内の亜鉛量に大きな差は見られなかった(図2)。一方、0.1%藍Et−BGエキス含有薬剤を塗布した被験者においては、藍Et−BGエキスを塗布することによって、亜鉛未処理、亜鉛処理後、洗浄処理後のいずれにおいても、毛髪内の亜鉛量が増加することが分かった(図1)。
曲げ剛性測定用毛髪の処理と測定方法
被検体Bについては、回収した毛髪の量が不足していたため、当該試験の対象から除外し、被検体4名の毛髪を用いて試験を行った。毛髪洗浄で自然脱落した毛髪の総数が200本前後になるように3〜4回分を合わせた。これを未処理毛として毛髪1本ずつの曲げ剛性B値を、1本曲げテスター(KES-FB2-SH、カトーテック(株)社製)を用い、室温条件下で測定した(未処理)。得られた測定値を値の大きい順に並べ、上位10%に当たる測定値の平均値を算出し、その算出値を毛髪の官能ハリコシ感評価に相関する毛髪の曲げ剛性値とした。次に、この曲げ剛性値を測定した未処理毛を1%グルコン酸亜鉛水溶液に30℃、1時間浸漬した後、イオン交換水で十分すすぎ乾燥させた。これを亜鉛処理毛とし、未処理毛と同様に曲げ剛性値を測定した(亜鉛処理後)。次に、曲げ剛性値を測定した亜鉛処理毛を1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液に30℃、10分間浸漬した後、イオン交換水で十分すすぎ乾燥させた。これを洗浄処理毛とし、同様に曲げ剛性値を測定した(洗浄処理後)。被検体各々の測定結果を図3に、被検体4名の平均値を図4に示す。図中、+、*、***は、それぞれ+:P<0.1、*:P<0.05、***:P<0.001を意味する。
図3に示す通り、未処理の毛髪においては、藍Et−BGエキスの塗布の有無によって、曲げ剛性値に大きな差は見られなかった。一方、亜鉛処理後の毛髪においては、藍Et−BGエキスの塗布によって、被検体A及びEにおいて、曲げ剛性値の有意な増加が確認され、毛髪のハリコシが増加し、毛質が改善していることが分かった。また、洗浄処理後の毛髪においては、藍Et−BGエキスの塗布によって、被検体C、D及びEにおいて、曲げ剛性値の有意な増加が確認され、毛髪のハリコシが増加し、毛質が改善していることが分かった。また、図4に示す通り、藍Et−BGエキスの塗布によって、亜鉛処理後において、曲げ剛性値の増加傾向が確認され、洗浄処理後においては、曲げ剛性値の有意な増加が確認された。よって、藍Et−BGエキスの塗布、及び亜鉛処理によって、毛髪のハリコシが増加し、毛質が改善していることが分かった。

Claims (7)

  1. 毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出物及び亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させること
    を含む、毛質改善方法。
  2. (A−1)毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出物とを接触させること、及び
    (B)毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させること
    を含む、毛質改善方法。
  3. 毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液並びに亜鉛化合物を含有する組成物とを接触させること
    を含む、毛質改善方法。
  4. (A−2)毛髪及び/又は頭皮と、藍葉のエタノール抽出濃縮物及び多価アルコールを含む混合物の濾液とを接触させること、及び
    (B)毛髪及び/又は頭皮と、亜鉛化合物とを接触させること
    を含む、毛質改善方法。
  5. 前記多価アルコールが、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、及びペンチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種のグリコールである、請求項3又は4に記載の方法。
  6. 前記亜鉛化合物が、有機酸亜鉛、又はハロゲン化亜鉛である、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記亜鉛化合物が、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、及びピロリドンカルボン酸亜鉛からなる群より選ばれる少なくとも1種の亜鉛化合物である、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
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