JP6385726B2 - 毛質改善用組成物 - Google Patents

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本発明は、毛髪にハリ・コシ感を付与し、スタイリング時に使用すると髪にボリューム感を出しやすくするとともに、毛髪に優れた手触り感と柔軟性を付与しうる毛質改善用組成物に関する。
希望する髪形にスタイリングできないという不満が根強く存在する。一般にヘアスタイリングは朝の時間を割きにくい状況において行われることが多いため、消費者の期待としては、短時間で容易に希望する髪形にスタイリングできる補助方法を確保したい点にある。毛髪が細くしなやかな人や、加齢に伴い毛髪が細くなったり、毛髪本数が減少した人は、特に希望する髪形に短時間でスタイリングすることが難しいことから、特に強くスタイリングの補助方法の開発が望まれている。この悩みは古くから存在することから、今までに数多くの提案がなされている。初期においては、毛髪の表面に皮膜性の物質を付着させることで、毛髪剛性を高め、毛髪にハリ・コシ感を付与することでボリューム感のある髪型にスタイリングしやすくするために、種々の整髪用の皮膜性樹脂の開発がなされ提案された。しかし、これらの整髪用の皮膜性樹脂は、毛髪表面の手触りを著しく悪くしたり、毛髪の持つ柔軟性を失わせたりするだけでなく、湿度の高い状況では皮膜剛性を失い、セットした髪型が崩れてしまったり、櫛などを使用するとスタイリングが崩れやすくなるなどの課題点が解消できなかった。
これらに対して、新たな提案が種々されている。併用する化合物により皮膜性樹脂の欠点を改善する方法としては、例えばカチオン、高級アルコール、分岐型エステル化合物との併用(特許文献1)、植物抽出物との併用(特許文献2)、複数のカチオン系高分子との併用(特許文献3)、カチオン、両性活性剤、長鎖脂肪酸アルコールとの併用(特許文献4)などが挙げられる。皮膜性樹脂の代わりになる化合物の提案としては、小麦蛋白加水分解物(特許文献5)やユーカリ抽出物(特許文献6)、カチオン、シリコーン、長鎖アルコール、水添ホホバ油の併用(特許文献7)、カチオン、アミノ変性シリコーン、重質流動イソパラフィンの併用(特許文献8)などが挙げられる。また、毛髪の内部に化合物を浸透させることで毛髪自体の改質を行なう技術としては、酸化や還元作用を有する物質を活用する方法(特許文献9)や毛髪浸透促進剤の活用(特許文献10〜12)など組成物に着目したものや、エアゾール剤形(特許文献13)や2剤式剤形(特許文献14)など毛髪への適用方法に着目した技術が提案されている。しかし、毛髪表面に付着させるだけでは、毛髪改質が不十分であったり、手触りがどうしても悪くなるという課題点が解決できていない。一方、毛髪の内部に改善剤を浸透させる方法では、浸透量が不十分であったり、浸透後の毛髪内部への残留性が悪いなどの課題点が解決できず、未だ満足できる技術は存在していない。
特開2011−098927号公報 特開2011−037780号公報 特開2012−232945号公報 特開2012−232919号公報 特開平05−000921号公報 特開2006−238635号公報 特開2012−097047号公報 特開2009−320871号公報 特開2012−149028号公報 特開平10−029917号公報 特開2001−072553号公報 特開2010−172134号公報 特開2002−128644号公報 特開2013−40153号公報
本願発明は、毛髪に優れたハリやコシ感を付与するにもかかわらず、ヘアスタイリング後の毛髪にゴワツキ感およびべとつき感がなく、滑らかな指通りや艶を与える、経時安定性の良好な毛質改善用組成物を提供することを課題とする。
本願発明者らは、古くから開発検討されてきたにもかかわらず、未だ課題を解決できていない原因の一つとして、開発検討時に使用する評価方法が妥当でないために、最適な条件を見出せていないことを新たに見出した。具体的には、従来、毛束への適用や実使用において得られたサンプルのハリやコシに関する評価結果の解析において、全検体の測定値または一部検体測定値を除いた大半の測定値を様々な処理を行い、解析していた。しかし、発明者らは、この方法で得られる解析結果では毛髪のハリ・コシ感の官能評価との相関が不十分であることに気づき、さらに、前記で得られた全ての検体測定値を測定値の数値の大きさ順に並び替え、ハリやコシ感の程度を表す数字が例えば数字が大きければより強いハリやコシ感が存在するとした場合、大きい数字の上位約10%を用いて解析することにより、得られた解析結果と毛髪のハリ・コシ感の官能評価に従来には無い程度の十分な相関が得られることを見出した。この評価・解析方法を開発することにより、数多くの検体を客観的に相対評価することが容易となり、かかる事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、(A)グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、乳酸亜鉛及び酢酸マグネシウムからなる金属塩化合物群より選ばれる1種以上の化合物を含有する組成物において、優れた毛髪のハリ・コシ感の改善効果が得られ、更には、(A)グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、乳酸亜鉛及び酢酸マグネシウムからなる金属塩化合物群より選ばれる1種以上、(B)α―オレフィンオリゴマー、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン及びスクワランからなる群より選ばれる1種以上、および(C)ジメチルポリシロキサン、を含有する組成物において、より優れた毛質改善効果が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本願発明は、特に以下の項1〜6の組成物を提供するものである。
項1.
(A)酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛及び酢酸マグネシウムからなる金属塩化合物群より選ばれる1種以上を含有することを特徴とする毛質改善用組成物。
項2.
さらに、下記に示す(B)及び(C)を含有することを特徴とする項1に記載の毛質改善用組成物。
(B)重合度が2〜7のα―オレフィンオリゴマー、重合度が3〜10のイソパラフィン及びスクワランからなる炭化水素群より選ばれる1種以上
(C)ジメチルポリシロキサン
項3.
ジメチルポリシロキサンが、重合度が700〜9000の高重合ジメチルポリシロキサンと25℃における動粘度が0.65〜50センチストークスのジメチルポリシロキサンオイルを含むことを特徴とする項1又は項2の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
項4.
さらに第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする項1〜3の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
項5.
霧状で毛髪に塗布することを特徴とする項1〜4の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
項6.
ヘアスタイリング時に使用することを特徴とする項1〜5の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
本願発明は、特にスタイリング時に使用することにより、優れた毛髪のハリやコシ感を付与する毛質改善用組成物、更には、優れた毛髪のハリやコシ感を付与するにもかかわらず、使用後のゴワツキ感およびべとつき感がなく、滑らかな指通りや艶を与える、経時安定性の良好な毛質改善用組成物を提供することを可能とする。
各種金属塩化合物または酢酸マグネシウムで処理した毛髪の曲げ弾性の評価結果を示す。 各種金属塩化合物で処理した毛髪中の残留亜鉛量の測定結果を示す。
本願発明に用いる金属塩化合物は、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛及び乳酸亜鉛からなる亜鉛化合物、および酢酸マグネシウムである。これら金属塩化合物は単独若しくは2種以上を混合して使用することができる。中でも、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛及び乳酸亜鉛が本願発明の効果が高いため好ましい。これら金属塩化合物の配合量としては、毛質改善用組成物全量に対して、0.1〜5質量%、好ましくは0.3〜4質量%、更に好ましくは0.5〜3質量%、最も好ましくは0.5〜2質量%配合することができる。なお、エアゾールなどに使用される毛髪に付着する前に消失する液化ガス(噴射剤)は本願効果に悪影響を与える可能性が高いため、本願の毛質改善用組成物は液化ガスを使用しない方法で毛髪に適用される。したがって、本願でいう毛質改善用組成物には液化ガスは含まれない。
本願発明に用いる炭化水素は、スクワラン、重合度が2〜7のα―オレフィンオリゴマー、および重合度が3〜10のイソパラフィンである。これらの炭化水素は、単独若しくは2種以上を混合して前記金属化合物と併用すると、毛髪にハリ・コシ感を与え、優れた本願発明の効果が得られることがわかった。
これら炭化水素は単独だけでなく、2種以上を混合して使用することもできる。重合度が3〜10のイソパラフィンとしては、例えば重合度が4〜6の軽質流動イソパラフィンや重合度5〜10の流動イソパラフィンを使用することができる。前記炭化水素の配合量としては、毛質改善用組成物全量に対して、0.5〜8質量%配合することができ、好ましくは1〜6質量%、最も好ましくは2〜5質量%配合することができる。
本願発明に用いるジメチルポリシロキサンは、ジメチルポリシロキサンであれば特に限定されないが、末端がトリメチル型のものが好ましい。重合度の相違により、低粘度の液状から固体様まで様々な物性のものが存在するが、何れも使用することができる。また、これらジメチルポリシロキサンは、単独若しくは2種以上を混合して使用することができる。特に、重合度が700〜9000程度の高重合のジメチルポリシロキサンと25℃における動粘度が0.65〜50センチストークス程度のジメチルポリシロキサンオイルを組合せて使用すると、より高い本願効果を得られるため好ましい。重合度が700〜9000の高重合ジメチルポリシロキサン(A)と25℃における動粘度が0.65〜50センチストークスのジメチルポリシロキサンオイル(B)を組合せて用いる場合は、高重合ジメチルポリシロキサン(A)とジメチルポリシロキサンオイル(B)の混合比率(A:B)が質量換算で、8:92〜40:60が好ましく、11:89〜35:65がより好ましく、25:75〜35:65が最も好ましい。また、25℃における動粘度が0.65〜50センチストークスのジメチルポリシロキサンオイルにおいては、2〜50センチストークスが好ましく、5〜30センチストークスがより好ましく、10〜20センチストークスが最も好ましい。ジメチルポリシロキサンの配合量としては、毛質改善用組成物全量に対して、0.1〜15質量%配合することができるが、0.5〜10質量%が好ましく、1〜7質量%がより好ましく、4〜7質量%が最も好ましい。
本願発明の毛質改善用組成物は、毛髪用組成物で使用される剤形であれば特に限定されることなく使用することができる。例えば、水溶液(ウォータータイプ)、ローション、クリーム、などの液体や液状の剤形だけでなく、ジェル剤、ペースト剤、固形スティック剤、粉末剤、顆粒剤なども使用できる。これらは、毛髪に直接塗布だけでなく、水に溶解や分散させてから毛髪に塗布することで使用できる。また、乾いた毛髪に塗布してそのまま放置したり、洗髪前後の毛髪に塗布しその後除去したり、洗髪後の毛髪に塗布してそのまま放置したりするなどの使用方法も採用できる。これらのうち、特に、液化ガスを使用せずに霧状で毛髪に塗布できる剤形および塗布方法が好ましい。
本願発明の組成物には、上記化合物のほかに、本願発明の効果を損なわない範囲であれば、通常、毛髪化粧料に使用できる成分を配合することができる。例えば、界面活性剤、加脂剤、毛髪保護剤、保湿剤、高分子類、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、溶剤、pH調節剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、香料などが挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、親油性非イオン界面活性剤、親水性非イオン界面活性剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム 等の高級アルキル硫酸エステル塩、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N− メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POE オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、ドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤、塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POE−アルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。この中でも、第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を配合することが毛髪の柔軟性や触感(特になめらかさ)を向上させる点で好ましい。第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ラウリルベンジルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。これらのうち、炭化水素は単独若しくは2種以上を混合して使用することができる。これらのうち、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましく、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウムが最も好ましい。カチオン界面活性剤の配合量としては、毛質改善用組成物全量に対して、0.01〜1.5質量%配合することができ、好ましくは0.07〜1.0質量%、さらに好ましくは0.1〜0.7質量%、最も好ましくは0.2〜0.5質量%配合することができる。
両性界面活性剤としては、例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等のベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、 POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート等の POEソルビタン脂肪酸エステル類、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート等の POEソルビット脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル類、POE−モノオレエート、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート等のPOE−脂肪酸エステル類、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル等のPOE−アルキルエーテル類、POE−オクチルフェニルエーテル、POE−ノニルフェニルエーテル、POE−ジノニルフェニルエーテル等のPOE アルキルフェニルエーテル類、ブルロニック等のプルロニック型類、POE・POPセチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン等の POE・POP−アルキルエーテル類、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、等のPOE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POE−ソルビットミツロウ等のPOE−ミツロウ・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等のアルカノールアミド、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POE−ノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
加脂剤としては、油脂類、ロウ類、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油などが挙げられる。
油脂類としては、アボガド油、ツバキ油、アルモンド油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、グレープシード油、メドフォーム油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、ホホバ油、胚芽油、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、モクロウ核油、硬化ヒマシ油などが挙げられる。
ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、モクロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、 POEラノリンアルコールエーテルなどが挙げられる。
炭化水素としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、オレイン酸、12− ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコール、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル等が挙げられる。
毛髪保護剤としては、ジメチルポリシロキサン以外のシリコーン類が挙げられ、例えば、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン、シリコーン樹脂等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリスリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール、アミノ酸類、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、コラーゲン誘導体、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、海水(乾固物を含む)、海洋深層水(乾固物を含む)、キトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ジグリセリン・エチレンオキシド・プロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
高分子類としては、天然の水溶性高分子、半合成の水溶性高分子、合成の水溶性高分子や無機の水系高分子などが挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)等の植物系高分子、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系高分子が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等のビニル系高分子、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000 等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレンイミン、カチオン化ポリマー等が挙げられる。
無機の水系高分子としては、例えば、ベントナイト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N− アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸ベンジル、パラメトキシ桂皮酸2−エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル・ジイソプロピル桂皮酸エステル混合物等の桂皮酸系紫外線吸収剤、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルなどのウロカニン酸系紫外線吸収剤、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)-1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
金属封鎖剤としては、例えば、アラニン、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、酒石酸、コハク酸、エデト酸、フィチン酸等が挙げられる。
溶剤としては、例えば、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等の低級アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングルコール、1,3−ブチレングルコール、等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価のアルコール、ペンタエリスリトール等の4価アルコール、キシリトール等の5価アルコール、ソルビトール、マンニトール等の6価アルコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングルコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエーテル等の2価のアルコールアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等の2価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の2価アルコールエーテルエステル、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグリセリンモノアルキルエーテル等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、乳酸、酢酸、塩酸、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。これらは単独若しくは組合わせて使用することができ、pH値の調整だけでなく、調整したpH値の緩衝目的でも使用できる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA,B1 ,B2 ,B6 ,Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸塩などの有機酸およびその誘導体、イソプロピルメチルフェノールなどのフェノール類、フェノキシエタノール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオールなどが挙げられる。
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。
各種亜鉛化合物及び酢酸マグネシウムの毛髪曲げ弾性および亜鉛の毛髪残留量の評価
毛髪の曲げ弾性の評価には、50歳以上で毛髪のハリ・コシ感に乏しいと自覚している日本人女性から採取した毛髪を使用し、残りの評価には、同一人から採取した化学的な処理履歴のないバージン毛をギ酸処理することで毛髪のハリ・コシ感を低減させた毛髪を使用した。
(毛髪の曲げ弾性)
50歳以上で毛髪のハリ・コシ感に乏しいと自覚している日本人女性から採取した毛髪を、全頭からランダムに採取した(1検体につき5本採取)。この時点で得られた毛髪は以後「未処理毛」と表する。得られた未処理毛は、以下の方法に従い、各亜鉛化合物及び酢酸マグネシウムの処理を行った。具体的には、各化合物の1%(wt/wt)水溶液を調製し、約50mlずつビーカーに分注した。液温を30℃に保ちつつ、各々のビーカーに前記未処理毛5本を浸漬し、60分間放置することにより、毛髪の処理を行った。各々の毛髪は蒸留水で十分洗浄した後、乾燥機で風乾させた。得られた処理毛は以後「各種処理毛」と表する。次いで、未処理毛及び各種処理毛 の1本ずつの曲げ弾性率を測定した。測定は、一本曲げテスター(KES−FB2−SH、カトーテック(株)社製)を用い25℃、50RH%の条件下で測定した。各検体につき測定部位を変えて5回測定し、合計25回の測定値を得た。得られた測定値は値の大きい順に並べ、上位1〜3位の測定値(合計3つの測定値)の平均値を算出し、その算出値を毛髪の官能ハリ・コシ感評価に相関する毛髪の曲げ弾性率値とした。「毛髪の曲げ弾性」は、前記方法で得られた毛髪の曲げ弾性率の「未処理」との変化比([「各種処理毛」の毛髪曲げ弾性率値]/[「未処理毛」の毛髪曲げ弾性率値])を算出することにより求めた。結果を表1及び図1に示した。
表1に示したとおり、水溶性の亜鉛化合物において、L-ピロリドンカルボン酸亜鉛(以後「PCA亜鉛」と表する。)およびフェノールスルホン酸亜鉛が毛髪のハリ・コシ感を低減させる効果がある一方で、酢酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛および酢酸マグネシウムについては、毛髪のハリ・コシ感を増強させることがわかった。
(毛髪のギ酸処理)
酢酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、乳酸亜鉛、PCA亜鉛、およびグリシン亜鉛の各種処理の毛髪について、毛髪中に残留する亜鉛量を以下の方法で評価した。
使用した毛髪は、同一人から採取した化学的な処理履歴のないバージン毛(中国人毛、長さ約30cm;(株)ビューラックス社製)を約10%のラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄、流水ですすいだ後に、乾燥させた。乾燥後の毛髪は、毛髪のハリ・コシ感を低減させる目的で、濃ギ酸溶液に15分間浸漬後、洗浄及び乾燥を行なった。前記の処理を行った毛髪は、以後「ギ酸処理」と表し、各種評価及び以下の処理に用いた。
前記「ギ酸処理」の毛髪は、以下の方法に従い、さらに各亜鉛化合物の処理を行った。具体的には、各化合物の1%(wt/wt)水溶液を調製し、約200mlずつビーカーに分注した。液温を30℃に保ちつつ、各々のビーカーに約3gの前記毛髪を浸漬し、60分間放置することにより、毛髪の処理を行った。処理された毛髪は、イオン交換水中で十分にすすいだ後に乾燥させた。得られた処理後の毛髪は以後「各種処理」と表する。
(亜鉛の毛髪残留量)
塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、乳酸亜鉛、酢酸亜鉛、フェノールスルホン酸亜鉛、PCA亜鉛及びグリシン亜鉛で処理した各種処理の毛髪およびギ酸処理と未処理の各毛髪について、各々の毛髪中間部分約5cmを切り出し、その内部に残留する亜鉛量(ng/毛髪g)を、ICP質量分析器(アジレントテクノロジー(株)社製)を用いて測定した。得られた結果はギ酸処理した毛髪中に含有される亜鉛量を100とした相対値で表した。得られた結果を表2及び図2に示す。
表2より毛髪のハリ・コシ感(毛髪の曲げ弾性)を低下させるギ酸処理は、毛髪中の亜鉛量を半減させることがわかった。一方、ギ酸処理した毛髪に各種亜鉛化合物溶液で処理した毛髪中の亜鉛含有量は、化合物種により大きく相違することがわかった。また、これらの結果と表1に示した曲げ弾性率値の結果を比較することにより毛髪中に残留する亜鉛量と毛髪のハリ・コシ感(毛髪の曲げ弾性)は相関しないことが推測できた。
表3及び4に示す処方に従って、毛質改善用組成物を調製した。次に、下記の方法で、調製された毛質改善用組成物の評価を行った。得られた評価結果を表3及び表4に示す。

使用感の評価
チャイニーズ毛(ビューラックス社製)を使用し、約4.5g、全長約25cmの毛束を作成し、10%SLSで洗浄・すすぎを行なった後、軽く水を除去する。表1又は2に記載した組成物は、1回(1プッシュ)で約0.1gの内容物を吐出するポンプスプレイに充填し、水を除去した直後の前記毛束に対して塗布位置を変えながら3回プッシュし、組成物を均一に塗布した。塗布した毛束は、直ちにドライヤー(温風)を用いて乾燥させた。
使用感の評価は、専門パネル5名による官能評価で実施した。下記に示す5つの項目において評価を行い、0〜3点の点数付けを行なった。5名の評価点を合計し平均値を算出し、下記の基準に従って4つにランク分けした。
ハリ・コシ感
3 ハリ・コシを非常に感じる
2 ハリ・コシを感じる
1 ハリ・コシをやや感じる
0 ハリ・コシを感じない
指通り・なめらかさ
3 滑らかな指通りを非常に感じる
2 指通りが良い
1 指通りがやや良い
0 指通りが悪い
ごわつき感
3 ごわつきはなく弾力を感じる
2 ごわつきはなく弾力をやや感じる
1 ごわつきを感じない
0 ごわつきを感じる(弾力感を全く感じない)
べたつき感
3 さらさらした感じを受ける
2 べたつきを感じない
1 べたつきをやや感じる
0 べたつきを明らかに感じる
評価基準
◎ 平均評価点が3.5以上
○ 平均評価点が2.5以上3.5未満
△ 平均評価点が1.5以上2.5未満
× 平均評価点が1.5未満

安定性の評価
表1及び2に記載の組成物を100ml容のガラス瓶に充填し、55℃1ヶ月放置した後に、常温(25℃)における外観を目視にて下記の基準に従って評価した。

○ 分離を全く認めない
× 明確な分離を認める
×× 調製直後、均一にならない

評価点
実施例において評価点を算出した。評価点は、◎が2点、○が1点として合計点を算出した。

総合評価
◎ 総ての項目が○または◎の評価で、かつ評価合計点が8〜9点である
○ 総ての項目が○または◎の評価で、かつ評価合計点が5〜7点である
× いずれかの項目で○または◎以外の評価がある
表3および4に示したとおり、グルコン酸亜鉛、塩化亜鉛または乳酸亜鉛の何れかを配合し、α―オレフィンオリゴマー、軽質流動イソパラフィン及びスクワランからなる炭化水素群およびジメチルポリシロキサンを併用した組成物は良好な経時安定性を有し、かつ毛髪に適用すると、毛髪にハリ・コシ感を付与することが確認できた。
以下、本発明の毛髪改善用組成物の処方例を表5に記載するが、本発明は下記の処方例に限定されるものではない。また、特に断らない限り配合量は質量%である。また、表中における、「メチルポリシロキサン共重合体A」とは、「ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体」を意味する。

Claims (6)

  1. (A)グルコン酸亜鉛
    B)重合度が2〜7のα―オレフィンオリゴマー
    C)ジメチルポリシロキサン
    を含有する
    噴射剤として液化ガスを使用しない方法で毛髪に適用するための毛質改善用組成物。
  2. ポンプスプレイ型毛質改善用組成物である、請求項1に記載の毛質改善用組成物。
  3. ジメチルポリシロキサンが、重合度が700〜9000の高重合ジメチルポリシロキサンと25℃における動粘度が0.65〜50センチストークスのジメチルポリシロキサンオイルを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
  4. さらに第四級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
  5. 霧状で毛髪に塗布することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
  6. ヘアスタイリング時に使用することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の毛質改善用組成物。
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