JP2021160630A - 自動運転制御システム - Google Patents
自動運転制御システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021160630A JP2021160630A JP2020065822A JP2020065822A JP2021160630A JP 2021160630 A JP2021160630 A JP 2021160630A JP 2020065822 A JP2020065822 A JP 2020065822A JP 2020065822 A JP2020065822 A JP 2020065822A JP 2021160630 A JP2021160630 A JP 2021160630A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- vehicle
- automatic driving
- driver
- ecu
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Abandoned
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W60/00—Drive control systems specially adapted for autonomous road vehicles
- B60W60/005—Handover processes
- B60W60/0051—Handover processes from occupants to vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W40/00—Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models
- B60W40/08—Estimation or calculation of non-directly measurable driving parameters for road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub unit, e.g. by using mathematical models related to drivers or passengers
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W50/00—Details of control systems for road vehicle drive control not related to the control of a particular sub-unit, e.g. process diagnostic or vehicle driver interfaces
- B60W50/08—Interaction between the driver and the control system
- B60W50/14—Means for informing the driver, warning the driver or prompting a driver intervention
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W50/00—Details of control systems for road vehicle drive control not related to the control of a particular sub-unit, e.g. process diagnostic or vehicle driver interfaces
- B60W50/08—Interaction between the driver and the control system
- B60W50/14—Means for informing the driver, warning the driver or prompting a driver intervention
- B60W50/16—Tactile feedback to the driver, e.g. vibration or force feedback to the driver on the steering wheel or the accelerator pedal
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W60/00—Drive control systems specially adapted for autonomous road vehicles
- B60W60/005—Handover processes
- B60W60/0059—Estimation of the risk associated with autonomous or manual driving, e.g. situation too complex, sensor failure or driver incapacity
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
- B60W2540/10—Accelerator pedal position
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
- B60W2540/12—Brake pedal position
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
- B60W2540/215—Selection or confirmation of options
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2540/00—Input parameters relating to occupants
- B60W2540/223—Posture, e.g. hand, foot, or seat position, turned or inclined
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Automation & Control Theory (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Human Computer Interaction (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Mathematical Physics (AREA)
- Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Abstract
【課題】車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させる。【解決手段】自動運転制御システム100は、ドライバによるステアリングの把持状態を検出するステアリング圧力センサ29と、ステアリングを振動させるステアリング振動装置44と、ドライバにより発せられた自動運転要求に応じて車両1を自動運転させる制御を行うと共に、ステアリング振動装置44に対する制御を行うよう構成されたECU10と、を有する。ECU10は、ドライバにより自動運転要求が発せられたときに車両1が自動運転を実行可能な状態でない場合において、ドライバがステアリングを解放しようとしていることがステアリング圧力センサ29により検出された場合には、ステアリングを振動させるようにステアリング振動装置44を制御する。【選択図】図3
Description
本発明は、車両を自動運転させる制御を行う自動運転制御システムに関する。
従来から、ドライバによる手動運転と、車両を自動で運転させる自動運転との切り替えに関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、自動運転から手動運転に切り替えるときに、ドライバがステアリングホイールを把持していない状態(ハンズオフ)であると、警告音を発することが開示されている。また、特許文献2には、ドライバが自動運転のためのスイッチを操作した後に、自動運転の準備が完了した旨を通知し、この後、ドライバがステアリングホイールから手を離したり、アクセルペダルから足を離したりすると、自動運転を開始することが開示されている。
基本的には、ドライバが例えばスイッチ操作などにより自動運転要求を発したときに、車両が自動運転を実行可能な状態である場合には、自動運転が実行される一方で、車両が自動運転を実行可能な状態でない場合には、自動運転は実行されない。換言すると、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、自動運転の実行が待機される。他方で、ドライバは、自動運転要求を発した後に、ステアリングホイール(以下では単に「ステアリング」とも呼ぶ。)を解放することとなる、つまりステアリングから手を離すこととなる。この場合、ドライバが自動運転要求を発した後にステアリングをすぐに解放すると、車両がコントロールを失う可能性がある。すなわち、上記したように車両が自動運転を実行可能な状態でない場合には自動運転の実行が待機されるので、この待機中に(この間には手動運転が設定されている)、ドライバがステアリングを解放すると、車両がコントロールを失う可能性がある。このようなことから、自動運転が実行されるまで、つまり車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを把持させておくことが望ましいと言える。
上記のような課題に対処すべく、自動運転から手動運転に切り替えるときに、ドライバがステアリングを解放しようとしている場合に、ドライバにステアリングを把持させるべく警告音を発する方法が考えられる(例えば特許文献1参照)。しかしながら、警告音では、ドライバにステアリングを確実に把持させるのに十分ではないと考えられる。すなわち、警告音を発すると、この警告音の原因をドライバに考えさせたりすることで、ドライバに適切な対応を咄嗟に取らせることができない、つまりドライバに速やかにステアリングを把持させることができないものと考えられる。他方で、ドライバが自動運転のことを理解していない場合には、警告音を発しても、ドライバはステアリングを把持することなく解放したままにする可能性がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができる自動運転制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、車両の自動運転制御システムであって、ドライバによるステアリングホイールの把持状態を検出するステアリングセンサと、ステアリングホイールを振動させるステアリング振動装置と、ドライバにより発せられた自動運転要求に応じて車両を自動運転させる制御を行うと共に、ステアリング振動装置に対する制御を行うよう構成されたコントローラと、を有し、コントローラは、ドライバにより自動運転要求が発せられたときに車両が自動運転を実行可能な状態でない場合において、ドライバがステアリングホイールを解放しようとしていることがステアリングセンサにより検出された場合には、ステアリングホイールを振動させるようにステアリング振動装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によれば、コントローラは、自動運転要求時に車両が自動運転を実行可能な状態でない間は、つまり車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバがステアリングホイール(ステアリング)を解放しようとした場合にステアリングを振動させる。すなわち、本発明では、コントローラは、ステアリングが振動するとステアリングを咄嗟に握るような反射的な動きを行うというドライバの特性を利用して、ステアリングを振動させてドライバにステアリングを把持させるようにしている。これにより、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができる、換言するとドライバがステアリングを解放することを効果的に抑制することができる。よって、本発明によれば、自動運転への移行時の安全性を適切に確保することができる。
本発明において、好ましくは、コントローラは、ドライバにより自動運転要求が発せられたときに車両が自動運転を実行可能な状態でない場合において、ドライバがステアリングホイールを把持している状態で車両が自動運転を実行可能な状態になったときに、車両の自動運転を許可するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、コントローラは、ドライバによるステアリングの把持を自動運転の許可条件として用いるので、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングをより確実に把持させることができる。
このように構成された本発明によれば、コントローラは、ドライバによるステアリングの把持を自動運転の許可条件として用いるので、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングをより確実に把持させることができる。
本発明において、好ましくは、コントローラは、車両の自動運転が許可された後に、ドライバが車両のアクセルペダル及びブレーキペダルを操作していない状態においてステアリングホイールを解放したときに、車両の自動運転を開始するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、ドライバが自動運転への準備を整えたタイミングで自動運転を適切に開始することができる。
このように構成された本発明によれば、ドライバが自動運転への準備を整えたタイミングで自動運転を適切に開始することができる。
本発明において、好ましくは、ステアリングセンサは、ドライバによりステアリングホイールに付与される圧力を検出し、コントローラは、ステアリングセンサによって検出された圧力が所定値未満になった場合に、ドライバがステアリングホイールを解放しようとしていると判定するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、ドライバによるステアリングの解放を正確に判定することができる。
このように構成された本発明によれば、ドライバによるステアリングの解放を正確に判定することができる。
本発明において、好ましくは、コントローラは、車両が自動運転により走行すべき経路を生成することが可能な状態でない場合、及び/又は、車両の周囲の状況が自動運転を安全に開始することが可能な状況でない場合に、車両が自動運転を実行可能な状態でないと判定するよう構成されている。
このように構成された本発明によれば、車両が自動運転を実行可能な状態であるか否かを的確に判定することができる。
このように構成された本発明によれば、車両が自動運転を実行可能な状態であるか否かを的確に判定することができる。
本発明において、好適な例では、自動運転要求を発するためにドライバにより操作されるスイッチを更に有しているのがよい。
他の観点では、上記の目的を達成するために、本発明は、車両の自動運転制御システムであって、ステアリングホイールを振動させるステアリング振動装置と、ドライバにより発せられた自動運転要求に応じて車両を自動運転させる制御を行うと共に、ステアリング振動装置に対する制御を行うよう構成されたコントローラと、を有し、コントローラは、ドライバにより自動運転要求が発せられてから、車両が自動運転を実行可能な状態になるまでの間、ステアリングホイールを振動させるようにステアリング振動装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする。
このように構成された本発明によっても、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができ、自動運転への移行時の安全性を適切に確保することが可能となる。
このように構成された本発明によっても、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができ、自動運転への移行時の安全性を適切に確保することが可能となる。
本発明の自動運転制御システムによれば、車両が自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による自動運転制御システムについて説明する。
[システム構成]
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による自動運転制御システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による自動運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態による自動運転制御システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態による自動運転制御システムの概略構成を示すブロック図である。
自動運転制御システム100は、車両(以下では適宜「自車両」と呼ぶ。)1を自動運転させるように構成されている。1つの例では、自動運転制御システム100は、走行路において車両1に走行させるための走行経路を設定して、車両1をこの走行経路に沿って走行させるように自動運転制御を行うように構成されている。図1に示すように、自動運転制御システム100は、ECU(Electronic Control Unit)10と、複数のセンサ類と、複数の制御システムと、を有する。
具体的には、複数のセンサ類には、カメラ21、レーダ22や、車両1の挙動や乗員による運転操作を検出するための車速センサ23、加速度センサ24、ヨーレートセンサ25、操舵角センサ26、アクセルセンサ27、ブレーキセンサ28、ステアリング圧力センサ29が含まれている。さらに、複数のセンサ類には、車両1の位置を検出するための測位システム30、ナビゲーションシステム31、及び、第1自動運転モードスイッチ32、第2自動運転モードスイッチ33が含まれている。複数の制御システムには、エンジン制御システム41、ブレーキ制御システム42、ステアリング制御システム43、ステアリング振動装置44が含まれている。
また、他のセンサ類として、車両1に対する周辺構造物の距離及び位置を測定する周辺ソナー、車両1の4箇所の角部における周辺構造物の接近を測定するコーナーレーダや、車両1の車室内を撮影するインナーカメラが含まれていてもよい。
ECU10は、複数のセンサ類から受け取った信号に基づいて種々の演算を実行し、エンジン制御システム41、ブレーキ制御システム42、ステアリング制御システム43に対して、それぞれエンジンシステム、ブレーキシステム、ステアリングシステムを適宜に作動させるための制御信号を送信する。ECU10は、1つ以上のプロセッサ(典型的にはCPU)と、各種プログラムを記憶するメモリ(ROM、RAMなど)と、入出力装置などを備えたコンピュータにより構成される。なお、ECU10は、本発明における「コントローラ」の一例に相当する。
カメラ21は、車両1の周囲を撮影し、画像データを出力する。ECU10は、カメラ21から受信した画像データに基づいて、対象物(例えば、先行車両(前方車両)、後続車両(後方車両)、駐車車両、歩行者、走行路、区画線(車線境界線、白線、黄線)、交通信号、交通標識、停止線、交差点、障害物等)を特定する。なお、ECU10は、交通インフラや車々間通信等により、外部から対象物の情報を取得してもよい。これにより、対象物の種類、相対位置、移動方向等が特定される。
レーダ22は、対象物(特に、先行車両、後続車両、駐車車両、歩行者、走行路上の落下物等)の位置及び速度を測定する。レーダ22として、例えばミリ波レーダを用いることができる。レーダ22は、車両1の進行方向に電波を送信し、対象物により送信波が反射されて生じた反射波を受信する。そして、レーダ22は、送信波と受信波に基づいて、車両1と対象物との間の距離(例えば、車間距離)や、車両1に対する対象物の相対速度を測定する。なお、本実施形態において、レーダ22に代えて、レーザレーダや超音波センサ等を用いて対象物との距離や相対速度を測定してもよい。また、複数のセンサ類を用いて、位置及び速度測定装置を構成してもよい。
なお、ECU10は、上記のカメラ21及びレーダ22によって取得された走行路情報及び障害物情報に基づき、自動運転(特に第1自動運転モード)において車両1に走行させるための走行経路を設定する。ここで、走行路情報は、例えば、走行路の形状(直線、カーブ、カーブ曲率)、走行路幅、車線数、車線幅、標識などに規定された走行路の規制情報(制限速度など)、交差点、横断歩道等に関する情報を含んでいる。また、障害物情報は、車両1の走行路上の障害物(例えば先行車両や後続車両や駐車車両や歩行者などの車両1の走行において障害となり得る対象物)の有無や、障害物の移動方向、障害物の移動速度等に関する情報を含んでいる。
車速センサ23は、車両1の絶対速度を検出する。加速度センサ24は、車両1の加速度を検出する。この加速度は、前後方向の加速度と、横方向の加速度(つまり横加速度)とを含む。なお、加速度には、速度が増加する方向の速度の変化率だけでなく、速度が減少する方向の速度の変化率(つまり減速度)も含むものとする。
ヨーレートセンサ25は、車両1のヨーレートを検出する。操舵角センサ26は、車両1のステアリングの回転角度(操舵角)を検出する。ECU10は、車速センサ23が検出した絶対速度、及び、操舵角センサ26が検出した操舵角に基づいて所定の演算を実行することにより、車両1のヨー角を取得することができる。アクセルセンサ27は、ドライバによるアクセルペダルの操作、具体的には当該ペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出する。ブレーキセンサ28は、ドライバによるブレーキペダルの操作、具体的には当該ペダルの踏み込み量を検出する。ステアリング圧力センサ29は、ドライバによりステアリングに付与された圧力(以下では適宜「ステアリング圧力」と呼ぶ。)を検出する圧力センサである。なお、ステアリング圧力センサ29は、本発明における「ステアリングセンサ」の一例に相当する。
測位システム30は、GPSシステム及び/又はジャイロシステムであり、車両1の位置(現在車両位置情報)を検出する。ナビゲーションシステム31は、内部に地図情報を格納しており、ECU10に地図情報を提供することができる。ECU10は、地図情報及び現在車両位置情報に基づいて、車両1の周囲(特に、進行方向)に存在する道路、交差点、交通信号、建造物等を特定する。地図情報は、ECU10内に格納されていてもよい。なお、ナビゲーションシステム31も、上記した走行路情報を取得するものである。
本実施形態では、車両1を自動運転させるに当たって、自動化率の異なる2つの自動運転モード(第1自動運転モード及び第2自動運転モード)を車両1に選択的に適用可能になっている。第1自動運転モードは、車両1のアクセル操作、ブレーキ操作及びステアリング操作を自動で行う運転モードである。また、第2自動運転モードは、第1自動運転モードよりも自動化率が低い運転モードであり、車両1のステアリング操作を手動で行い、車両1のアクセル操作及びブレーキ操作を自動で行う運転モードである。例えば、第2自動運転モードは、車両1が所定車速(ドライバにより設定された車速)を維持して走行するように、及び/又は、車両1が所定距離以上の車間距離を維持しながら先行車両に追従するように、車両1の速度を自動で制御する運転モードである。この第2自動運転モードは、所謂クルーズコントロール(オートクルーズ)に相当する。一方で、第1自動運転モードは、典型的には、走行路において設定された走行経路に沿って車両1を走行させるように、車両1を運転制御(走行制御)する運転モードである。例えば、第1自動運転モードは、上記の第2自動運転モードで実現する機能に加えて、車両1を自動で車線維持させたり、自動で車線変更させたりする機能などを実現可能な運転モードである。
第1自動運転モードスイッチ32は、第1自動運転モードを車両1に設定するためのスイッチであり、第2自動運転モードスイッチ33は、第2自動運転モードを車両1に設定するためのスイッチである。これら第1自動運転モードスイッチ32及び第2自動運転モードスイッチ33は、ステアリングやセンターコンソールなどに設けられたボタンスイッチ(押圧スイッチ)や、車室内に設置された表示部に設けられたタッチパネル(この場合、ドライバはタッチパネルをタッチ操作して運転モードを選択する)などである。なお、ドライバによる音声により運転モードを選択できるようにしてもよく、その場合には、マイクから入力された音声を分析する処理装置(ECU10でもよい)がスイッチとして機能する。
エンジン制御システム41は、車両1のエンジンを制御する。エンジン制御システム41は、エンジン出力(駆動力)を調整可能な構成部であり、例えば、点火プラグや、燃料噴射弁や、スロットルバルブや、吸排気弁の開閉時期を変化させる可変動弁機構などを含む。ECU10は、車両1を加速又は減速させる必要がある場合に、エンジン制御システム41に対して、エンジン出力を変更するために制御信号を送信する。
ブレーキ制御システム42は、車両1のブレーキ装置を制御する。ブレーキ制御システム42は、ブレーキ装置の制動力を調整可能な構成部であり、例えば液圧ポンプやバルブユニットなどを含む。ECU10は、車両1を減速させる必要がある場合に、ブレーキ制御システム42に対して、制動力を発生させるために制御信号を送信する。
ステアリング制御システム43は、車両1のステアリング装置を制御する。ステアリング制御システム43は、車両1の操舵角を調整可能な構成部であり、例えば電動パワーステアリングシステムの電動モータなどを含む。ECU10は、車両1の進行方向を変更する必要がある場合に、ステアリング制御システム43に対して、操舵方向を変更するために制御信号を送信する。
ステアリング振動装置44は、ステアリングホイール(ステアリング)を振動させるように構成された装置である。例えば、ステアリング振動装置44は、ステアリングに内蔵された振動モータなどを有している。ステアリング振動装置44は、ECU10から制御信号が送信されたときに、ステアリングを振動させるように動作する。
[運転モードの切り替え]
次に、図2を参照して、本発明の実施形態における運転モードの切り替えの基本概念について説明する。図2に示すように、本実施形態では、ECU10は、運転モードとして、ドライバによる手動運転を行う手動運転モードと、車両1のアクセル操作、ブレーキ操作及びステアリング操作を自動で行う第1自動運転モードと、車両1のステアリング操作を手動で行い、車両1のアクセル操作及びブレーキ操作を自動で行う第2自動運転モードと、を有する。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態における運転モードの切り替えの基本概念について説明する。図2に示すように、本実施形態では、ECU10は、運転モードとして、ドライバによる手動運転を行う手動運転モードと、車両1のアクセル操作、ブレーキ操作及びステアリング操作を自動で行う第1自動運転モードと、車両1のステアリング操作を手動で行い、車両1のアクセル操作及びブレーキ操作を自動で行う第2自動運転モードと、を有する。
最初に、図2の矢印Aに示すような手動運転モードから第1自動運転モードへの切り替えについて説明する。まず、ECU10は、手動運転モード中において、第1自動運転モードスイッチ32がドライバによってオンに操作されると、車両1が第1自動運転モードを実行可能な状態であるか否かを判定する。ECU10は、車両1が第1自動運転モードにより走行すべき経路(走行経路)を生成することが可能な状態である場合、及び/又は、車両1の周囲の状況が第1自動運転モードを安全に開始することが可能な状況である場合に、車両1が第1自動運転モードを実行可能な状態であると判定する。ECU10は、走行経路を生成するのに必要な情報(走行路情報及び障害物情報)を取得可能な場合に、走行経路を生成することが可能な状態であると判定する。例えば、ECU10は、カメラ21やレーダ22に不具合があるため、車線や対象物などの的確な情報を取得できない場合に、走行経路を生成することが可能な状態ではないと判定する。他方で、ECU10は、例えば、車両1がカーブを走行している場合や、車両1の前方に交差点や横断歩道がある場合や、車両1の近傍に先行車両が存在する場合に、車両1の周囲の状況が第1自動運転モードを安全に開始することが可能な状況ではないと判定する。
なお、ECU10は、このように車両1が第1自動運転モードを実行可能な状態であるか否かを判定している期間に(当該期間の一部でもよい)、ドライバにステアリングを把持させるべく、ステアリング振動装置44によってステアリングを振動させてもよい。
なお、ECU10は、このように車両1が第1自動運転モードを実行可能な状態であるか否かを判定している期間に(当該期間の一部でもよい)、ドライバにステアリングを把持させるべく、ステアリング振動装置44によってステアリングを振動させてもよい。
次いで、ECU10は、車両1が第1自動運転モードを実行可能な状態であると判定すると、手動運転モードから第1自動運転モードへの切り替えを許可する(換言すると、ECU10内において、車両1に設定する運転モードを第1自動運転モードへと移行する)。このときに、ECU10は、第1自動運転モードで用いる走行経路の演算などを開始する。また、ECU10は、こうして第1自動運転モードへの切り替えを許可すると同時に、所定の表示(液晶パネル上での表示やランプ点灯など)や所定の音声出力を行うことで、第1自動運転モードが実行可能であることをドライバに通知する。次いで、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替えを許可した後に、アクセルペダル及びブレーキペダルがドライバにより操作されていない状態で、ステアリングがドライバにより解放されると、第1自動運転モードを開始する。この場合、ECU10は、アクセルセンサ27及びブレーキセンサ28のそれぞれからの信号に基づき、アクセルペダル及びブレーキペダルの操作の有無を判定し、また、ステアリング圧力センサ29からの信号に基づき、ステアリングの把持/解放を判定する。特に、ECU10は、ステアリング圧力センサ29によって検出された圧力(ステアリング圧力)が所定値未満である場合には、ステアリングが解放されていると判定し、ステアリング圧力が所定値以上である場合には、ステアリングが把持されていると判定する。
次に、図2の矢印Bに示すような第1自動運転モードから第2自動運転モードへの切り替えについて説明する。まず、ECU10は、第1自動運転モード中において、第2自動運転モードスイッチ33がドライバによってオンに操作されると、車両1が第2自動運転モードを実行可能な状態であるか否かを判定する。ECU10は、基本的には、上記の手動運転モードから第1自動運転モードへの切り替えにおいて挙げたものと同様の条件を用いて、車両1が第2自動運転モードを実行可能な状態であるか否かを判定する。例えば、ECU10は、カメラ21やレーダ22に不具合があるため、車線や対象物などの的確な情報を取得できない場合や、車両1がカーブを走行している場合や、車両1の前方に交差点や横断歩道がある場合や、車両1の近傍に先行車両が存在する場合に、車両1が第2自動運転モードを実行可能な状態ではないと判定する。
1つの例では、ECU10は、上記のように車両1が第2自動運転モードを実行可能な状態であると判定すると、第1自動運転モードを即座に解除して、第2自動運転モードに移行する。他の例では、ECU10は、車両1が第2自動運転モードを実行可能な状態であると判定した後、ステアリングがドライバにより把持又は操作された場合に、第1自動運転モードを解除して、第2自動運転モードに移行する。つまり、ECU10は、ステアリングがドライバにより把持又は操作されるまで、第2自動運転モードに移行しない。この例では、ECU10は、ステアリング圧力センサ29からの信号に基づきステアリングの把持を判定するか、或いは、操舵角センサ26からの信号に基づきステアリングの操作を判定する。具体的には、ECU10は、ステアリング圧力センサ29によって検出された圧力が所定値以上である場合に、ステアリングが把持されていると判定し、また、操舵角センサ26によって検出された操舵角の変化量が所定値以上である場合に、ステアリングが操作されたと判定する。
次に、図2の矢印Cに示すような第1自動運転モードから手動運転モードへの切り替えについて説明する。1つの例では、ECU10は、第1自動運転モード中において、第1自動運転モードスイッチ32がドライバによってオフに操作されると、第1自動運転モードを解除して、手動運転モードに移行する。他の例では、ECU10は、第1自動運転モード中において、ステアリングがドライバにより把持されると共に、アクセルペダル又はブレーキペダルがドライバにより操作されると、第1自動運転モードを解除して、手動運転モードに移行する。なお、ステアリング、アクセルペダル及びブレーキペダルに対する操作の判定方法は、上述した通りである。更に他の例では、ECU10は、第1自動運転モード中において、ブレーキペダルがドライバにより操作されると、第1自動運転モードを解除して、手動運転モードに移行する。この例では、ECU10は、第1自動運転モードを完全に解除して手動運転モードに移行せずに、第1自動運転モードの一部の制御のみを解除してもよい、つまり第1自動運転モードを継続して当該モードの一部の制御のみを実行してもよい。
次に、図2の矢印Dに示すような第2自動運転モードから手動運転モードへの切り替えについて説明する。1つの例では、ECU10は、第2自動運転モード中において、第2自動運転モードスイッチ33がドライバによってオフに操作されると、第2自動運転モードを解除して、手動運転モードに移行する。他の例では、ECU10は、第2自動運転モード中において、ブレーキペダルがドライバにより操作されると、第2自動運転モードを解除して、手動運転モードに移行する。
[制御内容]
次に、図3を参照して、本発明の実施形態による具体的な制御内容について説明する。図3は、本発明の実施形態による第1自動運転モードへの切り替え処理を示すフローチャートである。このフローチャートに係る処理は、ECU10によって所定の周期で繰り返し実行される。また、当該処理は、運転モードが手動運転モード又は第2自動運転モードに設定されている状態において開始されるものとする。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態による具体的な制御内容について説明する。図3は、本発明の実施形態による第1自動運転モードへの切り替え処理を示すフローチャートである。このフローチャートに係る処理は、ECU10によって所定の周期で繰り返し実行される。また、当該処理は、運転モードが手動運転モード又は第2自動運転モードに設定されている状態において開始されるものとする。
まず、ステップS1において、ECU10は、図1に示した複数のセンサ類から各種の情報を取得する。特に、ECU10は、少なくとも、カメラ21、レーダ22、操舵角センサ26、アクセルセンサ27、ブレーキセンサ28、ステアリング圧力センサ29、第1自動運転モードスイッチ32、及び第2自動運転モードスイッチ33から、それぞれの出力信号に対応する情報を取得する。
次いで、ステップS2において、ECU10は、第1自動運転モードスイッチ32がドライバによりオンにされたか否かを判定する。ECU10は、第1自動運転モードスイッチ32がオンにされた場合には(ステップS2:Yes)、ステップS3に進み、第1自動運転モードスイッチ32がオンにされていない場合には(ステップS2:No)、図3に示すフローチャートに係る処理を終了する。
次いで、ステップS3において、ECU10は、ステアリング圧力センサ29によって検出された圧力(ステアリング圧力)が所定値以上であるか否かを判定する。ここでは、ECU10は、ドライバがステアリングを把持しているか否か、換言するとドライバがステアリングを解放しようとしていないか否かを判定している。よって、ステップS3でステアリング圧力を判定するための所定値には、ステアリングの解放/把持を的確に判定可能な値が適用される。ステップS3の結果、ステアリング圧力が所定値未満である場合(ステップS3:No)、つまりドライバがステアリングを解放しようとしている場合、ECU10は、ステップS5に進む。
ステップS5において、ECU10は、ステアリングを振動させるようにステアリング振動装置44を制御する。ドライバは、ステアリングが振動すると、ステアリングを咄嗟に握るような反射的な動きを行う特性がある。本実施形態では、このような特性を利用して、ドライバにステアリングを効果的に把持させるべく、ステアリングを振動させるようにしている。ステップS5が終了すると、ECU10は、ステップS3に戻り、ステアリング圧力を再度判定する。こうすることで、ECU10は、ステアリング圧力が所定値以上になるまで、つまりドライバがステアリングを把持するまで、ステアリングを振動させ続けるようにする。
一方で、ステップS3の判定の結果、ステアリング圧力が所定値以上である場合(ステップS3:Yes)、つまりドライバがステアリングを把持している場合、ECU10は、ステップS4に進む。ステップS4において、ECU10は、車両1が第1自動運転を実行可能な状態であるか否かを判定する。上述したように、ECU10は、車両1が第1自動運転により走行すべき経路(走行経路)を生成することが可能な状態である場合、及び/又は、車両1の周囲の状況が第1自動運転を安全に開始することが可能な状況である場合に、車両1が第1自動運転を実行可能な状態であると判定する(ステップS4:Yes)。この場合には、ECU10は、ステップS6に進む。これに対して、車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない場合には(ステップS4:No)、ステップS3に戻る。この場合には、ECU10は、ステアリング圧力を監視しながら(この監視中にステアリング圧力が所定値未満になるとステアリングを振動させる)、車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで待機する。
次いで、ステップS6において、ECU10は、手動運転モードから第1自動運転モードへの切り替えを許可する(換言すると、ECU10内において、車両1に設定する運転モードを第1自動運転モードへと移行する)。このときに、ECU10は、第1自動運転モードで用いる走行経路の演算などを開始する。そして、ECU10は、ステップS7に進み、所定の表示(液晶パネル上での表示やランプ点灯など)や所定の音声出力を行うことで、第1自動運転が実行可能であることをドライバに通知する。
次いで、ステップS8において、ECU10は、アクセルセンサ27及びブレーキセンサ28のそれぞれからの信号に基づき、アクセルペダル及びブレーキペダルが操作されていないか否かを判定する。ECU10は、アクセルペダル及びブレーキペダルが操作されていない場合には(ステップS8:Yes)、ステップS9に進み、アクセルペダル及びブレーキペダルが操作されている場合には(ステップS8:No)、ステップS8に戻り、判定を再度行う。
次いで、ステップS9において、ECU10は、ステアリング圧力センサ29によって検出された圧力(ステアリング圧力)が所定値未満であるか否か、つまりドライバがステアリングを解放したか否かを判定する。その結果、ステアリング圧力が所定値未満である場合(ステップS9:Yes)、つまりドライバがステアリングを解放した場合、ECU10は、ステップS10に進み、第1自動運転の実行を開始する。これに対して、ステアリング圧力が所定値以上である場合(ステップS9:No)、つまりドライバがステアリングを未だ把持している場合、ECU10は、ステップS8に戻り、判定を再度行う。すなわち、ECU10は、ドライバがアクセルペダル及びブレーキペダルを操作せず且つステアリングを解放するまで、第1自動運転の実行を待機する。
[作用及び効果]
次に、本発明の実施形態による自動運転制御システムの作用及び効果について説明する。
次に、本発明の実施形態による自動運転制御システムの作用及び効果について説明する。
本実施形態によれば、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替え時に車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない間は、つまり車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバがステアリングを解放しようとするときにステアリングを振動させる。すなわち、本実施形態では、ECU10は、ステアリングが振動するとステアリングを咄嗟に握るような反射的な動きを行うというドライバの特性を利用して、ステアリングを振動させてドライバにステアリングを把持させるようにしている。これにより、車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができる、換言するとドライバがステアリングを解放することを効果的に抑制することができる。よって、本実施形態によれば、第1自動運転への移行時の安全性を適切に確保することができる。
また、本実施形態によれば、ECU10は、ドライバがステアリングを把持している状態で車両1が第1自動運転を実行可能な状態になったときに、第1自動運転を許可するので、車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングをより確実に把持させることができる。
また、本実施形態によれば、ECU10は、第1自動運転が許可された後に、ドライバが車両1のアクセルペダル及びブレーキペダルを操作していない状態においてステアリングを解放したときに、第1自動運転を開始する。これにより、ドライバが第1自動運転への準備を整えたタイミングで第1自動運転を適切に開始することができる。
また、本実施形態によれば、ECU10は、ステアリング圧力センサ29によって検出された圧力が所定値未満になった場合に、ドライバがステアリングを解放しようとしていると判定する。これにより、ドライバによるステアリングの解放を正確に判定することができる。
また、本実施形態によれば、ECU10は、車両1が第1自動運転により走行すべき経路を生成することが可能な状態でない場合、及び/又は、車両1の周囲の状況が第1自動運転を安全に開始することが可能な状況でない場合に、車両1が第1自動運転を実行可能な状態でないと判定する。これにより、車両1が第1自動運転を実行可能な状態であるか否かを的確に判定することができる。
[変形例]
上記した実施形態では、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替え時において車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない間、ドライバがステアリングを解放しようとするときにステアリングを振動させていた。つまり、この実施形態では、ECU10は、ドライバがステアリングを把持しているときには、ステアリングを振動させていなかった。変形例では、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替え時において車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない間、ステアリングをずっと振動させてもよい。つまり、この変形例では、ECU10は、ドライバによるステアリングの把持状態(把持又は解放)に関わらずに、すなわちドライバがステアリングを把持していても、ステアリングを振動させてもよい。
上記した実施形態では、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替え時において車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない間、ドライバがステアリングを解放しようとするときにステアリングを振動させていた。つまり、この実施形態では、ECU10は、ドライバがステアリングを把持しているときには、ステアリングを振動させていなかった。変形例では、ECU10は、第1自動運転モードへの切り替え時において車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない間、ステアリングをずっと振動させてもよい。つまり、この変形例では、ECU10は、ドライバによるステアリングの把持状態(把持又は解放)に関わらずに、すなわちドライバがステアリングを把持していても、ステアリングを振動させてもよい。
図4は、本発明の実施形態の変形例による第1自動運転モードへの切り替え処理を示すフローチャートである。このフローチャートに係る処理も、ECU10によって所定の周期で繰り返し実行される。なお、図3と同様の内容については、その説明を適宜省略するものとする。
図4のステップS21、S22、S25〜S29は、それぞれ、図3のステップS1、S2、S6〜S10と同一であるので、これらの説明を省略する。ここでは、ステップS23、S24のみを説明する。ECU10は、第1自動運転モードスイッチ32がオンにされると(ステップS22:Yes)、ステップS23において、ステアリングを振動させるようにステアリング振動装置44を制御する。すなわち、ECU10は、上述したようなドライバの特性を利用して、ドライバにステアリングを効果的に把持させるべく、ステアリングを振動させる。そして、ECU10は、ステップS24に進み、車両1が第1自動運転を実行可能な状態であるか否かを判定する。その結果、ECU10は、車両1が第1自動運転を実行可能な状態である場合には(ステップS24:Yes)、ステップS25に進み、車両1が第1自動運転を実行可能な状態でない場合には(ステップS24:No)、ステップS23に戻る。後者の場合には、ECU10は、車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで、ステアリングを振動させ続けるようにする。
このような変形例によっても、車両1が第1自動運転を実行可能な状態になるまで、ドライバにステアリングを効果的に把持させることができる、換言するとドライバがステアリングを解放することを効果的に抑制することができる。
なお、上記した実施形態では、エンジンを駆動源とする車両1に本発明を適用する例を示したが(図1参照)、本発明は、電気モータを駆動源とする車両(電気自動車やハイブリッド車)にも適用可能である。加えて、上述した実施形態では、ブレーキ装置(ブレーキ制御システム42)により制動力を車両1に付与していたが、他の例では、電気モータの回生により制動力を車両に付与してもよい。
1 車両
10 ECU
21 カメラ
22 レーダ
26 操舵角センサ
27 アクセルセンサ
28 ブレーキセンサ
29 ステアリング圧力センサ
32 第1自動運転モードスイッチ
33 第2自動運転モードスイッチ
41 エンジン制御システム
42 ブレーキ制御システム
43 ステアリング制御システム
44 ステアリング振動装置
100 自動運転制御システム
10 ECU
21 カメラ
22 レーダ
26 操舵角センサ
27 アクセルセンサ
28 ブレーキセンサ
29 ステアリング圧力センサ
32 第1自動運転モードスイッチ
33 第2自動運転モードスイッチ
41 エンジン制御システム
42 ブレーキ制御システム
43 ステアリング制御システム
44 ステアリング振動装置
100 自動運転制御システム
Claims (7)
- 車両の自動運転制御システムであって、
ドライバによるステアリングホイールの把持状態を検出するステアリングセンサと、
前記ステアリングホイールを振動させるステアリング振動装置と、
ドライバにより発せられた自動運転要求に応じて車両を自動運転させる制御を行うと共に、前記ステアリング振動装置に対する制御を行うよう構成されたコントローラと、を有し、
前記コントローラは、ドライバにより前記自動運転要求が発せられたときに前記車両が自動運転を実行可能な状態でない場合において、ドライバが前記ステアリングホイールを解放しようとしていることが前記ステアリングセンサにより検出された場合には、前記ステアリングホイールを振動させるように前記ステアリング振動装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする自動運転制御システム。 - 前記コントローラは、ドライバにより前記自動運転要求が発せられたときに前記車両が自動運転を実行可能な状態でない場合において、ドライバが前記ステアリングホイールを把持している状態で前記車両が自動運転を実行可能な状態になったときに、前記車両の自動運転を許可するよう構成されている、請求項1に記載の自動運転制御システム。
- 前記コントローラは、前記車両の自動運転が許可された後に、ドライバが前記車両のアクセルペダル及びブレーキペダルを操作していない状態において前記ステアリングホイールを解放したときに、前記車両の自動運転を開始するよう構成されている、請求項2に記載の自動運転制御システム。
- 前記ステアリングセンサは、ドライバにより前記ステアリングホイールに付与される圧力を検出し、
前記コントローラは、前記ステアリングセンサによって検出された前記圧力が所定値未満になった場合に、ドライバが前記ステアリングホイールを解放しようとしていると判定するよう構成されている、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の自動運転制御システム。 - 前記コントローラは、前記車両が自動運転により走行すべき経路を生成することが可能な状態でない場合、及び/又は、前記車両の周囲の状況が自動運転を安全に開始することが可能な状況でない場合に、前記車両が自動運転を実行可能な状態でないと判定するよう構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の自動運転制御システム。
- 前記自動運転要求を発するためにドライバにより操作されるスイッチを更に有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の自動運転制御システム。
- 車両の自動運転制御システムであって、
ステアリングホイールを振動させるステアリング振動装置と、
ドライバにより発せられた自動運転要求に応じて車両を自動運転させる制御を行うと共に、前記ステアリング振動装置に対する制御を行うよう構成されたコントローラと、を有し、
前記コントローラは、ドライバにより前記自動運転要求が発せられてから、前記車両が自動運転を実行可能な状態になるまでの間、前記ステアリングホイールを振動させるように前記ステアリング振動装置を制御するよう構成されている、ことを特徴とする自動運転制御システム。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020065822A JP2021160630A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 自動運転制御システム |
EP21160159.6A EP3888991A1 (en) | 2020-04-01 | 2021-03-02 | Automated driving control system, vehicle, and method of automated driving control |
US17/191,744 US20210309246A1 (en) | 2020-04-01 | 2021-03-04 | Automated driving control system |
CN202110239304.3A CN113492877A (zh) | 2020-04-01 | 2021-03-04 | 自动驾驶控制系统 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020065822A JP2021160630A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 自動運転制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021160630A true JP2021160630A (ja) | 2021-10-11 |
Family
ID=74856587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020065822A Abandoned JP2021160630A (ja) | 2020-04-01 | 2020-04-01 | 自動運転制御システム |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210309246A1 (ja) |
EP (1) | EP3888991A1 (ja) |
JP (1) | JP2021160630A (ja) |
CN (1) | CN113492877A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114228486A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-03-25 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种加速控制方法及装置 |
JP2023083979A (ja) * | 2021-12-06 | 2023-06-16 | トヨタ自動車株式会社 | 判定装置、判定用コンピュータプログラム及び判定方法 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202007013477U1 (de) * | 2007-09-25 | 2009-02-26 | Autoliv Development Ab | Fahrer-Alarmsystem für das Lenkrad eines Motorfahrzeugs |
US8260482B1 (en) * | 2010-04-28 | 2012-09-04 | Google Inc. | User interface for displaying internal state of autonomous driving system |
US8825258B2 (en) * | 2012-11-30 | 2014-09-02 | Google Inc. | Engaging and disengaging for autonomous driving |
DE102013019788A1 (de) * | 2013-11-27 | 2014-06-18 | Daimler Ag | Verfahren zum automatischen Betrieb eines Fahrzeuges |
JP6409699B2 (ja) * | 2015-07-13 | 2018-10-24 | トヨタ自動車株式会社 | 自動運転システム |
JP6728558B2 (ja) * | 2016-01-25 | 2020-07-22 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 自動運転制御装置および自動運転制御方法 |
JP6540663B2 (ja) * | 2016-11-18 | 2019-07-10 | トヨタ自動車株式会社 | 車両システム |
JP6690582B2 (ja) * | 2017-03-09 | 2020-04-28 | オムロン株式会社 | 運転モード切替制御装置、方法およびプログラム |
KR102299496B1 (ko) * | 2017-06-16 | 2021-09-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 자율 주행 제어 장치 및 방법, 그리고 차량 시스템 |
JP6938244B2 (ja) | 2017-06-26 | 2021-09-22 | 本田技研工業株式会社 | 車両制御システム、車両制御方法、および車両制御プログラム |
US11036222B2 (en) * | 2018-04-27 | 2021-06-15 | International Business Machines Corporation | Autonomous analysis of the driver's behavior |
CN209274685U (zh) * | 2018-10-26 | 2019-08-20 | 广州鸿志汽车配件有限公司 | 一种防瞌睡的汽车方向盘套 |
US20200209853A1 (en) * | 2018-12-31 | 2020-07-02 | Uatc, Llc | Systems and Methods for Identifying Perception Sensor Degradation |
-
2020
- 2020-04-01 JP JP2020065822A patent/JP2021160630A/ja not_active Abandoned
-
2021
- 2021-03-02 EP EP21160159.6A patent/EP3888991A1/en not_active Withdrawn
- 2021-03-04 CN CN202110239304.3A patent/CN113492877A/zh active Pending
- 2021-03-04 US US17/191,744 patent/US20210309246A1/en not_active Abandoned
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3888991A1 (en) | 2021-10-06 |
US20210309246A1 (en) | 2021-10-07 |
CN113492877A (zh) | 2021-10-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108995714B (zh) | 车道变更辅助装置 | |
JP6630267B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6677822B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6365390B2 (ja) | 車線変更支援装置 | |
US20180297639A1 (en) | Lane change assist apparatus for vehicle | |
JP2021160632A (ja) | 自動運転制御システム | |
JP3225806B2 (ja) | 自動運転装置 | |
JP5703597B2 (ja) | 運転支援装置 | |
JP2019043432A (ja) | 車両制御システム、車両制御方法、およびプログラム | |
JP2018077565A (ja) | 車両制御装置 | |
JP7055759B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6473734B2 (ja) | 車両制御装置 | |
JP6655111B2 (ja) | 車両の走行制御システム | |
JP2020019392A (ja) | 自動運転システム | |
JP7284770B2 (ja) | 車両制御装置 | |
CN109278726B (zh) | 行驶辅助装置和行驶辅助方法 | |
JP5614079B2 (ja) | 運転支援装置 | |
EP3888991A1 (en) | Automated driving control system, vehicle, and method of automated driving control | |
JP2021160631A (ja) | 自動運転制御システム | |
JP2021160633A (ja) | 自動運転制御システム | |
JP7402913B2 (ja) | 運転支援装置、車両制御システム、運転支援方法、およびプログラム | |
JP7454543B2 (ja) | 制御装置 | |
JP2023182401A (ja) | 移動体制御装置、移動体制御方法、およびプログラム | |
JP6932213B2 (ja) | 車両及びその制御装置 | |
JP2021160625A (ja) | 走行経路生成システム及び車両運転支援システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230221 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20230418 |