JP2021160543A - 荷役車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体枠の後部にダンプアームを起伏回動可能に軸支すると共に、そのダンプアームにリフトアームの基部を前後に起伏回動可能に軸支し、このリフトアームの先部に、コンテナ前部のリフトバーと係脱可能なフックを有するフックアームを設け、リフトアームがフックアームと共に起伏回動することによりコンテナを車体枠上と地面との間で積み降ろしできるようにした荷役車両において、フックのリフトバーとの係合面の摩耗量を容易且つ的確に判定可能とする。【解決手段】フック6Fの、左右少なくとも一側面には、該フック6Fのリフトバー56との係合面6Faに沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印L1が、該係合面6Faから間隔をおいて設けられる。【選択図】 図5

Description

本発明は、車体枠の後部にダンプアームを起伏回動可能に軸支すると共に、そのダンプアームにリフトアームの基部を前後に起伏回動可能に軸支し、このリフトアームの先部に、コンテナ前部のリフトバーと係脱可能なフックを有するフックアームを設け、リフトアームがフックアームと共に起伏回動することによりコンテナを車体枠上と地面との間で積み降ろしできるようにした荷役車両に関する。
従来の上記した荷役車両において、車両走行時にはフックアームが起立姿勢に保持されていて、フックのリフトバーとの係合面をリフトバーに後側から係合させている(例えば、特許文献1を参照)。
特許第5380195号公報
上記した荷役車両において、フックの、側面視で凹状をなす上記係合面は、コンテナの積み降ろし時にコンテナ前部のリフトバーと大きな力で接触するため、長年の使用で摩耗する可能性がある。
ところが従来の荷役車両では、上記係合面の摩耗量の判定指標が特に設けられておらず、その摩耗の進行判断が難しかった。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたもので、フックの係合面の摩耗量を容易且つ的確に判定できるようにした荷役車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車体枠の後部にダンプアームを起伏回動可能に軸支すると共に、そのダンプアームにリフトアームの基部を前後に起伏回動可能に軸支し、このリフトアームの先部に、コンテナ前部のリフトバーと係脱可能なフックを有するフックアームを設け、前記リフトアームが前記フックアームと共に起伏回動することによりコンテナを車体枠上と地面との間で積み降ろしできるようにし、車両走行時には前記フックアームが起立姿勢に保持されていて、前記フックの前記リフトバーとの係合面を該リフトバーに後側から係合させている荷役車両において、前記フックの、左右少なくとも一側面には、前記係合面に沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印が、該係合面から間隔をおいて設けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記フックの前記一側面には、前記係合面に沿って延びる段差部が形成されていて、その段差部が前記目印とされることを第2の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴に加えて、前記フックの前記一側面には、前記係合面に沿って延びる凸条又は凹溝が設けられていて、その凸条又は凹溝が前記目印とされることを第3の特徴とする。
また本発明は、第1〜第3の何れかの特徴に加えて、前記係合面は、前記フックの側面視でフックの内方側に窪んだ凹面に形成され、前記目印は、前記係合面の、フック先端側の一端からフック基端側の他端まで略全域に亘り設けられることを第4の特徴とする。
本発明において、「係合面の、フック先端側の一端からフック基端側の他端まで略全域に亘り設けられ」とは、係合面の、フック先端側の一端からフック基端側の他端までの領域において、厳密な意味で全域に亘り設けられるものが含まれることは元より、大部分の領域に亘り設けられるものも含まれる。従って、後述する実施形態(図6(A)参照)のように係合面の、フック先端側の一端より若干離れた部位から、フック基端側の他端より若干離れた部位までの領域に亘り設けられるものも含まれる。
本発明によれば、フックの、左右少なくとも一側面には、コンテナ側のリフトバーとの係合面に沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印が、係合面から間隔をおいて設けられるので、その目印と係合面との間の間隔の大小から、係合面の摩耗量を容易且つ的確に判定することができ、これにより、フックのメンテナンスや交換を適切に行うことができる。
また第2の特徴によれば、フックの前記一側面には、係合面に沿って延びる段差部が形成されていて、その段差部が目印とされるので、フック一側面の段差部を利用して判り易い目印を設けることができ、しかもその段差部が補強機能を果たしてフックの剛性を高めることができる。
また第3の特徴によれば、フックの前記一側面には、係合面に沿って延びる凸条又は凹溝が設けられていて、その凸条又は凹溝が目印とされるので、フック一側面の凸条又は凹溝を利用して判り易い目印を設けることができ、しかもその凸条又は凹溝が補強機能を果たしてフックの剛性を高めることができる。
また第4の特徴によれば、係合面は、フックの側面視でフックの内方側に窪んだ凹面に形成され、目印は、係合面の、フック先端側の一端からフック基端側の他端まで略全域に亘り設けられるので、係合面の一端から他端までの略全域に存する目印により、部分的な摩耗箇所を他の部分と比較することでその摩耗判断を容易化でき、部分的な摩耗箇所がより見つけ易くなる。
コンテナを搭載した状態で走行姿勢にある荷役車両の一実施形態を示す全体側面図 図1の2X−2X線拡大断面図 荷役機構の要部側面図 コンテナ単体の底面図(図1の4X矢視図) (a)はフックアームの要部拡大側面図、(b)は図5(a)のb矢視図、(c)は図5(a)のc−c線断面図、(d)は図5(a)のd−d線断面図 (A)はフックアームの第1変形例を示す要部拡大側面図、(B)は図6(A)のB−B線断面図、(C)はフックアームの第2変形例を示す図6(B)対応図、(D)はフックアームの第3変形例を示す図6(B)対応図、(E)はフックアームの第4変形例を示す図6(B)対応図 フックアームでコンテナを吊り上げ開始する際に吊り上げ荷重と、吊り上げ荷重のフック座面に沿う方向の荷重成分との関係を示す要部側面図であって、(A)は実施形態(本発明)に対応し、(B)は従来技術(比較例)に対応する 図3の8X矢視部の拡大側面図 (A)は図8の9X−9X線拡大断面図、(B)は図9(A)と同方向から見た第1ガイド部材の分解図 (A)は図8の10X−10X線拡大断面図、(B)は図10(A)と同方向から見た第2ガイド部材の分解図 (A)は図3の11X矢視部の拡大側面図、(B)は図11(A)のB−B線断面図 コンテナの降ろし途中の工程、特にコンテナ後端の走行輪が接地した直後の状態を示す図1対応側面図 コンテナを地面に降ろした直後の状態(地上のコンテナを吊り上げ開始するときの状態にも相当)を示す図12対応図 コンテナのダンプ上げ状態を示す図12対応図 コンテナのダンプ下げ終了直前の状態を示す図12対応図 フック側面の摩耗判定用の目印を複数条設ける場合の一例を示す側面図
本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施形態に基づいて以下に具体的に説明する。
図1〜図3において、荷役車両Vは、車体枠F上において、地面Eと車体枠F上との間でコンテナCを積み降ろし可能な荷役機構Aを具備しており、この荷役機構Aで車体枠F上に積み込んだコンテナCを任意の運搬先まで運搬可能である。尚、本明細書において、前後・左右方向とは、荷役車両V(従ってこれに搭載状態のコンテナC)の前後・左右方向にそれぞれ相当する方向をいう。
図4を併せて参照して、コンテナCは、直方体状のボックス体よりなるコンテナ本体Cmを主要部とする。このコンテナ本体Cmの底面には、図4(B)で明らかなように前後方向に長く延びる左右一対の主桁53と、その両主桁53の前端間を結合する前部横桁54Fと、両主桁53の後端間を結合する後部横桁54Rとが一体的に突設される。
主桁53は、コンテナ本体Cmの底壁を補強するためのものであり、底壁下面から下方に張り出したリブ状であればよい。即ち、主桁53の断面形状は、実施形態では矩形状に形成されるが、他の形状、例えばコ字状断面でもI字状断面でもよい。
そして、コンテナ本体Cmの底面後部に位置する後部横桁54Rには、主桁53よりも左右方向外方側で左右一対の走行輪51が回転自在に軸支される。またコンテナ本体Cmの底面前部に位置する前部横桁54Fには、主桁53よりも左右方向外方側で左右一対の支持脚52が一体的に突設される。
而して、コンテナCは、これを地面Eに降ろした状態では、通常は走行輪51及び支持脚52を介して接地状態に置かれる。尚、走行輪51は、コンテナ本体Cmに対し転向自在なキャスターで構成されてもよいし、或いは転向不能な転動輪で構成されてもよい。
コンテナ本体Cmの開放後端は、リヤゲートCmrにより開閉可能に閉じられており、このリヤゲートCmrは、不図示のロック手段を以て閉じ位置にロック可能である。そして、コンテナCを後述するようにダンプ(図14参照)させる際には、上記ロック手段のロックを解除してリヤゲートCmrを開放可能とすることで、積載物のダンプ排出を可能としている。
コンテナ本体Cmの前端壁Cmfの前面には左右一対のブラケット55が突設され、その両ブラケット55には、平面視で前側に凸に湾曲したリフトバー56が両端支持されるい。このリフトバー56には、荷役機構Aのフックアーム6が係脱可能に係止できるようになっている。
次に、主として図2,図3を参照して、荷役車両Vの一例を説明する。
車体枠Fは、これの主要骨格をなして前後方向に延び縦横に枠組されたメインフレームFmと、メインフレームFm上に搭載、固定されたサブフレーム1とを備え、メインフレームFmの前部及び後部には、前輪及び後輪がそれぞれ軸支される。
サブフレーム1は、左右の縦フレーム1Aと、両縦フレーム1A間を一体的に結合する複数の横フレーム1Bとより前後に長い方形枠状に形成される。各々の縦フレーム1Aは、互いに平行し且つ前後方向に延びる上壁11及び下壁12と、それら上壁11及び下壁12間を一体に接続する鉛直且つ前後方向に延びる中間壁13とを有して、開放面を左右内向きとした横断面コ字状のチャンネル材で構成される。
また横フレーム1Bは、図示例では角筒状に形成されるが、少なくとも一部を円筒状、或いは、横断面コ字状又はI字状に形成してもよい。
そして、サブフレーム1の後端部には、前後方向に延びるダンプアーム3が後方にダンプ可能に支持される。このダンプアーム3は、左右に並ぶ縦桁と、その両縦桁間を一体に結合する複数の横桁とを有して梯子状に形成されており、その後端部には、左右一対のブラケット3bが結合(例えば溶接)される。そして、このブラケット3b、従ってダンプアーム3は、サブフレーム1の後端部に固定(例えばボルト止め)した枢軸J1回りに後方に起伏回動可能に支持される。
また図11を併せて参照して、ブラケット3bに固定(例えば溶接)の支持カラー3cには、左右一対の案内ローラ2を回転自在に支持する枢軸J2が、枢軸J1から上方に偏位した部位で嵌合、固定(例えばボルト止め)される。その左右の案内ローラ2は、サブフレーム1上と地面Eとの間でコンテナCを積み降ろしする際に、コンテナC底部の所定部位(具体的には左右の主桁53)を載せてコンテナCの前後移動(従って積み降ろし)をスムーズに誘導案内可能である。
各案内ローラ2は、コンテナC底部の主桁53を外周面に載置させる円筒状のローラ本体2mと、ローラ本体2mの外端に隣接配置される円錐テーパ状の外輪2wとを備え、外輪2wは、複数のボルト2bでローラ本体2mに結合されて主桁53の外方移動限を規定する。ローラ本体2mは、枢軸J2外周に滑り軸受を介して回転自在に嵌合、支持される。また案内ローラ2の枢軸J2からの抜け出しは、枢軸J2外端の外向きフランジを外輪2wに係合させることで規制される。
またサブフレーム1の左右の縦フレーム1Aの前後方向中間部には、コンテナCを前後摺動案内するクッションガイド8が取付けられる。このクッションガイド8は、図8で明らかなように、前後方向に延びる水平なガイド面8mgを有する矩形且つ平板状のガイド本体8mと、縦フレーム1A上に固定(例えばボルト止め)されてガイド本体8mを上面凹所に載置、固定(例えばボルト止め)した平板状の支持台8bとを備える。ガイド本体8mは、コンテナC底部の主桁53がダンプ下降によりガイド面8mgに着座する際に、多少のクッション作用を発揮し得る弾性材(例えば硬質ゴム等)で構成される。
そして、ガイド本体8mのガイド面8mg上にコンテナC底部の主桁53下端が摺動可能に載置され、これにより、クッションガイド8は、案内ローラ2と協働してコンテナCの主桁53を前後方向に摺動案内可能となっている。
さらにサブフレーム1の左右の縦フレーム1Aには、クッションガイド8よりも前方側に前部ガイド7が結合(例えばボルト止め)される。この前部ガイド7は、コンテナCの主桁53に摺動可能に当接して縦フレーム1A上でのコンテナCの左右振れを規制可能である。尚、前部ガイド7は、後部の案内ローラ2と同様に、サブフレーム1に回転自在に支持させた案内ローラで構成してもよい。
ダンプアーム3の前部には、これの左右の縦桁間に一体に横架させる枢軸J3を介してリフトアーム5が前後方向に起伏回動可能に支持される。このリフトアーム5は、中空の角筒状に形成されてサブフレーム1の左右中間部を前後方向に延びており、その後部はダンプアーム3と前後方向に重なり合っているが、その大部分はダンプアーム3よりも前方に延長されている。
サブフレーム1の前部とリフトアーム5の中間部との間には、左右一対のリフトシリンダClが枢支連結される。これらのリフトシリンダClは、リフトアーム5の左右両側を前後方向に延びており、それらの同調伸縮作動により、図12、図13に示すように、リフトアーム5を枢軸J3回りに前後に起伏回動させることができる。
またリフトアーム5の先部には、側面視でL字状をなすフックアーム6の基端が枢軸J4を介して前後方向に回動自在に連結される。而して、リフトアーム5及びフックアーム6は、互いに協働して荷役アーム4を構成する。
図1に示すように、荷役車両Vがサブフレーム1上にコンテナCを搭載した走行姿勢にあるときに、フックアーム6は、これをコンテナC前部のリフトバー56に係止させた起立姿勢に保持される。そのフックアーム6は、アーム本体6Mと、そのアーム本体6Mの先端即ち上端に固定(溶接)されるフック6Fとを備える。
アーム本体6Mは、フックアーム6が前記起立姿勢に保持されるときに前後方向に延びる短いアーム本体基部6Mbと、このアーム本体基部6Mbの前端より略鉛直に長く起立するアーム本体主部6Maとを有する。そのアーム本体主部6Maは、図5(c)で明らかなように前・後壁部と左・右壁部の相互間を溶接してなる横断面矩形状の中空枠体で構成される。
またアーム本体主部6Maの先端、即ち上端には、フック6Fの基端部6Feの平坦な下端面が全周に亘り突き合わせ溶接される座面6Mfが形成される。図5で明らかなように、フック6Fの基端部6Feは、これより上方のフック本体部分よりも左右に幅広のフランジ状に形成されており、前記フック本体部分の下部は、基端部6Feに近づくにつれて左右幅が滑らかに且つ急激に拡大する裾拡がり状に形成される。
而して、フックアーム6が前記起立姿勢に保持されるときに、アーム本体6Mは、アーム本体主部6Maの、コンテナC前面に対向する後壁部6MeがコンテナC前面に沿って略鉛直方向に延びる起立状態となる。そして、このような起立状態で、アーム本体主部6Maの後壁部6Meは、コンテナCの鉛直な前面と略平行で近接・対面する。
しかも上記座面6Mfは、フックアーム6が前記起立姿勢にあるときに、アーム本体主部6Maの後壁部6Meから前上がりに傾斜して延びる斜面(同一平面)に形成される。これに合わせて、フック6Fの基端部6Feの、座面6Mfに溶接される下端面もまた、座面6Mfと同一角度で傾斜した斜面(同一平面)に形成される。
より具体的に言えば、フックアーム6が前記起立姿勢にあるときの水平面に対する前上がり傾斜角度θ(図5(a)参照)は、図7(A)や図13で示されるように地上のコンテナCを後下方に傾倒状態のフックアーム6で吊り上げる際に、フック6Fからリフトバー56に作用する吊り上げ荷重の、座面6Mfに沿う方向の荷重成分を従来例(図7(B)参照)と比べ小さくして、座面6Mfとフック基端部6Feとの溶接部wに加わる剪断荷重を軽減可能とする角度に設定される。
また図5で明らかなように、フック6Fは、これの前面に、車両側面視で後方に円弧状の窪んだ係合面6Faを有しており、この係合面6Faが、コンテナCの前面上部のリフトバー56に係脱自在に係止される。また係合面6Faは、図5(d)で明らかなように横断面で少なくとも左右両側のコーナ部が円弧状に面取りされている。
さらにフックFは、これの係合面6Faのフック先端側の一端において左右に張り出した幅広の先端側ストッパ部6Fkを一体に有する一方、フック基端側の他端において上側に張り出した基端側ストッパ部6Fsが一体に有している。而して、その両ストッパ部6Fk,6Fsにより、係合面6Faの両端が補強され、しかもリフトバー56を係合面6Faより外れにくくすることができる。
フック6Fの、左右少なくとも一側面(実施形態では両側面)には、係合面6Faに沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印L1が、係合面6Faから間隔をおいて設けられる。特に図5に示す実施形態では、フック6Fの両側面に、係合面6Faに沿って延び且つフック6Fの後半部側が前半部よりも高位となる段差部L1が形成されており、この段差部L1が摩耗判定用の目印とされる。
上記目印には種々のバリエーションが考えられ、例えば、図6(A)(B)に示す第1変形例では、フック6Fの両側面に、係合面6Faに沿って延びる横断面円弧状の凸条L3が設けられていて、この凸条L3が摩耗判定用の目印とされる。また図6(C)に示す第2変形例では、フック6Fの両側面に、係合面6Faに沿って延びる横断面等脚台形状の凸条L4が設けられていて、この凸条L4が摩耗判定用の目印とされる。
また図6(D)に示す第3変形例では、フック6Fの両側面に、係合面6Faに沿って延びる横断面コ字状の凹溝L5が設けられていて、この凹溝L5が摩耗判定用の目印とされる。尚、図示はしないが、第3変形例の凹溝を横断面円弧状とし、その凹溝を摩耗判定用の目印としてもよい。
さらに図6(E)に示す第5変形例では、フック6Fの両側面に、係合面6Faに沿って延び且つフック6Fの後半部側が前半部よりも低位となる段差部L2が形成されていて、この段差部L2が摩耗判定用の目印とされる。
上記した摩耗判定用の目印L1〜L5は、係合面6Faの、フック6F先端側の一端からフック6F基端側の他端まで略全域に亘り設けられる。
尚、フック6Fの両側面には、目印L1〜L5の後側に離間した位置に肉抜き用の凹部6Foが形成されてフック6Fの軽量化が図られているが、このような肉抜き用の凹部6Foは、必要に応じて省略可能である。
ところでフックアーム6のアーム本体6M内には、上下方向に延びるフックシリンダCfが収容される。このフックシリンダCfの一端はリフトアーム5に枢支連結され、またその他端はフックアーム6に枢支連結される。そして、フックシリンダCfは、これの伸縮作動により、フックアーム6をリフトアーム5に対して前後に揺動駆動することができ、またフックアーム6を所定前方位置(図3実線位置)と所定後方位置(図3鎖線位置)とに各々保持可能である。
また、ダンプアーム3とリフトアーム5との間には、その両アーム3,5相互を枢軸J3で中折れせずに一体的に固縛可能な不図示のロック装置が介設される。このロック装置とフックアーム6との間には、ロック装置をフックアーム6の前後揺動に連係させる不図示の連動機構が設けられ、この連動機構は、ロック装置を、フックアーム6が前記した所定前方位置にあるときロック作動(即ち上記固縛を実行)させ、またフックアーム6が前記した所定後方位置にあるときロック解除(即ち上記固縛を解除して両アーム3,5の中折れを許容)する。
尚、上記したロック装置及び連動機構は、本実施形態のようなコンテナ運搬用荷役車両において従来周知(例えば特開2007−99233号公報参照)であるため、本明細書では、図示と詳細説明を省略する。
以上説明したダンプアーム3、荷役アーム4(リフトアーム5及びフックアーム6)、リフトシリンダCl、フックシリンダCf、案内ローラ2並びに上記ロック装置及び連動機構は、互いに協働してコンテナCを車体枠F上と地面Eとの間で積み降ろしするための荷役機構Aを構成する。
而して、上記ロック装置のロック作動状態では、リフトアーム5とフックアーム6とが一直線状にロックされ、後述するように、それらの上に搭載されるコンテナCをダンプさせることができる。また上記ロック装置のロック解除状態では、リフトアーム5とフックアーム6とのロックが解除され、後述するように車体枠F上と地面Eとの間でコンテナCを積み降ろしすることができる。
ところでサブフレーム1の左右の縦フレーム1Aには、前記したクッションガイド8よりも後方側の中間部において、コンテナCのダンプ下降を、その下降終了直前で案内する第1,第2ガイド部材G1,G2が前後に間隔をおいて配設される。次に図8〜図10を主として参照して、第1,第2ガイド部材G1,G2の各一例を説明する。尚、左右の第1ガイド部材G1は互いに左右対称構造であり、また左右の第2ガイド部材G2もまた、互いに左右対称構造である。
前側の各第1ガイド部材G1は、縦フレーム1Aの、横断面コ字状をなす内面に溶接wされる基部21と、ダンプ下降時にコンテナC底部の主桁53を縦フレーム1Aの直上位置(従ってクッションガイド8上)に誘導案内する傾斜ガイド面gを有して基部21に締結部材としてのボルトBを以て着脱可能に結合された先部22とを備える。先部22と基部21は、各々板状に形成され、且つ傾斜ガイド面gを基部21よりも上方に張出させるようにして一部を重ね合わせた状態で複数のボルトBにより着脱可能に結合される。
基部21の上部は、上壁11を上下より挟持し且つ溶接wされる上壁挟持部21aを一体に有する。そして、その上壁挟持部21aは、基部21の上部に上壁11を挿入するスリットを形成することで、そのスリットの周壁部分で構成される。
また基部21の上部は、縦フレーム1Aの中間壁13の上部内面に当接し且つ溶接wされる第1支持部211を有する。一方、基部21の下部は、縦フレーム1Aの中間壁13の下部内面及び下壁12内面に当接し且つ溶接wされる第2,第3支持部212,213を有する。従って、基部21は、これが縦フレーム1Aの横断面コ字状の内面に溶接wされた状態で、縦フレーム1Aのを剛性強度を高める補強リブの機能を果たす。
後側の各第2ガイド部材G2は、縦フレーム1Aの、横断面コ字状をなす内面に溶接wされる基部21′と、ダンプ下降時にコンテナC底部の主桁53を縦フレーム1Aの直上位置に誘導案内する傾斜ガイド面g′を有して基部21′にボルトBを以て着脱可能に結合された先部22′とを備える。先部22′と基部21′は、各々板状に形成され、且つ傾斜ガイド面g′を基部21′よりも上方に張出させるようにして一部を重ね合わせた状態で複数のボルトBにより着脱可能に結合される。
本実施形態の第2ガイド部材G2の直下には、サブフレーム1の横フレーム1Bが位置しており、この横フレーム1Bの左右両端部は、縦フレーム1Aの下壁12及び中間壁13の各内面に溶接wされる。
そして、第2ガイド部材G2においても、基部21′の上部は、上壁11を上下より挟持し且つ溶接wされる上壁挟持部21a′を一体に有する。その上壁挟持部21a′は、基部21′の上部に上壁11を挿入するスリットを形成することで、そのスリットの周壁部分で構成される。
また基部21′の上部は、縦フレーム1Aの中間壁13の上部内面に当接し且つ溶接wされる第1支持部211′を有する。一方、基部21′の下部は、横フレーム1Bの上面に当接し且つ溶接wされる第2支持部212′を有する。従って、基部21′は、これが縦フレーム1Aの横断面コ字状の内面及び横フレーム1Bの上面に溶接wされた状態で、縦フレーム1Aの剛性強度を高める補強リブの機能を果たす。
第1,第2ガイド部材G1,G2において、各々の基部21,21′の上端21t,21t′の高さは、前記したクッションガイド8の主桁載置用のガイド面8mgの高さよりも低く設定され、且つ前記した案内ローラ2の主桁載置用のローラ本体2m外周面の最上部の高さよりも低く設定される。この場合、ガイド面8mgの高さと、ローラ本体2m外周面の最上部の高さとは、同一高さとしてもよいし或いは若干異ならせてもよいが、少なくとも基部21,21′の上端21t,21t′の高さよりは高く設定される。
尚、第1,第2ガイド部材G1,G2において、基部21,21′と先部22,22′間を結合するボルトBを螺合させるナットは、基部21,21′又は先部22,22′に溶接されるウエルドナットとしてもよく、或いは、ナットを省略して基部21,21′又は先部22,22′に、ボルトBを螺合させるねじ孔を形成してもよい。
更に車体枠Fの後部には、任意に接地動作可能なアウトリガー19が設けられ、このアウトリガー19は、コンテナCを積み降ろし、あるいはダンプさせるときに作動されて、荷役車両Vを安定姿勢に保持することができる。
つぎに、前記実施形態の作用について説明する。
[車体枠F上からコンテナCを地面に降ろす場合]
図1に示すようにコンテナCを搭載して走行姿勢にある荷役車両Vを、コンテナCを降ろすべき所定場所まで走行させ、そこに停車させた状態で、車体枠F上から地面EへのコンテナCの降ろし作業を行う。
ところで図1で明らかなように荷役車両Vが前記走行姿勢にあるときに、フックアーム6は、起立姿勢(図1、図3実線に示す所定前方位置)に在って、フック6Fは、これの係合面6FaがコンテナC前部のリフトバー17に後側から係合した状態にある。またダンプアーム3とリフトアーム5間の不図示のロック装置はロック作動状態にある。
この状態より、コンテナCを地面Eに降ろすべくフックシリンダCfを伸長作動させて、フックアーム6をリフトアーム5に対してダンプ解除位置(即ち図3鎖線に示す所定後方位置)まで後方揺動させる。そして、このフックアーム6の後方揺動により、不図示の連動機構を介してロック装置がロック解除状態に切り替わるので、リフトアーム5とダンプアーム3とが枢軸J3で中折れ可能な状態となって、荷役アーム4は、ダンプアーム3に対して後方への起立回動が可能になる。
従って、この状態よりリフトシリンダClを伸長作動させると、リフトアーム5とフックアーム6とよりなる荷役アーム4は枢軸J3まわりに後方に起立回動する。これにより、コンテナCは左右案内ローラ2に案内されながら車体枠F上を後方に移動し、更に左右案内ローラ2を支点として後下がり姿勢で傾動しながら後退し、遂には、図12実線に示すようにコンテナCの底面後部の走行輪51が地面Eに接地するに至る。
そして、その接地後もリフトシリンダClが更に伸長を継続して伸長すれば、荷役アーム4の後方回動が進行して、これに連動するコンテナCは、走行輪51を地上走行させる後退動作を続けながら後傾角度を徐々に小さくし、遂には、図13に示すようにコンテナCの底面前部の支持脚52が地面Eに接地するに至る。
尚、この支持脚52の接地状態では、図13鎖線に示すようにフックシリンダCfを伸長させてフックアーム6を下方に若干回動させることでフック6Fをリフトバー56より係止解除することができ、これにより、荷役車両VをコンテナCから分離(即ちコンテナCを置き去りにして走行)させることが可能である。
[地面のコンテナCを車体枠F上に積み込む場合]
次に、地上のコンテナCを車体枠F上に積み込む場合には、図13実線の状態から、荷役機構Aの各部の動作順序を前記した積み降ろし時とは逆の順序で荷役機構Aを動作させるようにすればよい。
この場合、特に地上に降ろしたコンテナC(図13参照)を、後下方に傾倒したフックアーム6で吊り上げ開始する際には、フック6Fの係合面6FaがコンテナC前部のリフトバー56に下側から係合する形となり(図7(A)を参照)、その際に大きな吊り上げ荷重がリフトバー56に作用する。
これに対し、本実施形態のフックアーム6は、これの起立姿勢(図1)で後壁部6Meが略鉛直に延びるアーム本体主部6Maを備えており、このアーム本体主部6Maの先端に設けられてフック基端部6Feを溶接させる座面6Mfが、フックアーム6が上記起立姿勢にあるときにアーム本体主部6Maの後壁部6Meから前上がりに傾斜して延びる斜面に形成される。これにより、地上のコンテナCを、後下方に傾倒したフックアーム6で吊り上げ開始するときに、上記吊り上げ荷重の作用方向と、座面6Mfに直交する仮想線とがなす角度αを従来構造より小さくできる。その結果、この吊り上げ荷重の、座面6Mfに沿う方向の荷重成分を小さくできるため、その荷重成分に関係して、座面6Mfとフック基端部6Feとの溶接部wに加わる剪断荷重も低減できて、溶接部wの耐久性を高める上で有利となる。
参考までに、図7(B)で例示した従来構造では、アーム本体主部6Mの先端に設けられる、フック6F′の座面6Mf′が、フックアーム6′の起立姿勢(走行姿勢)で略水平、即ちアーム本体主部6M′の後壁部6Meと直交する平面に形成されている。そのため、地上のコンテナCを、後下方に傾倒したフックアーム6′で吊り上げ開始するときに、吊り上げ荷重の作用方向と、座面6Mf′に直交する仮想線とがなす角度α′が比較的大きくなる。これに伴い、その吊り上げ荷重の、座面6Mf′に沿う方向の荷重成分が大きくなって、座面6Mf′とフック基端部6Feとの溶接部に加わる剪断荷重も大きくなってしまう。
[車体枠F上に搭載されるコンテナCをダンプさせる場合]
図1に示すように荷役車両VがコンテナCを搭載して走行姿勢にあって、フックアーム6が起立姿勢(図1、図3実線に示す所定前方位置)に在る状態では、ダンプアーム3とリフトアーム5間の不図示のロック装置はロック作動状態に保持されて、リフトアーム5とダンプアーム3とが一直線状にロックされた固縛状態に置かれる。従って、この状態でリフトシリンダClを伸長作動すれば、図14に示すように、ロック装置がロック作動状態を維持してダンプアーム3及びリフトアーム5(荷役アーム4)は一体となって枢軸J1まわりに後方に傾動する。これにより、コンテナCをダンプ上げ動作させることができるから、コンテナC内の積載物を外部に放出することができる。
またこのダンプ上げ状態よりリフトシリンダClを収縮作動させれば、ロック装置が引き続きロック作動状態を維持し、ダンプアーム3及びリフトアーム5は一体となって枢軸J1回りに前方に傾動し、これにより、コンテナCをダンプ下げ動作させてサブフレーム1上に降ろすことができる。
このダンプ下げ過程の終了直前(図15を参照)においては、下降途中のコンテナC底部の主桁53が、仮に縦フレーム1A(クッションガイド8)に対し左右に多少位置ずれしていた場合でも、この主桁53は、第1又は第2ガイド部材G1,G2の傾斜ガイド面g,g′に摺接してクッションガイド8上に誘導案内される。そして、その案内作用により、主桁53は、縦フレーム1B上面のクッションガイド8に左右に位置ずれすることなく的確に着座可能となる。
特に本実施形態の第1,第2ガイド部材G1,G2は、横断面コ字状をなす縦フレーム1Aの内面に溶接される基部21,21′と、ダンプ下降時にコンテナC底部の主桁53を縦フレーム1Aの直上位置に誘導案内する傾斜ガイド面g,gを有して基部21,21′にボルトBで結合された先部22,22′とより分割構成される。これにより、各ガイド部材G1,G2は、これの先部22,22′が前後移動中のコンテナCと干渉して万一破損した場合でも、その先部22,22′のみを基部21,21′から取り外して新品と交換すれば足り、ガイド部材G1,G2全部をそっくり交換する必要はなくなる。
従って、縦フレーム1A内面に溶接した基部21,21′は、縦フレーム1Aに対する補強リブとして引き続き有効に使用することができ、この基部21,21′を縦フレーム1Aから取外したり溶接したりする必要はないから、交換作業を低コストで迅速容易に行うことができる。
また各ガイド部材G1,G2の基部21,21′は、縦フレーム1Aの上壁11を上下より挟持する上壁挟持部21a,21a′を一体に有するため、断面コ字状をなす縦フレーム1Aの上壁11をガイド部材G1,G2の基部21,21′(より具体的には上壁挟持部21a,21a′)で強固に補強可能となる。
しかも縦フレーム1Aの上壁11に設けられるクッションガイド8は、これの、主桁53下端を載せるガイド面8gが、基部21,21′の上端21t,21t′よりも高位置に有している。これにより、基部21,21′が縦フレーム1Aの上壁11より上方に張り出しても、クッションガイド8上に載置される主桁53が基部21,21′と干渉する虞れはないため、基部21,21′の破損を回避しつつクッションガイド上でコンテナC底部をスムーズに前後摺動させることができる。
その上、縦フレーム1Aの後部上方に配設されてコンテナCの積み降ろしを案内する案内ローラ2は、これの、主桁53下端を載せるローラ本体2m外周面の最上部の高さが、基部21,21′の上端21t,21t′の高さよりも高く設定される。これにより、基部21,21′が縦フレーム1Aの上壁11より上方に張り出しても、案内ローラ2上に載置される主桁53が基部21,21′と干渉する虞れはないため、基部21,21′の破損を回避しつつ案内ローラ上でコンテナC底部をスムーズに前後移動させることができる。
ところで本実施形態のフック6Fの、左右少なくとも一側面(実施形態は両側面)には、コンテナ側のリフトバーとの係合面6Faに沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印L1〜L5が、係合面6Faから間隔をおいて設けられている。これにより、その目印L1〜L5と係合面6Faとの間の間隔の大小から、係合面6Faの摩耗量を容易且つ的確に判定できるため、フック6Fのメンテナンスや交換を適切に行うことができる。
また特に摩耗判定用の目印が、係合面6Faに沿って延びる段差部L1,L2で形成される実施形態(図5,図6(E)を参照)では、フック側面の段差部L1,L2を利用して判り易い目印を設けることができ、しかもその段差部L1,L2が補強機能を果たしてフック6Fの剛性を高めることができる。
また特に摩耗判定用の目印が、係合面6Faに沿って延びる凸条L3,L4又は凹溝L5が設けられる実施形態(図6(A)〜(D)を参照)では、フック側面の凸条L3,L4又は凹溝L5を利用して判り易い目印を設けることができ、しかもその凸条L3,L4又は凹溝L5が補強機能を果たしてフック6Fの剛性を高めることができる。
また本実施形態のフック6Fの係合面6Faは、車両側面視でフック6Fの内方側に窪んだ凹面に形成され、目印L1〜L5は、係合面6Faの、フック先端側の一端からフック基端側の他端まで略全域に亘り設けられている。これにより、係合面6Faの一端から他端までの略全域に存する目印L1〜L5により、部分的な摩耗箇所を他の部分と比較することでその摩耗判断を容易化できるため、部分的な摩耗箇所がより見つけ易くなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はその実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施形態が可能である。
例えば、前記実施形態では、フック6Fの左右両側面における摩耗判定用の目印L1〜L5は、各々の側面毎に1条設けられるものを示したが、本発明では、少なくとも一方の側面に複数条の摩耗判定用の目印を設けてもよい。この場合、図16に例示したように、複数条の摩耗判定用の目印L1(L2〜L5)を、車両側面視で係合面6Faからその内方側に(即ち係合面6Faから離れる側に)等間隔に配置すれば、その間隔を対比できて係合面6Faの摩耗量が判り易くなり、より好ましい。
また前記実施形態では、フックアーム6をリフトアーム5に対し前後揺動可能に支持し、そのフックアーム6の前後揺動にダンプアーム3及びリフトアーム5間のロック装置を連動させることで該ロック装置のロック・ロック解除を行うものを示したが、本発明では、フックアーム6をリフトアーム5に前後スライド可能に支持し、そのフックアーム6の前後スライドに上記ロック装置を連動させることでロック・ロック解除を行うようにしてもよい。
また前記実施形態では、コンテナCの積載物を乾燥させる乾燥装置をコンテナCが具備しないものを示したが、コンテナCに乾燥装置を付設してもよい。
また前記実施形態では、後部の案内ローラ2をダンプアーム3の後端部に枢軸J2を介して回転自在に支持し、ダンプアーム3の起伏回動に伴い案内ローラ2が多少上下に変位(枢軸J1回りに揺動)するものを示したが、案内ローラ2をサブフレーム1の後部に回転自在に支持してもよく、この場合は、案内ローラ2は、ダンプアーム3の起伏回動に関係なく同一高さに保持される。
また前記実施形態では、摩耗判定用の目印を、フック6Fの側面に連続的に設けた凹凸形状(例えば、段差部L1,L2、或いは凸条L3,L4又は凹溝L5)で構成したものを示したが、本発明の目印は、一部が途切れていてもよい。またフック6Fの側面に線を描いて目印としてもよく、またその線は、彩色を施してもよい。或いはまた、目印となる凸条は、線状に肉厚を厚くした突起であってもよく、また目印となる凹溝は、線状に肉厚を薄くした凹みであってもよい。
また前記実施形態では、サブフレーム1に設けられてコンテナCのダンプ下降を案内するガイド部材G1,G2の各々を、サブフレーム1に溶接した基部21,21′と、傾斜ガイド面g,g′を有して基部21,21′に着脱可能にボルト結合した先部22,22′とで分割構成したものを示したが、少なくとも一部のガイド部材を分割不能な一体物で構成してもよい。
また前記実施形態では、フック6Fの基端部6Feを溶接するためにアーム本体主部6Maの先端に設けた座面6Mfを傾斜面としたものを示したが、座面6Mfをアーム本体主部6Maの軸線と略直交させてもよい。
C・・・・・・コンテナ
E・・・・・・地面
F・・・・・・車体枠
L1,L2・・目印としての段差部
L3,L4・・目印としての凸条
L5・・・・・目印としての凹溝
V・・・・・・荷役車両
3・・・・・・ダンプアーム
5・・・・・・リフトアーム
6・・・・・・フックアーム
6F・・・・・フック
6Fa・・・・係合面
56・・・・・リフトバー

Claims (4)

  1. 車体枠(F)の後部にダンプアーム(3)を起伏回動可能に軸支すると共に、そのダンプアーム(3)にリフトアーム(5)の基部を前後に起伏回動可能に軸支し、このリフトアーム(5)の先部に、コンテナ(C)前部のリフトバー(53)と係脱可能なフック(6F)を有するフックアーム(6)を設け、前記リフトアーム(5)を前記フックアーム(6)と共に起伏回動させることによりコンテナ(C)を車体枠(F)上と地面(E)との間で積み降ろしできるようにし、車両走行時には前記フックアーム(6)が起立姿勢に保持されていて、前記フック(6F)の前記リフトバー(56)との係合面(6Fa)を該リフトバー(56)に後側から係合させている荷役車両において、
    前記フック(6F)の、左右少なくとも一側面には、前記係合面(6Fa)に沿って延びて車両側方より目視可能な摩耗判定用の目印(L1〜L5)が、該係合面(6Fa)から間隔をおいて設けられることを特徴とする荷役車両。
  2. 前記フック(6F)の前記一側面には、前記係合面(6Fa)に沿って延びる段差部(L1,L2)が形成されていて、その段差部(L1,L2)が前記目印とされることを特徴とする、請求項1に記載の荷役車両。
  3. 前記フック(6F)の前記一側面には、前記係合面(6Fa)に沿って延びる凸条(L3,L4)又は凹溝(L5)が設けられていて、その凸条(L3,L4)又は凹溝(L5)が前記目印とされることを特徴とする、請求項1に記載の荷役車両。
  4. 前記係合面(6Fa)は、前記フック(6F)の側面視で該フック(6F)の内方側に窪んだ凹面に形成され、
    前記目印(L1〜L5)は、前記係合面(6Fa)の、フック(6F)先端側の一端からフック(6F)基端側の他端まで略全域に亘り設けられることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の荷役車両。
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