JP2021160176A - 液体カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】平面に衝突しても姿勢変化が少ない液体カートリッジを提供する。【解決手段】インクカートリッジ30は、筐体130と、IC基板64と、インク供給部34と、を具備する。筐体130は、上壁39と、IC基板64よりも後方に位置しており、上壁39から上方へ突出する凸部43と、IC基板よりも前方に位置しており、上壁39から上方へ突出するリブ67と、を有する。凸部43の水平面154は、リブ67の前端67Fの上端67FUよりも上方に位置する。リブ67の前端67Fは、インク供給部34のインク供給口71よりも前方に位置する。凸部43の水平面154とリブ67の前端67Fの上端67FUとの間におけるインクカートリッジ30」の外面は、仮想平面150より下方に位置する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体貯留室を有する筐体と液体貯留室に貯留された液体を外部へ供給する液体供給部とを備える液体カートリッジに関する。
インクカートリッジ(例えば、特許文献1参照)から供給されたインクを、ノズルを介して吐出する記録ヘッドを備えるプリンタが知られている。このようなプリンタでは、インクカートリッジに貯留されたインクが消費されると、新たなインクカートリッジが装着される。インクカートリッジは、貯留室を有する筐体と、遮光板と、を備える。遮光板は、筐体の上面に取り付けられており、左右方向から照射された光を遮断または減衰する。
特開2019−64046号公報
インクカートリッジが落下して床などの平面に衝突したときに、インクカートリッジの複数箇所が順に床などの平面に衝突しつつインクカートリッジの姿勢が変化すると、その姿勢変化によって、インク供給部に付着しているインクが飛散して、床などを汚すおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体カートリッジが平面に衝突しても姿勢変化が少ない液体カートリッジを提供することにある。
本発明に係る液体カートリッジは、液体貯留室を区画する筐体と、電極を有する回路基板と、前方に開口された液体流路を有しており当該液体貯留室内の液体を当該液体流路を介して外部に供給する液体供給部と、を具備する。上記筐体は、上記液体供給部よりも上方に位置する上壁と、上記回路基板よりも後方に位置しており、上記上壁から上方へ突出する第1凸部と、上記回路基板よりも前方に位置しており、上記上壁から上方へ突出し、且つ前後方向に沿って延びる第2凸部と、を有する。上記第1凸部の上面は、上記第2凸部の前端の上端よりも上方に位置する。上記第2凸部の前端は、上記液体供給部の開口よりも前方に位置する。上記第1凸部の上面と上記第2凸部の前端の上端との間における当該液体カートリッジの外面は、上記第1凸部の上面及び上記第2凸部の前端の上端とそれぞれ接しており且つ左右方向に沿って拡がる仮想平面より下方に位置する。
第1凸部の上面と第2凸部の前端の上端との間において、液体カートリッジの外面が仮想平面より下方に位置するので、落下時に第1凸部の上面が床面などの平面に衝突し、第2凸部の前端の上端が床面などの平面に衝突する。第2凸部がない構成と比較して、落下により床面などの平面に液体カートリッジが衝突したときに、筐体の姿勢変化が小さく、液体供給部の開口から液体が飛散し難い。
本発明は、上記液体カートリッジを複数有するカートリッジセットであって、複数の上記液体カートリッジは、カートリッジケースに収容される位置が異なるものであって、且つ各々の上記第2凸部の左右方向の位置が異なるカートリッジセットであってもよい。
本発明によれば、平面に衝突しても姿勢変化が少ない液体カートリッジが実現される。
図1は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図2は、カートリッジ装着部110の横断面図である。 図3は、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態の縦断面図である。 図4は、インクカートリッジ30の後方斜視図である。 図5は、インクカートリッジ30の側面図である。 図6は、インクカートリッジ30が上下逆向きとなって凸部43の水平面154が床面160に衝突した状態を示す側面図である。 図7は、インクカートリッジ30が上下逆向きとなって凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとが床面160に衝突した状態を示す側面図である。 図8は、リブ67の左右方向の位置が異なるインクカートリッジ30の後方斜視図である。 図9は、変形例に係るIC基板64の支持構成を示す部分斜視図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
また、以下の説明では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される方向が前方向51と定義される。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110から抜き出される方向が後方向52と定義される。以下では、インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に対して水平方向に挿入及び脱抜される。したがって、前方向51及び後方向52は水平方向である前提として説明がなされるが、必ずしも前方向51及び後方向52は水平方向でなくてもよい。また、前方向51及び後方向52のいずれかに直交する方向が下方向53と定義される。下方向53の反対となる方向が上方向54と定義される。前方向51及び下方向53と直交する方向が右方向55と定義される。右方向55と反対方向が左方向56と定義される。したがって、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態において、重力方向が下方向53であり、重力方向と反対方向が上方向54であることを前提として説明がなされる。つまり、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態において、筐体130のメイン下壁42の外面が重力方向の下方を向く。また、前方向51及び下方向53と直交する方向が、右方向55及び左方向56と定義される。より具体的には、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態で、インクカートリッジ30を後方から前方に視た場合において、右方に向く方向が右方向55と定義され、左方に向く方向が左方向56と定義される。なお、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態とは、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110の装着位置まで挿入された状態である。装着位置は、カートリッジ装着部110に設けられたインク供給管102がインクカートリッジ30に設けられたインク供給部34に挿入されて互いに連結される位置である。また、以下では、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されて使用される状態の、当該インクカートリッジ30の姿勢を使用姿勢と称する。
また、前方向51及び後方向52は、前後方向と定義される。また、上方向54及び下方向53は、上下方向と定義される。また、右方向55及び左方向56は、左右方向と定義される。
また、以下の説明では、「前方を向く」とは、前方の成分を含む方向を向くことを含み、「後方を向く」とは、後方の成分を含む方向を向くことを含む。また、「下方を向く」とは、下方の成分を含む方向を向くことを含み、「上方を向く」とは、上方の成分を含む方向を向くことを含む。例えば、「前面が前方を向く」とは、前面が前方を向いていてもよいし、前面が前方に対して傾斜した方向を向いていてもよい。
[プリンタ10の概要]
図1に示されるように、プリンタ10は、インクジェット記録方式に基づいて、用紙に対してインク滴を吐出することにより画像を記録する画像記録装置であり、例えばインクジェットプリンタである。プリンタ10は、記録ヘッド21と、インク供給装置100と、記録ヘッド21及びインク供給装置100を接続するインクチューブ20とを備えている。インク供給装置100は、カートリッジ装着部110を備える。カートリッジ装着部110には、インクカートリッジ30(液体カートリッジの一例)が装着される。カートリッジ装着部110には、その一面に開口112が形成されている。インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジ装着部110に前方へ挿入され、或いは開口112を通じてカートリッジ装着部110から後方へ抜き出される。
インクカートリッジ30は、液体を貯留しており、例えばプリンタ10で使用可能なインク(液体の一例)を貯留する。カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態において、インクカートリッジ30と記録ヘッド21とは、インクチューブ20を介して接続されている。記録ヘッド21は、インクチューブ20を通じて供給されるインクを一時的に貯留するダンパ室28を有する。記録ヘッド21は、ダンパ室28から供給されたインクを複数のノズル29から吐出する。具体的には、記録ヘッド21が備えるヘッド制御基板が、複数のノズル29に対応して設けられた複数のピエゾ素子に選択的に駆動電圧を印加する。これにより、ノズル29から選択的にインクが吐出される。つまり、記録ヘッド21は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30に貯留されたインクを消費する。
プリンタ10は、給紙トレイ15と、給紙ローラ23と、搬送ローラ対25と、プラテン26と、排出ローラ対27と、排紙トレイ16と、を備えている。給紙ローラ23は、給紙トレイ15上の用紙を搬送路24へ向けて給送する。搬送路24へ給送された用紙は、搬送ローラ対25に到達する。搬送ローラ対25は、搬送ローラ対25に到達した用紙をプラテン26上へ搬送する。記録ヘッド21は、プラテン26上を通過する用紙に対してインクを選択的に吐出する。これにより、用紙に画像が記録される。プラテン26を通過した用紙は、排出ローラ対27に到達する。排出ローラ対27は、排出ローラ対27に到達した用紙を、搬送路24の最下流側に位置する排紙トレイ16に排出する。
[インク供給装置100]
図1に示されるように、プリンタ10は、インク供給装置100を備えている。インク供給装置100は、記録ヘッド21にインクを供給する。インク供給装置100は、インクカートリッジ30を装着可能なカートリッジ装着部110、インクチューブ20を備えている。なお、図1においては、カートリッジ装着部110へのインクカートリッジ30の装着が完了した状態が示されている。つまり、図1において、インクカートリッジ30は装着状態である。この状態にあるインクカートリッジ30の姿勢が、使用姿勢である。
[カートリッジ装着部110]
図1から図3に示されるように、カートリッジ装着部110は、カートリッジケース101と、インク供給管102と、を備えている。カートリッジ装着部110には、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が収容可能である。また、インク供給管102は、4つのインクカートリッジ30それぞれに対応して、4つずつ設けられている。
[カートリッジケース101]
図2に示されるように、カートリッジケース101は、カートリッジ装着部110の筐体を形成する。カートリッジケース101は、天面57と、底面と、右側面107と、左側面108と、終面59と、開口112とを有する箱形状である。天面57は、カートリッジケース101の内部空間の上部である天部を画定する。底面は、カートリッジケース101の内部空間の下部である底部を画定する。右側面107は、カートリッジケース101の内部空間の右部を画定する。左側面108は、カートリッジケース101の内部空間の左部を画定する。終面59は、天面57と底面と右側面107と左側面108とをつないでいる。開口112は、終面59と前後方向に対向する位置において、カートリッジケース101に形成されている。開口112は、ユーザがプリンタ10を使用するときに対面する面であるプリンタ10のユーザインタフェース面に露出し得る。
インクカートリッジ30は、開口112を通じてカートリッジケース101へ挿入され、開口112を通じてカートリッジケース101から抜き出される。カートリッジケース101の底部にはガイド溝109が形成されている。インクカートリッジ30は、ガイド溝109に、インクカートリッジ30の下端部が挿入されることによって、前後方向(図2における紙面と直交する方向)に沿って案内される。カートリッジケース101は、内部空間を上下方向に長い4つの空間に仕切り分ける3つのプレート104を備える。複数のプレート104によって仕切り分けられた各空間それぞれに1つのインクカートリッジ30が収容される。
[インク供給管102]
図2及び図3に示されるように、インク供給管102は、中空の管状となっており、カートリッジケース101の終面59の下部に位置している。インク供給管102は、カートリッジケース101の終面59において、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30のインク供給部34に対応する位置に配置されている。インク供給管102は、カートリッジケース101の終面59から後方へ突出しており、その先端が後方に向けて開口(開口116)している。
インク供給管102の内部空間には、管バルブ114及びコイルバネ115が収容されている。管バルブ114は、インク供給管102の内部空間において、開口116を閉塞させる閉位置と、開口116を開放する開位置との間を、前方向51及び後方向52に沿って移動可能に構成されている。コイルバネ115は、管バルブ114を閉位置に移動させる向き、すなわち前方向51に付勢している。閉位置の管バルブ114の前端は、開口116よりも前方向51へ突出している。
[ロックシャフト145]
図3に示されるように、ロックシャフト145が、カートリッジケース101の天面57付近且つ開口112付近において、カートリッジケース101の左右方向に延出されている。ロックシャフト145は、左右方向に沿って延びる棒状の部材である。ロックシャフト145は、例えば、金属の円柱である。ロックシャフト145の左右方向の両端は、カートリッジケース101の左右方向の両端を画定している壁に固定されている。したがって、ロックシャフト145は、カートリッジケース101に対して回動等の相対移動をしない。ロックシャフト145は、4つのインクカートリッジ30が収納可能な4つの空間に渡って左右方向に延びている。インクカートリッジ30が収容される各空間において、ロックシャフト145の周囲には空間が存在する。したがって、ロックシャフト145に対して、上方へ向かって、また、後方へ向かってインクカートリッジ30の後面43BFなどがアクセスすることができる。
ロックシャフト145は、カートリッジ装着部110に装着されたインクカートリッジ30を装着位置に保持するためのものである。インクカートリッジ30は、カートリッジ装着部110に挿入されて、使用姿勢に回動されることにより、ロックシャフト145が後突起43Bの後面43BF(図4参照)に係合する。さらに、ロックシャフト145は、インクカートリッジ30のコイルバネ78がインクカートリッジ30を後方へ押す力に抗してインクカートリッジ30をカートリッジ装着部110内に保持する。
図2に示されるように、カートリッジケース101の天面57には、プレート104により仕切られた空間毎に開口111が形成されており、開口111からゲート113が露出されている。各ゲート113は、下方へ開口して前後方向に延びるスリット117を有する。ゲート113のスリット117の左右方向の位置は、プレート104によって仕切られた位置によって異なる。スリット117の位置は、カートリッジケース101の各位置に装着すべきインクカートリッジ30の種別に合致している。したがって、カートリッジケース101の装着すべき位置に挿入されたインクカートリッジ30のリブ67(図4参照)は、ゲート113のスリット117を通過可能であり、他方、カートリッジケース101の装着すべきでない位置に挿入されたインクカートリッジ30のリブ67は、ゲート113のスリット117を通過できない。
[インクカートリッジ30の全体構造]
インクカートリッジ30は液体であるインクが貯留される容器である。本実施形態では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応する4つのインクカートリッジ30が、カートリッジ装着部110に装着可能である。4つのインクカートリッジ30のうち、シアン、マゼンタ、イエローに対応する3つのインクカートリッジ30の構成は、リブ67の左右方向における位置を除き、図4に示されるように同一である。一方、ブラックに対応するインクカートリッジ30の構成は、他の3つのインクカートリッジ30よりも左右方向に長い点において、他の3つのインクカートリッジ30の構成とは異なるが、その他の点において、リブ67の左右方向における位置を除き、他の3つのインクカートリッジ30の構成と略同一である。
以下では、シアン、マゼンタ、イエローにいずれかに対応するインクカートリッジ30の構成が説明される。
図4に示されているインクカートリッジ30の姿勢は、インクカートリッジ30が使用姿勢にあるときの姿勢、すなわち使用姿勢である。インクカートリッジ30は、下ベース130B(ベースの一例)と、外蓋134(蓋の一例)と、を有する。下ベース130Bに外蓋134が組み付けられて筐体130を構成する。筐体130は、前壁40と、後壁41と、上壁39と、下壁(42,48)と、側壁37,38とを備える。
前壁40は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、前方を向く壁である。後壁41は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、後方を向く壁である。上壁39は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、上方を向き、前端が前壁82の上端と接続され、後端が後壁83の上端と接続されている。
下壁は、インクカートリッジ30が使用姿勢において、下方を向き、前端が前壁40の下端と接続され、後端が後壁41の下端と接続されている。本実施形態において、下壁は段差面49を有している。本実施形態では、下壁は、メイン下壁42と、サブ下壁48とを備える。メイン下壁42は、下壁のうち、後壁41の下端と段差面49の下端とを繋ぐ壁である。サブ下壁48は、下壁のうち、前壁40の下端と段差面49の上端とを繋ぐ壁である。
インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、後壁41から前壁40に向かう方向が前方向51に一致し、前壁40から後壁41に向かう方向が後方向52に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、上壁39から下壁に向かう方向が下方向53(重力方向)に一致し、下壁から上壁39に向かう方向が上方向54に一致する姿勢である。また、インクカートリッジ30は、使用姿勢においては、側壁38から側壁37に向かう方向が右方向55に一致し、側壁37から側壁38に向かう方向が左方向56に一致する。また、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着されるときに、前壁40の外面は前方を向き、後壁41の外面は後方を向き、下壁の外面は下方を向き、上壁39の外面は、上方を向く。
図4に示されるように、インクカートリッジ30は、全体として、左右方向に沿った寸法が短く、上下方向及び前後方向それぞれに沿った寸法が、左右方向に沿った寸法よりも長い扁平形状である。
[筐体130]
図3に示されるように、筐体130は、上方が開放された箱形状である。つまり、筐体130の上端には、開口が形成されている。本実施形態では、筐体130は、樹脂によって形成された容器である。筐体130の内部に、第1貯留室32(液体貯留室の一例)及び第2貯留室33が形成されている。
筐体130は、外壁として、前壁40と、後壁41と、側壁37と、側壁38と、メイン下壁42と、サブ下壁48とを備える。前壁40と後壁41との間の間隔は、側壁37と側壁38との間の間隔よりも長い。前壁40と、後壁41と、側壁37と、側壁38と、メイン下壁42と、サブ下壁48とが、第1貯留室32を画定している。
インクカートリッジ30が使用姿勢において、前方を向く筐体130の面が前壁40であり、後方を向く筐体130の面が後壁41である。側壁37、38は、前壁40及び後壁41とそれぞれ交差して延びている。側壁37、38は、前壁40と後壁41とメイン下壁42とサブ下壁48とを繋いでいる。使用姿勢において、側壁37の外面は右方を向いており、側壁38の外面は左方を向いている。
図4に示されるように、メイン下壁42は、後端が前端よりも上方に位置するように、前後方向に対して傾斜した傾斜面である。メイン下壁42の前端は、後述する後面43BFよりも前方に位置している。メイン下壁42の後端は、後壁41の下端と繋がっている。つまり、メイン下壁42は、後壁41の下端から前方へ延びている。サブ下壁48は、メイン下壁42より上方且つ前方に位置している。
図3に示されるように、内蓋131は、筐体130の開放された上方の開口を閉塞する。本実施形態では、2枚の内蓋131,132によって、筐体130の上方の開口が閉塞されている。2枚の内蓋131,132の間は、第1貯留室32を外部に開放するための大気流路72である。2枚の内蓋131,132のうち第1貯留室32の天面を区画する内蓋131には、貫通孔146が形成されている。貫通孔146によって、第1貯留室32と2枚の内蓋131,132の間とが連通されている。なお、貫通孔146は、弁機構147により開閉可能である。
図3に示されるように、外蓋134は、下方が開放された箱形状である。外蓋134は、内蓋131を覆うようにして、下ベース130Bの上部に被せられている。
[インクカートリッジ30の内部構造]
図3に示されるように、インクカートリッジ30の内部には、第1貯留室32、第2貯留室33、インクバルブ室35、及び大気流路72が形成されている。
インクカートリッジ30は、その内部に、下壁45を備える。下壁45は、前後方向及び左右方向に拡がる壁である。下壁45と内蓋131とは、上下方向において互いに対向している。下壁45によって、第1貯留室32と第2貯留室33とが区別されている。
第2貯留室33は、筐体130の内部空間において、使用姿勢における第1貯留室32の下方に位置してインクを貯留する。第2貯留室33がインクを貯留可能な容積は、第1貯留室32がインクを貯留可能な容積より小さい。
第2貯留室33は、下壁45に形成された連通孔47によって第1貯留室32と連通されている。連通孔47は、下壁45の後端部且つ右端部に形成されている。また、第2貯留室33は、隔壁50に形成された貫通孔99によって、インクバルブ室35と連通されている。
[大気流路72]
図3に示されるように、大気流路72は、第1貯留室32とインクカートリッジ30の外部とを連通する空間である。2枚の内蓋131,132の間の空間は、上方に位置する内蓋132に形成された貫通孔(不図示)、及び外蓋134に形成された貫通孔を通じて外部に連通されている。大気流路72は、弁機構147により開放される。弁機構147は、インクカートリッジ30がカートリッジケース101に装着する過程において、カートリッジケース101において下方へ突出するリブ118(図3参照)と当接することによって下方へ押し下げられる。これにより弁機構147が大気流路72を開放する。
[インク供給部34]
図3及び図4に示されるように、インク供給部34(液体供給部の一例)は、段差面49から前方へ延びている。図3に示されるように、インク供給部34は、筒体75と、シール76と、バルブ77と、コイルバネ78と、キャップ79と、を備える。
筒体75は、段差面49から前方向51へ延びている。筒体75は、円筒形状の外形をなしている。筒体75の前端は開口している。筒体75の内部空間が、インクバルブ室35(液体流路の一例)である。インクバルブ室35は、前後方向に延びている。筒体75の先端は、前方を向いている。筒体75の先端は、前壁40よりも下方且つ後方に位置している。
シール76は、概ね円盤形状の部材である。シール76は、例えば、ゴムやエラストマのような弾性材料から形成されている。シール76は、筒体75の前端の開口を覆うように、筒体75の前端部に配置されている。シール76の中央が前後方向に貫通されて筒状の内周面が形成されている。当該筒状の内周面により、シール76に貫通孔73が形成されている。貫通孔73の内径は、インク供給管102の外径より若干小さい。
バルブ77及びコイルバネ78は、インクバルブ室35に収容されている。バルブ77は、前方向51及び後方向52に沿って移動することにより、シール76と接離可能である。バルブ77がシール76と接離することにより、シール76の中央に貫通された貫通孔73が開閉される。コイルバネ78はバルブ77を前方へ付勢している。したがって、外力が付与されていない状態において、バルブ77は、シール76の貫通孔73を閉じている。
図4に示されるように、キャップ79は、概ね直方体の外形をなしている。キャップ79は中空である。なお、キャップ79は、前端及び後端が開口された中空の部材であれば、直方体以外の外形であってもよい。図3に示されるように、キャップ79の前面には、インク供給口71が形成されている。キャップ79が筒体75及びシール76に被せられた状態において、インクバルブ室35は、シール76の貫通孔73及びキャップ79のインク供給口71を通じて、インクカートリッジ30の外部と連通している。
図3に示されるように、キャップ79が前方から筒体75及びシール76に被せられた状態において、シール76は、キャップ79と筒体75との間に挟まれた状態で固定される。そして、シール76と筒体75との隙間、及びシール76とキャップ79との隙間は、液密に封止される。
[外蓋134]
図3から図5に示されるように、外蓋134は、筐体130の上方に位置する。換言すれば,インク供給部34よりも上方に位置する。外蓋134は、下方が開放された箱形状である。外蓋134は、上壁39と、前壁82と、後壁83と、側壁84と、側壁85とを備える。前壁82は、上壁39の前端と連続しており下方へ延びている。後壁83は、上壁39の後端と連続しており下方へ延びている。側壁84は、上壁39の右端から下方へ延びており、前壁82及び後壁83を繋いでいる。側壁85は、上壁39の左端から下方へ延びており、前壁82及び後壁83を繋いでいる。側壁84,85は周壁の一例である。
図4に示されるように、側壁85には、それぞれ3つの係合孔86が形成されている。図4には現れて以内が、側壁84にも同様に3つの係合孔86が形成されている。側壁84及び側壁85のそれぞれにおいて、3つの係合孔86は、前後方向に離れて位置する。側壁84に位置する3つの係合孔86と、側壁85に位置する3つの係合孔86とは、それぞれ左右方向から視て重なる前後方向の同じ位置に位置する。
各係合孔86には、下ベース130Bの係合爪88が係合される。これにより、外蓋134は、下ベース130Bの上方から下ベース130Bに被せられた状態となる。なお、本実施形態では、外蓋134に係合孔86が形成され、下ベース130Bに係合爪88が形成されているが、外蓋134に係合爪88が形成され、下ベース130Bに係合孔86が形成されていてもよい。外蓋134が下ベース130Bに被せられた状態において、前壁82及び前壁40は、インクカートリッジ30の前方を向く外表面を構成する。また、後壁83及び後壁41は、インクカートリッジ30の後方を向く外表面を構成する。また、側壁84及び側壁37、並びに、側壁85及び側壁38は、インクカートリッジ30の各側方をそれぞれ向く各外表面を構成する。
上壁39は、前後方向の後方に位置する第1メイン上壁61と、第1メイン上壁61と連続しており且つ第1メイン上壁61より前方に位置する第2メイン上壁62と、第2メイン上壁62と連続しており且つ第2メイン上壁62より前方に位置するサブ上壁63とを有する。第1メイン上壁61の上面(第1上面の一例)は、左右方向及び前後方向に沿った平面である。第2メイン上壁62の上面(第1上面の一例)は、左右方向及び前後方向に沿った平面であって、第1メイン上壁61の上面よりも下方に位置する。サブ上壁63の上面(第2上面の一例)は、左右方向に沿っており且つ前方へ向かって下方へ傾斜する平面である。したがって、サブ上壁63の上面は、第2メイン上壁の上面よりも低い位置にある。
図4及び図5に示されるように、第1メイン上壁61には、前後方向に延びた開口44が形成されている。開口44は、内蓋131の貫通孔146の上方に形成されている。
第1メイン上壁61には、上方へ突出した凸部43(第1凸部の一例)が形成されている。凸部43は、右突起43Rと、左突起43Lと、後突起43Bとを有する。右突起43Rと左突起43Lとは左右方向に離れて位置する。右突起43R及び左突起43Lは、それぞれが前後方向へ延びている。後突起43Bは、右突起43Rの後端と、左突起43Lの後端とを繋いで左右方向に延びている。右突起43Rと、左突起43Lと、後突起43Bとによって、開口44の右方、左方、後方が定義されている。後突起43Bの後面43BF(係合面の一例)には、ロックシャフト145がアクセス可能である。
凸部43において後方を向く面が後面43BFである。後面43BFは、上壁39よりも上方に位置している。後面43BFは、上下方向に沿って延びている。後面43BFは、カートリッジ装着部110にインクカートリッジ30が装着された状態において、ロックシャフト145と後方へ向かって接触し得る面である。後面43BFがロックシャフト145と後方へ向かって接触することにより、インクカートリッジ30がコイルバネ78の付勢力に抗してカートリッジ装着部110に保持される。
凸部43において、後面43BFより前方には、開口44を挟んで一対の右突起43R及び左突起43Lが形成されている。一対の右突起43R及び左突起43Lの各上端面は、水平面154及び傾斜面155で構成されている。水平面154は、後面43BFと連続している。傾斜面155は、水平面154より前方に位置している。傾斜面155は、水平面154と連続している。傾斜面155は、上方且つ前方を向いている。傾斜面155は、その前端がその後端よりも下方となるように傾斜している。水平面154を介して後面43BFと傾斜面155とが連続しているので、後面43BFと傾斜面155との境界が尖った山形状とならない。傾斜面155及び水平面154により、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に挿入される過程において、ロックシャフト145が傾斜面155及び水平面154に当接しながら後面43BFより後方まで円滑に案内される。
第1メイン上壁61において、後面43BFより後方には、操作部90が形成されている。操作部90は、ユーザによりアクセスされて操作されるものである。操作部90は、外蓋134と一体に成型されている。
なお、インクカートリッジ30の前壁40及び前壁82、後壁41及び後壁83、上壁39、メイン下壁42、サブ下壁48、側壁37及び側壁84、並びに、側壁38及び側壁85の各外表面は、必ずしも1つの平面をなしている必要はない。すなわち、使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも前方から後方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の前後方向の中心よりも前方に位置する面が前壁40及び側壁84の外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも後方から前方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の前後方向の中心よりも後方に位置する面が後壁41及び後壁83の外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも上方から下方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の上下方向の中心よりも上方に位置する面が上壁39、すなわち第1メイン上壁61、第2メイン上壁62、及びサブ上壁63それぞれの外面である。使用姿勢のインクカートリッジ30を、当該インクカートリッジ30よりも下方から上方に視たときに視認し得る面であり、且つ、使用姿勢のインクカートリッジ30の上下方向の中心よりも下方に位置する面がメイン下壁42及びサブ下壁48それぞれの外面である。側壁37,38,84,85の各外面に関しても同様である。また、インクカートリッジ30は、必ずしも筐体130及び外蓋134から構成されていなくてもよい。また、インクの貯留室は、必ずしも第1貯留室32及び第2貯留室33に分かれていなくてもよい。すなわち、インクカートリッジ30は、貯留室が、上壁39、前壁40、後壁41、側壁37,38、メイン下壁42、及びサブ下壁48により区画されるケースを有するものであってもよい。
図4及び図5に示されるように、第2メイン上壁62の上面及びサブ上壁63の上面には、上方に突出するリブ67(第2凸部の一例)が形成されている。リブ67は、第2メイン上壁62の上面及びサブ上壁63の上面に亘って前後方向に沿って延びている。リブ67は、凸部43よりも前方に位置している。リブ67は、後述するIC基板64よりも前方に位置している。リブ67は、上下方向の寸法及び左右方向の寸法よりも、前後方向の寸法が長い薄板形状である。リブ67は、前後方向及び左右方向に沿って広がる平面であるメイン上面68と、メイン上面68より前方に位置してメイン上面68と連続しており、前方へ向かって下方へ傾斜する平面であるサブ上面69とを有する。メイン上面68の前後方向に沿った寸法は、サブ上面69の前後方向に沿った寸法よりも大きい。サブ上面69は、サブ上壁63の上方に位置する。
図4及び図8に示されるように、リブ67は、インクカートリッジ30の種別、すなわちインクカートリッジ30が貯留するインクの種類や初期量などによって、第2メイン上壁62における左右方向の位置が異なる。リブ67は、カートリッジケース101において正しい位置に挿入されたときに、ゲート113のスリット117を通過可能である。カートリッジケース101の装着すべきでない位置に挿入されたインクカートリッジ30のリブ67は、ゲートのスリットを通過できない。また、インクカートリッジ30におけるリブ67の左右方向の位置は、例えばユーザが目視によって確認してインクカートリッジ30の種類を判別することもできる。
[IC基板64]
図4及び図5に示されるように、第1メイン上壁61の上面であって、前後方向におけるリブ67と凸部43との間には、IC基板64(回路基板の一例)が配置されている。すなわち、IC基板64は、外蓋134の上壁39に直接に支持されている。第1メイン上壁61の上面には、上方へ突出する支持部66が形成されており、IC基板64は、支持部66に嵌め込まれることによって外蓋134に固定されている。IC基板64は、インクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着される途中において3つの接点106(図3参照)と導通し、かつインクカートリッジ30がカートリッジ装着部110に装着された状態においても3つの接点106と導通する。
IC基板64は、基板及びIC(各図には現れていない)と、3つの電極65とを備える。基板は、ICを支持している。また、基板には3つの電極65が形成されている。3つの電極65とICとは電気的に接続されている。3つの電極65は、それぞれが前後方向に沿って延出しており、3つの電極65は左右方向に並んでいる。3つの電極65は、IC基板64の上面に電気的にアクセス可能に露出されている。これにより、カートリッジケース101の3つの接点106それぞれと、3つの電極65それぞれの上面とが、直接に接することが可能となる。ICは、集積回路であり、インクカートリッジ30に関する情報、例えば、ロット番号や製造年月日、インク色などの情報を示すデータが読み出し可能に格納されている。なお、基板は、いわゆるリジット基板であってもよいし、柔軟性のあるフレキシブル基板であってもよい。また、電極65の数は限定されず、例えば4つであってもよい。
[インクカートリッジ30における各構成の位置]
以下、図5に示されるインクカートリッジ30の姿勢において、インクカートリッジ30を左右方向から視たときの各構成の位置が説明される。
凸部43の上面である水平面154は、リブ67の前端67Fの上端67FUよりも上方に位置する。リブ67の前端67Fは、サブ上壁63を基端として上方へ延びて前方を向く前面により定義される。リブ67の前端67Fの上端67FUは、サブ上壁63を基端として上方へ延びて前方を向く面と、サブ上面69との境界である。凸部43の水平面154は、筐体130の前後方向の中央C1よりも後方に位置する。凸部43は、第1メイン上壁61の上面に位置する。リブ67の前端67Fの上端67FUは中央C1よりも前方に位置する。リブ67の前端67Fは、インク供給部34のインク供給口71よりも前方に位置する。リブ67の前端67Fは、サブ上壁63の上面に位置する。
リブ67の前端67Fは、係合孔86のいずれよりも前方に位置する。リブ67の後端67Rは、最も前方に位置する係合孔86よりも後方に位置する。リブ67は、第2メイン上壁62の上面及びサブ上壁63の上面の前後方向の寸法D1の半分以上に亘って延びている。
図5において仮想平面150が2点鎖線で示されている。仮想平面150は、凸部43の上面である水平面154と傾斜面155との境界156、及びリブ67の前端67Fの上端67FUとそれぞれ接しており且つ左右方向に沿って拡がる仮想平面である。
凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとの間におけるインクカートリッジ30の外面のすべては、仮想平面150より下方に位置する。したがって、第2メイン上壁62の上面とサブ上壁63の上面との境界70は、仮想平面150よりも下方に位置する。また、IC基板64の全体は仮想平面150より下方に位置する。また、上壁39の前端、すなわちサブ上壁63の前端63Fは、仮想平面150より下方に位置する。
また、IC基板64における電極65の前端65Fは、仮想平面150が接する凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとの間における前後方向の中央C2よりも後方に位置する。
IC基板64における電極65の前端65Fから凸部43と仮想平面150とが接する位置である境界156までの前後方向に沿った距離L1は、IC基板64における電極65の前端65Fからリブ67と仮想平面150とが接する位置である上端67FUまでの前後方向に沿った距離L2よりも短い(L1<L2)。
また、仮想平面150は、図5に示されるように、インクカートリッジ30を左右方向から視た側面視において、少なくとも凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとの2点を含む仮想直線として定義することもできる。このとき、筐体130の前端である前壁40より後方且つ筐体130の後端である後壁41より前方の領域全体において、インクカートリッジ30の輪郭は仮想直線(150;図5における2点鎖線)よりも下方に位置している。
また、IC基板64における電極65の前端65Fから仮想直線(150)に含まれる凸部43の境界156までの前後方向に沿った距離L1は、電極65の前端65Fから仮想直線(150)に含まれるリブ67の上端67FUまでの前後方向に沿った距離L2よりも短い。
また、凸部43の上面である水平面154は、前後方向において筐体130の前端よりも後端に近い位置に位置している。リブ67のサブ上面67は、前後方向において筐体130の後端よりも前端に近い位置に位置する。
[実施形態の作用効果]
上記実施形態に係るインクカートリッジ30によれば、凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとの間において、インクカートリッジ30の外面が仮想平面150より下方に位置するので、インクカートリッジ30が上下逆向きとなって落下したときに、先に、図6に示されるように、凸部43の水平面154が床面160に衝突する。そして、インクカートリッジ30は、自重や加速度によって、図6における時計回りに回転して、次に、図7に示されるように、リブ67の前端67Fの上端67FUが床面160に衝突する。したがって、インクカートリッジ30にリブ67がない構成と比較して、落下により床面160にインクカートリッジ30が衝突したときに、筐体130の姿勢変化(回転角度)が小さく、インク供給部34のインク供給口71からインクが飛散し難い。なお、図7に示される状態が、インクカートリッジ30の凸部43とリブ67とが同一の平面に接する状態である。この状態において、仮想平面150とIC基板64との間には空隙が形成されている。
また、サブ上壁63の前端63Fは、仮想平面150より下方に位置するので、落下時にサブ上壁63の前端63Fが損傷し難い。
また、リブ67が前後方向に長い壁形状であることにより、インクカートリッジ30がカートリッジケース101に装着されるときに、リブ67がカートリッジケース101の部材に当接し難い。また、リブ67は、上下方向の寸法よりも前後方向の寸法が長いので、落下によりリブが床面160に当接したときに破損し難い。また、凸部43は、右突起43Rと左突起43Lとが、後突起43Bにより繋がった形状なので、リブ67よりも耐衝撃性がよい。
また、IC基板64の前端65Fが中央C2よりも後方に位置するので、仮想平面150とIC基板64との上下方向のクリアランス(空隙)が確保されやすいので、落下時にIC基板64が床面160に当接するなど、平面にインクカートリッジ30が衝突した場合において、衝撃でIC基板64の機能が損なわれる恐れが少ない。
[変形例]
なお、前述された実施形態では、外蓋134の第1メイン上壁61に支持部66が設けられており、第1メイン上壁61が直接にIC基板64を支持しているが、支持部66に代えて、第1メイン上壁61に別部品としての支持部材が組み付けられて、その支持部材がIC基板64を支持してもよい。すなわち、第1メイン上壁61は、直接ではなく間接にIC基板64を支持してもよい。
また、支持部66が支持するIC基板64は、必ずしも全てが外部に露出されていなくてもよい。例えば、図9に示されるように、IC基板64において電極65が位置する一部分のみが支持部66から外部へ露出されており、IC基板64の他の部分は、支持部66の内部空間に収納されていてもよい。
また、前述された実施形態では、IC基板64における電極65の前端65Fが、仮想平面150が接する凸部43の境界156とリブ67の前端67Fの上端67FUとの間における前後方向の中央C2よりも後方に位置するが、IC基板64の前端が中央C2よりも後方に位置すればなお良い。
また、前述されたインクカートリッジ30は、カートリッジケース101に装着された状態において、凸部43の後面43BFがロックシャフト145と係合するが、インクカートリッジ30の凸部43以外の箇所がカートリッジケース101の部材と係合又は当接することによって、インクカートリッジ30がカートリッジケース101に装着された状態に保持されてもよい。
また、前述された実施形態では、凸部43の右突起43Rと左突起43Lとの間に弁機構147が位置しているが、弁機構147及び大気流路71は突起43とは別の位置にあってもよい。その場合、凸部43の右突起43R及び左突起43Lは、インクカートリッジ30がカートリッジケース101に装着される過程において、カートリッジケース101のリブ118が挿入される空間としてのみ機能してもよい。
前述した実施形態では、インクが液体の一例として説明されているが、例えば、インクに代えて、印刷時にインクに先立って用紙などに吐出される前処理液が液体カートリッジに貯留されていてもよい。また、記録ヘッド21を洗浄するための水が液体カートリッジに貯留されていてもよい。すなわち、本開示のインクカートリッジ30は、インクを貯留するためのカートリッジである必要はなく、プリンタ10が消費する液体を貯留するためのカートリッジであってもよい。
30・・・インクカートリッジ(液体カートリッジ)
32・・・第1貯留室(液体貯留室)
34・・・インク供給部(液体供給部)
35・・・インクバルブ室(液体流路)
39・・・上壁
43・・・凸部(第1凸部)
43R・・・右突起(第1突起)
43L・・・左突起(第2突起)
43B・・・後突起(第3突起)
43BF・・・後面(係合面)
67・・・リブ(第2凸部)
64・・・IC基板(回路基板)
65・・・電極
71・・・インク供給口(開口)
82・・・前壁(周壁)
83・・・後壁(周壁)
84,85・・・側壁(周壁)
86・・・係合孔
88・・・係合爪
130・・・筐体
130B・・・下ベース(ベース)
134・・・外蓋(蓋)
150・・・仮想平面

Claims (16)

  1. 液体貯留室を区画する筐体と、
    電極を有する回路基板と、
    前方に開口された液体流路を有しており当該液体貯留室内の液体を当該液体流路を介して外部に供給する液体供給部と、を具備する液体カートリッジであって、
    上記筐体は、
    上記液体供給部よりも上方に位置する上壁と、
    上記回路基板よりも後方に位置しており、上記上壁から上方へ突出する第1凸部と、
    上記回路基板よりも前方に位置しており、上記上壁から上方へ突出し、且つ前後方向に沿って延びる第2凸部と、を有しており、
    上記第1凸部の上面は、上記第2凸部の前端の上端よりも上方に位置しており、
    上記第2凸部の前端は、上記液体供給部の開口よりも前方に位置しており、
    上記第1凸部の上面と上記第2凸部の前端の上端との間における当該液体カートリッジの外面は、上記第1凸部の上面及び上記第2凸部の前端の上端とそれぞれ接しており且つ左右方向に沿って拡がる仮想平面より下方に位置する液体カートリッジ。
  2. 上記上壁の前端は、上記仮想平面より下方に位置する請求項1に記載の液体カートリッジ。
  3. 第1凸部の上面は、上記筐体の前後方向の中央よりも後方に位置しており、
    第2凸部の前端の上端は、上記筐体の前後方向の中央よりも前方に位置する請求項1又は2に記載の液体カートリッジ。
  4. 上記上壁は、上記回路基板を直接又は間接に支持する請求項1から3のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  5. 上記第1凸部は、
    第1突起と、
    上記第1突起と左右方向に離れて位置する第2突起と、
    上記第1突起の後端と上記第2突起の後端とを繋いで左右方向に延びる第3突起と、を有しており、
    上記第2凸部は、上下方向の寸法及び左右方向の寸法よりも、前後方向の寸法が長いものである請求項1から4のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  6. 上記第3突起は、上記液体カートリッジがカートリッジケースに装着された状態において、当該カートリッジケースの部材と係合する係合面を有する請求項5に記載の液体カートリッジ。
  7. 上記筐体の上壁は、第1上面と、当該第1上面よりも低い位置にある第2上面と、を有しており、
    上記第1凸部は、上記第1上面に位置しており、
    上記第2凸部の前端は、上記第2上面に位置する請求項1から6のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  8. 上記第1上面は平面であり、
    上記第2上面は、上記第1上面と連続し、且つ前方へ向かって下方へ傾斜する平面であり、
    上記第2凸部は、上記第1上面及び上記第2上面に亘って延びている請求項7に記載の液体カートリッジ。
  9. 上記第1上面と上記第2上面との境界は、上記仮想平面よりも下方に位置する請求項8に記載の液体カートリッジ。
  10. 上記回路基板の全体は、上記仮想平面より下方に位置する請求項1から9のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  11. 上記筐体は、上記液体貯留室を定義するベースと、上記ベースの上端に係合する蓋と、を有しており、
    上記蓋は、上記第1凸部及び上記第2凸部を有しており、且つ上記回路基板を直接的又は間接的に支持する請求項1から10のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  12. 上記ベースは、上記蓋と係合する複数の係合爪を有しており、
    上記蓋は、上記上壁と、上記上壁の周辺から下方へ延びおる周壁と、上記周壁に形成されており、上記係合爪を受け入れる係合孔と、を有しており、
    上記第2凸部の前端は、上記係合爪と係合する上記係合孔のいずれよりも前方に位置する請求項11に記載の液体カートリッジ。
  13. 上記第2凸部の後端は、最も前方に位置する上記係合孔よりも後方に位置する請求項12に記載の液体カートリッジ。
  14. 上記第2凸部は、板状の部材であって、上記上壁から延びる前面と、上方を向くメイン上面と、メイン上面に対して下方へ傾斜するサブ上面と、を有しており、
    上記第2凸部の前端の上端は、上記前面と上記サブ上面とによって定義される請求項1から13のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  15. 上記電極の前端は、上記仮想平面が接する上記第1凸部の上面と上記第2凸部の前端の上端との間における前後方向の中央よりも後方に位置する請求項1から14のいずれかに記載の液体カートリッジ。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の液体カートリッジを複数有するカートリッジセットであって、
    複数の上記液体カートリッジは、カートリッジケースに収容される位置が異なるものであって、且つ各々の上記第2凸部の左右方向の位置が異なるカートリッジセット。
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