JP2021159872A - エアフィルタ、及びフィルタパック - Google Patents

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Wataru Karatsu
宏一 泉谷
Koichi Izumiya
陽介 手塚
Yosuke Tezuka
嗣郎 林
Shiro Hayashi
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Abstract

【課題】プリーツ加工された濾材を備えるエアフィルタ又はフィルタパックにおいて、圧力損失を低減しつつ、粉塵保持量を向上させる。【解決手段】エアフィルタにおいて、間隔保持材は、折り目を境として折り目の両側に延在する2つの延在部のうち第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、当該折り目と直交する方向に延びるよう設けられている。当該折り目の側に位置する間隔保持材の第1端は、当該折り目から、第1延在部の当該折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置し、第1端は第2延在部と当接している。第1端と反対側に位置する間隔保持材の第2端は、当該折り目から、第1延在部の長さの90〜98%の範囲内に位置している。間隔保持材の延在方向の長さは、第1延在部の長さの75〜94%の長さである。【選択図】図5

Description

本発明は、エアフィルタ、及びフィルタパックに関する。
エアフィルタは、空気中に浮遊する塵埃等の微粒子を捕集する濾材を備えている。不織布などのシート状の繊維材料からなる濾材は、一般に、プリーツ加工され、ジグザグ形状をなすよう折り畳まれた状態で枠体に保持される。
このようなエアフィルタでは、気体の流路を確保して圧力損失の上昇を抑えるために、プリーツ間隔を一定に保つための種々の工夫がなされている。例えば、プリーツの折り目と直交する方向に線状に設けられた間隔保持材(スペーサ)を用いて、プリーツ間隔を一定に保つことが行われている。間隔保持材は、一般に、濾材の谷折りされた部分をなす2つの平面状の部分(延在部)に、互いに向かい合う位置に設けられ、濾材を折り畳んだときに、プリーツ間隔が保持されるよう間隔保持材同士が当接する。
従来、間隔保持材が、プリーツの折り目を境として両側に延在する濾材の2つの延在部に形成された2つの突状部を有し、折り目と直交する方向に沿った第1の突状部の長さが第2の突状部の長さよりも短く、谷折りされた濾材の部分において、谷折りされた折り目に向かって延びる第2の突状部の先端部が、濾材の第1の延在部と当接し、第2の突状部が、第2の突状部の延在方向の途中の位置で第1の突状部と当接しているエアフィルタが知られている(特許文献1)。このエアフィルタによれば、濾材のプリーツ間隔を保持しつつ、圧力損失を低減することができるとされている。
特開2019−051476号公報
特許文献1のエアフィルタの間隔保持材の形態を採用しつつ、プリーツ間隔を調整した場合に、圧力損失は低減されるものの、気体が通過しない濾材の部分が発生し、粉塵保持量が低下する場合があることがわかった。
本発明は、プリーツ加工された濾材を備えるエアフィルタ又はフィルタパックにおいて、粉塵保持量を向上させることを目的とする。
本発明の一態様は、エアフィルタであって、
気体中の微粒子を捕集するプリーツ加工された濾材と、前記濾材の隣り合うプリーツの間隔を保持する間隔保持材と、を有するフィルタパックと、
前記プリーツの折り目が前記フィルタパックを通過する気流の方向と直交して配置されるよう前記フィルタパックを取り囲む枠体と、を備え、
前記間隔保持材は、前記折り目を境として前記折り目の両側に延在する2つの延在部のうち第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、当該折り目と直交する方向に延びるよう設けられ、
当該折り目の側に位置する前記間隔保持材の第1端は、当該折り目から、前記第1延在部の当該折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置し、前記第1端は前記第2延在部と当接しており、
前記第1端と反対側に位置する前記間隔保持材の第2端は、当該折り目から、前記第1延在部の前記長さの90〜98%の範囲内に位置し、
前記間隔保持材の延在方向の長さは、前記第1延在部の前記長さの75〜94%の長さである、ことを特徴とする。
前記間隔保持材の前記第1端の前記第1延在部の表面からの突出高さは、3.5mm未満である、ことが好ましい。
前記第2延在部と当接する前記第1端の部分は、前記間隔保持材の延在方向と直交し、前記第1延在部と平行な方向に延びる縁部を有している、ことが好ましい。
前記エアフィルタは、前記プリーツの隣り合う間隔が、前記第1延在部の前記長さの3〜7%の長さである、場合に好適である。
前記間隔保持材を第1の間隔保持材というとき、前記フィルタパックは、前記第1延在部と向き合う前記第2延在部の表面の、前記第1の間隔保持材が位置する前記折り目の方向の位置に、前記折り目と直交する方向に延びるよう設けられた第2の間隔保持材をさらに有している、ことが好ましい。
前記折り目のうち、前記第1延在部と前記第2延在部の間に位置する折り目の側に位置する前記第2の間隔保持材の第3端は、当該折り目から、前記第2延在部の当該折り目と直交する方向の長さの70〜90の範囲内に位置し、
前記第3端と反対側に位置する前記第2の間隔保持材の第4端は、当該折り目から、前記第2延在部の前記長さの75〜95%の範囲内に位置し、
前記第2の間隔保持材の延在方向の長さは、前記第2延在部の前記長さの5〜20%の長さである、ことが好ましい。
前記間隔保持材を第1の間隔保持材というとき、前記フィルタパックは、前記折り目のうち、第1延在部と前記第2延在部の間に位置する第1折り目と隣り合う2つの折り目のうちの前記第1延在部の側の第2折り目を境として前記第2折り目の前記第1延在部と反対側に延在する第3延在部の前記第1延在部と向き合う表面、及び、前記第3延在部と向き合う前記第1延在部の表面のいずれか一方に、前記第1の間隔保持材が位置する前記第2折り目の方向の位置に、前記第2折り目と直交する方向に延びるよう設けられた第3の間隔保持材をさらに有し、
前記第2折り目の側の前記第3の間隔保持材の第5端は、前記第2折り目から、前記第3延在部及び前記第1延在部のうち前記第3の間隔保持材が設けられた延在部の前記第2折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置する、ことが好ましい。
本発明の別の一態様は、フィルタパックであって、
気体中の微粒子を捕集するプリーツ加工された濾材と、
前記濾材の隣り合うプリーツの間隔を保持する間隔保持材と、を有し、
前記間隔保持材は、前記プリーツの折り目を境として前記折り目の両側に延在する2つの延在部のうち第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、当該折り目と直交する方向に延びるよう設けられ、
当該折り目の側に位置する前記間隔保持材の第1端は、当該折り目から、前記第1延在部の当該折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置し、前記第1端は前記第2延在部と当接しており、
前記第1端と反対側に位置する前記間隔保持材の第2端は、当該折り目から、前記第1延在部の前記長さの90〜98%の範囲内に位置し、
前記間隔保持材の延在方向の長さは、前記第1延在部の前記長さの75〜94%の長さである、ことを特徴とする。
上述の態様のエアフィルタ及びフィルタパックによれば、粉塵保持量を向上させることができる。
本実施形態の一例によるエアフィルタを示す外観斜視図である。 フィルタパックの一例を示す図である。 フィルタパックの変形例を示す図である。 間隔保持材を延在方向に見た先端の形状を示す図である。 フィルタパックの変形例を示す図である。 フィルタパックの変形例を示す図である。 比較例のフィルタパックを示す図である。
以下、本実施形態のエアフィルタ及びフィルタパックについて説明する。
図1は、本実施形態の一例によるエアフィルタ1を示す外観斜視図である。
エアフィルタ1は、フィルタパック3と、枠体5と、を備えている。
図2は、フィルタパック3の一例を示す面である。図3は、フィルタパック3の変形例を示す面である。
フィルタパック3は、濾材11と、第1の間隔保持材15と、を有している。
濾材11は、気体中の微粒子を捕集する部材であり、山折り及び谷折りが交互に繰り返されるようプリーツ加工されている。濾材11は、例えば、粒径2.5μm以下、濃度が0.3mg/m以下の粉塵の除去に用いられ、計数法による捕集効率が65%以上、圧力損失が20Paである。濾材11は、例えば、HEPAフィルタ用の濾材、ULPAフィルタ用の濾材、あるいはガス除去フィルタ用の濾材である。
濾材11は、例えば、ガラス繊維、有機繊維、あるいは、これらの繊維の混合繊維からなる繊維体であり、例えば、不織布、あるいはフェルトである。ガラス繊維からなる濾材11は、例えば、湿式法又は乾式法によって抄紙することにより作製される。有機繊維からなる濾材11は、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法等によって作製される。また、濾材11は、例えば、捕集効率の異なる複数の不織布を積層したものであってもよい。
濾材11は、プリーツ加工されていることで、互いに平行な複数の折り目を有しており、具体的に、気体が通過する方向(X方向)に見て、谷折りされた折り目10a及び山折りされた折り目10bが交互に形成されている。濾材11は、折り目10aを境として一方の側に延在する第1延在部21と、他方の側に延在する第2延在部22と、を有している。第1延在部21と第2延在部22は、プリーツが並ぶ方向に交互に配置され、互いに接続している。プリーツ加工は、レシプロ式またはロータリー式の折り機を用いて行われる。
本明細書において、間隔保持材は、濾材11のプリーツの隣り合う間隔(プリーツ間隔)を保持する部材である。間隔保持材は、例えば、ホットメルト樹脂と呼ばれる熱可塑性樹脂を材質とする。ホットメルト樹脂として、例えば、ポリアミド系、ウレタン系、オレフィン系、またはポリオレフィン系の熱可塑性樹脂が挙げられる。間隔保持材は、濾材11の折り目10a,10bと直交する方向に延びるよう濾材11の表面に形成されている。間隔保持材は、濾材11の表面から離れる方向に突出している。また、間隔保持材は、折り目10a,10bの方向に、互いに間隔をあけて複数設けられている。
間隔保持材には、第1の間隔保持材15が含まれるほか、任意に、第2の間隔保持材16、第3の間隔保持材17、第4の間隔保持材18が含まれる。なお、図2、図5、図7において、左端の延在部の下流側を向く表面の間隔保持材は図示が省略されている。
第1の間隔保持材15は、第2延在部22と向き合う第1延在部21の表面(上流側を向く表面)21aに、折り目10aと直交する方向に延びるよう設けられている。折り目10aの側(下流側)に位置する第1の間隔保持材15の先端(第1端)15aは、折り目10aから、第1延在部21の当該折り目10aと直交する方向の長さL21の3〜10%の範囲内に位置し、第1端15aは第2延在部22と当接している。本発明者の検討によれば、第1の間隔保持材15の先端15aが上記範囲内に位置し、第2延在部22と当接していることで、粉塵保持量が向上するという知見が得られた。
また、第1の間隔保持材15の先端15aが上記範囲内に位置し、第2延在部22と当接していることで、通風時に濾材11が下流側に膨らむように撓むことが抑制され、気流が通過しない濾材11の領域が生じ難い。このため、粉塵付着率の低下を抑制できる。粉塵付着率とは、間隔保持材が設けられた領域を除いた濾材11の領域に占める、捕集した粉塵を保持した領域の割合をいう。粉塵付着率が高いほど、目標とする濾材11の寿命を達成しやすいと考えられる。
第1の間隔保持材15の先端15aが、折り目10aから、第1延在部21の長さL21の10%を超えた位置にあると、プリーツ間隔を調整した場合(特に狭めた場合)に、粉塵保持量を向上させる効果が得られない。また、第1の間隔保持材15の先端15aが、折り目10aから、第1延在部21の長さL21の10%を超えた位置にあると、粉塵付着率が低下する。特にプリーツ間隔を狭めた場合に、通風時に濾材11が下流側に膨らむように撓むことで気体が通過しない領域が発生し、粉塵付着率が低下することがわかった。一方、第1の間隔保持材15の先端15aが、折り目10aから、第1延在部21の長さL21の10%未満の範囲に位置していると、折り目10aがシャープになり難く、圧力損失が増大してしまう。第1の間隔保持材15の先端15aの折り目10aからの距離L15aは、第1延在部21の長さL21の、好ましくは4〜8%である。
先端15aと反対側に位置する第1の間隔保持材15の後端(第2端)15bは、折り目10aから、第1延在部21の長さL21の90〜98%の範囲内に位置している。また、第1の間隔保持材15の延在方向の長さL15は、第1延在部21の長さL21の75〜94%の長さである。このように、第1の間隔保持材15の長さL15が長いことで、第1延在部21の撓みが抑えられ、気流が通過する濾材11の領域を確保するのに有利なV字形状を維持しやすい。V字形状は、谷折りされた濾材11の部分を折り目10a方向に見たときの濾材11の形状である。第1の間隔保持材15の後端15bの、折り目10aからの距離L15bは、第1延在部21の長さL21の、好ましくは92〜96%である。また、第1の間隔保持材15の長さL15は、第1延在部21の長さL21の、好ましくは80〜92%の長さである。
第1の間隔保持材15の先端15aの第1延在部21の表面21aからの突出高さH(図4参照)は、1.5mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましい。これにより、第1の間隔保持材15の先端15aを折り目10a近くで第2延在部22と当接させやすくなる。このことは、粉塵保持量の向上に寄与する。
一方、第1の間隔保持材15の先端15aの第1延在部21の表面21aからの突出高さH(図4参照)は、3.5mm未満であることが好ましく、3mm未満であることがより好ましい。第1の間隔保持材15の突出高さHが高すぎると、プリーツ間隔を調整した場合(特に狭めた場合)に、折り目が丸まった形状となりやすく、圧力損失が増大しやすい。このため、第1の間隔保持材15の突出高さHは、プリーツ間隔Pの20%未満であることが好ましく、15%未満であることがより好ましい。
第2延在部22と当接する第1の間隔保持材15の先端15aの部分は、図4に示すように、第1の間隔保持材15の延在方向と直交し、第1延在部21と平行な方向に延びる縁部15cを有していることが好ましい。図4は、第1の間隔保持材15を延在方向に見た先端15aの形状を示す図である。このような縁部15cが設けられていることで、折り目10a付近の濾材11の形状を維持する効果が得られる。一実施形態によれば、第1の間隔保持材15の延在方向と直交する間隔保持材15の断面形状は、台形形状であることが好ましい。なお、このような第1の間隔保持材15の形態は、他の間隔保持材16,17,18の形態としても好ましい。
本実施形態は、プリーツ間隔Pが、第1延在部21の長さL21の3〜7%の長さである場合に好適である。プリーツ間隔が狭く、濾材面積を大きくすることは、粉塵保持量の向上に有利である反面、濾材11同士の接触により、気流が通過しない濾材11の領域が生じやすく、粉塵付着率が低下しやすくなる。しかし、本実施形態では、上述したように、第1の間隔保持材15の先端15aの折り目10aからの距離L15aが、第1延在部21の長さL21の3〜10%、折り目10aから後端15bまでの距離L15bが、第1延在部の長さL21の90〜98%、延在方向の長さL15が、第1延在部の長さL21の75〜94%の長さとなるよう第1の間隔保持材15が設けられていることにより、このようにプリーツ間隔Pが狭くても、粉塵保持量が向上する。
フィルタパック3は、図5及び図6に示すように、第1延在部21と向き合う第2延在部22の表面(上流側を向く表面)22aの、第1の間隔保持材15が位置する折り目10aの方向の位置に、折り目10aと直交する方向に延びるよう設けられた第2の間隔保持材16をさらに有していることが好ましい。本発明者の検討によれば、このような第2の間隔保持材16を第2延在部22に設けることで、第2の間隔保持材16を第2延在部22に設けない場合と比べ、圧力損失を低減させる効果が大きくなるという知見が得られた。
この場合において、折り目10aの側に位置する第2の間隔保持材16の先端(第3端)16aは、折り目10aから、第2延在部22の折り目10aと直交する方向の長さの70〜90%の範囲内に位置していることが好ましい。このように、折り目10aを通る気流方向を基準として第1の間隔保持材15と非対称な形態の第2の間隔保持材16が設けられていることは、濾材11の形状を上記V字形状とすることに寄与する。
また、先端16a(第3端)と反対側に位置する第2の間隔保持材16の後端(第4端)16bは、折り目10aから、第2延在部22の長さの75〜95%の範囲内に位置していることが好ましい。また、第2の間隔保持材16の延在方向の長さL16は、第2延在部22の長さL22の5〜20%の長さであることが好ましい。
このように、第2の間隔保持材16が、折り目10bの側(上流側)に配置され、かつ、その延在方向の長さが短いことで、圧力損失を小さくする効果が得られる。
フィルタパック3は、図2,3,5,6に示すように、第3の間隔保持材17をさらに有していることが好ましい。第3の間隔保持材17は、折り目10bを境として折り目10bの第1延在部21と反対側に延在する第3延在部23の第1延在部21と向き合う表面(下流側を向く表面)23b、及び、第3延在部23と向き合う第1延在部21の表面(下流側を向く表面)21bのいずれか一方に設けられ、第1の間隔保持材15が位置する折り目10bの方向の位置に、折り目10bと直交する方向に延びるよう設けられている。折り目10bの側の第3の間隔保持材17の先端(第5端)17aは、折り目10bから、第3の間隔保持材17が設けられた延在部の、折り目10bと直交する方向の長さL21又はL23の3〜10%の範囲内に位置することが好ましい。
フィルタパック3は、図5及び図6に示すように、第4の間隔保持材18をさらに有していることが好ましい。第4の間隔保持材18は、第1延在部21及び第3延在部23のうち第3の間隔保持材17が設けられた延在部の、他方の延在部と向き合う表面(下流側を向く表面)に設けられ、第3の間隔保持材17が位置する折り目10bの方向の位置に、折り目10bと直交する方向に延びるよう設けられている。
折り目10bの側に位置する第4の間隔保持材18の先端18aは、折り目10bから、折り目10bと直交する方向の延在部の長さL21又はL23の70〜90%の範囲内に位置していることが好ましい。また、先端18aと反対側に位置する第4の間隔保持材18の後端18bは、折り目10bから、延在部の長さの75〜95%の範囲内に位置していることが好ましい。また、第4の間隔保持材18の延在方向の長さL18は、延在部の長さL21又はL23の5〜20%の長さであることが好ましい。
このように、第4の間隔保持材18が、折り目10bの側(上流側)に配置され、かつ、その延在方向の長さが短いことで、圧力損失を小さくする効果が得られる。
間隔保持材15,16,17,18は、例えば、あらかじめ成型した樹脂材料を濾材11に接着させることや、ガンなどを用いて濾材11上で樹脂材料を成型することによって、作製することができる。
枠体5は、濾材11の折り目10a,10bが気流方向の上流側及び下流側に配置されるようフィルタパック3を取り囲む部材である。図1に示す例では、濾材11の折り目10aが上流側(X方向と反対側の方向)に配置されている。枠体5は、例えば、矩形状の部材である。枠体5は、例えば、亜鉛鉄板、ステンレス板、樹脂等の枠材を組み合わせて作られる。エアフィルタ1は、フィルタパック3を、枠体5に対し、例えば、ウレタン樹脂などのシール剤を用いてZ方向の両端を固定し、Z方向に線状に延びる接着剤を用いてY方向の両端を固定することで、フィルタパック3と枠体5との隙間をなくすように組み立てられる。
(実施例、比較例)
ガラス繊維を抄紙してなる濾材を、ロータリー式折り機を用いて、125mm毎に山折り、谷折りを交互に行ってプリーツ加工を行った。濾材の谷折りされた折り目10a、及び山折りされた折り目10bごとに、折り目が延びる方向に間隔をあけて複数の位置で、折り目と直交する方向に延びるよう、あらかじめ成型した樹脂材料を濾材11に接着させ、表1に示す、延在方向の両端の位置、及び延在方向の長さ、及び下記に示す形態となるよう間隔保持材を設け、フィルタパックを作製した。
次いで、折り畳んだ濾材を、アルミニウム製枠材で囲み、シール材及び接着剤を用いて濾材との間を封止して枠体を組み立て、610mm×610mm×150mmの寸法のエアフィルタを作製した。
濾材に関して、比較例及び実施例のいずれも、濾材の折り幅(隣り合う折り目の間隔)を125mm、プリーツ数95個、プリーツ間隔を6mmとした。なお、濾材には、平均粒径0.7μmを用いて計数法により測定した捕集率が82〜85%の範囲内にあるものを用いた。
間隔保持材に関して、図2,3,5,6に示す形態のうち、比較例及び実施例それぞれが基調とした形態を、表中に示す。
比較例及び実施例のいずれも、延在方向と直交する間隔保持材の断面形状を台形形状とし、延在部の表面からの突出高さを2.1mmとした。
圧力損失は、風量56m3/分で通風したときの差圧計を用いて測定し、90Pa以下だった場合を、圧力損失を低減できたと評価した。
粉塵保持量は、JIS Z8901の表1に示す試験用粉体1の11種を負荷粉塵とし、風量56m3/分で通風し、試験終了圧力損失を375Paとしたときのエアフィルタ1台ごとの粉塵量を測定し、粉塵保持量420g/台以上だった場合を、粉塵保持量が向上したと評価した。
また、粉塵保持量を測定する前に、エアフィルタから取り出したフィルタパックを広げ、濾材表面に粉塵が付着し茶変していた領域の長さ(濾材の幅と直交する方向の長さ)をスケールなどで測定し、これに濾材の幅を乗じて粉塵が付着した領域の面積を算出し、算出した面積を、間隔保持材が設けられた領域を除いた濾材の領域(捕集に寄与する濾材の部分全体の領域)の面積で割ることで粉塵付着率(%)を算出した。その結果、粉塵付着率が80%以上だった場合を粉塵付着率の低下が抑えられていると評価した。
Figure 2021159872
実施例と比較例の対比から、第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、折り目10aから先端15aまでの距離L15aが、第1延在部の長さL21の3〜10%、折り目10aから後端15bまでの距離L15bが、第1延在部の長さL21の90〜98%、延在方向の長さL15が、第1延在部の長さL21の75〜94%の長さとなるよう第1の間隔保持材15を設けることで、圧力損失を低減しつつ、粉塵保持量を向上させることができることがわかる。また、粉塵付着率の低下が抑えられていることがわかる。
実施例1,4と実施例2,3の対比から、第1延在部と向き合う第2延在部の表面に、折り目10bから先端16aまでの距離L16aが、第2延在部の長さL22の70〜90、折り目10bから後端16bまでの距離L16bが、第2延在部の長さL22の75〜95%、延在方向の長さL16が、第2延在部の長さL22の5〜20%の長さとなるよう、第2の間隔保持材をさらに設けることで、圧力損失をさらに低減でき、特に、比較例よりも圧力損失の上昇を抑制する効果が大きいことがわかる。また、粉塵付着率の低下を抑制する効果が増すことがわかる。
以上、本発明のエアフィルタ及びフィルタパックについて詳細に説明したが、本発明のエアフィルタ及びフィルタパックは上記実施形態及び実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 エアフィルタ
3 フィルタパック
5 枠体
10a,10b 折り目
11 濾材
15 第1の間隔保持材
15a 先端(第1端)
15b 後端(第2端)
15c 縁部
16 第2の間隔保持材
16a 先端(第3端)
16b 後端(第4端)
17 第3の間隔保持材
17a 先端(第5端)
17b 後端
18 第4の間隔保持材
18a 先端
18b 後端
21 第1延在部
21a 上流側を向く第1延在部の表面
21b 下流側を向く第1延在部の表面
22 第2延在部
22a 上流側を向く第2延在部の表面
22b 下流側を向く第2延在部の表面
23 第3延在部

Claims (8)

  1. 気体中の微粒子を捕集するプリーツ加工された濾材と、前記濾材の隣り合うプリーツの間隔を保持する間隔保持材と、を有するフィルタパックと、
    前記プリーツの折り目が前記フィルタパックを通過する気流の方向と直交して配置されるよう前記フィルタパックを取り囲む枠体と、を備え、
    前記間隔保持材は、前記折り目を境として前記折り目の両側に延在する2つの延在部のうち第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、当該折り目と直交する方向に延びるよう設けられ、
    当該折り目の側に位置する前記間隔保持材の第1端は、当該折り目から、前記第1延在部の当該折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置し、前記第1端は前記第2延在部と当接しており、
    前記第1端と反対側に位置する前記間隔保持材の第2端は、当該折り目から、前記第1延在部の前記長さの90〜98%の範囲内に位置し、
    前記間隔保持材の延在方向の長さは、前記第1延在部の前記長さの75〜94%の長さである、ことを特徴とするエアフィルタ。
  2. 前記間隔保持材の前記第1端の前記第1延在部の表面からの突出高さは、3.5mm未満である、請求項1に記載のエアフィルタ。
  3. 前記第2延在部と当接する前記第1端の部分は、前記間隔保持材の延在方向と直交し、前記第1延在部と平行な方向に延びる縁部を有している、請求項1または2に記載のエアフィルタ。
  4. 前記プリーツの隣り合う間隔は、前記第1延在部の前記長さの3〜7%の長さである、請求項1から3のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  5. 前記間隔保持材を第1の間隔保持材というとき、前記フィルタパックは、前記第1延在部と向き合う前記第2延在部の表面の、前記第1の間隔保持材が位置する前記折り目の方向の位置に、前記折り目と直交する方向に延びるよう設けられた第2の間隔保持材をさらに有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  6. 前記折り目のうち、前記第1延在部と前記第2延在部の間に位置する折り目の側に位置する前記第2の間隔保持材の第3端は、当該折り目から、前記第2延在部の当該折り目と直交する方向の長さの70〜90%の範囲内に位置し、
    前記第3端と反対側に位置する前記第2の間隔保持材の第4端は、当該折り目から、前記第2延在部の前記長さの75〜95%の範囲内に位置し、
    前記第2の間隔保持材の延在方向の長さは、前記第2延在部の前記長さの5〜20%の長さである、請求項5に記載のエアフィルタ。
  7. 前記間隔保持材を第1の間隔保持材というとき、前記フィルタパックは、前記折り目のうち、第1延在部と前記第2延在部の間に位置する第1折り目と隣り合う2つの折り目のうちの前記第1延在部の側の第2折り目を境として前記第2折り目の前記第1延在部と反対側に延在する第3延在部の前記第1延在部と向き合う表面、及び、前記第3延在部と向き合う前記第1延在部の表面のいずれか一方に、前記第1の間隔保持材が位置する前記第2折り目の方向の位置に、前記第2折り目と直交する方向に延びるよう設けられた第3の間隔保持材をさらに有し、
    前記第2折り目の側の前記第3の間隔保持材の第5端は、前記第2折り目から、前記第3延在部及び前記第1延在部のうち前記第3の間隔保持材が設けられた延在部の前記第2折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置する、請求項1から6のいずれか1項に記載のエアフィルタ。
  8. 気体中の微粒子を捕集するプリーツ加工された濾材と、
    前記濾材の隣り合うプリーツの間隔を保持する間隔保持材と、を有し、
    前記間隔保持材は、前記プリーツの折り目を境として前記折り目の両側に延在する2つの延在部のうち第2延在部と向き合う第1延在部の表面に、当該折り目と直交する方向に延びるよう設けられ、
    当該折り目の側に位置する前記間隔保持材の第1端は、当該折り目から、前記第1延在部の当該折り目と直交する方向の長さの3〜10%の範囲内に位置し、前記第1端は前記第2延在部と当接しており、
    前記第1端と反対側に位置する前記間隔保持材の第2端は、当該折り目から、前記第1延在部の前記長さの90〜98%の範囲内に位置し、
    前記間隔保持材の延在方向の長さは、前記第1延在部の前記長さの75〜94%の長さである、ことを特徴とするフィルタパック。
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WO2022215590A1 (ja) * 2021-04-09 2022-10-13 日本無機株式会社 フィルタパックおよびそれを備えるエアフィルタ

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