JP2021159706A - テープ部材 - Google Patents

テープ部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2021159706A
JP2021159706A JP2020067793A JP2020067793A JP2021159706A JP 2021159706 A JP2021159706 A JP 2021159706A JP 2020067793 A JP2020067793 A JP 2020067793A JP 2020067793 A JP2020067793 A JP 2020067793A JP 2021159706 A JP2021159706 A JP 2021159706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toe
tape member
attaching
band
foot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020067793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6840413B1 (ja
Inventor
清孝 柏倉
Kiyotaka Kashiwagura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2020067793A priority Critical patent/JP6840413B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6840413B1 publication Critical patent/JP6840413B1/ja
Publication of JP2021159706A publication Critical patent/JP2021159706A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

【課題】手軽に入手することができる材料を使用して、場所を問わず長時間にわたって効果を発揮することが可能な、身体機能の改善を図る方法を提供する。
【解決手段】本発明の身体機能の改善を図る方法は、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ部材を用い、テープ部材を部分的に伸張させながら足趾の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位に引張作用を与えることで身体機能の改善を図る方法であって、足裏における一の足趾の付け根部分にテープ部材の一端部を貼付するステップ、テープ部材を伸張させながら一の足趾の基節骨の甲側に貼付するステップ、テープ部材の他端部を足裏における一の足趾の付け根部分に貼付するステップ、を含む。
【選択図】図2G

Description

本発明は身体機能の改善を図る方法に関し、特に、足趾のゆがみを補整することで、外反母趾等の足回りの疾患を改善するとともに、ひいては体全体のゆがみを補整するための方法として有用なものである。
人間が日常生活を行うにあたり、足は地面に対して体全体の体重を支えるための重要な部位である。足が地面に接地するにあたり、(1)足趾の指先(2)足趾の付け根(3)踵の三点がしっかりと接地していることで、バランスよく体重を支え、歩行等の運動をスムーズに行うことができる。
仮に、上記の三点のいずれかが地面に接地されず、三点に係る体重のバランスが崩れ、その状態が長期間にわたって継続すると、足趾や足の疾患につながるだけでなく、膝、股関節や、ひいては脊椎に歪みが生じるなど、体全体にわたって悪影響を及ぼすことになり、好ましくない。
ところで、現代社会においては、足先を美しくスマートに見せ、脚が長く見えるようにするために、つま先部分が狭まった形状の靴を着用することが増えている。このような靴を長期間にわたって着用すると、母趾が体の軸に対して外方へ反った形に変形する外反母趾をはじめとして、足趾の先端部分の形状が変形する疾患を引き起こす原因となることがある。
外反母趾のように足趾の形状が変形する疾患として、足趾の関節が曲がったまま動かなくなってしまうものがある。特に、足趾における中節骨と基節骨とを接続する関節である近位指節間関節(PIP)が上方に持ちあがるように山状に曲がり、かつ、基節骨と中足骨とを接続する中足指節関節(MTP)が谷状に曲がった状態で硬直してしまうと、足趾(特に第二趾〜第四趾)が「く」の字状に曲がり指先が地面から浮いた状態になってしまう。この状態では、上述した(1)〜(3)の三点のバランスが崩れ、立位や歩行に悪影響を及ぼす。
このようにバランスが崩れた状態が長期間継続すると、脚や骨盤等の下半身に歪みを生じるだけでなく、脊椎のゆがみを引き起こすことにもつながるため、日常生活に甚大な影響を及ぼす可能性がある。そのような事態に陥ることを防止するためには、変形してしまった足趾の形状を本来の状態になるよう補整して、その状態を維持することにより、正常な状態に戻す必要がある。
外反母趾をはじめとして、足趾の形状を補整して本来の状態に維持するための装置として、特許文献1に記載されている装置が提案されている(特許文献1)。
特開2020−28370号公報
特許文献1における装置では、板ばねを複数貼り付けた筒状部材に足趾を通すことで、母指及び小指の状態を正常な状態に維持することが行われる。
しかしながら、特許文献1に記載された装置のように、金属製の部材を備えた装置は、装置自体が固く重量感があり、装着した状態で靴を履いて外出することは難しく、長時間にわたって着用を継続することができない。そのため、効果を発揮するためには、短時間の着用を繰り返し行う必要があるため、結果的に相当期間の着用が必要となる。
本発明は、このような要望に鑑みてなされたものであり、複雑な機構を有する装置を使用することなく、手軽に入手することができる材料を使用して、場所を問わず長時間にわたって効果を発揮することが可能な、身体機能の改善を図る方法を提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明における身体機能の改善を図る方法は、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ部材を用い、テープ部材を部分的に伸張させながら足趾の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位に引張作用を与えることで身体機能の改善を図る方法であって、足裏における一の足趾の付け根部分にテープ部材の一端部を貼付するステップ、テープ部材を伸張させながら一の足趾の基節骨の甲側に貼付するステップ、テープ部材の他端部を足裏における一の足趾の付け根部分に貼付するステップ、を含む。
第1の特徴に係る発明によれば、足裏における足趾の付け根部分にテープ部材の一端部を貼付することで、一端部を起点として引っ張る力を印加することができる。そして、テープ部材を伸張させながら足趾の基節骨の甲側に貼付し、テープ部材の他端部を足裏における足趾の付け根部分に貼付することで、テープ部材が貼付された基節骨が足裏側に引っ張られるため、上向きになっていた基節骨を下向きに補整する力が印加される。したがって、谷状に屈曲していた中足指節関節(MTP)を正常な状態に戻すことが可能な方法を提供することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、テープ部材は基端部と、先端が左右二股に分かれることで形成される第一帯部及び第二帯部とを有し、足裏における一の足趾の付け根部分に基端部を貼付するステップ、第一帯部及び第二帯部の内、右側に形成された第一帯部を伸張させながら一の足趾の左側を通して基節骨の甲側に貼付するステップ、一の足趾の右側を通して足裏における一の足趾の付け根部分に第一帯部の端部を貼付するステップ、第一帯部及び第二帯部の内、左側に形成された第二帯部を伸張させながら一の足趾の右側を通して基節骨の甲側に貼付するステップ、一の足趾の左側を通して足裏における一の足趾の付け根部分に第二帯部の端部を貼付するステップ、を有する。
第2の特徴に係る発明によれば、テープ部材に左右に分かれる第一帯部及び第二帯部を形成し、第一帯部及び第二帯部がクロスするように足趾の周囲に巻き付けるよう貼付されるため、テープ部材を足趾の周囲に一周するだけでも十分な伸張の効果を得ることができ、足趾の周囲に何周にもわたってテープ部材を巻き付ける必要がない。そのため、テープ部材を貼付した状態でソックスや靴を着用することができ、そのままの状態で歩行することも可能である。その結果、長期間にわたってテープ部材を貼付した状態を保持することができ、より補整の効果を高めることができる。
第3の特徴に係る発明は、第1又は第2の特徴に係る発明であって、第二趾、第三趾及び第四趾に第1又は第2の特徴に係る発明を適用する。
第3の特徴に係る発明によれば、身体機能の改善を図る方法を第二趾、第三趾及び第四趾それぞれに適用することで、それぞれの足趾を伸長した状態に保持することができる。この状態を継続し、例えば歩行等の運動を行うことにより、徐々に足趾の形状が本来の状態に戻るよう回復する。
第4の特徴に係る発明は、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有する第一から第五のテープ部材を用い、テープ部材を部分的に伸張させながら足趾の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位に引張作用を与えることで身体機能の改善を図る方法であって、第一趾が内方に向くように第一趾の周囲に第一のテープ部材を貼付するステップであって、足の内側における中足骨のある部位に第一のテープ部材の一端部を貼付するステップ、第一のテープ部材を伸張させながら第一趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付するステップ、第一のテープ部材の他端部を足の内側における中足骨のある部位に貼付するステップ、第五趾が外方に向くように第五趾の周囲に第五のテープ部材を貼付するステップであって、足の外側における中足骨のある部位に第五のテープ部材の一端部を貼付するステップ、第五のテープ部材を伸張させながら第五趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付するステップ、第五のテープ部材の他端部を足の外側における中足骨のある部位に貼付するステップ、第二趾、第三趾及び第四趾が前方に伸張するように、第1又は第2の特徴に係る発明を用いて第二趾、第三趾及び第四趾の周囲にそれぞれ第二、第三及び第四のテープ部材を貼付するステップ、を含む。
第4の特徴に係る発明によれば、足の側方に一端部を貼付し、テープ部材を足趾に巻き付けるように貼付することで、外反した第一趾及び内反した第五趾を開いた形状になるよう、補整することができる。そして、第一趾から第五趾のそれぞれに対してテープ部材を適用することで、変形してしまった形状を正常なバランスの良い状態に保持することができる。
第5の特徴に係る発明は、第4の特徴に係る発明であって、第二、第三及び第四のテープ部材を貼付するステップは、第一のテープ部材を貼付するステップ及び第五のテープ部材を貼付するステップの後に行われる。
第5の特徴に係る発明によれば、最初に一番大きな第一趾の形状を正常な状態に保持することで、他の指が第一趾の影響を受けることなく、テープ部材の適用を実施することが可能となる。また、次に第五趾の形状を保持することで、足全体のバランスをとることができる。そして、足全体のバランスを整えた上で、第二趾から第四趾にテープ部材を適用することで、バランスを崩すことなく各足趾の形状を正常な状態に保持することができる。そのため、身体機能の改善の効果をより一層高めることができる。
第6の特徴に係る発明は、第1ないし第5の特徴に係る発明であって、テープ部材は、基節骨の周囲に加え、近位指節間関節の周囲に貼付される。
第6の特徴に係る発明によれば、テープ部材を基節骨の周囲に加え、近位指節間関節の周囲にも貼付することにより、谷状に屈曲していた中足指節関節(MTP)を補整する効果に加え、山状に屈曲していた近位指節間関節の形状を正常な状態に戻すことができるため、補整の効果をより一層高めることができる。
本発明によれば、複雑な機構を有する装置を使用することなく、手軽に入手することができる材料を使用して、場所を問わず長時間にわたって効果を発揮することが可能な、身体機能の改善を図る方法を提供できる。
図1は、本実施形態に係るテープ部材の模式図を示す。 図2A〜図2Gは、本実施形態に係るテープ部材を足趾(第三趾)に巻き付ける手順を示す模式図である。 図3は、本実施形態に係るテープ部材を第一趾に巻き付ける際の最初のステップを示す模式図である。 図4は、本実施形態に係るテープ部材を第五趾に巻き付ける際の最初のステップを示す模式図である。 図5は、別の実施形態に係るテープ部材の模式図を示す。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、本発明において「右側」及び「左側」とは、施術者から見た方向を指すものであり、換言すれば、後述する粘着剤が塗布された側とは逆側から見たときの向きを示す。
[テープ部材10の構成]
図1は、本実施形態に係るテープ部材10の構成を示している。
テープ部材10は、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有する部材であり、一般に、手足に施すテーピング用の部材が使用される。使用前のテープ部材10には、粘着剤が塗布された面に剥離紙が貼付されており、剥離紙を剥がすことによって粘着剤の粘着力で人体の肌に貼付することができる。
本実施形態におけるテープ部材10は、基端部11と、先端が左右二股に分かれることで形成される第一帯部12a及び第二帯部12bからなる帯部12とを有する。なお、第一帯部12a及び第二帯部12bは、テープ部材10にハサミ等で切り込みを入れることで形成することが可能である。
後述するように、第一帯部12a及び第二帯部12bは足趾の周囲に巻き付けるように貼付するものであるため、足趾の長さよりも第一帯部12a及び第二帯部12bの幅が大きくないことが望ましい。具体的には第一帯部12a及び第二帯部12bの幅は0.5〜1.5cm程度に設定される。また、テープ部材10の長さは、短すぎると足趾に巻き付けることが困難で補整力を発揮することができず、長すぎると足趾の周囲に何重にも巻き付ける必要が生じ他の足趾と干渉する恐れがある。このような事情を考慮して、テープ部材10の長さは15〜20cm程度に設定される。
なお、本発明の目的が達成できるものであれば、左右二股に分かれた帯部12を有していなくても構わない。
[テープ部材10を用いた身体機能の改善を図る方法]
次に、図2A〜図2Gを用いて、テープ部材10を用いた身体機能の改善を図る方法について説明する。図2A〜図2Gは、一例として第三趾にテープ部材10を貼付する場合の手順を示す模式図である。
まず、上記で説明したような、一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ部材10を用意し、その基端部11を足裏におけるそれぞれの足趾(図2A〜図2Gにおいては第三趾)の付け根部分、つまり、中足指節関節(MTP)の近傍に貼付する(図2A)。
次に、二股に分かれることで形成された第一帯部12a及び第二帯部12bの内、右側に形成された第一帯部12aを、伸張させながら基節骨の周囲に足趾の左側から足の甲側に通す(図2B)。そして、基節骨の周囲において足の甲側から足の裏側に向けて巻き付けるように(すなわち時計回りに)貼付して足趾の右側を通し(図2C)、足裏における足趾(図2A〜図2Gにおいては第三趾)の付け根部分、つまり、中足指節関節(MTP)の近傍に第一帯部12aの先端部を貼付する(図2D)。ここで、図2Dに示す手順において、図2Aに示した手順で基端部11を貼付した位置の近傍に第一帯部12aの先端部を貼付するようにしてもよい。また、図2Cに示す手順において、基節骨だけでなく、近位指節間関節の周囲に貼付することが望ましい。また、第一帯部12aが長いようであれば、足趾の周囲を何周か巻回して長さを調整するようにしてよい。
さらに、第一帯部12a及び第二帯部12bの内、左側に形成された第二帯部12bを、伸張させながら基節骨の周囲に足趾の右側から足の甲側に通す(図2E)。そして、基節骨の周囲において足の甲側から足の裏側に向けて巻き付けるように(すなわち反時計回りに)貼付して足趾の左側を通し(図2F)、足裏における足趾(図2A〜図2Gにおいては第三趾)の付け根部分、つまり、中足指節関節(MTP)の近傍に第二帯部12bの先端部を貼付する(図2G)。ここで、図2Gに示す手順において、図2Aに示した手順で基端部11を貼付した位置の近傍に第二帯部12bの先端部を貼付するようにしてもよい。また、図2Fに示す手順において、基節骨だけでなく、近位指節間関節の周囲に貼付することが望ましい。また、第二帯部12bが長いようであれば、足趾の周囲を何周か巻回して長さを調整するようにしてよい。
このように、第一帯部12a及び第二帯部12bの内、右側に形成された第一帯部12aを足趾の左側から時計回りに巻き付けるように貼付し、左側に形成された第二帯部12bを足趾の右側から反時計回りに巻き付けるように貼付することで、テープ部材10の一部がクロスする部位を足趾の付け根付近に形成させる。
このようにして、足趾の周囲へのテープ部材10の適用を完了する。
このように、足裏における足趾の付け根部分にテープ部材10の一端部、つまり基端部11を貼付することで、基端部11を起点として引っ張る力を印加することができる。そして、帯部12を伸張させながら足趾の基節骨の甲側に貼付した後、テープ部材10の他端部を足裏における足趾の付け根部分に貼付することで、帯部12が貼付された基節骨が基端部11側、つまり足裏側に引っ張られるため、上向きになっていた基節骨を下向きに補整する力が印加される。したがって、谷状に屈曲していた中足指節関節(MTP)が正常な状態に戻ろうとする。
また、テープ部材10の帯部を基節骨だけでなく、近位指節間関節の周囲に貼付することで、近位指節間関節の山状に屈曲した形状を正常な状態に戻すことができる。
このようなメカニズムによって、近位指節間関節(PIP)の山状の屈曲部位及び中足指節関節(MTP)の谷状の屈曲部位に対し、伸縮性を有するテープ部材10の伸張部位が元に戻ろうとする作用が働き、近位指節間関節(PIP)の山状の屈曲及び中足指節関節(MTP)の谷状の屈曲を伸ばす方向に補整し、足趾を前方に伸張させることができ、その結果、足趾の指先が地面に接地した状態を保持することができる。
また、特に、テープ部材10に左右に分かれる第一帯部12a及び第二帯部12bを形成し、第一帯部12a及び第二帯部12bがクロスするように足趾の周囲に巻き付けるよう貼付するため、テープ部材10を足趾の周囲に一周するだけでも十分な伸張の効果を得ることができ、足趾の周囲に何周にもわたってテープ部材10を巻き付ける必要がない。そのため、テープ部材10を貼付した状態でソックスや靴を着用することができ、そのままの状態で歩行することも可能である。その結果、長期間にわたってテープ部材10を貼付した状態を保持することができ、より補整の効果を高めることができる。
<変形例1>
本実施形態における身体機能の改善を図る方法は、一本の足趾のみに適用することも可能であるが、他の足趾にも併せて適用することにより、足全体のバランスを改善することができるため、機能改善の効果を高めることができる。特に、図2に示したような、足趾を前方に伸張するためのテープ部材10の貼付を、歩行の際に特に重要な役割を担う第二趾、第三趾及び第四趾のそれぞれに適用することで、その状態で歩行することによって足趾の機能を改善することができる。
つまり、人体が歩行を行うに際しては、第二趾、第三趾及び第四趾の指先がしっかりと地面に接地することが必要であるところ、近位指節間関節(PIP)が上方に持ちあがるように山状に曲がり、かつ、中足指節関節(MTP)が谷状に曲がった状態で硬直してしまうと、第二趾〜第四趾が「く」の字状に曲がり指先が地面から浮いた状態になってしまう。
そこで、三本のテープ部材10を用意し、本発明による身体機能の改善を図る方法を第二趾、第三趾及び第四趾それぞれに適用することで、それぞれの足趾における近位指節間関節(PIP)及び中足指節関節(MTP)を伸長した状態に保持し、足趾が前方に伸張するよう補整することができる。この状態を継続し、例えば歩行等の運動を行うことにより、徐々に足趾の形状が本来の状態に戻るよう回復する。
<変形例2>
また、第一趾及び第五趾において、本発明における機能の改善を図る方法を同等の方法を適用することができる。
前述の通り、現代社会では足先を美しく見せるためにつま先部分が狭まった形状の靴を着用することが増加しており、第一趾(母趾)が体の軸の外方を向いた状態で固まってしまう外反母趾を引き起こす大きな原因となっている。このような症状は第五趾においても同様であり、第五趾(小趾)が体の軸の内方を向いた状態で固まる内反小趾を引き起こす原因となる。
そこで、変形例2においては、外側に反った第一趾を、体の軸方向に向くように補整するとともに、内側に反った第五趾を、体の軸の外側を向くように補整するよう、複数のテープ部材10を適用する。
第一趾が体の軸方向に向くようにテープ部材10を適用するにあたっては、図3に最初のステップを示すように、まず、足の裏側ではなく、足の側方(内側)に基端部11を貼付する。基端部11を貼付する部位としては、中足指節関節(MTP)よりも踵側、つまり中足骨のある部位付近であることが好ましい。
基端部11を貼付したのち、上述した実施形態と同様に、帯部12を伸張させながら第一趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付する。そして、テープ部材10の他端部を足の側方(内側)における中足骨のある部位付近に貼付する。その際、上記と同様に、第一帯部12aと第二帯部12bとがクロスする部位が付け根付近に形成されるように、右側に形成された第一帯部12aを、施術者から見て左側から時計回りに、左側に形成された第二帯部12bを施術者から見て右側から反時計回りに巻き付けるように貼付する。
このように、足の内側に基端部11を貼付し、帯部12を伸張させながら足趾に巻き付けるように貼付することで、外反した第一趾を体の軸の方向に向きを変えるよう、つまり、指が開いた形状になるよう、補整することができる。
なお、第一趾については、他の足趾よりも大きくて太いため、全体として太くて長いテープ部材10を用意し、図3に示すように、三本の帯部12を形成するようにしてもよい。その場合、中央に形成される帯部12を、左右に形成される帯部12よりも先に足趾の周囲に貼付することが好ましい。このとき、先に足裏側を通してから足の甲側を通って足の側方に帯部の先端部が貼付されるようにする。このようにすることで、第一趾を内方に向けるだけでなく、前方に伸張せしめる効果も期待できる。
第五趾が体の軸の外側を向くようにテープ部材10を適用するにあたっては、図4に最初のステップを示すように、まず足の側方(外則)に基端部11を貼付する。基端部11を貼付する部位は、中足骨のある部位付近である。
基端部11を貼付したのち、帯部12を伸張させながら第五趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付する。そして、テープ部材10の他端部を足の側方(外側)における中足骨のある部位付近に貼付する。その際、上記と同様に、第一帯部12aと第二帯部12bとがクロスする部位が付け根付近に形成されるように、右側に形成された第一帯部12aを左側から時計回りに、左側に形成された第二帯部12bを右側から反時計回りに巻き付けるように貼付する。
このように、足の外側に基端部11を貼付し、帯部12を足趾に巻き付けるように貼付することで、内反した第五趾を体の軸の外側に向きを変えるよう、つまり、指が開いた形状になるよう、補整することができる。
このようにして、複数のテープ部材10を用意し、第一趾から第五趾のそれぞれに対してテープ部材10を適用することで、変形してしまった形状を正常なバランスの良い状態に保持することができる。
なお、第一趾から第五趾すべてにおいてテープ部材10を適用する場合、最初に第一趾、次に第五趾に適用し、その後、第二趾から第四趾までを適用するに要することが望ましい。このように、最初に一番大きな第一趾の形状を正常な状態に保持することで、他の指が第一趾の影響を受けることなく、テープ部材10の適用を実施することが可能となる。つまり、仮に第二趾から第四趾までにテープ部材10を適用した後、第一趾にテープ部材10を適用しようとすると、第一趾への適用に伴い、第二趾から第四趾の形状が崩れる恐れがある。そのため、最初に第一趾の形状を固定することが重要となる。
また、第一趾の次に第五趾にテープ部材10を適用して、両端の足趾の形状を固定する。このようにすることで、最初に足全体のバランスをとることができるので好ましい。
このように、先に第一趾及び第五趾の形状を保持して足全体のバランスを整えた上で、第二趾から第四趾にテープ部材10を適用することで、バランスを崩すことなく各足趾の形状を正常な状態に保持することができる。そのため、身体機能の改善の効果をより一層高めることができる。
以上のように構成したテープ部材10を使用した身体機能の改善を図る方法によれば、複雑な機構を有する装置を使用することなく、手軽に入手することができる材料を使用して、場所を問わず長時間にわたって効果を発揮することが可能な、身体機能の改善を図る方法を提供できる。
なお、図5に示すように、それぞれの端部を面取りした形状を有するテープ部材20を用いても同等の効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 テープ部材
11 基端部
12 帯部
12a 第一帯部
12b 第二帯部

Claims (6)

  1. 一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有するテープ部材を用い、前記テープ部材を部分的に伸張させながら足趾の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位に引張作用を与えることで身体機能の改善を図る方法であって、
    足裏における一の足趾の付け根部分に前記テープ部材の一端部を貼付するステップ、
    前記テープ部材を伸張させながら前記一の足趾の基節骨の甲側に貼付するステップ、
    前記テープ部材の他端部を足裏における前記一の足趾の付け根部分に貼付するステップ、
    を含む身体機能の改善を図る方法。
  2. 前記テープ部材は基端部と、先端が左右二股に分かれることで形成される第一帯部及び第二帯部とを有し、
    足裏における前記一の足趾の付け根部分に前記基端部を貼付するステップ、
    前記第一帯部及び第二帯部の内、右側に形成された第一帯部を伸張させながら前記一の足趾の左側を通して基節骨の甲側に貼付するステップ、
    前記一の足趾の右側を通して足裏における前記一の足趾の付け根部分に前記第一帯部の端部を貼付するステップ、
    前記第一帯部及び第二帯部の内、左側に形成された第二帯部を伸張させながら前記一の足趾の右側を通して基節骨の甲側に貼付するステップ、
    前記一の足趾の左側を通して足裏における前記一の足趾の付け根部分に前記第二帯部の端部を貼付するステップ、
    を有する請求項1に記載の身体機能の改善を図る方法。
  3. 第二趾、第三趾及び第四趾に請求項1又は2に記載の方法を適用する、身体機能の改善を図る方法。
  4. 一面に粘着剤が塗布された伸縮性を有する第一から第五のテープ部材を用い、前記テープ部材を部分的に伸張させながら足趾の適用部位に貼付し、伸張部位が元に戻ろうとする作用によって貼付部位に引張作用を与えることで身体機能の改善を図る方法であって、
    第一趾が内方に向くように第一趾の周囲に第一のテープ部材を貼付するステップであって、
    足の内側における中足骨のある部位に前記第一のテープ部材の一端部を貼付するステップ、
    前記第一のテープ部材を伸張させながら第一趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付するステップ、
    前記第一のテープ部材の他端部を足の内側における中足骨のある部位に貼付するステップ、
    第五趾が外方に向くように第五趾の周囲に第五のテープ部材を貼付するステップであって、
    足の外側における中足骨のある部位に前記第五のテープ部材の一端部を貼付するステップ、
    前記第五のテープ部材を伸張させながら第五趾の基節骨の周囲に巻き付けるように貼付するステップ、
    前記第五のテープ部材の他端部を足の外側における中足骨のある部位に貼付するステップ、
    第二趾、第三趾及び第四趾が前方に伸張するように、請求項1又は2に記載の方法を用いて第二趾、第三趾及び第四趾の周囲にそれぞれ第二、第三及び第四のテープ部材を貼付するステップ、
    を含む身体機能の改善を図る方法。
  5. 前記第二、第三及び第四のテープ部材を貼付するステップは、第一のテープ部材を貼付するステップ及び第五のテープ部材を貼付するステップの後に行われる、請求項4に記載の身体機能の改善を図る方法。
  6. 前記テープ部材は、基節骨の周囲に加え、近位指節間関節の周囲に貼付される、
    請求項1ないし5に記載の身体機能の改善を図る方法。

JP2020067793A 2020-04-03 2020-04-03 テープ部材 Active JP6840413B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020067793A JP6840413B1 (ja) 2020-04-03 2020-04-03 テープ部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020067793A JP6840413B1 (ja) 2020-04-03 2020-04-03 テープ部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6840413B1 JP6840413B1 (ja) 2021-03-10
JP2021159706A true JP2021159706A (ja) 2021-10-11

Family

ID=74845350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020067793A Active JP6840413B1 (ja) 2020-04-03 2020-04-03 テープ部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6840413B1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131477A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Yoshihisa Muroga 外反拇指矯正用テープ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131477A (ja) * 1994-11-02 1996-05-28 Yoshihisa Muroga 外反拇指矯正用テープ

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"【整足バランステーピング法】「かしわぐら整足院」施術公開!", YOUTUBE、[ONLINE][VIDEO], vol. 主に0:04−0:45を参照, JPN7020002596, 23 June 2018 (2018-06-23), pages 8 - 20, ISSN: 0004413592 *
"世界のウェブアーカイブ|簡単貼るだけ 外反母趾サポートテープ 通販- セシール(cecile)", [ONLINE], JPN7020002598, 9 October 2017 (2017-10-09), pages 8 - 20, ISSN: 0004413594 *
"世界のウェブアーカイブ|自分で貼るカサハラ式外反母趾テーピング", [ONLINE], JPN7020002597, 28 August 2018 (2018-08-28), pages 8 - 20, ISSN: 0004413593 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6840413B1 (ja) 2021-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4392487A (en) Method and apparatus for foot stabilization
JP5047171B2 (ja) 靴底及び靴
US4753228A (en) Apparatus for foot stabilization
US5755679A (en) Apparatus for foot stabilizer
US7458950B1 (en) Ankle foot orthosis
US6886276B2 (en) Plantar fascia support apparatus
JP3062676B2 (ja) 外反拇指矯正用テープ
WO2011059045A1 (ja) 扁平足の予防もしくは治療用、ダイエット用及び/又は足裏の筋肉や脚筋力の鍛錬用の履き物用内底及び履き物
US7967768B2 (en) Ankle-foot orthosis
JP6840413B1 (ja) テープ部材
CA2686487A1 (en) Dynamic hallux valgus corrector
JPS6348255Y2 (ja)
US20220079794A1 (en) Ankle orthosis
JP2005279153A (ja) 歩行矯正器
KR200489697Y1 (ko) 발가락 스트레칭용 밴드
JP3179553U (ja) 外反母趾及び偏平足の矯正具
US4674201A (en) Foot support
KR200494719Y1 (ko) 발가락 스트레칭용 밴드
KR200378623Y1 (ko) 무지외반증 교정기
JP2007190380A (ja) 足障害用サポーター及び足障害施術方法
JP3106238U (ja) 外反母趾又は内反小指の予防および矯正用品
JP3092122U (ja) 外反母趾あるいは内反小指の予防および矯正サポーター
KR102462175B1 (ko) 발가락 스트레칭기
US11918504B1 (en) Orthotic device to prevent hyperextension
JP6343086B1 (ja) 外反母趾矯正・予防テープ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200522

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200522

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200827

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20201012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6840413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250