JP2021159596A - 吸入器用補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手の握力の弱いものや手の小さな者であっても、プッシュし易く、吸入器を利用し易くなるような吸入器用補助具を提供する。【解決手段】 吸入器を保持する保持ホルダと、該保持ホルダの一端側で回動可能に接続して吸入器の押圧部を押圧する回動レバーと、を有するもので、保持ホルダの他端側を延長して指掛け部を形成し、回動レバーは、押圧部分に覗き部があり、後方から下方に延長する延長レバー部と、上方に折曲する折曲レバー部と、を有することを特徴とする。【選択図】 図3
Description
本発明は、プッシュ式の吸入器を利用し易くするための補助具に関する。
従来より、口腔内へ薬品その他の物質を吸入する場合に、筒状本体に挿入されたカートリッジの端部を押し込むことで吸入口より噴出、噴霧するプッシュ式の噴霧吸入器が用いられている。しかし、このプッシュ式の吸入器は、年配者、幼児等、比較的手の力が弱った者にとって、必ずしも使い勝手のよいものではなかった。
すなわち、プッシュ式の吸入器は、一般的に使用者が片手で持ちつつ専ら親指で押し付ける方法がとられるが、使用者の指の力が弱い場合にはプッシュするための力が及ばない場合があった。また握力を利用してプッシュしようとしても、一般的な噴射器は長手方向の一方端がプッシュ部となっており、掌で噴射器の一方端から他方端まで握ることが難しく、手が大きな者でなければ握力を利用して使用することも難しかった。
一方、特許文献1に記載の補助具は、レバーにより補助するものであるが、この場合には握力により吸入のための押圧を補助するものであるが、握る場合に手前側に位置する親指が邪魔になったり、微妙な力加減をかけることが難しかった。
そこで、握力の弱いものや手の小さな者であっても、プッシュし易く、吸入器を利用し易くなるような吸入器用補助具が望まれていた。
本発明の吸入器用補助具は、吸入器本体の一端に吸入器押圧部を有し、該吸入器押圧部の押圧に応じて吸入口より噴出させる吸入器用の補助具であって、前記吸入器本体を保持可能な保持ホルダと、該保持ホルダの一端側で回動可能に接続して前記吸入器押圧部を押圧可能な回動レバーと、からなり、前記保持ホルダの他端側を延長して指掛け部を形成しことを特徴とする。
また、回動レバーは、吸入器押圧部を押圧する補助具押圧部と、該補助具押圧部から下方に延長する延長レバー部と、該延長レバー部から更に折曲して延長する折曲レバー部と、を有することが好ましい。
また、回動レバーの補助具押圧部は、保持ホルダに保持した吸入器の吸入器押圧部の押圧面を視認可能な覗き部を有することが好ましい。
請求項1に記載の吸入器用補助具により、指掛け部に親指を掛け、回動レバーを回動させて回動レバーにより吸入器押圧部を押圧して吸入することが可能になり、握力と指の力を利用して、力の弱い者でも、微妙な力加減をもって吸入をすることが可能になる。
請求項2に記載の吸入器用補助具により、延長レバーと折曲レバーを有することで、単に回動レバーを握って使用することができるほか、指掛け部に親指を掛け、折曲レバーに人差し指を掛けて、握力と指の力を利用して、力の弱い者でも、微妙な力加減をもって吸入をすることが可能になる。
請求項3に記載の吸入器用補助具により、吸入器に使用回数のカウンターがある場合があるが、これを使用しなから確認することが可能になり、吸入器の押圧部の押圧状態を確認しながら回動レバーを操作することができるので、補助具としての勝手がよく、微妙な力加減をもって吸入することが可能になる。
本発明の実施の一例を図面に沿って説明する。本実施形態にかかる吸入器用補助具1は、市販される吸入器50を使用者が適宜使用して、保持することができ、吸入器50の押圧式(プッシュ式)の吸入器押圧部51を押圧し易くするものである。
先ず、吸入器50について説明する。図2に示すように、吸入器50は、長手方向(図面上では上下方向)に所定の長さを有する吸入器本体52を有し、この吸入器本体52の一方の端部(上端部)から突出し、他端側(下端側)に向けて押圧する吸入器押圧部51を有し、この吸入器押圧部51を押圧すると、吸入器本体52の吸入口53から薬剤等の内容物を噴霧、噴出するものである。
本実施形態の吸入器50は、合成樹脂製の吸入器本体52にカートリッジを差し込み、このカートリッジの上面が吸入器押圧部51となるものを例示している。吸入器本体52は、吸入器押圧部51がある一方端(上端)の他方端(下端)であって、側方である手前側に向けてフランジ状の噴出口となる吸入口53が形成される。また、吸入器押圧部51にはその表面であって吸入口53が突出する側に押圧回数を示す回数カウンター54が配置されている。
次に、吸入器用補助具1について説明する。図1乃至図6に示すように、吸入器用補助具1は、保持ホルダ10と、回動レバー30と、を主たる構成要素としている。なお、本説明において、図1の手前側を前、奥側を後として説明する。保持ホルダ10が透明部材であり、回動レバー30が有色部材であって、両者は各々が樹脂成型品として一体的に成型されている。
保持ホルダ10は、側壁11、11と、側壁11、11とを底面側で連続する底壁12とを有する。吸入口53がある側である前壁13は、側方で側壁11、11と連続するが、保持ホルダ10の上部側で下向きのコの字状に形成され、底壁12とは連続していない。保持ホルダ10の前側は、上部側が下向きのコの字状となる前壁13の中央部分に上部開放部13aを有し、上部開放部13aの下側の下部開放部13bは、側壁11、11の端面が露出する部分で、吸入器50を保持した状態で吸入口53が配置される部分となる。保持ホルダ10の側壁11、11の後側は開放されている。
各々の側壁11、11の上部から接続部14、14が立設されている。接続部14、14は、側壁11、11の上縁の後側から垂直方向上側に延長するように立設されるが、側壁11、11の上縁の前側からはさらに前方に突出する略台形の形状を有する。接続部14、14の突出する前側上端付近に、後述する回動レバー30を回動する回動軸孔15、15が形成される。
接続部14、14の回動軸孔15、15の位置は、前壁13の前表面よりもさらに前側に位置することが好ましい。また、さらにいうと、前壁13の前表面から回動レバー30の厚み分だけ前側に位置することが好ましく、このように位置させることで、回動レバー30を前側に回動させた状態で、回動レバー30が約270度回動して、回動レバーを前壁13側に倒してコンパクトに包装することができる(図6参照)。
側壁11、11の内側であって、上側と下側の2箇所に、保持突起20、20が形成される。この保持突起20、20は、側壁11、11の後端から内側に向けて凸となるような突起であり、上下断面が略楕円形となる吸入器本体52を保持ホルダ10の側壁11と側壁11との間に嵌め込んだときに、吸入器本体52が抜け落ちないように保持するものである。
底壁12は下方に向けて凸となる湾曲した壁状態となり、後方から前方にかけて、下向きに傾斜している。底壁12の後側を延長し、折曲位置21から下方に向けて折曲し、さらに延長して指掛け部22が形成される。底壁12と指掛け部22との間の折曲位置21は、保持ホルダ10に吸入器50を嵌め込んだときに、吸入器50の後端よりもさらに後方に位置している。指掛け部22の後端は回動レバー30の上方折曲位置34よりも後側に位置するようにしており、後端縁は湾曲形状としている。
回動レバー30は、軸部31と、軸部31の後端から連続する補助具押圧部32と、補助具押圧部32の後側下面から下方に傾斜して連続する延長レバー部33と、延長レバー部33の後端であって上方折曲位置34で上方に折曲し、さらに上方に傾斜して延長する折曲レバー部35を有する。
軸部31は、保持ホルダ10の接続部14、14に開口された回動軸孔15、15に軸支される軸31a、31aを両側に有する。軸部31から若干上方に持ち上がり水平状に形成される部分が補助具押圧部32である。補助具押圧部32は、下面から下方に向けて一部突出する突出部36を設けている。突出部36は、保持ホルダ10に吸入器50を保持した状態で回動レバー30を回動したとき、吸入器50の吸入器押圧部51の上面に当たり、下方に向けて押し付ける力を作用させる。回動レバー30に突出部36が形成されることで、使用者の手の力が弱くとも回動レバー30の操作により容易に吸入器押圧部51を押圧することができる。
補助具押圧部32の後側下面から下方に連続する延長レバー部33が形成される。延長レバー部33は、側面視において垂直方向から後方に向けて25〜40度傾斜させている。延長レバー部33が後方に向けて傾斜していることで、使用者が保持ホルダを握って使用する場合に、若干手を開いた状態で親指を保持ホルダに、人差し指と中指(及び薬指)を延長レバー部33に掛けて、手を握ることで、握力を利用して回動レバー30を作用させることができ、指の力が弱った使用者であっても吸入器押圧部51を押圧することができる。
さらに、延長レバー部33の後端となる上方折曲位置34から上方に折曲した折曲レバー部35が形成される。上方折曲位置34は、保持ホルダ10に吸入器50を保持した状態で、吸入器50の後端よりも後方であって、指掛け部22の上方に位置するようにしている。折曲レバー部35の折曲は、水平方向から上方に掛けて25〜40度傾斜させている。折曲レバー部35の後端は、指掛け部22の後端よりもさらに後方に位置し、折曲レバー部35は延長レバー部33よりも長く形成される。
延長レバー部35が形成されることにより、使用者が指掛け部22に親指を掛け、折曲レバー部35に人差し指(及び中指)を掛けて、握力と指の力により、回動レバー30を作用させ、作用させることでき、指の力が弱った使用者であっても握力を利用して吸入器押圧部51を押圧することができる。
補助具押圧部32の前側には補助具押圧部32の下方を覗き見ることができる覗き部37が形成される。覗き部37は、単に補助具押圧部32を開口するものであってもよいが、本実施形態の覗き部37は、周囲リブ37aが形成され、開口された部分に拡大レンズ37bが配置されている。
覗き部37は、吸入器50の吸入器押圧部51の表面に回数カウンター54がある場合があり、使用者がこの回数カウンター54を確認することができるとともに、押圧部36の押圧状況を確認することができる。拡大レンズ37bを用いることにより、使用者が回数カウンターを覗き見ることを容易にすることができ、吸入器補助具1を利用した場合に、カウンターが見えづらくなることを回避し、押圧部36の押圧状況を確認しつつ確実に回動レバー30を作用させることができる。また、周囲リブ37aを有することにより、拡大レンズ37bの不意の破損を防止するだけでなく、開口された覗き部37の強度を補強することになる。
1…吸入器用補助具、
10…保持ホルダ、11…側壁、12…底壁、13…前壁、13a…上部開放部、13b…下部開放部、14…接続部、15…回動軸孔
20…保持突起、21…折曲位置、22…指掛け部
30…回動レバー、31…軸部、32…補助具押圧部、33…延長レバー部、34…上方折曲位置、35…折曲レバー部、36…突出部、37覗き部、37a…周囲リブ、37b…拡大レンズ
50…吸入器、51…吸入器押圧部、52…吸入器本体、53…吸入口、54…回数カウンター
10…保持ホルダ、11…側壁、12…底壁、13…前壁、13a…上部開放部、13b…下部開放部、14…接続部、15…回動軸孔
20…保持突起、21…折曲位置、22…指掛け部
30…回動レバー、31…軸部、32…補助具押圧部、33…延長レバー部、34…上方折曲位置、35…折曲レバー部、36…突出部、37覗き部、37a…周囲リブ、37b…拡大レンズ
50…吸入器、51…吸入器押圧部、52…吸入器本体、53…吸入口、54…回数カウンター
Claims (3)
- 吸入器本体の一端に吸入器押圧部を有し、該吸入器押圧部の押圧に応じて吸入口より噴出させる吸入器用の補助具であって、
前記吸入器本体を保持可能な保持ホルダと、該保持ホルダの一端側で回動可能に接続して前記吸入器押圧部を押圧可能な回動レバーと、からなり、
前記保持ホルダの他端側を延長して指掛け部を形成したことを特徴とする吸入器用補助具。 - 回動レバーは、吸入器押圧部を押圧する補助具押圧部と、該補助具押圧部から下方に延長する延長レバー部と、該延長レバー部から更に折曲して延長する折曲レバー部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の吸入器用補助具。
- 回動レバーの補助具押圧部は、保持ホルダに保持した吸入器の吸入器押圧部の押圧面を視認可能な覗き部を有することを特徴とする請求項2に記載の吸入器用補助具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020066973A JP2021159596A (ja) | 2020-04-02 | 2020-04-02 | 吸入器用補助具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021159596A true JP2021159596A (ja) | 2021-10-11 |
Family
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JP2020066973A Pending JP2021159596A (ja) | 2020-04-02 | 2020-04-02 | 吸入器用補助具 |
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2020
- 2020-04-02 JP JP2020066973A patent/JP2021159596A/ja active Pending
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