JP2021158985A - 経口組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、葛花を含有する経口組成物について、葛花を含有する経口組成物の呈味改善、同経口組成物の安定性改善を目的としてなされたものである【解決手段】本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を積み重ねた結果、葛花と特定の化合物とを組み合わせることにより、葛花を含有する経口組成物の呈味または安定性を改善できることを見出し、本発明に至った。【選択図】なし

Description

本発明は、葛花及び特定の化合物を含有する経口組成物に関する。
葛は、マメ科の大形蔓性の植物であり、その根から採取される葛澱粉は、古くから和菓子の原料として用いられている。その根および花は、それぞれ葛根および葛花と称し、解熱薬、鎮痛薬、鎮痙薬、発汗などの症状に対する薬などの漢方薬の原料として用いられている。特に、葛花は、抗糖尿病作用、肝細胞賦活作用、アルコール代謝物濃度上昇抑制作用など様々な作用を有することが知られている(特許文献1〜3)。このように、葛花は、健康を維持または増進する上で有益な植物であるため、葛花を含有する経口組成物のさらなる開発が求められている。
特開2006−290876公報 特開2006−265236公報 特開2006−131610公報
しかしながら、葛花は独特な呈味を有するため、継続的に経口摂取することには困難を伴う。また、葛花が含有する成分の分解を抑制し安定的に維持する方法についても十分な研究がなされていないため、保管時に葛花の成分が減衰することも懸念される。そのため、葛花を含有する経口組成物の呈味改善、同経口組成物の安定性改善が求められている。
本発明は、葛花を含有する経口組成物について、葛花を含有する経口組成物の呈味改善、同経口組成物の安定性改善を目的としてなされたものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を積み重ねた結果、葛花と特定の化合物とを組み合わせることにより、葛花を含有する経口組成物の呈味または安定性を改善できることを見出し、本発明に至った。
また、本発明者らは、葛花と特定の化合物とを組み合わせることにより、優れた抗肥満作用が発揮されることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりのものである。
本発明の概要は、以下の通りである。
<1> 葛花と、(A)〜(D)からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、経口組成物。
(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<2> 葛花と、(A)〜(D)からなる群より選ばれる2種以上の化合物を含有することを特徴とする、経口組成物。
(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<3> 葛花と、(A)の中から選ばれる1種以上の化合物、並びに(B)〜(D)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、経口組成物。
(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<4> 葛花と、(B)の中から選ばれる1種以上の化合物、並びに(C)及び(D)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、経口組成物。
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<5> 葛花と、(B)の中から選ばれる1種以上の化合物、並びに(C)を含有することを特徴とする、経口組成物。
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
<6>(C)ヌクレオチドがイノシン酸、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)のいずれか1種以上である、<1>〜<5>のいずれか一項に記載の経口組成物。
<7> 葛花と、(A)〜(D)からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、抗肥満組成物。
(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<8>(C)ヌクレオチドがイノシン酸、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)のいずれか1種以上である、<7>に記載の抗肥満組成物。
<9> 葛花と、(A)〜(D)からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、体脂肪低減組成物。
(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
(C)ヌクレオチド
(D)イヌリン
<10>(C)ヌクレオチドがイノシン酸、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)のいずれか1種以上である、<9>に記載の体脂肪低減組成物。
本発明によれば、葛花と特定の化合物を含有することにより、美味しさ、甘み、旨味等の呈味が改善された経口組成物を提供することができる。また、本発明によれば、葛花の保存安定性が改善された経口組成物を提供することができる。また、本発明によれば、優れた抗肥満作用を有する経口組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[葛花]
葛花は、葛植物の花部である。葛植物は、通常知られているとおりのマメ科クズ属のつる性多年生植物であり、日本、中国、台湾、東南アジアなどに分布することが知られている。葛植物の種類としては、プエラリア・トムソニイ(Pueraria thomsonii)、プエラリア・ロバータ(Pueraria lobata)、プエラリア・スンバーギアナ(Pueraria thunbergiana)等が挙げられる。本発明においては、葛植物のどのような種のものを用いてもよく、特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、プエラリア・トムソニイ(Pueraria thomsonii)を用いることが好ましい。本発明で用いる葛花処理物の原料である葛花は、いかなる開花の段階で採集された葛花であってもよいが、例えば、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、全開する前の蕾の段階で採集された葛花であることが好ましい。
本発明に用いられる葛花は、特に制限されない。葛花としては、例えば、葛花の生花、葛花に加工を施した葛花処理物などが挙げられ、これらの中で、特に葛花処理物が好ましい。本願において葛花処理物とは、葛花に乾燥処理、粉砕処理、及び抽出処理のうちの少なくとも1種の処理を施して得られるものをいう。本願において用いられる葛花処理物としては、特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、葛花抽出物または葛花乾燥粉物が好ましく、葛花抽出物が特に好ましい。
本願において葛花乾燥物と記載する場合は、葛花を乾燥して得られた物、葛花を乾燥後破砕して得られた乾燥粉末(葛花乾燥粉末)などを意味し、以下の葛花抽出物を含まない。また、本願において葛花抽出物と記載する場合は、葛花の搾汁、葛花から抽出された抽出液、これらの搾汁または抽出液を濃縮した濃縮液、これらの搾汁または抽出液を乾燥して得られる乾燥粉末(抽出物粉末)などをいう。
以下、葛花処理物である葛花乾燥物、葛花粉末(乾燥粉末および抽出物粉末)、および葛花抽出物の調製方法について説明する。
葛花乾燥物は、葛花を乾燥して得られる物であり、例えば、葛花自体を乾燥したもの、葛花自体を乾燥後破砕して得られるものなどが挙げられる。葛花乾燥物を得るための葛花の乾燥手段は特に限定されないが、例えば、全開する前の蕾の段階で採集された葛花を、日干しや熱風乾燥などにより乾燥することにより葛花乾燥物を得ることができる。乾燥の程度は、葛花の水分含有量が十分に低下したことが確認されるまでの程度であればよく、例えば、水分含有量が10質量%又はそれ以下となるまでの程度であることが好ましい。また、必要に応じて、葛花乾燥物は、粉砕することにより、粉末の形態とすることができる。
葛花乾燥物の粉末を得る場合において、その粉末化の方法としては、例えば、当業者が通常用いる方法であるボールミル、ハンマーミル、ローラーミルなどにより、葛花乾燥物を粉砕又は粉末化する方法が挙げられるが、これらに限定されない。乾燥と粉末化の順序を入れ替えて、乾燥前の葛花をマスコロイダー、スライサー、コミトロールなどで予め粉砕しておき、この粉砕物を乾燥して葛花乾燥物の粉末とすることもできる。
葛花抽出物は、葛花の含有成分が抽出された物であれば特に限定されず、例えば葛花を圧搾して得られる搾汁や葛花と溶媒とを用いて抽出して得られた抽出液などが挙げられる。また、葛花抽出物は、搾汁や抽出液の溶媒希釈物、濃縮物や乾燥物であってもよく、例えば、液状、ペースト状、粉末状、細粒状、顆粒状、ペレット状、錠状等の固体状であってもよい。いずれの場合も葛花抽出物のみでも良いし、例えば液状、ペースト状の場合は溶媒等と混合状態でも良い。また、固体状の場合は賦形剤と混合したもの、更に賦形剤や結合剤と共に成型したものでも良い。
葛花抽出物は、抽出液の形態で得る場合、通常知られている植物体を用いた溶媒抽出手段により得ることができる。例えば、葛花に溶媒を加えて、適宜加温や撹拌などをすることにより、葛花抽出物が得られる。また、遠心分離や濾過などの通常知られている固液分離手段を用いて、固形物(残渣)を除いた液体成分からなる葛花抽出物とすることができる。なお、葛花抽出物の原料となる葛花としては、乾燥前後の葛花を用いることができるが、抽出効率の観点から、例えば、葛花乾燥物であることが好ましい。
葛花抽出物を得る際に使用する溶媒としては、例えば、水、熱水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。有機溶媒としては、抽出処理に通常用いられる有機溶媒であれば特に限定されず、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリクロロエテンなどが挙げられる。上記溶媒のうち、テクトリゲニン類を効率よく抽出することができるものであることから、水、熱水又は極性有機溶媒が好ましく、水、熱水、エタノール、n−ブタノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール又は酢酸エチルがより好ましく、水、熱水又はエタノールがさらに好ましい。
葛花抽出物を得る際は、加温せずに抽出することもできるが抽出効率の観点から加温することが好ましい。加温抽出手段としては、例えば、加熱還流などの加温抽出法や超臨界抽出法などが挙げられ、場合によっては加圧して加温する手段を採用することができる。加温抽出での抽出温度は、使用する溶媒の沸点以下の温度であれば特に制限はない。抽出温度は、用いる溶媒によっても異なるが、一般に4℃〜150℃である。抽出に用いる溶媒が揮発することを防ぐために、加温温度の下限値を、例えば、30℃以上、好ましくは50℃以上とし、加温温度の上限値を、例えば、150℃以下、好ましくは130℃以下と設定するのがよい。
抽出時間は、テクトリゲニン類などの可溶性成分が葛花から十分に抽出される時間であればよいため、抽出温度などに応じて適宜設定すればよく、例えば、数分から数十時間であり、加温条件や撹拌条件によっては30分〜48時間とすることができる。なお、加温せずに抽出する場合又は50℃未満で抽出する場合は、例えば、抽出時間を6時間〜48時間とすることができ、50℃以上で加温する場合は、例えば、抽出時間を30分〜24時間とすることができる。抽出時間、すなわち抽出の開始から終了までの時間は、各種条件に依存するが、例えば、可溶性成分の濃度を経時的に測定し、これらの濃度が最大濃度でプラトーになった時間をもって抽出終了時間とすることができる。
葛花抽出物は、例えば、有機溶媒を除去するなどのために、抽出操作を経た抽出液を減圧濃縮や凍結乾燥などの濃縮や乾燥などに供したものであってもよい。
葛花抽出物は、ダイヤイオンHP20、セパビースSP825L、アンバーライトXAD4、MCIgelCHP20Pなどの合成吸着剤やセファデックスLH−20などのデキストラン樹脂等のカラムや濃縮機などを用いて、テクトリゲニン類を高含有する抽出物としてもよい。
葛花は、様々な生理活性を有するフラボノイドであるテクトリゲニン類を含有する。本発明においてテクトリゲニン類とは、テクトリゲニン(tectorigenin)、テクトリジン(tectoridin)及びテクトリゲニン7−O−キシロシルグルコシド(tectorigenin 7−O−xylosylglucoside(TGXG)又はこれらの混合物を意味する。
本発明の組成物におけるテクトリゲニン類の量の測定は、HPLC法にて行うことができる。例えば、株式会社ワイエムシィ製のYMC‐Pack ODS AM12S05‐2546WT(φ4.6×250mm)を用い、移動相の液媒として、アセトニトリル/水/酢酸混合液(移動相A 体積比=15:85:0.1、移動相B 体積比=35:65:0.1)を用い、カラム温度は35℃、流量1.0ml/分とすることができる。グラディエント条件は以下の通りとすることができる。
Figure 2021158985
本発明の経口組成物において、葛花の含有量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、本発明の経口組成物の全量に対して、0.001重量%以上が好ましく、0.005重量%以上がより好ましく、0.008重量%以上がさらに好ましく、0.01重量%以上が特に好ましい。含有量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、99.5重量%以下が好ましく、99重量%以下がより好ましく、95重量%以下がさらに好ましく、90重量%以下が特に好ましい。なお、経口組成物がティーバッグ形態の場合の含有量とは、抽出液中の含有量を意味する。
本発明の経口組成物において、葛花の摂取量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、1日当たりの葛花の摂取量は、1mg/日以上が好ましく、5mg/日以上がより好ましく、10mg/日以上がさらに好ましく、20mg/日以上が特に好ましい。摂取量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、50g/日以下が好ましく、40g/日以下がより好ましく、30g/日以下がさらに好ましく、20g/日以下が特に好ましい。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、または例えば2〜3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
[特定の化合物]
本発明においては、葛花とともに、(A)〜(D)からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物(「特定の化合物」と略す)を含有する。以下、特定の化合物について詳述する。
本発明の組成物に用いられる特定の化合物は、(A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール、(B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸、(C)ヌクレオチド、(D)イヌリン、からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物である。
葛花と共に含有される(A)〜(D)の化合物は、1種のみ(例えば(A)の化合物のうち1種)で用いてもよいし、2種以上組み合わせて(例えば、(A)の化合物から2種、または、(A)の化合物及び(B)の化合物)用いてもよい。本発明においては、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、(A)〜(D)の中から選ばれる2種以上の化合物を含有することが好ましく、(A)の中から選ばれる1種以上の化合物と(B)〜(D)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有する、または、(B)の中から選ばれる1種以上の化合物と(C)及び(D)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有することがより好ましく、(A)の中から選ばれる1種以上の化合物と(B)及び(C)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有する、または、(B)の中から選ばれる1種以上の化合物と(C)の中から選ばれる1種以上の化合物を含有することが特に好ましい。
(A.ポリフェノール)
本発明に用いられるポリフェノールは、アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上である。アントシアニンとはアントシアニジンの配糖体である。ケルセチンとはフラボノール類の一つである。本発明におけるケルセチンとは配糖体を包含する概念である。本発明に用いるアントシアニンまたはケルセチンとしては、合成されたものであってもよく、植物に含まれるものであってもよい。本発明で用いるポリフェノールが植物由来である場合は、葛花以外に由来するものであることが好ましい。
(B.アミノ酸)
本発明に用いられるアミノ酸は、グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上である。本発明におけるアミノ酸とは遊離アミノ酸を意味し、タンパク質を構成するアミノ酸は含まれない。本発明に用いるアミノ酸としては、合成されたものであってもよく、植物または動物に含有されるものであってもよい。本発明で用いるアミノ酸が植物由来である場合は、葛花以外に由来するものであることが好ましい。
(C.ヌクレオチド)
本発明におけるヌクレオチドとは、ヌクレオシドのリン酸エステルであるヌクレオチドと、ヌクレオチドの結合体であるポリヌクレオチド(核酸)を包含する概念である。ヌクレオシドのリン酸エステルとしては、例えば、イノシン酸(IMP)、グアニル酸(GMP)等の呈味性ヌクレオチド、アデニル酸(AMP)、アデノシン二リン酸(ADP)、アデノシン三リン酸(ATP)等のリボヌクレオチド、dAMP、dADP、dATP等のデオキシヌクレオチド等を用いることができる。核酸としては、デオキシリボ核酸(DNA)またはリボ核酸(RNA)を用いることができる。本発明に用いるヌクレオチドとしては、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、呈味性ヌクレオチド、核酸が好ましく、イノシン酸、グアニル酸、デオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)がより好ましく、イノシン酸、DNA、RNAが特に好ましい。本発明に用いるヌクレオチドとしては、合成されたものであってもよく、植物または動物に含有されるものであってもよい。本発明で用いるヌクレオチドが植物由来である場合は、葛花以外に由来するものであることが好ましい。
(D.イヌリン)
イヌリンとは、β−D−2,1−結合のフルクトフラノース残基より成るフルクタンである。本発明に用いるイヌリンとしては、合成されたものであってもよく、植物に含まれるものであってもよい。植物を用いる場合、植物の種類や部位、加工方法については特に限定されない。本発明で用いるイヌリンが植物由来である場合は、葛花以外に由来するものであることが好ましい。
[経口組成物]
本発明の経口組成物において、(A)〜(D)の化合物の含有量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、本発明の経口組成物の全量に対して、0.00001重量%以上が好ましく、0.00003重量%以上がより好ましく、0.00005重量%以上がさらに好ましく、0.0001重量%以上が特に好ましい。含有量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、99.5重量%以下が好ましく、99重量%以下がより好ましく、95重量%以下がさらに好ましく、90重量%以下が特に好ましい。
本発明の経口組成物において、経口組成物に含有される葛花と(A)〜(D)の化合物の重量比は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、葛花1重量部に対して、(A)〜(D)の化合物を100重量部以下含有することが好ましく、10重量部以下含有することがより好ましく、5重量部以下含有することがさらに好ましく、2重量部以下含有することが特に好ましい。また、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、葛花1重量部に対して、(A)〜(D)の化合物を0.00001重量部以上含有することが好ましく、0.0001重量部以上含有することがより好ましく、0.0005重量部以上含有することがさらに好ましく、0.001重量部以上含有することが特に好ましい。
本発明の経口組成物において、葛花及び(A)〜(D)の化合物の合計の含有量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、本発明の経口組成物の全量に対して、0.001重量%以上が好ましく、0.005重量%以上がより好ましく、0.008重量%以上がさらに好ましく、0.01重量%以上が特に好ましい。含有量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、99.5重量%以下が好ましく、99重量%以下がより好ましく、95重量%以下がさらに好ましく、90重量%以下が特に好ましい。
本発明の経口組成物において、葛花及び(A)〜(D)の化合物の合計の摂取量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、1日当たりの葛花及び(A)〜(D)の化合物の合計の摂取量は、1mg/日以上が好ましく、5mg/日以上がより好ましく、10mg/日以上がさらに好ましく、20mg/日以上が特に好ましい。摂取量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、50g/日以下が好ましく、40g/日以下がより好ましく、30g/日以下がさらに好ましく、20g/日以下が特に好ましい。本発明の経口組成物は、1日の摂取量が前記摂取量となるように、1つの容器に、または例えば2〜3の複数の容器に分けて、1日分として収容することができる。
本発明において、経口組成物の摂取量としては特に制限はないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、1日当たりの経口組成物の摂取量は、0.01g/日以上が好ましく、0.1g/日以上がより好ましく、0.5g/日以上がさらに好ましく、1g/日以上が特に好ましい。摂取量の上限は特に制限されないが、呈味改善、安定性向上、抗肥満作用の観点から、100g/日以下が好ましく、50g/日以下がより好ましく、30g/日以下がさらに好ましく、20g/日以下が特に好ましい。
本発明の経口組成物は、経口摂取する形態のものであれば特に制限されず、医薬品(医薬部外品を含有する)やいわゆる健康食品、特定保健用食品、機能性表示食品のいずれであってもよいが、食品であることが好ましく、特定保健用食品または機能性表示食品であることがより好ましく、機能性表示食品であることが特に好ましい。
本発明の経口組成物は、葛花及び(A)〜(D)の化合物以外に、通常使用される他の素材を含有することができる。他の素材としては、種々の賦形剤、結合剤、光沢剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、増粘剤、乳化剤、酸化防止剤、pH調整剤、着色料、香料、添加剤等を好適に選択することができる。葛花及び(A)〜(D)の化合物以外の素材の含有量は、本発明の剤型等に応じて調整することができる。
本発明の経口組成物の形態としては、例えば、錠状、カプセル状、粉末状、顆粒状、液状、棒状、板状、ブロック状、固形状、丸状、ペースト状、クリーム状、カプレット状、ゲル状、チュアブル状、スティック状等を挙げることができる。これらの剤形の中でも、製造性及び摂取のしやすさの観点から、粉末状、顆粒状、錠状、カプセル状が好ましく、粉末状、顆粒状、錠状が特に好ましい。本発明の経口組成物は、葛花に含有されるテクトリゲニン類が水に溶解しやすいまたは抽出されやすいという特徴を有するため、粉末飲料(水や湯、牛乳等を注いで攪拌して飲用に供する粉末または顆粒を意味する)やティーバッグ(本発明の粉末状または顆粒状の経口組成物を不織布に充填し、水や湯によって抽出して摂取するものを意味する)であることが特に好ましい。錠剤や粉末飲料、ティーバッグの形態は、食事の際等に手軽に飲用しやすいという観点においても好ましい。
本発明の経口組成物の包装形態は特に限定されず、PTP等のブリスターパック、ストリップ包装、ヒートシール、アルミパウチ等のアルミニウム包装、プラスチックや合成樹脂等を用いるフィルム包装、バイアル等のガラス容器、アンプル等のプラスチック容器、ペットボトル、アルミ缶、スチール缶等を好適に選択することができるが、葛花の保存安定性の観点から、アルミニウム包装が特に好ましい。
[抗肥満組成物]
本発明の経口組成物は、抗肥満組成物として用いることもできる。摂取した脂肪はミセルと呼ばれる粒子に取り込まれることにより体内へ吸収されるが、本発明の経口組成物はミセルを破壊する作用を有する。そのため、本発明の経口組成物は、脂肪の吸収を阻害し、体脂肪の蓄積を抑制する効果を発揮することから、優れた抗肥満作用を示す。
本発明の経口組成物を抗肥満組成物として用いる場合、肥満改善に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであればよい。例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物(広告媒体)のいずれかに、体脂肪低減機能等の肥満改善に関わる機能がある旨を表示したものが本発明の抗肥満組成物の範囲に含まれる。なお、本発明の抗肥満組成物は、製品の包装等に、葛花または(A)〜(D)の化合物が有効成分として表示されているものに限られない。例えば、有効成分を特定していないものであってもよい。また、一般的な食品であっても、抗肥満の用途を示唆して製造販売されるものは本発明の抗肥満組成物の範囲に含まれる。
具体的には、例えば、「体脂肪を減らす」、「体脂肪の減少を促す」、「体脂肪の増加を抑える」、「体脂肪の緩やかな減少をサポート」、「体脂肪率を減少させる」、「体脂肪率の低下を助ける」、「体についた脂肪を減らす」、「体脂肪が高めの方に」、「体脂肪が気になる方に」、「BMIを減らす」、「BMIの改善に役立つ」、「BMIの低下の減少を助ける」、「高めのBMI値の改善に役立つ」、「BMIが高めの方に」、「お腹の脂肪(内臓脂肪)を減らす」、「お腹の脂肪が気になる方に」、「お腹周りの脂肪を減らす」、「内臓脂肪が気になる方に」、「肥満気味な方の内臓脂肪(おなかの脂肪)とBMIを減らすのを助ける」、「ウエスト周囲径を減らす」、「ウエスト周囲径の減少を助ける」、「ウエストサイズの緩やかな減少をサポート」、「体重を減少させる」、「体重の減少を助ける」、「体重の減少を促す」、「体重の緩やかな減少をサポート」、「肥満気味の方に」、「太り気味の方に」、「体重が気になる方へ」、「肥満気味の方の体重、体脂肪を減らすことを助ける」、「脂肪の分解と消費する力を高める」、「脂肪の分解と消費する力をさらに上げる」、「脂肪の代謝を上げる」、「脂肪を消費しやすくする」、「運動時の体脂肪の燃焼を促進する」、「中性脂肪を減らす」、「脂肪の吸収を抑える」、「スタイルをサポート」、「ダイエット」等を表示した経口組成物が本発明の抗肥満組成物の範囲に含まれる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の形態をとることができる。
<官能試験>
葛花を含有する経口組成物について呈味を評価するため、以下の試験を実施した。
[試験方法]
表2の含有量となるように、100mLの飲料(実際例1−9及び比較例1−3)を調製した。葛花としては、蕾の段階で採取した葛花(プエラリア・トムソニイ、部位:花弁)の乾燥粉末を熱水抽出して粉末化することにより得られた葛花抽出物を用いた。なお、DNAとしてはさけ白子由来のもの、RNAとしては酵母由来のもの、イヌリンとしては市販の合成品を用いた。
Figure 2021158985
実施例及び比較例の飲料を被験者4名に摂取させ、美味しさ等の呈味に関する評価を行った。評価については、以下に記載する評価基準に従い、比較例1を基準(0点)として各実施例及び比較例を評点し、平均点を算出した。
(評価基準)
3点 非常に良い
2点 良い
1点 どちらかといえば良い
0点 変わらない
−1点 どちらかといえば悪い
−2点 悪い
−3点 非常に悪い
[試験結果]
官能試験の結果を表3に示す。
Figure 2021158985
葛花に加えて、(B)〜(D)に記載される特定の化合物を含有する飲料(実施例1−9)は、葛花のみを含有する飲料(比較例1)に比べて、呈味の改善が認められた。一方、アミノ酸であるグルタミンを含有する飲料(比較例2)及び食物繊維である難消化性デキストリンを含有する飲料(比較例3)は、呈味の改善は認められなかった。なお、本発明の経口組成物はいずれも水への溶解性が高いものであった。
<安定性試験>
溶液中における葛花に含有されるテクトリゲニン類の安定性を評価するため、以下の試験を実施した。
[試験方法]
葛花抽出物、並びに、アントシアニン、ケルセチン及びカテキンの希釈液を作成し、該希釈液を分取することにより、表4記載の含有量となるように、葛花抽出物、並びに、アントシアニン、ケルセチン、カテキンのいずれかを含有する50%エタノール水溶液を調製した。葛花抽出物としては官能試験と同じもの、アントシアニンとしてはエルダーベリー由来のもの、ケルセチンとしてはケルセチン二水和物を用いた。
Figure 2021158985
葛花の安定性について、テクトリゲニン類を指標として評価した。具体的には、調製した各溶液を2本のポリプロピレン製の遠沈管(15mL用)にそれぞれ10mLずつ分取し、以下の(ア)または(イ)の条件下にて24時間保存し、24時間後に各溶液中のテクトリゲニン類の量を測定した。得られた測定値に基づき、以下の計算式(式1)によりテクトリゲニン類の減少率を算出した。結果を表5に示す。
(ア)暗室、5〜7℃(冷蔵保存)
(イ)窓際(日光が当たる状態)、20℃(室温保存)
Figure 2021158985
Figure 2021158985
本発明における(A)の化合物であるアントシアニンまたはケルセチンを添加した溶液(実施例10及び実施例11)は、添加しない溶液(比較例4)に比べて、テクトリゲニン類の減少が抑制されていた。一方、ポリフェノールの一種であるカテキンを添加した溶液(比較例5)の減少率は、比較例4と同程度であった。
<抗肥満試験(ミセル構造破壊試験)>
抗肥満作用を評価するため、以下の試験を実施した。
[試験方法]
(コントロール溶液及び被験物質の調製)
0.2 M Tris−HCl緩衝液(pH7.0)を調製してコントロール溶液とした。また、0.2 M Tris−HCl緩衝液(pH7.0)に表6−9に記載の濃度となるように各化合物を添加して被験物質を調製した。葛花としては、官能試験と同じ葛花抽出物を用いた。アントシアニンとしてはエルダーベリー由来のもの、ケルセチンとしてはケルセチン二水和物、RNAとしては酵母由来のもの、イヌリンとしては市販の合成品を用いた。
Figure 2021158985
Figure 2021158985
Figure 2021158985
Figure 2021158985
(ミセル形成された乳化液の調製)
オリーブ油(ナカライテクス株式会社製)2 mLと超純水23mL、コール酸ナトリウム(ナカライテクス株式会社製)を混合後、超音波(VP−5S、タイテック株式会社製)で6分間処理して、波長500 nmの吸光度が0.5以上となるように乳化液を調製した。乳化液のコール酸ナトリウム濃度は0.2%となるように調整した。なお、500nmの吸光度は、形成されたミセル量の指標となることが一般的に知られている(例えば、「日本栄養・食糧学会誌 第60巻第2号(2007)105−110頁」参照)。
(ミセルの破壊率の測定)
調製した乳化液を、コントロール溶液または被験物質と1:1の割合にて混合し、コール酸ナトリウムの最終濃度が0.1%となるように調整後、37℃で120分間振盪(Bioshaker、 BR-43F、タイテック株式会社製)した。振盪速度は80回/分とした。振盪前後に0.1%ドデシル硫酸ナトリウム(SDS、富士フィルム和光純薬株式会社製)溶液で混合液を100倍に希釈し、500 nmの吸光度を測定した。測定した吸光度に基づき、以下の計算式により、ミセルの破壊率(%)を算出した。測定したミセルの破壊率を表6−9に示す。
Figure 2021158985
[試験結果]
葛花と、(A)〜(D)の化合物を含有する実施例12〜24は、葛花のみを含有する被験物質または(A)〜(D)の化合物のみを含有する比較例6〜22に比べて、ミセルの破壊率が顕著に高かった。葛花と(A)〜(D)の化合物を組合わせることによって単独の場合よりもミセル破壊率が向上するのは、本発明の効果である。また、葛花に加えて、(A)〜(D)の化合物を2種含有する実施例19、20及び23は、(A)〜(D)の化合物を1種のみ含有する実施例19及び23に比べて、破壊されるミセルの割合がさらに顕著に増加していた。
生体内においてミセルの構造が破壊されれば脂肪吸収が抑制されるため、ミセル構造の破壊は抗肥満作用の指標となる。葛花に加えて(A)〜(D)の化合物を含有することによりミセルの破壊率が顕著に高まるため、本発明の経口組成物は抗肥満組成物または体脂肪低減組成物としても有用である。
(製造例)
以下に本発明の製造例を示す。
[製造例1−18:顆粒状の粉末飲料]
表10に示す通り、各原料を混合後、造粒機を用いて流動層造粒を行い、製造例1−18に記載の顆粒状の粉末飲料を製造した。製造した粉末飲料は1袋あたり3gとなるようにアルミパウチに充填した。粉末飲料をアルミパウチに充填することにより、葛花は安定的に保存される。製造例1−18に記載の粉末飲料は、1回あたり3gを1日1回摂取すればよい。製造例1−18の粉末飲料は、水またはお湯に対して分散しやすいため、少しの攪拌で摂取することが可能である。また、製造例1−18の粉末飲料はいずれも嗜好性に優れており、抗肥満にも有効である。特に葛花に加えて、(A)〜(D)の化合物を2種以上含有する粉末飲料は、優れた抗肥満作用を発揮する。
Figure 2021158985
[製造例19−36:錠剤]
表11に示す通り、各原料を混合後、ロータリー打錠機を用いて打錠を行い、製造例19−36の錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量300mg、硬度5kgf以上で製造した。製造例19−36に記載の錠剤は1日あたり5〜6粒を摂取すればよく、水等と共に摂取することができる。錠剤をアルミパウチによって包装することにより、葛花は安定的に保存される。また、製造例19−36の錠剤はいずれも嗜好性に優れており、抗肥満にも有効である。特に葛花に加えて、(A)〜(D)の化合物を2種以上含有する錠剤は、優れた抗肥満作用を発揮する。
Figure 2021158985
[製造例37−54:ティーバッグ]
表12に示す通り、各原料を混合し、1袋あたり2gとなるように不織布に充填してティーバッグを製造した。ティーバッグをアルミパウチによって包装することにより、葛花は安定的に保存される。製造例37−54に記載のティーバッグは、例えば、150mLのお湯で1分間抽出することにより摂取できる。また、製造例37−54のティーバッグはいずれも嗜好性に優れており、抗肥満にも有効である。特に葛花に加えて、(A)〜(D)の化合物を2種以上含有するティーバッグは、優れた抗肥満作用を発揮する。
Figure 2021158985
本発明の経口組成物は、優れた嗜好性または葛花が含有する成分の保存安定性を発揮することため、産業上の有用性は高い。

Claims (1)

  1. 葛花と、(A)〜(D)からなる群より選ばれる1種以上の化合物を含有することを特徴とする、経口組成物。
    (A)アントシアニン及びケルセチンの中から選ばれる1種以上のポリフェノール
    (B)グルタミン酸、ヒスチジン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、システイン及びグリシンの中から選ばれる1種以上のアミノ酸
    (C)ヌクレオチド
    (D)イヌリン
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