JP2021158804A - 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット - Google Patents

圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット Download PDF

Info

Publication number
JP2021158804A
JP2021158804A JP2020057358A JP2020057358A JP2021158804A JP 2021158804 A JP2021158804 A JP 2021158804A JP 2020057358 A JP2020057358 A JP 2020057358A JP 2020057358 A JP2020057358 A JP 2020057358A JP 2021158804 A JP2021158804 A JP 2021158804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
piezoelectric
drive
voltage
detection signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020057358A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7363635B2 (ja
JP2021158804A5 (ja
Inventor
英俊 斎藤
Hidetoshi Saito
英俊 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2020057358A priority Critical patent/JP7363635B2/ja
Publication of JP2021158804A publication Critical patent/JP2021158804A/ja
Publication of JP2021158804A5 publication Critical patent/JP2021158804A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7363635B2 publication Critical patent/JP7363635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

【課題】ダウンスイープにかかる時間を短くすることのできる圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボットを提供すること。【解決手段】駆動信号を印加して駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、振動に基づいた検出信号が検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターを有する圧電駆動装置の制御方法であって、駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から目標周波数まで掃引し、周波数が目標周波数となった後、検出信号を複数回検出し、検出した複数の検出信号の電圧差が予め定めた所定電圧差内であるかを判断し、電圧差が所定電圧差内である場合は、検出信号の電圧が第1目標電圧となるように周波数を制御し、電圧差が所定電圧差内ではない場合は、電圧差が所定電圧差内となるまで掃引を繰り返す。【選択図】図8

Description

本発明は、圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボットに関する。
例えば、特許文献1には、振動波モーターの制御方法として、予め設定された第1スイープレートでアクチュエーターに印加する駆動信号の周波数を下げるダウンスイープを行いつつ、振動波モーターの駆動速度が第1速度に到達したかの判断処理を行い、振動波モーターの駆動速度が第1速度に到達した場合に速度制御を開始する方法が記載されている。
特開2015−070623号公報
しかしながら、特許文献1のように、ダウンスイープをスタートさせる時点から振動波モーターの駆動速度が第1速度に到達したかの判断処理を行うと、スタート時点付近の駆動速度が第1速度に達していない可能性が高い時刻においてもその判断が行われる。そのため、ダウンスイープ時の判断回数が増加し、ダウンスイープを完了するまでに長い時間を要するという課題があった。
本発明の圧電駆動装置の制御方法は、駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターを有する圧電駆動装置の制御方法であって、
前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引するダウンスイープステップと、
前記ダウンスイープステップによって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号を複数回検出し、検出した複数の前記検出信号の電圧差が予め定めた所定電圧差内であるかを判断する判断ステップと、を実行し、
前記電圧差が前記所定電圧差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御する周波数制御ステップを実行し、
前記電圧差が前記所定電圧差内ではない場合は、前記電圧差が前記所定電圧差内となるまで前記ダウンスイープステップを繰り返す繰返ステップを実行する。
本発明の圧電駆動装置の制御方法は、駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターを有する圧電駆動装置の制御方法であって、
前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引するダウンスイープステップと、
前記ダウンスイープステップによって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号と前記駆動信号との位相差を複数回検出し、検出した複数の前記位相差の差が予め定めた所定位相差内であるかを判断する判断ステップと、を実行し、
前記差が前記所定位相差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御する周波数制御ステップを実行し、
前記差が前記所定位相差内ではない場合は、前記差が前記所定位相差内となるまで前記ダウンスイープステップを繰り返す繰返ステップを実行する。
本発明の圧電駆動装置は、駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターと、
前記圧電アクチュエーターの駆動を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、
前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引し、
前記掃引によって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号を複数回検出し、検出した複数の前記検出信号の電圧差が予め定めた所定電圧差内であるかを判断し、
前記電圧差が前記所定電圧差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御し、
前記電圧差が前記所定電圧差内ではない場合は、前記電圧差が前記所定電圧差内となるまで前記掃引を繰り返す。
本発明の圧電駆動装置は、駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターと、
前記圧電アクチュエーターの駆動を制御する制御装置と、を有し、
前記制御装置は、
前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引し、
前記掃引によって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号と前記駆動信号との位相差を複数回検出し、検出した複数の前記位相差の差が予め定めた所定位相差内であるかを判断し、
前記差が前記所定位相差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御し、
前記差が前記所定位相差内ではない場合は、前記差が前記所定位相差内となるまで前記掃引を繰り返す。
本発明の圧電モーターは、上述の圧電駆動装置と、
前記圧電アクチュエーターによって駆動される被駆動体と、を有する。
本発明のロボットは、第1部材と、
前記第1部材に対して回動する第2部材と、
前記第1部材に対して前記第2部材を回動させる上述の圧電駆動装置と、を有する。
本発明の第1実施形態に係る圧電モーターを示す平面図である。 圧電アクチュエーターを示す平面図である。 駆動信号および検出信号を示す図である。 圧電モーターの駆動状態を示す平面図である。 圧電モーターの駆動状態を示す平面図である。 駆動信号の周波数と検出信号との関係を示すグラフである。 制御装置の回路構成を示すブロック図である。 制御装置による制御方法を説明するためのフローチャートである。 ダウンスイープ方法を説明するグラフである。 検出信号を示す図である。 駆動信号の周波数と検出信号の電圧との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る圧電駆動装置の制御方法を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
以下、本発明の圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧電モーターを示す平面図である。図2は、圧電アクチュエーターを示す平面図である。図3は、駆動信号および検出信号を示す図である。図4および図5は、圧電モーターの駆動状態を示す平面図である。図6は、駆動信号の周波数と検出信号との関係を示すグラフである。図7は、制御装置の回路構成を示すブロック図である。図8は、制御装置による制御方法を説明するためのフローチャートである。図9は、ダウンスイープ方法を説明するグラフである。図10は、検出信号を示す図である。図11は、駆動信号の周波数と検出信号の電圧との関係を示すグラフである。
なお、以下では、説明の便宜上、図1、図2、図4、図5の各図において、互いに直交する3軸であるX軸、Y軸およびZ軸を図示する。また、以下では、X軸に沿う方向をX軸方向、Y軸に沿う方向をY軸方向、Z軸に沿う方向をZ軸方向とも言う。また、各軸の矢印側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。また、X軸方向プラス側を「上」または「上側」とも言い、X軸方向マイナス側を「下」または「下側」とも言う。
図1に示す圧電モーター1は、円盤状をなしその中心軸Oまわりに回転可能な被駆動体としてのローター2と、ローター2を中心軸Oまわりに回転させる圧電駆動装置3と、を有する。また、圧電駆動装置3は、ローター2の外周面21に当接する圧電アクチュエーター4と、圧電アクチュエーター4をローター2に向けて付勢する付勢部材5と、圧電アクチュエーター4の駆動を制御する制御装置7と、を有する。圧電モーター1では、通電により圧電アクチュエーター4が屈曲振動し、その振動がローター2に伝わることにより、ローター2が中心軸Oまわりに回転する。
ただし、圧電モーター1の構成としては、図1の構成に限定されない。例えば、ローター2の周方向に沿って複数の圧電アクチュエーター4を配置し、複数の圧電アクチュエーター4の駆動によってローター2を回転させてもよい。また、圧電アクチュエーター4は、ローター2の外周面21ではなく、ローター2の主面22に当接していてもよい。また、被駆動体は、ローター2のような回転体に限定されず、例えば、直線移動するスライダーであってもよい。
図2に示すように、圧電アクチュエーター4は、振動体41と、振動体41を支持する支持部42と、振動体41と支持部42とを接続する一対の接続部431、432と、振動体41の先端部に設けられ、ローター2に振動体41の駆動力を伝達する凸部44と、を有する。凸部44は、振動体41から突出して設けられ、図1に示すように、付勢部材5によって、その先端部がローター2に押し付けられた状態でローター2の外周面21と当接している。
また、図2に示すように、振動体41には、振動体41を屈曲振動させる駆動用圧電素子4A、4B、4C、4D、4Eと、振動体41の屈曲振動に応じた検出信号Spuを出力する検出用圧電素子4Fと、が設けられている。なお、振動体41は、これら駆動用圧電素子4A〜4Eおよび検出用圧電素子4Fを一対のシリコン基板411、412で挟み込んだ構成となっている。ただし、振動体41の構成は、特に限定されない。
駆動用圧電素子4Cは、振動体41の中央部において、振動体41の長手方向であるY軸方向に沿って配置されている。また、駆動用圧電素子4Cは、Y軸方向プラス側に位置する第1分割片4C’と、Y軸方向マイナス側に位置する第2分割片4C”と、に分割されている。そして、駆動用圧電素子4CのZ軸方向プラス側には駆動用圧電素子4A、4BがY軸方向に並んで配置され、Z軸方向マイナス側には駆動用圧電素子4D、4EがY軸方向に並んで配置されている。これら駆動用圧電素子4A〜4Eは、それぞれ、通電によってY軸方向に伸縮する。また、駆動用圧電素子4A、4Eが電気的に接続され、駆動用圧電素子4B、4Dが電気的に接続されている。後述するように、駆動用圧電素子4A、4Eと、駆動用圧電素子4Cと、駆動用圧電素子4B、4Dと、にそれぞれ位相の異なる同周波数の駆動信号Sd1、Sd2、Sd3を印加し、これらの伸縮タイミングをずらすことにより、振動体41をその面内においてS字状に屈曲振動させることができる。
検出用圧電素子4Fは、第1分割片4C’と第2分割片4C”との間に配置されている。検出用圧電素子4Fは、振動体41の屈曲振動に含まれるY軸方向への伸縮振動に応じた外力を受け、受けた外力に応じた検出信号Spuを出力する。そのため、検出用圧電素子4Fから出力される検出信号Spuに基づいて、振動体41の振動状態を検知することができる。ただし、振動体41の屈曲振動に応じた検出信号Spuを出力することができれば、検出用圧電素子4Fの配置や数は、特に限定されない。
例えば、図3に示す駆動信号Sd1を駆動用圧電素子4A、4Eに印加し、駆動信号Sd2を駆動用圧電素子4Cに印加し、駆動信号Sd3を駆動用圧電素子4B、4Dに印加すると、図4に示すように、振動体41がY軸方向に伸縮振動しつつZ軸方向に逆S字状に屈曲振動し、これらの振動が合成されて、凸部44の先端が矢印A1で示すように反時計回りに楕円軌道を描く楕円運動する。これにより、ローター2が送り出され、ローター2が矢印B1で示すように時計回りに回転する。また、振動体41の屈曲振動に含まれるY軸方向の伸縮振動に応じた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される。
駆動信号Sd1、Sd3の波形を切り換えると、図5に示すように、振動体41がY軸方向に伸縮振動しつつZ軸方向にS字状に屈曲振動し、これらの振動が合成されて、凸部44が矢印A2で示すように時計回りに楕円運動する。これにより、ローター2が送り出され、ローター2が矢印B2で示すように反時計回りに回転する。また、振動体41の屈曲振動に含まれるY軸方向の伸縮振動に応じた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される。
なお、圧電モーター1では、ローター2を少なくとも一方向に回転させることができれば、駆動用圧電素子4A〜4Eに印加する駆動信号のパターンは、特に限定されない。また、駆動用圧電素子4A〜4Eに印加する駆動信号Sd1、Sd2、Sd3の波形は、ローター2を回転させることができれば、特に限定されない。また、ローター2を回転させることができる振動を生じさせることができれば、駆動用圧電素子の配置や数は、特に限定されない。なお、以下では、説明の便宜上、駆動信号Sd1、Sd2、Sd3を総称して駆動信号Sdとも言う。
ここで、駆動信号Sdの周波数fとしては、特に限定されないが、圧電アクチュエーター4の共振周波数f0よりも高いことが好ましい。以下、この理由について簡単に説明する。図6は、周波数fと検出信号Spuの電圧との関係を示すグラフである。なお、検出信号Spuの大きさは、ローター2の駆動速度と相関関係があるため、検出信号Spuの電圧をローター2の駆動速度と言い換えることもできる。
同図に示すように、周波数fが圧電アクチュエーター4の共振周波数f0と一致する際にローター2の駆動速度が最大となり、周波数fが共振周波数f0から遠ざかるに連れてローター2の駆動速度が低下する。また、共振周波数f0をピークとして、共振周波数f0よりも高周波数側では、比較的なだらかにローター2の駆動速度が減少し、反対に、共振周波数f0よりも低周波数側では、高周波数側と比べて急激にローター2の駆動速度が減少する。そのため、周波数fを共振周波数f0よりも高く設定することにより、周波数fが共振周波数f0よりも低い場合と比較して、周波数fの変化に対するローター2の駆動速度の変化の度合いが小さくなり、その分、ローター2の駆動速度を高精度に制御し易くなる。ただし、周波数fは、共振周波数f0より低くてもよい。
付勢部材5は、凸部44をローター2の外周面21に向けて付勢する部材である。付勢部材5は、図1に示すように、支持部42に固定された基部51と、支持部52と、基部51と支持部52とを接続するばね部53と、を有する。また、支持部52には、X軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔を利用して、付勢部材5が筐体等にねじ止めされる。ばね部53をY軸方向に撓ませた状態で付勢部材5を前記筐体等に固定することにより、ばね部53の復元力を利用して凸部44をローター2の外周面21に向けて付勢することができる。
なお、付勢部材5の構成は、凸部44をローター2の外周面21に向けて付勢することができれば、特に限定されない。例えば、付勢部材5として、コイルスプリング、板ばね等を用いてもよい。
制御装置7は、圧電アクチュエーター4の駆動を制御する。制御装置7は、例えば、CPU等のプロセッサー、メモリー、インターフェース等を有し、プロセッサーがメモリーに格納されている所定のプログラムを実行することにより、圧電アクチュエーター4の駆動を制御する。
図7に示すように、制御装置7は、駆動信号Sdを生成する駆動信号生成部70と、検出信号Spuが所定の条件Q1を満たすか否かを判断する判断部72と、を有する。また、駆動信号生成部70は、駆動用圧電素子4A、4Eに印加する駆動信号Sd1を生成する第1駆動信号生成部701と、駆動用圧電素子4Cに印加する駆動信号Sd2を生成する第2駆動信号生成部702と、駆動用圧電素子4B、4Dに印加する駆動信号Sd3を生成する第3駆動信号生成部703と、駆動信号Sdの周波数fを制御する周波数制御部704と、を有する。また、駆動信号生成部70には、検出用圧電素子4Fから検出信号Spuが入力され、図示しないホストコンピューターから検出信号Spuの第1目標電圧である電圧指令Amが入力される。
以下、制御装置7による圧電アクチュエーター4の制御方法について説明する。制御装置7は、検出信号Spuをフィードバックし、検出信号Spuの電圧が第1目標電圧としての電圧指令Amとなるように、すなわち、電圧指令Amを維持するように駆動信号Sdの周波数fを制御する周波数制御モードを有する。また、制御装置7は、検出信号Spuの電圧が第2目標電圧としての目標電圧Vmとなるように駆動信号Sd2の電圧を制御する電圧制御モードを有する。また、制御装置7は、周波数fを予め設定された固定周波数fsに固定して圧電アクチュエーター4の駆動を継続する周波数固定モードを有する。
図8に示すように、制御装置7は、圧電アクチュエーター4への通電を開始するダウンスイープステップS1と、検出信号Spuが条件Q1を満たすかを判断する判断ステップS2と、を実行する。そして、条件Q1を満たす場合、制御装置7は、電圧制御モードを実行する電圧制御ステップS3および周波数制御モードを実行する周波数制御ステップS4に移行する。一方、条件Q1を満たさない場合、制御装置7は、ダウンスイープステップS1を繰り返す繰返ステップS5に移行し、さらに条件次第では、周波数固定モードを実行する周波数固定ステップS6に移行する。
ダウンスイープステップS1では、制御装置7は、停止している圧電アクチュエーター4への駆動信号Sdの印加を開始する。そして、駆動信号Sdの周波数fを予め設定された目標周波数fmよりも高い値から目標周波数fmまで掃引すなわち周波数fを目標周波数fmまで段階的または連続的に下げるダウンスイープを行う。また、この際、駆動信号Sdの電圧は、予め設定された値に固定される。
具体的には、図9の実線Aで示すように、ダウンスイープステップS1の開始と共に目標周波数fmよりも高い周波数fの駆動信号Sdを圧電アクチュエーター4に印加し、予め定められた掃引レートに基づいて周波数fを目標周波数fmまで連続的に下げる。或いは、図9の実線Bで示すように、ダウンスイープステップS1の開始と共に目標周波数fmよりも高い周波数fの駆動信号Sdを圧電アクチュエーター4に印加し、予め定められた掃引レートに基づいて周波数fを目標周波数fmまで段階的に下げる。前述したように、凸部44が付勢部材5によってローター2に押し付けられているため、凸部44に楕円振動を生じさせることが難しいが、このようなダウンスイープを用いることにより、比較的簡単に、凸部44に楕円振動を生じさせることができる。
掃引レートすなわち単位時間当たりの周波数fの低下量としては、特に限定されず、圧電アクチュエーター4の駆動特性、圧電モーター1に求められる特性等に基づいて適宜設定することができる。また、掃引レートは、掃引中に一定であってもよいし、途中で変化してもよい。掃引レートが掃引中に変化する場合は、その変化が規則的であってもよいし、不規則であってもよい。
図6に示すように、目標周波数fmは、電圧指令Amに対応する周波数famよりも高い側に設定されている。つまり、fam<fmである。また、圧電モーター1では、比較的高い周波数帯に、検出信号Spuが不安定となる周波数帯Wが存在する場合がある。そこで、予め検出信号Spuが不安定となる周波数帯Wを特定しておき、この周波数帯Wよりも低い周波数帯に目標周波数fmを設定することが好ましい。これにより、判断ステップS2において電圧制御ステップS3に移行できる可能性が高くなる。図6中の破線Hで示すように、圧電アクチュエーター4の個体差、凸部44やローター2の摩耗具合、使用環境等によっては、周波数fと検出信号Spuとの関係がシフトし、目標周波数fmがずれてしまう場合もあるが、fam<fmとすれば、ダウンスイープステップS1では検出信号Spuの電圧が電圧指令Amに到達しない、つまり、ローター2の駆動速度が目標駆動速度に到達しない可能性が高い。なお、周波数famは、シミュレーション、実験、実測、経験則から決定することができる。
このようなダウンスイープステップS1では、電圧制御モードおよび周波数制御モードでの制御を行わない。つまり、検出信号Spuをフィードバックすることなく、予め定められた掃引レートに従ってダウンスイープを行う。これにより、ダウンスイープを安定して行うことができる。
制御装置7は、ダウンスイープステップS1によって駆動信号Sdの周波数fが目標周波数fmとなった後に判断ステップS2を実行する。制御装置7は、判断ステップS2において、検出信号Spuが条件Q1を満たすかを判断する。条件Q1は、検出信号Spuが経時的に安定して出力されているかを判断する指標となる。本実施形態では、検出信号Spuを複数回検出し、検出した複数の検出信号Spuの電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内であることを条件Q1としている。
所定電圧差ΔVsとしては、特に限定されないが、複数の検出信号Spuのうちの1つの検出信号Spuを基準とし、基準とした検出信号Spuの電圧の±20%以内の範囲とすることが好ましい。これにより、適度な範囲を有する所定電圧差ΔVsとなり、判断ステップS2での判断をより適正に行うことができる。ただし、所定電圧差ΔVsとしては、特に限定されない。例えば、シミュレーション、実験、経験則等から、検出信号Spuが安定していないときの検出信号Spuの振れ幅を求め、その振れ幅よりも小さい範囲を所定電圧差ΔVsとして定めてもよい。
ここで、条件Q1の判断方法について具体的に説明する。ただし、条件Q1の判断方法は、以下の例に限定されない。1つの例として、図10に示すように、まず、制御装置7は、第1時刻での検出信号Spuと、第1時刻と異なる第2時刻での検出信号Spuと、第1、第2時刻と異なる第3時刻での検出信号Spuと、を検出する。そして、制御装置7は、これら3つの検出信号Spuのうちの1つの検出信号Spuを基準Dとし、他の全ての検出信号Spuの電圧が基準Dとした検出信号Spuの電圧±20%以内の範囲であれば条件Q1を満足し、±20%以内の範囲でなければ条件Q1を満足しないと判断する。
なお、検出信号Spuの検出回数は、特に限定されず、2回であってもよいし、4回以上であってもよい。また、検出信号Spuを検出する間隔は、均等であってもよいし、不均等であってもよい。また、基準とする検出信号Spuの決定方法としては、特に限定されず、検出した全ての検出信号Spuから任意に選択することができる。図10では、第1時刻での検出信号Spuを基準Dとしている。
また、別の例として、まず、制御装置7は、第1期間において複数の検出信号Spuを検出し、第1期間とは異なる第2期間において複数の検出信号Spuを検出し、第1、第2期間とは異なる第3期間において複数の検出信号Spuを検出する。次に、制御装置7は、第1期間で検出した複数の検出信号Spuの平均値を算出し、第2期間で検出した複数の検出信号Spuの平均値を算出し、第3期間で検出した複数の検出信号Spuの平均値を算出する。そして、制御装置7は、これら3つの平均値のうちの1つを基準とし、他の平均値が基準とした平均値±20%以内の範囲であれば条件Q1を満足し、±20%以内でなければ条件Q1を満足しないと判断する。
なお、検出信号Spuを検出する期間の数は、特に限定されず、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、各期間の長さは、互いに等しくてもよいし、異なっていてもよい。また、各期間で検出する検出信号Spuの数は、特に限定されず、2回であってもよいし、3回以上であってもよい。また、検出する検出信号Spuの数は、各期間で等しくてもよいし、異なっていてもよい。また、基準とする平均値の決定方法としては、特に限定されず、算出した全ての平均値から任意に選択することができる。
上述した判断ステップS2では、検出信号Spuが経時的に安定して出力されているかを判断しており、検出信号Spuの電圧については判断していない。したがって、条件Q1を満たす場合は、次のステップとして、検出信号Spuの電圧が適正な大きさとなるように、駆動信号Sd2の電圧を制御する。具体的には、条件Q1を満たす場合、制御装置7は、電圧制御モードを実行する電圧制御ステップS3に移行する。このステップでは、制御装置7は、検出信号Spuが目標電圧Vmとなるように、駆動信号Sd2の電圧を制御する。目標電圧Vmは、シミュレーション、実験、実測、経験則等に基づいて、目標周波数fmに対応する電圧として設定されている。ただし、目標電圧Vmは、目標周波数fmに対応する電圧でなくてもよい。
理想的には、駆動信号Sdの周波数fを目標周波数fmとすれば検出信号Spuの電圧は、目標周波数fmに対応する目標電圧Vmとなる。しかしながら、前述したように、装置の個体差、摩耗状態、使用環境等によっては、周波数fと検出信号Spuとの関係が変化し、目標周波数fmでの検出信号Spuが目標電圧Vmから乖離する場合も考えられる。したがって、駆動信号Sd2の電圧を目標電圧Vmとする電圧制御ステップS3を行うことにより、より適正な駆動信号Sd2を生成することができる。また、後の周波数制御ステップS4での周波数制御だけでは検出信号Spuの電圧を電圧指令Amにすることができない可能性がある。そこで、周波数制御に先立って電圧制御を行い、検出信号Spuの電圧を目標電圧Vmまで高めておくことにより、その後の周波数制御ステップS4による制御をより確実に行うことができる。ただし、このような電圧制御ステップS3は、省略してもよい。
制御装置7は、検出信号Spuの電圧が目標電圧Vmとなったら、電圧制御ステップS3を終了して、周波数制御モードを実行する周波数制御ステップS4に移行する。このステップでは、制御装置7は、検出信号Spuの電圧が電圧指令Amとなるように、駆動信号Sdの周波数fを制御する。これにより、ローター2の駆動速度が目標駆動速度となる。なお、前述したように、装置の摩耗状態、使用環境等によっては、周波数fと検出信号Spuとの関係がシフトする場合があり、検出信号Spuの電圧が電圧指令Amとなるように周波数fを変化させる必要があり、これが周波数制御ステップS4である。
以上、条件Q1を満たす場合について説明した。一方、条件Q1を満たさない場合、制御装置7は、条件Q1を満たすまでダウンスイープステップS1を繰り返す繰返ステップS5を実行する。これにより、検出信号Spuが安定しない状態での電圧制御ステップS3への移行が抑制される。特に、本実施形態では、条件Q1を基準の検出信号Spuの電圧±20%以内の範囲としている。そのため、検出信号Spuが安定しない状態での電圧制御ステップS3への移行をより効果的に抑制することができる。
繰返ステップS5において実施するダウンスイープステップS1で設定する目標周波数fmは、直前に実施したダウンスイープステップS1で設定された目標周波数fmと同じとすることができる。つまり、nを1以上の整数としたとき、判断ステップS2によってn+1回目のダウンスイープステップS1に戻された場合、当該ダウンスイープステップS1の目標周波数fmをその直前であるn回目のダウンスイープステップS1での目標周波数fmと同じ値とすることができる。これにより、ダウンスイープステップS1を同じ条件で繰り返すことができ、一時的に生じた要因に起因した誤判断を抑制することができる。そのため、制御装置7は、圧電モーター1を精度よく制御することができる。
また、繰返ステップS5において実施するダウンスイープステップS1で設定する目標周波数fmは、直前に実施したダウンスイープステップS1の目標周波数fmよりも低い値とすることもできる。つまり、図11に示すように、判断ステップS2によってn+1回目(n=1)のダウンスイープステップS1に戻された場合、当該ダウンスイープステップS1の目標周波数fm2をその直前であるn回目(n=1)のダウンスイープステップS1での目標周波数fm1よりも低い値に設定することができる。圧電モーター1では、圧電アクチュエーター4の個体差、凸部44やローター2の摩耗具合、使用環境等によって、周波数帯Wが変動して低周波数側にシフトする場合がある。そこで、目標周波数fm2を直前の目標周波数fm1よりも下げて、改めてダウンスイープステップS1を行うことにより、周波数帯Wを脱する可能性がある。そのため、ダウンスイープステップS1の繰り返しによる制御の遅延を効果的に抑制することができる。
また、繰返ステップS5において実施するダウンスイープステップS1では、駆動信号Sdの周波数fを、直前に実施したダウンスイープステップS1の目標周波数fmから今回の目標周波数fmまで掃引する。つまり、図11に示すように、n+1回目(n=1)のダウンスイープステップS1では、周波数fを目標周波数fm1から目標周波数fm2まで掃引する。これにより、既に掃引が行われた周波数帯での掃引を省略することができ、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短縮することができる。ただし、これに限定されず、n+1回目のダウンスイープステップS1では、周波数fを目標周波数fm1よりも高い周波数から目標周波数fm2まで掃引してもよい。
また、ダウンスイープステップS1が繰り返し行われ、その都度、目標周波数fmが下がり続けるような状態において、周波数fを目標周波数fmまで掃引している最中に周波数fが予め設定されている下限値fmin未満となった場合、制御装置7は、掃引を停止する。つまり、図11に示すように、n+2回目(n=1)のダウンスイープステップS1で、周波数fを目標周波数fm2から目標周波数fm3まで掃引する際、周波数fが下限値fmin未満となった場合、制御装置7は、掃引を停止する。そして、制御装置7は、判断ステップS2に進むことなく周波数固定ステップS6に移行する。このステップでは、周波数fを下限値fmin以上である固定周波数fsに固定して圧電アクチュエーター4の駆動を継続する。これにより、周波数fが下がり過ぎて圧電アクチュエーター4の駆動が不安定となるのを抑制することができる。なお、本実施形態では、下限値fminは、共振周波数f0と等しい値に設定されている。これは、前述したように、周波数fが共振周波数f0未満となると、圧電アクチュエーター4の駆動制御が困難となり、圧電アクチュエーター4の駆動が著しく不安定となるためである。ただし、下限値fminは、特に限定されず、共振周波数f0より高くてもよいし、低くてもよい。
以上のように、制御装置7では、ダウンスイープステップS1の際、従来とは異なり圧電モーター1が所定速度に到達したかの判断をしない。つまり、スタート時点付近のローター2の駆動速度が所定速度に達していない可能性が高い時刻においては、ローター2の駆動速度が所定速度に到達したかの判断を行わない。そのため、その判断処理に起因するダウンスイープの遅延を抑制することができる。したがって、ダウンスイープステップS1にかかる時間をより短くすることができる。また、掃引する周波数帯には検出信号Spuが不安定な周波数帯Wが含まれるため、不安定な検出信号Spuに基づいた誤判断がされるおそれもなくなり、圧電アクチュエーター4の駆動をより精度よく制御することができる。
以上、圧電モーター1について詳細に説明した。このような圧電モーター1が有する圧電駆動装置3は、駆動用圧電素子4A〜4Eおよび検出用圧電素子4Fを備え、駆動信号Sdを印加して駆動用圧電素子4A〜4Eを伸縮させることにより振動し、当該振動に基づいた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される圧電アクチュエーター4を有する。そして、このような圧電駆動装置3の制御方法は、駆動信号Sdの周波数fを目標周波数fmよりも高い値から目標周波数fmまで掃引するダウンスイープステップS1と、ダウンスイープステップS1によって周波数fが目標周波数fmとなった後、検出信号Spuを複数回検出し、検出した複数の検出信号Spuの電圧差ΔVが予め定めた所定電圧差ΔVs内であるかを判断する判断ステップS2と、を実行する。また、圧電駆動装置3の制御方法は、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内である場合は、検出信号Spuの電圧が第1目標電圧である電圧指令Amとなるように周波数fを制御する周波数制御ステップS4を実行し、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内ではない場合は、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内となるまでダウンスイープステップS1を繰り返す繰返ステップS5を実行する。
このような制御方法では、ダウンスイープステップS1の際、従来とは異なりローター2の駆動速度が所定速度に到達したかの判断をしない。つまり、スタート時点付近の駆動速度が所定速度に達していない可能性が高い時刻においては、ローター2が所定速度に到達したかの判断を行わない。そのため、その判断処理に起因するダウンスイープの遅延を抑制することができる。したがって、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短くすることができる。また、ダウンスイープに含まれる比較的高い周波数帯では検出信号Spuが安定しないことが多い。そのため、ダウンスイープステップS1において、圧電モーター1が所定速度に到達したかの判断を行わないことにより、不安定な検出信号Spuに基づいた誤判断がされるおそれもなくなり、圧電アクチュエーター4の駆動をより精度よく制御することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3の制御方法では、所定電圧差は、複数の検出信号Spuのうちの1つの検出信号Spuを基準とし、基準とした検出信号Spuの電圧の±20%以内の範囲である。これにより、条件Q1がより適切なものとなる。そのため、検出信号Spuが安定しない状態で電圧制御ステップS3および周波数制御ステップS4に移行することをより効果的に抑制することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3の制御方法では、繰返ステップS5において実施するダウンスイープステップS1の目標周波数fmは、直前に実施したダウンスイープステップS1の目標周波数fmよりも低い。圧電駆動装置3では、圧電アクチュエーター4の個体差、凸部44やローター2の摩耗具合、使用環境等によって、検出信号Spuが不安定となる周波数帯が変動して低周波数側にシフトする場合がある。そこで、目標周波数fmを直前の目標周波数fmよりも下げた状態で改めてダウンスイープステップS1を行うことにより、検出信号Spuが不安定となる周波数帯を脱することができる可能性がある。そのため、ダウンスイープステップS1を繰り返すことによる制御の遅延を効果的に抑制することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3の制御方法では、繰返ステップS5において実施するダウンスイープステップS1では、駆動信号Sdの周波数fを直前に実施したダウンスイープステップS1の目標周波数fmから今回の目標周波数fmまで掃引する。これにより、既に掃引が行われた周波数帯での掃引を省略することができ、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短縮することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3の制御方法では、ダウンスイープステップS1において周波数fが予め設定されている下限値fmin未満となったときは、周波数fを下限値fmin以上である固定周波数fsに固定し、圧電アクチュエーター4の駆動を継続する周波数固定ステップS6を実行する。これにより、周波数fが下がり過ぎて圧電アクチュエーター4の駆動が不安定となるのを効果的に抑制することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3の制御方法では、判断ステップS2での判断によって周波数制御ステップS4に移行する場合は、周波数制御ステップS4に先立って、検出用圧電素子4Fから出力される検出信号Spuの電圧が第2目標電圧としての目標電圧Vmとなるように駆動信号Sd2の電圧を制御する電圧制御ステップS3を実行する。これにより、より確実に、検出信号Spuが電圧指令Amとなるように圧電アクチュエーター4の駆動を制御することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3は、駆動用圧電素子4A〜4Eおよび検出用圧電素子4Fを備え、駆動信号Sdを印加して駆動用圧電素子4A〜4Eを伸縮させることにより振動し、当該振動に基づいた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される圧電アクチュエーター4と、圧電アクチュエーター4の駆動を制御する制御装置7と、を有する。そして、制御装置7は、駆動信号Sdの周波数fを目標周波数fmよりも高い値から目標周波数fmまで掃引し、当該掃引によって周波数fが目標周波数fmとなった後、検出信号Spuを複数回検出し、検出した複数の検出信号Spuの電圧差ΔVが予め定めた所定電圧差ΔVs内であるかを判断し、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内である場合は、検出信号Spuの電圧が第1目標電圧である電圧指令Amとなるように周波数fを制御し、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内ではない場合は、電圧差ΔVが所定電圧差ΔVs内となるまで掃引を繰り返す。
このような圧電駆動装置3では、ダウンスイープステップS1の際、従来とは異なりローター2の駆動速度が所定速度に到達したかの判断をしない。つまり、スタート時点付近の駆動速度が所定速度に達していない可能性が高い時刻においては、ローター2が所定速度に到達したかの判断を行わない。そのため、その判断処理に起因するダウンスイープの遅延を抑制することができる。したがって、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短くすることができる。また、ダウンスイープに含まれる比較的高い周波数帯では検出信号Spuが安定しないことが多い。そのため、ダウンスイープステップS1において、圧電モーター1が所定速度に到達したかの判断を行わないことにより、不安定な検出信号Spuに基づいた誤判断がされるおそれもなくなり、圧電アクチュエーター4の駆動をより精度よく制御することができる。
また、前述したように、圧電モーター1は、圧電駆動装置3と、圧電アクチュエーター4によって駆動される被駆動体としてのローター2と、を有する。そのため、圧電モーター1は、圧電駆動装置3の効果を享受することができ、優れた信頼性を発揮することができる。
<第2実施形態>
図12は、本発明の第2実施形態に係る圧電駆動装置の制御方法を示すフローチャートである。
本実施形態に係る圧電モーター1では、圧電駆動装置3の制御方法、特に、判断ステップS2での条件が異なること以外は、前述した第1実施形態の圧電モーター1と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態の圧電モーター1に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図12では、前述した第1実施形態と同様の構成について、同一符号を付している。
図12に示すように、制御装置7は、圧電アクチュエーター4への通電を開始するダウンスイープステップS1と、検出信号Spuが条件Q2を満たすかを判断する判断ステップS2と、を実行する。そして、条件Q2を満たす場合、制御装置7は、電圧制御モードを実行する電圧制御ステップS3および周波数制御モードを実行する周波数制御ステップS4に移行する。一方、条件Q2を満たさない場合、制御装置7は、ダウンスイープステップS1を繰り返す繰返ステップS5に移行し、さらに条件次第では、周波数固定モードを実行する周波数固定ステップS6に移行する。つまり、制御装置7は、条件Q2が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様の方法で圧電アクチュエーター4の駆動を制御する。
条件Q2は、検出信号Spuが経時的に安定して出力されているかを判断する指標となる。本実施形態では、検出信号Spuと駆動信号Sd2との位相差を複数回検出し、検出した複数の位相差の差Δθが所定位相差Δθs内であることを条件2としている。
所定位相差Δθsとしては、特に限定されないが、複数の差Δθのうちの1つの差Δθを基準とし、基準とした差Δθの±20%以内の範囲とすることが好ましい。これにより、適度な範囲を有する所定位相差Δθsとなり、判断ステップS2での判断をより適正に行うことができる。ただし、所定位相差Δθsとしては、特に限定されない。例えば、シミュレーション、実験、経験則等から、検出信号Spuが安定していないときの位相差の振れ幅を求め、その振れ幅よりも小さい範囲を所定位相差Δθsとして定めてもよい。
以上、第2実施形態の圧電モーター1について詳細に説明した。このような圧電モーター1が有する圧電駆動装置3は、駆動用圧電素子4A〜4Eおよび検出用圧電素子4Fを備え、駆動信号Sdを印加して駆動用圧電素子4A〜4Eを伸縮させることにより振動し、当該振動に基づいた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される圧電アクチュエーター4を有する。そして、このような圧電駆動装置3の制御方法は、駆動信号Sdの周波数fを目標周波数fmよりも高い値から目標周波数fmまで掃引するダウンスイープステップS1と、ダウンスイープステップS1によって周波数fが目標周波数fmとなった後、検出信号Spuと駆動信号Sd2との位相差を複数回検出し、検出した複数の位相差の差Δθが予め定めた所定位相差Δθs内であるかを判断する判断ステップS2と、を実行する。また、圧電駆動装置3の制御方法は、差Δθが所定位相差Δθs内である場合は、検出信号Spuの電圧が第1目標電圧である電圧指令Amとなるように周波数fを制御する周波数制御ステップS4を実行し、差Δθが所定位相差Δθs内ではない場合は、差Δθが所定位相差Δθs内となるまでダウンスイープステップS1を繰り返す繰返ステップS5を実行する。
このような制御方法では、ダウンスイープステップS1の際、従来とは異なりローター2の駆動速度が所定速度に到達したかの判断をしない。つまり、スタート時点付近の駆動速度が所定速度に達していない可能性が高い時刻においては、ローター2が所定速度に到達したかの判断を行わない。そのため、その判断処理に起因するダウンスイープの遅延を抑制することができる。したがって、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短くすることができる。また、ダウンスイープに含まれる比較的高い周波数帯では位相差が安定しないことが多い。そのため、ダウンスイープステップS1において、圧電モーター1が所定速度に到達したかの判断を行わないことにより、不安定な位相差に基づいた誤判断がされるおそれもなくなり、圧電アクチュエーター4の駆動をより精度よく制御することができる。
また、前述したように、圧電駆動装置3は、駆動用圧電素子4A〜4Eおよび検出用圧電素子4Fを備え、駆動信号Sdを印加して駆動用圧電素子4A〜4Eを伸縮させることにより振動し、当該振動に基づいた検出信号Spuが検出用圧電素子4Fから出力される圧電アクチュエーター4と、圧電アクチュエーター4の駆動を制御する制御装置7と、を有する。そして、制御装置7は、駆動信号Sdの周波数fを目標周波数fmよりも高い値から目標周波数fmまで掃引し、当該掃引によって周波数fが目標周波数fmとなった後、検出信号Spuと駆動信号Sd2との位相差を複数回検出し、検出した複数の位相差の差Δθが予め定めた所定位相差Δθs内であるかを判断する。また、制御装置7は、差Δθが所定位相差Δθs内である場合は、検出信号Spuの電圧が第1目標電圧である電圧指令Amとなるように周波数fを制御し、差Δθが所定位相差Δθs内ではない場合は、差Δθが所定位相差Δθs内となるまで掃引を繰り返す。
このような圧電駆動装置3では、ダウンスイープステップS1の際、従来とは異なりローター2の駆動速度が所定速度に到達したかの判断をしない。つまり、スタート時点付近の駆動速度が所定速度に達していない可能性が高い時刻においては、ローター2が所定速度に到達したかの判断を行わない。そのため、その判断処理に起因するダウンスイープの遅延を抑制することができる。したがって、ダウンスイープステップS1にかかる時間を短くすることができる。また、ダウンスイープに含まれる比較的高い周波数帯では位相差が安定しないことが多い。そのため、ダウンスイープステップS1において、圧電モーター1が所定速度に到達したかの判断を行わないことにより、不安定な位相差に基づいた誤判断がされるおそれもなくなり、圧電アクチュエーター4の駆動をより精度よく制御することができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図13は、第3実施形態に係るロボットを示す斜視図である。
図13に示すロボット1000は、精密機器やこれを構成する部品の給材、除材、搬送および組立等の作業を行うことができる。ロボット1000は、6軸ロボットであり、床や天井に固定されるベース1010と、ベース1010に回動自在に連結されたアーム1020と、アーム1020に回動自在に連結されたアーム1030と、アーム1030に回動自在に連結されたアーム1040と、アーム1040に回動自在に連結されたアーム1050と、アーム1050に回動自在に連結されたアーム1060と、アーム1060に回動自在に連結されたアーム1070と、これらアーム1020、1030、1040、1050、1060、1070の駆動を制御するロボット制御装置1080と、を有する。
なお、ベース1010およびアーム1020、1030、1040、1050、1060、1070のうちのいずれか1つを本実施形態の「第1部材」とすることができ、残りのいずれか1つを本実施形態の「第2部材」とすることができる。以下では、説明の便宜上、ベース1010を第1部材とし、アーム1020を第2部材として説明する。
また、アーム1070にはハンド接続部が設けられており、ハンド接続部にはロボット1000に実行させる作業に応じたエンドエフェクター1090が装着される。また、各関節部のうちの全部または一部には圧電駆動装置3を備えた圧電モーター1が搭載されており、この圧電モーター1の駆動によって各アーム1020、1030、1040、1050、1060、1070が回動する。なお、圧電モーター1は、エンドエフェクター1090に搭載され、エンドエフェクター1090の駆動に用いられてもよい。
ロボット制御装置1080は、コンピューターで構成され、例えば、CPU等のプロセッサー、メモリー、インターフェース等を有する。そして、プロセッサーが、メモリーに格納されている所定のプログラムを実行することにより、ロボット1000の各部の駆動を制御する。なお、前記プログラムは、インターフェースを介して外部のサーバーからダウンロードしてもよい。また、ロボット制御装置1080の構成の全部または一部は、ロボット1000の外部に設けられ、LAN(ローカルエリアネットワーク)等の通信網を介して接続された構成となっていてもよい。
このようなロボット1000は、前述したように、第1部材としてのベース1010と、ベース1010に対して回動する第2部材としてのアーム1020と、ベース1010に対してアーム1020を回動させる圧電駆動装置3と、を有する。そのため、圧電駆動装置3の効果を享受でき、信頼性の高いロボット1000となる。
以上、本発明の圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボットを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。例えば、判断ステップS2では、条件Q1および条件Q2を共に判断し、条件Q1、Q2の少なくとも一方を満たしていれば、電圧制御ステップS3に移行し、条件Q1、Q2の両方を満たしていなければ、繰返ステップS5に移行するようにしてもよい。また、条件Q1、Q2の両方を満たしていれば、電圧制御ステップS3に移行し、条件Q1、Q2の少なくとも一方を満たしていなければ、繰返ステップS5に移行するようにしてもよい。
1…圧電モーター、2…ローター、3…圧電駆動装置、4…圧電アクチュエーター、4A〜4E…駆動用圧電素子、4C’…第1分割片、4C”…第2分割片、4F…検出用圧電素子、5…付勢部材、7…制御装置、21…外周面、22…主面、41…振動体、42…支持部、44…凸部、51…基部、52…支持部、53…ばね部、70…駆動信号生成部、72…判断部、411…シリコン基板、412…シリコン基板、431、432…接続部、701…第1駆動信号生成部、702…第2駆動信号生成部、703…第3駆動信号生成部、704…周波数制御部、1000…ロボット、1010…ベース、1020、1030、1040、1050、1060、1070…アーム、1080…ロボット制御装置、1090…エンドエフェクター、A…実線、A1、A2…矢印、Am…電圧指令、B…実線、B1、B2…矢印、D…基準、H…破線、O…中心軸、S1…ダウンスイープステップ、S2…判断ステップ、S3…電圧制御ステップ、S4…周波数制御ステップ、S5…繰返ステップ、S6…周波数固定ステップ、Sd、Sd1、Sd2、Sd3…駆動信号、Spu…検出信号、Vm…目標電圧、W…周波数帯、f…周波数、f0…共振周波数、fam…周波数、fm、fm1、fm2、fm3…目標周波数、fmin…下限値、fs…固定周波数

Claims (11)

  1. 駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターを有する圧電駆動装置の制御方法であって、
    前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引するダウンスイープステップと、
    前記ダウンスイープステップによって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号を複数回検出し、検出した複数の前記検出信号の電圧差が予め定めた所定電圧差内であるかを判断する判断ステップと、を実行し、
    前記電圧差が前記所定電圧差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御する周波数制御ステップを実行し、
    前記電圧差が前記所定電圧差内ではない場合は、前記電圧差が前記所定電圧差内となるまで前記ダウンスイープステップを繰り返す繰返ステップを実行することを特徴とする圧電駆動装置の制御方法。
  2. 駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターを有する圧電駆動装置の制御方法であって、
    前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引するダウンスイープステップと、
    前記ダウンスイープステップによって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号と前記駆動信号との位相差を複数回検出し、検出した複数の前記位相差の差が予め定めた所定位相差内であるかを判断する判断ステップと、を実行し、
    前記差が前記所定位相差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御する周波数制御ステップを実行し、
    前記差が前記所定位相差内ではない場合は、前記差が前記所定位相差内となるまで前記ダウンスイープステップを繰り返す繰返ステップを実行することを特徴とする圧電駆動装置の制御方法。
  3. 前記所定電圧差は、複数の前記検出信号のうちの1つの前記検出信号を基準とし、前記基準とした前記検出信号の電圧の±20%以内の範囲である請求項1に記載の圧電駆動装置の制御方法。
  4. 前記繰返ステップにおいて実施する前記ダウンスイープステップの前記目標周波数は、直前に実施した前記ダウンスイープステップの前記目標周波数よりも低い請求項1ないし3のいずれか1項に記載の圧電駆動装置の制御方法。
  5. 前記繰返ステップにおいて実施する前記ダウンスイープステップでは、前記駆動信号の周波数を直前に実施した前記ダウンスイープステップの前記目標周波数から今回の前記目標周波数まで掃引する請求項4に記載の圧電駆動装置の制御方法。
  6. 前記ダウンスイープステップにおいて前記駆動信号の周波数が予め設定されている下限値未満となったときは、前記駆動信号の周波数を前記下限値以上である固定周波数に固定し、前記圧電アクチュエーターの駆動を継続する周波数固定ステップを実行する請求項4または5に記載の圧電駆動装置の制御方法。
  7. 前記判断ステップでの判断によって前記周波数制御ステップに移行する場合は、前記周波数制御ステップに先立って、前記検出用圧電素子から出力される前記検出信号の電圧が第2目標電圧となるように前記駆動信号の電圧を制御する電圧制御ステップを実行する請求項1ないし6のいずれか1項に記載の圧電駆動装置の制御方法。
  8. 駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターと、
    前記圧電アクチュエーターの駆動を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引し、
    前記掃引によって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号を複数回検出し、検出した複数の前記検出信号の電圧差が予め定めた所定電圧差内であるかを判断し、
    前記電圧差が前記所定電圧差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御し、
    前記電圧差が前記所定電圧差内ではない場合は、前記電圧差が前記所定電圧差内となるまで前記掃引を繰り返すことを特徴とする圧電駆動装置。
  9. 駆動用圧電素子および検出用圧電素子を備え、駆動信号を印加して前記駆動用圧電素子を伸縮させることにより振動し、前記振動に基づいた検出信号が前記検出用圧電素子から出力される圧電アクチュエーターと、
    前記圧電アクチュエーターの駆動を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、
    前記駆動信号の周波数を目標周波数よりも高い値から前記目標周波数まで掃引し、
    前記掃引によって前記周波数が前記目標周波数となった後、前記検出信号と前記駆動信号との位相差を複数回検出し、検出した複数の前記位相差の差が予め定めた所定位相差内であるかを判断し、
    前記差が前記所定位相差内である場合は、前記検出信号の電圧が第1目標電圧となるように前記周波数を制御し、
    前記差が前記所定位相差内ではない場合は、前記差が前記所定位相差内となるまで前記掃引を繰り返すことを特徴とする圧電駆動装置。
  10. 請求項8または9に記載の圧電駆動装置と、
    前記圧電アクチュエーターによって駆動される被駆動体と、を有することを特徴とする圧電モーター。
  11. 第1部材と、
    前記第1部材に対して回動する第2部材と、
    前記第1部材に対して前記第2部材を回動させる請求項8または9に記載の圧電駆動装置と、を有することを特徴とするロボット。
JP2020057358A 2020-03-27 2020-03-27 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット Active JP7363635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020057358A JP7363635B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020057358A JP7363635B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021158804A true JP2021158804A (ja) 2021-10-07
JP2021158804A5 JP2021158804A5 (ja) 2023-01-26
JP7363635B2 JP7363635B2 (ja) 2023-10-18

Family

ID=77918942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020057358A Active JP7363635B2 (ja) 2020-03-27 2020-03-27 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7363635B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023065857A1 (zh) * 2021-10-18 2023-04-27 Oppo广东移动通信有限公司 驱动控制电路及方法、驱动模组、摄像头模组和电子设备

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012235656A (ja) 2011-05-09 2012-11-29 Canon Inc 振動型アクチュエータの駆動制御装置
JP6399824B2 (ja) 2014-06-30 2018-10-03 キヤノン株式会社 振動型アクチュエータの制御装置及び制御方法、撮像装置
JP2019114671A (ja) 2017-12-25 2019-07-11 セイコーエプソン株式会社 圧電アクチュエーター、圧電駆動装置、ロボット、電子部品搬送装置、プリンターおよびプロジェクター

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023065857A1 (zh) * 2021-10-18 2023-04-27 Oppo广东移动通信有限公司 驱动控制电路及方法、驱动模组、摄像头模组和电子设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP7363635B2 (ja) 2023-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100514032B1 (ko) 진동 특성이 제어되는 회로 카드 조립체
US7157830B2 (en) Near-resonance wide-range operating electromechanical motor
JP7363635B2 (ja) 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、圧電モーターおよびロボット
JP2007236138A (ja) 駆動装置および振動体
JP2020018079A (ja) 圧電駆動装置、ロボットおよびプリンター
US11203040B2 (en) Piezoelectric driving device, driving method of piezoelectric driving device, and robot
CN113014136B (zh) 压电驱动装置的控制方法、压电驱动装置以及机器人
US11515812B2 (en) Control method for piezoelectric drive device, piezoelectric drive device, and robot
JP7500963B2 (ja) 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、および、ロボット
US6717330B2 (en) Ultrasonic motor and electronic device having the ultrasonic motor
JP4998244B2 (ja) 振動アクチュエータ及びその制御方法ならびにロボットハンド
JP2020054152A (ja) 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、ロボットおよびプリンター
JP2006081320A (ja) アクチュエータ
US11824469B2 (en) Method for sensing abnormality of piezoelectric drive device, piezoelectric drive device, and robot
JP7363563B2 (ja) 異常検出方法、圧電モーターおよびロボット
JPH10174464A (ja) 振動アクチュエータ駆動装置
JPH05296227A (ja) ボールジョイントの角度変更装置
CN116266742A (zh) 压电电机的控制方法、压电电机以及机器人
JP7263874B2 (ja) 圧電駆動装置の制御方法および圧電駆動装置
JPH1154540A (ja) ボンディング装置
JP7450856B2 (ja) 圧電駆動装置の制御方法、圧電駆動装置、及び、ロボット
JP2020089133A (ja) 圧電駆動装置の制御方法
JP2009261069A (ja) 振動アクチュエータ及びその制御方法ならびにロボットハンド
JP2005102368A (ja) 駆動装置
JP2002272149A (ja) 送り装置および回転装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200828

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210913

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230118

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230831

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7363635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150