JP2021158575A - 画像表示システム - Google Patents

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教行 堤
Noriyuki Tsutsumi
教行 堤
真 澤田
Makoto Sawada
真 澤田
文浩 安福
fumihiro Yasufuku
文浩 安福
祐平 田中
Yuhei Tanaka
祐平 田中
泰介 後藤
Taisuke Goto
泰介 後藤
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Abstract

【課題】画像表示の消費電力を削減しつつ、運転者に周辺の画像を提供する。【解決手段】移動体の所定の方向の周辺領域を撮影する第一の撮影手段と、運転者が視認可能に設けられ、前記第一の撮影手段の撮影画像を表示する第一の表示手段と、前記運転者が視認可能に設けられ、前記移動体の前記所定の方向の周辺領域を映すミラーと、前記ミラーが映す前記周辺領域の視認性を判別する判別手段と、を備え、前記第一の表示手段は、前記判別手段により視認性が低いと判別された場合、前記撮影画像の表示を開始する。【選択図】図4

Description

本発明は画像表示システムに関する。
車両の周辺を撮影するカメラと、その撮影画像を運転者に提供する表示装置とを含むシステムを備えた車両が提案されている(例えば特許文献1)。表示装置に周辺領域を表示することで、運転者の運転を支援することができる。また、車両のリアウィンドウに表示部を設けて外部に情報を提供する技術も提案されている(例えば特許文献2)。
特開2018−164186号公報 実開平4−31634号公報
特許文献1のようなシステムでは、ミラーに映り込んだ画像よりも見やすい画像を運転者に提供し得る。しかし、常時表示装置に画像を表示していると、表示装置の消費電力が増大するという課題がある。
本発明の目的は、画像表示の消費電力を削減しつつ、運転者に周辺の画像を提供可能な技術を提供することにある。
本発明によれば、
移動体の所定の方向の周辺領域を撮影する第一の撮影手段と、
運転者が視認可能に設けられ、前記第一の撮影手段の撮影画像を表示する第一の表示手段と、
前記運転者が視認可能に設けられ、前記移動体の前記所定の方向の周辺領域を映すミラーと、
前記ミラーが映す前記周辺領域の視認性を判別する判別手段と、を備え、
前記第一の表示手段は、前記判別手段により視認性が低いと判別された場合、前記撮影画像の表示を開始する、
ことを特徴とする画像表示システムが提供される。
本発明によれば、画像表示の消費電力を削減しつつ、運転者に周辺の画像を提供可能な技術を提供することができる。
実施形態に係る車両及び画像表示システムのブロック図。 (A)は車室内を示す図、(B)は電子ルームミラーの分解斜視図。 (A)及び(B)はリア表示装置の動作の例を示す図。 図1の画像表示システムで実行される処理例を示すフローチャート。 (A)〜(C)はリアウィンドウ3を通した後方視界の視認性の例を示す図。 (A)及び(B)は撮影画像の比較の例を示す図。 図1の画像表示システムで実行される処理例を示すフローチャート。 リアワイパの制御例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<車両の構成>
図1は本発明の一実施形態に係る画像表示システム1を搭載した車両Vの平面図である。各図において矢印Xは車両Vの前後方向を示し、矢印Yは車両Vの車幅方向を示す。矢印Zは上下方向を示す。なお、本実施形態では、移動体として車両を、移動体に搭載される画像処理システムとして車載装置を例示するが、本発明は車両以外の移動体、並びに、車両以外の移動体に搭載される装置にも適用可能である。
車両Vは一例としてセダンタイプの四輪の乗用車である。車両Vは、フロントウィンドウ2に隣接した前列に2つのシート、後列に3つのシートを有し、前列の右側のシートが運転席、左側のシートが助手席である。車両Vは各シートに隣接して合計4つのドアを有しており、ドア4Rは運転席に隣接したドアであり、前側の右ドアである。ドア4Lは助手席に隣接したドアであり、前側の左ドアである。リアウィンドウ3にはリアワイパ5が設けられている。リアワイパ5は不図示のワイパモータの駆動力によって回動し、リアウィンドウ3上の扇型の領域5aを稼働範囲(清掃範囲)としている。フロントウィンドウ2及びリアウィンドウ3は例えばガラス部材等の透明材料で構成されている。
画像表示システム1は、車両Vの周辺領域を撮影して運転者に提供する周辺画像提供装置(カメラモニタニングシステム(CMS))を構成する。画像表示システム1をCMS1と表記する場合がある。
CMS1は、車両Vの周辺を撮影する撮影装置11、13R、13Lを備える。これら撮影装置11、13R及び13Lは、例えば、イメージセンサ等の撮像素子と、レンズ等の光学系とを備えたカメラである。撮影装置13Rは車両Vの車外右側でドア4Rの前方に配置され、その撮影範囲RRは車両Vの右側方後方である。撮影装置13Lは車両Vの車外左側でドア4Lの前方に配置され、その撮影範囲LRは車両Vの左側方後方である。
撮影装置11は車両Vの車内後方に配置され、その撮影範囲BRは車両Vの後方である。撮影装置11はリアウィンドウ3の上部車内側に配置されており、リアウィンドウ3及びリアワイパ5の稼働範囲5aを通して車両Vの後方の周辺領域を撮影する。撮影装置11の撮影領域が稼働範囲5aを通していることで、撮影領域上のリアウィンドウ3の汚れをリアワイパ5で除去することができ、撮影画像の画質の低下を防止できる。
なお、本実施形態の場合、3つの撮影装置11、13R、13Lを設けたが、撮影装置の能力(撮影範囲)によって1つ又は2つの撮影装置を用いることも可能である。
図1に加えて図2(A)を参照する。図2(A)は車両Vの室内を模式的に示す図であり、特に、ダッシュボードDBの周辺を示す図である。運転席正面には、ステアリングホイール9の前側においてダッシュボードDBにはインストルメントパネルが設けられている。
車両Vの右側には表示装置14Rが、左側には表示装置14Lが、中央には電子ルームミラー12がそれぞれ設けられている。本実施形態の場合、これらの表示装置14R、14L及び電子ルームミラー12は車室内に配置されている。表示装置14RはダッシュボードDBの右端部に配置され、表示装置14Lは左端部には配置されている。表示装置14R、14Lは画像表示装置であって、本実施形態の場合、液晶表示装置である。表示装置14Rは撮影装置13Rで撮影された画像を表示するサイドモニタであり、表示装置14Lは撮影装置13Lで撮影された画像を表示するサイドモニタである。
本実施形態の車両Vはサイドミラーレス車両であり、撮影装置13R、13L及び表示装置14R、14Lはサイドミラー(ドアミラー)に代えて、車両1の側方後方を運転者が確認するために設けられている。表示装置14Rに表示される撮影画像の画角は運転者が選択可能に構成されており、本実施形態の場合、標準モードAV1と、広角モードAV2の二種類の内の一方を運転者が選択可能である。広角モードAV2は標準モードAV1よりも広角であり、運転者はより広い範囲を視認できる。表示装置14Lについても同様である。
なお、標準モードAV1と、広角モードAV2では、撮影装置13R、13Lの画角自体を切り替えてもよいが、撮影装置13R、13Lの撮影画像のうち、表示画像の範囲を切り替えてもよい。例えば、撮影装置13Rの撮影画像のうち、標準モードAV1では相対的に狭い範囲を切り出して表示装置14Rに表示し、広角モードAV2では相対的に広い範囲を切り出して表示装置14Rに表示する。
電子ルームミラー12は撮影装置11で撮影された電子画像を表示する画像表示モードと、光学ミラー(物理ミラー)として機能するミラーモードとに切り替え可能な装置である。図2(B)は電子ルームミラー12の構造を模式的に示す分解斜視図である。電子ルームミラー12は、パネル状の電子画像の表示装置12aとハーフミラー12bとを積層した構造を有している。
表示装置12aは本実施形態の場合、液晶表示装置であり、ハーフミラー12bの背後に配置されている。画像表示モードでは、表示装置12aに撮影装置11で撮影された画像が表示され、表示画像はハーフミラー12bを通して運転者に提示される。ミラーモードでは表示装置12aに画像は表示しない(ノーマリブラック)。この場合、ハーフミラー12bは光学ミラーとして機能する。
電子ルームミラー12は、フロントウィンドウ2の上部中央車内側に配置されており、運転者に視認可能に配置されている。電子ルームミラー12の表面(ハーフミラー12bの表面)の法線方向は運転者により調整可能とされつつも、基本的に車両Vの後方を指向している。よって、電子ルームミラー12には、ミラーモードにおいて、リアウィンドウ3を通した車両Vの後方の周辺領域が映り込むことになる。運転者は、ミラーモードの電子ルームミラー12によって、車両Vの後方を視認することができる。また、運転者は、画像表示モードの電子ルームミラー12によっても、車両Vの後方を撮影装置11の撮影画像から視認することができる。
なお、本実施形態では、一つの電子ルームミラー12で、ミラー機能(ミラーモード)と画像表示機能(画像表示モード)とを選択可能としたが、車両Vの後方の周辺領域を映す光学ミラーと、撮影装置11で撮影された撮影画像を表示する表示装置とを別々に設けてもよい。
画像表示システム1は、車内の画像を撮影する撮影装置15を備える。撮影装置15は、その撮影画像により乗員や車内の状態を確認することを目的として設けられている。撮影装置15は、例えば、イメージセンサ等の撮像素子と、レンズ等の光学系とを備えたカメラである。撮影装置15は、車内の前側から後方を撮影するように配置されている。本実施形態の場合、撮影装置15は、フロントウィンドウ2の上部中央車内側に、電子ルームミラー12に隣接して配置されており、運転席、助手席、後部座席の各乗員及びリアウィンドウ3等がその撮影範囲に含められる。撮影装置15は電子ルームミラー12と一体に設けられてもよい。
撮影装置15、電子ルームミラー12及び撮影装置11の車両Vの前後方向の配置を比較すると、撮影装置11は、電子ルームミラー12及び撮影装置15よりも後方に配置されており、車両Vの後方の周辺領域を車内の状況に左右されずに撮影可能な位置に配置されている。
車両Vのリアウィンドウ3には表示装置7が設けられている。表示装置7は、透過型有機ELディスプレイ、透過型液晶ディスプレイ等の透過型表示装置であり、リアウィンドウ3の車内側の面に積層されている。表示装置7は撮影装置11の撮影範囲と重ならないように配置されている。
表示装置7は車外に提供する画像を表示する。図3(A)は表示装置7の無表示状態を示し、車内の乗員は表示装置7及びリアウィンドウ3を通して車両Vの後方を視認できる。図3(B)は表示装置7が画像(減速します)を表示している表示状態を示す。表示装置7は、車両Vの後続車両に対するメッセージや、広告等を表示可能である。
画像表示システム1は、制御ユニット(CMSECU)16を含む。制御ユニット16は、制御ユニット(ワイパECU)6や制御ユニット8(表示ECU)を含む複数の制御ユニット(ECU(Electric Control Unit))と車内ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。各ECUは、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合することが可能である。
制御ユニット6はワイパ5のワイパモータの駆動制御を行う。制御ユニット8は表示装置7の表示制御を行う。制御ユニット16は、撮影装置11、13R、13L及び15の撮影制御、電子ルームミラー12、表示装置14R及び14Lの表示制御を行う。また、制御ユニット16は、操作部17に対する運転者の操作指示を受け付ける。操作部17は、運転者が操作可能に配置された、例えばボタン型スイッチ、或いは、タッチパネルである。運転者は操作部17に対する操作によって、表示装置14R、14Lに表示される撮影画像の画角について、上述した標準モードと広角モードとのいずれかを選択可能である。
<消費電力の制御>
電子ルームミラー12の画像表示モードでは、撮影装置11の撮影画像を表示装置12aに表示することにより、運転者にとってより鮮明な車両Vの後方の周辺画像を提供できる。しかし、表示装置12aは電子画像の表示装置であるので電力を消費する。消費電力の削減は車両Vの燃費向上や航続距離の向上に寄与する。また、電子ルームミラー12のミラーモードにおいて運転者は車両Vの後方を確認可能である。そこで、本実施形態では、電子ルームミラー12のモード設定に関し、基本的にはミラーモードとし、必要に応じて画像表示モードとする。
図4は、表示装置12aの表示開始を制御する開始制御の処理例を示すフローチャートであり、制御ユニット16が繰り返し実行する処理例である。S1で表示装置12aが画像を表示中か否か(画像表示モード中か否か)を判定し、表示中である場合は処理を終了し、表示中でない場合(ミラーモードの場合)はS2へ進む。
S2では、ミラーモードの電子ルームミラー12bが映す、車両V後方の周辺領域の視認性を判別する。より具体的には、運転者から見て、ハーフミラー12bに映っている周辺領域が、車内の状況により視認性が悪化しているか否かを判定する。ハーフミラー12bに映る後方画像は、車内、リアウィンドウ3を通ってハーフミラー12bに映るため、車内の状況やリアガラス3の状況といった中間に存在する物体により視認性が変化する。
図5(A)は車内の状況の例を示している。図示の例では、後部座席10に乗員は着座しておらず、リアウィンドウ3が全体的に見えている。このような車内の状況下では、ハーフミラー12bには、車両Vの後方の周辺領域が比較的鮮明に映るため視認性が高い。図5(B)は車内の状況の別の例を示している。図示の例では、後部座席10に乗員が着座しており、かつ、手を挙げている。リアウィンドウ3に乗員が重なっており、このような車内の状況下では、ハーフミラー12bには、車両Vの後方の周辺領域があまり映らない。つまり、視認性が低いと言える。図5(C)は車内の状況の別の例を示している。図示の例では、後部座席10に荷物10aが置かれている。また、リアウィンドウ3が汚れている。このような車内の状況下では、ハーフミラー12bには、車両Vの後方の周辺領域があまり映らない。つまり、視認性が低いと言える。
こうした車内の状況は撮影装置15の撮影画像から推定することができ、撮影画像に基づいてS2の視認性の判別を行うことができる。例えば、撮影画像中のリアウィンドウ3を特定し、リアウィンドウ3と、他の物体(乗員や荷物)との重なる範囲が、リアウィンドウ3の40%以上であれば、視認性が低いと推定する。また、別の判別例として、乗車人数が多ければ、視認性が低くなる傾向にある。そこで、撮影画像から乗車人数を特定し、乗車人数が所定数以上である場合(例えば3人以上)は視認性が低いと推定する。また、別の判別例としてリアウィンドウ3の透明度が高い状態での画像を記憶デバイスに保存しておき、撮影装置15の撮影画像と記録デバイスに保存したリアウィンドウ3の画像とを比較する。比較結果からリアウィンドウ3の汚れ度合い(透過度合い)を特定し、汚れ度合いが高い場合に視認性が低いと推定する。
また、別の判別例として、撮影装置11の撮影画像と撮影装置15の撮影画像とを比較して視認性を判別してもよい。図6(A)及び図6(B)はその一例を示す。図6(A)は撮影装置11の撮影画像の一部であり、特に車内からリアウィンドウ3を通して見えると推定される範囲の、車両Vの後方の撮影画像IM1を示している。撮影画像IM1は車両Vの後方の風景画像である。図6(B)は撮影装置15の撮影画像の一部であり、特にリアウィンドウ3の範囲内の撮影画像IM2を示している。撮影画像IM2には、撮影画像IM1と同様の風景画像が写り込んでいるが、車内の乗員の画像も写り込んでいる。撮影画像IM1と撮影画像IM2とを比較することで、車内の乗員等の画像の範囲を特定することができ、その割合(例えば40%以上)によって、視認性が低いと推定する。
また、別の判別例として、表示装置7の表示状態に基づいて視認性を判別する。表示装置7の表示状態の情報は制御ユニット8から取得することができる。例えば、図3(A)に例示したように表示装置7が無表示状態である場合は視認性が高いと判別し、図3(B)に例示した表示装置7が何らかの画像を表示している場合は視認性が低いと判別する。表示装置7が何らかの画像を表示している場合であっても、表示画像の大きさ等によって視認性の高低を区別してもよい。
S2ではこのような基準により視認性を判別するが、上記の各例の全ての基準について判別する実施形態でもよいし、いずれか一つの基準についてのみ判別する実施形態であってもよい。また、上記の各例とは別の基準があってもよい。
S3ではS2の判別の結果が、視認性が低いであるか否かを判定し、視認性が低い場合はS5へ進み、視認性が高い場合はS4へ進む。S5では表示装置12aを起動して、撮影装置11の撮影画像を表示する。これにより電子ルームミラー12は画像表示モードになる。運転者には、ミラーモードの時よりも、車両Vの後方の周辺領域についてよりクリアで広範囲の画像が提供される。
S4では表示装置14R、14Lに表示される撮影画像の画角について広角モードの選択中か否かを判定する。広角モードの選択中である場合はS5へ進み、標準モードの選択中である場合は処理を終了する。運転者が広角モードを選択している場合、運転者がより広い範囲で車両Vの周辺を確認したいと考えている可能性がある。このため、S2の判別結果が、視認性が高い場合であっても表示装置12aを起動して、撮影装置11の撮影画像を表示する。ミラーモードよりも画像表示モードの方が、車両Vの後方の周辺領域についてより広い範囲の画像を運転者に提供できるため、運転者のニーズに応じることができる。
以上により、本実施形態では、表示装置12aの表示開始を、S2で視認性が低いと判別された場合等に限ることにより、表示装置12aの消費電力を削減することができる。
図7は、表示装置12aの表示終了を制御する終了制御の処理例を示すフローチャートであり、制御ユニット16が繰り返し実行する処理例である。S11で表示装置12aが画像を表示中か否か(画像表示モード中か否か)を判定し、表示中である場合はS12へ進み、表示中でない場合(ミラーモードの場合)は処理を終了する。S12では、表示装置12aの表示終了条件が成立したか否かを判定する。表示終了条件としては、例えば、表示開始から所定時間経過した場合(例えば1分経過した場合)を挙げることができる。別の表示終了条件としては、例えば、車両Vが所定時間(例えば30秒)又は所定距離(1km)の間、直進した場合を挙げることができる。また、別の表示終了条件として、運転者が電子ルームミラー12を所定時間(例えば30秒)以上視認しなかった場合を挙げることができる。運転者が電子ルームミラー12を視認しているか否かは撮影装置15による運転者の撮影画像(顔の向き、眼球の方向等)から判別することができる。
S13では表示装置12aの表示を終了する。電子ルームミラー12はミラーモードに戻ることになる。以上により、本実施形態では、経過時間等により画像表示モードを終了させることで、表示装置12aの消費電力を削減することができる。
図8は制御ユニット6によるリアワイパ5の制御例を示すフローチャートであり、制御ユニット6が繰り返し実行する処理例である。図4のS2の視認性判別において、表示装置7に画像を表示する場合は視認性が低下すると判別する場合、電子ルームミラー12が画像表示モードに切り替わる。その際、リアウィンドウ3が汚れていると撮影装置11の撮影画像の画質が低下する。そこで、本実施形態では、表示装置7に画像を表示する場合に、ワイパ5を稼働させてリアウィンドウ3を清掃する。これにより、電子ルームミラー12が画像表示モードに切り替わった場合に、撮影装置11の撮影画像としてより鮮明な画像を表示装置12aに表示できる。また、表示装置7の画像自体も、より鮮明に外部に提供できる。
S21では表示装置7が表示を開始するか否かを判定する。表示装置7の状態に関する情報は制御ユニット8から取得することができる。表示装置7が表示を開始すると判定した場合はS23へ進み、表示を開始しないと判定した場合はS22へ進む。S23ではリアワイパ5を稼働する。例えば、リアワイパモータを駆動してリアワイパ5を、可動範囲5aにおいて一往復又は二往復させる。
S22では乗員からリアワイパ5の稼働指示があったか否かを判定する。稼働指示がある場合はS23へ進み、リアワイパ5を稼働する。稼働指示が無ければ処理を終了する。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は、少なくとも以下の画像表示システムを開示する。
1.上記実施形態の画像表示システム(1)は、
移動体(V)の所定の方向の周辺領域を撮影する第一の撮影手段(11)と、
運転者が視認可能に設けられ、前記第一の撮影手段(11)の撮影画像を表示する第一の表示手段(12a)と、
前記運転者が視認可能に設けられ、前記移動体(V)の前記所定の方向の周辺領域を映すミラー(12b)と、
前記ミラー(12b)が映す前記周辺領域の視認性を判別する判別手段(16,S2)と、を備え、
前記第一の表示手段(12a)は、前記判別手段により視認性が低いと判別された場合、前記撮影画像の表示を開始する(S5)。
この実施形態によれば、画像表示の消費電力を削減しつつ、運転者に周辺の画像を提供可能な技術を提供することができる。
2.上記実施形態では、
前記ミラー(12b)がハーフミラーであり、
前記ハーフミラーの背後に前記第一の表示手段(12a)が配置されている。
この実施形態によれば、運転者の視線の移動を必要とせずに前記移動体の周辺の画像を運転者に提供できる。
3.上記実施形態では、
前記移動体は車両(V)であり、
前記所定の方向とは前記車両(V)の後方である。
この実施形態によれば、運転者にとって前記車両の後方の確認が容易になる。
4.上記実施形態の画像表示システム(1)は、
車内の画像を撮影する第二の撮影手段(15)を備え、
前記判別手段(16,S2)は、前記第二の撮影手段(15)の撮影画像に基づいて、前記ミラー(12b)に映される前記周辺領域の視認性を判別する。
この実施形態によれば、前記車内の乗員や荷物等の状況に応じて前記車両の後方の、前記ミラーによる視認性を判別することができる。
5.上記実施形態では、
前記第一の撮影手段(11)は、前記ミラー(12b)及び前記第二の撮影手段(15)よりも、前記車両の前後方向で後方に配置されている。
この実施形態によれば、前記車両の後方の周辺領域について、車内の状況に影響されない撮影画像を前記第一の撮影手段で得ることができる。
6.上記実施形態では、
前記第二の撮影手段(15)は、前記車内の前側から後方を撮影するように配置され、
前記判別手段(16,S2)は、前記第二の撮影手段(15)の撮影画像と前記第一の撮影手段(11)の撮影画像とを比較して、前記ミラー(12b)に映される前記周辺領域の視認性を判別する。
この実施形態によれば、二つの前記撮影手段の撮影画像を比較することで、前記車両の後方の、前記ミラーによる視認性を判別することができる。
7.上記実施形態では、
前記車両のリアウィンドウ(3)には、車外に提供する画像を表示する第二の表示手段(7)が設けられており、
前記判別手段(16,S2)は、前記第二の表示手段(7)の表示状態に基づいて、前記ミラー(12b)に映される前記周辺領域の視認性を判別する。
この実施形態によれば、前記第二の表示手段の表示状態に応じて前記車両の後方の、前記ミラーによる視認性を判別することができる。
8.上記実施形態では、
前記リアウィンドウ(3)上で稼働するリアワイパ(5)を備え、
前記第一の撮影手段(11)は前記リアウィンドウ(3)及び前記リアワイパ(5)の稼働範囲(5a)を通して、前記車両(V)の後方の周辺領域を撮影し、
前記リアワイパ(5)は、前記第二の表示手段(15)が画像を表示する場合に稼働する。
この実施形態によれば、前記第一の表示手段の表示を開始する可能性がある場合に、予め前記リアウィンドウが清掃され、前記リアウィンドウの汚れに起因した、前記第一の撮影手段による撮影画像の画質の低下を回避することができる。
9.上記実施形態では、
前記判別手段(16,S2)は、前記第二の撮影手段(15)の撮影画像から特定される乗車人数が所定数以上である場合に、前記ミラー(12b)が映す前記周辺領域の視認性が低いと推定する。
この実施形態によれば、比較的簡易な基準で、前記車両の後方の、前記ミラーによる視認性を判別することができる。
10.上記実施形態では、
前記車両(V)の側方の周辺領域を撮影する第三の撮影手段(13R,13L)と、
前記第三の撮影手段(13R,13L)の撮影画像を表示する第三の表示手段(14R,14L)と、
前記第三の表示手段(14R,14L)に表示される前記撮影画像の画角を前記運転者が選択可能な選択手段(17)と、を備え、
前記運転者が選択可能な前記画角は、標準と、広角とを含み、
前記第一の表示手段(12b)は、前記運転者が前記広角を選択した場合(S4)、前記撮影画像の表示を開始する(S5)。
この実施形態によれば、より広範な範囲を視認したい運転者のニーズに応じることができる。
以上、発明の実施形態について説明したが、発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
V 車両、1 画像表示システム、11 撮影装置、12 電子ルームミラー、16 制御ユニット

Claims (10)

  1. 移動体の所定の方向の周辺領域を撮影する第一の撮影手段と、
    運転者が視認可能に設けられ、前記第一の撮影手段の撮影画像を表示する第一の表示手段と、
    前記運転者が視認可能に設けられ、前記移動体の前記所定の方向の周辺領域を映すミラーと、
    前記ミラーが映す前記周辺領域の視認性を判別する判別手段と、を備え、
    前記第一の表示手段は、前記判別手段により視認性が低いと判別された場合、前記撮影画像の表示を開始する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  2. 請求項1に記載の画像表示システムであって、
    前記ミラーがハーフミラーであり、
    前記ハーフミラーの背後に前記第一の表示手段が配置されている、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像表示システムであって、
    前記移動体は車両であり、
    前記所定の方向とは前記車両の後方である、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  4. 請求項3に記載の画像表示システムであって、
    車内の画像を撮影する第二の撮影手段を備え、
    前記判別手段は、前記第二の撮影手段の撮影画像に基づいて、前記ミラーに映される前記周辺領域の視認性を判別する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  5. 請求項4に記載の画像表示システムであって、
    前記第一の撮影手段は、前記ミラー及び前記第二の撮影手段よりも、前記車両の前後方向で後方に配置されている、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  6. 請求項4に記載の画像表示システムであって、
    前記第二の撮影手段は、前記車内の前側から後方を撮影するように配置され、
    前記判別手段は、前記第二の撮影手段の撮影画像と前記第一の撮影手段の撮影画像とを比較して、前記ミラーに映される前記周辺領域の視認性を判別する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  7. 請求項3に記載の画像表示システムであって、
    前記車両のリアウィンドウには、車外に提供する画像を表示する第二の表示手段が設けられており、
    前記判別手段は、前記第二の表示手段の表示状態に基づいて、前記ミラーに映される前記周辺領域の視認性を判別する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  8. 請求項7に記載の画像表示システムであって、
    前記リアウィンドウ上で稼働するリアワイパを備え、
    前記第一の撮影手段は前記リアウィンドウ及び前記リアワイパの稼働範囲を通して、前記車両の後方の周辺領域を撮影し、
    前記リアワイパは、前記第二の表示手段が画像を表示する場合に稼働する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  9. 請求項4に記載の画像表示システムであって、
    前記判別手段は、前記第二の撮影手段の撮影画像から特定される乗車人数が所定数以上である場合に、前記ミラーが映す前記周辺領域の視認性が低いと推定する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
  10. 請求項3乃至請求項9のいずれか一項に記載の画像表示システムであって、
    前記車両の側方の周辺領域を撮影する第三の撮影手段と、
    前記第三の撮影手段の撮影画像を表示する第三の表示手段と、
    前記第三の表示手段に表示される前記撮影画像の画角を前記運転者が選択可能な選択手段と、を備え、
    前記運転者が選択可能な前記画角は、標準と、広角とを含み、
    前記第一の表示手段は、前記運転者が前記広角を選択した場合、前記撮影画像の表示を開始する、
    ことを特徴とする画像表示システム。
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