JP2021157516A - ガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラム - Google Patents

ガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ガスの使用状況に応じて適切な配送を行うことを可能とし、ガスの欠乏を回避して安定したガスの供給(配送)を効率良く行うことが可能なガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】 ガス供給管理システム10は、複数戸で共用するガス容器20を配置する供給先施設Uにガス供給を行うものであり、所定の頻度で戸別のガス使用量を取得する使用量取得手段51と、ガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(戸別使用量)を算出する戸別使用量算出手段52と、戸別使用量を全戸数分合計して供給先施設の一日当りの使用量(総使用量)を算出する総使用量算出手段53と、総使用量に基づき、供給先施設U毎にガス容器20の配送期間を決定する配送期間決定手段54と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、液化石油(LP)ガスの供給(配送)を効率よく行うためのガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラムに関する。
従来、ガスメータからの測定値の入力を逐次または定期的に受け付け顧客毎のガス消費量を予測したり、燃料配送作業の配送計画を導出するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−199552号公報
しかしながら供給先施設が例えば、アパートやマンションなどの集合物件などに付設する、複数戸で共用する(複数の)ガスボンベを配置・管理する施設の場合、戸別の使用量のばらつきがある(ばらつきが大きい)。また、集合物件に付設の供給先施設の場合は上述のデータ集計装置や通信装置などは戸別に設置することになるが、通信状況によってデータが取得できない居室が存在する場合もある。また、上述のデータ集計装置や通信装置などは設置を強要できないため、そもそも設置を拒む居室が存在する場合もある。
このようなことから、集合物件に付設の供給先施設については、戸建ての供給先施設と比べて使用量の予測が困難であったり、予測の算出誤差が大きくなり、正確な配送計画が行えない問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、集合物件に付設の供給先施設においても、ガスの使用量を状況に応じて適切に把握し、使用量の予測の精度を高めるとともに、効率よく配送を行うことが可能なガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理システムであって、前記供給先施設は、戸別に使用が割り当てられた複数のガス容器を集中して配置する施設であり、所定の頻度で戸別のガス使用量を取得する使用量取得手段と、前記ガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出する戸別使用量算出手段と、前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出する総使用量算出手段と、前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定する配送期間決定手段と、を有することを特徴とするガス供給管理システムである。
また、本発明は、供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理方法であって、前記供給先施設は、戸別に使用が割り当てられた複数のガス容器を集中して配置する施設であり、使用量取得手段が所定の頻度で戸別のガス使用量を取得するステップと、戸別使用量算出手段が前記ガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出するステップと、総使用量算出手段が前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出するステップと、配送期間決定手段が前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定するステップと、を有することを特徴とするガス供給管理方法である。
また、本発明は、上記のガス供給管理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明によれば、集合物件に付設の供給先施設においても、ガスの使用量を状況に応じて適切に把握し、使用量の予測の精度を高めるとともに、効率よく配送を行うことが可能なガス供給管理システム、ガス供給管理方法およびプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るガス供給管理システムの構成を模式的に示す図でり、(A)全体の概要図、(B)管理装置の機能を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るガス供給管理方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るガス供給管理方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る設定パラメータの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る配送期間の概略を説明する図である。
<全体構成>
図1を参照して、本実施形態のガス供給管理システム10の全体構成について説明する。同図(A)は、本実施形態のガス供給管理システム10の全体構成の一例を模式的に示す概要図である。ガス供給管理システム10は、液化石油(LP)ガスの複数の供給先施設Uにそれぞれ備えられたLPガスメータ21からの情報を収集することにより、LPガスの検針・保安・配送などの業務を効率的に行うものである。ここで供給先施設Uは、例えばLPガスの契約者の居住などの施設の敷地内またはその近隣に設けられたLPガス設置施設であり、LPガスの設置場所をいう。また、本実施形態では一例として、「契約者の居住などの施設」は、アパート、マンション、集合住宅、集合店舗など、複数戸の居室、住居、店舗などを有する集合物件とする。つまり、供給先施設Uは、アパートやマンションなどの集合物件に付設する、複数戸で共用するガス容器(ガスボンベ)20を1または複数配置し、管理する施設の場合である。この例では、対象となる或る供給先施設Uに2本のガスボンベ20が設置されているとする。またこの場合、LPガスメータ21は戸別に設けられる。すなわち集合物件の戸数が例えば10戸の場合、2本のガスボンベ20に10台のLPガスメータ21が取り付けられているとする。
本実施形態のガス供給管理システム10は、例えば、LPガスメータ21と、情報送信手段(情報送信装置)11と、管理手段(管理装置)13と、情報の収集手段31と、格納手段(格納装置)30と、携帯端末12と、これらが接続する通信回線(ネットワークNW)などを有する。本実施形態のネットワークNWは、既知のあらゆる有線および/または無線の通信回線(ネットワーク)NW、NW3の総称である。
ネットワークNW1は例えば無線の移動体通信網(基地局等を含む)や、WiFi(登録商標)のような無線LAN方式による無線データ通信網、近距離無線通信規格(Bluetooth(登録商標)のような無線PAN方式)による無線データ通信網、WiMAX(登録商標)のような無線MAN方式、無線WAN方式などによる無線データ通信網であり、管理装置13と事業者用サーバ装置14とが接続するネットワークNW2は例えば、LAN、インターネット、または専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、及びゲートウェイ等により構築される通信回線である。なお、通信の形態は有線/無線を問わない。
また、ネットワークNW3は例えば、省電力(低電力)かつ広域(遠距離)の無線通信技術を利用した通信回線である。「省電力(低電力)かつ広域(遠距離)の無線通信技術」とは、消費電力が低く、WiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)などよりも広い領域を対象にした通信(キロメートル単位の遠距離通信)が可能となる無線通信技術をいう。また、その通信方式(通信規格)の一例としては、LPWA(Low Power Wide Area)や、LPWAN(Low Power Wide Area Network)などが挙げられる。以下具体的に、LPWAを利用したガス供給管理システム10を例に説明する。LPWAを利用したガス供給管理システム10は、主に、情報送信装置11からの情報(ガスメータ情報)の取得(収集)において、例えば、免許が不要な通信帯域(920MHz帯域)を利用するLPWAネットワークを利用することで、低価格・低消費電力・広域(遠距離)の無線通信が可能となる。なお、ネットワークNW3は、少なくとも広域(遠距離)の無線通信が可能な通信網(通信回線)であれば、LPWAネットワークに限らない。
情報送信装置11は、複数の供給先施設Uに配置される複数の(例えば戸数分の)LPガスメータ21のそれぞれに外付け、あるいは内蔵されており、任意のタイミング、あるいは所定のタイミングで対応するLPガスメータ21からの情報(以下、ガスメータ情報という)を取得し、ネットワークNW3を介して収集装置31および/または携帯端末12に送信する。情報送信装置11は、LPガスメータ21に替えて(又はこれに加えて)残量計および/または調整器に接続する構成であってもよい。情報送信装置11の詳細な図示は省略するが、例えば、内蔵の電池(LPガスメータ21とともにあるいは単独で交換可能な充電池(リチウムイオンバッテリーなど))を電源とし、制御部によってメモリに記憶されている情報送信装置11全体の動作を実現するための各種のソフトウェアプログラム等を実行する処理や、制御信号やデータの転送処理を行う処理などを行う。情報送信装置11(およびLPガスメータ21)は、LPWA方式のネットワーク(通信回線)NW3に対応した構成となっている。
ここで、「ガスメータ情報」とは、個々のLPガスメータ21を識別可能な固有番号(例えば、製造番号)と、ガスボンベ20の所定期間におけるガス使用量を示す指針値および保安情報(個々のガスボンベ20の圧力を監視し、ガス漏れ等を検知するための情報)と、これらの情報の取得日(検針日)と、ガスボンベ20を交換した日付けなどを少なくとも含む情報である。
情報送信装置11が送信したガスメータ情報は、収集装置31によって自動的且つ任意の、および/または所定のタイミングで収集され、収集装置31が接続するネットワークNWを介して格納装置30に送信される。また、情報送信装置11が送信したガスメータ情報は、ネットワークNW3を介して携帯端末12によって収集され、ネットワークNWを介して格納手段30および/または管理装置13に送信される。
収集手段(収集装置)31は、ネットワークNW3に接続し、情報送信装置11が送信するガスメータ情報を収集する手段であり、例えばLPWA方式の通信に対応した無線基地局、あるいは、当該無線基地局と有線(又は無線)で接続する固定端末である。また、収集手段31は、LPWA方式の通信および/または移動体通信の無線基地局であってもよいし、当該無線基地局と接続する移動体通信端末であってもよい。また、ここでの基地局とは、LPWA通信が可能な基地局を搭載した人工衛星であってもよい。収集装置31は取得したガスメータ情報を、ネットワークNWを介して格納装置30の所定の格納領域に格納・蓄積する。
格納装置30は、ネットワークNW1に接続し、ガスメータ情報を含む各種情報やアプリケーションプログラムなどが格納される装置であり、例えばクラウド環境に設けられたサーバ(クラウドサーバ)である。
管理装置13は、例えば、ハードウェア構成としては既知のサーバ装置(またはパーソナルコンピュータ(PC))であり、CPU、ROM、RAM、記憶手段、入力手段、表示手段、通信手段(いずれも不図示)などを有する。管理装置13はネットワークNW1と接続し、ネットワークNW1を介して格納装置30に格納された、および/または携帯端末12から送信されたガスメータ情報等を取得する。また、この例では、管理装置13の少なくとも一部の機能は、アプリケーションプログラムとして格納装置30に格納され、クラウドコンピューティングシステムによって管理装置13において利用されるように構成されている。さらに、管理装置13は、ガスの事業者用サーバ装置14と接続する。事業者用サーバ装置14は、例えば、LPガスの契約者の個人情報などを保持する。管理手段13は、本実施形態のガス供給管理システム10の主要な機能を実現する。
携帯端末12は、LPガスメータ21の検針員(検針者)、ガスボンベ20の配送者、あるいはLPガスの供給元の担当者が携行する移動体通信が可能な端末装置、またはガスボンベ20の配送車両等に取り付けられた移動体通信(無線通信)が可能な既知の端末装置であり、情報送信装置11から送信された、および/または収集手段31や格納手段30から送信されたガスメータ情報を受信・収集して、ネットワークNWを介して管理装置13に当該ガスメータ情報を送信(アップロード)する。また、ネットワークNW(NW3)の無線基地局(収集装置)31を介して管理装置13、格納装置30や情報送信装置11などとガスメータ情報を含む情報の送受信が可能に構成されている。ここで、LPガスの「供給元」とは例えば、各LPガス事業者、各LPガス事業者の支店、充填所、配送センタ、小売事業者など、LPガスの契約者(消費者)に対して、LPガスを供給する者の総称である。
携帯端末12には、管理装置13が予測した配送に関する情報(配送先(供給先施設U、以下同様)、配送ルート、あるいは配送状況に関する情報等)が送信され、表示手段121に表示可能となっている。また、携帯端末12は、配送者の出勤予定や、配送先、配送ルート、配送状況に関する情報、保安点検情報等の登録(更新)を受付け、管理装置13および/または格納装置30にこれらの情報を送信可能に構成されている。また、文字や画像情報の読み込み、バーコードスキャン、配送伝票の表示(および出力)等が可能である。
本実施形態のLPWAを利用したガス供給管理システム10では、既に述べているように、情報送信装置11が送信したガスメータ情報が、収集装置31によって自動的且つ任意のタイミング(所定のタイミングも含む)で収集され、収集装置31が接続するネットワークNWを介して格納装置30に送信される。収集装置31は、例えば、1日のうち定時に1回を毎日(日次で)、など定期的にガスメータ情報を収集することができ、必要に応じて任意のタイミングで(随時に)もガスメータ情報を収集することができる。
格納装置30の格納領域には、例えば、供給先施設U毎に、当該供給先施設Uに配置されている複数の(全ての)ガスメータ21の固有番号(例えば、ガスメータ21の製造番号)と、それぞれのガスメータ21毎に過去の所定の検針期間に取得されたガスメータ情報、および/または日次で取得されたガスメータ情報が、日付(期間)情報と対応づけられて格納される。また、管理装置13は、格納装置30に格納されたガスメータ情報等を取得できる。
つまり、検針員の検針作業(例えば、携帯端末12によるガスメータ情報の受信・収集処理)によらず、情報送信装置11が送信するガスメータ情報を管理装置13が遠隔で自動取得することができる。これにより、管理装置13はガス消費量を含むガスメータ情報を高頻度で把握することができる。ここで、高頻度とは、月次より多い(高い)頻度であることをいい、例えば、1ヶ月に1度や1週間に1度などの頻度よりも多い頻度で把握することをいう。具体的には、本実施形態では例えば、ガスメータ情報を日次で取得し、ガス使用量等を把握することができる。これにより、管理装置13は取得したガスメータ情報をLPガスの販売事業における月次検針業務に活用するとともに、日次で使用量を算出し、また配送予測などを行い、LPガスの配送業務の効率化へ活用する。具体的には、ガスボンベ20を配送する上で最適な配送日と効率的な(最適な)配送経路(配送ルート)を予測し、複数の配送車に積載するガスボンベ20の本数を指示するまでのプロセスを自動的に行う。
<管理手段(管理装置)>
図1(B)を参照して管理装置13の一例について説明する。同図(B)は、管理装置13の機能の概略を示すブロック図である。管理装置13は例えば、基幹処理手段57や配送管理手段50を備え、本実施形態のガス供給管理システム10の主要な機能を実現する。基幹処理手段57は、主に、ガスメータ情報に基づき、月次で(月ごとに)点検情報を反映した保安管理処理、在庫を反映した配送管理(在庫管理)処理、顧客情報などデータベースの更新処理、その他既知の基幹業務処理などを行うものである。なお、以下の実施形態では対象となる或る(一箇所の)供給先施設Uについて説明するが、異なる複数個所の供給先施設Uについても同様に実施可能である。
配送管理手段50は例えば、使用量取得手段51と、戸別使用量算出手段52と、総使用量算出手段53と、配送期間決定手段54と、配送予測手段55などを有する。
使用量取得手段51は、所定の頻度で対象となる或る(一箇所の)供給先施設Uに設けられた複数のガスメータ21から、それぞれ、戸別のガス使用量を取得する。ガス使用量は、ガスメータ21毎のガスメータ情報に含まれる指針値である。本実施形態では、供給先施設Uは集合物件に付設されるものであり、供給先施設Uには複数戸分のガスメータ21が設けられる。一例として、対象となる或る(1箇所の)供給先施設Uは、例えば10個の居室を有する集合物件に付設された施設であり、全居室に共用の例えば2本のガスボンベ20が設けられ、当該2本のガスボンベ20を管理する10台のガスメータ21が設けられている。使用量取得手段51は、対象となる供給先施設U内の全てのガスメータ21からそれぞれ、ガス使用量(指針値)を取得可能に構成される。また、所定の頻度とは、月次(1カ月に1回の頻度)より高頻度であり、望ましくは1週間に1回〜数回の頻度であり、より好適には1日に1回(日次)の頻度である。つまりこの例では、管理手段13は高頻度で(例えば、日次で)ガスメータ情報を取得する。使用量取得手段51は、当該情報を随時取得可能であり、これにより、供給先施設Uに設けられた全てのガスメータ21に対応したガス使用量(指針値)を高頻度(例えば、日次)で取得できる。
ここで、ガスメータ情報の取得に際し、通信状態が悪い場合など、対象となる供給先施設Uに配置される複数のガスメータ21のうち少なくとも一部のガスメータ21について日次でのガスメータ情報の取得に失敗する場合がある。また、例えば入居者等の許可が得られず、ガスメータ情報を取得・送信する情報送信装置11を設置できないガスメータ21が混在する場合もある。このように日次でのガスメータ情報が取得できないガスメータ21が存在した場合には、使用量取得手段51は、格納装置30に保持されている、当該ガスメータ21の過去のガスメータ情報(過去の所定の検針期間に取得されたガスメータ情報)に基づき、ガス使用量を取得する。
戸別使用量算出手段52は、使用量取得手段51が取得したガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出する。詳細には、戸別使用量算出手段52は、日次でガス使用量(ガスメータ情報)が取得できた居室、および日次での取得ができなかった期間が所定日数(例えば、3日)以内の居室(以下これを、「使用量取得可居室」という。)については第一の方法を用いて戸別使用量を算出し、日次でガス使用量が取得できなかった期間が所定日数を超えた(例えば4日以上となった)居室(通信異常等で情報送信装置11からのガスメータ情報が取得できない場合の他、情報送信装置11が未設置の居室も含む、以下これを「使用量取得不可居室」という。)については第二の方法を用いて戸別使用量を算出する。
第一の方法は、配送管理処理の実施日直前数日間(例えば、実施日当日を含む(または除く)直前3日間や直前15日間など)の日次で取得したガス使用量(以下、日次取得ガス使用量という)の1日当りの平均値を、実施日当日の(1日あたりの)戸別使用量とする方法である。第一の方法により算出された戸別使用量を第一戸別使用量U1という。日次で(連続して)ガス使用量が取得できている場合、一般的には直前数日の日次取得ガス使用量と実施日当日の日次取得ガス使用量とは大きな変化はなく、また、直前数日の1日当りの平均値とすることで実施日当日(それ以前の単独の日)に日次取得ガス使用量に急激な変化があったとしても平準化できる。このため、実施日直前の数日間の日次取得ガス使用量の1日当りの平均値を実施日当日のガス使用量(第一戸別使用量U1)とする。第一戸別使用量U1は、実施日当日の実績使用量に概ね近い値といえる。
第二の方法は、過去の所定期間に取得したガス使用量の1日当りの平均値を、実施日当日の(1日あたりの)戸別使用量とする方法である。第二の方法により算出された戸別使用量を第二戸別使用量U2という。過去の所定期間とは、例えば、前年同月(1ヶ月)の期間、前回の請求基準日と前々回の請求基準日(約1ヶ月)の期間、前回(直近)の請求基準日と前回(直近)の配送日の期間(請求基準日から配送日まで、配送日から請求基準日まで)期間のいずれかである。ここで請求基準日とは、顧客に対するガス代の請求のために月次(月に1日)で設けられた基準の日(例えば、毎月1日など)であり、携帯端末12または実際に検針員が供給先施設Uに出向くなどして、あるいは収集手段31によって、当日のガスメータ情報が必ず取得されている日である。そしてこれらの所定期間のうちいずれかの期間における総使用量を当該所定期間の日数で除した平均値が第二戸別使用量U2である。第二戸別使用量U2は過去の実績値に基づいてはいるものの、第一戸別使用量U1に比べて実施日当日の実績値とは誤差が大きくなる可能性があり、実施日当日の予測使用量ということもできる。
総使用量算出手段53は、対象となる供給先施設Uの戸別使用量(第一戸別使用量U1および第二戸別使用量U2)を全戸数分合計して当該供給先施設Uの一日当りの使用量(以下「総使用量T」という。)を算出する。総使用量算出手段53はまた、第二戸別使用量割合RU2を算出する。第二戸別使用量割合RU2とは総使用量Tにおける、使用量取得不可居室の第二戸別使用量の総量AU2の割合(第二戸別使用量の総量AU2/総使用量T)である。第二戸別使用量割合RU2は、配送期間決定手段54において配送期間を決定する際の閾値を決定するために用いられる。
配送期間決定手段54は、総使用量Tに基づき、対象となる供給先施設U毎にガスボンベ20の次回の配送期間を決定する。詳細には、配送期間決定手段54は、総使用量Tに基づき、供給先施設Uに配置されるガスボンベ20の全量交換を行なうか否か(交互交換を行うか)を判定するとともに、全量交換の場合にはその配送期間を、交互交換の場合にはその配送期間をそれぞれ決定する。
ここで「交互交換」とは、従来一般的に行われていた交換ルール(交換方法)であり、供給先施設U毎に配置されているガスボンベ20の全量のうち、一部を交換することをいう。この「交互交換」の交換ルール(交換方法)では例えば、ある1箇所の供給先施設Uに一次側ガスボンベと二次側ガスボンベの2本のガスボンベ20が配置されている場合、そのうち一本を二次側の(予備的な)ガスボンベ20とする。そして一次側のガスボンベ20を使い切る(使い切った)タイミングで、二次側のガスボンベ20を使用中に配送に赴き、回収・設置する。交互交換の場合、ガスが欠乏する観点では安全性が高いが、配送効率の向上には限界があるため、ガスの使用量が多い場合に適している交換ルールである。
これに対し、「全量交換」とは、供給先施設U毎に配置されているガスボンベ20の全量を交換することをいう。例えば、ある1箇所の供給先施設Uに2本のガスボンベ20が配置されている場合、その全量である2本を同時に交換する交換ルール(交換方法)をいう。全量交換は、ガスボンベ20内のガス残量が安全の限界値(ガスの欠乏を回避できる限界値)まで待機し、一度の配送で全量(例えば、2本)を交換するので、配送効率を高めることができガスの使用量が少ない場合に適している(ガスの使用量が多い場合は安全性を優先して避ける方が好ましい)交換ルールである。
配送予測手段55は、配送期間に基づき、ガス使用量に応じて効率のよいガスボンベ20の配送が行えるよう、配送の計画を作成・管理する。またこれ以外に、ガスメータ情報に基づきガスボンベ20ごとのガス使用量の予測や、ガスボンベ20の配送の予定、最適な配送ルートを管理可能である。
この例では、基幹処理手段57や、配送管理手段50(これらの機能を実現するアプリケーションプログラム)は格納装置30に格納され、クラウドコンピューティングシステムによって管理装置13において利用されるように構成されている。しかしこれに限らず、基幹処理手段57や配送管理手段50(これらの機能を実現するアプリケーションプログラム)は、管理装置13の記憶手段133(管理装置13と接続する記憶手段133)に格納されていても良い。
<ガス供給管理方法>
次に、図2から図5を参照して、本発明のガス供給管理方法について説明する。以下の例では、ある一箇所の供給先施設U(複数戸の集合物件に共用の複数のガスボンベ20を配置する施設)における処理を説明するものであり、一例として当該供給先施設Uには、50kgのガスボンベ20を2本(全量で100kg)設置しているものとする。
図2および図3は、ガス供給管理方法の処理(ガス供給管理処理)の流れの一例を示すフロー図である。両図に示すように、本発明のガス供給管理方法は、基幹処理を行うステップと、配送管理処理を行うステップなどを有する。基幹処理は適宜のタイミングで実行され、主に、ガスメータ情報に基づき、月次で(月ごとに)点検情報を反映した保安管理処理、在庫を反映した配送管理(在庫管理)処理、顧客情報などデータベースの更新処理、その他既知の基幹業務処理を含む。図2および図3は主に、ガス供給管理処理の配送管理処理について示すフロー図である。
ガス供給管理処理(配送管理処理)は、使用量取得手段51が所定の頻度で戸別のガス使用量を取得するステップ(ステップS01)と、戸別使用量算出手段52がガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別使用量を算出するステップ(ステップS03〜S21)と、総使用量算出手段53が戸別使用量を全戸数分合計して供給先施設の一日当りの総使用量Tを算出するステップ(ステップS23〜S27)と、配送期間決定手段54が総使用量Tに基づき、供給先施設U毎にガスボンベ20の配送期間を決定するステップ(ステップS29〜S41)と、配送予測手段55が、配送期間に基づき、ガス使用量に応じて効率のよいガスボンベ20の配送が行えるよう、配送の計画を作成・管理するステップ(ステップS43)等を有する。また、本実施形態は、当該ガス供給管理方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供するものである。以下、順次説明する。
<使用量取得処理(ステップS01)>
まずステップS01では初期処理および使用量取得処理を行う。初期処理では、各種初期化処理等を行う。また、使用量取得処理では、管理装置13が例えばそれぞれの居室に対応するガスメータ21のガスメータ情報に含まれるガス使用量を高頻度(例えば、日次)で取得する。例えば、実施日当日に取得した或る居室のガスメータ情報に、ガス使用量(指針値)として数値(0を含む)が含まれている場合、日次のガス使用量の取得は成功となり、当該居室は使用量取得可居室となる。また、実施日当日に取得した或る居室のガスメータ情報にガス使用量として例えば数値(0を含む)以外が含まれている場合は、日次のガス使用量の取得が失敗となるが、日次での取得が失敗した期間が例えば実施日当日を含め直前数日(例えば直前3日)以内の場合(直前3日以内では日次での取得が成功した日がある場合)も日次のガス使用量の取得は成功とし、当該居室は使用量取得可居室となる。
一方、ガス使用量(指針値)として数値以外が含まれ(実施日当日のガス使用量の取得は失敗で)日次での取得が失敗した期間が、例えば実施日当日を含め直前数日(例えば直前3日)を超える場合(直前4日以上、連続して日次での取得が失敗している)場合は、当該居室は使用量取得不可居室となる。数値以外の一例として、ガス使用量が無情報(ブランク)の場合は通信異常等でガス使用量が取得できなかったことを示し、エラーを示す情報(エラーフラグなど)が含まれている場合は、情報送信装置11が設置されていないことを示す。
なおステップS01〜ステップS21は、対象となる供給先施設U(集合物件)の各居室分、繰り返し行う。すなわち、例えば10戸の居室を有する1棟の集合物件の供給先施設Uの場合、居室毎に本ステップS01でガス使用量が取得できた場合は、ステップS03〜S11を行い、本ステップS01でガス使用量が取得できない居室については、ステップS13〜S21を行い、これを全居室(10室)分繰り返し実行する。
<戸別使用量算出処理(ステップS03〜S21)>
ステップS03では、居室毎にステップS01における日次取得ガス使用量の取得状況を判定する。すなわち、対象となる居室が使用量取得可居室の場合は、ステップS05に進み、そうでない場合(使用量取得不可居室の場合)にはステップS13に進む。
ステップS05では、第一の方法による第一戸別使用量U1の算出に際し、算出に用いる期間を選択する。一例として、日数の異なる複数の期間において、それぞれ日次取得ガス使用量の1日当りの平均値を算出し、それらのうち大きい方(最大の)平均値を採用する。具体的には、例えば、実施日当日直前の第一の期間(例えば、実施日当日を含む3日間)の日次取得ガス使用量の1日当りの平均値(3日間の日次取得ガス使用量の合計/3日)と、実施日当日直前の第二の期間(例えば、実施日当日を含む15日間)の日次取得ガス使用量の1日当りの平均値(15日間の日次取得ガス使用量の合計/15日)とをそれぞれ算出して比較する。
そして、第一の期間の日次取得ガス使用量の1日当りの平均値の方が大きい場合には、当該平均値を選択して(ステップS07)ステップS11に進む。一方、第二の期間の日次取得ガス使用量の1日当りの平均値の方が大きい場合には、当該平均値を選択して(ステップS09)ステップS11に進む。ここでは第一の期間と第二の期間の2つの期間について比較をしたが、3つ以上の期間について比較をしてもよい。ステップS11では算出された平均値を、対象となる居室の実施日当日の(1日当りの)第一戸別使用量U1とし、ステップS23に進む。
ステップS13では、第二の方法による第二戸別使用量U2の算出に際し、算出に用いる期間を選択する。一例として、異なる複数の検針期間において、それぞれガス使用量(指針値)の1日当りの平均値を算出し、それらのうち大きい(最大の)平均値を採用する。具体的には、例えば、まず第一の検針期間を、前回(直近)の請求基準日と前回(直近)の配送日の期間(請求基準日から配送日まで、または配送日から請求基準日までの期間(直近指針間)とし、その期間のガス使用量(指針値)の1日当りの平均値を算出する。すなわち前回の請求基準日と前回の配送日の間の期間の戸別使用量を合計し、当該期間の日数で除して1日当りの平均値を算出する。また、第二の検針期間を、前回の請求基準日と前々回の請求基準日(約1ヶ月)の期間(定期指針間)とし、その期間のガス使用量(指針値)の1日当りの平均値を算出する。さらに、第三の検針期間を、前年同月(1ヶ月)の期間(前年同月)とし、その期間のガス使用量(指針値)の1日当りの平均値を算出する。
そして、第一の検針期間の平均値が最大の場合には、当該平均値を採用し(ステップS15)ステップS21に進む。また、第二の検針期間の平均値が最大の場合には、当該平均値を採用し(ステップS17)、ステップS21に進む。また、第三の検針期間の平均値が最大の場合には、当該平均値を採用し(ステップS19)、ステップS21に進む。ステップS21では、算出した平均値を、実施日当日の(1日あたりの)第二戸別使用量U2とし、ステップS23に進む。ここでは3種の検針期間について比較をしたが、2種または、4種以上の検針期間について比較をしてもよい。
ステップS15〜ステップS19に示すように、日次でのガス使用量が取得できない居室(ガスメータ21)が存在した場合には、使用量取得手段51は、格納装置30に保持されている、当該ガスメータ21の過去の所定期間に取得したガスメータ情報に基づき、戸別使用量(第二戸別使用量U2)を取得する。
<総使用量算出処理(ステップS23〜S27)>
ステップS23では、対象となる集合物件の全ての居室について、第一戸別使用量U1または第二戸別使用量U2を合算し、集合物件全体(供給先施設U)としての1日あたりの総使用量Tを算出する。ステップS25では、対象となる供給先施設Uのうち、使用量取得不可居室のみの日次取得ガス使用量の合計(第二戸別使用量の総量AU2)を算出する。ステップS27では、第二戸別使用量割合RU2(=第二戸別使用量の総量AU2/総使用量T)を算出する。
<配送期間決定処理(ステップS29〜S41)>
図3を参照して、ステップS27に続くステップS29では、交換ルール(交換方法)が全量交換であるか交互交換であるかを判定する。この判定は、一例として、それぞれの居室(契約者)毎に顧客情報として予め設定され、データベースなどに保存されている。なお、これに限らず、交換ルール判定閾値判定閾値により判定してもよい。例えば一例として、対象となる供給先施設Uに配置されているガスボンベ20が50kgボンベ2本(総量100kg)の場合、総使用量Tが所定の交換ルール判定閾値(例えば、1.5kg/日)以下の場合は、全量交換とし、総使用量Tが交換ルール判定閾値を超えた場合には交互交換とするなどである。この場合交換ルール判定閾値は、供給先施設Uに配置されているガスボンベ20の総量に応じて適宜設定され、また変更も可能である。
ステップS29で全量交換と判定された場合には、ステップS31に進み、交互交換と判定された場合には、ステップS37に進む。ステップS31では、ステップS27で算出した第二戸別使用量割合RU2に基づき、配送期間の終了を決定するための閾値(配送期間終了日T1)を決定する。
図4(A)は配送期間の設定パラメータ(設定値)の一例を示す表である。例えば、配送期間の開始または終了の決定に際しては同図に示すような設定値を用いる。設定値は、配送期間終了日T1に採用する値として、デフォルト値Tdと、安全性の高い値(高安全率設定値)Tsが準備される。同様に、配送期間開始日F2の設定値として、デフォルト設定値Fdと、安全性の高い値(高安全率設定値)Fsが準備される。
デフォルト値Td、Fdは所定の算出方法に基づき算出された基準となる値であり、これについては図5を参照して後述する。高安全率設定値Ts、Fsは例えば、予め定められた値である。また、配送期間開始日F2と配送期間終了日T1についても図5を用いて後述するが、配送期間開始日F2は配送を開始するタイミングであり、配送期間終了日T1はそれまでに配送を終えるタイミングである。
本ステップS31では、第二戸別使用量割合RU2が所定値X(例えば、20)%未満の場合には、ステップS33に進み、配送期間終了日T1として図4(A)に示すデフォルト値Tdを採用する。一方、第二戸別使用量割合RU2が所定値X%以上の場合には、ステップS35に進み、デフォルト設定値Tdより前倒しした(現在よりに遡った)日付となる、高安全率設定値Tsを設定する。高安全率設定値Tsを配送期間終了日T1に採用することで、ガス切れのリスクを低減することができる。
ステップS37では、ステップS27で算出した第二戸別使用量割合RU2に基づき、配送期間の開始を決定するための閾値(配送期間開始日F2)を決定する。具体的には、第二戸別使用量割合RU2が所定値X(例えば、20)%未満の場合には、ステップS39に進み、配送期間開始日F2にデフォルト設定値Fdを採用する。一方、第二戸別使用量割合RU2が所定値X%以上の場合には、ステップS41に進み、デフォルト設定値Fdより前倒しした(現在よりに遡った)日付となる、高安全率設定値Fsを設定する。
<配送予測処理(ステップS43)>
ステップS43では、ガスの使用量に応じて効率のよいガスボンベ20の配送が行えるよう、配送の計画を作成・管理する。またガスメータ情報に基づくガスボンベ20ごとのガス使用量の予測処理や、ガスボンベ20の配送の予定、最適な配送ルートの管理の処理などを行う。
以上説明したように、本実施形態では、総使用量Tに応じて、全量交換と交互交換を自動で切り替え可能に構成される(ステップS29)。また、全量交換および交互交換のそれぞれについて、ガス使用量の傾向(総使用量T)に応じて配送予測パラメータ設定し、また変更してもよい。図4(B)および同図(C)は配送予測パラメータの一例を示す表であり、同図(B)が全量交換における配送予測パラメータであり、同図(C)が交互交換における配送予測パラメータである。配送予測パラメータは例えば、配送期間を決定するための交換閾値、配送限界閾値、交換日数、調整日数(いずれも図5を用いて後述する)などを含み、総使用量Tに応じて全量交換および交互交換のそれぞれについて、例えば複数段階(レベル)に設定される。そして、ステップS29の交換ルール判定の際に、総使用量Tの値に応じて配送予測パラメータのうち一つを選択し、設定することで、全量交換の場合の配送期間(配送期間終了日T1)、および交互交換の場合の配送期間(配送期間開始日F1)を総使用量Tに応じて複数の段階から選択することができる。なお、これらの配送予測パラメータは一例であり、パラメータの項目の種類(例えば閾値の種類)や項目の数は適宜変更可能であり、図示の配送予測パラメータ(の組)のうち一部の項目を使用しなくても良いし、別のパラメータ項目を使用しても良い。
図5を参照して、配送期間決定処理における配送期間終了日と配送期間開始日についてについて説明する。同図は配送期間決定の概念を示す図であり、同図(A)が全量交換の場合の配送期間の概念図であり、同図(B)が交互交換の場合の配送期間の概念図である。同図において左側が過去側の日付けであり、右側が未来側の日付けである。
配送予測手段54は、対象の供給先施設Uのガスボンベ20に対応付けられた基準となる日に基づき、当該ガスボンベ20の配送期間を決定する。基準となる日は、例えば交換閾値と配送限界閾値によって決定される。一例として、基準となる日は交換閾値に達する日と、配送限界閾値に達する日であり、配送期間は、これらの間の或る期間である。
交換閾値は、対象となるガスボンベ20の、ガス最大残量に対するガス残量(ガス残量予測値)の割合であり、図4(B),同図(C)に示すように交換方法に応じて所定の値(例えば全量交換の場合は10%〜20%、交互交換の場合は50%等など)が配送予測パラメータとして設定されている。ガス最大残量は、例えば、50kgのガスボンベ20を2本配置している供給先施設Uにおいて、全量交換の場合は100kg、交互交換の場合は50kgである。
ガス残量予測値は、将来の日付(実施日当日からX日後)において予測されるガス残量であり、例えば、使用量取得可居室の場合は図2のステップS11で設定された第一戸別使用量U1を実施日当日からX日分積算し、最新のガス残量(ガス最大残量から日次で取得した第一戸別使用量U1を随時減算した値)から積算値を減算して得られた値である。あるいは、ガス残量予測値は例えば、使用量取得不可居室の場合は図2のステップS21で設定された第二戸別使用量U2を実施日当日からX日分積算し、最新のガス残量(ガス最大残量から日次で取得した第一戸別使用量U1を随時減算した値)から積算値を減算して得られた値である。
また、配送限界閾値は、対象となるガスボンベ20の、ガス最大残量に対するガス残量(ガス残量予測値)の割合であり、図4(B),同図(C)に示すように交換方法に応じて所定の値(例えば全量交換の場合は3%〜10%、交互交換の場合は5〜25%等など)が配送予測パラメータとして設定されている。ここで時系列上、ガス残量が交換閾値に達する日が最も過去側の日付けであり、未来側に向かって、配送限界閾値に達する日、ガス残量予測値が0の日となる。
図5(A)に示すように、交換ルールが全量交換の場合には、基準となる日(配送限界閾値に達する日)から0日以上の所定日数(調整日数D1)遡って(前倒しして)配送期間終了日T1を決定する(1)。このように決定された配送期間終了日T1が上述のデフォルト値Tdである。つまり第二戸別使用量割合RU2に応じて、デフォルト値Tdまたは高安全率設定値Tsが選択され、配送開始終了日T1に設定される。高安全率設定値Tsが設定された配送期間終了日T1は、デフォルト値Tdが設定された場合よりも早期の日(前倒しされた日)となる。また、配送期間終了日T1から更に所定日数(交換日数D2)遡った日付けを配送期間の開始の日(配送期間開始日F1)とする(2)。そして配送期間開始日F1から配送期間終了日T1までの配送期間内に、配送を行うこととする。調整日数D1、交換日数D2は配送予測パラメータとして予め設定されている(図4(B)、同図(C))参照)。
また図5(B)に示すように、交換ルールが交互交換の場合には、基準となる日(交換閾値に達する日)から0日以上の所定日数(調整日数D3)繰り下げて(後ろ倒しして)配送期間開始日F2を決定する(1)。このように決定された配送期間開始日F2が上述のデフォルト値Fdである。つまり第二戸別使用量割合RU2に応じて、デフォルト値Fdまたは高安全率設定値Fsが選択され、配送期間開始日F2に設定される。高安全率設定値Fsが設定された配送期間開始日F2は、デフォルト値Fdが設定された場合よりも早期の日(前倒しされた日)となる。また、配送期間開始日F2から更に所定日数(交換日数D4)遡った日付けを配送期間終了日T2(2)とする。そして配送期間開始日F2から配送期間終了日T2までの配送期間内に、配送を行うこととする。調整日数D3,交換日数D4も配送予測パラメータとして予め設定されている(図4(B)、同図(C))参照)。
なお、この例に限らず、交換ルールが交互交換の場合において、第二戸別使用量割合RU2が所定値X%以上の場合(高安全率設定の場合)には、配送期間を更に前倒ししてもよい。具体的には、第二戸別使用量割合RU2が所定値X%以上の場合(高安全率設定の場合)の配送期間終了日T2´を、通常時の場合(第二戸別使用量割合RU2が所定値X%未満の場合)の配送期間開始日F2まで繰り上げ、高安全率設定の場合の配送期間開始日F2´は、配送期間終了日T2´から所定日数(例えば、交換日数D4)遡った日付けとしてもよい。
このように本実施形態によれば、集合物件において所定量のガスボンベ20を複数戸で共用する場合であっても、日次で取得したガス使用量(指針値)に基づいて戸別の日ごとの使用量(第一戸別使用量)を算出できるので、居室毎にガスの使用量がばらついてもガスボンベ20の残量をリアルタイムで正確に把握することができる。
また、通信回線の異常で日次でのガス使用量が取得できない居室や、情報送信装置11を設置していないため日次でのガス使用量が取得できない居室が混在している場合であっても、過去の所定期間におけるガス使用量に基づく戸別の日ごとの使用量(第二戸別使用量)を算出するため、従来よりもガスボンベ20の残量の予測誤差を低減でき、正確な配送予測を行うことができる。
また、供給先施設U全体の日ごとの使用量(総使用量T)に基づき、交換ルール(全量交換/交互交換)を随時判定し、変更可能とする。また、総使用量Tに基づき、全量交換用の配送予測パラメータと交互交換用の配送予測パラメータを選択する。より好適には配送予測パラメータは、全量交換と交互交換でそれぞれ複数段階(複数のレベル、組)に設けられており、ガス平均使用量(の範囲)に基づき、段階的に選択可能としている。そして複数の配送予測パラメータから1のパラメータの組を選択し、配送予測を行って配送期間と配送指示を出力する。これにより、日次のガス使用量(実績値)に基づいた配送計画データを作成することができ、効率のよい配送が可能となる。
なお、上記の本実施形態では、一台の管理装置13によって、ガス供給管理システム10を構築する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、上述の管理装置13の機能を複数の装置(サーバ装置、PCなど)に分散させて、これらの機能を実現させるようにしても良い。また、管理装置13のガスメータ管理情報を独立して管理可能としてもよい。
さらには、管理装置13で管理(生成、使用)する各種データ(例えば、ガスメータ管理情報や、配送指示などのデータ)をガスまたは電気などのスマートメータを用いるシステムにおいて使用するようにしてもよい。また、ガス供給管理システム10を構成する各装置(ハードウェア)の一部または全てを、当該装置(ハードウェア)と同等の機能を実現するソフトウェアに置き換えてもよい。
また、ガスメータ情報(少なくとも、ガスの実際の使用量)を高頻度(例えば、日次など)で取得できる構成であれば上述したLPWAを利用する構成に限らない。また、ガスメータ情報は例えば、日次よりも低い頻度(例えば、所定日(2日以上)数毎に1回、1週間に1回、1ヶ月に1回(月次)など)で取得するものであってもよい。
以上、本発明のガス供給管理システム10等は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
10 ガス供給管理システム
13 管理手段
20 ガスボンベ(ガス容器)
21 ガスメータ
U 供給先施設
本発明は、供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理システムであって、前記供給先施設は、複数戸で共用するガス容器を配置する施設であり、所定の頻度で戸別のガス使用量を取得する使用量取得手段と、前記ガス使用量が取得できた場合は第一の方法を用い、前記ガス使用量が取得できなかった場合は第二の方法を用いて戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出する戸別使用量算出手段と、前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出する総使用量算出手段と、前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定する配送期間決定手段と、を有し、前記第一の方法は、算出日直前の所定期間に前記多頻度で取得したガス使用量の1日当りの平均値を算出して前記戸別使用量とするものであり、前記第二の方法は、過去の所定期間に取得したガス使用量の1日当りの平均値を算出して前記戸別使用量とするものである、ことを特徴とするガス供給管理システムである。
また、本発明は、供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理方法であって、前記供給先施設は、複数戸で共用するガス容器を配置する施設であり、使用量取得手段が所定の頻度で戸別のガス使用量を取得するステップと、戸別使用量算出手段が前記ガス使用量の取得ができた場合は第一の方法を用い、前記ガス使用量の取得できなかった場合は第二の方法を用いて戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出するステップと、総使用量算出手段が前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出するステップと、配送期間決定手段が前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定するステップと、を有し、前記第一の方法は、算出日直前の所定期間に前記多頻度で取得したガス使用量の1日当りの平均値を算出して前記戸別使用量とするものであり、前記第二の方法は、過去の所定期間に取得したガス使用量の1日当りの平均値を算出して前記戸別使用量とするものである、ことを特徴とするガス供給管理方法である。

Claims (7)

  1. 供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理システムであって、
    前記供給先施設は、複数戸で共用するガス容器を配置する施設であり、
    所定の頻度で戸別のガス使用量を取得する使用量取得手段と、
    前記ガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出する戸別使用量算出手段と、
    前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出する総使用量算出手段と、
    前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定する配送期間決定手段と、
    を有することを特徴とするガス供給管理システム。
  2. 前記戸別使用量算出手段は、前記ガス使用量が取得できた場合は前記第一の方法を用い、前記ガス使用量が取得できなかった場合は前記第二の方法を用いて前記戸別使用量を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス供給管理システム。
  3. 前記供給先施設は、前記ガス容器が複数配置され、
    前記配送期間決定手段は、少なくとも、前記供給先施設に配置される前記ガス容器の全量を交換する全量交換を行なうか否かを選択するとともに、該全量交換の場合の配送期間を決定する、
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス供給管理システム。
  4. 供給先施設にガス容器の配送を行うガス供給管理方法であって、
    前記供給先施設は、複数戸で共用するガス容器を配置する施設であり、
    使用量取得手段が所定の頻度で戸別のガス使用量を取得するステップと、
    戸別使用量算出手段が前記ガス使用量の取得状況に応じて第一の方法または第二の方法により戸別の一日当りの使用量(以下「戸別使用量」という。)を算出するステップと、
    総使用量算出手段が前記戸別使用量を全戸数分合計して前記供給先施設の一日当りの使用量(以下「総使用量」という。)を算出するステップと、
    配送期間決定手段が前記総使用量に基づき、前記供給先施設毎に前記ガス容器の配送期間を決定するステップと、
    を有することを特徴とするガス供給管理方法。
  5. 前記ガス使用量が取得できた場合は前記第一の方法を用い、前記ガス使用量が取得できなかった場合は前記第二の方法を用いて前記戸別使用量を算出する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のガス供給管理方法。
  6. 少なくとも、前記供給先施設に配置される複数の前記ガス容器の全量を交換する全量交換を行なうか否かを選択するとともに、該全量交換の場合の配送期間を決定する、
    を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のガス供給管理方法。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のガス供給管理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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