JP2021157290A - 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】イベント検出時からの状況が音声を含んで適切に記録できること。【解決手段】車両用記録制御装置100は、カメラ200が撮影した映像データを取得する映像データ取得部120と、第一マイクロフォン210を用いて音声データを取得する音声データ取得部121と、イベント検出部129と、所定のイベントを検出した場合に音声データの保存を開始し、音声データと所定のイベントを検出してから所定のイベントが終了するまでの期間の映像データとに基づくイベント記録データを記録し、所定のイベントが終了した場合にイベント記録データの記録を停止する記録制御部124と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラムに関する。
車両に対してのイベント発生を検出したとき、イベントが発生する前からイベント発生時までの撮影データを記録する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
運転者あるいは車両に対して危険が不意に生じるといった、車両に対するイベントが発生する場合がある。例えば、車両の停止中、他車両の運転者などが近づいてきて言い争いになり、罵声を浴びせたり殴ったりするなど不適切な対応を行うことがある。また、不適切な対応をした当事者である他車両の運転者などが、後日になって当時と異なる内容の説明を第三者に行う可能性もある。
いわゆるドライブレコーダは、車両の車室内に設置され、車両に関わる各種イベントの映像情報などを適宜記録する。イベント発生時に記録される情報には、映像に加えて音声も記録可能であるが、車室内の音声を適切に記録することが難しいことがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、イベント検出時からの状況が音声を含んで適切に記録できることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両用記録制御装置は、車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて音声データを取得する音声データ取得部と、前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、前記イベント検出部が所定のイベントを検出した場合に、前記音声データ取得部が前記第一マイクロフォンを用いて取得した前記音声データの保存を開始し、前記音声データと、前記イベント検出部が前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の前記映像データと、に基づくイベント記録データを保存し、前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの保存を停止する記録制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用記録装置は、上記の車両用記録制御装置、及び、前記車両の周辺を撮影するカメラと、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンと、前記イベント記録データを保存する記録部と、の少なくともいずれかを備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用記録制御方法は、車両に対するイベントを検出するステップと、所定のイベントを検出した場合に、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて取得する音声データの保存を開始するステップと、前記音声データと、前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の、前記車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データと、に基づく、イベント記録データを保存するステップと、前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの保存を停止するステップと、を含む。
本発明に係るプログラムは、車両用記録装置を動作させるコンピュータが実行するプログラムであって、車両に対するイベントを検出するステップと、所定のイベントを検出した場合に、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて取得する音声データの保存を開始するステップと、前記音声データと、前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の、前記車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データと、に基づく、イベント記録データを保存するステップと、前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの保存を停止するステップと、を含む。
本発明によれば、イベント検出時からの状況が音声を含んで適切に記録できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
<車両用記録装置10の構成>
図1は、第一実施形態に係る車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、いわゆるドライブレコーダである。車両用記録装置10は、車両周辺の映像データをループ記録データとして記録する。車両用記録装置10は、車両に対する所定のイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づくイベント記録データとして記録する。
<車両用記録装置10の構成>
図1は、第一実施形態に係る車両用記録装置10の構成例を示すブロック図である。車両用記録装置10は、いわゆるドライブレコーダである。車両用記録装置10は、車両周辺の映像データをループ記録データとして記録する。車両用記録装置10は、車両に対する所定のイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づくイベント記録データとして記録する。
ここで、車両に対する所定のイベントには、車両の停止時に前方に停止した他車両から運転者が降りて来て車両の側方から運転者に接近する場合がある。車両に対する所定のイベントには、車両の前方に割り込んで停止した他車両から運転者が降りて来て車両の前方から運転者に接近する場合がある。車両に対する所定のイベントには、車室内における後部座席に座っている乗客が前部座席にて運転している運転者の方向に接近する場合がある。車両に対する所定のイベントには、車両の後方から前方へと車両に接近し、車両の前方に割り込んで来る、いわゆる煽り運転に該当するような車両が存在する場合がある。これらのように、車両に対するイベントには、運転者あるいは車両に対して危険が不意に生じる場合などが挙げられる。上記のようなイベントでは、車室内の音声情報はイベント発生時の状況を把握する際に有用な情報となりうるが、搭乗者のプライバシーの観点から車室内の音声の記録機能を無効にしていると、不意に生じたイベントに対し車室内の音声の記録機能を有効にするタイミングが得られない場合がある。より詳しくは運転者が車両用記録装置10の第一マイクロフォン210の機能を有効にし、第一マイクロフォン210を用いて車室内の音声データを取得開始するタイミングが得られない場合がある。
車両用記録装置10は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。車両用記録装置10は、カメラ200と、第一マイクロフォン210と、第二マイクロフォン220と、記録部230と、操作部240と、表示部250と、スピーカ260と、加速度センサ270と、GPS(Global Positioning System)受信部280と、回動部290と、車両用記録制御装置100と、を備える。車両用記録装置10は、各部が一体となったものであってもよいし、例えばカメラ200と本体部などがセパレート構造になったものでよい。
カメラ200は、車両の周辺を撮影するカメラである。本実施形態では、カメラ200は、車両の前方の一方向を向いた単数のカメラを用いて説明するが、魚眼系レンズ等を有し360°の全天周を撮影可能なカメラ又は各方向をそれぞれ撮影する複数のカメラ群であってもよい。カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。カメラ200は、アクセサリ電源がOFFであるとき、言い換えると、車両の駐車中、車両に対するイベントを任意のセンサにより検出し、検出を機に映像の撮影を開始する駐車監視モードを有していてもよいし、動作用電源に余裕がある間は常時撮影をしてもよい。カメラ200は、撮影した映像データを車両用記録制御装置100の映像データ取得部120に出力する。映像データは、例えば毎秒30フレームの画像から構成される動画像である。
第一マイクロフォン210は、車両の車室内の音声の音声データを収音する。例えば、第一マイクロフォン210は、車両用記録装置10を構成する筐体内に配置される。また、第一マイクロフォン210は、カーナビゲーションシステムの図示しない表示部の近傍に配置されていてもよい。第一マイクロフォン210は、収音した車室内の音声データを音声データ取得部121に出力する。ここで、車室内の音声の情報は、車両の搭乗者にとってプライバシーの観点では問題となる場合がある。
第二マイクロフォン220は、車両の車室外の音声の車室外音声データを収音する。第二マイクロフォン220は、複数配置されていてもよい。例えば、第二マイクロフォン220は、運転席のドアミラーの近傍、運転席のドアの近傍、車両のフロントバンパ、又は、車両のフロントグリルに配置されていてもよい。第二マイクロフォン220は、収音した車室外音声データを音声データ取得部121に出力する。車室外の音声の情報は、車両の搭乗者にとってプライバシーの観点では懸念とならないことが多い。
記録部230は、車両用記録装置10におけるデータの一時記憶などに用いられる。記録部230は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、又は、メモリカードなどである。また、記録部230は、図示しない通信装置を介して無線接続される外部記録部であってもよい。記録部230は、車両用記録制御装置100の記録制御部124から出力された制御信号に基づいて、イベント記録データ又はループ記録データを記録する。イベント記録データ又はループ記録データについては後述する。
操作部240は、車両用記録装置10に対する各種操作を受付可能である。例えば、操作部240は、撮影した映像データを記録部230に手動で記録する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、記録部230に記録したイベント記録データ又はループ記録データを再生する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、記録部230に記録したイベント記録データを消去する操作を受付可能である。例えば、操作部240は、ループ記録を終了する操作を受付可能である。操作部240は、操作情報を車両用記録制御装置100の操作制御部126に出力する。
表示部250は、一例としては、車両用記録装置10に固有の表示装置、又は、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した表示装置などである。表示部250は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイなどを含むディスプレイである。表示部250は、車両用記録制御装置100の表示制御部127から出力された映像信号に基づいて、映像を表示する。表示部250は、カメラ200が撮影している映像、又は、記録部230に記録された映像を表示する。
スピーカ260は、一例としては、車両用記録装置10に固有の音声出力装置、又は、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共用した音声出力装置などである。スピーカ260は、車両用記録制御装置100の音声出力制御部128から出力された音声信号に基づいて、音声を出力する。スピーカ260は、第一マイクロフォン210を用いて取得した車室内の音声、又は、第二マイクロフォン220を用いて取得した車室外の音声を出力する。
加速度センサ270は、車両に加わる加速度を検出するセンサである。加速度センサ270は、検出結果を車両用記録制御装置100のイベント検出部129に出力する。加速度センサ270は、例えば3軸方向の加速度を検出するセンサである。3軸方向とは、車両の前後方向、左右方向、及び上下方向である。3軸方向の加速度によって、車両に対する衝撃が検出可能である。
GPS受信部280は、図示しないGPS衛星から電波を受信する。GPS受信部280は、受信した電波の信号を車両用記録制御装置100の位置情報取得部130に出力する。
回動部290は、追従動作制御部131からの回動信号を受信してカメラ200を回動させる。ここでは、回動部290は、水平方向である左右方向にカメラ200を回動させる。しかし、これに限られない。回動部290は、上下方向にカメラを回動させてもよい。カメラ200は追従動作制御部131からの回動信号によらず、手動操作により回動可能としてもよい。
<車両用記録制御装置100の構成>
車両用記録制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。車両用記録制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。車両用記録制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは車両用記録制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。
車両用記録制御装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置(制御装置)である。車両用記録制御装置100は、記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。車両用記録制御装置100には図示しない内部メモリが含まれ、内部メモリは車両用記録制御装置100におけるデータの一時記憶などに用いられる。
車両用記録制御装置100は、バス110に接続された、映像データ取得部120と、音声データ取得部121と、バッファメモリ122と、映像データ処理部123と、記録制御部124と、再生制御部125と、操作制御部126と、表示制御部127と、音声出力制御部128と、イベント検出部129と、位置情報取得部130と、追従動作制御部131と、を有する。
映像データ取得部120は、車両の周辺を撮影した映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部120は、カメラ200が出力した映像データを取得し、バッファメモリ122に出力する。また、映像データ取得部120は、カメラ200が出力した映像データを取得し、イベント検出部129に出力する。
音声データ取得部121は、車両の車室内の音声である音声データを取得する。音声データ取得部121は、車両の車室外の音声である車室外音声データを取得する。より詳しくは、音声データ取得部121は、第一マイクロフォン210及び第二マイクロフォン220から車室内の音声データ及び車室外音声データを取得して、バッファメモリ122に出力する。
バッファメモリ122は、車両用記録制御装置100が備える内部メモリであり、映像データ取得部120が取得した一定時間分の映像データを、更新しながら一時的に保存するメモリである。バッファメモリ122は、音声データ取得部121が取得した一定時間分の音声データを、更新しながら一時的に保存するメモリである。
映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データを、例えばH.264やMPEG−4(Moving Picture Experts Group)などの任意の方式のコーデックで符号化された、例えばMP4形式などの任意のファイル形式に変換する。映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データから、一定時間分のファイルとした映像データを生成する。具体例として、映像データ処理部123は、バッファメモリ122が一時的に保存している映像データを、記録順に60秒間の映像データを1ファイルとして生成する。映像データ処理部123は、生成した映像データを記録制御部124に出力する。また、映像データ処理部123は、生成した映像データを表示制御部127に出力する。ファイルとして生成される映像データの期間は、一例として60秒としたが、これには限定されない。ここで、映像データ処理部123で生成される映像データとは、カメラ200が撮影した映像に加えて、第一マイクロフォン210及び第二マイクロフォン220が収音した音声データを多重化等して含む形式のデータであってもよい。
記録制御部124は、映像データ処理部123でファイル化された映像データを、記録部230に記録させる制御を行う。記録制御部124は、車両のアクセサリ電源がONであるときなど、ループ記録処理を実行する期間として、映像データ処理部123でファイル化された映像データを、上書き可能なループ記録データとして、記録部230に記録する。より詳しくは、記録制御部124は、ループ記録処理を実行する期間は、映像データ処理部123が生成した映像データを記録部230に記録し続け、記録部230の容量が一杯になった場合には、最も古い映像データに新しい映像データを上書きして記録する。
また、記録制御部124は、イベント検出部129が車両に対する所定のイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づく、上書き禁止のイベント記録データとして記録部230に記録する。なお、イベント記録データは、所定のイベントを検出してからその所定のイベントが終了するまでの期間のデータである。記録制御部124は、所定のイベント検出時の、当事者である他車両の乗員が行った不適切な対応や他車両の当事者の説明をイベント記録データとして記録する。
なお、記録制御部124は、映像データ及び車室内の音声データに加えて、車室外の音声データに基づく上書き禁止のイベント記録データとして記録部230に記録してもよい。
再生制御部125は、選択されたイベント記録データ又はループ記録データを再生する。再生制御部125は、操作制御部126から出力された選択操作及び再生操作の制御信号に基づいて、記録部230に記録されたイベント記録データ又はループ記録データを再生するよう制御する。
ここで、再生制御部125が記録制御部124によって記録されたイベント記録データを再生する場合に、再生制御部125は、車室内音声データ及び車室外音声データを含むイベント記録データについて、車室内音声データ又は車室外音声データを選択的に、あるいは車室内音声データ及び車室外音声データの双方を同時に、出力可能に再生する。
操作制御部126は、操作部240が受け付けた操作の操作情報を取得する。例えば、操作制御部126は、映像データの手動保存操作を示す保存操作情報、映像データの選択操作を示す選択操作情報、映像データの再生操作を示す再生操作情報、又は、映像データの消去操作を示す消去操作情報を取得して制御信号を出力する。例えば、操作制御部126は、ループ記録を終了する操作を示す終了操作情報を取得して制御信号を出力する。
表示制御部127は、再生制御部125からの制御信号に基づいて、表示部250における映像データの表示を制御する。表示制御部127は、映像データを表示部250に出力させる映像信号を出力する。より詳しくは、表示制御部127は、カメラ200が撮影している映像、又は、再生制御部125が再生する記録部230に記録されたイベント記録データ又はループ記録データを表示部250に表示させる。
音声出力制御部128は、選択されたイベント記録データ又はループ記録データに対応する音声データをスピーカ260から出力させる音声信号を出力する。音声出力制御部128は、操作制御部126から出力された選択操作及び再生操作の制御信号に基づいて、記録部230に記録されたイベント記録データ又はループ記録データに対応する音声データをスピーカ260から出力させる音声信号を出力する。
イベント検出部129は、例えば車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出する。イベント検出部129が車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出する方法は任意であるが、一例としてイベント検出部129は、映像データ取得部120が出力した映像データに基づいて、イベントを検出する。この場合には、イベント検出部129は、映像データ取得部120が出力した映像データにおける対象物の接近度合いが検出されると、イベントとして検出する。
対象物とは、車両に接近する人物や他車両などである。イベント検出部129がイベントとして検出する接近度合いは、対象物が映像データ内で大きくなる又は小さくなる映像の大きさから車両に対する所定の距離として検出されるような閾値が設定される。この接近度合いは、設定した閾値以上になると、車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出したと判定させる。また、接近度合いは、設定した閾値よりも小さくなると、車両に対する接近する対象物についてのイベントの終了を検出したと判定させる。
また、イベント検出部129は、例えば車両に対する別なイベントを検出してもよい。イベント検出部129が車両に対するイベントを検出する方法は任意であるが、例えば任意のセンサで検出するイベントである。一例としてイベント検出部129は、加速度センサ270の検出結果に基づいて、イベントを検出する。この場合には、イベント検出部129は、加速度センサ270が検出した加速度における所定の閾値以上の加速度が検出されると、イベントとして検出する。イベント検出部129がイベントとして検出する加速度は、接触事故などの車両に対する衝撃が検出されるような閾値が設定される。
位置情報取得部130は、GPS受信部280が受信した電波に基づいて、車両の現在の位置情報を公知の方法によって算出する。位置情報取得部130が算出した位置情報は、イベント検出部129がイベントを検出した場合に、イベント記録データとともに保存される。
追従動作制御部131は、車両用記録装置10のカメラ200を所定のイベントの方向に追従動作させる回動部290を制御する。本実施形態では、追従動作制御部131は、回動信号をカメラ200の回動部290に出力し、カメラ200を所定のイベントの方向に回動動作させる。追従動作制御部131は、例えば、所定のイベントとして、車両の停止時に前方に停止した他車両から運転者が降りて来て車両の側方から運転者に接近する場合には、他車両の運転者を被写体として捉えるように、カメラ200を自動的に回動動作させる。回動部290は手動によるカメラ200の回動の操作が可能な構成としてもよく、車両用記録制御装置100は、カメラ200の撮影方向を知るための撮影方向情報を、回動部290及び追従動作制御部131を介して取得できてもよい。
<車両用記録制御装置100における情報処理>
次に、図2を用いて、車両用記録制御装置100における処理の流れについて説明する。図2は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出する場合について説明する。
次に、図2を用いて、車両用記録制御装置100における処理の流れについて説明する。図2は、第一実施形態に係る車両用記録制御装置100における処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出する場合について説明する。
車両用記録制御装置100は、イベント検出及びループ記録を開始する(ステップS101)。車両用記録制御装置100は、映像データ処理部123によって、バッファメモリ122に記録された映像データから、所定期間の映像ごとのループ記録データの生成を開始する。車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、ループ記録データを記録部230に記録させる。車両用記録制御装置100は、ステップS102に進む。ループ記録されるデータは、カメラ200が撮影した映像データのみである。また、映像データに加えて第二マイクロフォン220が取得した車室外音声データを含んでもよい。第一マイクロフォン210が取得した車室内の音声データは、プライバシーの観点からループ記録データに含まない。
車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントを検出したか否かを判定する(ステップS102)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、対象物の接近度合いに基づいて、イベントを検出する。なお、イベント検出部129によるイベントの検出は、運転者や搭乗者が回動部290を手動で操作を行い、カメラ200の撮影方向を変えたことに基づいてイベント検出したと判定してもよい。車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントが検出された場合(ステップS102でYes)には、処理がステップS103に進む。車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントが検出されなかった場合(ステップS102でNo)には、処理がステップS108に進む。
イベントが検出された場合(ステップS102でYes)には、車両用記録制御装置100は、車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォン210を用い、音声データ取得部121によって取得される車室内の音声データの保存を開始する(ステップS103)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、第一マイクロフォン210の収音を開始し、音声データ取得部121によって取得される車室内の音声データをバッファメモリ122に一時的に保存を始める。なお、第一マイクロフォン210を用いた音声の収音自体は、適時開始するのではなく音声データ取得部121に音声データとして常時取得させていてもよい。車両用記録制御装置100は、処理がステップS104に進む。
車両用記録制御装置100は、追従動作制御部131によって、車両用記録装置10のカメラ200を所定のイベントの方向に追従動作させる(ステップS104)。所定のイベントの方向とは、例えばイベント検出のきっかけとなる対象を含んだ方向である。図3は、第一実施形態に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。図3に示されるように、車両用記録制御装置100は、追従動作制御部131によって、例えば、所定のイベントとして、車両Aの停止時に前方に停止した他車両Bから運転者B1が降りて来て車両Aの側方から運転者に接近する場合には、他車両Bの運転者B1を被写体として捉えるように、カメラ200を自動的に回動動作させる。θ1は、通常走行時などの前方の撮影範囲を示している。θ2は、イベント検出以降の撮影範囲を示している。車両用記録制御装置100は、処理がステップS105に進む。
車両用記録制御装置100は、ステップS103にてバッファメモリ122に保存を開始した音声データと、イベントを検出してからイベントが終了するまでの期間の、車両の周辺を撮影するカメラ200が撮影した映像データと、に基づく、イベント記録データを記録する(ステップS105)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、映像データ処理部123によって、記録部230に記録されたループ記録データから、イベントの発生時点からイベントの終了時点を含む期間の映像データを車室内の音声データとともにイベント記録データとして生成する。車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、イベント記録データを記録部230に記録する。車両用記録制御装置100は、処理がステップS106に進む。
車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントの終了を検出したか否かを判定する(ステップS106)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、対象物の接近度合いに基づいて、イベントの終了を検出する。車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントの終了が検出された場合(ステップS106でYes)には、処理がステップS107に進む。車両用記録制御装置100は、イベント検出部129によって、イベントの終了が検出されなかった場合(ステップS106でNo)には、ステップS106の処理が再度実行される。なお、イベント検出部129によるイベントの終了の検出は、運転者や搭乗者によって、手動で回動部290がカメラ200の撮影方向を元の車両の前方に戻される場合であってもよい。
イベントの終了が検出された場合(ステップS106でYes)には、車両用記録制御装置100は、イベント検出及びループ記録に復帰する(ステップS107)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、イベント記録データの記録を停止する。イベント記録データの記録の停止には、音声データ取得部121及び第一マイクロフォン210を用いた音声データの取得の停止も含む。車両用記録制御装置100は、追従動作制御部131によって、自動で回動部290がカメラ200の撮影方向を元の車両の前方に戻す。そして、車両用記録制御装置100は、記録制御部124によって、記録部230へのループ記録データの記録に復帰する。車両用記録制御装置100は、処理がステップS108に進む。
イベントが検出されなかった場合(ステップS102でNo)並びにイベント検出及びループ記録に復帰した場合(ステップS107の処理後)には、車両用記録制御装置100は、イベント検出及びループ記録を終了するか否かを判定する(ステップS108)。より詳しくは、車両用記録制御装置100は、操作制御部126によって、終了操作情報が出力されると、イベント検出及びループ記録を終了すると判定して(ステップS108でYes)、処理が終了される。車両用記録制御装置100は、操作制御部126によって、終了操作情報が出力されていないと、イベント検出及びループ記録を終了しないと判定して(ステップS108でNo)、ステップS102の処理が再度実行される。
<効果>
このように、車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づくイベント記録データを記録する。
このように、車両に対する接近する対象物についてのイベントを検出した場合に、映像データ及び車室内の音声データに基づくイベント記録データを記録する。
上述したように、本実施形態では、所定のイベントを検出した場合に、第一マイクロフォン210を用いて取得した音声データの保存を開始し、音声データと、所定のイベントを検出してから所定のイベントが終了するまでの期間の映像データと、に基づくイベント記録データを記録できる。そして、所定のイベントが終了した場合に、イベント記録データの記録を停止できる。
運転者あるいは車両に対して危険が不意に生じるといった、車両に対するイベントが発生する場合がある。本実施形態によれば、車両に対するイベント検出時の、当事者である他車両の運転者が行った不適切な対応や、イベント検出時に他車両の当事者が行った説明を音声データでイベント記録データとして記録できる。本実施形態によれば、例えば、車両の運転者が当事者との対応のために車室外に出た場合にも、車室内に残った他の乗員の音声によって、イベント検出時の状況を客観的に判断できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
また、本実施形態によれば、所定のイベントを検出してから所定のイベントが終了するまでの期間だけのイベント記録データが記録できる。これにより、イベント記録データが記録されない他の期間では、車両の車室内にて会話された音声データが第一マイクロフォン210を用いて記録されることはなく、イベント非検出時の車両の車室内におけるプライバシーが保護できる。
本実施形態では、車両用記録制御装置100は、カメラ200を所定のイベントの方向に追従動作させる追従動作制御部131を備えられる。本実施形態によれば、当事者である他車両の運転者の顔又は他車両自体がイベント記録データに含まれた映像データとして明瞭に記録できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
本実施形態は、追従動作制御部131は、カメラ200の回動部290を所定のイベントの方向に回動動作させられる。本実施形態によれば、当事者である他車両の運転者の顔又は他車両自体が、カメラ200の回動部290の回動動作によって画像の確認し易い被写体として捉えられ、イベント記録データに含まれた映像データとして明瞭に記録できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
本実施形態では、映像データ取得部120は、カメラ200を用いて車両の走行状態における車両の前方を撮影できる。本実施形態によれば、カメラ200を用いて車両の走行状態におけるイベントの発生し易い車両の前方が撮影できる。
本実施形態では、音声データ取得部121は、車両の車室外の音声を収音する第二マイクロフォン220を用いて車室外音声データを取得できる。本実施形態によれば、第二マイクロフォン220を用いて取得した車室外音声データもループ記録データ及びイベント記録データに記録できる。本実施形態によれば、イベント検出時の、当事者である他車両の運転者が行った不適切な対応や、イベント検出時に他車両の当事者が行った説明を車室外音声データでイベント記録データとして記録できる。本実施形態によれば、例えば、車両の運転者が当事者との対応のために車室外に出た場合に、車室外の音声によって、イベント検出時の状況を客観的に判断できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
本実施形態では、車両用記録装置10は、車両用記録制御装置100、及び、車両の周辺を撮影するカメラ200と、車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォン210と、イベント記録データを記録する記録部230と、の少なくともいずれかを備えられる。本実施形態によれば、イベント検出時からの状況が音声を含んで適切に記録できる。
このように、本実施形態によれば、イベント検出時からの状況が音声を含んで適切に記録できる。
[第一変形例]
図4を参照しながら、第一変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図4は、第一実施形態の第一変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第一変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第一変形例の車両用記録装置10は、追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
図4を参照しながら、第一変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図4は、第一実施形態の第一変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第一変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第一変形例の車両用記録装置10は、追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
<追従動作制御部106の構成>
図4に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の前方を撮影しているイベント検出及びループ記録状態の映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。図4では、車両Aの前方に割り込んで停止した他車両Cから運転者C2が降りて来て車両Aの前方から運転者に接近する場合が所定のイベントである。θ3は、通常走行時などの前方の撮影範囲を示している。θ4は、イベント検出時の撮影範囲を示している。拡大動作は、図示しないカメラレンズ部の駆動系機構などによる、パン、チルト、ズーム機能などを用いて実施してもよいし、画像処理のみによって実施してもよい。
図4に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の前方を撮影しているイベント検出及びループ記録状態の映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。図4では、車両Aの前方に割り込んで停止した他車両Cから運転者C2が降りて来て車両Aの前方から運転者に接近する場合が所定のイベントである。θ3は、通常走行時などの前方の撮影範囲を示している。θ4は、イベント検出時の撮影範囲を示している。拡大動作は、図示しないカメラレンズ部の駆動系機構などによる、パン、チルト、ズーム機能などを用いて実施してもよいし、画像処理のみによって実施してもよい。
なお、第一変形例では、追従動作制御部131は、上記拡大動作と同時に、カメラ200の回動部290を所定のイベントの方向に回動動作させてもよい。所定のイベントの方向に合わせる動作は回動部290の回動動作のみで実施してもよいし、上記のパン、チルト機能や、画像処理を組み合わせて実施してもよい。
<効果>
本実施形態では、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させられる。本実施形態によれば、当事者である他車両の運転者の顔又は他車両自体が、拡大動作によって画像の確認し易い被写体として捉えられ、イベント記録データに含まれた映像データとして明瞭に記録できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
本実施形態では、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させられる。本実施形態によれば、当事者である他車両の運転者の顔又は他車両自体が、拡大動作によって画像の確認し易い被写体として捉えられ、イベント記録データに含まれた映像データとして明瞭に記録できる。これにより、イベント記録データの証拠能力が向上できる。
[第二変形例]
図5を参照しながら、第二変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図5は、第一実施形態の第二変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第二変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第二変形例の車両用記録装置10は、カメラ200及び追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
図5を参照しながら、第二変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図5は、第一実施形態の第二変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第二変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第二変形例の車両用記録装置10は、カメラ200及び追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
<カメラ200の構成>
図5に示されるように、カメラ200は、車両の車室内を撮影するカメラである。第二変形例では、カメラ200は、車室内全体を撮影可能な単数のカメラであってもよい。なお、他のカメラとして、車両の前方を撮影するカメラも設けられている。カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。
図5に示されるように、カメラ200は、車両の車室内を撮影するカメラである。第二変形例では、カメラ200は、車室内全体を撮影可能な単数のカメラであってもよい。なお、他のカメラとして、車両の前方を撮影するカメラも設けられている。カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。
<追従動作制御部131の構成>
図5に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、イベント検出及びループ記録時であってカメラ200を用いた車両の走行状態における車両の室内を撮影している場合から、カメラ200を所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。図5では、車両Aの車室内における後部座席に座っている乗客D1が前部座席にて運転している運転者A1の方向に接近する場合が所定のイベントである。θ5は、走行時の撮影範囲を示している。θ6は、イベント検出時の撮影範囲を示している。
図5に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、イベント検出及びループ記録時であってカメラ200を用いた車両の走行状態における車両の室内を撮影している場合から、カメラ200を所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる。図5では、車両Aの車室内における後部座席に座っている乗客D1が前部座席にて運転している運転者A1の方向に接近する場合が所定のイベントである。θ5は、走行時の撮影範囲を示している。θ6は、イベント検出時の撮影範囲を示している。
なお、第二変形例では、追従動作制御部131は、上記拡大動作と同時に、カメラ200の回動部290を所定のイベントの方向に回動動作させてもよい。また、車両用記録装置10は、カメラ200を回動させる回動部290を備えなくてもよい。
<効果>
本実施形態では、映像データ取得部120は、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の車室内を撮影できる。本実施形態によれば、カメラ200を用いて車両の走行状態における、例えばタクシーなどの乗客とのイベントが発生し易い車両の車室内が撮影できる。
本実施形態では、映像データ取得部120は、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の車室内を撮影できる。本実施形態によれば、カメラ200を用いて車両の走行状態における、例えばタクシーなどの乗客とのイベントが発生し易い車両の車室内が撮影できる。
[第三変形例]
図6を参照しながら、第三変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図6は、第一実施形態の第三変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第三変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第三変形例の車両用記録装置10は、カメラ200及び追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
図6を参照しながら、第三変形例に係る車両用記録装置10について説明する。図6は、第一実施形態の第三変形例に係る追従動作制御部131の対象制御を示す説明図である。第三変形例に係る車両用記録装置10は、基本的な構成は第一実施形態の車両用記録装置10と同様である。以下の説明においては、車両用記録装置10と同様の構成要素には、同一の符号又は対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。第三変形例の車両用記録装置10は、カメラ200及び追従動作制御部131が、第一実施形態の車両用記録装置10と異なる。
<カメラの構成>
図6に示されるように、カメラ200は、車両の周辺を撮影するカメラである。第三変形例では、カメラ200は、360°の全天周を撮影可能な単数のカメラであるが、各方向をそれぞれ撮影する複数のカメラ群であってもよい。カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。
図6に示されるように、カメラ200は、車両の周辺を撮影するカメラである。第三変形例では、カメラ200は、360°の全天周を撮影可能な単数のカメラであるが、各方向をそれぞれ撮影する複数のカメラ群であってもよい。カメラ200は、例えば、車両の車室内前方における車両の前方を撮影可能な位置に配置されている。本実施形態では、カメラ200は、車両のアクセサリ電源がONである間、映像を常時撮影する。
<追従動作制御部131の構成>
図6に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向にズーム動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、イベント検出及びループ記録時であってカメラ200を用いた車両の走行状態における車両の全天周を撮影している場合から、カメラ200を所定のイベントの方向にズーム動作させる。図6では、車両Aの進行方向の後方から前方へと車両Aに接近し、車両Aの前方に割り込んで来る、いわゆる煽り運転に該当するような車両Eが存在する場合が所定のイベントである。θ7は、走行時の撮影範囲を示している。θ8は、イベント検出時の撮影範囲を示している。
図6に示されるように、追従動作制御部131は、カメラ200によって撮影している映像データを所定のイベントの方向にズーム動作させる。追従動作制御部131は、映像データ取得部120によって、イベント検出及びループ記録時であってカメラ200を用いた車両の走行状態における車両の全天周を撮影している場合から、カメラ200を所定のイベントの方向にズーム動作させる。図6では、車両Aの進行方向の後方から前方へと車両Aに接近し、車両Aの前方に割り込んで来る、いわゆる煽り運転に該当するような車両Eが存在する場合が所定のイベントである。θ7は、走行時の撮影範囲を示している。θ8は、イベント検出時の撮影範囲を示している。
<効果>
本実施形態では、映像データ取得部120は、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の全天周を撮影できる。本実施形態によれば、カメラ200を用いて車両の走行状態におけるイベントが多様に発生する車両の周囲全体が撮影できる。
本実施形態では、映像データ取得部120は、カメラ200を用いた車両の走行状態における車両の全天周を撮影できる。本実施形態によれば、カメラ200を用いて車両の走行状態におけるイベントが多様に発生する車両の周囲全体が撮影できる。
[その他]
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置が実施する処理負担や使用状況などに応じて、その全部又は一部を任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合してもよい。
図示した車両用記録装置10の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置が実施する処理負担や使用状況などに応じて、その全部又は一部を任意の単位で機能的又は物理的に分散又は統合してもよい。
車両用記録装置10の構成は、例えば、ソフトウェアとして、車両用記録装置10内にて車両用記録装置10を動作させる方法、又は、メモリにロードされ、車両用記録装置10を動作させるコンピュータが実行するプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェア又はソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、又は、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は、適宜組み合わせ可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換又は変更が可能である。
上記では、GPS受信部280を用いてGPS衛星を用いた位置測位システムから位置情報を受信している。しかし、GPS受信部280は、ガリレオシステム、北斗システム又はみちびきシステムなどの他の衛星又は携帯電波網などを用いた位置測位システムを用いるあるいはこれらを組み合わせて用いてもよい。
10 車両用記録装置
100 車両用記録制御装置
110 バス
120 映像データ取得部
121 音声データ取得部
122 バッファメモリ
123 映像データ処理部
124 記録制御部
125 再生制御部
126 操作制御部
127 表示制御部
128 音声出力制御部
129 イベント検出部
130 位置情報取得部
131 追従動作制御部
200 カメラ
210 第一マイクロフォン(第一マイク)
220 第二マイクロフォン(第二マイク)
230 記録部
240 操作部
250 表示部
260 スピーカ
270 加速度センサ
280 GPS受信部
290 回動部
100 車両用記録制御装置
110 バス
120 映像データ取得部
121 音声データ取得部
122 バッファメモリ
123 映像データ処理部
124 記録制御部
125 再生制御部
126 操作制御部
127 表示制御部
128 音声出力制御部
129 イベント検出部
130 位置情報取得部
131 追従動作制御部
200 カメラ
210 第一マイクロフォン(第一マイク)
220 第二マイクロフォン(第二マイク)
230 記録部
240 操作部
250 表示部
260 スピーカ
270 加速度センサ
280 GPS受信部
290 回動部
Claims (8)
- 車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データを取得する映像データ取得部と、
前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて音声データを取得する音声データ取得部と、
前記車両に対するイベントを検出するイベント検出部と、
前記イベント検出部が所定のイベントを検出した場合に、前記音声データ取得部が前記第一マイクロフォンを用いて取得した前記音声データの保存を開始し、前記音声データと、前記イベント検出部が前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の前記映像データと、に基づくイベント記録データを記録し、前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの記録を停止する記録制御部と、
を備える、車両用記録制御装置。 - 前記カメラを前記所定のイベントの方向に追従動作させる追従動作制御部を備える、
請求項1に記載の車両用記録制御装置。 - 前記追従動作制御部は、前記カメラの回動部を前記所定のイベントの方向に回動動作させる、
請求項2に記載の車両用記録制御装置。 - 前記追従動作制御部は、前記カメラによって撮影している前記映像データを前記所定のイベントの方向に向けて拡大動作させる、
請求項2又は請求項3に記載の車両用記録制御装置。 - 前記音声データ取得部は、前記車両の車室外の音声を収音する第二マイクロフォンを用いて車室外音声データを取得する、
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の車両用記録制御装置と、
前記車両の周辺を撮影するカメラと、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンと、前記イベント記録データを記録する記録部と、の少なくともいずれかと、
を備える、車両用記録装置。 - 車両に対するイベントを検出するステップと、
所定のイベントを検出した場合に、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて取得する音声データの保存を開始するステップと、
前記音声データと、前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の、前記車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データと、に基づく、イベント記録データを記録するステップと、
前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの記録を停止するステップと、
を含む、車両用記録制御方法。 - 車両用記録装置を動作させるコンピュータが実行するプログラムであって、
車両に対するイベントを検出するステップと、
所定のイベントを検出した場合に、前記車両の車室内の音声を収音する第一マイクロフォンを用いて取得する音声データの保存を開始するステップと、
前記音声データと、前記所定のイベントを検出してから前記所定のイベントが終了するまでの期間の、前記車両の周辺を撮影するカメラが撮影した映像データと、に基づく、イベント記録データを記録するステップと、
前記所定のイベントが終了した場合に、前記イベント記録データの記録を停止するステップと、
を含む、プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020054557A JP2021157290A (ja) | 2020-03-25 | 2020-03-25 | 車両用記録制御装置、車両用記録装置、車両用記録制御方法及びプログラム |
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Publication Number | Publication Date |
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