JP2021156233A - チェーンカバーの振動低減構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】チェーンカバーの振動を効果的に低減させる構造を提供する。【解決手段】チェーンカバーの振動低減構造は、内燃機関本体の一端に取り付けられ、内燃機関本体から延出したクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーン243を覆うチェーンカバー300と、内燃機関本体とチェーンカバー300との間、且つ、クランクシャフトとカムシャフトとの間に設けられ、潤滑油を貯留可能なオイル貯留部400と、を備えている。【選択図】図5
Description
本発明は、チェーンカバーの振動低減構造に関する。
ガソリンエンジン等の内燃機関においては、シリンダヘッド内の燃焼室内に導入された混合気をピストンで圧縮して発生した爆発によるエネルギーがコンロッドを介してクランクシャフトに伝達され、クランクシャフトが回転する。このように、内燃機関では爆発エネルギーから回転エネルギーを取り出す。通常、内燃機関では複数の気筒が順次爆発するので、それに伴う振動が常に発生し、振動により周囲の空気が振動して、内燃機関の壁面から放射音が発生する。このような放射音を抑制するために、内燃機関の壁面の振動を低減させる必要があり、従来から次のような技術が知られている。
特許文献1には、内燃機関のオイルパンの内側に鋼板からなるインナパンが配設され、オイルパンの内壁面とインナパンの外壁面との間に油層を形成する技術が開示されている。特許文献1に開示された技術では、この油層の厚さである壁面間の間隙を油層のスクイズ効果による粘性減衰力を効果的に発揮することができる値に設定することにより、オイルパンの振動を低減させてオイルパンからの放射音を抑制している。
特許文献2には、オイルパンの内側に鋼板からなりオイルパンに固定されずに油中に沈降しているインナパンが配設され、オイルパンとの間で薄い間隙を形成している技術が開示されている。さらに、オイルパンの上方にバッフルプレートが固定されており、バッフルプレートには、上方から滴下した潤滑油を間隙に落下させる油落とし孔が形成されている。特許文献2に開示された技術では、インナパンが固定されずに油中に沈降することにより、オイルパンの内壁面とインナパンの外壁面とが僅かな間隙を介して近接する。この間隙には、バッフルプレートの油落とし孔を介して潤滑油が供給される。したがって、間隙内は常に潤滑油で満たされた状態となり、かつ間隙内での潤滑油の滞留が生じない。この状態でオイルパンが振動しても、オイルパンとインナパンの間の間隙の微小変化に伴って薄い間隙内を壁面に沿って潤滑油が流動しようとし、エネルギー減衰作用が得られる。これによりオイルパンの振動が低減され、オイルパンからの放射音が抑制される。
特許文献1、2に開示された発明においては、振動を低減させる箇所がオイルを貯留するオイルパンであるため、油膜による振動低減が可能であった。さらに、もしインナパンが配設されていなかったとしても、貯留されたオイルの重量があるため、オイルパンは内燃機関の他の箇所に比べて振動しにくい。しかし、タイミングチェーンカバー(以下、単に「チェーンカバー」ともいう。)の内部はオイルがオイルパンに向けて落下するだけであり、チェーンカバーの振動を効果的に低減させることができず、放射音を抑制することができなかった。
そこで、チェーンカバーの振動を効果的に低減させる構造が求められている。
本発明に係るチェーンカバーの振動低減構造の特徴構成は、内燃機関本体の一端に取り付けられ、前記内燃機関本体から延出したクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンを覆うチェーンカバーと、前記内燃機関本体と前記チェーンカバーとの間に設けられ、潤滑油を貯留可能なオイル貯留部と、を備えている点にある。
このような特徴構成であれば、オイル貯留部にオイルを貯留することによりオイル貯留部の重量は重くなり、オイルの分だけチェーンカバーの重量が重くなり、内燃機関本体の振動がチェーンカバーに伝搬してもチェーンカバーは振動し難い。また、オイルが貯留されることによりチェーンカバーの共振周波数が変化するので、内燃機関本体の振動数(振動周波数)の範囲にチェーンカバーの共振周波数が含まれていても、チェーンカバーの振動周波数が内燃機関本体の振動周波数の範囲から外れるようにオイル貯留部のオイル貯留量を設定することにより、内燃機関本体の振動によりチェーンカバーが共振することを防ぐことができる。このように、オイル貯留部を設けてオイルを貯留することにより、チェーンカバーの振動を低減させることができ、チェーンカバーから放射される放射音を抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトに対向する側と反対側に開口部分を有していると好適である。
内燃機関の摺動部位に供給されたオイルは、摺動部位を潤滑させた後、重力により落下するが、本構成であれば、この際に、一部のオイルは開口部分からオイル貯留部に入り込み、オイル貯留部に貯留される。このように、オイル貯留部を設けてオイルを貯留することにより、チェーンカバーの振動を低減させることができ、チェーンカバーから放射される放射音を抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記オイル貯留部は、前記クランクシャフト寄りにオイル排出孔を有していると好適である。
このような構成であれば、オイル貯留部に貯留されたオイルはオイル排出孔から積極的に排出されてオイルパンに落下するので、オイルに含まれる鉄粉等の異物は、次に摺動部位に供給される際に、ストレーナやオイルフィルタで除去することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトに対向する側と反対側に開口部分を有しており、前記クランクシャフトの回転軸心に沿って見たときに、前記開口部分は、前記タイミングチェーンの前記クランクシャフトと前記カムシャフトとの間に懸架された二箇所のうち少なくとも一方と交差して前記タイミングチェーンの外方まで延出していると好適である。
このような構成であれば、オイル貯留部にオイルが満杯に貯留された状態以降、開口部分の縁からオイルが落下するときに、タイミングチェーンの外方にオイルが落下するので、オイルがタイミングチェーンに掛かる不具合を抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記開口部分のうち、前記タイミングチェーンの外方まで延出した部分が、他の部分よりも低くなっていると好適である。
このような構成であれば、オイル貯留部にオイルが満杯に貯留された状態以降、開口部分の縁からオイルが落下するときに、タイミングチェーンの外方に位置する側からオイルが優先的に落下するので、オイルがタイミングチェーンに掛かる不具合をさらに抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記オイル貯留部は、前記チェーンカバーから前記内燃機関本体に向けて突出した第一部分と前記内燃機関本体から前記チェーンカバーに向けて突出した第二部分とにより構成されていると好適である。
オイル貯留部の第一部分は、チェーンカバーから突出して形成されているので、オイル貯留部にオイルが貯留された状態では、オイルの分だけチェーンカバーの重量が重くなり、内燃機関本体の振動がチェーンカバーに伝搬してもチェーンカバーは振動し難い。また、オイル貯留部の第二部分は内燃機関本体から突出して形成されているので、オイル貯留部にオイルが貯留された状態では、内燃機関本体の振動を低減させることができ、これよりチェーンカバーに伝搬される振動を低減させることができる。さらに、オイルが貯留されることによりチェーンカバーの共振周波数が変化するので、内燃機関本体の振動数(振動周波数)の範囲にチェーンカバーの共振周波数が含まれていても、チェーンカバーの振動周波数が内燃機関本体の振動周波数の範囲から外れるようにオイル貯留部のオイル貯留量を設定することにより、内燃機関本体の振動によりチェーンカバーが共振することを防ぐことができる。このように、オイル貯留部を設けてオイルを貯留することにより、チェーンカバーの振動を低減させることができ、チェーンカバーから放射される放射音を抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記チェーンカバーは、前記クランクシャフトの回転を駆動源として回転するオイルポンプ部を有しており、前記オイル貯留部は、前記チェーンカバーから前記内燃機関本体に向けて突出した第一部分と前記オイルポンプ部のポンプカバーとにより構成されていると好適である。
このように、オイル貯留部をチェーンカバーとポンプカバーとで構成することにより、内燃機関本体に第二部分を形成する必要がないので、安価にオイル貯留部を構成することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造は、前記チェーンを案内するチェーンガイドと、前記内燃機関本体と前記チェーンカバーとの間に配置されたタイミングチェーンケースと、をさらに備え、前記オイル貯留部は、前記チェーンガイドから延出したガイドプレートと、前記タイミングチェーンケースから突出した第一部分とにより構成されていると好適である。
このような構成において、オイル貯留部は、タイミングチェーンケースから突出して形成された第一部分と、チェーンガイドから延出して形成されたガイドプレートとにより構成されている。すなわち、オイル貯留部は、チェーンカバーとは分離して形成されている。しかし、タイミングチェーンケースは、チェーンカバーと内燃機関本体との間に配置されているため、内燃機関本体で発生した振動は、オイル貯留部にオイルが貯留したタイミングチェーンケースにより低減され、チェーンカバーに伝搬される振動も低減される。このように、タイミングチェーンケースにオイル貯留部を設けることにより、チェーンカバーの振動を低減させることができ、チェーンカバーから放射される放射音を抑制することができる。
本構成に係るチェーンカバーの振動低減構造において、前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトの回転軸心に沿って見たときに、前記クランクシャフトと前記カムシャフトとの間に設けられていると好適である。
このような構成であれば、チェーンカバーの重心に近い位置にオイル貯留部が配置されているので、チェーンカバーの重心に近い位置の重量が重くなり、チェーンカバーの重心から離間した位置にオイル貯留部を配置した構成と比較すると、チェーンカバーの振動をより効果的に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について説明する。エンジン(内燃機関の一例)100において、エンジン本体(内燃機関本体の一例)200は、図1及び図2に示すように、ヘッドカバー210、シリンダヘッド220、シリンダブロック230、クランクケース240、オイルパン250それぞれを上下に重ね合わせる形態で連結すると共に、シリンダブロック230に形成された複数のシリンダボアのそれぞれに摺動自在に収容されたピストン231と、クランクケース240を回転自在に支持したクランクシャフト241とをコネクティングロッド232で連結して構成されている。
以下、本発明の第1実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について説明する。エンジン(内燃機関の一例)100において、エンジン本体(内燃機関本体の一例)200は、図1及び図2に示すように、ヘッドカバー210、シリンダヘッド220、シリンダブロック230、クランクケース240、オイルパン250それぞれを上下に重ね合わせる形態で連結すると共に、シリンダブロック230に形成された複数のシリンダボアのそれぞれに摺動自在に収容されたピストン231と、クランクケース240を回転自在に支持したクランクシャフト241とをコネクティングロッド232で連結して構成されている。
エンジン本体200は、シリンダヘッド220に開閉自在な吸気バルブ221と排気バルブ222とを備えると共に、吸気バルブ221を開閉作動させる吸気カムシャフト(カムシャフトの一例)223と排気バルブ222を開閉作動させる排気カムシャフト(カムシャフトの一例)224とを備えている。
オイルパン250は潤滑油としてのオイルの貯留空間を形成しており、オイルが貯留されている。
クランクシャフト241はエンジン本体200のクランクケース240の側面から突出しており、突出したクランクシャフト241の一方の端部にクランクスプロケット242が取り付けられている。また、吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224は共にエンジン本体200のシリンダヘッド220の側面から突出しており、突出した吸気カムシャフト223の端部に吸気カムスプロケット225が取り付けられ,突出した排気カムシャフト224の端部に排気カムスプロケット226が取り付けられている。クランクスプロケット242と吸気カムスプロケット225と排気カムスプロケット226とに亘ってタイミングチェーン243が巻回され、これらを収容するタイミングチェーンカバー(チェーンカバーの一例。以下、単に「チェーンカバー」ともいう。)300がエンジン本体200に不図示のボルト等により締結されている。すなわち、チェーンカバー300とエンジン本体200との間の空間に、クランクスプロケット242、吸気カムスプロケット225、排気カムスプロケット226、タイミングチェーン243が配置されている。チェーンカバー300は、例えばアルミ又はアルミ合金を鋳造することにより形成されており、エンジン本体200に対して着脱自在に取付けられている。
チェーンカバー300の内側(エンジン本体200と対向している側)には、オイルポンプ(オイルポンプ部の一例)310が取り付けられている。エンジン100における吸気バルブ221、排気バルブ222などの動弁機構や、クランクシャフト241におけるクランクジャーナル、シリンダボア(不図示)に摺接するピストン231のピストンリング(不図示)等のクランク機構においては、金属部品同士が接触して摺動する箇所が数多く存在する。それら金属部品同士の摺動による摩耗を防ぎ作動を滑らかにするためには、摺動部位に潤滑油としてのオイルを供給することが必要である。オイルポンプ310は、オイルパン250に貯留されたオイルを吸入、吐出して、摺動部位にオイルを供給する。
オイルポンプ310は、クランクシャフト241を回転軸として駆動される。図7に示すように、オイルポンプ310は、クランクシャフト241と一体的に回転するインナロータ311とインナロータ311に連れ周りするアウタロータ312とによりトロコイド型に構成されており、オイルパン250から不図示の吸入油路を流通して吸入ポート313から吸入したオイルを吐出ポート314から吐出(圧送)する。吐出されたオイルは不図示の供給油路を通して、内燃機関の摺動部位に供給される。摺動部位を潤滑、冷却したオイルは、オイルパン250に環流される
図4に示すように、エンジン本体200の側面に配置されたクランクスプロケット242と、吸気カムスプロケット225、排気カムスプロケット226とに亘って巻回されるタイミングチェーン243の上下方向に延出する部分の側方には、タイミングチェーン243を案内するチェーンガイド244と、タイミングチェーン243に張力を与えるチェーンテンショナを備えたチェーンスリッパ245とが配置されている。
本実施形態に係るチェーンカバー300の振動低減構造は、チェーンカバー300とオイル貯留部400とを含んで構成されている。図3から図6に示すように、エンジン本体200とチェーンカバー300との間、且つ、クランクシャフト241と吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224との間であり、クランクシャフト241の回転軸芯X(図1参照)に沿って見たときにタイミングチェーン243で囲まれた領域の内側にオイル貯留部400が配置されている。オイル貯留部400は、チェーンカバー300の内面302からエンジン本体200側に突出して形成された第一部分410と、エンジン本体200(シリンダブロック230)の側面からチェーンカバー300側に突出して形成された第二部分420とが互いに当接することにより形成されている。第一部分410、第二部分420とも、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224と対向する側(クランクシャフト241に対向する側と反対側)が開口した略V字形状を有している。
第一部分410は、チェーンカバー300の外面301から内側(エンジン本体200の側)に向けて窪んだ、クランクシャフト241の延出方向に垂直な断面が三角形状の窪み303の底からシリンダブロック230側に突出して形成されている。窪み303の深さはチェーンカバー300の厚みより深いため、チェーンカバー300の内面302の側から見ると、窪み303を構成する3つの壁部304は内面302から突出している。第一部分410を構成する略V字形状の壁部411の壁面は、壁部304の壁面と面一になっている。
第二部分420を構成する略V字形状の壁部421の壁面はオイル貯留部400を構成したときに、第一部分410の壁部411の壁面と面一になっている。本実施形態においては、第一部分410の壁部411の第二部分420と当接する当接面411aと、第二部分420の壁部421の第一部分410と当接する当接面421aとは互いに直接当接している。
オイル貯留部400の第一部分410の開口と第二部分420の開口とにより、オイル貯留部400には開口部分401が形成されている。オイルパン250からオイルポンプ310を通ってエンジン100の摺動部位に供給されたオイルは、摺動部位を潤滑させた後、重力により落下し、オイルパン250に還流される。このオイルの落下の際に、一部のオイルは開口部分401からオイル貯留部400に入り込み、オイル貯留部400に貯留される。オイル貯留部400に貯留されたオイルの一部は、第一部分410の当接面411aと第二部分420の当接面421aとの境界の隙間から漏出するが、その量はわずかである。
オイル貯留部400に貯留されたオイルは、オイル貯留部400に貯留され続けるよりも、オイル貯留部400から排出されてオイルパン250に還流された方が好ましい。摺動部位を潤滑させる際に発生した鉄粉等の異物は、オイル等に含まれてオイルパン250に還流されるが、オイルパン250からオイルポンプ310に吸入されたオイル内の異物は、不図示のストレーナやオイルフィルタで除去されてから摺動部位に供給されるからである。そのため、そのため、本実施形態においては、図6に示すように、第一部分410の底部近傍(クランクシャフト寄りの部分)にオイル排出孔412が形成されており、オイルが積極的に排出されてオイルパン250に還流されるように構成されている。
エンジン100が作動している間は常にオイルは循環されるので、オイル排出孔412の大きさにもよるが、オイル排出孔412や当接面411aと当接面421aとの境界から排出されるオイルの量よりも開口部分401からオイル貯留部400に貯留されるオイルの量の方が多くなる。すなわち、エンジン100が作動している間、オイル貯留部400に貯留されるオイルの量は増加し、オイル貯留部400にオイルが満杯に貯留された状態以降に開口部分401に落下する余剰のオイルは、開口部分401の壁部411及び壁部421の縁からオイル貯留部400の外部に排出される。
オイル貯留部400の第一部分410は、チェーンカバー300と一体的に形成されているので、オイル貯留部400にオイルが貯留された状態では、オイルの分だけオイル貯留部400の重量が重くなるので、オイルの分だけチェーンカバー300の重量も重くなり、エンジン本体200の振動がチェーンカバー300に伝搬してもチェーンカバー300は振動し難い。特に、オイル貯留部400は、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、クランクシャフト241と吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224との間、すなわち、チェーンカバー300の重心に近い位置に配置されているので、チェーンカバー300の重心に近い位置の重量が重くなり、チェーンカバー300の重心から離間した位置にオイル貯留部400を配置した構成と比較すると、チェーンカバー300の振動はより効果的に低減される。また、オイル貯留部400の第二部分420はエンジン本体200のシリンダブロック230と一体的に形成されているので、オイル貯留部400にオイルが貯留された状態では、オイルの分だけエンジン本体200の重量が重くなるのでエンジン本体200の振動を低減させることができ、これよりチェーンカバー300に伝搬される振動を低減させることができる。さらに、オイルが貯留されることによりチェーンカバー300の共振周波数が変化するので、エンジン本体200の振動数(振動周波数)の範囲にチェーンカバー300の共振周波数が含まれていても、チェーンカバー300の振動周波数がエンジン本体200の振動周波数の範囲から外れるようにオイル貯留部400のオイル貯留量を設定することにより、エンジン本体200の振動によりチェーンカバー300が共振することを防ぐことができる。このように、オイル貯留部400を設けてオイルを貯留することにより、チェーンカバー300の振動を低減させることができ、チェーンカバー300から放射される放射音を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、第一部分410の壁部411の当接面411aと、第二部分420の壁部421の当接面421aとは互いに直接当接していたが、当接面411aと当接面421aとの間にガスケットが挿入されていてもよい。ガスケットが挿入されることにより、当接面411aと当接面421aとの境界からオイルは漏出しないが、オイル排出孔412の大きさを調整することにより、オイル貯留部400からのオイル排出量を同じにすることができる。また、オイル排出孔412からのオイル排出量を小さくすることにより、オイル貯留部400にオイルを満杯にするまでの時間を短くすることができる。オイルが必要十分にオイルパン250に還流されるのであれば、オイル排出孔412は必ずしも設けられていなくてもよい。
また、本実施形態においては、図5に示すように、オイル貯留部400は、平面視において、チェーンカバー300よりも、エンジン本体200(シリンダブロック230)の側面に近い側に配置されているが、この位置に限られるものではない。例えば、以下に示す第2実施形態と同様に、チェーンカバー300に近い側に配置されていてもよい。このとき、オイル貯留部400は、タイミングチェーン243で囲まれた領域の内側ではなく、該領域の外側に配置される方が好ましい。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るチェーンカバー300の振動低減構造は、第1実施形態とは異なり、オイル貯留部400がチェーンカバー300とポンプカバー315とを含んで構成されている。本実施形態の説明においては、第1実施形態と同様の構成の箇所については同じ符号を付し、同様の構成に関する説明を省略する。
以下、本発明の第2実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るチェーンカバー300の振動低減構造は、第1実施形態とは異なり、オイル貯留部400がチェーンカバー300とポンプカバー315とを含んで構成されている。本実施形態の説明においては、第1実施形態と同様の構成の箇所については同じ符号を付し、同様の構成に関する説明を省略する。
本実施形態においては、図7から図9に示すように、チェーンカバー300に取り付けられているオイルポンプ310を構成するポンプハウジング316から上方に向かうにつれて互いの距離が大きくなる2つの壁部411が延出して第一部分410を構成している。そして、ポンプハウジング316と第一部分410とを同時に覆うことができるポンプカバー315を有している。壁部411の当接面411aとポンプカバー315とが当接して、オイル貯留部400が構成される。オイル貯留部400は、上部(クランクシャフト241に対向する側と反対側)に開口部分401を有している。第一部分410とポンプカバー315とは直接当接しているが、第一部分410とポンプカバー315との間にガスケット等を挿入してもよい。
このように、オイル貯留部400をチェーンカバー300とポンプカバー315とで構成することにより、エンジン本体200のシリンダブロック230に第二部分420を形成する必要がないので、安価にオイル貯留部400を構成することができる。
本実施形態におけるオイル貯留部400は、図9に示すように、第1実施形態とは異なり、タイミングチェーン243で囲まれた領域の内側ではなく、該領域の外側且つタイミングチェーン243よりもチェーンカバー300に近い側に配置されている。このような位置にオイル貯留部400を配置することにより、オイル貯留部400から排出されて落下したオイルがタイミングチェーン243に掛かることがない。このような構成にすることにより、駆動中のタイミングチェーン243にオイルが掛かったときにミスト化する不具合を抑制することができる。
オイル貯留部400の第一部分410の2つの壁部411は、図7に示すように、先端の高さが異なっており、図8に示すように、2つの壁部411のうちチェーンスリッパ245に対向する側にある壁部411bの高さの方が、チェーンガイド244に対向する側にある壁部411cの高さよりも低い。また、壁部411bの底部近傍(クランクシャフト寄りの部分)にはオイル排出孔412が形成されている。ポンプカバー315は、壁部411cを覆う高さを有している。このような構成であれば、オイル貯留部400にオイルが満杯に貯留された状態以降には、開口部分401の壁部411bの縁から優先的にオイルが落下する。
本実施形態において、壁部411bの縁は、チェーンスリッパ245でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方(図8では左方)に位置している。すなわち、開口部分401は、タイミングチェーン243のクランクシャフト241と吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224との間に懸架されて上下方向に延出する二箇所のうちチェーンスリッパ245にガイドされたタイミングチェーン243と交差してタイミングチェーン243の外方まで延出している。このような構成であれば、開口部分401の壁部411bの縁から落下したオイルがタイミングチェーン243に掛かる不具合をさらに抑制することができる。なお、本実施形態では、壁部411cの縁はチェーンガイド244でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方に位置していないが、チェーンガイド244でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方に位置するように構成されていてもよい。また、オイルが必要十分にオイルパン250に還流されるのであれば、オイル排出孔412は必ずしも設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、図8に示すように、タイミングチェーン243で囲まれた領域の外側の空間の大きさは、壁部411bが形成された側である、チェーンスリッパ245の外側の空間の方が、チェーンガイド244の外側にある空間よりも広くなっている。つまり、壁部411bの縁から落下するオイルは広い空間を落下することになる。オイルが広い空間を落下する方が、オイルがどこにも衝突することなくオイルパン250に直接落下するので、オイルに空気(気泡)が混入しにくい。一方、オイルが狭い空間を落下するとオイルがオイルパン250に落下するまでの間にチェーンカバー300の内壁面に衝突する等によりオイルに空気が混入されるおそれが増大する。
本実施形態においても、オイル貯留部400の第一部分410は、チェーンカバー300と一体的に形成されているので、オイル貯留部400にオイルが貯留された状態では、オイルの分だけチェーンカバー300の重量が重くなり、エンジン本体200の振動がチェーンカバー300に伝搬してもチェーンカバー300は振動し難い。また、オイルが貯留されることによりチェーンカバー300の共振周波数が変化するので、エンジン本体200の振動数(振動周波数)の範囲にチェーンカバー300の共振周波数が含まれていても、チェーンカバー300の振動周波数がエンジン本体200の振動周波数の範囲から外れるようにオイル貯留部400のオイル貯留量を設定することにより、エンジン本体200の振動によりチェーンカバー300が共振することを防ぐことができる。このように、オイル貯留部400を設けることにより、チェーンカバー300の振動を低減させることができ、チェーンカバー300から放射される放射音を抑制することができる。
〔第3実施形態〕
以下、本発明の第3実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るチェーンカバー300の振動低減構造は、第1,第2実施形態とは異なり、オイル貯留部400がタイミングチェーンケース260とチェーンガイド244から延出した延出プレート(ガイドプレートの一例)246とを含んで構成されている。本実施形態においては、図10に示すように、チェーンカバー300には、オイル貯留部400の一部を構成する部分は形成されていない。本実施形態の説明においては、第1,第2実施形態と同様の構成の箇所については同じ符号を付し、同様の構成に関する説明を省略する。
以下、本発明の第3実施形態に係るチェーンカバーの振動低減構造について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るチェーンカバー300の振動低減構造は、第1,第2実施形態とは異なり、オイル貯留部400がタイミングチェーンケース260とチェーンガイド244から延出した延出プレート(ガイドプレートの一例)246とを含んで構成されている。本実施形態においては、図10に示すように、チェーンカバー300には、オイル貯留部400の一部を構成する部分は形成されていない。本実施形態の説明においては、第1,第2実施形態と同様の構成の箇所については同じ符号を付し、同様の構成に関する説明を省略する。
タイミングチェーンケース260は、図13に示すように、エンジン本体200とチェーンカバー300との間に挟まれた状態で、チェーンカバー300と共に不図示のボルト等によりエンジン本体200に対して共締めされている。タイミングチェーンケース260は、エンジン100が作動しているときの、シリンダヘッド220とシリンダブロック230との熱膨張量の違いにより生まれる隙間からのオイル漏出を防止するために用いられる。クランクスプロケット242、吸気カムスプロケット225、排気カムスプロケット226、タイミングチェーン243はタイミングチェーンケース260とチェーンカバー300との間の空間に配置される。本実施形態において、チェーンガイド244とチェーンスリッパ245とは、タイミングチェーンケース260に取り付けられている。
タイミングチェーンケース260は、図12に示すように、外形はシリンダブロック230の側面、チェーンカバー300と同じである。タイミングチェーンケース260は、クランクシャフト241の回転軸芯Xに垂直な方向に延在する平面状の支持プレート261を有している。そして、支持プレート261は、タイミングチェーン243側に突出した第一部分410を有している。第一部分410は、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224と対向する側(クランクシャフト241に対向する側と反対側)が開口した略U字形状を有している。第一部分410の壁部411の当接面411aとチェーンガイド244から延出した延出プレート246とが当接して、オイル貯留部400が構成される。
本実施形態においても第2実施形態と同様、オイル貯留部400の第一部分410のうち上下方向に延出する2つの壁部411は、図12に示すように、先端の高さが異なっており、図11に示すように、上下方向に延出する2つの壁部411のうちチェーンスリッパ245に対向する側にある壁部411bの高さの方が、チェーンガイド244に対向する側にある壁部411cの高さよりも低い。また、壁部411bの底部近傍(クランクシャフト寄りの部分)にはオイル排出孔412が形成されている。延出プレート246は、壁部411cを覆う高さを有している。このような構成であれば、オイル貯留部400にオイルが満杯に貯留された状態以降には、開口部分401の壁部411bの縁から優先的にオイルが落下する。
また、壁部411bの縁は、チェーンスリッパ245でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方(図11、図12では左方)に位置している。このような構成であれば、開口部分401の壁部411bの縁から落下したオイルがタイミングチェーン243に掛かる不具合をさらに抑制することができる。なお、本実施形態では、壁部411cの縁はチェーンガイド244でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方に位置していないが、チェーンガイド244でガイドされた側にあるタイミングチェーン243の外方に位置するように構成されていてもよい。また、オイルが必要十分にオイルパン250に還流されるのであれば、オイル排出孔412は必ずしも設けられていなくてもよい。なお、本実施形態においては第2実施形態と同様、図11、図12に示すように、タイミングチェーン243で囲まれた領域の外側の空間の大きさは、壁部411bが形成された側である、チェーンスリッパ245の外側の空間の方が、チェーンガイド244の外側にある空間よりも広くなっている。
延出プレート246は、図13に示すように、チェーンガイド244から延出し、チェーンガイド244と一体的に形成されている。延出プレート246は第一部分410と直接当接しているが、延出プレート246と第一部分410との間にガスケット等を挿入してもよい。
本実施形態におけるオイル貯留部400は、図13に示すように、第1実施形態とは異なり、タイミングチェーン243で囲まれた領域の内側ではなく、該領域の外側且つタイミングチェーン243よりもタイミングチェーンケース260に近い側に配置されている。このような位置にオイル貯留部400を配置することにより、オイル貯留部400から排出されて落下したオイルがタイミングチェーン243に掛かることがない。このような構成にすることにより、駆動中のタイミングチェーン243にオイルが掛かったときにミスト化する不具合を抑制することができる。
本実施形態においては、オイル貯留部400はタイミングチェーンケース260に形成された第一部分410とチェーンガイド244と一体的に形成された延出プレート246とにより構成されている。すなわち、オイル貯留部400は、チェーンカバー300とは分離して形成されている。しかし、タイミングチェーンケース260は、チェーンカバー300と共にボルト等によりエンジン本体200に共締めされているため、エンジン本体200で発生した振動は、オイル貯留部400にオイルが貯留したタイミングチェーンケース260により低減され、チェーンカバー300に伝搬される振動も低減される。このように、タイミングチェーンケース260にオイル貯留部400を設けることにより、チェーンカバー300の振動を低減させることができ、チェーンカバー300から放射される放射音を抑制することができる。
〔第3実施形態の変形例〕
第3実施形態においては、延出プレート246は、タイミングチェーンケース260の側に延出し、タイミングチェーンケース260から突出した第一部分410との間でオイル貯留部400を構成したが、延出プレートをチェーンガイド244からチェーンカバー300の側に延出し、チェーンカバー300に第一部分410を形成してオイル貯留部400を構成してもよい。この場合、タイミングチェーンケース260は必ずしも必要ではない。
第3実施形態においては、延出プレート246は、タイミングチェーンケース260の側に延出し、タイミングチェーンケース260から突出した第一部分410との間でオイル貯留部400を構成したが、延出プレートをチェーンガイド244からチェーンカバー300の側に延出し、チェーンカバー300に第一部分410を形成してオイル貯留部400を構成してもよい。この場合、タイミングチェーンケース260は必ずしも必要ではない。
〔その他の実施形態〕
上記各実施形態及び変形例において、オイル貯留部400は、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、クランクシャフト241と吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224との間に配置されていたが、この位置に限られるものではない。例えば、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、クランクシャフト241よりも下側(オイルパン250に近い側)に配置されていてもよい。このような位置であっても、オイル貯留部400にオイルが貯留されることにより、チェーンカバー300の振動を低減させることができ、チェーンカバー300から放射される放射音を抑制することができる。
上記各実施形態及び変形例において、オイル貯留部400は、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、クランクシャフト241と吸気カムシャフト223、排気カムシャフト224との間に配置されていたが、この位置に限られるものではない。例えば、クランクシャフト241の回転軸芯Xに沿って見たときに、クランクシャフト241よりも下側(オイルパン250に近い側)に配置されていてもよい。このような位置であっても、オイル貯留部400にオイルが貯留されることにより、チェーンカバー300の振動を低減させることができ、チェーンカバー300から放射される放射音を抑制することができる。
上記構成は可能な限り組み合わせることができる。
本発明は、チェーンカバーの振動低減構造に利用することが可能である。
200 エンジン本体(内燃機関本体)
223 吸気カムシャフト(カムシャフト)
224 排気カムシャフト(カムシャフト)
241 クランクシャフト
243 タイミングチェーン
244 チェーンガイド
246 延出プレート(ガイドプレート)
260 タイミングチェーンケース
300 タイミングチェーンカバー(チェーンカバー)
310 オイルポンプ(オイルポンプ部)
315 ポンプカバー
400 オイル貯留部
401 開口部分
410 第一部分
412 オイル排出孔
420 第二部分
223 吸気カムシャフト(カムシャフト)
224 排気カムシャフト(カムシャフト)
241 クランクシャフト
243 タイミングチェーン
244 チェーンガイド
246 延出プレート(ガイドプレート)
260 タイミングチェーンケース
300 タイミングチェーンカバー(チェーンカバー)
310 オイルポンプ(オイルポンプ部)
315 ポンプカバー
400 オイル貯留部
401 開口部分
410 第一部分
412 オイル排出孔
420 第二部分
Claims (9)
- 内燃機関本体の一端に取り付けられ、前記内燃機関本体から延出したクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するタイミングチェーンを覆うチェーンカバーと、
前記内燃機関本体と前記チェーンカバーとの間に設けられ、潤滑油を貯留可能なオイル貯留部と、を備えたチェーンカバーの振動低減構造。 - 前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトに対向する側と反対側に開口部分を有している、請求項1に記載のチェーンカバーの振動低減構造。
- 前記オイル貯留部は、前記クランクシャフト寄りにオイル排出孔を有している、請求項1又は2に記載のチェーンカバーの振動低減構造。
- 前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトに対向する側と反対側に開口部分を有しており、
前記クランクシャフトの回転軸心に沿って見たときに、前記開口部分は、前記タイミングチェーンの前記クランクシャフトと前記カムシャフトとの間に懸架された二箇所のうち少なくとも一方と交差して前記タイミングチェーンの外方まで延出している、請求項1から3のいずれか一項に記載のチェーンカバーの振動低減構造。 - 前記開口部分のうち、前記タイミングチェーンの外方まで延出した部分が、他の部分よりも低くなっている、請求項4に記載のチェーンカバーの振動低減構造。
- 前記オイル貯留部は、前記チェーンカバーから前記内燃機関本体に向けて突出した第一部分と前記内燃機関本体から前記チェーンカバーに向けて突出した第二部分とにより構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のチェーンカバーの振動低減構造。
- 前記チェーンカバーは、前記クランクシャフトの回転を駆動源として回転するオイルポンプ部を有しており、
前記オイル貯留部は、前記チェーンカバーから前記内燃機関本体に向けて突出した第一部分と前記オイルポンプ部のポンプカバーとにより構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のチェーンカバーの振動低減構造。 - 前記タイミングチェーンを案内するチェーンガイドと、前記内燃機関本体と前記チェーンカバーとの間に配置されたタイミングチェーンケースと、をさらに備え、
前記オイル貯留部は、前記チェーンガイドから延出したガイドプレートと、前記タイミングチェーンケースから突出した第一部分とにより構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のチェーンカバーの振動低減構造。 - 前記オイル貯留部は、前記クランクシャフトの回転軸心に沿って見たときに、前記クランクシャフトと前記カムシャフトとの間に設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載のチェーンカバーの振動低減構造。
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---|---|---|---|
JP2020058644A JP2021156233A (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | チェーンカバーの振動低減構造 |
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JP2020058644A Pending JP2021156233A (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | チェーンカバーの振動低減構造 |
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2020
- 2020-03-27 JP JP2020058644A patent/JP2021156233A/ja active Pending
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