JP2021154822A - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータに生じる冷熱ひずみを抑制する車両用冷却装置を提供する。【解決手段】エンジン1を冷却する冷却水Wが循環する冷却回路11を備え、この冷却回路11が内部を通過する冷却水Wを冷却するラジエータ20を有する車両用冷却装置10において、ラジエータ20を加熱する加熱装置30と、加熱装置30を制御する制御装置32と、を備え、制御装置32は冷却水Wがラジエータ20の内部を通過する前にラジエータ20の温度を冷却水Wの温度Twに近づけるように、加熱装置30によりラジエータ20を加熱する制御を行う構成である。【選択図】図1

Description

本開示は車両用冷却装置に関し、より詳細には冷却回路がエンジンを冷却する冷却水が内部を通過するラジエータを有する車両用冷却装置に関する。
冷却媒体の一部をヒータコアに循環させる装置において、ラジエータの入口側タンクを第一室と第二室とに区画し、第二室の内部に冷却媒体を加熱する加熱手段を備えた装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−260639号公報
ところで、エンジンの始動時においてラジエータの温度は外気温度に応じた温度になっている場合がある。エンジンが始動して80度程度に昇温した冷却水がそのラジエータの内部を流れると、ラジエータが外気温度からその冷却水の温度まで急激に昇温することになる。このようなラジエータの急激な昇温はラジエータに冷熱ひずみが生じる原因となっている。
上記の特許文献1に記載の装置は、ラジエータからヒータコアに流れる冷却媒体を加熱するものであり、エンジンの始動時においては前述したように冷えたラジエータに昇温された冷却水が流れることになる。それ故、ラジエータに冷熱ひずみが発生していた。
本開示の目的は、ラジエータに生じる冷熱ひずみを抑制する車両用冷却装置を提供することである。
上記の目的を達成する本発明の一態様の車両用冷却装置は、エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却回路を備え、この冷却回路が内部を通過する前記冷却水を冷却するラジエータを有する車両用冷却装置において、前記ラジエータを加熱する加熱装置と、前記加熱装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は前記冷却水が前記ラジエータの内部を通過する前に前記ラジエータの温度を前記冷却水の温度に近づけるように、前記加熱装置により前記ラジエータを加熱する制御を行う構成にしたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、冷却水がラジエータの内部を通過する前に加熱装置によるラジエータの加熱によりラジエータと冷却水との温度差を小さくすることができる。これにより、温度差に起因してラジエータに生じる冷熱ひずみを抑制することができる。
実施形態の車両用冷却装置を例示する構成図である。 図1のラジエータと加熱装置とを例示する斜視図である。 実施形態の車両用冷却装置の制御方法を例示するフロー図である。
以下に、本開示における車両用冷却装置の実施形態について説明する。図中において、X方向を車両の前後方向でラジエータ20を通過する冷却風の流れる方向とし、Y方向を車両の幅方向とし、Z方向を鉛直方向とする。なお、白抜き矢印は冷却風の流れを示し、塗り潰し矢印は冷却水Wの流れを示すものとする。
図1に例示するように、実施形態の車両用冷却装置10はエンジン1を冷却する装置であり、冷却水Wがエンジン1の冷却器2を通過して冷却対象機器と熱交換を行うことで、冷却対象機器を冷却している。本開示において、冷却器2としては、ウォータジャケット、インタークーラ、再循環排気用のクーラが例示される。
車両用冷却装置10は、冷却水Wが循環する冷却回路11を備え、冷却回路11がウォータポンプ12、冷却器2、サーモスタット13、ラジエータ20が介設された冷却路14およびその冷却路14を迂回する迂回路15を有する。冷却回路11において、冷却水Wは、ウォータポンプ12、冷却器2、サーモスタット13、ラジエータ20が介設された冷却路14およびその冷却路14を迂回する迂回路15、並びにウォータポンプ12の順に循環するように構成される。また、車両用冷却装置10は、冷却ファン16を備える。
ウォータポンプ12は機械式であって、エンジン1のクランクシャフト3からの回転動力が無端状のベルトやギア機構などの動力伝達機構4を介して伝達され、その回転動力により駆動される。ウォータポンプ12の回転速度はエンジン1の回転速度に依存するが、動力伝達機構4を制御することでその回転速度を調節することが可能な構成にしてもよい。また、ウォータポンプ12は電動モータからの回転動力により駆動される電動式のウォータポンプで構成してもよい。
サーモスタット13は冷却器2を通過後の冷却路14および迂回路15の分岐点に配置される。サーモスタット13は冷却水Wの温度上昇に伴って膨張し、冷却水Wの温度低下に伴って収縮する性質を有する熱膨張体により伸縮動作するリフタ(図示しない)を有して、冷却水Wの温度に応じてそのリフタが伸縮することで、冷却路14および迂回路15に流れる冷却水Wの流量を調節する。サーモスタット13は全開状態で冷却水Wを冷却路14のみに流し、全閉状態で冷却水Wを迂回路15のみに流すように構成される。なお、サーモスタット13はリフトを電熱により強制的に伸縮動作させる電熱式サーモスタットで構成してもよい。
本実施形態において、冷却回路11は冷却器2を通過後でラジエータ20が介在する冷却路14および迂回路15を通過前の流路にサーモスタット13が配置された出口制御式である。出口制御式の冷却回路11は、エア抜き性を向上でき、かつキャビテーションの発生を抑制できるので耐久性の向上に有利になり、特に、トラックなどの大型車両には好適である。なお、冷却回路11としては、出口制御式に代えて、ラジエータ20を通過後で冷却器2を通過する前の流路にサーモスタット13が配置された入口制御式でもよい。入口制御式の冷却回路は出口制御式の冷却回路11と比較して冷却水Wの温度調整の面で有利になる。
ラジエータ20はエンジン1が搭載された車両の前方側(図1の左側)に配置されて、ラジエータ20の後方側には冷却ファン16が配置される。ラジエータ20は車速風と後続の冷却ファン16による冷却風とを利用して内部を通過する冷却水Wを冷却する熱交換器である。
ラジエータ20は入口タンク21と出口タンク22と熱交換コア23とを有して構成される。本実施形態のラジエータ20は入口タンク21および出口タンク22がZ方向上下に配置されて、冷却水Wが熱交換コア23をZ方向上方から下方に向かって流れるダウンフロー式のラジエータで構成される。ラジエータ20は、入口タンク21および出口タンク22がY方向左右に配置されて、冷却水Wが熱交換コア23をY方向に流れるクロスフロー式のラジエータでもよい。
冷却路14はその中途位置にラジエータ20が設けられて冷却水Wがラジエータ20により冷却される流路である。迂回路15は冷却路14を迂回して冷却水Wがラジエータ20により冷却されない流路である。
冷却ファン16は機械式であって、エンジン1のクランクシャフト3からの回転動力がファンクラッチ17を介して伝達され、その回転動力により駆動される。冷却ファン16はファンクラッチ17により駆動する温度帯が調節される。例えば、エンジン1の暖機時にファンクラッチ17により冷却ファン16の駆動が停止される。冷却ファン16の回転速度はエンジン1の回転速度に依存するが、ファンクラッチ17を制御することでその回転速度を調節することが可能な構成にしてもよい。
本実施形態の車両用冷却装置10は、加熱装置30、温度取得装置31、および、制御装置32を備えて、制御装置32がラジエータ20の内部を冷却水Wが通過する前にラジエータ20の温度Trを冷却水Wの温度Twに近づけるように、加熱装置30によりラジエータ20を加熱する制御を行う構成である。また、車両用冷却装置10は、その加熱する制御を冷却水Wがラジエータ20を通過する前に行う構成である。
加熱装置30はラジエータ20の熱交換コア23を直に加熱する装置であり、電熱線33で構成される。加熱装置30はバッテリ6にスイッチを介して接続される。このバッテリ6はエンジン1のクランクシャフト3からの回転動力が無端状のベルトやギア機構などの動力伝達機構7を介して伝達され、その回転動力により駆動される発電機8により充電される。
図2に例示するように、ラジエータ20は熱交換コア23が複数の連通管24と冷却フィン25とから構成される。複数の連通管24のそれぞれは一端が入口タンク21に連通し、他端が出口タンク22に連通して、その内部を冷却水Wが通過する管である。連通管24としてはアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、その管厚が薄いチューブが例示される。複数の連通管24は少なくともY方向に配列されていればよく、本実施形態において複数の連通管24はX方向およびY方向に配列される。なお、熱交換コア23のY方向左右端は枠組みやブラケットで構成される。
冷却フィン25は連通管24どうしの間に配置される。冷却フィン25としては隣り合う連通管24の両方に接するようにジグザク状を成すコルゲートフィンや複数の連通管24の全てが貫通するプレートフィンが例示される。
本実施形態の加熱装置30はラジエータ20の熱交換コア23を直に加熱する構成であることが望ましく、加熱装置30は熱交換コア23を構成する複数の連通管24を直に加熱する構成であることがより望ましい。
電熱線33は連通管24の外面に直に接するように配置され、加熱装置30は連通管24を直に加熱するように構成される。電熱線33は連通管24の外面に直に接すればよく、連通管24のX方向表面または裏面、Y方向両側面のうちの一方の側面のいずれに配置してもよい。また、電熱線33は連通管24の内面に直に接するように、連通管24の内部に配置してもよい。
本実施形態の電熱線33は冷熱ひずみによりY方向外側にたわむように変形する連通管24に配置される。具体的に、電熱線33は熱交換コア23のY方向両端部23aに配置された連通管24に配置される。本開示において熱交換コア23のY方向は熱交換コア23を通過する冷却水Wの流れる方向であるZ方向と、熱交換コア23を通過する空気の流れる方向であるX方向との両方に直交する方向である。また、本開示において熱交換コア23のY方向両端部23aとは熱交換コア23の中央部を除く部位であり、Y方向両端から中央部に向かって所定の本数(例えば、3〜7本)の連通管24を含む部位である。
加熱装置30の加熱時の温度は熱交換コア23の表面に付着した付着物が燃焼しない温度に設定されることが望ましく、例えば、200℃未満の温度に設定される。また、加熱装置30の加熱時の温度は冷却水Wが到達する最高温度よりも高い温度に設定することで、ラジエータ20を迅速に昇温するには有利になる。
図1に例示するように、温度取得装置31は冷却水Wの温度Twを取得する装置であり、冷却器2およびサーモスタット13の間の流路に配置される。
制御装置32は加熱装置30の駆動の制御を行う装置であり、加熱装置30の駆動を制御するスイッチ、温度取得装置31、イグニッションスイッチ9に電気的に接続される。
制御装置32は各種情報処理を行う中央演算装置(CPU)、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。
制御装置32は、設定温度Taが予め内部記憶装置に設定される。また、制御装置32は、加熱装置30の駆動を判定する機能要素を有する。機能要素は、プログラムとして内部記憶装置に記憶されていて、適時、中央演算装置により実行されている。なお、機能要素としては、プログラムの他に独立して機能するプログラマブルコントローラ(PLC)や電気回路で構成されてもよい。
設定温度Taは予め実験、試験、あるいはシミュレーションにより求められた値である。設定温度Taはサーモスタット13から冷却水Wが冷却路14を流れる始めるときを判定可能に設定され、より具体的にサーモスタット13が全閉の状態から開き始めた状態になるときを判定可能な値に設定される。
図3に例示するように、車両用冷却装置10の制御方法について制御装置32の機能として説明する。この制御方法はエンジン1の冷間始動時に行われるものである。本開示において、冷間始動時はラジエータ20の熱交換コア23が外気温度と同等の状態、あるいは、その外気温度よりも低い温度になっている状態からの始動を示すものとする。
この制御方法は、冷却水Wがラジエータ20の熱交換コア23を通過する前に加熱装置30によりラジエータ20を昇温して、ラジエータ20の温度を冷却水Wの温度Twに近づける方法である。
この制御方法は、イグニッションスイッチ9によりエンジン1が始動すると開始される。制御方法が開始すると、制御装置32は加熱装置30を駆動して、ラジエータ20を加熱する制御を行う(S110)。ついで、制御装置32は温度取得装置31を介して冷却水Wの温度Twを取得する(S120)。ついで、制御装置32は取得した温度Twが設定温度Ta以上か否かを判定する(S130)。温度Twが設定温度Taを下回る場合にサーモスタット13は全閉の状態であり、冷却水Wは冷却路14を流れずに迂回路15のみを流れる。一方で、温度Twが設定温度Ta以上(温度Twが設定温度Taに等しい場合も含む)の場合にサーモスタット13は全閉の状態から開き始め、冷却水Wの一部は迂回路15を流れ、残りは冷却路14を流れる。
温度Twが設定温度Taを下回ると判定すると(S130:NO)、制御装置32は加熱装置30の駆動を維持して、ラジエータ20の加熱を継続する。一方、温度Twが設定温度Ta以上と判定すると(S130:YES)、制御装置32は加熱装置30の駆動を停止して、この制御方法は終了する。
本開示の車両用冷却装置10は、エンジン1の冷間始動時にラジエータ20の内部を冷却水Wが通過する前に加熱装置30を駆動してラジエータ20を加熱して昇温する。それ故、本開示の車両用冷却装置10によれば、加熱装置30によるラジエータ20の加熱により、サーモスタット13が開いて実際にラジエータ20の内部を冷却水Wが通過し始めても、ラジエータ20とその冷却水Wとの温度差を小さくすることができる。これにより、温度差に起因してラジエータ20に生じる冷熱ひずみを抑制することができる。
車両用冷却装置10の加熱装置30によりラジエータ20を加熱する制御は、イグニッションスイッチ9によるエンジン1の冷間始動時に限定されるものではない。本開示の加熱する制御はラジエータ20の内部を冷却水Wが通過していない状態から冷却水Wが通過する前に行えばよい。
具体的に、加熱する制御は冷却水Wの温度Twが設定温度Taを下回る場合に行い、その温度Twが設定温度Ta以上となる場合に停止するとよい。そこで、上記の制御方法の開始を、イグニッションスイッチ9によるエンジン1の始動に代えて、イグニッションスイッチ9によりアクセサリ電源が通電可能な状態になり、温度取得装置31が取得した温度Twが設定温度Taを下回ると判定したときにしてもよい。
また、加熱する制御は、ラジエータ20と冷却水Wとの温度差が生じている場合に行うようにしてもよい。例えば、ラジエータ20の温度を直に取得するセンサを追加して、ラジエータ20の温度が冷却水Wの温度Twよりも低い場合に、上記の制御方法を開始するようにしてもよい。
また、加熱する制御は、例えば、エンジン1の運転を停止した状態の惰性走行時にラジエータ20の熱交換コア23が外気温度と同等あるいはその外気温度よりも低い温度になった場合に行ってもよい。その場合に、制御装置32はエンジン1の運転を停止した状態の惰性走行の走行時間に基づいて加熱する制御を行うか否かを判定してもよい。
また、加熱する制御はイグニッションスイッチ9によるエンジン1の始動が冷間始動か否かを判定してもよい。例えば、外気温度を取得するセンサを用いて、外気温度が所定の温度よりも低い場合に、イグニッションスイッチ9によるエンジン1を始動する場合を冷間始動と判定してもよい。
加熱する制御は冷却水Wの温度Twが設定温度Ta以上となった場合、つまり、冷却水Wがラジエータ20を通過する場合に停止する。これにより、ラジエータ20による冷却水Wの冷却性能が加熱装置30による加熱により低下する事態を回避することができる。
なお、加熱する制御はラジエータ20の熱交換コア23の温度が冷却水Wの温度Twになった場合に、熱交換コア23の温度をそれ以上の温度に昇温させずに、維持するようにすることが好ましい。
本実施形態の車両用冷却装置10は、加熱装置30の電熱線33が冷熱ひずみにより変形する連通管24である熱交換コア23のY方向両端部23aに配置された連通管24に配置される。これにより、熱交換コア23のY方向両端部23aに配置された連通管24が冷熱ひずみによりY方向外側に向かってたわむことを防止することができる。
加熱装置30の電熱線33は熱交換コア23のY方向両端部23aに配置された連通管24のみに配置される構成に限定されない。例えば、電熱線33は熱交換コア23を構成する全ての連通管24のそれぞれに配置されてもよい。電熱線33が全ての連通管24に配置されることで、熱交換コア23の全体を迅速に加熱するには有利になる。一方で、電熱線33を全ての連通管24に配置すると、加熱時の消費電力が多くなる。そこで、電熱線33は熱交換コア23のY方向両端部23aに配置された連通管24を少なくとも含む幾つかの連通管24に配置されることが望ましい。
1 エンジン
10 車両用冷却装置
11 冷却回路
20 ラジエータ
30 加熱装置
31 温度取得装置
32 制御装置

Claims (6)

  1. エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却回路を備え、この冷却回路が内部を通過する前記冷却水を冷却するラジエータを有する車両用冷却装置において、前記ラジエータを加熱する加熱装置と、前記加熱装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は前記冷却水が前記ラジエータの内部を通過する前に前記ラジエータの温度を前記冷却水の温度に近づけるように、前記加熱装置により前記ラジエータを加熱する制御を行う構成であることを特徴とする車両用冷却装置。
  2. 前記ラジエータは入口タンクと出口タンクと熱交換コアとを有して構成され、
    前記加熱装置は前記熱交換コアを直に加熱する構成である請求項1に記載の車両用冷却装置。
  3. 前記熱交換コアは一端が前記入口タンクに連通して他端が前記出口タンクに連通する複数の連通管とその連通管どうしの間に配置された冷却フィンとから構成され、
    前記加熱装置は前記複数の連通管のうちの少なくとも前記熱交換コアの前記冷却水が流れる方向と前記熱交換コアを通過する空気の流れる方向との両方に直行する方向の両端部に配置された連通管を含む幾つかの連通管を直に加熱する装置である請求項2に記載の車両用冷却装置。
  4. 前記制御装置はイグニッションスイッチに接続されてなり、前記イグニッションスイッチにより前記エンジンが冷間始動する場合に前記加熱する制御を行う構成である請求項1〜3のいずれか1項に記載位の車両用冷却装置。
  5. 前記冷却回路は前記ラジエータが介在する冷却路とこの冷却路を迂回する迂回路と前記冷却路および前記迂回路の分岐点または合流点のいずれかに配置されたサーモスタットとを有して構成され、前記冷却水の温度を取得する温度取得装置を備え、
    前記制御装置は前記温度取得装置が取得した前記冷却水の温度が前記サーモスタットにより前記冷却水が前記冷却路を流れることを判定可能に設定された設定温度以上の場合に前記加熱する制御を停止する構成である請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用冷却装置。
  6. 前記制御装置は前記温度取得装置が取得した前記冷却水の温度が前記設定温度未満の場合に前記加熱する制御を行う構成である請求項5に記載の車両用冷却装置。
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