JP2021153862A - 遊技機 - Google Patents

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孝夫 宮岡
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Abstract

【課題】保留数が少ない場合にも遊技者の期待感を向上できる遊技機を提供する。【解決手段】パチンコ機は、特定報知演出の期待度を、先行報知演出と特定報知演出とを含む複数回の報知演出に亘って予告する、先読みSU予告演出を実行する。第一保留球数が、先読みSU予告演出の区分数と同じ「4」回である場合、実行区分決定テーブルは、先行報知演出及び特定報知演出において1区分ずつ順に先読みSU予告演出を実行することを定義する。一方、第一保留球数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、実行区分決定テーブルは、1回の第一報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行することを定義する。【選択図】図23

Description

本発明は、予告演出を行う遊技機に関する。
従来、始動口への入賞等を契機として保留球が記憶された場合に、その保留球について当たり判定が行われるまでの間に行われる報知演出において特定の予告演出を実行する遊技機が知られている。特許文献1は、事前判定した保留球が所定の条件を満たす場合に、この保留球について当たり判定が行われるよりも前に消化される保留球に関する報知演出において予告演出を実行する、いわゆる先読み演出を実行する遊技機を開示する。この先読み演出は、演出の内容が段階的に行われ、行われる段階が高くなるほど大当たり等に対する期待度が高くなる予告演出である、いわゆるステップアップ予告(以下、SU予告)が、複数の保留消化に亘る態様で行われる。
特開2016−165492号公報
上記の遊技機は、保留球についての事前判定の結果に応じて、実行するSU予告の段階数を決定し、決定したSU予告の段階数が、事前判定した保留球よりも前に消化される保留球の数よりも多い場合には、SU予告を実行しないことを決定する。この場合、遊技者が高期待度のSU予告を見る機会が減少し、遊技の興趣が向上されにくいといった問題がある。
本発明は、保留数が少ない場合にも遊技者の期待感を向上できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る遊技機は、所定の契機の成立に応じて、遊技者にとって有利な有利状態が生起されるかを報知する報知演出を実行する報知演出実行手段と、前記報知演出の実行中に新たに前記所定の契機が成立した場合、新たな契機の成立に対応する前記報知演出の実行を保留し、実行中の前記報知演出の実行終了後に、保留した前記報知演出を前記報知演出実行手段に順次実行させる保留手段と、前記報知演出によって前記有利状態が生起されることが報知される期待度を遊技者に予告する予告演出を実行するかを決定する実行決定手段と、前記予告演出は、実行される順に複数に区分して構成されており、前記予告演出の実行が決定された場合、前記予告演出の各区分を、前記予告演出によって前記期待度が予告される前記報知演出である特定報知演出と、前記特定報知演出よりも先に実行される前記報知演出である先行報知演出とを含む複数回の前記報知演出に亘って順に実行する予告演出実行手段とを備え、前記予告演出実行手段は、前記実行決定手段によって前記予告演出の実行が決定された時点に前記保留手段によって実行が保留されている前記報知演出の数である保留数と、前記予告演出を構成する区分である構成区分の数とが同じ場合、前記報知演出において前記予告演出を一区分ずつ実行し、前記保留数が前記構成区分の数よりも少ない場合、少なくともいずれかの前記報知演出において前記予告演出を複数区分実行することを特徴とする。
本発明の第一態様に係る遊技機は、特定報知演出の期待度を、先行報知演出と特定報知演出とを含む複数回の報知演出に亘って予告する予告演出を実行する。保留数が予告演出の構成区分の数よりも少ない場合には、いずれかの報知演出において予告演出を複数区分実行するので、保留数よりも多くの区分の予告演出を実行できる。したがって、本発明に係る遊技機は、保留数が少ない場合にも遊技者の期待感を向上できる。
前記予告演出実行手段は、前記保留数が実行する前記予告演出の前記構成区分の数よりも少ない場合、前記特定報知演出において、前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を実行し、前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を除く他の区分の一部又は全部である複数区分を、一回の前記先行報知演出において実行してもよい。
予告演出が複数に区分されている場合、予告演出のうち最後に実行される区分がいずれの区分であるかが、遊技者の関心事である。遊技機は、保留数が予告演出の構成区分の数よりも少ない場合、実行順が最後である一区分を特定報知演出において実行し、最後の一区分を除く他の区分を先行報知演出において複数区分実行する。これにより、遊技機は、保留数よりも多くの区分の予告演出を実行しつつ、予告演出のうち最後に実行される区分を遊技者にしっかりと見せることができるので、遊技者の期待感を向上できる。
前記遊技機は、前記所定の契機の成立に応じて乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された前記乱数に基づいて、前記有利状態を生起するかを判定する有利判定を行う判定手段とを備え、前記報知演出実行手段は、演出用の図柄である演出図柄の変動表示を開始した後に、前記有利判定の判定結果を示す組合せで前記演出図柄を停止表示する図柄変動を実行することで前記有利状態が生起されるか判定の結果を報知する前記報知演出を実行し、前記保留手段は、前記報知演出の実行中に前記乱数取得手段によって取得された前記乱数を、前記有利判定の実行を保留した状態で記憶し、前記保留手段によって記憶された前記乱数である保留乱数に基づく前記有利判定が行われるよりも先に、前記保留乱数に対応して実行される前記報知演出の情報である保留情報を取得する情報取得手段をさらに備え、前記実行決定手段は、前記情報取得手段によって取得された前記保留情報が特定のリーチ演出を示す場合に、前記保留情報に対応する前記報知演出を前記特定報知演出として前記予告演出を実行するかを決定し、実行される前記予告演出の区分のうち実行順が最後である一区分の実行時間は、前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を除く他の区分が一区分又は複数区分実行される実行時間である他区分実行時間よりも長く、前記他区分実行時間は、最も実行時間が短い前記報知演出において、前記演出図柄の前記変動表示が開始してから、前記演出図柄を停止表示するための動作を開始するまでの時間よりも短くてもよい。
この場合、遊技機は、最も実行時間の短い先行報知演出を実行する場合であっても、その先行報知演出において、予告演出の構成区分のうち実行順が先の一区分又は複数区分を実行できる。また、遊技機は、特定報知演出を特定のリーチ演出によって行うので、特定報知演出において行う予告演出の最後の一区分の実行時間を、他区分実行時間よりも長くできる。これにより、遊技機は、予告演出の最後の一区分の実行時間を十分に確保できるので、予告演出の実行によって特定のリーチ演出が実行されることに対する遊技者の期待感を高めることができる。
前記予告演出実行手段は、一回の報知演出において前記予告演出を複数区分実行する場合、最後に実行する区分の実行時間を、他の区分の実行時間よりも長くしてもよい。
この場合、一回の報知演出において実行される複数区分の予告演出の最後の区分が他の区分よりも長く実行される。したがって、遊技機は、報知演出においてどの区分まで予告演出が進んだかを、遊技者にわかりやすく示すことができる。
本発明の第二態様に係る遊技機は、所定の契機の成立に応じて、遊技者にとって有利な有利状態が生起されるかを報知する報知演出を実行する報知演出実行手段と、前記報知演出の実行中に新たに前記所定の契機が成立した場合、新たな契機の成立に対応する前記報知演出の実行を保留し、実行中の前記報知演出の実行終了後に、保留した前記報知演出を前記報知演出実行手段に順次実行させる保留手段と、前記報知演出によって前記有利状態が生起されることが報知される期待度を遊技者に予告する予告演出を実行するかを決定する実行決定手段と、前記予告演出は、実行される順に複数に区分して構成されており、前記予告演出の実行が決定された場合、前記予告演出の各区分を、前記予告演出によって前記期待度が予告される前記報知演出である特定報知演出よりも先に実行される前記報知演出である先行報知演出において順に実行する予告演出実行手段とを備え、前記予告演出実行手段は、前記実行決定手段によって前記予告演出の実行が決定された時点に前記保留手段によって実行が保留されている前記先行報知演出の数である先行保留数と、前記予告演出を構成する区分である構成区分の数とが同じ場合、前記先行報知演出において前記予告演出を一区分ずつ実行し、前記先行保留数が前記構成区分の数よりも少ない場合、少なくともいずれかの前記先行報知演出において前記予告演出を複数区分実行することを特徴とする。
本発明の第二態様に係る遊技機は、特定報知演出の期待度を、先行報知演出において予告する予告演出を実行する。本発明の第二態様に係る遊技機は、先行保留数が予告演出の構成区分の数よりも少ない場合には、いずれかの先行報知演出において予告演出を複数区分実行するので、先行保留数よりも多くの区分の予告演出を実行できる。したがって、本発明の第二態様に係る遊技機は、保留数が少ない場合にも遊技者の期待感を向上できる。
パチンコ機1の正面図である。 遊技盤2の正面図である。 入賞口ユニット100を斜め前方から見た斜視図である。 入賞口ユニット100を斜め右方から見た斜視図である。 非電作動ユニット150の斜視図である。 大当たり遊技中の電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 大当たり遊技中の電チュー等の基本動作を示すタイミングチャートである。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアを示す概念図である。 ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルの概念図である。 ROM53に記憶されている第四普通図柄決定テーブルの概念図である。 第四電チュー19の開放パターンと非電動役物20の開閉動作とを示すタイムチャートである。 ROM53に記憶されている第四変動パターン決定テーブルの概念図である。 主基板41において行われるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第一普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第一普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第四普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第四普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第二普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第二普通電動役物処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第三普通図柄処理のフローチャートである。 メイン処理において行われる第三普通電動役物処理のフローチャートである。 サブ制御基板58のROM583に記憶されている実行区分決定テーブルの概念図である。 サブ制御基板58において行われるサブ制御基板処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理において行われる先読み予告演出処理のフローチャートである。 サブ制御基板処理において行われる第一報知演出実行処理のフローチャートである。 先読みSU予告演出の一例を説明する説明図である。 先読みSU予告演出の一例を説明する説明図である。 先読みSU予告演出の一例を説明する説明図である。 第一報知演出の実行態様及び第一報知演出における先読みSU予告演出の実行タイミングを説明する説明図である。 第一変形例のサブ制御基板58のROM583に記憶されている実行区分決定テーブルの概念図である。 第二変形例のサブ制御基板58のROM583に記憶されている実行区分決定テーブルの概念図である。 第二変形例の先読みCD予告演出の一例を説明する説明図である。
以下、本発明に係る遊技機の第一実施形態であるパチンコ機1について、図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、パチンコ機1の機械的構成について説明する。以下の説明では、図1の手前側、奥側、上側、下側、左側、及び右側を、それぞれ、パチンコ機1の前側、後側、上側、下側、左側、及び右側とする。パチンコ機1は、複数の普通電動役物に加えて第二種非電動役物を備えた、いわゆる一般電役タイプの遊技仕様の遊技機である。本願が開示する技術は、予告演出を実行する遊技機であれば、旧1種タイプ、旧2種タイプ、1種2種混合タイプ、普通機タイプ等、様々な遊技仕様の遊技機に適用できる。
図1に示すように、パチンコ機1の上半分の部分には遊技盤2が設けられている。遊技盤2は正面視略正方形の板状であり(図2参照)、透明なガラス板を保持した前面枠10によって前面を保護されている。前面枠10には、ガラス板を取り囲むように各種の電飾ランプが設けられている。電飾ランプの内部にはLED等を搭載した電飾基板35(図8参照)が設けられており、電飾ランプは、遊技の進行等に応じて点灯又は点滅する。遊技盤2の下部には上皿5が設けられている。上皿5は、遊技球発射装置37(図8参照)に金属製の遊技球を供給し、且つ賞球を受ける。上皿5の上面には、遊技者によって操作される操作ボタン9が設けられている。上皿5の直下には、賞球を受ける下皿6が設けられている。下皿6の右横には、遊技球の発射を調整する発射ハンドル7が設けられている。発射ハンドル7は、遊技者が回転操作できるように設けられており、遊技者が発射ハンドル7を回転させて発射操作を行うと、発射ハンドル7の回転角度に応じた強度で、遊技球発射装置37によって遊技球が発射される。前面枠10の上部の左右の角には、スピーカ48がそれぞれ設けられている。
図2に示すように、遊技盤2の前面には、ガイドレール3で囲まれた略円形の遊技領域4が形成されている。ガイドレール3は、遊技領域4の左側から上側にかけて円弧上に形成されている。遊技領域4の略中央には、各種演出を実行するセンター飾り8が設けられている。遊技球発射装置37によって発射された遊技球は、ガイドレール3によって遊技領域4へ導かれ、遊技領域4内を流下する。所定の強度未満の発射強度で発射された遊技球は、センター飾り8の左側を流下し、所定の強度以上で発射された遊技球は、センター飾り8の右側を流下する。以下、遊技球がセンター飾り8の左側を流下するように遊技球を発射することを「左打ち」と、遊技球がセンター飾り8の右側を流下するように遊技球を発射することを「右打ち」という。
センター飾り8は、表示画面28を主に備える。表示画面28は、センター飾り8の上部の略中央に配置される。表示画面28は、例えばLCD等によって構成されており、様々な数字・文字、動画等を表示可能である。表示画面28は、第一報知演出及び第二報知演出を実行可能である。第一報知演出は、演出用の図柄である第一演出図柄90(図27参照)を変動させた後に、後述する第一普通当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示させることで、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。第二報知演出は、演出用の図柄である第二演出図柄(図示略)を変動させた後に、後述する第四普通当たり判定の結果を示す演出図柄の組合せを確定表示させることで、第四普通当たり判定の結果を遊技者に報知する演出である。以下では、第一報知演出と第二報知演出とを総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、単に、報知演出ともいう。
センター飾り8の略中央下方には、遊技球が通過可能な第一図柄ゲート11が設けられている。第一図柄ゲート11は、第一普通図柄の作動ゲートである。センター飾り8の右方には、複数の入賞口が一体に設けられたユニット部品である入賞口ユニット100が設けられている。入賞口ユニット100は、開閉部材191を備えた第四電チュー19、開閉部材201を備えた非電動役物20及び第四図柄ゲート13を備える。第四電チュー19は、普通電動役物(普通当たり判定の結果に基づき入賞口の大きさを変化する役物)として設けられる電動チューリップ(以下、「電チュー」という。)の一つである。第四電チュー19は、第二普通図柄の作動口である。第四図柄ゲート13は、第四普通図柄の作動ゲートである。入賞口ユニット100の詳細な構造については後述する。
入賞口ユニット100の略中央下方には、第一電チュー16が設けられている。第一電チュー16は、第四電チュー19と同様に、第二普通図柄の作動口である。第一電チュー16の左下方には、第二電チュー17が設けられている。第二電チュー17は、第三普通図柄の作動口である。第二電チュー17の右下方には、第三電チュー18が設けられている。第三電チュー18は、普通図柄の作動口として機能しない。第一電チュー16、第二電チュー17、第三電チュー18のそれぞれは、第四電チュー19と同様に、開閉部材161,171,181を備える。第一電チュー16、第二電チュー17、第三電チュー18のそれぞれの開閉部材161,171,181が開放された場合にのみ、遊技球は第一電チュー16、第二電チュー17、第三電チュー18のそれぞれに入賞できる。以下、第一電チュー16、第二電チュー17、第三電チュー18及び第四電チュー19を総称する場合、単に、電チューという。電チューの各開閉部材161,171,181,191は、ソレノイドによって開閉される。電チューは、それぞれの開閉部材161,171,181,191が閉鎖された閉鎖状態にも遊技球の入賞が可能であって、開閉部材161,171,181,161が開放されることで閉鎖状態よりも遊技球が入賞容易となる構成であってもよい。
遊技領域4には、上記以外に、アウト口23、各種の電飾部材、その他の入賞口及び遊技くぎ等が設けられている。アウト口23は、遊技盤2の下部に設けられている。遊技領域4を流下する遊技球のうち、電チュー、非電動役物20及びその他の入賞口のいずれにも入賞せず遊技領域4の下部まで流下した遊技球は、アウト口23を通過した後、遊技領域4の外部へ排出される。
なお、遊技領域4において、各遊技部材が上記のように配設されるため、左打ちされた遊技球は、右打ちされた遊技球よりも、第一図柄ゲート11を通過しやすい。また、右打ちされた遊技球は、左打ちされた遊技球よりも、第四図柄ゲート13、電チュー及び非電動役物20を通過又は入賞しやすい。左打ちされた遊技球が第四図柄ゲート13、電チュー及び非電動役物20を通過又は入賞することは困難である。したがって、遊技者は、後述する大当たり遊技中には右打ちによって遊技を進め、それ以外の場合は左打ちによって遊技を進める。
遊技盤2の右下部には、図柄表示部24が設けられている。図柄表示部24は、第一普通図柄表示部、第二普通図柄表示部、第三普通図柄表示部、第四普通図柄表示部、第一普通図柄記憶数表示LED、第二普通図柄記憶数表示LED、第三普通図柄記憶数表示LED及び第四普通図柄記憶数表示LEDを備える。第一〜第四普通図柄表示部は、第一〜第四普通当たり判定の結果を示す第一〜第四普通図柄を、LEDの点灯及び消灯によって表示する。第一〜第四普通図柄記憶数表示LEDは、第一〜第四普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球である保留球の個数(いわゆる「保留球数」)を表示する。第一普通図柄に係る保留球数を第一保留球数という。第二普通図柄に係る保留球数を第二保留球数という。第三普通図柄に係る保留球数を第三保留球数という。第四普通図柄に係る保留球数を第四保留球数という。以下では、第一〜第四普通図柄を総称する場合、単に普通図柄という。
図3及び図4を参照して、入賞口ユニット100の構造について説明する。入賞口ユニット100は、右打ちされた遊技球が通過可能な遊技球通路190を有し、遊技球通路190に沿って第四電チュー19、非電動役物20及び第四図柄ゲート13を配置する。入賞口ユニット100は、背板110、開閉ユニット140、前板120、下板130、非電作動ユニット150、上カバー160、下カバー165、第四電チュースイッチ74、非電動役物スイッチ75及び第四図柄ゲートスイッチ62を備える。
背板110は上下に延びる板状体である。遊技球は、背板110と、背板110の前面側に固定される前板120との間に形成される遊技球通路190を通過可能である。背板110の上部には、開口部111が右下がりに左右に延びて開口する。背板110の背面上部には、開閉ユニット140が固定される。開閉ユニット140は、前後方向に出退する開閉部材191と、第四電チューソレノイド67(図8参照)とを備える。開閉部材191は開口部111内に配置される。第四電チューソレノイド67の非駆動時、開閉部材191は、背板110の前面において、開口部111から前方に突出する。第四電チューソレノイド67の駆動時、開閉部材191は後方へ移動し、背板110の前面において、開口部111よりも前方へ突出しない。
開口部111が形成された位置において、背板110と前板120の間の領域は第四電チュー19の入賞口19Bであり、開閉部材191によって開閉される。背板110は、開口部111の下方に普電通路口112を開口する。普電通路口112は、第四電チュー19に入賞した遊技球を、背板110の背面側に設けられる普電通路180に案内する開口部である。普電通路口112の後ろには第四電チュースイッチ74が設けられ、第四電チュー19へ入賞し、普電通路口112を通過する遊技球を検出する。背板110の背面において、普電通路口112の下には、後方へ向けて板状に突出する後方案内路113が設けられる。後方案内路113は普電通路180の一部を構成し、普電通路口112から普電通路180に進入する遊技球を、背板110の後方へ向けて案内する。
背板110は、普電通路口112の下方に非電通路口114を開口する。非電通路口114は、非電動役物20に入賞した遊技球を、背板110の背面側に設けられる非電通路185に案内する開口部である。背板110の背面において、非電通路口114の下には、後方へ向けて溝状に突出する案内溝115が設けられる。案内溝115は、非電通路185の一部を構成し、非電通路口114から非電通路185に進入する遊技球を、背板110の後方へ向けて案内する。非電動役物スイッチ75は、遊技盤2の裏側で、案内溝115の後方且つ下方に設けられ、非電通路口114に入賞し、非電通路185を通過した遊技球を検出する。非電通路口114の下方には、第四図柄ゲートスイッチ62を保持する保持部118が形成される。第四図柄ゲートスイッチ62は、遊技球を検出する検出穴を背板110の前面に配置した状態で保持部118に保持され、第四図柄ゲート13として機能する。
背板110の前面で、非電通路口114の左方から上方の位置には、第四電チュー19と非電動役物20とを区切る壁部116が設けられる。非電通路口114の右方から下方の位置には、非電動役物20と第四図柄ゲート13とを区切る壁部117が設けられる。壁部116,117は、右側上部を開けて非電通路口114の周囲を囲み、右側上部に非電動役物20の入賞口201Bを形成する。前板120は、背板110との間を流下する遊技球を遊技者が視認できるように透明な部材により形成されており、背板110の前面側に固定され、背板110の上部から壁部117の形成位置にかけて上下に延びる。
開口部111の上方には、左下方へ傾斜して延びる壁部121が設けられる。壁部121の左側には、壁部121の上方から左端下方にかけて、C字状に湾曲して延びる壁部122が設けられる。遊技球通路190において、壁部122と壁部121は、壁部121が受けて左下方に案内する遊技球の進行方向を壁部122によって右下方に反転させ、入賞口19Bへ案内する。壁部122の下端は開口部111の左に位置する。入賞口ユニット100に進入する遊技球は、壁部121に衝突することにより、落下の勢いが弱められてから、遊技球通路190を通過するので、1球ずつ順に、遊技球通路190を通過できる。
閉鎖状態の開閉部材191は、壁部123との間に遊技球通路190を形成し、上面を遊技球が転がることで第四電チュー19への遊技球の入賞を阻止しつつ、遊技球を第四電チュー19の右方へ案内する。壁部124は、開口部111の左にある壁部122の下端から下方に延び、普電通路口112の左側、下側及び右側の周囲を取り囲む。壁部125は、壁部124の普電通路口112右側の端部から、右上方へ向けて傾斜して延びる。壁部126は、壁部125の右端から上方へ向けて延び、上端が開口部111右下に位置する。閉鎖状態の開閉部材16Aと壁部126の上端との間隙の大きさは、遊技球の直径より小さい。壁部124〜126は、開口部111の位置を開放する凹部状を呈し、普電通路口112を凹部内の左下に配置する普電収容部19Aを形成する。普電収容部19Aは、開閉部材191が開放状態のとき、遊技球通路190を流通する遊技球を受け入れ、普電通路口112に導く。
壁部126の右方には、壁部126との間に間隙を有しつつ、下方へ向けて壁部126と並行して延びる壁部127が設けられる。壁部126と壁部127とは遊技球通路190を形成し、第四電チュー19に入賞しなかった遊技球が通過する。壁部126と壁部127は、入賞口201Bの右上方に遊技球を案内する。開閉部材201が開放状態のとき、開閉部材201は、壁部126と壁部127の間を通過した遊技球を受け、壁部116,117内へ転がし、非電通路口114に案内する。開閉部材201が閉鎖状態のとき、開閉部材201は、壁部126と壁部127の間を通過した遊技球を弾き、第四図柄ゲート13へ向けて、非電動役物20の右側から下方へ流下させる。下板130は第四図柄ゲート13の前方を覆う透明な板状体である。第四図柄ゲート13の右上方の遊技盤2に遊技くぎが設けられ、遊技球通路190を通り第四図柄ゲート13の右上方に到達した遊技球が第四図柄ゲート13を通過できる流路と通過できない流路とに振り分けられる。
背板110の背面には上カバー160と下カバー165とが固定される。下カバー165は背板110の背面にて非電作動ユニット150を保持し、非電通路口114の後方に固定される。上カバー160は、下カバー165の直上に設けられ、後方案内路113の周囲を覆い、後方案内路113と共に普電通路180を形成する。下カバー165の上部は開口し、普電通路180は下カバー165内の後部に接続する。非電作動ユニット150の作動レバー220(図4参照)は、下カバー165内の後部に配置される。普電通路180を通過する遊技球は、後方案内路113の後端から上カバー160によって下カバー165内後部に案内され、作動レバー220に接触する。作動レバー220は、遊技球を、下カバー165内から右方に排出する。非電通路185の案内溝115は、下カバー165の直下に配置される。非電動役物スイッチ75は下カバー165の下方に設けられ、案内溝115の後端から下方に落下する遊技球が検出穴を通過する。
図5を参照して、非電作動ユニット150の構造について説明する。非電作動ユニット150は、電気的動力を用いることなく機械的に、非電動役物20の開閉部材201を閉鎖状態と開放状態との間で切り替える。非電作動ユニット150は、錘体210、作動レバー220、ストッパ230、回転レバー240を備え、下カバー165内に組付けられる。回転レバー240は、軸部241、閉鎖板242、第一突起部243、第二突起部244、当接部246を備える。軸部241は左右に延び、下カバー165に支持されて、非電通路口114の上下方向略中央に配置される。第一突起部243と第二突起部244は、それぞれ軸部241の略中央から径方向外向きに突出する。閉鎖板242は、第一突起部243,第二突起部244よりも軸部241の端部寄りの位置から径方向外向きに突出し、左右方向に直交する板面を有する。閉鎖板242は、第一突起部243及び第二突起部244の左右方向両側に一対に設けられる。閉鎖板242、第一突起部243、第二突起部244は、軸部241の周方向において、それぞれ異なる方向に突出する。閉鎖板242の突出先端部分は屈曲し、非電動役物20の開閉部材201の閉鎖時に、開閉部材201の回転軸201D近傍に形成される突起部201Cに掛かり、開閉部材201を回動する。当接部246は、左右方向において左側の閉鎖板242と第一突起部243,第二突起部244との間に設けられ、周方向では第一突起部243の突出位置において、軸部241から径方向外向きに突出する。
作動レバー220は、軸部221、レバー部222、錘部223、押上部224,225を備える。軸部221は左右に延び、回転レバー240の軸部241の後方にて下カバー165に支持される。レバー部222は軸部221の後方に延び、屈曲して右方に延びる。レバー部222の上方には、普電通路口112から後方に突出する後方案内路113の後端が位置する。レバー部222の右方に延びる部分は下カバー165の右側面に形成される開口部166(図4参照)から右方に突出する。普電通路180を通り、後方案内路113の後端から落下する遊技球は、下カバー165上部から後部内に進入し、落下の勢いと自重でレバー部222を確実に下方に押し下げつつ、レバー部222に案内されて、開口部166から下カバー165の外に排出される。
錘部223は、軸部221の下方に延び、軸部221の下前方に重心を有する。遊技球がレバー部222を下方に押し下げた場合、錘部223がレバー部222の位置を軸部221の後方に復帰させる。押上部224は、軸部221の前方で錘部223の左側部に設けられ、前上方へ棒状に突出する。押上部224は、レバー部222が遊技球により下方に押し下げられた場合に作動レバー220の回動により上方へ移動し、錘体210の後部を押し上げる。押上部225は、押上部224よりも前下方で錘部223の左側部に設けられ、押上部224同様に前上方へ棒状に突出する。押上部225は、レバー部222が遊技球により下方に押し下げられた場合に作動レバー220の回動により上方へ移動し、回転レバー240の当接部246を上方に移動させ、回転レバー240を左側面視時計回り方向に回転させる。なお、当接部246は、開閉部材201が閉鎖状態である場合に軸部241の後方に位置する。よって押上部225は、上方への移動時において、開閉部材201が閉鎖状態の場合に当接部246に当接でき、開放状態の場合には、回転レバー240に接触しない。
錘体210は板状を呈し、前端部に左右に突出する軸部211を備える。軸部211は下カバー165に支持され、錘体210の後部を上下に揺動可能にする。錘体210の下部には下方へ突出する突出部212が設けられる。
開閉部材201の回転軸201Dは前後方向に延び、非電通路口114の右方にて背板110の前面に設けられる。開閉部材201は、閉鎖状態のとき、肉厚の羽根部分201Fが回転軸201Dの上側に配置されることで、入賞口201Bを塞ぐ。突起部201Cは、回転軸201Dに対して羽根部分201Fとは反対側にあり、開閉部材201が閉鎖状態のとき、回転軸201Dの左下方にある。開閉部材201が閉鎖状態のとき、閉鎖板242は突起部201Cの左側方に位置し、右面が突起部201Cに当接する。故に開閉部材201Aは正面視時計回り方向の回転が規制され、閉鎖状態を維持する。回転レバー240が開閉部材201の閉鎖状態に対して左側面視時計回りに回転したとき、閉鎖板242は突起部201Cの左側方にない。故に開閉部材201は正面視時計回り方向の回転が規制されない。開閉部材201は、閉鎖状態となって羽根部分201Fが回転軸201Dの上方にあるとき、回転軸201Dの右上部分に重心を有する。故に、突起部201Cの規制が解除されると、開閉部材201Aは、自重により、回転軸201Dを中心に正面視時計回り方向に回動する。突起部201Cは回転軸201Dの左方に移動し、羽根部分201Fは回転軸201Dの右上側に移動する。これにより、開閉部材201は入賞口201Bを開放し、開放状態となる。
図5を参照して、非電作動ユニット150の動作について説明する。非電作動ユニット150の回転レバー240は、開閉部材201の閉鎖状態において、閉鎖板242を軸部241の前方に配置し、非電通路口114よりも前方に突出する。開閉部材201の突起部201Cは閉鎖板242の右面に当接し、これにより、開閉部材201の羽根部分201Fが回転軸201Dよりも上側に配置され、非電動役物20が閉鎖状態に維持される。
遊技球が第四電チュー19に入賞し、普電通路口112(図5参照)に進入すると、遊技球は作動レバー220へ向けて下方に落下し、レバー部222を下方に押し下げる。作動レバー220の押上部224は錘体210の後部を押し上げ、押上部225は回転レバー240の当接部246を押し上げて、回転レバー240を左側面視時計回り方向に回転させる。回転レバー240の閉鎖板242は回動し、開閉部材201の突起部201Cの右方から下方に移動する。突起部17Cが当接するものがなくなり、開閉部材17Aは、自重により、正面視時計回り方向に回動し、開放状態になる。
作動レバー220を押し下げた遊技球は、下カバー165右側面の開口部166から下カバー165の外に排出される(図4参照)。作動レバー220は錘部223によってレバー部222が軸部221の後方に位置する形態に戻る。押上部224,225は下方に移動し、錘体210の後部が下方に移動して元の状態に戻り、その過程において、突出部212が回転レバー240の第一突起部243を前方へ押す。これにより、回転レバー240の第一突起部243が非電通路口114からまっすぐ前方に突出する。
開放状態となった非電動役物20に一つ目の遊技球が入賞し、非電通路口114に進入するとき、遊技球は回転レバー240の第一突起部243に当接し、第一突起部243を下方に押し下げる。遊技球は案内溝115内に入り、軸部241の下方に回動した第一突起部243をさらに後方に押しながら、案内溝115により後方に案内され、第四図柄ゲートスイッチ62を通過する。回転レバー240は左側面視時計回りに回転し、第二突起部244が非電通路口114の前方に突出する。
第二突起部244が非電通路口114の前方に突出した状態においても、回転レバー240の閉鎖板242は、開閉部材201の突起部201Cには当接しない。よって非電動役物20は、開放状態に維持される。非電動役物20に開放後二つ目の遊技球が入賞し、非電通路口114に進入するとき、遊技球は回転レバー240の第二突起部244に当接し、第二突起部244を下方に押し下げる。遊技球は案内溝115内に入り、軸部241の下方に回動した第二突起部244をさらに後方に押しながら、案内溝115により後方に案内され、第四図柄ゲートスイッチ62を通過する。回転レバー240は左側面視時計回りに回転して、開閉部材201が開放状態に移行する。
開閉部材201が閉鎖状態から開放状態に移行する過程において、回転レバー240の閉鎖板242は、軸部241の後上方から前方に回転する。このとき、閉鎖板242の先端部分が開閉部材201の突起部201Cに掛かり、押し下げる。開閉部材201は正面視反時計回りに回動し、羽根部分201Fが回転軸201Dよりも上側に配置されて閉鎖状態となる。突起部201Cは、回転レバー240の閉鎖板242の右側面に当接した状態に維持され、これにより、非電動役物20が閉鎖状態に維持される。
このような非電作動ユニット150の動作により、第四電チュー19が開放状態になってから第四電チュー19に入賞へした1個目の遊技球が、普電通路180の下カバー165を通過することによって、非電動役物20が閉鎖状態から開放状態になる。開放状態の非電動役物20に2個の遊技球が入賞することによって、非電動役物20が閉鎖状態になる。すなわち、非電動役物20は、電気的動力を用いることなく機械的に、閉鎖状態と開放状態との間で切り替わる。
図6及び図7を参照して、パチンコ機1の遊技例について説明する。パチンコ機1では、左打ちで遊技を開始して、遊技球が第一図柄ゲート11を通過することを契機として、第一当たり乱数が取得される。取得された第一当たり乱数に基づいて、第一普通当たり判定が行われる。パチンコ機1では、第一普通当たり判定において当たりと判定される確率(以下、「第一普通当たり確率」という。)は、約1/67である。なお、第一普通当たり確率は、約1/67より低くても高くてもよい。以下、第一普通当たり判定によって当たりと判定されることを、「第一普通当たり」ともいう。本実施形態において、第一保留球数の最大値(以下、「最大第一保留球数」という。)は「4」である。
図6に示すように、第一普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄が変動を開始する。第一普通図柄の変動に同期して、表示画面28、スピーカ48等によって第一報知演出が行われる。普通図柄の変動のうち、当たりを示す図柄が確定表示される変動を当たり変動といい、はずれを示す図柄が確定表示される変動をはずれ変動という。
第一普通当たり判定によって第一普通当たりと判定されると、第一普通図柄の当たり変動の終了後に、第一電チュー16が開放される第一普通当たり遊技が実行される。なお、第一電チュー16は、第一普通当たりを示す第一普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第一電チュー16に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。このため、第一普通当たり遊技が実行されると、遊技者は、第一電チュー16に遊技球を入賞させるため、以降の遊技を右打ちによって進行する。一旦開放された第一電チュー16は、所定の開放時間(以下、「第一開放時間」という。)の経過、及び4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。なお、第一普通当たり遊技が実行されている間には、第一普通図柄は変動しない。
パチンコ機1は、第一普通図柄、第二普通図柄及び第三普通図柄について、他の普通図柄に対して優先的に変動するか否かを示す変動優先順位を定める。具体的には、第三普通図柄の変動優先順位が最も高く、以降は、第二普通図柄、第一普通図柄の順に変動優先順位が低くなる。第三保留球数が「1」以上である限り、第三普通図柄は第一普通図柄及び第二普通図柄に優先して変動を開始する。第三保留球数が「0」であり、第二保留球数が「1」以上である場合、第二普通図柄が第一普通図柄に優先して変動を開始する。第二保留球数及び第三保留球数が「0」であり、第一保留球数が「1」以上である場合、第一普通図柄が変動を開始する。このようなパチンコ機1の普通図柄の変動優先順位の関係を、以下では、「第三普通図柄>第二普通図柄>第一普通図柄」と表す。なお、第四普通図柄は、他の普通図柄の保留球数に関わらず変動可能である。したがって、第四保留球数が「1」以上である場合、他の普通図柄が変動中であっても第四普通図柄が変動を開始する。
第一電チュー16は、第二普通図柄の作動口でもある。したがって、第一電チュー16へ遊技球が入賞することを契機として、第二当たり乱数が取得され、第二当たり乱数に基づく第二普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第二普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第二普通当たり確率」という。)は100%である。以下、第二普通当たり判定によって当たりと判定されることを「第二普通当たり」ともいう。なお、第二普通当たり確率は、100%未満であってもよい。本実施形態において、第二保留球数の最大値(以下、「最大第二保留球数」という。)は「4」である。したがって、第一普通当たり遊技が1回行われることに応じて第二普通当たり判定は最大で4回行われ、第二普通当たり遊技も最大で4回行われる。なお、第二普通当たり遊技中には、第二普通図柄は変動しない。第二普通当たり判定では、第二普通当たり又ははずれのいずれであるかが、第二当たり乱数に基づいて判定される。第一電チュー16に4個の遊技球が入賞することによって記憶された4個の第二保留球のうち、1個目の第二保留球に対して、1回目の第二普通当たり判定が行われる。なお、第二普通当たり遊技中には、第二普通図柄は変動しない。
第二普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第二普通図柄表示部に表示される第二普通図柄が変動を開始する。第二普通当たり判定によって第二普通当たりと判定されると、第二普通図柄の当たり変動の終了後に、第二電チュー17の開閉部材171が開放される第二普通当たり遊技が実行される。なお、第二電チュー17は、第二普通当たりを示す第二普通図柄が確定表示された後に開放される。開放された第二電チュー17に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。一旦開放された第二電チュー17は、所定の開放時間(以下、「第二開放時間」という。)の経過、及び4個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。
第二電チュー17は、第三普通図柄の作動口でもある。したがって、第二電チュー17へ遊技球が入賞することを契機として、第三当たり乱数が取得され、第三当たり乱数に基づく第三普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第三普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第三普通当たり確率」という。)は100%である。以下、第三普通当たり判定によって当たりと判定されることを「第三普通当たり」ともいう。なお、第三普通当たり確率は、100%でなくてもよく、100%未満であってもよい。本実施形態において、第三保留球数の最大値(以下、「最大第三保留球数」という。)は「4」である。したがって、第二普通当たり遊技が1回行われることに応じて第三普通当たり判定は最大で4回行われ、第三普通当たり遊技も最大で4回行われる。なお、第三普通当たり遊技中には、第三普通図柄は変動しない。第三普通当たり判定では、第三普通当たり又ははずれのいずれであるかが、第三当たり乱数に基づいて判定される。第二電チュー17に4個の遊技球が入賞することによって記憶された4個の第三保留球のうち、1個目の第三保留球に対して、1回目の第三普通当たり判定が行われる。
第三普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第三普通図柄表示部に表示される第三普通図柄が変動を開始する。第三普通当たり判定によって第三普通当たりと判定されると、第三電チュー18の開閉部材181が開放される第三普通当たり遊技が実行される。開放された第三電チュー18に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。一旦開放された第三電チュー18は、所定の開放時間(以下、「第三開放時間」という。)の経過、及び7個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。以下、第三保留球数が「0」になるまで、第三普通図柄の変動と第三普通当たり遊技とが、最大4回繰り返して実行される。以下、第二電チュー17へ入賞した4個の遊技球のそれぞれに対して実行される最大4回の第三普通当たり遊技を合わせて、以下では、「一連の第三普通当たり遊技」という。第三電チュー18は、第三普通当たりを示す第三普通図柄が確定表示された後に開放される。
このようにして、第一普通当たり遊技に伴う第一電チュー16の開放、第二普通当たり遊技に伴う第二電チュー17の開放、一連の第三普通当たり遊技に伴う第三電チュー18の複数回の開放が連続的に行われる。第一電チュー16の開放を契機として、他の電チューが連続的に開放する遊技を、「大当たり遊技」という。1回の大当たり遊技は、1回の第一普通当たり遊技と、1回の第一普通当たり遊技に対応して最大4回実行される第二普通当たり遊技と、最大4回実行される第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とを含む。左打ちで遊技を開始した場合に、第一普通当たり判定によって第一普通当たりであると判定されたことを契機として開始される大当たり遊技を、以下では、「初当たり遊技」ともいう。
大当たり遊技が行われている間に右打ちされた遊技球が、第四図柄ゲート13を通過することがある。第四図柄ゲート13は、第四普通図柄の作動ゲートである。第四図柄ゲート13を遊技球が通過することを契機として、第四当たり乱数が取得され、第四当たり乱数に基づく第四普通当たり判定が行われる。本実施形態では、第四普通当たり判定によって当たりと判定される確率(以下、「第四普通当たり確率」という。)は、第一普通当たり確率よりやや高く、約1/59である。以下、第四普通当たり判定によって当たりと判定されることを、「第四普通当たり」ともいう。本実施形態において、第四保留球数の最大値(以下、「最大第四保留球数」という。)は「4」である。第四普通当たり判定では、第四当たり又ははずれのいずれであるかが、第四当たり乱数に基づいて判定される。第四普通当たり確率は、1/59以外の確率であってもよい。第四普通当たり確率は、第一普通当たり確率と同じであっても異なってもよい。なお、パチンコ機1は、第一〜第三普通図柄の変動中であっても、第四普通当たり判定を実行できる。
第四普通当たり判定が行われると、図柄表示部24の第四普通図柄表示部に表示される第四普通図柄が変動を開始する。第四普通図柄の変動に同期して、表示画面28、スピーカ48等によって第二報知演出が行われる。図6は、大当たり遊技中に行われた第四普通当たり判定によって第四普通当たりの判定結果が導出されなかった場合の例を示す。この場合、第二保留球数及び第三保留球数が「0」となった時点で、大当たり遊技が終了する。以降は、初当たり遊技の前と同様の、左打ちの遊技に戻る。
図7は、初当たり遊技中に行われた第四普通当たり判定によって、第四普通当たりの判定結果が導出された場合の例を示す。大当たり遊技中に行われた第四普通当たり判定によって第四普通当たりの判定結果が導出された場合、第四図柄が当たり変動を行う。ここでは、第四普通図柄の当たり変動が、後述する当たりロング変動で行われたとする。この場合、初当たり遊技による第一電チュー16〜第三電チュー18の連動が終了する頃に、第四普通図柄の当たり変動が終了し、第四電チュー19の開閉部材191が所定の開放パターンで開放される第四普通当たり遊技が実行される。開放された第四電チュー19に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の個数に応じて、所定数の賞球が払い出される。一旦開放された第四電チュー19は、所定の開放パターンによる開閉動作の終了、及び10個の遊技球の入賞のいずれかの条件が満たされると閉鎖される。ここでは、第四電チュー19の開放パターンが、後述する第一開放パターンP1で行われたとする。
第四電チュー19に遊技球が入賞することによって非電作動ユニット150が動作し、非電動役物20が閉鎖状態から開放状態になる。開放された非電動役物20に遊技球が入賞すると、所定数の賞球が払い出される。非電動役物20に閉鎖入賞数(2個)の遊技球が入賞すると、非電動役物20は開放状態から閉鎖状態になる。
また、第四電チュー19は、第一電チュー16と同様に第二普通図柄の作動口でもある。したがって、第四電チュー19へ遊技球が入賞することを契機として、第二当たり乱数が取得され、第二保留球が最大第二保留球数(4個)まで記憶される。記憶された第二保留球(第二当たり乱数)に基づく第二普通当たり判定が行われる。第二普通当たり判定によって第二普通当たりと判定されると、第二普通図柄の当たり変動が行われた後、第二普通当たり遊技が行われる。
以降は、第二普通当たり遊技で開放した第二電チュー17に遊技球が入賞することによって、第三当たり乱数が取得され、第三保留球が最大第三保留球数(4個)まで記憶される。つまり、初当たり遊技と同様に、第二普通当たり遊技と一連の第三普通当たり遊技とが、最大4回繰り返して実行される。大当たり遊技中に第四普通当たりと判定されることを契機として行われる第四普通当たり遊技、非電動役物20の開閉動作、最大4回繰り返して行われる第二普通当たり遊技及び一連の第三普通当たり遊技も、大当たり遊技に含まれる。大当たり遊技中に第四普通当たりと判定されることを契機として行われる大当たり遊技を、以下では「連荘遊技」という。詳細は後述するが、第四普通当たり遊技における第四電チュー19の開放パターンに応じて、連荘遊技において非電動役物20が開放する回数が変化する。なお、連荘遊技中に第四普通当たりと判定された場合にも、引き続いて連荘遊技が行われる。
パチンコ機1において、第一電チュー16と第四電チュー19との双方が、第二普通図柄の作動口として機能する。すなわち、第一電チュー16が開放する第一普通当たり遊技が行われることで大当たり遊技(主に初当たり遊技)が開始し、第四電チュー19が開放する第四普通当たり遊技が行われることでも大当たり遊技(主に連荘遊技)が開始する。パチンコ機1は、大当たり遊技の開始契機となる第一電チュー16及び第四電チュー19のうち、第四電チュー19には非電作動ユニット150を設け、第一電チュー16には非電作動ユニット150を設けていない。これにより、パチンコ機1は、連荘遊技が行われた場合にのみ非電動役物20が開放するようにして、初当たり遊技と連荘当たり遊技とを互いに異なる印象とし、大当たり遊技に変化を与え、連荘遊技が行われるか否かに遊技者の注目を集めることができる。また、第四普通当たり遊技が、後述するEX当たり遊技で行われる場合には、同じく後述する通常当たり遊技で行われる場合よりも、連荘遊技において非電動役物20が開放する回数が多くなる。このため、パチンコ機1は、連荘遊技がいずれの態様で行われるかについても、遊技者の注目を集めることができる。
図8を参照して、パチンコ機1の電気的構成について説明する。パチンコ機1の制御部40は、主基板41、サブ制御基板58、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、払出制御基板45、中継基板47及び電源基板42を主に備える。
主基板41は、パチンコ機1の主制御を司る。主基板41の主基板CPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51と、データを一時的に記憶するRAM52と、制御プログラム等を記憶したROM53とが設けられている。主基板CPUユニット50には、乱数発生回路56及び割込信号発生回路57が接続されている。乱数発生回路56は、所定範囲の乱数を発生させる。割込信号発生回路57は、一定周波数のクロック信号を出力するクロック回路(図示略)からクロック信号が入力される毎に割込信号を発生させる。主基板41は、割込信号発生回路57から割込信号が入力される毎に、後述する主制御プログラムのメイン処理を実行する。
主基板41は、I/Oインタフェイス54を介してサブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47、外部端子板55、第一図柄ゲートスイッチ61及び第四図柄ゲートスイッチ62に接続している。
サブ制御基板58は、CPU581、RAM582及びROM583を備え、ランプドライバ基板46、演出制御基板43、操作ボタン9及びスピーカ48に接続している。サブ制御基板58は、主基板41から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行う。ランプドライバ基板46は、電飾基板35に接続している。電飾基板35は、例えばLEDを搭載しており、前述の各種の電飾部材の内部に設けられている。ランプドライバ基板46は、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って、電飾基板31の発光動作等を制御する。演出制御基板43は、CPU431、CGROM(図示略)等を備え、サブ制御基板58から受信するコマンドに従って表示画面28の表示を制御する。払出制御基板45は、CPU45a等を備える。払出制御基板45は、主基板41から送信されるコマンドに応じて賞球払出装置49の動作を制御し、所定数の遊技球を賞球として賞球払出装置49に払い出させる。
中継基板47は、第一電チューソレノイド64、第二電チューソレノイド65、第三電チューソレノイド66、第四電チューソレノイド67、第一電チュースイッチ71、第二電チュースイッチ72、第三電チュースイッチ73、第四電チュースイッチ74、非電動役物スイッチ75及び図柄表示部24に接続している。
第一電チューソレノイド64は、第一普通当たり遊技中に第一電チュー16の開閉部材161を開閉する。第二電チューソレノイド65は、第二普通当たり遊技中に第二電チュー17の開閉部材171を開閉する。第三電チューソレノイド66は、第三普通当たり遊技中に第三電チュー18の開閉部材181を開閉する。第四電チューソレノイド67は、第四普通当たり遊技中に第四電チュー19の開閉部材191を開閉する。第一電チュースイッチ71は、第一電チュー16に設けられており、第一電チュー16への遊技球の入賞を検出する。第二電チュースイッチ72は、第二電チュー17に設けられており、第二電チュー17への遊技球の入賞を検出する。第三電チュースイッチ73は、第三電チュー18に設けられており、第三電チュー18への遊技球の入賞を検出する。第四電チュースイッチ74は、第四電チュー19に設けられており、第四電チュー19への遊技球の入賞を検出する。非電動役物スイッチ75は、非電動役物20への遊技球の入賞を検出する。
外部端子板55は、パチンコホールに設置されている遊技機を統括的に管理する遊技場管理用コンピュータ(いわゆるホールコンピュータ、図示略)にパチンコ機1の情報を接点出力する。第一図柄ゲートスイッチ61は、第一図柄ゲート11に設けられており、第一図柄ゲート11への遊技球の通過を検出する。第四図柄ゲートスイッチ62は、第四図柄ゲート13に設けられており、第四図柄ゲート13への遊技球の通過を検出する。
電源基板42は、主基板41及び遊技球発射装置37に接続されており、各基板及び遊技球発射装置37に直流の安定化した電力を供給する。遊技球発射装置37は、一定間隔(本実施形態では0.6秒)毎に1個ずつ遊技球を遊技領域4へ発射する。
図9を参照して、RAM52の第一普通当たり関係情報記憶エリアについて説明する。第一普通当たり関係情報記憶エリアは、後述するメイン処理の第一普通図柄処理(図15参照)において使用される。第一普通当たり関係情報記憶エリアには、複数の記憶エリアが設けられている。本実施形態では、最大第一保留球数が「4」である。このため、第一普通当たり関係情報記憶エリアに、No.1からNo.4の4つの記憶エリアが設けられている。遊技球が第一図柄ゲート11を通過した際に、第一保留球数が4未満(0〜3)であれば、番号の小さい記憶エリアから順に乱数が記憶される。
第一保留球数は、遊技球が第一図柄ゲート11を通過したことを契機として取得された乱数のうち、第一普通当たり判定の実行等が保留された状態で記憶されている乱数(第一保留球)の個数である。CPU51は、処理がまだ行われていない記憶エリアの乱数のうち、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数を、第一判定エリア(図示略)にシフトする。第一判定エリアは第一普通当たり判定を行う乱数を格納するために、RAM52に設けられている記憶エリアである。CPU51は、第一判定エリアにシフトされた乱数について、第一普通当たり判定等の各種処理を行う。最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数が、第一判定エリアにシフトされると、次の番号以下に記憶されている乱数が、1つ小さな番号の記憶エリアにシフトされる。以降は、最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている乱数が、順次、第一判定エリアにシフトされて、第一普通当たり判定等の処理が繰り返される。第一判定エリアに記憶されている乱数についての各種処理には、例えば、第一普通当たり判定の結果を報知する第一報知演出の決定(第一変動パターンの決定)及び第一普通図柄の決定に関する処理が含まれる。なお、第一判定エリアの乱数は、第一当たり判定等の処理が終了した後に消去される。
各記憶エリアには、第一当たり乱数欄、第一図柄決定乱数欄及び第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。第一当たり乱数欄には、乱数発生回路56(図8参照)によって発生された第一当たり乱数の値が記憶される。第一図柄決定乱数欄には、乱数発生回路56によって発生された第一図柄決定乱数の値が記憶される。第一変動パターン決定乱数欄には、乱数発生回路56によって発生された第一変動パターン決定乱数の値が記憶される。遊技球が第一図柄ゲート11を通過すると、その時点で乱数発生回路56によって乱数の種類毎に生成されている乱数がハード回路によってラッチされて、各欄に記憶される。第一当たり乱数は、第一普通当たり判定のために用いられる。第一図柄決定乱数は、第一普通図柄を決定するために用いられる。第一変動パターン決定乱数は、図柄表示部24の第一普通図柄表示部に表示される第一普通図柄の変動時間を示す第一変動パターンを決定するために用いられる。以下では、第一当たり乱数とともに取得される第一変動パターン決定乱数、第一図柄決定乱数を総称して、第一乱数という。
パチンコ機1において、第一普通図柄の変動時間は、第一普通当たり判定の結果を遊技者に報知する第一報知演出の演出時間に等しい。サブ制御基板58は、主基板41で決定された第一変動パターンに従って、第一報知演出を制御する。具体的には、主基板41は、第一変動パターンに従って、第一普通図柄の変動を開始する。サブ制御基板58は、第一普通図柄の変動開始に同期して、第一演出図柄90の変動表示を開始する。主基板41は、変動を開始した第一普通図柄の変動時間が終了すると、変動させていた第一普通図柄を、所定の時間(本実施形態では、約0.7秒)の間、確定表示させる。サブ制御基板58は、第一普通図柄の確定表示に同期して、第一演出図柄90を確定表示させる。また、サブ制御基板58は、表示画面28における第一演出図柄90の表示による他、スピーカ48等によっても、第一変動パターンと同期した第一報知演出を実行する。
なお、RAM52には、第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア及び第四普通当たり関係情報記憶エリアが設けられている。第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア及び第四普通当たり関係情報記憶エリアも、第一普通当たり関係情報記憶エリアと同様に構成されている。本実施形態では、第二普通図柄の変動時間及び第三普通図柄第四普通図柄の変動時間は、それぞれ一定の時間(2.0秒間)に定められている。このような場合には、第二普通当たり関係情報記憶エリア及び第三普通当たり関係情報記憶エリアに、第二変動パターン決定乱数欄及び第三変動パターン決定乱数欄が設けられなくてもよい。第二普通当たり乱数、第三普通当たり乱数、第四普通当たり乱数とともに取得されて第二普通当たり関係情報記憶エリア、第三普通当たり関係情報記憶エリア、第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている各種乱数を総称して、それぞれ第二乱数、第三乱数、第四乱数ともいう。第一〜第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶されている第一〜第四乱数のうち、後述する判定エリア以外のエリアに記憶されている第一〜第四乱数が、第一〜第四保留球に相当する。以下の説明では、第一当たり乱数、第二当たり乱数、第三当たり乱数及び第四当たり乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、単に、当たり乱数ともいう。
図10を参照して、ROM53に記憶されている第一変動パターン決定テーブルについて説明する。第一変動パターン決定テーブルは、第一普通当たり判定による判定結果(第一普通当たり又ははずれ)に応じて、複数のテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、第一変動パターン毎に第一変動パターン決定乱数の値(0〜511)、及び第一普通図柄の変動時間(報知演出の変動時間)が対応付けられている。第一普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第一当たり乱数とともに取得されている第一変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりである場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が高くなる。一方、第一普通当たり判定による判定結果がはずれである場合には、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に、変動パターンが決定される割合が低くなる。したがって、第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりとなる期待度は、「ノーマルリーチ」、「リーチ演出A」、「リーチ演出B」、「リーチ演出C」、「リーチ演出D」、「リーチ演出E」の順に高くなる。なお、リーチ演出とは、第一演出図柄90が所定のリーチ状態を構成した後に、判定結果が第一普通当たりである可能性のあることを示す演出を実行する第一報知演出である。本実施形態において、「非リーチ」の第一変動パターンは、リーチ状態に至ることなく、第一演出図柄90がはずれの判定結果を示す組合せで確定表示されて演出が終了する報知演出に対応している。本実施形態では、「非リーチ」の変動パターンは、第一普通当たり判定による判定結果がはずれである場合にのみ決定される。
「非リーチ」の第一変動パターンは、第一普通図柄の変動開始時における第一保留球数によって、第一変動時間を異なる時間に定義している。図13において、保留球数「0」は、第一保留球が記憶されていない状態(第一保留球数が「0」個の状態)において遊技球が第一図柄ゲート11を通過したことを契機として第一普通図柄が変動を開始する場合を示す。保留球数「1」、「2」、「3」又は「4」は、第一保留球が1個、2個、3個又は4個記憶されている状態において、第一保留球に基づいて第一普通図柄が変動を開始する場合を示す。第一保留球数が「0」又は「1」の場合の変動時間は、12.0秒である。第一保留球数が「2」又は「3」の場合の変動時間は、7.0秒である。第一保留球数が「4」の場合の変動時間は、3.9秒である。非リーチの第一変動パターンによるこれらの変動時間の第一普通図柄の変動を、以下では、「12.0秒変動」、「7.0秒変動」、「3.9秒変動」という。
主基板41は、決定された第一変動パターンを指定するコマンドである第一変動パターン指定コマンドを生成し、生成された変動パターン指定コマンドをサブ制御基板58へ送信する。サブ制御基板58は、コマンドによって指定された第一変動パターンに応じて表示画面28及びスピーカ48等を制御することで、第一報知演出を実行する。また、主基板41は、決定した第一変動パターンに応じて決められている変動時間だけ、第一普通図柄を変動させる。
図11を参照して、ROM53に記憶されている第四普通図柄決定テーブルについて説明する。パチンコ機1は、第四普通図柄のうち第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであることを示す図柄(以下、当たり図柄という。)を、第四普通図柄決定テーブルを参照することで決定する。本実施形態では、当たり図柄は、「第四普通当たりA」、「第四普通当たりB」及び「第四普通当たりC」の3種類である。第四普通図柄決定テーブルでは、当たり図柄のそれぞれに、第四普通図柄決定乱数の値(0〜99)が対応付けられている。当たり図柄の割合は、第四普通図柄決定乱数の値に応じて定められ、「第四普通当たりA」が80%、「第四普通当たりB」及び「第四普通当たりC」が、それぞれ10%である。
第四普通図柄決定テーブルは、第四普通当たり遊技における第四電チュー19の開放パターンをいずれにするかを、当たり図柄に応じて定義している。「第四普通当たりA」には、第一開放パターンP1が対応付けられている。「第四普通当たりB」及び「第四普通当たりC」には、第二開放パターンP2が対応付けられている。このため、第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判定された場合に、「第四普通当たりA」の当たり図柄が決定されたときには、第四普通当たり遊技が第一開放パターンP1で実行される。第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判定された場合に、「第四普通当たりB」又は「第四普通当たりC」の当たり図柄が決定されたときには、第四普通当たり遊技が第二開放パターンP2で実行される。したがって、第四普通当たり判定によって第四普通当たりであると判定された場合、80%の割合で第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技が、20%の割合で第二開放パターンP2による第一普通当たり遊技が、それぞれ実行される。なお、「第四普通当たりA」、「第四普通当たりB」及び「第四普通当たりC」の割合は、任意に変更できる。
図12を参照して、第四電チュー19の開放パターン及び第四電チュー19への遊技球の入賞に伴う非電動役物20の作動態様について説明する。第四電チュー19の開閉部材191は、当たり図柄に応じた開放パターンで第四普通当たり遊技に係る開閉動作を行う。なお、開放状態の第四電チュー19に所定個数(本実施形態では、10個)の遊技球が入賞すると、各開放パターンによる開閉動作の途中であっても開閉動作が終了し、第四普通当たり遊技が終了する。この所定個数は、10個以外の任意の個数であってもよい。
第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技においては、第四普通当たり遊技の開始時点である時点T0から時間TPが経過した時点T1までの間、第四電チュー19が閉鎖状態のまま、開始演出が行われる。開始演出は、第四電チュー19が開閉動作を開始することを遊技者に示唆するための演出である。本実施形態では、時間TPは14秒である。開始演出が終了すると、時点T1から最長で時間TLが経過するまでの間、第四電チュー19が開放状態を継続する。本実施形態では、時間TLは5.8秒である。時間TLが経過すると、第四電チュー19が開放状態から閉鎖状態に移行する。その後、時間TZ及び時間TE1が経過すると、第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技が終了する。第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技の終了時点を時点T2とする。時間TZは、第四電チュー19に入賞した遊技球が第四電チュー19の外部に確実に排出されるまでの時間(いわゆる、球はけ時間)である。時間TE1は、第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技が終了することを遊技者に示唆するための終了演出の実行時間である。本実施形態では、時間TZは3秒であり、時間TE1は2.5秒である。なお、時間TZの間にも終了演出が行われてもよい。
最長で時間TLの開放を行う第四電チュー19に、最大で10個の遊技球が入賞する。第四電チュー19に1個目の遊技球が入賞すると、非電作動ユニット150が動作して、非電動役物20が開放状態になる。前述したように、入賞口ユニット100において遊技球通路190に沿って第四電チュー19及び非電動役物20が配置される。したがって、第四電チュー19と非電動役物20とがともに開放状態の場合、遊技球通路190に沿って入賞口ユニット100の内部を通過する遊技球は、順に第四電チュー19に入賞するので、開放状態の非電動役物20に遊技球が入賞し難い。一方、第四電チュー19が開放状態から閉鎖状態に移行した場合には、遊技球通路190を通過する遊技球は、開閉部材191の上面を転がった後、非電動役物20へ向けて流下するので、非電動役物20へ遊技球が入賞しやすくなる。このように、パチンコ機1は、第四電チュー19と非電動役物20とがともに開放状態の場合には第四電チュー19に遊技球が入賞し、第四電チュー19が閉鎖状態に移行した後には開放状態の非電動役物20に遊技球が入賞するように構成されている。開放状態の非電動役物20に閉鎖入賞数(2個)の遊技球が入賞すると、非電動役物20が開放状態から閉鎖状態に移行する。
第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技においては、まず、第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技と同様に、時点T0から時点T1までの間、時間TPに亘って開始演出が行われる。その後、時点T1から時間TSが経過するまでの間、第四電チュー19が開放状態になる。本実施形態では、時間TSは0.4秒である。時間TSが経過すると、第四電チュー19が開放状態から閉鎖状態に移行する。その後、第四電チュー19は、時間TIの閉鎖状態と時間TSの開放状態とを10回繰り返す。本実施形態において、時間TIは、3.6秒である。1回の第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技において、第四電チュー19が開放状態になるのは、最大で11回である。
時間TSは短時間であるが、入賞口ユニット100に侵入した遊技球は勢いを弱められた状態で遊技球通路190を1球ずつ通過するので、時間TSの開放状態において、1〜2個の遊技球が第四電チュー19に入賞できる。
1回目の第四電チュー19の開放において遊技球が第四電チュー19に入賞すると、非電作動ユニット150が動作して、非電動役物20が開放状態になる。第四電チュー19は開放状態において時間TSが終了すると、時間TIの閉鎖状態に移行する。これにより、遊技球通路190に沿って入賞口ユニット100の内部を通過する遊技球は、開閉部材191の上面を転がった後、非電動役物20へ向けて流下し、非電動役物20へ入賞できる。非電動役物20に閉鎖入賞数(2個)の遊技球が入賞すると、非電動役物20が開放状態から閉鎖状態に移行する。時間TIは、開放状態の非電動役物20へ閉鎖入賞数の遊技球が入賞するために必要な時間を確保するように設けられている。したがって、第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技が行われる場合、第四電チュー19の開放、第四電チュー19への入賞、非電動役物20の開放、第四電チュー19の閉鎖、非電動役物20へ遊技球の入賞及び非電動役物20の閉鎖が、この順で最大10回繰り返される。なお、この繰り返しの回数は、第四電チュー19の開放時に第四電チュー19に遊技球が入賞しないことが2回以上生じた場合や、第四電チュー19の開放時に2個以上の遊技球が入賞することがあった場合等には、減少する。
第四電チュー19が最大で11回の開閉動作を行った後、時間TZ及び時間TE2が経過すると、第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技が終了する。時間TE2は、第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技が終了することを遊技者に示唆するための終了演出の実行時間である。本実施形態では、時間TE2は、時間TE1よりも長く、6.5秒である。第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技の終了時点を時点T3とする。本実施形態において、時点T3は、時点T2よりも後の時点である。
このように、第四普通当たり遊技が第一開放パターンP1で行われる場合における非電動役物20の開放回数は1回であり、第二開放パターンP2で行われる場合における非電動役物20の開放回数は最大10回である。このため、第四普通当たり遊技が第二開放パターンP2で行われる場合には、第一開放パターンP1で行われる場合よりも非電動役物20への入賞による賞球の払い出しが増加し、遊技者にとって有利となる。パチンコ機1は、連荘遊技に係る第四普通当たり遊技がいずれの開放パターンで行われるかに、遊技者の注目を集めることができる。以下では、第四普通当たり遊技が第一開放パターンP1で行われる連荘遊技を「通常当たり遊技」、第二開放パターンP2で行われる連荘遊技を「EX当たり遊技」ともいう。なお、第二開放パターンP2による第四普通当たり遊技が、第一開放パターンP1による第四普通当たり遊技よりも有利であることを遊技者に明示する演出等の実行時間を確保するため、終了演出の実行時間である時間TE2が、時間TE1よりも長い。
なお、時間TE1及び時間TE2は、遊技球が第四電チュー19に入賞してから、非電作動ユニット150の作動レバー220に到達するまでにかかる時間よりも長くされている。したがって、遊技が正常に進行する場合、第四普通当たり遊技に伴って行われる非電動役物20の開閉動作は、第四普通当たり遊技の終了演出が終了するまでの間に終了していることが大半である。
図13を参照して、ROM53に記憶されている第四変動パターン決定テーブルについて説明する。第四変動パターン決定テーブルは、第四普通当たり判定による判定結果(第四普通当たり又ははずれ、第四普通当たりの当たり図柄)に応じたテーブルを設けている。それぞれのテーブルには、第四変動パターン毎に第四変動パターン決定乱数の値(0〜99)、及び第四普通図柄の変動時間(第二報知演出の変動時間)が対応付けられている。第四普通当たり判定が行われると、判定結果に応じたテーブルが参照され、第四当たり乱数とともに取得されている第四変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターンが1つ決定される。
第四普通当たり判定による判定結果が第四普通当たりである場合には、当たり図柄に応じて第四変動パターンが決定される。当たり図柄が第四普通当たりA又は第四普通当たりBの場合には、変動時間8秒の「当たりショート変動」の第四変動パターンが決定される。当たり図柄が第四普通当たりCの場合には、変動時間60秒の「当たりロング変動」の第四変動パターンが決定される。なお、第四普通当たり判定による判定結果がはずれである場合には、変動時間6秒の「はずれ変動」の第四変動パターンが決定される。
当たりロング変動の変動時間は、大当たり遊技において行われる4回の第二普通当たり遊技と、4回の第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とが全て実行される時間よりも長い時間に定められている。このため、大当たり遊技の実行中に第四普通当たりと判定されて、当たりロング変動による第四普通図柄の当たり変動が行われる場合には、実行中であった大当たり遊技における電チュー及び非電動役物20の連動が全て終了した後に、当たり変動が終了する。すなわち、第二保留球数及び第三保留球数が「0」になった状態で当たり変動が終了し、第四普通当たり遊技が行われる。この場合に第四普通当たり遊技において第四電チュー19に遊技球が入賞すると、第二保留球が最大第二保留球数である「4」まで新たに記憶されやすい。したがって、連荘遊技が4回の第二普通当たり遊技と、4回の第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とを含む形で行われやすい。
一方、大当たり遊技の実行中に第四普通当たりと判定されて、当たりショート変動による第四普通図柄の当たり変動が行われる場合には、その大当たり遊技の実行中に当たり変動が終了しやすい。この場合、第二保留球数が「1」以上の状態で第四普通当たり遊技が行われやすく、第四普通当たり遊技において第四電チュー19に遊技球が入賞することによって新たに記憶される第二保留球数が「3」以下になりやすい。したがって、連荘遊技が3回以下の第二普通当たり遊技と、3回以下の第二普通当たり遊技のそれぞれに対応して実行される一連の第三普通当たり遊技とを含む形で行われやすい。すなわち、第四普通図柄の当たり変動が当たりロング変動で行われる場合、当たり変動が当たりショート変動で行われる場合よりも、連荘遊技において第二電チュー17及び第三電チュー18が連動する回数が多くなりやすく、遊技者にとって有利になりやすい。したがって、パチンコ機1は、大当たり遊技の実行中に第四普通図柄が変動を開始するか否か、及び第四普通図柄の当たり変動がいずれの第四変動パターンで行われるかに対して、遊技者の注目を集めることができる。
なお、本実施形態では、第四普通図柄決定テーブル及び第四変動パターン決定テーブルが上記のように設けられるので、第四普通図柄の当たり変動が当たりショート変動となる場合には、連荘遊技が通常当たり遊技になるときと、EX当たり遊技になるときとがある。第四普通図柄の当たり変動が当たりロング変動となる場合には、連荘遊技が必ずEX当たり遊技になる。このため、パチンコ機1は、第四普通図柄の当たり変動が当たりショート変動となる場合と当たりロング変動となる場合とで、連荘遊技に対する遊技者の期待度を変化させることができる。以下の説明では、第一変動パターン決定乱数及び第四変動パターン決定乱数を総称する場合、又はいずれかを特定しない場合、単に、変動パターン決定乱数ともいう。
図14から図22を参照して、パチンコ機1の主基板41による動作について説明する。パチンコ機1の主制御は、ROM53に記憶されている制御プログラムによって行われる。制御プログラムのメイン処理(図14参照)は、割込信号発生回路57(図8参照)が4ms毎に発生する割込信号をCPU51が検知した際に、CPU51において実行される。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
図14に示すように、パチンコ機1の電源がONにされると、CPU51は、メイン処理を開始する。まず、コマンド出力処理が行われる(S10)。コマンド出力処理では、制御コマンドが、サブ制御基板58、払出制御基板45、中継基板47等に出力される。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理においてRAM52に記憶された制御コマンドである。
次いで、スイッチ読込処理が行われる(S11)。スイッチ読込処理では、第一図柄ゲート11、第四図柄ゲート13、電チュー、非電動役物20に設けられた各スイッチ(図8参照)の検出結果から、遊技球の通過又は入賞を検知するための処理が行われる。各スイッチが遊技球の通過を検出すると、RAM52に記憶されている各スイッチに対応するフラグが「ON」になる。次いで、カウンタ更新処理が行われる(S12)。カウンタ更新処理では、RAM52に記憶されている各種の時間カウンタの値が更新される。
次いで、第一普通電動役物処理が行われる(S13)。詳細は後述するが、第一普通電動役物処理では、第一普通当たりを示す第一普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第一普通当たり遊技の動作(主に第一電チュー16の開閉部材161の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図16参照)。
次いで、第一普通図柄処理が行われる(S14)。詳細は後述するが、第一普通図柄処理では、第一普通当たり判定、第一変動パターンの決定等の処理が行われる(図15参照)。
次いで、第四普通電動役物処理が行われる(S15)。詳細は後述するが、第四普通電動役物処理では、第四普通当たりを示す第四普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第四普通当たり遊技の動作(主に第四電チュー19の開閉部材191の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図18参照)。
次いで、第四普通図柄処理が行われる(S16)。詳細は後述するが、第四普通図柄処理では、第四普通当たり判定、第四変動パターンの決定等の処理が行われる(図17参照)。
次いで、第二普通電動役物処理が行われる(S17)。詳細は後述するが、第二普通電動役物処理では、第二普通当たりを示す第二普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第二普通当たり遊技の動作(主に第二電チュー17の開閉部材171の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図20参照)。
次いで、第二普通図柄処理が行われる(S18)。詳細は後述するが、第二普通図柄処理では、第二普通当たり判定等の処理が行われる(図19参照)。
次いで、第三普通電動役物処理が行われる(S19)。詳細は後述するが、第三普通電動役物処理では、第三普通当たりを示す第三普通図柄が図柄表示部24に表示された場合に、第三普通当たり遊技の動作(主に第三電チュー18の開閉部材181の開閉動作)を制御するための処理が行われる(図22参照)。
次いで、第三普通図柄処理が行われる(S20)。詳細は後述するが、第三普通図柄処理では、第三普通当たり判定等の処理が行われる(図21参照)。
次いで、払出処理(S22)、エラーチェック(S23)、及び情報出力処理(S24)が行われ、メイン処理が終了する。払出処理では、スイッチ読込処理によって各スイッチに対応するフラグが「ON」とされた場合に、各スイッチに対応する入賞口へ遊技球が入賞したことを示すコマンドが、払出制御基板45に送信される。このコマンドを受信した払出制御基板45のCPU45aは、コマンドに対応する入賞口について予め定められている個数の賞球を、入賞口への入賞球数に応じて賞球払出装置49に払い出させる。エラーチェックでは、エラーが発生している場合に、表示画面28及びスピーカ48等を用いてエラーが報知される。情報出力処理では、外部端子板55を介して、遊技場管理用コンピュータ(図示略)に各種の情報が出力される。
メイン処理で使用されるフラグについて説明する。RAM52には大当たり遊技状態フラグ、第一普通当たり遊技中フラグ、第二普通当たり遊技中フラグ、第三普通当たり遊技中フラグ、第四普通当たり遊技中フラグ、第一変動フラグ、第二変動フラグ、第三変動フラグ、第四変動フラグ、第一開放フラグ、第二開放フラグ、第三開放フラグ、第四開放フラグ等が記憶されている。大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「1」が記憶されて「ON」となり、大当たり遊技中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。第一普通当たり遊技中フラグは、第一普通当たり判定において第一普通当たりと判定された後に「1」が記憶されて「ON」になり、第一普通当たり遊技が終了した後に「0」が記憶されて「OFF」になる。第二普通当たり遊技中フラグは、第二普通当たり判定において第二普通当たりと判定された後に「1」が記憶されて「ON」になり、第二普通当たり遊技が終了した後に「0」が記憶されて「OFF」になる。第三普通当たり遊技中フラグは、第三普通当たり判定において第三普通当たりと判定された後に「1」が記憶されて「ON」になり、第三普通当たり遊技が終了した後に「0」が記憶されて「OFF」になる。第四普通当たり遊技中フラグは、第四普通当たり判定において第四普通当たりと判定された後に「1」が記憶されて「ON」になり、第四普通当たり遊技が終了した後に「0」が記憶されて「OFF」になる。
第一変動フラグは、第一普通図柄が変動している場合(変動中)に「1」が記憶されて「ON」になり、第一普通図柄が変動中でない場合には、「0」が記憶されて「OFF」になる。第二変動フラグは、第二普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」になり、第二普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。第三変動フラグは、第三普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」になり、第三普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。第四変動フラグは、第四普通図柄の変動中に「1」が記憶されて「ON」になり、第四普通図柄が変動中でない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。
第一開放フラグは、第一電チュー16の開放中に「1」が記憶されて「ON」となり、第一電チュー16の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」になる。第二開放フラグは、第二電チュー17の開放中に「1」が記憶されて「ON」になり、第二電チュー17の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」になる。第三開放フラグは、第三電チュー18の開放中に「1」が記憶されて「ON」になり、第三電チュー18の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」になる。第四開放フラグは、第四電チュー19の開放中に「1」が記憶されて「ON」になり、第四電チュー19の閉鎖中に「0」が記憶されて「OFF」になる。なお、ここでいう「第四電チュー19の開放中」は、第四電チュー19が第二開放パターンP2(図12参照)で開閉動作をする場合において、初回の開放状態の開始から、最終回の開放状態の終了までの期間を含む。
図15を参照して、第一普通図柄処理(S14、図14参照)の詳細について説明する。第一普通図柄処理が開始されると、遊技球が第一図柄ゲート11を通過したかが判断される(S31)。第一図柄ゲート11に設けられた第一図柄ゲートスイッチ61が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理(S11、図14参照)において、第一図柄ゲートスイッチ61に対応するフラグが「ON」になる。このフラグが「OFF」の場合には、遊技球が第一図柄ゲート11を通過していないと判断されて(S31:NO)、処理はS41の判断へ移行する。このフラグが「ON」の場合には、遊技球が第一図柄ゲート11を通過したと判断されて(S31:YES)、処理はS33の判断へ移行する。
次いで、第一保留球数が「4」であるかが判断される(S33)。第一保留球数が「4」である場合(S33:YES)、処理はS41の判断へ移行する。第一保留球数が「4」でない場合(S33:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数に「1」が加算される(S35)。次いで、第一乱数が取得され、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図9参照)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S36)。具体的には、第一当たり乱数欄には第一当たり乱数の値が、第一図柄決定乱数欄には第一図柄決定乱数の値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定乱数の値がそれぞれ格納される。なお、第一乱数にこれら以外の種類の乱数が含まれていてもよい。
次いで、S36で取得された第一保留球に関する情報である第一保留球情報を参照し、参照した情報を通知するための第一保留球情報コマンドが生成され、RAM52に記憶される(S38)。記憶された第一保留球情報コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理(S10、図14参照)よってサブ制御基板58に送信される。処理はS41の判断へ移行する。
本実施形態では、第一保留球情報は、第一当たり乱数及び第一変動パターン決定乱数に関する情報である。CPU51は、第一当たり乱数の値と、後述する第一普通当たり判定テーブルを参照して、第一当たり乱数に対して第一普通当たり判定が行われた場合に「第一普通当たり」又は「はずれ」のいずれの判定結果が導出されるかを特定する。この処理で第一当たり乱数について特定された第一普通当たり判定に関する情報は、第一当たり乱数について第一普通当たり判定が行われるよりも先に、第一当たり乱数から読み出された情報である。この情報を、以下では「第一普通当たり先読み情報」という。
CPU51は、第一普通当たり先読み情報と、第一変動パターン決定乱数の値と、第一変動パターン決定テーブル(図10参照)とを参照して、第一変動パターン決定乱数に対していずれの第一変動パターンが決定されるかを特定する。この処理で第一変動パターン決定乱数について特定された第一変動パターンに関する情報は、第一変動パターン決定乱数について第一変動パターンが決定されるよりも先に、第一変動パターン決定乱数から読み出された情報である。この情報を、以下では「第一変動パターン先読み情報」という。すなわち、第一変動パターン先読み情報は、S36で取得された第一保留球に対して第一普通当たり又ははずれのいずれを示す第一変動パターン(非リーチ、ノーマルリーチ、リーチ演出A…(図10参照)のいずれ)が決定されるかを示す。
第一保留球情報は、第一普通当たり先読み情報及び第一変動パターン先読み情報に加えて、保留球数情報を含む。保留球数情報は、S36で取得及び記憶された第一保留球が、第一普通当たり関係情報記憶エリア(図9参照)に何個目に記憶されたものであるかを示す。S36で取得された第一保留球が、第一普通図柄が変動していない状態で第一普通当たり関係情報記憶エリアのNo.1の記憶エリアに記憶された場合、第一保留球数は「0」である。第一保留球が、第一普通図柄の変動中に第一普通当たり関係情報記憶エリアのNo.1の記憶エリアに記憶された場合、第一保留球数は「1」である。第一保留球が、第一普通当たり関係情報記憶エリアのNo.2,3,4の記憶エリアに記憶された場合、第一保留球数はそれぞれ、「2」,「3」,「4」である。保留球数情報は、このような第一保留球数を示す。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S41)。第一〜第四普通当たり遊技中フラグのうちいずれかが「ON」の場合には、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S41:NO)、処理はメイン処理へ戻る。例えば、第一普通当たりの判定結果が導出され、その後に第二普通当たり、第三普通当たりの各判定結果が導出された場合には、大当たり遊技において電チューが連動する。パチンコ機1は、いずれかの電チューが作動中の場合には、第一〜第四普通図柄の変動時間を計測しないこととすることで、第一〜第四普通当たり遊技が重複して行われないようにしている。
第一〜第四普通当たり遊技中フラグのいずれもが「OFF」の場合、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S41:YES)、第一普通図柄が変動中であるかが判断される(S42)。第一変動フラグが「OFF」の場合には、第一普通図柄が変動中でないと判断されて(S42:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」以上であるかが判断される(S45)。第三保留球数が「1」以上である場合(S45:YES)、第一普通図柄の変動が行われず、処理はメイン処理へ戻る。第三保留球数が「0」である場合(S45:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S46)。第二保留球数が「1」以上である場合(S46:YES)、第一普通図柄の変動が行われず、処理はメイン処理へ戻る。第二保留球数が「0」である場合(S46:NO)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」以上であるかが判断される(S51)。第一保留球数が「0」である場合(S51:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一保留球数が「1」以上である場合(S51:YES)、RAM52に記憶されている第一保留球数が「1」減算される(S52)。第一普通当たり関係情報記憶エリアにおいて最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第一当たり乱数が、第一判定エリア(図示略)にシフトされる(S53)。
次いで、第一普通当たり判定が行われる(S54)。ROM53には、第一普通当たり判定を行うためのテーブルである第一普通当たり判定テーブルが記憶されている。第一普通当たり判定テーブルは、第一普通当たり判定について「第一普通当たり」又は「はずれ」にそれぞれ対応する第一当たり乱数の乱数値を定義している。S54の処理では、第一普通当たり判定テーブルが参照されて、S53の処理で第一判定エリアにシフトされた第一当たり乱数が、「第一普通当たり」又は「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、第一普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された未判定の第一当たり乱数に基づく第一普通当たり判定が、第一当たり乱数の記憶された順に行われる。本実施形態では、第一普通当たり判定において、第一普通当たり確率(約1/67)で第一普通当たりと判定される。
次いで、第一変動パターン決定テーブル(図10参照)が参照されて、第一普通当たり判定の判定結果に応じた第一変動パターンの一つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第一変動パターンを指定するための第一変動パターン指定コマンドが生成される(S56)。生成された第一変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶される。記憶された第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、第一報知演出の開始及び第一普通図柄の変動開始が指示される。決定された第一変動パターンに応じて定められている第一普通図柄の変動時間が、第一普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S58)。第一普通図柄が変動中であることを示す「1」が第一変動フラグに記憶されて「ON」になり(S59)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S42の判断において、第一変動フラグが「ON」の場合には、第一普通図柄が変動中であると判断されて(S42:YES)、第一普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S61)。次いで、第一普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第一普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S62)。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、第一普通図柄の変動時間がまだ経過していないと判断されて(S62:NO)、第一普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第一普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には、第一普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S62:YES)、第一普通図柄停止コマンドが生成され(S63)、RAM52に記憶される。記憶された第一普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58に、また、中継基板47を介して図柄表示部24に送信され、第一報知演出の終了及び第一普通図柄の変動停止が指示される。第一普通図柄停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第一普通図柄の変動を停止する。次いで、第一普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第一変動フラグに記憶され「OFF」になる(S65)。
次いで、S54で行われた第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりであるかが判断される(S66)。第一普通当たり判定の結果がはずれの場合(S66:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一普通当たり判定の結果が第一普通当たりの場合(S66:YES)、[P1]大当たり遊技状態フラグが「ON」になり(S72)、第一普通当たり遊技中フラグが「ON」になる(S73)。処理はメイン処理へ戻る。
図16を参照して、第一普通電動役物処理(S13、図14参照)の詳細について説明する。第一普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される(S81)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には、大当たり遊技中でないと判断されて(S81:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合には、大当たり遊技中であると判断されて(S81:YES)、第一普通当たり遊技中であるかが判断される(S82)。第一普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には、第一普通当たり遊技中でないと判断されて(S82:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第一普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には、第一普通当たり遊技中であると判断されて(S82:YES)、第一普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第一電チュー16が開放中であるかが判断される(S85)。第一開放フラグが「OFF」である場合には、第一電チュー16が開放中でない(閉鎖中である)と判断されて(S85:NO)、第一電チュー16を開放させるための第一電チュー開放コマンドが生成され、RAM52に記憶される(S111)。第一電チュー開放コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一電チュー開放コマンドを受信した第一電チューソレノイド64は、第一電チュー16の開閉部材161を開放させる。次いで、第一開放時間が、第一開放時間カウンタに記憶される(S112)。次いで、第一開放フラグが「ON」になり(S113)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第一開放フラグが「ON」である場合、第一電チュー16が開放中であると判断されて(S85:YES)、第一電チュー16へ入賞した遊技球の処理及び第一電チュー16を閉鎖するための処理が行われる。まず、第一開放時間が経過したかが判断される(S86)。第一開放時間カウンタの値が「0」でない場合には第一開放時間がまだ経過していないと判断されて(S86:NO)、第一電チュー16へ遊技球が入賞したかが判断される(S87)。第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一電チュー16へ遊技球が入賞していないと判断されて(S87:NO)、処理はS89の判断へ移行する。
一方、第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一電チュー16へ遊技球が入賞したと判断される(S87:YES)。このため、第一電チュー16へ入賞した遊技球の個数である第一入賞球数を計数するRAM52の第一入賞球数カウンタに「1」が加算される(S88)。次いで、第一入賞球数が「4」以上であるかが判断される(S89)。第一入賞球数が「4」未満である場合(S89:NO)、継続して第一電チュー16が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第一入賞球数が「4」以上の場合(S89:YES)又は第一開放時間が経過した場合(S86:YES)、第一電チュー16を閉鎖するための第一電チュー閉鎖コマンドが生成される(S91)。生成された第一電チュー閉鎖コマンドはRAM52に記憶され、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第一電チュー開放コマンドを受信した第一電チューソレノイド64は、第一電チュー16の開閉部材161を閉鎖させる。次いで、第一開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S92)、第一普通当たり遊技中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になる(S93)。
第一普通当たり遊技において遊技球の発射が行われない等の理由によって第一電チュー16に遊技球が入賞しなかった場合には、第二保留球が記憶されず、その後に第二普通当たり遊技が連続して行われることなく、大当たり遊技が終了する。遊技がこのような状況にあるかを判断するため、第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S105)。第二保留球数が「1」以上の場合(S105:YES)、大当たり遊技が引き続いて行われるので、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第二保留球数が「0」である場合(S105:NO)、その後に大当たり遊技が継続しないので、大当たり遊技状態フラグが「OFF」になり(S106)、処理はメイン処理へ戻る。
図17を参照して、第四普通図柄処理(S16、図14参照)の詳細について説明する。第四普通図柄処理が開始されると、遊技球が第四図柄ゲート13を通過したかが判断される(S121)。第四図柄ゲート13に設けられた第四図柄ゲートスイッチ62が遊技球の通過を検出すると、メイン処理のスイッチ読込処理において、第四図柄ゲートスイッチ62に対応するフラグが「ON」になる。このフラグが「OFF」の場合には、遊技球が第四図柄ゲート13を通過していないと判断されて(S121:NO)、処理はS126の判断へ移行する。このフラグが「ON」の場合には、遊技球が第四図柄ゲート13を通過したと判断されて(S121:YES)、処理はS122の判断へ移行する。
次いで、第四保留球数が「4」であるかが判断される(S122)。第四保留球数が「4」である場合(S122:YES)、処理はS126の判断へ移行する。第四保留球数が「4」でない場合(S122:NO)、RAM52に記憶されている第四保留球数に「1」が加算される(S123)。次いで、第四乱数が取得され、第四普通当たり関係情報記憶エリア(図示略)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S125)。具体的には、第四当たり乱数欄には第四当たり乱数の値が、第四図柄決定乱数欄には第四図柄決定乱数の値が、第四変動パターン決定乱数欄には第四変動パターン決定乱数の値がそれぞれ格納される。なお、第四乱数にこれら以外の種類の乱数が含まれていてもよい。処理はS126へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(126)。第一〜第四普通当たり遊技中フラグのうちいずれかが「ON」の場合には、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S126:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第一〜第四普通当たり遊技中フラグのいずれもが「OFF」の場合、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S126:YES)、第四普通図柄が変動中であるかが判断される(S128)。第四変動フラグが「OFF」の場合には、第四普通図柄が変動中でないと判断されて(S128:NO)、RAM52に記憶されている第四保留球数が「1」以上であるかが判断される(S129)。第四保留球数が「0」である場合(S129:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第四保留球数が「1」以上である場合(S129:YES)、RAM52に記憶されている第四保留球数が「1」減算される(S131)。第四普通当たり関係情報記憶エリアにおいて最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第四当たり乱数が、第四判定エリア(図示略)にシフトされる(S132)。
次いで、第四普通当たり判定が行われる(S133)。ROM53には、第四普通当たり判定を行うためのテーブルである第四普通当たり判定テーブルが記憶されている。第四普通当たり判定テーブルは、第四普通当たり判定について「第四普通当たり」又は「はずれ」にそれぞれ対応する第四当たり乱数の乱数値を定義している。S133の処理では、第四普通当たり判定テーブルが参照されて、S132の処理で第四判定エリアにシフトされた第四当たり乱数が、「第四普通当たり」又は「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、第四普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された未判定の第四当たり乱数に基づく第四普通当たり判定が、第四当たり乱数の記憶された順に行われる。本実施形態では、第四普通当たり判定において、第四普通当たり確率(約1/59)で第四普通当たりと判定される。
次いで、第四普通図柄決定テーブル(図11参照)が参照されて、第四普通当たりと判定された場合の当たり図柄が、第四普通図柄決定乱数の値によって決定される(S135)。決定された当たり図柄は、RAM52に記憶される。なお、第四普通当たり判定の結果がはずれの場合には、所定のはずれ図柄が決定される。
次いで、第四変動パターン決定テーブル(図13参照)が参照されて、第四普通当たり判定の判定結果に応じた第四変動パターンの一つが、第四変動パターン決定乱数の値によって決定される。決定された第四変動パターンを指定するための第四変動パターン指定コマンドが生成される(S136)。生成された第一変動パターン指定コマンドは、RAM52に記憶される。記憶された第一変動パターン指定コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58及び中継基板47に送信され、第二報知演出の開始及び第四普通図柄の変動開始が指示される。決定された第四変動パターンに応じて定められている第四普通図柄の変動時間が、第四普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S138)。第四普通図柄が変動中であることを示す「1」が第四変動フラグに記憶されて「ON」になり(S139)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S128の判断において、第四変動フラグが「ON」の場合には、第四普通図柄が変動中であると判断されて(S128:YES)、第四普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S141)。次いで、第四普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第四普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S142)。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、第四普通図柄の変動時間がまだ経過していないと判断されて(S142:NO)、第四普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。第四普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には、第四普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S142:YES)、第四普通図柄停止コマンドが生成され(S143)、RAM52に記憶される。記憶された第四普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58に、また、中継基板47を介して図柄表示部24に送信され、第二報知演出の終了及び第四普通図柄の変動停止が指示される。第四普通図柄停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第四普通図柄の変動を停止する。次いで、第四普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第四変動フラグに記憶され「OFF」になる(S145)。
次いで、S133で行われた第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりであるかが判断される(S146)。第四普通当たり判定の結果がはずれの場合(S146:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第四普通当たり判定の結果が第四普通当たりの場合(S146:YES)、大当たり遊技状態フラグが「ON」になり(S152)、第四普通当たり遊技中フラグが「ON」になる(S153)。処理はメイン処理へ戻る。
図18を参照して、第四普通電動役物処理(S15、図14参照)の詳細について説明する。第四普通電動役物処理で使用されるフラグについて説明する。第四普通電動役物処理では、前述の各種のフラグに加えて、開始演出中フラグ、終了演出中フラグが使用される。これらのフラグは、RAM52に記憶される。開始演出中フラグは、第四普通当たり遊技による第四電チュー19の開放が開始することを示す開始演出(連荘遊技のオープニング演出)が実行中であるかを示すフラグである。開始演出中フラグは、開始演出の実行中に「1」が記憶されて「ON」になり、そうでない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。終了演出中フラグは、第四普通当たり遊技が終了することを示す終了演出(大当たり遊技のうち第四普通当たり遊技のエンディング演出)が実行中であるかを示すフラグである。終了演出中フラグは、終了演出の実行中に「1」が記憶されて「ON」になり、そうでない場合に「0」が記憶されて「OFF」になる。
第四普通電動役物処理が開始されると、大当たり遊技中であるかが判断される(S171)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には、大当たり遊技中でないと判断されて(S171:NO)、処理はメイン処理へ戻る。大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合には、大当たり遊技中であると判断されて(S171:YES)、第四普通当たり遊技中であるかが判断される(S172)。第四普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には、第四普通当たり遊技中でないと判断されて(S172:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第四普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には、第四普通当たり遊技中であると判断されて(S172:YES)、第四普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、終了演出が実行中であるかが判断される(S173)。終了演出中フラグが「OFF」である場合には、終了演出が実行中でないと判断されて(S173:NO)、第四電チュー19が所定の開放パターンによる開閉動作を開始しているかが判断される(S175)。第四開放フラグが「OFF」である場合には、第四電チュー19が開閉動作を開始していないと判断されて(S175:NO)、開始演出が実行中であるかが判断される(S191)。
開始演出中フラグが「OFF」である場合には開始演出が実行中でないと判断されて(S191:NO)、開始演出の実行開始を指示するための開始演出開始コマンドが生成され、RAM52に記憶される(S192)。記憶された開始演出開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58に送信される。次いで、開始演出の実行時間である時間TP(図12参照)を示す値が、RAM52のタイマカウンタに記憶される(S193)。次いで、開始演出中フラグが「ON」になり(S195)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、開始演出中フラグが「ON」である場合には開始演出が実行中であると判断されて(S191:YES)、開始演出の実行時間が経過したかが判断される(S201)。開始演出の実行時間がまだ経過していない場合(S201:NO)、処理はメイン処理へ戻る。開始演出の実行時間が経過した場合(S201:YES)、開始演出中フラグが「OFF」になり(S202)、第四電チュー19を開放させるための第四電チュー開放コマンドが生成され、RAM52に記憶される(S203)。本実施形態では、第四電チュー19を第一開放パターンP1で開放させるためのコマンド又は第二開放パターンP2で開放させるためのコマンドが、S135で決定した第四普通図柄の当たり図柄に応じて生成される。第四電チュー開放コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第四電チュー開放コマンドを受信した第四電チューソレノイド67は、コマンドが示す開放パターンで第四電チュー19の開閉部材191を開放させる。また、第四普通図柄の当たり図柄に応じた第四電チュー19の開放パターンがRAM52に記憶される(S205)。[P2]次いで、第四開放フラグが「ON」になり(S206)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第四開放フラグが「ON」である場合、第四電チュー19が開放中(第四電チュー19が所定の開放パターンで開閉動作を実行中)であると判断される(S175:YES)。この場合、第四電チュー19へ入賞した遊技球の処理及び第四電チュー19の開閉動作を終了するための処理が行われる。まず、S205で記憶された開放パターン(第一開放パターンP1又は第二開放パターンP2)での第四電チュー19の開閉動作が終了したかが判断される(S176)。開閉動作がまだ終了しない場合(S176:NO)、第四電チュー19へ遊技球が入賞したかが判断される(S177)。第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四電チュー19へ遊技球が入賞していないと判断されて(S177:NO)、処理はS179の判断へ移行する。
一方、第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四電チュー19へ遊技球が入賞したと判断される(S177:YES)。この場合、第四電チュー19へ入賞した遊技球の個数である第四入賞球数を計数するRAM52の第四入賞球数カウンタに「1」が加算される(S178)。次いで、第四入賞球数が「10」以上であるかが判断される(S179)。第四入賞球数が「10」未満である場合(S179:NO)、継続して第四電チュー19が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第四入賞球数が「10」以上の場合(S179:YES)又は第四電チュー19の開閉動作が終了している場合(S176:YES)、第四電チュー19を閉鎖するための第四電チュー閉鎖コマンドが生成される(S181)。生成された第四電チュー閉鎖コマンドはRAM52に記憶され、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第四電チュー開放コマンドを受信した第四電チューソレノイド67は、第四電チュー19の開閉部材191を閉鎖させる。次いで、第四開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」になる(S182)。
次いで、終了演出の実行開始を指示するための終了演出開始コマンドが生成され、RAM52に記憶される(S183)。記憶された終了演出開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によってサブ制御基板58に送信される。次いで、終了演出の実行時間が、RAM52のタイマカウンタに記憶される(S185)。図12に示したように、本実施形態では、第四普通当たり遊技が第一開放パターンP1で行われる場合と、第二開放パターンP2で行われる場合とで、終了演出の実行時間が異なる。CPU51は、第四普通当たり遊技が第一開放パターンP1で行われた場合(第四普通当たり遊技が通常遊技で行われた場合)、終了演出の実行時間である時間TE1を示す値を、RAM52のタイマカウンタに記憶する。CPU51は、第四普通当たり遊技が第二開放パターンP2で行われた場合(第四普通当たり遊技がEX当たり遊技で行われた場合)、終了演出の実行時間である時間TE2を示す値を、RAM52のタイマカウンタに記憶する。次いで、終了演出中フラグが「ON」になり(S186)、処理はメイン処理へ戻る。
また、終了演出中フラグが「ON」であり終了演出が実行中である場合には(S173:YES)、終了演出の実行時間が経過したかが判断される(S211)。終了演出の実行時間がまだ経過していない場合(S211:NO)、処理はメイン処理へ戻る。終了演出の実行時間が経過した場合(S211:YES)、終了演出中フラグが「OFF」になる(S212)。次いで、第四普通当たり遊技中フラグが「OFF」になる(S215)。
第四普通当たり遊技において遊技球の発射が行われない等の理由によって第四電チュー19に遊技球が入賞しなかった場合には、第二保留球が記憶されず、その後に第二普通当たり遊技が連続して行われることがないので、大当たり遊技が終了する。遊技がこのような状況にあるかを判断するため、第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S216)。第二保留球数が「1」以上の場合(S216:YES)、大当たり遊技が引き続いて行われるので、処理はメイン処理へ戻る。一方、第二保留球数が「0」である場合(S216:NO)、その後に大当たり遊技が継続しないので、大当たり遊技状態フラグが「OFF」になり(S106)、処理はメイン処理へ戻る。
図19を参照して、第二普通図柄処理(S18、図14参照)の詳細について説明する。第一電チュー16に遊技球が入賞したかが判断される(S231)。第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第一電チュー16へ遊技球が入賞していないと判断されて(S231:NO)、第四電チュー19へ遊技球が入賞したかが判断される(S232)。第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第四電チュー19へ遊技球が入賞していないと判断されて(S232:NO)、処理はS241の判断へ移行する。
一方、第一電チュースイッチ71に対応するフラグが「ON」となっている場合、第一電チュー16へ遊技球が入賞したと判断されて(S231:YES)、処理はS233の判断へ移行する。また、第四電チュースイッチ74に対応するフラグが「ON」となっている場合、第四電チュー19へ遊技球が入賞したと判断されて(S232:YES)、処理はS233の判断へ移行する。次いで、第二保留球数が「4」であるかが判断される(S233)。第二保留球数が「4」である場合(S233:YES)、第二保留球数が最大第二保留球数に達しているため、処理はS241の判断へ移行する。第二保留球数が「4」でない場合(S233:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数に「1」が加算される(S235)。次いで、第二乱数が取得され、第二普通当たり関係情報記憶エリア(図示略)における空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S236)。処理はS241の判断へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S241)。第一〜第四普通当たり遊技中フラグのうちいずれかが「ON」の場合には、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S241:NO)、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機1は、いずれかの電チューの開放中には、第二普通図柄の変動時間を計測しない。
第一〜第四普通当たり遊技中フラグのいずれもが「OFF」の場合、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S241:YES)、第二普通図柄が変動中であるかが判断される(S242)。第二変動フラグが「OFF」の場合には、第二普通図柄が変動中でないと判断されて(S242:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」以上であるかが判断される(S245)。第三保留球数が「1」以上である場合(S245:YES)、第二普通図柄の変動が行われず、処理はメイン処理へ戻る。第三保留球数が「0」である場合(S245:NO)、RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S251)。第二保留球数が「0」である場合(S251:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二保留球数が「1」以上である場合(S251:YES)、RAM52に記憶されている第二保留球数が「1」減算される(S252)。第二普通当たり関係情報記憶エリアにおいて最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第二当たり乱数が、第二判定エリア(図示略)にシフトされる(S253)。
次いで、第二普通当たり判定が行われる(S255)。ROM53には、第二普通当たり判定を行うためのテーブルである第二普通当たり判定テーブルが記憶されている。第二普通当たり判定テーブルは、第二普通当たり判定について「第二普通当たり」又は「はずれ」にそれぞれ対応する第二当たり乱数の乱数値を定義している。S255の処理では、第二普通当たり判定テーブルが参照されて、S253の処理で第二判定エリアにシフトされた第二当たり乱数が「第二普通当たり」又は「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、第二普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された未判定の第二当たり乱数に基づく第二普通当たり判定が、第二当たり乱数の記憶された順に行われる。本実施形態では、第二普通当たり判定において、第二普通当たり確率(100%)で第二普通当たりと判定される。
次いで、第二普通図柄の変動を開始させるための第二普通図柄変動開始コマンドが生成され(S256)、RAM52に記憶される。第二普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第二普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第二普通図柄の変動時間(本実施形態では、2秒)が、第二普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S258)。第二普通図柄が変動中であることを示す「1」が第二変動フラグに記憶されて「ON」になり(S259)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S242の判断において第二変動フラグが「ON」の場合には第二普通図柄が変動中であると判断されて(S242:YES)、第二普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S261)。次いで、第二普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第二普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S262)。第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、第二普通図柄の変動時間がまだ経過していないと判断されて(S262:NO)、第二普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。
第二普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には、第二普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S262:YES)、第二普通図柄停止コマンドが生成され(S263)、RAM52に記憶される。記憶された第二普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によって、中継基板47を介して図柄表示部24に送信される。第二普通図柄停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第二普通図柄の変動を停止する。次いで、第二普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第二変動フラグに記憶されて「OFF」になる(S265)。
次いで、S255で行われた第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりであるかが判断される(S266)。第二普通当たり判定の結果がはずれの場合(S266:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第二普通当たり判定の結果が第二普通当たりの場合(S266:YES)、第二普通当たり遊技中フラグが「ON」とされる(S268)。処理はメイン処理へ戻る。
図20を参照して、第二普通電動役物処理(S17、図14参照)の詳細について説明する。第二普通電動役物処理が開始されると、第二普通当たり遊技中であるかが判断される(S271)。第二普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には、第二普通当たり遊技中でないと判断されて(S271:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第二普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には第二普通当たり遊技中であると判断されて(S271:YES)、第二普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第二電チュー17が開放中であるかが判断される(S272)。第二開放フラグが「OFF」である場合には第二電チュー14が閉鎖中であると判断されて(S272:NO)、第二電チュー17を開放させるための第二電チュー開放コマンドが生成され(S291)、RAM52に記憶される。第二電チュー開放コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二電チュー開放コマンドを受信した第二電チューソレノイド65は、第二電チュー17の開閉部材171を開放させる。次いで、第二開放時間が、第二開放時間カウンタに記憶される(S292)。次いで、第二開放フラグが「ON」となり(S293)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第二開放フラグが「ON」である場合には第二電チュー17が開放中であると判断されて(S272:YES)、第二電チュー17へ入賞した遊技球の処理及び第二電チュー17を閉鎖するための処理が行われる。まず、第二開放時間が経過したかが判断される(S273)。第二開放時間カウンタの値が「0」でない場合には第二開放時間がまだ経過していないと判断されて(S273:NO)、第二電チュー17へ遊技球が入賞したかが判断される(S275)。第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第二電チュー17へ遊技球が入賞していないと判断されて(S275:NO)、処理はS279の判断へ移行する。
一方、第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合、第二電チュー17へ遊技球が入賞したと判断される(S275:YES)。このため、第二電チュー17へ入賞した遊技球の個数である第二入賞球数を計数するRAM52の第二入賞球数カウンタに「1」が加算される(S276)。次いで、第二入賞球数が「4」以上であるかが判断される(S279)。第二入賞球数が「4」未満である場合(S279:NO)、継続して第二電チュー17が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第二入賞球数が「4」以上の場合(S279:YES)又は第二開放時間が経過した場合(S273:YES)、第二電チュー17を閉鎖するための第二電チュー閉鎖コマンドが生成され(S281)、RAM52に記憶される。記憶された第二電チュー閉鎖コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第二電チュー開放コマンドを受信した第二電チューソレノイド65は、第二電チュー17の開閉部材171を閉鎖させる。次いで、第二開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」になり(S282)、第二普通当たり遊技中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になる(S283)。処理はメイン処理へ戻る。
図21を参照して、第三普通図柄処理(S20、図14参照)の詳細について説明する。第三普通図柄処理が開始されると、第二電チュー17へ遊技球が入賞したかが判断される(S301)。第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「OFF」の場合(S301:NO)、処理はS308の判断へ移行する。第二電チュースイッチ72に対応するフラグが「ON」となっている場合(S301:YES)、処理はS303の判断へ移行する。
次いで、第三保留球数が「4」であるかが判断される(S303)。第三保留球数が「4」である場合(S303:YES)、第三保留球数が最大第三保留球数に達しているため、処理はS308の判断へ移行する。第三保留球数が「4」でない場合(S303:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数に「1」が加算される(S305)。次いで、第三乱数が取得され、第三普通当たり関係記憶エリアにおける空の記憶エリアのうち、番号が最も小さい記憶エリアに記憶される(S306)。処理はS308の判断へ移行する。
次いで、全ての電チューが閉鎖中であるかが判断される(S308)。第一〜第四普通当たり遊技中フラグのうち少なくともいずれかが「ON」の場合には、いずれかの電チューが開放中であると判断されて(S308:NO)、処理はメイン処理へ戻る。このようにして、パチンコ機1は、いずれかの電チューの開放中には、第三普通図柄の変動時間を計測しない。
第一〜第四普通当たり遊技中フラグのいずれもが「OFF」の場合、全ての電チューが閉鎖中であると判断されて(S308:YES)、第三普通図柄が変動中であるかが判断される(S309)。第三変動フラグが「OFF」の場合には、第三普通図柄が変動中でないと判断されて(S309:NO)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」以上であるかが判断される(S311)。第三保留球数が「1」以上である場合(S311:YES)、RAM52に記憶されている第三保留球数が「1」減算される(S312)。第三普通当たり関係情報記憶エリアにおいて最も番号の小さい記憶エリアに記憶されている第三当たり乱数が、第三判定エリア(図示略)にシフトされる(S313)。
次いで、第三普通当たり判定が行われる(S315)。ROM53には、第三普通当たり判定を行うためのテーブルである第三普通当たり判定テーブルが記憶されている。第三普通当たり判定テーブルは、第三普通当たり判定について「第三普通当たり」又は「はずれ」にそれぞれ対応する第三当たり乱数の乱数値を定義している。S315の処理では、第三普通当たり判定テーブルが参照されて、S313の処理で第三判定エリアにシフトされた第三当たり乱数が「第三普通当たり」又は「はずれ」のいずれに対応するかが判定される。これにより、第三普通当たり関係情報記憶エリアに記憶された未判定の第三当たり乱数に基づく第三普通当たり判定が、第三当たり乱数の記憶された順に行われる。本実施形態では、第三普通当たり判定において、第三普通当たり確率(100%)で第三普通当たりと判定される。
次いで、第三普通図柄の変動を開始させるための第三普通図柄変動開始コマンドが生成され(S316)、RAM52に記憶される。第三普通図柄変動開始コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によって、中継基板47を介して、図柄表示部24に送信される。図柄表示部24は、第三普通図柄の変動を開始する。次いで、予め定められている第三普通図柄の変動時間(本実施形態では、2秒)が、第三普通図柄変動時間カウンタに記憶される(S318)。第三普通図柄が変動中であることを示す「1」が第三変動フラグに記憶されて「ON」となり(S319)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、S309の判断において、第三変動フラグが「ON」の場合には第三普通図柄が変動中であると判断されて(S309:YES)、第三普通図柄変動時間カウンタの値から4msが減算される(S331)。次いで、第三普通図柄変動時間カウンタの値に基づいて、第三普通図柄の変動時間が経過したかが判断される(S332)。第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」でない場合には、第三普通図柄の変動時間がまだ経過していないと判断されて(S332:NO)、第三普通図柄の変動が継続され、処理はメイン処理へ戻る。
第三普通図柄変動時間カウンタの値が「0」である場合には、第三普通図柄の変動時間が経過したと判断されて(S332:YES)、第三普通図柄停止コマンドが生成され(S333)、RAM52に記憶される。記憶された第三普通図柄停止コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理によって、中継基板47を介して図柄表示部24に送信される。第三普通図柄停止コマンドを受信した図柄表示部24は、第三普通図柄の変動を停止する。次いで、第三普通図柄が変動中でないことを示す「0」が第三変動フラグに記憶されて「OFF」になる(S335)。
次いで、S315で行われた第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりであるかが判断される(S336)。第三普通当たり判定の結果がはずれの場合(S336:NO)、処理はメイン処理へ戻る。第三普通当たり判定の結果が第三普通当たりの場合(S336:YES)、第三普通当たり遊技中フラグが「ON」とされる(S339)。処理はメイン処理へ戻る。
また、S311の判断において、第三保留球数が「0」の場合には(S311:NO)、まだ第三普通当たり判定の行われていない第三保留球が存在せず、一連の第三普通当たり遊技が終了する。一連の第三普通当たり遊技が終了される際には、大当たり遊技も終了される場合があり、この場合には、大当たり遊技を終了させる処理を行う必要がある。そこで、まず、大当たり遊技中であるかが判断される(S321)。大当たり遊技状態フラグが「OFF」である場合には大当たり遊技中でないと判断されて(S321:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
大当たり遊技状態フラグが「ON」である場合には大当たり遊技中であると判断されて(S321:YES)、第一普通当たり遊技が実行中であるかが判断される(S322)。第一普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には第一普通当たり遊技の実行中であると判断されて(S322:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第一普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には第一普通当たり遊技が実行されていないと判断されて(S322:NO)、第四普通当たり遊技が実行中であるかが判断される(S323)。第四普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には第四普通当たり遊技の実行中であると判断されて(S323:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第四普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には第四普通当たり遊技が実行されていないと判断されて(S323:NO)、第四普通図柄が当たり変動を実行中であるかが判断される(S325)。この判断は、第四変動フラグが「ON」であり、かつ、変動中の第四普通図柄の第四変動パターンが「当たりショート変動」又は「当たりロング変動」であるかによって行われる。第四普通図柄が当たり変動を実行中である場合(S325:YES)、処理はメイン処理へ戻る。
第四普通図柄が当たり変動を実行中でない場合(S325:NO)、第二保留球数が「1」以上であるかが判断される(S326)。第二保留球数が「1」以上の場合には、まだ第二普通当たり判定の行われていない第二保留球が存在する。この時点では一連の第三普通当たり遊技が終了するのみであり、その後に第二普通当たり遊技が行われるので、大当たり遊技が継続する。したがって、第二保留球数が「1」以上の場合(S326:YES)、大当たり遊技は終了せず、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第二保留球数が「0」の場合(S326:NO)、一連の第三普通当たり遊技が終了し、第二保留球、第三保留球が存在せず、第一普通当たり遊技及び第四普通当たり遊技も行われておらず、第四普通図柄が当たり変動を実行中でもない。したがって、この場合には、大当たり遊技が終了する。このため、大当たり遊技状態フラグが「OFF」になる(S328)。その後、処理はメイン処理へ戻る。
図22を参照して、第三普通電動役物処理(S19、図14参照)の詳細について説明する。第三普通電動役物処理が開始されると、第三普通当たり遊技中であるかが判断される(S341)。第三普通当たり遊技中フラグが「OFF」である場合には第三普通当たり遊技中でないと判断されて(S341:NO)、処理はメイン処理へ戻る。
第三普通当たり遊技中フラグが「ON」である場合には第四普通当たり遊技中であると判断されて(S341:YES)、第三普通当たり遊技に関する制御が行われる。まず、第三電チュー18が開放中であるかが判断される(S342)。第三開放フラグが「OFF」である場合には第三電チュー18が閉鎖中であると判断されて(S342:NO)、第三電チュー18を開放させるための第四電チュー開放コマンドが生成され(S361)、RAM52に記憶される。第三電チュー開放コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第三電チュー開放コマンドを受信した第三電チューソレノイド66は、第三電チュー18の開閉部材181を開放させる。次いで、第三開放時間が、第三開放時間カウンタに記憶される(S362)。次いで、第三開放フラグが「ON」となり(S363)、処理はメイン処理へ戻る。
一方、第三開放フラグが「ON」である場合には第三電チュー18が開放中であると判断されて(S342:YES)、第三電チュー18へ入賞した遊技球の処理及び第三電チュー18を閉鎖するための処理が行われる。まず、第三開放時間が経過したかが判断される(S343)。第三開放時間カウンタの値が「0」でない場合には第三開放時間はまだ経過していないと判断されて(S343:NO)、第三電チュー18へ遊技球が入賞したかが判断される(S345)。第三電チュースイッチ73に対応するフラグが「OFF」となっている場合には、第三電チュー18へ遊技球が入賞していないと判断されて(S345:NO)、処理はS349の判断へ移行する。
一方、第三電チュースイッチ73に対応するフラグが「ON」となっている場合、第三電チュー18へ遊技球が入賞したと判断される(S345:YES)。このため、第三電チュー18へ入賞した遊技球の個数である第三入賞球数を計数するRAM52の第三入賞球数カウンタに「1」が加算される(S346)。次いで、第三入賞球数が「7」以上であるかが判断される(S349)。第三入賞球数が「7」未満である場合(S349:NO)、継続して第三電チュー18が開放されるので、処理はメイン処理へ戻る。
第三入賞球数が「7」以上の場合(S349:YES)又は第三開放時間が経過した場合(S343:YES)、第三電チュー18を閉鎖するための第三電チュー閉鎖コマンドが生成され(S351)、RAM52に記憶される。記憶された第三電チュー閉鎖コマンドは、次回に実行されるメイン処理のコマンド出力処理において、中継基板47に送信される。中継基板47を介して第三チュー開放コマンドを受信した第三電チューソレノイド66は、第三電チュー18の開閉部材181を閉鎖させる。次いで、第三開放フラグに「0」が記憶されて「OFF」となり(S352)、第三普通当たり遊技中フラグに「0」が記憶されて「OFF」になる(S353)。処理はメイン処理へ戻る。
図23を参照して、サブ制御基板58のROM583に記憶されている実行区分決定テーブルについて説明する。実行区分決定テーブルは、パチンコ機1が第一普通当たり先読み情報に基づいて実行する予告演出であるステップアップ予告演出(以下、「先読みSU予告演出」という。)に関する。なお、予告演出とは、報知演出によって遊技者にとって有利な有利状態が生起されるかが報知されるよりも先に、有利状態が生起されることが報知される期待度を遊技者に予告する演出である。
本実施形態において、先読みSU予告演出は、特定の報知演出である特定報知演出と、保留球に基づいて特定報知演出よりも先に実行される報知演出である先行報知演出とを含む複数回の報知演出に亘って、特定報知演出の期待度を示唆する内容で構成される。パチンコ機1においては、特定の第一変動パターンに基づいて実行される第一報知演出が、特定報知演出とされる。また、第一保留球に基づいて特定報知演出よりも先に実行される第一報知演出が、先行報知演出とされる。本実施形態では、先読みSU予告演出の内容が、最大第一保留球数と同じ4つの内容に区分されている。4つの区分を、実行される順に「SU1」、「SU2」、「SU3」及び「SU4」とする。先読みSU予告演出は、1つのストーリーがSU1からSU4の順に連続する形式で構成されており、SU1からSU4に向けて順に実行されることで、演出の内容が段階的に(ステップアップ的に)発展するように設けられている。
実行区分決定テーブルは、特定報知演出に係る第一保留球が記憶された時点の第一保留球数に応じて、先行報知演出及び特定報知演出において実行される先読みSU予告演出の区分を定義する。特定報知演出に係る第一保留球を、以下では「特定保留球」という。先行報知演出に係る第一保留球を、以下では「先行保留球」という。特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「4」になった場合、その後に第一保留球に基づいて、特定報知演出を含めた4回の第一報知演出が実行される。1回目から3回目に実行される第一報知演出が先行報知演出に相当し、4回目に実行される第一報知演出が特定報知演出に相当する。この場合、実行区分決定テーブルは、1回目の第一報知演出においてSU1、2回目の第一報知演出においてSU2、3回目の第一報知演出においてSU3、4回目の第一報知演出(特定報知演出)においてSU4を、それぞれ実行することを定義する。すなわち、実行区分決定テーブルは、1回の第一報知演出において先読みSU予告演出の4つの区分のうち1区分ずつを順に実行することを定義する。
特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「3」になった場合、第一保留球に基づいて、その後に特定報知演出を含めた3回の第一報知演出が実行される。実行区分決定テーブルは、1回目の第一報知演出について、「SU1/2」と定義している。このことは、先読みSU予告演出の4つの区分のうちSU1とSU2の2区分が、1回目の第一報知演出において行われることを示す。その後は、2回目の第一報知演出においてSU3、3回目の第一報知演出(特定報知演出)においてSU4が行われることが定義される。
特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「2」になった場合、第一保留球に基づいて、その後に特定報知演出を含めた2回の第一報知演出が実行される。実行区分決定テーブルは、1回目の第一報知演出について、「SU1/2/3」と定義している。このことは、先読みSU予告演出の4つの区分のうちSU1とSU2とSU3との3区分が、1回目の第一報知演出において行われることを示す。その後は、2回目の第一報知演出(特定報知演出)においてSU4が行われることが定義される。
このように、実行区分決定テーブルは、特定保留球が記憶された後から特定報知演出が実行されるまでに実行される第一報知演出の回数(特定報知演出も含めた回数)と、先読みSU予告演出の区分数とに基づいて、先読みSU予告演出の実行態様を定義する。特定報知演出を含めた第一報知演出の実行回数(第一保留球数)が、先読みSU予告演出の区分数と同じ「4」回である場合、実行区分決定テーブルは、先行報知演出及び特定報知演出において1区分ずつ順に先読みSU予告演出を実行することを定義する。特定報知演出を含めた第一報知演出の実行回数(第一保留球数)が、先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、実行区分決定テーブルは、1回の第一報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行することを定義する。
本実施形態では、実行区分決定テーブルは、先読みSU予告演出のうち最後に実行される区分であるSU4を、必ず特定報知演出において実行することを定義する。すなわち、特定報知演出においてはSU4の1区分のみが行われる。これは、SU4の区分の演出実行時間を十分に確保して、先読みSU予告演出が最後の区分に到達したことを特定報知演出において遊技者に明確に示唆することで、特定報知演出の期待度が十分に上昇していることを遊技者に予告するためである。この構成は、特定報知演出を含めた第一報知演出の実行回数が、先読みSU予告演出の区分数と同じ場合と、先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合とで共通する。
一方、実行区分決定テーブルは、特定報知演出を含めた第一報知演出の実行回数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、先読みSU予告演出の4つの区分のうち先に実行されることとなっている複数の区分を、1回の第一報知演出において実行することを定義する。これにより、パチンコ機1は、特定報知演出を含めた第一報知演出の実行回数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合にも、先読みSU予告演出の全区分を順に実行できる。また、パチンコ機1は、先読みSU予告演出の区分のうち先に実行されることとなっている複数区分を1回の第一報知演出において実行することで、1回の報知演出において特定報知演出の期待度が、一度に複数段階上昇したような印象の演出を遊技者に提供できる。特に、初期に行われた第一報知演出において実行された先読みSU予告演出の区分が少ない場合であっても、その後に複数区分の先読みSU予告演出がまとめて行われることがある。よって、パチンコ機1は、特定報知演出が実行されるまでの間の遊技者の期待感の維持を図ることができる。先読みSU予告演出の具体的な実行態様については後述する。
図24を参照して、サブ制御基板58が実行するサブ制御基板処理について説明する。サブ制御基板処理では、主基板41から送信されるコマンドに従って、各種の演出を制御する処理が行われる。特に、サブ制御基板処理では、報知演出及び報知演出において実行される先読みSU予告演出の制御が行われる。この他、サブ制御基板処理では、大当たり遊技中の演出等の制御も行われるが、本件では説明を省略する。サブ制御基板処理は、ROM583に記憶されているプログラムに従ってCPU581によって実行される。
サブ制御基板処理が開始されると、主基板41から第一保留球情報コマンドを受信したかが判断される(S401)。第一保留球情報コマンドを受信していない場合(S401:NO)、処理はS403の判断へ移行する。第一保留球情報コマンドを受信した場合(S401:YES)、先読み予告演出処理が実行されて(S402)、処理はS403の判断へ移行する。
図25を参照して、先読み予告演出処理(S402、図24参照)の詳細について説明する。先読み予告演出処理では、主に、先読みSU予告演出を実行するか否かの決定及び実行する先読みSU予告演出の内容の決定が行われる。先読み予告演出処理が開始されると、第一保留球情報コマンドの示す第一普通当たり先読み情報、第一変動パターン先読み情報及び保留球数情報が特定され、特定された情報がサブ制御基板58のRAM582に記憶される(S421)。なお、RAM582に記憶された第一普通当たり先読み情報、第一変動パターン先読み情報は、対応する第一保留球に対応する第一報知演出が実行された後に消去される。
次いで、S421で記憶された保留球数情報が、「2」、「3」又は「4」を示すかが判断される(S422)。保留球数情報が「0」又は「1」を示す場合は、S421で記憶された保留球数情報に対応する第一保留球を特定保留球としたときに、特定保留球に対する先行保留球が記憶されておらず、先読みSU予告演出を実行するための先行報知演出が実行されない状態である。したがって、保留球数情報が「0」又は「1」を示す場合(S422:NO)、処理はS432の判断へ移行する。
保留球数情報が、「2」、「3」又は「4」を示す場合(S422:YES)、S421で記憶された第一変動パターン先読み情報が、リーチ演出Eの第一変動パターンを示す情報であるかが判断される(S423)。第一変動パターン先読み情報がリーチ演出Eの第一変動パターンを示さない場合(S423:NO)、処理はS432へ移行する。第一変動パターン先読み情報がリーチ演出Eの第一変動パターンを示す場合(S423:YES)、処理はS425の判断へ移行する。すなわち、本実施形態において、特定報知演出は、リーチ演出Eの第一変動パターンに基づいて実行される報知演出である。リーチ演出Eは、第一変動パターンのうち、第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりとなる期待度が最も高い。パチンコ機1は、特定報知演出をリーチ演出Eに対応する第一報知演出とすることによって、初当たり遊技が実行される前の遊技において先読みSU予告演出を実行した場合に、遊技者の期待感を大いに高めることができる。
次いで、先行保留球についての第一変動パターン先読み情報が、非リーチの第一変動パターンを示すかが判断される(S425)。この判断は、先行保留球についてRAM582に記憶されている第一変動パターン先読み情報が参照されることによって行われる。なお、先行保留球が複数存在する場合には、すべての先行保留球についての第一変動パターン先読み情報が、非リーチの第一変動パターンを示すかが判断される。先行保留球についての第一変動パターン先読み情報が非リーチ以外の第一変動パターンを示す場合(S425:NO)、処理はS432へ移行する。先行保留球についての第一変動パターン先読み情報が非リーチの第一変動パターンを示す場合(S425:YES)、処理はS426の判断へ移行する。
本実施形態においては、先行保留球に対応して実行される第一報知演出が非リーチの第一変動パターンによるものである場合に、先読みSU予告演出の実行が決定され得る。パチンコ機1は、S425の判断を行うことで、リーチ演出Eに係る報知演出が行われるよりも先に高期待度の報知演出が行われうる場合には、先読みSU予告演出の実行を回避し、先に行われる高期待度の報知演出に対して遊技者の注目を集めやすくしている。また、パチンコ機1は、先行報知演出が期待度の低い非リーチの内容である場合に先読みSU予告演出を実行することで、先行報知演出の後に行われる特定報知演出に対する遊技者の期待感を、先行報知演出を用いて順に上昇させることができる。
次いで、先読みSU予告演出を実行するかが判断される(S426)。この判断は、先読みSU予告演出を実行するかを決定する所定の抽選の実行結果に基づいて行われる。パチンコ機1は、S426の判断を行うことによって、リーチEの第一変動パターンによる第一報知演出が行われる場合の一部において先読みSU予告演出を行うこととしている。これにより、パチンコ機1は、先読みSU予告演出が行われない場合にもリーチEの第一変動パターンによる第一報知演出が実行される場合を確保し、初当たり遊技が実行される前の遊技を多様化している。先読みSU予告演出を実行しないと判断された場合(S426:NO)、処理はS432へ移行する。
先読みSU予告演出を実行すると判断された場合(S426:YES)、実行区分決定テーブル(図23参照)に基づいて、S421で記憶された保留球数情報に応じた先読みSU予告演出の実行態様を決定する(S428)。すなわち、パチンコ機1は、保留球数情報が「2」、「3」又は「4」を示し、第一変動パターン先読み情報がリーチ演出Eを示し、さらに、先行保留球の第一変動パターン先読み情報が非リーチを示す場合、S421で記憶された第一保留球情報に対応する第一保留球を、特定保留球と決定する。また、パチンコ機1は、決定した特定保留球に基づいて実行される第一報知演出を特定報知演出として、先読みSU予告演出を実行することを決定する。
次いで、S421で記憶された保留球数情報の示す値が、特定保留球カウンタに記憶される(S429)。特定保留球カウンタは、RAM582に記憶されるカウンタであり、後述する第一報知演出処理において先読みSU予告演出を実行するかを判断するために用いられる。
次いで、SUカウンタに「1」が加算される(S431)。SUカウンタは、RAM582に記憶されるカウンタであり、先行報知演出及び特定報知演出が、特定保留球が記憶された後に何回目に行われる報知演出であるかを判断するために用いられる。
次いで、第一保留球が記憶されていることを示す表示である保留表示80(図27参照)が表示画面28に1つ追加される(S432)。この処理で追加表示される保留表示80の表示態様は、S421で記憶された第一保留球情報等に基づいて決定されてもよい。処理はサブ制御基板処理へ戻る。
図24の説明に戻る。次いで、主基板41から第一変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S403)。第一変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S403:NO)、処理はS406の判断へ移行する。第一変動パターン指定コマンドを受信した場合(S403:YES)、第一報知演出実行処理が実行されて(S405)、処理はS406の判断へ移行する。
図26を参照して、第一報知演出実行処理(S405、図24参照)の詳細について説明する。第一報知演出実行処理では、主に、第一報知演出の実行開始及び第一報知演出における先読みSU予告演出の実行に関する各種の処理が行われる。第一報知演出実行処理が開始されると、保留表示80が表示画面28から1つ削除される(S441)。次いで、第一変動パターン指定コマンドの示す第一変動パターンが特定され、特定された第一変動パターンがRAM582に記憶される(S442)。第一報知演出実行処理によって特定報知演出の実行が制御される場合には、S442で記憶される第一変動パターンは、リーチ演出Eである。また、この処理で先行報知演出の実行が制御される場合には、S442で記憶される第一変動パターンは、非リーチである。
次いで、特定保留球カウンタの値が「1」以上であるかが判断される(S443)。特定保留球カウンタの値が「1」以上である場合は、実行を制御する第一報知演出が先行報知演出又は特定報知演出であり、実行を制御する第一報知演出において先読みSU予告演出を実行する場合に相当する。特定保留数カウンタの値が「0」である場合(S443:NO)、処理はS453へ移行する。
特定保留球カウンタの値が「1」以上である場合(S443:YES)、SUカウンタの値に対応する先読みSU予告演出の区分が、第一報知演出において実行される(S445)。CPU581は、実行を開始する第一報知演出において実行する先読みSU予告演出の区分を指定するコマンドを、演出制御基板43に送信する。このコマンドを受信した演出制御基板43のCPU431は、CGROM(図示略)に記憶されている先読みSU予告演出用の映像データのうち、コマンドで指定された区分の映像データを読み出す。CPU431は、第一報知演出において予め定められたタイミングに、その区分の映像データを用いて先読みSU予告演出を実行する。
次いで、SUカウンタに「1」が加算され(S446)、特定保留球カウンタから「1」が減算される(S448)。特定保留球カウンタの値が「0」であるかが判断される(S451)。特定保留球カウンタの値が「0」である場合は、今回実行を開始する第一報知演出が特定保留演出であることに相当する。特定保留球カウンタが「0」でない場合(S451:NO)、処理はS453へ移行する。特定保留球カウンタが「0」である場合(S451:YES)、SUカウンタの値が「0」にクリアされる(S452)。次いで、S442で記憶された第一変動パターンに基づく第一報知演出の実行が開始されて(S453)、処理はサブ制御基板処理へ戻る。
図24の説明に戻る。次いで、主基板41から第一普通図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S406)。第一普通図柄停止コマンドを受信していない場合(S406:NO)、処理はS411の判断へ移行する。第一普通図柄停止コマンドを受信した場合(S406:YES)、第一演出図柄90が第一普通当たり判定の結果を示す図柄の組合せで確定表示され、第一報知演出の実行が終了する(S408)。処理はS411の判断へ移行する。
次いで、主基板41から第四変動パターン指定コマンドを受信したかが判断される(S411)。第四変動パターン指定コマンドを受信していない場合(S411:NO)、処理はS413の判断へ移行する。第四変動パターン指定コマンドを受信した場合(S411:YES)、第四変動パターン指定コマンドの示す第四変動パターンが特定され、特定された第四変動パターンに基づく第二報知演出の実行が開始される(S412)。処理はS413の判断へ移行する。
次いで、主基板41から第四普通図柄停止コマンドを受信したかが判断される(S413)。第四普通図柄停止コマンドを受信していない場合(S413:NO)、処理はS401の判断へ戻る。第四普通図柄停止コマンドを受信した場合(S413:YES)、第二演出図柄(図示略)が第四普通当たり判定の結果を示す図柄の組合せで確定表示され、第二報知演出の実行が終了する(S415)。処理はS401の判断へ戻る。
図27から図29を参照して、パチンコ機1において実行される第一報知演出及び第一報知演出において実行される先読みSU予告演出の詳細について説明する。まず、図27及び図28を参照して、特定保留球が記憶されることによって第一保留球が「4」になった場合において、複数回の報知演出に亘って先読みSU予告演出が実行される例を説明する。本実施形態では、リーチ演出Eの第一変動パターンに基づいて行われる特定報知演出は、パチンコ機1の各種演出に登場するキャラクタ316が、仲間とともに宝島で財宝を探索する内容で行われる。先読みSU予告演出は、リーチ演出Eに係るこのような内容の報知演出が行われることを示唆する内容で構成されている。
図27(A)は、第一演出図柄90の変動中に遊技球が第一図柄ゲート11を通過することを契機として、第一保留球が新たに記憶された場面の例を示す。第一演出図柄90は、「7」「¥」「$」等の文字が付されたコインを模る上段図柄91,92,93及び下段図柄94,95,96で構成される。上段図柄91,92,93は、表示画面28の上段において、左から右に向けて並べて配置される。下段図柄94,95,96は、表示画面28の下段において、左から右に向けて並べて配置される。第一演出図柄90の変動表示は、各図柄が横方向に回転をすることで行われる。矢印Rは、第一演出図柄90のそれぞれが回転中(変動中)であることを示す。第一演出図柄90の変動表示は、この他、第一演出図柄90のそれぞれが横方向又は縦方向にスクロールする等、任意の態様で行われてよい。図示しないが、第一演出図柄90は、上段図柄91,92,93が同じ文字を示して(ゾロ目で)仮停止することによって、リーチ状態を構成する。その後、下段図柄94,95,96が同じ文字を示して(ゾロ目で)仮停止した後、第一演出図柄90のすべてが停止して確定表示されることで、第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりであることが報知される。第一普通当たり判定による判定結果がはずれの場合には、少なくとも下段図柄94,95,96が異なる文字の組合せを示して(バラケ目で)確定表示される。
表示画面28の右下部に、保留表示80が表示される。保留表示80は、たまごを模った絵柄で構成されており、第一保留球が記憶される毎に1個の保留表示80が右側から追加表示される。保留表示80のそれぞれは、左詰めに配置され、最も左側に配置される保留表示80に対応する第一保留球について実行される第一報知演出の実行が開始されると、その保留表示80が消去されて、残りの保留表示80が1マス左側に移動する。図27(A)は、第一報知演出が実行中であって、3個の第一保留球が既に記憶されている状態において、第一保留球が新たに記憶され、記憶された第一保留球が特定保留球である場合を示す。ここでは、特定保留球が高期待度であることを示唆するため、特定保留球に対応する保留表示80である表示84が、模様が付されたたまごとされる。また、その他の表示81,82,83は、3個記憶されている先行保留球のそれぞれを示す。
図27(B)は、(A)で示した第一報知演出の終了後に、引き続いて行われる第一報知演出を示す。(B)の示す第一報知演出は、特定保留球が記憶された後、1回目に行われる先行報知演出である。特定保留球が記憶された時点の第一保留球が「4」であるので、実行区分決定テーブルに定義されるように、先読みSU予告演出の各区分が、1回の第一報知演出において1区分ずつ行われる。すなわち、(B)は、1回目に行われる先行報知演出において、SU1の区分の先読みSU予告演出が行われている様子を示す。本実施形態では、変動中の第一演出図柄90の前側に枠310が表示され、枠310内において先読みSU予告演出に関する映像が展開される。枠310には、展開される先読みSU予告演出がSU1、SU2、SU3及びSU4のいずれであるかをギリシャ数字で示す表示311,312,313,314が表示される。(B)においてはSU1の区分が展開されることを示すため、表示311が、表示312,313,314よりも強調して表示される。SU1の先読みSU予告演出は、宝島の地図を示す表示315が現れる内容で構成される。なお、(B)の示す第一報知演出の開始に伴い、(A)において保留表示80のうち最も左側に表示されていた表示81が消去され、残りの表示82,83,84が1マス左側に移動する。
図27(C)は、(B)で示した1回目の先行報知演出に続いて、2回目に行われる先行報知演出を示す。2回目の先行報知演出では、SU2の先読みSU予告演出が行われる。SU2の先読みSU予告演出は、宝島の地図を示す表示315を頼りにして、キャラクタ316が財宝を探索することを決意する内容で構成される。また、SU2の区分が展開されることを示すため、表示312が、表示311,313,314よりも強調して表示される。なお、(C)の示す第一報知演出の開始に伴い、(B)において保留表示80のうち最も左側に表示されていた表示82が消去され、残りの表示83,84が1マス左側に移動する。
図28(D)は、図27(C)で示した2回目の先行報知演出に続いて、3回目に行われる先行報知演出を示す。3回目の先行報知演出では、SU3の先読みSU予告演出が行われる。SU3の先読みSU予告演出は、キャラクタ316が宝島の地図を示す表示315を見る内容で構成される。また、SU3の区分が展開されることを示すため、表示313が、表示311,312,314よりも強調して表示される。なお、(D)の示す第一報知演出の開始に伴い、(C)において保留表示80のうち最も左側に表示されていた表示83が消去され、残りの表示84が1マス左側に移動する。
図27(E)は、(D)で示した3回目の先行報知演出に続いて行われる特定報知演出を示す。特定報知演出では、SU4の先読みSU予告演出が行われる。SU4の先読みSU予告演出は、キャラクタ316が仲間のキャラクタ317とともに宝島へ財宝探索に出かけようとする内容で構成される。また、SU4の区分が展開されることを示すため、表示314が、表示311,312,313よりも強調して表示される。なお、(E)の示す第一報知演出の開始に伴い、(D)において表示されていた表示84が消去される。なお、図27(F)は、SU4の先読みSU予告演出が行われた後、第一演出図柄90がはずれを示す組合せで確定表示されて、特定報知演出が終了した場面を示す。
図29を参照して、特定保留球が記憶されることによって第一保留球が「3」になった場合において、複数回の報知演出に亘って先読みSU予告演出が実行される例を説明する。図29(L),(M),(N)は、先行報知演出である1回目の第一報知演出における先読みSU予告演出の流れを示す。特定保留球が記憶された時点の第一保留球が「3」であるので、実行区分決定テーブルに定義されるように、1回目の第一報知演出において、SU1とSU2との2区分の先読みSU予告演出が行われる。(L)に示すように、1回目の第一報知演出において、まず、SU1の区分が展開される。次いで、(M)のように、枠310内をページがめくれる映像によって、SU1からSU2に区分が移行することが示される。この、ページがめくれる映像によって先読みSU予告演出の区分が移行する表示内容を、以下では、移行表示という。その後、(N)に示すように、1回目の第一報知演出において引き続きSU2の区分が展開される。
図示しないが、特定保留球が記憶されることによって第一保留球が「2」になった場合において、複数回の報知演出に亘って先読みSU予告演出が実行される場合には、実行区分決定テーブルに定義されるように、1回目の第一報知演出において、SU1、SU2及びSU3の3区分の先読みSU予告演出が行われる。この場合、図29(L),(M),(N)の順に先読みSU予告演出が展開された後、さらに(M)のようにSU2からSU3に区分が移行することが示され、その後にSU3の区分が展開される。
このように、パチンコ機1は、特定保留球が記憶された後から特定報知演出が実行されるまでに実行される報知演出の回数と、先読みSU予告演出の区分数とが同じ場合には、1回の報知演出において先読みSU予告演出を1区分ずつ実行する。これにより、パチンコ機1は、報知演出を1回行う毎に、特定報知演出に対する遊技者の期待感の向上を図ることができる。また、特定報知演出を含めた報知演出の実行回数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、1回の報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行する。これにより、パチンコ機1は、実行したい先読みSU予告演出の区分数が、記憶されている第一保留球よりも多い場合であっても、先読みSU予告演出の全区分を実行できるので、遊技者の期待感を最上位まで段階的に向上させることを図ることができる。
図30を参照して、第一報知演出の実行態様及び第一報知演出における先読みSU予告演出の実行タイミングについて説明する。「3.9秒変動」は、非リーチの第一変動パターンのうち第一保留球が「4」の場合を示す。「7.0秒変動」は、非リーチの第一変動パターンのうち第一保留球が「2」又は「3」の場合を示す。「12.0秒変動」は、非リーチの第一変動パターンのうち第一保留球が「0」又は「1」の場合を示す。3.9秒変動、7.0秒変動及び12.0秒変動のいずれも、第一演出図柄90が停止した状態から各図柄の回転を加速することで、非リーチの第一報知演出を開始する。パチンコ機1は、演出に関する動画を、1秒間に30フレームの静止画を表示することによって表示する。第一演出図柄90の変動加速は、76フレームの静止画を用いて表示される。
非リーチの第一報知演出が3.9秒変動の場合、第一演出図柄90の変動加速が行われた後、1フレームの静止画を用いて各図柄が高速変動する旨が表示され、その後、8フレームの静止画を用いて各図柄の回転が減速されて停止に向かう旨が表示される。その後、32フレームの静止画を用いて第一演出図柄90がわずかに揺れて表示される揺れ変動の態様を用いて、第一演出図柄90が仮停止した状態が表示される。その後、20フレームの静止画を用いて第一演出図柄90が完全に停止した確定表示の状態が表示される。なお、非リーチの第一報知演出が3.9秒変動の場合には、上段図柄91,92,93及び下段図柄94,95,96のそれぞれについて、同じタイミングで変動加速、減速、仮停止、確定表示のそれぞれが行われる。
非リーチの第一報知演出が7.0秒変動の場合、3.9秒変動の場合と同様に、76フレームの静止画を用いて第一演出図柄90の変動加速が行われた後、所定のフレーム数の静止画を用いて各図柄が高速変動する旨が表示される。上段図柄91,92,93と下段図柄94,95,96とで高速変動に用いられるフレーム数が異なるが、高速変動の後、上段図柄91,92,93及び下段図柄94,95,96が所定のフレーム数の静止画を用いて減速される。その後は、仮停止を経て第一演出図柄90が確定表示に至る。図示しないが、非リーチの第一報知演出が12.0秒変動の場合も同様に、変動加速、減速、仮停止、確定表示のそれぞれが行われる。
「SU1,SU2,SU3」は、1回の先行報知演出において、SU1,SU2,SU3のそれぞれが1区分ずつ行われる場合を示す。この場合、10フレームの静止画を用いて第一演出図柄90の変動加速が表示された時点から、表示画面28に枠310の表示が開始される。10フレームの静止画を用いて枠310が出現したことが示された後、45フレームの静止画を用いて、SU1又はSU2又はSU3の区分の先読みSU予告演出が展開される。1回の先行報知演出においてSU1、SU2又はSU3が1区分ずつ行われる場合のトータルのフレーム数は55フレームである。したがって、1回の先行報知演出において、SU1,SU2,SU3のそれぞれが1区分ずつ行われる場合には、第一演出図柄90の変動加速が65フレーム分進行した時点(変動加速中)において、先読みSU予告演出が完了する。
「SU1/2」は、1回の先行報知演出において、SU1とSU2との2区分が行われる場合を示す。この場合、「SU1,SU2,SU3」の場合と同様に、第一演出図柄90の変動加速が10フレーム分進行した後、10フレームの静止画を用いて枠310の出現が表示される。その後、7フレームの静止画を用いてSU1の区分の先読みSU予告演出が展開される。次いで、6フレームの静止画を用いて移行表示が行われ、移行表示の終了後に42フレームの静止画を用いてSU2の区分の先読みSU予告演出が展開される。1回の先行報知演出においてSU1とSU2との2区分が行われる場合のトータルのフレーム数は65フレームである。したがって、1回の先行報知演出において、SU1とSU2との2区分が行われる場合には、第一演出図柄90の変動加速が75フレーム分進行した時点(変動加速中)において、先読みSU予告演出が完了する。
「SU1/2/3」は、1回の先行報知演出において、SU1とSU2とSU3との3区分が行われる場合を示す。この場合、「SU1/2」の場合と同様に、第一演出図柄90の変動加速が10フレーム分進行した後、10フレームの静止画を用いて枠310の出現が表示された後、7フレームの静止画を用いてSU1の区分の先読みSU予告演出が展開される。次いで、6フレームの静止画を用いた移行表示を経て、8フレームの静止画を用いてSU2の区分の先読みSU予告演出が展開される。その後、8フレームの静止画を用いた移行表示を経て、31フレームの静止画を用いてSU3の区分の先読みSU予告演出が展開される。この場合においても、第一演出図柄90の変動加速が75フレーム分進行した時点(変動加速中)において、先読みSU予告演出が完了する。
パチンコ機1は、1回の先行報知演出における先読みSU予告演出が、「SU1,SU2,SU3」、「SU1/2」、「SU1/2/3」のいずれの態様で行われる場合であっても、第一演出図柄90の変動加速中に先読みSU予告演出が完了するようにしている。これにより、パチンコ機1は、先行報知演出が実行される場合の第一保留球数がいずれの場合においても、第一演出図柄90の変動表示が減速、仮停止、確定表示に至る過程を遊技者に明示することを確保しつつ、先読みSU予告演出を実行できる。
また、パチンコ機1は、「SU1/2」の場合には、SU2の区分の表示時間をSU1の区分の表示時間よりも長くしており、「SU1/2/3」の場合には、SU3の区分の表示時間を、SU1及びSU2の各区分の表示時間よりも長くしている。これにより、パチンコ機1は、1回の報知演出において複数区分の先読みSU予告演出が行う場合に、その報知演出においてどの区分まで先読みSU予告演出が発展したかを遊技者に明示し、遊技者の期待感を効果的に向上させることができる。
一方、「SU4」は、特定報知演出においてSU4の1区分が行われる場合を示す。この場合、第一報知演出が開始されて10フレーム分の静止画が進行した後から、10フレームの静止画を用いて枠310が出現したことが示された後、65フレームの静止画を用いて、SU4の区分の先読みSU予告演出が展開される。SU4の区分は、特定報知演出において行われることとなっており、特定報知演出は、非リーチよりも演出時間の長いリーチ演出Eの第一変動パターンに基づいて実行されることとなっている。このため、パチンコ機1は、SU4の区分の先読みSU予告演出が展開される時間を、非リーチの報知演出における第一演出図柄90の変動表示の視認性を担保することを考慮することなく決定できる。このため、パチンコ機1は、SU4の区分の先読みSU予告演出の実行時間を、先行報知演出において行われる他の区分の先読みSU予告演出の実行時間よりも長くしている。これにより、パチンコ機1は、先読みSU予告演出が最終段階に到達していることを遊技者に明示し、遊技者の期待感の向上を図っている。
以上説明したように、パチンコ機1は、特定報知演出の期待度を、先行報知演出と特定報知演出とを含む複数回の報知演出に亘って予告する、先読みSU予告演出を実行する。パチンコ機1は、実行区分決定テーブル(図23参照)に基づいて、S421で記憶された保留球数情報に応じた先読みSU予告演出の実行態様を決定する(S428)。第一保留球数が、先読みSU予告演出の区分数と同じ「4」回である場合、実行区分決定テーブルは、先行報知演出及び特定報知演出において1区分ずつ順に先読みSU予告演出を実行することを定義する。第一保留球数が、先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、実行区分決定テーブルは、1回の第一報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行することを定義する。このため、第一保留球数が、先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合であっても、第一保留球数よりも多くの区分の先読みSU予告演出を実行できる。したがって、パチンコ機1は、第一保留球数が少ない場合にも、先読みSU予告演出によって特定報知演出に対する遊技者の期待感を向上できる。
複数に区分された先読みSU予告演出が実行される場合、先読みSU予告演出が最後の区分まで発展するか否かが、遊技者の関心事である。実行区分決定テーブルは、第一保留球数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合、先読みSU予告演出のうち最後に実行される区分であるSU4を、必ず特定報知演出において実行することを定義する。また、最後に実行される区分以外の区分であるSU1〜SU3のうち2区分又は3区分を、1回の先行報知演出において実行する。これにより、パチンコ機1は、第一保留球数よりも多くの区分の先読みSU予告演出を順に実行しつつ、最後に実行される区分であるSU4を特定報知演出において1区分だけ実行することで、SU4に到達したことを遊技者にしっかり見せることができる。よって、パチンコ機1は、第一保留球数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合にも、特定報知演出に対する遊技者の期待感を十分に向上できる。
パチンコ機1は、1回の先行報知演出における先読みSU予告演出が、「SU1,SU2,SU3」、「SU1/2」、「SU1/2/3」のいずれの態様で行われる場合であっても、第一演出図柄90の変動加速中に先読みSU予告演出が完了するようにしている。これにより、パチンコ機1は、先行報知演出が実行される場合の第一保留球数がいずれの場合においても、第一演出図柄90の変動表示が減速、仮停止、確定表示に至る過程を遊技者に明示できる。また、パチンコ機1は、SU4の区分の先読みSU予告演出の実行時間を、先行報知演出において行われる他の区分の先読みSU予告演出の実行時間よりも長くしている。これにより、パチンコ機1は、先読みSU予告演出が最終段階に到達していることを遊技者に明示し、特定報知演出に対する遊技者の期待感を向上できる。
パチンコ機1は、「SU1/2」の場合には、SU2の区分の表示時間をSU1の区分の表示時間よりも長くしており、「SU1/2/3」の場合には、SU3の区分の表示時間を、SU1及びSU2の各区分の表示時間よりも長くしている。これにより、パチンコ機1は、先行報知演出において、先読みSU予告演出がどの区分まで発展したかを、遊技者に明示できる。
上記実施形態において、図26のS453の処理を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「報知演出実行手段」として機能する。第一乱数を記憶する主基板41のRAM52が、本発明の「保留手段」として機能する。図25のS422,S423,S425,S426の各判断を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「実行決定手段」として機能する。図26のS445で先読みSU予告演出を実行するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「予告演出実行手段」として機能する。図15のS36で第一乱数を取得する主基板41のCPU51が、本発明の「乱数取得手段」として機能する。図15のS54で第一普通当たり判定を実行する主基板41のCPU51が、本発明の「判定手段」として機能する。図15のS38で第一保留球情報を記憶するサブ制御基板58のCPU581が、本発明の「情報取得手段」として機能する。
本発明の第一変形例について説明する。第一変形例は、1回の報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行する場合において、先読みSU予告演出における最後の区分を含めた複数区分を1回の報知演出において実行する。また、第一変形例は、1回の報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行する場合において、その複数の区分にSU1が含まない場合がある。図31を参照して具体的に説明する。
図31は、第一変形例における実行区分決定テーブルを示す。第一変形例においては、特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「3」になった場合の先読みSU予告演出の実行態様として、1回目の第一報知演出について「SU1」、2回目の第一報知演出において「SU2/3」、3回目の第一報知演出において「SU4」とするものを設けている。「SU2/3」は、先読みSU予告演出の4つの区分のうちSU2とSU3の2区分が、1回の第一報知演出において行われることを示す。また、第一変形例は、別の実行態様として、1回目の第一報知演出について「SU1」、2回目の第一報知演出において「SU2」、3回目の第一報知演出において「SU3/4」とするものも設けている。
第一変形例は、このような先読みSU予告演出の実行態様を設けることで、特定報知演出を含めた報知演出の実行回数が先読みSU予告演出の区分数よりも少ない場合における先読みSU予告演出を多様化できる。なお、図31の最下段に示すように、特定報知演出において実行される先読みSU予告演出の区分が、3区分以上とされてもよい。また、第一変形例は、1回目の報知演出においてSU1のみを実行した場合であっても、その後の報知演出において、特定報知演出の期待度を一度に複数段階上昇するケースを設けることができるので、遊技者の期待感を維持できる。また、第一変形例は、特定報知演出において複数区分の先読みSU予告演出を実行することで、先行報知演出における先読みSU予告演出の発展度が低い場合であっても、特定報知演出において遊技者の期待度を複数段階上昇させることができる。したがって、第一変形例は、特定報知演出を実行するまで遊技者の期待感を持続できる。
本発明の第二変形例について説明する。第二変形例では、先行報知演出において、先読みCD予告演出が実行される。先読みCD予告演出は、特定報知演出が実行されるまでの過程をカウントダウン形式で遊技者に示唆する演出である。第二変形例において、先読みCD予告演出は、特定報知演出を含めず、1回又は複数回の先行報知演出に亘って行われる。
図32を参照して、第二変形例のサブ制御基板58のROM583に記憶されている実行区分決定テーブルについて説明する。先読みCD予告演出は、特定報知演出が実行されるまでの過程が段階的に進行する演出内容で設けられている。先読みCD予告演出の内容は、先行報知演出の最大実行数と同じ3つの内容に区分されている。3つの区分を、実行される順に「CD3」、「CD2」及び「CD1」とする。CD3は、「3」の数字を用いて、特定報知演出が実行されるまでに3段階の過程があることを示す。CD2は、「2」の数字を用いて、特定報知演出が実行されるまでに2段階の過程があることを示す。CD1は、「1」の数字を用いて特定報知演出が実行されるまでの段階が最終段階であることを示す。
実行区分決定テーブルは、特定報知演出に係る第一保留球が記憶された時点の第一保留球数に応じて、先行報知演出において実行される先読みCD予告演出の段階を定義する。特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「4」になった場合、その後に第一保留球に基づいて、3回の先行報知演出が実行される。ここでは、上記実施形態における実行区分決定テーブルと比較するため、4回目の報知演出の欄を設けているが、特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「4」になった場合において、4回目の報知演出の欄は、特定報知演出に相当する。第二変形例では、特定報知演出においては先読みCD予告演出のいずれの区分も実行しないので、この欄を「−」と示している。この点、特定報知演出において、「0」の数字を用いて先読みCD予告演出の最終段階を示すCD0の段階が設けられてもよい。
特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「4」になった場合、先行報知演出の実行回数と、先読みCD予告演出の区分の数とが、いずれも「3」となる。この場合、実行区分決定テーブルは、1回目の先行報知演出においてCD3、2回目の先行報知演出においてCD2、3回目の報知演出においてCD1を、それぞれ実行することを定義する。すなわち、実行区分決定テーブルは、1回の第一報知演出において先読みCD予告演出の3つの段階のうち1段階ずつを順に実行することを定義する。
特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「3」になった場合、第一保留球に基づいて、その後に2回の先行報知演出が実行される。実行区分決定テーブルは、1回目の第一報知演出について、「CD3/2」と定義している。このことは、先読みCD予告演出の3つの段階のうちCD3とCD2の2段階が、1回目の先行報知演出において行われることを示す。その後は、2回目の第一報知演出においてCD1が行われることが定義される。
特定保留球が記憶されることによって第一保留球数が「2」になった場合、第一保留球に基づいて、その後に1回の先行報知演出が実行される。実行区分決定テーブルは、1回目の第一報知演出について、「CD3/2/1」と定義している。このことは、先読みSU予告演出の3つの段階のうちCD3とCD2とCD1との3区分が、1回目の第一報知演出において行われることを示す。
図33を参照して、先読みCD予告演出の詳細について説明する。図33は、特定保留球が記憶されることによって第一保留球が「3」になった場合において、先行報知演出において先読みCD予告演出が実行される例を説明する。図33(P),(Q)は、1回目の先行報知演出における先読みCD予告演出の流れを示す。特定保留球が記憶された時点の第一保留球数が「3」であるので、実行区分決定テーブルに定義されるように、1回目の先行報知演出において、CD3とCD2との2段階(CD3/2)の先読みCD予告演出が行われる。(P)に示すように、1回目の先行報知演出において、まず、1段階目のCD3が展開される。CD3は、変動表示する第一演出図柄90の前側に配置される枠320に、数字の「3」が表示される形式で行われる。次いで、(Q)に示すように2段階目のCD2が展開される。CD2は、枠320に、数字の「2」が表示される形式で行われる。
図33(R)は、(P)及び(Q)で示した1回目の先行報知演出に続いて行われる2回目の先行報知演出を示す。2回目の先行報知演出においては、3段階目のCD1が展開される。CD1は、枠320に、数字の「1」が表示される形式で行われる。
第二変形例は、特定保留球が記憶された後に実行される先行報知演出回数と、先読みCD予告演出の段階数とが同じ場合には、1回の報知演出において先読みCD予告演出を1段階ずつ実行する。これにより、第二変形例は、先行報知演出を1回行う毎に、特定報知演出に対する遊技者の期待感の向上を図ることができる。また、先行報知演出の実行回数が先読みCD予告演出の段階数よりも少ない場合、1回の報知演出において複数段階の先読みCD予告演出を実行する。これにより、第二変形例は、先読みCD予告演出で実行したい段階数が、記憶されている第一保留球よりも多い場合であっても、先読みCD予告演出の全区分を実行できるので、遊技者の期待感を最上位まで段階的に向上させることを図ることができる。
第二変形例のパチンコ機1は、特定報知演出の期待度を、少なくとも先行報知演出において予告する、先読みSU予告演出を実行する。パチンコ機1は、先行保留球の数が、先読みCD予告演出の段階の数と同じ場合には、1回の報知演出において先読みCD予告演出を1段階ずつ実行する。一方、先行保留球の数が、先読みCD予告演出の段階数よりも少ない場合、1回の報知演出において複数段階の先読みCD予告演出を実行する。このため、先行保留球の数が、先読みCD予告演出の区分数よりも少ない場合であっても、先行保留球の数よりも多くの区分の先読みCD予告演出を実行できる。したがって、第二変形例のパチンコ機1は、先行保留球の数が少ない場合にも、先読みCD予告演出によって特定報知演出に対する遊技者の期待感を向上できる。
本発明は、以上詳述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。パチンコ機1では、遊技球が第四図柄ゲート13を通過することを契機として第四普通当たり判定が行われ、第四普通図柄が変動する。普通図柄の作動契機を与える部材は、ゲートの他、遊技球が入賞可能な入賞口であってもよい。なお、パチンコ機1は、第四普通当たり判定及び第四普通図柄の変動を行わず、遊技球が所定のゲート又は入賞口へ遊技球が通過又は入賞することを契機として第四普通当たり遊技が行われる構成であってもよい。
第二普通当たり確率又は第三普通当たり確率が100%未満であってもよい。すなわち、第二〜第四普通当たり判定によってはずれの判定結果が導出されてもよい。また、第一普通当たり確率又は第四普通当たり確率の少なくともいずれかが100%であってもよい。また、電チュー及び非電動役物20が連動する態様は、上記実施形態の例に限られない。したがって、例えば、非電動役物20が他の普通図柄の作動口として機能してもよい。第三電チュー18が他の普通図柄の作動口として機能してもよい
上記実施形態における先読みSU予告演出において、SU4の区分まで演出が発展しない場合が設けられてもよい。すなわち、SU1、SU2又はSU3まで演出が発展した後、先読みSU予告演出が終了する場合があってもよい。また、第一保留球から得られる第一変動パターン先読み情報が、リーチ演出Eの第一変動パターンを示さない場合の一部において先読みSU予告演出と同様又は類似の演出を行う、いわゆるガセ演出が設けられてもよい。
先行報知演出が非リーチ以外の第一変動パターンで行われる場合においても、先読みSU予告演出が実行されてもよい。この場合、パチンコ機1は、先読みSU予告演出を実行できる頻度を高くすることができるので、遊技者を飽きさせにくい。
上記実施形態では、先読みSU予告演出の区分数が「4」のみであるが、これに加えて、区分数が「1」、「2」又は「3」の先読みSU予告演出が設けられてもよい。上記実施形態では、特定報知演出が、第一普通当たり判定による判定結果が第一普通当たりとなる期待度がもっとも高いリーチ演出Eの第一変動パターンで実行される場合に、先読みSU予告演出が実行され得る。特定報知演出の第一変動パターンは、期待度が最も高いものに限られない。また、特定報知演出に対応する第一変動パターンが複数設けられてもよい。例えば、パチンコ機1は、特定報知演出の第一変動パターンがリーチ演出Eである場合には、先読みSU予告演出の区分数を「4」に決定し、特定報知演出の第一変動パターンがリーチ演出Dである場合には、先読みSU予告演出の区分数を「3」以下に決定してもよい。このように、先読みSU予告演出の区分数が、複数通りの区分数のうちから決定されてもよい。
特定報知演出に対応する第一変動パターンが複数設けられる場合、それぞれの特定報知演出に対してSU1、SU2及びSU3の演出内容が共通しており、SU4が、特定報知演出に対応する第一変動パターンによって異なる演出内容にされていてもよい。この場合、特定報知演出の期待度が、SU4の演出内容によって異なる程度で示唆されるので、パチンコ機1は、遊技者の注目をSU4に集めることができる。
上記実施形態では、第一変動パターン先読み情報に基づいて、新たに記憶された第一保留球を特定保留球とするかが決定されるが、第一普通当たり先読み情報に基づいて、新たに記憶された第一保留球を特定保留球とするかが決定されてもよい。また、第一普通当たり先読み情報と、第一変動パターン先読み情報との双方に基づいて、新たに記憶された第一保留球を特定保留球とするかが決定されてもよい。また、上記実施形態では、第四普通図柄決定乱数によって決定される第四普通図柄に応じて、大当たり遊技によって遊技者に付与される有利度が異なる。このような場合には、第四普通図柄決定乱数についての先読み情報に基づいて、先読みSU予告演出、先読みCD予告演出が実行されてもよい。また、第二報知演出においても、先読みSU予告演出、先読みCD予告演出が実行されてもよい。
上記実施形態では、「SU1,SU2,SU3」の場合の先読みSU予告演出のトータルのフレーム数(先読みSU予告演出の実行時間に相当)が、「SU1/2」及び「SU1/2/3」の場合のものよりも少なくされている。これは、1回の先行報知演出において、SU1,SU2,SU3のそれぞれが1区分ずつ単独で行われる場合に、その表示内容が間延びした印象になることを避けるための措置である。したがって、1回の先行報知演出において、SU1,SU2,SU3のそれぞれが1区分ずつ単独で行われる場合に、その表示内容が間延び等しない場合には、先読みSU予告演出のトータルのフレーム数が、「SU1,SU2,SU3」の場合と、「SU1/2」及び「SU1/2/3」の場合とで同じであってもよい。また、「SU1,SU2,SU3」、「SU1/2」及び「SU1/2/3」の各場合と、「SU4」の場合とで、先読みSU予告演出のトータルのフレーム数が同じであってもよい。
請求項、明細書及び図面に記載される全ての要素(例えば、保留手段等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、前記要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。従って、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。例えば、「保留手段」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。更には、上記全ての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくはひとつの要素を複数の要素に分けて構成するかは、何れも当業者であれば容易に考えられる事項であり、敢えて明細書等において全パターンを記載しなくても何れのパターンも想定範囲内であることは明らかであることから、特許請求の範囲等においてそれらを明確に除外している旨の記載がない限りは、それら全てについて本発明に係る権利範囲に含まれることは言うまでもない。従って、その程度の範囲内での構成上の差異を、本実施例に記載がなされていないことを理由に遊技機に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはあたらない。その他、各要素の構成や形状等における、本実施例から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
1 パチンコ機
41 主基板
51,581 CPU
52,582 RAM
53,583 ROM
58 サブ制御基板

Claims (5)

  1. 所定の契機の成立に応じて、遊技者にとって有利な有利状態が生起されるかを報知する報知演出を実行する報知演出実行手段と、
    前記報知演出の実行中に新たに前記所定の契機が成立した場合、新たな契機の成立に対応する前記報知演出の実行を保留し、実行中の前記報知演出の実行終了後に、保留した前記報知演出を前記報知演出実行手段に順次実行させる保留手段と、
    前記報知演出によって前記有利状態が生起されることが報知される期待度を遊技者に予告する予告演出を実行するかを決定する実行決定手段と、
    前記予告演出は、実行される順に複数に区分して構成されており、前記予告演出の実行が決定された場合、前記予告演出の各区分を、前記予告演出によって前記期待度が予告される前記報知演出である特定報知演出と、前記特定報知演出よりも先に実行される前記報知演出である先行報知演出とを含む複数回の前記報知演出に亘って順に実行する予告演出実行手段と
    を備え、
    前記予告演出実行手段は、
    前記実行決定手段によって前記予告演出の実行が決定された時点に前記保留手段によって実行が保留されている前記報知演出の数である保留数と、前記予告演出を構成する区分である構成区分の数とが同じ場合、前記報知演出において前記予告演出を一区分ずつ実行し、
    前記保留数が前記構成区分の数よりも少ない場合、少なくともいずれかの前記報知演出において前記予告演出を複数区分実行する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記予告演出実行手段は、前記保留数が実行する前記予告演出の前記構成区分の数よりも少ない場合、
    前記特定報知演出において、前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を実行し、
    前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を除く他の区分の一部又は全部である複数区分を、一回の前記先行報知演出において実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記所定の契機の成立に応じて乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段によって取得された前記乱数に基づいて、前記有利状態を生起するかを判定する有利判定を行う判定手段とを備え、
    前記報知演出実行手段は、演出用の図柄である演出図柄の変動表示を開始した後に、前記有利判定の判定結果を示す組合せで前記演出図柄を停止表示する図柄変動を実行することで前記有利状態が生起されるか判定の結果を報知する前記報知演出を実行し、
    前記保留手段は、前記報知演出の実行中に前記乱数取得手段によって取得された前記乱数を、前記有利判定の実行を保留した状態で記憶し、
    前記保留手段によって記憶された前記乱数である保留乱数に基づく前記有利判定が行われるよりも先に、前記保留乱数に対応して実行される前記報知演出の情報である保留情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
    前記実行決定手段は、前記情報取得手段によって取得された前記保留情報が特定のリーチ演出を示す場合に、前記保留情報に対応する前記報知演出を前記特定報知演出として前記予告演出を実行するかを決定し、
    実行される前記予告演出の区分のうち実行順が最後である一区分の実行時間は、前記構成区分のうち実行順が最後である一区分を除く他の区分が一区分又は複数区分実行される実行時間である他区分実行時間よりも長く、
    前記他区分実行時間は、最も実行時間が短い前記報知演出において、前記演出図柄の前記変動表示が開始してから、前記演出図柄を停止表示するための動作を開始するまでの時間よりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記予告演出実行手段は、一回の報知演出において前記予告演出を複数区分実行する場合、最後に実行する区分の実行時間を、他の区分の実行時間よりも長くすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 所定の契機の成立に応じて、遊技者にとって有利な有利状態が生起されるかを報知する報知演出を実行する報知演出実行手段と、
    前記報知演出の実行中に新たに前記所定の契機が成立した場合、新たな契機の成立に対応する前記報知演出の実行を保留し、実行中の前記報知演出の実行終了後に、保留した前記報知演出を前記報知演出実行手段に順次実行させる保留手段と、
    前記報知演出によって前記有利状態が生起されることが報知される期待度を遊技者に予告する予告演出を実行するかを決定する実行決定手段と、
    前記予告演出は、実行される順に複数に区分して構成されており、前記予告演出の実行が決定された場合、前記予告演出の各区分を、前記予告演出によって前記期待度が予告される前記報知演出である特定報知演出よりも先に実行される前記報知演出である先行報知演出において順に実行する予告演出実行手段と
    を備え、
    前記予告演出実行手段は、
    前記実行決定手段によって前記予告演出の実行が決定された時点に前記保留手段によって実行が保留されている前記先行報知演出の数である先行保留数と、前記予告演出を構成する区分である構成区分の数とが同じ場合、前記先行報知演出において前記予告演出を一区分ずつ実行し、
    前記先行保留数が前記構成区分の数よりも少ない場合、少なくともいずれかの前記先行報知演出において前記予告演出を複数区分実行する
    ことを特徴とする遊技機。
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