JP2008212723A - 遊技機 - Google Patents

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敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
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真 澁谷
Yoshiomi Ibarada
悦臣 茨田
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Abstract

【課題】 遊技機において、小当たりを大当たりに昇格させる。
【解決手段】
特別図柄が確定表示され(S301:YES)、大当たりフラグが1にセットされていれば(S302:YES)、大入賞口32を開放動作させるための大当たり処理を実行し(S303)、各種フラグをリセットする(S304)。大当たりフラグが1にセットされていなくて(S302:NO)、小当たりフラグが1にセットされていれば(S305:YES)、移行チャンス処理(S307)を実行する。移行チャンス処理で移行条件が成立すると移行フラグが1にセットされる。移行チャンス処理後に移行フラグが1にセットされていれば(S307:YES)、大当たりフラグを1にセットして(S308)、S303及びS304を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機の技術分野に属する。
遊技領域における遊技球の挙動によって遊技が行われる遊技機には、図柄始動口への遊技球の入賞に起因して抽出された乱数に基づいて大当たりの発生か否かを判定し、大当たりであると大当たり遊技として大入賞口を開放動作させる形式のものがある。この種の遊技機には、例えば大当たりか否か発生だけでなく小当たりの発生も判定し、その結果に応じて小当たり遊技を行うものがある。
特開2000−308719号公報
従来の小当たり遊技は、大当たり遊技に比較すればかなり少数の賞球が払い出されるだけであり、大当たりへの間をつなぐもの(少数の賞球を払い出すことにより持ち球数を増やして球持ちを良くするもの)でしかなかった。
従って、小当たりが発生することにより、遊技者を喜ばせるよりも大当たりしなかったと落胆させる場合が多く、遊技機の興趣を低減させるという問題があった。
上記課題を解決するための請求項1記載の遊技機は、
遊技領域における遊技球の挙動によって遊技が行われる遊技機において、
図柄始動口への遊技球の入賞に起因して抽出された乱数に基づいて、第1特別遊技当たり、第2特別遊技当たり或いは外れのいずれかを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定の後に前記第1特別遊技当たり、前記第2特別遊技当たりまたは外れを報知する表示手段と、
予め設定されている移行条件が成立したか否かを判別する条件判別手段と、
前記判定手段が前記第1特別遊技当たりと判定したことを前提として前記第1特別遊技用の変動入賞装置を第1特別遊技態様で開放動作させて前記第1特別遊技を実行し、前記判定手段が前記第2特別遊技当たりと判定したことを前提として前記第2特別遊技用の変動入賞装置を第2特別遊技態様で開放動作させて前記第2特別遊技を実行し、前記移行条件が成立していると前記第2特別遊技に引き続いて前記第1特別遊技と同等の第3特別遊技を実行する遊技制御手段と
を備え、
前記移行条件は、前記第2特別遊技中に前記第2特別遊技用の変動入賞装置に入賞した遊技球が移行条件領域に設定数以上進入すると成立する
ことを特徴とする。
この遊技機の判定手段は、図柄始動口への遊技球の入賞に起因して抽出された乱数に基づいて、第1特別遊技当たり、第2特別遊技当たり或いは外れのいずれかを判定する。
表示手段は、判定手段による判定の後に第1特別遊技当たり、第2特別遊技当たりまたは外れを報知する。この場合、判定手段による判定通りに第1特別遊技当たり、第2特別遊技当たり又は外れを報知するのが望ましいが、他の構成との関連で判定通りに報知しないことも、例えば判定手段が第1特別遊技当たりと判定した場合でも第2特別遊技当たりを報知しても構わない。
第1特別遊技当たりの報知と第2特別遊技当たりの報知は、例えば第1特別遊技当たりをいわゆる3桁揃い(例えば777)で報知し、第2特別遊技当たりをリーチにならない2桁揃い(例えば77?)で報知すればよい。もちろん、これ以外の報知態様で区別することもできる。
遊技制御手段は、判定手段が第1特別遊技当たりと判定したことを前提として第1特別遊技用の変動入賞装置を第1特別遊技態様で開放動作させて第1特別遊技を実行し、判定手段が第2特別遊技当たりと判定したことを前提として第2特別遊技用の変動入賞装置を第2特別遊技態様で開放動作させて第2特別遊技を実行する。
第1特別遊技態様での開放動作及び第2特別遊技態様での開放動作については、それぞれ制限はないが、例えば第1特別遊技態様での開放動作は従来の大当たりと同様に大量の賞球を獲得可能な開放動作とし、第2特別遊技態様の開放動作は例えば短時間としたり比較的少ない入賞数で開放を終了させる態様とするのが望ましい。
そして、予め設定されている移行条件が成立していると条件判別手段によって判別されていれば、遊技制御手段は、第2特別遊技に引き続いて第1特別遊技と同等の第3特別遊技を実行する。
つまり、第2特別遊技が実行されても、移行条件が成立すれば第1特別遊技と同等の第3特別遊技(実質的に第1特別遊技)が実行されるので、遊技者には第2特別遊技から第1特別遊技に移行或いは昇格したと感じられる。なお、移行条件は、第2特別遊技中に第2特別遊技用の変動入賞装置に入賞した遊技球が移行条件領域に設定数以上進入すると成立する。
このため、第2特別遊技で獲得可能な賞球数が第1特別遊技で獲得可能な賞球数よりも大幅に少なくても、第2特別遊技の発生は第3特別遊技への昇格を期待させるから、遊技者を落胆させることがなく、遊技機の興趣を向上させる。
第1特別遊技と第2特別遊技とは獲得可能な賞球数のみで区別されるものではないが、獲得可能な賞球数は前記第1特別遊技の方が前記第2特別遊技よりも多い構成とすれば、遊技者に分かりやすくまた昇格の喜びも大きい。なお、遊技には不確実性が付きものであるから、獲得可能な賞球数は必ず獲得できる賞球数を意味するわけではない。
また、前記遊技制御手段は、前記第3特別遊技では前記第1特別遊技用の変動入賞装置を開放動作させるが、前記第1特別遊技と前記第3特別遊技とでは、前記第1特別遊技用の変動入賞装置の開放回数又は前記第1特別遊技用の変動入賞装置への入賞球1球当たりの賞球個数が異なる構成にしてもよい。
第1特別遊技用の変動入賞装置と第2特別遊技用の変動入賞装置とを別々に設けてもよいし、請求項2記載のように、前記第1特別遊技用の変動入賞装置と前記第2特別遊技用の変動入賞装置とを同一の変動入賞装置で共用してもよい。
それぞれの変動入賞装置を別々にすれば区別が明瞭になるが、2つの変動入賞装置が必要となるので構成が複雑化するおそれがある。一方、共用すれば構成の複雑化は避けられると共に、部品点数を削減でき、コスト面やリサイクル面での効果も見込める。この場合、第1特別遊技と第2特別遊技とは、開放態様を異ならせることで明瞭に区別できる。
請求項1、2記載の遊技機は、前記移行条件は、前記第2特別遊技中に前記第2特別遊技用の変動入賞装置に入賞した遊技球が移行条件領域に設定数以上進入すると成立する構成であるから、以下のような効果がある。
第2特別遊技(以下、説明を明瞭にするために「小当たり」ともいう。)中に第2特別遊技用の変動入賞装置に入賞した遊技球が移行条件領域(例えば大入賞口内の特定の領域)に設定数以上進入すると移行条件が成立するので、表示手段による表示態様が大当たりとならなくても第2特別遊技で大当たりとなるチャンスがあるから、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
第2特別遊技用の変動入賞装置に1個だけ入賞したのでは、この移行条件(遊技球を移行条件領域に設定数以上進入させる)の成立は不可能でないにしても難しい。そこで、ある程度の個数以上に入賞させ得る態様で第2特別遊技用の変動入賞装置を開放動作させることになるので、従来の小当たりと同様に第2特別遊技での賞球も期待できる。
また、遊技球が第2特別遊技用の変動入賞装置の移行条件領域に進入することにより、小当たりが大当たり遊技へと変化することとなり、第2特別遊技用の変動入賞装置内での遊技球の動きで遊技者を一喜一憂させることができる。
なお、請求項1における設定数とは、変動入賞装置の開放時間を考慮して設定する必要がある数値であり、どのような数値であっても良く、第2特別遊技当たりの報知態様に基づいて難易度を変化させるように設定数を変化させるように構成しても何等差し支えない。設定数を報知態様に基づいて変化させることにより、単に第2特別遊技当たり報知だけでなく、第1特別遊技への移行の可能性の違いも報知することができ、第1特別遊技への移行に対して遊技者が抱く期待を煽るようにすることもできる。
次に、本発明の実施例により発明の実施の形態を説明する。
図1は遊技機の一種であるパチンコ機の遊技盤10(ガラス越しに見える部分)の正面図である。本実施例では遊技盤10(装着された部品も含む)以外のパチンコ機の機械的な構成(枠装置など)は公知技術に従っているので、図示と説明は省略する。
遊技盤10の外形はほぼ矩形で、その前面には外レール11と内レール12とによって囲まれた略円形の遊技領域13が形成されている。
遊技領域13の中央部にはセンターケース14が装着されており、そのセンターケース14にて取り囲まれるようにして特別図柄表示装置15(全体の図示は省略)のLCDパネル16aが組み付けられている。特別図柄表示装置15は、表示手段に該当する。センターケース14には、周知のものと同様にワープ入口、ワープ樋、ステージなどが設けられている。
センターケース14の左右上方にはランプ風車19が設置され、それらの下方にはゲート(通過口)21と風車20が設置されている。また、ゲート21の横の内レール12沿いには、電飾24と普通入賞口25とが一体化されたサイドユニット26が設置されている。
センターケース14の下方にはチューリップ式の可変入賞装置で、図柄始動口となる普通電動役物28が設置されている。また、普通電動役物28には、遊技球がゲート21を通過したことに起因して普通図柄を変動した後に静止表示する普通図柄表示器29が付属している。
普通電動役物28は、普通図柄表示器29で当たりの普通図柄が確定表示されると設定時間だけ開放される。本実施例ではこの設定時間は、通常時は約0.3秒であるが高確率時(または時短遊技)では約2.6秒とされる。ただし、1開放中に3個の入賞があると、前記時間に達しなくとも開放が終了する。
普通電動役物28の下方には、開閉板31にて開閉される大入賞口32(図示は開閉板31を手前に倒して大入賞口32を開放した状態である。)と左右の普通入賞口33とを備える大入賞装置35が配され、盤面最下部にはアウト穴36が設けられている。
なお、遊技盤10には、多数の遊技釘が植設されているが、これらは周知であるので図示と説明を省略する。
本実施例のパチンコ機の制御系は図2の通りに構成されている。
このパチンコ機は、主制御装置40、賞球制御装置42、発射制御装置44、音制御装置46、ランプ制御装置48及び図柄制御装置50を備えている。詳細の図示は省略するが、これらの制御装置はいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。また、主制御装置40には各種の判定や選択に使用する乱数カウンタ(複数)が備えられ、音制御装置46には音源ICが備わっている。
主制御装置40(そのCPU)は、判定手段、条件判別手段及び遊技制御手段として機能するが、その詳細は後述する。
この主制御装置40には、下球皿が満杯状態になったことを検出する満タンスイッチ(満タンSW)、球タンクが空状態になったことを検出する玉切れスイッチ(玉切れSW)、発射ハンドルに遊技者が接触(操作)していることを検出するタッチスイッチ(タッチSW)、普通電動役物28への入賞球を検出する第1種始動口スイッチ(第1種始動口SW)、遊技球がゲート21を通過したことを検出する普通図柄作動スイッチ(普通図柄作動SW)、遊技球が大入賞口32の内部に設けられている特定領域を通過したことを検出するVスイッチ(VSW)、非特定領域を通過した入賞球を検出する大入賞口検出スイッチ(大入賞口検出SW)、普通入賞口25、33への入賞球をそれぞれ検出する賞球払い出しスイッチ(賞球払い出しSW)等の検出信号が入力される。
主制御装置40は搭載しているプログラムに従って動作し、上述の検出信号などに基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成して賞球制御装置42、発射制御装置44、音制御装置46、ランプ制御装置48、図柄制御装置50に出力することでこれらに各種の指令を与えたり、開閉板31を駆動する大入賞口ソレノイド、大入賞装置35の特定領域を開閉するVソレノイド、普通電動役物28を開閉する普通役物ソレノイドの動作を制御し、また外部接続端子装置を介して外部(ホールコンピュータ)に入賞や大当たり等の情報を出力する。
賞球制御装置42は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて玉切モータを稼働させて賞球を払い出させ、またプリペイドカードユニット(いわゆるCRユニット)とデータを送受し、CR精算表示装置から入力される貸出要求に応じて玉切モータを稼働させて貸球を払い出させ、CR精算表示装置の残高表示や貸球個数表示装置を制御する。
発射制御装置44は、主制御装置40から送られてくるコマンド(タッチSWの信号や遊技状況を反映している)、発射ハンドルの回動信号及び発射停止スイッチ(発射停止SW)の信号に基づいて発射モータを制御して遊技球を発射及び停止させ、タッチランプの点灯を制御する。
音制御装置46は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて音声信号を生成し、その音声信号にてスピーカを駆動して音声を出力する。
ランプ制御装置48は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて普通図柄表示器29の普通図柄用LEDや普通図柄保留記憶用LEDを制御するほか、他の各種LEDや各種ランプの点灯、消灯等を制御する。
図柄制御装置50は、可変表示装置16及び特別図柄保留記憶用LEDと共に特別図柄表示装置15を構成している。上述のLCDパネル16aは可変表示装置16の一部である。図柄制御装置50は、主制御装置40から送られてくるコマンドに応じて可変表示装置16すなわちLCDパネル16aの表示を制御する。
次にパチンコ機の動作を説明する。
図3は、主制御装置40(正確にはそのCPU)が約0.2ミリ秒周期で繰り返すメインルーチンのサブルーチンとして行う、抽出ルーチンのフローチャートである。
主制御装置40は、この処理では、まず第1種始動口スイッチからの入賞検出信号が入力されたか否か、すなわち普通電動役物28に入賞したか否かを判断する(S201)。ここで否定判断なら実質的な処理を行うことなく、本処理からリターンする。
肯定判断すなわち普通電動役物28に入賞していれば、乱数抽出処理として各種の乱数カウンタの値を読み込む(S202)。
次に、主制御装置40は、S202で読み込んでおいた当否判定乱数が予め設定されている大当たり値のいずれかと一致するか否かに基づいて大当たりか否かを判定する(S203)。なお、本実施例のパチンコ機においても、公知のパチンコ機と同様に特別図柄の変動表示中や特別遊技中には保留記憶を行うが、この点は本発明とは関係が薄いので説明を省略する。
判定が大当たりであれば(S203:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S204)、S202で読み込んでおいた大当たり図柄用乱数に従って大当たり用図柄(例えば777のような3桁揃い図柄)を抽出し(S205)、S202で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って大当たり用の変動パターンを抽出する(S206)。
大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンは、図示を省略するコマンド送信ルーチンにおいて図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られる。図柄制御装置50は、図柄コマンドを受けると可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させ、周知のリーチ表示等の後に大当たり用図柄を確定表示させる。遊技者は、大当たり用図柄の確定表示によって大当たりの発生を知る。
大当たり判定が外れであれば(S203:NO)、当否判定乱数が予め設定されている小当たり値のいずれかと一致するか否かに基づいて小当たりか否かを判定する(S207)。
この判定が小当たりであれば(S207:YES)、小当たりフラグを1にセットし(S208)、S202で読み込んでおいた小当たり図柄用乱数に従って小当たり用図柄(例えば77?のように左図柄と中図柄が揃って右図柄が違っている組合せ)を抽出し(S209)、S202で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って小当たり用の変動パターンを抽出する(S210)。
小当たり用図柄及び小当たり用の変動パターンは、大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンと同様に図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られる。図柄制御装置50は、図柄コマンドを受けると可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させてから小当たり用図柄を確定表示させる。遊技者は、これによって小当たりの発生を知る。
小当たりでもなければ(S207:NO)、S202で読み込んでおいた外れ図柄用乱数に従って外れ用図柄(大当たり用図柄及び小当たり用図柄以外)を抽出し(S211)、S202で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って外れ用の変動パターンを抽出する(S212)。
外れ用図柄及び外れ用の変動パターンは、大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンと同様に図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られる。図柄制御装置50は、図柄コマンドを受けると可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させてから外れ用図柄を確定表示させる。遊技者は、これによって外れ(大当たりでも小当たりでもないこと)を知る。
この抽出ルーチンの大当たり判定(S203)が第1特別遊技当たりか否かの判定に、小当たり判定(S207)が第2特別遊技当たりか外れかの判定に該当し、これらの処理が主制御装置40(そのCPU)の判定手段としての動作に該当する。
図4は、主制御装置40(正確にはそのCPU)が約0.2ミリ秒周期で繰り返すメインルーチンのサブルーチンとして行う、当たりルーチンのフローチャートである。
主制御装置40は、まず特別図柄表示装置15で特別図柄が確定表示されたか否か(変動中か否か)を判断する(S301)。ここで否定判断(特別図柄の変動中)なら実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。
一方、図柄確定信号を出力済みで、特別図柄が確定表示されていれば(S301:YES)、大当たりフラグが1にセットされているか否かを判断する(S302)。
大当たりフラグが1にセットされていれば(S302:YES)、大入賞口32を開放動作させるための大当たり処理を実行する(S303)。この大当たり処理により第1特別遊技である大当たり遊技が行われる。
本実施例で実行される大当たり遊技自体は、第一種と呼ばれる形式の公知のパチンコ機と同様で、大入賞口32が最大15回(15ラウンド)開放される。
1ラウンドの大入賞口32の開放時間は約28秒で、ここへの入賞球が規定数(本実施例では10球)に達すれば28秒に達していなくても閉鎖される。大入賞口32が閉鎖されて1ラウンドが終了して、そのラウンド中の大入賞口32への入賞球のいずれかが特定領域を通過していれば(Vスイッチで検出されていれば)、大入賞口32が再び開放される(次のラウンドが開始される)。
ただし、大入賞口32の開放回数が規定数(本実施例では15ラウンド)まで達した場合は、特定領域を通過していても大入賞口32は再開放されない(大当たり遊技が終了する)。また、大入賞口32への入賞球のいずれも特定領域を通過していないときも、大入賞口32は再開放されない(大当たり遊技が終了する)。
そして、例えば大入賞口32の開放回数が規定回数(本実施例では15ラウンド)まで達して、或いは大入賞口32に入賞した遊技球が特定領域を通過しなかったために大当たり遊技が終了すると、主制御装置40は各種フラグをリセットする(S304)。
大当たりフラグが1にセットされていなければ(S302:NO)、小当たりフラグが1にセットされているか否かを判断する(S305)。
小当たりフラグが1にセットされていないときには(S305:NO)本ルーチンからリターンし、小当たりフラグが1にセットされていれば(S305:YES)、移行チャンス処理(S306)を実行する。移行チャンス処理(S306)は主制御装置40(そのCPU)の条件判別手段としての動作に該当する。その具体的な例は後述するが、この処理で移行条件が成立すると移行フラグが1にセットされる。
移行チャンス処理(S306)に続いて、主制御装置40は、移行フラグが1にセットされているか否かを判断する(S307)。
移行フラグが1にセットされていれば(S307:YES)、大当たりフラグを1にセットしてから(S308)、S303及びS304を実行する。
移行フラグが1にセットされていないときには(S307:NO)、小当たり処理として、大入賞口32を1ラウンドだけ開放させる(S309)。そして、各種フラグをリセットする(S310)。
上記のS303の大当たり処理で実行される大当たり遊技が第1特別遊技に該当し、その際に大入賞口32を開閉制御することが主制御装置40(そのCPU)の遊技制御手段としての動作に該当する。
次に、S307で実行する移行チャンス処理の例をいくつか説明する。
(移行チャンス処理例1)
図5に示す第1の例では、主制御装置40は移行条件用の変動入賞口である大入賞口32を開放させる(S401)。続いて、大入賞口32に入賞したか否かを判断する(S402)。
大入賞口32への入賞が検出されていれば(S402:YES)、移行フラグを1にセットし(S403)、大入賞口32を閉鎖させて(S404)、本処理からリターンする。
大入賞口32への入賞が検出されていないときには(S402:NO)、大入賞口32の開放から所定時間(本例では0.3秒)を経過したか否かを判断し(S405)、否定判断ならS402に戻り肯定判断ならS404に進む。
この処理例1では、移行チャンス処理において大入賞口32が0.3秒間開放され(第2特別遊技に該当)、この開放中に1球入賞すれば移行条件が成立する。これは、請求項1の構成において設定数を1個とした場合に該当し、特別図柄表示装置15で大当たり用図柄が確定表示されなくても移行チャンス処理による第2特別遊技で大当たりとなるチャンスがあるから、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
また、第2特別遊技用の変動入賞装置(この例では大入賞装置35)に設定数(ここでは1個)入賞することにより、大当たりでなかった遊技が大当たり遊技へと変化することで、遊技者の技術介入が可能となり、遊技者の射幸心を煽ることができる。
0.3秒間の開放中に大入賞口32に入賞できなかったときには、上述のように大入賞口32が1ラウンドだけ開放させて(S309)、それなりの賞球を獲得させるので遊技者に不満を感じさせない。
また、大当たりの終了時から又は小当たりから大当たりに移行してから、小当たりの発生回数を計数し、その計数結果が所定回数に達したことを条件に、移行チャンス処理における大入賞口32の開放時間を長くして(例えば0.5秒とか1秒とかにして)、移行条件が成立し易くすることもできる。
(移行チャンス処理例2)
図6に示す例では、主制御装置40は移行条件用の変動入賞口である大入賞口32を開放させる(S501)。
続いて、大入賞口32内の入賞口A(本例ではVスイッチで検出される特定領域)に入賞したか否かを判断する(S502)。入賞口Aに入賞した場合には(S502:YES)、入賞数のカウントを+1して(S503)、総入賞数のカウントも+1する(S505)。
入賞口Aに入賞していなければ(S502:NO)、入賞口B(本例では大入賞口検出スイッチで検出される非特定領域)に入賞したか否かを判断する(S504)。入賞口Bに入賞していれば(S504:YES)、総入賞数のカウントを+1する(S505)。
S504で否定判断のとき又はS505に続いて、大入賞口32の開放から所定時間(本例では28秒)を経過したか否かを判断する(S508)。なお、この説明ではS506及びS507を抜いているが、これらについては変形例として後述する。
S508で否定判断のときには、総入賞数が所定数(本例では10)以上か否かを判断する(S509)。ここでも否定判断ならS502に回帰する。
S508又はS509で肯定判断のときは、入賞数が所定数(本例では3)以上か否かを判断する(S510)。ここで肯定判断であれば移行フラグを1にセットし(S511)、大入賞口32を閉鎖させて(S512)、本処理からリターンする。
この処理例2では、移行チャンス処理において大入賞口32が28秒間又は10個入賞するまで(いずれか短い時間)開放され(第2特別遊技に該当)、この開放中に入賞口Aに所定数以上入賞すれば移行条件が成立する。
この例では、特別図柄表示装置15で大当たり用図柄が確定表示されなくても移行チャンス処理による第2特別遊技で大当たりとなるチャンスがあるから、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
移行チャンス処理において大入賞口32が28秒間又は10個入賞するまで(いずれか短い時間)開放されるので、例えば10個入賞球の中の所定数が入賞口Aに入賞する可能性は十分にある。それら大入賞口32への入賞球には賞球が払い出されるから、移行チャンス処理(第2特別遊技)での賞球も期待できる。
また、遊技球が大入賞口32入賞口Aに入賞することにより、小当たりが大当たり遊技へと変化することとなり、大入賞口32に入賞した遊技球の動きで遊技者を一喜一憂させることができる。
(移行チャンス処理例2の変形例)
この例では図7に例示する構造の大入賞装置135が使用されるので、初めにその構成を説明する。大入賞装置135のベースブロック133には大入賞口132が設けられ、これを開閉する開閉板31が下辺部を軸として起立、傾倒可能に取り付けられている。
ベースブロック133の背後(大入賞口132の左側)には大入賞口ソレノイド136、大入賞装置35の特定領域を開閉するVソレノイド136と伝達機構137が配されており、大入賞口ソレノイド136にて開閉板131を開閉駆動できる。
ベースブロック133の内部には、大入賞口132に対応して誘導板138が配されている。誘導板138は、下部の揺動軸139をベースブロック133と内部ブロック141とで支持されており、揺動軸139を支点として左右に揺動できる。また、誘導板138には鉛直板134が連設されており、その背面に立設された駆動軸140は、内部ブロック141の穴148を貫通して、その背後に達している。
内部ブロック141には右流入口142と左流入口143が開口しており、それぞれ誘導樋144、145に連通している。誘導樋144には入賞口Aとなる特定領域スイッチ146が取り付けられ、誘導樋145には入賞口Bとなるカウントスイッチ147が取り付けられている。
大入賞口132に入賞した遊技球は誘導板138上に乗るが、鉛直板134が前進(奥側への移動)を阻むので誘導板138の右端部から右流入口142に流入するか、左端部から左流入口143に流入する。右流入口142に流入した遊技球は特定領域スイッチ146を通過して検出され、左流入口143に流入した遊技球はカウントスイッチ147にてを通過して検出される。
内部ブロック141の背後に位置する背後ブロック149の背面には、ソレノイド151とソレノイド151によって往復駆動させられる往復板152が配されている。往復板152の前面側には駆動ピン153が立設されており、この駆動ピン153は背後ブロック149の穴150を貫通して、誘導板138の駆動軸140に嵌合している。
このため、ソレノイド151に通電されていないときには図8に示すように誘導板138を右下がりに傾斜させ、ソレノイド151に通電すれば図9に示すように誘導板138を左下がりに傾斜させることができる。このように誘導板138の傾斜方向を変化させることにより、大入賞口132に入賞した遊技球を右流入口142に誘導し(図8)、左流入口143に誘導する(図9)ことができる。ただし、図8ではすべての入賞球が右流入口142に流入するわけではなく(左流入口143に流入することもあり)、図9ではすべての入賞球が左流入口143に流入するわけではない(右流入口142に流入することもある)。
さて、この大入賞装置135のように、大入賞口132に入賞した遊技球を2つの入賞口A、Bの内の一方に入賞し易くする状態を切り換えできる構成を備える変動入賞装置を採用すると、図6に示す移行チャンス処理において、S506及びS507を含む構成が可能である。
このS506では、誘導板132の傾きを切り換ええるための所定時間を経過したか否かを判断する。ここで肯定判断なら、ソレノイド151を制御して誘導板138の傾きを切り換える(S507)。
S508又はS509で肯定判断になるまでS506の処理が繰り返されるから、所定時間(例えば1秒)を経過する毎に誘導板138の傾きすなわち誘導板138による誘導先が右流入口142と左流入口143とに交互に切り換わる。
この移行チャンス処理では、入賞口Aに所定数以上入賞すること(特定領域スイッチ146を所定数以上通過すること)が移行条件を成立させる要件となるから(S510〜S511)、上述のように誘導板138の傾きが切り換えられる毎に、遊技者を一喜一憂させる。この他にも移行チャンス処理例2と同様の効果を有する。
また、大当たりの終了時から又は小当たりから大当たりに移行してから、小当たりの発生回数を計数し、その計数結果が所定回数に達したことを条件に、移行チャンス処理における誘導板138の動作態様を変化させることで、右流入口142により多く誘導されるようにして移行条件が成立し易くすることもできる。
移行条件を上記の例よりも低く設定(例えば3個入賞→1個入賞)したり、高く設定することも可能である。
(移行チャンス処理例3)
図10に示す第3の例では、主制御装置40は、まず移行条件用の変動入賞口である大入賞口32を開放させる(S601)。続いて、大入賞口32に入賞したか否かを判断する(S602)。
大入賞口32への入賞が検出されていれば(S602:YES)、移行判定用乱数を抽出し(S603)、その乱数が所定数と等しいか否かを判断する(S604)。乱数が所定数と等しければ、つまり当たりなら(S604:YES)、移行フラグを1にセットし(S605)、大入賞口32を閉鎖させて(S606)、本処理からリターンする。
また、乱数が所定数と等しくないときにも(S604:NO)、大入賞口32を閉鎖させて(S606)、本処理からリターンする。
大入賞口32への入賞が検出されていないときには(S602:NO)、大入賞口32の開放から所定時間(本例では6秒)を経過したか否かを判断し(S607)、否定判断ならS602に戻り肯定判断ならS606に進む。
この処理例3では、移行チャンス処理において大入賞口32が6秒間又は1個入賞するまで(いずれか短い時間)開放され(第2特別遊技に該当)、この開放中に大入賞口32に入賞したことに起因して行われる移行抽選(S604)で当たりと判定されると、移行条件が成立する。
この例では、第2特別遊技用の変動入賞装置である大入賞口32に入賞したことに起因して行われる移行抽選次第で小当たりから大当たりに移行するので、特別図柄表示装置15で大当たり用図柄が確定表示されなくても移行チャンス処理による第2特別遊技で大当たりとなるチャンスがあるから、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
遊技球がいくつ入賞するとか、どこに入賞するとかではなく、移行抽選で大当たりへの移行が決まるので、遊技機の個性(ばらつき)の影響を軽減し、すべての遊技者に均等にチャンスを与えることができる。
なお、6秒間の開放中に大入賞口32に入賞できなかったときには、上述のように大入賞口32が1ラウンドだけ開放させて(S309)、それなりの賞球を獲得させるので遊技者に不満を感じさせない。
また、大当たりの終了時から又は小当たりから大当たりに移行してから、小当たりの発生回数を計数し、その計数結果が所定回数に達したことを条件に、移行チャンス処理における移行抽選で当たりになる確率を高めて移行条件が成立し易くすることもできる。
(移行チャンス処理例4)
図11〜13に示す例では、まず第1種始動口スイッチからの入賞検出信号が入力されたか否か、すなわち普通電動役物28に入賞したか否かを判断する(S701)。ここで否定判断なら実質的な処理を行うことなく、本処理からリターンする。
肯定判断すなわち普通電動役物28に入賞していれば、乱数抽出処理として各種の乱数カウンタの値を読み込む(S702)。
次に、大当たりフラグが1であるか否かを判断する(S703)。S703で肯定判断のときは、S704をジャンプしてS705に進む。
大当たりフラグが1でなければ(S703:NO)、S702で読み込んでおいた当否判定乱数が予め設定されている大当たり値のいずれかと一致するか否かに基づいて大当たりか否かを判定する(S704)。なお、公知のパチンコ機と同様に特別図柄の変動表示中や特別遊技中には保留記憶を行う。
判定が大当たりであれば(S704:YES)、大当たりフラグが1であるか否かを判断する(S705)。大当たりフラグが1なら(S705:YES)、大当たりフラグを1にセットし(S706)、S702で読み込んでおいた大当たり図柄用乱数に従って大当たり用図柄(例えば777のような3桁揃い図柄)を抽出し(S707)、S702で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って大当たり用の変動パターンを抽出する(S708)。
大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンは、実施例と同様に図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られ、図柄制御装置50は、実施例と同様に可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させ、周知のリーチ表示等の後に大当たり用図柄を確定表示させる。
大当たりフラグが1ではなければ(S705:NO)、保留記憶があるか否かを判断する(S709)。保留記憶がなければS706に進む。
保留記憶があればS702で読み込んでおいた小当たり動作用乱数が所定数か否かを判断する(S710)。本例ではほぼ1/2で所定数となる。
S710で肯定判断のときには、大当たりフラグを1にセットして(S711)、S712に進む。また、上述のS704で否定判断のときもS712に進む。
S712では、大当たり又は小当たりであるかを判定する。小当たりか否かの判定は、当否判定乱数が予め設定されている小当たり値のいずれかと一致するか否かに基づいて行われる。
ここで肯定判断(大当たり又は小当たり)であれば(S712:YES)、小当たりフラグを1にセットし(S713)、S702で読み込んでおいた小当たり図柄用乱数に従って小当たり用図柄(例えば77?のように左図柄と中図柄が揃って右図柄が違っている組合せ)を抽出し(S714)、S702で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って小当たり用の変動パターンを抽出する(S715)。
小当たり用図柄及び小当たり用の変動パターンは、大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンと同様に図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られる。図柄制御装置50は、図柄コマンドを受けると可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させてから小当たり用図柄を確定表示させる。
大当たりでも小当たりでもなければ(S712:NO)、S702で読み込んでおいた外れ図柄用乱数に従って外れ用図柄(大当たり用図柄及び小当たり用図柄以外)を抽出し(S716)、S702で読み込んでおいた変動パターン用乱数に従って外れ用の変動パターンを抽出する(S717)。
外れ用図柄及び外れ用の変動パターンは、大当たり用図柄及び大当たり用の変動パターンと同様に図柄コマンドの一部として図柄制御装置50に送られる。図柄制御装置50は、図柄コマンドを受けると可変表示装置16を制御してLCDパネル16aに特別図柄を変動表示させてから外れ用図柄を確定表示させる。
この抽出ルーチンの大当たり判定(S704)が第1特別遊技当たりか否かの判定に、小当たり判定(S712)が第2特別遊技当たりか外れかの判定に該当し、これらの処理が主制御装置40(そのCPU)の判定手段としての動作に該当する。
図12に示す当たりルーチンでは、主制御装置40は、まず図柄コマンドの送信から所定時間(特別図柄表示装置15で特別図柄が確定表示されるまでの時間)を経過したか否かを判断する(S801)。ここで否定判断(特別図柄の変動中)なら実質的な処理を行うことなく、本ルーチンからリターンする。
一方、所定時間が経過していれば(S801:YES)、小当たりフラグが1にセットされているか否かを判断する(S802)。
小当たりフラグが1にセットされていないときには(S802:NO)、大当たりフラグが1にセットされているか否かを判断する(S807)。
大当たりフラグが1にセットされていれば(S807:YES)、大入賞口32を開放動作させるための大当たり処理を実行する(S808)。この大当たり処理により第1特別遊技である大当たり遊技が行われる。その内容は実施例で説明したとおりである。そして、大当たり遊技が終了すると、主制御装置40は各種フラグをリセットする(S809)。
一方、小当たりフラグが1にセットされていた場合には(S802:YES)、移行チャンス処理(S803)を実行する。移行チャンス処理(S803)は主制御装置40(そのCPU)の条件判別手段としての動作に該当する。その具体的な処理は図13を参照して後述するが、この処理で移行条件が成立すると移行フラグが1にセットされる。
移行チャンス処理(S803)に続いて、主制御装置40は、移行フラグが1にセットされているか否かを判断する(S804)。
移行フラグが1にセットされていれば(S804:YES)、大当たり処理(S808)及び各種フラグリセット処理(S809)を実行する。
移行フラグが1にセットされていないときには(S804:NO)、小当たり処理として、大入賞口32を1ラウンドだけ開放させる(S805)。そして、各種フラグをリセットする(S806)。
上記のS808の大当たり処理で実行される大当たり遊技が第1特別遊技に該当し、その際に大入賞口32を開閉制御することが主制御装置40(そのCPU)の遊技制御手段としての動作に該当する。
次に、S803で実行する移行チャンス処理を説明する。
図13に示すように、この処理では、主制御装置40は移行条件用の変動入賞口である大入賞口32を開放させる(S901)。続いて、大入賞口32に入賞したか否かを判断する(S902)。
大入賞口32への入賞が検出されていないときには(S902:NO)、大入賞口32の開放から所定時間(本例では0.3秒)を経過したか否かを判断し(S903)、否定判断ならS902に戻り肯定判断ならS909に進む。
大入賞口32への入賞が検出されていれば(S902:YES)、大当たりフラグが1か否かを判断する(S904)。
大当たりフラグが1なら(S904:YES)移行判定用当たり乱数を抽出し(S905)、大当たりフラグが1でなければ(S904:NO)移行判定用乱数を抽出する(S906)。そして、S905またはS906で抽出した乱数が所定数か否かを判断する(S907)。移行判定用当たり乱数(S905)はすべて所定数であり、移行判定用乱数(S906)は例えば1/50の確率で所定数となる。つまり、大当たりフラグが1なら(S904:YES)、S907では必ず肯定判断となり、大当たりフラグが1でないときは(S904:NO)S907では適宜の確率で肯定判断となる。
S907で肯定判断なら、移行フラグを1にセットして(S908)、大入賞口32を閉鎖させて(S909)、本処理からリターンする。
S907で否定判断又はS903で肯定判断のときは、S908は実行されず、大入賞口32が閉鎖される(S909)。
この例では、S704で大当たりと判定された場合でも、S705において大当たりフラグが1ではなくて(先行する大当たりが存在するときを除いて)、保留記憶があると(S709:YES)、適宜の確率で(S710:YES)、大当たりフラグが1にされ(S711)、小当たりフラグがセットされて小当たりの表示が行われる(S713、S714、S715)。
そして、移行チャンス処理(S803)で大入賞口32に入賞すれば無条件で移行条件が成立し(S905、S907:YES)、移行フラグが1となって(S908、S804:YES)、大当たり処理が行われる(S808)。
このように、大当たり(第1特別遊技当たり)のときに小当たり(第2特別遊技当たり)と表示して、第2特別遊技用の変動入賞装置に設定数(上の例では1個)以上入賞してから第1特別遊技を実行するので、遊技者には表示手段による表示態様が大当たりとならなくても大当たりとなるチャンスが与えられたように感じさせる。これにより、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
また、初めの段階(判定手段による判定)で大当たりとするか否かが決定しているため、設計値通りの大当たり確率を実現できる。
この例の場合、移行チャンス処理で大入賞口32に入賞できなくて大当たり処理(S808)に移行できなかったときでも、次の抽出ルーチンにおいて例えば保留記憶について処理する際に(このためにS709の判断ステップを備えている。)、S703で肯定判断となるから(S705でも肯定判断)、大当たりが表示されて(S707、S708)、大当たり処理(S808)が行われる。
また、判定が小当たりの場合には、移行チャンス処理において大入賞口32が開放(第2特別遊技に該当)された際の入賞球に起因する抽選(S906、S907)で当たれば移行条件が成立して、大当たり処理(S808)が実行される。したがって、特別図柄表示装置15で大当たり用図柄が確定表示されなくても移行チャンス処理による第2特別遊技で大当たりとなるチャンスがあるから、大当たりとならない表示態様への興味を抱かせることができる。
また、第2特別遊技用の変動入賞装置(この例では大入賞装置35)に入賞することにより、大当たりでなかった遊技が大当たり遊技へと変化する可能性があるので、遊技者の技術介入が可能となり、遊技者の射幸心を煽ることができる。
(装置構成の変形例)
上記の各例は大入賞装置35、135を第1特別遊技用の変動入賞装置と第2特別遊技用の変動入賞装置とに兼用しているが、それぞれ別の変動入賞装置とすることができる。その場合、例えば大入賞装置35を第1特別遊技用の変動入賞装置として、新たに設けた変動入賞装置を第2特別遊技用にする。この構成であると、制御系には図2に破線で示すように、第2特別遊技用の変動入賞装置(第2変動入賞装置)を駆動するための変動入賞口ソレノイドと、変動入賞口検出スイッチ(変動入賞口検出SW)が追加される。このように構成しても上記の各例と同様の効果を得ることができる。
また、第2変動入賞装置を備えて移行チャンス処理例3のように動作させた場合、例えば確率変動中については、第2変動入賞装置を開放(開放と閉鎖を繰り返す何らかの起因により開閉する所定のパターンで動作させてもよい)することにより実質的な確率変動としてもよい。
この場合、2つの乱数発生手段を有して、いずれの検出スイッチ(図柄始動口又は第2変動入賞装置内の始動口)で検出されたかで比較判定するテーブルを変化させてもよい。
また、第2変動入賞装置に入賞することにより乱数値を抽出し、該乱数値が所定の数値であることに起因して大当たりとなることを報知する場合、特別図柄と同一の図柄を用いてもよいが、特別図柄と異なる図柄で報知を行うことが望ましい。表示装置については同一でも非同一でも何ら差し支えない。例えば図2に破線で示すように、第2変動入賞装置に入賞したことに起因する抽選の結果を表示するための移行報知装置を専用で設けてもよい。
以上、実施例に従って、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に実施できることは言うまでもない。
例えば確率変動となる確率(確変確率)や、獲得賞球数(ラウンド数、又は1球当たりの賞球個数)を小当たりから大当たりへ発展した場合、及び直接大当たりした場合で変化をつけてもよい。
例えば双方ともに50%の確変確率とすれば、既存の判定方法をそのまま流用することができ、設計の変更を必要としない。
小当たりから大当たりへ発展した場合の方が確変確率を高く設定した場合、小当たりを大当たりだけでなく確率変動にも関連させることにより、飛躍的に注目度を向上させることができる。
直接大当たりした場合の方が確変確率を高く設定すると、小当たりでも大当たりでも大当たり特別遊技が行われるので、大当たりが注目され難くなることを回避し、様々な期待感を与えることができる。
小当たりの中に、大当たりへと発展する可能性のある小当たりと、可能性のない小当たりとを含ませるようにしても良い。
そうすることで、ベースを上げることなく、小当たりの発生頻度(小当たり確率)を高く設定することができ、遊技機の興趣を向上させることができる。
また、大当たりへと発展する可能性のある小当たりと、可能性のない小当たりとを遊技者に判別できないようにすることで、常に期待感を抱くことのできる遊技機を提供することができる。
実施例のパチンコ機の遊技盤の正面図。 実施例のパチンコ機の制御系のブロック図。 実施例の抽出ルーチンのフローチャート。 実施例の当たりルーチンのフローチャート。 移行チャンス処理例1のフローチャート。 移行チャンス処理例2のフローチャート。 移行チャンス処理例2の変形例で採用した大入賞装置の分解斜視図。 移行チャンス処理例2の変形例で採用した大入賞装置の動作の説明図。 移行チャンス処理例2の変形例で採用した大入賞装置の動作の説明図。 移行チャンス処理例3のフローチャート。 移行チャンス処理例4における抽出ルーチンのフローチャート。 移行チャンス処理例4における当たりルーチンのフローチャート。 移行チャンス処理例4における移行チャンス処理のフローチャート。
符号の説明
10 遊技盤
13 遊技領域
15 特別図柄表示装置(表示手段)
16 可変表示装置(表示手段)
28 普通電動役物(図柄始動口)
32 大入賞口
35 大入賞装置(変動入賞装置)
40 主制御装置(判定手段、条件判別手段、遊技制御手段)
50 図柄制御装置(表示手段)
132 大入賞口
132 誘導板
135 大入賞装置
142 右流入口
143 左流入口
146 特定領域スイッチ
147 カウントスイッチ

Claims (2)

  1. 遊技領域における遊技球の挙動によって遊技が行われる遊技機において、
    図柄始動口への遊技球の入賞に起因して抽出された乱数に基づいて、第1特別遊技当たり、第2特別遊技当たり或いは外れのいずれかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定の後に前記第1特別遊技当たり、前記第2特別遊技当たりまたは外れを報知する表示手段と、
    予め設定されている移行条件が成立したか否かを判別する条件判別手段と、
    前記判定手段が前記第1特別遊技当たりと判定したことを前提として前記第1特別遊技用の変動入賞装置を第1特別遊技態様で開放動作させて前記第1特別遊技を実行し、前記判定手段が前記第2特別遊技当たりと判定したことを前提として前記第2特別遊技用の変動入賞装置を第2特別遊技態様で開放動作させて前記第2特別遊技を実行し、前記移行条件が成立していると前記第2特別遊技に引き続いて前記第1特別遊技と同等の第3特別遊技を実行する遊技制御手段と
    を備え、
    前記移行条件は、前記第2特別遊技中に前記第2特別遊技用の変動入賞装置に入賞した遊技球が移行条件領域に設定数以上進入すると成立する
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1記載の遊技機において、
    前記第1特別遊技用の変動入賞装置と前記第2特別遊技用の変動入賞装置が共通である
    ことを特徴とする遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019118512A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 株式会社三洋物産 遊技機

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